JP3546964B2 - Polyether polyol, production method thereof and resin composition for coating - Google Patents

Polyether polyol, production method thereof and resin composition for coating Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エポキシ樹脂を脂肪酸類で変性したポリエーテルポリオール樹脂中の水酸基をβーケトエステル化し、低粘度で相溶性を向上させ、更に金属面への密着性に優れ、被覆用樹脂組成物としてた有用なエポキシ樹脂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エポキシ樹脂を脂肪酸類で変性したポリエーテルポリオール樹脂と、硬化剤成分としてポリイソシアネート類とを用いた樹脂組成物は金属面との密着性に優れるため被覆材料として広い分野に利用されているが、例えば鋼板との密着性および耐食性等のより厳しい条件下では、未だ充分な特性は得られず、また、密着性を更に向上すべく樹脂中の水酸基の含有量を高めると、樹脂の粘度が著しく上昇し、極めて溶剤との相溶性の悪い樹脂となってしまうものであった。
【0003】
従来より、この被覆用樹脂の粘度を低減すべく、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂とジケテンとを、エステル交換触媒存在下で加熱することによりエポキシ樹脂中の水酸基をエステル化する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ビスフェノール型エポキシ樹脂をジケテンでエステル化した樹脂は、粘度の低減効果は見られるものの、耐食性や密着性についてはやはり充分なものではなく、特に錆面へ塗布した場合の防錆性或いは耐食性に劣るという課題を有していた。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、低粘度で相溶性が良く、耐食性や密着性に優れるエポキシ樹脂を原料とするポリエーテルポリオール、及び、それを含む組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、ビスフェノール型ポリエーテルポリオールの両末端を脂肪酸類で変性し、かつ、側鎖にある水酸基をβ−ケトエステル化することによって上記課題を解決できることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、ビスフェノール型エポキシ化物に、長鎖脂肪族カルボン酸を反応させた骨格を主骨格とし、その側鎖に存在する水酸基の一部がβ−ケトエステル基によって置換された構造を有する、水酸基当量が300g/eq以上であって、かつ、重量平均分子量が800〜2,000であるビスフェノール型ポリエーテルポリオール、
ビスフェノール型エポキシ化物(A)に、長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させ、次いで第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させるか、或いは、前記ビスフェノール型エポキシ化物(A)に第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させ、次いで長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させることを特徴とするポリエーテルポリオールの製造法、および、
ビスフェノール型エポキシ化物に、長鎖脂肪族カルボン酸を反応させた骨格を主骨格とし、その側鎖に存在する水酸基の一部がβ−ケトエステル基によって置換された構造を有する、水酸基当量が300g/eq以上であって、かつ、重量平均分子量が800〜2,000であるビスフェノール型ポリエーテルポリオールと、硬化剤とを含有することを特徴とする被覆用樹脂組成物に関する。
【0008】
本発明のポリエーテルポリオールは、分子側鎖にβ−ケトエステル基を、分子両末端に長鎖アルキルエステル基を有しており、水酸基当量が300g/eq以上であって、かつ、重量平均分子量が800〜2,000であるビスフェノール型ポリエーテルポリオールであり、特にその構造が限定されるものではなく、更に具体的にはビスフェノール骨格を繰り返し単位とするポリエーテルポリオール、即ち、2−ヒドロキシプロピレンを介してビスフェノールのフェノール性水酸基から水素原子が脱離した酸素原子に結合した骨格を主鎖とし、その末端に長鎖アルキルエステル基を、また、主骨格の側鎖に存在する水酸基に置換し得るβ−ケトエステル基を有する構造を有するものが挙げられる。
【0009】
該ポリエーテルポリオールにおいて、その水酸基当量が300g/eq未満の場合には樹脂粘度が依然として高いものとなり、また、被覆用樹脂組成物として、β−ケトエステル基導入による金属面若しくは錆面との密着性向上効果が充分に発現しないものとなる。なかでもこの水酸基当量は低粘性に優れ、しかも硬化剤との反応性に優れて塗膜強度が向上する点から300〜1,000g/eqであることが好ましい。
【0010】
また、その重量平均分子量は800未満の場合には実質的にビスフェノールを主骨格とするポリエーテルポリオールとして、充分に骨格中に水酸基を導入することができず、やはり塗膜強度に劣るものとなり、一方、2,000を越える場合には、樹脂粘度が高くなり溶解性に劣るものとなる。従って、この塗膜強度と樹脂の低粘性若しくは溶解性とのバランスに優れる点からなかでも重量平均分子量が1,000〜1,500であることが好ましい。
【0012】
また、本発明のポリエーテルポリオールは樹脂中の水酸基とβ−ケトエステル基の割合を任意に変えることにより、同一分子量内であっても樹脂粘度を調整することができる。エポキシ樹脂中の水酸基とβ−ケトエステル基の割合としては特に限定されるものではなく、粘度低減効果、相溶性と、耐食性及び密着性とのバランスに優れる点から水酸基とβ−ケトエステル基との合計に対して、β−ケトエステル基が20%以上、なかでも密着性がより向上する点から20〜80%であることが好ましい。
【0013】
この様なビスフェノール型ポリエーテルポリオールは、具体的には例えば、下記構造式(1)で表されるものが更に好ましい。
構造式(1)
【0014】
【化2】

Figure 0003546964
【0015】
(構造式(1)中、R1及びR'1はそれぞれ独立に炭素原子数8〜22のアルキル基をR3は炭素数1〜10のアルキル基もしくは水素原子を、R4は炭素原子数1〜10のアルキル基を、Aは炭素原子数1〜6のアルキリデン基、炭素原子もしくは硫黄原子を表し、Xは水酸基或いは上記R3およびR4で構成されるβ−ケトエステル基を示しm及びoはm+o=1〜45であって、o/(m+o)が20%以上となる条件を満たす整数である。)
【0016】
次に、上述したビスフェノール型ポリエーテルポリオールを製造するための本発明の製造法について詳述する。
