【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、醤油さしなど、液体調味料等を注ぐために使用される液体容器、若しくはこれらに類する液体容器(以下、単に容器ともいう)であって、容器本体とその上部に取着される蓋とからなり、その蓋に対して液体の注出孔及びその液体の注出に必要な空気を取り入れるための吸入孔とが形成されてなる液体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
醤油やソース(以下、単に液体又は液体調味料ともいう)を注ぐための容器は、通常、容器本体の上部に取着された蓋に、液体注出用の注出孔(注出管)のほか、その反対側に液体の注出に必要な空気の吸入孔(空気孔)を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この吸入孔は、小さな注出孔から液体を注出させるために不可欠のものである反面、容器を誤って転倒(横倒し)したりすると、内部に空気が入り込み易いことから液体が容易に流出する。したがって、短時間で多量の液体の無駄を招いたり、テーブルや衣服を汚したり、液体によっては後始末に困ってしまうといった問題をおこしていた。こうした問題は、日常的にみても食事中などにしばしば起こるものであり、とりわけ、幼児や高齢者のいる家庭では、その発生の頻度も高い。
【0004】
また、このような容器で液体調味料を注ぐときには、その調味料が吸入孔にも接触し易く、したがって、使用後に容器を立て置いた際には、接触した液体調味料が表面張力等により注出孔だけでなく吸入孔にも残留し易く、注出孔及び吸入孔を閉塞してしまうことがある。このような場合において、室内の温度上昇などにより容器内部の空気が膨脹すると、注出孔や吸入孔内にある液が押し出され容器外に漏れ出てしまい、テーブルや容器を汚すといった問題を起こしていた。さらに、このような閉塞の繰り返しにより、とくに径が小さい吸入孔には、残留した液体調味料中の固形分が固化して滞積しやすく、したがって吸入孔を狭小化し、ついには詰まらせるなどして円滑な注出を妨げてしまうといったことがあり、使い勝っての悪いものであった。
【0005】
本発明は、かかる問題点を解消すべく案出したものであって、構造の複雑化を招くことなく、かつ使用時における液体の円滑な注出を妨げることなく、容器が転倒した際のその内部の液体の流出(漏出)を防止することのできる液体容器、及びこうした液体容器における前記したような、吸入孔への液体調味料の接触による吸入孔の閉塞に起因する外部へのその漏れ出や詰まりが有効に防止される液体容器を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解消するために本発明は、容器本体とその上部に取着される蓋とからなり、該蓋には液体の注出孔及びその液体の注出に必要な空気の吸入孔を備えてなる液体容器において、前記吸入孔の該液体容器における内側端部が、前記注出孔の該液体容器における内側端部よりも下方まで延びており、該液体容器が内部に液体を収容した状態で水平面上で転倒し、該液体の液面が前記注出孔及び前記吸入孔の各内側端部より上にあり、前記注出孔及び前記吸入孔が該液体で閉塞されている際において、該注出孔の少なくともいずれかの部位と該吸入孔の少なくともいずれかの部位とが、略一定の液圧を受けるように該液体容器内の液体の液面と略平行な一仮想平面、若しくは該一仮想平面の近傍に位置するように前記注出孔及び前記吸入孔を形成すると共に、該吸入孔は、内側端部寄り部位の流路断面積を、該吸入孔の該外側端部の流路断面積より大きく形成し、かつ該液体容器を水平面上で直立させた際に該吸入孔内にある液体が流れ落ち可能に形成されてなることにある。
【0007】
この場合、前記液体容器は、円筒状などのように転倒した際に回転可能の筒状に形成されているものか、角筒状などのように転倒した際に回転不能の筒状に形成されているものが、その適切な形状である。
【0008】
本発明に係る上記の容器によれば、液体容器がテーブルなどの水平面上で転倒した際において、該液体で閉塞されている前記注出孔及び前記吸入孔のうちのいずれからも空気が容器の内部に入り込めない。したがって、液体容器内の液体の外部への流出が防止されるか、或いは流出したとしても僅かな量に止めることができる。
【0009】
なお、使用時つまり注出に当たっては、従来と同様に、容器を注出孔の外側端部から液体が注出されるまでその端部を下向きに、つまり容器の下部(底部)が上方となるように傾ける。この際、吸入孔の内側端部は、注出孔の内側端部より、常態において下方にあることから、注出孔の内側端部より相対的に上方に位置するようになる。したがって、容器内の液面から吸入孔の液体による閉塞部位までの深さは、同液面から注出孔の液体による閉塞部位までの深さよりも小さく(浅く)なる。すなわち、吸入孔の閉塞部位にかかる液圧が小さくなる一方で、注出孔の閉塞部位にかかる液圧が大きくなる。しかして、その差圧が所定の大きさとなると、吸入孔を閉塞していた液体を外部から容器の内側に押し出し、吸入孔を通って容器内部に空気が入り込むと同時に注出孔から液体が流出する。これにより、使用時には、容器を所定の角度傾斜させれば、従来通り使用できる。
【0010】
この際、容器を傾けて内部の液体が注出孔から外部に流出している間は、吸入孔を通って容器の外側から内側に空気が連続して流入しているから、吸入孔の内側端部が液没していても、吸入孔の外側端部側への液体の侵入が防止される。したがって、吸入孔の外側端部の流路断面積の小さい部位に液体が付着したり残留したりすることが防止される。さらに、該吸入孔はその内側端部寄り部位の流路断面積を、該外側端部の流路断面積より大きく形成し、かつ該液体容器を水平面上で直立させた際に該吸入孔の内側端部寄り部位内にある液体が流れ落ち可能に形成されてなることから、注出後、容器を立て置いた場合つまり直立させた場合には、吸入孔の内側端部寄り部位に液体が入り込んでいたとしても閉塞することなく容器内に垂れ落ちる。このように、使用時に吸入孔が閉塞されることがないから、内部の空気の膨脹に起因する液体の漏れ出や、吸入孔の詰まりといったことが有効に防止される。
