JP3554673B2 - Method and apparatus for winding an armature - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータの回転子に設けられた電気子にワイヤを巻き付ける電気子の巻線技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動モータには、電気子鉄心つまりアーマチュアコアと整流子つまりコンミテータとがシャフトに設けられて形成されたロータユニットと、永久磁石が設けられたステータとを有するものがある。アーマチュアは全体的に円柱形状となったアーマチュアコアを有し、このアーマチュアコアには放射方向に延びる複数のコアスロットがアーマチュアコアの一端から他端に向けて貫通して形成され、コアスロット内にワイヤを巻き付けることによりコイルが形成される。
【0003】
コイルを形成するためのワイヤの線径が細い場合には、特開平2−74141 号公報に示されるようなフライヤ巻線機によって、一対のアームを旋回させることによりコアスロット内にコイルを巻き付けることが可能であるが、フライヤ巻線機によってワイヤの線径が太いアーマチュアコイルを形成しようとすると、ワイヤが捩れてしまったりワイヤのテンションによりアーマチュアコアが変形してしまったりするためにフライヤ巻線機により線径の太いコイルを巻線することは困難である。
【0004】
線径が太いワイヤを用いてコイルを形成するには、キャピラリチューブとも言われコアスロットの数に対応した数のノズルからワイヤを繰り出して、それぞれのノズルをロータユニットの軸方向に往復動させてコアスロット内にコイルを巻き付けるようにした巻線機が使用されており、この巻線機はキャピラリ式とも言われ、たとえば、特開昭64-39248号公報に示されるものがある。
【0005】
一対のコイルは所定数のコアスロットを隔てた2つのコアスロット内に軸方向に延びるストレート部と、これらストレート部に連なり渡り線部とも言われるコイルエンド部とを有しており、一対のコイルの一端部はコンミテータの所定の係合溝に取り付けられ、他端部は一端部が取り付けられる係合溝から所定のピッチずれた位置の係合溝に取り付けられることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
キャピラリ式巻線機によりコイルエンド部の形状としては、山形状ないし角形状に成形するようにした成形巻線方式と、コイルエンド部をワイヤの折り返しのみで直接巻き付けるようにした直巻方式とがある。
【0007】
何れのタイプにあっても、キャピラリ式の巻線機によりそれぞれのコアスロットに対してノズルからワイヤを繰り出して同時にワイヤを巻き付けるようにした場合には、コイルエンドの重なり形状が捩れ形状となってしまう。このため、コイルエンド部の全体により形成されるコイル端末部のアーマチュアコアの軸方向両端面から突出する寸法が大きくなってしまうことになり、コイル巻き数を増加させるべく、コアスロットの断面積を大きくしても、コイル端末部の突出寸法によって巻き付け数が制限され、コアスロット内に占めるコイル断面の占有率には余裕があっても、コイル巻き付け数を増加させることができなくなる。
【0008】
また、コイルエンド部が捩れ形状となると、コイルエンド部の重なりによって最小の巻き付け径が決まるので、シャフト径が細い場合には、アーマチュアコアの端面の巻き付けスペースを有効に利用することができなくなる。
【0009】
本発明の目的は、コアスロットへのコイル巻き数を増加させてもアーマチュアコアの端面に形成されるコイルエンド部の突出寸法を抑制し得るようにすることにある。
【0010】
【問題を解決するための手段】
本発明の電気子の巻線方法は、軸方向に沿って延びる複数のコアスロットが放射状に形成されてシャフトに設けられたアーマチュアコアに、複数のノズルからワイヤを繰り出してコイルを巻き付ける電気子の巻線方法であって、それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアコアの一端側から他端側に移動させて第1のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアの他端側から一端側に戻し移動させて前記第1のコアスロットとは相違した第2のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、前記アーマチュアコアの端面の両側に形成されて前記第1と第2のコアスロット内のワイヤを結ぶ渡り線部を成形爪により引っ掛けて前記ノズルにより折り曲げてコイルエンド部を成形する工程と、前記ノズルを前記シャフトに接近させることにより前記渡り線部を前記シャフトに押し付ける工程と、前記コイルエンド部を押し付けクランパにより前記シャフトに押し付ける工程とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電気子の巻線方法は、軸方向に沿って延びる複数のコアスロットが放射状に形成されてシャフトに設けられたアーマチュアコアに複数のノズルからワイヤを繰り出してコイルを巻き付ける電気子の巻線方法であって、
それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアコアの一端側から他端側に移動させて第1のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、
それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアの他端側から一端側に戻し移動させて前記第1のコアスロットとは相違した第2のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、
前記アーマチュアコアの端面の両側に形成されて前記第1と第2のコアスロット内のワイヤを結ぶ渡り線部を成形爪により引っ掛けて前記ノズルにより折り曲げてコイルエンド部を成形する工程と、
前記コイルエンド部を押し付けクランパにより前記シャフトに押し付ける工程とを有し、