本発明の製造法は、ビスフェノール型エポキシ化物(A)に、長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させ、次いで第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させてもよいし、或いは、前記ビスフェノール型エポキシ化物(A)に第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させ、次いで長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させてもよい。なかでも副生成物の生成を抑制でき、また、より多く分子骨格内にβ−ケトエステル基を導入することができる点から前者のエポキシ化物(A)に、長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させ、次いで第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させる方法が好ましい。
【0017】
本発明に用いられるビスフェノール型エポキシ化物(A)とは、ビスフェノールとビスフェノール型エポキシ樹脂とが反応して得られる分子骨格を有するエポキシ化物であってもよいここでビスフェノールとしてはビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールADおよびビスフェノールS等が挙げられる。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては前記ビスフェノールのジグリシジルエーテルが挙げられる。エピハロヒドリンとしては、エピクロルヒドリン及びエピブロモヒドリン等が挙げられる。
【0018】
この場合のビスフェノールとビスフェノール型エポキシ樹脂との反応割合は特に限定されるものではなく、目的とする分子量に応じて任意に調節できる。即ち、ビスフェノール型エポキシ樹脂のモル比が多くなるように反応させることにより、反応生成物はビスフェノール型エポキシ化物(A)となる。また、両者の反応割合は当量に近い程、高分子量化する。
【0021】
次いで、このようにして得られたエポキシ化物(A)に、脂肪族カルボン酸(B)若しくは第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させるが、前者の場合、特にその反応割合は限定されるものではなく、通常、エポキシ化物(A)の末端エポキシ基に対して脂肪族カルボン酸(B)中のカルボキシル基を当量、或いはカルボキシル基が若干過剰になる範囲で用い、触媒の存在下、或いは無触媒下で、100〜230℃に加熱反応させることによって得られる。
【0022】
ここで用いる触媒としては、特に限定されるものではないが、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジメチルベンジルアミン等の第3級アミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、テトラブチルホスフォニウムクロライド、エチルトリフェニルホスフォニウムイオダイド等のホスホニウム塩、トリフェニルホスフィン等のホスフィン類等が挙げられる。
【0023】
本発明に用いられる長鎖脂肪族カルボン酸としては、特に限定されるものでないが、粘度低減効果および塗膜の強度若しくは耐水性に優れる点から炭素数8〜22の高級脂肪酸が好ましい。
【0024】
なかでも、一塩基酸を用いることが粘度低減効果の点から好ましく、脂肪酸としては、飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸のどちらも使用可能であり、また、炭化水素鎖に水酸基を持つものでもよい。これらの具体例としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リシノオレイン酸、ジオキシステアリン酸、大豆油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、サンフラワー油脂肪酸などが挙げられる。なかでも炭化水素鎖に水酸基を有する不飽和カルボン酸であることが塗膜強度がより優れる点から好ましく、その具体例は、リシノオレイン酸、ジオキシステアリン酸、ヒマシ油脂肪酸等が挙げられる。
【0025】
次にエポキシ化物(A)或いはエポキシ化物(A)に脂肪族カルボン酸を反応させたものに第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させるが、反応条件は特に限定されるものではなく、第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)の使用割合としては特に限定されるものではなく、最終的に得られるポリエーテルポリオール中の水酸基とβ−ケトエステル基との反応割合により、任意に用いることができるが、通常、原料エポキシ化物(A)或いはエポキシ化物(A)に長鎖脂肪族カルボン酸を当量或いは長鎖脂肪族カルボン酸の過剰量を反応させて使用できる。
【0026】
本発明で用いるアルコールのβ−ケトエステルとは、特に限定されるものではないが、具体的には、下記構造式(2)で表されるものが挙げられる。
【0027】
【化3】


CCHRCO 構造式(2)
:炭素数が1〜10の炭化水素基
:水素原子または炭素数が1〜10の炭化水素基
:炭素数が1〜15の炭化水素基
【0028】
更に、この構造式(3)で示されるβ−ケトエステルの具体例としては、例えば、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸−n−プロピル、アセト酢酸−iso−プロピル、アセト酢酸−n−ブチル、アセト酢酸−iso−ブチル、アセト酢酸−tert−ブチル、α−アセトプロピオン酸メチル、α−アセトプロピオン酸エチル、α−アセトプロピオン酸−n−プロピル、α−アセトプロピオン酸−iso−プロピル、α−アセトプロピオン酸−n−ブチル、α−アセトプロピオン酸−tert−ブチル、α−メチル−β−ケト吉草酸エチル、β−ケトカプロン酸エチル、ベンゾイル酢酸エチルなどが挙げられる。この中でも第3級アルコールのエステルは、第2級または第1級アルコールのエステルより反応速度がはやい点で好ましい。この第3級アルコールのエステルとしては、アセト酢酸−tert−ブチル、α−アセトプロピオン酸−tert−ブチルなどが挙げられる。
【0029】
このエステル交換反応はエポキシポリオール樹脂とアルコールのβ−ケトエステルとを80〜200℃の温度に加熱し、副生成物であるアルコールを系外に除去することにより進行させることが好ましい。
【0030】
また必要に応じてエステル交換触媒を添加してもよい。
【0031】
また、本発明にいおては、側鎖にβ−ケトエステル基を導入する方法として上記エステル交換反応のみならず、水酸基をβ−ケトエステル化する方法として、酸または塩基性触媒存在下でジケテンを反応させアセト酢酸エステル化する方法であってもよい。
【0032】
本発明の製法において高粘性の樹脂や固形の樹脂を使用する場合、溶剤を使用してもよい。
使用できる溶剤としては非アルコール系の溶剤ならばいずれも使用可であり、例えばトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどが挙げられる。またアルコール系溶剤でも第3級アルコールならば使用でき、tert−ブタノール等が挙げられる。
【0033】
