【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば給油所に設置される洗車機、すなわち被洗浄車両に対して洗車機本体を往復移動させる可動式の洗車機や、洗車機本体に対して被洗浄車両を移動させる固定式の洗車機を使用した洗車方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、洗車機で使用されるワックス剤には、カチオン界面活性剤が配合されて可溶化された水性ワックスが使用されており、この水性ワックスは、車体面に塗布されながら回転ブラシによりポリシングされる。また洗浄剤には、アニオン界面活性剤を主成分としたものが使用されている。これは、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤との反応によってできたワックス成分を、回転ブラシによりポリシングして車体面に擦り込むことで、車体面にワックスの皮膜を形成する車輌の艶出し方法として公知である（特公昭５８−４６５７号公報参照）。
【０００３】
また、最近ではブラシ汚染防止のため、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤を配合した洗浄剤が提案されており、回転ブラシ上のワックス分の濃縮化を防止する車輌の艶出し方法として公知である（特開平３−１５７２４９号公報参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の構成において、アニオン界面活性剤を配合した洗浄剤は、水性ワックス成分中のカチオン界面活性剤との反応によりワックス分が生成し、このワックス分が回転ブラシ上に残留していくと、そこに新たに車体面側からの汚れが付着し、蓄積されてしまうため、回転ブラシが汚染されてしまう。このような汚染された回転ブラシで車体面をブラシングすると、車体面上に汚れが再付着し、洗浄効果やワックスの撥水効果などといった洗車の仕上がり状態を悪くさせてしまうという問題があり、必ずしも満足されていない。
【０００５】
また、汚染された回転ブラシの洗浄作業には石油系洗浄剤、アルカリ系洗浄剤などを使用することにより汚れを除去することが可能だが、かなりの時間を必要とし、作業環境的には必ずしも好ましいとはいえない問題があった。
【０００６】
特に最近では、洗車機用の回転ブラシが樹脂製から布製に移行しつつある。これは、車体面をブラシングするときに、樹脂製の回転ブラシは車体面に対して線で接触が行われることで、車体面へ細かな傷がつくだろうという懸念に対して、布製の回転ブラシは面で接触が行われるため、車体面を傷つけずにソフトにブラシングすることを目的としている。しかし、面で接触が行われる布製ブラシの場合、車体面への接触面積が多い分、汚染物質が回転ブラシへ付着し易くなるという問題があった。
【０００７】
そこで本発明のうち請求項１記載の発明は、回転ブラシの汚染の進行を妨げるのに最適な洗車方法を提供することを目的としたものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項１記載の洗車方法は、車体面に、カチオン界面活性剤を有するワックス剤を塗布する前に、ブラシを回転して車体面に作用させるブラシングと同時に、両性界面活性剤が３〜３５重量％、ノニオン界面活性剤５〜３０重量％、残り重量％が水である洗浄剤を車体面に塗布して、洗浄とともにブラシの汚染防止を行うことを特徴としたものである。
【００１０】
したがって請求項１の発明によると、両性界面活性剤の好適な配合により、ブラシ上の汚れの分散力を充分に発揮し得るとともに、経済的にし得、そしてノニオン界面活性剤の好適な配合により、ブラシ上の汚れの除去性が優れて充分な洗浄力を得られ、かつカチオン界面活性剤を有するワックス剤の撥水性を低下させることもなく、以て回転ブラシの汚染の進行を妨げることなどに最適な洗車を行える。
【００１１】
また本発明の請求項２記載の洗車方法は、上記した請求項１記載の構成において、両性界面活性剤がアミドベタイン型からなり、ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルからなることを特徴としたものである。
【００１２】
したがって請求項２の発明によると、アミドベタイン型とポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルとを用いることによって、より効果的にブラシの汚染を防止することになる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、可動式の洗車機に採用した状態として図に基づいて説明する。
【００１７】
図１において、門型の洗車機本体１０は、複数個の車輪１１を介してレール１上に載置されており、走行駆動装置（図示せず。）の作動により一定経路上で往復走行される。洗車機本体１０には、第１リンスアーチ（プレリンスアーチ）１２と、第１洗浄剤アーチ１３と、第１ワックス剤アーチ（ポリッシュワックスアーチ）１４と、第２リンスアーチ１５と、第２洗浄剤アーチ１６と、第２ワックス剤アーチ（フィニッシュワックスアーチ）１７とが、この順で配設され、そして所定箇所に、乾燥用のトップノズル１８ならびにサイドノズル１９が設けられる。
【００１８】
さらに洗車機本体１０には、サイドブラシ（回転ブラシ）２０やロッカーブラシ（回転ブラシ）２１やトップブラシ（回転ブラシ）２２が配設されている。これらブラシ２０，２１，２２は、たとえば布製ブラシ単体を配設することで構成されている。５は被洗浄車両、６は車体面、７はタイヤを示す。
