JP3545372B2

JP3545372B2 - Skin cleansing composition

Info

Publication number: JP3545372B2
Application number: JP2001266806A
Authority: JP
Inventors: 順士山口
Original assignee: カネボウ株式会社
Priority date: 2001-09-04
Filing date: 2001-09-04
Publication date: 2004-07-21
Anticipated expiration: 2021-09-04
Also published as: JP2003073257A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関し、洗浄性、起泡性、泡質、すすぎ性、仕上がり感、低温安定性に優れ、かつ長期間の連用によってもべたつき感が生じない皮膚洗浄剤組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ボディシャンプーや洗顔料等の皮膚洗浄剤は、本来の目的である洗浄性に加えて、豊かな起泡性、クリーミーな泡質、すすぎ性、そして使用後のつっぱり感がなくなめらかになるなどの仕上がり感が求められている。増泡や泡質調整については、従来、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の洗浄基剤と組み合わせて、ラウリン酸モノエタノールアミドやヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどの高級脂肪酸アルカノールアミドが広く用いられている。また、仕上がり感の調整剤としては、油分やポリマー類を配合するなどの試みが行われてきた。
【０００３】
しかしながら、油分やポリマー類を配合した場合には、泡立ちや泡質が低下したり、すすぎ時にぬるついたり、また、長期間の連用によってべたつき感を生じるなどの問題があった。高級脂肪酸ジエタノールアミドを配合しても油分などによる泡立ちや泡質の低下は避けられず、これを改良するために高級脂肪酸ジエタノールアミドを多量に配合した場合には、すすぎ性や仕上がり感に悪影響を及ぼすなどの問題があった。また、高級脂肪酸モノエタノールアミド等を用いた場合、低温で結晶が析出する場合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術を背景として本発明の目的は、洗浄性、起泡性、泡質、すすぎ性、仕上がり感かつ低温安定性に優れた皮膚洗浄剤組成物に提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、本発明の目的達成するために鋭意研究した結果、特定の界面活性剤と特定のポリマーを組み合わせて皮膚洗浄剤組成物に配合すると上記欠点が改善されることを見出し、本発明を完成した。
【０００６】
すなわち、本発明の請求項１は、下記（Ａ）〜（Ｄ）を含有する皮膚洗浄剤組成物である。
（Ａ）高級脂肪酸塩
（Ｂ）硫酸基を有するアニオン性界面活性剤
（Ｃ）両性ポリマー
（Ｄ）カチオン性ポリマー
【０００７】
本発明の請求項２は、（Ａ）高級脂肪酸塩として、炭素数１３以下の脂肪酸の塩の総質量が炭素数１４以上の脂肪酸の塩の総質量より少なく、かつ、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩及びステアリン酸塩からなる群より選ばれる１種又は２種以上と、ラウリン酸塩とを、合計で洗浄剤組成物全量に対し１５〜５０質量％含有する請求項１に記載の皮膚洗浄剤組成物である。本発明の請求項３は、（Ｃ）両性ポリマーとして、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体を含有する請求項１又は２に記載の皮膚洗浄剤組成物である。本発明の請求項４は、（Ｄ）カチオン性ポリマーとして、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体を含有する請求項１〜３いずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物である。また、本発明の請求項５は、さらに、（Ｅ）両性界面活性剤及び／又は半極性界面活性剤を含有する請求項１〜４いずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物である。そして、本発明の請求項６は、高級脂肪酸ジエタノールアミドを実質的に含有しない請求項１〜５いずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について詳述する。
【０００９】
本発明の高級脂肪酸塩で用いられる高級脂肪酸としては特に限定されないが、概ね炭素数８〜２２のものが用いられる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、２−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレン酸、アラキドン酸や、その他にヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸も用いることができる。
【００１０】
またこれらの高級脂肪酸の対イオンとしての塩基としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの無機塩基、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、２−アミノ−２−メチルプロパノール、２−アミノ−２−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
【００１１】
これらの高級脂肪酸塩は、脂肪酸塩として配合しても、脂肪酸と塩基を独立に配合して処方系の中で脂肪酸塩を形成させてもよい。また、これらの高級脂肪酸塩は、単独で又は２種以上を混合して用いてもよく、高級脂肪酸塩として、炭素数１３以下の脂肪酸の塩の総質量が炭素数１４以上の脂肪酸の塩の総質量より少ないことが望ましい。炭素数１３以下の脂肪酸の総質量が相対的に多いと泡が粗くなる場合がある。
【００１２】