また、エポキシ化物(A)に、先に第3級アルコールのβ−ケトエステルを反応させる場合には、続いて脂肪族カルボン酸を反応させるが、その具体的な方法は上述した方法と全く同一の条件で行なうことができる。
【0034】
本発明の被覆用樹脂組成物は、上述した製造法によって得られるポリエーテルポリオールに、更に、硬化剤を必須成分として含有するものである。
硬化剤としては、水酸基と反応し得るものであればよく、特に限定されるものではないが、例えば、イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、メラミン樹脂、レゾール型フェノール樹脂等が挙げられるが、特に反応性に優れ、より強固な塗膜が形成できる点からイソシアネート化合物が好ましい。
【0035】
イソシアネート化合物としては、例えばトルエンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、シフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、及びトリメチロールプロパンのトルエンジイソシアネートの3モル付加物及びこれらより得られる高分子量化ポリイソシアネート等が挙げられる。
【0036】
イソシアネート化合物の配合割合は、特に限定されるものではないがポリエーテルポリオール樹脂中の水酸基当量とイソシアネート基当量の配合割合が0.4〜1.2、好ましは0.6〜1.0と成るような割合が好ましい。
【0037】
本発明の被覆用樹脂組成物においては、ポリエーテルポリオール中のβ−ケトエステル基は、そのカルボニル基がケト型とエノール型の平衡状態にある。このエノール化現象により、被塗布物の金属板を構成する鉄、亜鉛、銅、錫、鉛といった金属とキレート化することができる。尚、このキレート化の状態は次の構造式(3)で表わされる。
構造式(3)
【0038】
【化4】
Figure 0003546964
【0039】
このキレート構造により金属とのイオン的な密着性を高めることができる。
【0040】
本発明の被覆用組成物に於いては有機溶剤をもちいることができるが、上述したように硬化剤としてポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートを用いた場合には、溶剤を用いることなく組成物とすることができる。
【0041】
本発明の被覆用樹脂組成物には、更に歴青物質等の増量剤を使用することができる。歴青物質としてはコールタール、コールタールピッチ、膨潤炭状物、アスファルト等が挙げられる。
【0042】
また、増量剤としては上記歴青物質の代替物を使用してもよい。該代替物としては種々のものが挙げられるが、例えば芳香族油樹脂、石油樹脂や一般に希釈剤として用いられる石油系、石炭系等の高沸点中性油分等が使用できる。
【0043】
上述した歴青物質及びその代替物は、それぞれ単独で用いてもよいし、また、両者を併用してもよく、その使用量はそれらの総量がポリエーテルポリオール樹脂(A)に対して0.5〜2.0倍重量であることが好ましい。
【0044】
なお、かかる本発明の組成物には、必要に応じて、各種硬化触媒、充填剤、希釈剤、脱水剤、樹脂等を添加することができる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例により更に本発明を説明する。
各種試験は以下の方法に従って評価した。尚、硬度、屈曲性、耐衝撃性および耐塩水性の評価用サンプルは金属板に各樹脂組成物を室温で7日間乾燥後したものを用いた。
【0046】
(屈曲性)
JIS K−5400(6.16)に準拠した。
(耐衝撃性)
JIS K−5400に準拠した。(荷重500g)
(耐塩水性)
5%塩水に1ヵ月浸積し以下の基準で目視評価。
【0047】
○:変色、しわ、ふくれの何れもなし。
△:変色あり、しわ及びふくれなし。
×:変色、しわ、ふくれあり。
【0048】
(防錆性)
被塗布物として「JIS G 3101」のサンドブラスト板を3%食塩水に浸積した後、屋外に3日間暴露して発錆させ、これを10回繰り返した錆板に各実施例および比較例で得られた被覆用樹脂組成物を塗布し、これを40℃で5%塩水に2週間浸積し、浸積前と浸積後の剥離強度をエルコメータ製アドヒージョンテスタにて測定した。
【0049】
実施例1
攪拌および温度表示の手段を有する反応器に、エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「EPICLON 1055」(大日本インキ化学工業(株)製、エポキシ当量475g/eq)475重量部供給し、キシレン110重量部に溶解した後、リノレイン酸278重量部を加え、触媒としてトリブチルアミン1重量部を加え150℃で8時間反応させた。この際、樹脂の酸価は0.2であった。この樹脂溶液を130℃まで冷却しこれにアセト酢酸−tert−ブチルを259重量部加え、副生成物であるtert−ブタノールを反応系外に除去しながら130℃まで加熱し、そのままこの温度で5時間攪拌し、エポキシポリオール樹脂を得た。その後、キシレンを加え不揮発分90%になるように樹脂組成物を調整した。こうして得られた樹脂溶液は、13C−NMRの測定より当量比で57%の水酸基がβ−ケトエステル化されていることが確認された。その構造を構造式(4)に示す。尚、この得られたエポキシ樹脂の13C−NMRのチャートを第1図(各ピークの帰属は、構造式(4)中に示した)に、赤外吸収スペクトルのチャートを第2図にそれぞれ示す。またこの樹脂溶液は、不揮発分90%で5,000cps(25℃)であった。次いで、第2表の配合に従って被覆用樹脂組成物を得、各種試験を行った。結果を第2表に示す。
【0050】
構造式(4)
【0051】
【化5】
Figure 0003546964
【0052】
比較例1
攪拌および温度表示の手段を有する反応器に、エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「EPICLON 1055」(大日本インキ化学工業(株)製、エポキシ当量475g/eq)475重量部供給し、キシレン110重量部に溶解した後、リノレイン酸278重量部を加え、触媒としてトリブチルアミン1重量部を加え150℃で8時間反応させた。この際、樹脂の酸価は0.2であった。この樹脂溶液にキシレンをくわえ不揮発分90%の樹脂組成物を得た。次いで、第2表の配合に従って被覆用樹脂組成物を得、各種試験を行った。結果を第2表に示す。
【0057】
尚、実施例および比較例で得られた樹脂溶液の粘度を第1表に示す。
【0058】
Figure 0003546964
【0059】
【表2】
Figure 0003546964
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、低粘度で相溶性が良好なポリエーテルポリオール、及び、耐食性や密着性、とりわけ錆面への塗装において優れた防錆性や耐食性を有する被覆用樹脂組成物を提供できる。
【0062】
従って、本発明の被覆用樹脂組成物は、塗装材料として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は実施例1で得られた本発明のエポキシ樹脂の13C−NMRチャート図である。
【図2】第2図は実施例1で得られた本発明のエポキシ樹脂の赤外吸収スペクトルのチャート図である。[0001]
[Industrial applications]
