JP3552121B2 - Method of manufacturing armature coil for rotating electric machine - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、回転電機、例えば直流電動機の電機子コイルの製造方法又は前記製造方法で製造された電機子コイルを備える回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタータ等の小型直流電動機の回転子は、モールド成形を含む整流子製造工程、電機子コイル巻装工程、整流子組付け工程、整流子片に電機子コイルを接合する接合工程を順番に実施して製造される。
一方、特開昭63−194541号公報は、回転軸に嵌められたモ−ルド樹脂筒(絶縁材)の表面部に軸方向に伸びるブラシ接触部を部分的に埋め込み、かつモ−ルド樹脂筒の内部に周方向に傾斜しつつ軸方向へ延伸する内側導体を埋め込み、ブラシ接触部の一端から径方向へ外側ライザ部へ延設し、この外側ライザ部と電機子鉄心との間にてこれら両者から電気絶縁しつつ内側導体の一端から径方向に内側ライザ部を延伸させてなる整流子片を開示している。このようにすれば、コイルエンドを省略することができる。
【0003】
また、整流子片を径方向に放射状に配列したサーフェイス型整流子も知られている。サーフェイス型整流子では、整流子片を上記モ−ルド樹脂筒の外周部に担持しなくてもよいので、高速回転において有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の回転電機の回転子の製造方法は、上述の如く製造工程が複雑多岐にわたり、熟練作業の連続で自動化も容易でないという問題があった。
また、上記した従来の回転子は、電機子コイルのコイルエンドが電機子鉄心から軸方向に膨設されるためスペースの増大が不可避であり、しかもこのコイルエンドに大きな遠心力がかかってしまうのでその対策を必要とするという不具合、更に、回転軸に嵌着される整流子のモールド樹脂筒がその外周部に整流子片を担持する構造であるので、高速回転時の耐遠心力及び冷却性能に劣るという不具合を本質的に内包している。すなわち、その外周部において整流子片を担持するモ−ルド樹脂筒は整流子片をその遠心力に抗して保持しなければならず、さらに整流子片の抵抗発熱及びブラシによる摩擦熱の影響を受けるので、大きな熱的、機械的負荷が掛かる。
【0005】
また、上記したサーフェイス型整流子では、コイルを必要ピッチ湾曲するために電機子鉄心の端面からコイルのコイルエンド収容空間を介してこのサーフェイス型整流子を配設し、更にその外側にブラシを横置きせねばならず、モータの軸方向長及び体格、重量が増大するという問題がある。また、コイルエンドに掛かる遠心力によりモータの高速回転が制限されるという問題がある。
【0006】
更に、上記公報の整流子片は、径大なライザ部を有するので半径に比例する整流子片の遠心力が従来より格段に増大し、それを担持するモ−ルド樹脂筒の負担が大きく、モータを高速回転することができないという問題を内包する。また、モ−ルド樹脂筒中に整流子片すなわちブラシ接触部及び内側導体の両方を径方向に二段に担持せねばならず、モ−ルド樹脂筒の負担は従来の場合より一層過酷となっている。また、ブラシとの摩擦によりブラシ接触部で発した摩擦熱を両ライザ部まで伝達する必要があるので、ブラシ接触部や内側軸方向導体部を支持するモ−ルド樹脂筒はかなり高温となってしまう。更に、内側導体を周方向に斜設せねばならないので、モ−ルド樹脂筒の軸方向長を短縮できない不具合がある。
【0007】
上述の問題に鑑み、本発明者らは、直流電動機の電機子鉄心の外周面に形成されたスロットに収容されるコイル辺と、電機子鉄心の端面に沿って回転軸と略直角に延設されるコイル端部とを有し、コイル辺をスロットに収容した後、コイル端部の径方向外端部をコイル辺の端部に接合し、更に、コイル端部の径方向内端部を他のコイル端部の径方向内端部に接合して回転電機の電機子コイル(以下、この形式の電機子コイルを円板状コイルエンド型電機子コイルともいう)を構成する技術を開発し、出願した。この電機子コイルは後述するように多くの利点を有する。
【0008】
しかしながら、上記した円板状コイルエンド型電機子コイルにおいて、多数のコイル端部をコイル辺に個別に接合するには、まずそれらを正確に位置決めする必要があり、コイル辺はスロットにより規制されて容易に所定の空間位置に保持される。しかし、上記接合時に多数のコイル端部を正確に位置決めし、保持することは簡単ではなく、複雑な位置決め機構又は手順を必要とすることが推測される。
【0009】
もちろん、コイル辺及びコイル端部を予め一体化することも可能であるが、折り曲げ工程が必要となり、また、コイル辺をスロットに軸方向から挿入するのが困難となり、スロット開口が充分に広いオープンスロットを用いねばならないという重大な問題が派生してしまう。
本発明は上記問題点に鑑み、その一つの目的は、コイル辺とコイル端部との接合前に各コイル端部の位置決めが容易な円板状コイルエンド型電機子コイルの製造方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、コイル辺をスロットへ軸方向から挿入可能でしかもコイル辺とコイル端部との接合前に各コイル端部の位置決めが容易な円板状コイルエンド型電機子コイルの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の構成は、回転電機の電機子鉄心の外周面に形成されたスロットに収容されて両端部が前記スロットの両端から突出する導体からなる上層コイル辺及び下層コイル辺と、径方向外端部が前記下層コイル辺の端部に電気的に接続されて径内方向へ延在する導体からなる下層コイル端部と、径方向外端部が前記上層コイル辺の端部に電気的に接続されて径内方向へ延在する導体からなる上層コイル端部とを備え、前記下層コイル端部の径方向外端部及び前記上層コイル端部の径方向内端部が電気的に接続されてなる回転電機の電機子コイルの製造方法であって、
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記下層コイル端部と、前記下層コイル端部と一体に形成されて前記各下層コイル端部を接続する連接片部とからなる内側円板を形成し、
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記上層コイル端部と、前記上層コイル端部と一体に形成されて前記各上層コイル端部を接続する連接片部とからなる外側円板を形成し、
前記電機子鉄心に嵌入された回転軸に前記内側円板を嵌着後、更に前記外側円板を嵌着するとともに、前記上層コイル端部の径方向外端部及び前記上層コイル辺の端部を接続し、前記下層コイル端部の径方向外端部及び前記下層コイル辺の端部を接続し、前記両コイル端部の径方向内端部同士を接続し、そしてその後、前記連接片部を除去することにより、前記上層コイル端部が整流子片を兼ねることを特徴としている。
【0012】
本発明の第2の構成は、上記第1の構成において更に、前記各スロットが一対の前記上層コイル辺及び前記下層コイル辺を収容し、前記上層コイル端部及び前記下層コイル端部はそれぞれ前記スロット数の2倍に等しい数だけ形成されることを特徴としている。
【0013】
本発明の第3の構成は、上記第1の構成において更に、前記連接片部が、前記内側円板の内周端部及び前記外側円板の外周端部に形成されることを特徴としている。
本発明の第4の構成は、上記第1の構成において更に、前記連接片部が輪板形状を有することを特徴としている。
【0014】
本発明の第5の構成は、上記第1の構成において更に、前記電機子鉄心の一端側の前記下層コイル端部、前記下層コイル辺、前記電機子鉄心の一端側の前記上層コイル端部及び前記上層コイル辺が一体に形成されて略1ターンのコイル導体を構成し、前記電機子鉄心の他端側の前記下層コイル端部及び上層コイル端部は前記内側円板及び外側円板により構成されることを特徴としている。
【0015】
