JP3555548B2

JP3555548B2 - Filament weaving method and jet loom

Info

Publication number: JP3555548B2
Application number: JP2000090804A
Authority: JP
Inventors: 大作合屋; 彦大小嶋; 俊夫山奥
Original assignee: Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Industries Inc
Priority date: 2000-03-29
Filing date: 2000-03-29
Publication date: 2004-08-18
Anticipated expiration: 2020-03-29
Also published as: JP2001279556A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は経糸にフィラメント糸を用いたフィラメント織物の製織方法およびその噴射式織機に関し、さらに詳しくは、製織速度を高速化しても経糸の毛羽立ち、糸切れを量産可能なレベルに低減できるフィラメント織物の製織方法およびその噴射式織機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
織物を製織する際の問題の一つとして経糸の毛羽発生や糸切れがある。このような経糸の毛羽発生、糸切れの防止対策として、通常は経糸に糊付けを施すようにしている。しかし、糊付け工程は多量の糊剤を必要とすると共に、その糊剤の乾燥のために莫大なエネルギーを消費するためコスト上昇を招き、生産性を低下させる要因になっていた。
【０００３】
従来、経糸にフィラメント糸を用いる織物において、上記糊付け工程を解消する対策として、糸の種類にもよるのであるがインターレス加工を施したり、整経工程で追油をしたりするなどの集束処理を行うようにして量産化を可能にしたものがある。しかし、近年のように、コストダウンのために更に製織速度を高速化する要望が高くなるにつれ、上記のようなインターレス加工や追油だけでは、そのような高速の製織速度に対応することが非常に困難になっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような従来の問題を解消し、少なくともフィラメント糸を経糸として製織する場合において、糊付けの有無にかかわらず製織速度を高速にしても毛羽立ちや糸切れを量産可能なレベルまで低減できるようにするフィラメント織物の製織方法およびその噴射式織機を提供することにある。
【０００５】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成す本発明のフィラメント織物の製織方法は、少なくともフィラメント糸を経糸にして噴射式織機で製織する方法において、ヘルド最大開口時のリード側面での上糸・下糸間の最大実質開口量ａ、リードの最大ストローク長ｂ、織前側の第１ヘルドの最大開口量ｄおよび該第１ヘルドとクロスフェル（織前最先端部）間の距離ｅを、それぞれ２０ｍｍ≦ａ≦３４ｍｍ、３０ｍｍ≦ｂ≦６０ｍｍ、３０ｍｍ≦ｄ≦５０ｍｍ、４５ｍｍ≦ｅ≦９０ｍｍにして緯入れすることを特徴とするものである。
【０００６】
また、本発明のフィラメント織物用噴射式織機は、少なくともフィラメント糸を経糸にして製織する噴射式織機であり、ヘルド最大開口時のリード側面での上糸・下糸間の最大実質開口量ａ、リードの最大ストローク長ｂ、織前側の第１ヘルドの最大開口量ｄおよび該第１ヘルドとクロスフェル間の距離ｅを、それぞれ２０ｍｍ≦ａ≦３４ｍｍ、３０ｍｍ≦ｂ≦６０ｍｍ、３０ｍｍ≦ｄ≦５０ｍｍ、４５ｍｍ≦ｅ≦９０ｍｍに設定したことを特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明のフィラメント織物の製織方法では、少なくとも経糸にフィラメント糸を使用するものである。緯糸は、フィラメント糸であってもよく、紡績糸等の非フィラメント糸であってもよい。
【０００８】
