JP3568660B2

JP3568660B2 - High-speed coating adhesive

Info

Publication number: JP3568660B2
Application number: JP31760695A
Authority: JP
Inventors: 洋一郎西橋
Original assignee: クラリアントインターナショナルリミテッド
Priority date: 1995-10-31
Filing date: 1995-10-31
Publication date: 2004-09-22
Anticipated expiration: 2015-10-31
Also published as: JPH09125033A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サックマシーン、高速包装用マシーン、封筒胴張りマシーン、タバコ胴張りマシーンなど高速で紙を接着させる際に用いられる高速塗工用の接着剤に関する。さらに詳しくは、ハンドリング性に優れ、高速で塗工しても作業性に優れ初期接着性に優れた接着剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より紙の接着剤として酢酸ビニル系のエマルジョンが用いられている。これは、酢酸ビニル系のエマルジョンが保護コロイドとしてポリビニルアルコールを用いて重合したものがほとんどで、粘度が高くチクソトロピックの粘性をもち作業性、初期接着性に優れるためである。またより早い接着性の発現のための粘度を上げる試みが行われており、例えばＰＶＡと架橋反応するホウ酸などの無機電解質を配合する方法は公知である。この方法によって得られる接着剤は剪断応力をかけると粘度が増していくダイラタンシー性を示すので特開昭６１−７２０７５や特開昭６１−７２０７４等に高速塗工用の接着剤に用いると良好なことが開示されている。これはチクソトロピックの粘性を示す通常の接着剤では、高速塗工時に高剪断応力がかかると粘度が低下してしまい接着剤が塗工ロールから飛び散ったり、いわゆるタックが発現せず初期接着性が不良となるのに対し、ダイラタンシー性のものは高剪断応力領域でも粘度が低下せず塗工性や初期接着性に優れるというものである。
しかしながら、特開昭６１−７２０７５や特開昭６１−７２０７４に開示されている方法では、高速時の塗工性、初期接着性は良好でも、通常のハンドリングが不良という欠点を有する。具体的には、エマルジョンの供給時に容器から出にくく時間がかかったり、糊バットからのリターン時に流動性が悪くオーバーフローしてしまうものである。
また特公平７−３０２９４号公報にはＰＶＡを含むエマルジョンにＰＶＡに対し１６重量％の無機電解質を加えた接着剤を用いる方法が記載されているが、このように多量の電解質を加えるとダイラタンシー性が大きく、ハンドリング性が極めて劣化する。
【０００３】
【発明の概要】
高速塗工時は塗工性、初期接着性は良好であり、かつ通常のハンドリング時には流動性を持つ接着剤を開発すべく検討したところ、粘性が低剪断応力領域ではチクソトロピック性を示し、高剪断応力領域ではダイラタンシー性を示すという相反する粘性を持つ特定の接着剤が高速塗工用には最適であることを、本発明者は今般見出した。
本発明による高速塗工用接着剤は、ポリビニルアルコールを保護コロイドとして乳化重合した酢酸ビニルのホモポリマーまたはコポリマーと保護コロイドのポリビニルアルコールに対し０．５重量％以上で２．０重量％より少ないの無機および／または有機電解質からなるエマルジョンを主剤とし、そのエマルジョンの粘性が低剪断応力領域ではチクソトロピック性を示し高剪断応力領域ではダイラタンシー性を示し、かつエマルジョンのｐＨが６以下であるものである。
本発明の好ましい態様によれば、低剪断応力領域は、Ｂ型粘度計のロータＮｏ．３を用いたときの６ｒｐｍでの粘度と６０ｒｐｍでの粘度との比が２≦粘度比＜４の領域であり、かつ高剪断応力領域は、ロトビスコの１２８ｒｐｍでの粘度と５１２ｒｐｍでの粘度比が０．５≦粘度比＜１である。
本発明の別の好ましい態様によれば、無機および／または有機電解質は、ホウ酸および／またはクエン酸である。
【０００４】
【発明の具体的説明】
本発明の高速塗工用接着剤の粘性は低剪断応力領域ではチクソトロピック性を示し、高剪断応力領域ではダイラタンシー性を示す。より具体的には、低剪断応力領域として、Ｂ型粘度計のロータＮｏ．３を用いたときの６ｒｐｍでの粘度と６０ｒｐｍでの粘度との比（６ｒｐｍでの粘度／６０ｒｐｍでの粘度）が２以上で４より小さい、かつ高剪断応力領域として、ロトビスコの１２８ｒｐｍでの粘度と５１２ｒｐｍでの粘度との比（１２８ｒｐｍでの粘度／５１２ｒｐｍでの粘度）が０．５以上で１より小さいものである。
