JP3543966B2 - Human monoclonal antibody against costimulatory transfer molecule AILIM and its pharmaceutical use - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、AILIM(activation inducible lymphocyte immunomodulatory molecule;ICOS(inducible co−stimulator)とも称される。)に結合するヒト抗体; ヒトモノクローナル抗体若しくはその一部、該ヒトモノクローナル抗体若しくはその一部をコードするDNA若しくはその一部; 該ヒトモノクローナル抗体若しくはその一部を産生する細胞(遺伝子組換え細胞を含む); 該遺伝子組換え細胞が産生するヒトモノクローナル抗体若しくはその一部; 該ヒトモノクローナル抗体若しくはその一部を含んでなる医薬組成物; AILIMに対する抗体を含んでなる遅延型アレルギー関連疾患を治療するための医薬組成物; AILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定、定量若しくはアッセイする方法;
及び当該方法に用いられるキットに関する。
【0002】
【従来の技術】
哺乳動物の生体は、体内に侵入した病原微生物(ウイルス、細菌、寄生虫など)や外来異物など(以下、併せて「抗原」と呼ぶ。)を排除しようとする免疫応答システムを有する。その1つは、自然免疫応答システムと呼ばれ、他の1つは獲得免疫応答システムと呼ばれるものである。前者は、食細胞(多形核白血球、単球、マクロファージなど)による貪食、ナチュラルキラー(NK)細胞による攻撃、及び補体による抗原のオプソニン化などのような非特異的な認識による排除機構である。後者の獲得免疫応答システムは、該抗原に対する特異性を獲得(活性化)したリンパ球(主にT細胞、B細胞)による排除機構である。
【0003】
抗原特異性を獲得したB細胞は、該抗原に特異的な抗体を産生することにより細胞外に存在する該抗原を攻撃する。抗原特異性を獲得(活性化)したT細胞は、ヘルパーT細胞と細胞傷害性T細胞(cytotoxic T cell; cytotoxic lymphocyte; CTL)に分類され、前者はB細胞の分化や抗体の産生を調節するとともに食細胞と協同して該抗原を破壊する。後者は、自らウイルス感染細胞などを攻撃する(実験医学(別冊)・「Bio Science用語ライブラリー[免疫]」、羊土社、p.14−17、1995)。
【0004】
このT細胞による抗原特異性の獲得(活性化)は、T細胞が、マクロファージ、B細胞あるいは樹状細胞などの抗原提示細胞(antigen−presenting cells: APC)により提示される抗原を認識することにより開始される。抗原提示細胞は、取り込んだ抗原をプロセッシング(加工)し、この加工された抗原を主要組織適合性抗原複合体(MHC)に結合させて抗原提示する。T細胞は、抗原提示細胞により提示された該加工抗原を、その細胞膜表面に有するT細胞受容体(TcR)とCD3抗原との複合体(TcR/CD3複合体)を通じて認識することで細胞の活性化 (特異性の獲得)のための第1のシグナルを受ける。
【0005】
しかしながら、このTcR/CD3複合体を介した第1シグナルだけでは、T細胞の十分な活性化が起こらないだけでなく、その後に受ける如何なる刺激に対しても反応しなくなる不応答状態(unresponsiveness)またはクローン麻痺(clonal anergy)と呼ばれる状態に陥る。T細胞が活性化され抗原特異的なT細胞クローンに分化、増殖するためにはインターロイキン−2(IL−2)の自己分泌(オートクリン;autocrine)が必要であるが、クローン麻痺の状態ではIL−2などが産生されず細胞分裂が起こらないため、T細胞が不活性化された状態となる。即ち、IL−2などのサイトカインの産生を伴うT細胞の活性化には、TcR/CD3複合体を介した第1シグナルに引き続く第2のシグナルを必要とする。この第2のシグナルはコスティミュレイトリーシグナル(副刺激シグナル;costimulatory signal)と呼ばれる。
【0006】
T細胞は、T細胞表面上のTcR/CD3複合体とは別の分子を介して抗原提示細胞上のMHCとは別の分子と相互作用(細胞間接着)することによりこの第2のシグナルを受けとり細胞内に伝達する。この第2のシグナルにより細胞のアナジー(クローン麻痺)が回避されるとともに細胞が活性化される。
【0007】
抗原提示細胞とT細胞等のリンパ球の間の第2のシグナルの伝達のメカニズムについては未だ詳細に解明されていない部分はあるものの、これまでの研究から、この第2のシグナル伝達には、主にT細胞及び胸腺細胞で発現する細胞表面分子であるCD28(別名:Tp44、T44、又は9.3抗原)と抗原提示細胞(マクロファージ、単球、樹状細胞など)で発現する細胞表面分子であるCD80(別名:B7−1、B7、BB1、またはB7/BB1)及び同じく抗原提示細胞状の細胞表面分子であるCD86(別名:B7−2またはB70)との間の相互作用(即ち、それらの分子間の結合を介した細胞間接着)が極めて重要であることが明らかにされている。
【0008】
さらにこの第2のシグナルによるT細胞の活性化の制御には、該第2のシグナルに依存してその発現が増強されると考えられているCTLA−4(Cytolytic T lymphocyte associated antigen 4)と該CD80(B7−1)及びCD86(B7−2)との間の相互作用(即ち、それらの分子間の結合を介した細胞間接着)も重要な役割を担っていることが実験的に明らかにされてきている。即ち、この第2のシグナルの伝達によるT細胞の活性化の制御には、少なくともCD28とCD80/CD86との間の相互作用、該相互作用に依存すると考えられるCTLA−4の発現の増強、並びにCTLA−4とCD80/CD86との間の相互作用が包含されることが明らかにされてきている。
【0009】
