JP3557002B2

JP3557002B2 - Electrical equipment

Info

Publication number: JP3557002B2
Application number: JP17921095A
Authority: JP
Inventors: 豊紙谷; 誠大橋
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1995-07-14
Filing date: 1995-07-14
Publication date: 2004-08-25
Anticipated expiration: 2015-07-14
Also published as: JPH0928770A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は電気機器に関し、更に詳しくはアレルゲン不活化手段を備えた乾燥機、空気清浄機等の電気機器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、家ダニ類、例えば一般家庭で見出されるチリダニ科のヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ等がアレルギー疾患を引き起こすことは知られていた。また、花粉もアレルギー疾患を引き起こす。
これに対しては家ダニ類そのものを薬剤又は加熱処理によって駆除したりすることは知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これに対してこの発明の発明者らは、上述のごとき家ダニ類により引き起こされるアレルギー疾患の発症の予防と軽減化の方法を探るうち、アレルギー疾患の原因がダニ類そのものだけではなく、ダニ類の糞、死骸等に含まれる一種の蛋白質“ダニアレルゲン”にもあること、及びこのダニアレルゲンが、１００〜１２０℃では３０秒で、９５〜１００℃では１分で、約８０℃では８分でそれぞれ１００％不活化できることを見出した。
【０００４】
そこでこの発明の発明者らはこの知見をもとにしてダニアレルゲンを不活化し得る機構を電気機器として具体的に提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この発明は、吸気口から排気口ヘファンにより空気を送風する通風路を備えた電気機器において、加熱器と通風路内に流れる空気中に存在し得るダニ類などのアレルゲンを濾取するアレルゲン濾取用フィルタとを通風路内に設けて、前記アレルゲン濾取用フィルタで慮取したアレルゲンを、９０℃以上の温度で５分間以上前記加熱器により加熱処理して不活化するアレルゲン不活化手段を備えた電気機器である。
【０００６】
ここでアレルゲン、特に“ダニアレルゲン”とはダニ類やその糞（排泄物）、死骸等に含まれる一種の蛋白質を意味し、通常数１０μｍ程度の大きさである。
【０００７】
このような温度と時間を特定するダニ類などのアレルゲンの加熱処理は、主として電気機器の通風路内に設けた加熱器の運転制御によって可能になるが、通風路内を流れる空気中に浮遊状態にあるアレルゲンに対してこの加熱処理を具体的に施すには、空気を特定温度に加熱して特定時間循環させるか、通風路内を流れる空気中からアレルゲンを濾取し、濾取されたアレルゲンを直接加熱器により特定温度で特定時間加熱する。
【０００８】
前者の方式では、アレルゲン不活化手段を、循環通風路に介設されたアレルゲン濾取用フィルタ、加熱器及び温度センサと、タイマーと、温度センサ及びタイマーからの信号に基づいて前記加熱器に作動を指令する制御部とで構成するのが好ましい。この方式は加熱空気を循環する衣類乾燥機のごとき乾燥機へ適用できる。ここでアレルゲン濾取用フィルタは、メッシュ状のもの又は不織布からなる。もちろん、このフィルタには空気中のほこりや花粉などのダスト類も併せて濾取される。
【０００９】
一方、後者の方式では、アレルゲン不活化手段を、通風路に介設されたアレルゲン濾取用フィルタと、このフィルタに対向して配設された加熱器と、タイマーと前記フィルタ近傍に配設された温度センサと、この温度センサ及びタイマーからの信号に基づいて前記加熱器に作動を指令する制御部とで構成するのが好ましい。この方式は空気を一方向に通過させる空気清浄機、温風機などへ適用できる。
【００１０】
以上のごとくアレルゲン不活化手段の採用によって空気中のアレルゲンを簡便にかつ確実に不活化でき、それによってアレルギー疾患の誘発を防止できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下図に示す実施の形態に基づいてこの発明を具体的に詳述する。なお、この発明はこれによって限定されるものではない。
図１はこの発明の二つの実施の形態（Ａ）（Ｂ）を示す概略構成説明図である。
図１において、（Ａ）の通風路は、電気機器内に形成され、吸気口Ｉと排気口Ｏとの間に通風路に沿って加熱器Ｈを配列し、ファンＳによって空気を送風する。空気中に浮遊するダニアレルゲンがこの通風路を通る間に少なくとも８０℃で数１０秒〜１０数分間加熱され、ダニアレルゲンの不活化を受ける。もちろん通風路の長さを循環させるなどして十分長くとる必要がある。
【００１２】
次に（Ｂ）の通風路では、通風路中にフィルタＦを介設してダニアレルゲンを濾取し、この濾取されたフィルタＦ上のダニアレルゲンをフィルタＦ近傍に配置された加熱器Ｈによって少なくとも８０℃で数１０秒〜１０数分間加熱される。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照してより具体的に説明する。
図２は、本発明の一実施の形態としての衣類乾燥機の概略構成を示す断面図である。
【００１３】
図２において、乾燥機本体１内には乾燥室２が形成されており、この乾燥室２には衣類を収容するための回転ドラム３が内装されている。乾燥機本体１の前面中央にはドア４が開閉自在に取付けられており、衣類はこのドア４から回転ドラム３に投入される。
回転ドラム３は、前面側がドア４を囲むように取付けられた環状の板金製のドラム支持板５によりフェルト等を介して乾燥機本体１に回転可能に支持されているとともに、後面側が軸６により乾燥機本体１に回転可能に支持されている。また、その内壁には、回転ドラム３内の衣類を持上げるためのバッフル３ａが所定間隔ごとに一体形成されている。さらに、その前面下方部には後述する加熱空気を取入れるための空気取入口（吸気口）７が形成されている。さらにまた、その後面中央付近には空気排気口８が形成されており、この空気排気口８はリントフィルタ１０およびダスト類捕獲手段であるダストフィルタ９で覆われている。なお、１１は、空気排気口８から排気された空気が乾燥室２へ入らないように乾燥室２と後述するファン室との間をシールするシール部材である。
【００１４】
ダストフィルタ９は、静電効果により主にダニの死骸やダニの糞などのダスト類、つまり“ダニアレルゲン”を捕獲するためのもので、たとえば東レ製の電石不織布フィルタ「トレミクロンＥＳ０４０」が適用可能である。
回転ドラム３の後方には、軸６に固定された熱交換型の両面ファン１２を収容したファン室１３がファンケーシング１４により区画形成されている。両面ファン１２は、後で詳述するが、乾燥機本体１内の空気を循環させるとともに、この循環されている空気から水分を除去するための送風手段として機能するものである。ファンケーシング１４には、両面ファン１２を囲むように合成樹脂製の仕切板１５が設けられている。この仕切板１５の中央の円形開口内に両面ファン１２が収容され、これにより、ファン室１３の内部空間が乾燥風路１３ａと冷却風路１３ｂとに区画されている。
【００１５】
両面ファン１２の周縁には、乾燥風路１３ａおよび冷却風路１３ｂへ向けて開口する同心円状の回転溝群１６が一体形成されている。回転溝群１６は上記仕切板１５に一体形成されている固定溝群１７に対して非接触状態で遊嵌されている。つまり、回転溝群１６と固定溝群１７とでラビリンス結合が構成されている。このため、乾燥風路１３ａと冷却風路１３ｂとの間は空気が行き来できないようになっている。
【００１６】
乾燥機本体１の下方には、循環ダクト１８が設けられている。この循環ダクト１８は、乾燥風路１３ａと空気取入口７とを接続しており、空気取入口７の近傍には加熱手段（器）として機能する加熱ヒータ１９が配設されている。また、この循環ダクト１８の最底部には、後述する凝縮水を乾燥機本体１外に排水するための排水口２０が形成されている。本実施の形態では、上記循環ダクト１８および乾燥風路１３ａとで循環通風路（手段）が構成されている。
【００１７】
乾燥機本体１の底部には、駆動手段として機能するモータ２１が設けられている。モータ２１は、回転ドラム３の外周面に巻掛けられたベルト２２にプーリ２３を介して回転力を与える一方、プーリ２４およびベルト２５を介して画面ファン１２が固定された軸６に回転力を与えている。その結果、回転ドラム３および両面ファン１２が回転させられる。上記プーリ２４にはモータ２１の回転数を検出するための回転センサ２６が取付けられている。なお、アイドラプーリ２７は回転ドラム３の回転時にベルト２２に張力を加えることにより、ベルト２２のスリップを防止するためのものである。