本発明の第6の構成は、上記第1の構成において更に、前記電機子鉄心の一端側の前記下層コイル端部が前記下層コイル辺と一体に形成され、前記電機子鉄心の一端側の前記上層コイル端部は前記上層コイル辺と一体に形成され、前記電機子鉄心の他端側の前記下層コイル端部及び上層コイル端部が前記内側円板及び外側円板により構成されることを特徴としている。
【0016】
本発明の第7の構成は、上記第1の構成において更に、前記電機子鉄心の両側に前記内側円板及び外側円板を一対づつ嵌着することを特徴としている。
本発明の第8の構成は、回転電機の電機子鉄心の外周面に形成されたスロットに収容されて両端部が前記スロットの両端から突出する導体からなる上層コイル辺及び下層コイル辺と、径方向外端部が前記下層コイル辺の端部に電気的に接続されて径内方向へ延在する導体からなる下層コイル端部と、径方向外端部が前記上層コイル辺の端部に電気的に接続されて径内方向へ延在する導体からなる上層コイル端部とを備え、前記下層コイル端部の径方向外端部及び前記上層コイル端部の径方向内端部が電気的に接続されてなる回転電機の電機子コイルの製造方法であって、
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記下層コイル端部と、前記下層コイル端部と一体に形成されて前記各下層コイル端部を接続する連接片部とからなる内側円板を導体板から打ち抜き、
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記上層コイル端部と、前記上層コイル端部と一体に形成されて前記各上層コイル端部を接続する連接片部とからなる外側円板を導体板から打ち抜き、
電気絶縁性の薄板又は膜からなる絶縁連結材を前記内側円板の各前記下層コイル端部に貼着した後、前記連接片部を除去して連接片部無しの内側円板を形成し、
電気絶縁性の薄板又は膜からなる絶縁連結材を前記外側円板の各前記上層コイル端部に貼着した後、前記連接片部を除去して連接片部無しの外側円板を形成し、
前記電機子鉄心に嵌入された回転軸に前記内側円板を嵌着後、更に前記外側円板を嵌着するとともに、前記上層コイル端部の径方向外端部及び前記上層コイル辺の端部を接続し、前記下層コイル端部の径方向外端部及び前記下層コイル辺の端部を接続し、前記両コイル端部の径方向内端部同士を接続することにより、前記上層コイル端部は整流子片を兼ねることを特徴とする回転電機の電機子コイルの製造方法である。
【0017】
本発明の第9の構成は、上記第8の構成において更に、前記絶縁連結材の両面に前記内側円板及び外側円板を貼着することを特徴としている。
【0018】
【作用及び発明の効果】
本発明の第1の構成では、互いの径方向内端部が接合された上層コイル端部及び下層コイル端部により電機子コイルのコイルエンドを構成するので、以下の効果を奏する。
まず、この電機子コイルは、上記構造を有するためにコイルエンドの部分となるコイル端部の軸方向寸法が短く、モータの体格、重量を縮小、低減できるとともに、従来の略円筒状のコイルエンドに比べて高速回転時の撓みなどが小さくなるので、高速回転による小型大出力化が実現する。
【0019】
また、コイル端部は半ターンのコイル導体の径小側に位置する端部を他のコイル導体の同様の端部に接続して電機子コイルを構成するので、コイル構造が極めて簡単であり、各半ターンのコイル導体は、プレス加工及び折り曲げ加工のみで形成でき、従来の電機子鉄心への複雑な巻線作業を省略できるので、電機子コイルの製造及び組立が従来より格段に簡単となる。
【0020】
更に、連接片部により円板状に結合された各コイル端部を各コイル辺の端部に個別に接合した後、連接片部を切除するので、各下層コイル端部及び上層コイル端部の相対位置合わせが極めて簡単となる。すなわち、上記円板の位置をセットすることにより全コイル端部の位置を合わせることができる。
また更に、コイル辺をスロットに軸方向に挿入することがなく、異型スロットの採用を回避することができる。
【0021】
なお、連接片部とコイル端部との接続は、両者が仮に連結されていればよい。 本発明では更に、上層コイル端部が整流子片を兼ねるので、回転電機の軸方向長を一層縮小でき、従来の円筒型整流子の省略を実現することができる。
本発明の第2の構成では、上記第1の構成において更に、電機子コイル構造を簡単とすることができる。
【0022】
すなわち、電機子鉄心の一端側の上層コイル辺、上記一端側の下層コイル端部、下層コイル辺、電機子鉄心の他端側の下層コイル端部、上記他端側の上層コイル端部、上層コイル辺により1ターン分の電機子コイルが形成され、上記構成を繰り返して接続することにより所定数の電機子コイルを構成することができる。
本発明の第3の構成では、上記第1の構成において更に、前記連接片部が、前記内側円板の内周端部及び前記外側円板の外周端部に形成されるので、それらの切除が容易となる。
【0023】
本発明の第4の構成では、上記第1の構成において更に、前記連接片部が輪板形状を有するので、それらの切除が容易となる。すなわち、輪板をまとめて一挙に切除することもできる。また、各連接片部が回転軸の径方向の等位置にあるので、回転軸を回転しつつ順番に切除していってもよい。
本発明の第5の構成では、上記第1の構成において更に、電機子鉄心の一端側の下層コイル端部、上層コイル端部、下層コイル辺及び上層コイル辺が一体に形成されるので、コイル辺をスロットへ軸方向に挿入できる利点を確保しつつコイル辺とコイル端部との接続箇所を半減することができる。
【0024】
本発明の第6の構成では、上記第1の構成において更に、一端側の下層コイル端部が下層コイル辺と一体に形成され、一端側の上層コイル端部が上層コイル辺と一体に形成されるので、コイル辺をスロットへ軸方向に挿入できる利点を確保しつつコイル辺とコイル端部との接続箇所を半減することができる。
本発明の第7の構成では、上記第1の構成において更に、電機子鉄心の両側にそれぞれ内側円板及び外側円板のペアを嵌着するので、下層コイル辺及び上層コイル辺の折り曲げ加工を省略することができる。
【0025】
本発明の第8の構成では、コイル端部(下層コイル端部又は上層コイル端部をいう)を僅かに連接片部で相互接続した状態で導体板から円板状に打ち抜き、その後、この円板状のワークに電気絶縁性の絶縁連結材を貼着して各コイル端部を円板状に保持した後、連接片部を除去し、下層コイル端部と下層コイル辺との接合又は上層コイル端部と上層コイル辺との接合後、絶縁連結材を剥離するか又はせずに電機子コイルを組み立てるので、組付け時のコイル端部の位置合わせの容易性を確保しつつ、その後の絶縁連結材の除去工程を省略できるので、作業工程が格段に簡単となる。
【0026】
本発明の第9の構成は、上記第9の構成において更に、内側円板及び外側円板を絶縁連結材の両面に貼着して一体化するので、電機子鉄心に円板を装着し、位置決めする作業が一度でよく、工程を更に短縮することができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の回転電機の電機子コイルの製造方法の各実施例を説明する。これらの実施例は車両用スタータモータの回転子への適用例である。なお、車両用スタータモータは通常の整流子型直流電動機であり、その固定子構造自体は周知であるので、その説明は省略する。
【0028】
(実施例1)
図1にこの実施例の回転子の分解図を示す。
13はローター(回転子)であり、棒状の鋼材から鍛造・切削加工などで形成されたシャフト11のほぼ中央部に積層式の電機子鉄心12が嵌着、固定されている。電機子鉄心12の外周部の一部を図2(a)に拡大図示する。電機子鉄心12の外周部には所定数のスロット12aが互いに周方向一定間隔離れて略軸方向に形成されている。電機子鉄心12の外周付近には図3に示すように電機子コイルのコイル導体14が配設されている。コイル導体14は電機子コアのスロット数と同数設けられており、図3にその1ターン分を示す。コイル導体14は上層コイル辺14aと、下層コイル辺14bと、それらの反整流子側の端部を接続するいわゆるコイルエンドであるコイル端部14eとからなり、これらは一体に形成されている。上層コイル辺14aの先端部は短小細軸形状の嵌め込み部14cを構成しており、同様に、下層コイル辺14bの先端部は短小細軸形状の嵌め込み部14dを構成している。同一のコイル導体14の上層コイル辺14a及び下層コイル辺14bは互いに所定角度離れた一対のスロット12aに軸方向から挿入されており、各スロット12aには互いに異なるコイル導体14の下層コイル辺14b及び上層コイル辺14aが一対、上下に収容されている。この種のコイル導体14は例えば電線等を材料として通常の巻線機によって形成されることができる。