本発明に用いるフィラメント糸の形態は、ストレート糸であっても、或いは捲縮又は嵩高などが与えられた加工糸であってもよい。特に、このフィラメント糸を無糊糸として使用する場合に高い効果を発揮することができる。もちろん、フィラメント糸を糊付糸として使用することを妨げるものではない。無糊糸として使用するときは、そのフィラメント糸に予めインターレス加工を施したり、或いは整経行程で追油などして集束処理を行うことが好ましい。
【０００９】
図１は、本発明に使用する水噴射式織機の緯入れ部の一例を概略側面図にしたものである。
【００１０】
図１において、Ｙａ，Ｙｂはフィラメント糸からなる経糸であり、Ｆは織製後の織物である。経糸Ｙａ，Ｙｂは、それぞれ多数本が紙面に直交する方向に平行に配列し、かつそれぞれ矢印方向に移送されるようになっている。図の状態では経糸Ｙａが上糸、経糸Ｙｂが下糸の位置にあるが、この上糸と下糸の位置は前後２枚のヘルド（そうこう）１，２が交互に上下動する毎に入れ替わるようになっている。
【００１１】
ヘルド（そうこう）は第１ヘルド１と第２ヘルド２とが設けられ、それぞれ第１ヘルド１の環状のメール１ｍに経糸Ｙａが、また第２ヘルド２のメール２ｍに経糸Ｙｂが通され、その通糸状態で両ヘルド１，２が互いに反対方向に交互に上下動して、上記のように経糸Ｙａ，Ｙｂの上下位置関係を交互に入れ換え、側面視三角形の緯入れ用開口を形成する。この開口の側部に、緯入れ用の水噴射ノズル３が臨んでいる。
【００１２】
また、上記側面視三角形の開口を上下方向に横切るようにリード（筬）４が設けられている。このリード（筬）４は、開口に水噴射ノズル３から噴射水と共に緯糸が１本緯入される毎に、第１ヘルド１と水噴射ノズル３との中間位置からクロスフェル（織前最先端部）５に向けて緯糸を打ちつけて織物Ｆを形成するようにする。
【００１３】
これに対して、図２は本発明に使用する空気噴射式織機の緯入れ部の一例を概略側面図にしたものである。
【００１４】
図２の空気噴射式織機は、図１の水噴射式織機における緯入れ用の水噴射ノズル３が空気噴射ノズル３’に置き代わり、しかもこの空気噴射ノズル３’はリード４’に取り付けられ、リード４’と共に往復移動するようになっている点が異なっているが、それ以外は水噴射式織機の構成と実質的に同じである。
【００１５】
本発明は上述のような水噴射式織機や空気噴射式織機において、ヘルド最大開口時のリード側面における上糸・下糸間の最大実質開口量ａ、リードの最大ストローク長ｂを、それぞれ２０ｍｍ≦ａ≦３４ｍｍ、３０ｍｍ≦ｂ≦６０ｍｍに設定し、さらに第１ヘルドの最大開口量ｄおよび該第１ヘルドとクロスフェル間の距離ｅを、それぞれ３０ｍｍ≦ｄ≦５０ｍｍ、４５ｍｍ≦ｅ≦９０ｍｍに設定するようにしたことを特徴とするものである。これらの設定は、従来の噴射式織機に比べて、いずれも小さい範囲になっている。
【００１６】
このような設定により、経糸のフィラメント糸を無糊にし、かつ高速で製織する場合であっても、経糸に対する負荷を小さくするため毛羽立ちや糸切れを量産可能なレベルに低減することができる。例えば、織機回転数で１０００ｒｐｍ以上の高速にしても量産可能なレベルにすることができる。
【００１７】
本発明は、本発明等が無糊フィメント糸を経糸として製織する際に発生する経糸の毛羽を詳細に検討する過程で、次のような新しい発見をすることにより生まれた。すなわち、従来の噴射式織機では、緯入れ用の噴射水又は噴射空気が経糸に直接当たって経糸単糸を切断するのを防止するため、また緯入れを安定化するため、最大実質開口量ａを大きく、また最大リードストローク長ｂも大きくとることがよいとされていた。特に、水噴射ノズルから噴射した水は、ノズルから出た瞬間に拡散する現象があり、これを爆発と呼んでいるが、この爆発した水が経糸に直接衝突すると単糸が切れやすい。そのため従来の噴射式織機は、最大実質開口量ａは少なくとも３５ｍｍ以上、また最大リードストローク長ｂは少なくとも６５ｍｍ以上をとっていた。
【００１８】
