JP3552615B2 - Exhaust gas purification device for internal combustion engine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排気浄化装置に関し、詳細には機関排気中のパティキュレート(排気微粒子)を捕集するパティキュレートフィルタを備えるとともに、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレート量が増大したことを正確に検出することを可能とする内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の排気、特にディーゼル機関の排気にはカーボンを主成分とするパティキュレートが含まれている。これらのパティキュレートの大気への放散を防止するために機関排気系にパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタ(DPF)を設ける技術が知られている。しかし、DPFにパティキュレートが捕集されると捕集量の増大に応じてDPFを通過する排気の圧力損失が増大する。このため、DPFに捕集されたパティキュレート量が過大になると、機関の排気背圧増大による機関の出力低下や燃費の悪化が無視できなくなる、いわゆるDPFの詰まりが生じる。
【0003】
このDPFの詰まりの問題を解消するためには、DPFに捕集されたパティキュレート量を検出し、捕集量がある程度の量に到達した場合には排気温度を上昇させる等の方法によりDPF上のパティキュレートを燃焼、除去することによりDPFの再生を行う必要がある。このため、適切なDPFの再生操作を行うためにDPFのパティキュレート捕集状態(パティキュレート捕集量)を検出する種々の方法が提案されている。
【0004】
これらの方法には、例えばDPF上流側の排気通路に圧力センサを設け、DPFのパティキュレート捕集量増大によるDPF上流側の排気圧力(背圧)を検出し、背圧が所定値まで上昇した場合にDPFのパティキュレート捕集量が増大したと判断する方法(例えば特開昭60−153415号公報参照)や、機関の累積回転数または走行距離が所定値に達する毎にDPFの捕集量が増大したと判断する方法等がある。また、パティキュレートは導電性を有するカーボン粒子を主成分とするため、パティキュレートの捕集量によるDPFの電気抵抗の変化によりパティキュレート捕集量を検出する方法も提案されている(特開平8−68313号公報参照)。この方法では、DPFのフィルタエレメントを導電性を有する材質のメッシュを用いて形成し、運転中にDPFの電気抵抗を監視する。DPFにパティキュレートが捕集され、詰まりが生じると、メッシュの空隙に捕集されたパティキュレートを通って電流が流れるようになり、メッシュ全体の電気抵抗が低下するようになる。このため、DPFの電気抵抗を計測することによりDPFのパティキュレート捕集量を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のDPFのパティキュレート捕集状態の判定、もしくはDPFの詰まりの判定方法にはいずれも問題がある。
例えば、上記特開昭60−153415号公報のように、排気背圧を検出する方法では、パティキュレート捕集状態検出のためだけにDPF上流側の排気通路に新たな圧力センサを設置する必要があり装置全体の製造コストが増大する問題が生じる。また、排気背圧は機関運転状態により、或いは排気圧の脈動により大きく変動するため、直接排気背圧を検出する方法ではDPFのパティキュレート捕集状態を正確に判定することは困難である。
【0006】
また、パティキュレートの排出量は機関の運転状態により大きく変化するため、機関累積回転数や走行距離に基づいてDPFのパティキュレート捕集状態を判定する方法では大きな誤差が生じるおそれがある。
更に、上記特開平8−68313号公報のように、DPF電気抵抗に基づいてパティキュレート捕集状態を判定する方法では、捕集状態判定のためだけにDPFの材質と構造を変更するとともに、電気抵抗検出用の手段を別途設ける必要が生じ、装置全体のコストが大幅に上昇する問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑み、DPFのパティキュレート捕集状態判定のためだけに特別な装置を設ける必要がなく、簡易かつ正確にパティキュレート捕集状態を判定可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、内燃機関の排気通路に配置され排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関燃料噴射量を検出し、前記判定手段は、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態がアイドル運転であるときに前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0009】
すなわち、請求項1の発明では記憶手段は、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態(例えばパティキュレートの捕集量がゼロの無捕集状態)における機関運転状態と負荷パラメータの値との関係とを記憶している。判定手段は、記憶手段の記憶した負荷パラメータの値を用いて、現在の機関運転状態に対応する基準状態における負荷パラメータの値を求め、この基準状態における負荷パラメータの値と、実際に検出した負荷パラメータの値とを比較することによりパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する。
【0010】
パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が増大するにつれて、機関の排気背圧は上昇するため、パティキュレート捕集量の増大につれて機関出力は低下する。このため、機関負荷に関連する負荷パラメータの値は他の運転状態が同一であってもパティキュレート捕集量が増大するにつれて大きく変化するようになる。本発明では、判定手段は現在の運転状態に対応する基準状態における負荷パラメータの値、すなわちパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値であった場合の現在の運転状態における負荷パラメータの値と、実際の負荷パラメータの値とを比較することによりパティキュレートの捕集状態を判定する。
【0011】
例えば、現在の運転状態での実際の負荷パラメータの値が基準状態における負荷パラメータの値から大きく変化しているような場合には、現在のパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量は基準状態における所定の捕集量と大きく相違すると判定することができる。したがって、例えば基準状態における所定のパティキュレート捕集量をゼロ(無捕集状態)に設定すれば、現在の負荷パラメータの値が基準状態におけるものから大きく変化している場合には、パティキュレートの捕集量が大きく増大していることが判定できる。なお、記憶手段は、基準状態における機関の各運転状態における負荷パラメータの値をすべて記憶するようにしても良いし、或いは、基準状態での特定の運転状態における負荷パラメータのみを記憶するようにして、実際の運転で運転状態がこの特定の運転状態に一致したときに捕集量の判定を行うようにしても良い。
【0012】
本発明によれば、負荷パラメータとしては、例えば機関吸入空気量、燃料噴射量等の通常の制御に使用するパラメータを用いることができるため、負荷パラメータ計測用に新たにセンサを設ける必要がない。しかも、負荷パラメータの値は、排気圧力の脈動等の影響を受けることがないので、捕集状態を正確に判定することが可能となる。
【0013】
また、本発明では負荷パラメータとして機関燃料噴射量が使用される。パティキュレートフィルタの捕集量が増大して機関排気系の背圧が上昇すると、排気背圧上昇により機関出力が低下するため、機関運転状態が同一(例えば機関回転数と機関吸入空気量が同一)であっても燃料噴射量は増大する。従って現在の運転状態における燃料噴射量を基準状態での同一の運転状態における燃料噴射量と比較することにより、現在のパティキュレートフィルタの捕集量と基準状態における捕集量との差、すなわちパティキュレートの捕集状態を判定することができる。また、燃料噴射量は通常の機関制御で常時算出されているため、パティキュレートフィルタの捕集量判定のために別途センサ等を設ける必要がない。
【0014】
更に、特に機関アイドル回転数を一定値に制御するアイドルスピードコントロール装置を備えた機関では、アイドル回転数がパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態に関わらず一定に制御されるため、基準状態と同一の運転状態を容易に再現することができ、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態の判定が容易になる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、内燃機関の排気通路に配置され排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関吸入空気量を検出し、更に、前記判定手段は前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態が減速運転かつ燃料噴射停止時であるときに前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0016】
すなわち請求項2の発明では、負荷パラメータとして機関の吸入空気量(流量)が使用される。パティキュレートフィルタの捕集量が増大して機関排気系の背圧が上昇すると、機関運転状態が同一(例えば機関回転数と燃料噴射量が同一)であっても機関吸入空気量は低下する。従って現在の運転状態における機関吸入空気量を基準状態での同一の運転状態における機関吸入空気量と比較することにより、現在のパティキュレートフィルタの捕集量と基準状態における捕集量との差、すなわちパティキュレートの捕集状態を判定することができる。また、機関吸入空気量は通常の機関制御に用いられるため、本発明においてはパティキュレートフィルタの捕集量判定のために別途センサ等を設ける必要がない。
【0017】
また、本発明では、パティキュレート捕集状態の判定は機関減速運転かつ燃料噴射停止時(例えば機関アクセル開度がゼロ、かつ燃料噴射量がゼロのとき)に行われる。機関吸入空気量を負荷パラメータとして用いてパティキュレートの捕集状態の判定を行う場合には、例えば排気の一部を吸気系に還流するEGR装置を備えた機関では、EGRガス量の影響により機関吸入空気量が変化する場合がある。しかし、減速時には通常排気の還流は行わずEGR量はゼロにされる。このため、本発明では減速時にパティキュレート捕集状態の判定を行うことにより、更に正確にパティキュレートの捕集状態を判定することが可能となる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、内燃機関の排気通路に配置され排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、前記内燃機関は、機関排気系と機関吸気系とを接続するEGR通路と、該EGR通路に配置されEGR通路を通り機関吸気系に還流する排気流量を制御するEGR弁と、機関吸入空気量が機関運転状態に応じて予め定めた値になるように前記EGR弁開度をフィードバック制御するEGR制御手段とを備え、前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして前記EGR弁開度を検出する内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0021】
すなわち、請求項3の発明では機関は吸入空気量が機関運転状態に応じて定まる量になるようにEGRガス量をフィードバック制御するEGR制御手段を備えている。このようなEGR制御手段を備えた機関では、排気背圧が増大して吸入空気量が減少したような場合には、排気系から吸気系に還流されるEGRガス量がEGR制御手段により低減され、機関吸入空気量は運転状態に応じて定まる量に維持される。このため、EGR制御手段を備えた機関ではパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態判定のための負荷パラメータとして機関吸入空気量を使用することはできない。
【0022】
一方、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が増大した場合には、EGR制御手段は機関吸入空気量を予め定めた値に維持するためにEGR弁の開度を低減してEGRガス量を低下させる。このため、他の運転状態(例えば機関回転数と燃料噴射量)が同一の条件では、EGR弁開度はパティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレート量が増大するにつれて小さくなる。従って現在の運転状態におけるEGR弁開度(またはEGR流量)を基準状態での同一の運転状態におけるEGR弁開度(または流量)と比較することにより、現在のパティキュレートフィルタの捕集量と基準状態における捕集量との差、すなわちパティキュレートの捕集状態を判定することができる。また、EGRガス量をフィードバック制御する機関ではEGR弁開度を常時検出しているため、本発明においてもパティキュレートフィルタの捕集量判定のために別途センサ等を設ける必要がない。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、前記判定手段は、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼、除去する手段を備えるとともに、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレート量が予め定めた量以上になっていると判定されたときには、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼させ、燃焼完了後に機関運転状態と前記EGR弁開度との関係を新たに求め、前記記憶手段に記憶した基準状態における機関運転状態とEGR弁開度との関係を前記燃焼完了後に求めた関係を用いて更新する請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0024】
すなわち、請求項4の発明では、判定手段によりパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が増大し、所定値に到達したと判定された場合には、例えば機関の燃料噴射量を増大させて排気温度を上昇させる等の手段によりパティキュレートフィルタ上のパティキュレートを燃焼させる。これにより、本来パティキュレートフィルタはパティキュレートの捕集量がゼロの状態(無捕集状態)に復帰する。ところが、機関排気にはカーボンを主成分とするパティキュレートのほかに、潤滑油の燃焼により生じる硫酸カルシウム等の無機質成分を主成分とする微粒子(アッシュ)が含まれている。このアッシュもパティキュレートと同様にパティキュレートフィルタに捕集されるが、カーボンを主成分とするパティキュレートとは異なりアッシュは燃焼しないため、一旦パティキュレートフィルタに捕集されるとパティキュレートと同様な方法では除去することはできない。このため、パティキュレートフィルタに捕集されたアッシュの量は運転時間とともに徐々に増大するようになる。このように、パティキュレートフィルタに捕集されたアッシュの量が運転時間とともに徐々に増大するため、パティキュレートを燃焼、除去した後のパティキュレートフィルタの圧損も機関の累積運転時間とともに徐々に増大するようになる。従って、実際には堆積したアッシュの量が異なると、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が同一であってもパティキュレートフィルタの圧損が異なる値になり、単純に基準状態(パティキュレートフィルタに予め定めた量のパティキュレートが捕集された状態)での負荷パラメータの値と現在の負荷パラメータの値とを比較したのでは正確にパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態(捕集量)を判定することができなくなる場合がある。
【0025】