【００１９】
以下に、上記した実施の形態における洗車作業を説明する。
洗浄を行うに際して、まず被洗浄車両５を停止させた状態で運転者または作業者が操作パネルを操作し、以て一つの洗車コース（洗浄条件）が設定される。この状態で洗車スタートスイッチをオン操作することで、洗車機本体１０を往復走行させながら、回転により拡がった各ブラシ２０，２１，２２の接近離間動、リンスアーチ１２，１５を介しての洗浄水・リンスの供給、洗浄剤アーチ１３，１６を介しての洗浄剤の供給、ワックス剤アーチ１４，１７を介してのワックス剤の供給、ならびに両ノズル１８，１９からの風の吹き付け、などを適宜に組合せて作動させ、以て被洗浄車両５の車体面６に対する所期の洗浄工程と乾燥工程とが行えることになる。
【００２０】
このような洗浄工程の際に、ブラシ２０，２１，２２のブラシ部分が布製（クロス材料）であることから、保水性が高くかつソフトで好適な洗浄を行える。そして各ブラシ２０，２１，２２は設定速度で回転され、したがって布製のブラシ部分の抵抗で被洗浄車両５の突起物が破損されることもなく、また布製のブラシ部分の車体面６などに当たる音を小さくしてソフト感を維持し得る。
【００２１】
以下に、種々な洗車コースのうち、一往復ワックスの洗車コースと、二往復ワックスの洗車コースとを説明する。なお洗車は、門型の洗車機本体１０が被洗浄車両５を跨いで往復走行しながら行われる。
Ａ．一往復ワックスの洗車コース
［第一往路（洗浄・洗浄剤塗布・ポリシング・フィニッシング工程）］
洗車機本体１０の往行時に、この洗車機本体１０に設けた各ブラシ２０，２１，２２により車体面６をブラシング洗浄する。と同時に、この洗車機本体１０に設けた第１洗浄剤アーチ（洗浄剤塗布装置）１３により、両性界面活性剤とノニオン界面活性剤と水とからなる洗浄剤を車体面６に塗布する。と同時に、洗車機本体１０に設けた第１ワックス剤アーチ（ワックス剤塗布装置）１４により、カチオン界面活性剤を有するワックス剤を車体面６上に塗布しながら、各ブラシ２０，２１，２２により車体面６をポリシングする。と同時に、洗車機本体１０に設けた第２ワックス剤アーチ（ワックス剤塗布装置）１７により、カチオン界面活性剤を有するワックス剤を車体面６上に噴射して、この車体面６をフィニッシングする。
［第一復路（乾燥工程）］
洗車機本体１０の復行時に、この洗車機本体１０に設けたノズル（乾燥装置）１８，１９により、車体面６に乾燥空気を吹き付けて、この車体面６を乾燥させる。
Ｂ．二往復ワックスの洗車コース
［第一往路（洗浄工程）］
洗車機本体１０の往行時に、この洗車機本体１０に設けた各ブラシ２０，２１，２２により車体面６をブラシング洗浄する。
［第一復路（洗浄剤塗布工程）］
洗車機本体１０の復行時に、この洗車機本体１０に設けた洗浄剤アーチ（洗浄剤塗布装置）１３，１６により、両性界面活性剤とノニオン界面活性剤と水とからなる洗浄剤を車体面６に塗布しながら、各ブラシ２０，２１，２２により車体面６をブラシングする。
［第二往路（ポリシング・フィニッシング工程）］
洗車機本体１０の再往行時に、この洗車機本体１０に設けたリンスアーチ（リンス装置）１２，１５により、清水を車体面６に噴射して車体面６上の余剰の洗浄剤をリンスするとともに、洗車機本体１０に設けた第１ワックス剤アーチ（ワックス剤塗布装置）１４により、カチオン界面活性剤を有するワックス剤を車体面６上に塗布しながら、各ブラシ２０，２１，２２により車体面６をポリシングする。と同時に、洗車機本体１０に設けた第２ワックス剤アーチ（ワックス剤塗布装置）１７により、カチオン界面活性剤を有するワックス剤を車体面６上に噴射して、この車体面６をフィニッシングする。
［第二復路（乾燥工程）］
洗車機本体１０の再復行時に、洗車機本体１０に設けたノズル（乾燥装置）１８，１９により、車体面６に乾燥空気を吹き付けて、この車体面６を乾燥させる。
【００２２】
なお、上記の両洗車コースを含む全洗車コースに直接使用する洗浄剤は、カチオン界面活性剤を有するワックス剤を車体面６に塗布する前に、この車体面６に塗布する洗浄剤であって、両性界面活性剤とノニオン界面活性剤と水とを配合したものである。
【００２３】
前記洗浄剤に用いられる両性界面活性剤としては、カルボン酸塩型、硫酸エステル塩型、スルホン酸塩型、リン酸塩型があげられ、１種又は２種以上を組み合わせて用いることができ、配合量は３〜３５重量％が望ましい。
【００２４】
この場合、３重量％以下ではブラシ２０，２１，２２上の汚れの分散力が充分に発揮されず、また３５重量％以上では不経済である。
なお、硫酸エステル塩型、スルホン酸塩型、リン酸塩型は市場での普及率が低く、受注生産品が多いことから、高価であり不経済である。従って、カルボン酸塩型を使用するのが比較的安価であり望ましく、アミノ酸型、アミドベタベタイン型、アルキルベタイン型、イミダゾリン型があげられる。
【００２５】
また洗浄剤に用いられるノニオン界面活性剤としては、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、ポロプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、多価アルコールアルキルエーテル、アルカノールアミン類脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビトールおよびソルビタン脂肪酸エステルがあげられ、１種又は２種以上を組み合わせて用いることができ、配合量は５〜３０重量％が望ましい。