【0011】
上記の本発明に係る液体容器は、前記注出孔の液体容器における内側端部及び外側端部の各中心と、前記吸入孔の液体容器における内側端部及び外側端部の各中心とが、前記液体容器を上から見て、一直線上若しくはその近傍に位置され、しかも前記注出孔の外側端部と、前記吸入孔の内側端部とが、該液体容器を上から見て、前記一直線に沿う略同方向に開口されており、さらに前記吸入孔の外側端部が、前記注出孔の内側端部に対し、前記液体容器を上から見て、前記注出孔の外側端部の開口されている側と略反対側に配置されているとよい。また、この場合、前記注出孔の内側端部と、前記吸入孔の外側端部とが近接して設けられているとよい。そして、前記注出孔の前記外側端部が、前記液体容器を上から見て、前記吸入孔の前記内側端部と略同位置に位置しているのが好ましいが、該内側端部より該液体容器の外方(外側)若しくは内方(内側)に位置しているとよい。とくに、前記注出孔の前記外側端部が、前記液体容器を上から見て、前記吸入孔の前記内側端部と略同位置、若しくは該内側端部より該液体容器の外方に位置していると、容器が転倒した際、注出孔の外側端部が上向きで、液面が吸入孔の内側端部より高位となった場合も低位となった場合も、液が漏れ出ない。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図1ないし図6を参照して詳細に説明する。図1中、1は、本例の液体容器であって、本例ではともに合成樹脂からなる有底の円筒状(コップ状)の容器本体2と、短円筒状(キャップ状)の蓋3とからなっている。容器本体(本体ともいう)2は、その上部開口寄りの外側が段付き状に縮径されておねじ2aが形成されており、蓋3がその下部内周に形成されためねじ3aを介して着脱自在に螺装されて液密(水密)が保持されており、全体として略同径の円筒状に形成されている。
【0013】
蓋3の上部の円形板部4には、2つの小孔4a,4bが一半径線上に近接して貫設されており(図2参照)、そのうちの容器1の外周寄りの小孔(図1、2右側)4aには、内側が注出孔(通液路)5をなす注出管6が嵌入されて固着されている。ただし、注出管6は、内径φ4mm程度のチューブ(円管状体)からなり、注出孔5の容器1における内側端部7から本体2の軸線Jに略平行にして容器1の外側(図1上方)に延び、そして、横(水平)方向に90度曲げられて延び外側端部8が本体2の軸線J寄りの小孔(図1、2左側)4bの中心と反対側(半径外方)を向いて開口され、容器1の内外に連通するように形成されている。
【0014】
一方、容器1の軸線J寄りの小孔(図1、2左)4bは、吸入孔(通気路)11の外側端部13をなし、その小孔4bには蓋3の内面において内側が吸入孔(通気路)11をなす吸入管12がその端面を融着などにより接着して固着されている。ただし、本例では吸入孔11の外側端部13をなす小孔4bはその内径が1.5mm程度の円形孔とされている。そして、吸入管12は、内径φ8mm程度のチューブ(円管状体)からなり、吸入孔11の外側端部(小孔4b)13から本体2の軸線Jに略平行にして容器1の内側(図1下方)に延び、そして内側端部14寄り部位が水平より若干下傾する方向に曲げられて延び、その内側端部14が容器1を上から見たとき注出孔5の外側端部8と略同方向を向いて開口され、容器1の内外に連通するように形成されている。これにより、容器1を水平面上で直立させた際に吸入孔11の内側端部14寄り部位内にある液体が本体2の底部側に流れ落ち可能に形成されている。なお、本例では吸入孔11の内側端部14の中心は、注出孔5の内側端部7よりも、所定寸法Ta下方に位置しており、しかも吸入孔11の内側端部14は、容器1を上から見て、注出孔5の外側端部8と略同位置に位置している。
【0015】
このような実施の形態においては、容器1が図3及び図4に示したように、内部に液体Eを収容した状態で、テーブルなどの水平面S上で転倒し、注出孔(注出管)5の外側端部8の開口が真下を向いている時は、注出孔5と吸入孔11には、それぞれの内側端部7,14から液体Eが毛管現象などにより入り込み閉塞されている一方、注出孔5の内側端部7の上縁7aのレベルと同注出孔5の外側端部8との間の部位A、及び注出孔5の内側端部7の上縁7aのレベルと吸入孔11の内側端部14との間の部位Bにおいて、注出孔5及び吸入孔11は同じ液圧(水圧)を受けている。すなわち、注出孔5のAの部位と吸入孔のBの部位とが、略一定の液圧(最大P1)を受けている。
【0016】
すなわち、吸入孔11及び注出孔5が液体Eによって閉塞されている状態では、吸入孔11のB部位が受ける液圧(圧力)と、注出孔5のA部位が受ける液圧は、最大P1で略同一であることから、注出孔5又は吸入孔11のいずれをも外部から空気が通過できないために液体容器1内に空気が入り込めない。この結果、吸入孔11又は注出孔5のいずれからも液体Eの外部へ流出が防止される。
【0017】
なお、図3において液体Eの流出の危険性は、液面Emが注出孔5の内側端部7の下縁7bより上にある場合に限られるが、本例では吸入孔11の容器1における内側端部14は、注出孔5の内側端部7の下縁7bより低いため、液面Emが吸入孔11の内側端部14より高い限り、吸入孔11を空気が通過できないから、容器1内の液体Eの外部への流出はない。
【0018】
一方、容器1が水平面S上で上記の位置から90度回転したときは、吸入孔11及び注出孔5は図4中、2点鎖線で示したようになるが、その状態では、吸入孔11のB部位が受ける液圧と、注出孔5のA部位が受ける液圧は、最大P2で略同一である。したがって、注出孔5又は吸入孔11のいずれからも空気が通過できないため、液体容器1内に空気が入り込めない。このことは、いずれの角度回転しても同じである。この結果、本例では液体容器1が回転しても、吸入孔11又は注出孔5のいずれからも液体Eの外部へ流出が防止される。