所定巻き数のコイルが前記アーマチュアコアに形成されるように前記それぞれの工程を第1回目から最終回目まで複数回繰り返すことにより形成される複数のコイルエンド部を第1回目から最終回目に向かうに従って前記アーマチュアコアの端面に接近させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明の電気子の巻線装置は、軸方向に沿って延びる複数のコアスロットが放射状に形成されてシャフトに設けられたアーマチュアコアに複数のノズルからワイヤを繰り出してコイルを巻き付ける電気子の巻線装置であって、前記シャフトの回転中心軸と同心状に配置され、前記シャフトの一端部を把持する第1のコレットチャックが設けられた第1の駆動軸と、前記第1のコレットチャックと同心状に配置され、前記シャフトの他端部を把持する第2のコレットチャックが設けられた第2の駆動軸と、前記ノズルが前記回転中心軸に向けて進退移動自在に設けられ、前記回転中心軸に沿う方向に相対的に往復動自在かつ前記回転中心軸を回転中心として相対回転自在となるノズル支持部材と、前記第1のコレットチャックの外側に前記回転中心軸に沿って往復動自在に設けられ、前記アーマチュアの一端面側にコイルエンド部を成形する成形爪を有する第1のコイルエンド成形手段と、前記第2のコレットチャックの外側に前記回転中心軸に沿って往復動自在に設けられ、前記アーマチュアの他端面側にコイルエンド部を成形する成形爪を有する第2のコイルエンド成形手段と、前記第1の駆動軸の外側に前記回転中心軸に対して径方向に移動自在に設けられ、前記第1のコイルエンド成形手段により形成されたコイルエンド部を前記シャフトに押し付ける第1の押し付けクランパと、前記第2の駆動軸の外側に前記回転中心軸に対して径方向に移動自在に設けられ、前記第2のコイルエンド成形手段により成形されたコイルエンド部を前記シャフトに押し付ける第2の押し付けクランパとを有し、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアコアの一端側から他端側に移動させて第1のコアスロットに挿入されるワイヤと、前記アーマチュアの他端側から一端側に戻し移動させて前記第1のコアスロットとは相違した第2のコアスロットに挿入されるワイヤとを結ぶ渡り線部を、前記ノズルを前記シャフトに接近させることにより前記シャフトに押し付けるようにしたことを特徴とする。さらに、所定巻き数のコイルが前記アーマチュアコアに形成されるように前記ノズルの前記回転中心軸に沿う方向の往復動を複数回繰り返すことにより形成される複数のコイルエンド部を、第1回目のコイルエンド部から最終回目のコイルエンド部に向かうに従って前記アーマチュアコアの端面に接近させるようにしたことを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、アーマチュアコアの両端面の外側におけるシャフトの外周面とコアスロットの底面との間の段差の部分にコイルエンド部が入り込むことになり、アーマチュア端面のコイル巻き付けスペースを有効に利用することができる。また、コイルエンド部はシャフトに近いものから、径方向外方のものになるに従ってアーマチュアコアの端面からの突出長さが短くなり、全てのコイルエンド部により形成されるコイル端末部のサイズを、コイル巻き数を増加させても小型化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1(A) は本発明の巻線装置によって製造される電動モータのロータユニット10を示す半断面図であり、このロータユニット10はシャフト11と、これに設けられたアーマチュアコア12と、これから軸方向に離れてシャフト11に設けられたコンミテータ13とを有しており、アーマチュアコア12のコアスロットにワイヤ14を用いてコイルが巻き付けられ、アーマチュアが形成されることになる。尚、本実施の形態ではワイヤ14の線径は1〜2mm程度としてある。
【0016】
図1(B) は同図(A) のワイヤ14を取り除いた状態における1B−1B線に沿う断面図であり、全体的に円筒形状となったアーマチュアコア12は、放射状に延びて径方向外方が開口された21個のコアスロット15を有し、それぞれのコアスロット15は軸方向に延びて形成されアーマチュアコア12の両端面の間を貫通している。相互に隣接し合うコアスロット15の間は、歯部つまりコアティース16となっており、それぞれのコアティース16の径方向の先端部には円周方向両側に突出した鍔部分が設けられ、それぞれのコアティース16は断面がT字形状となっている。コアスロット15およびコアティース16は、図1(A) の下半分の部分に示されるように、一端から他端に向けて、僅かに円周方向に傾斜している。
【0017】
コンミテータ13は、図1(B) に示すように、コアスロット15の数に対応させて21個のセグメント13aからなり、それぞれのセグメント13aにはコイル18の両端部を固定するための係合溝17が形成されている。
【0018】
図2はアーマチュアコア12のコアスロット15にワイヤ14を巻き付けて形成されるコイル18のうち1回目の巻線により形成されるコイルの2対分の結線状態を示す展開図であり、たとえば、一対のコイル18Aはその一端部18a1 が番号1のセグメントに接続され、番号3と番号4のコアティース16の間のコアスロット15Aから、コンミテータ13に対して反対側のコイルエンド部18b1 を介して、番号8と番号9のコアティース16の間のコアスロット15Bを通り、コンミテータ13側のコイルエンド部18c1 を介してコアスロット15Aに戻って1つのループを形成する。コイルを所定の回数、たとえば、ワイヤ14を7回巻き付けてその回数のワイヤ14が巻き付けられたコイル18Aが形成され、そのコイル18Aの他端部18d1 は番号11のセグメントに接続されることになる。
【0019】
コイル18Aが形成されるコアスロット15Aには、コイル18Bも巻き付けられることになり、このコイル18Bの一端部18a2 は番号17のセグメントに接続され、他端部18d2 は番号6のセグメントに接続され、アーマチュアコア12の両側にはコイルエンド部18b2 ,18c2 が形成される。したがって、7回巻き付けて1対のコイルを形成するようにした場合には、各々のコアスロット15には、14本のワイヤが挿通されることになる。なお、図2にあっては、2対のコイル18A,18B以外の他のコイルは省略されている。