低剪断応力領域の粘度比が１より小さいものは剪断応力の上昇により粘度が上昇していくダイラタンシー性のもので、粘度比が１近辺のものは剪断応力により粘度が変化しないニュートニアンのものである。本発明の粘度比２以上というものはチクソトロピック性のもので、放置した状態では高粘度で流動性に乏しいが、通常のハンドリング時には流動性を示し、容易に接着剤を供給でき、さらに糊バットからのリターン時にオーバーフローしない。また加水して希釈することも容易である。
【０００５】
高剪断応力領域の粘度比は１より小さい必要がある。この領域で粘度比が１以上である、つまりチクソトロピック性であると塗工時に粘度が著しく低下し接着剤がロールから飛び散るいわゆる糊飛びが発生し、初期接着性が悪くなり生産性が低下する。本発明のものは高剪断応力領域での粘度比が１より小さいダイラタンシー性であるため粘度が低下せず、糊飛びせず初期接着性も低下しない。
さらに望ましくは、より一層高い剪断応力領域（１０^３ｓｅｃ．^−１）ではチクソトロピック性がよい。具体的には、ロトビスコでの粘度比２５６ｒｐｍ／５１２ｒｐｍが１より大きく３以下程度である。この領域でダイラタンシー性のものはエマルジョンの粒子が破壊されてしまうからである。
【０００６】
このような特殊な粘性を示す接着剤は、保護コロイドとして使用するＰＶＡと無機および／または有機電解質との配合比が特定の範囲であるためである。検討の結果、ＰＶＡに対し無機および／または有機電解質の量は０．５重量％以上で２．０重量％より少ない必要がある。さらに好ましくは０．６〜１．８重量％である。
無機および／または有機電解質が０．１重量％以下であるとＰＶＡと十分な架橋反応せず高剪断応力領域でダイラタンシー性を示さず、糊飛びや初期接着性の低下が起こる。２．０重量％以上であると、低剪断応力領域でダイラタンシー性となりハンドリング性が劣化する。
【０００７】
本発明に用いられるエマルジョンは、酢酸ビニルのホモまたはコポリマーである。コポリマーに用いられるコモノマーとしては、エチレン、塩化ビニル、（メタ）アクリル酸アルキルエステル、ベオバ（シエル化学社製、α位で分岐した飽和カルボン酸のビニルエステル）、プロピオン酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの不飽和カルボン酸などが挙げられる。
重合時、保護コロイドとして用いられるポリビニルアルコールとしては特に制限なく使用できるが、好ましくは重合度５００〜２０００で、ケン化度８５〜９８のものがベースエマルジョンをチクソトロピック性とするので好ましい。またさらなる性能を付与するための変性ＰＶＡも使用できる。例えば耐水性向上のためのアセトアセチル化ＰＶＡなどである。これらのＰＶＡは単独でも複数のものを併用してもよい。
またＰＶＡ以外の水溶性高分子、例えばヒドロキシエチルセルロース、加工澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどを併用してもよい。また、界面活性剤も使用できる。ただし界面活性剤の使用は粘度自体が低くなるためその使用量を制限しなければならない。
【０００８】
ＰＶＡの使用量は、酢酸ビニルに対し５重量％以上である。５重量％より少いと安定な重合が出来ず、また粘性も所望のものとならない。
ＰＶＡと架橋反応する無機および／または有機電解質としては、Ｎａ_２ＳＯ_４、（ＮＨ_４）ＳＯ_４などの一価金属の硫酸塩、ＮＨ_４ＮＯ_３等の硝酸塩、Ｎａ_３ＰＯ_４等のリン酸塩、硼酸、硼砂等の無機電解質、クエン酸等の有機電解質等が挙げられ、硼酸、クエン酸等が好適である。
また、接着剤には消泡剤、防腐剤、増粘剤などを含んでもよい。
【０００９】
重合は、保護コロイドを乳化剤とした公知の乳化重合によればよい。
本発明の高速塗工用接着剤は、ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニルを乳化重合してポリ酢酸ビニルエマルジョンを製造し、このエマルジョンにポリビニルアルコールに対して０．５〜２．０重量％の無機電解質や有機電解質を添加し充分混合して製造する。
本発明の接着剤は高速塗工機よりローラーで転写塗布して煙草の胴張りや封筒の接着に使用されるが、初期接着性が良好で、しかも高速回転するローラーにより高い剪断応力がかかるが、ダイラタンシー性が示されるので粘度の低下がなく、ローラーからの飛び散りも発生しない。低い剪断応力がかかるハンドリング時にはチクソトロピック性を示し、ダイラタンシー性が発揮されないので、ローラーからのリターン性もよく、容器から塗工機への供給も良好である。
【００１０】
【実施例】
ベースエマルジョンの製造例１
反応缶に水３５重量部、重合度約１５００、ケン化度８５の部分ケン化ＰＶＡの１０％水溶液２０重量部を仕込み昇温する。次に酢酸ビニル４重量部と開始剤としての過硫酸アンモニウム１０％水溶液を添加し１時間初期重合を行い、その後酢酸ビニル３６重量部を４時間かけ滴下し随時開始剤も滴下して乳化重合を行い、重合後可塑剤のジブチルフタレート６重量部を配合した。