CD28は、このT細胞の活性化とアナジーの回避に必要な第2のシグナル(コスティミュレイトリー・シグナル)を伝達するコスティミュレイター分子であることが明らかにされている。この分子が抗原提示細胞上のコスティミュレイター分子であるCD80(B7−1)及びCD86(B7−2)と結合すること(換言すれば、それらの分子間の結合を介した細胞間接着)により伝達される第2のシグナルは、Th1型サイトカインのmRNAを安定化させ、その結果T細胞からのIL−2、IFNγ及びTNFαなどのTh1型サイトカインを大量の産生を促す。一方、CTLA−4は、TcR/CD3を通じて入る第1シグナルにより発現が誘導されるとともに、CD28とCD80との結合により入る該第2のシグナルによってもその発現が増強されることが知られている。CTLA−4は、それらのシグナルを受けて、CD28より入る第2ののシグナルによるT細胞の活性化とは反対にT細胞機能に対して抑制的に働くことが明らかになってきている。
【0010】
ヒトのCD28及びCTLA−4は、各々44kD及び41乃至43kDの分子量を有するI型糖蛋白質である。ともに免疫グロブリン様ドメイン1個を有し、免疫グロブリンスーパーファミリーに属し、細胞間接着分子としての機能と細胞内へのシグナル伝達分子としての両方の機能を併せ持った分子である。
【0011】
ヒトCD28はジズルフィド結合によりホモ二量体を形成し、一方、CTLA−4は単量体で存在することが示されている。CD28及びCTLA−4の遺伝子の染色体上に位置は、ヒトにおいてはいずれも「2q33」、またマウスにおいては「1C」であり、いずれも4つのエクソンからなる。ヒトのCD28及びCTLA−4は、リーダー配列を含め各々220及び223個のアミノ酸から構成され、両者のアミノ酸相同性は20乃至30%程度である。
【0012】
CD28及びCTLA−4のリガンドは、ヒト及びマウスにおいてCD80(B7−1)及びCD86(B7−2)であることが解明されている。CTLA−4は、いずれのリガンドに対してもCD28より親和性が高く、その差は約20倍である。CD28及びCTLA−4のCD80(B7−1)への結合には、動物種を超えて保存されているアミノ酸配列構造である「MYPPPY(Met−Tyr−Pro−Pro−Pro−Tyr)」が重要であることが明らかにされている。また、CD28が刺激を受けると、その細胞内の部分配列「YMNM(Tyr−Met−Asn−Met)」内のリン酸化されたチロシン残基へPI3キナ−ゼ(phosphoinositide 3 kinase, PI3K)が会合することが示され、CD28はこの「YxxM」構造を介して細胞内シグナル伝達において重要な働きをしていることが示されてきている。また、CTLA4の細胞内領域にも「YxxM」で表わされる配列、即ち「YVKM(Tyr−Val−Lys−Met)」を有しており、刺激を受けた後、この配列にSYPが会合することが示されている。
【0013】
CD28は、胸腺細胞及び末梢血T細胞に限局して発現し、一方CTLA−4は活性化T細胞に特異的に発現することがわかってきている(細胞工学・別冊「接着分子ハンドブック」、秀潤社発行、第93−102頁、1994年; 同誌、第120−136頁; 実 験医学・別冊「BIO SCIENCE 用語ライブラリー・免疫」、羊土社発行、第94−98 頁、1995年; 実験医学・別冊「BIO SCIENCE 用語ライブラリー・細胞内シグナル伝達」、羊土社発行、第58−59頁、1997年; 日本臨床、第55巻、第6号、第215−220頁、1997年)。
【0014】
このようにしてT細胞機能の制御(T細胞の活性化及び機能抑制)におけるコスティミュレイター分子(CD28、CD80(B7−1)及びCD86(B7−2)など)並び連動するCTLA−4などの複数の分子の間の相互作用の重要性が提唱されるようになり、それらの分子と疾患との関係の解明、並びにそれらの分子の機能を制御することによる疾患の治療の試みが注目されるようになってきている。
【0015】
前述のように、生体は、生体(自己)にとって異物である抗原に対しては獲得免疫応答システムを作動させるが、自己の生体成分(自己抗原)に対しては免疫応答を示さない免疫寛容を有している。しかしながら、何らかの原因で免疫寛容の破綻が起こると、自己抗原に対する免疫応答が起こり前述と同様のメカニズムにより自己抗原反応性T細胞が誘導され免疫異常状態に陥り、種々の自己免疫疾患が惹起される。
【0016】
即ち、生体の免疫システムが正常な状態では、正常組織の無刺激の抗原提示細胞(antigen presenting cell; APC)はコスティミュレイトリー分子を発現しないため、例え自己抗原に反応する自己抗原反応性T細胞が存在していても、T細胞が不応答状態に陥っているため自己寛容が維持されているが、免疫異常状態においては過剰または継続的なコスティミュレイトリー分子の発現以上により自己抗原反応性T細胞が活性化され自己免疫疾患が惹起されるという可能性が提示されている。
このような観点から近年、コスティミュレイトリーシグナルの伝達、例えば前述のCD28/CTLA−4−CD80/CD86の間のシグナル伝達を調節することにより種々の自己免疫性疾患の治療の試みが多数なされてきている。
しかしながら、そのような治療の試みがなされる一方で、コスティミュレイター分子及び関連する分子との間の相互作用によるT細胞の活性化のメカニズムの詳細な解明は未だなされておらず、またこのメカニズムには未だ同定されていない他の分子が関与する可能性も残っていた。
【0017】
最近、前記「CD28」や「CTLA−4」と同様に、T細胞等のリンパ球の活性化に必須な第2のシグナル(コスティミュレイトリーシグナル)の伝達、並びに該シグナルに連動して活性化T細胞等の活性化リンパ球の機能制御を行うと考えられる新たなコスティミュレイトリー分子(副刺激伝達分子)が同定された。この分子は、AILIM(activation inducible lymphocyte immunomodulatory molecule)と呼ばれ(ヒト、マウス及びラット;Int. Immunol., Vol.12, No.1, p.51−55, 2000)、別称としてICOS(Inducible co−stimulator)とも呼ばれている(ヒト;Nature, Vol.397, No.6716, p.263−266, 1999)。
