JP3561028B2 - Elevating roof equipment for vehicles - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、本体ルーフと別体でかつ本体ルーフに対して昇降可能な昇降ルーフを有する車両において、その昇降ルーフを昇降させる昇降ルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のルーフ部において、本体ルーフと別体の昇降ルーフが本体ルーフに対して昇降可能に設けられたものが知られている。この昇降ルーフは、通常時は本体ルーフを覆い、車両のルーフ部の一部を構成し、必要時には、昇降ルーフを上昇させることにより、本体ルーフと昇降ルーフとの間にある程度の空間を形成することができるようになっている。昇降ルーフと本体ルーフとの間には、例えば蛇腹状のカーテン部材が予め取付けられ、昇降ルーフを上昇させると、そのカーテン部材も共に上昇し、本体ルーフと昇降ルーフとの間に形成される空間を外界から遮断する。このように外界から遮断された空間内に、例えばベッドを敷けば、その空間を臨時の寝室として利用することができるし、あるいは荷物の置場としても利用することができる。
【0003】
ところで、このような昇降ルーフの昇降は手動でも可能であるが、一般的には、モータを用いて行われるようになっているので、昇降ルーフの昇降度合いつまり開度を検出する必要がある。
【0004】
例えば特開平3−253421号公報に記載されるように、自動車用サンルーフのモータ制御装置において、駆動ギヤを有するギヤ機構に連係された回転体の外周面に、第1〜第3検知スイッチの各スイッチ端子がそれぞれ接触し合うスライド制御面を形成し、このスライド制御面によって各スイッチ端子を切換え、サンルーフの開度を角度の変化量として検出するようにしたものが知られており、この技術を利用して、昇降ルーフの開度を検出することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような技術では、ギヤ機構に検知スイッチを連係するようにしているので、構造が複雑となると共に、コンパクト化に不利である。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単かつコンパクトな構造で、昇降ルーフの開度を検出することができる車両の昇降ルーフ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係わる発明は、車両の本体ルーフに対し昇降ルーフが、リンク部材を介して昇降可能に支持され、該昇降ルーフをアクチュエータによって昇降させる車両の昇降ルーフ装置において、上記本体ルーフ又は昇降ルーフに配設されるレール部材と、上記リンク部材の一端に設けられ、上記昇降ルーフの昇降動作に伴い、上記レール部材により案内される可動部材とを備える。更に、昇降ルーフが所定位置にある状態において、上記昇降ルーフの昇降動作を防止するように上記レール部材に対する上記リンク部材の動きを規制する規制手段と、上記レール部材に対して上記可動部材が所定位置まで移動していることを検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出された結果に基づき、上記アクチュエータを制御する制御手段とを備える構成とする。
【0008】
請求項2に係わる発明は、請求項1記載の車両の昇降ルーフ装置において、上記位置検出手段をリミットスイッチから構成する。
【0009】
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2記載の車両の昇降ルーフ装置において、上記レール部材を本体ルーフに配設する構成とする。
【0010】
請求項4に係わる発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の車両の昇降ルーフ装置において、上記本体ルーフと昇降ルーフとの間に、昇降ルーフを昇降可能に支持する昇降手段を介設し、該昇降手段がアシスト手段を有してなる構成とする。
【0011】
【作用】
上記の構成により、請求項1に係わる発明では、昇降ルーフの昇降動作に伴いレール部材により案内される可動部材が、レール部材に対して所定位置まで移動していることが位置検出手段によって検出され、該位置検出手段により検出された結果に基づき、制御手段によって、昇降ルーフを昇降するアクチュエータが制御される。昇降ルーフが所定位置にあるときに、規制手段によってレール部材に対するリンク部材の動きが規制され、昇降ルーフの昇降動作が防止される。
【0012】
請求項2に係わる発明では、位置検出手段がリミットスイッチであるので、昇降ルーフの開度がコンパクトな構造で検出される。
【0013】
請求項3に係わる発明では、レール部材が本体ルーフに配設されているので、昇降ルーフが軽量となる。
【0014】
請求項4に係わる発明では、昇降ルーフを昇降可能に支持する昇降手段に対してアシスト手段を設けているので、アシスト手段のアシスト力によって昇降手段による昇降ルーフの支持が確実なものとなる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例に係わる車両の昇降ルーフ装置の概略構成を示し、この図において、1は車両(車体)2のルーフ部であって、該ルーフ部1は、車体2の上部を構成する本体ルーフ3の上側に、昇降ルーフ4を昇降可能に取付けて構成されている。上記昇降ルーフ4は、その後端部が本体ルーフ3に左右一対のヒンジ部材5を介して回動可能に枢着されているとともに、車両前後方向の中間部位において左右一対のダンパー部材6(例えば油圧シリンダ)を介して本体ルーフ3に連結されている。また、ダンパー部材6の連結部位よりも後方位置において、昇降ルーフ4は、左右一対のリンク部材7を介して本体ルーフ3に連結されている。昇降ルーフ4はダンパー部材6、リンク部材7及びこれらに付随する部材・部品(詳細は後述する)からなる昇降手段40によりヒンジ部材5のヒンジ中心点O回りに開閉可能(昇降可能)に支持されている。
【0017】
上記車体2の車室内の上部(トップシーリング)には昇降ルーフ4の昇降のための操作スイッチ8が、昇降ルーフ4の裏面側(ルーフパネル)には誤動作防止手段としての電気的スイッチであるパワーカットスイッチ9がそれぞれ配設されている。そして、図2に示すように、イグニッションキーのON/OFFを検出するイグニッションスイッチIG及びパーキングレバーに連係されブレーキ作動を検出するブレーキスイッチBRからの各信号を制御手段10が受け、イグニッションスイッチIGがONでかつブレーキスイッチBRがON(即ちイグニッション・オンでかつパーキングレバー作動状態)でなければ、操作スイッチ8をオンしても、後述の左右の駆動モータ32,32が作動せず昇降ルーフ4の昇降動作は行われないように構成されている。
【0018】