また、これら高級脂肪酸塩のうち、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩及びステアリン酸塩からなる群より選ばれる１種又は２種以上と、ラウリン酸塩とを、合計で１０〜６０質量％（以下、％と略す。）含有することが望ましく、さらに望ましくは合計で１５〜５０％である。これらの脂肪酸塩の合計が１０％より少ないと泡立ちや泡質が充分でない場合があり、また６０％を超えると低温での安定性が悪くなる場合がある。他の高級脂肪酸塩を含有する場合にもこれら４種の高級脂肪酸塩の配合量は上記の範囲であることが望ましい。また、高級脂肪酸の塩基による中和率は、特に形態が液状の場合、８０％〜１１０％であることが望ましく、さらには９０％〜１００％であることが望ましいが、粘性や外観調整などのため、意図的に中和率を下げて未中和の高級脂肪酸を残した状態で配合しても差し支えない。
【００１３】
本発明で用いられる硫酸基を有するアニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、アルキル硫酸塩やアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩等の硫酸エステル塩が望ましく用いられる。硫酸エステル塩のアルキル基としては概ね炭素数８〜２２のものが用いられ、炭素数１０〜１８のものが望ましく、さらには１０〜１６のものが望ましい。望ましいものの具体例としては、ラウリル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩、セチル硫酸塩、ヤシ油アルキル硫酸塩、パーム核油アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン（以下、ＰＯＥと記す）ラウリルエーテル硫酸塩、ＰＯＥミリスチルエーテル硫酸塩、ＰＯＥセチルエーテル硫酸塩、ＰＯＥヤシ油アルキルエーテル硫酸塩、ＰＯＥパーム核油アルキルエーテル硫酸塩、ＰＯＥヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩などが挙げられ、これらの中でも、アルキル基の炭素数が１２〜１４のＰＯＥアルキルエーテル硫酸塩が、特に望ましい。
【００１４】
これら界面活性剤の硫酸基の対イオンとしての塩基としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの無機塩基、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、２−アミノ−２−メチルプロパノール、２−アミノ−２−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。また、ＰＯＥアルキルエーテル硫酸塩のＰＯＥ基の平均モル数は０．５〜１０モルが望ましく、さらには１〜５モルが望ましく、特に望ましくは２〜４モルのものが用いられる。
【００１５】
これらの硫酸基を有するアニオン性界面活性剤は１種又は２種以上を混合して用いることができ、本発明の組成物中に１〜２０％配合されることが望ましく、さらに望ましくは２〜１０％配合される。１％未満では、高級脂肪酸塩との相乗効果による増泡効果が得られない場合があり、２０％を超えて配合しても配合量に見合った相乗効果が得られない場合がある。
【００１６】
本発明の組成物に、両性界面活性剤及び／又は半極性界面活性剤を配合すると、相乗効果によりさらに泡質の向上が見られる。両性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アルキルベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型、アミノ酸型、ホスホベタイン型、リン酸エステル型等が挙げられ、半極性界面活性剤としては特に限定されないが、例えばアミンオキサイド型等が挙げられる。これらのうちでも両性界面活性剤を配合することが望ましく、さらには、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルベタインなどのアルキルベタイン型、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインなどのアミドベタイン型、２−アルキル−Ｎ−カルボキシメチル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインとして市販されているもの（商品名：オバゾリン６６２Ｎ［東邦化学社製］、ソフタゾリンＣＬ−Ｒ［川研ファインケミカル社製］等）などのイミダゾリニウムベタイン型が望ましく、特に望ましくはアミドベタイン型の両性界面活性剤が用いられる。
【００１７】
これらの両性界面活性剤や半極性界面活性剤は１種又は２種以上を混合して使用することができ、本発明の組成物中に０．１〜１０％配合されることが望ましく、さらに望ましくは０．５〜５％配合される。０．１％未満では、相乗効果による増泡効果が得られない場合があり、１０％を超えて配合しても配合量に見合った相乗効果が得られない場合がある。
【００１８】
本発明で用いられる両性ポリマーとしては、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、又はそれ以上のモノマー重合体のいずれでもよく、分子中に１種又は２種以上のベタイン骨格を有するモノマーを含む重合体（１種又は２種以上の他のモノマーとの共重合体を含む）、分子中に１種又は２種以上のアニオン性モノマーと１種又は２種以上のカチオン性モノマーとを含む重合体（１種又は２種以上の他のモノマーとの共重合体を含む）など、アニオン基とカチオン基がそれぞれ分子中に存在するポリマーであればいずれの形態でもよい。これらの中でも、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体（商品名：ＭＥＲＱＵＡＴ２８０、２９５［ナルコ社製］等）、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体（商品名：ＭＥＲＱＵＡＴＰＬＵＳ３３３０、３３３１［ナルコ社製］等）、アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム・アクリル酸メチル共重合体（商品名：ＭＥＲＱＵＡＴ２００１［ナルコ社製］等）が望ましく、さらに望ましくは、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体が用いられ、その中でもポリマー分子中のアクリル酸モノマーの質量比率が２０％以上かつ塩化ジメチルジアリルアンモニウムモノマーの質量比率が６０％以下のものが特に望ましく用いられる。