【００２６】
この場合、５重量％以下ではブラシ上の汚れの除去性が劣り、充分な洗浄力が得られず、ブラシ上に汚れを蓄積させてしまう。また、３０重量％以上では、前記カチオン界面活性剤を有するワックス剤の撥水性を低下させてしまい、必ずしも満足されない。
【００２７】
なお、前記洗浄剤には、通常の洗浄剤に用いられる成分、例えば減粘剤、キレート剤、殺菌剤、防腐剤、染料、ｐＨ調整剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【００２８】
次に、実験例（実施例と比較例）をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下の実験は、下記７試料の洗浄剤を調整準備した（なお、％は重量％）。
【００２９】
これらの洗浄剤を前記洗車機の一台につき一試料設置し、前記二往復ワックスの洗車コースにて、ランダムに汚染された被洗浄車両５の処理台数が一定台数（約３００台、７００台、１０００台）となるまでの、ブラシの汚染状況を目視判断にて５段階評価を行った。そして、その結果を表１に示した。
実施例１ ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル ２０．０％
［ノイゲンＥＡ−１６０ 第一工業製薬（株）製］
アミノ酸型 ３５．０％
［レボン ＡＰＬ 三洋化成（株）製］
水 ４５．０％
実施例２ ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル ２０．０％
［ノイゲンＥＡ−１６０ 第一工業製薬（株）製］
アミドベタイン型 ３５．０％
［レボン ２０００ 三洋化成（株）製］
水 ４５．０％
実施例３ ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル ２０．０％
［ノイゲンＥＡ−１６０ 第一工業製薬（株）製］
イミダゾリン型 ３０．０％
［レボン １０５ 三洋化成（株）製］
水 ５０．０％
比較例１ 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ １５．０％
［ネオゲンＳＣ 第一工業製薬（株）製］
アミノ酸塩型 ３５．０％
［レボン ＡＰＬ 三洋化成（株）製］
水 ５０．０％
比較例２ ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル ２０．０％
［ノイゲンＥＡ−１６０ 第一工業製薬（株）製］
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ １５．０％
［ネオゲンＳＣ 第一工業製薬（株）製］
水 ６５．０％
比較例３ 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ ３０．０％
［ネオゲンＳＣ 第一工業製薬（株）製］
水 ７０．０％
比較例４ アミノ酸塩型 ３５．０％
［レボン ＡＰＬ 三洋化成（株）製］
水 ６５．０％
【００３０】
【表１】
【００３１】
上記した実施の形態では、被洗浄車両５に対して洗車機本体１０を往復移動させる可動式の洗車機を示しているが、これは、固定された洗車機本体に対してコンベヤ装置などで被洗浄車両５を移動させる固定式の洗車機であってもよい。
【００３２】
上記した実施の形態では、各ブラシ２０，２１，２２として、布製ブラシ単体を配設することで構成されているものを使用しているが、これらブラシ２０，２１，２２の全部または一部が、樹脂製のブラシとしてもよい。
【００３３】
上記した実施の形態で述べた洗車機において、各種のアーチやノズルの配置順序や数は一例であって、これらの配置順序や数が任意に変更された洗車機であってもよい。
【００３４】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項１によると、両性界面活性剤の好適な配合により、ブラシ上の汚れの分散力を充分に発揮できるとともに、経済的にでき、そしてノニオン界面活性剤の好適な配合により、ブラシ上の汚れの除去性が優れて充分な洗浄力を得ることができて、ブラシ上に汚れを蓄積させることがなく、かつカチオン界面活性剤を有するワックス剤の撥水性を低下させることもなく、以て回転ブラシの汚染の進行を妨げることなどに最適な洗車を行うことができる。
【００３５】
また上記した本発明の請求項２によると、アミドベタイン型とポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルとを用いることによって、より効果的にブラシの汚染を防止できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の実施の形態の一例を示し、洗車機の概略側面図である。
【符号の説明】
５ 被洗浄車両
６ 車体面
１０ 洗車機本体
１２ 第１リンスアーチ（リンス装置）
１３ 第１洗浄剤アーチ（洗浄剤塗布装置）
１４ 第１ワックス剤アーチ（ワックス剤塗布装置）
１５ 第２リンスアーチ（リンス装置）
１６ 第２洗浄剤アーチ（洗浄剤塗布装置）
１７ 第２ワックス剤アーチ（ワックス剤塗布装置）
１８ トップノズル（乾燥装置）
１９ サイドノズル（乾燥装置）
２０ サイドブラシ（回転ブラシ）
２１ ロッカーブラシ（回転ブラシ）
