JP3562969B2 - Tracking obstruction device - Google Patents
Tracking obstruction device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3562969B2 JP3562969B2 JP25134698A JP25134698A JP3562969B2 JP 3562969 B2 JP3562969 B2 JP 3562969B2 JP 25134698 A JP25134698 A JP 25134698A JP 25134698 A JP25134698 A JP 25134698A JP 3562969 B2 JP3562969 B2 JP 3562969B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tracking
- wave
- chaff
- aircraft
- flying object
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、追尾妨害装置および追尾妨害方法に係り、特に、レーダーにより探知した目標を追尾する追尾式飛翔体を欺瞞して、その飛翔体による追尾を阻止するうえで好適な追尾妨害装置および追尾妨害方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図21は、従来の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図21において、10は航空機(飛行体)、12はチャフ雲(電波反射雲)、14は電波放射源に誘導される追尾式飛翔体、また、16は航空機10からチャフ雲12に放射される電波の照射パターンである。
【0003】
次に、上記構成の追尾妨害方法について説明する。
航空機10は、チャフを散布してチャフ雲12を形成した後、そのチャフ雲12に向けて狭ビームで指向性の鋭い電波を放射する。放射された電波は、チャフ雲12により反射され、その一部が追尾式飛翔体14に検出される。チャフ雲14から追尾式飛翔体14に向けて電波が反射されると、追尾式飛翔体14はチャフ雲12を電波放射源と判断し、チャフ雲12に誘導される。その結果、追尾式飛翔体14による航空機10の追尾を有効に妨害することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の追尾妨害方法において、航空機10はチャフ雲12の位置を正確に把握することなく電波の照射を行う。このため、従来の追尾妨害方法においては、狭ビームで指向性の鋭い電波が必ずしもチャフ雲12に指向しないという問題、すなわち、チャフ雲12により電波が再放射(反射)されないという問題が生じていた。
【0005】
また、従来の追尾妨害方法は、追尾の対象物として、電波の放射源に誘導される飛翔体(以下、「電波追尾式飛翔体」と称す)を想定した方法である。目標物を追尾する飛翔体としては、電波追尾式飛翔体の他に、例えばレーダーホーミングミサイルのように、自ら検出波を発すると共にその反射波に基づいて目標物を検知するレーダーを備える飛翔体(以下、「レーダーホーミング式飛翔体」と称す)が知られている。レーダーホーミング式飛翔体による追尾は、単にチャフ雲12で電波を反射させるだけでは妨害することができない。従って、従来の追尾妨害方法によっては、レーダーホーミング式飛翔体による追尾を妨害することができなかった。このように、従来の追尾妨害方法は、種々の追尾式飛翔体の追尾を妨害するうえで、未だ改良の余地を残すものであった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、チャフ雲に対して確実に所望の電波を放射することにより、種々の追尾式飛翔体の追尾を、高い確率で妨害することのできる追尾防止装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、チャフ雲に対して確実に所望の電波を放射することにより、種々の追尾式飛翔体の追尾を、高い確率で妨害することのできる追尾防止方法を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、散布したチャフ雲に妨害波を照射して追尾式飛翔体による追尾を妨害する追尾妨害装置であって、
所定方向にチャフを散布するチャフ散布装置と、
指向方向が変更可能なアンテナから、チャフ雲の散布方向に、第1の強度を有する検出波を照射させる検出波照射手段と、
前記検出波の反射波に基づいてチャフ雲の位置を検出する位置検出手段と、
前記アンテナから、位置の検出されたチャフ雲に向けて、前記第1の強度に比較して大きな第2の強度を有する妨害波を照射させる妨害波照射手段と、
を備えることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の追尾妨害装置であって、
追尾式飛翔体が用いる追尾方式を解析する解析装置を備えると共に、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波を含むことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の追尾妨害装置であって、
追尾式飛翔体が用いる追尾方式を解析する解析装置を備えると共に、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波を含むことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の追尾妨害装置であって、
追尾式飛翔体が用いる追尾方式を解析する解析装置を備えると共に、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波とを含むことを特徴とするものである。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の追尾妨害装置であって、
自己の進行方向と異なる欺瞞ルートを設定する欺瞞ルート設定手段を備えると共に、
前記妨害波照射手段は、前記追尾式飛翔体が、目標物が欺瞞ルートに沿って進行していると誤認識するように、前記距離欺瞞妨害波と前記速度欺瞞妨害波とを出力することを特徴とするものである。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の追尾妨害装置であって、
前記チャフ散布装置は、前記欺瞞ルートに沿って複数のチャフ雲が形成されるようにチャフを散布すると共に、
前記妨害波照射手段は、欺瞞ルートに沿って形成された複数のチャフ雲に対して順次妨害波を照射することを特徴とするものである。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項記載の追尾妨害装置であって、
他の航空機によって自己の周囲に形成されたチャフ雲を検出するチャフ雲検出手段を備えると共に、
前記検出波照射手段は、チャフ雲検出手段によって検出されたチャフ雲に対して検出波を照射することを特徴とするものである。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項記載の追尾妨害装置であって、
他の航空機から位置情報および検出波諸元を取得する通信装置を備えると共に、
前記位置検出手段は、前記他の航空機からチャフ雲に向けて照射された検出波の反射波を検出した際に、その反射波と、前記他の航空機の位置情報および検出波諸元とに基づいてチャフ雲の位置を検出することを特徴とするものである。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の何れか1項記載の追尾妨害装置であって、
チャフ雲の密度を検出する密度検出手段を備えると共に、
前記チャフ散布装置は、チャフ雲の密度が所定値に満たない箇所に向けて再度チャフを散布することを特徴とするものである。
【0016】
請求項10記載の発明は、散布したチャフ雲に妨害波を照射して追尾式飛翔体による追尾を妨害する追尾妨害方法であって、
所定方向にチャフを散布するチャフ散布ステップと、
指向方向が変更可能なアンテナから、チャフ雲の散布方向に、第1の強度を有する検出波を照射させる検出波照射ステップと、
前記検出波の反射波に基づいてチャフ雲の位置を検出する位置検出ステップと、
前記アンテナから、位置の検出されたチャフ雲に向けて、前記第1の強度に比較して大きな第2の強度を有する妨害波を照射する妨害波照射ステップと、
を備えることを特徴とするものである。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の追尾妨害方法であって、
追尾式飛翔体が用いる追尾方式を解析する解析ステップを備えると共に、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波を含むことを特徴とするものである。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項10記載の追尾妨害方法であって、
追尾式飛翔体が用いる追尾方式を解析する解析ステップを備えると共に、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波を含むことを特徴とするものである。
【0019】
請求項13記載の発明は、請求項10記載の追尾妨害方法であって、
前記チャフ散布ステップは、自己の周囲に複数のチャフ雲を形成するための複数の散布ステップを備え、
前記検出波照射ステップ、前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、それぞれのチャフ雲を対象として順次実行されることを特徴とするものである。
【0020】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の追尾妨害方法であって、
自己の進行方向と異なる欺瞞ルートを設定する欺瞞ルート設定ステップを備え、
前記チャフ散布ステップは、前記欺瞞ルートに沿って複数のチャフ雲が形成されるようにチャフを散布し、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波とを含み、更に、
前記妨害波照射ステップは、前記追尾式飛翔体が、目標物が前記欺瞞ルートに沿って進行していると誤認識するように、一のチャフ雲に向けて前記距離欺瞞妨害波と前記速度欺瞞妨害波とを出力し、かつ、それらの妨害波を、欺瞞ルートに沿って形成された複数のチャフ雲に対して順次照射することを特徴とするものである。
【0021】
請求項15記載の発明は、請求項10乃至12の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、
前記チャフ散布ステップは第1の航空機において実行され、
前記検出波照射ステップ、前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、第2の航空機において実行されることを特徴とするものである。
【0022】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の追尾妨害方法であって、
前記検出波照射ステップ、前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、第2の航空機と共に第1の航空機においても実行されることを特徴とするものである。