【００１９】
これらの両性ポリマーは１種又は２種以上を混合して用いることができ、使用性を損なわない範囲で十分な性能を与えるためには、本発明の組成物中に０．００１〜５％配合することが好ましく、更に好ましくは０．０１〜２％配合される。
【００２０】
本発明で用いられるカチオン性ポリマーとしては、特に限定されないが、例えば、カチオン化セルロース誘導体（商品名：ポリマーＪＲ−４００［ＵＣＣ社製］、レオガードＧ［ライオン社製］、カチナールＨＣ−２００［東邦化学工業社製］等）、カチオン化グアーガム誘導体（商品名：ジャガーＣ−１７及びＣ−１３−Ｓ［セラニーズ社製］等）、４級化ポリビニルピロリドン誘導体（商品名：ＧＡＦＱＵＡＴ７３４、７５５［ＩＳＰ社製］等）、ジメチルジアリルアンモニウム誘導体（商品名：ＭＥＲＱＵＡＴ１００、５５０、２２２０［ナルコ社製］等）、ポリグリコールポリアミン縮合物（商品名：ポリコートＮＨ［ヘンケル社製］等）、カチオン化澱粉（商品名：ＳＥＮＳＯＭＥＲＣＩ−５０［ナルコ社製］等）、カチオン化ポリペプタイド等が挙げられる。これらの中でも、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、ジメチルジアリルアンモニウム誘導体が望ましく、さらに望ましくは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が用いられる。
【００２１】
これらのカチオン性ポリマーは１種又は２種以上を混合して用いることができ、使用性を損なわない範囲で十分な性能を与えるためには、本発明の組成物中に０．００１〜５％配合することが好ましく、更に好ましくは０．０１〜２％配合される。
【００２２】
本発明の組成物によれば、従来、増泡効果や増粘効果を期待して汎用されている高級脂肪酸ジエタノールアミドを実質的に配合しなくても所望の効果を得ることができ、高級脂肪酸ジエタノールアミドを多量に配合することによるすすぎ性や仕上がり感の欠点を解消することができる。尚、高級脂肪酸ジエタノールアミドを含有する混合原料を添加剤として配合する場合や、他の効果を期待して高級脂肪酸ジエタノールアミドを配合することは、本発明の目的とする性能に影響しない範囲であれば問題ない。尚、実質的に配合しないとは、本発明の組成物中の配合量が１％以下であり、好ましくは０．１％以下、さらに好ましくは０％である。
【００２３】
本発明の洗浄剤組成物は所望により、洗浄剤に一般に配合される成分、例えば、高級アルコール、ラノリン誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油性成分、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保湿成分、脂肪酸エチレングリコール等のパール光沢剤、他の水溶性高分子化合物（ノニオン性、アニオン性などを含む）、動植物由来の抽出物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、ｐＨ調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素及び香料等を適宜配合することができる。
【００２４】
また、本発明の洗浄剤組成物は、頭皮や身体各部の皮膚洗浄剤のいずれにも適用でき、ボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤等の身体用洗浄剤として好適に使用できる。また、固形、液体、クリーム状、ジェル状、エアゾールフォーム、ミスト等様々な形態のものとして用いることができ、望ましくは液体洗浄料として用いられる。
【００２５】
【実施例】
次に本発明を実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【００２６】
ａ）洗浄性試験法
５ｃｍ×５ｃｍのウールモスリン布にラノリン７％及びスダンＩＩＩ０．００５％のクロロホルム溶液０．４ｍＬを均一に塗布し、乾燥させ、この汚染布を３％の洗浄剤溶液４０ｍＬが入った約１００ｍＬのガラス製シリンダー中に入れ、４０℃の恒温槽中で１５分間振盪し、汚染布を流水中でよく濯ぎ、乾燥させ、反射率を調べ、次式により洗浄率を求めた。
【００２７】
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・洗浄性優秀洗浄率８５％以上
○・・・洗浄性良好洗浄率７０％以上８５％未満
△・・・洗浄性普通洗浄率５５％以上７０％未満
×・・・洗浄性不良洗浄率５５％未満
【００２８】
ｂ）使用感・仕上がり感試験法
パネル（３０人）が、左足及び左手にコントロールとして、下記組成のボディシャンプーを、右足及び右手に試料をそれぞれ塗布し、同時に洗浄した時の、泡立ち、泡質、すすぎ時のすすぎ性、使用後のつっぱり感のなさ、仕上がり感（べたつきのなさ）を、左右の手足それぞれにつき官能評価した。また、洗浄を上記と同様に１日１回行い、３０日間連続使用を行った後の乾燥後のべたつき感について、上記項目に従って官能評価を行った。
【００２９】
コントロール（％）
・ヤシ油脂肪酸カリウム２０．０
・カチオン化セルロース誘導体０．５
（商品名：ポリマーＪＲ−４００［ＵＣＣ社製］）
・精製水残余
【００３０】
また、評価の基準を次のように設定した。
＜泡立ち・泡質＞
◎・・・良いと答えた人数が１９名以上
○・・・良いと答えた人数が１６〜１８名
△・・・良いと答えた人数が８〜１５名
×・・・良いと答えた人数が７名以下
【００３１】
＜すすぎ時のつっぱり感・乾燥後のべたつき感＞
◎・・・コントロールより良いと答えた人数が１９名以上
○・・・コントロールより良いと答えた人数が１６〜１８名
△・・・コントロールより良いと答えた人数が８〜１５名
×・・・コントロールより良いと答えた人数が７名以下
【００３２】
ｃ）低温安定性試験法
試料を０℃の恒温槽中に１週間放置し、結晶の析出の有無を目視にて確認した。
【００３３】
また、評価の基準を次のように設定した。
◎・・・結晶析出を認めない
×・・・結晶析出を認める
【００３４】
実施例１〜８及び比較例１〜６
表１に記載の配合組成よりなるボディシャンプーを常法により調製し、洗浄性、泡立ち、泡質、すすぎ時のすすぎ性、使用後のつっぱり感のなさ、仕上がり感（べたつきのなさ）、低温安定性を評価し、その結果を表１に示した。
【００３５】
【表１】