得られたエマルジョンは、粘度１８０００ｍＰａ．ｓ（ＢＨ型粘度計、４ｒｐｍ、２５℃）、濃度４５％、ｐＨ４．０であった。
べースエマルジョンの製造例２
反応缶に仕込む水３５重量部を１５重量部に、重合度約１５００、ケン化度８５の部分ケン化ＰＶＡの１０％水溶液２０重量部を３５重量部に変更した以外は製造例１と同様にした。
得られたエマルジョンは、粘度２４０００ｍＰａ．ｓ（ＢＨ型粘度計、４ｒｐｍ、２５℃）、濃度４５％、ｐＨ４．０であった。
【００１１】
実施例１
製造例１で得られたエマルジョン１００重量部に水２５重を配合し濃度を３６％に調整し、４％硼酸水溶液を０．５重量部配合し均一に混合した。
【００１２】
実施例２
製造例１で得られたエマルジョン１００重量部に水２５重を配合し濃度を３６％に調整し、４％硼酸水溶液を０．９重量部配合し均一に混合した。
【００１３】
実施例３
製造例１で得られたエマルジョン１００重量部に水２５重を配合し濃度を３６％に調整し、４％硼酸水溶液を０．３重量部配合し均一に混合した。
【００１４】
実施例４
製造例１で得られたエマルジョン１００重量部に水２５重を配合し濃度を３６％に調整し、４％クエン酸水溶液を０．５重量部配合し均一に混合した。
【００１５】
比較例１（電解質不含の例）
製造例１で得られたエマルジョンをそのまま用いた。
【００１６】
比較例２（高粘度のベースエマルジョンで電解質不含の例）
製造例２で得られたエマルジョンをそのまま用いた。
【００１７】
比較例３（電解質が過剰の例）
製造例１で得られたエマルジョンに４％硼酸水溶液を５．０重量部配合し均一に混合した。
【００１８】
比較例４（電解質が過小の例）
製造例１で得られたエマルジョンに４％硼酸水溶液を０．１重量部配合し均一に混合した。
【００１９】
比較例５（ｐＨが高すぎる例）
製造例１で得られたエマルジョン１００重量部に水２５重を配合し濃度を３６％に調整し、ｐＨを水酸化ナトリウムで７．０に調整して、４％硼酸水溶液を０．５重量部配合し均一に混合した。
実施例と比較例の組成、物質、効果を表１に示す。
【００２０】
【表１】

【００２１】
（註）表１中Ｔｉはチクソトロピー性、Ｄｉはダイラタンシー性を示す。
【００２２】
評価
▲１▼ 粘性（低剪断応力領域）
Ｂ型粘度計にて、６ｒｐｍと６０ｒｍｐの粘度を測定し、その比（６ｒｐｍ／６０ｒｍｐ）を算出して、チクソトロピー性かダイラタンシー性かを判定する。
▲２▼ 粘性（高剪断応力領域）
ロトビスコ（ハーケ社製）にて１２８ｒｐｍと５１２ｒｐｍの粘度を測定し、その比（１２８ｒｐｍ／５１２ｒｐｍ）を算出して、チクソトロピー性かダイラタンシー性かを判定する。
▲３▼ 高速塗工適性
糊飛びの有無を観察する。
なし…………◎
殆どなし……○
あり…………×
▲４▼ 作業性
オーバーフローの有無、粘度安定性、希釈撹拌性、ポンプアップ性を確認する。
良好…………○
やや良好……△
不良…………×
【００２３】
【発明の効果】
本発明の高速塗工用接着剤は初期接着性が良好でしかも高速回転ローラーで塗工しても粘度の低下がなく、糊飛びも発生せず、ハンドリング時の容器からの供給性も良く、ローラーからのリターン性も良好である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive for high-speed coating used when bonding paper at a high speed, such as a sack machine, a high-speed packaging machine, an envelope lining machine, and a cigarette lining machine. More specifically, the present invention relates to an adhesive excellent in handling properties, excellent in workability even when coated at high speed, and excellent in initial adhesiveness.