【0019】
なお、このような容器1に液体を入れる場合には、最大でも本体2の上縁までであり、したがって容器1が回転し、注出孔5の外側端部8が上向きとなったときは、通常、図5に示したように液面Emは吸入孔11の内側端部14及び注出孔5の外側端部8より低位となるから液体Eの漏れ出はない。また、例えこれらより上位となっても、上記した通り、吸入孔11及び注出孔5の受ける液圧は、吸入孔11のB部位と注出孔5のA部位において最大で略同一であることから、注出孔5又は吸入孔11のいずれをも空気が通過できず、したがって、液体容器1内の液体Eが吸入孔11又は注出孔5を通って外部へ流出することが防止される。
【0020】
このように、本実施形態では、容器が水平面S上で転倒した際、いずれにおいても液体容器1内に空気が入り込めない。この関係は、容器1がその本体2の軸線Jまわりに回転しても同じであることから、容器1が回転しても液体Eが外部に漏れ出ることはないか、たとえ漏れ出たとしても僅かな量に抑えることができる。
【0021】
一方、容器1の使用時つまり液体Eの注出時には、図6示したようにすればよい。すなわち、図3の状態(横倒し状態)から、注出孔5の外側端部8が下向きとなるようにし、液体容器1自体の上部(蓋3)が下方となるように傾ける。これにより、吸入孔11のB部位が注出孔5のA部位よりも上方に位置するようになることから、吸入孔11のB部位が受ける液圧が、注出孔5のA部位が受ける液圧より小さくなる。そして、その差圧が所定の大きさとなり、吸入孔11内の液体Eを容器1の内側に押し出して空気が入り込むに必要な圧力差となると、空気は吸入孔11を通って液体容器1内に入り込み、同時に注出孔5から液体Eが流出する。
【0022】
すなわち、吸入孔11のB部位が受ける最大液圧Pbと、注出孔5の内側端部7が受ける液圧Paが、Pa>Pbとなるため、吸入孔11を通って空気が容器1内部に入り込むと同時に注出孔5から液体Eが注出されることになる。
【0023】
このように本例容器1によれば、構造の複雑化を招くこともなく、使用時には通常の容器1と同様に液体Eの注出ができる一方、転倒した際には、空気が容器1内部に入り込まないためその内部の液体Eが漏れ出ることがない。したがって、使い勝手が極めて良いだけでなく、従来におけるような液体Eの流出による周囲の汚染などのトラブルの発生が未然に防止される。とりわけ、幼児や老人或いは取り扱いに困難さの有る身体障害者などのいる家庭や学校などの施設での容器として使用される場合、その効果には著しいものがある。
【0024】
そして、図6に示されるように、容器1を傾けて内部の液体Eが注出孔5から外部に流出している間は、容器1の外側の吸入孔11の外側端部13から、図中、破線矢印で示したように、液没している吸入孔11の内側端部14を通って容器1内に空気が連続して流入しているから、吸入孔11の外側端部13側への液体Eの侵入が防止される。したがって、吸入孔11の外側端部13つまり小孔4bの流路断面積の小さい部位に液体Eが付着したり残留したりすることが防止される。
【0025】
さらに、吸入孔11はその外側端部(小孔4b)13を除く内側端部14寄り部位の流路断面積を、その外側端部13の流路断面積より大きく形成しており、かつ容器Eを水平面上で直立させた際に吸入孔11の内側端部14寄り部位が下傾(本例では水平より下向き約15度)されていることから、注出後、容器1を直立させた場合には、吸入孔11の内側端部14寄り部位に液体Eが入り込んでいたとしても残留して閉塞することなく容易に本体2の底部側に垂れ落ちる。したがって、使用後、直立時にも吸入孔11が閉塞されることがないから、内部の空気の膨脹に起因する液体の漏れ出や吸入孔11の詰まりといったことが有効に防止されるので、極めて使い勝手が良いものといえる。
【0026】
上記実施形態では容器1を、転倒した際に回転する円筒状としたが、転倒した際に回転しない角筒状のものとしてもよい。また、上記実施形態では蓋3を短円筒状のものとしたが、半球面状(ドーム状)のものとしてもよい。
【0027】
また、上記では、吸入孔11の内側端部14寄り部位を水平に対して、若干(約15度)下傾するように形成したが、本発明においては液体容器を水平面上で直立させた際に吸入孔内にある液体が流れ落ち可能に形成されていればよく、したがって、例えばその内側端部14寄り部位が流れ勾配0の水平とされていてもよい。
【0028】
さらに、本例では、吸入孔11の内径を、外側端部(小孔4b)13を1.5mmとし、それ以外の内側端部14寄り部位を8mmとしたが、勿論これに限定されるものではない。因みに、好ましい範囲としては、前者が0.5mm〜3mmmで、後者が6〜12mmであるが、これらは液体調味料の種類による粘性に応じて、注出後、容器1を立直した際に内側端部14の開口が閉塞されない程度の範囲で適宜に設定すればよい。なお、外側端部13以外の内側端部寄り部位の内径は、必ずしも一定である必要はなく、内側端部14に向かって拡径するテーパであってもよい。また、吸入孔11の流路断面形状は、円孔若しくはそれに類似の形状が適切であるが、これに限定されるものではない。
【0029】
なお、上記の実施形態においては、液体容器1が内部に液体Eを収容した状態で水平面S上で転倒し、液体の液面Emが注出孔5及び吸入孔11の各内側端部より上にあり、注出孔5及び吸入孔11が液体で閉塞されている際において、注出孔5のA部位と吸入孔11のB部位とが略一定の液圧を受けるように、注出孔5及び吸入孔11を形成したため、吸入孔11と注出孔5の多くの部位において、容器1内の液体の液面Emと略平行な一仮想平面に位置する関係が保持されることから、液体の漏れ出の防止作用が高い。
【0030】