しかし、本発明者等が毛羽発生の原因について詳細を検査した結果によると、リードとクロスフエルとの間において、噴射水或いは噴射空気の衝突を受けることによって、隣接する経糸同士が絡まり現象を発生し、その絡まり合った経糸にリードの筬打ちが扱きを与えて毛羽を発生していたのである。この新しい知見から、ヘルド最大開口時のリード側面における最大実質開口量ａは出来るだけ小さくし、かつ最大リードストローク長ｂも出来るだけ小さくした方がよいとの結論になった。
【００１９】
すなわち、上記最大実質開口量ａや最大リードストローク長ｂを小さくすれば、リードとクロスフェルとの間に存在する経糸は噴射水や噴射空気の衝突を受けた時の撓みや振動振幅を極小にすることができ、それによって経糸同士の絡まり合いを低減することができる。したがって、最大実質開口量ａを３４ｍｍ以下、また最大リードストローク長ｂを６０ｍｍ以下に設定したのである。
【００２０】
最大実質開口量ａを３４ｍｍ以下に小さくすることにより、製織速度が高くなっても、最大実質開口量ａが大きい場合に比べて擦過速度が低く抑えられ、かつ擦過角度も小さくなるので、ヘルドメールと糸の擦過による毛羽を抑制することができる。また、最大リードストローク長ｂを６０ｍｍ以下に短くすることにより、リードとクロスフエル間の経糸の拘束距離が短くなり、噴射水や噴射空気の衝突を受けても撓みや振動振幅を小さくなり、隣接する経糸同士の絡みが生じ難くなって毛羽の発生が抑制されることになる。
【００２１】
上記と同様の理由から、第１ヘルドの最大開口量ｄおよび第１ヘルドからクロスフェルまでの距離ｅも、前者の最大開口量ｄを５０ｍｍ以下、後者の距離ｅを９０ｍｍ以下に従来の噴射式織機よりも小さくする。このように小さく設定することにより、製織速度が高速になっても、従来の噴射式織機に比べてヘルドメールにおける擦過速度が小さく、かつ擦過角度も小さくなるため、ヘルドメールとの擦過による毛羽発生を抑制することができる。さらに付随的には、織機の騒音や振動が小さくなり、またヘルドやリードの摩耗も少なくなり、寿命を延長することができる。
【００２２】
しかし、上述した最大実質開口量ａ、最大リードストローク長ｂ、第１ヘルドの最大開口量ｄ、第１ヘルドからクロスフェルまでの距離ｅは、あまり小さくなりすぎては織機運動に支障を来すことになる。したがって、それぞれの下限として、最大実質開口量ａは２０ｍｍ、最大リードストローク長ｂは３０ｍｍ、第１ヘルドの最大開口量ｄは３０ｍｍ、第１ヘルドからクロスフェルまでの距離ｅは４５ｍｍに設定する。
【００２３】
本発明において、水噴射式織機の場合は、さらに望ましくはクロスフェルから緯入れ用水噴射ノズルまでの位置ｃを３０ｍｍ以下、さらに好ましくは１５ｍｍ〜３０ｍｍにするとよい。
【００２４】
従来の水噴射式織機では、噴射水が直接経糸に当たるのを防ぎ、緯入れを安定化させるために、ノズル位置ｃは少なくとも３５ｍｍ以上の比較的長く離れた開口の広い位置に配置されていた。しかし、このようにノズル位置ｃを大きくするほど、噴射水が経糸に衝突したときの経糸の撓みや振動振幅が大きくなるため、隣接する経糸同士の絡み合いが増加しやするなる。しかし、上記のようにノズル位置ｃを３０ｍｍ以下にし、クロスフェルに近い位置にするほど噴射水衝突時の経糸の撓みや振動振幅を小さくし、経糸同士の絡みを起こり難くし、ひいてはリードの扱きによる毛羽の発生を抑制することができる。
【００２５】
また、水噴射式織機の場合、さらに好ましくは、水噴射ノズルから噴射する搬送水先端の爆発径を１０ｍｍ以下にするとよい。爆発した噴射水が経糸に直接当たる確率が小さくなるため、経糸の単糸を切断して毛羽になるのを低減することができる。
【００２６】
【実施例】
実施例１〜４、比較例１〜３
経糸としてポリエステルマルチフィラメント糸の無撚無糊糸（５６ｄｔｅｘ−１８Ｆ，丸断面糸）を使用し、また緯糸としてポリエステルマルチフィラメント糸の無撚無糊糸（８３ｄｔｅｘ−３６Ｆ，丸断面糸）を使用して、下記の条件で製織するに当たり、それぞれ最大実質開口量ａ、最大リードストローク長ｂ、ノズル位置ｃ、第１ヘルドの最大開口量ｄ、第１ヘルドからクロスフェルまでの距離ｅおよび搬送水先端の爆発径を表１の通り異ならせた実施例１〜４、比較例１〜３の７通りの製織を行った。これら７通りの製織性の評価結果を表１に示す。
【００２７】