【００３６】
表１より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例１〜８のボディシャンプーはいずれも優れた性能を示していた。
【００３７】
一方、比較例１〜６では、使用感・仕上がり感及び低温安定性のいずれかの特性が劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【００３８】

【００３９】
常法により上記組成のボディシャンプー（ｐＨ９．０）を調製し、使用感・仕上がり感及び低温安定性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【００４０】

【００４１】
常法により上記組成のハンドソープ（ｐＨ８．５）を調製し、使用感・仕上がり感及び低温安定性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【００４２】

【００４３】
常法により上記組成の洗顔料（ｐＨ８．８）を調製し、使用感・仕上がり感及び低温安定性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【００４４】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明により、洗浄性、起泡性、泡質、すすぎ性、仕上がり感、低温安定性に優れ、かつ長期間の連用によってもべたつき感が生じない皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a skin cleansing composition, which is excellent in detergency, foaming property, foam quality, rinsing property, finished feeling, low-temperature stability, and does not produce a sticky feeling even after long-term continuous use. It is about.
[0002]
[Prior art]
In recent years, skin cleansers such as body shampoos and facial cleansers have a good foaming property, creamy foam quality, rinsing properties, and smoothness after use, in addition to the original purpose of cleansing. A feeling of finish such as is required. Conventionally, higher fatty acid alkanolamides such as lauric acid monoethanolamide and coconut oil fatty acid diethanolamide have been widely used in combination with cleaning bases such as anionic surfactants and amphoteric surfactants to increase foaming and foam quality. Have been. Attempts have been made to blend oils and polymers as a finish feeling adjuster.
[0003]
However, when an oil component or a polymer is blended, there are problems that foaming and foam quality are reduced, that the foam is wet when rinsing, and that stickiness is caused by continuous use for a long period of time. Even if higher fatty acid diethanolamide is blended, foaming and lowering of foam quality due to oil etc. are unavoidable.If a large amount of higher fatty acid diethanolamide is blended to improve this, rinsing properties and finished feeling will be adversely affected. There was a problem such as giving. Further, when a higher fatty acid monoethanolamide or the like is used, crystals may be precipitated at a low temperature.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a skin cleansing composition which is excellent in detergency, foaming property, foam quality, rinsing property, finished feeling and low-temperature stability based on the above prior art.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies in order to achieve the object of the present invention, and as a result, have found that the above-mentioned disadvantages can be improved by combining a specific surfactant and a specific polymer into a skin cleansing composition, and Completed the invention.
[0006]
That is, claim 1 of the present invention is a skin cleansing composition containing the following (A) to (D).
(A) higher fatty acid salt (B) anionic surfactant having a sulfate group (C) amphoteric polymer (D) cationic polymer
Claim 2 of the present invention relates to (A) the higher fatty acid salt, wherein the total mass of the fatty acid salt having 13 or less carbon atoms is less than the total mass of the fatty acid salt having 14 or more carbon atoms, and myristic acid salt or palmitic acid is used. The skin cleanser according to claim 1, comprising one or more selected from the group consisting of salts and stearates and laurate in a total of 15 to 50% by mass based on the total amount of the cleanser composition. A composition. A third aspect of the present invention is the skin cleansing composition according to the first or second aspect, wherein the amphoteric polymer (C) contains an acrylamide / acrylic acid / dimethyldiallylammonium chloride copolymer. Claim 4 of the present invention is the skin cleansing composition according to any one of Claims 1 to 3, which contains (D) a dimethyldiallylammonium chloride-acrylamide copolymer as the cationic polymer. Claim 5 of the present invention is the skin cleansing composition according to any one of claims 1 to 4, further comprising (E) an amphoteric surfactant and / or a semipolar surfactant. A sixth aspect of the present invention is the skin cleansing composition according to any one of the first to fifth aspects, wherein the composition does not substantially contain a higher fatty acid diethanolamide.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail.
[0009]