【0023】
請求項17記載の発明は、請求項10乃至12の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、
前記チャフ散布ステップ、前記検出波照射ステップ、前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、第1の航空機および第2の航空機のそれぞれにおいて実行されると共に、
前記第1の航空機と前記第2の航空機との間で、互いの処理を連携して行うための通信が行われることを特徴とするものである。
【0024】
請求項18記載の発明は、請求項10乃至12の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、
第1の航空機の位置情報および検出波諸元を第2の航空機に共有させるための通信ステップを備え、
前記チャフ散布ステップ、および、前記検出波照射ステップは第1の航空機において実行され、
前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、第2の航空機において実行され、更に
前記位置検出ステップでは、第1の航空機から発せられた検出波の反射波と、第1の航空機の位置情報および検出波諸元とに基づいてチャフ雲の位置が検出されることを特徴とするものである。
【0025】
請求項19記載の発明は、請求項10乃至18の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、
チャフ雲の密度を検出する密度検出ステップと、
チャフ雲の密度が所定値に満たない箇所に向けて再度チャフを散布するチャフ再散布ステップと、
を備えることを特徴とするものである。
【0026】
請求項20記載の発明は、請求項13および15乃至19の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波とを含むことを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0028】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図1において、10は航空機、12はチャフ雲、14は電波の放射源に導かれる電波追尾式飛翔体を示す。また、図1において、18および20は、それぞれ、航空機10からチャフ雲12に向けて照射される検出波、および、妨害波を示す。
【0029】
図2は、航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図2に示す如く、追尾妨害装置は、チャフ散布装置22を備えている。チャフ散布装置22は、航空機10から所定方向へチャフを散布するための装置である。チャフ散布装置22は、支持台24の上部に設置されている。支持台24は、所定の範囲内で、チャフ散布装置22の向きを任意に変えることができる。
【0030】
追尾妨害装置は、アンテナ26を備えている。アンテナ26は、その指向方向を任意に変えることができるように支持台28の上部に設置されている。アンテナ26には、送信機30および受信機32が接続されている。送信機30は、アンテナ26から、所定の検出波を第1の強度で出力させる機能、および、所定の妨害波を、第1の強度に比して強い第2の強度で出力させる機能を備えている。
【0031】
アンテナ26から出力される電波の強度は、例えば、アンテナ26に供給する信号の出力を変えること、或いは、アンテナから出力される電波のビーム径を変えることにより変化させることができる。送信機30は、検出波のビーム径に比して、妨害波のビーム径を小さく絞ることにより、妨害波に大きな強度を与えている。尚、妨害波の強度を高める手法はこれに限定されるものではなく、アンテナに供給する信号の出力を変える処理を併用することとしても良い。
【0032】
アンテナ26によって受信された電波は、受信機32により電気信号に変換される。受信機32には、位置検出装置34が接続されている。位置検出装置34は、上述した検出波の反射波がアンテナ26により受信された場合に、その検出波を反射した対象物の位置を検出する。位置検出装置34には、制御装置36が接続されている。本実施形態において、追尾妨害装置の動作は、制御装置3により制御される。
【0033】
次に、上述した追尾妨害装置の動作、および、本実施形態の追尾妨害方法において実行される処理の内容について説明する。
追尾妨害装置が起動すると、先ず、航空機10に搭載されているチャフ散布装置22から所望の方向にチャフが散布される。その結果、図1に示す如くチャフ雲12が形成される。次に、航空機10は、アンテナ26からチャフ雲12に向けて狭ビームで指向性の鋭い検出波18を放射する。検出波18は、チャフ雲12で反射された後、その一部が航空機10のアンテナ26に受信される。検出波18の反射波がアンテナ26に受信されると、位置検出装置34によってチャフ雲34の正確な位置が検出される。
【0034】
航空機10は、航空機10とチャフ雲12との相対位置が明確になった時点で、アンテナ26からチャフ雲12に向けて妨害波20を照射する。この際、送信機30は、妨害波20のビーム径を検出波18のビーム径に比して更に狭くすることで、妨害波20の妨害電力を高める。航空機10から発せられる大電力の妨害波20は、正確にチャフ雲12に照射され、チャフ雲12により再放射される。その結果、電波追尾式飛翔体14には、大電力の妨害波が到達する。
【0035】
上述の如く、本実施形態の追尾妨害方法によれば、航空機10とチャフ雲12との相対位置を明確にしたうえで、チャフ雲12に対して大電力の妨害波20を照射することができるため、電波追尾式飛翔体20に対して、確実に大電力の妨害波を到達させることができる。従って、本実施形態の追尾妨害方法によれば、電波追尾式飛翔体14による追尾を、高い精度で阻止することができる。
【0036】
尚、上記の実施形態においては、送信機30およびアンテナ26が前記請求項1記載の「検出波照射手段」および「妨害波照射手段」に相当していると共に、位置検出装置34が前記請求項1記載の「位置検出手段」に相当している。
【0037】
実施の形態2.
次に、図3および図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
上述の如く、実施の形態1の追尾妨害方法では、大電力の妨害波20を用いて追尾の妨害が実行される。本実施形態の追尾妨害方法は、後述する距離欺瞞妨害波を用いて追尾の妨害を行う点に特徴を有している。
【0038】
図3は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図3において、38はレーダーホーミング式飛翔体を、また、40は距離欺瞞妨害波を示す。レーダーホーミング式飛翔体38は、自ら電波を発すると共に、その反射波に基づいて追尾すべき目標物を検出するレーダーを備えている。従って、レーダーホーミング式飛翔体38による追尾は、単にチャフ雲12を電波の放射源とするだけでは妨害することができない。
【0039】
図4は、本実施形態において航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図4に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置は、受信機32に接続される解析装置42を備えている。航空機10を追尾する飛翔体がレーダーホーミング式飛翔体38である場合、航空機10のアンテナ26には、レーダーホーミング式飛翔体38から発せられる電波が受信される。解析装置42は、その電波に基づいてレーダーホーミング式飛翔体38が目標物の追尾に用いている方式を解析する装置である。解析装置42による解析結果は、制御装置36に供給される。
【0040】
また、本実施形態の追尾妨害装置は、送信機30に接続される距離欺瞞装置44を備えている。レーダーホーミング式飛翔体38が目標物の追尾に用いている方式が判ると、レーダーホーミング式飛翔体38が、反射波に含まれているどのような特徴に基づいて目標物との距離を検知しているかを知ることができる。また、その特徴を知ることができれば、レーダーホーミング式飛翔体38に、目標物までの距離を誤検出させることのできる電波、すなわち、距離欺瞞妨害波40を生成することができる。距離欺瞞装置44は、上述した距離欺瞞妨害波40を生成する装置である。
【0041】
本実施形態の追尾妨害方法によれば、検出波18を用いてチャフ雲12の位置を検出する処理、および、距離欺瞞妨害波40を生成するために必要な解析処理等が終了した後に、正確に位置が検知されているチャフ雲12に向けて、大電力の、すなわち、検出波18に比して更に細いビーム径を有する距離欺瞞妨害波40が発せられる。その結果、レーダーホーミング式飛翔体38には、大電力の距離欺瞞妨害波が確実に到達する。このとき、レーダーホーミング式飛翔体38のレーダーは、チャフ雲12との距離を誤検出し、航空機10やチャフ雲12から十分に離れた位置に誘導される。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、レーダーホーミング式飛翔体38による追尾を、高い精度で阻止することができる。
【0042】
実施の形態3.
次に、図5および図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態の追尾妨害方法は、後述する速度欺瞞妨害波を用いて追尾の妨害を行う点に特徴を有している。
図5は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図5において、46は速度欺瞞妨害波を示す。
【0043】
図6は、本実施形態において航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図6に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置は、送信機30に接続される速度欺瞞装置48を備えている。本実施形態の追尾妨害装置においては、解析装置42の解析結果に基づいて、レーダーホーミング式飛翔体38が、反射波に含まれているどのような特徴に基づいて目標物の速度を検知しているかを知ることができる。従って、本実施形態の追尾妨害装置においては、レーダーホーミング式飛翔体38に、目標物の速度を誤検出させることのできる電波、すなわち、速度欺瞞妨害波46を生成することができる。速度欺瞞装置48は、上述した速度欺瞞妨害波46を生成する装置である。
【0044】
本実施形態の追尾妨害方法によれば、検出波18を用いてチャフ雲12の位置を検出する処理、および、速度欺瞞妨害波46を生成するために必要な解析処理等が終了した後に、正確に位置が検知されているチャフ雲12に向けて、大電力の、すなわち、検出波18に比して更に細いビーム径を有する速度欺瞞妨害波46が発せられる。その結果、レーダーホーミング式飛翔体38には、大電力の速度欺瞞妨害波が確実に到達する。このとき、レーダーホーミング式飛翔体38のレーダーは、チャフ雲12の移動速度を誤検出し、航空機10やチャフ雲12から十分に離れた位置に誘導される。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、レーダーホーミング式飛翔体38による追尾を、高い精度で阻止することができる。
【0045】
実施の形態4.