【0018】
一方、極最近になって、この副刺激伝達分子AILIM(ICOS)と相互作用するリガンド(AILIMリガンド)であるB7h、B7RP−1、GL50あるいはLICOSと称される新規分子も同定されている(Nature, Vol.402, No.6763, p.827−832, 1999; Nature Medicine, Vol.5, No.12, p.1365−1369, 1999;J. Immunology, Vol.164, p.1653−1657, 2000; Curr. Biol., Vol.10, No.6, p.333−336, 2000)。
【0019】
これら2種類の新規な分子、即ち、AILIM(ICOS)とB7RP−1(B7h/GL50/LICOS)の同定により、上述したT細胞等のリンパ球の活性化及び活性化T細胞の機能制御に必須であるコスティミュレイトリーシグナルの伝達経路には、これまで知られていたCD28とCD80(B7−1)/CD86(B7−2)との間のシグナル伝達経路、及びCTLA4とCD80(B7−1)/CD86(B7−2)との間のシグナル伝達経路である第一及び第二の経路の他にAILIM(ICOS)とB7RP−1(B7h)との相互作用による新しい第三の経路があることが判明することとなった。
この新しい2つの分子の各々の生物学的機能、該分子による第三のコスティミュレイトリーシグナル伝達によるT細胞等のリンパ球の機能制御、並びに該新規なシグナル伝達と疾患との関連性については、目下精力的に研究が進めれらているところである(J. Immunol., 166(1), p.1, 2001; J. Immunol., 165(9), p.5035, 2000; Biochem. Biophys. Res. Commun., 276(1), p.335, 2000; Immunity, 13(1), p.95, 2000; J. Exp. Med., 192(1), p.53, 2000; Eur. J. Immunol.,30(4), p.1040, 2000; 国際特許出願公開WO 01/15732)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、本発明は、前記「CD28」や「CTLA−4」と同様に、T細胞等のリンパ球の活性化に必須な第2のシグナル(コスティミュレイトリーシグナル)の伝達、並びに該シグナルに連動して活性化T細胞等の活性化リンパ球の機能制御を行う分子であると考えられる新規分子AILIMの生物学的機能並びにAILIMの発現と疾患との関わりを明らかにするとともに、該AILIMの生物学的機能を医学及び薬学的手法(例えば、モノクローナル抗体や低分子化合物等の薬剤)により制御することによりAILIMの発現の状態に依存する種々の疾患の発症を抑制し、または該疾患を治療する方法及び薬剤を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上述の目的を達成するために、哺乳動物のAILIM(特にはヒトAILIM)に対するヒト抗体(特には、ヒトモノクローナル抗体)に関して鋭意研究した結果、遺伝子組換え技術を用いてヒトの抗体を産生するように作製したトランスジェニックマウスをヒトAILIM(具体的には、ヒトAILIM発現細胞の細胞膜フラクション)で免疫することによって、ヒトAILIMに結合する種々のヒトモノクローナル抗体、特にはヒトAILIMに結合し、ヒトAILIMを介するシグナル伝達を調節する種々のモノクローナル抗体を作製することに世界に先駆けて初めて成功した。
【0022】
本発明の抗体(特には、モノクローナル抗体)は、ヒトに由来する抗体であることから、マウス由来の抗体等の非ヒト哺乳動物由来の抗体からなる抗体医薬品の治療上の大きな問題点(副作用)であったヒトに対する抗原性、即ちHAMA(Human anti−mouse antigenicity)に起因する宿主の重篤な免疫拒絶反応を全く惹起しないことから、抗体の医薬品としての価値を劇的に増大させるものである。
【0023】
従って、本発明の哺乳動物AILIM(特には、ヒトAILIM)に結合するヒト抗体(特には、ヒトモノクローナル抗体)及び該ヒト抗体(特には、ヒトモノクローナル抗体)からなる医薬組成物は、HAMAに起因する宿主の免疫拒絶反応を惹起することなく、AILIMを発現する細胞へのAILIMを介するコスティミュレイトリーシグナル(副刺激シグナル)の伝達が関与する種々の生体反応(例えば、AILIMを発現する細胞の細胞増殖、AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生、AILIMを発現する細胞の免疫細胞溶解(immune cytolysis)若しくは細胞死(apoptosis)、及びAILIMを発現する細胞に対する抗体依存性細胞障害を誘導する活性など)を制御するための医薬品として、及び/または該AILIMを介するシグナル伝達が関与する種々の疾患の発症及び/または進行を抑制、阻止し、該疾患を治療または予防するための医薬品として有用である。
【0024】
具体的には、本発明の医薬組成物は、AILIM発現細胞の増殖の制御(抑制または促進)またはAILIM発現細胞によるサイトカイン(例えば、インターフェロンγまたはインターロイキン4など)の産生を制御(抑制または促進)することが可能であり、AILIMを介するシグナル伝達が関与する様々な生理現象により惹起される種々の病的状態の抑制、及び種々の疾患の治療または予防を可能にする。本発明の医薬組成物を用いることにより、例えば、自己免疫疾患またはアレルギー性疾患(特には、細胞性免疫により惹起される自己免疫疾患や遅延型アレルギー)に分類される種々の疾患(例えば、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、自己免疫性甲状腺炎、アレルギー性接触性皮膚炎、慢性炎症性皮膚疾患である扁平苔癬、全身性エリテマトーデス、インスリン依存性糖尿病及び乾癬など); 関節症(例えば、関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA)、変形性関節症(osteoarthritis; OA))、炎症(例えば、肝炎); 移植片対宿主反応(graft versus host reaction; GVH reaction); 移植片対宿主病(graft versus host disease; GVHD); 組織(皮膚、角膜、骨などの組織)若しくは臓器(肝臓、心臓、肺、腎臓、膵臓など)の移植(同種移植または異種移植)に伴う免疫拒絶反応; 外来抗原若しくは自己抗原により惹起される免疫反応(例えば、該抗原に対する抗体の産生、細胞増殖、サイトカインの産生など); 及び腸管免疫の異常に起因する可能性を有する疾患(具体的には、炎症性腸疾患(特には、クローン病及び潰瘍性大腸炎)や食餌性アレルギー)を抑制、予防及び/または治療することが可能である。
