JP3552336B2 - Absorbent articles - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液透過性のトップシートと液体保持性のある吸収体の間に、機械撹拌が施され、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維を含む拡散層を配置し、優れた液体の吸収性と放出性を有し、ドライタッチ性にも優れ、使いすて紙おむつ、失禁者用パッド、生理用ナプキン、ベッドシート等に好適に使用される吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
公知の吸収性物品の1つである使いすて紙おむつは、液透過性のトップシ−トと液不透過性のバックシ−トの間に、綿状パルプ、高吸収性ポリマー(以下SAPという)、親水性シ−ト等からなる吸収体を配置した構成になっており、尿はトップシートを通って吸収体に吸収される。この時、吸収体は、尿や体液のような液体を素早く受け取り吸収して、液体が再び皮膚を濡らすことなく保持する必要がある。
近年、紙おむつは使い易さと製造コストの削減の観点から段々と薄型化が進み、その結果として吸収体に用いられている体積の大きい綿状パルプの使用割合を減らし、体積が小さく吸収容量の大きいSAPの割合を増やす傾向にある。
しかしながら、SAPは尿や体液を吸収する速度が遅いため、SAPの割合の高い薄型吸収体から構成される使いすて紙おむつのような吸収性物品は、トップシートから尿や体液を吸収する速度(以下、吸収速度という)が遅くなり、そのため吸収性物品から尿や体液が漏れだすという問題を生じている。
【0003】
この薄型吸収体を用いた吸収性物品の吸収速度低下という問題点を改善するため、液透過性のトップシートと吸収体の間に、更に拡散層を設けることが提案されている。その拡散層の構造としては、疎水弾性発泡体からなるネット状構造部材(特開昭59ー228001号公報)、親水性合成繊維と熱溶融繊維からなる拡散シート(特開昭60ー198152号公報)、各繊維が交差点で融着してウエブ形態を維持する繊維集合層(特開昭62ー276003号公報)、アンロフテッド状態にある第1の相とロフテッド状態にある第2の相とを有する粒子接着の不織布材料からなる拡散シート(特開昭63ー220867号公報)等が挙げられる。
しかしながら、これら合成繊維からなる拡散層は、吸収速度は速いが、トップシート上の液体を一度に全部吸収して保持する能力がないため、どうしてもトップシート表面に尿や体液の一部が残り、その結果人体の肌に濡れ感を与え、トップシートのドライタッチ性が良くないという現象が観察される。ドライタッチ性の悪化は、使用者に不快感を与え、乳児の場合には、皮膚かぶれの原因となる可能性がある。
【0004】
一方、従来から公知のセルロースパルプ繊維は、吸収体の部材として広汎に使用されている。これは、パルプ繊維は、液体保持力が高く、吸収された液体の放出性能が低いという性質のためである。しかしながら、このようなパルプ繊維は、液体の繰り返し吸収を行わせると徐々に吸収速度が遅くなるという問題がある上、液体の放出性能が低いため、優れた液体の放出性が要求される拡散層には使用されていない。
更に、前記パルプ繊維は、繊維が剛直でないため、このパルプ繊維を用いたシート或いはウェブは、加圧圧縮されるとその圧力を開放しても回復性が低く、従ってシートの厚さは元の状態に戻らず、密度が高いままになってしまうため、それによっても吸収速度が低下するという問題もある。
【0005】
このパルプ繊維の圧縮回復性の問題を解決するために、例えば特公平5ー71702号公報には、C2〜C8のジアルデヒド並びに酸官能価を有するC2〜C8のモノアルデヒドを使用してセルロース繊維のセルロース鎖上の少なくとも2個の水酸基と反応してセルロース繊維内部を架橋させ、それによって液体吸収性を調整したセルロース繊維の製造方法が開示されている。
又、特開平3ー206174号公報、特開平3ー206175号公報及び特開平3ー206176号公報には、C2〜C9のポリカルボン酸を用いてセルロース繊維内部を架橋させ、液体吸収性を調整したセルロース架橋繊維の製造方法が開示されている。
確かに、これらの架橋処理の方法によって得られたセルロース繊維から構成される吸収性シート或いはウェブは、未処理のセルロース繊維からのものと比較して、圧縮回復性が改善され、そのため吸収体の部材として用いると液体の放出性が、顕著に改善された。しかしながら、カールや捻れが繊維に付与されていないため、液体を吸収した際に嵩高さがなくなって、液体の放出性が損なわれ、拡散層としては使用できないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、架橋剤をセルロース繊維と反応させた後に、或いは反応させると同時に機械的撹拌を行い、次いでフラッフ化と加熱処理を行い、繊維に繊維内架橋結合を持たしめ、同時にカールや捻れのような変形を付与、固定されたセルロース繊維は、とりわけ液体による湿潤時のカールファクター(繊維にカールや捻れが付与されている度合)が高く、そのような繊維からなるシートやウェブのような構造物は、液体を吸収した時に極めて優れた液体の吸収性と放出性を示すことが判明している(特願平7ー16042号)。
本発明者等は、かかる現状に鑑み、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートの間に吸収体を有し、前記トップシートと吸収体との間に拡散層が配置されてなる吸収性物品において、液体を素早く吸収し、圧縮されても液体の保持性に優れ、しかも吸収した液体を吸収体へ迅速に拡散できる拡散層に適する材料について鋭意検討した結果、前記の繊維内架橋結合を有し、且つ機械的な撹拌により繊維にカールや捻れのような変形が付与、固定されたセルロース繊維が特定量含有されるセルロース繊維シート或いはウェブから構成される拡散層を配置した吸収性物品が所期の目的を達成できるとの結論に至り本発明を完成させた。本発明の目的は、トップシート上にある尿や体液のような液体を加圧圧縮下でも素早く吸収し、吸収された液体を殆ど保持せずに、その液体を吸収体へ迅速に拡散放出できる拡散層を、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートの間の設けられた吸収体の上に配置した構成からなり、液体の吸収性、放出性及びドライタッチ性が著しく優れた吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一は、液透過性のトップシ−トと液不透過性のバックシ−トの間に吸収体を有し、前記トップシ−トと吸収体の間に更に拡散層が配置されてなる吸収性物品において、前記吸収体は、綿状パルプと高吸収性ポリマーを親水性シートで包んで形成されており、前記拡散層がセルロース繊維に架橋剤を添加し、機械的攪拌、フラッフ化及び加熱処理を施して、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維を含有する繊維から構成されることを特徴とする吸収性物品である。本発明の第二は、前記拡散層を形成するセルロース繊維が重さ加重平均繊維長が3.0mm以上で、且つ2.0mm未満の長さの繊維が10重量%未満となるように調製された後に架橋剤を添加し、機械的攪拌、フラッフ化及び加熱処理を施して、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維から構成されることを特長とする本発明第一に記載の吸収性物品である。本発明の第三は、前記拡散層が50〜200g/mの坪量を有するシート或いはウェブから構成されることを特徴とする本発明の第一又は第二に記載の吸収性物品である。本発明の第四は、前記拡散層が繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維を40重量%以上含有することを特徴とする本発明の第一、第二又は第三に記載の吸収性物品である。
【0008】
以下、図面により、吸収性物品の一つである使いすて紙おむつを例にして、本発明の吸収性物品の構成を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、使いすて紙おむつの図2及び図3のX−X’線における断面図、そして図2及び図3は紙おむつの一部を切り抜いた平面図であるが、これらの図に示されるように、液透過性のトップシ−ト1と液不透過性のバックシート3の間には拡散層2と吸収体4が設けられている。
バックシ−ト3は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の液不透過性フィルム、或いは液不透過性のフィルム上に不織布、織布等を張り合わせている素材等からなる。
図1において、吸収体4は、トップシ−ト1とバックシ−ト3の間に挟まれ、綿状パルプ5とSAP6が親水性シ−ト7により包まれて構成されており、トップシート1と吸収体4の間には、更に拡散層2が吸収体4の上に配置されている。
【0009】
以下に、本発明で用いられる構成要素について更に説明を加える。
トップシート
トップシートには、親水性で液透過性の不織布、織布、多孔性プラスチックフィルム等から適宜選ばれて用いられ、その繊維の樹脂の種類としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の単独又はこれらの中から2成分以上からなる複合繊維等でも良く、とりわけポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の複合繊維が強度の面から望ましいが、特に制限を受けるものではない。
拡散層
拡散層は、セルロース繊維、とりわけ松、杉、檜等の針葉樹材を用いて公知のクラフトパルプ化法、サルファイトクラフトパルプ化法等のケミカルパルプ化法、或いはサーモメカニカルパルプ化法、ケミサーモメカニカルパルプ化法等のメカニカルパルプ化法等法によって得られた木材パルプ、麻パルプ、靱皮繊維等の非木材パルプが単独で或いは混合して、更には漂白或いは未漂白の状態で用いられ、このパルプに、架橋剤を添加し、機械的撹拌、フラッフ化及び加熱処理を施して繊維に繊維内架橋結合と変形が付与、固定されたパルプ繊維を含有し、シート或いはウェブ状にしたものが用いられる。