【００２８】
【表１】

表１から明らかなように、本発明の実施例１〜４は、いずれも製織毛羽および糸切れによる経糸因停台回数が３．０回／日・台以下であり、量産可能なレベルであった。特に、実施例１は、織機回転数が１２００ｒｐｍと超高速であるにもかかわらず経糸因停台回数が１．０回／日・台であり、極めて良好な結果が得られた。
【００２９】
また、搬送水の爆発径を１５ｍｍにした実施例２およびノズル位置ｃを３３ｍｍにした実施例３は、それぞれ経糸因停台回数が２．０回／日・台であり、また搬送水の爆発径を１５ｍｍ、ノズル位置ｃを３３ｍｍにした実施例４は、経糸因停台回数が３．０回／日・台であって、実施例１よりもやや劣るが、量産可能なレベルであった。
【００３０】
これらに対し、比較例１，２は、いずれも製織毛羽および糸切れが多発し、量産化できるレベルではなかった。また、比較例３は、ａ，ｂは本発明の範囲であるが、ｄ，ｅが本発明の範囲外であるため、経糸因停台回数が１１回／日・台で量産化できるレベルでなかった。
【００３１】
実施例５、比較例４
経糸および緯糸にそれぞれ同じポリエステルマルチフィラメント糸の延伸仮撚糸の無糊糸（１６７ｄｔｅｘ−４８Ｆ，丸断面糸）を使用し、下記の条件でポプリン（平織物）製織するに当たり、それぞれ最大実質開口量ａ、最大リードストローク長ｂ、第１ヘルドの最大開口量ｄおよび第１ヘルドからクロスフェルまでの距離ｅを表２の通り異ならせた実施例５、比較例４の２通りの製織を行った。これら２通りの製織性の評価を表２に示す。
【００３２】

