JP3550975B2 - Brake fluid pressure control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキ液圧制御装置に係り、特に、車両のブレーキ液圧を制御する装置として好適なブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平5−139279号に開示される如く、マスタシリンダとホイルシリンダとの間に配設されるマスタカット弁と、所定のブレーキ液圧を発生する高圧源とを備える装置が知られている。上記従来の装置において、マスタカット弁を閉弁状態とすると、マスタシリンダを、ホイルシリンダおよび高圧源から遮断することができる。
【0003】
かかる状況下で、高圧源からホイルシリンダにブレーキ液圧を供給すると、そのブレーキ液圧がマスタシリンダに流入するのを防止しつつ、ホイルシリンダ圧PW/C を増圧することができる。従って、上記従来のブレーキ装置によれば、ブレーキ操作量に関わらず、ホイルシリンダ圧PW/C を任意の液圧に制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の装置においてブレーキ制御が実行されると、マスタカット弁の両側に大きな差圧が発生することがある。マスタカット弁の両側に発生する差圧は、マスタカット弁の開弁動作を妨げる力として作用することがある。このため、上記従来の装置においては、ブレーキ制御の終了が要求された際に、マスタカット弁が適正に開弁しないことがある。
【0005】
上記従来の装置において、ブレーキ制御の終了が要求された際にマスタカット弁が適正に開弁しないと、ブレーキ制御の実行中に発生したホイルシリンダ圧PW/C がホイルシリンダとマスタカット弁との間に封じ込められる事態が生ずる。この点、上記従来のブレーキ液圧制御装置は、ホイルシリンダ圧PW/C を常に適正に制御する装置として必ずしも最適なものではなかった。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、ブレーキ制御の実行に伴って発生したホイルシリンダ圧PW/C を、ホイルシリンダとマスタカット弁との間に不当に封じ込めることのないブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、マスタシリンダとホイルシリンダとの間に配設されるマスタカット弁と、前記ホイルシリンダに対してブレーキ液圧を供給する高圧源とを備え、前記マスタカット弁を閉弁した状態で前記高圧源から前記ホイルシリンダにブレーキ液圧を供給するブレーキ制御を実行するブレーキ液圧制御装置において、
前記ブレーキ制御の終了時にホイルシリンダ圧を開放することによって前記マスタカット弁の両側の差圧を減少させる第1開放手段と、
前記第1開放手段によるホイルシリンダ圧の開放が実行された後に、前記マスタカット弁を開弁状態とするマスタカット弁開弁手段と、を備えるブレーキ液圧制御装置により達成される。
【0008】
本発明において、ブレーキ制御の終了時には、ホイルシリンダ圧PW/C の開放が図られた後、マスタカット弁の開弁が要求される。ホイルシリンダ圧PW/C の開放が図られると、マスタカット弁の開弁動作を妨げる差圧が減少する。このため、本発明によれば、ブレーキ制御の終了時に確実にマスタカット弁を開弁させることができる。
。
【0009】
また、上記の目的は、請求項2に記載する如く、上記請求項1記載のブレーキ液圧制御装置において、
車両の始動時にホイルシリンダ圧を開放する第2開放手段を備えるブレーキ液圧制御装置により達成される。
本発明において、ブレーキ制御の実行中に車両のイグニッションスイッチ(IGスイッチ)がオフされると、第1開放手段によるホイルシリンダ圧PW/C の開放が実行されないまま全ての制御が終了されることがある。この場合、後に車両が始動される際に、ホイルシリンダとマスタカット弁との間に液圧が封じ込められていることがある。本発明においては、車両の始動が図られる際にホイルシリンダ圧PW/C の開放が図られる。ホイルシリンダ圧PW/C が開放されると、その時点でマスタカット弁の作動を妨げる差圧が消滅し、マスタカット弁が適正な位置に作動する。マスタカット弁が適正に作動すると、その時点で液圧の封じ込めが確実に解除される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例であるブレーキ液圧制御装置のシステム構成図を示す。本実施例のブレーキ液圧制御装置は電子制御ユニット10(以下、ECU10と称す)を備えている。
また、本実施例のブレーキ液圧制御装置はブレーキペダル11を備えている。ブレーキペダル11の近傍にはブレーキスイッチ12が配設されている。ブレーキスイッチ12は、ブレーキペダル11が踏み込まれることによりオン信号を出力する。ECU10は、ブレーキスイッチ12の出力信号に基づいてブレーキペダル11が踏み込まれているか否かを判別する。
【0011】
ブレーキペダル11はブレーキブースタ13に連結されている。また、ブレーキブースタ13はマスタシリンダ14に固定されている。ブレーキブースタ13は、ブレーキペダル11に加えられたブレーキ踏力を増幅してマスタシリンダ14に伝達する。マスタシリンダ14は、その内部にブレーキ踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧PM/C を発生する。
【0012】
マスタシリンダ14には、レギュレータ15が固定されている。マスタシリンダ14およびレギュレータ15の上部にはリザーバタンク16が配設されている。リザーバタンク16には、ブレーキフルードが貯留されている。マスタシリンダ14は、ブレーキペダル11の踏み込みが解除されている場合にリザーバタンク16と導通状態となる。
【0013】
ブレーキ液圧制御装置はポンプ18を備えている。ポンプ18の吸入孔にはリザーバタンク16が連通している。ポンプ18の吐出孔には、逆止弁20を介してアキュムレータ22が接続されている。アキュムレータ22は、ポンプ18から吐出される液圧をアキュムレータ圧PACC として蓄える。ポンプ18は、アキュムレータ圧PACC が所定の範囲内に収まるようにリザーバタンク16内のブレーキフルードをアキュムレータ22側へ吐出する。
【0014】
アキュムレータ22には、上述したレギュレータ15が連通している。レギュレータ15は、アキュムレータ22を高圧源とし、かつ、リザーバタンク16を低圧源として、マスタシリンダ圧PM/C と等しい液圧(以下、レギュレータ圧PREG と称す)を生成する。
レギュレータ15には液圧通路24が連通している。液圧通路24にはブレーキ液圧センサ26(以下、PREG センサ26と称す)が連通している。PREG センサ26はレギュレータ圧PREG に応じた出力信号pREGを発生する。ECU10は、出力信号pREGに基づいてレギュレータ圧PREG を検出する。
【0015】
液圧通路24には、また、増圧用リニア制御弁28(以下、SLA28と称す)および逆止弁30を介して液圧通路31が連通している。SLA28は、液圧通路24の液圧が液圧通路31の液圧に比して所定のリリーフ圧Prel を超えて高圧である場合に開弁する制御弁である。SLA28は、ECU10から供給される駆動信号に応じてリリーフ圧Prel をリニアに変化させる。逆止弁30は、液圧通路31側から液圧通路24側へ向かう流体の流れを許容する一方向弁である。
【0016】
液圧通路31には、ブレーキ液圧センサ34(以下、PR センサ34と称す)が連通している。PR センサ34は、液圧通路31の内圧PR に応じた出力信号pRを発生する。ECU10は、出力信号pRに基づいて液圧通路31の内圧PR を検出する。
液圧通路31は、減圧用リニア制御弁36(以下、SLR36と称す)、および、逆止弁38を介して減圧制限リザーバ40に連通している。SLR36は、その内部に可変オリフィスを備える制御弁である。SLR36は、そのオリフィスの有効径を、ECU10から供給される駆動信号に応じてリニアに変化させる。逆止弁38は、減圧制限リザーバ40側から液圧通路31側へ向かう流体の流れを許容する一方向弁である。補助リザーバ40は、その内部に所定量のブレーキフルードを貯留することができる。
