JP3550641B2 - Novel maleimide-based copolymer, production method thereof, and second-order nonlinear optical material using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次非線形光学特性を示す新規なマレイミド−ノルボルネン共重合体、その製造方法及びそれを用いた有機二次非線形光学材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これからの高度情報化社会においては、大容量かつ精密な情報を高速、高密度、高効率で伝達処理することが必要になってくる。そして、光は、並列進行性、空間処理性、多量操作性、高密度性などの特性を有することから電子技術と相補ってこの分野で重要な役割を果たすことが予測されている。ところで、この光を利用するために必要な材料の1つとして、最近有機非線形光学材料が注目されている。
【0003】
これまで知られている無機材料による非線形効果は格子振動吸収により発現するものであるのに対し、有機材料による非線形効果は、非局在のπ電子系が置換基によって歪むために生じる双極子モーメントによるものであって、基本的に格子振動を伴わないためより高速の応答が可能になる。
【0004】
ところで、二次の非線形効果を生じさせるためには、誘起した双極子モーメントを同一方向に配向させることが必要で、これには有機結晶によるアプローチ、LB膜や液晶によるアプローチ、電場配向すなわちポーリングによるアプローチなどが知られているが、ポーリングによるアプローチは他の方法に比べ簡単なプロセスで配向構造を得ることができ、分子設計において比較的制約がないため、いろいろな分子について配向させて二次の非線形効果を生じさせることができるという利点がある。
【0005】
しかしながら、このようにして得られる二次の非線形光学効果は、それを生じる分子中の活性基が、分子の熱運動や電気的反発により緩和するため経時的に減少するという傾向がある。
このような二次の非線形光学効果の経時的減少を抑制し、二次NLO特性の長期安定性を保持する方法の1つとして、高分子材料の主鎖に剛直な芳香族環を導入してガラス転移温度を高くすることが提案されている。しかしながら、このようにしてガラス転移温度を上昇させると、高分子材料の溶媒への溶解性が減少するため、加工性が低下するという問題を生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、長期間にわたって非線形特性を安定に保持することができ、しかも加工性の良好な高分子材料を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、二次非線形光学材料について種々研究を重ねた結果、マレイミドとノルボルネンとの共重合体の側鎖に非線形光学活性基として特定の色素をペンダントさせることにより、二次NLO特性の長期安定性を有し、しかも加工性の良好な高分子材料が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、(A)式
【化8】
で表わされる構成単位及び(B)式
【化9】
(式中のRは水素原子又はメチル基である)
で表わされる構成単位からなり、重量平均分子量5,000〜15,000を有するマレイミド−ノルボルネン共重合体を提供するものである。
【0009】
このマレイミド−ノルボルネン共重合体は、文献未載の新規化合物であって、例えばN‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドと2‐ノルボルネンとをラジカル重合開始剤の存在下で共重合させ、次いでこのようにして得た共重合体に、一般式
【化10】
(式中のRは水素原子又はメチル基である)
で表わされる赤色染料を反応させることにより製造することができる。
また、このマレイミド−ノルボルネン共重合体は、電場配向により良好な二次NLO特性を付与することができ、二次非線形光学材料として好適に用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のマレイミド−ノルボルネン共重合体は、例えば次の反応式に従い、N‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドと2‐ノルボルネンとをラジカル共重合させてN‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドと2‐ノルボルネンとの共重合体(IV)を製造する第一工程と、この共重合体(IV)に前記一般式(III)の赤色染料を反応させて、前記構成単位(I)及び(II)からなる共重合体(V)を製造する第二工程を順次行うことにより製造される。
【0011】
【化11】
(式中のx、y及びzは1以上の整数であり、Rは前記と同じ意味をもつ)
【0012】
この第一工程の共重合反応は、N‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドと2‐ノルボルネンとの混合物を、重合溶媒中、ラジカル重合開始剤の存在下で加熱することにより行われる。