しかし、このような作用の低下はあるものの、本発明では、注出孔及び吸入孔の孔径や液圧などを考慮し、液体Eで閉塞されている注出孔及び吸入孔のうちのいずれか一方を空気が通過して容器の内部に入り込まないように、その転倒の際、注出孔の少なくともいずれかの部位と、吸入孔の少なくともいずれかの部位とが、容器内の液体の液面と略平行な一仮想平面若しくは該一仮想平面の近傍に位置するように形成されていればよく、上記実施形態のものに限定されるものではない。
【0031】
例えば図7,8に示したように、上記実施形態における液体容器1を上から見たとき、吸入孔11の内側端部14が注出孔5の外側端部8と内側端部7の略中央の間(図7中Cの範囲)にあってもよい。また、図9に示したように、液体容器1を上から見たとき(図9を右側から見たとき)、吸入孔11の内側端部14を注出孔5の外側端部8より容器1の外方(外周側)に位置させてもよいが、このようにしておくと、容器1の転倒時において、吸入孔11の内側端部14と注出孔5の外側端部8が上向きとなり、液面Emがそれらの間にあるときには、吸入孔11の外側端部13を通って内部に空気が入り込むことから、注出孔5の外側端部8より上にある液体Dが漏れ出す危険性がある。したがって、このものは液体を容器に一杯入れるものには不向きである。
【0032】
なお、注出孔(注出管)及び吸入孔(吸入管)ともに上記においては、側面視、略L字形としたが、これらの形状は、図10に示したように注出孔(注出管)5についてはその略中央部が湾曲するC字形、或いは図中2点鎖線で示したようなフック形(S字形)としてもよい。また、このようにした場合には同図中に示したように吸入孔11の内側端部14は、液体容器1を上から見たとき、注出孔5の外側端部8と注出孔5の内面右側の頂部(図10中、点T)との間(図10中Cの範囲)にあってもよい。さらに、吸入孔(吸入管)11については、内側端部寄り部位の流路断面積を、その外側端部13の流路断面積より大きく形成し、かつ液体容器を水平面上で直立させた際に吸入孔11内にある液体が流れ落ち可能に形成されていればよく、したがって例えば図10に示したように、1/4円弧状(中央部が湾曲するC字形)などとしてもよい。なお、この場合には、その転倒の際、注出孔5のA部位と吸入孔11のB部位とが、略一定の液圧を受ける。
【0033】
さらに、図11に示したように、注出孔5は、真っ直ぐ上に延ばしたものとしてその外側端部8を上向きに開口させておき、そして吸入孔(吸入管)11についても同図に示したような傾斜する直管状としておいてもよい。なお、この場合、吸入孔11の容器1における内側端部14の位置は、蓋3を上からみたとき、注出孔5の略真下或いはそれより外側に位置させるとよい。なおこの場合においては、その転倒の際、注出孔5の内径の部位Aと同注出孔5の部位Aの略真下に位置する吸入孔11の部位Bとが略一定の液圧を受ける。
【0034】
また、注出孔(注出管)及び吸入孔(吸入管)の形態は、図1、図10、図11のものを適宜組み合わせたものとしてもよい。なお、いずれにおいても、注出孔(注出管)及び吸入孔(吸入管)を蓋と一体化してもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る液体容器によれば、構造の複雑化を招くことなく、かつ使用時の液体の注出を妨げることなく、転倒した際には液体の漏れ出を防止することができると共に、その吸入孔への液体調味料の接触による吸入孔の閉塞に起因する外部へのその漏れ出や詰まりが有効に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示す中央縦断面図。
【図2】図1の平面半断面図。
【図3】図1の実施の形態のものが、注出孔及び吸入孔の外側開口端部を下にして水平面上で転倒した状態を示す中央縦断面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】図1の実施の形態のものが、注出孔及び吸入孔の外側開口端部を上にして水平面上で転倒した状態を示す中央縦断面図。
【図6】図1の実施の形態のもので液体を注出する際の説明用断面図。
【図7】注出孔及び吸入孔の別の実施の形態を示す中央縦断面図。
【図8】図7の平面半断面図。
【図9】液体容器を上から見て、吸入孔の内側端部を注出孔5の外側端部より容器の外方に位置させた実施の形態のもので、転倒した場合を説明する中央縦断面図。
【図10】注出孔及び吸入孔の別の実施の形態を示す部分中央縦断面図。
【図11】注出孔及び吸入孔の別の実施の形態を示す部分中央縦断面図。
【符号の説明】
1 液体容器
2 容器本体
3 蓋
5 注出孔
11 吸入孔
14 吸入孔の液体容器における内側端部
7 注出孔の液体容器における内側端部
E 液体
S 水平面
Em 液体の液面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid container used for pouring a liquid seasoning or the like such as a soy sauce pan, or a similar liquid container (hereinafter, also simply referred to as a container), which is attached to a container body and an upper portion thereof. The present invention relates to a liquid container comprising a lid, wherein the lid is formed with a liquid discharging hole and a suction hole for taking in air necessary for discharging the liquid.