The present invention β-ketoesterified hydroxyl groups in a polyether polyol resin obtained by modifying an epoxy resin with a fatty acid to improve compatibility with low viscosity, further excellent adhesion to a metal surface, and provided a resin composition for coating. It relates to useful epoxy resins.
[0002]
[Prior art]
A resin composition using a polyether polyol resin obtained by modifying an epoxy resin with fatty acids and a polyisocyanate as a curing agent component is widely used as a coating material because of its excellent adhesion to a metal surface, For example, under more severe conditions such as adhesion to steel sheets and corrosion resistance, sufficient properties have not yet been obtained, and when the content of hydroxyl groups in the resin is increased to further improve the adhesion, the viscosity of the resin is significantly increased. As a result, the resin becomes extremely poor in compatibility with the solvent.
[0003]
Conventionally, in order to reduce the viscosity of this coating resin, for example, a method of esterifying a hydroxyl group in an epoxy resin by heating a bisphenol-type epoxy resin and diketene in the presence of a transesterification catalyst is known. .
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the resin obtained by esterifying bisphenol-type epoxy resin with diketene has the effect of reducing viscosity, but its corrosion resistance and adhesion are still not sufficient, especially when applied to a rusted surface. Had the problem of being inferior.
[0005]
The problem to be solved by the present invention is to provide a polyether polyol made from an epoxy resin having low viscosity, good compatibility, excellent corrosion resistance and adhesion, and a composition containing the same.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that the above-mentioned problems can be solved by modifying both ends of a bisphenol-type polyether polyol with fatty acids and β-ketoesterifying a hydroxyl group in a side chain. The invention has been completed.
[0007]
That is, the present invention has a structure in which a skeleton obtained by reacting a long-chain aliphatic carboxylic acid with a bisphenol-type epoxidized product is a main skeleton, and a part of a hydroxyl group present in a side chain thereof is substituted by a β-ketoester group. A bisphenol-type polyether polyol having a hydroxyl equivalent of 300 g / eq or more and a weight average molecular weight of 800 to 2,000,
The bisphenol-type epoxidized product (A) is reacted with the long-chain aliphatic carboxylic acid (B) and then the tertiary alcohol β-ketoester (C), or Reacting a β-ketoester of a tertiary alcohol (C) and then reacting a long-chain aliphatic carboxylic acid (B), and a method for producing a polyether polyol,
A skeleton obtained by reacting a bisphenol-type epoxidized product with a long-chain aliphatic carboxylic acid has a main skeleton, and has a structure in which a part of a hydroxyl group present in a side chain thereof is substituted by a β-ketoester group. The present invention relates to a coating resin composition comprising a bisphenol-type polyether polyol having a weight average molecular weight of 800 to 2,000 or more and a curing agent.