この際のN‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドと2‐ノルボルネンとの使用割合は、モル比で5:1ないし1:2、好ましくは1.2:1ないし1:1の範囲内で選ばれる。これよりも2‐ノルボルネンの量が少ないと所望の物性を有する共重合体が得られないし、またこれよりもN‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドの量が少ないと、高温における配向構造の緩和を防止することができない上、後続工程における赤色染料の導入量が低くなり、所望の二次非線形光学活性が得られない。
【0013】
この共重合反応は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれでもよいが、第二工程を連続して行いうるという点で溶液重合が好ましい。この場合、重合溶媒を使用しないで行うこともできるが、重合溶媒を用いる場合には、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどが好適である。そのほか、ベンゼン、ニトロベンゼンなどの炭化水素類、第三ブチルアルコールのようなアルコール類も用いられる。
【0014】
また、ラジカル重合開始剤としては、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化t‐ジブチルのような過酸化物系重合開始剤や、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩のようなアゾ系重合開始剤が用いられる。このラジカル重合開始剤の使用量は、通常、単量体全重量に基づき0.05〜5.0重量%の範囲内で選ばれる。
【0015】
次に、この共重合反応の温度としては、50〜100℃、好ましくは60〜80℃の範囲が好ましい。これよりも低い温度では、反応速度が遅く実用的でないし、またこれよりも高い温度では、副反応を生じ、最終的に得られる共重合体の品質低下の原因になる。この温度における重合時間は通常10〜50時間である。
このようにして得られる、N‐(4‐ヒドロキシフェニル)マレイミドと2‐ノルボルネンとの共重合体(IV)は、重量平均分子量3,500〜12,000、数平均分子量5,000〜20,000、多分散度(Mw/Mn)1.3〜3.0の白色固体であり、300℃付近のガラス転移温度を有する。
【0016】
次に、第二工程においては、このようにして得た共重合体に、前記一般式(III)の赤色染料を反応させる。この際、縮合剤として、トリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチルエステルとを用いるのが好ましい。
この赤色染料としては、一般式(III)においてRが水素原子のもの、Rがメチル基でアゾ基に対し、オルト位に結合しているもの、及びニトロ基がアゾ基に対し、オルト位又はパラ位に結合しているものがある。
これらの赤色染料は高分子化合物の側鎖に導入して二次非線形光学材料を形成させるクロモフォアとしてよく知られているものである。
【0017】
上記の赤色染料の導入率は、生成する共重合体の二次非線形光学特性に応じて選択される。この導入率は、赤色染料の使用量、反応時間により左右されるが、通常50〜95モル%、好ましくは70〜90モル%の範囲である。例えば、共重合体中のヒドロキシル基当量よりもやや過剰に使用し、40〜50時間反応させた場合、ヒドロキシル基の約70モル%以上に、この赤色染料を導入することができる。
【0018】
この第二工程は、反応溶媒としてテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどを用いて行われる。
このようにして得られる本発明のマレイミド−ノルボルネン共重合体は、重量平均分子量7,000〜15,000、数平均分子量5,000〜10,000、多分散度(Mw/Mn)1.25〜2.0、ガラス転移温度195〜200℃の赤褐色固体であり、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフランなどの有機溶媒に可溶で、製膜性を有する化合物である。また、このものの最適ポーリング温度は130〜160℃の範囲にある。
【0019】
【実施例】
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
【0020】
実施例1
蒸留して精製した2‐ノルボルネン0.5g(5.32ミリモル)とヒドロキシフェニルマレイミド1.0g(5.32ミリモル)、2,2′‐アゾビスイソブチロニトリル0.02g(0.12ミリモル)を蒸留により精製したテトラヒドロフラン3ミリリットルとともに5ミリリットル容量アンプル管に詰め、脱気後封管したのち、65〜70℃の温度で、24時間ラジカル共重合させた。
次いで、生成物を取り出し、エーテルを用いて2回再沈殿することにより、淡黄色固体の共重合体1.1g(収率72%)を得た。
このものについて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により分子量を測定した結果、数平均分子量5,100、重量平均分子量7,700、多分散度1.5であった。また、DSCで測定したガラス転移温度は300℃であった。
このものの1H−NMRのチャートを図1に示す。
【0021】