【0029】
次に、下コイルエンドプレート(本発明でいう内側円板)15を図4にて説明する。この下コイルエンドプレート15は円板状に形成されており、その内周端部は輪板状のつなぎ部(連接片部)15aからなる。円筒をスロット数と同数に分割した形状の接続突起15bがつなぎ部15aの外周端部から軸方向反電機子鉄心向きに突設されている。また、円板をスロット数と同数に分割した形状のコイル端部15cがつなぎ部15aの外周端部から径方向外側へ向けて配設されている。各コイル端部15cはそれぞれ一定幅の略渦巻き状の溝部dを隔ててそれぞれ渦巻き状に配設されており、各コイル端部15cの外周端部近傍にはコイル導体14の下層コイル辺14bの嵌め込み部14dが嵌入される穴(あるいは切り欠きでもよい)15dが設けられている。
【0030】
次に、上コイルエンドプレート(本発明でいう外側円板)16を図5にて説明する。この上コイルエンドプレート16は円板状に形成されており、その外周端部は輪板状のつなぎ部(連接片部)16aからなり、上コイルエンドプレート16の内周端部には円筒をスロット数と同数に分割した形状の接続突起16bが軸方向反電機子鉄心向きに突設されている。また、円板をスロット数と同数に分割した形状のコイル端部16cがつなぎ部16aの内周端部から径方向内側へ向けて配設されている。各コイル端部16cはそれぞれ一定幅の略渦巻き状の溝部を隔ててそれぞれ渦巻き状に配設されており、各コイル端部16cの外周端部近傍にはコイル導体14の上層コイル辺14aの嵌め込み部14cが嵌入される穴(あるいは切り欠きでもよい)16dが設けられている。
【0031】
これらの下コイルエンドプレート15及び上コイルエンドプレート16は銅などの良導電性材から鍛造、プレス、切削などの加工方法により形成される。
次に、図1を参照してこの回転子の製造工程を説明する。
まず、電機子鉄心12に絶縁処理を施した上、スロット数と同数のコイル導体14をスロット12aへ反ブラシ側(反整流子側ともいう)から軸方向へ貫挿する。
【0032】
次に、下コイルエンドプレート15を電機子鉄心12の回転軸に遊嵌し、各コイル導体14の嵌め込み部14dを下コイルエンドプレート15の穴15dに個別に圧入して、全てのコイル導体14の下層コイル辺14bが下コイルエンドプレート15の各下層コイル端部15cと個別に接合される。この接合状態を図6に示す。
【0033】
次に、上コイルエンドプレート16を電機子鉄心12の回転軸に遊嵌し、各コイル導体14の嵌め込み部14cを上コイルエンドプレート16の穴16dに個別に圧入して、全てのコイル導体14の上層コイル辺14aが上コイルエンドプレート16の各上層コイル端部16cと個別に接合される。この接合状態を図7に示す。
【0034】
次に、上コイルエンドプレート16と下コイルエンドプレート15との接合を行う。両プレート15、16はコイル導体14に接合後、図7に示すように、接続突起15bと接続突起16bとが径方向に重なるように配設されており、この重なった状態の両接続突起15b、16bをTIG溶接などによりそれぞれスロット数に等しいペアだけ接合する。
【0035】
次に、つなぎ部15a、16aの除去を行う。すなわち、外周面が先端側へ径小となった円筒状の回転砥石を図7中、右側からつなぎ部15aと回転軸11との間へ軸方向に挿入し、つなぎ部15aを削って除去する。また同様に、内周面が先端側へ径大となった円筒状の回転砥石を図7中、右側からつなぎ部16aの外側へ軸方向に挿入し、つなぎ部16aを削って除去する。このため、つなぎ部15aはコイル端部15cの連結に支障が無い範囲で細幅に形成することが好ましい。これにより、電機子鉄心12への電機子コイル14の組付けを終了する。なお、つなぎ部15a及びつなぎ部16aの除去は、切削にて除去してもよい 。
【0036】
(実施例2)
実施例1の変形実施例である実施例2を図8を参照して以下に説明する。
この実施例はコイル導体24の構成が実施例1のコイル導体14と異なっている。すなわち、実施例1のコイル導体14はスロット数と同数であり、上層コイル辺14a、下層コイル辺14b、コイル端部14eが一体化されて略U字状に形成されている。上記コイル導体14の代わりに、この実施例では、コイル導体24、25が用いられている。コイル導体24は下層コイル辺24aと下層コイル端部24bとからなり、コイル導体25は上層コイル辺25aと上層コイル端部25bとからなる。コイル導体24、25は図9、図10に示されるように、それぞれ略L字状の導体からなり、電線等を材料として通常の巻線機によって形成される。コイル端部24bの径方向内端部及びコイル端部25bの径方向内端部は、例えば溶接などで接合される。また、下層コイル辺24aの先端部が下コイルエンドプレート26の下層コイル端部と接合され、上層コイル辺25aの先端部が上コイルエンドプレート27の上層コイル端部と接合される点は実施例1の場合と同じである。
【0037】
本実施例では、下層コイル辺24a及び上層コイル辺25aは広開口(オープン型)のスロット120の外周側からスロット120内に押し込まれ、その後、スロット120の両側の電機子鉄心22の爪部220がスロット開口閉塞側に倒される。
なお、この実施例で重要なことは、図8では図示省略したが、実施例1の下コイルエンドプレート15に相当する下コイルエンドプレート26が実施例1の穴15dの代わりに図11に示すように各下層コイル端部26cの外周に各下層コイル端部26c毎に1個の切り欠き溝26dを有し、実施例1の上コイルエンドプレート16に相当する上コイルエンドプレート27が実施例1の穴16dの代わりに図12に示すように各上層コイル端部27cの外周に各上層コイル端部27c毎に1個の切り欠き溝27dを有する点にある。なお、26b、27bは接続突起であり、26a、27aはつなぎ部であることは実施例1と同じである。
【0038】
図8を用いて回転子の製造順序を以下に説明する。
電機子鉄心22に絶縁処理を施した後、コイル導体24を各スロット120へ1個づつ装着する。次に、下コイルエンドプレート26を回転軸11に遊嵌するとともに、コイル導体24の先端部を溝26dに嵌合、固定する。この状態を図13に示す。
【0039】
次に、コイル導体25を各スロット120へ1個づつ装着する。次に、上コイルエンドプレート27を回転軸11に遊嵌するとともに、コイル導体25の先端部が溝27dに嵌合、固定される。装着後の状態を図14に示す。
次に、コイル導体24のコイル端部24bの径方向内端部とコイル導体25のコイル端部25bの径方向内端部とを溶接等により接合する。
【0040】
次に、下コイルエンドプレート26と上コイルエンドプレート27との溶接による接合を行う。この接合自体は実施例1と同じであるので、説明を省略する。
次に、実施例1と同様につなぎ部の切除又は磨滅を行い、電機子を得る。
(実施例3)
実施例1の変形実施例である実施例3を図15を参照して以下に説明する。
【0041】
この実施例は、実施例1のコイル導体14を、下層コイル辺をなすコイル導体34(図16参照)と、上層コイル辺をなすコイル導体35(図17参照)と、片側の下コイルエンドプレート15の一個の下層コイル端部と、片側の上コイルエンドプレート16の一個の上層コイル端部とで構成するものである。
すなわち、この実施例は電機子鉄心12の両側にそれぞれ実施例1で説明したプレート15、16を各一対づつ配設し、それらをただ上層コイル辺又は下層コイル辺のみをなす直線状のコイル導体34、35で接合するものである。コイル導体34、35はスロット12aに軸方向に挿入することができる。
【0042】