上記操作スイッチ8はシーソータイプのスイッチで、下降閉成位置にある昇降ルーフ4を上昇させて上昇開放位置にするには、操作スイッチ8をOPENの状態に押え続けることで上昇開放位置となるように構成されている。一方、イグニッションスイッチIGがONでかつブレーキスイッチBRがONであっても、パワーカットスイッチ9がONされていれば、操作スイッチ8をONの状態に押え続けても、昇降ルーフ4の下降動作は行われないようになっている。尚、この場合、昇降ルーフ4の上昇動作は行われる。
【0019】
上記昇降ルーフ4を昇降可能に支持する昇降手段40の具体的構成は、図3〜図12に示す。尚、図3は昇降手段の側面図、図4は昇降手段の平面図、図5は昇降手段の分解斜視図、図6〜図11はそれぞれ図3のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線、E−E線及びF−F線における拡大断面図、図12は図4のG−G線における拡大断面図である。
【0020】
即ち、昇降ルーフ4の下側には、図6に示す如くレール部11aを有する上側ガイドレール部材11がビス12及びナット13によって固定され、さらに該上側ガイドレール部材11の下側には、図7に示す如くレール部14aを有する中間ガイドレール部材14がボルト15及びナット16によって固定されている。上側ガイドレール部材11のレール部11aには、図12に示す如くスライダ17に軸部材18を介して回動可能に支持された上側ローラ19が転動可能に係合されているとともに、中間ガイドレール部材14のレール部14aには、リンク部材7の中間部位に軸部材20を介して回動可能に枢支された第1中間ローラ21が転動可能に係合されている。上記スライダ17は、リンク部材7の先端部に軸部材22を介して回動可能に枢支されている。
【0021】
また、上記リンク部材7の第1中間ローラ21の下側には、図8に示す如く軸部材23を介して第2中間ローラ24が回転可能に枢支されているとともに、リンク部材7の下端部には、図10に示す如く軸部材25を介して下側ローラ26が回転可能に枢支され、該下側ローラ26は、本体ルーフ3の上部に固定された下側ガイドレール部材27のレール部27aに転動可能に係合されている。上記第2中間ローラ24は、下側ガイドレール部材27の先端部にビス28及びナット29によって取付けられた係止部材30の係止部30aに、昇降ルーフ4の下降閉成位置P1 のときに係合して、昇降ルーフ4が浮き上がるのを防止するようになっている。上記係合部材30は、図13にも示すように、下側ガイドレール部材27の先端部における前後2個所で各々ビス28及びナット29によって取付けられているとともに、この両取付個所でそれぞれ係合部材30と下側ガイドレール部材27との間に薄板からなる所定枚数のスペーサ41を介在することで高さ調整を行い、昇降ルーフ4の下降閉成位置P1 のとき部材・部品の製作誤差等を吸収して第2中間ローラ24と確実に係合するようになっている。
【0022】
上記リンク部材7は、図14にも示すように、所定の厚みを有する第1リンク部材7aと、該第1リンク部材7aの一端側(後端側)にこれを挟むようにビス42止めにより固定された薄板からなる左右一対の第2リンク部材7b,7bとからなり、上記左右一対の第2リンク部材7b,7bは、図8に示すように、第1リンク部材7aに固定される上縁側に比べて下縁側が互い離間するように形成されている。そして、上記第1リンク部材7aの長手方向中間部には、図7に示す如くその左右両側面にそれぞれ第1中間ローラ21が軸部材20を介して回転可能に枢支されているとともに、第1リンク部材7aの他端にはスライダ17が軸部材22を介して回動可能に枢支されている。該スライダ17は、図6及び図12に示すように、第1リンク部材7aの上半部を囲むように断面コ字状のものであって、軸部材22を挟む前後2個所でかつ左右両側壁部にそれぞれ上側ローラ19が軸部材18を介して外向きに回転可能に枢支されている。また、上記各第2リンク部材7bの一端(前端)には、図8に示す如く第2中間ローラ24が軸部材23を介して外向きに回転可能に枢支されているとともに、第2リンク部材7bの他端(後端)には、図10に示す如く下側ローラ26が軸部材25を介して内向きに回転可能に枢支されている。尚、このようにリンク部材7を第1リンク部材7aと第2リンク部材7bとで構成したのは、リンク部材7に外向きのローラである上側ローラ19及び中間ローラ21,24と内向きのローラである下側ローラ26とを共に取付ける構成上の理由によるものである。
【0023】
一方、上記上側ガイドレール部材11は、昇降ルーフ4の下側に当接してビス12及びナット13によって固定される取付部11bと、該取付部11bの左右両側縁から下方に垂下する左右一対の側壁部11c,11cと、該両側壁部11c,11cの下縁から各々上記取付部11bと平行にかつ外向きに延設された左右一対のフランジ部11d,11dとを有し、上記各側壁部11cには、上側ローラ19が転動可能に係合するレール部11aが内向きに開口して形成されているとともに、後述する動力伝達ケーブル31を挿通するケーブル挿通部11eが形成されている。また、上記中間ガイドレール部材14は、一つの上側ガイドレール部材11に対し二つずつ設けられるもので、上側ガイドレール部材11のフランジ部11dに当接してボルト15及びナット16によって固定される水平部14bと、該水平部14bの側縁から下方に垂下する垂直部14cとを有し、上記垂直部14cには、第1中間ローラ21が転動可能に係合するレール部14aが内向きに開口して形成されている。さらに、上記下側ガイドレール部材27は、本体ルーフ3に当接してボルト43及びナット(図示せず)によって固定される取付部27bと、該取付部27bの上面に立設された断面T字状のレール形成部27cとを有し、上記取付部27bの上面とレール形成部27cとによって、下側ローラ26が転動可能に係合する一対のレール部27a,27aが各々外向きに開口して形成されている。上記レール形成部27cの横幅は、左右一対の第2リンク部材7b,7bの下縁同士の間の間隔及び左右二つの中間ガイドレール部材14同士の間の間隔よりも小さく設定されていて、昇降ルーフ4の下降閉成位置P1 のとき上記レール形成部27cと第2リンク部材7b又は中間ガイドレール部材14とが干渉することなく上下方向にオーバラップし、これにより昇降装置のコンパクト化を図るようになっている。
【0024】
上記スライダ17の後端部には、図12に示す如く動力伝達ケーブル31の一端が連結されている。該動力伝達ケーブル31は、図4及び図5に示すように、2本設けられており、各動力伝達ケーブル31は、それぞれ昇降ルーフ4の一方の側部に設けられた上側カイドレール部材11の後端から導出され、昇降ルーフ4の上側カイドレール部材11より後方位置に設けられた駆動モータ32を経由した後、昇降ルーフ4の後端側を左右方向に延び、昇降ルーフ4の他方の側部に設けられた駆動モータ32を経由して他方の上側カイドレール部材11に導入されている。上記駆動モータ32の付近においては、図15に示すように、各動力伝達ケーブル31の外周部にねじ部44が形成され、該ねじ部44に噛合するピニオン45が駆動モータ32によって回転駆動され、それによって上側ローラ19(スライダ17)を上側ガイドレール部材11のレール部11aに沿って移動させるようになっている。また、各駆動モータ32のピニオン45には2本の動力伝達ケーブル31,31が同時にかつ反対方向に移動するように連係されて、左右一対の駆動モータ32,32が動力伝達ケーブル31,31により機械的に同期して作動するようになっている。尚、動力伝達ケーブル31の他端は、ケーブル31に張り力を付与するためのバランスウェイト46(図11参照)に連結されており、該バランスウェイト46は、上側ガイドレール部材11のケーブル挿通部11eに沿って摺動可能に設けられている。また、駆動モータ32を昇降ルーフ4側に設けたのは、駆動モータ32が雨水等に晒されるのを極力避けるためである。