【００１８】
両面ファン１２が回転すると、空気が乾燥風路１３ａから循環アクト１８に送られる。循環ダクト１８に送られた空気は加熱ヒータ１９で加熱されて加熱空気となり、空気取入口７から回転ドラム３内に導入される。回転ドラム３内では、この取入れられた加熱空気と衣類との間で熱交換が行われる。その結果、衣類に含まれている水分が蒸発される。水分を含んだ空気は両面ファン１２の回転により再び乾燥風路１３ａに送られる。つまり、両面ファン１２の回転により空気が乾燥風路１３ａ，循環ダクト１８および回転ドラム３を循環する。
【００１９】
また、両面ファン１２が回転すると、乾燥機本体１の後面中央に形成された外気取入口２８から外気が冷却風路１２ｂ内に取込まれる。このとき、両面ファン１２はこの外気によって冷却される。取込まれた外気は乾燥機本体１の下方に形成された外気排気口２９から排気される。
乾燥風路１３ａ内の空気は両面ファン１２に接すると冷却される。すなわち、両面ファン１２は外気によって冷却されているから、両面ファン１２に接することで乾燥風路１３ａ内の空気が冷却される。したがって、回転ドラム３から排気された空気中の水分が凝縮されることになる。除湿された空気は両面ファン１２の回転により再び循環ダクト１８に送られる。凝縮水は乾燥風路１３ａを流下して、排水口２０から排水される。
【００２０】
回転ドラム３の空気排気口８の近傍には、回転ドラム３からの排気温度を検出する温度検出手段として機能する第１温度センサ３０Ｈが配置されている。また、加熱ヒータ１９よりも空気の流れ方向上流側の循環ダクト１８内には第２温度センサ３０Ｌが配設されている。この第２温度センサ３０Ｌは、乾燥風路１３ａから循環ダクト１８を通り、加熱ヒータ１９で再加熱される前の空気の温度を検出するためのものである。第１温度センサ３０Ｈおよび第２温度センサ３０Ｌは、たとえばサーミスタなどのような感熱素子で構成されている。これらの第１温度センサ３０Ｈおよび第２温度センサ３０Ｌの各出力に基づいて、回転ドラム３内の衣類の乾燥状態などが判断される。
【００２１】
図３は、上記衣類乾燥機に備えられている操作パネルの概略構成を示す図である。
図３において、この操作パネルは、衣類乾燥機の前面のドア４の下部分に備えられているもので、電源を投入するための電源スイッチ（ＳＷ）４０，乾燥運転を開始させたり一時停止させるためのスタート／一時停止スイッチ（ＳＷ）４１，後述するアトピット制御及びダニアレルゲン不活化制御を指示するためのアトピットボタン４２，および「標準」や「ちょっと乾燥」などの乾燥コースを選択するコース選択スイッチ４３を備えている。また、操作パネルは、加熱ヒータ１９での空気の加熱度を選択するためのヒータ切換スイッチ４４，乾燥の進み具合をユーザに知らせるためのＬＥＤ表示器４５，およびリントフィルタ９やダストフィルタ１０の目詰まりをユーザに知らせるためのサイン表示器４６を備えている。
【００２２】
図４は、上記衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図である。
図４において、上記衣類乾燥機には、この衣類乾燥機の各部の動作を制御するためのマイクロコンピュータ５０が備えられている。このマイクロコンピュータ５０は、いずれも図示しないＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭおよびタイマを含んでおり、上記ＲＯＭに記憶されているプログラムに従って所定の制御を行う。本実施の形態では、マイクロコンピュータ５０が、判別手段、制御手段および駆動停止手段などとして機能する。
【００２３】
上記マイクロコンピュータ５０には、回転センサ２６が接続された回転数検知回路５１、電源スイッチ４０やアトピットボタン４２などが接続された入力キー回路５２、ドア４の開閉を検知するドアスイッチ５３、ＬＥＤ表示器４５およびサイン表示器４６が接続されたＬＥＤ点灯回路５４、スタート／一時停止スイッチ４１が接続されたリセット回路５５、およびクロックを発生するクロック発振回路５６が接続されている。
【００２４】
また、マイクロコンピュータ５０には、商用電源に接続された電源回路５７、この電源回路５７の電圧を判定する電源電圧判定回路５８、乾燥運転終了等を報知するためのブザーが接続されたブザー回路５９、および商用電源のゼロクロスを検出する商用電源ゼロクロス信号検出回路６０が接続されている。
さらに、マイクロコンピュータ５０には、第１温度センサ３０Ｈと、第２温度センサ３０Ｌと、モータ２１，第１加熱ヒータ１９ａおよび第２加熱ヒータ１９ｂを含む加熱ヒータ１９，ならびに乾燥運転が終了した後に自動的に衣類乾燥機への電力供給を遮断するためのオートパワーオフ（ＡＯＰ）６１を駆動するための負荷駆動回路６２とが接続されている。
【００２５】
上記第１加熱ヒータ１９ａおよび第２加熱ヒータ１９ｂは、上記ヒータ切換スイッチ４４によって「弱」が選択されるといずれか一方だけが通電され、「強」が選択されると両方ともが通電される。
図５は、上記衣類乾燥機の乾燥運転の動作を説明するためのフローチャートである。
【００２６】
図５において、ユーザにより衣類が投入されて電源スイッチ４０がＯＮされると（ステップＳ１）、先ず、マイクロコンピュータ５０内のタイマの計測が開始されるとともに、アトピットボタン４２がＯＮされたか否かが判別される（ステップＳ２）。その結果、アトピットボタン４２がＯＮされていないと判別され、かつスタート／一時停止スイッチ４１がＯＮされたと判別されると（ステップＳ３）、通常の乾燥運転が行われる（ステップＳ４）。
【００２７】
次に、図７は通常の乾燥運転の中の通常の乾燥処理を説明するためのフローチャートである。
さて図７を参照して、通常の乾燥運転を説明する。
通常の乾燥運転では、先ず、モータ２１および加熱ヒータ１９が通電され、所定の乾燥処理が行われる（ステップＳ５）。このとき、モータ２１の回転数は通常の回転数（たとえば１２００（ｒｐｍ））に選ばれる。
【００２８】
乾燥処理は、たとえば第１温度センサ３０Ｈおよび第２温度センサ３０Ｌでそれぞれ検出された出口温度Ｔ１およびヒータ入口温度Ｔ２の温度差Ｔ（＝｜Ｔ１−Ｔ２｜）が、予め設定された所定温度差Ｔ_ｔｈ１（たとえばＴ_ｔｈ１＝１０ｄｅｇ）に達したとき、あるいは別途指定された時間が上記乾燥処理が開始されたときから経過したときに終了される。
【００２９】
乾燥処理が終了したと判別されると（ステップＳ６）、加熱ヒータ１９がＯＦＦされるとともに、モータ２１はＯＮのままにされる（ステップＳ７）。その結果、両面ファン１２の回転により循環ダクト１８に送られた空気が加熱ヒータ１９で加熱されずに回転ドラム３内に導入されて、通常のクールダウン処理が行われる（ステップＳ８）。クールダウン処理は、上記乾燥処理で高温になった衣類をユーザが取出しやすいように冷ます目的で行われるものである。通常のクールダウン処理は、第１温度センサ３０Ｈで検出された出口温度Ｔ１が所定温度Ｔ_ｔｈ２（たとえばＴ_ｔｈ２＝４０℃）以下になったときに、あるいは所定のクールダウン処理時間が経過したときに終了される。
【００３０】
このクールダウン処理が終了すると、アトピットボタン４２がＯＮされなかった場合における衣類乾燥機での通常の乾燥運転が終了する。
図５に戻って、一方、上記ステップＳ２での判別の結果、アトピットボタン４２がＯＮされたと判別されると、先ず、ダニの糞や死骸等のダスト類の捕集効果を高めるための制御であるアトピット制御を行うか否かを示すアトピットフラグＡＦがセットされているか否かが判別される（ステップＳ９）。ここで、通常はアトピットフラグＡＦはリセットされているので、アトピットフラグＡＦがセットされる（ステップＳ１０）。続いて、スタート／一時停止スイッチ４１がＯＮされたか否かが判別される（ステップＳ１２）。通常はアトピットボタン４２がＯＮされるとスタート／一時停止スイッチ４１もＯＮされるので、そのまま上述した乾燥処理が行われる（ステップＳ１３）。
【００３１】
なお、ステップＳ１０でアトピットフラグＡＦがセットされた後、スタート／一時停止スイッチ４１がＯＮされていなければ、ステップＳ２に戻る。このとき、ステップＳ９では、アトピットフラグＡＦはセットされていると判別されるので、アトピットフラグＡＦは再びリセットされる（ステップＳ１１）。
上記乾燥処理が終了すると（ステップＳ１４）、加熱ヒータ１９がＯＦＦされる（ステップＳ１５）。これにより、アトピット制御によるクールダウン処理が開始される。アトピット制御によるクールダウン処理が開始されると、先ず、アトピットフラグＡＦがセットされているか否かが判別される（ステップＳ１６）。通常では、アトピットフラグＡＦはセットされているので、アトピット制御が行われる（ステップＳ１７）。
【００３２】