次に、前記のようにして得た共重合体0.563g(1.2ミリモル)に、トリフェニルホスフィン0.868g(3.32ミリモル)と、前記一般式(III)におけるRが水素原子で、ニトロ基がアゾ基に対しパラ位に結合している化合物に相当する赤色染料DR−1 0.748g(2.38ミリモル)を、蒸留により精製したテトラヒドロフラン20ミリリットルに溶解し、アルゴン雰囲気中において、この中へアゾジカルボン酸ジエチルエステル0.58g(3.32ミリモル)を滴下した。室温において48時間反応させたのち、生成物を回収した。この生成物をメタノールで2回再沈殿して精製後、12時間減圧乾燥することにより、2‐ノルボルネンと式
【化12】
で表わされるN‐置換無水マレイミドとの共重合体(以下PHNDと略す)1.1g(収率77%)を赤褐色固体として得た。
このものは、数平均分子量6,700、重量平均分子量9,700、多分散度1.34であり、ガラス転移温度は197℃であった。
このものの1H−NMRチャートを図2に示す。
【0022】
実施例2
実施例1で得た共重合体PHNDをテトラヒドロフランに溶解し、1重量%溶液を調製し、これをスピンコート法(700rpm、30sec)によりガラス基板上で製膜した。
このようにして得たフィルムにコロナポーリングを用いて配向処理を施し、非線形型光学材料を作製した。すなわち、この共重合体のガラス転移温度が197℃であることを考慮し、110℃、140℃、155℃、170℃及び200℃をポーリング温度として選び、これらのポーリング温度まで昇温したのち、この状態で5kV/cmの電界を20分印加し、このまま室温まで降温することによって行った。
ポリマーの屈折度をエリプソメータ(測定波長λ 632.8nm、He−Neレーザー、入射角70°)で測定したところ、1.67であった。
このようにして測定したd33値のポーリング依存性を図3に示す。
この結果、最適ポーリング温度は140℃であることが分った。
【0023】
実施例3
実施例1で得た共重合体PHNDをテトラヒドロフランに溶解し、2重量%溶液を調製し、これを用いて実施例2と同様に製膜することによりフィルムを作製した。
このフィルムについて最適ポーリング温度、すなわち140℃でポーリングし、80℃の恒温槽に入れ、所定時間ごとにこれを取り出し、その第二高調波発生(SHG)を測定することによりd33値の経時安定性を調べた。
この結果を図4に示す。
この図から分るように測定初期においては、わずかな緩和が認められたが、30時間後緩和は認められなくなり、250時間後においても初期値(290×10−9esu)の80%が保持されている。
【0024】
【発明の効果】
本発明の共重合体は、二次非線形光学特性を有する新規化合物であって、しかも長時間にわたって、高温における二次非線形光学特性の緩和に対して、優れた抑制効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】2‐ノルボルネンとヒドロキシフェニルマレイミドとの共重合体のNMRチャート。
【図2】PHNDのNMRチャート。
【図3】PHNDのd33値のポーリング依存性を示すグラフ。
【図4】PHNDのd33値の経時安定性を示すグラフ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel maleimide-norbornene copolymer exhibiting second-order nonlinear optical characteristics, a method for producing the same, and an organic second-order nonlinear optical material using the same.
[0002]
[Prior art]
In the advanced information society in the future, it is necessary to transmit large-capacity and precise information at high speed, high density and high efficiency. Light is expected to play an important role in this field in addition to electronic technology because it has properties such as parallel progression, spatial processing, large operability, and high density. Meanwhile, an organic nonlinear optical material has recently been receiving attention as one of the materials necessary for utilizing this light.
[0003]
The nonlinear effects of inorganic materials known so far are caused by lattice vibration absorption, whereas the nonlinear effects of organic materials are due to the dipole moment caused by the dislocation of the delocalized π electron system by the substituent. And fundamentally does not involve lattice vibration, so that a faster response is possible.