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施形態の追尾妨害方法は、実施の形態2および3で用いられた距離欺瞞妨害波40および速度欺瞞妨害波46を組み合わせて追尾の妨害を行う点に特徴を有している。
図7は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図7に示す如く、本実施形態において、航空機10は、チャフ雲12に対して、距離欺瞞妨害波40と、速度欺瞞妨害波46とを共に照射する。
【0046】
図8は、本実施形態において航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図8に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置は、距離欺瞞装置44と速度欺瞞装置48の双方を備えていると共に、欺瞞ルート設定装置50を備えている。欺瞞ルート設定装置50は、チャフ雲12に対して妨害波を照射するに先だって、レーダーホーミング式飛翔体38を誘導する偽りのルート、すなわち、欺瞞ルートを設定する装置である。
【0047】
欺瞞ルート設定装置50によって設定された欺瞞ルートに関する情報は、距離欺瞞装置44および速度欺瞞装置48の双方に供給される。本実施形態において、距離欺瞞装置44および速度欺瞞装置48は、レーダーホーミング式飛翔体38が、チャフ雲12(目標物)が欺瞞ルートに沿って移動していると誤検出するように、距離欺瞞妨害波40と速度欺瞞妨害波46とを協調させる。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、レーダーホーミング式飛翔体38の誘導系を複雑に攪乱させて、その追尾を高い精度で阻止することができる。
【0048】
尚、上記の実施形態においては、欺瞞ルート設定装置50が前記請求項5記載の「欺瞞ルート設定手段」に相当していると共に、距離欺瞞装置44,速度欺瞞装置48,送信機30およびアンテナ28が前記請求項5記載の「妨害波照射手段」に相当している。
【0049】
実施の形態5.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
本実施形態の追尾妨害方法は、複数のチャフ雲12を用いて追尾の妨害を行う点に特徴を有している。
図9は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図9に示す如く、本実施形態の追尾妨害方法によれば、航空機10によって複数のチャフ雲12a、12bが形成されると共に、複数のチャフ雲12a,12bに対して、順次妨害波20a,20bが照射される。妨害波20a,20bは、それぞれのチャフ雲12a,12bの位置が正確に検出された後に出力される。尚、本実施形態の追尾妨害方法は、上記図2に示すシステム構成用いて実現することができる。
【0050】
本実施形態の追尾妨害方法によれば、電波追尾式飛翔体14を、最初にチャフ雲12aの方向に誘導し、次いで、チャフ雲12bの方向に誘導することができる。つまり、本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフ雲12を形成する方向を適当に変化させることにより、最終的に、電波追尾式飛翔体14を任意の方向に誘導することができる。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、電波追尾式飛翔体14による追尾を、高い精度で阻止することができる。
【0051】
実施の形態6.
次に、図10および図11を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。
図10は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図10に示す如く、本実施形態において、航空機10は、複数のチャフ雲12a,12bを発生させると共に、それぞれのチャフ雲12a,12bに対して、距離欺瞞妨害波40a,40bと、速度欺瞞妨害波46a,46bとを組み合わせて照射する点に特徴を有している。
【0052】
図11は、本実施形態において航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図11に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置において、欺瞞ルート設定装置50が設定する欺瞞ルートの情報は、距離欺瞞装置44および速度欺瞞装置48と共に、チャフ散布装置22の支持台24にも供給される。すなわち、本実施形態の追尾妨害方法によれば、追尾妨害の処理の始めに、欺瞞ルート設定装置50により欺瞞ルートを設定する処理が行われる。そして、欺瞞ルートの設定が終了した後に、その欺瞞ルートに沿って複数のチャフ雲12a,12bが形成される。
【0053】
それぞれのチャフ雲12a,12bに対しては、レーダーホーミング式飛翔体38に、チャフ雲12a,12bの移動ルートが欺瞞ルートであると誤検出させるための妨害波、すなわち、適当な協調関係に制御された距離欺瞞妨害波40aと速度欺瞞妨害波46a、或いは、適当な協調関係に制御された距離欺瞞妨害波40bと速度欺瞞妨害波46bとが供給される。本実施形態の追尾妨害方法によれば、レーダーホーミング式飛翔体38の誘導方向に関する任意性を高めて、レーダーホーミング式飛翔体38による追尾を、高い確率で阻止することが可能となる。
【0054】
尚、上記の実施形態においては、欺瞞ルート設定装置50,距離欺瞞装置44,速度欺瞞装置48,送信機30およびアンテナ26が前記請求項6記載の「妨害波照射手段」に相当している。
【0055】
実施の形態7.
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。
図12は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図12に示す如く、本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフ雲12が第1の航空機10aによって形成されると共に、検出波18および妨害波20が第2の航空機10bから照射される。本実施形態の追尾妨害方法は、図12に示す如く、第1の航空機10aと第2の航空機10bとが共同して追尾の妨害を行う点に特徴を有している。
【0056】
本実施形態の追尾妨害方法は、第1の航空機10aにチャフ散布装置22および制御装置36を搭載し、第2の航空機10bに図2に示す追尾妨害装置(チャフ散布装置22は必ずしも必要なし)を搭載すると共に、第2の航空機10bに、チャフ雲12の発生を常時監視させることにより実現できる。すなわち、本実施形態の追尾妨害方法においては、第2の航空機10bがチャフ雲12の発生を監視している状況下で、先ず、第1の航空機10aからチャフが散布される。
【0057】
第2の航空機10bは、第1の航空機10aによってチャフ雲12が形成されると、そのチャフ雲12の方向に検出波18を照射する。そして、検出波18の反射波に基づいてチャフ雲12の位置を正確に把握した後に、大電力の妨害波20をチャフ雲12に向けて照射する。上記の方法によれば、実施の形態1の場合と同様に、大電力の妨害波を用いて電波追尾式飛翔体14による追尾を高い確率で阻止することができる。
【0058】
また、本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフの散布と妨害波の照射等の処理とが、2機の航空機10a、10bで分担して行われるため、それらを全て一機の航空機で行う場合に比して、高い反応速度(応答性)を得ることができる。更に、本実施形態の方法によれば、第1の航空機10aに、妨害波の出力ユニット等に代えて、より多くのチャフを搭載することが可能となるため、追尾妨害を実行するうえで有利な状況を実現することができる。
【0059】
尚、上記の実施形態においては、アンテナ26および受信機32等を利用して他の航空機によって形成されたチャフ雲12を検出することにより、前記請求項7記載の「チャフ雲検出手段」が実現されている。
【0060】
実施の形態8.
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態8について説明する。
上述した実施の形態7では、第2の航空機10bが大電力の妨害波20を用いて追尾の妨害を実行している。本実施形態の追尾妨害方法は、図13に示す如く、第2の航空機10bが、距離欺瞞妨害波40および速度欺瞞妨害波46を用いて追尾の妨害を行う点に特徴を有している。
【0061】
本実施形態の追尾妨害方法は、第1の航空機10aにチャフ散布装置22および制御装置36を搭載し、第2の航空機10bに、図4に示す追尾妨害装置を搭載すると共に、第2の航空機10bに、チャフ雲12の発生を常時監視させることにより実現できる。本実施形態の追尾妨害方法によれば、実施の形態4の場合と同様に、距離欺瞞妨害波40および速度欺瞞妨害波46を用いて、レーダーホーミング式飛翔体38を、高い確率で任意の方向に誘導し、その追尾を高い確率で阻止することができる。尚、追尾妨害を一機で行う場合に比して高い応答性が得られる点、および、第1の航空機10aにチャフを多量に搭載できる点については、実施の形態7の場合と同様である。
【0062】
実施の形態9.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態9について説明する。
図14は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図14に示す如く、本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフ雲12が第1の航空機10aによって形成されると共に、第1の航空機10aおよび第2の航空機10bの双方が、異なった方向からチャフ雲12へ妨害波20a,20bを照射する点に特徴を有している。
【0063】
本実施形態の追尾妨害方法において、第1の航空機10aおよび第2の航空機10bは、交互または同時にチャフ雲12に向けて妨害波20a,20bを照射する。上記の処理によれば、電波追尾式飛翔体14に対して、確実に大電力の妨害波20a,20bを到達させることができる。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、電波追尾式飛翔体14による追尾を高い確率で阻止することができる。
【0064】
ところで、上記の実施形態においては、第1および第2の航空機10a、10bが、共に大電力の妨害波20a、20bを出力することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1および第2の航空機10a、10bに、それぞれ、距離欺瞞妨害波40および速度欺瞞妨害波46を出力させることとしてもよい。このような構成によれば、レーダーホーミング式飛翔体のレーダー系を複雑に攪乱させて、その追尾を高い確率で阻止することができる。
【0065】
実施の形態10.