次に、図８は乾燥運転の中のアトピット制御を説明するためのフローチャートである。
さて、図８を参照して、アトピット制御について説明する。
アトピット制御はダニアレルゲン不活化制御の前制御と位置づけることができ、このアトピット制御では、先ず、上記乾燥処理が開始されてから終了するまでの時間ｔ_１がタイマからマイクロコンピュータ５０に取込まれる（ステップＳ１８）。マイクロコンピュータ５０では、この取込まれた乾燥処理時間ｔ_１に基づき、上記ＲＯＭに記憶されているテーブルを参照することにより、モータ２１の出力を相対的に低出力および高出力にすべき時間ｔ_２，ｔ_３、ならびに低出力および高出力を１周期とした場合におけるアトピット制御を行うべき周期Ｃが取得される（ステップＳ１９）。下記表１に上記テーブルの一例を示す。
【００３３】
【表１】

【００３４】
低出力時間ｔ_２，高出力時間ｔ_３および周期Ｃが取得されると、モータ２１の出力相対的に低出力（たとえば１０００（ｒｐｍ））になるよう、負荷駆動回路６２（図３参照）が制御される（ステップＳ２０）。その結果、両面ファン１２および回転ドラム３は低い回転数で回転させられ、相対的に小さい風量の空気が回転ドラム３に供給される。
【００３５】
回転ドラム３が低い回転数で回転させられると、回転ドラム３内の衣類はバッフル３ａ（図１参照）によってゆっくりと上まで持上げられ、下に落とされるという動作が繰り返される。すなわち、衣類にたたき・ほぐし効果が加えられる。その結果、衣類中に含まれている花粉やほこりやダニなどのダスト類、そしてダニアレルゲンとしてのダニの糞や死骸が空気中に取出される。このモータ２１の低出力状態は、低出力時間ｔ_２が経過するまで保持される。
【００３６】
低出力状態が終了すると（ステップＳ２１）、続いてモータ２１の出力が相対的に高出力（たとえば１４００（ｒｐｍ））になるよう、負荷駆動回路６２が制御される（ステップＳ２２）。その結果、両面ファン１２および回転ドラム３は高い回転数で回転させられ、相対的に大風量の空気が回転ドラム３に供給される。
上記低出力時に衣類から取出されたダスト類は、空気中に浮遊している。この状態で大風量の空気が回転ドラム３に供給されると、その浮遊しているダスト類のほとんどは、回転ドラム３の出口にその大風量の空気によって導かれる。その結果、上記ダスト類は、リントフィルタ１０およびダストフィルタ９に捕獲される。そのため、回転ドラム３から排気される空気には、ダスト類はほとんど含まれていない。この高出力状態は、上記高出力時間ｔ_３が経過するまで保持される（ステップＳ２３）。
【００３７】
図５に戻って、この高出力状態が終了すると、上記低出力および高出力が上記ステップＳ１９で取得された周期Ｃにわたって繰り返されたか否かが判別される（ステップＳ２４）。その結果、上記周期Ｃにわたって繰り返されていないときには、クールダウン処理時間ｔ_４のカウントが開始される（ステップＳ２７）。
クールダウン処理時間ｔ_４は、上記アトピット制御を行うべき周期Ｃの中で最も長い周期Ｃに相当する時間よりも十分に長い時間とされている。たとえば最も長い周期Ｃに相当する時間１０分であるとすると、クールダウン処理時間ｔ_４は１５分とされている。
【００３８】
そして、このクールダウン処理時間ｔ_４が所定時間ｔ_０（たとえばｔ_０＝１５分）だけ経過したか否かが判別される（ステップ２８）。その結果、所定時間ｔ_０が経過していないと判別されると、上記ステップＳ１６に戻る。ステップＳ１６では、アトピットフラグＡＦはセットされていると判別されるので、再びアトピット制御が行われる。
【００３９】
以上のような処理を繰り返し、アトピット制御が周期Ｃにわたって行われたとステップＳ２４で判別されると、アトピットフラグＡＦがリセットされる（ステップＳ２５）。その後、クールダウン処理時間ｔ_４が所定時間ｔ_０だけ経過したか否かが判別された後、ステップＳ１６に戻る。ステップＳ１６では、アトピットフラグＡＦはリセットされていると判別されるので、続いて第１温度センサ３０Ｈによって検出された回転ドラム３の出口温度Ｔ１が上記所定温度Ｔ_ｔｈ２以下であるか否かが判別される（ステップＳ２６）。すなわち、アトピット制御が終了した後に初めて出口温度Ｔ１が所定温度Ｔ_ｔｈ２以下であるか否かを判別する。そして、出口温度Ｔ１が所定温度Ｔ_ｔｈ２以下になったとき、あるいはクールダウン処理時間ｔ_４が所定時間ｔ_０だけ経過したときにモータ２１がＯＦＦされ（ステップＳ２９）、アトピット制御によるクールダウン処理が終了する。
【００４０】
このクールダウン処理が終了すると、アトピットボタン４２がＯＮされた場合における衣類乾燥機の乾燥運転が終了するが、その後衣類が取り出されると自動的に次のダニアレルゲン不活化制御が開始される。
以上のようにこの衣類乾燥機によれば、乾燥処理終了後のクールダウン処理において、モータ２１の出力を相対的に低出力と高出力とに周期的に切換えているので、低出力時には、衣類にほぐし・たたき効果が加えられて衣類中のダスト類が取出され、高出力時には、その取出されたダスト類が大風量の空気に導かれてダストフィルタ９に捕獲される。したがって、衣類を冷却しつつ、ダスト類を衣類から効率的に取除くことができる。そのため、従来に比べて、より清潔で衛生的な乾燥仕上がりを実現することができる。
【００４１】
また、たとえ回転ドラム３内の衣類の温度が所定温度ｔ_ｔｈ２以下になった場合でもアトピット制御は確実に行われるので、ダスト類を衣類から確実に取除くことができる。
さらに、アトピット制御をすべき時間を乾燥処理時間ｔ_１によって変えているので、衣類の量に応じた時間だけアトピット制御を行うことができる。そのため、衣類からダスト類をより効率的に取出すことができる。
【００４２】
ダニアレルゲン不活化制御の前制御としてのアトピット制御の説明は以上のとおりであるが、上述の実施の形態に限定されるものではない。たとえばここでは、衣類に含まれる水分を含んで高湿度になった空気中の水分を凝縮させた後、この除湿した空気を加熱ヒータ１９で再加熱して回転ドラム３に帰還させるようにした除湿型衣類乾燥機について説明したが、このタイプの乾燥機以外にも適用可能である。
【００４３】
また、上記実施の形態では、乾燥すべき被乾燥物として衣類を例にとって説明したが、本発明は、たとえば毛布やシーツ，その他衣類以外の被乾燥物にも適用可能である。
次に以上のアトピット制御の後、引き続いて行われるダニアレルゲン不活化制御について説明する。
【００４４】
図６はダニアレルゲン不活化制御を説明するためのフローチャートである。
図６において、衣類乾燥機のドア４が開放され（Ｓ３０）、乾燥されると共にダニアレルゲン（ダニの糞や死骸）を除去された衣類が取り出されてドア４が閉じられると（Ｓ３１）、モータ２１がオンされ内部の空気が循環通風路に沿って循環される。そして第１温度センサ３０Ｈの温度がＴ_１≧１００℃であれば（Ｓ３３）加熱ヒータ１９がオフの状態にされ（Ｓ３４）、温度がＴ_１＜１００℃であれば加熱ヒータ１９がオンされる（Ｓ３６）。
【００４５】
ここでダニアレルゲン不活化制御を行うか否かを示す不活化フラグＦＦがセットされているか否かが判別されるが（Ｓ３７）、通常は不活化フラグＦＦはリセットされているので、先の加熱ヒータ１９をオフした（Ｓ３４）後で予め不活化フラグＦＦがセットされている（Ｓ３５）。なお、不活化フラグＦＦがＳ３７のステップの段階でセットされていないと判別されるとステップＳ３３に戻る。
【００４６】
さて不活化フラグＦＦがセットされていると判別されると、不活化時間（ｔ）が測定され（Ｓ３８）、ｔ≧１分であれば加熱ヒータ１９及びモータ２１がオフされ（Ｓ４０）、ダニアレルゲン不活化制御が終了する。一方、ｔ＜１分であればステップＳ３３に戻る。
以上のごとく、ダニアレルゲン不活化制御を行なうことにより、衣類中に含まれていたダニアレルゲンを不活化することができ、それによってアレルギー疾患の誘発を防止できる。
【００４７】
以上の実施の形態とは異なり、アトピット（制御用）ボタンに加えて、ダニアレルゲン不活化（制御用）ボタンを図３の操作パネルに配設できる。
図９は他の実施の形態を示す図６相当図である。
図９において、ダニアレルゲン不活化ボタン（スイッチ）がオンされていると（Ｓ４１）、モータ２１がオンされる（Ｓ４２）。その後のステップは図６の各ステップと全く同様なので説明を省略する。
【００４８】
以上の実施の形態とは異なり、空気清浄機にダニアレルゲン不活化手段を設けることもできる。
図１０は本発明のもう１つの他の実施の形態を示す空気清浄機の概略斜視図、図１１はその縦断面図である。
図１０・１１において、空気清浄機５１は前面を開口し側面に吹出グリル５５を形成した本体５８と、該本体５８に内装する電動機５７および送風羽根５６と、前記本体５８前面に装着され、吸気口５９とフィルタ６０の収納部６１を形成した中ケース５４と、前記本体５８の前面を覆う着脱自在の吸気グリル体６２とを備えている。前記本体５８には前記電動機５７を制御するスイッチ６３を装着している。前記送風羽根５６としては遠心ファンを用いている。