【0025】
従って、操作スイッチ8の操作によって、駆動モータ32を回転駆動してスライダ17を上側ガイドレール部材11のレール部11aに沿って移動させることにより、ローラ19,21,26とレール部11a,14a,27aとの係合関係で、リンク部材7が上側ガイドレール部材11と下側ガイドレール部材27との間(つまり昇降ルーフ4と車体ルーフ3との間)の前側位置で前倒しに寝た状態から後側位置で倒立した状態に、又は逆の状態に変化して、昇降ルーフ4の昇降を行うようになっている。この昇降ルーフ4の昇降の際にはダンパー部材6が伸縮動作をして、昇降ルーフ4の昇降動作をアシストするようになっている。
【0026】
ここで、スライダ17を上側ガイドレール部材11のレール部11aに沿って後方へ移動させたときリンク部材7を上側ガイドレール部材11と下側ガイドレール部材27との間の前側位置で前倒しに寝た状態から後側位置で倒立した状態に変化させるために、中間ガイドレール部材14のレール部14aは、昇降ルーフ4の昇降の際に第1中間ローラ21が転動する範囲では後側に行くに従って上側ガイドレール部材11のフランジ部11d及びレール部14aとの間の間隔が次第に拡がるように後方下向きに傾斜して形成されている。また、図16に拡大詳示するように、昇降ルーフ4が上昇開放位置P2 に位置するとき上記第1中間ローラ21が当接する個所のレール部14aのローラ摺動面14dは、該ローラ21の回転中心と昇降ルーフ53のヒンジ中心点Oとを結ぶ直線Lに対し後方上向きに傾斜していて、昇降ルーフ4が上昇開放位置P2 に位置するときにスライダ17を引張る動力伝達ケーブル31が破断した場合でも第1中間ローラ21に作用する垂直荷重のうち、ローラ摺動面14dと平行な方向の分力がリンク部材7を起立方向に作用させて昇降ルーフ4の下降を防止するようになっている。さらに、上記レール部14aは、ローラ摺動面14dより後方位置に上側ガイドレール部材11(そのレール部11a)に近付く格納部14eを有しており、車両の組立ラインに昇降ルーフ4を搬入するとき該昇降ルーフ4に予め組付けられたリンク部材7の第1中間ローラ21を格納部14e内に入れてリンク部材7を上側ガイドレール部材11と略平行にしたコンパクトな状態で搬入を行うことができるようになっている。
【0027】
上記スライダ17の先端には、図6に示す如くスイッチ部材33が設けられ、該スイッチ部材33は、上側ガイドレール部材11の上面部の前後端部及び中間部付近に配設されたリミットスイッチ34A,34B,34C(図2及び図11参照)を作動させることで、昇降ルーフ4の下降閉成位置P1 及び上昇開放位置P2 (昇降ルーフ4の傾斜角度30°程度)、中間停止位置P3 (昇降ルーフ4の傾斜角度10°程度)を検出できるようになっている。スイッチ部材33と上側停止位置検出用のリミットスイッチ34Bとの関係は、図11に示すように、スイッチ部材33が移動中に可動片35に当接すると、該可動片35がスプリング部材36のスプリング力に抗して移動してリミットスイッチ34を作動させるようになっている。
【0028】
また、上記リミットスイッチ34A〜34Cは、図2に示すように、操作スイッチ8及びパワーカットスイッチ9と共に、前述した制御手段10に連係され、昇降ルーフ4が下降閉成位置P1 、上昇開放位置P2 又は中間停止位置P3 になると、モータ32,32を自動的に静止させ、その位置を保持するようになっている。尚、制御手段10は、昇降ルーフ4の昇降動作開始から40秒経過した時点で動作が完了しなければ、通電を自動的に解除するフェールセーフ動作を行うようになっている。通電の再開には操作スイッチ8の操作が必要である。
【0029】
図9中、37Aは昇降ルーフ4側の上側ガイドレール部材11と中間ガイドレール部材14との接合部に接合された昇降ルーフ側ブラケットであって、該ブラケット37Aにはダンパー部材6の一端がピン軸部材38Aを介して回動可能に連結されている。また、図11中、37Bは本体ルーフ3に接合された本体ルーフ側ブラケットであって、該ブラケット37Bには上記ダンパー部材6の他端がピン軸部材38Bを介して回動可能に連結されている。
【0030】
次に、上記第1実施例の昇降ルーフ装置において、昇降ルーフ4を昇降動させるときの操作手順について説明する。
【0031】
昇降ルーフ4を上昇させる開操作のときには、まず、イグニッション・オンの状態でかつパーキングブレーキレバーを引き、ブレーキ作動状態とする。この状態で、操作スイッチ8をOPEN位置にして押し続ければ(マニュアル操作)、左右の駆動モータ32,32が駆動して昇降ルーフ4が上昇し、上昇開放動作をする。尚、上昇開放動作中は、操作者が認知する程度の音レベルで警報ブザーが鳴る。
【0032】
昇降ルーフ4が完全に上昇開放位置P2 になると、スライダ17と一体に上側ガイドロール部材11に沿って移動するスイッチ部材33が上側停止位置検出用のリミットスイッチ34Bに当接し、それにより上昇開放位置P2 が検出されて、駆動モータ32,32は制御手段10の制御信号により自動的に停止し、警報ブザーも停止する。尚、完全に上昇開放位置P2 になる前に、操作スイッチ8から操作者が手を離しても、警報ブザーは鳴り続ける。
【0033】
昇降ルーフ4が完全に上昇開放位置P2 に達した後、パワーカットスイッチ9をOFFにし、操作スイッチ8をON状態としても、昇降ルーフ4の下降動作は行われない。それから、イグニッション・オフとして、終了する。
【0034】
一方、昇降ルーフ4を下降させる全閉下降動作のときには、上昇開放操作のときと同様に、イグニッション・オンの状態でかつパーキングブレーキレバーを引き、ブレーキ作動状態とすると共に、パワーカットスイッチ9をONにする。
【0035】
それから、操作スイッチ8のCLOSE位置を押し続ける。このときも、警報ブザーが鳴る。
【0036】
そして、中間停止位置検出用のリミットスイッチ34Cにより安全のために全閉下降動作の途中において一旦停止する中間停止位置P3 が検出され、中間停止位置P3 で駆動モータ32,32が制御手段10により自動的に停止させられ、それに伴い警報ブザーも停止する。但し、操作スイッチ8の押圧動作を解除すれば、警報ブザーは再び鳴り始めるようになる。
【0037】
さらに下降させる場合には、一旦操作スイッチ8のCLOSE位置の押圧を解除して、再度、操作スイッチ8のCLOSE位置を押し続ける。このときも、警報ブザーが鳴る。
【0038】
完全に全閉下降状態になると、スイッチ部材33が下側停止位置検出用のリミットスイッチ34AをON作動させて下側停止位置P1 であることが検出され、駆動モータ32は自動的に停止し、警報ブザーも停止する。