【0017】
液圧通路31には、保持弁42(以下、SRH42と称す)および逆止弁44を介して液圧通路46が連通している。SRH42は、常態で開弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供給されることにより閉弁状態となる2位置の電磁弁である。一方、逆止弁44は、液圧通路46側から液圧通路31側へ向かう流体の流れを許容する一方向弁である。
【0018】
液圧通路46は、プロポーショニングバルブ48(以下、Pバルブ48と称す)を介して左右後輪RL,RRのホイルシリンダ50,52に連通していると共に、減圧弁54(以下、SRR54と称す)を介してリザーバ通路56に連通している。SRR54は、常態で閉弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供給されることにより開弁状態となる2位置の電磁弁である。リザーバ通路56は、上述したリザーバタンク16に連通している。
【0019】
液圧通路31は、分離弁58(以下、SS58と称す)を介して液圧通路60に連通している。SS58は、常態で閉弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供給されることにより開弁状態となる2位置の電磁弁である。液圧通路60には、その内圧PF に応じた出力信号pFを発生するブレーキ液圧センサ62(以下、PF センサ62と称す)が配設されている。ECU10は、出力信号pFに基づいて液圧通路60の内圧PF を検出する。
【0020】
液圧通路60は、保持弁64(以下、SFLH64と称す)および逆止弁66を介して液圧通路68に連通していると共に、保持弁70(以下、SFRH70と称す)および逆止弁72を介して液圧通路74に連通している。SFLH64およびSFRH70は、共に、常態で開弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供給されることにより閉弁状態となる2位置の電磁弁である。一方、逆止弁66,72は、液圧通路68側または液圧通路74側から液圧通路60側へ向かう流体の流れのみを許容する一方向弁である。
【0021】
液圧通路68および液圧通路74は、それぞれ、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78に連通していると共に、減圧弁80(以下、SFLR80と称す)および減圧弁82(以下、SFRR82と称す)を介してリザーバ通路56に連通している。SFLR80およびSFRR82は、常態で閉弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供給されることにより開弁状態となる2位置の電磁弁である。
【0022】
マスタシリンダ14には液圧通路84が連通している。液圧通路84にはブレーキ液圧センサ86(以下、PM/C センサ86と称す)が連通している。PM/C センサ86は、マスタシリンダ圧PM/C に応じた出力信号pMCを発生する。ECU10は、出力信号pMCに基づいてマスタシリンダ圧PM/C を検出する。
液圧通路84には、また、第1マスタカット弁88(以下、SMC−188と称す)を介して液圧通路74が連通していると共に、第2マスタカット弁90(以下、SMC−290と称す)を介して液圧通路68が連通している。SMC−188およびSMC−290は、共に、常態で開弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供給されることにより閉弁状態となる2位置の電磁弁である。
【0023】
液圧通路84には、更に、ブレーキストロークシミュレータ92が連通している。ブレーキストロークシミュレータ92は、SMC−188およびSMC−290が閉弁状態とされた際に、マスタシリンダ14から流出するブレーキフルードを吸収して適正なブレーキフィーリングを実現するための機構である。
次に、本実施例のブレーキ液圧制御装置の動作について説明する。
【0024】
本実施例のブレーキ液圧制御装置は、PM/C センサ86の出力信号pMCに基づいてブレーキペダル11が踏み込まれたことを検出すると、1系統液圧制御を開始する。1系統液圧制御は、SMC−188およびSMC−290をオン状態(閉弁状態)とし、SS58をオン状態(開弁状態)とし、かつ、SLA28およびSLR36を適当に制御することで実現される。
【0025】
1系統液圧制御によれば、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78を、左右後輪RL,RRのホイルシリンダ50,52と同様に、マスタシリンダ14から遮断して液圧通路31に連通させることができる。従って、1系統液圧制御によれば、全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C をレギュレータ15を液圧源として制御することができる。
【0026】
レギュレータ15は、上述の如くマスタシリンダ圧PM/C と等しいレギュレータ圧PREを発生する。また、SLA28によれば、液圧通路31にレギュレータ圧PREに比してリリーフ圧Prel だけ低い液圧を供給することができる。更に、SLR36によれば、液圧通路31から補助リザーバ40にブレーキフルードを流出させることにより液圧通路31の液圧を減圧することができる。このため、1系統液圧制御によれば、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C と同等以下の任意の液圧に制御することができる。
【0027】
ブレーキ液圧制御装置は、PM/C センサ86の出力信号pMCに基づいてブレーキペダル11の踏み込みが解除されたことを検出すると、全ての制御弁をオフ状態とする。この場合、ブレーキ液圧制御装置において図1に示す状態が実現される。以下、この状態を通常状態と称す。
ブレーキ液圧制御装置において通常状態が実現されると、前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C がSMC−186およびSMC−290を通ってマスタシリンダ14に開放されると共に、後輪RL,RRのホイルシリンダ圧PW/C が逆止弁30を通ってレギュレータ15に開放される。従って、ブレーキ液圧制御装置によれば、ブレーキペダル11の踏み込みが解除された後に、各輪のホイルシリンダ圧PW/C を適正に大気圧まで減圧することができる。
【0028】
図2は、本実施例のブレーキ液圧制御装置に用いられるSMC−188の断面図を示す。以下、図2を参照して、SMC−188の構成について説明する。尚、SMC−290は、構成においてSMC−188と同一である。このため、SMC−290の構成についてはその説明を省略する。
SMC−188はスリーブ94を備えている。スリーブ94は非磁性材料で構成されている。スリーブ94の周囲には、電磁コイル96が配設されている。また、スリーブ94の内部には、プランジャ98が挿入されている。プランジャ98は、スリーブ94の内径に比して僅かに小さな外径を有する可動子100と、可動子100に固定された可動軸102とを備えている。可動子100は、磁性材料で構成されている。一方、可動軸102は、非磁性材料で構成されている。
【0029】
スリーブ94には、また、コア104が圧入されている。コア104には、その中央部に第1貫通孔106が設けられている。可動軸102は、第1貫通孔106の内部に摺動可能に保持されている。コア104には、第1貫通穴106に比して大きな径を有する第2貫通孔108が設けられている。第2貫通孔108には、コア104の径方向に延在する液圧通路110が連通している。
【0030】