【００４９】
前記空気清浄機５１は電動機５７を運転せしめることで前記グリル体６２より空気が吸入され、前記フィルタ６０に塵埃を捕集し、吸気口５９より送風羽根５６を介して吹出グリル５５より送風される。
さてフィルタ６０に捕集される塵埃には、空気中に含まれていた家ダニ類のアレルゲン（ダニの糞や死骸）を含むことも考えられるので、次のダニアレルゲン不活化手段を備えている。
【００５０】
まずフィルタ６０と吸気グリル体６２との間に赤外線ランプよりなるヒータ６６を配設し、かつフィルタ６０の表面にはサーミスタ６７を付設している。６５は本体５８に装着したアレルゲン不活化ボタン、６８はマイクロコンピュータよりなる制御回路である。
さてアレルゲン不活化ボタン６５がオンされると、制御回路６８の指令によりヒータ６６がオンし、フィルタ６０を加熱する。ここでサーミスタ６７が９７℃を感知すると９２℃に温度降下するまで制御回路６７によりヒータ６６がオフされ、これらのヒータ６６のオン・オフ（サイクル運転）が続けられて、結局、サーミスタ６７が９０℃以上の温度を５分間以上継続して検知すると、タイマ機能を含む制御回路６８によってヒータ６６のサイクル運転が停止されダニアレルゲンの不活化処理が終了する。
【００５１】
以上のごとくフィルタ６０に捕集された塵埃は９０℃以上で５分間以上継続して加熱することにより、塵埃中に含まれているダニアレルゲンが不活化し、それによってアレルギー疾患の誘発を防止できる。
なお、ダニアレルゲン不活化ボタン６５に応答することなく空気清浄置転中、自動的かつ定期的に前記ダニアレルゲン不活化処理をするようにしてもよい。
【００５２】
【発明の効果】
この発明によれば、アレルゲン不活化手段によって簡便にかつ確実に空気中に存在し得るダニ類などのアレルゲンを不活化でき、それによってアレルギー疾患の誘発を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の二つの実施の形態（Ａ）（Ｂ）を示す概略構成説明図である。
【図２】本発明の一つの実施の形態の衣類乾燥機の概略構成を示す断面図である。
【図３】上記衣類乾燥機に備えられている操作パネルの概略構成を示す図である。
【図４】上記衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図である。
【図５】上記衣類乾燥機の乾燥運転の動作を説明するためのフローチャートである。
【図６】ダニアレルゲン不活化制御を説明するためのフローチャートである。
【図７】上記乾燥運転の中の通常の乾燥処理を説明するためのフローチャートである。
【図８】上記乾燥運転の中のアトピット制御を説明するためのフローチャートである。
【図９】他の実施の形態を示す図６相当図である。
【図１０】本発明のもう１つの他の実施の形態を示す空気清浄機の概略斜視図である。
【図１１】同じく縦断面図である。
【符号の説明】
１乾燥機本体
３回転ドラム
９ダストフィルタ
１０リントフィルタ
１２両面ファン
１３ａ乾燥風路
１８循環ダスト
１９加熱ヒータ
２１モータ
３０Ｈ第１温度センサ
４２アトピットボタン
５０マイクロコンピュータ
６５ダニアレルゲン不活化ボタン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric device, and more particularly to an electric device such as a dryer and an air purifier provided with an allergen inactivating means.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has been known that house mites, such as Dermatophagoides pteronyssinus and Dermatophagoides farinae, found in general households cause allergic diseases. Pollen also causes allergic diseases.
On the other hand, it is known to exterminate house mites by chemicals or heat treatment.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, the present inventors have searched for a method for preventing and reducing the occurrence of allergic diseases caused by house mites as described above, and found that the cause of allergic diseases is not only mites themselves, but also mites Is a kind of protein "mite allergen" contained in feces, carcasses, etc., and this mite allergen is 30 seconds at 100-120 ° C, 1 minute at 95-100 ° C, and 8 minutes at about 80 ° C. Found that each can be inactivated by 100%.
[0004]
Therefore, the inventors of the present invention specifically provide a mechanism capable of inactivating mite allergen based on this finding as an electric device.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an electric apparatus having a ventilation path for blowing air from a suction port to a discharge port by a fan, and an allergen filter for filtering allergens such as mites which may be present in the air flowing through the heater and the ventilation path. For the allergens provided in the ventilation path and the allergen filtering filter, 5 minutes or more at a temperature of 90 ° C or more An electric device comprising an allergen inactivating means for inactivating by heating by the heater.
[0006]
Here, an allergen, particularly a "mite allergen" means a kind of protein contained in mites, their feces (excrement), dead bodies, and the like, and usually has a size of about several tens of μm.
[0007]
Heat treatment of allergens such as mites that specify such temperature and time can be achieved mainly by controlling the operation of heaters provided in the ventilation passage of electrical equipment. In order to specifically apply this heat treatment to the allergen in the above, the air is heated to a specific temperature and circulated for a specific time, or the allergen is filtered out of the air flowing through the ventilation path, and the filtered allergen is obtained. Is heated at a specific temperature for a specific time by a direct heater.