[0008]
The polyether polyol of the present invention has a β-ketoester group on the molecular side chain and a long-chain alkylester group on both molecular ends, a hydroxyl equivalent of 300 g / eq or more, and a weight average molecular weight of A bisphenol-type polyether polyol having a molecular weight of 800 to 2,000, and the structure thereof is not particularly limited. More specifically, a polyether polyol having a bisphenol skeleton as a repeating unit, that is, via a 2-hydroxypropylene The main chain is a skeleton bonded to an oxygen atom from which a hydrogen atom has been eliminated from the phenolic hydroxyl group of bisphenol, and a long-chain alkyl ester group can be substituted at its terminal, and a hydroxyl group present in a side chain of the main skeleton can be substituted β -Having a structure having a ketoester group.
[0009]
In the polyether polyol, when the hydroxyl equivalent is less than 300 g / eq, the resin viscosity is still high, and as a coating resin composition, adhesion to a metal surface or a rust surface due to β-ketoester group introduction. The effect of improvement is not sufficiently exhibited. Above all, the hydroxyl equivalent is preferably from 300 to 1,000 g / eq from the viewpoint of excellent low viscosity , excellent reactivity with a curing agent, and improvement in coating strength.
[0010]
When the weight average molecular weight is less than 800, a hydroxyl group cannot be sufficiently introduced into the skeleton as a polyether polyol having bisphenol as a main skeleton, and the coating film strength is also poor, On the other hand, when it exceeds 2,000, the resin viscosity becomes high and the solubility becomes poor. Therefore, the weight average molecular weight is preferably from 1,000 to 1,500 from the viewpoint of excellent balance between the strength of the coating film and the low viscosity or solubility of the resin.
[0012]
The viscosity of the polyether polyol of the present invention can be adjusted by arbitrarily changing the ratio of the hydroxyl group to the β-keto ester group in the resin even within the same molecular weight. The ratio of the hydroxyl group and the β-ketoester group in the epoxy resin is not particularly limited, and the sum of the hydroxyl group and the β-ketoester group is excellent in terms of viscosity reduction effect, compatibility, and excellent balance between corrosion resistance and adhesion. On the other hand, the content of the β-ketoester group is preferably 20% or more, particularly preferably 20 to 80% from the viewpoint of further improving the adhesion.
[0013]
Specifically, such a bisphenol-type polyether polyol is more preferably, for example, one represented by the following structural formula (1).
Structural formula (1)
[0014]
Embedded image
Figure 0003546964
[0015]
(In the structural formula (1), R1 and R'1 each independently represent an alkyl group having 8 to 22 carbon atoms ; R3 represents an alkyl group or hydrogen atom having 1 to 10 carbon atoms; A represents an alkylidene group having 1 to 6 carbon atoms, a carbon atom or a sulfur atom, X represents a hydroxyl group or a β-ketoester group composed of R3 and R4, and m and o represent m + o. = 1 to 45, and is an integer satisfying the condition that o / (m + o) is 20% or more.)
[0016]
Next, the production method of the present invention for producing the above-mentioned bisphenol-type polyether polyol will be described in detail.
In the production method of the present invention, a bisphenol-type epoxidized product (A) may be reacted with a long-chain aliphatic carboxylic acid (B) and then a β-ketoester of a tertiary alcohol (C), or The bisphenol-type epoxidized product (A) may be reacted with a β-ketoester of a tertiary alcohol (C), and then reacted with a long-chain aliphatic carboxylic acid (B). Among them, a long-chain aliphatic carboxylic acid (B) is added to the former epoxidized product (A) because the formation of by-products can be suppressed and a β-ketoester group can be introduced into the molecular skeleton more. It is preferable to carry out the reaction and then react the β-ketoester (C) of a tertiary alcohol.
[0017]
The bisphenol type epoxidized product (A) used in the present invention may be an epoxidized product having a molecular skeleton obtained by reacting bisphenol with a bisphenol type epoxy resin . Here, the bisphenol includes bisphenol A, bisphenol F, bisphenol AD, bisphenol S, and the like. Examples of the bisphenol-type epoxy resin include diglycidyl ether of the above-mentioned bisphenol. Examples of the epihalohydrin include epichlorohydrin and epibromohydrin.
[0018]
In this case, the reaction ratio between the bisphenol and the bisphenol-type epoxy resin is not particularly limited, and can be arbitrarily adjusted according to the target molecular weight. That is, by Rukoto reacted as the molar ratio of bisphenol type epoxy resin is increased, the reaction product becomes a bisphenol epoxy compound (A). Also, the closer the reaction ratio of the two is to the equivalent, the higher the molecular weight.
[0021]
Next, the epoxidized product (A) thus obtained is reacted with an aliphatic carboxylic acid (B) or a β-ketoester (C) of a tertiary alcohol. In the former case, the reaction ratio is particularly limited. In general, the carboxyl group in the aliphatic carboxylic acid (B) is used in an amount equivalent to the terminal epoxy group of the epoxidized product (A) or in a range where the carboxyl group is slightly excessive, and is used in the presence of a catalyst. Alternatively, it is obtained by performing a heat reaction at 100 to 230 ° C. in the absence of a catalyst.