図15を用いて回転子の製造順序を以下に説明する。電機子鉄心12に絶縁処理を施した上、コイル導体34を各スロット(図示せず)へ装着し、次に、両方の下コイルエンドプレート15を装着し、コイル導体34の両先端部を下コイルエンドプレート15の穴15dに嵌め、次に、コイル導体35を各スロットに装着する。この状態を図18に示す。
【0043】
次に、両方の上コイルエンドプレート16を装着し、コイル導体35の両先端部を上コイルエンドプレート16の穴16dに嵌める。この状態を図19に示す。
次に、上コイルエンドプレート16の径方向内端部と下コイルエンドプレート15の径方向内端部との溶接による接合を行う。
【0044】
その後、つなぎ部15a、16aを磨滅、切削などにより除去し、各コイル端部15c、16cを分離し、電機子コイルを完成する。
なお、上記実施例において、上層コイル端部16cはサーフェイス型の整流子の整流子片を兼ねている。
(実施例4)
他の実施例を図20、図21を参照して説明する。なお、図20はこの実施例で用いる円板状でつなぎ部無しの上コイルエンドプレート16’の製造装置を示す模式側面図であり、図21は図20の装置で予備打ち抜き工程、貼着工程を終えたワークの模式平面形状を示す。なお、下コイルエンドプレート15’の製造装置、工程は上記上コイルエンドプレート16のそれらと同じであるので図示及び説明を省略する。また、図21で示す円板状でつなぎ部有りの上コイルエンドプレート16は図1に示すものと同じであるが、模式的に単なる輪板として略示されている。
【0045】
この実施例は、図1に示す上記実施例1において、つなぎ部(連接片部)15a、16aを除去し、その代わりに、下層コイル辺の先端部が嵌合する穴又は溝15dを塞がないように各下層コイル端部15cを輪板状の電気絶縁材(絶縁連結材)100(図21参照)に接着し、同様に、上層コイル辺の先端部が嵌合する穴又は溝16dを塞がないように各上層コイル端部16cを輪板状の上記電気絶縁材100と同一形状の電気絶縁材(図示せず)に接着したものである。
【0046】
したがって、この実施例では、つなぎ部15aが切除されてその代わりに各下層コイル端部15cが電気絶縁材100で一体化された円板状の下コイルエンドプレート15’が電機子鉄心12に装着され、同様に、つなぎ部16aが切除されてその代わりに各下層コイル端部16cが不図示の電気絶縁材で一体化された円板状の下コイルエンドプレート16’が電機子鉄心12に装着される。 このようにすれば、電機子コイル組付け後のつなぎ部15a、16aの除去作業を省略できる。なお、電気絶縁材100は電機子コイルの組付け後、剥離することも可能であるが、そのままにしておいてもなんら問題は生じない。また、上記実施例では、電気絶縁材100、101を粘着テープとしたが、電気絶縁性を有する輪板状の硬質樹脂薄板を接着剤で各下層コイル端部15c又は各上層コイル端部16cに貼付してもよい。当然、上層コイル端部16cが整流子片を兼ねる場合、この硬質樹脂薄板は上層コイル端部16cの内側に貼付されることが好ましい。このようにすれば、この硬質樹脂薄板は下層コイル端部15cと上層コイル端部16cとの間の電気絶縁を行う介在電気絶縁物を兼ねることもできる。同様に、下層コイル端部15cに貼付される上記硬質樹脂薄板は電機子鉄心13の端面との間の介在電気絶縁物を兼ねることもできる。
【0047】
次に、上記した電気絶縁材100で連結された各下層コイル端部15cを有するつなぎ部無しの上コイルエンドプレート16’の製造工程を以下に説明する。なお、つなぎ部無しの下コイルエンドプレート15’の製造工程も同じであるのでその説明は省略する。
まず、実施例1と同じ工程でつなぎ部16aで連結された上コイルエンドプレート16をプレス機401で導体板500から打ち抜く。なお、この時、重要なことは打ち抜かれた各上コイルエンドプレート16がつなぎ部502により両側の帯板501に連結され、更につなぎ部502により互いに一列に連結されていることである。図21において、16fは回転軸11を遊嵌するための穴である。
【0048】
次に、導体板500を貼着装置402に送り、この上コイルエンドプレート16の所定位置(穴16dを除く)に輪板形状の電気絶縁材100を貼付する。すなわち、この貼付は上記した一列に連結された上コイルエンドプレート16の列を一方向に貼着装置402に送ることにより実行される。
次に、貼着402を出た上コイルエンドプレート16は第2のプレス機403へ送られ、ここで、つなぎ部16a、502を切除されて、一枚の上コイルエンドプレート16を構成する各上層コイル端部16cが個別に分離されるとともに、他の上コイルエンドプレート16や帯板501からも分離されて、回転軸11に遊嵌可能な上コイルエンドプレート16’となる。当然、上コイルエンドプレート16’の各上層コイル端部16cは上記した電気絶縁材100で相互分離不能となっている。
【0049】
(実施例5)
他の実施例を図22を参照して説明する。
この実施例は一枚の略輪板状の電気絶縁材100の一面に下コイルエンドプレート15を貼付し、他面に上コイルエンドプレート16を貼付してなる両面接着型のプレート体600を回転軸11に遊嵌するものである。このようにしても、実施例1のコイル導体15、16の下層コイル辺15c及び上層コイル辺16cとこれらプレート15、16の穴(又は溝)15d、16dとをなんら支障なく接合(嵌合)することができる。
【0050】
この両面接着型のプレート体300の製造工程を以下に説明する。
まず、実施例4と同じ工程で電気絶縁材100が貼付された下コイルエンドプレート15’を形成し、更に同じ工程で上記の電気絶縁材100とは別の電気絶縁材100が貼付された上コイルエンドプレート16’を形成する。次に、上記両電気絶縁材100、100を接着すればよい。もちろん、単一の電気絶縁材の両面に下コイルエンドプレート15と上コイルエンドプレート16とを貼付することも可能である。このようにすればつなぎ部15a、16aの除去工程を省略できる他、組付け工程も簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の回転子の分解斜視図である。
【図2】(a)は電機子鉄心12の外周部の径方向拡大断面図である。
(b)は回転軸付電機子鉄心12の軸方向の側面図である。
【図3】実施例1のコイル導体14の斜視図である。
【図4】(a)は実施例1の下コイルエンドプレート15の軸方向断面図である。
(b)は(a)のA矢視図である。
【図5】(a)は実施例1の上コイルエンドプレート16の軸方向断面図である。
(b)は(a)のA矢視図である。
【図6】(a)は実施例1の回転子の下コイルエンドプレート15装着直後の状態を示す軸方向半断面図である。
(b)は(a)の径方向正面図である。
【図7】(a)は実施例1の回転子の上コイルエンドプレート16装着直後の状態を示す軸方向半断面図である。
(b)は(a)の径方向正面図である。
【図8】実施例2の回転子の分解斜視図である。
【図9】実施例2のコイル導体24の側面図である。
【図10】実施例2のコイル導体25の側面図である。
【図11】(a)は実施例2の下コイルエンドプレート26の軸方向断面図である。
(b)は(a)のA矢視図である。
【図12】(a)は実施例2の上コイルエンドプレート27の軸方向断面図である。
(b)は(a)のA矢視図である。
【図13】
(b)は実施例2の回転子の下コイルエンドプレート26装着直後の状態を示す軸方向断面図である。
(a)は(b)のA矢視図である。
(c)は(b)のB矢視図である。
【図14】
(a)は実施例2の回転子の上コイルエンドプレート27装着直後の状態を示す軸方向断面図である。
(b)は(a)の軸方向矢視の正面図である。
【図15】実施例3の回転子の分解斜視図である。
【図16】(c)は実施例3の下層コイル辺をなすコイル導体34の平面図である。
(a)は(c)のコイル導体34の先端部の平面図である。
(b)は(c)のコイル導体34のA方向矢視図である。
【図17】(c)は実施例3の上層コイル辺をなすコイル導体35の平面図である。
(a)は(c)のコイル導体35の先端部の平面図である。