[0004]
By the way, in order to generate a second-order nonlinear effect, it is necessary to orient the induced dipole moment in the same direction. Although the approach using poling is known, the approach using poling can obtain an oriented structure by a simpler process than other methods, and there are relatively few restrictions in molecular design. There is an advantage that a non-linear effect can be generated.
[0005]
However, the second-order nonlinear optical effect obtained in this manner tends to decrease with time because the active group in the molecule that causes it is relaxed by thermal motion or electrical repulsion of the molecule.
As one of the methods for suppressing such a time-dependent decrease of the second-order nonlinear optical effect and maintaining the long-term stability of the second-order NLO characteristic, a rigid aromatic ring is introduced into the main chain of a polymer material. It has been proposed to increase the glass transition temperature. However, when the glass transition temperature is increased in this way, the solubility of the polymer material in the solvent is reduced, so that there is a problem that the processability is reduced.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a polymer material which can maintain nonlinear characteristics stably for a long period of time and has good processability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted various studies on the second-order nonlinear optical material, and as a result, by allowing a specific dye as a nonlinear optically active group to be pendant on the side chain of the copolymer of maleimide and norbornene, the second-order NLO characteristic is improved. It has been found that a polymer material having long-term stability and good processability can be obtained, and the present invention has been accomplished based on this finding.
[0008]
That is, the present invention provides a compound represented by the formula (A):
And a structural unit represented by the formula (B):
(R in the formula is a hydrogen atom or a methyl group)
And a maleimide-norbornene copolymer having a weight average molecular weight of 5,000 to 15,000.
[0009]
This maleimide-norbornene copolymer is a novel compound which has not been described in the literature. For example, N- (4-hydroxyphenyl) maleimide and 2-norbornene are copolymerized in the presence of a radical polymerization initiator. To the copolymer obtained in the above,
(R in the formula is a hydrogen atom or a methyl group)
By reacting a red dye represented by the following formula:
In addition, the maleimide-norbornene copolymer can impart good secondary NLO characteristics by electric field orientation, and can be suitably used as a secondary nonlinear optical material.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The maleimide-norbornene copolymer of the present invention can be obtained by, for example, radically copolymerizing N- (4-hydroxyphenyl) maleimide and 2-norbornene according to the following reaction formula to form N- (4-hydroxyphenyl) maleimide with 2-norbornene. A first step of producing a copolymer (IV) with norbornene; and reacting the copolymer (IV) with a red dye of the general formula (III) to convert the copolymer (IV) from the structural units (I) and (II). The copolymer (V) is produced by sequentially performing the second step of producing the copolymer (V).
[0011]
Embedded image
(Where x, y and z in the formula are integers of 1 or more, and R has the same meaning as described above)
[0012]
The copolymerization reaction in the first step is performed by heating a mixture of N- (4-hydroxyphenyl) maleimide and 2-norbornene in a polymerization solvent in the presence of a radical polymerization initiator.
At this time, the ratio of N- (4-hydroxyphenyl) maleimide to 2-norbornene is selected in a molar ratio of 5: 1 to 1: 2, preferably 1.2: 1 to 1: 1. . If the amount of 2-norbornene is smaller than this, a copolymer having desired physical properties will not be obtained, and if the amount of N- (4-hydroxyphenyl) maleimide is smaller than this, relaxation of the orientation structure at high temperatures will be reduced. In addition to this, the amount of the red dye introduced in the subsequent step is low, and the desired second-order nonlinear optical activity cannot be obtained.
[0013]
This copolymerization reaction may be any of solution polymerization, emulsion polymerization and suspension polymerization, but solution polymerization is preferred in that the second step can be performed continuously. In this case, the reaction can be carried out without using a polymerization solvent, but when a polymerization solvent is used, tetrahydrofuran, dimethylformamide, dimethylacetamide, dimethylsulfoxide, diethylsulfoxide and the like are preferable. In addition, hydrocarbons such as benzene and nitrobenzene, and alcohols such as tert-butyl alcohol are also used.