２２ トップブラシ（回転ブラシ）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention provides, for example, a car wash machine installed at a gas station, that is, a movable car wash machine that reciprocates a car wash machine body relative to a vehicle to be washed, and a fixed car wash machine that moves a wash vehicle relative to a car wash machine body. it relates to car wash method using the car wash machine.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a wax agent used in a car washing machine has used an aqueous wax solubilized by mixing a cationic surfactant, and the aqueous wax is polished by a rotating brush while being applied to a vehicle body surface. . Further, a cleaning agent containing an anionic surfactant as a main component is used. This is a polishing method for a vehicle in which a wax component formed by a reaction between an anionic surfactant and a cationic surfactant is polished by a rotating brush and rubbed on a vehicle body surface to form a wax film on the vehicle body surface. (See Japanese Patent Publication No. 58-4657).
[0003]
In addition, recently, in order to prevent brush contamination, a detergent containing an anionic surfactant and an amphoteric surfactant has been proposed, and is known as a method for polishing a vehicle to prevent the concentration of wax on a rotating brush. (See Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-157249).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional configuration, the detergent containing the anionic surfactant generates a wax component by a reaction with the cationic surfactant in the aqueous wax component, and this wax component remains on the rotating brush. Then, the dirt from the vehicle body surface side newly adheres and accumulates, so that the rotating brush is contaminated. When brushing the vehicle surface with such a contaminated rotating brush, there is a problem that dirt is re-attached on the vehicle surface, and the finished state of the car wash such as a cleaning effect and a water repellent effect of wax is deteriorated, and not necessarily. Not satisfied.
[0005]
In addition, it is possible to remove dirt by using a petroleum-based cleaning agent, an alkaline-based cleaning agent, etc. for cleaning the contaminated rotating brush, but it requires a considerable amount of time and is not necessarily preferable in terms of the working environment. There was a problem that could not be said.