(b)は(c)のコイル導体35のA方向矢視図である。
【図18】(a)は実施例3の下コイルエンドプレート26の下コイルエンドプレート15装着直後の状態を示す軸方向半断面図である。
(b)は(a)の軸方向矢視の正面図である。
【図19】(a)は実施例3の回転子の上コイルエンドプレート16装着直後の状態を示す軸方向半断面図である。
(b)は(a)の径方向正面図である。
【図20】実施例4の上コイルエンドプレート16’を製造する装置のブロック図である。
【図21】図20の装置で電気絶縁材100を貼着された上コイルエンドプレート16を示す(上コイルエンドプレート16’の半製品を示す)模式平面図である。
【図22】実施例5の複合コイルエンドプレート600を示す軸方向(厚さ方向)断面図である。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a method for manufacturing an armature coil of a rotating electric machine, for example, a DC motor, or a rotor including an armature coil manufactured by the manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the rotor of a small DC motor such as a starter has a commutator manufacturing process including molding, an armature coil winding process, a commutator assembly process, and a joining process of joining an armature coil to a commutator piece in order. It is manufactured by implementation.
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-194541 discloses that a brush contact portion extending in the axial direction is partially buried in a surface portion of a mold resin cylinder (insulating material) fitted on a rotating shaft, and a mold resin cylinder is provided. An inner conductor that extends in the axial direction while being inclined in the circumferential direction is embedded in the inside, and extends from one end of the brush contact portion to the outer riser portion in the radial direction, and between the outer riser portion and the armature core, A commutator piece is disclosed in which an inner riser portion extends radially from one end of an inner conductor while being electrically insulated from both. By doing so, the coil end can be omitted.
[0003]
A surface type commutator in which commutator pieces are radially arranged in a radial direction is also known. In the surface type commutator, the commutator piece does not have to be carried on the outer periphery of the mold resin cylinder, which is advantageous in high-speed rotation.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional method for manufacturing a rotor of a rotating electric machine has a problem in that the manufacturing steps are complicated and diversified as described above, and automation is not easy due to continuous skilled work.
In the conventional rotor described above, the coil end of the armature coil is axially expanded from the armature core, so that an increase in space is inevitable, and a large centrifugal force is applied to this coil end. Since the commutator mold resin tube fitted on the rotating shaft carries the commutator piece on its outer periphery, it has a disadvantage that measures must be taken. Inherently has the disadvantage of being inferior. In other words, the mold resin tube carrying the commutator piece on its outer periphery must hold the commutator piece against its centrifugal force, and furthermore, the effect of resistance heat of the commutator piece and frictional heat generated by the brush. Large thermal and mechanical loads.
[0005]
In the surface type commutator described above, the surface type commutator is disposed from the end face of the armature core through the coil end accommodating space of the coil in order to bend the coil at a required pitch, and a brush is further laterally provided outside the commutator. However, there is a problem that the axial length, the physique, and the weight of the motor increase. In addition, there is a problem that high-speed rotation of the motor is limited by centrifugal force applied to the coil end.