【００３３】
【表２】

表２から、実施例５は毛羽や糸切れの問題はほとんどなく、量産可能なレベルであった。しかし、比較例４は、織機回転数が比較的遅い８００ｒｐｍであっても毛羽や糸切れが多発し製織不能であった。
【００３４】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、少なくともフィラメント糸を経糸として噴射式織機で製織するものにおいて、ヘルド最大開口時のリード側面での上糸・下糸間の最大実質開口量ａ、リードの最大ストローク長ｂ、織前側の第１ヘルドの最大開口量ｄおよび該第１ヘルドとクロスフェル間の距離ｅを、それぞれ従来の噴射式織機よりも小さくしたことにより経糸への負荷を小さくし、高速製織する場合であっても経糸の毛羽立ちや糸切れを量産可能なレベルに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に使用する水噴射式織機の緯入れ部の一例を概略側面図である。
【図２】本発明に使用する空気噴射式織機の緯入れ部の一例を概略側面図である。
【符号の説明】
１第１ヘルド
１ｍメール
２第２ヘルド
２ｍメール
３水噴射ノズル
３’空気噴射ノズル
４，４’ リード
５クロスフェル
Ｙａ，Ｙｂ経糸
Ｆ織物[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of weaving a filament woven fabric using a filament yarn as a warp and a jet loom thereof.More specifically, the present invention relates to a filament woven fabric capable of reducing fuzziness of a warp and a breakage of a yarn to a level that can be mass-produced even when a weaving speed is increased. The present invention relates to a weaving method and a jet loom thereof.
[0002]
[Prior art]
One of the problems when weaving a woven fabric is generation of fluff and breakage of warp. As a measure to prevent the generation of fluff and breakage of the warp, the warp is usually glued. However, the sizing process requires a large amount of sizing agent, consumes enormous energy for drying the sizing agent, increases the cost, and reduces productivity.
[0003]
Conventionally, as a countermeasure to eliminate the above-mentioned sizing process in woven fabrics using filament yarns as warp yarns, depending on the type of yarn, bunching treatment such as interless processing or oil replenishment in the warping process Some products have been mass-produced. However, as the demand for further increasing the weaving speed for cost reduction has increased as in recent years, it is possible to cope with such a high weaving speed only by the above-mentioned interless processing and oil replenishment. It has become very difficult.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to solve the above-described conventional problems, and to at least produce filaments and yarn breaks even when the weaving speed is increased irrespective of the presence or absence of gluing, when weaving at least a filament yarn as a warp. It is an object of the present invention to provide a method of weaving a filament woven fabric and a jet-type loom that can reduce the amount of filament woven fabric.
[0005]
[Means to solve the problem]
In order to achieve the above object, the method for weaving a filament woven fabric of the present invention is a method of weaving at least a filament yarn as a warp yarn by using an injection loom, wherein the maximum substantial opening between the upper yarn and the lower yarn on the side of the lead at the maximum opening of the heald. The amount a, the maximum stroke length b of the lead, the maximum opening d of the first heald on the weave side, and the distance e between the first heald and the cross fel (the foremost end of the weave) are respectively 20 mm ≦ a ≦ 34 mm, 30 mm ≦ b ≦ 60 mm, 30 mm ≦ d ≦ 50 mm, and 45 mm ≦ e ≦ 90 mm.
[0006]
Further, the injection loom for filament woven fabric of the present invention is an injection loom for weaving with at least a filament yarn as a warp, and the maximum substantial opening amount a between the upper yarn and the lower yarn on the side of the lead at the maximum opening of the heald, The maximum stroke length b of the lead, the maximum opening d of the first heald on the weaving side, and the distance e between the first heald and the cross fel are respectively 20 mm ≦ a ≦ 34 mm, 30 mm ≦ b ≦ 60 mm, 30 mm ≦ d ≦ 50 mm. , 45 mm ≦ e ≦ 90 mm.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION In the method for weaving a filament woven fabric of the present invention, at least a filament yarn is used as a warp. Weft yarn may be a filament yarn, may be a non-filament yarn of spun yarn or the like.
[0008]
The form of the filament yarn used in the present invention may be a straight yarn or a processed yarn given crimping or bulkiness. In particular, when this filament yarn is used as a non-adhesive yarn, a high effect can be exhibited. Of course, this does not prevent the use of the filament yarn as the glued yarn. When used as a non-adhesive yarn, it is preferable to subject the filament yarn to an interless process in advance, or to perform a bunching process by adding oil in a warping process.
[0009]
FIG. 1 is a schematic side view of an example of a weft insertion portion of a water jet loom used in the present invention.
[0010]