【0010】
前記パルプ繊維は、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.52に準拠して測定された重さ加重平均繊維長が3.0mm以上で、且つ2.0mm未満の長さの繊維が10重量%未満となるように分級して調製されたパルプ繊維を原料として、これに前記と同様にして架橋剤を添加し、機械的撹拌、フラッフ化及び加熱処理を施して得られる繊維内架橋結合と変形が付与、固定されたパルプ繊維を用いたシート或いはウェブを用いると、更に一層優れた液体の吸収性、保持性及び放出性が得られるので好ましい。
繊維の分級の方法には特に限定はないが、広範に使用される公知のフラクショネーター、エキストラクター、スクリュープレス、シックナー等を単独又は組み合わせて用いることができる。
【0011】
セルロース繊維に添加される架橋剤としては、公知のものをそのまま使用でき、例えばホルムアルデヒド、尿素−ホルマリン樹脂、メラニン−尿素ホルマリン樹脂等のホルマリン系の架橋剤、グリオキザール、ジアルデヒド化合物等の二官能アルデヒド系の架橋剤、ポリカルボン酸系の架橋剤、エチレン尿素系の架橋剤等を挙げることができ、これらの中から適宜選択して一種或いは一種以上が使用される。前記架橋剤に、架橋を促進する架橋助剤が必要に応じて用いられても良い。
これら架橋剤の添加率は、絶乾セルロース繊維重量当たり固形分で1〜10%が好ましい。添加方法は、機械的撹拌を施す前に、セルロース繊維の懸濁液へ添加する方法、或いは機械撹拌を施すと同時に添加する方法が好ましい。
機械的処理は、セルロース繊維にカールや捩れのような変形を付与し、架橋結合と相まってそのような変形が固定され、それによって繊維に形状保持性を持たすことができ、とりわけこの繊維を含有するシート或いはウェブが液体を吸収し、しかも加圧による圧縮が加えられ、その加圧が開放された時に、その形状を嵩高に維持できるように復元性が付与され、それによって前記シート或いはウェブの液体の吸収性、保持性及び液体放出性を顕著に高めることができるので必須である。
【0012】
次いで、機械的処理が施されたセルロース繊維は、添加した架橋剤とセルロース繊維の繊維内架橋反応を促進し、機械的処理で付与したカールや捩れ等の変形を固定化するために一定の温度と時間の間加熱されるが、この加熱処理の効果を上げるためには、セルロース繊維間同志が相互作用を受けず、セルロース繊維自身が拘束されない状態とするために加熱処理に先だって、フラッフ化をしておく必要がある。
このフラッフ化時のセルロース繊維が含有する水分は、フラッフ化後のセルロース繊維の繊維長を左右するため重要な因子であり、30〜60%が好ましい。水分が30%未満では繊維の損傷が大きく微細繊維量が増加し、又60%を越すと、フラッフ化されないセルロース繊維が残るため好ましくない。
前記の加熱処理の条件としては、温度は105〜250℃、好ましくは130〜230℃であり、時間はJIS P 8127による水分が4重量%以下となるのに必要な時間とすれば良い。前記温度が105℃未満では、加熱処理に時間がかかりすぎ、また架橋反応が進行しない。250℃を越える場合、短時間で処理が終了するものの、セルロース繊維や架橋剤の熱による劣化が進行し、微細繊維が増加するため好ましくない。
【0013】
本発明の拡散層に使用される繊維内架橋結合を有し、変形を付与、固定されたセルロース繊維は、カールや捩れのような変形がより強固に固定された繊維を多く含むため、その繊維の変形は、液体を吸収した湿潤時においても消失せず、従ってそのような繊維を含有するシート或いはウェブは、液体の吸収性、保持性及び放出性に優れ、これを吸収性物品の拡散層としてトップシートと吸収体の間に配置して使用すると、トップシートからの尿や体液のような液体を素早く吸収し、自身でその液体を一時的に保持し、次いで迅速に液体を拡散放出して、吸収体側に移行させるから、トップシートと拡散層自身には液体を残すことは殆どなくなる。このため、拡散層から液体がトップシートへ逆戻りするウェットバック量が少なくなり、トップシートには液体が残らないから濡れ感がなく、ドライタッチ性が良くなるのである。
繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたパルプ繊維を含有する拡散層としてのシート或いはウェブは、50〜200g/mの坪量を有し、そのような繊維は40重量%以上含有されていると所望の効果が得られる。薄型化のためには坪量の低い範囲の拡散層が好適に用いられる。
【0014】
前記拡散層の坪量が50g/m未満では圧縮に対する復元性が悪くなり、見かけ密度が高くなるので吸収速度が悪くなり、液体のウェットバック量が増加する傾向がある。又、坪量が200g/mよりも多くなると、シートの厚みが5mmを越えるので使用勝手が悪くなり好ましくない。
更に、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維の含有量が40重量%未満の拡散層では、圧縮に対する復元性が悪くなって液体の吸収速度が低下し、しかも拡散層自体の液体保持性が顕著に高くなり、放出性にも欠けるようになる。シート状或いはウェブ状の拡散層の内部強度を上げるために必要に応じてセルロース繊維に対して3〜60重量%の熱融着繊維を混合し、熱圧着してもよい。
又、図2及び図3に示されるように、拡散層は、吸収体の上に配置されて用いられるが、その大きさは、吸収体と同等或いはそれよりも小さくてもよい。使用に供する場合、予め尿や体液のような液体の排泄される場所が特定できれば、その部分のみに拡散層を設置してもよい。
【0015】
吸収体
本発明に使用される吸収体は、公知のものがそのまま応用でき、例えば綿状パルプと高吸収性ポリマーが均一に混合されていて、その混合体が親水性シ−トによりくるまれている最も汎用的なものが使用できる。この場合、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着してもよい。
綿状パルプとしては、公知の化学パルプシート、例えば針葉樹晒クラフトパルプからなるシート或いは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものである。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹、ケナフ等の非木材パルプも適用できる。
このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するか等により異なるが、坪量は50〜400g/m の範囲から適宜選ばれる。
【0016】
SAPとしては、公知のデンプン系、セルロース系、合成ポリマー系等が挙げられる。更に詳細に述べれば、これらのSAPとしては、デンプンーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミドー2ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物等があり、適宜選択して用いられる。
特に、汎用的に用いられるSAPとしては、自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するという吸収性能の観点からみると、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが最も適当である。
前記SAPの使用量は、絶乾綿状パルプ全重量の10〜500%、好ましくは15〜300%であり、かかる量のSAPは、綿状パルプ中に実質的に均一に分布させて用いられる。このようなSAPは、前記ポリマーが液体を吸収し、膨潤した時、その粒子自体は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して液体の透過障壁を形成することが少なく、液体を3次元方向に容易に透過、拡散させ、液体をまだ吸収していない他のSAPへと移行させることができるので優れた吸収性が得られる。
【0017】
親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等の親水性のシートであれば良い。所定の大きさに揃えられた前記綿状パルプにSAPを均一に分布させたマット或いはパッドは、親水性シートにより包むように覆い、吸収体とされる。この吸収体は、全体の単位重量が80〜250g/m、好ましくは100〜200g/mの範囲で選ばれて用いられる。更に、このような吸収体は、適度な厚みを持たせるために加圧圧縮される。
吸収体の圧縮方法として、2本のロール間に吸収体を通過させることにより吸収体を圧縮させるのが最も汎用的に用いられているが、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるようにロールの周面が連続する平滑な面状であってもよいし、周面が凹凸状で、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液のような液体を縦方向と斜め方向に導くように配慮された模様配列を有するエンボスロールが用いられてもよい。
エンボスロールを用いる場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
【0018】
以上に説明した部材は、例えばトップシートと拡散層及び拡散層と吸収体の間は、ホットメルト接着剤、或いは澱粉系、CMC(カルボキシメチルセルロース)等の水溶性の糊又は、流動性の高い接着剤等による接着が全面もしくは部分的に施されていてもよい。