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, vinyl acetate emulsions have been used as paper adhesives. This is because most of vinyl acetate emulsions are polymerized using polyvinyl alcohol as a protective colloid, and have a high viscosity, a thixotropic viscosity, and excellent workability and initial adhesion. Attempts have been made to increase the viscosity for faster adhesion, and for example, a method of blending an inorganic electrolyte such as boric acid that undergoes a crosslinking reaction with PVA is known. The adhesive obtained by this method exhibits a dilatancy property in which the viscosity increases when a shear stress is applied. Therefore, it is preferable to use the adhesive for high-speed coating in JP-A-61-72075 and JP-A-61-72074. It is disclosed. This is because, with ordinary adhesives that exhibit thixotropic viscosity, when high shear stress is applied during high-speed coating, the viscosity decreases and the adhesive splatters from the coating rolls, so that the initial adhesiveness is not exhibited without the appearance of tack. On the other hand, those having dilatancy are excellent in coating properties and initial adhesiveness without a decrease in viscosity even in a high shear stress region.
However, the methods disclosed in JP-A-61-72075 and JP-A-61-72074 have the drawback that the coating properties and the initial adhesion at high speed are good, but the normal handling is poor. Specifically, it is difficult for the emulsion to come out of the container when the emulsion is supplied, it takes time, and when the emulsion returns from the glue vat, the fluidity is poor and the emulsion overflows.
Japanese Patent Publication No. 7-30294 discloses a method using an adhesive obtained by adding an inorganic electrolyte of 16% by weight to PVA to an emulsion containing PVA. However, when such a large amount of electrolyte is added, the dilatancy property is reduced. And handling properties are extremely deteriorated.
[0003]
Summary of the Invention
We studied to develop an adhesive that had good coatability and high initial adhesion during high-speed coating, and flowability during normal handling.The viscosity showed a thixotropic property in the low shear stress region, The present inventor has now found that certain adhesives having opposing viscosities that exhibit dilatancy in the shear stress region are optimal for high speed coatings.