本発明では、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼させる毎に、燃焼後の状態、すなわちアッシュのみがパティキュレートフィルタに堆積しておりパティキュレートが捕集されていない状態を新たな基準状態として、運転状態とEGR弁開度との関係を求めて、この新たな基準状態における関係を記憶手段に記憶する。すなわち、本発明ではパティキュレート燃焼を行う毎に基準状態における運転状態とEGR弁開度との関係を学習、記憶する。この、新たな基準状態における関係は現状のアッシュ堆積量に対応したパティキュレートフィルタの圧損に基づいた関係となっている。本発明では、この新たな基準状態におけるEGR弁開度と実際のEGR弁開度とを比較することにより、正確にパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定することが可能となっている。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、内燃機関の排気通路に配置され排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関の運転状態を予め定めた第1の運転状態から予め定めた第2の運転状態に変化させる運転状態変化手段と、機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における前記第1の運転状態から前記第2の運転状態への変化前後の前記負荷パラメータの値の変化量を記憶する記憶手段と、機関運転中に前記運転状態変化手段が機関運転状態を前記第1の運転状態から前記第2の運転状態に変化させたときの前記負荷パラメータ検出手段の検出した変化前後での負荷パラメータの変化量と、前記記憶手段が記憶した基準状態における前記負荷パラメータの変化量とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備えた内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0027】
すなわち、請求項5の発明では、基準状態で機関の運転状態に所定の変化を与えたときの変化前後における負荷パラメータの変化量と実際の条件下で運転状態に所定の変化を与えたときの変化前後における負荷パラメータの変化量とを比較することによりパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する。パティキュレートフィルタの圧損が異なると運転状態の変化前後における負荷パラメータの変化量も異なってくる。本発明では、運転状態に所定の変化を与えたときの負荷パラメータの変化量を基準状態における変化量と比較することにより、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を正確に判定することを可能としている。
【0028】
請求項6に記載の発明によれば、前記運転状態変化手段は機関排気流量を絞る排気絞り手段を備え、該排気絞り手段による排気絞りの度合いを予め定めた第1の状態から第2の状態に変化させることにより機関運転状態を前記第1の運転状態から前記第2の運転状態に変化させ、前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関の吸入空気量を検出する請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0029】
すなわち、請求項6の発明では排気絞り手段を用いて一定の排気絞りを行うことにより運転状態を第1の状態から第2の状態に変化させる。この排気絞り手段としては、例えば機関排気通路に設けた排気絞り弁等を使用することができる。排気絞り手段により機関排気を絞ると、排気通路の抵抗が増大し排気背圧は上昇する。しかし、パティキュレートフィルタにパティキュレートが捕集された状態では、もともと排気背圧が高くなっているため排気絞りを行っても、パティキュレートが捕集されていない場合に較べて背圧の上昇幅は小さくなる。また、排気絞りを行うと排気背圧の上昇に伴って機関吸入空気量も変化(減少)するが、この変化幅もパティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレート量が大きい程小さくなる。特に、ターボチャージャ等の排気過給機を備えた機関では、パティキュレートフィルタにパティキュレートが捕集されていない状態で排気絞り弁を閉じること等により排気絞りを行うと、排気背圧の上昇に加えて過給機の仕事が減少するため吸入空気量の減少が大きくなる。これに対して、パティキュレートフィルタにパティキュレートが捕集された状態では、排気絞りを行わない状態でも背圧の上昇と過給機の仕事量の低下のために吸入空気量が低下しているので、排気絞りを行っても吸入空気量の減少幅は比較的小さくなる。このため、排気絞り前後の吸入空気量の変化幅を基準状態の変化幅と比較することにより正確にパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定することができる。
【0030】
請求項7に記載の発明によれば、内燃機関の排気通路に配置され排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、前記内燃機関は、機関排気系に設けられたターボチャージャと、機関排気系と機関吸気系とを接続するEGR通路と、該EGR通路に配置されEGR通路を通り機関吸気系に還流する排気流量を制御するEGR弁と、前記EGR通路に配置され、EGR通路を通り機関吸入空気量系に還流する排気を冷却するEGRクーラと、機関吸入空気量が機関運転状態に応じて予め定めた値になるように前記EGR弁開度をフィードバック制御するEGR制御手段とを備え、前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関吸気管圧力を検出し、前記判定手段は、機関運転中に前記負荷パラメータ検出手段の検出した吸気管圧力と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における吸気管圧力の値とを比較することにより、前記EGRクーラのEGR流路の詰まりの有無に関わらず、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0031】
すなわち、請求項7の発明では、EGR通路にはEGRクーラが備えられている。EGRクーラは排気が通過するものであるためパティキュレートフィルタと同様に、排気中のパティキュレートの堆積により詰まりを生じることがある。
ところが、機関吸入空気量が運転状態に応じて予め定めた値になるようにEGR弁開度をフィードバック制御するEGR制御手段を備えた機関では、機関吸入空気量が所定量になるようにEGRガス量がフィードバック制御されるためEGRクーラやパティキュレートフィルタに詰まりを生じても吸入空気量は変化せず吸入空気量に基づいて上記詰まりを判定することは困難である。また、EGRクーラに詰まりを生じると、吸気系に還流するEGRガス量が減少し機関吸入空気量が増大するため、EGR制御手段はEGR弁開度を増大して吸入空気量を所定値に維持しようとする。また、パティキュレートフィルタのパティキュレート堆積量が増大すると排気背圧の増大により機関吸入空気量は減少するため、EGR制御手段はEGR弁開度を低減して吸入空気量を所定値に維持使用とする。すなわち、EGR弁開度はEGRクーラの詰まりとパティキュレートフィルタの詰まりとでは反対の影響を受ける。このため、EGR弁とEGRクーラとの両方を備える機関ではEGR弁開度に基づいてパティキュレートフィルタまたはEGRクーラの詰まりを正確に判定することはできない。
【0032】
一方、機関吸気管圧力はパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態のみに影響を受け、EGRクーラの詰まりには影響を受けない。すなわち、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が増大すると排気過給機の背圧が増大するため過給機回転数が低下して過給機吐出圧力(過給圧、すなわち吸気管圧力)は低下する。これに対してEGRクーラに詰まりを生じた場合には、機関吸入空気量はEGR制御手段により所定量に維持されるため、過給機の背圧が増大していなければ過給機回転数は低下せず、吸気管圧力も低下することはない。本発明では、機関吸気管圧力を負荷パラメータとして使用し、実際の運転における吸気管圧力を基準状態での同一運転状態に対応した吸気管圧力と比較することにより、EGRクーラの詰まりの有無に影響を受けずに正確にパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する。
【0033】
なお、このようにパティキュレートフィルタの捕集状態を正確に判定することにより、EGRクーラの詰まりの有無をも正確に判定することが可能となる。例えば、上記の手法によりパティキュレートフィルタの捕集量が増大していると判定された場合、EGR弁開度が基準状態に較べてあまり低下していないような場合にはEGRクーラにも詰まりを生じていると判定できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を自動車用ディーゼルエンジンに適用した実施形態の概略構成を説明する図である。
図1において、1はディーゼルエンジン本体、2はエンジン1の吸気通路、20は吸気通路2に設けられたサージタンク、21はサージタンク20と各気筒の吸気ポートとを接続する吸気枝管である。本実施形態では、吸気通路2には吸気通路2を流れる吸入空気の流量を絞る吸気絞り弁27、および吸気を冷却するインタクーラ26が設けられている。吸気絞り弁27はソレノイド、バキュームアクチュエータ等の適宜な形式のアクチュエータ27aを備え、後述する電子制御ユニット(ECU)30からの制御信号に応じた開度をとる。本実施形態では、吸気絞り弁27は、例えば機関低回転時等に吸気圧力を低下させて後述するEGR通路33を通ってサージタンク20に還流する排気(EGRガス)量を増大させるために用いられる他、パティキュレートフィルタ43に捕集されたパティキュレートを燃焼(パティキュレートフィルタ43を再生)させる際に吸気を絞り排気温度を上昇させるために用いられる。
【0035】
図1に25で示すのは、吸気通路2の吸気入口近傍に設けられたエアフローメータである。本実施形態では、エアフローメータ25は熱線式流量計等のように、吸気通路2を流れる吸入空気の重量流量を直接測定可能な形式のものが使用されている。吸気通路2に流入した大気は、エアフローメータ25を通過した後、排気過給機(ターボチャージャ)35の圧縮機により昇圧され、吸気通路2に設けたインタクーラ26により冷却された後サージタンク20、枝管21を経て各気筒に吸入される。
【0036】
図1に111で示すのは、各気筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁である。燃料噴射弁111は、高圧燃料を貯留する共通の蓄圧室(コモンレール)115に接続されている。機関1の燃料は高圧燃料ポンプ113により昇圧されてコモンレール115に供給され、コモンレール115から各燃料噴射弁111を介して直接各気筒内に噴射される。
また、図1に31で示すのは各気筒の排気ポートと排気通路3とを接続する排気マニホルド、35で示すのはターボチャージャである。ターボチャージャ35は排気通路3の排気により駆動される排気タービンと、この排気タービンにより駆動される吸気圧縮機とを備えている。また、本実施形態では、排気タービンの排気入口には可変ノズル35aが設けられている。可変ノズル35aは、開口面積を変更可能なノズルであり、例えばエンジンの排気流量が低い低負荷時等にノズル開口面積を絞ることにより排気タービンに流入する排気の流速を増大させるためのものである。機関低負荷運転時に可変ノズル35aを絞ることにより、排気タービンの回転数は高く維持されるため、圧縮機吐出圧力(過給圧)の低下が防止される。なお、可変ノズル35aを絞ると排気流路抵抗は増大し、エンジン1の排気背圧は増大する。
【0037】
また、本実施形態ではターボチャージャ35下流側の排気通路3上には、排気通路3を流れる排気流量を絞るための排気絞り弁37が配置されている。排気絞り弁37は、吸気絞り弁27と同様なアクチュエータ37aを備え、ECU30からの制御信号に応じた開度をとる。本実施形態では排気絞り弁37は、吸気絞り弁27と同様にEGRガス量の調整とパティキュレートフィルタ43の再生のために排気温度を上昇させる際に用いられる。なお、排気絞り弁37は、後述する実施形態で説明するように、パティキュレートフィルタ43のパティキュレート捕集状態を判定するために排気を絞る際に使用することができる。
【0038】
更に、本実施形態ではエンジン排気の一部を吸気系に還流させるEGR装置が設けられている。EGR装置は、排気マニホルド31と吸気サージタンク20とを連通するEGR通路33、およびEGR通路33上に配置されたEGR弁23、およびEGR弁23上流側のEGR通路に設けられたEGRクーラ45を備えている。EGR弁23は図示しないアクチュエータを備え、ECU30からの制御信号に応じた開度をとり、EGR通路33を通って吸気サージタンク20に還流するEGRガス流量を制御する。本実施形態では、低負荷領域から高負荷領域までの広い運転領域で比較的多量のEGRガスを還流させるようにEGR弁23が制御される。このため、本実施形態では各気筒に吸入される吸気には比較的多量のEGRガスが含まれるようになる。EGRガスは気筒から排出された高温の排気であるため、多量のEGRガスを吸気に還流させると吸気温度が上昇してしまい、エンジンの吸気体積効率が低下することになる。本実施形態では、これを防止するために、EGR弁23上流側のEGR通路33には水冷または空冷のEGRクーラ45が設けられている。本実施形態では、EGRクーラ45を用いて吸気系に還流するEGRガス温度を低下させることにより、エンジンの吸気体積効率を低下させることなく多量のEGRガスを還流させることが可能となっている。
【0039】
図1に30で示すのは、エンジン1の電子制御ユニット(ECU)である。本実施形態のECU30は、公知の構成のマイクロコンピュータとして構成され、CPU、RAM、ROM、入力ポート、出力ポートを双方向性バスで相互に接続した構成とされている。ECU30はエンジン1の燃料噴射制御、回転数制御等の基本制御を行うほか、本実施形態ではDPF43の捕集状態を判定する判定手段として機能している。
【0040】
これらの制御を行うため、ECU30の入力ポートには、エンジン1のクランク軸近傍に配置された回転数センサ55からエンジン回転数NEに対応する信号が入力されている他、エアフローメータ25からエンジン吸入空気量Gnに相当する信号が、また、エンジンアクセルペダル近傍に配置されたアクセル開度センサ57から運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)ACCPに対応する信号とEGR弁23に配置されたEGR弁開度センサ51からEGR弁開度を表す信号VEG、及び吸気サージタンク20に配置された吸気圧センサ59から吸気管圧力PMを表す信号が、それぞれ入力されている。
【0041】
また、ECU30の出力ポートは、図示しない燃料噴射回路を介してエンジン1の燃料噴射弁111に接続され、燃料噴射弁111からの燃料噴射量と燃料噴射時期を制御している。また、ECU30の出力ポートは図示しない駆動回路を介してEGR弁23、吸気絞り弁27および排気絞り弁37のアクチュエータとターボチャージャ35の可変ノズル35aに接続され、それぞれの弁開度を制御している。
【0042】
また、本実施形態では、排気通路3の排気絞り弁下流側には、三元触媒等の公知の形式の排気浄化触媒41およびパティキュレートフィルタ(DPF)43が配置されている。
DPF43は、例えば金属メッシュ、セラミック多孔質フィルタからなり、排気中のパティキュレートを捕集する。本実施形態では、DPF43としては、適宜な形式の公知のパティキュレートフィルタを使用可能である。
【0043】