【0020】
図3は図1に示したアーマチュアコア12にワイヤ14によりコイル18を巻き付ける巻線機の一部を示す縦断面図であり、図4は図3における4−4線に沿う断面図である。なお、図3には図4に示された21個のノズル23のうちの1つが示されており、他のノズル23も同様の構造となっている。
【0021】
図4に示すように、支持台21に水平方向の回転中心軸を中心に回転自在に取り付けられて円板形状のノズル支持部材22には、アーマチュアコア12に形成された21個のコアスロット15に対応させて、円周方向に等間隔に21個のノズル23が放射状となって設けられており、それぞれのノズル23からはワイヤ14が繰り出されるようになっている。このノズル支持部材22は図3において左右方向つまり水平方向に往復動自在となっており、ノズル支持部材22が図において左側に往動すると、ノズル23は水平方向に往動し、ノズル支持部材22が右側に復動すると、ノズル23は戻る方向に復動することになる。それぞれのノズル23はノズル支持部材22の回転中心軸に対して進退移動自在となっており、前進移動すると回転中心軸に接近し、後退移動すると回転中心軸から離反することになる。
【0022】
ノズル支持部材22の回転中心軸に一致させて、図3に示すように、シャフト11のコンミテータ13側の端部を把持するために、支持台21と相対移動可能に設けられた駆動軸24には、コレットチャック25が組み込まれている。支持台21に対向して配置された図示しない支持台には駆動軸24に対向してこれと同軸的に駆動軸26が設けられ、この駆動軸26には、シャフト11のアーマチュア側の端部を把持するために、コレットチャック27が組み込まれている。それぞれのコレットチャック25,27はそれぞれの駆動軸24,26とともに相互に軸方向に往復動自在となっており、これらのコレットチャック25,27を所定の距離だけ離反させた状態で、図示しない搬送装置によってロータユニット10をコレットチャック25,27の間に配置した後に、これらを接近させると、ロータユニット10はシャフト11の両端部で支持されることになる。
【0023】
両方の駆動軸24,26はコレットチャック25,27とともに回転自在となっており、ロータユニット10を回転させることができる。
【0024】
一方の駆動軸24の外側には、ワイヤ14の先端部を支持する環状の凹部28が形成されており、ワイヤ14の先端部をこの凹部28内に入り込ませた状態で固定するために、環状の固定リング29が軸方向に往復動自在に駆動軸24の外側に装着されている。
【0025】
駆動軸24の外側には駆動スリーブ31が軸方向に進退移動自在に装着されており、駆動軸26の外側にも駆動スリーブ32が軸方向に進退移動自在に装着されている。それぞれの駆動スリーブ31,32には、コイルエンド成形手段としての成形筒体33,34が取り付けられ、それぞれの成形筒体33,34にはコイルエンド成形用の成形爪35,36がノズル23の数に対応させて21個ずつ径方向外方に突出して設けられている。駆動スリーブ31は成形筒体33がアーマチュアコア12の外側となる前進限位置とコレットチャック25を露出させる後退限位置との間を進退移動し、駆動スリーブ32は成形筒体34がアーマチュアコア12の外側となる前進限位置とコレットチャック27を露出させる後退限位置との間を進退移動する。
【0026】
それぞれの駆動スリーブ31,32の外側には、軸方向に往復動自在に往復動スライダ37,38が装着され、それぞれの往復動スライダ37,38には、駆動軸24,26の中心軸に向けて径方向に進退移動自在に押し付けクランパ41,42が、ノズル23の数に対応させて21個ずつ設けられている。それぞれの押し付けクランパ41、42を径方向に進退移動させるために、往復動スライダ37,38には、流体圧シリンダ43,44が取り付けられている。
【0027】
ノズル23がアーマチュアコア12の図における右側のシャフト11の位置となるまで往復動スライダ37を往動させた状態で、押し付けクランパ41を前進移動させると、シャフト11に向けてワイヤ14を押し付けることになる。駆動スリーブ31を前進させた状態で押し付けクランパ41を前進移動させる際には、駆動スリーブ31と押し付けクランパ41との干渉を避けるために、駆動スリーブ31には開口部31aが形成されている。同様に、駆動スリーブ32にも開口部32aが形成されている。
【0028】
次に、図5〜図9を参照してアーマチュアコア12にワイヤ14を用いてコイル18を巻き付ける巻線方法について説明する。
【0029】
図5〜図9は第1回目の巻線操作を示す工程図であり、7回巻きによってコイル18を形成する場合には、同様の工程が7回繰り返されることになるが、本発明にあっては、巻き数が第1回目から最終回目に進むに従って、コイルエンド部がアーマチュアコア12の端面に接近するように、コイルエンド部を成形する際の成形筒体31,32の前進限位置が相違する。
【0030】
まず、駆動軸24およびコレットチャック25と駆動軸26およびコレットチャック27とが所定の距離だけ相互に離れた状態のもとで、図示しない搬送装置によって図1に示すロータユニット10が両方のコレットチャック25,27の間に搬送される。この状態のもとで、両方のコレットチャック25,27によってロータユニット10は両端部で把持されて水平状態に支持される。
【0031】
それぞれのノズル23の前方が駆動軸24の外周面に形成された凹部28の位置となるように、ノズル支持部材22を軸方向に位置決めした状態のもとで、ノズル23の先端からワイヤ14を繰り出してワイヤ14の先端を凹部28内に入り込ませた後に、固定リング29を移動させることにより、ワイヤ14の先端は駆動軸24の外周部にクランプされる。
【0032】