The higher fatty acid used in the higher fatty acid salt of the present invention is not particularly limited, but generally has 8 to 22 carbon atoms. Specifically, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, arachidonic acid, behenic acid, isostearic acid, oleic acid, 2-palmitoleic acid, petroselic acid, oleic acid, elaidic acid, ricinoleic acid, linoleic acid, linoleic acid Elaidic acid, linolenic acid, arachidonic acid and mixed fatty acids such as coconut oil fatty acid, palm kernel oil fatty acid and tallow fatty acid can also be used.
[0010]
Bases as counter ions of these higher fatty acids include inorganic bases such as sodium, potassium and magnesium, ammonium, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, 2-amino-2-methylpropanol and 2-amino-2. -Alkanolamines such as methylpropanediol, and basic amino acids such as lysine and arginine.
[0011]
These higher fatty acid salts may be blended as a fatty acid salt, or a fatty acid and a base may be independently blended to form a fatty acid salt in a formulation. These higher fatty acid salts may be used alone or as a mixture of two or more. As the higher fatty acid salt, the total mass of the fatty acid salt having 13 or less carbon atoms is the total mass of the fatty acid salt having 14 or more carbon atoms. Desirably less than the total mass. When the total mass of the fatty acid having 13 or less carbon atoms is relatively large, the foam may be coarse.
[0012]
Further, among these higher fatty acid salts, one or more selected from the group consisting of myristate, palmitate and stearate, and laurate in total of 10 to 60% by mass (hereinafter, referred to as " %), And more preferably 15 to 50% in total. If the total of these fatty acid salts is less than 10%, foaming and foam quality may not be sufficient, and if it exceeds 60%, stability at low temperatures may be deteriorated. Even when other higher fatty acid salts are contained, the amount of these four higher fatty acid salts is preferably within the above range. The neutralization ratio of the higher fatty acid with a base is preferably 80% to 110%, particularly preferably 90% to 100% when the form is a liquid, but it is preferably 90% to 100%. Therefore, it is possible to intentionally lower the neutralization rate and mix the unreacted higher fatty acids in a state where they remain.
[0013]
The anionic surfactant having a sulfate group used in the present invention is not particularly limited, but sulfates such as alkyl sulfates, alkyl ether sulfates, and alkylamide ether sulfates are desirably used. As the alkyl group of the sulfate ester salt, one having approximately 8 to 22 carbon atoms is used, one having 10 to 18 carbon atoms is desirable, and one having 10 to 16 carbon atoms is more desirable. Specific examples of desirable compounds include lauryl sulfate, myristyl sulfate, cetyl sulfate, coconut oil alkyl sulfate, palm kernel oil alkyl sulfate, polyoxyethylene (hereinafter referred to as POE) lauryl ether sulfate, POE myristyl ether. Sulfate, POE cetyl ether sulfate, POE coconut oil alkyl ether sulfate, POE palm kernel oil alkyl ether sulfate, POE coconut oil fatty acid monoethanolamide sulfate and the like. 12-14 POE alkyl ether sulfates are particularly desirable.
[0014]
Examples of the base as a counter ion of the sulfate group of these surfactants include inorganic bases such as sodium, potassium, and magnesium; ammonium, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, 2-amino-2-methylpropanol, and 2-amino. Alkanolamines such as -2-methylpropanediol; and basic amino acids such as lysine and arginine. The average number of moles of POE groups in the POE alkyl ether sulfate is preferably 0.5 to 10 moles, more preferably 1 to 5 moles, and particularly preferably 2 to 4 moles.
[0015]
These sulfated group-containing anionic surfactants can be used singly or in combination of two or more. It is desirable that the anionic surfactant is incorporated in the composition of the present invention in an amount of 1 to 20%, more preferably 2 to 20%. 10% is blended. If it is less than 1%, a synergistic effect with a higher fatty acid salt may not be obtained, and even if it exceeds 20%, a synergistic effect commensurate with the amount may not be obtained.
[0016]