[0006]
Particularly in recent years, rotating brushes for car washing machines are shifting from resin to cloth. This is because, when brushing the car body surface, the resin rotating brush makes a small scratch on the car body surface due to the line contact with the car body surface, The purpose of the brush is to make a soft brushing without damaging the car body surface because the brush is in contact with the surface. However, in the case of a cloth brush that is brought into contact with the surface, there is a problem that the contaminants easily adhere to the rotating brush because of the large contact area with the vehicle body surface.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a method for washing a car that is optimal for preventing the progress of contamination of a rotating brush .
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, a car washing method according to claim 1 of the present invention acts on a vehicle body surface by rotating a brush before applying a wax agent having a cationic surfactant to the vehicle body surface. Simultaneously with the brushing, a detergent containing 3 to 35% by weight of an amphoteric surfactant, 5 to 30% by weight of a nonionic surfactant, and the remaining weight% of water is applied to the vehicle body surface to prevent the brush from being stained while washing. It is characterized by performing.
[0010]
Therefore, according to the invention of claim 1, by suitable blending of the amphoteric surfactant, together they can sufficiently exhibit dispersion forces dirt on the brush, resulting in the economic and the preferred formulation of the nonionic surfactant , stain removal properties of the brush to obtain a sufficient cleaning power is excellent, and to reduce the water repellency of the wax agent having a cationic surface active agent is also rather than, preventing the progression of contamination of the rotating brush Te than Car wash can be performed optimally.
[0011]
The wash process according to claim 2 of the present invention, in the configuration of claim 1, wherein the above, amphoteric surfactant is an amide betaine type, nonionic surface active agent, wherein Rukoto Tona alkylphenol ethoxylate It is what it was.
[0012]
Therefore, according to the second aspect of the present invention, the contamination of the brush can be more effectively prevented by using the amidobetaine type and the polyoxyethylene alkylphenol ether.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings as a state adopted in a movable car washer.
[0017]
In FIG. 1, a gate-shaped car wash machine main body 10 is mounted on a rail 1 via a plurality of wheels 11, and is reciprocated on a fixed path by operation of a traveling drive device (not shown). You. The car washer body 10 has a first rinse arch (pre-rinse arch) 12, a first cleaning agent arch 13, a first wax agent arch (polished wax arch) 14, a second rinse arch 15, and a second cleaning arch. An agent arch 16 and a second wax agent arch (finish wax arch) 17 are arranged in this order, and a top nozzle 18 and a side nozzle 19 for drying are provided at predetermined locations.
[0018]
Further, a side brush (rotating brush) 20, a rocker brush (rotating brush) 21, and a top brush (rotating brush) 22 are provided in the car wash machine body 10. These brushes 20, 21, 22 are configured by disposing, for example, a cloth brush alone. Reference numeral 5 denotes a vehicle to be washed, 6 denotes a vehicle body surface, and 7 denotes a tire.
[0019]
Hereinafter, the car washing operation in the above-described embodiment will be described.
When performing the washing, first, the driver or the operator operates the operation panel while the vehicle 5 to be washed is stopped, so that one car washing course (washing condition) is set. When the car wash start switch is turned on in this state, the brushes 20, 21 and 22 spread by rotation move toward and away from each other, and the washing water flows through the rinse arches 12 and 15 while the car wash machine body 10 reciprocates. Supply of rinse, supply of cleaning agent via cleaning agent arches 13 and 16, supply of wax agent via waxing agent arches 14 and 17, and blowing of air from both nozzles 18 and 19, etc. as appropriate Thus, the intended cleaning step and drying step for the vehicle body surface 6 of the vehicle 5 to be cleaned can be performed.
[0020]
At the time of such a washing step, since the brush portions of the brushes 20, 21, 22 are made of cloth (cloth material), soft and suitable washing can be performed with high water retention. The brushes 20, 21 and 22 are rotated at the set speed, so that the protrusions of the vehicle 5 to be washed are not damaged by the resistance of the cloth brush portion, and the sound of the cloth brush portion hitting the vehicle body surface 6 or the like. Can be reduced to maintain a soft feeling.
[0021]
Hereinafter, among various car wash courses, a one-way wax wash course and a two-way wax wash course will be described. Note that the car washing is performed while the gate-shaped car washing machine main body 10 reciprocates across the vehicle 5 to be washed.