前述したように、DPF43にはエンジン運転中排気中のパティキュレートが捕集され、徐々にDPF43を流れる排気の圧損が増大する。このため、DPFのパティキュレート捕集量が増大すると排気マニホルド31内の排気圧力が増大し、背圧の増大によりエンジンの出力低下、燃料消費量の増大等が生じる。このため、DPF43のパティキュレート捕集状態を監視して、パティキュレート捕集量が増大してエンジンの排気背圧が許容値を越えて増大する前にDPF43に捕集されたパティキュレートを燃焼、除去する必要がある。DPF43のパティキュレート捕集量増大による背圧の上昇は、理論的には排気マニホルド31内の排気圧力を検出することにより判定可能である。しかし、前述したように排気圧力は機関運転状態に応じて変動するだけでなく、排気の脈動によっても常時変動している。このため、実際には排気圧力に基づいてDPF43のパティキュレート捕集状態を正確に判定することは困難である。また、エンジンの排気圧力は通常のエンジン制御には使用されない。このため、排気圧力に基づいてDPF43のパティキュレート捕集状態を検出するためには、パティキュレート捕集状態判定のためだけに使用する排気圧力センサを排気マニホルド31に配置する必要が生じ、エンジン全体として製造コストの増大を生じる。
【0044】
しかし、パティキュレート捕集量が増大しエンジンの排気背圧が増大すると、エンジン出力の低下が生じる。このため、パティキュレート捕集量が増大するとエンジンの運転状態を表すパラメータのうち、他の運転パラメータの値が同一に維持されていても負荷に関連するパラメータの値は変化するようになる。しかも、負荷に関連する運転パラメータは通常のエンジン制御に使用されているため、特別にセンサ等を追加することなく検出可能である。そこで、例えば、予めエンジンの運転状態を代表する運転パラメータと、エンジンの負荷に関連する負荷パラメータとを選定しておき、DPF43に全くパティキュレートが捕集されていない新品の状態でエンジンを運転してこの運転パラメータと負荷パラメータとの値を計測し、これらの運転パラメータの値を基準状態の運転パラメータの値として記憶しておく。そして、実際の運転時に計測した上記運転パラメータの値から基準状態における負荷パラメータの値を求め、実際の運転時に計測した負荷パラメータの値が、上記基準状態の負荷パラメータの値から大きく変化しているような場合には、エンジン背圧の上昇、すなわちDPF43のパティキュレート捕集量増大が生じたと判定することができる。エンジンの負荷に関連する運転パラメータの代表的なものとしては、例えばエンジン吸入空気量、燃料噴射量、EGR量等が用いられる。
【0045】
以下に説明する本発明の実施形態では、上記のようにエンジンの負荷パラメータをDPF43のパティキュレート捕集状態の判定に用いることにより、捕集状態判定のためだけに使用するセンサ等を設けることなく、簡易な方法で正確にDPF43のパティキュレート捕集状態を判定している。
以下、本発明のパティキュレート捕集状態判定操作のいくつかの実施形態について説明する。
【0046】
(1)第1の実施形態
本実施形態では、負荷パラメータのうちエンジン吸入空気量(重量流量)Gnを用いてDPF43のパティキュレート捕集状態を判定する。
DPF43のパティキュレート捕集量が増大すると排気背圧が増大するため、排気行程時に気筒内に残留する既燃ガス量が増大する。このため、気筒に吸入される空気量は減少するようになる。本実施形態では、例えば機関の運転状態を表す運転パラメータとして機関回転数NEと燃料噴射量Qfin (または運転者によるアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)ACCP)を使用する。通常、ディーゼルエンジンでは、機関回転数NEとアクセル開度ACCPとを検出し、これらの値に基づいて予め定めた関係から燃料噴射量Qfin を算出する。すなわち、NE、ACCP、Qfin は通常のエンジン制御に用いられるパラメータである。また、本実施形態では後述するように、エンジン吸入空気量Gnがエンジン運転状態に応じて定まる値になるようにEGRガス量をフィードバック制御するEGR制御を行う。このため、エンジン吸入空気量を検出するエアフローメータ25が設けられている。従って、DPF43のパティキュレート捕集状態を判定するために別途センサ等を設ける必要はない。
【0047】
本実施形態では、予めDPF43が全くパティキュレートを捕集していない基準状態でエンジン1を運転状態を変えて運転し、各運転状態におけるNE、Qfin とGnとの関係を求め、ECU30のROMにこれらの関係を格納してある。そして、実際の運転中に回転数NE、燃料噴射量Qfin 、吸入空気量Gnの値を検出し、更に検出したNE、Qfin の値を用いてECU30に記憶した関係からこれらの値に対応する基準状態における吸入空気量の値Gnbを算出する。そして、実際の吸入空気量Gnと基準状態における吸入空気量Gnbとを比較することによりDPF43のパティキュレート捕集状態を判定する。すなわち、NE、Qfin が同一に維持されていれば、エンジンの排気背圧はDPF43のパティキュレート捕集量が増大するにつれて増大し、吸入空気量Gnは捕集量が増大するにつれて低下する。従って、実際の吸入空気量Gnの値が基準状態における吸入空気量Gnbに較べて所定値ΔGn以上低下した場合にはDPF43のパティキュレート捕集量が所定量以上になったと判定することができる。
【0048】
図2は、本実施形態のDPF捕集量判定操作を説明するフローチャートである。本操作はECU30により一定時間毎に実行されるルーチンにより行われる。図2において、操作がスタートするとステップ201では、回転数センサ55およびエアフローメータ25からエンジン回転数NE、吸入空気量Gnが、そして別途ECU30により実行される燃料噴射量演算操作(図示せず)により算出されたエンジン燃料噴射量Qfin が、それぞれ読み込まれる。
【0049】
また、ステップ203では現在EGRガスの還流が停止(カット)されているか否かが判定される。そして、ステップ203でEGRカットが行われていない場合には、ステップ205以下を実行することなくそのまま今回の操作を終了する。すなわちこの場合にはDPFの捕集量判定を行わない。本実施形態では、後述するように、エンジン吸入空気量Gnが運転状態に応じて定まる量になるようにEGRガス量を制御するEGR制御が行われる。このため、EGR制御実行中はDPF43の捕集量にかかわらず吸入空気量Gnは運転状態に応じて定まる値に制御されるため、Gnの値からはDPFの捕集量を判定することはできない。このため、本実施形態では、高負荷運転時等のようにEGRが停止(カット)される条件下でDPFの捕集量判定を行うようにしている。なお、EGRカット中か否かは、EGR弁の開度がゼロか否かに基づいて判断する。
【0050】
ステップ203で現在EGRカット中であった場合には、次いでステップ205で現在エンジンが定常運転されているか否かを判定する。エンジンが定常運転されているか否かは、例えば、ステップ201で読み込んだ機関回転数NEと燃料噴射量Qfin との値の、前回本操作を実行したときの値からの変化が所定値以内であるか否かに基づいて判定する。現在エンジンが定常運転されていない場合には、Gn、NE、Qfin の値が安定せず誤判定を生じる可能性がある。このため、この場合もステップ207以下の判定を実行することなく直ちに今回の操作を終了する。
【0051】
ステップ205で、現在の運転状態が定常運転であった場合には、次にステップ207では、ステップ201で読み込んだNE、Qfin の値を用いてECU30のROMに記憶した基準状態におけるNE、Qfin とGnとの関係に基づいて基準状態における吸入空気量Gnbを算出する。そして、ステップ209では、算出した基準状態における吸入空気量Gnbと実際の吸入空気量Gnとの差(Gnb−Gn)の値が予め定めた値ΔGnより大きくなっているか否かを判定する。ここで、ΔGnはDPFのパティキュレート捕集量が最大許容量まで増大したときのGnbとGnとの差であり、使用するDPFの種類により異なるため予め実際のDPFを用いた実験に基づいて設定される値である。
【0052】
ステップ209でGnb−Gn>ΔGnであった場合には、すなわちDPFのパティキュレート捕集量が増大して最大許容量に到達していると考えられる。そこで、この場合には、ステップ211に進み、捕集量アラームフラグXDPFの値を1にセットするとともに、DPF再生操作実行フラグXRの値を1にセットして操作を終了する。また、ステップ209でGnb−Gn≦ΔGnであった場合には、すなわちDPFのパティキュレート捕集量は許容範囲にあるため、フラグXDPF、XRの値は変更しないで今回の操作を終了する。
【0053】
本実施形態では、アラームフラグXDPFの値が1にセットされると別途ECU30により実行される図示しないルーチンにより運転席近傍に配置した警告灯が点灯され、運転者にDPFの捕集量が増大していることを報知する。また、再生フラグXRの値が1にセットされると、ECU30により別途実行される図示しない再生操作が開始される。再生操作では、吸気絞り弁27と排気絞り弁37のうち一方もしくは両方が所定開度まで閉弁され、エンジン1の吸入空気量が低減されるとともに、燃料噴射弁111からの燃料噴射量が増量される。
【0054】
これにより、エンジンの排気温度が上昇し、DPF43に捕集されたパティキュレートが燃焼するようになる。なお、再生操作開始後所定時間が経過して、DPF43に捕集されたパティキュレートの全量が燃焼したと判断されると再生操作は停止され、吸気絞り弁27と排気絞り弁37とは通常の開度に復帰するとともに、エンジンの燃料噴射量の増量は停止される。なお、アラームフラグXDPFと再生操作実行フラグXRとの値は、再生操作が終了するとゼロにリセットされる。
【0055】
また、本実施形態ではエンジン1がEGRを停止する条件で運転されるのを待ってDPFのパティキュレート捕集状態の判定を行っているため、運転の状況によっては捕集量判定が行われる頻度が低下する可能性がある。そこで、エンジン1がEGRを停止する条件で運転されるのを待つ代わりに、一定時間毎、もしくは一定走行距離毎に強制的にEGRを停止して上記の捕集量判定操作を行うようにして捕集量判定操作実行頻度の低下を防止するようにすることも可能である。
【0056】
(2)第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、負荷パラメータとして吸入空気量Gnの代わりに燃料噴射量Qfin を使用して捕集量の判定を行う。また、捕集量判定操作はエンジンがアイドル運転されている場合にのみ実行する。
【0057】
DPFのパティキュレート捕集量が増大すると、エンジンの排気背圧が増大する。このため、排気抵抗の増大によりエンジンの出力トルクは低下し、他の運転状態が同一であればエンジン回転数は低下する。このため、捕集量増大時のエンジン回転数を捕集量が少ないとき(無捕集時)と同一に維持するためには、エンジンは無捕集時に較べてより多くの仕事をする必要がある。従って、回転数を同一に維持した場合、DPFの捕集量増大時には無捕集時に較べて捕集量が大きいほどエンジンの燃料噴射量は増大するようになる。
【0058】
また、本実施形態ではECU30はエンジンのアイドル運転時にはエンジン回転数が所定のアイドル回転数になるように燃料噴射量を制御するアイドル回転数制御(ISC)を行っている。このため、アイドル運転時にはエンジン回転数が一定値に固定されるので、燃料噴射量はアイドル運転における機関負荷の変化、すなわちDPF43のパティキュレート捕集状態に応じて定まる値に制御されるようになる。従って、予め基準状態におけるアイドル運転時の燃料噴射量を計測しておけば、実際のアイドル運転時の燃料噴射量からDPF43のパティキュレート捕集状態を判定することが可能となる。また、アイドル回転数制御実行中は、機関回転数がアイドル回転数に制御されて回転数の変動が小さくなるため燃料噴射量のばらつきが少なくなり、燃料噴射量に基づいて捕集状態の判定を行う際の判定精度が向上する。このため、本実施形態ではエンジンのアイドル運転時に燃料噴射量に基づく捕集量判定を行うようにしている。
【0059】
図3は、本実施形態の捕集状態判定操作を説明するフローチャートである。本操作はECU30により一定時間毎に実行されるルーチンにより行われる。
図3において操作がスタートすると、ステップ301では、現在アイドルスピード制御(ISC)が実施されているか否かが判定される。本実施形態では、現在アイドル制御が実施されていない場合には、直ちに今回の操作を終了する。また、現在ISC実施中であった場合には、次にステップ303に進み、別途算出した燃料噴射量Qfin の値を読み込むとともに、ステップ305で、Qfin の値が予め記憶した基準状態におけるアイドル運転時の燃料噴射量Qfinbに対して所定量ΔQfin 以上増大しているか否かを判定する。
【0060】
ステップ305でQfin がQfinbに対してΔQfin より大きく増大している場合(Qfin −Qfinb>ΔQfin )には、DPF43のパティキュレート捕集量が最大許容値を越えていると判断し、ステップ307と309でそれぞれ捕集量アラームフラグXDPFとDPF再生操作実行フラグXRとの値を1にセットして今回の操作を終了する。また、ステップ305でQfin −Qfinb≦ΔQfin であった場合には、捕集量は許容範囲内であるためフラグXDPFとXRとの値は変更せずに今回の操作を終了する。
【0061】
上記燃料噴射量増大の判定値ΔQfin は、DPF43の捕集量が最大許容量に到達した時のアイドル運転時における燃料噴射量と基準状態における燃料噴射量との差である。また、フラグXDPFとXRとの機能は第1の実施形態のものと同一である。
【0062】
(3)第3の実施形態
本実施形態では、負荷パラメータとしてエンジン吸入空気量Gnを用いて捕集量判定を行う。また、捕集量判定操作はエンジン減速時、すなわちアクセル開度がゼロのとき(燃料噴射停止時)にのみ実行する。
前述したように、負荷パラメータとして吸入空気量Gnを用いて捕集量判定を行う場合には、吸入空気量のEGRフィードバック制御が実施されていると正確な判定を行うことができない。しかし、一般にエンジン減速時にはEGRは停止されるため、吸入空気量GnはDPFのパティキュレート捕集状態に対応した値になる。また、減速時にはエンジンの燃料噴射は停止(燃料噴射カット)されるため、吸入空気量Gnはエンジン回転数NEのみの関数となる。このため、減速時に捕集量を判定する場合には、運転状態パラメータとしての燃料噴射量は常に一定値(ゼロ)となり、使用する運転状態パラメータはエンジン回転数NEのみとなる。すなわち、減速時に捕集状態の判定を行うことにより、予め記憶しておく運転状態パラメータと負荷パラメータとの関係は、回転数NEのみと吸入空気量Gnとの1次元数値マップとなる。このため、予め記憶する基準状態における運転状態パラメータと負荷パラメータとの関係が簡素化されるとともに、捕集量判定時の基準状態における負荷パラメータの値の算出が容易になる利点がある。
【0063】
図4は、本実施形態の捕集量判定操作を説明するフローチャートである。本操作は、ECU30により一定時間毎に実行されるルーチンにより行われる。
図4において操作がスタートすると、ステップ401ではエンジン回転数NE、吸入空気量Gnがそれぞれエンジン回転数センサ55とエアフローメータ25とから読み込まれる。ステップ403では、別途ECU30により実行される燃料噴射量演算操作で算出された燃料噴射量Qfin の現在の値が0になっているか否かが判定される。ステップ403でQfin =0であった場合には、すなわちエンジン1は現在燃料噴射がカットされた減速運転状態にあるため、ステップ405以下の捕集量判定操作を行う。
【0064】
ステップ405では、別途予め実験等により求めておいた基準状態(DPF43のパティキュレート捕集量がゼロの状態)におけるエンジン減速運転時のエンジン回転数NEと吸入空気量Gnbとの関係に基づいて、ステップ401で読み込んだ現在の回転数NEに相当する基準状態における吸入空気量Gnbを算出する。そして、ステップ407から411では、Gnb−Gnの値が所定値ΔGnより大きいか否かに基づいてDPF43のパティキュレート捕集状態を判定するとともに、捕集量が最大許容量より大きいと判定された場合には、捕集量アラームフラグXDPFとDPF再生操作実行フラグXRとの値を1にセットして今回の操作を終了する。ステップ407から411の操作は、図2のステップ209から213の操作と同様の操作である。
【0065】
(4)第4の実施形態
次に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、負荷パラメータとしてEGR弁23の開度を使用する。また、捕集量の判定はEGRフィードバック制御実行中に行う。本実施形態では、エンジンの吸入空気量Gnが運転状態に応じて定まる値になるようにEGRガス量をフィードバック制御するEGRフィードバック制御が行われている。このため、EGRガス量はエンジン負荷状態に応じて変化することになり、本来エンジン負荷状態が一定であればEGRガス量も同一となり、EGRガス量を調節するEGR弁の開度も同一となる。