[0002]
[Prior art]
A container for pouring soy sauce or sauce (hereinafter also simply referred to as a liquid or a liquid seasoning) is usually provided with a pouring hole (pouring tube) for pouring liquid into a lid attached to an upper portion of the container body. In addition, on the opposite side, a suction hole (air hole) for air necessary for discharging the liquid is provided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The suction hole is indispensable for discharging the liquid from the small discharge hole, but when the container is accidentally turned over (side down), the liquid easily flows out because air easily enters the inside. . Therefore, there has been a problem that a large amount of liquid is wasted in a short time, a table or clothes are soiled, and some liquids are troublesome to clean up. Such problems often occur during meals and the like on a daily basis, and particularly frequently occur in families with infants and the elderly.
[0004]
Also, when a liquid seasoning is poured in such a container, the seasoning easily comes into contact with the suction hole, and therefore, when the container is set up after use, the contacted liquid seasoning is poured due to surface tension or the like. It is likely to remain not only in the outlet hole but also in the suction hole, which may block the pouring hole and the suction hole. In such a case, if the air inside the container expands due to a rise in the temperature of the room, the liquid in the pouring hole or the suction hole is pushed out and leaks out of the container, causing a problem that the table and the container become dirty. I was In addition, due to the repetition of such blockage, solids in the remaining liquid seasoning solidify and tend to accumulate in particularly small-diameter suction holes, so that the suction holes are narrowed and eventually clogged. And hindered smooth dispensing, making it unusable.
[0005]
The present invention has been devised in order to solve such a problem, and does not cause a complicated structure and does not hinder the smooth pouring of the liquid during use. A liquid container capable of preventing the outflow (leakage) of the liquid therein, and its leakage to the outside due to the closure of the suction hole due to the contact of the liquid seasoning to the suction hole in the liquid container as described above. It is an object of the present invention to provide a liquid container in which clogging is effectively prevented.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention comprises a container body and a lid attached to an upper part of the container body, wherein the lid has a liquid discharge hole and an air suction hole required for discharging the liquid. Wherein the inner end of the suction hole in the liquid container extends below the inner end of the discharge hole in the liquid container, and the liquid container contains the liquid therein. When the liquid surface of the liquid is above the inner ends of the discharge hole and the suction hole, and the discharge hole and the suction hole are closed with the liquid. A virtual plane substantially parallel to the liquid surface of the liquid in the liquid container such that at least one part of the discharge hole and at least one part of the suction hole receive a substantially constant liquid pressure. Or the pouring hole and the suction port so as to be located near the virtual plane. The suction hole has a flow path cross-sectional area near the inner end portion that is larger than the flow path cross-sectional area at the outer end portion of the suction hole, and the liquid container stands upright on a horizontal plane. In this case, the liquid in the suction hole is formed so as to be able to flow down.
[0007]
In this case, the liquid container is formed in a cylindrical shape that can be rotated when it falls down, such as a cylindrical shape, or is formed in a cylindrical shape that cannot rotate when it falls down, such as a rectangular tube shape. What is the proper shape.
[0008]
According to the above-described container according to the present invention, when the liquid container falls on a horizontal surface such as a table, air is discharged from both the discharge hole and the suction hole closed by the liquid. I can't get inside. Therefore, the outflow of the liquid in the liquid container to the outside can be prevented, or even if it does, it can be reduced to a small amount.
[0009]
At the time of use, that is, at the time of pouring, as in the conventional case, the end of the container is turned downward until the liquid is poured from the outer end of the pouring hole, that is, the lower part (bottom part) of the container is upward. Tilt to. At this time, since the inner end of the suction hole is normally lower than the inner end of the spouting hole, it is positioned relatively higher than the inner end of the spouting hole. Therefore, the depth from the liquid level in the container to the liquid blocking portion of the suction hole is smaller (shallower) than the depth from the liquid level to the liquid blocking portion of the discharge hole. That is, while the hydraulic pressure applied to the closed portion of the suction hole decreases, the hydraulic pressure applied to the closed portion of the discharge hole increases. Then, when the pressure difference reaches a predetermined value, the liquid closing the suction hole is pushed out from the outside to the inside of the container, and the air flows into the container through the suction hole and at the same time, the liquid flows out from the discharge hole. I do. Thereby, at the time of use, if the container is inclined at a predetermined angle, it can be used as before.
[0010]
At this time, while the liquid in the container is inclined and the liquid inside flows out from the discharge hole, the air continuously flows from the outside to the inside of the container through the suction hole. Even if the end is submerged, the liquid is prevented from entering the outer end of the suction hole. Therefore, it is possible to prevent the liquid from adhering or remaining in a portion having a small flow path cross-sectional area at the outer end of the suction hole. Further, the suction hole is formed such that the cross-sectional area of the flow passage near the inner end thereof is larger than the cross-sectional area of the flow passage at the outer end thereof, and when the liquid container stands upright on a horizontal plane, Since the liquid in the portion near the inner end portion is formed so as to be able to flow down, when the container is set up after injection, that is, when the container is set upright, the liquid enters the portion near the inner end portion of the suction hole. Even if it falls, it drips into the container without blocking. As described above, since the suction hole is not closed at the time of use, leakage of liquid and clogging of the suction hole due to expansion of the internal air are effectively prevented.