[0006]
Furthermore, since the commutator piece of the above publication has a large-diameter riser portion, the centrifugal force of the commutator piece proportional to the radius is significantly increased compared to the conventional art, and the load on the mold resin cylinder that supports it is large, Includes the problem that the motor cannot rotate at high speed. Further, the commutator piece, that is, both the brush contact portion and the inner conductor, must be supported in two stages in the radial direction in the mold resin cylinder, and the burden on the mold resin cylinder becomes more severe than in the conventional case. I have. In addition, since the frictional heat generated at the brush contact portion due to friction with the brush must be transmitted to both riser portions, the temperature of the mold resin tube supporting the brush contact portion and the inner axial conductor portion becomes considerably high. I will. Furthermore, since the inner conductor must be obliquely provided in the circumferential direction, there is a disadvantage that the axial length of the molded resin cylinder cannot be shortened.
[0007]
In view of the above-mentioned problem, the present inventors extend a coil side housed in a slot formed on the outer peripheral surface of an armature core of a DC motor, and extend substantially perpendicularly to a rotation axis along an end face of the armature core. After the coil side is accommodated in the slot, the radial outer end of the coil end is joined to the end of the coil side, and the radial inner end of the coil end is further bonded to the slot. Developed a technology to form an armature coil of a rotating electric machine by joining to the radial inner end of another coil end (hereinafter, this type of armature coil is also referred to as a disc-shaped coil end type armature coil). Filed. This armature coil has many advantages, as described below.
[0008]
However, in the above-described disc-shaped coil end type armature coil, in order to individually join a large number of coil ends to the coil sides, it is necessary to first accurately position them, and the coil sides are regulated by slots. It is easily held in a predetermined spatial position. However, it is not easy to accurately position and hold a large number of coil ends at the time of the joining, and it is presumed that a complicated positioning mechanism or procedure is required.
[0009]
Of course, it is possible to integrate the coil side and the coil end in advance, but a bending step is required, and it becomes difficult to insert the coil side into the slot from the axial direction, and the slot opening is sufficiently wide. The serious problem of having to use slots arises.
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and one object thereof is to provide a method of manufacturing a disk-shaped coil end type armature coil in which positioning of each coil end is easy before joining a coil side and a coil end. It is in.
[0010]
Another object of the present invention is to provide a disc-shaped coil end type armature which can insert a coil side into a slot in the axial direction and can easily position each coil end before joining the coil side to the coil end. An object of the present invention is to provide a method for manufacturing a coil.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
According to a first configuration of the present invention, an upper coil side and a lower coil side each formed of a conductor housed in a slot formed on an outer peripheral surface of an armature core of a rotating electric machine and having both ends protruding from both ends of the slot; A lower coil end electrically connected to an end of the lower coil side, and a lower coil end formed of a conductor extending in a radial direction, and a radial outer end electrically connected to an end of the upper coil side. Upper coil end portion made of a conductor that is electrically connected and extends radially inward, and a radial outer end portion of the lower coil end portion and a radial inner end portion of the upper coil end portion are electrically connected. A method for manufacturing an armature coil of a rotating electric machine that is connected,
A predetermined number of lower coil ends arranged in a disk shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween, and the lower coil ends formed integrally with the lower coil ends. To form an inner disk consisting of a connecting piece that connects
A predetermined number of upper coil ends arranged in a disc shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween; and the upper coil ends formed integrally with the upper coil ends. To form an outer disk consisting of a connecting piece that connects
After the inner disk is fitted to the rotating shaft fitted to the armature core, the outer disk is further fitted, and a radially outer end of the upper coil end and an end of the upper coil side are provided. And connecting the radial outer end of the lower coil end and the end of the lower coil side, connecting the radial inner ends of both coil ends, and then connecting the connecting piece RemoveThereby, the end of the upper coil also serves as a commutator pieceIt is characterized by:
[0012]
The present invention2In the first configuration, each of the slots accommodates a pair of the upper coil side and the lower coil side, and each of the upper coil end and the lower coil end is twice the number of the slots. It is characterized by being formed by the number equal to.
[0013]
The present invention3Is characterized in that, in the first configuration, the connecting piece is formed at an inner peripheral end of the inner disk and an outer peripheral end of the outer disk.
The present invention4Is characterized in that, in the first configuration, the connecting piece has a wheel plate shape.
[0014]
The present invention5In the first configuration, the lower coil end portion on one end side of the armature core, the lower layer coil side, the upper layer coil end portion on one end side of the armature core, and the upper layer coil side may be further configured as follows. The coil conductor is formed integrally to form a substantially one-turn coil conductor, and the lower and upper coil ends at the other end of the armature core are constituted by the inner disk and the outer disk. And
[0015]
The present invention6In the first configuration, the lower coil end on one end side of the armature core is formed integrally with the lower coil side, and the upper coil end on one end side of the armature core is The end of the lower coil and the end of the upper coil on the other end side of the armature iron core are formed integrally with the upper coil side, and are characterized by being constituted by the inner disk and the outer disk.
[0016]
The present invention7Is characterized in that, in the above-mentioned first configuration, a pair of the inner disk and the outer disk is further fitted on both sides of the armature core.
The present invention8The upper coil side and the lower coil side which are accommodated in slots formed on the outer peripheral surface of the armature iron core of the rotating electric machine and whose both ends are made of a conductor protruding from both ends of the slots, and the radial outer end is A lower coil end portion made of a conductor electrically connected to an end portion of the lower coil side and extending in a radial direction, and a radial outer end portion electrically connected to an end portion of the upper coil side. An upper coil end portion made of a conductor extending radially inward, and a rotation formed by electrically connecting a radial outer end portion of the lower coil end portion and a radial inner end portion of the upper coil end portion. A method for manufacturing an armature coil of an electric machine,
A predetermined number of lower coil ends arranged in a disk shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween, and the lower coil ends formed integrally with the lower coil ends. Punching out the inner disk consisting of the connecting piece that connects
A predetermined number of upper coil ends arranged in a disc shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween; and the upper coil ends formed integrally with the upper coil ends. Punching out the outer disk consisting of the connecting piece that connects
After attaching an insulating connecting member made of an electrically insulating thin plate or film to each lower coil end of the inner disk, the connecting piece is removed to form an inner disk without a connecting piece,
After attaching an insulating connecting material made of an electrically insulating thin plate or film to each upper coil end of the outer disk, the connecting piece is removed to form an outer disk without a connecting piece,
After the inner disk is fitted to the rotating shaft fitted to the armature core, the outer disk is further fitted, and a radially outer end of the upper coil end and an end of the upper coil side are provided. To connect the radial outer end of the lower coil end and the end of the lower coil side, and connect the radial inner ends of both coil ends.Thereby, the end of the upper coil also serves as a commutator pieceA method for manufacturing an armature coil of a rotating electric machine, characterized in that:
[0017]
The present invention9The configuration of the above8Further, the inner disk and the outer disk are attached to both surfaces of the insulating connecting member.
[0018]
[Action and effect of the invention]
In the first configuration of the present invention, since the coil end of the armature coil is configured by the upper coil end and the lower coil end joined to each other at the radial inner ends, the following effects are obtained.