【0066】
しかし、DPF43のパティキュレート捕集量が増大すると同一の運転状態であってもEGR弁23の開度は変化する。DPF43のパティキュレート捕集量が増大すると排気マニホルド31内の排気背圧が上昇する。このため、排気抵抗が増大しエンジン吸入空気量は減少する。従って、EGRフィードバック制御を実施している場合には吸入空気量を所定の値に調節するためEGRガスが減少されEGR弁開度は低減される。また、排気マニホルド31内の排気圧力が上昇すると、同一のEGR弁開度であってもEGR弁を通る排気流量は増大するためEGR弁開度は更に低減されることになる。このため、他の運転条件が同一であっても、EGRフィードバック制御実施時には、EGR弁開度はDPF43の捕集量が増大するにつれて減少するようになる。本実施形態では、この点に着目してEGRフィードバック制御実施中にEGR弁23開度に基づいてDPF43のパティキュレート捕集状態を判定するようにしている。このように、EGR弁23の開度に基づいてDPF43の捕集状態の判定を行うようにしたことにより、EGRフィードバック制御実施中に正確に捕集状態の判定を行うことが可能となるため、捕集状態の判定の実行頻度を大幅に増大させることができる。
【0067】
図5は、本実施形態におけるEGRフィードバック制御操作を説明するフローチャート、図6はEGRフィードバック制御実行中に行うEGR弁開度に基づくDPF捕集量判定操作を説明するフローチャートである。図5、図6の操作は、ECU30によりそれぞれ一定時間毎に実行されるルーチンにより行われる。
まず、EGRフィードバック制御操作について説明する。
【0068】
図5のEGRフィードバック制御操作では、まずステップ501で回転数センサ55とエアフローメータ25とからエンジン回転数NEと吸入空気量Gnとが読み込まれるとともに、別途ECU30により実行される燃料噴射量演算操作により算出されたエンジン燃料噴射量Qfin の値が読み込まれる。
次いで、ステップ503では、上記により読み込んだ回転数NEと燃料噴射量Qfin とに基づいて目標吸入空気量Gntの値が算出される。
【0069】
目標吸入空気量Gntが、EGR率(エンジンに吸入される吸気のうちに占めるEGRガスの割合、すなわち(EGRガス量)/(EGRガス量+吸入空気量Gn))をエンジン運転状態に応じて定まる所定の値になるように予め各運転状態に対して設定された吸入空気量である。すなわち、エンジンの燃焼温度を低下させてエンジンのNOX (窒素酸化物)を低減するためには不活性ガスとしてのEGRガスを多量にエンジン燃焼室に供給することが好ましい。しかし、燃焼室に供給するEGRガス量が過大になるとエンジン燃焼状態の悪化や出力の低下が生じる。そこで、本実施形態では予めエンジン運転状態に応じて最適なEGR率を実験的に設定しておき、吸入空気量GnとEGRガス量との割合がこの最適EGR率になる各運転状態における吸入空気量を目標吸入空気量Gntとして設定してある。すなわち、エンジンの回転数NE、燃料噴射量Qfin 等のエンジン運転状態が定まると、エンジン燃焼室に吸入される合計吸気量( EGRガス量+吸入空気量Gn) は一義的に定まる。このため、NE、Qfin 等の運転状態に応じて予め最適なEGR率を設定しておけば、そのEGR率を得るために必要な吸入空気量Gntも一義的に決定できる。本実施形態では、予め各NE、Qfin から定まるエンジン運転状態に対して最適なEGR率を得るための目標吸入空気量Gntを算出しておき、エンジン運転中、実際の吸入空気量Gnがこの目標吸入空気量Gntに一致するようにEGR弁23をフィードバック制御して実際のEGR量を調節するEGRフィードバック制御を行う。これにより、エンジンは常に最適なEGR率で運転されることになり、燃焼の悪化や出力の低下を生じることなくNOX の発生量を低減することが可能となっている。
【0070】
本実施形態では、目標吸入空気量Gntの値はNE、Qfin をパラメータとして用いた数値テーブルの形でECU30のROMに格納してあり、図5ステップ503ではステップ501で読み込んだ現在の回転数NEと燃料噴射量Qfin とに基づいてこの数値テーブルから目標吸入空気量Gntを求める操作を行う。
次いで、ステップ505から513では、実際の吸入空気量Gnが上記により算出した目標吸入空気量Gntに一致するようにEGR弁23の開度がフィードバック制御される。
【0071】
すなわち、ステップ505では、まず実際の吸入空気量Gnが目標空気量Gntより予め定めた正の一定値α以上大きいか否かが判定され、α以上大きい場合にはステップ507でEGR弁23の目標開度VEG0 を一定量ΔVだけ増大設定するとともに、ステップ513で実際のEGR弁23開度VEGが目標開度VEG0 になるように調整する。これにより、吸気系に還流するEGRガス量が増大し、相対的にエンジンに吸入される新気の量Gnが減少する。一方、ステップ505で、Gn−Gnt≦αであった場合には、次にステップ509で実際の吸入空気量Gnが目標空気量Gntよりα以上少ないか否か(Gn−Gnt<−αか否か)が判定され、α以上小さい場合にはステップ511でEGR弁23の目標開度VEG0 を一定量ΔVだけ減少させるとともに、ステップ513で実際のEGR弁23開度VEGが目標開度VEG0 になるように調整する。これにより、吸気系に還流するEGRガス量は減少し、相対的にエンジンに吸入される新気の量Gnが増大するようになる。ステップ505から513を実行することにより、実際の吸入空気量Gnは目標吸入空気量Gntに対して±αの範囲に制御される。
【0072】
図6は、図5のEGRフィードバック制御実行中に行うDPF捕集状態判定操作である。図6において、操作がスタートするとステップ601では現在図5のEGRフィードバック制御が実施されているか否かが判定され、現在EGRフィードバック制御が実行されていない場合には、捕集状態の判定を行うことなくそのまま今回の操作を終了する。
【0073】
ステップ601で現在EGRフィードバック制御実行中であった場合には、次にステップ603で現在のエンジン回転数NEと燃料噴射量Qfin とともに、EGR弁開度センサ51から現在のEGR弁23の開度VEGを読み込む。そして、ステップ605では、現在のエンジン回転数NEと燃料噴射量Qfin とに対応する基準状態(DPF43の無捕集状態)におけるEGR弁開度VEGbを算出する。VEGbは、基準状態において現在の回転数NEと燃料噴射量Qfin とでエンジンを運転した場合のEGR弁開度であり、予め実験により求め、NEとQfin とを用いた数値テーブルの形でECU30のROMに格納してある。
【0074】
次いで、ステップ607では基準状態におけるEGR弁開度VEGbと実際のEGR弁開度VEGとの差が所定値ΔVEG(ΔVEGは正の値)より大きいか否かが判定される。VEGb−VEG>ΔVEGである場合には、すなわちDPF43のパティキュレート捕集量が増大したためにEGRフィードバック制御によりEGR弁開度が基準状態に較べて低減されたと考えられるため、ステップ609、611で捕集量アラームフラグXDPFとDPF再生操作実行フラグXRとの値を1にセットして今回の操作を終了する。ΔVEGは、DPFが最大許容量までパティキュレートを捕集した時のVEGbとVEGとの差であり、予め実験により設定される。フラグXDPFとXRとの機能は第1の実施形態におけるものと同様である。また、ステップ607でVEGb−VEG≦ΔVEGであった場合には、現在DPF43のパティキュレート捕集量は許容範囲内であるためフラグXDPFとXRとの値は変更せずにそのまま今回の操作を終了する。
【0075】
なお、本実施形態では、EGR弁23開度を検出するセンサを設け実際に検出したEGR弁開度に基づいて捕集量の判定を行っているが、例えばソレノイドアクチュエータを有するEGR弁等では、ソレノイドアクチュエータの駆動パルス信号のデューティ比(駆動パルスの1サイクルの時間に占める駆動パルスがオンになっている期間の割合)はEGR弁開度に対応した値となる。このため、このようなEGR弁を用いる場合には、EGR弁開度センサを設けずにEGR弁開度の代わりにEGR弁駆動パルスのデューティ比を用いて捕集量の判定を行うようにしても良い。
【0076】
(5)第5の実施形態
本実施形態では、上述の第4の実施形態において、DPFのパティキュレート捕集量が増大していると判定され、DPFの再生操作が行われた場合に再生直後の運転時を新たな基準状態として、新たに基準状態におけるNE、Qfin とEGR弁開度VEGとの関係を求める操作を行う。
【0077】
DPFの再生が行われ、DPFに捕集されたパティキュレートの全量が燃焼、除去された後は、本来であればNE、Qfin とVEGとの関係は当初記憶していた基準状態のものに戻るため、新たにこれらの関係を求める必要はない。しかし、実際の運転では、排気中に含まれる不燃性のアッシュ成分がパティキュレートとともにDPFに捕集され、DPF再生後もDPF上に残留する。このため、DPFには徐々にアッシュ成分が堆積し、再生操作実行後のDPF圧損が増大していくようになる。このため、DPFが新品の状態で作成された基準状態の関係を用いてパティキュレートの捕集状態を判定していると正確な判定ができなくなる可能性がある。そこで、本実施形態ではDPFの再生操作が終了した場合には、再生終了後所定の運転期間中EGRフィードバック制御実施時にエンジン回転数NEと燃料噴射量Qfin 及びEGR弁開度VEGの値を記憶し、新たな基準状態の数値テーブルを作成する。これにより、アッシュの堆積によりDPFのパティキュレート捕集量判定に誤差が生じることが防止される。また、アッシュ堆積量が増大するとDPF再生操作終了後のEGR弁開度VEGの値は徐々に減少するようになる。このため、再生操作終了後に作成する新たな基準状態におけるEGR弁開度VEGの変化からアッシュの堆積状態を判定することも可能となる。
【0078】
(6)第6の実施形態
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
本実施形態では、エンジン1の運転状態を予め定めた第1の状態から第2の状態に変化させ、変化前後の負荷パラメータ変化量に基づいてDPFのパティキュレート捕集状態を判定する。また、本実施形態では上記第1の運転状態から第2の運転状態への変化は、エンジン排気通路3に配置した排気絞り弁37を全開の状態から所定の開度まで絞ることにより行い、負荷パラメータとしてはエンジンの吸入空気量を使用する。
【0079】
排気絞り弁37を絞ると排気の背圧が増大するため、吸気管圧力と排気マニホルド圧力との差が大きくなる。このため、EGR弁開度が一定に維持されていても吸気系に還流するEGRガス量は増大する。また、排気マニホルド圧力の増大により各気筒の排気抵抗が増大するため、気筒に吸入される吸気量は更に減少する。特に、本実施形態ではターボチャージャ35を備えたエンジンが使用されているため、排気絞り弁37による排気絞りが行われるとタービン背圧が上昇してターボチャージャ回転数が低下する。このため、過給圧の低下による影響が上記に加算されて吸入空気量は更に低下するようになる。
【0080】
一方、DPF43のパティキュレート捕集量が増大した状態では、DPF43の圧損増大のために既にある程度の背圧上昇が生じている。このため、同一の運転状態で排気絞り弁37によって同一の排気絞りを与えた場合にはDPF43のパティキュレート捕集量が大きいほど相対的に排気絞り弁37による排気絞りの影響が小さくなり、吸入空気量の低下幅は少なくなる。
本実施形態では、予めDPF43のパティキュレート無捕集状態(基準状態)で、エンジンの各運転状態(回転数NE、燃料噴射量Qfin )で排気絞り弁37を全開の状態から予め定めた開度に絞った場合のエンジン吸入空気量Gnの変化量ΔGnbを計測し、ECU30のROMにNEとQfin とを用いた数値テーブルの形で格納しておく。そして、実際のエンジン運転中に所定の条件が成立したときに排気絞り弁37を全開の状態から上記予め定めた開度に絞り、そのときの吸入空気量変化量ΔGnを、同一回転数NE、燃料噴射量Qfin における基準状態の変化量ΔGnbと比較することによりDPF43のパティキュレート捕集状態を判定する。
【0081】
図7は、本実施形態のDPF捕集状態判定操作を説明するフローチャートである。本操作は、ECU30により一定時間毎に実行されるルーチンとして行われる。
図7の操作がスタートすると、ステップ701では、現在DPF43のパティキュレート捕集状態の判定を実行する条件が成立しているか否かが判定される。ステップ701の判定実行条件は、現在EGRフィードバック制御が実行されていないこと、前回の捕集状態判定実行後所定時間が経過したこと(または前回捕集状態判定実行後のエンジン回転数積算値もしくは車両走行距離が所定値以上になったこと)、エンジンが定常状態の所定の負荷条件(例えば低負荷)で定常運転されていること、等である。EGRフィードバック制御実行中に捕集判定を行わないのは、フィードバック制御実施中はエンジン吸入空気量が所定値になるようにEGR量が制御されているため、正確な判定ができないおそれがあるからである。また、前回捕集判定実行後所定の時間が経過したことを条件とするのは、捕集状態判定のために吸気絞り弁37を閉弁するとエンジンの出力低下等を生じる場合があるため、運転上あまり頻繁に判定を実行することは好ましくないからである。
【0082】
ステップ701で上記条件のいずれかが成立しない場合には、ステップ703以下の判定を実行することなく今回の操作は直ちに終了する。また、ステップ701で上記判定操作条件がすべて成立した場合には、次にステップ703で判定操作実行フラグXFの値が1にセットされているか否かを判定する。XFは、現在判定操作が実行されているか否かを表すフラグであり、XFの値が1(実行)にセットされると別途ECU30により実行されるルーチンにより、排気絞り弁37が予め定めた開度まで閉弁され、0にセットされると排気絞り弁37は開弁される。また、フラグXFは上記の他に後述するステップ705から711を判定条件成立時に1回だけ実行させる機能を有する。
【0083】
ステップ703で現在捕集状態判定操作が実行されていない(XF≠1)場合には、次にステップ705に進み、回転数センサ55、エアフローメータ25から現在の回転数NEと吸入空気量Gnとを読み込むとともに、別途ECU30により実行される燃料噴射量演算操作により算出された現在の燃料噴射量Qfin を読み込む。また、ステップ707では、ステップ705で読み込んだ吸入空気量Gnの値を運転状態変化前(排気を絞る前)の値Gn1 として記憶するとともに、ステップ709では、ステップ705で読み込んだ運転状態変化前のNE、Qfin の値に基づいて、ECU30のROMに格納した数値テーブルから基準状態における吸入空気量の変化量基準値ΔGnbを求める。そして、上記操作終了後、ステップ711で判定操作実行フラグXFの値を1にセットして今回の操作を終了する。
【0084】
次に操作が実行されると、ステップ703では、XF=1になっているため、ステップ703の次にステップ713が実行されるようになる。すなわち、ステップ705から709は捕集状態判定操作開始時に1回のみ実行される。
ステップ713では、現在捕集状態判定操作が開始されてから、すなわちステップ703でXF=1が成立してからの経過時間が予め定めた所定時間に到達したか否かが判定される。この所定時間は、吸気絞り弁37が所定開度まで閉弁し、吸入空気量が絞り弁37開度に対応する値に変化し終わるまでに必要な時間であり、詳細には実験等により決定される。
【0085】
ステップ713で所定の時間が経過していない場合には、今回の本操作実行は直ちに終了する。一方、ステップ713で所定の時間が経過していた場合には、ステップ715で現在の吸入空気量Gnの値をエアフローメータ25から読み込み、このGnの値を運転状態変化後(排気絞り後)の吸入空気量Gn2 として記憶する。そして、ステップ719では、ステップ707で記憶した運転状態変化前の吸入空気量Gn1 と運転状態変化後の吸入空気量Gn2 との差(すなわち、吸入空気量の変化量ΔGn)が基準状態における変化量ΔGnbより所定値β以上小さくなっているか否かを判定する。
【0086】
(Gn1 −Gn 2)≦ΔGnb−β、すなわち変化量(Gn1 −Gn 2)が基準状態の変化量ΔGnbより所定値β以上小さい場合には、DPFのパティキュレート捕集量が増大して最大許容値に到達していると考えられるため、ステップ721、723で捕集量アラームXDPFとDPF再生操作実行フラグXRとの値を1にセットした後、ステップ725で捕集判定操作実行フラグXFの値を1にセットして本操作を終了する。なお、上記吸入空気変化量の判定値βは、DPFのパティキュレート捕集量が最大許容値に到達した時の排気絞り前後の吸入空気量の変化量であり、予め実験等に基づいて設定される。また、フラグXDPとフラグXFの値が0にリセットされると、排気絞り弁37は開弁され、捕集操作は終了する。