本発明の吸収性物品においては、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維を含有するシート状或いはウェブ状の拡散層が液透過性のトップシートと吸収体の間に配置されており、そしてこの拡散層はカールや捩れのような変形が強く付与、固定されたセルロース繊維を多く含んで圧縮に対する復元性に優れたシート状或いはウェブ状に構成され、その結果液体の吸収性、保持性及び放出性に優れているので、トップシートからの尿や体液のような液体を素早く吸収し、自身でその液体を一時的に保持し、次いで迅速にその液体を拡散放出して、吸収体側に移行させることができる。
このため、トップシートと拡散層自身には液体が残留することは殆どなくなり、液体がトップシートへ逆戻りするウェットバック量が少なくなり、又、前記したようにトップシートには液体が残らないから人体の肌に触れても濡れ感がなく、ドライタッチ性が優れ、使用者へ不快感を与えるとか、人体の皮膚かぶれの問題も改善される。
【0019】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0020】
実施例1
吸収性物品として使いすて紙おむつを以下に述べる手順で作成した。
トップシート
親水性繊維としてポリエステル/ポリエチレンからなる複合繊維を用い、坪量23.0g/m 、大きさが30cm×40cmの中央部を図2のごとく切り欠いた不織布を作成し、これをトップシートとして使用した。
拡散層
セルロース繊維として針葉樹漂白クラフトパルプ(以下NBKPという)を使用し、このパルプに非ホルムアルデヒド架橋剤(商標:Sumitex NF−500K、有効成分40%、住友化学工業社製)とその架橋助剤(商標:Sumitex Accelerator X−60、有効成分25%、住友化学工業社製)を固形分で絶乾パルプ重量当りそれぞれ3.0%と1.5%添加し、次いで水を加えてパルプ濃度を30%に調整した後、双腕式ニーダー(型式:S1ー1、双腕の回転数:60rpm、100rpm、森山製作所製)に入れ、室温で30分間攪拌処理を施した。
その後、パルプを前記ニーダーより取り出し、パルプを手で良くほぐしてから、50℃の送風式乾燥機に入れ、パルプ水分を55%となるように調整した。水分を調整したパルプを直ちに実験用ワーリングブレンダーにより、繊維塊がなくなるまで離繊し、フラッフ化済みのパルプを得た。
更に、このフラッフ化済みパルプを150℃の送風式乾燥機に入れ30分間、加熱処理を行い、水分を3.5%にし、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたパルプ繊維を得た。
次に、このパルプ繊維100%から坪量200g/mのシートを作成し、クリアランス0.05mmのロールプレスにかけて、得られたシートを拡散層として用いた。
【0021】
吸収体
NBKPを抄紙機で坪量300g/mに抄造して得られたパルプシートを解繊機にかけ作製された綿状パルプを用いて乾式で坪量200g/mのマットを作製した。その際に、ポリアクリル酸ナトリウム(サンウェット、三洋化成社製)からなるSAPを200g/m の割合で前記マットの中に均一に分布させ、次いで一枚のティシュペーパーで包み、0.05mmの間隙を有するプレーンロール間に通し、吸収体全体の緊度が0.10g/cm となるように調整し、これを吸収体として使用した。吸収体の大きさは15cm×35cmとした。
バックシート
厚みが30μm、大きさが30cm×40cmの中央部を図2のごとく切り欠いたポリエステルシートをバクシートとして使用した。
使い捨て紙おむつの作製
前記のようにして準備されたバックシ−トの上に吸収体を乗せ、次いでその上に拡散層を乗せ、更に全体を覆うようにトップシートを乗せ、両側に伸縮性弾性体8をそれぞれ3本づつセットし、接着して固定し、トップシート側が人体の肌と接触するように用いられる図1及び図2に示される構成の使いすて紙おむつを作製した。尚、トップシートと拡散層の間及び拡散層と吸収体の間は、ホットメルト接着剤(JHL−105−89、日本フーラー社製)を用いて10mm間隔に点接着を施し固定した。
【0022】
試験及び評価
作製した使いすて紙おむつに用いられた拡散層の復元厚さと水分保持量、紙おむつの吸収速度とウエットバック量、及びトップシートのドライタッチ性について次の方法で試験し、評価を行った。
(1)拡散層の復元厚さ
拡散層の復元厚さは、前記紙おむつに組み込む前の拡散層をクリアランス0.05mmのロールプレスをかけた後の厚さ(mm)を意味し、これは乾燥状態での拡散層の復元性を示すものである。拡散層の坪量により厚さは変わるので、本発明では同一坪量の拡散層のものだけ(200g/m)の比較のために用いた。この復元厚さは、層構造に空隙を有するかどうかの指標となる。
【0023】
(2)拡散層の水分保持量
拡散層の水分保持量は、重量が645g、大きさ100mm×100mm、厚み9mm、穴の直径25mmのステンレス板を、使いすて紙おむつのトップシート側中央部に置き、この穴に下記組成の人工尿50mlを注入し、その1分後に拡散層を取り出し、拡散層の重量増加から拡散層に含有される水分量(g)を求め、水分保持量とした。
人工尿組成 (重量%)
尿素 1.9%
NaCl 0.8%
CaCl 0.1%
MgSO 0.1%
残部は水
(3)吸収速度
吸収速度は、重量が645g、大きさ100mm×100mm、厚み9mm、穴の直径25mmのステンレス板を、使いすて紙おむつのトップシート側中央部に置き、この穴に前記組成の人工尿30mlを注入し、尿が前記おむつに吸収されるまでの時間(秒)で表示した。吸収速度は、30分毎に3回繰り返し測定した。
【0024】
(4)ウェットバック量
ウエットバック量は、(1)において吸収速度を測定した(人工尿30mlを3回吸収させたもの)使いすて紙おむつを60分間放置後、前記おむつのトップシート側中央部に10cm×10cm角の濾紙を10枚重ねて置き、更にその上から0.05kg/cm の圧力をかけて5分間放置後、濾紙に移行した液量を測定し、その液量の多寡でウエットバックを評価した。測定された液量が少ない程、液の逆戻りがなく、液体は吸収体へ移行されているので優れているが、拡散層の放出性が優れていて、吸収した液体を素早く吸収体へ移行させた場合と拡散層の放出性が悪くても、拡散層自体に液体が強く保持されている場合にはウエットバック量が少ないことが知られている。
(5)ドライタッチ性
ドライタッチ性は、(1)において吸収速度を測定した(人工尿30mlを3回吸収させたもの)後、トップシート表面に手で軽く触れて、その乾き具合(ドライタッチ性)を官能評価で判定した。拡散層の液吸収性が良ければドライタッチ性に優れていることが知られている。
判定基準は、下記3段階(○、△、×)で表示した。
○:乾いている
△:湿っている
×:かなり湿っている
【0025】
実施例2
セルロース繊維としてNBKPを使用し、このNBKPを24メッシュの金網を取り付けたバウアーマクネットふるい分け試験機にパルプ濃度1%で11リットル/分で通過させて分級し、金網を通過せずに残留した繊維を採取し、金網を通過した繊維は廃棄した。
分級された繊維の繊維長分布は、繊維長分布測定機(型式:FS−200、Kajjani社製)により測定し、重さ加重平均繊維長が3.98mmで、2mm未満の長さの繊維含有率が3.2重量%であった。
拡散層を作成する際に、この分級されたNBKPを用いて繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたパルプ繊維を作製したこと以外は、実施例1と同様にして使いすて紙おむつを作成し、その品質を評価した。
【0026】
実施例3
拡散層の坪量を60g/mとしたこと以外は、実施例2と同様にして使いすて紙おむつを作製し、その品質を実施例1と同様にして評価した。
【0027】
実施例4
繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定され、実施例2で得られたパルプ繊維50重量%とNBKP50重量%との混合パルプを用いて拡散層を作製したこと以外、実施例1と同様にして使いすて紙おむつを作製し、その品質を評価した。
【0028】
比較例1
拡散層をNBKP100%で作製したこと以外は、実施例1と同様にして、使いすて紙おむつを作製し、その品質を評価した。
【0029】
比較例2
繊維内架橋されたパルプ繊維を作製する際に、機械撹拌を行わないこと以外は実施例1と同様にしてNBKPに架橋反応、フラッフ化及び加熱処理を行ってカールや捻れが付与、固定されていないパルプ繊維を作製した。
拡散層を前記パルプ繊維100%で作製したこと以外は、実施例1と同様にして使いすて紙おむつを作製し、その品質を評価した。
【0030】
比較例3
拡散層を、アンロフテッド状態にある第1の相とロフテッド状態にある第2の相とを有する粒子接着された不織布材料からなる坪量25g/mのシート(特開昭63ー220867号公報参照)に置き換えたこと以外は、実施例1と同様にして使いすて紙おむつを作製し、その品質を評価した。
【0031】
比較例4
拡散層を、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定され、実施例2で得られた分級パルプ繊維を用い、坪量40g/mで作製したこと以外は、実施例1と同様にして使いすて紙おむつを作製し、その品質を評価した。
【0032】
比較例5
拡散層を、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定され、実施例2で得られた分級パルプ繊維30重量%とNBKP70重量%との混合パルプを使用して作製したこと以外は、実施例1と同様にして使いすて紙おむつを作製し、その品質を評価した。
【0033】
実施例1〜4及び比較例1〜5で得られた結果を表1に示す。
【0034】
【表1】

Figure 0003552336
【0035】