First, since the armature coil has the above structure, the axial dimension of the coil end, which is a coil end portion, is short, so that the size and weight of the motor can be reduced or reduced, and the conventional substantially cylindrical coil end can be used. As compared with the above, the deflection and the like at the time of high-speed rotation are reduced, so that the high-speed rotation realizes a small and large output.
[0019]
In addition, since the coil end is configured by connecting the end located on the smaller diameter side of the half-turn coil conductor to the similar end of the other coil conductor to form an armature coil, the coil structure is extremely simple, The coil conductor of each half turn can be formed only by pressing and bending, and the complicated winding work on the conventional armature core can be omitted, so that the manufacture and assembly of the armature coil is much easier than before. .
[0020]
Furthermore, since each coil end joined in a disk shape by the connecting piece is individually joined to the end of each coil side, the connecting piece is cut off, so that the lower coil end and the upper coil end are cut off. Relative positioning becomes extremely simple. That is, by setting the positions of the disks, the positions of the ends of all the coils can be adjusted.
Further, the coil side is not inserted into the slot in the axial direction, so that the adoption of the odd-shaped slot can be avoided.
[0021]
Note that the connection between the connecting piece and the coil end may be tentatively connected. The present inventionThen furtherSince the upper coil end also serves as a commutator piece, the axial length of the rotating electric machine can be further reduced, and the conventional cylindrical commutator can be omitted.
The present invention2In the configuration, the armature coil structure can be further simplified in the first configuration.
[0022]
That is, the upper coil side of one end of the armature core, the lower coil end of the one end, the lower coil end, the lower coil end of the other end of the armature core, the upper coil end of the other end, the upper layer An armature coil for one turn is formed by the coil side, and a predetermined number of armature coils can be formed by connecting the above configuration repeatedly.
The present invention3According to the configuration, in the first configuration, the connecting piece portion is further formed on the inner peripheral end of the inner disk and the outer peripheral end of the outer disk, so that they can be easily cut off.
[0023]
The present invention4According to the structure of the first aspect, the connecting piece has a wheel plate shape in the first structure, so that it is easy to cut them off. That is, the wheel plates can be cut off at once. Further, since the connecting pieces are located at the same position in the radial direction of the rotating shaft, the cutting may be performed sequentially while rotating the rotating shaft.
The present invention5In the configuration of the first aspect, the lower coil end, the upper coil end, the lower coil side, and the upper coil side of one end of the armature core are further integrally formed. The connection between the coil side and the coil end can be halved while securing the advantage of being able to be inserted in the direction.
[0024]
The present invention6In the first configuration, the lower coil end of one end is formed integrally with the lower coil side, and the upper coil end of one end is formed integrally with the upper coil side. Can be reduced by half while securing the advantage that the coil can be inserted into the slot in the axial direction.
The present invention7In the configuration of the first aspect, the pair of the inner disk and the outer disk is further fitted to both sides of the armature core in the first configuration, so that the bending process of the lower coil side and the upper coil side can be omitted. .
[0025]
The present invention8In the configuration described above, a coil end (referred to as a lower coil end or an upper coil end) is slightly connected to each other by a connecting piece, and is punched out of a conductor plate into a disk shape. After attaching an electrically insulating insulating connecting material and holding each coil end in a disk shape, the connecting piece is removed, and the lower coil end is joined to the lower coil side or the upper coil end and the upper layer are joined. After joining with the coil side, the armature coil is assembled with or without peeling off the insulating connecting material. Therefore, it is easy to align the coil ends at the time of assembly, and then remove the insulating connecting material. Since the process can be omitted, the working process is significantly simplified.
[0026]
The present invention9In the configuration of the ninth configuration, since the inner disk and the outer disk are further bonded and integrated on both surfaces of the insulating connecting material, the work of mounting the disk on the armature core and positioning is performed once. And the process can be further shortened.
[0027]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the method for manufacturing an armature coil of a rotating electric machine according to the present invention will be described. These embodiments are examples of application to a rotor of a vehicle starter motor. The starter motor for a vehicle is a normal commutator type DC motor, and its stator structure is well known, so that the description thereof is omitted.
[0028]
(Example 1)
FIG. 1 is an exploded view of the rotor of this embodiment.
[0029]
Next, the lower coil end plate (the inner disk in the present invention) 15 will be described with reference to FIG. The lower
[0030]
Next, the upper coil end plate (outer disk in the present invention) 16 will be described with reference to FIG. The upper
[0031]
The lower
Next, a manufacturing process of the rotor will be described with reference to FIG.
First, the
[0032]
Next, the lower
[0033]
Next, the upper
[0034]
Next, the upper
[0035]
Next, the
[0036]
(Example 2)
A second embodiment, which is a modification of the first embodiment, will be described below with reference to FIG.
This embodiment differs from the
[0037]
In this embodiment, the
What is important in this embodiment is not shown in FIG. 8, but a lower
[0038]
The manufacturing sequence of the rotor will be described below with reference to FIG.
After the
[0039]
Next, one
Next, the radial inner end of the
[0040]
Next, the lower
Next, the joint portion is cut or worn as in the first embodiment to obtain an armature.
(Example 3)
A third embodiment, which is a modification of the first embodiment, will be described below with reference to FIG.
[0041]
In this embodiment, the
That is, in this embodiment, a pair of
[0042]
The manufacturing sequence of the rotor will be described below with reference to FIG. After the
[0043]
Next, both upper
Next, the radial inner end of the upper
[0044]
Thereafter, the connecting
In the above embodiment, the
(Example 4)
Another embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 20 is a schematic side view showing a manufacturing apparatus for the disk-shaped upper coil end plate 16 'having no connecting portion used in this embodiment, and FIG. 21 shows a preliminary punching step and a sticking step using the apparatus shown in FIG. 2 shows a schematic plan shape of the workpiece after finishing. In addition, since the manufacturing apparatus and process of the lower coil end plate 15 'are the same as those of the upper
[0045]
This embodiment is different from the first embodiment shown in FIG. 1 in that the connecting portions (connecting piece portions) 15a and 16a are removed, and instead, the holes or the
[0046]
Therefore, in this embodiment, the connecting
[0047]
Next, a manufacturing process of the upper coil end plate 16 'having no connecting portion and having the lower
First, the upper
[0048]
Next, the conductive plate 500 is sent to the attaching
Next, the upper
[0049]
(Example 5)
Another embodiment will be described with reference to FIG.
In this embodiment, a double-sided adhesion
[0050]
The manufacturing process of the double-sided adhesive plate body 300 will be described below.
First, the lower coil end plate 15 'on which the electric insulating
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a rotor according to a first embodiment.
FIG. 2A is an enlarged radial cross-sectional view of an outer peripheral portion of an
(B) is an axial side view of the
FIG. 3 is a perspective view of a
FIG. 4A is an axial sectional view of a lower
(B) is an arrow A view of (a).