【0087】
ステップ7721、723におけるフラグXDPFとXRとの機能は第1の実施形態のものと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップ719でGn1 −Gn2 >Gn−βであった場合には、吸入空気量の変化量が基準状態の変化量からあまり変化しておらず、DPF43のパティキュレート捕集量は増大していないため、フラグXDPFとXRとの値は変更せずに、ステップ725で捕集判定操作実行フラグXFの値のみを0にリセットして操作を終了する。
【0088】
なお、本実施形態では排気絞りにより運転状態を変化させているが、排気絞りの代わりに、ターボチャージャのウエィストゲートバルブ(以下「WGV」と称する)を開くことによって運転状態を変化させたときの吸入空気量の変化に基づいてDPFのパティキュレート捕集状態を判定することも可能である。
通常、ターボチャージャには吐出圧力が過度に上昇することを防止するためのWGVが設けられている。WGVは、タービン入口と出口とを連通し排気の一部をタービンをバイパスして下流側の排気通路に導くものである。WGVが開弁すると、タービンに流入する排気流量が低下するため、ターボチャージャ回転数が低下し、過給圧が減少する。このため、WGVを開弁するとエンジンの吸入空気量は減少する。ところが、この場合もDPFのパティキュレート捕集量が増大していると、背圧増大のためターボチャージャはWGV開弁前の状態でも既に回転数が低下しているため、吸入空気量の低下幅は、基準状態に較べて相対的に小さくなる。従って、WGV開弁時の吸入空気量の変化(低下)量ΔGnを基準状態における変化量ΔGnbと比較することによっても図7と同様なDPFの捕集量判定が可能となる。
【0089】
(7)第7の実施形態
次に本発明の第7の実施形態について説明する。本実施形態では、負荷パラメータとして、エンジン吸気管圧力を用いてDPF43の捕集状態の判定を行う。吸気管圧力を用いて捕集状態の判定を行うことは、EGR通路にEGRクーラを備えたエンジンでは特に有効である。
【0090】
EGRフィードバック制御を行うエンジンでは、EGRクーラの排気流路にパティキュレートの堆積等が生じてクーラの圧損が増大すると、EGR弁開度が増大する方向にEGRフィードバック制御が行われる。一方、前述したように、DPFのパティキュレート捕集量が増大するとEGRフィードバック制御ではEGR弁開度を低減する方向に制御が行われる。このため、EGRクーラを備えたエンジンでは、EGRクーラへのパティキュレート堆積量増大とDPFのパティキュレート捕集量増大との影響が互いに打ち消しあってしまい、EGRフィードバック制御中のEGR弁開度からは正確なDPFの捕集量判定ができない。
【0091】
ところが、吸気管圧力はEGRクーラのパティキュレート堆積状況とは無関係にDPFのパティキュレート捕集量のみに応じて変化する。すなわち、DPFのパティキュレート捕集量が増大すると、ターボチャージャの背圧が増大するためターボチャージャ回転数が低下して過給圧は低下する。一方、EGRクーラのパティキュレート堆積量が増大しても、ターボチャージャの背圧は増大しないため、過給圧に変化は生じない。このため、吸気管圧力(過給圧)を負荷パラメータとして用いることによりEGRクーラの影響を受けずにDPFのみのパティキュレート捕集状態を判定することが可能となる。
【0092】
図8は、本実施形態のDPF捕集状態判定操作を説明するフローチャートである。本操作は、ECU30により一定時間毎に実行されるルーチンにより行われる。
図8の操作では、まずステップ801で現在エンジン1が定常運転中か否かが判定される。吸気管圧力PMに基づくDPF捕集量判定は、吸気管圧力PMの変動が小さい定常運転中であればEGRフィードバック制御実施中か否かに関わらず実行可能である。
【0093】
ステップ801で現在定常運転中であった場合には、次にステップ803で現在の機関回転数NEと燃料噴射量Qfin とが読み込まれ、更に吸気圧センサ59から現在の吸気管圧力PMが読み込まれる。
そして、ステップ805では上記により読み込んだ回転数NEと燃料噴射量Qfin とから、基準状態における同一の回転数と燃料噴射量での吸気管圧力PMbが算出される。本実施形態では、予め基準状態(DPF43のパティキュレート無捕集状態)でエンジン1を回転数と燃料噴射量とを変えて運転し、実測した吸気管圧力PMの値を基準状態における吸気管圧力PMbとして回転数NEと燃料噴射量Qfin とを用いた数値テーブルの形でECU30のROMに格納してある。ステップ805では、ステップ803で読み込んだNE、Qfin とを用いて、この数値テーブルから基準状態における吸気管圧力PMbを読み出す。
【0094】
上記によりPMb算出後、ステップ807では基準状態における吸気管圧力PMbと現在の吸気管圧力PMとの差が判定値ΔPMより大きくなっているか否かが判定される。ここで、ΔPMはDPF43のパティキュレート捕集量が最大許容量まで増大したときの、基準状態に対する吸気管圧力の低下量に相当し、実際のエンジンとDPFとを用いた実験により設定される。
【0095】
ステップ807でPMb−PM>ΔPMであった場合には、DPF43には最大許容量を越えてパティキュレートが捕集されているため、ステップ809と811とでは捕集量アラームXDPFとDPF再生操作実行アラームXRとの値が1にセットされる。フラグXDPFとXRとの機能は第1の実施形態のものと同様である。
【0096】
本実施形態では、図8の判定操作によりEGRクーラの詰まりの影響を受けることなく、正確にDPFのパティキュレート捕集状態の判定が可能となる。
また、本実施形態では図8の判定操作によりDPFのパティキュレート捕集状態が正確に判定されるため、図8の操作に続いてEGRクーラの詰まりの有無をも容易に判定することが可能となる。すなわち、例えば図8の操作でDPFの捕集量が少ないと判定された場合には、EGRフィードバック制御中にEGR弁開度が基準状態に較べて増大しているときにはEGRクーラに詰まりが生じていると判断することが可能である。このため、図8の操作でDPFのパティキュレート捕集量が少ない場合(もしくはDPFの再生操作実行直後)に、例えば第4の実施形態で説明した操作(図6)を行い、実際のEGR弁開度VEGが基準状態におけるEGR弁開度VEGbより所定値以上大きくなっている場合にはEGRクーラに詰まりが生じたと判定することができる。
【0097】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明によれば、パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態判定のためだけに特別な検出装置を設けることなく、簡易かつ正確にパティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定することが可能となる共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車用ディーゼルエンジンに適用した実施形態の概略構成を説明する図である。
【図2】本発明のパティキュレートフィルタ捕集量判定操作の第1の実施形態を説明するフローチャートである。
【図3】本発明のパティキュレートフィルタ捕集量判定操作の第2の実施形態を説明するフローチャートである。
【図4】本発明のパティキュレートフィルタ捕集量判定操作の第3の実施形態を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第4の実施形態におけるEGRフィードバック制御操作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明のパティキュレートフィルタ捕集量判定操作の第4の実施形態を説明するフローチャートである。
【図7】本発明のパティキュレートフィルタ捕集量判定操作の第6の実施形態を説明するフローチャートである。
【図8】本発明のパティキュレートフィルタ捕集量判定操作の第7の実施形態を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン本体
2…吸気通路
3…排気通路
23…EGR弁
35…ターボチャージャ
37…排気絞り弁
43…パティキュレートフィルタ
45…EGRクーラ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine, and more particularly, to a particulate filter for collecting particulates (exhaust particulates) in engine exhaust, and an increase in the amount of particulates collected by the particulate filter. The present invention relates to an exhaust gas purification device for an internal combustion engine, which is capable of accurately detecting the exhaust gas.
[0002]
[Prior art]
The exhaust of an internal combustion engine, particularly the exhaust of a diesel engine, contains particulates mainly composed of carbon. There is known a technique in which a particulate filter (DPF) for trapping particulates is provided in an engine exhaust system in order to prevent the emission of these particulates into the atmosphere. However, when particulates are trapped in the DPF, the pressure loss of exhaust gas passing through the DPF increases as the trapping amount increases. For this reason, if the amount of particulates trapped in the DPF becomes excessive, the so-called DPF clogging occurs, in which the decrease in engine output and the deterioration in fuel efficiency due to an increase in exhaust back pressure of the engine cannot be ignored.
[0003]
In order to solve the problem of clogging of the DPF, the amount of the particulates trapped in the DPF is detected, and when the trapped amount reaches a certain amount, the exhaust gas temperature is increased by a method such as raising the exhaust gas temperature. It is necessary to regenerate the DPF by burning and removing the particulates. For this reason, various methods have been proposed for detecting the particulate collection state (particulate collection amount) of the DPF in order to perform an appropriate DPF regeneration operation.
[0004]
In these methods, for example, a pressure sensor is provided in an exhaust passage on the upstream side of the DPF to detect an exhaust pressure (back pressure) on the upstream side of the DPF due to an increase in the amount of particulate matter trapped in the DPF, and the back pressure rises to a predetermined value. In such a case, a method of determining that the amount of particulate matter trapped in the DPF has increased (see, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-153415), or the amount of particulate matter trapped in the DPF every time the cumulative number of revolutions or traveling distance of the engine reaches a predetermined value There is a method of judging that has increased. Further, since particulates are mainly composed of conductive carbon particles, a method has been proposed in which the trapped amount of particulate matter is detected based on a change in the electrical resistance of the DPF due to the trapped amount of particulate matter (Japanese Patent Laid-Open No. Hei 8 (1996)). -68313). In this method, the filter element of the DPF is formed using a mesh made of a conductive material, and the electric resistance of the DPF is monitored during operation. When particulates are trapped in the DPF and clogging occurs, current flows through the particulates trapped in the voids of the mesh, and the electrical resistance of the entire mesh decreases. Therefore, by measuring the electrical resistance of the DPF, the amount of trapped particulates in the DPF can be detected.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, there are problems in the conventional method of determining the particulate collection state of the DPF or the method of determining the clogging of the DPF.