次に、図15を参照して、本発明の実施の形態10について説明する。
図15は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図15に示す如く、本実施形態の追尾妨害方法によれば、複数のチャフ雲12a、12bが第1および第2の航空機10a、10bによって形成されると共に、第1および第2の航空機10a、10bによって、それぞれ、自ら形成したチャフ雲12a、12bに対して大電力の妨害波20a、20bが照射される。妨害波20a、20bの照射は、第1および第2の航空機10a、10bが互いに連携して行う。具体的には、それらの妨害波20a、20bの照射は、電波追尾式飛翔体14のレーダー系を攪乱させるうえで効果的なタイミングで実行される。
【0066】
図15は、先ず、第2の航空機10bからチャフ雲12bに向けて妨害波20bが照射され、次いで、所定の遅延時間の後に、第1の航空機10aからチャフ雲12aに向けて妨害波20aが照射された例を示す。図15に示す例によれば、電波追尾式飛翔体14は、最初、チャフ雲12bを目標物と誤認識し、次いで、チャフ雲12aを目標物と誤認識する。その結果、電波追尾式飛翔体14のレーダー系が複雑に攪乱され、その追尾が高い確率で阻止される。
【0067】
ところで、上記の実施形態においては、第1および第2の航空機10a、10bが、共に大電力の妨害波20a、20bを出力することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1および第2の航空機10a、10bに、それぞれ、距離欺瞞妨害波40および速度欺瞞妨害波46を出力させることとしてもよい。このような構成によれば、レーダーホーミング式飛翔体のレーダー系を複雑に攪乱させて、その追尾を高い確率で阻止することができる。
【0068】
実施の形態11.
次に、図16および図17を参照して、本発明の実施の形態11について説明する。
図16は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図16に示す如く、本実施形態の追尾妨害方法においては、第1および第2の航空機10a、10bが共同して追尾の妨害を行う。
【0069】
図17は、本実施形態において航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図17に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置は、通信装置52を備えている。通信装置52は、第1および第2の航空機10a、10b間で、互いに他方の位置情報および検出波諸元情報を共有するための装置である。通信装置52により得られた他方の航空機の位置情報は、位置検出装置34に供給され、検出波諸元の情報は検出波諸元検出装置55に供給される。
【0070】
位置検出装置34は、他の航空機の位置情報および検出波諸元情報が判る状況下では、その航空機(他の航空機)から発せられた検出波の反射波に基づいて、その検出波を反射した対象物の位置を検知することができる。従って、本実施形態の追尾妨害装置によれば、第1の航空機10aから発せられた検出波を利用して、第2の航空機10bにおいてチャフ雲12の位置を検知すること、および、第2の航空機10bから発せられた検出波を利用して、第1の航空機10aにおいてチャフ雲12の位置を検知することができる。
【0071】
本実施形態の追尾妨害方法においては、何れかの航空機によってチャフ雲12が形成された後、そのチャフ雲12に向けて一方の航空機、例えば、第1の航空機10aから検出波が照射される。第1の航空機10aは、第2の航空機10bがチャフ雲12の位置を検知するのに要する時間が経過した時点で、検出波のビーム系を狭めて大電力の妨害波20bの照射を開始する。一方、第2の航空機10bは、チャフ雲12の位置を検知した後、チャフ雲12に向けて大電力の妨害波20bを照射する。第1の航空機10aは、その妨害波20bの反射波と、第2の航空機10bの位置情報とに基づいて、チャフ雲12の位置を正確に検知する。本実施形態の追尾妨害方法によれば、上述した処理の繰り返しにより、送信機の安全性を高めつつ、電波追尾式飛翔体14の誘導系を複雑に攪乱して、その追尾を高い確率で阻止することができる。
【0072】
実施の形態12.
次に、図18を参照して、本発明の実施の形態12について説明する。
上述した実施の形態11では、第1および第2の航空機10a、10bが大電力の妨害波20a,20bを用いて追尾の妨害を実行している。本実施形態の追尾妨害方法は、図18に示す如く、第1および第2の航空機10a,10bが、距離欺瞞妨害波40a,40bおよび速度欺瞞妨害波46a,46bを用いて追尾の妨害を行う点に特徴を有している。本実施形態の追尾妨害方法によれば、実施の形態11の場合と同様の効果が得られると共に、レーダーホーミング式飛翔体38の追尾を高い確率で阻止することが可能となる。
【0073】
実施の形態13.
次に、図19および図20を参照して、本発明の実施の形態13について説明する。
図19は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。チャフを散布することにより形成されるチャフ雲は、気象条件等によっては、形成された後、即座に広がって著しく密度が低下することがある。図19に示すチャフ雲12は、上記の理由で密度の低下したチャフ雲12を示す。本実施形態の追尾妨害方法は、チャフ雲12の密度がこのように低下した場合に、再度チャフを散布して十分な密度を有するチャフ雲53の形成を図る点に特徴を有している。
【0074】
図20は、本実施形態において航空機10に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図20に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置は、受信機32に接続される密度検出装置54を備えている。密度検出装置54は、検出波20の反射波に基づいて、チャフ雲12の状態、具体的には、チャフ雲12を構成するチャフの密度分布を検知する装置である。本実施形態の追尾妨害装置は、密度検出装置54によって、チャフ雲12の密度が所定値に満たないと判断された場合に、特に密度の低い部分に向けて再びチャフを散布する。上記の処理によれば、気象条件等に関わらず、常に安定した密度を有するチャフ雲を形成して、追尾妨害を行うことができる。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、安定した追尾妨害能力を発揮することができる。
【0075】
ところで、上記の実施形態においては、チャフの再散布を、実施の形態1の方法と組み合わせて行うこととしているが、チャフの再散布と組み合わせる方法は、これに限定されるものではない。すなわち、チャフの再散布は、実施の形態2乃至12の何れの方法と組み合わせて実行することとしても良い。
尚、上記の実施形態においては、密度検出装置54が前記請求項9記載の「密度検出手段」に相当している。
【0076】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
請求項1または10記載の発明によれば、検出波の反射波に基づいてチャフ雲の位置を正確に検出した後に、強度の強い妨害波をチャフ雲に向けて照射することができる。このため、本発明によれば、所望の電波を確実にチャフ雲で反射させることにより、有効かつ正確な追尾妨害を行うことができる。
【0077】
請求項2または11記載の発明によれば、チャフ雲に向けて、正確に距離欺瞞妨害波を照射することができる。このため、本発明によれば、レーダーホーミング式飛翔体を含む種々の飛翔体による追尾を、正確かつ有効に妨害することができる。
【0078】
請求項3または12記載の発明によれば、チャフ雲に向けて、正確に速度欺瞞妨害波を照射することができる。このため、本発明によれば、レーダーホーミング式飛翔体を含む種々の飛翔体による追尾を、正確かつ有効に妨害することができる。
【0079】
請求項4または20記載の発明によれば、チャフ雲に向けて、正確に距離欺瞞妨害波、および、速度欺瞞妨害波を照射することができる。このため、本発明によれば、レーダーホーミング式飛翔体を含む種々の飛翔体による追尾を、正確かつ有効に妨害することができる。
【0080】
請求項5記載の発明によれば、チャフ雲に向けて、欺瞞ルートと整合するように調整された距離欺瞞妨害波および速度欺瞞妨害波を正確に照射することができる。このため、本発明によれば、レーダーホーミング式飛翔体等の飛翔体を欺瞞ルートに導いて、その飛翔体による追尾を正確かつ有効に妨害することができる。
【0081】
請求項6または14記載の発明によれば、複数のチャフ雲を用いて追尾式飛翔体を欺瞞ルートに導くことができる。このため、本発明によれば、レーダーホーミング式飛翔体等の飛翔体を、高い確率で欺瞞ルートに導くことができる。
【0082】
請求項7記載の発明によれば、他の航空機によって形成されたチャフ雲に対して、別の航空機から妨害波を照射することができる。この場合、他の航空機から、妨害波を照射するための装置を排除することが可能となると共に、一機の航空機でチャフの散布および妨害波の照射を行う場合に比して、高い応答速度で追尾妨害を行うことが可能となる。
【0083】
請求項8記載の発明によれば、他の航空機から発せられた検出波がチャフ雲で反射することにより生ずる反射波と、その航空機(他の航空機)の位置情報および検出波諸元情報とに基づいて、チャフ雲の位置を正確に検出することができる。このため、本発明によれば、他の航空機で行われた処理を有効に利用して、優れた追尾妨害機能を実現することができる。
【0084】
請求項9または19記載の発明によれば、チャフ雲の密度が低下した場合に、再度チャフを散布することにより適当な密度を有するチャフ雲を形成することができる。このため、本発明によれば、気象条件等に影響されることなく、常に安定した追尾妨害機能を実現することができる。
【0085】
請求項13記載の発明によれば、複数のチャフ雲から妨害波を放射させることができる。このため、本発明によれば、追尾式飛翔体を混乱させて、その追尾を有効に妨害することができる。
【0086】
請求項15記載の発明によれば、第1の航空機によって形成されたチャフ雲に対して、第2の航空機から妨害波を照射することができる。この場合、第1の航空機から、妨害波を照射するための装置を排除することが可能となると共に、一機の航空機でチャフの散布および妨害波の照射を行う場合に比して、高い応答速度で追尾妨害を行うことが可能となる。
【0087】
請求項16記載の発明によれば、第1の航空機が形成したチャフ雲に対して、第1および第2の航空機の双方から妨害波を照射させることができる。このため、本発明によれば、追尾式飛翔体を混乱させて、その追尾を有効に妨害することができる。
【0088】
請求項17記載の発明によれば、第1および第2の航空機に、追尾式飛翔体の追尾を妨害するための処理を、互いに連携してそれぞれ実行させることができる。このため、本発明によれば、追尾式飛翔体を混乱させて、その追尾を有効に妨害することができる。
【0089】
請求項18記載の発明によれば、第1の航空機から発せられた検出波がチャフ雲で反射することにより生ずる反射波と、第1の航空機の位置情報および検出波諸元情報とを第2の航空機に供給することができる。第2の航空機では、これらの情報に基づいて、チャフ雲の位置を正確に検出することができる。このため、本発明によれば、優れた追尾妨害機能を実現するうえで必要な処理を第1および第2の航空機で効率よく実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1の追尾妨害装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態2の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2の追尾妨害装置のブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態3の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態3の追尾妨害装置のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態4の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態4の追尾妨害装置のブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態5の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態6の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図11】本発明の実施の形態6の追尾妨害装置のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態7の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態8の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図14】本発明の実施の形態9の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図15】本発明の実施の形態10の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図16】本発明の実施の形態11の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図17】本発明の実施の形態11の追尾妨害装置のブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態12の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図19】本発明の実施の形態13の追尾妨害方法を説明するための図である。
【図20】本発明の実施の形態13の追尾妨害装置のブロック図である。
【図21】従来の追尾妨害方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10 航空機、 10a 第1の航空機、 10b 第2の航空機、 12;12a,12b チャフ雲、 14 電波追尾式飛翔体、 18 検出波、 20 妨害波、 22 チャフ散布装置、 26 アンテナ、 38 レーダーホーミング式飛翔体、 40 距離欺瞞妨害波、 46 速度欺瞞妨害波。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tracking obstruction apparatus and a tracking obstruction method, and in particular, to a tracking obstruction apparatus and a tracking method suitable for deceiving a tracking type flying object that tracks a target detected by a radar and preventing tracking by the flying object. Regarding the method of obstruction.