ワイヤ14の先端のクランプが完了した状態を示すと、図3の通りであり、この状態のときには、それぞれのノズル23をロータユニット10の中心軸に沿う位置にコンミテータ13の各セグメント13aが位置することになる。したがって、図5(A) に示すように、ノズル支持部材22を図において左側に往動させると、ワイヤ14はノズル23から繰り出されながら、セグメント13aの係合溝17に入り込んで、ワイヤ14の先端がコンミテータ13の所定の位置に固定される。たとえば、図2における番号1のセグメント13aに対応してコイル18Aを巻き付けるためのノズル23は、これをノズル支持部材22により往動させることによってそのセグメント13aの係合溝17に固定されることになる。
【0033】
図5(A) に示すように、コンミテータ13のセグメント13aにワイヤ14の先端を固定した後には、各ノズル23がシャフト11に向けて前進移動することにより、ワイヤ14はシャフト11の外周面に押し付けられるように折り曲げ加工される。その後、図5(B) に示すように、ノズル23を径方向外方に後退移動させながら、それぞれのノズル23から繰り出されるワイヤ14が巻き付けられる所定のコアスロット15の位置となるように、ノズル支持部材22が回転駆動されて、それぞれのノズル23はシャフト11の円周方向に沿って旋回することになる。たとえば、図2におけるコイル18Aを巻き付けるためのノズル23は、番号3と番号4のコアティース16の間のコアスロット15Aの位置にまで旋回移動する。
【0034】
この状態のもとで、図6(A)に示すように、押し付けクランパ41がシャフト11に向けて前進移動し、ワイヤ14は押し付けクランパ41とシャフト11の外周面との間でクランプされる。このようにしてワイヤ14がクランプされた状態で、それぞれのノズル23は、ノズル支持部材22を図において左側にさらに往動させることによって、コアスロット15の径方向外方の開口部に沿ってワイヤ14を繰り出しながら移動することになる。このときには、コアスロット15は円周方向に傾斜しているので、ノズル23の移動に同期させて、駆動軸24,26によりロータユニット10を回転させる。
【0035】
ノズル23がアーマチュアコア12を通過すると、図6(A) に示すように、各々のコアスロット15内にワイヤ14が挿入されることになる。たとえば、図2におけるコイル18Aを巻き付けるためのノズル23の往動によって、コアスロット15Aにワイヤ14が挿入されることになる。
【0036】
次いで、押し付けクランパ41を径方向外方に後退移動させ、さらに、駆動スリーブ31をアーマチュアコア12に向けて前進移動させた後に、図6(B) に示すように、再度、押し付けクランパ41を前進移動させて駆動スリーブ31に形成された開口部31aを貫通させて押し付けクランパ41により再度ワイヤ14をクランプする。この動作に対応させて、図7(A) に示すように、駆動スリーブ32をアーマチュアコア12に向けて前進移動させて、成形筒体34の成形爪36をノズル23よりもアーマチュアコア12側に位置させる。
【0037】
この状態のもとで、ノズル支持部材22を回転させることによってノズル23をアーマチュアコア12の円周方向に移動させると、成形爪36にワイヤ14が引っ掛けられる。その後、ノズル23を後退移動させることにより、図7(B) に示すように、ワイヤ14は形成爪から外れてコイルエンド部が形成される。
【0038】
ワイヤ14が成形爪36から外れた後に、図8(A) に示すように、駆動スリーブ32を後退移動させ、そして、ノズル支持部材22を回転させることにより一対のコイル18を形成するための対応する他のコアスロット15の位置にノズル23を移動させた後に、ノズル23を前進移動させてワイヤ14をシャフト11の外周面に押し付けるとともに、押し付けクランパ42を前進移動させてコイルエンド部をクランプする。これにより、たとえば、図2におけるコイル18Aを巻き付けるためのノズル23は、番号8と番号9のコアティース16の間のコアスロット15Bの位置にまで移動するとともに、コイル18Aのコイルエンド部18b1 が成形されることになる。
【0039】
次いで、押し付けクランパ42によりワイヤを固定した状態のまま、図8(B) に示すように、ノズル23を後退移動させた後に、押し付けクランパ41を後退移動させてノズル23をシャフト11に沿って軸方向に復動させて、対応するコアスロット内にワイヤ14を挿入する。次に、押し付けクランパ42を後退させてこれをワイヤから離し、駆動スリーブ32をアーマチュアコア12に向けて前進移動させた後に、再度、押し付けクランパ42を開口部32aを通して前進移動させる。これによってワイヤ14はクランプされ、さらに、駆動スリーブ31を駆動スリーブ32に向けて前進移動させる。この状態のもとで、成形筒体33の成形爪35にワイヤ14を引っ掛けてコンミテータ側のワイヤが折り返された状態を示すと、図9(A) の通りである。
【0040】
この状態のもとで、ノズル23を後退移動させると、ワイヤは成形爪35から外される。外された後にノズル支持部材22を回転させて、ノズル23の往動時にワイヤが挿入されたコアスロットの位置までノズル23はノズル支持部材22により旋回移動する。この状態でノズル23を前進移動させると、ワイヤ14はシャフト11の外周面に接触するように折り曲げ加工され、コイル18のうちコンミテータ側のコイルエンド部が形成される。
【0041】
このように、ノズル支持部材22を1回往復動させることによって、相互に所定のピッチだけずれた2つのコアスロット15内にワイヤが挿入されて、コイル18のうち1回の巻線が形成される。
【0042】
1回の巻線が形成された後には、2回目の巻線を形成するために、ノズル23を後退移動させ、次いで、押し付けクランパ41を前進させてワイヤ14をクランブする。この状態を示すと、図9(B) の通りであり、この状態のもとで、ノズル支持部材22を再度往動させると、既に、図6(B) の工程でワイヤ14が挿入されたコアスロット15内に再度ワイヤが挿入されることになる。たとえば、図2におけるコイル18Aの場合には、1回目の巻線によりコアスロット15Aの位置にはワイヤが入り込んでおり、コイル18Aの2本目のワイヤが入り込むことになるが、このコアスロット15Aには、ノズル23の復動によってコイル18Bを構成するワイヤが既に挿入されている。