第2貫通孔108の内部にはボール弁112が配設されている。ボール弁112は、保持具114により、可動軸102の先端部と当接する位置に保持されている。第2貫通孔108の開口部には弁座116が圧入されている。弁座116には、その中央部に液圧通路118が形成されている。保持具114と弁座116との間にはスプリング120が配設されている。ボール弁112および保持具114は、スプリング120によって弁座116から離座する方向に付勢されている。
【0031】
SMC−188は、液圧通路110をホイルシリンダ78に(液圧通路74に)連通し、かつ、液圧通路118をマスタシリンダ14に(液圧通路84に)連通した状態で用いられる。液圧通路110と液圧通路118とは、ボール弁112が弁座116から離座することにより導通状態となり、一方、ボール弁112が弁座116に着座することにより遮断状態となる。
【0032】
SMC−188において、電磁コイル96に励磁電流が供給されていない場合は、スプリング114の付勢力によりボール弁112が弁座116から離座する。従って、SMC−188によれば、電磁コイル96への励磁電流の供給を停止することにより開弁状態を実現することができる。
SMC−188において、電磁コイル96に励磁電流が供給されている場合は、プランジャ98の可動子100とコア104との間に、両者を引き寄せる電磁力が発生する。このため、電磁コイル96に適当な励磁電流が供給されると、スプリング114の付勢力に抗ってボール弁112が弁座116に着座する。従って、SMC−188によれば、電磁コイル96に適当な励磁電流を供給することにより閉弁状態を実現することができる。
【0033】
ところで、SMC−188において、ボール弁112が弁座116に着座している場合は、液圧通路118と液圧通路110とに差圧が発生することがある。弁座116に着座しているボール弁112は、▲1▼液圧通路118の液圧が液圧通路110の液圧に比して高圧である場合は、両者の差圧により離座方向に付勢される。一方、▲2▼液圧通路118の液圧に比して液圧通路110の液圧が高圧である場合は、ボール弁112が両者の差圧により着座方向に付勢される。
【0034】
従って、SMC−188は、▲1▼液圧通路118側に液圧通路110側に比して高い液圧が発生することにより開弁方向への動作が容易な状態となり、また、▲2▼液圧通路110側に液圧通路118側に比して高い液圧が発生することにより閉弁状態を維持し易い状態となる。
ブレーキ液圧制御装置において、上述した1系統液圧制御が実行されている場合は、SMC−188が閉弁状態とされると共に、レギュレータ15を液圧源としてホイルシリンダ78のホイルシリンダ圧PW/C が調圧される。この場合、何らかの異常が発生し、そのホイルシリンダ圧PW/C がマスタシリンダ圧PM/C に比して著しく低圧となった場合には、マスタシリンダ14からホイルシリンダ78へのブレーキフルードの流入を許容すべく、SMC−188が開弁状態となることが望ましい。
【0035】
従って、ブレーキ液圧制御装置において、SMC−188は、マスタシリンダ圧PM/C がホイルシリンダ圧PW/C に比して高圧となった場合に、開弁方向への動作が容易となるように用いられることが望ましい。かかる要求(以下、第1の要求と称す)は、液圧通路118をマスタシリンダ14に連通させ、かつ、液圧通路110をホイルシリンダ78に連通させることにより満たすことができる。
【0036】
また、図1に示すシステム構成において、アキュムレータ圧PACC を、レギュレータ15を介さずに液圧通路24に供給するため機構(液圧通路および制御弁)を設けると、公知の車両安定化制御(VSC制御)を実行することが可能となる。
すなわち、VSC制御は、ブレーキペダル11の踏み込みが解除されている状況下で、ホイルシリンダ78に適当なホイルシリンダ圧PW/C を発生させることにより実現される。上述したシステム構成において、かかる状態は、SMC−188を閉弁状態とし、SS58を開弁状態とし、かつ、レギュレータ15をバイパスして液圧通路24にアキュムレータ圧PACC を供給することにより満たすことができる。
【0037】
上述したVSC制御を安定に実行するうえでは、電源電圧の変動等に影響されることなくSMC−188が閉弁状態を維持し得ることが好ましい。従って、ブレーキ液圧制御装置において、VSC制御を実行する場合には、SMC−188が、マスタシリンダ圧PM/C に比してホイルシリンダ圧PW/C が高圧である場合に、閉弁状態を維持し易い状態となることが望ましい。かかる要求(以下、第2の要求と称す)は、上述した第1の要求と同様に、液圧通路118をマスタシリンダ14に連通させ、かつ、液圧通路110をホイルシリンダ78に連通させることにより満たすことができる。
【0038】
本実施例のブレーキ液圧制御装置においては、これら第1および第2の要求に応えるべく、液圧通路118をマスタシリンダ14に連通させ、かつ、液圧通路110をホイルシリンダ78に連通させた状態で、SMC−188を用いることとしている。従って、本実施例のブレーキ液圧制御装置によれば、レギュレータ15等の失陥に対して確実にフェールセーフを図ることができると共に、容易にVSC制御に対応することができる。
【0039】
ところで、本実施例のブレーキ液圧制御装置によれば、例えば、1系統液圧制御の実行中にブレーキペダル11の踏み込みが急激に緩められた場合等に、SMC−188およびSMC−290が閉弁状態に維持されたまま、マスタシリンダ圧PM/C がホイルシリンダ圧PW/C に比して十分に低圧となることがある。この場合、SMC−188は(SMC−290も同様)、閉弁状態を維持し易い状態、すなわち、開弁方向に作動し難い状態となる。このため、本実施例のブレーキ液圧制御装置においては、1系統液圧制御の終了が要求された後に、SMC−188およびSMC−290が閉弁状態のまま維持されることがある。
【0040】
1系統液圧制御の実行中は、SS58が開弁状態に維持される。このため、SS58の両側には、1系統液圧制御の実行中において、SS58の作動を妨げる差圧が生ずることはない。従って、1系統液圧制御の終了と共にSS58がオフ状態とされると、SS58は確実に閉弁状態に作動する。
1系統液圧制御が終了した後に、上記の如くSMC−188およびSMC−290が閉弁状態に維持され、かつ、SS58が適正に閉弁状態に作動すると、SMC−188とホイルシリンダ78との間、および、SMC−290とホイルシリンダ76との間に高圧のホイルシリンダ圧PW/C が封じ込められる事態が生ずる。
【0041】
本実施例のブレーキ液圧制御装置は、上述したホイルシリンダ圧PW/C の封じ込めを防止すべく、1系統液圧制御の終了が要求された際に、通常状態に復帰するに先立って左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C の開放を図る点に特徴を有している。以下、図3および図4を参照して、上記の特徴部について説明する。
【0042】
図3は、上記の機能を実現すべくECU10が実行する制御ルーチンのフローチャートを示す。図3に示すルーチンは、所定時間毎に起動される定時割り込みルーチンである。図3に示すルーチンが起動されると、先ずステップ130の処理が実行される。
ステップ130では、制動要求が生じているか否かが判別される。本ステップ130では、具体的には、PM/C センサ86の出力信号pMCが所定のしきい値TH1 を超えているか否かが判別される。その結果、pMC>TH1 が成立すると判別される場合は、運転者によりブレーキペダル11が踏み込まれていると判断できる。この場合、制動要求が生じていると判別され、次にステップ132の処理が実行される。
【0043】
ステップ132では、SMC−188およびSMC−290をオン状態(閉弁状態)とする処理が実行される。
ステップ134では、SS58をオン状態(開弁状態)とする処理が実行される。
ステップ136では、SLA28およびSLR36の協調制御が実行される。本実施例ステップ136では、具体的には、PR センサ34の出力信号pRおよびPF センサ62の出力信号pFが目標値と一致するように、SLA28およびSLR36を駆動する処理が実行される。本ステップ136の処理が実行されると、各輪のホイルシリンダ圧PW/C は目標の液圧に制御される。