[0002]
[Prior art]
Figure 21 FIG. 1 shows a diagram for explaining a conventional tracking disturbance method. Figure 21 In the figure, 10 is an aircraft (aircraft), 12 is a chaff cloud (a radio wave reflection cloud), 14 is a tracking type flying object guided to a radio wave radiation source, and 16 is a radio wave radiated from the
[0003]
Next, a tracking disturbance method having the above configuration will be described.
The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional tracking obstruction method, the
[0005]
In addition, the conventional tracking obstruction method is a method that assumes a flying object (hereinafter, referred to as a “radio wave tracking type flying object”) guided by a radio wave radiation source as a tracking target. As a flying object that tracks a target, in addition to a radio tracking type flying object, for example, a flying object (e.g., a radar homing missile) that includes a radar that emits a detection wave and detects a target based on its reflected wave, such as a radar homing missile ( Hereinafter, a "radar homing type flying object" is known. Tracking by a radar homing type flying object cannot be hindered by merely reflecting radio waves on the
[0006]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and reliably radiates a desired radio wave to chaff clouds, thereby obstructing the tracking of various tracking-type flying objects with a high probability. It is a first object of the present invention to provide a tracking prevention device capable of performing the following.
The second object of the present invention is to provide a tracking prevention method capable of obstructing the tracking of various tracking-type flying objects with a high probability by reliably emitting a desired radio wave to the chaff cloud. The purpose of.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a tracking obstruction device that irradiates an interfering wave to the scattered chaff clouds to obstruct the tracking by the tracking type flying object,
A chaff spraying device for spraying chaff in a predetermined direction,
From an antenna whose direction can be changed, In the direction of scattering chaff clouds , Irradiates a detection wave having the first intensity Let Detection wave irradiation means,
Position detection means for detecting the position of the chaff cloud based on the reflected wave of the detection wave,
From the antenna, An interference wave having a second intensity larger than the first intensity is radiated toward the detected chaff cloud at the position. Let Interfering wave irradiation means,
It is characterized by having.
[0008]
The invention according to claim 2 is the tracking obstruction device according to claim 1,
With an analysis device that analyzes the tracking method used by the tracking type flying object,
The interference wave includes a distance deceptive interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect a distance to a target.
[0009]
The invention according to claim 3 is the tracking obstruction device according to claim 1,
With an analysis device that analyzes the tracking method used by the tracking type flying object,
The interfering wave includes a speed deceptive interfering wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect a speed of a target.
[0010]
The invention according to claim 4 is the tracking obstruction device according to claim 1,
With an analysis device that analyzes the tracking method used by the tracking type flying object,
The interference wave is a distance deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the distance to the target, and a speed deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of the target. It is characterized by including.
[0011]
The invention according to claim 5 is the tracking obstruction device according to claim 4,
Along with deceptive route setting means for setting a deceptive route different from its own traveling direction,
The interfering wave irradiating means outputs the distance deceptive interfering wave and the speed deceptive interfering wave so that the tracking type flying object erroneously recognizes that the target is traveling along the deceptive route. It is a feature.
[0012]
The invention according to claim 6 is the tracking obstruction device according to claim 5,
The chaff dispersing device disperses the chaff so that a plurality of chuff clouds are formed along the deception route,
The interference wave irradiating means sequentially irradiates a plurality of chaff clouds formed along a deceptive route with an interference wave.
[0013]
The invention according to claim 7 is the tracking obstruction device according to any one of claims 1 to 4,
With chaff cloud detecting means for detecting a chaff cloud formed around itself by another aircraft,
The detection wave irradiation means irradiates a detection wave to the chaff cloud detected by the chaff cloud detection means.
[0014]
The invention according to claim 8 is the tracking obstruction device according to any one of claims 1 to 4,
With a communication device that obtains position information and detection wave specifications from other aircraft,
The position detecting means, when detecting a reflected wave of a detection wave irradiated toward the chaff cloud from the other aircraft, based on the reflected wave, the position information of the other aircraft and the detected wave specifications. And detecting the position of the chaff cloud.
[0015]
The invention according to claim 9 is the tracking obstruction device according to any one of claims 1 to 8,
With a density detecting means for detecting the density of the chaff cloud,
The chaff spraying device is characterized in that the chuff is sprayed again toward a portion where the density of the chuff cloud is less than a predetermined value.
[0016]
According to a tenth aspect of the present invention, there is provided a tracking obstruction method for irradiating a scattered chaff cloud with an interfering wave to obstruct the tracking by a tracking type flying object,
A chaff spraying step of spraying the chuff in a predetermined direction,
From an antenna whose direction can be changed, In the direction of scattering chaff clouds , Irradiates a detection wave having the first intensity Let Detecting wave irradiation step,
A position detection step of detecting a position of the chaff cloud based on a reflected wave of the detection wave,
From the antenna, Irradiating an interference wave having a second intensity greater than the first intensity toward the detected chaff cloud at the position;
It is characterized by having.