[0022]
The catalyst used here is not particularly limited, but examples thereof include alkali metal hydroxides such as sodium hydroxide and lithium hydroxide, tertiary amines such as triethylamine, tributylamine, pyridine, dimethylbenzylamine, and the like. Imidazoles such as -ethyl-4-methylimidazole; quaternary ammonium salts such as triethylbenzylammonium chloride and tetramethylammonium chloride; phosphonium salts such as tetrabutylphosphonium chloride and ethyltriphenylphosphonium iodide; And phosphines such as phenylphosphine.
[0023]
The long-chain aliphatic carboxylic acid used in the present invention is not particularly limited, but is preferably a higher fatty acid having 8 to 22 carbon atoms from the viewpoint of a viscosity reduction effect and excellent coating film strength or water resistance.
[0024]
Among them, it is preferable to use a monobasic acid from the viewpoint of a viscosity reducing effect, and as the fatty acid, either a saturated carboxylic acid or an unsaturated carboxylic acid can be used, or a fatty acid having a hydroxyl group in a hydrocarbon chain may be used. . Specific examples thereof include stearic acid, oleic acid, palmitic acid, ricinoleic acid, dioxystearic acid, soybean oil fatty acid, castor oil fatty acid, and sunflower oil fatty acid. Above all, an unsaturated carboxylic acid having a hydroxyl group in a hydrocarbon chain is preferable from the viewpoint of more excellent coating film strength, and specific examples thereof include ricinoleic acid, dioxystearic acid, and castor oil fatty acid.
[0025]
Next, the epoxide (A) or the epoxide (A) reacted with an aliphatic carboxylic acid is reacted with a β-ketoester (C) of a tertiary alcohol, but the reaction conditions are not particularly limited. The use ratio of the β-ketoester (C) of the tertiary alcohol is not particularly limited, and may be arbitrarily used depending on the reaction ratio between the hydroxyl group and the β-ketoester group in the finally obtained polyether polyol. Usually, the raw material epoxide (A) or the epoxide (A) can be used by reacting an equivalent of a long-chain aliphatic carboxylic acid or an excess of a long-chain aliphatic carboxylic acid.
[0026]
The β-ketoester of an alcohol used in the present invention is not particularly limited, but specific examples include those represented by the following structural formula (2).
[0027]
Embedded image
O

R 1 CCHR 2 CO 2 R 3 structural formula (2)
R 1 : a hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms R 2 : a hydrogen atom or a hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms R 3 : a hydrocarbon group having 1 to 15 carbon atoms
Further, specific examples of the β-ketoester represented by the structural formula (3) include, for example, methyl acetoacetate, ethyl acetoacetate, n-propyl acetoacetate, iso-propyl acetoacetate, and n-butyl acetoacetate. -Iso-butyl acetoacetate, -tert-butyl acetoacetate, methyl α-acetopropionate, ethyl α-acetopropionate, n-propyl α-acetopropionate, α-iso-propyl α-acetopropionate, α -N-butyl acetopropionate, -tert-butyl α-acetopropionate, ethyl α-methyl-β-ketovalerate, ethyl β-ketocaproate, ethyl benzoylacetate and the like. Of these, esters of tertiary alcohols are preferred because they have a higher reaction rate than esters of secondary or primary alcohols. Examples of the ester of the tertiary alcohol include tert-butyl acetoacetate, and tert-butyl α-acetopropionate.
[0029]
This transesterification reaction is preferably carried out by heating the epoxy polyol resin and the β-ketoester of alcohol to a temperature of 80 to 200 ° C. and removing the by-product alcohol out of the system.
[0030]
If necessary, a transesterification catalyst may be added.
[0031]
In the present invention, not only the transesterification reaction described above as a method for introducing a β-ketoester group into the side chain, but also a method for β-ketoesterification of a hydroxyl group, diketene in the presence of an acid or basic catalyst. It may be a method of causing acetoacetic esterification by reacting.
[0032]
When using a highly viscous resin or a solid resin in the production method of the present invention, a solvent may be used.
As a solvent that can be used, any non-alcoholic solvent can be used, and examples thereof include toluene, xylene, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, and cyclohexanone. Also, an alcohol-based solvent can be used as long as it is a tertiary alcohol, such as tert-butanol.
[0033]
When the epoxide (A) is first reacted with a β-ketoester of a tertiary alcohol, an aliphatic carboxylic acid is subsequently reacted. The specific method is exactly the same as that described above. It can be done under conditions.
[0034]
The resin composition for coating of the present invention further comprises a curing agent as an essential component in the polyether polyol obtained by the above-mentioned production method.
The curing agent is not particularly limited as long as it can react with a hydroxyl group, and examples thereof include, but are not limited to, isocyanate compounds, blocked isocyanate compounds, melamine resins, and resol-type phenol resins. An isocyanate compound is preferable since it is excellent in the property and a stronger coating film can be formed.