【0044】
ステップ138では、終了カウンタCFINが“0”にリセットされる。終了カウンタCFINは、1系統液圧制御の終了が要求された後の経過時間、すなわち、制動要求が消滅した後の経過時間を計数するためのカウンタである。本ステップ138の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
本ルーチン中上記ステップ130で、制動要求が生じていないと判別された場合は、次にステップ140の処理が実行される。
【0045】
ステップ140では、終了カウンタCFINの計数値が所定値T0 以下であるか否かが判別される。所定値T0 は、1系統液圧制御の実行中に左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78に蓄えられた液圧を、SMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げない程度に減圧するのに必要な時間に相当する値である。従って、CFIN≦T0 が成立すると判別される場合は、液圧の開放に必要な時間が未だ経過していないと判断することができる。この場合、次にステップ142の処理が実行される。
【0046】
ステップ142では、終了カウンタCFINがインクリメントされる。
ステップ144では、SMC−188およびSMC−290をオン状態(閉弁状態)とする処理が実行される。
ステップ146では、SS58をオン状態(開弁状態)とする処理が実行される。
【0047】
ステップ148では、SLA28を全開状態とする処理、すなわち、リリーフ圧Prel =0とする処理が実行される。
ステップ150では、SLR36をオフ状態、すなわち、全閉状態とする処理が実行される。
上記の処理が実行されると、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78がマスタシリンダ14から遮断され、かつ、レギュレータ15に連通する状態が実現される。従って、制動要求が生じていない状況下で、すなわち、レギュレータ圧PREがほぼ大気圧である状況下で上記の処理が実行されると、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C がレギュレータ15を介してリザーバタンク16に開放される。
【0048】
上記ステップ150の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。以後、制動要求が発生しない限り、本ルーチンが起動される毎に、CFIN≦T0 が成立しないと判別されるまで左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C を開放する処理が継続される。
上記ステップ140〜150の処理が繰り返し実行される過程では、CFIN≦T0 が不成立と成立される以前に、すなわち、終了カウンタCFINの計数値が所定値T0 を超える以前に、ホイルシリンダ圧PW/C とマスタシリンダ圧PM/C との差圧が、SMC−188およびSMC−290の開弁を妨げない液圧にまで低下することがある。しかしながら、かかる状況が形成された後即座にSMC−188およびSMC−290が開弁状態となると、ホイルシリンダ76,78内のブレーキフルードが、急激にマスタシリンダ14に流入し、ブレーキペダル11に振動が伝達されることがある。
【0049】
上述の如く、本実施例においては、上記ステップ144の処理が実行されることにより、終了カウンタCFINの計数値が所定値T0 を超えるまで、SMC−188およびSMC−290が確実に閉弁状態に維持される。このため、本実施例のブレーキ液圧制御装置によれば、1系統液圧制御の終了時にブレーキペダル11に運転者の予期しない振動が伝達されるのを防止することができる。
【0050】
上記ステップ140〜150が繰り返し実行された後、上記ステップ140でCFIN≦T0 が成立しないと判別されると、その時点で、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C がSMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げない程度に低下したと判断できる。この場合、次にステップ152の処理が実行される。
【0051】
ステップ152では、ブレーキ液圧制御装置を通常状態(図1に示す状態)とする処理、具体的には、全ての制御弁をオフ状態とする処理が実行される。本ステップ152の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。以後、制動要求が生ずるまで、本ルーチンが起動される毎に上記ステップ130,140および152の処理が繰り返し実行される。
【0052】
図4は、図3に示すルーチンが実行されることにより実現されるタイムチャートの一例を示す。ブレーキ液圧制御装置において制動要求が生じている間は、SMC−188、SMC−290、および、SS58がオン状態とされると共に、SLA28およびSLR36の協調制御が行われる。この間、各輪のホイルシリンダ圧PW/C は目標の液圧に制御される。
【0053】
ブレーキ液圧制御装置において、制動要求が消滅すると、その時点でSLA28が全開状態に制御され、また、SLR36が全閉状態に制御される。そして、以後所定時間T0 が経過するまでは、SMC−188、SMC−290およびSS58がオン状態に、SLA28が全開状態に、また、SLR36が全閉状態に維持される。各輪のホイルシリンダ圧PW/C は、この間に、SMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げることのない液圧まで確実に減圧される。
【0054】
制動要求が消滅した後所定時間T0 が経過すると、SMC−188、SMC−290およびSS58がオフ状態とされ、かつ、SLA28が全閉状態とされることにより通常状態が実現される。以後、制動要求が発生しない限り、ブレーキ液圧制御装置において通常状態が維持される。その結果、各輪のホイルシリンダ圧PW/C は、マスタシリンダ14またはレギュレータ15を介して、確実に大気圧まで減圧される。
【0055】
上述の如く、本実施例のブレーキ液圧制御装置によれば、制動要求が消滅した後に、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78にホイルシリンダ圧PW/C を封じ込めることなく、常に適正に全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C を大気圧まで減圧することができる。従って、本実施例のブレーキ液圧制御装置によれば、ブレーキの引きずりの発生を確実に防止することができる。
【0056】
ところで、上記の実施例においては、1系統液圧制御の終了時に、SMC−188およびSMC−290をオン状態(閉弁状態)に維持しつつ左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C の開放を図ることとしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、SMC−188およびSMC−290をオフ状態としたままホイルシリンダ圧PW/C の開放を図ることとしてもよい。
【0057】
尚、上記の実施例においては、SMC−188およびSMC−290が前記請求項1記載の「マスタカット弁」に、レギュレータ15が前記請求項1記載の「高圧源」にそれぞれ相当していると共に、ECU10が、上記ステップ140〜150の処理を実行することにより前記請求項1記載の「第1開放手段」が、上記ステップ152の処理を実行することにより前記請求項1記載の「マスタカット弁開弁手段」がそれぞれ実現されている。
【0058】