[0008]
In the former method, the allergen inactivating means is activated by the heater based on signals from the allergen filtering filter, heater and temperature sensor, timer and temperature sensor and timer provided in the circulation ventilation path. And a control unit for instructing the control. This method can be applied to a dryer such as a clothes dryer that circulates heated air. Here, the allergen filtering filter is made of a mesh-like or non-woven fabric. Of course, dust such as dust and pollen in the air is also collected by this filter.
[0009]
On the other hand, in the latter method, the allergen inactivating means is provided with an allergen filtering filter provided in the ventilation path, a heater provided opposite to this filter, a timer, and a timer and the vicinity of the filter. It is preferable to comprise a temperature sensor and a control unit for instructing the heater to operate based on signals from the temperature sensor and a timer. This method can be applied to air purifiers, warm air blowers, and the like that allow air to pass in one direction.
[0010]
As described above, the allergen in the air can be easily and reliably inactivated by employing the allergen inactivating means, thereby preventing the induction of allergic diseases.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on an embodiment shown in the drawings. The present invention is not limited by this.
FIG. 1 is a schematic structural explanatory view showing two embodiments (A) and (B) of the present invention.
In FIG. 1, the air passage shown in FIG. 1A is formed in an electric device, and heaters H are arranged along the air passage between an intake port I and an exhaust port O, and air is blown by a fan S. The mite allergen floating in the air is heated at a temperature of at least 80 ° C. for several tens of seconds to several tens of minutes while passing through the ventilation path, and undergoes inactivation of the mite allergen. Of course, it is necessary to make the length of the ventilation passage sufficiently long by circulating it.
[0012]
Next, in the ventilation path of (B), the mite allergen is filtered through the filter F in the ventilation path, and the mite allergen on the filtered filter F is removed by the heater H arranged near the filter F. For at least 80 ° C. for several tens of seconds to several tens of minutes.
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described more specifically with reference to the accompanying drawings.
FIG. 2 is a sectional view showing a schematic configuration of a clothes dryer as one embodiment of the present invention.
[0013]
In FIG. 2, a drying chamber 2 is formed in a dryer main body 1, and a rotating drum 3 for storing clothes is provided in the drying chamber 2. A door 4 is attached to the center of the front surface of the dryer body 1 so as to be openable and closable, and clothes are put into the rotating drum 3 from the door 4.
The rotary drum 3 is rotatably supported on the dryer main body 1 via felt or the like by an annular sheet metal drum support plate 5 attached so as to surround the door 4 on the front side, and a shaft 6 on the rear side. The dryer body 1 is rotatably supported. In addition, baffles 3a for lifting clothes in the rotating drum 3 are integrally formed on the inner wall at predetermined intervals. Further, an air inlet (intake port) 7 for taking in heated air, which will be described later, is formed in a lower portion of the front surface. Further, an air exhaust port 8 is formed near the center of the rear surface, and the air exhaust port 8 is covered with a lint filter 10 and a dust filter 9 serving as dust capturing means. Reference numeral 11 denotes a sealing member that seals between the drying chamber 2 and a fan chamber described below so that air exhausted from the air exhaust port 8 does not enter the drying chamber 2.