さらには、上記の組織や臓器の移植に伴う免疫拒絶反応の抑制/治療分野においては、本発明の医薬組成物を、そのような移植治療での免疫拒絶反応の抑制のために施されている既存の免疫抑制剤と併用することにより当該既存薬単独での移植片拒絶反応の抑制の効果を増大させることが可能である。
【0025】
また、本発明の医薬組成物は、抗炎症薬としての種々のステロイド剤が適用されているような任意の炎症の治療または予防に適用することが可能である。
本発明の医薬組成物の適用が可能な炎症性疾患としては、例えば、種々の関節炎(関節リウマチ、変形性関節症など)に伴う炎症、肺炎、肝炎(ウイルス性の肝炎を含む)、感染症に伴う炎症、炎症性腸疾患、腸炎、腎炎(糸球体腎炎、腎線維症に伴う炎症)、胃炎、血管炎、膵炎、腹膜炎、気管支炎、心筋炎、脳炎、虚血後再潅流障害(心筋虚血再潅流障害など)における炎症、組織や臓器の移植後免疫拒絶に起因する炎症、火傷、種々の皮膚の炎症(乾癬、アレルギー性接触性皮膚炎、慢性炎症性皮膚疾患である扁平苔癬など)、多発性臓器障害における炎症、PTCAやPTCRの術後における炎症、及び動脈硬化症に伴う炎症、自己免疫性甲状腺炎などが挙げられる。
また、本発明の1つであるAILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定する方法を用いれば、AILIMまたはAILIMリガンドに結合して、両者の相互作用によるシグナル伝達を調節することにより上述のような種々の疾患を治療し得る潜在的な活性を有する医薬(化学合成化合物や抗体)をスクリーニングして選択することが可能となる。
【0026】
即ち、本発明の下記(1)乃至(108)に記載されるとおりの発明である。
(1) AILIMに結合するヒト抗体。
(2) 該AILIMが、ヒト由来であることを特徴とする前記(1)に記載のヒト抗体。
(3) AILIMに結合するヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(4) 該AILIMが、ヒト由来であることを特徴とする前記(3)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(5) 該ヒトモノクローナル抗体が、AILIMを介する細胞内へのシグナル伝達を阻害する活性を有するものであることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(6) 該シグナル伝達の阻害活性が、下記(a)または(b):
(a)AILIMを発現する細胞の増殖を抑制する活性;または、
(b)AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生を抑制する活性、
であることを特徴とする前記(5)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(7) 該サイトカインが、Th1タイプのT細胞またはTh2タイプのT細胞が産生するサイトカインであることを特徴とする前記(6)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(8) 該サイトカインが、インターフェロンγまたはインターロイキン4であることを特徴とする前記(7)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(9) 該ヒトモノクローナル抗体が、混合リンパ球反応を抑制する活性を有するものであることを特徴とする前記(5)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(10) 該ヒトモノクローナル抗体が、AILIMを介する細胞内へのシグナル伝達を誘導する活性を有するものであることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(11) 該シグナル伝達の誘導活性が、下記(a)または(b):
(a)AILIMを発現する細胞の増殖を誘導する活性;または、
(b)AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生を誘導する活性、
であることを特徴とする前記(10)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(12) 該サイトカインが、Th1タイプのT細胞またはTh2タイプのT細胞が産生するサイトカインであることを特徴とする前記(11)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(13) 該サイトカインが、インターフェロンγまたはインターロイキン4であることを特徴とする前記(12)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(14) 該ヒトモノクローナル抗体が、AILIMを発現する細胞に対する抗体依存性細胞障害を誘導する活性、及び/またはAILIMを発現する細胞の免疫細胞溶解若しくは細胞死を誘導する活性を有するものであることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(15) 該ヒトモノクローナル抗体とAILIMとの結合速度定数(ka)が、1.0×103(1/M.Sec)以上の数値であることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(16) 