A. One round wax car wash course [First outbound route (washing, detergent application, polishing, finishing process)]
When the car washer body 10 travels, the body surface 6 is brush-cleaned by the brushes 20, 21, 22 provided on the car wash machine body 10. At the same time, the first detergent arch (detergent application device) 13 provided on the car wash machine body 10 applies a detergent comprising an amphoteric surfactant, a nonionic surfactant and water to the vehicle body surface 6. At the same time, the first wax arch (wax application device) 14 provided on the car wash machine main body 10 applies a wax agent having a cationic surfactant on the vehicle body surface 6 while applying a wax agent having a cationic surfactant to each of the brushes 20, 21 and 22. The body surface 6 is polished. At the same time, a wax agent having a cationic surfactant is sprayed onto the vehicle body surface 6 by a second wax agent arch (wax application device) 17 provided on the car wash machine body 10 to finish the vehicle body surface 6.
[First return route (drying process)]
When the car wash machine main body 10 returns, the nozzle body (drying device) 18 or 19 provided in the car wash machine body 10 blows dry air onto the vehicle body surface 6 to dry the vehicle body surface 6.
B. Two-way wax car wash course [First outbound (washing process)]
When the car washer body 10 travels, the body surface 6 is brush-cleaned by the brushes 20, 21, 22 provided on the car wash machine body 10.
[First return path (cleaning agent application step)]
When the car wash machine body 10 goes back, the detergent consisting of amphoteric surfactant, nonionic surfactant and water is applied to the body surface by the detergent arches (detergent application devices) 13 and 16 provided in the car wash machine body 10. 6, the body surface 6 is brushed by each of the brushes 20, 21, 22.
[Second outward route (polishing and finishing process)]
When the car wash machine body 10 re-enters, rinse water (rinse devices) 12 and 15 provided on the car wash machine body 10 injects fresh water onto the vehicle body surface 6 to rinse excess cleaning agent on the vehicle body surface 6. At the same time, the first wax agent arch (wax application device) 14 provided on the car wash machine body 10 applies a wax agent having a cationic surfactant to the vehicle body surface 6 while applying the wax agent to the vehicle body 6 with the brushes 20, 21, 22. The surface 6 is polished. At the same time, a wax agent having a cationic surfactant is sprayed onto the vehicle body surface 6 by a second wax agent arch (wax application device) 17 provided on the car wash machine body 10 to finish the vehicle body surface 6.
[Second return path (drying process)]
When the car washer body 10 is re-started, dry air is blown onto the vehicle body surface 6 by nozzles (drying devices) 18 and 19 provided in the car wash machine body 10 to dry the vehicle body surface 6.
[0022]
The detergent used directly in the entire car wash course including the two car wash courses is a detergent applied to the vehicle body surface 6 before the wax agent having a cationic surfactant is applied to the vehicle body surface 6. And an amphoteric surfactant, a nonionic surfactant and water.
[0023]
Examples of the amphoteric surfactant used in the detergent include a carboxylate type, a sulfate type, a sulfonate type, and a phosphate type, and one type or a combination of two or more types can be used. The compounding amount is desirably 3 to 35 % by weight.
[0024]
In this case, if it is less than 3% by weight, the dispersing power of the stains on the brushes 20, 21, 22 is not sufficiently exhibited, and if it is more than 35 % by weight, it is uneconomical.
The sulfate ester type, the sulfonate type, and the phosphate type are expensive and uneconomical because they have a low penetration rate in the market and many products are made to order. Accordingly, the use of the carboxylate type is relatively inexpensive and desirable, and examples thereof include an amino acid type, an amidobetaine type, an alkylbetaine type and an imidazoline type.
[0025]
The nonionic surfactants used in the detergent include higher alcohol ethylene oxide adducts, alkylphenol ethylene oxide adducts, fatty acid ethylene oxide adducts, polyhydric alcohol fatty acid ester ethylene oxide adducts, higher alkylamine ethylene oxide adducts, Fatty acid amide ethylene oxide adduct, polypropylene glycol ethylene oxide adduct, polyhydric alcohol alkyl ether, alkanolamine fatty acid amide, sucrose fatty acid ester, sorbitol and sorbitan fatty acid ester. It can be used, and the compounding amount is desirably 5 to 30% by weight.
[0026]
In this case, if the content is less than 5% by weight, the removal of dirt on the brush is inferior, sufficient cleaning power cannot be obtained, and dirt is accumulated on the brush. On the other hand, when the content is 30% by weight or more, the water repellency of the wax agent having the cationic surfactant is reduced, which is not always satisfied.