For example, in the method of detecting the exhaust back pressure as disclosed in JP-A-60-153415, it is necessary to install a new pressure sensor in the exhaust passage on the upstream side of the DPF only for detecting the particulate trapping state. There is a problem that the manufacturing cost of the entire device increases. Further, since the exhaust back pressure greatly varies depending on the engine operating state or the pulsation of the exhaust pressure, it is difficult to accurately determine the particulate collection state of the DPF by a method of directly detecting the exhaust back pressure.
[0006]
In addition, since the amount of discharged particulates greatly changes depending on the operating state of the engine, a large error may occur in the method of determining the particulate collection state of the DPF based on the accumulated engine speed and the traveling distance.
Further, in the method of determining the particulate collection state based on the electrical resistance of the DPF as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-68313, the material and structure of the DPF are changed only for the determination of the collection state, It is necessary to separately provide a means for detecting the resistance, and there is a problem that the cost of the entire apparatus is greatly increased.
[0007]
In view of the above problems, the present invention provides an exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine that can easily and accurately determine a particulate collection state without requiring a special device only for determining a particulate collection state of a DPF. It is intended to be.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, there is provided an exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine including a particulate filter disposed in an exhaust passage of the internal combustion engine for trapping particulates in exhaust gas, wherein a current operating state of the engine is provided. Operating state detecting means for detecting the load state of the engine, a load parameter detecting means for detecting a load parameter related to the load state of the engine, and an engine operating state in a reference state in which the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value. And storage means for storing a relationship between the load parameter and the load parameter, during the engine operation, the load parameter value detected by the load parameter detection means, corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means, By comparing the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means with the value of the particulate filter, Determining means for determining Tikyureto collecting state,Wherein the load parameter detection means detects an engine fuel injection amount as the load parameter, and the determination means determines whether the particulate filter is present when the current operation state detected by the operation state detection means is an idle operation. The particulate collection stateAn exhaust purification device for an internal combustion engine is provided.
[0009]
That is, according to the first aspect of the present invention, the storage means stores the engine operating state in a reference state in which the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value (for example, a non-collection state in which the particulate collection amount is zero). And the relationship between the parameter and the value of the load parameter. The determining means obtains the value of the load parameter in the reference state corresponding to the current engine operating state by using the value of the load parameter stored in the storage means, and determines the value of the load parameter in the reference state and the load actually detected. The particulate collection state of the particulate filter is determined by comparing the value of the parameter with the value of the parameter.
[0010]
Since the exhaust back pressure of the engine increases as the particulate collection amount of the particulate filter increases, the engine output decreases as the particulate collection amount increases. For this reason, the value of the load parameter related to the engine load greatly changes as the amount of trapped particulates increases even if the other operating conditions are the same. In the present invention, the determination means determines the value of the load parameter in the current operating state when the value of the load parameter in the reference state corresponding to the current operating state, that is, the particulate trapping amount of the particulate filter is a predetermined value. The trapping state of the particulates is determined by comparing the value with the value of the actual load parameter.
[0011]
For example, when the actual load parameter value in the current operating state greatly changes from the load parameter value in the reference state, the particulate trapping amount of the current particulate filter is the predetermined amount in the reference state. Can be determined to be significantly different from the trapped amount. Therefore, for example, if the predetermined particulate collection amount in the reference state is set to zero (non-collection state), if the current load parameter value is largely changed from that in the reference state, the particulate matter is not collected. It can be determined that the trapping amount has increased significantly. The storage means may store all values of the load parameter in each operating state of the engine in the reference state, or may store only the load parameter in a specific operating state in the reference state. Alternatively, the trapping amount may be determined when the operation state matches the specific operation state in actual operation.
[0012]
According to the present invention, since parameters used for normal control, such as an engine intake air amount and a fuel injection amount, can be used as load parameters, it is not necessary to newly provide a sensor for measuring load parameters. In addition, the value of the load parameter is not affected by the pulsation of the exhaust pressure or the like, so that the trapping state can be accurately determined.
[0013]
In the present invention, the engine fuel injection amount is used as the load parameter. When the back-pressure of the engine exhaust system increases due to an increase in the trapping amount of the particulate filter and the engine output decreases due to the increase of the exhaust back pressure, the engine operation state is the same (for example, the engine speed and the engine intake air amount are the same). ), The fuel injection amount increases. Therefore, by comparing the fuel injection amount in the current operation state with the fuel injection amount in the same operation state in the reference state, the difference between the current collection amount of the particulate filter and the collection amount in the reference state, that is, The collection state of the curate can be determined. Further, since the fuel injection amount is constantly calculated by normal engine control, there is no need to provide a separate sensor or the like for determining the trapping amount of the particulate filter.
[0014]
Further, in particular, in an engine equipped with an idle speed control device that controls the engine idle speed to a constant value, the idle speed is controlled to be constant regardless of the particulate collection state of the particulate filter. Can easily be reproduced, and the determination of the particulate collection state of the particulate filter becomes easy.
[0015]
According to the second aspect of the present invention, there is provided an exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine including a particulate filter disposed in an exhaust passage of the internal combustion engine for trapping particulates in exhaust gas, wherein the current operating state of the engine is provided. Operating state detecting means for detecting the load state of the engine, a load parameter detecting means for detecting a load parameter related to the load state of the engine, and an engine operating state in a reference state in which the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value. And storage means for storing a relationship between the load parameter and the load parameter, during the engine operation, the load parameter value detected by the load parameter detection means, corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means, By comparing the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means with the value of the particulate filter, Determination means for determining a trapping state, wherein the load parameter detection means detects an engine intake air amount as the load parameter, and the determination means further detects the current state detected by the operation state detection means. An exhaust gas purification device for an internal combustion engine that determines a particulate collection state of the particulate filter when an operation state is a deceleration operation and a fuel injection is stopped.
[0016]
That is, in the invention of
[0017]
In the present invention, the particulate collection state is determined when the engine is decelerated and the fuel injection is stopped (for example, when the engine accelerator opening is zero and the fuel injection amount is zero). In the case where the trapping state of particulates is determined using the engine intake air amount as a load parameter, for example, in an engine equipped with an EGR device that recirculates a part of the exhaust gas to the intake system, the engine is affected by the EGR gas amount. The intake air volume may change. However, during deceleration, the exhaust gas is not normally recirculated, and the EGR amount is set to zero. For this reason, in the present invention, it is possible to more accurately determine the particulate collection state by determining the particulate collection state during deceleration.
[0020]
According to the third aspect of the present invention, there is provided an exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine including a particulate filter disposed in an exhaust passage of the internal combustion engine for trapping particulates in exhaust gas, wherein a current operating state of the engine is provided. Operating state detecting means for detecting the load state of the engine, a load parameter detecting means for detecting a load parameter related to the load state of the engine, and an engine operating state in a reference state in which the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value. And storage means for storing a relationship between the load parameter and the load parameter, during the engine operation, the load parameter value detected by the load parameter detection means, corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means, By comparing the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means with the value of the particulate filter, Comprising determining means for determining Tikyureto collecting state, andThe internal combustion engine includes an EGR passage that connects an engine exhaust system and an engine intake system, an EGR valve that is disposed in the EGR passage, controls an exhaust flow rate that returns to the engine intake system through the EGR passage, and an engine intake air amount. EGR control means for feedback-controlling the EGR valve opening so as to have a predetermined value according to the engine operating state, wherein the load parameter detecting means detects the EGR valve opening as the load parameter.RuuchiAn exhaust emission control device for a fuel engine is provided.
[0021]
That is,Claim 3According to the invention, the engine includes EGR control means for performing feedback control of the EGR gas amount so that the intake air amount becomes an amount determined according to the engine operating state. In an engine equipped with such EGR control means, when the exhaust back pressure increases and the intake air amount decreases, the EGR gas amount recirculated from the exhaust system to the intake system is reduced by the EGR control means. The engine intake air amount is maintained at an amount determined according to the operating state. For this reason, in an engine equipped with EGR control means, the engine intake air amount cannot be used as a load parameter for determining the particulate trapping state of the particulate filter.
[0022]
On the other hand, when the particulate trapping amount of the particulate filter increases, the EGR control means decreases the opening of the EGR valve to reduce the EGR gas amount in order to maintain the engine intake air amount at a predetermined value. Let it. For this reason, under other operating conditions (for example, the engine speed and the fuel injection amount), the EGR valve opening decreases as the amount of particulates collected by the particulate filter increases. Therefore, by comparing the EGR valve opening (or EGR flow rate) in the current operation state with the EGR valve opening degree (or flow rate) in the same operation state in the reference state, the current collection amount of the particulate filter and the reference It is possible to determine the difference from the collection amount in the state, that is, the collection state of the particulates. In an engine that performs feedback control of the EGR gas amount, the opening of the EGR valve is constantly detected. Therefore, in the present invention, it is not necessary to provide a separate sensor or the like for determining the trapping amount of the particulate filter.
[0023]
Claim 4According to the invention described in the above, the determination means includes means for burning and removing the particulates collected by the particulate filter, and the amount of the particulates collected by the particulate filter is equal to or more than a predetermined amount. When it is determined that the relationship has been reached, the particulate matter trapped in the particulate filter is burned, and after the combustion is completed, the relationship between the engine operating state and the EGR valve opening is newly obtained and stored in the storage means. The relation between the engine operating state and the EGR valve opening in the reference state is updated using the relation obtained after the completion of the combustion.Claim 3The exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine according to (1) is provided.
[0024]
That is,Claim 4In the invention of the above, when it is determined that the particulate trapping amount of the particulate filter increases by the determination means and reaches a predetermined value, for example, the exhaust gas temperature is raised by increasing the fuel injection amount of the engine. Means for burning the particulates on the particulate filter. As a result, the particulate filter originally returns to a state in which the amount of collected particulates is zero (non-collection state). However, in addition to particulates mainly containing carbon, fine particles (ash) mainly containing an inorganic component such as calcium sulfate generated by combustion of lubricating oil are contained in the engine exhaust gas. This ash is also collected by the particulate filter in the same manner as the particulates. However, unlike the particulates containing carbon as a main component, the ash does not burn, so once collected in the particulate filter, it is similar to the particulates. It cannot be removed by the method. For this reason, the amount of ash collected by the particulate filter gradually increases with the operation time. As described above, since the amount of ash collected by the particulate filter gradually increases with the operating time, the pressure loss of the particulate filter after burning and removing the particulate also gradually increases with the cumulative operating time of the engine. Become like Therefore, if the amount of ash actually accumulated is different, the pressure loss of the particulate filter becomes a different value even if the amount of trapped particulate of the particulate filter is the same. By comparing the value of the load parameter with the current value of the load parameter when a predetermined amount of particulates are collected, the particulate collection state (collection amount) of the particulate filter can be accurately determined. May not be able to do so.
[0025]
In the present invention, each time the particulate matter collected by the particulate filter is burned, the state after combustion, that is, the state where only the ash is deposited on the particulate filter and the particulate matter is not collected, is set as a new reference. As the state, the relation between the operating state and the EGR valve opening is obtained, and the relation in the new reference state is stored in the storage means. That is, in the present invention, every time particulate combustion is performed, the relationship between the operating state in the reference state and the EGR valve opening is learned and stored. This relationship in the new reference state is based on the pressure loss of the particulate filter corresponding to the current ash accumulation amount. In the present invention, it is possible to accurately determine the particulate collection state of the particulate filter by comparing the EGR valve opening in the new reference state with the actual EGR valve opening.
[0026]
Claim 5According to the invention described in the above, an exhaust purification device for an internal combustion engine provided with a particulate filter disposed in an exhaust passage of the internal combustion engine and collecting particulates in exhaust gas, wherein an operating state of the engine is predetermined. Operating state changing means for changing the first operating state to a predetermined second operating state; load parameter detecting means for detecting a load parameter relating to a load state of the engine; and a particulate collection amount of the particulate filter Storage means for storing an amount of change in the value of the load parameter before and after the change from the first operating state to the second operating state in a reference state, which is a predetermined value; Before and after the change detected by the load parameter detecting means when the changing means changes the engine operating state from the first operating state to the second operating state Determination means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing the change amount of the load parameter with the change amount of the load parameter in the reference state stored in the storage means. An exhaust gas purification device for an engine is provided.
[0027]
That is,Claim 5According to the invention, the change amount of the load parameter before and after the change when the operating state of the engine is given in the reference state and the load parameter before and after the change when the operating state is given under the actual condition Is compared with the change amount of the particulate filter to determine the particulate collection state of the particulate filter. If the pressure loss of the particulate filter differs, the amount of change in the load parameter before and after the change in the operating state also differs. In the present invention, it is possible to accurately determine the particulate collection state of the particulate filter by comparing the change amount of the load parameter when a predetermined change is given to the operation state with the change amount in the reference state. I have.
[0028]
Claim 6According to the invention described in (1), the operating state changing means includes exhaust throttle means for reducing the engine exhaust flow rate, and changes the degree of exhaust throttle by the exhaust throttle means from a predetermined first state to a second state. The engine operating state is thereby changed from the first operating state to the second operating state, and the load parameter detecting means detects an intake air amount of the engine as the load parameter.Claim 5The exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine according to (1) is provided.