該結合速度定数(ka)が、1.0×104(1/M.Sec)以上の数値であることを特徴とする前記(15)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(17) 該結合速度定数(ka)が、1.0×105(1/M.Sec)以上の数値であることを特徴とする前記(16)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(18) 該ヒトモノクローナル抗体とAILIMとの解離速度定数(kd)が、1.0×10−3(1/Sec)以下の数値であることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(19) 該解離速度定数(kd)が、1.0×10−4(1/Sec)以下の数値であることを特徴とする前記(18)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(20) 該解離速度定数(kd)が、1.0×10−5(1/Sec)以下の数値であることを特徴とする前記(19)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(21) 該ヒトモノクローナル抗体とAILIMとの解離定数(Kd)が、1.0×10−6(M)以下の数値であることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(22) 該解離定数(Kd)が、1.0×10−7(M)以下の数値であることを特徴とする前記(21)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(23) 該解離定数(Kd)が、1.0×10−8(M)以下の数値であることを特徴とする前記(22)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(24) 該解離定数(Kd)が、1.0×10−9(M)以下の数値であることを特徴とする前記(23)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(25) 該ヒトモノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、1−02または3−13のいずれかのヒト免疫グロブリン重鎖V遺伝子セグメントに由来することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(26) 該ヒトモノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、L5またはA27のいずれかのヒト免疫グロブリン軽鎖V遺伝子セグメントに由来することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(27) 該ヒトモノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、1−02または3−13のいずれかのヒト免疫グロブリン重鎖V遺伝子セグメントに由来し、且つ該ヒトモノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、L5またはA27のいずれかのヒト免疫グロブリン軽鎖V遺伝子セグメントに由来することを特徴とする前記(25)または前記(26)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(28) 該ヒトモノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、ヒト免疫グロブリン重鎖V遺伝子セグメント1−02に由来し、且つ該ヒトモノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、ヒト免疫グロブリン軽鎖V遺伝子セグメントL5に由来することを特徴とする前記(27)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(29) 該ヒトモノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、ヒト免疫グロブリン重鎖V遺伝子セグメント3−13に由来し、且つ該ヒトモノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードするV領域のDNAが、ヒト免疫グロブリン軽鎖V遺伝子セグメントA27に由来することを特徴とする前記(27)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(30) 該ヒトモノクローナルの重鎖可変領域が、下記(a)乃至(f)のいずれかのアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至117番目のアミノ酸配列;
(b)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至117番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(c)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列;
(d)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(e)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列;または、
(f)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列。
(31) 該ヒトモノクローナルの重鎖ポリペプチドが、下記(a)乃至(f)のいずれかのアミノ酸配列を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列;
(b)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(c)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列;