[0017]
The invention according to claim 11 is the tracking obstruction method according to
In addition to an analysis step for analyzing a tracking method used by the tracking type flying object,
The interference wave includes a distance deceptive interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect a distance to a target.
[0018]
The invention according to
In addition to an analysis step for analyzing a tracking method used by the tracking type flying object,
The interfering wave includes a speed deceptive interfering wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect a speed of a target.
[0019]
The invention according to claim 13 is the tracking disturbance method according to
The chaff spraying step comprises a plurality of spraying steps to form a plurality of chuff clouds around itself.
The detection wave irradiation step, the position detection step, and the interference wave irradiation step are sequentially executed for each chaff cloud.
[0020]
The invention according to
It has a deception route setting step of setting a deception route different from its own traveling direction,
The chuff spraying step sprays the chuff so that a plurality of chuff clouds are formed along the deception route;
The interference wave is a distance deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the distance to the target, and a speed deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of the target. Including,
The interfering wave irradiating step includes the distance deceptive interfering wave and the velocity deception toward one chaff cloud so that the tracking type flying object erroneously recognizes that a target object is traveling along the deceptive route. And outputting the interfering waves sequentially to a plurality of chaff clouds formed along the deceptive route.
[0021]
The invention according to claim 15 is the tracking disturbance method according to any one of
Said chaff spreading step is performed on a first aircraft;
The detection wave irradiation step, the position detection step, and the interference wave irradiation step are performed in a second aircraft.
[0022]
The invention according to
The step of irradiating the detection wave, the step of detecting the position, and the step of irradiating the interference wave are performed not only on the first aircraft but also on the second aircraft.
[0023]
The invention according to claim 17 is the tracking obstruction method according to any one of
The chaff spraying step, the detection wave irradiation step, the position detection step, and the interference wave irradiation step are performed in each of the first aircraft and the second aircraft,
A communication is performed between the first aircraft and the second aircraft for cooperating with each other.
[0024]
The invention according to
A communication step for causing the second aircraft to share the position information and the detected wave data of the first aircraft;
The chaff spraying step and the detection wave irradiation step are performed on a first aircraft;
The step of detecting a position and the step of irradiating an interference wave are performed on a second aircraft, and
In the position detecting step, the position of the chaff cloud is detected based on the reflected wave of the detected wave emitted from the first aircraft, the position information of the first aircraft, and the detected wave data. Things.
[0025]
The invention according to claim 19 is the tracking obstruction method according to any one of
A density detection step for detecting the density of the chaff cloud;
A chaff re-dispersion step of re-spraying the chuff toward a point where the density of the chaff cloud is less than a predetermined value,
It is characterized by having.
[0026]
The invention according to
The interference wave is a distance deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the distance to the target, and a speed deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of the target. It is characterized by including.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Elements common to the drawings are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0028]
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is a diagram for explaining a tracking disturbance method according to the first embodiment of the present invention. In FIG. 1,
[0029]
FIG. 2 is a block diagram illustrating a tracking disturbance device mounted on the
[0030]
The tracking obstruction device includes an
[0031]
The intensity of the radio wave output from the
[0032]
The electric wave received by the
[0033]
Next, the operation of the above-described tracking obstruction device and the contents of processing executed in the tracking obstruction method of the present embodiment will be described.
When the tracking obstruction device is activated, first, the chaff is sprayed in a desired direction from the
[0034]
The
[0035]
As described above, according to the tracking disturbance method of the present embodiment, it is possible to irradiate the
[0036]
In the above embodiment, the
[0037]
Embodiment 2 FIG.
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
As described above, in the tracking interference method according to the first embodiment, the tracking interference is performed using the high-
[0038]
FIG. 3 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. In FIG. 3,
[0039]
FIG. 4 is a block diagram illustrating a tracking disturbance device mounted on the
[0040]
Further, the tracking obstruction device of the present embodiment includes a
[0041]
According to the tracking disturbance method of the present embodiment, after the processing for detecting the position of the
[0042]
Embodiment 3 FIG.
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The tracking obstruction method according to the present embodiment is characterized in that the tracking obstruction is performed by using a speed deception interference wave described later.
FIG. 5 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. In FIG. 5,
[0043]
FIG. 6 is a block configuration diagram of the tracking obstruction device mounted on the
[0044]
According to the tracking obstruction method of the present embodiment, after the processing for detecting the position of the
[0045]
Embodiment 4 FIG.
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The tracking obstruction method of the present embodiment is characterized in that tracking obstruction is performed by combining the distance deceptive interfering
FIG. 7 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. As shown in FIG. 7, in the present embodiment, the
[0046]
FIG. 8 is a block diagram illustrating a tracking disturbance device mounted on the
[0047]
Information about the deceptive route set by the deceptive
[0048]
In the above embodiment, the deceptive
[0049]
Embodiment 5 FIG.
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The tracking disturbance method according to the present embodiment is characterized in that the tracking disturbance is performed using a plurality of chaff clouds 12.
FIG. 9 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. As shown in FIG. 9, according to the tracking obstruction method of the present embodiment, a plurality of
[0050]
According to the tracking obstruction method of the present embodiment, the radio tracking
[0051]
Embodiment 6 FIG.
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 10 is a diagram illustrating a tracking disturbing method according to the present embodiment. As shown in FIG. 10, in the present embodiment, the
[0052]
FIG. 11 is a block diagram illustrating a tracking disturbance device mounted on the
[0053]
For each of the chaff clouds 12a and 12b, an interference wave for causing the radar homing
[0054]
In the above embodiment, the deceptive
[0055]
Embodiment 7 FIG.
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 12 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. As shown in FIG. 12, according to the tracking disturbance method of the present embodiment, the
[0056]
The tracking obstruction method of the present embodiment has the
[0057]
When the
[0058]
Further, according to the tracking obstruction method of the present embodiment, the processing such as the scattering of the chaff and the irradiation of the interfering wave are performed by the two
[0059]
In the above embodiment, the "chaff cloud detecting means" according to claim 7 is realized by detecting the
[0060]
Embodiment 8 FIG.
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the above-described seventh embodiment, the
[0061]
The tracking obstruction method according to the present embodiment includes the
[0062]
Embodiment 9 FIG.
Next, a ninth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 14 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. As shown in FIG. 14, according to the tracking obstruction method of the present embodiment, the
[0063]
In the tracking disturbance method of the present embodiment, the
[0064]
By the way, in the above-described embodiment, the first and
[0065]
Next, a tenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 15 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. As shown in FIG. 15, according to the tracking obstruction method of the present embodiment, a plurality of
[0066]
FIG. 15 shows that the
[0067]
By the way, in the above-described embodiment, the first and
[0068]
Embodiment 11 FIG.
Next, an eleventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 16 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. As shown in FIG. 16, in the tracking obstruction method according to the present embodiment, the first and
[0069]
FIG. 17 shows a block diagram of a tracking obstruction device mounted on the
[0070]
In a situation where the position information and the detected wave specification information of another aircraft are known, the
[0071]
In the tracking obstruction method of the present embodiment, after the
[0072]
Next, a twelfth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the above-described eleventh embodiment, the first and
[0073]
Embodiment 13 FIG.
Next, a thirteenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 19 is a diagram for explaining the tracking disturbing method of the present embodiment. The chuff cloud formed by spraying the chuff spreads immediately after it is formed, depending on the weather conditions and the like, and the density may be significantly reduced. The
[0074]
FIG. 20 is a block diagram of a tracking disturbance device mounted on the
[0075]
By the way, in the above embodiment, the chaff redistribution is performed in combination with the method of the first embodiment, but the method combined with the chaff redistribution is not limited to this. That is, the chuff redistribution may be executed in combination with any of the methods of the second to twelfth embodiments.
In the above embodiment, the
[0076]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, it has the following effects.
According to the first or tenth aspect, after accurately detecting the position of the chaff cloud based on the reflected wave of the detection wave, it is possible to irradiate the chaff cloud with a strong interfering wave. Therefore, according to the present invention, effective and accurate tracking interference can be performed by reliably reflecting a desired radio wave on the chaff cloud.
[0077]
According to the second or eleventh aspect, it is possible to accurately irradiate the chaff cloud with the distance deceptive interference wave. Therefore, according to the present invention, tracking by various flying objects including the radar homing type flying object can be accurately and effectively prevented.