In FIG. 1, Ya and Yb are warp yarns composed of filament yarns, and F is a woven fabric after weaving. A large number of the warps Ya and Yb are arranged in parallel in a direction perpendicular to the paper surface, and are each transported in the direction of the arrow. In the state shown in the figure, the warp Ya is at the position of the upper yarn and the warp Yb is at the position of the lower yarn. The positions of the upper and lower yarns are switched each time the front and rear two healds 1 and 2 alternately move up and down. It has become.
[0011]
The heald is provided with a first heald 1 and a second heald 2, and a warp Ya is passed through an annular mail 1 m of the first heald 1 and a warp Yb is passed through a mail 2 m of the second heald 2. In the threading state, the healds 1 and 2 alternately move up and down in opposite directions to alternately change the vertical positions of the warps Ya and Yb as described above, thereby forming a weft insertion opening having a triangular shape in a side view. A water injection nozzle 3 for weft insertion faces the side of the opening.
[0012]
In addition, a reed (reed) 4 is provided so as to cross the opening of the triangle as viewed from the side in the vertical direction. Each time one weft is inserted into the opening together with the water jet from the water jet nozzle 3 into the opening, the reed 4 cross-fells from the intermediate position between the first heald 1 and the water jet nozzle 3. The woven fabric F is formed by hitting the weft yarn toward the part 5.
[0013]
On the other hand, FIG. 2 is a schematic side view of an example of the weft insertion portion of the air jet loom used in the present invention.
[0014]
In the air-jet loom of FIG. 2, the water-jet nozzle 3 for weft insertion in the water-jet loom of FIG. 1 replaces the air-jet nozzle 3 ', and the air-jet nozzle 3' is attached to the lead 4 '. The difference is that it reciprocates with the reed 4 ', but otherwise is substantially the same as the configuration of the water jet loom.
[0015]
In the water jet loom and the air jet loom described above, the maximum substantial opening amount a between the upper thread and the lower thread and the maximum stroke length b of the lead on the side surface of the lead at the time of the maximum opening of the heald are 20 mm ≦ a ≦ 34 mm, 30 mm ≦ b ≦ 60 mm, and the maximum opening d of the first heald and the distance e between the first heald and the cross fel are set to 30 mm ≦ d ≦ 50 mm, 45 mm ≦ e ≦ 90 mm, respectively. It is characterized by doing so. Each of these settings is in a smaller range than the conventional injection loom.
[0016]
With such a setting, even when the filament yarn of the warp is made to have no paste and woven at a high speed, the load on the warp can be reduced so that the fluff and the yarn breakage can be reduced to a level that can be mass-produced. For example, even if the loom speed is higher than 1000 rpm, the level can be set to a level that enables mass production.
[0017]
The present invention was born by making the following new discoveries in the process of examining in detail the fluff of warp yarn generated when weaving a non-sized fimented yarn as a warp yarn. That is, in the conventional injection-type loom, in order to prevent the jet water or jet air for weft insertion from directly hitting the warp and cutting the warp single yarn, and to stabilize the weft insertion, the maximum substantial opening amount a And the maximum lead stroke length b should be large. In particular, there is a phenomenon that water injected from a water injection nozzle diffuses as soon as it comes out of the nozzle, and this phenomenon is called an explosion. If the exploded water directly collides with a warp, a single yarn is easily broken. Therefore, in the conventional injection loom, the maximum substantial opening amount a is at least 35 mm or more, and the maximum lead stroke length b is at least 65 mm or more.
[0018]
However, according to the results of an examination conducted by the present inventors in detail on the cause of fluff generation, the warp yarns adjacent to each other are entangled by the collision of the jet water or jet air between the reed and the crossfel. The beating of the reed gave the handle to the tangled warp, and fluff was generated. From this new finding, it was concluded that the maximum substantial opening a on the lead side surface at the time of the maximum opening of the heald should be as small as possible, and the maximum lead stroke length b should be as small as possible.