[0011]
In the liquid container according to the present invention, the center of the inner end and the outer end of the liquid container of the discharge hole, and the center of the inner end and the outer end of the liquid container of the suction hole, The liquid container is positioned on or near a straight line when viewed from above, and the outer end of the spouting hole and the inner end of the suction hole are aligned with the liquid container when viewed from above. Are opened in substantially the same direction along, the outer end of the suction hole, the inner end of the spout hole, the outer end of the spout hole when viewed from above the liquid container. It is good to be arrange | positioned in the substantially opposite side to the side which is opened. In this case, it is preferable that an inner end of the pouring hole and an outer end of the suction hole are provided close to each other. Preferably, the outer end of the pouring hole is located at substantially the same position as the inner end of the suction hole when the liquid container is viewed from above. It may be located outside (outside) or inside (inside) of the liquid container. In particular, when the liquid container is viewed from above, the outer end of the spouting hole is located substantially at the same position as the inner end of the suction hole, or is located outside the liquid container from the inner end. When the container is overturned, the liquid does not leak even when the outer end of the pouring hole is upward and the liquid level is higher or lower than the inner end of the suction hole when the container falls.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a liquid container of the present embodiment. In this embodiment, a bottomed cylindrical (cup-shaped) container main body 2 made of synthetic resin and a short cylindrical (cap-shaped) lid 3 are provided. Consists of The container main body (also referred to as the main body) 2 has a stepped outer diameter near the upper opening and a screw 2a formed therein, and a cover 3 is formed on the lower inner periphery thereof, so that the screw 3a is inserted through the screw 3a. It is detachably screwed and is kept liquid-tight (water-tight), and is formed in a cylindrical shape having substantially the same diameter as a whole.
[0013]
Two small holes 4a and 4b are formed in the circular plate portion 4 on the upper part of the lid 3 so as to penetrate in close proximity to one radius line (see FIG. 2), of which small holes near the outer periphery of the container 1 (see FIG. 2). A discharge pipe 6 whose inside forms a discharge hole (liquid passage) 5 is fitted into and fixed to the first and second right 4a. However, the pouring pipe 6 is formed of a tube (circular tubular body) having an inner diameter of about 4 mm, and is substantially parallel to the axis J of the main body 2 from the inner end 7 of the pouring hole 5 in the container 1 (see FIG. 1), and is bent 90 degrees in the lateral (horizontal) direction and the outer end 8 is opposite to the center of the small hole 4b (left side in FIGS. 1 and 2) 4b near the axis J of the main body 2 (outside the radius). ), And is formed so as to communicate with the inside and outside of the container 1.
[0014]
On the other hand, a small hole (left side in FIGS. 1 and 2) 4b near the axis J of the container 1 forms an outer end portion 13 of a suction hole (air passage) 11, and the inside of the inside of the lid 3 is sucked into the small hole 4b. A suction pipe 12 forming a hole (air passage) 11 is fixed by bonding its end face by fusion or the like. However, in this example, the small hole 4b forming the outer end portion 13 of the suction hole 11 is a circular hole having an inner diameter of about 1.5 mm. The suction pipe 12 is formed of a tube (circular tubular body) having an inner diameter of about 8 mm, and is substantially parallel to the axis J of the main body 2 from the outer end (small hole 4b) 13 of the suction hole 11 to the inside of the container 1 (see FIG. 1), and a portion near the inner end 14 is bent and extended in a direction inclined slightly below horizontal, and the inner end 14 is the outer end 8 of the pouring hole 5 when the container 1 is viewed from above. The container 1 is formed so as to communicate with the inside and outside of the container 1. Thus, when the container 1 is erected on a horizontal plane, the liquid in the portion near the inner end 14 of the suction hole 11 can flow down to the bottom side of the main body 2. In this example, the center of the inner end 14 of the suction hole 11 is located below the inner end 7 of the pouring hole 5 by a predetermined dimension Ta, and the inner end 14 of the suction hole 11 is When viewed from above, the container 1 is located at substantially the same position as the outer end 8 of the pouring hole 5.
[0015]
In such an embodiment, as shown in FIGS. 3 and 4, the container 1 is turned over on a horizontal surface S such as a table in a state where the liquid E is contained therein, and the discharge hole (the discharge pipe) is formed. When the opening of the outer end 8 of 5) faces directly below, the liquid E enters the pouring hole 5 and the suction hole 11 from the respective inner ends 7, 14 by capillary action or the like, and is closed. On the other hand, the portion A between the level of the upper edge 7a of the inner end 7 of the pouring hole 5 and the outer end 8 of the pouring hole 5, and the upper edge 7a of the inner end 7 of the pouring hole 5 At a portion B between the level and the inner end portion 14 of the suction hole 11, the discharge hole 5 and the suction hole 11 receive the same hydraulic pressure (water pressure). That is, the portion A of the pouring hole 5 and the portion B of the suction hole receive a substantially constant hydraulic pressure (maximum P1).
[0016]
That is, when the suction hole 11 and the discharge hole 5 are closed by the liquid E, the hydraulic pressure (pressure) received at the portion B of the suction hole 11 and the hydraulic pressure received at the portion A of the discharge hole 5 are maximum. Since it is almost the same at P1, air cannot enter the liquid container 1 because air cannot pass from the outside through either the discharge hole 5 or the suction hole 11. As a result, the liquid E is prevented from flowing out of the suction hole 11 or the discharge hole 5 to the outside.
[0017]
In FIG. 3, the danger of the liquid E flowing out is limited only when the liquid surface Em is above the lower edge 7b of the inner end 7 of the pouring hole 5, but in this example, the container 1 of the suction hole 11 Since the inner end 14 is lower than the lower edge 7b of the inner end 7 of the pouring hole 5, air cannot pass through the suction hole 11 as long as the liquid surface Em is higher than the inner end 14 of the suction hole 11. There is no outflow of the liquid E in the container 1 to the outside.
[0018]
On the other hand, when the container 1 is rotated 90 degrees from the above position on the horizontal plane S, the suction hole 11 and the discharge hole 5 are as shown by the two-dot chain line in FIG. The hydraulic pressure received by the portion B of No. 11 and the hydraulic pressure received by the portion A of the pouring hole 5 are substantially the same at the maximum P2. Therefore, air cannot pass through either the pouring hole 5 or the suction hole 11, so that air cannot enter the liquid container 1. This is the same regardless of the angle of rotation. As a result, in this example, even if the liquid container 1 rotates, the liquid E is prevented from flowing out of the suction hole 11 or the discharge hole 5 to the outside.