[0078]
According to the third or twelfth aspect of the invention, it is possible to accurately irradiate the chaff cloud with the speed deceptive interference wave. Therefore, according to the present invention, tracking by various flying objects including the radar homing type flying object can be accurately and effectively prevented.
[0079]
According to the invention as set forth in claim 4 or claim 20, it is possible to accurately irradiate the chaff cloud with the distance deception interference wave and the speed deception interference wave. For this reason, according to the present invention, tracking by various flying objects including the radar homing type flying object can be accurately and effectively prevented.
[0080]
According to the invention described in claim 5, it is possible to accurately irradiate the chaff cloud with the distance deceptive interference wave and the speed deception interference wave adjusted to match the deception route. Therefore, according to the present invention, a flying object such as a radar homing type flying object can be guided to a deceptive route, and the tracking by the flying object can be accurately and effectively prevented.
[0081]
According to the invention described in
[0082]
According to the invention described in claim 7, it is possible to irradiate a chaff cloud formed by another aircraft with an interference wave from another aircraft. In this case, it is possible to eliminate a device for irradiating the interfering wave from other aircraft, and to achieve a higher response speed as compared with the case where the chaff is scattered and the interfering wave is irradiated on one aircraft. , It is possible to perform tracking obstruction.
[0083]
According to the invention described in claim 8, the reflected wave generated by the detection wave emitted from another aircraft reflected by the chaff cloud, the position information of the aircraft (other aircraft) and the detected wave specification information are included. Based on this, the position of the chaff cloud can be accurately detected. Therefore, according to the present invention, an excellent tracking disturbing function can be realized by effectively utilizing the processing performed on another aircraft.
[0084]
According to the ninth or nineteenth aspect of the present invention, when the density of the chuff cloud decreases, the chaff cloud having an appropriate density can be formed by spraying the chaff again. Therefore, according to the present invention, a stable tracking obstruction function can always be realized without being affected by weather conditions or the like.
[0085]
According to the thirteenth aspect, an interference wave can be emitted from a plurality of chaff clouds. Therefore, according to the present invention, the tracking type flying object can be confused, and the tracking can be effectively prevented.
[0086]
According to the fifteenth aspect, the second aircraft can irradiate the chaff cloud formed by the first aircraft from the second aircraft. In this case, it is possible to eliminate the device for irradiating the interfering wave from the first aircraft, and to obtain a high response compared to the case where the chaff is scattered and the interfering wave is irradiated by one aircraft. Tracking disturbance can be performed at a speed.
[0087]
According to the sixteenth aspect, it is possible to irradiate the chaff cloud formed by the first aircraft from both the first and second aircraft. Therefore, according to the present invention, the tracking type flying object can be confused, and the tracking can be effectively prevented.
[0088]
According to the seventeenth aspect, it is possible to cause the first and second aircraft to execute processes for obstructing the tracking of the tracking type flying object in cooperation with each other. Therefore, according to the present invention, the tracking type flying object can be confused, and the tracking can be effectively prevented.
[0089]
According to the eighteenth aspect of the present invention, the reflected wave generated by the detection wave emitted from the first aircraft reflected by the chaff cloud, the position information of the first aircraft, and the detected wave specification information are stored in the second aircraft. Aircraft can be supplied. In the second aircraft, the position of the chaff cloud can be accurately detected based on the information. For this reason, according to the present invention, it is possible to efficiently execute the processing required to realize the excellent tracking interference function on the first and second aircraft.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a tracking disturbance method according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram of a tracking interference device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram of a tracking interference device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram of a tracking disturbance device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram for explaining a tracking disturbance method according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a block diagram of a tracking interference device according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a block diagram of a tracking disturbance device according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the seventh embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the eighth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the ninth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the tenth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to the eleventh embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a block diagram of a tracking obstruction device according to Embodiment 11 of the present invention.
FIG. 18 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to
FIG. 19 is a diagram for explaining a tracking disturbing method according to Embodiment 13 of the present invention.
FIG. 20 is a block diagram of a tracking obstruction device according to Embodiment 13 of the present invention.
FIG. 21 is a diagram for explaining a conventional tracking disturbance method.
[Explanation of symbols]
Claims (20)
所定方向にチャフを散布するチャフ散布装置と、
指向方向が変更可能なアンテナから、チャフ雲の散布方向に、第1の強度を有する検出波を照射させる検出波照射手段と、
前記検出波の反射波に基づいてチャフ雲の位置を検出する位置検出手段と、
前記アンテナから、位置の検出されたチャフ雲に向けて、前記第1の強度に比較して大きな第2の強度を有する妨害波を照射させる妨害波照射手段と、
を備えることを特徴とする追尾妨害装置。A tracking obstruction device that irradiates a scattered chaff cloud with an interfering wave to obstruct the tracking by a tracking type flying object,
A chaff spraying device for spraying chaff in a predetermined direction,
The directivity direction is changeable antenna, the spraying direction of the chaff cloud, and the detection wave irradiation means Ru is irradiated with detection wave having a first intensity,
Position detection means for detecting the position of the chaff cloud based on the reflected wave of the detection wave,
From the antenna toward the detected chaff cloud position, the interference wave irradiation means Ru is irradiated with interfering wave having a large second strength compared to the first intensity,
A tracking obstruction device comprising:
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波を含むことを特徴とする請求項1記載の追尾妨害装置。With an analysis device that analyzes the tracking method used by the tracking type flying object,
The tracking interference device according to claim 1, wherein the interference wave includes a distance deceptive interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect a distance to a target.
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波を含むことを特徴とする請求項1記載の追尾妨害装置。With an analysis device that analyzes the tracking method used by the tracking type flying object,
The tracking jammer according to claim 1, wherein the jamming wave includes a speed deceptive jamming wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of a target.
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波とを含むことを特徴とする請求項1記載の追尾妨害装置。With an analysis device that analyzes the tracking method used by the tracking type flying object,
The interference wave is a distance deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the distance to the target, and a speed deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of the target. The tracking interference device according to claim 1, further comprising:
前記妨害波照射手段は、前記追尾式飛翔体が、目標物が欺瞞ルートに沿って進行していると誤認識するように、前記距離欺瞞妨害波と前記速度欺瞞妨害波とを出力することを特徴とする請求項4記載の追尾妨害装置。Along with deceptive route setting means for setting a deceptive route different from its own traveling direction,
The interfering wave irradiating means outputs the distance deceptive interfering wave and the speed deceptive interfering wave so that the tracking type flying object erroneously recognizes that the target is traveling along the deceptive route. The tracking disturber according to claim 4, wherein
前記妨害波照射手段は、欺瞞ルートに沿って形成された複数のチャフ雲に対して順次妨害波を照射することを特徴とする請求項5記載の追尾妨害装置。The chaff dispersing device disperses the chaff so that a plurality of chuff clouds are formed along the deception route,
6. The tracking disturbance apparatus according to claim 5, wherein the disturbance wave irradiating unit sequentially irradiates a plurality of chaff clouds formed along the deceptive route with a disturbance wave.
前記検出波照射手段は、チャフ雲検出手段によって検出されたチャフ雲に対して検出波を照射することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の追尾妨害装置。With chaff cloud detecting means for detecting a chaff cloud formed around itself by another aircraft,
The tracking disturbance apparatus according to any one of claims 1 to 4, wherein the detection wave irradiating unit irradiates a detection wave to the chaff cloud detected by the chaff cloud detection unit.
前記位置検出手段は、前記他の航空機からチャフ雲に向けて照射された検出波の反射波を検出した際に、その反射波と、前記他の航空機の位置情報および前記検出波諸元とに基づいてチャフ雲の位置を検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の追尾妨害装置。With a communication device that obtains position information and detection wave specifications from other aircraft,
The position detecting means, when detecting a reflected wave of a detection wave emitted toward the chaff cloud from the other aircraft, the reflected wave, and the position information of the other aircraft and the detected wave specifications The tracking disturbance device according to claim 1, wherein the position of the chaff cloud is detected based on the position.
前記チャフ散布装置は、チャフ雲の密度が所定値に満たない箇所に向けて再度チャフを散布することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載の追尾妨害装置。With a density detecting means for detecting the density of the chaff cloud,
The tracking disturbance device according to any one of claims 1 to 8, wherein the chaff dispersing device re-disperses the chuff toward a portion where the density of the chuff cloud is less than a predetermined value.