[0035]
Examples of the isocyanate compound include toluene diisocyanate, xylylene diisocyanate, cyphenylmethane diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, 3-mol adduct of trimethylolpropane with toluene diisocyanate, and high molecular weight polyisocyanate obtained therefrom.
[0036]
The mixing ratio of the isocyanate compound is not particularly limited, but the mixing ratio of the hydroxyl equivalent and the isocyanate equivalent in the polyether polyol resin is 0.4 to 1.2, preferably 0.6 to 1.0. Is preferred.
[0037]
In the coating resin composition of the present invention, the β-ketoester group in the polyether polyol has its carbonyl group in an equilibrium state between a keto type and an enol type. By this enolization phenomenon, it is possible to chelate with metals such as iron, zinc, copper, tin, and lead constituting the metal plate to be coated. The chelation state is represented by the following structural formula (3).
Structural formula (3)
[0038]
Embedded image
Figure 0003546964
[0039]
This chelate structure can enhance ionic adhesion to the metal.
[0040]
In the coating composition of the present invention, an organic solvent can be used.However, when polyphenylene polymethylene polyisocyanate is used as a curing agent as described above, the composition should be prepared without using a solvent. Can be.
[0041]
In the resin composition for coating of the present invention, an extender such as a bituminous substance can be further used. Bituminous substances include coal tar, coal tar pitch, swollen carbonaceous materials, asphalt and the like.
[0042]
Further, as the extender, an alternative to the above-mentioned bituminous substance may be used. As the alternative, various ones can be mentioned, and for example, aromatic oil resins, petroleum resins, and high-boiling neutral oils such as petroleum and coal generally used as diluents can be used.
[0043]
The above-mentioned bituminous substances and their substitutes may be used alone or in combination. The total amount of the bituminous substances and the substitutes is 0.1 to 0.1% based on the polyether polyol resin (A). The weight is preferably 5 to 2.0 times the weight.
[0044]
In addition, various curing catalysts, fillers, diluents, dehydrating agents, resins, and the like can be added to the composition of the present invention as needed.
[0045]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be further described with reference to examples.
Various tests were evaluated according to the following methods. In addition, the sample for evaluation of hardness, flexibility, impact resistance and salt water resistance was obtained by drying each resin composition on a metal plate at room temperature for 7 days.
[0046]
(Flexibility)
It conformed to JIS K-5400 (6.16).
(Shock resistance)
It was based on JIS K-5400. (Load 500g)
(Salt-resistant)
Immerse in 5% salt water for 1 month and evaluate visually with the following criteria.
[0047]
:: None of discoloration, wrinkles, and blisters.
Δ: Discoloration, no wrinkles and blisters.
X: Discoloration, wrinkles, and blisters.
[0048]
(Rustproof)
A sand blast plate of "JIS G 3101" was immersed in a 3% saline solution as an object to be coated, and then rusted by exposing it outdoors for 3 days. The obtained resin composition for coating was applied, immersed in 5% salt water at 40 ° C. for 2 weeks, and the peel strength before and after immersion was measured with an adhesion tester manufactured by Elcometer.
[0049]
Example 1
475 parts by weight of bisphenol A-type epoxy resin “EPICLON 1055” (manufactured by Dainippon Ink and Chemicals, Inc., epoxy equivalent: 475 g / eq) was supplied as an epoxy resin to a reactor having stirring and temperature indicating means, and xylene was 110 parts by weight. Then, 278 parts by weight of linoleic acid was added, 1 part by weight of tributylamine was added as a catalyst, and the mixture was reacted at 150 ° C. for 8 hours. At this time, the acid value of the resin was 0.2. The resin solution was cooled to 130 ° C., 259 parts by weight of tert-butyl acetoacetate was added thereto, and the mixture was heated to 130 ° C. while removing tert-butanol as a by-product outside the reaction system. After stirring for an hour, an epoxy polyol resin was obtained. Thereafter, xylene was added to adjust the resin composition to have a nonvolatile content of 90%. In the resin solution thus obtained, it was confirmed by 13 C-NMR measurement that 57% of the hydroxyl groups in the equivalent ratio were β-ketoesterified. Its structure is shown in structural formula (4). A chart of 13 C-NMR of the obtained epoxy resin is shown in FIG. 1 (attribution of each peak is shown in structural formula (4)), and a chart of an infrared absorption spectrum is shown in FIG. Show. This resin solution had a nonvolatile content of 90% and 5,000 cps (25 ° C.). Next, a coating resin composition was obtained according to the composition shown in Table 2, and various tests were performed. The results are shown in Table 2.
[0050]
Structural formula (4)
[0051]
Embedded image
Figure 0003546964
[0052]
Comparative Example 1
475 parts by weight of bisphenol A type epoxy resin "EPICLON 1055" (manufactured by Dainippon Ink and Chemicals, Inc., epoxy equivalent: 475 g / eq) was supplied as an epoxy resin to a reactor having means of stirring and temperature indication, and 110 weight of xylene was added. Then, 278 parts by weight of linoleic acid was added, 1 part by weight of tributylamine was added as a catalyst, and the mixture was reacted at 150 ° C. for 8 hours. At this time, the acid value of the resin was 0.2. Xylene was added to this resin solution to obtain a resin composition having a nonvolatile content of 90%. Next, a coating resin composition was obtained according to the composition shown in Table 2, and various tests were performed. The results are shown in Table 2.