表1から分かるように、本発明の吸収性物品の一つである使いすて紙おむつは、人工尿の吸収速度が3回目とも30秒以下にあって、しかもウェットバック量がいずれも0.7g以下にあり、共に極めて優れている。更に、本発明の吸収性物品に用いられた拡散層は、坪量が200g/mで比較すると、圧縮しても3.0mm以上の厚さを有しており、圧縮復元性に優れ、液体を吸収するための空隙を多く持っている上、優れた拡散層の液体吸収性によってトップシートに残留する液体が殆どなく、ドライタッチ性に優れており、ドライ感がある。又、拡散層が保持する水分は、10g以下にあり、液体の放出性が許容範囲にある(実施例1〜4)。
これに対して、拡散層がNBKP100%の場合、液体の吸収性と放出性が悪い(比較例1)。カールや捻れのような変形が付与、固定されていない繊維内架橋結合を有するパルプ繊維で構成される拡散層では、乾燥状態での復元性には優れるが、液体を吸収させた後に液体の逆戻りが生じ(ウェットバック量が多い)、ドライタッチ性にもやや劣る(比較例2)。
【0036】
拡散層の原料として不織布材料を用いると、液体の透過性が良いため吸収速度には優れるが、不織布そのものには液体の吸収性が全くといって良いほどないので、ドライタッチ性は極めて悪い(比較例3)。
一方、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたパルプ繊維100%から構成される拡散層であっても、坪量が余りにも低いと、拡散層自体に嵩高さがなく、液体の保持性に劣りウェットバック量が多くなるので適さない(比較例4)。NBKPの使用割合を多くし、逆に、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたパルプ繊維の使用割合が少なくなり過ぎると、徐々に液体の吸収速度が悪くなり、拡散層の水分保持量が多くなって、液体の放出性が悪くなる(比較例5)。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、吸収性物品のトップシートと吸収体の間に、繊維内架橋結合を有し、カールや捻れのような変形が付与、固定されたセルロース繊維を含有するシート状或いはウェブ状の拡散層が配置された構成を有するため、拡散層自体の圧縮に対する復元性が優れ、それによって吸収性物品のトップシートからの液体の吸収速度が顕著に改善されるので、拡散層から吸収体への液体の放出性も優れたものとなり、ドライタッチ性が顕著に優れた吸収性物品を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の一つとしての使いすて紙おむつの図2及び図3のx−x’線における断面図である。
【図2】本発明の吸収性物品の一つとしての使いすて紙おむつの一部切り欠き平面図である。
【図3】本発明の吸収性物品の一つとしての使いすて紙おむつの図2とは別の一部切り欠き平面図である。
【符号の説明】
1.液透過性のトップシ−ト
2.拡散層
3.液不透過性のバックシ−ト
4.吸収体
5.綿状パルプ
6.SAP(高吸収性ポリマー)
7.親水性シ−ト
8.伸縮性弾性体[0001]
[Industrial applications]
The present invention provides a diffusion layer containing a cellulose fiber, in which mechanical stirring is performed between a liquid-permeable top sheet and a liquid-retentive absorbent body, the fibers have cross-linking bonds, and the deformation is imparted. The present invention relates to an absorbent article which is disposed, has excellent liquid absorbability and release property, has excellent dry touch properties, and is preferably used for disposable diapers, pads for incontinent persons, sanitary napkins, bed sheets and the like. .
[0002]
[Prior art]
A disposable disposable diaper, which is one of the known absorbent articles, has a cotton-like pulp, a superabsorbent polymer (hereinafter referred to as SAP), between a liquid-permeable topsheet and a liquid-impermeable backsheet. An absorbent body made of a hydrophilic sheet or the like is arranged, and urine is absorbed by the absorbent body through the top sheet. At this time, the absorber needs to quickly receive and absorb a liquid such as urine or body fluid, and hold the liquid without re-wetting the skin.
In recent years, disposable diapers have been progressively thinned from the viewpoint of ease of use and reduction of manufacturing costs, and as a result, the usage ratio of large-volume cotton-like pulp used in absorbent materials has been reduced, resulting in smaller volume and larger absorption capacity. There is a tendency to increase the proportion of SAP.
However, since SAP absorbs urine and body fluid at a low rate, an absorbent article such as a disposable disposable diaper composed of a thin absorbent having a high proportion of SAP absorbs urine and body fluid from the top sheet ( This causes a problem that urine and body fluid leak out of the absorbent article.
[0003]
In order to solve the problem of a decrease in the absorption rate of an absorbent article using the thin absorbent, it has been proposed to further provide a diffusion layer between the liquid-permeable top sheet and the absorbent. Examples of the structure of the diffusion layer include a net-like structural member made of a hydrophobic elastic foam (JP-A-59-228001) and a diffusion sheet made of a hydrophilic synthetic fiber and a hot-melt fiber (JP-A-60-198152). ), A fiber assembly layer in which each fiber is fused at an intersection to maintain a web form (Japanese Patent Laid-Open No. 62-276003), and has a first phase in an unlofted state and a second phase in a lofted state. A diffusion sheet made of a non-woven material with particle adhesion (Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-220867) can be used.
However, the diffusion layer made of these synthetic fibers has a high absorption rate, but does not have the ability to absorb and hold the liquid on the top sheet all at once, so that some urine or body fluid remains on the top sheet surface, As a result, a phenomenon in which the skin of the human body is given a wet feeling and the dry touch property of the top sheet is not good is observed. Deterioration of the dry touch property causes discomfort to the user, and may cause skin irritation in the case of an infant.