[0014]
The dust filter 9 mainly captures dusts such as dead mites and mite dung, that is, “mite allergens” by an electrostatic effect. For example, an electric stone nonwoven fabric filter “Tremicron ES040” manufactured by Toray is applied. It is possible.
Behind the rotary drum 3, a fan chamber 13 containing a heat exchange type double-sided fan 12 fixed to the shaft 6 is defined by a fan casing 14. As will be described in detail later, the double-sided fan 12 circulates air in the dryer main body 1 and functions as a blower for removing moisture from the circulated air. The fan casing 14 is provided with a partition plate 15 made of a synthetic resin so as to surround the double-sided fan 12. The double-sided fan 12 is accommodated in a central circular opening of the partition plate 15, whereby the internal space of the fan chamber 13 is divided into a drying air passage 13 a and a cooling air passage 13 b.
[0015]
A concentric rotating groove group 16 that opens toward the drying air passage 13a and the cooling air passage 13b is formed integrally with the peripheral edge of the double-sided fan 12. The rotating groove group 16 is loosely fitted in a non-contact state with a fixed groove group 17 formed integrally with the partition plate 15. That is, a labyrinth connection is formed by the rotating groove group 16 and the fixed groove group 17. For this reason, air cannot flow between the drying air passage 13a and the cooling air passage 13b.
[0016]
A circulation duct 18 is provided below the dryer main body 1. The circulation duct 18 connects the drying air passage 13 a and the air intake 7, and a heater 19 functioning as a heating unit (vessel) is arranged near the air intake 7. A drain port 20 for draining condensed water, which will be described later, out of the dryer main body 1 is formed at the bottom of the circulation duct 18. In the present embodiment, the circulation duct 18 and the drying air passage 13a constitute a circulation ventilation passage (means).
[0017]
At the bottom of the dryer main body 1, a motor 21 functioning as a driving means is provided. The motor 21 applies a rotational force to a belt 22 wound around the outer peripheral surface of the rotary drum 3 via a pulley 23, and applies a rotational force to the shaft 6 to which the screen fan 12 is fixed via a pulley 24 and a belt 25. Have given. As a result, the rotating drum 3 and the double-sided fan 12 are rotated. A rotation sensor 26 for detecting the number of rotations of the motor 21 is attached to the pulley 24. The idler pulley 27 is for preventing the belt 22 from slipping by applying tension to the belt 22 when the rotary drum 3 rotates.
[0018]
When the double-sided fan 12 rotates, air is sent from the drying air passage 13 a to the circulation act 18. The air sent to the circulation duct 18 is heated by the heater 19 to become heated air, and is introduced into the rotary drum 3 from the air inlet 7. In the rotating drum 3, heat exchange is performed between the taken-in heated air and the clothes. As a result, the moisture contained in the clothes is evaporated. The air containing moisture is sent to the drying air passage 13a again by the rotation of the double-sided fan 12. That is, the rotation of the double-sided fan 12 causes the air to circulate through the drying air passage 13a, the circulation duct 18 and the rotating drum 3.
[0019]
When the double-sided fan 12 rotates, outside air is taken into the cooling air passage 12b from an outside air inlet 28 formed in the center of the rear surface of the dryer main body 1. At this time, the double-sided fan 12 is cooled by the outside air. The taken outside air is exhausted from an outside air exhaust port 29 formed below the dryer main body 1.
The air in the drying air passage 13a is cooled when it comes into contact with the double-sided fan 12. That is, since the two-sided fan 12 is cooled by the outside air, the air in the drying air passage 13a is cooled by contacting the two-sided fan 12. Therefore, moisture in the air exhausted from the rotating drum 3 is condensed. The dehumidified air is sent to the circulation duct 18 again by the rotation of the double-sided fan 12. The condensed water flows down the drying air passage 13a and is drained from the drain port 20.
[0020]
In the vicinity of the air exhaust port 8 of the rotating drum 3, a first temperature sensor 30H that functions as a temperature detecting unit that detects the temperature of exhaust gas from the rotating drum 3 is arranged. A second temperature sensor 30L is provided in the circulation duct 18 on the upstream side of the heater 19 in the air flow direction. The second temperature sensor 30L is for detecting the temperature of air before being reheated by the heater 19 through the circulation duct 18 from the drying air passage 13a. The first temperature sensor 30H and the second temperature sensor 30L are configured by a heat-sensitive element such as a thermistor, for example. Based on the outputs of the first temperature sensor 30H and the second temperature sensor 30L, the drying state of the clothes in the rotating drum 3 and the like are determined.
[0021]
FIG. 3 is a diagram showing a schematic configuration of an operation panel provided in the clothes dryer.
In FIG. 3, the operation panel is provided below the door 4 on the front of the clothes dryer, and is provided with a power switch (SW) 40 for turning on the power, and starts or temporarily stops the drying operation. Start / pause switch (SW) 41 for instructing atpit control and mite allergen inactivation control to be described later, and atpit button 42 for instructing mite allergen inactivation control, and course selection for selecting a drying course such as "standard" or "slightly drying" The switch 43 is provided. The operation panel includes a heater changeover switch 44 for selecting a degree of air heating by the heater 19, an LED display 45 for notifying a user of progress of drying, and an eye for the lint filter 9 and the dust filter 10. A sign indicator 46 is provided for notifying the user of the jam.
[0022]
FIG. 4 is a block diagram showing an electrical configuration of the clothes dryer.
In FIG. 4, the clothes dryer is provided with a microcomputer 50 for controlling the operation of each part of the clothes dryer. The microcomputer 50 includes a CPU, a ROM, a RAM, and a timer, all of which are not shown, and performs predetermined control according to a program stored in the ROM. In the present embodiment, the microcomputer 50 functions as a determination unit, a control unit, a drive stop unit, and the like.
[0023]
The microcomputer 50 includes a rotation speed detection circuit 51 to which the rotation sensor 26 is connected, an input key circuit 52 to which the power switch 40 and the atpit button 42 are connected, a door switch 53 for detecting opening and closing of the door 4, an LED. An LED lighting circuit 54 to which the display 45 and the sign display 46 are connected, a reset circuit 55 to which the start / pause switch 41 is connected, and a clock oscillation circuit 56 for generating a clock are connected.
[0024]
The microcomputer 50 includes a power supply circuit 57 connected to a commercial power supply, a power supply voltage determination circuit 58 for determining the voltage of the power supply circuit 57, and a buzzer circuit 59 connected to a buzzer for notifying the end of the drying operation. , And a commercial power supply zero-cross signal detection circuit 60 for detecting a commercial power supply zero-crossing.
Further, the microcomputer 50 includes a first temperature sensor 30H, a second temperature sensor 30L, a motor 21, a heater 19 including a first heater 19a and a second heater 19b, and an automatic heater after the drying operation is completed. A load drive circuit 62 for driving an automatic power off (AOP) 61 for shutting off power supply to the clothes dryer is connected.
[0025]
When "weak" is selected by the heater changeover switch 44, only one of the first heater 19a and the second heater 19b is energized, and when "strong" is selected, both are energized. .
FIG. 5 is a flowchart for explaining the operation of the clothes dryer in the drying operation.