(d)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(e)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列;または、
(f)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列。
(32) 該ヒトモノクローナルの軽鎖可変領域が、下記(a)乃至(f)のいずれかのアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至116番目のアミノ酸配列;
(b)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至116番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(c)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列;
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(e)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列;または、
(f)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列。
(33) 該ヒトモノクローナルの軽鎖ポリペプチドが、下記(a)乃至(f)のいずれかのアミノ酸配列を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至236番目のアミノ酸配列;
(b)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至236番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(c)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列;
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列;
(e)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列;または、
(f)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸配列。
(34) 該ヒトモノクローナル抗体が、下記(a)及び(b)の特徴を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)重鎖可変領域が、配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至117番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する;及び、
(b)軽鎖可変領域が、配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至116番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する。
(35) 該ヒトモノクローナル抗体が、下記(a)及び(b)の特徴を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)重鎖ポリペプチドが、配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を有する;及び、
(b)軽鎖ポリペプチドが、配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至236番目のアミノ酸配列を有する。
(36) 該ヒトモノクローナル抗体が、下記(a)及び(b)の特徴を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)重鎖可変領域が、配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する;及び、
(b)軽鎖可変領域が、配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する。
(37) 該ヒトモノクローナル抗体が、下記(a)及び(b)の特徴を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)重鎖ポリペプチドが、配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を有する;及び、
(b)軽鎖ポリペプチドが、配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列を有する。
(38) 該ヒトモノクローナル抗体が、下記(a)及び(b)の特徴を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)重鎖可変領域が、配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する;及び、
(b)軽鎖可変領域が、配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する。
(39) 該ヒトモノクローナル抗体が、下記(a)及び(b)の特徴を有することを特徴とする前記(4)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部:
(a)重鎖ポリペプチドが、配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を有する;及び、
(b)軽鎖ポリペプチドが、配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列を有する。