[0004]
On the other hand, conventionally known cellulose pulp fibers have been widely used as members of absorbers. This is due to the nature of pulp fibers, which have high liquid holding power and low release performance of absorbed liquid. However, such a pulp fiber has a problem that the absorption rate is gradually decreased when the liquid is repeatedly absorbed, and the diffusion layer which is required to have an excellent liquid release property because the liquid release performance is low. Not used.
Further, since the pulp fibers are not rigid, sheets or webs using the pulp fibers have low recoverability even when the pressure is released when the sheet is compressed and compressed. Since the density does not return to the original state and the density remains high, there is a problem that the absorption rate is also reduced.
[0005]
In order to solve the problem of compression recovery of pulp fibers, for example, Japanese Patent Publication No. Hei 5-71702 discloses a cellulose fiber using a C2 to C8 dialdehyde and a C2 to C8 monoaldehyde having an acid functionality. Discloses a method for producing a cellulose fiber in which the inside of the cellulose fiber is crosslinked by reacting with at least two hydroxyl groups on the cellulose chain of the cellulose fiber, thereby adjusting the liquid absorbency.
Also, JP-A-3-206174, JP-A-3-206175 and JP-A-3-206176 disclose that the inside of the cellulose fiber is cross-linked by using a C2 to C9 polycarboxylic acid to adjust the liquid absorbency. A method for producing a crosslinked cellulose fiber is disclosed.
Certainly, the absorbent sheet or web composed of the cellulose fibers obtained by these cross-linking treatment methods has an improved compression recovery property as compared with that of the untreated cellulose fibers, so that the absorbent material has When used as a member, the release of liquid was significantly improved. However, since no curl or twist is imparted to the fiber, there is a problem that the bulk is lost when the liquid is absorbed, the release of the liquid is impaired, and the fiber cannot be used as a diffusion layer.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, after the cross-linking agent is reacted with the cellulose fiber, or simultaneously with the reaction, mechanical stirring is performed, then fluffing and heat treatment are performed, so that the fiber has intra-fiber cross-linking, and at the same time, such as curling and twisting. Cellulose fibers that have been deformed and fixed have a high curl factor (the degree to which the fibers are curled or twisted) especially when wet with a liquid. It has been found that when a liquid is absorbed, it exhibits extremely excellent liquid absorption and release properties (Japanese Patent Application No. 7-16042).
In view of this situation, the present inventors have an absorber between a liquid-permeable topsheet and a liquid-impermeable backsheet, and a diffusion layer is disposed between the topsheet and the absorber. As a result of intensive studies on a material suitable for a diffusion layer capable of quickly absorbing a liquid, having excellent liquid holding properties even when compressed, and rapidly diffusing the absorbed liquid to an absorbent body, the above-described fiber Absorption with a diffusion layer composed of a cellulose fiber sheet or web that has cross-linking and imparts deformation such as curl or twist to the fibers by mechanical stirring, and contains a fixed amount of fixed cellulose fibers. The present invention has been completed by the conclusion that the sexual article can achieve the intended purpose. An object of the present invention is to quickly absorb a liquid such as urine or body fluid on a top sheet even under pressurized compression, and to quickly diffuse and release the absorbed liquid to the absorber without substantially retaining the absorbed liquid. The diffusion layer is configured on the absorber provided between the liquid-permeable top sheet and the liquid-impermeable back sheet, and has excellent liquid absorption, release and dry touch properties. An object of the present invention is to provide an absorbent article.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A first aspect of the present invention is that an absorbent is provided between a liquid-permeable topsheet and a liquid-impermeable backsheet, and a diffusion layer is further disposed between the topsheet and the absorbent. In absorbent articles,The absorber is formed by wrapping a cotton-like pulp and a highly absorbent polymer with a hydrophilic sheet,The diffusion layer is formed of a fiber containing a cellulose fiber which has a cross-linking agent added to the cellulose fiber, is subjected to mechanical stirring, fluffing and heat treatment, has a cross-linking within the fiber, is deformed, and is fixed. An absorbent article characterized in that: In the second aspect of the present invention, the cellulose fibers forming the diffusion layer are prepared such that the weight-weighted average fiber length is 3.0 mm or more, and the fibers having a length of less than 2.0 mm are less than 10% by weight. After the addition of a cross-linking agent, mechanical stirring, fluffing and heat treatment are performed to have intra-fiber cross-linking, deformed, and fixed cellulose fibers. An absorbent article according to one of the claims. A third aspect of the present invention is that the diffusion layer is 50 to 200 g / m2.2The absorbent article according to the first or second aspect of the present invention, which is constituted by a sheet or a web having a basis weight of: A fourth aspect of the present invention is the first, second, or fourth aspect of the present invention, wherein the diffusion layer has an intra-fiber cross-linking, and contains at least 40% by weight of a deformed and fixed cellulose fiber. An absorbent article according to item 3.
[0008]
Hereinafter, the configuration of the absorbent article of the present invention will be described in detail with reference to the drawings, taking a disposable disposable diaper as one of the absorbent articles as an example, but the present invention is not limited to these.
FIG. 1 is a cross-sectional view taken along line XX ′ of FIGS. 2 and 3 of the disposable disposable diaper, and FIGS. 2 and 3 are plan views in which a part of the disposable diaper is cut out. As described above, the diffusion layer 2 and the absorber 4 are provided between the liquid-permeable top sheet 1 and the liquid-impermeable back sheet 3.
The back sheet 3 is made of a liquid impermeable film such as polyethylene or polypropylene, or a material in which a nonwoven fabric, a woven fabric, or the like is laminated on the liquid impermeable film.
In FIG. 1, an absorbent body 4 is sandwiched between a top sheet 1 and a back sheet 3, and comprises a cotton-like pulp 5 and an SAP 6 wrapped by a hydrophilic sheet 7. The diffusion layer 2 is further disposed between the absorbers 4 on the absorber 4.
[0009]
Hereinafter, the components used in the present invention will be further described.
Top sheet
The top sheet is appropriately selected from hydrophilic and liquid-permeable nonwoven fabrics, woven fabrics, porous plastic films, and the like, and is used as the resin of the fiber, such as polypropylene, polyethylene, or polyester alone or in combination. Composite fibers composed of two or more components may be used, and composite fibers such as polyester / polyester, polyester / polyethylene, and polypropylene / polyethylene are particularly desirable from the viewpoint of strength, but are not particularly limited.
Diffusion layer
The diffusion layer is formed by a known chemical pulping method such as kraft pulping method, sulfite kraft pulping method, or thermomechanical pulping method using cellulose fibers, especially softwood materials such as pine, cedar, and cypress. Non-wood pulp such as wood pulp, hemp pulp, and bast fiber obtained by a mechanical pulping method such as a pulping method is used alone or in a mixed state, and further in a bleached or unbleached state. In addition, a cross-linking agent is added, and mechanical stirring, fluffing, and heat treatment are applied to the fiber to impart intra-fiber cross-linking and deformation, and a fixed pulp fiber is used to form a sheet or web. .
[0010]
The pulp fibers are described in J. TAPPI paper pulp test method No. A pulp fiber prepared by classifying fibers having a weight-weighted average fiber length of not less than 3.0 mm and less than 2.0 mm to be less than 10% by weight as measured according to No. 52 As described above, a cross-linking agent is added thereto in the same manner as above, and mechanical stirring, fluffing and heat treatment are performed to give a cross-linking bond and deformation in the fiber, and a sheet or web using the fixed pulp fiber is used. It is preferable to use such a composition because more excellent liquid absorption, retention and release properties can be obtained.
The method of classifying the fibers is not particularly limited, and widely used known fractionators, extractors, screw presses, thickeners and the like can be used alone or in combination.