[0019]
In addition, when the liquid is put into such a container 1, it is up to the upper edge of the main body 2. Therefore, when the container 1 rotates and the outer end 8 of the pouring hole 5 faces upward, Normally, as shown in FIG. 5, the liquid level Em is lower than the inner end 14 of the suction hole 11 and the outer end 8 of the pouring hole 5, so that the liquid E does not leak. Further, even if the pressure is higher than these, as described above, the hydraulic pressures received by the suction hole 11 and the discharge hole 5 are at most substantially the same at the portion B of the suction hole 11 and the portion A of the discharge hole 5. Therefore, air cannot pass through either the discharge hole 5 or the suction hole 11, and therefore, the liquid E in the liquid container 1 is prevented from flowing out to the outside through the suction hole 11 or the discharge hole 5. You.
[0020]
Thus, in this embodiment, when the container falls on the horizontal surface S, air cannot enter the liquid container 1 in any case. This relationship is the same even if the container 1 rotates about the axis J of the main body 2, so that the liquid E does not leak out even if the container 1 rotates, or even if it does, It can be suppressed to a small amount.
[0021]
On the other hand, when the container 1 is used, that is, when the liquid E is poured out, the configuration shown in FIG. That is, from the state of FIG. 3 (side down state), the outer end 8 of the spouting hole 5 is directed downward, and the liquid container 1 is inclined such that the upper part (lid 3) of the liquid container 1 itself is directed downward. As a result, the portion B of the suction hole 11 is located above the portion A of the pouring hole 5, so that the fluid pressure received by the portion B of the suction hole 11 is received by the portion A of the pouring hole 5. It becomes smaller than the hydraulic pressure. Then, when the pressure difference reaches a predetermined value and the pressure difference required to push the liquid E in the suction hole 11 into the inside of the container 1 and allow air to enter, the air passes through the suction hole 11 and passes through the liquid container 1. And the liquid E flows out of the pouring hole 5 at the same time.
[0022]
That is, since the maximum hydraulic pressure Pb received by the portion B of the suction hole 11 and the hydraulic pressure Pa received by the inner end portion 7 of the pouring hole 5 satisfy Pa> Pb, air passes through the suction hole 11 and the inside of the container 1 At the same time, the liquid E is discharged from the discharge hole 5.
[0023]
As described above, according to the container 1 of this example, the liquid E can be poured out at the time of use in the same manner as the normal container 1 without complicating the structure. Since the liquid E does not enter, the liquid E inside does not leak. Therefore, not only is the usability extremely good, but also the occurrence of troubles such as contamination of the surroundings due to the outflow of the liquid E as in the related art is prevented. In particular, when used as a container in a facility such as a home or a school where there is an infant, an elderly person, or a physically handicapped person having difficulty in handling, the effect is remarkable.
[0024]
Then, as shown in FIG. 6, while the container 1 is tilted and the liquid E inside flows out from the pouring hole 5 to the outside, the drawing is performed from the outside end 13 of the suction hole 11 outside the container 1. As shown by the middle and dashed arrows, the air continuously flows into the container 1 through the inner end 14 of the submerged suction hole 11, so that the outer end 13 side of the suction hole 11 The liquid E is prevented from entering the liquid. Therefore, the liquid E is prevented from adhering or remaining on the outer end portion 13 of the suction hole 11, that is, the portion of the small hole 4 b having a small flow path cross-sectional area.
[0025]
Further, the suction hole 11 is formed such that the cross-sectional area of the passage near the inner end 14 excluding the outer end (small hole 4 b) 13 is larger than the cross-sectional area of the passage of the outer end 13. When E was erected on the horizontal plane, the portion near the inner end 14 of the suction hole 11 was inclined downward (in this example, approximately 15 degrees downward from horizontal), so the container 1 was erected after pouring. In this case, even if the liquid E enters the portion near the inner end portion 14 of the suction hole 11, the liquid E remains and drops down easily to the bottom side of the main body 2 without being blocked. Therefore, after use, the suction hole 11 is not blocked even when standing upright, so that leakage of liquid and clogging of the suction hole 11 due to expansion of the internal air are effectively prevented, so that it is extremely convenient to use. Is a good thing.
[0026]
In the above embodiment, the container 1 has a cylindrical shape that rotates when it falls down, but it may have a rectangular cylindrical shape that does not rotate when it falls down. In the above embodiment, the lid 3 has a short cylindrical shape, but may have a hemispherical shape (dome shape).
[0027]
Further, in the above description, the portion near the inner end portion 14 of the suction hole 11 is formed to be slightly inclined (about 15 degrees) with respect to the horizontal, but in the present invention, when the liquid container is erected on a horizontal plane. It is sufficient that the liquid in the suction hole is formed so as to be able to flow down. Therefore, for example, the portion near the inner end portion 14 may be horizontal with a flow gradient of 0.
[0028]
Further, in this example, the inner diameter of the suction hole 11 is 1.5 mm at the outer end portion (small hole 4b) 13 and 8 mm at the other portion closer to the inner end portion 14, but it is of course limited to this. is not. Incidentally, as a preferable range, the former is 0.5 mm to 3 mm, and the latter is 6 to 12 mm. However, depending on the viscosity depending on the type of the liquid seasoning, after pouring, the inside of the container 1 is turned upright. What is necessary is just to set suitably as long as the opening of the end part 14 is not closed. Note that the inner diameter of the portion near the inner end other than the outer end 13 is not necessarily required to be constant, and may be a taper whose diameter increases toward the inner end 14. The shape of the cross section of the flow passage of the suction hole 11 is suitably a circular hole or a shape similar thereto, but is not limited thereto.