When an amphoteric surfactant and / or a semipolar surfactant are blended with the composition of the present invention, the foam quality is further improved by a synergistic effect. The amphoteric surfactant is not particularly limited, for example, alkyl betaine type, amide betaine type, sulfobetaine type, amide sulfobetaine type, imidazolinium betaine type, amino acid type, phosphobetaine type, phosphate ester type and the like Although it does not specifically limit as a semipolar surfactant, For example, an amine oxide type etc. are mentioned. Of these, it is desirable to incorporate an amphoteric surfactant, and further, betaine lauryl dimethylaminoacetate, alkyl betaines such as myristyl betaine, lauric amide propyl betaine, myristic amide propyl betaine, and coconut fatty acid amide propyl betaine Amide betaine type such as palm kernel oil fatty acid amidopropyl betaine, and those commercially available as 2-alkyl-N-carboxymethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine (trade name: Obazoline 662N [manufactured by Toho Chemical Co., Ltd.]; An imidazolinium betaine type such as softazoline CL-R (manufactured by Kawaken Fine Chemical Co., Ltd.) or the like is preferable, and an amidobetaine type amphoteric surfactant is particularly preferable.
[0017]
These amphoteric surfactants and semipolar surfactants can be used alone or in admixture of two or more. It is desirable that the amphoteric surfactant and the semipolar surfactant are blended in the composition of the present invention in an amount of 0.1 to 10%. Desirably, the content is 0.5 to 5%. If it is less than 0.1%, a foaming effect due to a synergistic effect may not be obtained, and even if it exceeds 10%, a synergistic effect commensurate with the blending amount may not be obtained.
[0018]
The amphoteric polymer used in the present invention may be any of a homopolymer, a copolymer, a terpolymer, and a monomer polymer having a higher molecular weight, and a polymer containing a monomer having one or more betaine skeletons in the molecule ( A polymer containing one or more anionic monomers and one or more cationic monomers in a molecule (including a copolymer with one or more other monomers); (Including a copolymer of a kind or two or more kinds of other monomers), as long as the polymer has an anionic group and a cationic group in the molecule. Among them, acrylic acid / dimethyl diallyl ammonium chloride copolymer (trade name: MERQUAT 280, 295 [manufactured by Nalco] etc.), acrylamide / acrylic acid / dimethyl diallyl ammonium chloride copolymer (trade name: MERQUAT PLUS 3330, 3331 [manufactured by Nalco] etc.), acrylic acid / methacrylamidopropyltrimethylammonium chloride / methyl acrylate copolymer (trade name: MERQUAT 2001 [manufactured by Nalco]), and more preferably acrylamide / acrylic acid. A dimethyldiallylammonium chloride copolymer is used, and among them, those in which the mass ratio of acrylic acid monomer in the polymer molecule is 20% or more and the mass ratio of dimethyldiallylammonium chloride monomer is 60% or less are particularly desirable. Used.
[0019]
These amphoteric polymers can be used alone or in admixture of two or more. In order to give sufficient performance without impairing the usability, 0.001 to 5% by weight is added to the composition of the present invention. Preferably, the content is 0.01 to 2%.
[0020]
The cationic polymer used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include, for example, a cationized cellulose derivative (trade name: Polymer JR-400 [manufactured by UCC], Leogard G [manufactured by Lion Corporation], and Katinal HC-200 [Toho] Cationized guar gum derivatives (trade names: Jaguar C-17 and C-13-S [produced by Celanese Corporation]), and quaternized polyvinylpyrrolidone derivatives (trade names: GAFQUAT734, 755 [ISP) Dimethyldiallylammonium derivative (trade name: MERQUAT 100, 550, 2220 [Narco] etc.), polyglycol polyamine condensate (trade name: Polycoat NH [Henkel Ltd.], etc.), cationized starch ( Trade name: SENSOMER CI-50 [manufactured by Nalco] etc.), cationization Ripeputaido, and the like. Among these, a cationized cellulose derivative, a cationized guar gum derivative, and a dimethyldiallylammonium derivative are desirable, and more preferably, a dimethyldiallylammonium chloride-acrylamide copolymer is used.
[0021]
These cationic polymers can be used alone or in admixture of two or more. In order to provide sufficient performance within a range not impairing the usability, 0.001 to 5% It is preferable to mix them, more preferably 0.01 to 2%.
[0022]