[0011]
As the cross-linking agent added to the cellulose fiber, known ones can be used as they are, for example, formalin-based cross-linking agents such as formaldehyde, urea-formalin resin and melanin-urea formalin resin, and bifunctional aldehydes such as glyoxal and dialdehyde compounds. A crosslinker of a polycarboxylic acid type, a crosslinker of an ethylene urea type, or the like can be used, and one or more of them are appropriately selected from these. A crosslinking aid that promotes crosslinking may be used as needed for the crosslinking agent.
The addition ratio of these cross-linking agents is preferably 1 to 10% in terms of solid content based on the weight of the absolutely dried cellulose fiber. The method of addition is preferably a method of adding to a suspension of cellulose fibers before mechanical stirring, or a method of adding simultaneously with mechanical stirring.
Mechanical treatment imparts deformations, such as curl and twist, to the cellulosic fibers and, in conjunction with cross-linking, such deformations are fixed, thereby allowing the fibers to have shape retention, especially containing these fibers The sheet or web absorbs the liquid and is subjected to compression by pressurization, and when the pressurization is released, resilience is imparted so that the shape can be maintained in a bulky state, whereby the liquid of the sheet or web is provided. Is essential because it can significantly enhance the absorption, retention and liquid-releasing properties.
[0012]
Next, the cellulose fibers subjected to the mechanical treatment are heated at a certain temperature in order to promote an intra-fiber crosslinking reaction between the added crosslinking agent and the cellulose fibers and to fix deformation such as curl and twist given by the mechanical treatment. However, in order to enhance the effect of this heat treatment, fluffing is performed prior to the heat treatment so that the cellulose fibers do not interact with each other and the cellulose fibers themselves are not restrained. It is necessary to keep.
The moisture contained in the cellulose fibers at the time of fluffing is an important factor because it affects the fiber length of the cellulose fibers after fluffing, and is preferably 30 to 60%. If the water content is less than 30%, the fibers are greatly damaged, and the amount of fine fibers increases. If the water content exceeds 60%, unfluffed cellulose fibers remain, which is not preferable.
As the conditions for the heat treatment, the temperature may be 105 to 250 ° C., preferably 130 to 230 ° C., and the time may be a time necessary for the water content according to JIS P 8127 to be 4% by weight or less. When the temperature is lower than 105 ° C., the heat treatment takes too much time, and the crosslinking reaction does not proceed. When the temperature exceeds 250 ° C., although the treatment is completed in a short time, the deterioration of the cellulose fibers and the crosslinking agent due to heat progresses and the number of fine fibers increases, which is not preferable.
[0013]
Cellulose fibers having intra-fiber cross-linking used in the diffusion layer of the present invention and imparting deformation, and fixed, contain many fibers in which deformations such as curl and twist are more strongly fixed, so that the fibers The sheet or web containing such fibers is excellent in absorbing, retaining and releasing the liquid, and is used as a diffusion layer of the absorbent article. When used between the topsheet and the absorber, it can quickly absorb liquids such as urine and bodily fluids from the topsheet, temporarily hold the liquid by itself, and then quickly diffuse and release the liquid As a result, liquid is hardly left on the top sheet and the diffusion layer itself because the liquid is transferred to the absorber side. For this reason, the amount of wet back in which the liquid returns to the top sheet from the diffusion layer is reduced, and since no liquid remains on the top sheet, there is no wet feeling and the dry touch property is improved.
A sheet or web as a diffusion layer containing pulp fibers having cross-linked bonds within fibers, deformed and fixed, is 50 to 200 g / m2.2The desired effect can be obtained when such fibers are contained in an amount of 40% by weight or more. For thinning, a diffusion layer having a low basis weight is preferably used.
[0014]
The basis weight of the diffusion layer is 50 g / m2If it is less than 10, the resilience to compression becomes worse, and the apparent density becomes higher, so that the absorption speed becomes worse, and the wet back amount of the liquid tends to increase. In addition, the basis weight is 200 g / m2If it is larger than that, the thickness of the sheet exceeds 5 mm, so that the usability becomes poor, which is not preferable.
Furthermore, in a diffusion layer having cross-linked fibers and having a deformed and fixed cellulose fiber content of less than 40% by weight, the resilience to compression deteriorates, the liquid absorption rate decreases, and the diffusion rate decreases. The liquid retention of the layer itself is significantly increased and the layer also lacks release properties. In order to increase the internal strength of the sheet-like or web-like diffusion layer, 3 to 60% by weight of the heat-fusible fiber may be mixed with the cellulose fiber as needed, and then thermocompression-bonded.
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, the diffusion layer is used by being arranged on the absorber, but its size may be equal to or smaller than the absorber. When used, if a place from which a liquid such as urine or bodily fluid is excreted can be specified in advance, a diffusion layer may be provided only in that part.
[0015]
Absorber
As the absorbent used in the present invention, a known absorbent can be applied as it is. For example, the most commonly used absorbent is one in which cotton-like pulp and a superabsorbent polymer are uniformly mixed, and the mixture is wrapped with a hydrophilic sheet. General-purpose ones can be used. In this case, 3 to 60% by weight of a heat-fusible substance may be mixed with the cotton-like pulp and thermocompression-bonded.
The flocculent pulp is a known chemical pulp sheet, for example, a sheet made of bleached softwood kraft pulp or a fiber having a fiber length of 5 mm or less obtained by defibrating a mechanical pulp sheet with a crusher. The pulp raw material is not limited to softwood, and non-wood pulp such as hardwood, straw, bamboo, and kenaf can also be used.
The amount of the pulp used varies depending on the intended absorber, for example, depending on whether it is used alone, a plurality of layers are used, or another absorbent is used in combination, but the basis weight is 50 to 400 g / m2.2  Is appropriately selected from the range.
[0016]
Examples of the SAP include known starch, cellulose, and synthetic polymer. More specifically, these SAPs include starch-acrylic acid (salt) graft copolymers, saponified starch-ethyl acrylate graft copolymers, and saponified starch-methyl methacrylate graft copolymers. Saponified starch-acrylonitrile graft copolymer, saponified starch-acrylamide graft copolymer, saponified starch-acrylonitrile 2-acrylamide-2-methylpropanesulfonic acid graft copolymer, acrylic acid (salt) There are a polymer, a polyethylene oxide cross-linked with acrylic acid, a cross-linked product of sodium carboxymethyl cellulose, a cross-linked product of a polyvinyl alcohol-maleic anhydride reactant, and the like, which are appropriately selected and used.
In particular, from the viewpoint of the absorption performance of absorbing urine, bodily fluid, and water that is 20 times or more its own weight, a sodium polyacrylate-based SAP is most suitable as a commonly used SAP.
The amount of the SAP used is 10 to 500%, preferably 15 to 300% of the total weight of the bone-dry cotton-like pulp, and such an amount of the SAP is used by being substantially uniformly distributed in the cotton-like pulp. . Such SAPs are such that when the polymer absorbs and swells the liquid, the particles themselves have minimal interference with each other and are less likely to come into continuous contact to form a liquid permeation barrier; Excellent absorption can be obtained because it can be easily transmitted and diffused in the three-dimensional direction and transferred to another SAP that has not yet absorbed the liquid.
[0017]
The hydrophilic sheet may be a hydrophilic sheet such as a tissue, an absorbent paper, a hydrophilic nonwoven fabric, or the like. A mat or pad in which SAP is uniformly distributed in the cotton-like pulp of a predetermined size is covered with a hydrophilic sheet so as to be used as an absorber. This absorber has a total unit weight of 80 to 250 g / m.2, Preferably 100 to 200 g / m2It is selected and used in the range. Further, such an absorber is compressed under pressure in order to have an appropriate thickness.
The most general method of compressing an absorber is to compress the absorber by passing the absorber between two rolls, but the density of the absorber is substantially evenly distributed over the whole. The peripheral surface of the roll may be a continuous smooth surface so that the peripheral surface is uneven, the density of the absorber is partially different, and liquid such as urine or bodily fluid is oblique to the vertical direction. An embossing roll having a pattern arrangement designed to guide in the direction may be used.