次に、上記図1と共に図5を参照して本発明の第2実施例について説明する。本実施例のブレーキ液圧制御装置は、上記図1に示すシステム構成において、ECU10に、上記図3に示すルーチンと共に図5に示すルーチンを実行させることにより実現される。
本実施例のブレーキ液圧制御装置は、上記図3に示すルーチンを実行することにより、1系統液圧制御の終了が要求される際に、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C を適当に開放した後にSMC−188およびSMC−290の開弁を図る。ところで、上記図3に示すルーチンによれば、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C を開放するためには、SS58を所定時間T0 オン状態に維持する必要がある。
【0059】
SS58をオン状態に維持するためには、車両のIGスイッチがオン状態であることが必要である。換言すると、本実施例のブレーキ液圧制御装置は、車両のIGスイッチがオフ状態とされると、SS58をオン状態に維持できない状態となる。従って、本実施例のブレーキ液圧制御装置においては、例えば、1系統液圧制御の実行中にIGスイッチがオフ状態とされると、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78に高圧のホイルシリンダ圧PW/C が残存したままSS58が閉弁状態となることがある。
【0060】
また、本実施例のブレーキ液圧制御装置においては、1系統液圧制御の実行中にブレーキペダル11の踏み込みが急激に解除されることにより、マスタシリンダ圧PM/C とホイルシリンダ圧PW/C との間に、SMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げるに足る差圧が発生することがある。従って、本実施例のブレーキ液圧性装置においては、1系統液圧制御の実行中に、IGスイッチをオフ状態とする操作と、ブレーキペダル11の踏み込みを解除する操作とがほぼ同時に実行された場合に、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78に高圧のホイルシリンダ圧PW/C が封じ込められることがある。
【0061】
本実施例のブレーキ液圧制御装置は、IGスイッチがオフされる際に上記の如くホイルシリンダ76,78に封じ込められるホイルシリンダ圧PW/C を、車両の始動が図られる際に、すなわち、IGスイッチが再びオン状態とされる際に、確実に大気圧に向けて開放する点に特徴を有している。以下、図5を参照して、上記の特徴部について説明する。
【0062】
図5は、上記の機能を実現すべくEUC10が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図5に示すルーチンは、所定時間毎に起動される定時割り込みルーチンである。尚、図5に示すステップにおいて、上記図3に示すステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその生命を省略または簡略する。
【0063】
図5に示すルーチンにおいては、先ずステップ160の処理が実行される。
ステップ160では、IGスイッチがオン状態であるか否かが判別される。その結果、IGスイッチがオン状態でないと判別される場合は、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終了される。一方、IGスイッチがオン状態であると判別されると、次にステップ162の処理が実行される。
【0064】
ステップ162では、開始カウンタCSTAの計数値が所定値T0 以下であるか否かが判別される。開始カウンタCSTAは、IGスイッチがオフ状態からオン状態に変化した後の経過時間を計数するためのカウンタである。また、所定値T0 は、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78に蓄えられた液圧を、SMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げない程度に減圧するのに必要な時間に相当する値である。
【0065】
従って、上記ステップ162で、CSTA≦T0 が成立すると判別される場合は、IGスイッチがオン状態とされた後、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C を開放するのに必要な時間が未だ経過していないと判断することができる。この場合、以後、ステップ142〜150の処理、すなわち、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C をSS58を介してレギュレータ15側に開放する処理が実行される。
【0066】
上記ステップ160、160および142〜150の処理は、IGスイッチがオン状態とされた後、所定時間T0 が経過するまで繰り返し実行される。その後、所定時間T0 が経過すると、上記ステップ162でCSTA≦T0 が成立しないと判別され、次にステップ164の処理が実行される。
ステップ164では、通常の制御、すなわち、上記図3に示すルーチンに沿った制御の実行を許容するための処理が実行される。本ステップ164の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。本ステップ164の処理が実行されると、以後ブレーキ液圧制御装置は、第1実施例の場合と同様の液圧制御を実行する。
【0067】
上記の処理によれば、1系統液圧制御が終了する毎に左右前輪FL,FRのホイルシリンダ76,78をレギュレータ15に連通させることができると共に、IGスイッチがオン状態とされる毎に、同様に、それらのホイルシリンダ76,78をレギュレータ15に連通させることができる。従って、本実施例のブレーキ液圧制御装置によれば、IGスイッチがオン状態とされた後、車両が走行可能な状態にある場合に、確実にホイルシリンダ圧PW/C の封じ込めを防止することができる。
【0068】
ところで、本実施例のブレーキ液圧制御装置においては、IGスイッチがオン状態とされた後、SFLR80およびSFRR82を開弁状態とすることによっても、IGスイッチのオフ操作に伴って封じ込められたホイルシリンダ圧PW/C を開放することができる。しかしながら、SFLR80およびSFRR82を開弁状態としてホイルシリンダ圧PW/C の開放を図ると、運転者がホイルシリンダ圧PW/C の増圧を意図している場合に、ホイルシリンダ圧PW/C が増圧できない事態が生じ得る。
【0069】
すなわち、本実施例の手法によれば、左右前輪FL,FRに封じ込められたホイルシリンダ圧PW/C は、ホイルシリンダ76,78をレギュレータ圧PREに連通することにより開放が図られる。従って、運転者がホイルシリンダ圧PW/C の増圧を意図している場合、すなわち、運転者がブレーキペダル11を踏み込んでいる場合は、レギュレータ15を液圧源として左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C を増圧することができる。
【0070】
これに対して、SFLR80およびSFRR82を開弁状態としてホイルシリンダ圧PW/C の開放を図る手法によっては、運転者がブレーキペダル11を踏み込んでいても、左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C を適正に増圧することができない。このように、本実施例の手法は、運転者の意図を正確に反映させ得る点で、SFLR80およびSFRR82を開弁してホイルシリンダ圧PW/C の開放を図る手法に比して優れている。
【0071】
ところで、上記の実施例においては、IGスイッチがオンされた後に、SMC−188およびSMC−290をオン状態(閉弁状態)に維持しつつ左右前輪FL,FRのホイルシリンダ圧PW/C の開放を図ることとしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、SMC−188およびSMC−290をオフ状態としたままホイルシリンダ圧PW/C の開放を図ることとしてもよい。