【0039】
その後、イグニション・オフとし、終了する。尚、昇降ルーフ4が完全に開放された上側停止位置P2 にない状態、例えば中間開放位置、中間停止位置P3 において、バーキングレバーによるブレーキ作動を解除しようとすると、警報ブザーが鳴るようになっているが、その状態で走行はできるようになっている。
【0040】
このように、上記第1実施例の昇降ルーフ装置においては、昇降ルーフ4の昇降動作に伴ってスライダ17と一体に上側ガイドロール部材11に沿って移動するスイッチ部材33がリミットスイッチ34A,34B又は34Cに当接して、昇降ルーフ4の下降閉成位置P1 、上昇開放位置P2 又は中間停止位置P3 がそれぞれ検出されるようになっいるため、従来の如くギヤ機構に位置検知スイッチを連係する場合に比べてスイッチ類の配置レイアウトを容易に行うことができるとともに、その配置によって構造が複雑になることはなく、装置のコンパクト化に寄与することができる。
【0041】
しかも、昇降ルーフ4を昇降可能に支持する昇降手段40においては、昇降ルーフ4側に設けた上側ガイドレール部材11のレール部11a、中間カイドレール部材14のレール部14a及び本体ルーフ3側に設けた下側ガイドレール部材27のレール部27aに、リンク部材7の上側ローラ19、第1中間ローラ21及び下側ローラ26をそれぞれ転動可能に係合し、該リンク部材7の先端部のスライダ17を、駆動モータ32からケーブル31を介して伝達される動力により上側ガイドレール部材11のレール部11aに沿って移動させて昇降ルーフ4の昇降を行う構成になっているため、昇降ルーフ4を各々3点支持された左右一対のリンク部材7,7により安定状態に確実に支持することができるとともに、リンク部材7を小さくすることができ、装置のコンパクト化を一層図ることができる。
【0042】
さらに、上記昇降手段40は、駆動モータ32の作動により昇降ルーフ4を昇降させる際にはダンパー部材6により昇降ルーフ4の昇降動作をアシストする構成になっているので、昇降ルーフ4の支持をより確実に行うことができるとともに、駆動モータ32に出力の大きなものを使用する必要がなくなるなどの利点がある。
【0043】
尚、上記第1実施例では、昇降ルーフ4を昇降させるための駆動源としてのモータ32を、雨水等に晒されるのを防止するために昇降ルーフ4側に設けているが、雨水等に晒される危険性がない場合には、次の第2実施例に示すように、モータを本体ルーフ側に設けても良い。この場合には、本体ルーフに対し昇降させられる昇降ルーフ全体の重量がその分軽くなるので、必要なリフトアップ力を小さくすることができるという利点がある。
【0044】
(第2実施例)
図17は本発明の第2実施例に係わる車両の昇降リフト装置の概略構成を示し、車両51の本体ルーフ52の上方には昇降ルーフ53が昇降自在に取付けられている。上記本体ルーフ52の上部には、第1実施例の場合と同様に、昇降ルーフ53の昇降のための操作スイッチ54が、昇降ルーフ53の裏面側には誤動作防止手段としてのパワーカットスイッチ55がそれぞれ配設されている。
【0045】
上記昇降ルーフ53は、車両の前方側においては左右一対のリンク部材56,56を介して、車両の後方側においては左右一対のX字型リンク57,57を介して、リンク部材56とX字型リンク57との間においては左右一対のダンパー部材58,58を介して、本体ルーフ52に対して昇降可能に支持されており、上記リンク部材56、X字型リンク57、ダンパー部材58及びこれに付随する部材・部品(詳細は後述する)により、昇降ルーフ53を昇降可能に支持する昇降手段50が構成されている。
【0046】
上記本体ルーフ52の中央には、図18にも示すように、車室内に通じる開口59が形成されており、該開口59の長手方向前後には長手方向に延びる複数の補強ビード52a,…が相互に平行に設けられている。
【0047】
上記開口59の車幅方向両側には各々ガイドレール60が長手方向に延びるように形成されている。図19はガイドレール60の車幅方向の断面を示す。ガイドレール60は対向する一対のガイドレール壁60a,60aからなる。該一対のガイドレール壁60a,60aにはその上端内側に相互に向かい合って開口する一対のレール61,61が設けられており、該各レール61は車両51の後方から前方に向かうに連れて上方に傾斜するように設けられている。上記各ガイドレール壁60aの下端にはフランジ部60bが形成されており、ガイドレール壁60aは該フランジ部60bにおいて本体ルーフ52にボルト62で固定されている。
【0048】
上記本体ルーフ52にはガイドレール60の下端に沿って凹部52aが車両の前後方向に形成され、該凹部52aの内部には、図19に示すように、車両前後方向に延びる一対のレール64,64が設けられている一方、上記リンク部材56の下端には、可動部材としてのブラケット56aを介して一対のローラ63,63が各々外向きに取付けられている。そして、該各ローラ63はそれぞれ対応するレール64に嵌められ、該レール64に沿って車両51の前後方向に転動するようになっている。尚、具体的に図示していないが、ブラケット56aにスイッチ部材が設けられる一方、レール64にリミットスイッチが配設され、第1実施例の場合と同様に、昇降ルーフ53の下降閉成位置及び上昇開放位置、中間停止位置をそれぞれ検出できるようになっている。
【0049】
上記リンク部材56の上端は昇降ルーフ53に回動自在に枢支されている。また、リンク部材56の上端と下端との間には一対のローラ67,67がローラ63と同じく外向きに取付けられており、該各ローラ67はガイドレール壁60aの上端に設けられているレール61に転動可能に嵌め込まれている。
【0050】
図18に示すように、本体ルーフ52の凹部52aの後方にはモータ取付用孔68が形成されており、図20に示すように、リンク部材駆動用の駆動モータ69はその一部のみが本体ルーフ52の上方に突出するようにモータ取付用孔68に取付けられている。上記モータ69の出力軸69aにはピニオン70が取付けられており、該ピニオン70はリンク部材駆動用ピニオン71と噛合している。リンク部材駆動用ピニオン71は内部に雌ネジが設けられており、適当な手段によって、常にピニオン70に噛合するように図20の位置に支持されている。
【0051】
上記リンク部材56の下端には、外周に雄ネジが形成されたロッド部材72の一端がその軸線回りに回転可能に連結されており、該ロッド部材72はリンク部材駆動用ピニオン71の内部を通過し、ピニオン71の内部に形成された雌ネジと噛合しながら、車両の前後方向に延びている。そして、モータ69が正転又は逆転することにより、ロッド部材72が車両前方又は後方に進み、それに伴って、リンク部材56の下端に支持されたローラ63がレール64に沿って車両前方又は後方に転動する。
【0052】
図21は昇降ルーフ53を裏面から見た斜視図である。昇降ルーフ53は本体部分53aと、該本体部分53aの四方を囲む周囲壁部分53bとからなり、所定の高さを有している。本体部分53aの前方中央には開口が形成され、該開口にガラスパネル75が嵌め込まれている。ガラスパネル75の車幅方向両側にはリンク部材56の上端を回動可能に取付けるためのリンク部材取付部76(左右両側のうち片側のみ図示)が設けられている。該リンク部材取付部76の後方にはダンパー部材58を取付けるためのダンパー部材取付部77(片側のみ図示)が設けられ、さらに該ダンパー部材取付部77の後方にはX字型リンク57を取付けるためのX字型リンク取付部78が設けられており、これらの取付部76,77,78及び補強部材79は昇降ルーフ53の高さよりも低く形成されており、昇降ルーフ53から突出しないようになっている。昇降ルーフ53の前端には、昇降ルーフ53が本体ルーフ52に対して閉じているときに双方の間をシーリングするシール部材80(一部のみ図示)が嵌め込まれている。
【0053】
図22は昇降ルーフ53と本体ルーフ52との間に設けられているテント部材81の斜視図である。該テント部材81は中心線82に対して左右対称であり、図22はその片側半分のみを示す。テント部材81の昇降ルーフ側取付部83は昇降ルーフ53の車両前後方向側部に、本体ルーフ側取付部84は本体ルーフ52に各々適当な手段で取付けられている。また、テント部材81は折曲げライン85に沿って折曲げられ、該折曲げライン85から中心線82に至る部分においては、昇降ルーフ側取付部86が昇降ルーフ53の前端に、本体ルーフ側取付部87が本体ルーフ52に各々適当な手段で取付けられている。
【0054】
上記テント部材81は、昇降ルーフ53が本体ルーフ52に対して閉じている場合には蛇腹状に折畳まれた状態で昇降ルーフ53の内部に格納され、昇降ルーフ53が本体ルーフ52に対して開くに連れて徐々に伸びる。昇降ルーフ53が全開状態になったときには、図22に示す状態となり、昇降ルーフ53と本体ルーフ52との間に形成される空間を外界から遮断する。この場合、図22において、昇降ルーフ側取付部83と本体ルーフ側取付部84と折曲げライン85とで囲まれる部分88Aが車両51の前後方向側部において昇降ルーフ53と本体ルーフ52との間に位置し、昇降ルーフ側取付部86と本体ルーフ側取付部87と折曲げライン85とで囲まれる部分88Bが昇降ルーフ53の前端において昇降ルーフ53と本体ルーフ52との間に位置する。
【0055】
上記テント部材81の部分88Bには前方視界確保のために透明部材からなる窓89が形成されている。また、該窓89の上方にはテント部材81の略全長に亘ってファスナー部材90が設けられており、必要に応じて、テント部材81を開放できるようになっている。
【0056】
図23は本体ルーフ52の開口59の上にベッド91を敷いた状態を示している。ベッド91は、昇降ルーフ53を本体ルーフ52に対して上昇させ、全開状態にした後に開口59の上に敷かれる。又は、最初から開口59の上に敷かれている。ベッド91は三分割したもの、あるいは三段に折畳んだものとすることが望ましい。
【0057】
次に、図24を参照して、リンク部材56の動きに伴う昇降ルーフ53の昇降動作(開閉動作)を説明する。
【0058】
車両の走行中等の昇降ルーフ53を開く必要がない場合には、リンク部材56の下端に取付けられているローラ63はレール部64の後端部付近(即ち車両1の最も後方側)の位置X1 にあり、この状態では、図24に鎖線で示すように、リンク部材56は寝た状態にあり、昇降ルーフ53も本体ルーフ52に対して閉じた状態にある。
【0059】
車両1が停止し、昇降ルーフ53を開く必要が生じた場合には、モータ69を正転させる。該モータ69の正転によりロッド部材72は車両の前方に向かって移動を開始する。リンク部材56はその下端においてロッド部材72と移動可能に連結されているので、ロッド部材72の車両前方への移動により、ローラ63がレール64に沿って車両前方へ移動を開始し、これに伴い、リンク部材56に支持されているローラ67も車両前方に向かってレール61に沿って上昇を開始する。このように二つのローラ63,67が移動(転動)を行うことに伴って、リンク部材56は当初の寝た状態(鎖線で示す状態)から矢印Y1 の方向に沿って徐々に起き上がって行く。
【0060】
上記レール61は車両前方に向かって上方に傾斜しているため、リンク部材56の下端のローラ63がロッド部材72に押されて車両前方に向かうに連れて、ロッド部材72がローラ63に対して及ぼす力の作用方向(即ちレール64が延びる方向)とローラ67との間の垂直距離は大きくなる。リンク部材56を矢印Y1 の方向に持ち上げようとする、ローラ67に関するモーメントMは、次の式で表わされる。
【0061】
M=F×L
但し、Fはモータ69がローラ63に及ぼす付勢力、Lはローラ67とローラ63との間の垂直距離である。
【0062】
ここで、モータ69がローラ63に及ぼす付勢力Fは一定であるが、ローラ67とローラ63との間に垂直距離Lは、リンク部材56の矢印Y1 の方向への上昇に伴い、大きくなる。即ち、ローラ63がロッド部材72に押されて車両前方に移動するに連れて、リンク部材56を矢印Y1 の方向に持ち上げようとするモーメントMが大きくなり、リンク部材56の初期起立動作が容易に行われることになる。
【0063】
以後、ロッド部材72がローラ63を押し続け、該ローラ63がガイドレール52の最も車両前方側の位置X2 に達したときに、ローラ67はガイドレール61の最上端に達し、この時点でモータ69は作動を停止する。この間、昇降ルーフ53は矢印Y1 の方向に上昇を続け、ローラ63が位置X2 に達したときには、本体ルーフ52に対して全開の状態(図24に示す状態)になる。
【0064】
尚、ダンパー部材58はローラ63が位置X1 にある状態においては、図24に示すように、寝た状態にある。このため、ダンパー部材58の付勢力は昇降ルーフ53にはわずかしか作用しない。ローラ67がレール61を上昇するに連れて、ダンパー部材58も寝た状態から徐々に起立状態に移動し、昇降ルーフ53に対して及ぼす付勢力が大きくなる。即ち、ダンパー部材58はローラ67がレール61のある地点に達した時点から昇降ルーフ53に付勢力を及ぼし始め、昇降ルーフ53の上昇を促進する。
【0065】
従って、昇降ルーフ53は当初、即ちダンパー部材58があまり作動しない間においては、モーメントMの作用のみにより初期起立動作を行い、その初期起立動作が略終了した時点から、モーメントMの作用に加えてダンパー部材58の付勢力を受けて起立動作を行う。このように、昇降ルーフ53はモーメントM及びダンパー部材58の作用を効果的に受けて、本体ルーフ52に対して上昇する。
【0066】
一方、昇降ルーフ53を閉じる場合、即ち昇降ルーフ53を本体ルーフ52に向かって下降させる場合には、モータ69を逆転させる。これにより、ロッド部材72は車両後方に移動し、ローラ63はレール64に沿って車両後方に移動を開始し、ローラ67はレール61に沿って下降する。これらのローラ63,67の移動(転動)に伴い、リンク部材56は矢印Y2 の方向に下降し、ローラ63が当初の位置X1 に達した時点で昇降ルーフ53は本体ルーフ52に対して閉じた状態(図24に鎖線で示す状態)になる。
【0067】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に係わる発明によれば、昇降ルーフの開閉動作に伴いレール部材により案内される可動部材が、レール部材に対して所定位置まで移動していることを位置検出手段によって検出し、該位置検出手段により検出された結果に基づき、制御手段によって、昇降ルーフを昇降させるアクチュエータを制御するようにしたので、簡単かつコンパクトな構造で、昇降ルーフの開度を検出することが可能となる。規制手段によって、昇降ルーフが所定位置にあるときに、その昇降動作を防止することができる。
【0068】
請求項2に係わる発明によれば、位置検出手段としてリミットスイッチを用いているので、コンパクト化の点で有利である。
【0069】
請求項3に係わる発明によれば、レール部材を本体ルーフに配設しているので、昇降ルーフの軽量化を図ることができる。
【0070】
請求項4に係わる発明によれば、昇降ルーフを昇降可能に支持する昇降手段に対してアシスト手段を設けているので、アシスト手段のアシスト力によって昇降手段による支持を確実とすることができ、また、アクチュエータを小型化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる車両の昇降ルーフ装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】上記昇降ルーフ装置の制御系のブロック構成図である。
【図3】上記昇降ルーフ装置の主要部である昇降手段の側面図である。
【図4】上記昇降手段の平面図である。
【図5】上記昇降手段の分解斜視図である。
【図6】図3のA−A線における拡大断面図である。
【図7】図3のB−B線における拡大断面図である。
【図8】図3のC−C線における拡大断面図である。
【図9】図3のD−D線における拡大断面図である。
【図10】図3のE−E線における拡大断面図である。
【図11】図3のF−F線における拡大断面図である。
【図12】図4のG−G線における拡大断面図である。
【図13】係止部材の側面図である。
【図14】リンク部材の側面図である。
【図15】駆動モータと動力伝達ケーブルとの係合状態を示す斜視図である。
【図16】昇降ルーフの上昇開放位置におけるリンク部材の第1中間ロールと中間ガイドレール部材のガイド部との位置関係を示す図である。
【図17】第2実施例に係わる車両のルーフ昇降装置の概略構成を示す斜視図である。
【図18】本体ルーフの斜視図である。
【図19】ガイドレールとリンク部材との関係を示す車幅方向断面図である。
【図20】リンク部材とモータとの関係を示す図である。
【図21】昇降ルーフを裏面側から見た斜視図である。
【図22】昇降ルーフと本体ルーフとの間に配置されるテント部材の斜視図である。
【図23】本体ルーフの上にベッドを配置した状態を示す斜視図である。
【図24】リンク部材と昇降ルーフとの動きを説明するための説明図である。
【符号の説明】
3,52 本体ルーフ
4,53 昇降ルーフ
6,58 ダンパー部材(アシスト手段)
7,56 リンク部材
10 制御手段
11 上側ガイドレール部材(レール部材)
14 中間ガイドレール部材
17 スライダ(可動部材)
27 下側ガイドレール部材
32,69 駆動モータ(アクチュエータ)
34A リミットスイッチ(位置検出手段)
34B リミットスイッチ(位置検出手段)
34C リミットスイッチ(位置検出手段)
40,50 昇降手段
56a ブラケット(可動部材)
57 X字型リンク
64 レール(レール部材)[0001]
[Industrial applications]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a lifting roof device that lifts and lowers a lifting roof in a vehicle having a lifting roof that can be lifted and lowered separately from the main body roof.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known a roof portion of a vehicle in which an elevating roof separate from a main body roof is provided so as to be able to move up and down with respect to the main body roof. The lifting roof normally covers the main body roof and forms a part of the roof portion of the vehicle. When necessary, the lifting roof is raised to form a certain space between the main body roof and the lifting roof. You can do it. For example, a bellows-shaped curtain member is previously mounted between the elevating roof and the main body roof, and when the elevating roof is raised, the curtain member is also raised, and a space formed between the main body roof and the elevating roof. From the outside world. By laying a bed, for example, in a space shielded from the outside world in this way, the space can be used as a temporary bedroom or used as a luggage storage place.
[0003]
By the way, such an elevating roof can be manually moved up and down. However, since it is generally performed using a motor, it is necessary to detect the elevating degree of the elevating roof, that is, the opening degree.
[0004]
For example, as described in JP-A-3-253421, in a motor control device for an automobile sunroof, each of first to third detection switches is provided on an outer peripheral surface of a rotating body linked to a gear mechanism having a drive gear. It is known that a switch control surface is formed in which the switch terminals are in contact with each other, and each switch terminal is switched by the slide control surface to detect the opening degree of the sunroof as a change in angle. It is conceivable to detect the opening degree of the elevating roof by utilizing this.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described technology, since the detection switch is linked to the gear mechanism, the structure becomes complicated, and it is disadvantageous for downsizing.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide an elevating roof device for a vehicle that can detect the opening degree of the elevating roof with a simple and compact structure. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is characterized in that an elevating roof is attached to a main body roof of a vehicle.Through the link memberA lift member for a vehicle, which is supported so as to be able to move up and down and moves the lift roof up and down by an actuator, wherein a rail member disposed on the main body roof or the lift roofProvided at one end of the link member,A movable member guided by the rail member in accordance with the elevating operation of the elevating roof. Furthermore,Restricting means for restricting the movement of the link member with respect to the rail member so as to prevent the elevating roof from moving up and down in a state where the elevating roof is at a predetermined position;A configuration comprising: position detection means for detecting that the movable member has moved to a predetermined position with respect to the rail member; and control means for controlling the actuator based on a result detected by the position detection means. I do.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the vehicle elevating roof device according to the first aspect, the position detecting means includes a limit switch.
[0009]
The invention according to claim 3 is the claim1 or2. The lifting roof device for a vehicle according to item 2, wherein the rail member is disposed on the main body roof.
[0010]
The invention according to
[0011]
[Action]
With the above configuration, in the invention according to claim 1, the position detecting unit detects that the movable member guided by the rail member is moved to a predetermined position with respect to the rail member in accordance with the elevating operation of the elevating roof. On the basis of the result detected by the position detecting means, the control means controls the actuator for moving the lifting roof up and down.When the elevating roof is at a predetermined position, the movement of the link member with respect to the rail member is restricted by the restricting means, thereby preventing the elevating roof from moving up and down.
[0012]
In the invention according to the second aspect, since the position detecting means is a limit switch, the opening degree of the lifting roof can be detected with a compact structure.
[0013]
In the invention according to claim 3, since the rail member is provided on the main body roof, the lifting roof can be reduced in weight.
[0014]
In the invention according to
[0015]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
(First embodiment)
FIG. 1 shows a schematic configuration of a lifting roof device for a vehicle according to a first embodiment of the present invention. In this drawing, reference numeral 1 denotes a roof portion of a vehicle (vehicle body) 2, and the roof portion 1 An
[0017]
An
[0018]
The
[0019]
The specific structure of the elevating
[0020]
That is, as shown in FIG. 6, an upper
[0021]
As shown in FIG. 8, a second
[0022]
As shown in FIG. 14, the
[0023]
On the other hand, the upper
[0024]
One end of a
[0025]
Therefore, by operating the
[0026]
Here, when the
[0027]
As shown in FIG. 6, a switch member 33 is provided at the tip of the
[0028]
As shown in FIG. 2, the
[0029]
In FIG. 9,
[0030]
Next, an operation procedure when the lifting
[0031]
At the time of the opening operation for raising the lifting
[0032]
When the lifting
[0033]
After the elevating
[0034]
On the other hand, at the time of the fully closing and lowering operation for lowering the lifting
[0035]
Then, the CLOSE position of the
[0036]
Then, the intermediate stop position P3, which temporarily stops during the fully closing and descending operation, is detected by the intermediate stop position detecting
[0037]
To further lower the operation switch, the
[0038]
When it is completely closed and lowered, the switch member 33 turns ON the lower stop position detecting
[0039]
After that, the ignition is turned off and the process ends. When the
[0040]
As described above, in the elevating roof device of the first embodiment, the switch member 33 that moves along the upper
[0041]
Moreover, in the elevating
[0042]
Further, the lifting / lowering means 40 is configured to assist the lifting / lowering
[0043]
In the first embodiment, the
[0044]
(Second embodiment)
FIG. 17 shows a schematic structure of a lifting device for a vehicle according to a second embodiment of the present invention. A lifting
[0045]
The elevating
[0046]
As shown in FIG. 18, an
[0047]
[0048]
A
[0049]
The upper end of the
[0050]
As shown in FIG. 18, a
[0051]
At the lower end of the
[0052]
FIG. 21 is a perspective view of the lifting
[0053]
FIG. 22 is a perspective view of a
[0054]
When the
[0055]
A
[0056]
FIG. 23 shows a state in which a
[0057]
Next, with reference to FIG. 24, a description will be given of the elevating operation (opening / closing operation) of the elevating
[0058]
When it is not necessary to open the elevating
[0059]
When the vehicle 1 stops and it becomes necessary to open the lifting
[0060]
Since the
[0061]
M = F × L
Here, F is the urging force exerted on the
[0062]
Here, the urging force F exerted on the
[0063]
Thereafter, when the
[0064]
When the
[0065]
Therefore, the lifting
[0066]
On the other hand, when closing the elevating
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, it is detected by the position detecting means that the movable member guided by the rail member is moved to a predetermined position with respect to the rail member in accordance with the opening / closing operation of the elevating roof. And, based on the result detected by the position detecting means, the control means controls the actuator for raising and lowering the lifting roof, so that the opening of the lifting roof can be detected with a simple and compact structure. It becomes.By the restricting means, when the lifting roof is at a predetermined position, the lifting operation can be prevented.
[0068]
According to the invention of claim 2, since the limit switch is used as the position detecting means, it is advantageous in terms of downsizing.
[0069]
According to the third aspect of the present invention, since the rail member is disposed on the main body roof, the lifting roof can be reduced in weight.
[0070]
According to the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a schematic configuration of an elevating roof device for a vehicle according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram of a control system of the elevating roof device.
FIG. 3 is a side view of elevating means as a main part of the elevating roof device.
FIG. 4 is a plan view of the elevating means.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the elevating means.
FIG. 6 is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. 3;
FIG. 7 is an enlarged sectional view taken along line BB of FIG. 3;
FIG. 8 is an enlarged sectional view taken along line CC of FIG. 3;
FIG. 9 is an enlarged sectional view taken along line DD of FIG. 3;
FIG. 10 is an enlarged sectional view taken along line EE in FIG. 3;
FIG. 11 is an enlarged sectional view taken along line FF of FIG. 3;
FIG. 12 is an enlarged sectional view taken along line GG of FIG. 4;
FIG. 13 is a side view of the locking member.
FIG. 14 is a side view of the link member.
FIG. 15 is a perspective view showing an engagement state between a drive motor and a power transmission cable.
FIG. 16 is a diagram showing a positional relationship between a first intermediate roll of a link member and a guide portion of an intermediate guide rail member at an ascending and releasing position of an elevating roof.
FIG. 17 is a perspective view showing a schematic configuration of a vehicle roof elevating device according to a second embodiment.
FIG. 18 is a perspective view of a main body roof.
FIG. 19 is a vehicle width direction cross-sectional view showing a relationship between a guide rail and a link member.
FIG. 20 is a diagram showing a relationship between a link member and a motor.
FIG. 21 is a perspective view of a lifting roof as viewed from the back side.
FIG. 22 is a perspective view of a tent member arranged between a lifting roof and a main body roof.
FIG. 23 is a perspective view showing a state where a bed is arranged on a main body roof.
FIG. 24 is an explanatory diagram for explaining movement of a link member and a lifting roof.
[Explanation of symbols]
3,52 Body roof
4,53 lifting roof
6,58 Damper member (assisting means)
7,56 link members
10 control means
11 Upper guide rail member (rail member)
14 Intermediate guide rail members
17 Slider (movable member)
27 Lower guide rail member
32,69 Drive motor (actuator)
34A limit switch (position detection means)
34B limit switch (position detection means)
34C limit switch (position detection means)
40,50 lifting means
56a Bracket (movable member)
57 X-shaped link
64 rails (rail members)
Claims (4)
上記本体ルーフ又は昇降ルーフに配設されるレール部材と、
上記リンク部材の一端に設けられ、上記昇降ルーフの昇降動作に伴い、上記レール部材により案内される可動部材と、
上記昇降ルーフが所定位置にある状態において、上記昇降ルーフの昇降動作を防止するように上記レール部材に対する上記リンク部材の動きを規制する規制手段と、
上記レール部材に対して上記可動部材が所定位置まで移動していることを検出する位置検出手段と、
該位置検出手段により検出された結果に基づき、上記アクチュエータを制御する制御手段とを備えることを特徴とする車両の昇降ルーフ装置。An elevating roof device for a vehicle, wherein an elevating roof is supported on a vehicle body roof via a link member so as to be able to ascend and descend , and the elevating roof is moved up and down by an actuator.
A rail member provided on the main body roof or the lifting roof,
A movable member provided at one end of the link member and guided by the rail member with the elevating operation of the elevating roof,
Regulating means for regulating movement of the link member with respect to the rail member so as to prevent the elevating roof from moving up and down in a state where the elevating roof is at a predetermined position;
Position detection means for detecting that the movable member has moved to a predetermined position with respect to the rail member,
Control means for controlling the actuator based on a result detected by the position detection means.
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