FIG. 5A is an axial sectional view of an upper
(B) is an arrow A view of (a).
FIG. 6A is an axial half-sectional view showing a state immediately after the lower
(B) is a radial front view of (a).
FIG. 7A is a half sectional view in the axial direction showing a state immediately after the upper
(B) is a radial front view of (a).
FIG. 8 is an exploded perspective view of a rotor according to a second embodiment.
FIG. 9 is a side view of a
FIG. 10 is a side view of a
FIG. 11A is an axial sectional view of a lower
(B) is an arrow A view of (a).
FIG. 12A is an axial sectional view of an upper
(B) is an arrow A view of (a).
FIG. 13
(b() Is an axial sectional view showing a state immediately after the lower
(a() Is a view on arrow A of (b).
(C) is a view on arrow B of (b).
FIG. 14
FIG. 9A is an axial cross-sectional view illustrating a state immediately after the upper
(b) Is (a)ofAxial front viewIt is.
FIG. 15 is an exploded perspective view of a rotor according to a third embodiment.
FIG. 16C is a plan view of a
(A) is a top view of the tip part of
FIG. 4B is a view of the
FIG. 17C is a plan view of a
(A) is a top view of the tip part of
FIG. 3B is a view of the
FIG.(A)FIG. 14 is an axial half-sectional view showing a state immediately after the lower
(B) of (a)Axial arrowIt is a front view.
FIG. 19A is an axial half-sectional view showing a state immediately after the upper
(B) is a radial front view of (a).
FIG. 20 is a block diagram of an apparatus for manufacturing an upper
21 is a schematic plan view showing the upper coil end plate 16 (showing a semi-finished product of the upper coil end plate 16 ') to which the electric insulating
FIG. 22 is an axial (thickness) sectional view showing a composite
Claims (9)
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記下層コイル端部と、前記下層コイル端部と一体に形成されて前記各下層コイル端部を接続する連接片部とからなる内側円板を形成し、
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記上層コイル端部と、前記上層コイル端部と一体に形成されて前記各上層コイル端部を接続する連接片部とからなる外側円板を形成し、
前記電機子鉄心に嵌入された回転軸に前記内側円板を嵌着後、更に前記外側円板を嵌着するとともに、前記上層コイル端部の径方向外端部及び前記上層コイル辺の端部を接続し、前記下層コイル端部の径方向外端部及び前記下層コイル辺の端部を接続し、前記両コイル端部の径方向内端部同士を接続し、そしてその後、前記連接片部を除去することにより、前記上層コイル端部は整流子片を兼ねることを特徴とする回転電機の電機子コイルの製造方法。The upper coil side and the lower coil side, which are accommodated in slots formed on the outer peripheral surface of the armature core of the rotating electric machine and whose both ends are made of conductors protruding from both ends of the slot, and the radial outer end is the lower coil side The lower coil end portion made of a conductor electrically connected to the end portion of the upper coil side and extending radially inward, and the radial outer end portion is electrically connected to the edge of the upper coil side and radially inward. An armature of a rotating electric machine, comprising: an upper coil end portion made of an extending conductor; and a radially outer end portion of the lower coil end portion and a radially inner end portion of the upper coil end portion electrically connected to each other. A method for manufacturing a coil, comprising:
A predetermined number of lower coil ends arranged in a disk shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween, and the lower coil ends formed integrally with the lower coil ends. To form an inner disk consisting of a connecting piece that connects
A predetermined number of upper coil ends arranged in a disc shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween; and the upper coil ends formed integrally with the upper coil ends. To form an outer disk consisting of a connecting piece that connects
After the inner disk is fitted to the rotating shaft fitted to the armature core, the outer disk is further fitted, and a radially outer end of the upper coil end and an end of the upper coil side are provided. And connecting the radial outer end of the lower coil end and the end of the lower coil side, connecting the radial inner ends of both coil ends, and then connecting the connecting piece A method of manufacturing an armature coil of a rotating electric machine , wherein the end of the upper layer coil also serves as a commutator piece by removing the coil .
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記下層コイル端部と、前記下層コイル端部と一体に形成されて前記各下層コイル端部を接続する連接片部とからなる内側円板を導体板から打ち抜き、
略渦巻き状又は略径方向に延在する分離溝を挟んで円板状に配置された所定数の前記上層コイル端部と、前記上層コイル端部と一体に形成されて前記各上層コイル端部を接続する連接片部とからなる外側円板を導体板から打ち抜き、
電気絶縁性の薄板又は膜からなる絶縁連結材を前記内側円板の各前記下層コイル端部に貼着した後、前記連接片部を除去して連接片部無しの内側円板を形成し、
電気絶縁性の薄板又は膜からなる絶縁連結材を前記外側円板の各前記上層コイル端部に貼着した後、前記連接片部を除去して連接片部無しの外側円板を形成し、
前記電機子鉄心に嵌入された回転軸に前記内側円板を嵌着後、更に前記外側円板を嵌着するとともに、前記上層コイル端部の径方向外端部及び前記上層コイル辺の端部を接続し、前記下層コイル端部の径方向外端部及び前記下層コイル辺の端部を接続し、前記両コイル端部の径方向内端部同士を接続することにより、前記上層コイル端部は整流子片を兼ねることを特徴とする回転電機の電機子コイルの製造方法。The upper coil side and the lower coil side, which are accommodated in slots formed on the outer peripheral surface of the armature core of the rotating electric machine and whose both ends are made of conductors protruding from both ends of the slot, and the radial outer end is the lower coil side The lower coil end portion made of a conductor electrically connected to the end portion of the upper coil side and extending radially inward, and the radial outer end portion is electrically connected to the edge of the upper coil side and radially inward. An armature of a rotating electric machine, comprising: an upper coil end portion made of an extending conductor; and a radially outer end portion of the lower coil end portion and a radially inner end portion of the upper coil end portion electrically connected to each other. A method for manufacturing a coil, comprising:
A predetermined number of lower coil ends arranged in a disk shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween, and the lower coil ends formed integrally with the lower coil ends. Punching out the inner disk consisting of the connecting piece that connects
A predetermined number of upper coil ends arranged in a disc shape with a substantially spiral or substantially radially extending separation groove interposed therebetween; and the upper coil ends formed integrally with the upper coil ends. Punching out the outer disk consisting of the connecting piece that connects
After attaching an insulating connecting member made of an electrically insulating thin plate or film to each lower coil end of the inner disk, the connecting piece is removed to form an inner disk without a connecting piece,
After attaching an insulating connecting material made of an electrically insulating thin plate or film to each upper coil end of the outer disk, the connecting piece is removed to form an outer disk without a connecting piece,
After the inner disk is fitted to the rotating shaft fitted to the armature core, the outer disk is further fitted, and a radially outer end of the upper coil end and an end of the upper coil side are provided. By connecting the radial outer end of the lower coil end and the end of the lower coil side, and connecting the radial inner ends of the two coil ends to the upper coil end. Is a method of manufacturing an armature coil of a rotating electric machine, which also serves as a commutator piece .
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