【0072】
また、上記の実施例においては、IGスイッチがオン状態とされた後、所定時間T0 が経過した時点でホイルシリンダ圧PW/C を開放するための処理を終了することとしているが、ホイルシリンダ圧PW/C を開放するための処理を終了する時期は、上記の時期に限定されるものではない。
すなわち、本実施例のブレーキ液圧制御装置において、PF センサ62およびPM/C センサ86が正常に機能している場合は、それらの出力信号pFおよびpMCに基づいて、SMC−188およびSMC−290の両側に発生している差圧ΔPを求めることができる。
【0073】
また、PF センサ62およびPM/C センサ86は、IGスイッチがオン状態とされた後、所定の検査時間T1 が経過した後に正常であるか否かが検査される。従って、検査時間T1 が経過した後に両者が正常であると認識できる場合には、それらの差圧ΔP=pF−pMCが、SMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げない液圧であるか否かを正確に判別することができる。
【0074】
このため、本実施例のブレーキ液圧制御装置においては、IGスイッチがオン状態とされた後、所定の検査時間T1 が経過したと判別され、PF センサ62およびPM/C 86が正常であると判別され、かつ、差圧ΔP=pF−pMCがSMC−188およびSMC−290の開弁動作を妨げない液圧であると判別された時点で、ホイルシリンダ圧PW/C を開放するための処理を終了することとしてもよい。
【0075】
尚、上記の実施例においては、ECU10が上記ステップ160〜150の処理を実行することにより前記請求項2記載の「第2開放手段」が実現されている。
【0076】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、ブレーキ制御の終了時に確実にマスタカット弁を開弁させることができる。このため、本発明によれば、ホイルシンダとマスタカット弁との間の液圧の封じ込めを確実に防止することができる。また、請求項2記載の発明によれば、IGスイッチがオフされる際にホイルシリンダとマスタカット弁との間に液圧が封じ込められた場合でも、車両の始動時に、その液圧の封じ込めを確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例および第2実施例のブレーキ液圧制御装置のシステム構成図である。
【図2】図1に示す第1マスタカット弁(SMC−1)の構造を表す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子制御ユニット(ECU)
11 ブレーキペダル
14 マスタシリンダ
15 レギュレータ
26 液圧センサ(PREG センサ)
28 増圧用リニア制御弁(SLA)
34 液圧センサ(PR センサ)
36 減圧用リニア制御弁(SLR)
50,52,76,78 ホイルシリンダ
62 液圧センサ(PF センサ)
86 液圧センサ(PM/C センサ)
88 第1マスタカット弁(SMC−1)
100 第2マスタカット弁(SMC−2)
CFIN 終了カウンタ
CSTA 開始カウンタ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a brake fluid pressure control device, and more particularly to a brake fluid pressure control device suitable as a device for controlling a brake fluid pressure of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-139279, there has been known an apparatus including a master cut valve disposed between a master cylinder and a wheel cylinder, and a high pressure source for generating a predetermined brake fluid pressure. Have been. In the above conventional apparatus, when the master cut valve is closed, the master cylinder can be shut off from the wheel cylinder and the high pressure source.
[0003]
In such a situation, when the brake fluid pressure is supplied from the high pressure source to the wheel cylinder, the brake fluid pressure is prevented from flowing into the master cylinder while the wheel cylinder pressure P W / C Can be increased. Therefore, according to the above-mentioned conventional brake device, the wheel cylinder pressure P W / C Can be controlled to an arbitrary hydraulic pressure.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the brake control is performed in the above-described conventional device, a large differential pressure may be generated on both sides of the master cut valve. The differential pressure generated on both sides of the master cut valve may act as a force that prevents the master cut valve from opening. For this reason, in the above-mentioned conventional apparatus, when the end of the brake control is requested, the master cut valve may not be properly opened.
[0005]
In the above-described conventional apparatus, if the master cut valve is not properly opened when the end of the brake control is requested, the wheel cylinder pressure P generated during the execution of the brake control may be reduced. W / C Is trapped between the wheel cylinder and the master cut valve. In this regard, the conventional brake fluid pressure control device has a wheel cylinder pressure P W / C Is not always optimal as a device for always properly controlling.