所定方向にチャフを散布するチャフ散布ステップと、
指向方向が変更可能なアンテナから、チャフ雲の散布方向に、第1の強度を有する検出波を照射させる検出波照射ステップと、
前記検出波の反射波に基づいてチャフ雲の位置を検出する位置検出ステップと、
前記アンテナから、位置の検出されたチャフ雲に向けて、前記第1の強度に比較して大きな第2の強度を有する妨害波を照射する妨害波照射ステップと、
を備えることを特徴とする追尾妨害方法。A tracking obstruction method that irradiates an interfering wave to the scattered chaff clouds to obstruct the tracking by a tracking type flying object,
A chaff spraying step of spraying the chuff in a predetermined direction,
The directivity direction is changeable antenna, the spraying direction of the chaff cloud, and the detection wave irradiation step of Ru is irradiated with detection wave having a first intensity,
A position detection step of detecting a position of the chaff cloud based on a reflected wave of the detection wave,
An interference wave irradiating step of irradiating an interference wave having a second intensity larger than the first intensity toward the chaff cloud whose position is detected from the antenna ;
A tracking disturbing method, comprising:
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波を含むことを特徴とする請求項10記載の追尾妨害方法。In addition to an analysis step for analyzing a tracking method used by the tracking type flying object,
The tracking interference method according to claim 10, wherein the interference wave includes a distance deceptive interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect a distance to a target.
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波を含むことを特徴とする請求項10記載の追尾妨害方法。In addition to an analysis step for analyzing a tracking method used by the tracking type flying object,
The tracking disturbance method according to claim 10, wherein the disturbance wave includes a speed deceptive disturbance wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of a target.
前記検出波照射ステップ、前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、それぞれのチャフ雲を対象として順次実行されることを特徴とする請求項10記載の追尾妨害方法。The chaff spraying step comprises a plurality of spraying steps to form a plurality of chuff clouds around itself.
The tracking disturbance method according to claim 10, wherein the detection wave irradiation step, the position detection step, and the interference wave irradiation step are sequentially performed on each chaff cloud.
前記チャフ散布ステップは、前記欺瞞ルートに沿って複数のチャフ雲が形成されるようにチャフを散布し、
前記妨害波は、前記追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、前記追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞妨害波とを含み、更に、
前記妨害波照射ステップは、前記追尾式飛翔体が、目標物が前記欺瞞ルートに沿って進行していると誤認識するように、一のチャフ雲に向けて前記距離欺瞞妨害波と前記速度欺瞞妨害波とを出力し、かつ、それらの妨害波を、欺瞞ルートに沿って形成された複数のチャフ雲に対して順次照射することを特徴とする請求項13記載の追尾妨害方法。It has a deception route setting step of setting a deception route different from its own traveling direction,
The chuff spraying step sprays the chuff so that a plurality of chuff clouds are formed along the deception route;
The interference wave is a distance deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the distance to the target, and a speed deception interference wave for causing the tracking type flying object to erroneously detect the speed of the target. Including,
The interfering wave irradiating step includes the distance deceptive interfering wave and the velocity deception toward one chaff cloud so that the trackable flying object erroneously recognizes that a target object is traveling along the deceptive route. 14. The tracking disturbance method according to claim 13, wherein the disturbance waves are output, and the disturbance waves are sequentially radiated to a plurality of chaff clouds formed along the deceptive route.
前記検出波照射ステップ、前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、第2の航空機において実行されることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項記載の追尾妨害方法。Said chaff spreading step is performed on a first aircraft;
The tracking disturbance method according to any one of claims 10 to 12, wherein the detection wave irradiation step, the position detection step, and the disturbance wave irradiation step are performed on a second aircraft.
前記第1の航空機と前記第2の航空機との間で、互いの処理を連携して行うための通信が行われることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項記載の追尾妨害方法。The chaff spraying step, the detection wave irradiation step, the position detection step, and the interference wave irradiation step are performed in each of the first aircraft and the second aircraft,
The tracking disturbance method according to any one of claims 10 to 12, wherein communication is performed between the first aircraft and the second aircraft to perform mutual processing. .
前記チャフ散布ステップ、および、前記検出波照射ステップは第1の航空機において実行され、
前記位置検出ステップ、および、前記妨害波照射ステップは、第2の航空機において実行され、更に
前記位置検出ステップでは、第1の航空機から発せられた検出波の反射波と、第1の航空機の位置情報および検出波諸元とに基づいてチャフ雲の位置が検出されることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項記載の追尾妨害方法。A communication step for causing the second aircraft to share the position information and the detected wave data of the first aircraft;
The chaff spraying step and the detection wave irradiation step are performed on a first aircraft;
The position detecting step and the interfering wave irradiating step are performed in a second aircraft, and further, in the position detecting step, a reflected wave of a detected wave emitted from the first aircraft and a position of the first aircraft 13. The tracking disturbance method according to claim 10, wherein the position of the chaff cloud is detected based on the information and the detected wave data.
チャフ雲の密度が所定値に満たない箇所に向けて再度チャフを散布するチャフ再散布ステップと、
を備えることを特徴とする請求項10乃至18の何れか1項記載の追尾妨害方法。A density detection step for detecting the density of the chaff cloud;
A chaff re-dispersion step of re-spraying the chuff toward a point where the density of the chaff cloud is less than a predetermined value,
The tracking disturbing method according to any one of claims 10 to 18, further comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25134698A JP3562969B2 (en) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | Tracking obstruction device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25134698A JP3562969B2 (en) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | Tracking obstruction device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000081298A JP2000081298A (en) | 2000-03-21 |
JP3562969B2 true JP3562969B2 (en) | 2004-09-08 |
Family
ID=17221468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25134698A Expired - Fee Related JP3562969B2 (en) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | Tracking obstruction device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3562969B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101571061B1 (en) | 2014-01-17 | 2015-11-24 | 김재홍 | Deception target for guided missile |
JP6273936B2 (en) * | 2014-03-18 | 2018-02-07 | 三菱電機株式会社 | Platform defense device and platform defense method |
JP6401118B2 (en) * | 2015-07-10 | 2018-10-03 | 三菱重工業株式会社 | Chaff cloud control method and chaff cloud control system |
US12050094B2 (en) | 2021-04-26 | 2024-07-30 | Saab Ab | Electronic countermeasure cartridge arranged to be loaded into countermeasure dispenser and arranged to irradiate dispensed electromagnetically reflective material |
-
1998
- 1998-09-04 JP JP25134698A patent/JP3562969B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000081298A (en) | 2000-03-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20240103158A1 (en) | Radar system to track low flying unmanned aerial vehicles and objects | |
US8072370B2 (en) | System and method for generating an alert signal in a detection system | |
US7212148B1 (en) | Apparatus for jamming infrared attack unit using a modulated radio frequency carrier | |
Chauhan | A platform for false data injection in frequency modulated continuous wave radar | |
US11307290B2 (en) | Synchronous side lobe jamming method for electronic attack | |
CN108931769B (en) | A kind of implementation method of any track model of radar | |
US3879732A (en) | Multi-directional barrage jamming system | |
CN111624557B (en) | Distributed networking interference method and system | |
JP3562969B2 (en) | Tracking obstruction device | |
EP3276373B1 (en) | Mobile navigation method and system | |
JP3485043B2 (en) | Tracking obstruction device and tracking obstruction method | |
Lei et al. | Automotive mmWave radar EMC test developments and challenges | |
CN112105951A (en) | Radar system, movable platform and control method of radar system | |
Inggs et al. | Noise jamming of a FM band commensal radar | |
CN108896970A (en) | A kind of radar chaff method based on multivariate vector synthetic technology | |
JP2001208840A (en) | Method of tracking target | |
RU2715060C1 (en) | Imitation-test complex of semi-realistic testing of radar station | |
Kim et al. | Theoretical minimum detection range for a rapidly moving target and an experimental evaluation | |
EP3870994B1 (en) | Radar system for jammed environments | |
JP2580785B2 (en) | Radar equipment | |
JPH0572320A (en) | Pseudo-signal generation device | |
JPH0942895A (en) | Method for preventing missile | |
Slavov et al. | First Results of an USRP-Based Multi-Function Real-Time Radar | |
JPH07333329A (en) | Missile guidance radar | |
Zhao et al. | Reconfigurable Intelligent Surfaces for Radar Deception ECCM |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040601 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040601 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |