JP3558415B2

JP3558415B2 - Emulsion ink for stencil printing

Info

Publication number: JP3558415B2
Application number: JP18600595A
Authority: JP
Inventors: 貞直奥田; 輝昭大川
Original assignee: Riso Kagaku Corp
Current assignee: Riso Kagaku Corp
Priority date: 1995-07-21
Filing date: 1995-07-21
Publication date: 2004-08-25
Anticipated expiration: 2015-07-21
Also published as: JPH0931384A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷用エマルジョンインキに関し、さらに詳しくはエマルジョンの安定性、インキ乾燥性およびインキ定着性に優れ、かつ長時間放置しても版乾きの少ない孔版印刷用エマルジョンインキに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
孔版印刷は、孔版印刷原紙を用いて製版を行い、形成された穿孔部にインキを通過させて紙などの被印刷体に印刷を行うものであり、版の作製が容易なため、幅広い分野で利用されている。
孔版印刷の印刷インキには、一般に油中水（Ｗ／Ｏ）型エマルジョンインキが使用されている（特開昭６１−２５５９６７号公報、特開昭６４−１４２８４号公報、特開平４−１３２７７７号公報、特開平５−１１７５６５号公報等）。
【０００３】
Ｗ／Ｏ型エマルジョンインキの乾燥は、インキ成分の被印刷体内部への浸透と、油相中の揮発性溶剤および水相中の水成分の飛散によって行われる。被印刷体内部への浸透は、被印刷体の孔状態（ポーラス状態）によって変化し、被印刷体の種類（微塗工紙・上質紙・中質紙等）に左右される。一方、油相中の揮発性溶剤および水相中の水成分の飛散を速くすればインキの乾燥時間を短縮することはできるが、乾燥が速すぎると、孔版印刷原紙の孔部分でインキが乾燥したり、孔版印刷機の版胴内のインキ溜まり部でインキの組成が変化し易いという問題が生じる。またフルカラー印刷などの多色印刷では、１色目のインキで被印刷体の表面が埋められ、２色目以降のインキが被印刷体内部に浸透し難くなるという問題が生じる。
【０００４】
また孔版印刷用インキにヨウ素価を持つ樹脂（酸化重合形態）を使用する方法が知られているが、この樹脂をインク中に多量に使用すると、上述したような孔版印刷原紙の孔部分および孔版印刷機の版胴内のインキ溜まり部でインキが乾燥固化する等の問題が生じるため、あまり使用されていない。
このような理由から、従来ではインキの乾燥を速くすることができず、印刷によっては被印刷体に転移したインキが、被印刷体表面に完全に定着されず、指等で擦ると他の部分にインクが拡がって原稿に忠実な印刷物を得ることができず、また指等が汚れる等の問題があった。
【０００５】
また、従来から、Ｗ／Ｏ型エマルジョンインキの水相中に水溶性高分子化合物を添加することが知られている。このようなＷ／Ｏ型エマルジョンインキでは、インキが紙などの被印刷体に転移されると、まずエマルジョンの外相である油相成分が被印刷体に浸透し、次いで内相である水相が紙内部に浸透および／または飛散するため、水相成分が被印刷体の表面に残り易く、インキ転移部分に皮膜を形成できるという利点がある。しかし、水溶性高分子化合物をＷ／Ｏ型エマルジョンインキの水相中に溶解させると、これを用いない場合に比べてエマルジョンの安定性が劣るという欠点があった（特公昭４４−２１６５号公報）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決し、エマルジョンの安定性、インキ乾燥性およびインキ定着性を向上させ、かつ長時間放置してもインキ組成の変化が少なく、版乾きの少ない孔版印刷用エマルジョンインキを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本願で特許請求される発明は以下のとおりである。
（１）油相および水相を有する油中水（Ｗ／Ｏ）型エマルジョンインキにおいて、前記水相中に第３アミンを有する水溶性化合物が含まれ、前記油相に着色剤成分（昇華分散染料を除く）が含まれていることを特徴とする孔版印刷用エマルジョンインキ。
（２）前記第３アミンを有する水溶性化合物が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、アルキロールアミン塩およびポリＮ−アクロイルピロリジンから選ばれた少なくとも１種であることを特徴とする（１）に記載の孔版印刷用エマルジョンインキ。
（３）前記第３アミンを有する水溶性化合物の含有量が、エマルジョンインキの総量に対して固形分換算で１〜２０重量％であることを特徴とする（１）または（２）に記載の孔版印刷用エマルジョンインキ。
（４）前記油相中にヨウ素価を持たない樹脂成分が含まれていることを特徴とする（１）〜（３）のいずれかに記載の孔版印刷用エマルジョンインキ。
【０００８】
Ｗ／Ｏ型エマルジョンインキでは、通常、外相である油相成分は、表面張力が低いため、油相成分が水相成分よりも先に被印刷体に浸透し、その後に水相成分が浸透および／または飛散する。本発明のＷ／Ｏ型エマルジョンインキでは、水相成分は油相成分が浸透している被印刷体の内部に浸透することができず、被印刷体表面に溜まり、この表面上で水分等が蒸発する。この蒸発によって水相成分中の水溶性化合物が皮膜を形成し、被印刷体表面でインキの乾燥が行われ、被印刷体の表面状態（孔状態）にさほど影響されることもなくインキの乾燥が行われることになる。
【０００９】
また、この水溶性化合物が皮膜を形成し、被印刷体に完全に固着するため、指等で擦っても印刷インキが転移した以外の部分に拡がることがなく、原稿に忠実な印刷画像が得られ、指等に転移することもない。
さらに、本発明のＷ／Ｏ型エマルジョンインキは、水相中に第３アミンを有する水溶性化合物を使用しているため、エマルジョンの崩壊が抑制され、エマルジョン安定性が向上する。この理由は明らかでないが、第３アミンに含まれるＮ（窒素）原子の分極が、外相中の界面活性剤と相互作用し、エマルジョン（油と水）の界面膜を強固にしていると考えられる。
【００１０】
本発明に用いられる第３アミンを有する水溶性化合物としては、分子内に１個以上の
【化１】

なる結合を有する化合物であり、例えば、
【００１１】
【化２】

等が挙げられる。
【００１２】
これらの水溶性化合物の添加量は、エマルジョンインキの総量に対して固形分換算で１〜２０重量％が好ましく、３〜１０重量％がより好ましい。この添加量が多すぎると版作製後に長期放置した場合、版上の穿孔部分でインキが皮膜を作り、この皮膜が厚くなるとインキの通過が阻止されることがあり好ましくない。
【００１３】
本発明のエマルジョンインキには、着色剤成分としては公知の顔料、染料が用いられ、これらはエマルジョンの油相に含有させる。顔料としては、例えば、モノクロ用としてファーネスカーボンブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック類、または銅、鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム等の金属類、および金属酸化物が挙げられる。カラー用としてはアゾ系、シアニン系、ジオキサジン系、キナクリドン系等の有機顔料が挙げられる。また染料としては油溶性染料、水溶性染料等（昇華分散染料を除く）が用いられる。
【００１４】
本発明のエマルジョンインキの水相成分には、必要に応じて湿潤剤、電解質、防黴剤、酸化防止剤、水蒸発防止剤などの水溶性添加物を含有させることができる。
本発明のエマルジョンインキの油相成分には、不揮発性溶剤、揮発性溶剤、乳化剤および必要に応じて樹脂成分などが含有される。不揮発性溶剤としてはモータオイル、スピンドル油、マシン油、流動パラフィン等の鉱物油系、オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油等の植物油が用いられ、また揮発性溶剤としては公知の鉱物油系溶剤、植物系溶剤が用いられる。不揮発性溶剤と揮発性溶剤の使用割合は、油相と水相の配合比率により異なるが、重量比（不揮発性溶剤／揮発性溶剤）で５０〜９５／５０〜５の範囲とするのが好ましい。
【００１５】
乳化剤はＷ／Ｏ型エマルジョンを構成するために用いられ、非イオン性界面活性剤が好ましく用いられる。例えば、ソルビタン高級脂肪酸エステル（例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノスチアレート、ソルビタントリスチアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート等）、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセリド、および高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物等が挙げられる。
【００１６】
樹脂成分としてはアルキッド樹脂、ロジン変成フェノール樹脂、マレイン酸樹脂等が用いられる。これらは紙等の被印刷体に着色剤成分を固着するために必要な成分であるが、例えば、着色剤を水相成分に含有させた場合には必ずしも添加する必要はない。
本発明のＷ／Ｏ型エマルジョンインキは、例えば１０〜７０重量％の油相（Ｏ）成分に、９０〜３０重量％の水相（Ｗ）成分を徐々に添加して乳化させることにより製造することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、例中の部は重量部を意味する。
実施例１
表１に示す配合により下記の方法でＷ／Ｏ型エマルジョンインキを製造した。まず、アルキッド樹脂、ファーネスカーボンブラックおよびソルビタンモノオレエートを充分攪拌した後、３本ロールで分散を行った。その後、＃４０モータオイルおよび４号ソルベントを添加した後、再度充分な攪拌を行って油相を調製した。次に、表１で示すポリビニルピロリドン（ＢＡＳＦ社製商品名、Ｋ３０）をイオン交換水に加熱溶解した後、エチレングリコールを添加して水相を調製した。上記油相に水相を徐々に添加しながら、攪拌機で攪拌して乳化させた。
【００１８】
実施例２〜４
実施例１において、表１に示す配合で、水溶性化合物としてポリエチレンイミン（日本触媒社製、商品名エポミンＳＰ−０１８）、アルキロールアミン塩（ビックケミージャパン社製、商品名Ｄｉｓｐｅｒｂｙｋ−１８１）およびポリＮ−アクロイルピロリジンをそれぞれ用いた以外は、実施例１と同様の方法でＷ／Ｏ型エマルジョンインキを製造した。
【００２０】
比較例１
実施例１において、表１に示す配合とした以外は実施例１と同様の方法でエマルジョンインキを製造した。
比較例２〜４
実施例１において、表１に示す配合で、下記に示す水溶性高分子化合物を用いた以外は、実施例１と同様の方法でエマルジョンインキを製造した。
【００２１】
【化３】

【００２２】
比較例５
実施例１において、表１に示す配合とした以外は実施例１と同様の方法でエマルジョンインキを製造した。なお、使用した樹脂は、酸化重合形態（ヨウ素価を持つ樹脂）である。
比較例６
表１に示す配合により下記の方法でＷ／Ｏ型エマルジョンインキを製造した。まず、ソルビタンモノオレエート、＃４０モータオイルおよび４号ソルベントを充分攪拌して油相を調製した。次に、表１で示すカーボンブラック分散剤溶液（御国色素社製、グランドブラックＡＭ−１０００／カーボン濃度３７．５％）に、ポリビニルピロリドン（ＢＡＳＦ社製商品名、Ｋ３０）をイオン交換水に加熱溶解した水溶液を添加し、さらにエチレングリコールを添加して水相を調製した。得られた油相と水相を実施例１と同様に乳化を行った。
【００２３】
【表１】

【００２４】
＜試験例＞
実施例１〜４および比較例１〜６で得られた各孔版印刷用エマルジョンインキを用いて孔版印刷後（リソグラフＲＣ１１５Ｄ（登録商標）理想科学工業社製）により孔版印刷を行った。このエマルジョンインキのエマルジョンの安定性、および得られた印刷物の定着性、乾燥性、長時間放置時の版乾き性を以下の方法により調べ、その結果を表２に示した。
【００２５】
（１）エマルジョン安定性：インキ作製後、７０℃、１カ月間放置してインキの崩壊状態目視で観察を行い、エマルジョンインキの崩壊が発生しなかった場合を○、崩壊した場合には×で評価した。
（２）定着性：上質紙に印刷を行った後、印刷画像面上を指で擦ったときの擦れで評価を行った。指で擦られても印刷画像が崩れないものを○、印刷画像が崩れ、インキに擦られた跡が残った場合を×で評価した。
（３）乾燥性：連続で１００枚印刷を行ったときの裏移りの発生状態によって評価を行った。裏移りが発生しない場合を○、裏移りが発生し、インキの乾燥性が悪くなった場合を×で評価した。
（４）版乾き性：印刷を行った後、使用した孔版印刷用原紙を２３℃、５０Ｒｈ％の条件で４８時間放置し、その後再度この原紙を用いて印刷を行った。このとき孔版印刷用原紙の穿孔部でインキ皮膜も形成されず、原稿に忠実な印刷画像を得られた場合を○、原稿に忠実な画像が得られなかった場合を×で評価した。
【００２６】
表２から、実施例１〜４では、比較例１、６よりも定着性および乾燥性に優れており、また比較例２〜４よりもエマルジョンの安定性に優れており、さらに比較例５よりも長時間放置しても版乾きが発生することもなく、連続して印刷が行えることがわかった。
【００２７】
【表２】

【００２８】
【発明の効果】
本発明のＷ／Ｏ型エマルジョンインキは、水相中に第３アミンを有する水溶性化合物を含み、油相に着色剤成分（昇華分散染料を除く）を含んでいるため、被印刷体へのインキの定着性および乾燥性に優れ、さらにエマルジョンの安定性にも優れる。さらに本発明のＷ／Ｏ型エマルジョンインキは、油相中に酸化重合系の樹脂を添加した場合に比べて長時間放置しても版乾き性に優れる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an emulsion ink for stencil printing, and more particularly to an emulsion ink for stencil printing which is excellent in emulsion stability, ink drying property and ink fixing property, and hardly dries even after being left for a long time.
[0002]
[Prior art]
In stencil printing, stencil printing is performed using a stencil sheet and ink is passed through the formed perforations to print on a printing medium such as paper. It's being used.
As a printing ink for stencil printing, a water-in-oil (W / O) emulsion ink is generally used (Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 61-255967, 64-142284, 4-132777). Gazette, JP-A-5-117565, etc.).
[0003]
The drying of the W / O emulsion ink is performed by the penetration of the ink component into the inside of the printing medium and the scattering of the volatile solvent in the oil phase and the water component in the aqueous phase. The penetration into the printing medium changes depending on the hole state (porous state) of the printing medium, and depends on the type of printing medium (fine coated paper, high quality paper, medium quality paper, etc.). On the other hand, if the scattering of the volatile solvent in the oil phase and the water component in the aqueous phase is accelerated, the drying time of the ink can be shortened.However, if the drying is too fast, the ink dries in the holes of the stencil printing paper. In addition, there arises a problem that the composition of the ink is apt to change in the ink reservoir in the plate cylinder of the stencil printing machine. Further, in multi-color printing such as full-color printing, there is a problem that the surface of the printing medium is filled with the first color ink, and it becomes difficult for the second and subsequent colors to penetrate into the printing medium.
[0004]
Also a method of using the resin (oxidative polymerized form) with iodine titer stencil printing ink is known, when used in a large amount of the resin in the ink, the stencil printing sheet described above hole portion and the stencil It is not used much because it causes problems such as drying and solidification of the ink in an ink reservoir in the plate cylinder of a printing press.
For these reasons, conventionally, drying of the ink cannot be accelerated, and the ink transferred to the printing medium in some printings is not completely fixed on the surface of the printing medium. In addition, there is a problem that the ink spreads, so that a printed matter faithful to the original document cannot be obtained, and that a finger or the like becomes dirty.
[0005]
It has been conventionally known to add a water-soluble polymer compound to the aqueous phase of a W / O emulsion ink. In such a W / O emulsion ink, when the ink is transferred to a printing medium such as paper, first, the oil phase component, which is the external phase of the emulsion, penetrates the printing medium, and then the aqueous phase, which is the internal phase, is converted to the aqueous phase. Since it permeates and / or scatters inside the paper, there is an advantage that the aqueous phase component is likely to remain on the surface of the printing medium and a film can be formed on the ink transfer portion. However, when the water-soluble polymer compound is dissolved in the aqueous phase of the W / O emulsion ink, there is a drawback that the stability of the emulsion is inferior to the case where it is not used (Japanese Patent Publication No. 44-2165). ).
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art, improve the stability of the emulsion, improve the ink drying property and the ink fixing property, and reduce the change in the ink composition even after being left for a long time. An object of the present invention is to provide a small amount of emulsion ink for stencil printing.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention claimed in the present application is as follows.
(1) In a water-in-oil (W / O) emulsion ink having an oil phase and an aqueous phase, a water-soluble compound having a tertiary amine is contained in the aqueous phase, and a colorant component (sublimation dispersion ) is contained in the oil phase. Stencil printing emulsion ink characterized by containing a dye (excluding dyes) .
(2) The water-soluble compound having a tertiary amine is at least one selected from polyvinylpyrrolidone, polyethyleneimine, an alkylolamine salt and poly N-acroylpyrrolidine. Emulsion ink for stencil printing.
(3) The content according to (1) or (2), wherein the content of the water-soluble compound having a tertiary amine is 1 to 20% by weight in terms of solid content based on the total amount of the emulsion ink. Emulsion ink for stencil printing.
(4) The emulsion ink for stencil printing according to any one of (1) to (3), wherein the oil phase contains a resin component having no iodine value.
[0008]
In a W / O emulsion ink, the oil phase component, which is the external phase, usually has a low surface tension, so that the oil phase component permeates the printing medium before the aqueous phase component, and then the water phase component permeates and And / or scatter. In the W / O emulsion ink of the present invention, the water phase component cannot penetrate into the inside of the printing medium into which the oil phase component has penetrated, and accumulates on the surface of the printing medium. Evaporate. The water-solubilizing compound in the aqueous phase component by evaporation to form a film, drying of the ink at the printed surface is performed, the ink without being significantly affect the surface condition of the printing material (hole state) Will be dried.
[0009]
Further, the water-solubilizing compound forms a film, to fully secured to the printing substrate, without spreading in the portion other than be rubbed with a finger or the like printing ink was transferred, faithful printing images on a document And transfer to a finger or the like does not occur.
Furthermore, W / O type emulsion ink of the present invention, due to the use of water-solubilizing compound having a tertiary amine in the aqueous phase, the collapse of the emulsion can be suppressed, the emulsion stability is improved. Although the reason for this is not clear, it is considered that the polarization of the N (nitrogen) atom contained in the tertiary amine interacts with the surfactant in the external phase and strengthens the interface film of the emulsion (oil and water). .
[0010]
The water-solubilizing compound having a tertiary amine used in the present invention, embedded image of one or more in the molecule

A compound having the bond of, for example,
[0011]
Embedded image

And the like.
[0012]
The amount of the water-solubilizing compound is preferably 1 to 20% by weight in terms of solid content relative to the total amount of the emulsion ink, and more preferably from 3 to 10 wt%. If the addition amount is too large, the ink forms a film at the perforated portion on the plate when left for a long time after the plate is produced, and when the film is thick, the passage of the ink is sometimes undesirably prevented.
[0013]
Known pigments and dyes are used as the colorant component in the emulsion ink of the present invention, and these are contained in the oil phase of the emulsion. Examples of the pigment include carbon blacks such as furnace carbon black, lamp black, acetylene black, and channel black for monochrome use, metals such as copper, iron, titanium oxide, and calcium carbonate, and metal oxides. For color, organic pigments such as azo, cyanine, dioxazine, and quinacridone are used. As the dye, oil-soluble dyes, water-soluble dyes, etc. (excluding sublimation disperse dyes) are used.
[0014]
The aqueous phase component of the emulsion ink of the present invention may contain a water-soluble additive such as a wetting agent, an electrolyte, a fungicide, an antioxidant, and a water evaporation inhibitor, if necessary.
The oil phase component of the emulsion ink of the present invention contains a non-volatile solvent, a volatile solvent, an emulsifier, and if necessary, a resin component. As the non-volatile solvent, mineral oils such as motor oil, spindle oil, machine oil and liquid paraffin, and vegetable oils such as olive oil, castor oil and salad oil are used. As the volatile solvent, known mineral oil solvents and vegetable oils are used. A solvent is used. The use ratio of the non-volatile solvent and the volatile solvent varies depending on the blending ratio of the oil phase and the aqueous phase, but is preferably in the range of 50 to 95/50 to 5 by weight (non-volatile solvent / volatile solvent). .
[0015]
The emulsifier is used to form a W / O emulsion, and a nonionic surfactant is preferably used. For example, sorbitan higher fatty acid esters (eg, sorbitan monolaurate, sorbitan monopalmitate, sorbitan monostearate, sorbitan tristilate, sorbitan monooleate, sorbitan sesquioleate, etc.), fatty acid monoglycerides, fatty acid diglycerides, and higher alcohols Examples include ethylene oxide adducts such as alkylphenols and fatty acids.
[0016]
As the resin component, an alkyd resin, a rosin-modified phenol resin, a maleic acid resin, or the like is used. These are components necessary for fixing the colorant component to a printing medium such as paper. However, for example, when the colorant is contained in the aqueous phase component, it is not always necessary to add the colorant.
The W / O emulsion ink of the present invention is produced, for example, by gradually adding 90 to 30% by weight of an aqueous phase (W) component to 10 to 70% by weight of an oil phase (O) component and emulsifying the same. be able to.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto. In addition, the part in an example means a weight part.
Example 1
A W / O emulsion ink was produced according to the formulation shown in Table 1 by the following method. First, the alkyd resin, furnace carbon black, and sorbitan monooleate were sufficiently stirred, and then dispersed with three rolls. Then, after adding # 40 motor oil and No. 4 solvent, sufficient stirring was performed again to prepare an oil phase. Next, polyvinylpyrrolidone (trade name, K30, manufactured by BASF) shown in Table 1 was heated and dissolved in ion-exchanged water, and ethylene glycol was added to prepare an aqueous phase. While gradually adding the aqueous phase to the oil phase, the mixture was stirred with a stirrer to emulsify.
[0018]
Examples 2 to 4
In Example 1, the formulation shown in Table 1, polyethyleneimine as a water-solubilized compound (manufactured by Nippon Shokubai Co., Ltd., trade name Epomin SP-018), alkylolamine salt (BYK Chemie Japan Ltd., trade name Disperbyk-181 ) And poly N-acroylpyrrolidine, respectively, to prepare a W / O emulsion ink in the same manner as in Example 1.
[0020]
Comparative Example 1
An emulsion ink was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the composition shown in Table 1 was used.
Comparative Examples 2 to 4
An emulsion ink was produced in the same manner as in Example 1 except that the following water-soluble polymer compound was used in the composition shown in Table 1 below.
[0021]
Embedded image

[0022]
Comparative Example 5
An emulsion ink was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the formulations shown in Table 1 were used. The resin used is an oxidation polymerized form (iodine value resin having a).
Comparative Example 6
A W / O emulsion ink was produced according to the formulation shown in Table 1 by the following method. First, sorbitan monooleate, # 40 motor oil and No. 4 solvent were sufficiently stirred to prepare an oil phase. Next, polyvinylpyrrolidone (trade name, K30, manufactured by BASF) was heated in a carbon black dispersant solution (Grand Black AM-1000, carbon concentration 37.5%, manufactured by Mikuni Dyestuffs Co., Ltd.) as shown in Table 1 in ion-exchanged water. A dissolved aqueous solution was added, and ethylene glycol was further added to prepare an aqueous phase. The obtained oil phase and aqueous phase were emulsified in the same manner as in Example 1.
[0023]
[Table 1]

[0024]
<Test example>
Stencil printing was performed using each of the emulsion inks for stencil printing obtained in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 6 (Risograph RC115D (registered trademark) manufactured by Riso Kagaku Corporation). The stability of the emulsion of this emulsion ink, and the fixing property, drying property, and plate drying property of the obtained printed matter after being left for a long time were examined by the following methods. The results are shown in Table 2.
[0025]
(1) Emulsion stability: After the ink was prepared, the ink was left at 70 ° C. for one month, and the state of collapse of the ink was visually observed. evaluated.
(2) Fixing property: After printing on high-quality paper, evaluation was performed by rubbing the printed image surface with a finger. When the printed image did not collapse even when rubbed with a finger, it was evaluated as ○, and when the printed image collapsed and traces rubbed with ink remained, the evaluation was evaluated as x.
(3) Drying property: Evaluation was made according to the state of occurrence of set-off when printing 100 sheets continuously. The case where no set-off occurred was evaluated as ○, and the case where set-off occurred and the drying property of the ink deteriorated was evaluated as x.
(4) Plate drying property: After printing, the stencil sheet used was allowed to stand at 23 ° C. and 50% Rh for 48 hours, and then printing was performed again using the stencil sheet. At this time, an ink film was not formed at the perforated portion of the stencil sheet, and a case where a printed image faithful to the original was obtained was evaluated as ○, and a case where an image faithful to the original was not obtained was evaluated as ×.
[0026]
From Table 2, it can be seen that Examples 1-4 have better fixability and drying properties than Comparative Examples 1 and 6 , and also have better emulsion stability than Comparative Examples 2-4, It was also found that printing could be continuously performed without drying the plate even if left for a long time .
[0027]
[Table 2]

[0028]
【The invention's effect】
Since the W / O emulsion ink of the present invention contains a water-soluble compound having a tertiary amine in an aqueous phase and a colorant component (excluding a sublimation disperse dye) in an oil phase, it can be applied to a printing medium. It has excellent fixing and drying properties of the ink, and also has excellent emulsion stability. Further, the W / O emulsion ink of the present invention is excellent in plate drying property even when left for a long time as compared with the case where an oxidative polymerization resin is added to the oil phase.

Claims

In a water-in-oil (W / O) emulsion ink having an oil phase and an aqueous phase, the water phase contains a water-soluble compound having a tertiary amine, and the oil phase contains a colorant component (excluding a sublimation disperse dye). ), Wherein the emulsion ink is for stencil printing.

The stencil printing according to claim 1, wherein the water-soluble compound having a tertiary amine is at least one selected from polyvinylpyrrolidone, polyethyleneimine, an alkylolamine salt, and polyN-acroylpyrrolidine. For emulsion ink.

The emulsion ink for stencil printing according to claim 1 or 2, wherein the content of the water-soluble compound having a tertiary amine is 1 to 20% by weight in terms of solid content based on the total amount of the emulsion ink. .

The emulsion ink for stencil printing according to any one of claims 1 to 3, wherein the oil phase contains a resin component having no iodine value.