The adhesive for high-speed coating according to the present invention has a homopolymer or copolymer of vinyl acetate emulsion-polymerized with polyvinyl alcohol as a protective colloid and a protective colloid of polyvinyl alcohol of not less than 0.5% by weight and less than 2.0% by weight. An emulsion comprising an inorganic and / or organic electrolyte as a main component, wherein the viscosity of the emulsion is thixotropic in a low shear stress region and dilatancy in a high shear stress region, and the pH of the emulsion is 6 or less. .
According to a preferred embodiment of the present invention, the low-shear stress region is the rotor No. of the B-type viscometer. 3, the ratio of the viscosity at 6 rpm to the viscosity at 60 rpm is in the range of 2 ≦ viscosity ratio <4, and in the high shear stress region, the viscosity ratio of Rotovisco at 128 rpm and the viscosity ratio at 512 rpm is 0.5 ≦ viscosity ratio <1.
According to another preferred embodiment of the invention, the inorganic and / or organic electrolyte is boric acid and / or citric acid.
[0004]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The viscosity of the adhesive for high-speed coating of the present invention exhibits thixotropic properties in a low shear stress area and dilatancy in a high shear stress area. More specifically, the rotor No. of the B-type viscometer was used as the low shear stress region. The ratio of the viscosity at 6 rpm to the viscosity at 60 rpm when using 3 (viscosity at 6 rpm / viscosity at 60 rpm) is 2 or more and less than 4, and the viscosity of Rotobisco at 128 rpm is used as a high shear stress region. And the viscosity at 512 rpm (viscosity at 128 rpm / viscosity at 512 rpm) is 0.5 or more and less than 1.
Those with a viscosity ratio of less than 1 in the low shear stress region are those of dilatancy in which the viscosity rises due to the increase in shear stress, and those with a viscosity ratio near 1 are those of Newtonian in which the viscosity does not change due to the shear stress. is there. The viscosity ratio of 2 or more according to the present invention is a thixotropic property, and has a high viscosity and poor fluidity when left undisturbed. However, it exhibits fluidity during normal handling, and can easily supply an adhesive. Does not overflow on return from. It is also easy to dilute with water.
[0005]
The viscosity ratio in the high shear stress region must be less than 1. In this region, the viscosity ratio is 1 or more, that is, when the composition is thixotropic, the viscosity is remarkably reduced at the time of application, so-called glue splash occurs in which the adhesive is scattered from the roll, and the initial adhesiveness is deteriorated and the productivity is reduced. . Since the composition of the present invention has a dilatancy having a viscosity ratio of less than 1 in a high shear stress region, the viscosity does not decrease, the glue does not fly, and the initial adhesiveness does not decrease.
More desirably, the thixotropic property is good in a higher shear stress region (10 ³ sec. ⁻¹ ). Specifically, the viscosity ratio of 256 rpm / 512 rpm in Rotovisco is more than 1 and about 3 or less. This is because dilatancy in this region destroys the emulsion particles.
[0006]
This is because the adhesive having such a special viscosity has a specific range of a mixing ratio of PVA used as a protective colloid and an inorganic and / or organic electrolyte. As a result of the study, the amount of the inorganic and / or organic electrolyte with respect to PVA needs to be 0.5% by weight or more and less than 2.0% by weight. More preferably, it is 0.6 to 1.8% by weight.
When the content of the inorganic and / or organic electrolyte is 0.1% by weight or less, the crosslinking reaction with PVA is not sufficiently performed, the dilatancy is not exhibited in a high shear stress region, and the glue flying and the initial adhesiveness are reduced. When the content is 2.0% by weight or more, dilatancy is obtained in a low shear stress region, and handling properties are deteriorated.
[0007]
The emulsion used in the present invention is a homo or copolymer of vinyl acetate. Examples of the comonomer used for the copolymer include ethylene, vinyl chloride, alkyl (meth) acrylate, veova (manufactured by Ciel Chemical Co., vinyl ester of a saturated carboxylic acid branched at the α-position), vinyl propionate, acrylic acid, and methacrylic acid. And unsaturated carboxylic acids such as crotonic acid.