【0043】
図5〜図9に示す巻線工程を複数回、たとえば、ノズル支持部材22を7往復することによって所定の巻き数のコイル18が形成されることになる。図2に示すアーマチュアの場合には、21対のコイル18が同時に形成されることになる。各々のコイル18の他端部は、ロータユニット10を巻線装置から取り外した後に所定のセグメント13aに固定された後に、コイル18の両端部はセグメント13aに対して電着などの手段によって接合される。
【0044】
図示する巻線装置にあっては、ノズル23はコアスロット15を通過してこの中にワイヤを挿入させた後に、シャフト11に向けて前進移動してワイヤ14をシャフト11に向けて押し付ける動作を行うことになる。これにより、図1(A) に示すように、コアスロット15の底面S1 とシャフト11の外面S2 との段差の部分にコイル18が占有することになり、コイルエンド部により形成されるコイル端末部のサイズを小さくすることができる。したがって、各々のコアスロット15に対する巻き付け数を増加させることができる。特に、外径の小さいシャフト11を有するロータユニット10に対しては、段差部のスペースを有効に利用することができる。
【0045】
図示する巻線装置にあっては、コンミテータ13に対して反対側のコイルエンド部は成形爪35にワイヤを巻き付けることによって形成され、コンミテータ側のコイルエンド部は成形爪36にワイヤを巻きつけることによって形成されるようになっている。各々のコイル18を形成する際には、巻線工程によりアーマチュアコア12の両側にコイルエンド部が形成されることになるが、1回目の巻線工程よりも2回目の巻線工程によるコイルエンド部を、アーマチュアコア12の端面に近づけるように成形する。これを順次、3回目以降の巻線工程についても、最終回目に近づくに従って、コイルエンド部がアーマチュアコア12の端面に近づくように成形する。
【0046】
これにより、図1(A) に示すように、全てのコイルエンド部により形成されるコイル端末部の軸方向の端面形状はドーム形状となり、巻き数を増加させてもコイル端末部のサイズの大型化を回避でき、コイル端末部の突出寸法を抑制することができる。
【0047】
図1(A) に示すように、第1回目の巻線工程により成形されたコイルエンド部のアーマチュアコア12の端面からの突出長さがL1 となっており、最終回目の突出長さがLn となっており、図示するように、第1回目の巻線工程により成形されるコイルエンド部から最終回目の巻線工程に向けてコイルエンド部の突出長さが徐々に短くなっている。これは、アーマチュアコア12の両端面の外側の部分について同様となっている。
【0048】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0049】
たとえば、アーマチュアコア12に形成されるコアスロット15の数は図示する場合には21個となっているが、これに限られない。また、一対のコイル18は5つのピッチ毎のコアスロット15にワイヤを入り込ませるようにしているが、このピッチ数は図示する場合に限られない。さらに、アーマチュアコア12にワイヤ14を巻き付けて形成されるコイル18の巻き数は図示する場合に限られず、任意の巻き数とすることができる。
【0050】
【発明の効果】
アーマチュアコアの両端面の外方とシャフト外面との間のスペースを利用してそこにコイルエンド部を設けることができ、コアスロット内に巻き付けられるコイルの巻き数を増加させても、コイルエンド部により形成されるコイル端末部の突出寸法を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はロータユニットを示す半断面図であり、(B)は同図(A)における1B−1B線に沿う断面図である。
【図2】図1に示したアーマチュアの結線状態を示す展開図である。
【図3】図1に示したアーマチュアコアにコイルを巻き付ける巻線装置の一部を示す縦断面図である。
【図4】図3における4−4線に沿う断面図である。
【図5】巻線状態を示す断面図である。
【図6】巻線状態を示す断面図である。
【図7】巻線状態を示す断面図である。
【図8】巻線状態を示す断面図である。
【図9】巻線状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ロータユニット
11 シャフト
12 アーマチュアコア
13 コンミテータ
13a セグメント
14 ワイヤ
15 コアスロット
16 コアティース
17 係合溝
18 コイル
22 ノズル支持部材
23 ノズル
24 駆動軸
25 コレットチャック
26 駆動軸
27 コレットチャック
31,32 駆動スリーブ
33,34 成形筒体
35,36 成形爪
41,42 押し付けクランパ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an armature winding technique for winding a wire around an armature provided on a rotor of a motor.
[0002]
[Prior art]
Some electric motors include a rotor unit formed by providing an armature core, that is, an armature core, and a commutator, that is, a commutator, on a shaft, and a stator that is provided with a permanent magnet. The armature has a generally cylindrical armature core, and a plurality of radially extending core slots are formed through the armature core from one end to the other end of the armature core. The coil is formed by winding the wire.