[0019]
That is, if the maximum substantial opening amount a and the maximum lead stroke length b are reduced, the warp existing between the lead and the crossfel minimizes the deflection and vibration amplitude when subjected to collision of jet water or jet air. Entanglement between the warps can be reduced. Therefore, the maximum substantial opening amount a is set to 34 mm or less, and the maximum lead stroke length b is set to 60 mm or less.
[0020]
By reducing the maximum substantial opening a to 34 mm or less, even when the weaving speed is increased, the rubbing speed is suppressed and the rubbing angle is reduced as compared with the case where the maximum substantial opening a is large. And fluff due to rubbing of the yarn can be suppressed. In addition, by reducing the maximum lead stroke length b to 60 mm or less, the warp binding distance between the lead and the crossfel is shortened, and the deflection and vibration amplitude are reduced even when subjected to collision of jet water or jet air. The entanglement between the warps is less likely to occur, and the generation of fluff is suppressed.
[0021]
For the same reason as described above, the maximum opening d of the first heald and the distance e from the first heald to the cross fel are also set such that the maximum opening d of the former is 50 mm or less and the distance e of the latter is 90 mm or less. Make it smaller than the loom. By setting such a small value, even when the weaving speed is high, the rubbing speed in the heald mail and the rubbing angle are smaller than in the conventional injection type loom, so that the fluff occurs due to the rubbing with the heald mail. Can be suppressed. Furthermore, the noise and vibration of the loom are reduced, and the wear of the heald and the reed is also reduced, so that the life can be extended.
[0022]
However, the above-described maximum substantial opening amount a, maximum lead stroke length b, maximum opening amount d of the first heald, and distance e from the first heald to the cross fell are too small to hinder loom movement. Will be. Therefore, as the lower limits, the maximum substantial opening a is set to 20 mm, the maximum lead stroke length b is set to 30 mm, the maximum opening d of the first heald is set to 30 mm, and the distance e from the first heald to the cross fel is set to 45 mm.
[0023]
In the present invention, in the case of a water jet loom, the position c from the crossfel to the weft insertion water jet nozzle is more desirably 30 mm or less, more preferably 15 mm to 30 mm.
[0024]
In the conventional water jet loom, the nozzle position c is arranged at a relatively long opening of at least 35 mm or more in order to prevent jet water from directly hitting the warp and stabilize the weft insertion. However, as the nozzle position c is increased in this way, the warp warp and vibration amplitude when the jetted water collides with the warp increase, so that the entanglement between adjacent warps increases. However, as described above, the nozzle position c is set to 30 mm or less, and the closer to the cross-fel, the smaller the deflection and vibration amplitude of the warp at the time of collision with the jet water, so that the warp is less likely to be entangled, and thus the handling of the lead. The generation of fluff due to the above can be suppressed.
[0025]
In the case of a water jet loom, the explosion diameter of the tip of the transport water jetted from the water jet nozzle is more preferably set to 10 mm or less. Since the probability that the explosive jet water directly hits the warp is reduced, it is possible to reduce the generation of fluff by cutting a single warp yarn.
[0026]
【Example】
Examples 1-4, Comparative Examples 1-3
A polyester multifilament non-twisted non-glue yarn (56dtex-18F, round cross-section yarn) is used as the warp, and a polyester multifilament non-twisted non-glue yarn (83dtex-36F, round cross-section yarn) is used as the weft. In the case of weaving under the following conditions, the maximum substantial opening amount a, the maximum lead stroke length b, the nozzle position c, the maximum opening amount d of the first heald, the distance e from the first heald to the cross fel, and the front end of the transport water, respectively. The weaving was performed in seven different manners of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 3 in which the explosion diameters of Examples 1 to 4 were changed as shown in Table 1. Table 1 shows the evaluation results of these seven weaving properties.
[0027]