[0026]
In FIG. 5, when the user puts on clothes and turns on the power switch 40 (step S1), first, measurement of a timer in the microcomputer 50 is started, and whether or not the atpit button 42 is turned on. Is determined (step S2). As a result, when it is determined that the atpit button 42 has not been turned on and the start / pause switch 41 has been turned on (step S3), a normal drying operation is performed (step S4).
[0027]
Next, FIG. 7 is a flowchart for explaining a normal drying process in a normal drying operation.
Now, a normal drying operation will be described with reference to FIG.
In the normal drying operation, first, the motor 21 and the heater 19 are energized to perform a predetermined drying process (step S5). At this time, the rotation speed of the motor 21 is selected to be a normal rotation speed (for example, 1200 (rpm)).
[0028]
In the drying process, for example, the temperature difference T (= | T1-T2 |) between the outlet temperature T1 and the heater inlet temperature T2 detected by the first temperature sensor 30H and the second temperature sensor 30L, respectively, is set to a predetermined temperature difference. T _th1 (Eg T _th1 = 10 deg) or when a separately designated time elapses from the start of the drying process.
[0029]
If it is determined that the drying process has been completed (step S6), the heater 19 is turned off and the motor 21 is kept on (step S7). As a result, the air sent to the circulation duct 18 by the rotation of the double-sided fan 12 is introduced into the rotating drum 3 without being heated by the heater 19, and a normal cool-down process is performed (step S8). The cool-down process is performed for the purpose of cooling the clothing, which has been heated by the drying process, so that the user can easily take out the clothing. In the normal cool-down process, the outlet temperature T1 detected by the first temperature sensor 30H is equal to the predetermined temperature T. _th2 (Eg T _th2 = 40 ° C) or less, or when a predetermined cool-down processing time has elapsed.
[0030]
When the cool-down process ends, the normal drying operation in the clothes dryer when the atpit button 42 is not turned on ends.
Returning to FIG. 5, on the other hand, if it is determined that the atpit button 42 has been turned on as a result of the determination in step S2, first, control for enhancing the effect of collecting dust such as mite feces and dead bodies is performed. It is determined whether or not the at-pit flag AF indicating whether or not to perform the at-pit control is set (step S9). Here, since the at-pit flag AF is normally reset, the at-pit flag AF is set (step S10). Subsequently, it is determined whether or not the start / pause switch 41 has been turned on (step S12). Normally, when the atpit button 42 is turned on, the start / pause switch 41 is also turned on, so that the above-described drying process is performed as it is (step S13).
[0031]
If the start / pause switch 41 is not turned on after the at-pit flag AF is set in step S10, the process returns to step S2. At this time, in step S9, since it is determined that the at-pit flag AF is set, the at-pit flag AF is reset again (step S11).
When the drying process is completed (Step S14), the heater 19 is turned off (Step S15). Thereby, the cool-down process by the at-pit control is started. When the cool-down process by the at-pit control is started, first, it is determined whether or not the at-pit flag AF is set (step S16). Normally, since the at-pit flag AF is set, at-pit control is performed (step S17).
[0032]
Next, FIG. 8 is a flowchart for explaining the at-pit control during the drying operation.
Now, the at-pit control will be described with reference to FIG.
The at-pit control can be regarded as a control before the mite allergen inactivation control. In this at-pit control, first, the time t from the start of the drying process to the end thereof is t. ₁ Is taken into the microcomputer 50 from the timer (step S18). In the microcomputer 50, the acquired drying processing time t ₁ The time t at which the output of the motor 21 should be relatively low and high by referring to the table stored in the ROM based on ₂ , T ₃ , And a cycle C in which the at-pit control is to be performed when the low output and the high output are defined as one cycle (step S19). Table 1 below shows an example of the above table.
[0033]
[Table 1]

[0034]
Low output time t ₂ , High output time t ₃ When the cycle C is obtained, the load drive circuit 62 (see FIG. 3) is controlled so that the output of the motor 21 becomes relatively low (for example, 1000 (rpm)) (step S20). As a result, the double-sided fan 12 and the rotating drum 3 are rotated at a low rotation speed, and relatively small air volume is supplied to the rotating drum 3.
[0035]
When the rotating drum 3 is rotated at a low rotation speed, the operation in which the clothes in the rotating drum 3 are slowly lifted up by the baffle 3a (see FIG. 1) and dropped down is repeated. That is, a beating / relaxing effect is added to the clothing. As a result, dusts such as pollen, dust, and mites contained in clothing, and mite dung and dead bodies as mite allergens are taken out into the air. The low output state of the motor 21 corresponds to the low output time t. ₂ Is held until the time elapses.
[0036]
When the low output state ends (step S21), the load drive circuit 62 is controlled so that the output of the motor 21 becomes a relatively high output (for example, 1400 (rpm)) (step S22). As a result, the double-sided fan 12 and the rotating drum 3 are rotated at a high rotation speed, and a relatively large amount of air is supplied to the rotating drum 3.
The dusts extracted from the clothes at the time of the low output are floating in the air. When a large amount of air is supplied to the rotating drum 3 in this state, most of the floating dust is led to the outlet of the rotating drum 3 by the large amount of air. As a result, the dust is captured by the lint filter 10 and the dust filter 9. Therefore, the air exhausted from the rotating drum 3 contains almost no dust. This high output state corresponds to the high output time t. ₃ Is held until the time elapses (step S23).
[0037]
Returning to FIG. 5, when the high output state ends, it is determined whether the low output and the high output have been repeated over the cycle C acquired in step S19 (step S24). As a result, when it is not repeated over the cycle C, the cool-down processing time t ₄ Is started (step S27).
Cool down processing time t ₄ Is a time sufficiently longer than a time corresponding to the longest cycle C in the cycle C in which the above-mentioned at-pit control is to be performed. For example, if the time corresponding to the longest cycle C is 10 minutes, the cool-down processing time t ₄ Is 15 minutes.
[0038]
Then, the cool-down processing time t ₄ Is a predetermined time t ₀ (For example, t ₀ = 15 minutes) is determined (step 28). As a result, the predetermined time t ₀ If it is determined that has not elapsed, the process returns to step S16. In step S16, since it is determined that the at-pit flag AF is set, the at-pit control is performed again.
[0039]
The above processing is repeated, and if it is determined in step S24 that the at-pit control has been performed over the cycle C, the at-pit flag AF is reset (step S25). Then, cool down processing time t ₄ Is a predetermined time t ₀ After determining whether or not the time has elapsed, the process returns to step S16. In step S16, since it is determined that the at-pit flag AF has been reset, the outlet temperature T1 of the rotary drum 3 detected by the first temperature sensor 30H is subsequently reduced to the predetermined temperature T. _th2 It is determined whether it is the following (step S26). That is, for the first time after the at-pit control is completed, the outlet temperature T1 becomes the predetermined _th2 It is determined whether or not: The outlet temperature T1 is equal to the predetermined temperature T. _th2 When it becomes below, or cool down processing time t ₄ Is a predetermined time t ₀ When the predetermined time has elapsed, the motor 21 is turned off (step S29), and the cool-down process by the at-pit control ends.
[0040]
When the cool-down process ends, the drying operation of the clothes dryer when the atpit button 42 is turned on ends, but when the clothes are taken out thereafter, the next mite allergen inactivation control is automatically started.