According to the composition of the present invention, a desired effect can be obtained without substantially blending a commonly used higher fatty acid diethanolamide which is expected to have a foam-enhancing effect or a thickening effect. The disadvantages of rinsing property and finished feeling caused by blending a large amount of diethanolamide can be solved. The case where the mixed raw material containing higher fatty acid diethanolamide is blended as an additive, and the case where the higher fatty acid diethanolamide is blended in expectation of other effects is within a range that does not affect the intended performance of the present invention. No problem. In addition, that it does not mix substantially means that the compounding quantity in the composition of this invention is 1% or less, Preferably it is 0.1% or less, More preferably, it is 0%.
[0023]
The detergent composition of the present invention may optionally contain components generally incorporated in detergents, for example, higher alcohols, lanolin derivatives, oily components such as fatty acid esters of polyethylene glycol, and moisturizing components such as propylene glycol, glycerin, and polyethylene glycol. Pearlescent agents such as fatty acid ethylene glycol, other water-soluble polymer compounds (including nonionic, anionic, etc.), extracts from animals and plants, sequestering agents, preservatives, pH adjusters, ultraviolet absorbers, An antioxidant, a dye, a fragrance, and the like can be appropriately blended.
[0024]
In addition, the cleaning composition of the present invention can be applied to any of the scalp and skin cleaning agents of various parts of the body, and can be suitably used as a body cleaning agent such as a body shampoo, a hand soap, and a face wash. Further, it can be used in various forms such as solid, liquid, cream, gel, aerosol foam, and mist, and is preferably used as a liquid cleaning agent.
[0025]
【Example】
Next, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. Prior to the examples, test methods and evaluation methods employed in each example will be described.
[0026]
a) Detergency test method 0.4 mL of a chloroform solution containing 7% of lanolin and 0.005% of Sudan III was uniformly applied to a 5 cm × 5 cm wool muslin cloth, dried, and the contaminated cloth was washed with 40 mL of a 3% detergent solution. Was placed in a glass cylinder of about 100 mL containing, and shaken in a constant temperature bath at 40 ° C. for 15 minutes. The contaminated cloth was thoroughly rinsed in running water, dried, the reflectance was examined, and the cleaning rate was calculated by the following equation. .
[0027]
The evaluation criteria were set as follows.
◎ ・・・ Excellent cleaning performance 85% or more of cleaning rate ○ ・・・ Good cleaning performance Cleaning rate of 70% to less than 85% △ ・・・ Normal cleaning performance 55% or more to less than 70% × ・・・ Poor cleaning performance Cleaning Rate less than 55%
b) Usability / finish feeling test method A panel (30 persons) applied a body shampoo having the following composition as a control to the left foot and left hand, and applied a sample to the right foot and right hand, respectively, and foamed and foamed when washed at the same time. The rinsing properties during rinsing, the lack of tightness after use, and the finished feeling (the absence of stickiness) were sensory evaluated for the left and right limbs. Further, washing was performed once a day in the same manner as above, and the stickiness after drying after continuous use for 30 days was subjected to a sensory evaluation according to the above items.
[0029]
Control (%)
・ Potassium palm oil fatty acid 20.0
・ Cationized cellulose derivative 0.5
(Product name: Polymer JR-400 [manufactured by UCC])
・ Purified water residue [0030]
The evaluation criteria were set as follows.
<Foaming / foam quality>
◎: 19 or more people who answered good ○: 16 to 18 people who answered good △: 8 to 15 people who answered good ×: people who answered good Less than 7 people
<Tightness after rinsing and stickiness after drying>
◎ ・・・ 19 or more people answered better than control ○ ・・・ 16-18 people answered better than control △ ・・・ 8-15 people answered better than control × ・・・ No more than 7 people answered that they were better than the control [0032]
c) Test method for low-temperature stability The sample was left in a thermostat at 0 ° C. for one week, and the presence or absence of crystals was visually checked.
[0033]
The evaluation criteria were set as follows.
・・・: No crystal precipitation observed ×: crystal precipitation observed
Examples 1 to 8 and Comparative Examples 1 to 6
A body shampoo having the composition shown in Table 1 was prepared by a conventional method, and was washed, foamed, foamed, rinsed when rinsed, had no firmness after use, finished feeling (no stickiness), and was stable at low temperatures. The properties were evaluated, and the results are shown in Table 1.
[0035]
[Table 1]