[0003]
When the diameter of the wire for forming the coil is small, the coil is wound in the core slot by turning a pair of arms by a flyer winding machine as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-74141. However, if an attempt is made to form an armature coil with a large wire diameter using a flyer winding machine, the wire will be twisted or the armature core will be deformed due to the tension of the wire. Therefore, it is difficult to wind a coil having a large wire diameter.
[0004]
To form a coil using a wire with a large wire diameter, the wire is drawn out from a number of nozzles corresponding to the number of core slots, also called a capillary tube, and each nozzle is loaded. Tayu A winding machine is used in which a coil is wound in a core slot by reciprocating in the axial direction of the knit, and this winding machine is also called a capillary type, for example, disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-39248. Some are shown.
[0005]
The pair of coils has a straight portion extending in the axial direction in two core slots separated by a predetermined number of core slots, and a coil end portion connected to these straight portions and also referred to as a crossover portion. Is attached to a predetermined engagement groove of the commutator, and the other end is attached to an engagement groove at a position shifted by a predetermined pitch from the engagement groove to which the one end is attached.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As the shape of the coil end part by the capillary type winding machine, there are a molded winding method in which the coil end part is formed into a mountain shape or a square shape, and a straight winding method in which the coil end part is directly wound only by folding the wire. is there.
[0007]
Regardless of the type, if the wire is fed out of the nozzle to each core slot by a capillary type winding machine and the wire is wound simultaneously, the overlapping shape of the coil ends becomes a twisted shape. I will. For this reason, the dimension of the coil end portion formed by the entire coil end portion protruding from the axial end surfaces of the armature core becomes large, and the cross-sectional area of the core slot is reduced in order to increase the number of coil turns. Even if it is increased, the number of windings is limited by the projecting dimension of the coil end portion, and it is impossible to increase the number of coil windings even if there is a margin in the occupation ratio of the coil cross section in the core slot.
[0008]
Further, when the coil end portion has a twisted shape, the minimum winding diameter is determined by the overlap of the coil end portions. Therefore, when the shaft diameter is small, the winding space on the end face of the armature core cannot be effectively used.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to reduce the protrusion of a coil end portion formed on an end face of an armature core even when the number of coil turns around a core slot is increased.
[0010]
[Means to solve the problem]
The method of winding an armature according to the present invention is a method of winding an armature, in which a plurality of core slots extending radially along an axial direction are formed radially, and an armature core provided on a shaft is provided with an armature core. A winding method, Under a state where each wire is pressed against the shaft by a clamper, Moving each of the nozzles from one end of the armature core to the other end to insert a wire into a first core slot; Under a state where each wire is pressed against the shaft by a clamper, Moving each nozzle back from one end to the other end of the armature to insert a wire into a second core slot different from the first core slot; A crossover portion formed and connecting the wires in the first and second core slots; Hooked by the formed claw and by the nozzle Bending and forming a coil end portion, and pressing the crossover portion against the shaft by bringing the nozzle closer to the shaft; Pressing the coil end portion against the shaft with a clamper. It is characterized by having.
[0011]
Further, in the method of winding an armature of the present invention, the plurality of core slots extending in the axial direction are formed radially, and the armature is provided on a shaft. Winding method,
Under a state where each wire is pressed against the shaft by a clamper, Moving each of the nozzles from one end of the armature core to the other end to insert a wire into a first core slot;
Under a state where each wire is pressed against the shaft by a clamper, Moving each of the nozzles from the other end of the armature back to one end to insert a wire into a second core slot different from the first core slot;
A crossover portion formed on both sides of an end face of the armature core and connecting wires in the first and second core slots. Hooked by the formed claw and by the nozzle Bending and forming a coil end portion;
Pressing the coil end portion against the shaft with a clamper; Has,
A plurality of coil end portions formed by repeating the respective steps a plurality of times from the first time to the last time so that a coil having a predetermined number of turns is formed on the armature core are formed in order from the first time to the last time. The armature core is made to approach the end face.
[0012]
In the armature winding device of the present invention, a plurality of core slots extending in the axial direction are radially formed, and the armature core is provided on an armature core provided on a shaft. A first collet chuck disposed concentrically with a rotation center axis of the shaft and gripping one end of the shaft. First drive shaft provided with A second collet chuck disposed concentrically with the first collet chuck and gripping the other end of the shaft Second drive shaft provided with A nozzle support member provided so that the nozzle is movable forward and backward toward the rotation center axis, and is relatively reciprocable in a direction along the rotation center axis and relatively rotatable about the rotation center axis as a rotation center. A first coil end forming means which is provided outside the first collet chuck so as to be reciprocally movable along the rotation center axis and has a forming claw for forming a coil end portion on one end surface side of the armature; A second coil end forming means provided outside the second collet chuck so as to be reciprocally movable along the rotation center axis and having a forming claw for forming a coil end portion on the other end surface side of the armature; A first pressing clamper which is provided outside the first driving shaft so as to be movable in a radial direction with respect to the rotation center axis and presses a coil end portion formed by the first coil end forming means against the shaft; A second end provided outside the second drive shaft so as to be movable in a radial direction with respect to the rotation center axis, and pressing a coil end portion formed by the second coil end forming means against the shaft. Pressing clamper A wire to be inserted into a first core slot by moving each of the nozzles from one end of the armature core to the other end, and a wire to be moved back from the other end of the armature to one end by the second armature. A crossover portion connecting a wire inserted into a second core slot different from the first core slot is pressed against the shaft by bringing the nozzle close to the shaft. Further, a plurality of coil end portions formed by repeating a reciprocating motion of the nozzle in a direction along the rotation center axis a plurality of times such that a coil having a predetermined number of turns is formed on the armature core are formed in the first time. The armature core is made to approach the end face of the armature core from the coil end portion toward the final coil end portion.