[0027]
In addition, the above-mentioned detergent is appropriately mixed with components used in ordinary detergents, for example, a viscosity reducing agent, a chelating agent, a bactericide, a preservative, a dye, a pH adjuster and the like within a range not to impair the effects of the present invention. can do.
[0028]
Next, the present invention will be described with reference to experimental examples (examples and comparative examples), but the present invention is not limited thereto.
In the following experiments, the following seven samples of cleaning agents were prepared and prepared (% is% by weight).
[0029]
One sample of each of these cleaning agents is set for one of the car wash machines, and the number of vehicles to be cleaned 5 that are randomly contaminated in the two-way wax washing course is fixed (about 300, 700, Until the number of brushes reached 1,000, the brush contamination was evaluated on a five-point scale by visual judgment. Table 1 shows the results.
Example 1 Polyoxyethylene alkylphenol ether 20.0%
[Neugen EA-160 Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
Amino acid type 35.0%
[Levon APL Sanyo Chemical Co., Ltd.]
45.0% of water
Example 2 Polyoxyethylene alkylphenol ether 20.0%
[Neugen EA-160 Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
Amido betaine type 35.0%
[Levon 2000 Sanyo Chemical Co., Ltd.]
45.0% of water
Example 3 Polyoxyethylene alkylphenol ether 20.0%
[Neugen EA-160 Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
Imidazoline type 30.0%
[Levon 105 Sanyo Chemical Co., Ltd.]
Water 50.0%
Comparative Example 1 Linear Sodium Alkylbenzene Sulfonate 15.0%
[Neogen SC manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
Amino acid salt type 35.0%
[Levon APL Sanyo Chemical Co., Ltd.]
Water 50.0%
Comparative Example 2 Polyoxyethylene alkylphenol ether 20.0%
[Neugen EA-160 Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
Sodium linear alkyl benzene sulfonate 15.0%
[Neogen SC manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
65.0% of water
Comparative Example 3 Sodium linear alkylbenzene sulfonate 30.0%
[Neogen SC manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.]
Water 70.0%
Comparative Example 4 Amino Acid Salt Type 35.0%
[Levon APL Sanyo Chemical Co., Ltd.]
65.0% of water
[0030]
[Table 1]
[0031]
In the above-described embodiment, the movable car washer that reciprocates the car washer body 10 with respect to the vehicle 5 to be washed is shown. A fixed type car washer for moving the washing vehicle 5 may be used.
[0032]
In the above-described embodiment, each of the brushes 20, 21, and 22 is configured by arranging a cloth brush alone. However, all or a part of these brushes 20, 21, and 22 are used. Alternatively, a resin brush may be used.
[0033]
In the car washer described in the above-described embodiment, the arrangement order and the number of various arches and nozzles are merely examples, and the car wash may have the arrangement order and the number thereof changed arbitrarily.
[0034]
【The invention's effect】
According to the above-mentioned claim 1 of the present invention, by the preferable blending of the amphoteric surfactant, the dispersing power of the dirt on the brush can be sufficiently exhibited and the brush can be made economical. It is excellent in removing dirt on the brush and can obtain sufficient detergency, does not accumulate dirt on the brush, and also reduces the water repellency of the wax agent having a cationic surfactant. Therefore, it is possible to perform an optimum car wash for preventing the progress of contamination of the rotating brush.
[0035]
Further, according to claim 2 of the present invention described above, by using an amide betaine type and polyoxyethylene alkyl phenol ether, it would be prevented more effectively contamination of the brush.
[Brief description of the drawings]
FIG.
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS It is a schematic side view of the car wash machine which shows an example of embodiment of this invention.
[Explanation of symbols]
5 Vehicle to be cleaned 6 Body surface 10 Car wash machine body 12 First rinse arch (rinse device)
13 1st cleaning agent arch (cleaning agent application device)
14 First wax agent arch (wax application device)
15 Second rinse arch (rinse device)
16 Second cleaning agent arch (cleaning agent application device)
17 Second wax arch (wax coating device)
18 Top nozzle (drying device)
19 Side nozzle (drying device)
20 side brush (rotary brush)
21 Rocker brush (rotating brush)
22 Top brush (rotating brush)