[0029]
That is,Claim 6According to the invention, the operating state is changed from the first state to the second state by performing a constant exhaust throttle using the exhaust throttle means. As the exhaust throttle means, for example, an exhaust throttle valve provided in an engine exhaust passage can be used. When the engine exhaust is throttled by the exhaust throttle means, the resistance of the exhaust passage increases and the exhaust back pressure increases. However, in the state where particulates are collected by the particulate filter, the exhaust back pressure is originally high, so even if the exhaust is throttled, the increase in the back pressure is greater than when no particulates are collected. Becomes smaller. When the exhaust throttle is performed, the engine intake air amount also changes (decreases) with an increase in the exhaust back pressure. The change width also becomes smaller as the amount of the particulate matter collected by the particulate filter increases. In particular, in an engine equipped with an exhaust supercharger such as a turbocharger, if the exhaust throttle is performed by closing the exhaust throttle valve in a state where particulates are not collected in the particulate filter, the exhaust back pressure increases. In addition, since the work of the turbocharger is reduced, the amount of intake air is significantly reduced. On the other hand, in the state where the particulates are collected by the particulate filter, the intake air amount is reduced due to the increase of the back pressure and the reduction of the work of the supercharger even when the exhaust throttle is not performed. Therefore, even if the exhaust throttle is performed, the reduction width of the intake air amount is relatively small. Therefore, by comparing the change width of the intake air amount before and after the exhaust throttle with the change width of the reference state, it is possible to accurately determine the particulate collection state of the particulate filter.
[0030]
According to the seventh aspect of the present invention, there is provided an exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine including a particulate filter disposed in an exhaust passage of the internal combustion engine for trapping particulates in exhaust gas, wherein a current operating state of the engine is provided. Operating state detecting means for detecting
Load parameter detecting means for detecting a load parameter related to the load state of the engine, and storing a relationship between the engine operation state and the load parameter in a reference state in which the amount of particulate collected by the particulate filter is a predetermined value. And a load in a reference state stored in the storage means corresponding to a value of the load parameter detected by the load parameter detecting means during the engine operation and a current operating state detected by the operating state detecting means. Determining means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing the value of the parameter with a parameter,The internal combustion engine includes a turbocharger provided in an engine exhaust system, an EGR passage connecting the engine exhaust system and the engine intake system, and an exhaust gas flow which is arranged in the EGR passage and returns to the engine intake system through the EGR passage. An EGR valve to be controlled; an EGR cooler disposed in the EGR passage for cooling exhaust gas flowing back to the engine intake air system through the EGR passage; and an engine intake air amount having a predetermined value according to an engine operating state. EGR control means for performing feedback control of the EGR valve opening degree, the load parameter detection means detects an engine intake pipe pressure as the load parameter, and the determination means detects the load parameter during engine operation. In the reference state stored in the storage means, the intake pipe pressure detected by the means corresponds to the current operation state detected by the operation state detection means. By comparing the values of the tracheal pressure, with or without a clogging of the EGR passage of the EGR cooler, to determine the particulate collection state of the particulate filterRuuchiAn exhaust emission control device for a fuel engine is provided.
[0031]
That is,Claim 7In the invention, the EGR passage is provided with the EGR cooler. Since the exhaust gas passes through the EGR cooler, clogging may occur due to accumulation of particulates in the exhaust gas, similarly to the particulate filter.
However, in an engine equipped with EGR control means for feedback-controlling the EGR valve opening so that the engine intake air amount becomes a predetermined value according to the operating state, the EGR gas is controlled so that the engine intake air amount becomes a predetermined amount. Since the amount is feedback-controlled, the amount of intake air does not change even if clogging occurs in the EGR cooler or the particulate filter, and it is difficult to determine the clogging based on the amount of intake air. Further, if the EGR cooler becomes clogged, the amount of EGR gas recirculated to the intake system decreases and the amount of engine intake air increases, so the EGR control means increases the EGR valve opening to maintain the intake air amount at a predetermined value. try to. Further, when the particulate matter accumulation amount of the particulate filter increases, the engine intake air amount decreases due to the increase of the exhaust back pressure. Therefore, the EGR control means reduces the EGR valve opening to maintain the intake air amount at a predetermined value. I do. In other words, the EGR valve opening is adversely affected by clogging of the EGR cooler and clogging of the particulate filter. For this reason, in an engine having both an EGR valve and an EGR cooler, it is not possible to accurately determine whether the particulate filter or the EGR cooler is clogged based on the EGR valve opening.
[0032]
On the other hand, the engine intake pipe pressure is affected only by the particulate collection state of the particulate filter, and is not affected by clogging of the EGR cooler. That is, when the amount of particulates collected by the particulate filter increases, the back pressure of the exhaust supercharger increases, so that the supercharger rotation speed decreases and the supercharger discharge pressure (supercharger pressure, ie, intake pipe pressure) increases. descend. On the other hand, when the EGR cooler is clogged, the engine intake air amount is maintained at a predetermined amount by the EGR control means. Therefore, unless the back pressure of the supercharger is increased, the supercharger speed is reduced. It does not decrease, and the intake pipe pressure does not decrease. In the present invention, the engine intake pipe pressure is used as a load parameter, and by comparing the intake pipe pressure in the actual operation with the intake pipe pressure corresponding to the same operation state in the reference state, the influence of the clogging of the EGR cooler is affected. The particulate collection state of the particulate filter is accurately determined without receiving the signal.
[0033]
By accurately determining the trapping state of the particulate filter in this manner, it is possible to accurately determine whether the EGR cooler is clogged. For example, when it is determined that the trapping amount of the particulate filter is increased by the above-described method, and when the EGR valve opening is not so much lower than the reference state, the EGR cooler may be clogged. It can be determined that it has occurred.
[0034]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of an embodiment in which the present invention is applied to an automobile diesel engine.
In FIG. 1, 1 is a diesel engine main body, 2 is an intake passage of the
[0035]
In FIG. 1,
[0036]
In FIG. 1, reference numeral 31 denotes an exhaust manifold for connecting the exhaust port of each cylinder to the exhaust passage 3, and
[0037]
In the present embodiment, an
[0038]
Further, in the present embodiment, an EGR device for returning a part of the engine exhaust to the intake system is provided. The EGR device includes an
[0039]
In FIG. 1,
[0040]
In order to perform these controls, a signal corresponding to the engine speed NE is input to an input port of the
[0041]
An output port of the
[0042]
Further, in the present embodiment, a known type of exhaust
The
[0043]
As described above, the particulates in the exhaust gas during the operation of the engine are collected by the
[0044]
However, when the amount of trapped particulates increases and the exhaust back pressure of the engine increases, the engine output decreases. For this reason, when the amount of trapped particulates increases, among the parameters representing the operating state of the engine, the values of the parameters related to the load change even if the values of the other operating parameters are kept the same. In addition, since the operation parameters related to the load are used for normal engine control, they can be detected without adding a special sensor or the like. Therefore, for example, operating parameters representative of the operating state of the engine and load parameters related to the engine load are selected in advance, and the engine is operated in a new state in which no particulate matter is collected in the
[0045]
In the embodiment of the present invention described below, by using the load parameter of the engine to determine the particulate collection state of the
Hereinafter, some embodiments of the particulate collection state determination operation of the present invention will be described.
[0046]
(1) First embodiment
In the present embodiment, the particulate collection state of the
When the amount of trapped particulates in the
[0047]
In the present embodiment, the
[0048]
FIG. 2 is a flowchart illustrating the DPF trapping amount determination operation of the present embodiment. This operation is performed by a routine executed by the
[0049]
In
[0050]
If it is determined in
[0051]
If it is determined in
[0052]
If Gnb−Gn> ΔGn in
[0053]
In the present embodiment, when the value of the alarm flag XDPF is set to 1, a warning light arranged near the driver's seat is turned on by a routine (not shown) separately executed by the
[0054]
As a result, the exhaust gas temperature of the engine rises, and the particulates collected by the
[0055]
Further, in the present embodiment, since the determination of the particulate collection state of the DPF is performed after the
[0056]
(2) Second embodiment
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
In the present embodiment, the fuel injection amount Q is used as the load parameter instead of the intake air amount Gn.finIs used to determine the collection amount. The collection amount determination operation is executed only when the engine is idling.
[0057]
When the amount of trapped particulates in the DPF increases, the exhaust back pressure of the engine increases. Therefore, the output torque of the engine decreases due to the increase in the exhaust resistance, and the engine speed decreases if the other operating conditions are the same. For this reason, in order to maintain the same engine rotation speed when the trapping amount is increased when the trapping amount is small (when no trapping is performed), the engine needs to perform more work than when the trapping is not performed. is there. Therefore, when the rotation speed is kept the same, the fuel injection amount of the engine increases as the trapping amount increases when the trapping amount of the DPF increases, compared to when the trapping does not occur.
[0058]
In the present embodiment, the
[0059]
FIG. 3 is a flowchart illustrating the trapping state determination operation according to the present embodiment. This operation is performed by a routine executed by the
When the operation starts in FIG. 3, in
[0060]
Q in
[0061]
Determination value ΔQ of increase in fuel injection amountfinIs a difference between the fuel injection amount in the idling operation when the trapping amount of the
[0062]
(3) Third embodiment
In the present embodiment, the collection amount determination is performed using the engine intake air amount Gn as the load parameter. The trapping amount determination operation is executed only when the engine is decelerated, that is, when the accelerator opening is zero (when fuel injection is stopped).
As described above, when the trapping amount determination is performed using the intake air amount Gn as the load parameter, an accurate determination cannot be made if the EGR feedback control of the intake air amount is performed. However, since the EGR is generally stopped when the engine is decelerated, the intake air amount Gn has a value corresponding to the particulate collection state of the DPF. Further, during deceleration, the fuel injection of the engine is stopped (fuel injection cut), so that the intake air amount Gn is a function of only the engine speed NE. Therefore, when the trapping amount is determined at the time of deceleration, the fuel injection amount as the operating state parameter is always a constant value (zero), and the operating state parameter used is only the engine speed NE. That is, by determining the trapping state at the time of deceleration, the relationship between the operating state parameter and the load parameter stored in advance becomes a one-dimensional numerical map of only the rotational speed NE and the intake air amount Gn. For this reason, there is an advantage that the relationship between the operating state parameter and the load parameter in the reference state stored in advance is simplified, and the calculation of the value of the load parameter in the reference state at the time of the collection amount determination is facilitated.
[0063]
FIG. 4 is a flowchart illustrating the collection amount determination operation of the present embodiment. This operation is performed by a routine executed by the
When the operation is started in FIG. 4, in
[0064]
In
[0065]
(4) Fourth embodiment
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. In the present embodiment, the opening degree of the
[0066]
However, when the amount of trapped particulates of the
[0067]
FIG. 5 is a flowchart illustrating an EGR feedback control operation according to the present embodiment, and FIG. 6 is a flowchart illustrating a DPF trapping amount determination operation performed based on the EGR valve opening during execution of the EGR feedback control. 5 and 6 are performed by a routine executed by the
First, the EGR feedback control operation will be described.
[0068]
In the EGR feedback control operation of FIG. 5, first, at
Next, at
[0069]
The target intake air amount Gnt changes the EGR rate (the ratio of the EGR gas in the intake air taken into the engine, that is, (EGR gas amount) / (EGR gas amount + intake air amount Gn)) according to the engine operating state. The intake air amount is set in advance for each operation state so as to be a predetermined value determined. That is, the combustion temperature of the engine is lowered and the NO.XIn order to reduce (nitrogen oxides), it is preferable to supply a large amount of EGR gas as an inert gas to the engine combustion chamber. However, when the amount of EGR gas supplied to the combustion chamber becomes excessive, the combustion state of the engine deteriorates and the output decreases. Therefore, in the present embodiment, the optimum EGR rate is experimentally set in advance in accordance with the engine operating state, and the ratio of the intake air amount Gn to the EGR gas amount is set to the optimum EGR rate. The amount is set as the target intake air amount Gnt. That is, the engine speed NE and the fuel injection amount QfinWhen the engine operating state is determined, the total intake amount (EGR gas amount + intake air amount Gn) drawn into the engine combustion chamber is uniquely determined. Therefore, NE, QfinIf the optimum EGR rate is set in advance according to the operating state such as the above, the intake air amount Gnt required for obtaining the EGR rate can be uniquely determined. In this embodiment, each NE, QfinA target intake air amount Gnt for obtaining an optimal EGR rate for an engine operating state determined from the following is calculated, and during engine operation, the EGR is performed so that the actual intake air amount Gn matches the target intake air amount Gnt. The EGR feedback control for adjusting the actual EGR amount by performing feedback control of the
[0070]
In the present embodiment, the value of the target intake air amount Gnt is NE, QfinIs stored in the ROM of the
Next, in
[0071]
That is, in
[0072]
FIG. 6 shows a DPF trapping state determination operation performed during the execution of the EGR feedback control of FIG. In FIG. 6, when the operation is started, it is determined in
[0073]
If it is determined in
[0074]
Next, in
[0075]
In the present embodiment, a sensor for detecting the opening of the
[0076]
(5) Fifth embodiment
In the present embodiment, in the above-described fourth embodiment, it is determined that the amount of trapped particulates in the DPF has increased, and when the regeneration operation of the DPF is performed, the operation time immediately after the regeneration is set to a new reference state. NE, Q in the new reference statefinFor obtaining the relationship between the EGR valve opening degree VEG and the EGR valve opening degree VEG.
[0077]
After the DPF is regenerated and all the particulate matter trapped in the DPF is burned and removed, NE, QfinAnd VEG return to the initially stored reference state, so there is no need to newly determine these relationships. However, in an actual operation, nonflammable ash components contained in the exhaust gas are collected in the DPF together with the particulates, and remain on the DPF even after the regeneration of the DPF. For this reason, the ash component is gradually accumulated in the DPF, and the DPF pressure loss after the execution of the regeneration operation is increased. For this reason, if the collection state of particulates is determined using the relationship of the reference state created when the DPF is new, accurate determination may not be possible. Therefore, in the present embodiment, when the regeneration operation of the DPF is completed, the engine speed NE and the fuel injection amount Q during the EGR feedback control during a predetermined operation period after the regeneration is completed.finAnd the value of the EGR valve opening degree VEG are stored, and a numerical table of a new reference state is created. As a result, it is possible to prevent an error in the determination of the amount of trapped particulates in the DPF due to ash accumulation. When the ash accumulation amount increases, the value of the EGR valve opening degree VEG after the end of the DPF regeneration operation gradually decreases. Therefore, it is also possible to determine the ash accumulation state from the change in the EGR valve opening VEG in a new reference state created after the end of the regeneration operation.