[0014]
Examples of the radical polymerization initiator include peroxide polymerization initiators such as acetyl peroxide, benzoyl peroxide, lauroyl peroxide, and t-dibutyl peroxide, azobisisobutyronitrile, azobiscyanovaleric acid, An azo polymerization initiator such as biscyclohexanecarbonitrile or azobisisobutylamidine hydrochloride is used. The amount of the radical polymerization initiator used is usually selected in the range of 0.05 to 5.0% by weight based on the total weight of the monomers.
[0015]
Next, the temperature of the copolymerization reaction is preferably in the range of 50 to 100C, more preferably 60 to 80C. If the temperature is lower than this, the reaction rate is too slow to be practical, and if it is higher than this, a side reaction occurs, which causes deterioration in the quality of the finally obtained copolymer. The polymerization time at this temperature is usually 10 to 50 hours.
The copolymer (IV) of N- (4-hydroxyphenyl) maleimide and 2-norbornene thus obtained has a weight average molecular weight of 3,500 to 12,000 and a number average molecular weight of 5,000 to 20, 000, a white solid having a polydispersity (Mw / Mn) of 1.3 to 3.0 and a glass transition temperature of around 300 ° C.
[0016]
Next, in the second step, the thus obtained copolymer is reacted with the red dye of the general formula (III). At this time, it is preferable to use triphenylphosphine and diethyl azodicarboxylate as the condensing agent.
As the red dye, those represented by the general formula (III) in which R is a hydrogen atom, R is a methyl group bonded to the ortho position relative to the azo group, and a nitro group is in the ortho position or the azo group. Some are attached to the para position.
These red dyes are well known as chromophores that are introduced into the side chain of a polymer compound to form a second-order nonlinear optical material.
[0017]
The rate of introduction of the red dye is selected according to the second-order nonlinear optical characteristics of the copolymer to be produced. The introduction rate depends on the amount of the red dye used and the reaction time, but is usually in the range of 50 to 95 mol%, preferably 70 to 90 mol%. For example, when used in a slight excess of the hydroxyl group equivalent in the copolymer and allowed to react for 40 to 50 hours, the red dye can be introduced into about 70 mol% or more of the hydroxyl groups.
[0018]
This second step is performed using tetrahydrofuran, dimethylformamide, dimethylacetamide, dimethylsulfoxide, diethylsulfoxide, or the like as a reaction solvent.
The maleimide-norbornene copolymer of the present invention thus obtained has a weight average molecular weight of 7,000 to 15,000, a number average molecular weight of 5,000 to 10,000, and a polydispersity (Mw / Mn) of 1.25. -2.0, a reddish brown solid having a glass transition temperature of 195-200 [deg.] C. This compound is soluble in organic solvents such as methylene chloride, chloroform, and tetrahydrofuran and has a film-forming property. The optimum poling temperature of this is in the range of 130 to 160 ° C.
[0019]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0020]
Example 1
0.5 g (5.32 mmol) of 2-norbornene purified by distillation, 1.0 g (5.32 mmol) of hydroxyphenylmaleimide, 0.02 g (0.12 mmol) of 2,2'-azobisisobutyronitrile Was packed in a 5-ml ampoule with 3 ml of tetrahydrofuran purified by distillation, sealed after degassing, and then subjected to radical copolymerization at a temperature of 65 to 70 ° C. for 24 hours.
Next, the product was taken out and reprecipitated twice using ether to obtain 1.1 g (yield: 72%) of a pale yellow solid copolymer.
The molecular weight of this product was measured by gel permeation chromatography, and as a result, the number average molecular weight was 5,100, the weight average molecular weight was 7,700, and the polydispersity was 1.5. The glass transition temperature measured by DSC was 300 ° C.
FIG. 1 shows a 1 H-NMR chart of this product.
[0021]
Next, 0.868 g (3.32 mmol) of triphenylphosphine was added to 0.563 g (1.2 mmol) of the copolymer obtained as described above, and R in the general formula (III) was a hydrogen atom. Then, 0.748 g (2.38 mmol) of a red dye DR-1 corresponding to a compound in which a nitro group is bonded to the azo group at the para position is dissolved in 20 ml of tetrahydrofuran purified by distillation, and dissolved in an argon atmosphere. Into this, 0.58 g (3.32 mmol) of diethyl azodicarboxylate was added dropwise. After reacting at room temperature for 48 hours, the product was recovered. The product is reprecipitated twice with methanol, purified, and dried under reduced pressure for 12 hours to give 2-norbornene and a compound of the formula
As a result, 1.1 g (yield 77%) of a copolymer (hereinafter abbreviated as PHND) with an N-substituted maleimide anhydride represented by the following formula was obtained as a red-brown solid.