[0029]
In the above-described embodiment, the liquid container 1 falls on the horizontal surface S in a state where the liquid E is contained therein, and the liquid surface Em of the liquid is higher than the inner ends of the pouring hole 5 and the suction hole 11. When the pouring hole 5 and the suction hole 11 are closed with a liquid, the pouring hole is so arranged that the portion A of the pouring hole 5 and the portion B of the suction hole 11 receive a substantially constant hydraulic pressure. 5 and the suction hole 11, the relation of being located in a virtual plane substantially parallel to the liquid surface Em of the liquid in the container 1 is maintained in many parts of the suction hole 11 and the discharge hole 5. The effect of preventing leakage of liquid is high.
[0030]
However, in spite of such a decrease in the operation, in the present invention, any one of the injection hole and the suction hole closed with the liquid E is taken into consideration in consideration of the hole diameter and the liquid pressure of the injection hole and the suction hole. In order to prevent air from passing through one side and entering the inside of the container, at the time of the overturn, at least one part of the discharge hole and at least one part of the suction hole are at the liquid level of the liquid in the container. It is only necessary to be formed so as to be located in one virtual plane substantially parallel to or in the vicinity of the one virtual plane, and is not limited to the above embodiment.
[0031]
For example, as shown in FIGS. 7 and 8, when the liquid container 1 in the above embodiment is viewed from above, the inner end 14 of the suction hole 11 is substantially equal to the outer end 8 and the inner end 7 of the pouring hole 5. It may be located between the centers (range C in FIG. 7). As shown in FIG. 9, when the liquid container 1 is viewed from above (when viewed from the right in FIG. 9), the inner end 14 of the suction hole 11 is moved from the outer end 8 of the pouring hole 5 to the container. 1, the inner end 14 of the suction hole 11 and the outer end 8 of the pouring hole 5 face upward when the container 1 falls down. When the liquid level Em is between them, the air enters into the inside through the outer end 13 of the suction hole 11, so that the liquid D above the outer end 8 of the pouring hole 5 leaks out. There is a risk. Therefore, it is not suitable for filling a container with liquid.
[0032]
In addition, in the above, both the ejection hole (injection pipe) and the suction hole (intake pipe) are substantially L-shaped when viewed from the side, but these shapes are as shown in FIG. The tube 5 may have a C-shape in which the substantially central portion is curved, or a hook shape (S-shape) as shown by a two-dot chain line in the figure. In this case, as shown in the drawing, the inner end 14 of the suction hole 11 is connected to the outer end 8 of the pouring hole 5 and the pouring hole when the liquid container 1 is viewed from above. 5 (point C in FIG. 10) (the range C in FIG. 10). Further, with respect to the suction hole (suction pipe) 11, when the cross-sectional area of the flow path near the inner end is formed larger than the cross-sectional area of the flow of the outer end 13, and the liquid container is erected on a horizontal plane. The liquid in the suction hole 11 only needs to be formed so as to be able to flow down. Therefore, for example, as shown in FIG. 10, the liquid may be formed in a 円 arc shape (C-shape with a curved central portion). In this case, at the time of the fall, the portion A of the pouring hole 5 and the portion B of the suction hole 11 receive a substantially constant hydraulic pressure.
[0033]
Further, as shown in FIG. 11, the spouting hole 5 has its outer end 8 opened upward assuming that it extends straight up, and the suction hole (suction pipe) 11 is also shown in FIG. Such an inclined straight tube may be used. In this case, the position of the inner end portion 14 of the suction hole 11 in the container 1 may be located substantially directly below or outside the pouring hole 5 when the lid 3 is viewed from above. In this case, at the time of the overturn, the portion A of the inner diameter of the pouring hole 5 and the portion B of the suction hole 11 located substantially immediately below the portion A of the pouring hole 5 receive a substantially constant hydraulic pressure. .
[0034]
Further, the form of the discharge hole (the discharge pipe) and the suction hole (the suction pipe) may be appropriately combined with those shown in FIGS. 1, 10, and 11. In any case, the pouring hole (pouring tube) and the suction hole (suction tube) may be integrated with the lid.
[0035]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the liquid container which concerns on this invention, without causing the structure to become complicated, and not obstructing the pouring of the liquid at the time of use, it is possible to prevent the liquid from leaking when it falls down, Leakage and clogging to the outside due to blockage of the suction hole due to contact of the liquid seasoning with the suction hole is effectively prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a central longitudinal sectional view showing one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan half sectional view of FIG. 1;
FIG. 3 is a central longitudinal sectional view showing a state in which the embodiment shown in FIG. 1 is overturned on a horizontal plane with outer opening ends of a pouring hole and a suction hole facing down.
FIG. 4 is a right side view of FIG. 3;
FIG. 5 is a central longitudinal sectional view showing a state in which the embodiment of FIG. 1 has fallen on a horizontal plane with the outer opening ends of the discharge hole and the suction hole facing upward.
FIG. 6 is an explanatory cross-sectional view when the liquid is poured in the embodiment of FIG. 1;
FIG. 7 is a central longitudinal sectional view showing another embodiment of the discharge hole and the suction hole.
FIG. 8 is a plan half sectional view of FIG. 7;
FIG. 9 is a view illustrating a liquid container according to an embodiment in which the inner end of the suction hole is located outside the container from the outer end of the pouring hole 5 when the liquid container is viewed from above. FIG.
FIG. 10 is a partial central longitudinal sectional view showing another embodiment of the discharge hole and the suction hole.
FIG. 11 is a partial central longitudinal sectional view showing another embodiment of the discharge hole and the suction hole.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Liquid container 2 Container main body 3 Lid 5 Discharge hole 11 Suction hole 14 Inner end of liquid container of suction hole 7 Inner end of liquid container of discharge hole E Liquid S Horizontal surface Em Liquid level of liquid