As described above, according to the clothes dryer, the output of the motor 21 is periodically switched between a relatively low output and a high output in the cool-down process after the end of the drying process. The dust in the clothes is taken out by applying a softening and tapping effect, and at high output, the taken out dust is led to a large air volume and captured by the dust filter 9. Therefore, dust can be efficiently removed from the garment while cooling the garment. Therefore, it is possible to realize a cleaner and more hygienic dry finish as compared with the related art.
[0041]
Further, even if the temperature of the clothes in the rotating drum 3 is a predetermined temperature t _th2 Even in the following cases, since the at-pit control is reliably performed, dust can be reliably removed from the clothes.
Further, the time during which the at-pit control is to be performed is determined by the drying processing time t. ₁ Therefore, the at-pit control can be performed for a time corresponding to the amount of clothing. Therefore, dust can be more efficiently extracted from clothing.
[0042]
The description of the at-pit control as the control before the mite allergen inactivation control is as described above, but is not limited to the above-described embodiment. For example, here, after condensing the moisture in the air that has become highly humid with the moisture contained in the clothes, the dehumidified air is reheated by the heater 19 and returned to the rotating drum 3. Although the type clothes dryer has been described, the present invention can be applied to other than this type of dryer.
[0043]
Also, in the above-described embodiment, clothing has been described as an example of a material to be dried, but the present invention is also applicable to, for example, blankets, sheets, and other materials to be dried other than clothing.
Next, the mite allergen inactivation control performed subsequently to the above-described at-pit control will be described.
[0044]
FIG. 6 is a flowchart for explaining mite allergen inactivation control.
In FIG. 6, when the door 4 of the clothes dryer is opened (S30) and the clothes from which the mite allergen (mite droppings and dead bodies) have been removed are taken out and the door 4 is closed (S31), the motor is opened. 21 is turned on, and the internal air is circulated along the circulation ventilation path. Then, the temperature of the first temperature sensor 30H is T ₁ If ≧ 100 ° C. (S33), the heater 19 is turned off (S34), and the temperature becomes T ₁ If <100 ° C., the heater 19 is turned on (S36).
[0045]
Here, it is determined whether or not the inactivation flag FF indicating whether or not to perform the mite allergen inactivation control is set (S37). However, since the inactivation flag FF is normally reset, the previous heating is performed. After the heater 19 is turned off (S34), the inactivation flag FF is set in advance (S35). If it is determined that the inactivation flag FF is not set in the step S37, the process returns to the step S33.
[0046]
If it is determined that the inactivation flag FF is set, the inactivation time (t) is measured (S38). If t ≧ 1 minute, the heater 19 and the motor 21 are turned off (S40), and the tick is removed. The allergen inactivation control ends. On the other hand, if t <1 minute, the process returns to step S33.
As described above, by controlling mite allergen inactivation, mite allergen contained in clothing can be inactivated, thereby preventing induction of allergic diseases.
[0047]
Unlike the above embodiment, in addition to the atpit (for control) button, a mite allergen inactivation (for control) button can be provided on the operation panel of FIG.
FIG. 9 is a diagram corresponding to FIG. 6 showing another embodiment.
In FIG. 9, when the mite allergen inactivation button (switch) is turned on (S41), the motor 21 is turned on (S42). Subsequent steps are exactly the same as the respective steps in FIG.
[0048]
Unlike the above embodiment, the air purifier may be provided with a mite allergen inactivating means.
FIG. 10 is a schematic perspective view of an air purifier showing another embodiment of the present invention, and FIG. 11 is a longitudinal sectional view thereof.
10 and 11, an air purifier 51 has a main body 58 having an open front surface and an outlet grill 55 formed on a side surface, an electric motor 57 and a blower vane 56 provided inside the main body 58, and mounted on the front surface of the main body 58, It has a middle case 54 in which an opening 59 and a storage portion 61 for the filter 60 are formed, and a detachable intake grille 62 that covers the front surface of the main body 58. A switch 63 for controlling the electric motor 57 is mounted on the main body 58. A centrifugal fan is used as the blower blade 56.
[0049]
The air cleaner 51 drives the electric motor 57 to draw in air from the grill body 62, collect dust in the filter 60, and blow the dust from the outlet grill 55 through the air inlet 59 through the blower blade 56. .
Since the dust collected by the filter 60 may include allergens of house mites (mite droppings and dead bodies) contained in the air, the following mite allergen inactivating means is provided. .
[0050]
First, a heater 66 composed of an infrared lamp is disposed between the filter 60 and the intake grille 62, and a thermistor 67 is provided on the surface of the filter 60. Reference numeral 65 denotes an allergen inactivation button mounted on the main body 58, and reference numeral 68 denotes a control circuit including a microcomputer.
When the allergen deactivation button 65 is turned on, the heater 66 is turned on by a command from the control circuit 68 to heat the filter 60. Here, when the thermistor 67 senses 97 ° C., the heater 66 is turned off by the control circuit 67 until the temperature drops to 92 ° C., and the on / off (cycle operation) of these heaters 66 is continued. When the temperature of not less than ° C. is continuously detected for 5 minutes or more, the cycle operation of the heater 66 is stopped by the control circuit 68 including the timer function, and the mite allergen inactivation process ends.
[0051]
As described above, the dust collected in the filter 60 is continuously heated at 90 ° C. or more for 5 minutes or more, thereby inactivating the mite allergen contained in the dust, thereby preventing the induction of allergic diseases. .
The mite allergen inactivation process may be automatically and periodically performed during air purging without responding to the mite allergen inactivation button 65.
[0052]
【The invention's effect】
According to the present invention, allergens such as mites that can be present in the air can be easily and reliably inactivated by the allergen inactivating means, thereby preventing the induction of allergic diseases.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic structural explanatory view showing two embodiments (A) and (B) of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of a clothes dryer according to one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a schematic configuration of an operation panel provided in the clothes dryer.
FIG. 4 is a block diagram showing an electrical configuration of the clothes dryer.
FIG. 5 is a flowchart illustrating an operation of a drying operation of the clothes dryer.
FIG. 6 is a flowchart for explaining mite allergen inactivation control.
FIG. 7 is a flowchart for explaining a normal drying process in the drying operation.
FIG. 8 is a flowchart for explaining atpit control during the drying operation.
FIG. 9 is a diagram corresponding to FIG. 6, showing another embodiment.
FIG. 10 is a schematic perspective view of an air purifier showing another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view of the same.
[Explanation of symbols]
1 dryer body
3 rotating drum
9 Dust filter
10 Lint filter
12 Double-sided fan
13a Dry airway
18 Circulating dust
19 Heater
21 Motor
30H first temperature sensor
42 atpit button
50 microcomputer
65 Mite Allergen Inactivation Button

Claims

In an electric device having a ventilation path for blowing air from a suction port to an exhaust port by a fan, a heater and an allergen filtering filter for filtering allergens such as mites which may be present in the air flowing in the ventilation path. An allergen inactivating means provided in a ventilation path to inactivate the allergen considered by the filter for filtering allergen at a temperature of 90 ° C. or more by the heater for 5 minutes or more. And electrical equipment.