[0036]
As is clear from Table 1, all of the body shampoos of Examples 1 to 8 using the components of the present invention showed excellent performance.
[0037]
On the other hand, in Comparative Examples 1 to 6, any of the properties of the usability / finish feeling and the low-temperature stability were inferior, and the object of the present invention could not be achieved.
[0038]

[0039]
A body shampoo (pH 9.0) having the above composition was prepared by a conventional method and evaluated for feeling of use / finish and stability at low temperature. As a result, all properties were excellent and good results were obtained.
[0040]

[0041]
A hand soap (pH 8.5) having the above composition was prepared by a conventional method, and evaluated for feeling of use, finish, and low-temperature stability. As a result, all properties were excellent and good results were obtained.
[0042]

[0043]
A face wash (pH 8.8) having the above composition was prepared by a conventional method and evaluated for feeling of use, finish and low-temperature stability. As a result, all properties were excellent and good results were obtained.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, there is provided a skin cleansing composition which is excellent in detergency, foaming property, foam quality, rinsing property, finished feeling, low-temperature stability, and does not cause sticky feeling even when used for a long time. can do.

Claims

A skin cleansing composition comprising the following (A) to (D).
(A) Higher fatty acid salt (B) Anionic surfactant having a sulfate group (C) Amphoteric polymer (D) Cationic polymer

(A) The group consisting of higher fatty acid salts in which the total mass of fatty acid salts having 13 or less carbon atoms is less than the total mass of fatty acid salts having 14 or more carbon atoms, and which is composed of myristate, palmitate and stearate. The skin cleansing composition according to claim 1, comprising one or more kinds selected from the group consisting of lauric acid and laurate in a total amount of 15 to 50% by mass based on the total amount of the cleansing composition.

The skin cleansing composition according to claim 1 or 2, further comprising (C) an acrylamide / acrylic acid / dimethyldiallylammonium chloride copolymer as the amphoteric polymer.

The skin cleansing composition according to any one of claims 1 to 3, further comprising (D) a dimethyldiallylammonium chloride / acrylamide copolymer as the cationic polymer.

The skin cleansing composition according to any one of claims 1 to 4, further comprising (E) an amphoteric surfactant and / or a semipolar surfactant.

The skin cleansing composition according to any one of claims 1 to 5, wherein the composition does not substantially contain a higher fatty acid diethanolamide.