When an embossing roll is used, the compression section and the non-compression section may be continuous or discontinuous.
[0018]
The above-described members include, for example, a hot-melt adhesive or a water-soluble glue such as a starch-based or CMC (carboxymethylcellulose) or a highly fluid adhesive between the top sheet and the diffusion layer and between the diffusion layer and the absorber. Adhesion with an agent or the like may be performed entirely or partially.
In the absorbent article of the present invention, the sheet-like or web-like diffusion layer containing cellulose fibers having a cross-linked bond within the fiber and having a deformed and fixed cellulose fiber is provided between the liquid-permeable top sheet and the absorber. The diffusion layer is provided in a sheet or web shape which is strongly deformed such as curl and twist and contains a large amount of fixed cellulose fibers and has excellent resilience to compression. Excellent absorption, retention and release properties, quickly absorb liquids such as urine and bodily fluids from the topsheet, temporarily hold the liquids themselves, then quickly diffuse and release the liquids Thus, it can be shifted to the absorber side.
For this reason, liquid hardly remains on the top sheet and the diffusion layer itself, and the amount of wet back in which the liquid returns to the top sheet is reduced. Further, since no liquid remains on the top sheet as described above, the human body It has no wet feeling even when it touches the skin, has excellent dry touch properties, and gives the user uncomfortable feeling and the problem of skin rash on the human body is improved.
[0019]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples, but of course, the present invention is not limited thereto.
[0020]
Example 1
A disposable diaper was prepared as an absorbent article by the following procedure.
Top sheet
A composite fiber composed of polyester / polyethylene was used as the hydrophilic fiber, and the basis weight was 23.0 g / m.2  A non-woven fabric having a size of 30 cm × 40 cm and a central portion cut out as shown in FIG. 2 was prepared and used as a top sheet.
Diffusion layer
Softwood bleached kraft pulp (hereinafter referred to as NBKP) is used as the cellulose fiber, and a non-formaldehyde crosslinking agent (trademark: Sumitex NF-500K, active ingredient 40%, manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) and a crosslinking assistant (trademark: Sumitex Accelerator X-60, active ingredient 25%, manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) were added at a solid content of 3.0% and 1.5%, respectively, based on the absolutely dry pulp weight, and then water was added to adjust the pulp concentration to 30%. After the adjustment, the mixture was placed in a double-arm kneader (model: S1-1, double-arm rotation speed: 60 rpm, 100 rpm, manufactured by Moriyama Seisakusho), and subjected to stirring at room temperature for 30 minutes.
Thereafter, the pulp was taken out of the kneader, the pulp was loosened by hand, and then put into a blow dryer at 50 ° C. to adjust the pulp moisture to 55%. The pulp with adjusted water content was immediately separated by an experimental waring blender until the fiber mass disappeared to obtain a fluffed pulp.
Further, the fluffed pulp is put into a blow dryer at 150 ° C., and is subjected to a heat treatment for 30 minutes to reduce the water content to 3.5%. Got.
Next, from 100% of this pulp fiber, the basis weight is 200 g / m2.2Was prepared and subjected to a roll press with a clearance of 0.05 mm, and the obtained sheet was used as a diffusion layer.
[0021]
Absorber
NBKP was weighed to 300 g / m on a paper machine.2The pulp sheet obtained by papermaking is subjected to a defibrating machine, and dry weight is used to obtain a basis weight of 200 g / m.2Was prepared. At that time, 200 g / m of SAP made of sodium polyacrylate (Sunwet, manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd.) was used.2  , And then wrapped in a piece of tissue paper and passed between plain rolls with a gap of 0.05 mm to a tension of 0.10 g / cm.3  And used as an absorber. The size of the absorber was 15 cm × 35 cm.
Back sheet
As a back sheet, a polyester sheet having a thickness of 30 μm and a size of 30 cm × 40 cm with a central portion cut out as shown in FIG. 2 was used.
Production of disposable paper diapers
An absorber is placed on the back sheet prepared as described above, then a diffusion layer is placed thereon, and a top sheet is further placed so as to cover the whole, and three elastic elastic members 8 are provided on both sides. The disposable diaper having the configuration shown in FIGS. 1 and 2 was set and adhered and fixed, and used so that the top sheet side was in contact with the skin of a human body. In addition, between the top sheet and the diffusion layer, and between the diffusion layer and the absorber, point bonding was performed at intervals of 10 mm using a hot melt adhesive (JHL-105-89, manufactured by Nippon Fuller Company), and fixed.
[0022]
Testing and evaluation
The following methods were used to evaluate and evaluate the restored thickness and moisture retention of the diffusion layer used in the prepared disposable disposable diaper, the absorption rate and wet back amount of the disposable diaper, and the dry touch property of the top sheet.
(1) Restored thickness of diffusion layer
The restoration thickness of the diffusion layer means the thickness (mm) after applying a roll press with a clearance of 0.05 mm to the diffusion layer before being incorporated into the disposable diaper, and this indicates the restoration property of the diffusion layer in a dry state. It is shown. Since the thickness changes depending on the basis weight of the diffusion layer, only the diffusion layer having the same basis weight (200 g / m 2) is used in the present invention.2) Were used for comparison. This restored thickness serves as an indicator of whether or not the layer structure has voids.
[0023]
(2) Water retention amount of diffusion layer
The amount of water retained in the diffusion layer is 645 g, a size of 100 mm x 100 mm, a thickness of 9 mm, and a 25 mm diameter hole of a stainless steel plate placed in the center of the top sheet side of the disposable diaper. 50 ml of urine was injected, and one minute later, the diffusion layer was taken out, and the amount of water (g) contained in the diffusion layer was determined from the increase in the weight of the diffusion layer, which was defined as the water retention amount.
Artificial urine composition (% by weight)
Urea 1.9%
NaCl 0.8%
CaCl2      0.1%
MgSO4      0.1%
The rest is water
(3) Absorption rate
The absorption rate is as follows. A stainless plate with a weight of 645 g, a size of 100 mm x 100 mm, a thickness of 9 mm, and a hole diameter of 25 mm is used and placed in the center of the top sheet side of the disposable diaper. And the time (seconds) until urine was absorbed into the diaper. The absorption rate was measured three times every 30 minutes.
[0024]
(4) Wet back amount
The amount of wet back was determined by measuring the absorption rate in (1) (30 ml of artificial urine was absorbed three times). After using the disposable diaper for 60 minutes, a 10 cm × 10 cm square was placed at the center of the top sheet side of the diaper. Put 10 sheets of filter paper on top of each other, and then 0.05kg / cm2  , And the amount of liquid transferred to the filter paper was measured, and wet back was evaluated based on the amount of the liquid. The smaller the measured liquid volume, the better the liquid does not return and the liquid has been transferred to the absorber, but is excellent, but the diffusion layer has excellent releasability and the absorbed liquid can be transferred to the absorber quickly. It is known that the wet-back amount is small when the liquid is strongly retained in the diffusion layer itself, even if the release property of the diffusion layer is poor.
(5) Dry touch properties
For the dry touch property, the absorption rate was measured in (1) (30 ml of artificial urine was absorbed three times), and then the surface of the top sheet was lightly touched by hand, and the dryness (dry touch property) was evaluated by sensory evaluation. Judged. It is known that the better the liquid absorptivity of the diffusion layer, the better the dry touch property.
The criterion was indicated in the following three stages (○, Δ, ×).
○: Dry
△: Wet
×: Very wet
[0025]
Example 2
NBKP was used as a cellulose fiber, and the NBKP was passed through a Bauer-Macnet sieving tester equipped with a 24-mesh wire mesh at a pulp concentration of 1% at 11 liter / minute to classify, and the fibers remaining without passing through the wire mesh. Was collected and the fibers that passed through the wire mesh were discarded.
The fiber length distribution of the classified fibers is measured by a fiber length distribution measuring device (model: FS-200, manufactured by Kajani), and the weight-weighted average fiber length is 3.98 mm, and the fiber length is less than 2 mm. The rate was 3.2% by weight.