At the time of polymerization, polyvinyl alcohol used as a protective colloid can be used without any particular limitation. However, those having a polymerization degree of 500 to 2,000 and a saponification degree of 85 to 98 are preferable because the base emulsion has thixotropic properties. Modified PVA to impart further performance can also be used. An example is acetoacetylated PVA for improving water resistance. These PVAs may be used alone or in combination.
Further, a water-soluble polymer other than PVA, for example, hydroxyethylcellulose, processed starch, methylcellulose, carboxymethylhydroxyethylcellulose and the like may be used in combination. Surfactants can also be used. However, the use of a surfactant reduces the viscosity itself, so the amount of use must be limited.
[0008]
The amount of PVA used is 5% by weight or more based on vinyl acetate. If it is less than 5% by weight, stable polymerization cannot be performed, and the viscosity is not as desired.
Examples of inorganic and / or organic electrolytes that undergo a crosslinking reaction with PVA include sulfates of monovalent metals such as Na ₂ SO ₄ and (NH ₄ ) SO ₄ , nitrates such as NH ₄ NO ₃ , and phosphoric acids such as Na ₃ PO ₄ Examples thereof include inorganic electrolytes such as salt, boric acid, and borax, and organic electrolytes such as citric acid, and boric acid and citric acid are preferable.
Further, the adhesive may include an antifoaming agent, a preservative, a thickener, and the like.
[0009]
The polymerization may be performed by a known emulsion polymerization using a protective colloid as an emulsifier.
The adhesive for high-speed coating of the present invention is obtained by emulsion-polymerizing vinyl acetate using polyvinyl alcohol as a protective colloid to produce a polyvinyl acetate emulsion, and adding 0.5 to 2.0% by weight of the emulsion to polyvinyl alcohol. It is manufactured by adding an inorganic electrolyte or an organic electrolyte and mixing well.
The adhesive of the present invention is transferred and applied with a roller from a high-speed coating machine and is used for bonding of cigarettes and envelopes, but the initial adhesiveness is good, and high shear stress is applied to the high-speed rotating roller. Since dilatancy is exhibited, there is no decrease in viscosity and no scattering from rollers occurs. Since thixotropic properties are exhibited during handling when a low shear stress is applied, and dilatancy is not exhibited, the property of returning from rollers is good and the supply from the container to the coating machine is also good.
[0010]
【Example】
Production example 1 of base emulsion
35 parts by weight of water, 20 parts by weight of a 10% aqueous solution of partially saponified PVA having a degree of polymerization of about 1500 and a degree of saponification of 85 are charged into a reactor, and the temperature is raised. Next, 4 parts by weight of vinyl acetate and a 10% aqueous solution of ammonium persulfate as an initiator were added, and initial polymerization was carried out for 1 hour. Thereafter, 36 parts by weight of vinyl acetate was added dropwise over 4 hours, and the initiator was also added dropwise as needed to carry out emulsion polymerization. After the polymerization, 6 parts by weight of dibutyl phthalate as a plasticizer was blended.
The resulting emulsion has a viscosity of 18000 mPa.s. s (BH type viscometer, 4 rpm, 25 ° C.), concentration: 45%, pH 4.0.
Production example 2 of base emulsion
Same as Production Example 1 except that 35 parts by weight of water charged in the reaction vessel was changed to 15 parts by weight, and 20 parts by weight of a 10% aqueous solution of partially saponified PVA having a degree of polymerization of 1500 and a degree of saponification of 85 was changed to 35 parts by weight. did.
The resulting emulsion has a viscosity of 24000 mPa.s. s (BH type viscometer, 4 rpm, 25 ° C.), concentration: 45%, pH 4.0.
[0011]
Example 1
25 parts of water was mixed with 100 parts by weight of the emulsion obtained in Production Example 1 to adjust the concentration to 36%, and 0.5 part by weight of a 4% boric acid aqueous solution was mixed and uniformly mixed.