[0057]
Table 1 shows the viscosities of the resin solutions obtained in Example 1 and Comparative Example 1 .
[0058]
Figure 0003546964
[0059]
[Table 2]
Figure 0003546964
[0061]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a polyether polyol having low viscosity and good compatibility, and a coating resin composition having excellent corrosion resistance and adhesion, particularly excellent rust prevention and corrosion resistance when applied to a rust surface.
[0062]
Therefore, the coating resin composition of the present invention is extremely useful as a coating material.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a 13 C-NMR chart of the epoxy resin of the present invention obtained in Example 1.
FIG. 2 is a chart of an infrared absorption spectrum of the epoxy resin of the present invention obtained in Example 1.

Claims (7)

ビスフェノール型エポキシ化物に、長鎖脂肪族カルボン酸を反応させた骨格を主骨格とし、その側鎖に存在する水酸基の一部がβ−ケトエステル基によって置換された構造を有する、水酸基当量が300g/eq以上あって、かつ、重量平均分子量が800〜2,000であるビスフェノール型ポリエーテルポリオール。 A skeleton obtained by reacting a bisphenol-type epoxidized product with a long-chain aliphatic carboxylic acid has a main skeleton, and has a structure in which a part of a hydroxyl group present in a side chain thereof is substituted by a β-ketoester group. A bisphenol-type polyether polyol having eq or more and a weight average molecular weight of 800 to 2,000. ポリオール中の水酸基数とβ−ケトエステル基数との合計に占めるβ−ケトエステル基の割合が20%以上である請求項1記載のポリオール。The polyol according to claim 1, wherein the ratio of the β-ketoester group to the total of the number of hydroxyl groups and the number of β-ketoester groups in the polyol is 20% or more. 下記、構造式(1)で表されることを特徴とするポリエーテルポリオール。
Figure 0003546964
(構造式(1)中、R1及びR'1はそれぞれ独立に炭素原子数8〜22のアルキル基をR3は炭素数1〜10のアルキル基もしくは水素原子を、R4は炭素原子数1〜10のアルキル基を、Aは炭素原子数1〜6のアルキリデン基、炭素原子もしくは硫黄原子を表し、Xは水酸基或いは上記R3およびR4で構成されるβ−ケトエステル基を示しm及びoはm+o=1〜45であって、o/(m+o)が20%以上となる条件を満たす整数である。)
A polyether polyol represented by the following structural formula (1).
Figure 0003546964
(In the structural formula (1), R1 and R'1 each independently represent an alkyl group having 8 to 22 carbon atoms ; R3 represents an alkyl group or hydrogen atom having 1 to 10 carbon atoms; A represents an alkylidene group having 1 to 6 carbon atoms, a carbon atom or a sulfur atom, X represents a hydroxyl group or a β-ketoester group composed of R3 and R4, and m and o represent m + o. = 1 to 45, and is an integer satisfying the condition that o / (m + o) is 20% or more.)
ビスフェノール型エポキシ化物(A)に、長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させ、次いで第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させるか、或いは、前記ビスフェノール型エポキシ化物(A)に第3級アルコールのβ−ケトエステル(C)を反応させ、次いで長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させることを特徴とするポリエーテルポリオールの製造法。The bisphenol-type epoxidized product (A) is reacted with the long-chain aliphatic carboxylic acid (B), and then the tertiary alcohol β-ketoester (C) is reacted. A method for producing a polyether polyol, comprising reacting a β-ketoester (C) of a tertiary alcohol, and then reacting a long-chain aliphatic carboxylic acid (B). ビスフェノール型エポキシ化物(A)に長鎖脂肪族カルボン酸(B)を反応させたもの若しくはビスフェノール型エポキシ化物(A)に、β−ケトエステル(C)を水酸基1モルに対して0.1モル〜1.0モル反応させる請求項記載の製造方法。The bisphenol-type epoxidized product (A) is reacted with a long-chain aliphatic carboxylic acid (B) or the bisphenol-type epoxidized product (A) is added with β-ketoester (C) in an amount of 0.1 mol to 1 mol per 1 mol of hydroxyl group. The method according to claim 4, wherein the reaction is carried out by 1.0 mol. ビスフェノール型エポキシ化物に、長鎖脂肪族カルボン酸を反応させた骨格を主骨格とし、その側鎖に存在する水酸基の一部がβ−ケトエステル基によって置換された構造を有する、水酸基当量が300g/eq以上であって、かつ、重量平均分子量が800〜2,000であるビスフェノール型ポリエーテルポリオールと、硬化剤とを含有することを特徴とする被覆用樹脂組成物。 A skeleton obtained by reacting a bisphenol-type epoxidized product with a long-chain aliphatic carboxylic acid has a main skeleton, and has a structure in which a part of a hydroxyl group present in a side chain thereof is substituted by a β-ketoester group. A resin composition for coating, comprising: a bisphenol-type polyether polyol having a weight average molecular weight of 800 to 2,000 or more and a curing agent. 硬化剤としてイソシアネート化合物を用いる請求項記載の組成物。The composition according to claim 6 , wherein an isocyanate compound is used as a curing agent.
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