[0028]
[Table 1]

As is evident from Table 1, in all of Examples 1 to 4 of the present invention, the number of warp factor stops due to weaving fuzz and yarn breakage is 3.0 times / day / unit or less, which is a level that can be mass-produced. Was. In particular, in Example 1, although the loom rotation speed was as high as 1200 rpm, the number of warp factor stops was 1.0 times / day / unit, and extremely good results were obtained.
[0029]
Further, in Example 2 in which the explosion diameter of the transport water was 15 mm and Example 3 in which the nozzle position c was 33 mm, the number of warp factor stops was 2.0 times / day / unit, respectively. In Example 4, in which the diameter was 15 mm and the nozzle position c was 33 mm, the number of warp factor stops was 3.0 times / day / unit, which was slightly inferior to Example 1, but was at a level capable of mass production. .
[0030]
On the other hand, in Comparative Examples 1 and 2, weaving fluff and yarn breakage occurred frequently, and were not at a level that could be mass-produced. In Comparative Example 3, a and b were within the scope of the present invention, but d and e were outside the scope of the present invention. Did not.
[0031]
Example 5, Comparative Example 4
When weaving poplin (plain woven fabric) under the following conditions using the same polyester multifilament drawn false-twisted non-adhesive yarn (167 dtex-48F, round cross-section yarn) for the warp and the weft, the maximum real opening a , The maximum lead stroke length b, the maximum opening d of the first heald, and the distance e from the first heald to the cross fel were varied as shown in Table 2, and two types of weaving were performed in Example 5 and Comparative Example 4. Table 2 shows these two evaluations of weaving properties.
[0032]

[0033]
[Table 2]

From Table 2, it can be seen that in Example 5, there was almost no problem of fluff and yarn breakage, and it was at a level capable of mass production. However, in Comparative Example 4, even at a relatively low rotation speed of the loom of 800 rpm, weaving and yarn breakage occurred frequently, and weaving was impossible.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the case of weaving at least a filament yarn as a warp by an injection loom, the maximum substantial opening a between the upper yarn and the lower yarn on the side of the lead at the maximum opening of the heald, the maximum lead The load on the warp is reduced by reducing the stroke length b, the maximum opening d of the first heald on the weave front side, and the distance e between the first heald and the crossfel as compared with the conventional injection loom, thereby reducing the load on the warp yarns. Even in the case of weaving, fluffing and breakage of warp can be reduced to a level that enables mass production.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view showing an example of a weft insertion portion of a water jet loom used in the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view showing an example of a weft insertion portion of an air jet loom used in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 1st heald 1m mail 2 2nd heald 2m mail 3 Water injection nozzle 3 'Air injection nozzle 4, 4' Lead 5 Crossfel Ya, Yb Warp F Fabric

Claims

In a method of weaving at least a filament yarn into a warp yarn and using an injection loom, the maximum substantial opening amount a between the upper yarn and the lower yarn on the side of the lead at the maximum opening of the heald, the maximum stroke length b of the lead, and the first front side of the weaving side. The maximum opening d of the heald and the distance e between the first heald and the cross fel are respectively set to 20 mm ≦ a ≦ 34 mm, 30 mm ≦ b ≦ 60 mm
30mm ≦ d ≦ 50mm, 45mm ≦ e ≦ 90mm
Weaving method for weaving filament fabric.

The weaving method for a filament woven fabric according to claim 1, wherein the filament yarn is a non-adhesive yarn.

The loom is water jet loom, weaving method filament fabric according to claim 1 or 2, the nozzle position c from the cross Fell to weft insertion nozzles in 30mm or less.

The weaving method of a filament woven fabric according to claim 3, wherein the explosion diameter of the tip of the carrier water injected from the weft insertion nozzle is set to 10 mm or less.

An injection loom for weaving with at least a filament yarn as a warp, the maximum substantial opening a between the upper and lower yarns on the side of the lead at the maximum opening of the heald, the maximum stroke length b of the lead, and the first heald on the weave front side The maximum opening amount d and the distance e between the first heald and the cross fel are respectively set to 20 mm ≦ a ≦ 34 mm, 30 mm ≦ b ≦ 60 mm
30mm ≦ d ≦ 50mm, 45mm ≦ e ≦ 90mm
Injection loom for filament fabric set to.

The injection loom for a filament fabric according to claim 5, wherein the filament yarn is a non-adhesive yarn.

A water jet, filament textile jet loom according to claim 6 in which the nozzle position c from the cross Fell to weft insertion nozzles in 30mm or less.

The jet-type loom for filament fabric according to claim 7, wherein the explosion diameter of the front end of the carrier water jetted from the weft insertion nozzle is set to 10 mm or less.