[0012]
Example 2
25 parts of water was mixed with 100 parts by weight of the emulsion obtained in Production Example 1 to adjust the concentration to 36%, and 0.9 part by weight of a 4% boric acid aqueous solution was mixed and uniformly mixed.
[0013]
Example 3
25 parts of water was added to 100 parts by weight of the emulsion obtained in Production Example 1 to adjust the concentration to 36%, and 0.3 part by weight of a 4% boric acid aqueous solution was added and mixed uniformly.
[0014]
Example 4
25 parts of water was added to 100 parts by weight of the emulsion obtained in Production Example 1 to adjust the concentration to 36%, and 0.5 part by weight of a 4% aqueous citric acid solution was mixed and mixed uniformly.
[0015]
Comparative Example 1 (Example without electrolyte)
The emulsion obtained in Production Example 1 was used as it was.
[0016]
Comparative Example 2 (Example of high viscosity base emulsion without electrolyte)
The emulsion obtained in Production Example 2 was used as it was.
[0017]
Comparative Example 3 (Example of excessive electrolyte)
The emulsion obtained in Production Example 1 was mixed with 5.0 parts by weight of a 4% boric acid aqueous solution and uniformly mixed.
[0018]
Comparative Example 4 (Example in which electrolyte is too small)
0.1% by weight of a 4% boric acid aqueous solution was added to the emulsion obtained in Production Example 1 and uniformly mixed.
[0019]
Comparative Example 5 (example where pH is too high)
25 parts of water was added to 100 parts by weight of the emulsion obtained in Production Example 1, the concentration was adjusted to 36%, the pH was adjusted to 7.0 with sodium hydroxide, and 0.5 part by weight of a 4% boric acid aqueous solution was added. Compounded and mixed uniformly.
Table 1 shows the compositions, materials, and effects of the examples and the comparative examples.
[0020]
[Table 1]

[0021]
(Note) In Table 1, Ti indicates thixotropy, and Di indicates dilatancy.
[0022]
Evaluation (1) Viscosity (low shear stress area)
The viscosity at 6 rpm and 60 rpm is measured with a B-type viscometer, and the ratio (6 rpm / 60 rpm) is calculated to determine whether it is thixotropic or dilatancy.
(2) Viscosity (high shear stress area)
The viscosities at 128 rpm and 512 rpm are measured with a Rotosco (manufactured by Haake), and the ratio (128 rpm / 512 rpm) is calculated to determine whether it is thixotropic or dilatancy.
(3) High-speed coating suitability Observe the presence or absence of adhesive fly.
None ………… ◎
Almost none ... ○
Yes ………… ×
(4) Workability Check for overflow, viscosity stability, dilution and stirring properties, and pump-up properties.
Good ………… ○
Somewhat good …… △
Bad ………… ×
[0023]
【The invention's effect】
The high-speed coating adhesive of the present invention has good initial adhesiveness, and does not decrease in viscosity even when coated with a high-speed rotating roller, does not cause glue splash, and has good supply from a container during handling, The return from the roller is also good.

Claims

Emulsion consisting of a homopolymer or copolymer of an emulsion polymerized vinyl acetate polyvinyl alcohol as a protective colloid, and inorganic and / or organic electrolytes less than 2.0 wt% with 0.5 wt% or more with respect to polyvinyl alcohol protective colloid is referred to as the main component, a high-speed coating for the adhesive,
The viscosity of the emulsion exhibits thixotropic properties in a low shear stress area and dilatancy in a high shear stress area . Here, the low shear stress area corresponds to the rotor No. of the B-type viscometer. The ratio of the viscosity at 6 rpm to the viscosity at 60 rpm when using No. 3 is in the range of 2 ≦ viscosity ratio <4. In the high shear stress region, the viscosity ratio of Rotovisco at 128 rpm and the viscosity ratio at 512 rpm is 0. An adhesive for high-speed coating , wherein 0.5 ≦ viscosity ratio <1 and the pH of the emulsion is 6 or less.

The adhesive for high-speed coating according to claim 1 , wherein the inorganic and / or organic electrolyte is boric acid and / or citric acid.