[0078]
(6) Sixth embodiment
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described.
In the present embodiment, the operating state of the
[0079]
When the
[0080]
On the other hand, in a state where the amount of trapped particulates in the
In the present embodiment, each operating state (rotational speed NE, fuel injection amount Qfin), The change amount ΔGnb of the engine intake air amount Gn when the
[0081]
FIG. 7 is a flowchart illustrating the DPF collection state determination operation of the present embodiment. This operation is performed as a routine executed by the
When the operation of FIG. 7 starts, in
[0082]
If any of the above conditions is not satisfied in
[0083]
If the trapping state determination operation is not currently being performed in step 703 (XF ≠ 1), the process proceeds to step 705, where the rotation speed sensor 55 and the
[0084]
When the operation is executed next, in
In
[0085]
If the predetermined time has not elapsed in
[0086]
(Gn1-Gn2) ≦ ΔGnb−β, that is, the change amount (Gn1-Gn2) Is smaller than the reference state change amount ΔGnb by a predetermined value β or more, it is considered that the DPF particulate collection amount has increased and has reached the maximum allowable value. After setting the value of the alarm XDPF and the value of the DPF regeneration operation execution flag XR to 1, the value of the collection determination operation execution flag XF is set to 1 in step 725, and the operation ends. The determination value β of the intake air change amount is a change amount of the intake air amount before and after the exhaust throttle when the DPF particulate collection amount reaches the maximum allowable value, and is set in advance based on an experiment or the like. You. When the values of the flag XDP and the flag XF are reset to 0, the
[0087]
Since the functions of the flags XDPF and XR in
Gn in step 7191-Gn2> Gn-β, the amount of change in the intake air amount has not changed much from the amount of change in the reference state, and the amount of trapped particulates in the
[0088]
In this embodiment, the operating state is changed by the exhaust throttle, but when the operating state is changed by opening a waste gate valve (hereinafter referred to as “WGV”) of the turbocharger instead of the exhaust throttle. It is also possible to determine the particulate collection state of the DPF based on the change in the intake air amount of the DPF.
Usually, a turbocharger is provided with a WGV for preventing the discharge pressure from excessively increasing. The WGV communicates a turbine inlet and an outlet with a part of exhaust gas bypassing the turbine and leading to a downstream exhaust passage. When the WGV opens, the flow rate of exhaust gas flowing into the turbine decreases, so that the turbocharger rotation speed decreases and the supercharging pressure decreases. Therefore, when the WGV is opened, the intake air amount of the engine decreases. However, also in this case, if the amount of trapped particulates in the DPF is increased, the turbocharger has already reduced its rotational speed even before the WGV valve is opened due to the increase of the back pressure. Is relatively smaller than the reference state. Accordingly, by comparing the change (decrease) amount ΔGn of the intake air amount when the WGV is opened with the change amount ΔGnb in the reference state, it is possible to determine the trapped amount of the DPF as in FIG.
[0089]
(7) Seventh embodiment
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described. In the present embodiment, the trapping state of the
[0090]
In an engine that performs EGR feedback control, when particulates accumulate in the exhaust passage of the EGR cooler and the pressure loss of the cooler increases, the EGR feedback control is performed in a direction in which the EGR valve opening increases. On the other hand, as described above, when the amount of trapped particulates in the DPF increases, the EGR feedback control performs control in a direction to reduce the EGR valve opening. For this reason, in an engine equipped with an EGR cooler, the effects of the increase in the amount of particulates accumulated in the EGR cooler and the increase in the amount of trapped particulates in the DPF cancel each other out. Accurate DPF collection amount determination is not possible.
[0091]
However, the intake pipe pressure changes in accordance with only the amount of particulates collected by the DPF, regardless of the particulate accumulation state of the EGR cooler. That is, when the amount of trapped particulates in the DPF increases, the back pressure of the turbocharger increases, so that the turbocharger rotation speed decreases and the supercharging pressure decreases. On the other hand, even if the amount of accumulated particulates in the EGR cooler increases, the back pressure of the turbocharger does not increase, so that there is no change in the supercharging pressure. Therefore, by using the intake pipe pressure (supercharging pressure) as a load parameter, it is possible to determine the particulate collection state of only the DPF without being affected by the EGR cooler.
[0092]
FIG. 8 is a flowchart illustrating the DPF collection state determination operation of the present embodiment. This operation is performed by a routine executed by the
In the operation of FIG. 8, first, at
[0093]
If it is determined in
At
[0094]
After the above calculation of PMb, in
[0095]
If PMb−PM> ΔPM in
[0096]
In the present embodiment, it is possible to accurately determine the particulate collection state of the DPF without being affected by the clogging of the EGR cooler by the determination operation of FIG.
Further, in this embodiment, since the particulate collection state of the DPF is accurately determined by the determination operation of FIG. 8, it is possible to easily determine whether the EGR cooler is clogged following the operation of FIG. Become. That is, for example, when it is determined in the operation of FIG. 8 that the amount of trapped DPF is small, the EGR cooler becomes clogged when the EGR valve opening is increased compared to the reference state during the EGR feedback control. It is possible to determine that there is. For this reason, when the amount of particulate matter trapped in the DPF is small in the operation of FIG. 8 (or immediately after the DPF regeneration operation is performed), for example, the operation described in the fourth embodiment (FIG. 6) is performed, and the actual EGR valve is operated. When the opening degree VEG is larger than the EGR valve opening degree VEGb in the reference state by a predetermined value or more, it can be determined that the EGR cooler is clogged.
[0097]
【The invention's effect】
According to the invention described in each claim, the particulate collection state of the particulate filter is simply and accurately determined without providing a special detection device only for the determination of the particulate collection state of the particulate filter. A common effect is made possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of an embodiment in which the present invention is applied to an automobile diesel engine.
FIG. 2 is a flowchart illustrating a first embodiment of a particulate filter trapped amount determination operation according to the present invention.
FIG. 3 is a flowchart illustrating a second embodiment of a particulate filter trapped amount determination operation according to the present invention.
FIG. 4 is a flowchart illustrating a third embodiment of a particulate filter trapped amount determination operation according to the present invention.
FIG. 5 is a flowchart illustrating an EGR feedback control operation according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart illustrating a fourth embodiment of the particulate filter trapped amount determination operation according to the present invention.
FIG. 7 is a flowchart illustrating a sixth embodiment of the particulate filter trapped amount determination operation of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart illustrating a seventh embodiment of the particulate filter trapped amount determination operation according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1. Diesel engine body
2. Intake passage
3. Exhaust passage
23 ... EGR valve
35 ... Turbocharger
37 ... Exhaust throttle valve
43 ... Particulate filter
45… EGR cooler
Claims (7)
機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、
前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、
機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、
前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関燃料噴射量を検出し、前記判定手段は、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態がアイドル運転であるときに前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する内燃機関の排気浄化装置。An exhaust purification device for an internal combustion engine, comprising a particulate filter arranged in an exhaust passage of the internal combustion engine to collect particulates in exhaust gas,
Operating state detecting means for detecting a current operating state of the engine;
Load parameter detection means for detecting a load parameter related to the load state of the engine;
Storage means for storing a relationship between the engine operating state and the load parameter in a reference state where the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value,
During the engine operation, the value of the load parameter detected by the load parameter detection means and the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means Determining means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing ,
The load parameter detecting means detects an engine fuel injection amount as the load parameter. An exhaust gas purification device for an internal combustion engine that determines a trapping state .
機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、Operating state detecting means for detecting a current operating state of the engine;
機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、Load parameter detection means for detecting a load parameter related to the load state of the engine;
前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、Storage means for storing a relationship between the engine operating state and the load parameter in a reference state where the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value,
機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、During the engine operation, the value of the load parameter detected by the load parameter detection means and the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means Determining means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing,
前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関吸入空気量を検出し、The load parameter detection means detects an engine intake air amount as the load parameter,
更に、前記判定手段は前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態が減速運転かつ燃料噴射停止時であるときに前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する内燃機関の排気浄化装置。Further, the determination means determines the particulate collection state of the particulate filter when the current operation state detected by the operation state detection means is a deceleration operation and fuel injection is stopped.
機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、Operating state detecting means for detecting a current operating state of the engine;
機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、Load parameter detection means for detecting a load parameter related to the load state of the engine;
前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、Storage means for storing a relationship between the engine operating state and the load parameter in a reference state where the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value,
機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、During the engine operation, the value of the load parameter detected by the load parameter detection means and the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means Determining means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing,
前記内燃機関は、機関排気系と機関吸気系とを接続するEGR通路と、該EGR通路に配置されEGR通路を通り機関吸気系に還流する排気流量を制御するEGR弁と、機関吸入空気量が機関運転状態に応じて予め定めた値になるように前記EGR弁開度をフィードバック制御するEGR制御手段とを備え、The internal combustion engine includes an EGR passage that connects an engine exhaust system and an engine intake system, an EGR valve that is disposed in the EGR passage, controls an exhaust flow rate that returns to the engine intake system through the EGR passage, and an engine intake air amount. EGR control means for performing feedback control of the EGR valve opening so as to be a predetermined value according to the engine operating state,
前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして前記EGR弁開度を検出する内燃機関の排気浄化装置。The exhaust gas purification device for an internal combustion engine, wherein the load parameter detection means detects the EGR valve opening as the load parameter.
機関の運転状態を予め定めた第1の運転状態から予め定めた第2の運転状態に変化させる運転状態変化手段と、Operating state changing means for changing the operating state of the engine from a first predetermined operating state to a second predetermined operating state;
機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、Load parameter detection means for detecting a load parameter related to the load state of the engine;
前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における前記第1の運転状態から前記第2の運転状態への変化前後の前記負荷パラメータの値の変化量を記憶する記憶手段と、A storage for storing the amount of change in the value of the load parameter before and after the change from the first operating state to the second operating state in a reference state in which the amount of particulates collected by the particulate filter is a predetermined value. Means,
機関運転中に前記運転状態変化手段が機関運転状態を前記第1の運転状態から前記第2の運転状態に変化させたときの前記負荷パラメータ検出手段の検出した変化前後での負荷パラメータの変化量と、前記記憶手段が記憶した基準状態における前記負荷パラメータの変化量とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、The amount of change in the load parameter before and after the change detected by the load parameter detecting means when the operating state changing means changes the engine operating state from the first operating state to the second operating state during engine operation Determining means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing the amount of change in the load parameter in the reference state stored in the storage means,
を備えた内燃機関の排気浄化装置。An exhaust gas purification device for an internal combustion engine, comprising:
前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関の吸入空気量を検出する請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置。The exhaust gas purifying apparatus for an internal combustion engine according to claim 5, wherein the load parameter detecting means detects an intake air amount of the engine as the load parameter.
機関の現在の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
機関の負荷状態に関連する負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、
前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集量が予め定めた値である基準状態における機関運転状態と前記負荷パラメータとの関係を記憶する記憶手段と、
機関運転中に、前記負荷パラメータ検出手段の検出した負荷パラメータの値と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における負荷パラメータの値とを比較することにより前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する判定手段と、を備え、
前記内燃機関は、機関排気系に設けられたターボチャージャと、機関排気系と機関吸気系とを接続するEGR通路と、該EGR通路に配置されEGR通路を通り機関吸気系に還流する排気流量を制御するEGR弁と、前記EGR通路に配置され、EGR通路を通り機関吸入空気量系に還流する排気を冷却するEGRクーラと、機関吸入空気量が機関運転状態に応じて予め定めた値になるように前記EGR弁開度をフィードバック制御するEGR制御手段とを備え、
前記負荷パラメータ検出手段は、前記負荷パラメータとして機関吸気管圧力を検出し、前記判定手段は、機関運転中に前記負荷パラメータ検出手段の検出した吸気管圧力と、前記運転状態検出手段の検出した現在の運転状態に対応する、前記記憶手段の記憶した基準状態における吸気管圧力の値とを比較することにより、前記EGRクーラのEGR流路の詰まりの有無に関わらず、前記パティキュレートフィルタのパティキュレート捕集状態を判定する内燃機関の排気浄化装置。 An exhaust purification device for an internal combustion engine, comprising a particulate filter arranged in an exhaust passage of the internal combustion engine to collect particulates in exhaust gas,
Operating state detecting means for detecting a current operating state of the engine;
Load parameter detecting means for detecting a load parameter related to the load state of the engine;
Storage means for storing a relationship between the engine operating state and the load parameter in a reference state where the particulate collection amount of the particulate filter is a predetermined value,
During the engine operation, the value of the load parameter detected by the load parameter detection means and the value of the load parameter in the reference state stored in the storage means corresponding to the current operation state detected by the operation state detection means Determining means for determining the particulate collection state of the particulate filter by comparing,
The internal combustion engine includes a turbocharger provided in an engine exhaust system, an EGR passage connecting the engine exhaust system and the engine intake system, and an exhaust gas flow which is arranged in the EGR passage and returns to the engine intake system through the EGR passage. An EGR valve to be controlled; an EGR cooler disposed in the EGR passage for cooling the exhaust gas flowing back to the engine intake air system through the EGR passage; and an engine intake air amount having a predetermined value according to the engine operating state. EGR control means for performing feedback control of the EGR valve opening degree as described above,
The load parameter detecting means detects an engine intake pipe pressure as the load parameter, and the determining means detects an intake pipe pressure detected by the load parameter detecting means during engine operation and a current detected by the operating state detecting means. By comparing the value of the intake pipe pressure in the reference state stored in the storage means corresponding to the operation state of the above, the particulate filter of the particulate filter can be operated regardless of whether the EGR cooler is clogged. An exhaust gas purification device for an internal combustion engine that determines a trapping state .
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