[0013]
According to the present invention, the coil end portion enters into a stepped portion between the outer peripheral surface of the shaft and the bottom surface of the core slot outside the both end surfaces of the armature core, and the coil winding space on the end surface of the armature is effectively used. Can be used. Also, as the coil end portion is closer to the shaft, the projecting length from the end face of the armature core becomes shorter as it becomes radially outward, and the size of the coil end portion formed by all the coil end portions is reduced. Even if the number of coil turns is increased, the size can be reduced.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1A is a half sectional view showing a
[0016]
FIG. 1B is a cross-sectional view taken along the
[0017]
As shown in FIG. 1B, the
[0018]
FIG. 2 is a developed view showing a connection state of two pairs of coils formed by the first winding among the
[0019]
The coil 18B is also wound around the
[0020]
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a part of a winding machine for winding the
[0021]
As shown in FIG. 4, 21
[0022]
As shown in FIG. 3, in order to hold the end of the
[0023]
Both drive
[0024]
An annular concave portion 28 for supporting the distal end of the
[0025]
A
[0026]
Reciprocating
[0027]
When the
[0028]
Next, a winding method for winding the
[0029]
5 to 9 are process diagrams showing the first winding operation. When the
[0030]
First, with the
[0031]
With the
[0032]
FIG. 3 shows a state in which the clamping of the distal end of the
[0033]
As shown in FIG. 5A, after the tip of the
[0034]
In this state, as shown in FIG. 6A, the pressing
[0035]
When the
[0036]
Next, the pressing
[0037]
In this state, when the
[0038]
After the
[0039]
Next, while the wire is fixed by the pressing
[0040]
When the
[0041]
Thus, by reciprocating the
[0042]
After the first winding has been formed, the
[0043]
The
[0044]
In the illustrated winding device, after the
[0045]
In the illustrated winding device, the coil end portion on the opposite side to the
[0046]
As a result, as shown in FIG. 1A, the axial end face shape of the coil end portion formed by all the coil end portions becomes a dome shape, and even if the number of windings is increased, the size of the coil end portion becomes large. Therefore, it is possible to suppress the protrusion of the coil terminal portion.
[0047]
As shown in FIG. 1A, the projecting length of the coil end formed from the end face of the
[0048]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it goes without saying that various changes can be made without departing from the scope of the invention.
[0049]
For example, the number of
[0050]
【The invention's effect】
The coil end portion can be provided in the space between the outer surface of the shaft and the outer surface of both ends of the armature core, and the coil end portion can be provided even if the number of coils wound in the core slot is increased. The protrusion dimension of the coil end portion formed by the above can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a half sectional view showing a rotor unit, and FIG. 1B is a sectional view taken along
FIG. 2 is a developed view showing a connection state of the armature shown in FIG.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a part of a winding device for winding a coil around the armature core shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a sectional view taken along line 4-4 in FIG. 3;
FIG. 5 is a sectional view showing a winding state.
FIG. 6 is a sectional view showing a winding state.
FIG. 7 is a sectional view showing a winding state.
FIG. 8 is a sectional view showing a winding state.
FIG. 9 is a sectional view showing a winding state.
[Explanation of symbols]
10 Rotor unit
11 shaft
12 Armature core
13 commutator
13a segment
14 wires
15 core slots
16 Core Teeth
17 Engagement groove
18 coils
22 Nozzle support member
23 nozzle
24 Drive shaft
25 Collet chuck
26 Drive shaft
27 Collet chuck
31, 32 drive sleeve
33,34 Molded cylinder
35,36 Molded nail
41, 42 Pressing clamper
Claims (4)
それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアコアの一端側から他端側に移動させて第1のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、
それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアの他端側から一端側に戻し移動させて前記第1のコアスロットとは相違した第2のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、
前記アーマチュアコアの端面の両側に形成されて前記第1と第2のコアスロット内のワイヤを結ぶ渡り線部を成形爪により引っ掛けて前記ノズルにより折り曲げてコイルエンド部を成形する工程と、
前記ノズルを前記シャフトに接近させることにより前記渡り線部を前記シャフトに押し付ける工程と、
前記コイルエンド部を押し付けクランパにより前記シャフトに押し付ける工程とを有することを特徴とする電気子の巻線方法。A method of winding an armature, in which a plurality of core slots extending in an axial direction are formed radially and an armature core provided on a shaft, a wire is fed from a plurality of nozzles and a coil is wound around the armature core,
A step of moving each nozzle from one end of the armature core to the other end thereof and inserting the wires into the first core slot while each wire is pressed against the shaft by a clamper ;
In a state where each wire is pressed against the shaft by the clamper, the respective nozzles are moved back from the other end of the armature to the one end, and the second nozzle different from the first core slot is moved. Inserting a wire into the core slot;
Forming a coil end portion by hooking a crossover portion formed on both sides of the end face of the armature core and connecting the wires in the first and second core slots with a forming claw and bending by the nozzle to form a coil end portion;
Pressing the crossover portion against the shaft by bringing the nozzle closer to the shaft;
And pressing the coil end portion against the shaft with a clamper .
それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアコアの一端側から他端側に移動させて第1のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、
それぞれのワイヤを押し付けクランパにより前記シャフトに押し付けた状態のもとで、それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアの他端側から一端側に戻し移動させて前記第1のコアスロットとは相違した第2のコアスロットにワイヤを挿入する工程と、
前記アーマチュアコアの端面の両側に形成されて前記第1と第2のコアスロット内のワイヤを結ぶ渡り線部を成形爪により引っ掛けて前記ノズルにより折り曲げてコイルエンド部を成形する工程と、
前記コイルエンド部を押し付けクランパにより前記シャフトに押し付ける工程とを有し、
所定巻き数のコイルが前記アーマチュアコアに形成されるように前記それぞれの工程を第1回目から最終回目まで複数回繰り返すことにより形成される複数のコイルエンド部を第1回目から最終回目に向かうに従って前記アーマチュアコアの端面に接近させるようにしたことを特徴とする電気子の巻線方法。A method of winding an armature, in which a plurality of core slots extending in the axial direction are formed radially and a coil is wound out by winding out a coil by feeding wires from a plurality of nozzles to an armature core provided on a shaft,
A step of moving each nozzle from one end of the armature core to the other end thereof and inserting the wires into the first core slot while each wire is pressed against the shaft by a clamper ;
In a state where each wire is pressed against the shaft by the clamper, the respective nozzles are moved back from the other end of the armature to the one end, and the second nozzle different from the first core slot is moved. Inserting a wire into the core slot;
Forming a coil end portion by hooking a crossover portion formed on both sides of the end face of the armature core and connecting the wires in the first and second core slots with a forming claw and bending by the nozzle to form a coil end portion;
Pressing the coil end portion against the shaft by a clamper ,
A plurality of coil end portions formed by repeating the respective steps a plurality of times from the first time to the last time so that a coil having a predetermined number of turns is formed on the armature core are formed in order from the first time to the last time. A method for winding an armature, wherein the armature core is brought close to an end face of the armature core.
前記シャフトの回転中心軸と同心状に配置され、前記シャフトの一端部を把持する第1のコレットチャックが設けられた第1の駆動軸と、
前記第1のコレットチャックと同心状に配置され、前記シャフトの他端部を把持する第2のコレットチャックが設けられた第2の駆動軸と、
前記ノズルが前記回転中心軸に向けて進退移動自在に設けられ、前記回転中心軸に沿う方向に相対的に往復動自在かつ前記回転中心軸を回転中心として相対回転自在となるノズル支持部材と、
前記第1のコレットチャックの外側に前記回転中心軸に沿って往復動自在に設けられ、前記アーマチュアの一端面側にコイルエンド部を成形する成形爪を有する第1のコイルエンド成形手段と、
前記第2のコレットチャックの外側に前記回転中心軸に沿って往復動自在に設けられ、前記アーマチュアの他端面側にコイルエンド部を成形する成形爪を有する第2のコイルエンド成形手段と、
前記第1の駆動軸の外側に前記回転中心軸に対して径方向に移動自在に設けられ、前記第1のコイルエンド成形手段により形成されたコイルエンド部を前記シャフトに押し付ける第1の押し付けクランパと、
前記第2の駆動軸の外側に前記回転中心軸に対して径方向に移動自在に設けられ、前記第2のコイルエンド成形手段により成形されたコイルエンド部を前記シャフトに押し付ける第2の押し付けクランパとを有し、
それぞれの前記ノズルを前記アーマチュアコアの一端側から他端側に移動させて第1のコアスロットに挿入されるワイヤと、前記アーマチュアの他端側から一端側に戻し移動させて前記第1のコアスロットとは相違した第2のコアスロットに挿入されるワイヤとを結ぶ渡り線部を、前記ノズルを前記シャフトに接近させることにより前記シャフトに押し付けるようにしたことを特徴とする電気子の巻線装置。An armature winding device for winding a coil by feeding a wire from a plurality of nozzles to an armature core provided on a shaft, wherein a plurality of core slots extending in the axial direction are formed radially,
A first drive shaft provided concentrically with a rotation center axis of the shaft and provided with a first collet chuck for gripping one end of the shaft ;
A second drive shaft provided concentrically with the first collet chuck and provided with a second collet chuck for gripping the other end of the shaft ;
A nozzle support member provided so that the nozzle is movable forward and backward toward the rotation center axis, and is relatively reciprocally movable in a direction along the rotation center axis and relatively rotatable about the rotation center axis;
First coil end forming means provided outside the first collet chuck so as to be reciprocally movable along the rotation center axis and having a forming claw for forming a coil end portion on one end surface side of the armature;
A second coil end forming means which is provided outside the second collet chuck so as to be reciprocally movable along the rotation center axis and has a forming claw for forming a coil end portion on the other end surface side of the armature;
A first pressing clamper which is provided outside the first driving shaft so as to be movable in a radial direction with respect to the rotation center axis and presses a coil end portion formed by the first coil end forming means against the shaft; When,
A second pressing clamper which is provided outside the second drive shaft so as to be movable in a radial direction with respect to the rotation center axis and presses a coil end portion formed by the second coil end forming means against the shaft; And having
A wire inserted into a first core slot by moving each of the nozzles from one end of the armature core to the other end; and a wire moved back from the other end of the armature to one end by the first core An armature winding, wherein a crossover portion connecting a wire inserted into a second core slot different from the slot is pressed against the shaft by bringing the nozzle close to the shaft. apparatus.
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