[0006]
The present invention has been made in view of the above points, and has been made in consideration of the wheel cylinder pressure P generated by the execution of the brake control. W / C It is an object of the present invention to provide a brake fluid pressure control device that does not unduly confine the valve between a wheel cylinder and a master cut valve.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The object is to provide a master cut valve disposed between a master cylinder and a wheel cylinder, and a high-pressure source for supplying a brake fluid pressure to the wheel cylinder, as described in
Release the wheel cylinder pressure at the end of the brake control To reduce the differential pressure on both sides of the master cut valve First opening means;
This is achieved by a brake fluid pressure control device comprising: master cut valve opening means for opening the master cut valve after the wheel cylinder pressure is released by the first opening means.
[0008]
In the present invention, at the end of the brake control, the wheel cylinder pressure P W / C Is required, the master cut valve is required to be opened. Wheel cylinder pressure P W / C Is opened, the differential pressure that hinders the valve opening operation of the master cut valve decreases. Therefore, according to the present invention, the master cut valve can be reliably opened at the end of the brake control.
.
[0009]
Further, the above object is achieved by the brake fluid pressure control device according to the first aspect.
This is achieved by a brake fluid pressure control device including a second release unit that releases the wheel cylinder pressure when the vehicle starts.
In the present invention, when the ignition switch (IG switch) of the vehicle is turned off during execution of the brake control, the wheel cylinder pressure P by the first opening means is increased. W / C All the control may be terminated without the release of the control. In this case, when the vehicle is started later, the hydraulic pressure may be trapped between the wheel cylinder and the master cut valve. In the present invention, when the vehicle is started, the wheel cylinder pressure P W / C Is opened. Wheel cylinder pressure P W / C Is released, the differential pressure that prevents the operation of the master cut valve at that time disappears, and the master cut valve is operated at an appropriate position. When the master cut valve operates properly, the containment of the hydraulic pressure is surely released at that time.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 shows a system configuration diagram of a brake fluid pressure control device according to one embodiment of the present invention. The brake fluid pressure control device of the present embodiment includes an electronic control unit 10 (hereinafter, referred to as ECU 10).
Further, the brake fluid pressure control device of the present embodiment includes a brake pedal 11. A
[0011]
The brake pedal 11 is connected to a
[0012]
A
[0013]
The brake fluid pressure control device includes a
[0014]
The
A hydraulic passage 24 communicates with the
[0015]
The hydraulic passage 24 communicates with a
[0016]
The
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
A
A first master cut valve 88 (hereinafter referred to as SMC) -1 88) and a second master cut valve 90 (hereinafter referred to as SMC). -2 90) is in communication with the
[0023]
The
Next, the operation of the brake fluid pressure control device of the present embodiment will be described.
[0024]
The brake fluid pressure control device of the present embodiment M / C When it is detected that the brake pedal 11 is depressed based on the output signal pMC of the
[0025]
According to the one-system hydraulic pressure control, the
[0026]
The
[0027]
The brake fluid pressure control device is P M / C When it is detected that the depression of the brake pedal 11 is released based on the output signal pMC of the
When the normal state is realized in the brake fluid pressure control device, the wheel cylinder pressure P of the front wheels FL and FR is increased. W / C Is
[0028]
FIG. 2 shows an SMC used in the brake fluid pressure control device of the present embodiment. -1 88 shows a sectional view. Hereinafter, referring to FIG. -1 The configuration of the 88 will be described. In addition,
[0029]
The
[0030]
A
[0031]
SMC -1 Reference numeral 88 is used in a state where the hydraulic passage 110 communicates with the wheel cylinder 78 (to the hydraulic passage 74) and the
[0032]
SMC -1 At 88, when no exciting current is supplied to the
SMC -1 At 88, when an exciting current is supplied to the
[0033]
By the way, SMC -1 At 88, when the
[0034]
Therefore,
In the brake fluid pressure control device, when the above-described one-system fluid pressure control is executed, the
[0035]
Therefore, in the brake fluid pressure control device, the
[0036]
In the system configuration shown in FIG. 1, the accumulator pressure P ACC Is provided to the hydraulic passage 24 without the intervention of the regulator 15 (a hydraulic passage and a control valve), it is possible to execute a known vehicle stabilization control (VSC control).
In other words, the VSC control is performed under the condition that the depression of the brake pedal 11 is released and the wheel cylinder pressure P W / C Is realized by generating In the system configuration described above, such a state is indicated by
[0037]
In order to stably execute the above-described VSC control, the SMC is not affected by fluctuations in the power supply voltage and the like. -1 Preferably, 88 can maintain the valve closed state. Therefore, when the VSC control is executed in the brake fluid pressure control device, the
[0038]
In the brake fluid pressure control device of this embodiment, the
[0039]
By the way, according to the brake fluid pressure control device of this embodiment, for example, when the depression of the brake pedal 11 is suddenly loosened during the execution of the one-system fluid pressure control, the
[0040]
During execution of the one-system hydraulic pressure control, SS58 is maintained in the valve open state. For this reason, a differential pressure that prevents the operation of SS58 does not occur on both sides of SS58 during the execution of the one-system hydraulic pressure control. Therefore, when the
After the 1-system hydraulic pressure control ends, the
[0041]
The brake fluid pressure control device of the present embodiment has the above-described wheel cylinder pressure P W / C When the end of the one-system hydraulic pressure control is requested to prevent the containment of the wheel cylinders, the wheel cylinder pressures P of the left and right front wheels FL and FR are set prior to returning to the normal state. W / C It is characterized in that it aims to open the door. Hereinafter, the above-mentioned characteristic portions will be described with reference to FIGS.