When forming a diffusion layer, the classified NBKP was used in the same manner as in Example 1 except that pulp fibers having intra-fiber cross-linking, deformation, and immobilization were prepared using the classified NBKP. Disposable diapers were made and their quality was evaluated.
[0026]
Example 3
The diffusion layer has a basis weight of 60 g / m.2A disposable diaper was prepared in the same manner as in Example 2 except that the diaper was used, and the quality was evaluated in the same manner as in Example 1.
[0027]
Example 4
Example 1 was different from Example 1 in that a diffusion layer was prepared using a mixed pulp of 50% by weight of the pulp fiber obtained in Example 2 and 50% by weight of NBKP, which had a cross-linkage within the fiber, was deformed and fixed, and was obtained in Example 2. In the same manner, disposable diapers were prepared and their quality was evaluated.
[0028]
Comparative Example 1
A disposable diaper was prepared in the same manner as in Example 1 except that the diffusion layer was made of 100% NBKP, and the quality was evaluated.
[0029]
Comparative Example 2
When producing pulp fibers cross-linked in a fiber, NBKP is subjected to a cross-linking reaction, fluffing and heat treatment in the same manner as in Example 1 except that mechanical stirring is not performed, so that curl and twist are imparted and fixed. No pulp fibers were made.
A disposable diaper was prepared in the same manner as in Example 1 except that the diffusion layer was made of 100% of the pulp fiber, and the quality was evaluated.
[0030]
Comparative Example 3
The diffusion layer is made of a particle-bonded non-woven material having a first phase in an unlofted state and a second phase in a lofted state, and has a basis weight of 25 g / m 2.2A paper diaper was prepared in the same manner as in Example 1 except that the sheet was replaced with a sheet (see JP-A-63-220867), and the quality was evaluated.
[0031]
Comparative Example 4
The diffusion layer has intra-fiber cross-linking, is deformed and fixed, and uses the classified pulp fiber obtained in Example 2, and has a basis weight of 40 g / m 2.2A diaper was prepared in the same manner as in Example 1 except that the disposable diaper was prepared, and the quality was evaluated.
[0032]
Comparative Example 5
Except that the diffusion layer was formed using a mixed pulp of 30% by weight of the classified pulp fiber obtained in Example 2 and 70% by weight of NBKP, which had an intra-fiber cross-linking, was deformed and fixed, and was obtained in Example 2. A disposable diaper was prepared in the same manner as in Example 1, and the quality was evaluated.
[0033]
Table 1 shows the results obtained in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 5.
[0034]
[Table 1]
Figure 0003552336
[0035]
As can be seen from Table 1, the disposable disposable diaper, which is one of the absorbent articles of the present invention, has an artificial urine absorption rate of 30 seconds or less for the third time and a wet back amount of 0.7 g for all. The following are both excellent. Further, the diffusion layer used in the absorbent article of the present invention has a basis weight of 200 g / m2.2In comparison with the above, it has a thickness of 3.0 mm or more even when compressed, has excellent compression restoring properties, has many voids for absorbing liquid, and has excellent liquid absorbing properties of the diffusion layer. There is almost no liquid remaining on the top sheet, excellent dry touch properties, and a dry feeling. In addition, the moisture retained by the diffusion layer is 10 g or less, and the release of liquid is within an allowable range (Examples 1 to 4).
On the other hand, when the diffusion layer is 100% NBKP, the liquid has poor absorption and release properties (Comparative Example 1). Diffusion layers composed of pulp fibers that have intra-fiber crosslinks that are not fixed and deformed such as curl and twist are excellent in resilience in the dry state, but the liquid reverts after absorbing the liquid (A large amount of wet back), and the dry touch property is slightly inferior (Comparative Example 2).
[0036]
When a nonwoven fabric material is used as a raw material of the diffusion layer, the liquid permeability is good and the absorption rate is excellent, but the nonwoven fabric itself has almost no liquid absorbability, so the dry touch property is extremely poor ( Comparative Example 3).
On the other hand, even if the diffusion layer is formed of 100% pulp fibers having cross-linking within the fiber and being deformed and fixed, if the basis weight is too low, the diffusion layer itself will not be bulky, (Comparative Example 4). When the use ratio of NBKP is increased, and conversely, the use ratio of the pulp fiber having cross-linkage in the fiber and being deformed and fixed is too small, the absorption rate of the liquid gradually decreases, and the diffusion layer The water retention is increased, and the liquid release property is deteriorated (Comparative Example 5).
[0037]
【The invention's effect】
The present invention has an intra-fiber cross-linking between a top sheet and an absorbent body of an absorbent article, and imparts a deformation such as curl or twist to a sheet-like or web-like diffusion containing fixed cellulose fibers. Since the layer has a configuration in which the layers are arranged, the resilience to the compression of the diffusion layer itself is excellent, thereby significantly improving the absorption rate of the liquid from the top sheet of the absorbent article. The liquid release properties are also excellent, and the effect of providing an absorbent article with remarkably excellent dry touch properties is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view taken along line x-x ′ of FIGS. 2 and 3 of a disposable paper diaper as one of the absorbent articles of the present invention.
FIG. 2 is a partially cutaway plan view of a disposable paper diaper as one of the absorbent articles of the present invention.
FIG. 3 is a partially cutaway plan view of a disposable paper diaper as one of the absorbent articles of the present invention, which is different from FIG.
[Explanation of symbols]
1. Liquid permeable topsheet
2. Diffusion layer
3. Liquid-impermeable backsheet
4. Absorber
5. Floc pulp
6. SAP (super absorbent polymer)
7. Hydrophilic sheet
8. Elastic elastic body

Claims (4)

液透過性のトップシ−トと液不透過性のバックシ−トの間に吸収体を有し、前記トップシ−トと吸収体の間に更に拡散層が配置されてなる吸収性物品において、前記吸収体は、綿状パルプと高吸収性ポリマーを親水性シートで包んで形成されており、前記拡散層がセルロース繊維に架橋剤を添加し、機械的攪拌、フラッフ化及び加熱処理を施して、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維を含有する繊維から構成されることを特徴とする吸収性物品。An absorbent article comprising an absorbent between a liquid-permeable topsheet and a liquid-impermeable backsheet and further comprising a diffusion layer between the topsheet and the absorbent. The body is formed by wrapping the cotton-like pulp and the superabsorbent polymer with a hydrophilic sheet, and the diffusion layer adds a cross-linking agent to the cellulose fiber, and performs mechanical stirring, fluffing and heat treatment to obtain the fiber. An absorbent article characterized by being composed of fibers containing cellulose fibers having internal cross-linking, deformed and fixed. 前記拡散層を形成するセルロース繊維が重さ加重平均繊維長が3.0mm以上で、且つ2.0mm未満の長さの繊維が10重量%未満となるように調製された後に架橋剤を添加し、機械的撹拌、フラッフ化及び加熱処理を施して、繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維から構成されることを特長とする請求項1記載の吸収性物品。After the cellulose fibers forming the diffusion layer are prepared so that the weight-weighted average fiber length is 3.0 mm or more and the fibers having a length of less than 2.0 mm are less than 10% by weight, a crosslinking agent is added. 2. The absorbent article according to claim 1, wherein the absorbent article is made of cellulose fibers which have been subjected to mechanical stirring, fluffing and heat treatment to have intra-fiber cross-linking, deformation, and fixation. 前記拡散層が50〜200g/mの坪量を有するシート或いはウェブから構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の吸収性物品。3. The absorbent article according to claim 1, wherein the diffusion layer comprises a sheet or a web having a basis weight of 50 to 200 g / m 2. 4 . 前記拡散層が繊維内架橋結合を有し、変形が付与、固定されたセルロース繊維を40重量%以上含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の吸収性物品。4. The absorbent article according to claim 1, wherein the diffusion layer has intra-fiber cross-linking, and contains at least 40% by weight of deformed and fixed cellulose fibers.
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