This had a number average molecular weight of 6,700, a weight average molecular weight of 9,700, a polydispersity of 1.34, and a glass transition temperature of 197 ° C.
FIG. 2 shows the 1 H-NMR chart of this product.
[0022]
Example 2
The copolymer PHND obtained in Example 1 was dissolved in tetrahydrofuran to prepare a 1% by weight solution, which was formed on a glass substrate by a spin coating method (700 rpm, 30 sec).
The film thus obtained was subjected to an orientation treatment using corona poling to produce a nonlinear optical material. That is, considering that the glass transition temperature of the copolymer is 197 ° C., 110 ° C., 140 ° C., 155 ° C., 170 ° C. and 200 ° C. are selected as the poling temperatures, and after the temperature is raised to these poling temperatures, In this state, an electric field of 5 kV / cm was applied for 20 minutes, and the temperature was lowered to room temperature.
The refractive index of the polymer was measured with an ellipsometer (measurement wavelength λ 632.8 nm, He-Ne laser, incident angle 70 °), and was 1.67.
Indicating the polling dependence of the thus d 33 values measured in FIG.
As a result, the optimum poling temperature was found to be 140 ° C.
[0023]
Example 3
The copolymer PHND obtained in Example 1 was dissolved in tetrahydrofuran to prepare a 2% by weight solution, and this was used to form a film in the same manner as in Example 2 to prepare a film.
Optimum poling temperature for this film, i.e. polls at 140 ° C., placed in a thermostat at 80 ° C., removed it at predetermined time intervals, temporal stability of d 33 value by measuring the second harmonic generation (SHG) The sex was examined.
The result is shown in FIG.
As can be seen from this figure, slight relaxation was observed at the beginning of the measurement, but was not observed after 30 hours, and 80% of the initial value (290 × 10 −9 esu) was retained even after 250 hours. Have been.
[0024]
【The invention's effect】
The copolymer of the present invention is a novel compound having a second-order nonlinear optical property, and exhibits an excellent effect of suppressing the relaxation of the second-order nonlinear optical property at a high temperature for a long time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an NMR chart of a copolymer of 2-norbornene and hydroxyphenylmaleimide.
FIG. 2 is an NMR chart of PHND.
3 is a graph illustrating the polling dependence of d 33 value of PHND.
Graph showing the temporal stability of the FIG. 4 d 33 value of PHND.
Claims (4)
で表わされる構成単位からなり、重量平均分子量5,000〜15,000を有するマレイミド−ノルボルネン共重合体。(A) formula
And a maleimide-norbornene copolymer having a weight average molecular weight of 5,000 to 15,000.
で表わされる赤色染料を反応させることを特徴とする、(A)式
で表わされる構成単位からなり、重量平均分子量5,000〜15,000を有するマレイミド−ノルボルネン共重合体の製造方法。N- (4-Hydroxyphenyl) maleimide and 2-norbornene are copolymerized in the presence of a radical polymerization initiator, and then the copolymer thus obtained has a general formula
Wherein a red dye represented by the following formula is reacted:
A method for producing a maleimide-norbornene copolymer having a weight average molecular weight of 5,000 to 15,000, comprising a structural unit represented by the following formula:
で表わされる構成単位からなり、重量平均分子量5,000〜15,000を有するマレイミド−ノルボルネン共重合体からなる二次非線形光学材料。(A) formula
A second-order nonlinear optical material comprising a maleimide-norbornene copolymer having a weight average molecular weight of 5,000 to 15,000, comprising a structural unit represented by:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14213898A JP3550641B2 (en) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | Novel maleimide-based copolymer, production method thereof, and second-order nonlinear optical material using the same |
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