[0042]
FIG. 3 shows a flowchart of a control routine executed by the ECU 10 to realize the above functions. The routine shown in FIG. 3 is a periodic interruption routine that is started every predetermined time. When the routine shown in FIG. 3 is started, first, the processing of
In
[0043]
In
In
In
[0044]
In
If it is determined in
[0045]
In
[0046]
In
In
In
[0047]
In
In
When the above processing is performed, a state is realized in which the
[0048]
When the process of
In the process in which the processing of
[0049]
As described above, in the present embodiment, the process of
[0050]
After the
[0051]
In
[0052]
FIG. 4 shows an example of a time chart realized by executing the routine shown in FIG. While a braking request is generated in the brake fluid pressure control device, the
[0053]
In the brake fluid pressure control device, when the braking request is extinguished, the
[0054]
A predetermined time T after the braking request has disappeared 0 Is passed,
[0055]
As described above, according to the brake fluid pressure control device of this embodiment, the wheel cylinder pressure P is applied to the
[0056]
By the way, in the above embodiment, at the end of the one-system hydraulic pressure control, the
[0057]
In the above embodiment, the
[0058]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The brake fluid pressure control device of this embodiment is realized by causing the ECU 10 to execute the routine shown in FIG. 5 together with the routine shown in FIG. 3 in the system configuration shown in FIG.
The brake hydraulic pressure control device of the present embodiment executes the routine shown in FIG. 3 described above, so that when the end of the one-system hydraulic pressure control is requested, the wheel cylinder pressures P of the left and right front wheels FL and FR are adjusted. W / C After releasing SMC appropriately -1 88 and SMC -2 Open the 90 valve. By the way, according to the routine shown in FIG. 3, the wheel cylinder pressure P of the left and right front wheels FL and FR is determined. W / C In order to release SS, SS58 is held for a predetermined time T 0 Must be kept on.
[0059]
In order to maintain SS58 in the ON state, the IG switch of the vehicle needs to be in the ON state. In other words, when the IG switch of the vehicle is turned off, the brake fluid pressure control device of the present embodiment cannot maintain SS58 in the on state. Therefore, in the brake fluid pressure control device of the present embodiment, for example, when the IG switch is turned off during the execution of the one-system fluid pressure control, the high-
[0060]
Further, in the brake fluid pressure control device of the present embodiment, the depression of the brake pedal 11 is suddenly released during the execution of the one-system fluid pressure control, so that the master cylinder pressure P M / C And wheel cylinder pressure P W / C Between,
[0061]
When the IG switch is turned off, the brake fluid pressure control device of the present embodiment controls the wheel cylinder pressure P contained in the
[0062]
FIG. 5 shows a flowchart of an example of a control routine executed by the EUC 10 to realize the above functions. The routine shown in FIG. 5 is a periodic interruption routine that is started every predetermined time. Note that, in the steps shown in FIG. 5, steps that execute the same processing as the steps shown in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and their lives are omitted or simplified.
[0063]
In the routine shown in FIG. 5, first, the process of
In
[0064]
In
[0065]
Therefore, in
[0066]
The processing in
In
[0067]
According to the above processing, the
[0068]
By the way, in the brake fluid pressure control device of the present embodiment, after the IG switch is turned on, the
[0069]
That is, according to the method of the present embodiment, the wheel cylinder pressure P contained in the left and right front wheels FL and FR is adjusted. W / C Adjusts the
[0070]
On the other hand, the
[0071]
By the way, in the above embodiment, after the IG switch is turned on, the
[0072]
Further, in the above embodiment, after the IG switch is turned on, the predetermined time T 0 At the point of time when the wheel cylinder pressure P W / C Is terminated, but the wheel cylinder pressure P W / C The timing for ending the processing for releasing is not limited to the above timing.
That is, in the brake fluid pressure control device of the present embodiment, P F Sensor 62 and P M / C If the
[0073]
Also, P F Sensor 62 and P M / C After the IG switch is turned on, the
[0074]
For this reason, in the brake fluid pressure control device of the present embodiment, after the IG switch is turned on, the predetermined inspection time T 1 Is determined to have elapsed, and P F Sensor 62 and
[0075]
In the above embodiment, the "second opening means" according to the second aspect is realized by the ECU 10 executing the processing of
[0076]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the invention, it is possible to reliably open the master cut valve at the end of the brake control. Therefore, according to the present invention, it is possible to reliably prevent the hydraulic pressure from being confined between the wheel cylinder and the master cut valve. According to the second aspect of the present invention, even when the hydraulic pressure is confined between the wheel cylinder and the master cut valve when the IG switch is turned off, the hydraulic pressure is confined when starting the vehicle. It can be reliably released.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system configuration diagram of a brake fluid pressure control device according to a first embodiment and a second embodiment of the present invention.
FIG. 2 shows a first master cut valve (SMC) shown in FIG. -1 It is sectional drawing showing the structure of ().
FIG. 3 is a flowchart of a control routine executed in the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a time chart for explaining the operation of the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart of a control routine executed in a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Electronic control unit (ECU)
11 Brake pedal
14 Master cylinder
15 Regulator
26 Fluid pressure sensor (P REG Sensor)
28 Linear control valve for pressure increase (SLA)
34 Hydraulic pressure sensor (P R Sensor)
36 Linear control valve for pressure reduction (SLR)
50, 52, 76, 78 Wheel cylinder
62 Hydraulic pressure sensor (P F Sensor)
86 Fluid pressure sensor (P M / C Sensor)
88 1st master cut valve (SMC -1 )
100 2nd master cut valve (SMC -2 )
CFIN end counter
CSTA start counter
Claims (2)
前記ブレーキ制御の終了時にホイルシリンダ圧を開放することによって前記マスタカット弁の両側の差圧を減少させる第1開放手段と、
前記第1開放手段によるホイルシリンダ圧の開放が実行された後に、前記マスタカット弁を開弁状態とするマスタカット弁開弁手段と、
を備えることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。A master cut valve disposed between a master cylinder and a wheel cylinder, and a high pressure source for supplying brake fluid pressure to the wheel cylinder, wherein the high pressure source is closed with the master cut valve closed. In a brake fluid pressure control device that performs brake control for supplying brake fluid pressure to the wheel cylinder,
First opening means for reducing the differential pressure on both sides of the master cut valve by releasing the wheel cylinder pressure at the end of the brake control;
Master cut valve opening means for opening the master cut valve after the release of the wheel cylinder pressure by the first opening means,
A brake fluid pressure control device comprising:
車両の始動時にホイルシリンダ圧を開放する第2開放手段を備えることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。The brake fluid pressure control device according to claim 1,
A brake fluid pressure control device comprising: a second release unit that releases a wheel cylinder pressure when a vehicle is started.
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-
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- 1997-10-13 JP JP27906497A patent/JP3550975B2/en not_active Expired - Lifetime
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