(40) 該ヒトモノクローナル抗体が、ヒト抗体を産生する能力を有するトランスジェニック非ヒト哺乳動物に由来するモノクローナル抗体であることを特徴とする前記(3)乃至前記(29)のいずれかに記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(41) 該ヒトモノクローナル抗体が、AILIMを発現する細胞、該細胞に由来する膜画分、AILIMを構成する分子の全部若しくは一部、またはAILIMをコードする遺伝子またはその一部を、ヒト抗体を産生する能力を有するトランスジェニック非ヒト哺乳動物に免疫することにより得られるモノクローナル抗体であることを特徴とする前記(40)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(42) 該トランスジェニック非ヒト哺乳動物が、トランスジェニックマウスであることを特徴とする前記(40)または前記(41)に記載のヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(43) 下記(a)乃至(f)からなる群から選ばれるポリペプチドをコードするDNAまたはその一部:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至117番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至116番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(c)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(e)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;及び、
(f)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド。
(44) 下記(a)乃至(f)からなる群から選ばれるポリペプチドをコードするDNAまたはその一部:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至236番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(c)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(d)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(e)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド;及び、
(f)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド。
(45) 下記(a)乃至(f)からなる群から選ばれるDNAまたはその一部:(a)配列番号27に記載される塩基番号126乃至419番目の塩基配列を含むDNA;
(b)配列番号29に記載される塩基番号105乃至386番目の塩基配列を含むDNA;
(c)配列番号31に記載される塩基番号151乃至441番目の塩基配列を含むDNA;
(d)配列番号33に記載される塩基番号88乃至375番目の塩基配列を含むDNA;
(e)配列番号35に記載される塩基番号153乃至443番目の塩基配列を含むDNA;及び、
(f)配列番号37に記載される塩基番号93乃至380番目の塩基配列を含むDNA。
(46) 下記(a)乃至(f)からなる群から選ばれるDNAまたはその一部:(a)配列番号27に記載される塩基番号69乃至1481番目の塩基配列を有するDNA;
(b)配列番号29に記載される塩基番号39乃至749番目の塩基配列を有するDNA;
(c)配列番号31に記載される塩基番号94乃至1506番目の塩基配列を有するDNA;
(d)配列番号33に記載される塩基番号28乃至738番目の塩基配列を有するDNA;
(e)配列番号35に記載される塩基番号96乃至1508番目の塩基配列を有するDNA;及び、
(f)配列番号37に記載される塩基番号33乃至743番目の塩基配列を有するDNA。
(47) 前記(43)乃至前記(46)のいずれかに記載されるDNAを含むベクター。
(48) 下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号27に記載される塩基番号126乃至419番目の塩基配列を含むDNA;
(b)配列番号31に記載される塩基番号151乃至441番目の塩基配列を含むDNA;または、
(c)配列番号35に記載される塩基番号153乃至443番目の塩基配列を含むDNA。
(49) 下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号27に記載される塩基番号69乃至1481番目の塩基配列を有するDNA;
(b)配列番号31に記載される塩基番号94乃至1506番目の塩基配列を有するDNA;または、
(c)配列番号35に記載される塩基番号96乃至1508番目の塩基配列を有するDNA。
(50) 下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号29に記載される塩基番号105乃至386番目の塩基配列を含むDNA;
(b)配列番号33に記載される塩基番号88乃至375番目の塩基配列を含むDNA;または、
(c)配列番号37に記載される塩基番号93乃至380番目の塩基配列を含むDNA。
(51) 下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号29に記載される塩基番号39乃至749番目の塩基配列を有するDNA;
(b)配列番号33に記載される塩基番号28乃至738番目の塩基配列を有するDNA;または、
(c)配列番号37に記載される塩基番号33乃至743番目の塩基配列を有するDNA。
(52) 下記(a)及び(b)のDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号27に記載される塩基番号126乃至419番目の塩基配列を含むDNA;及び
(b)配列番号29に記載される塩基番号105乃至386番目の塩基配列を含むDNA。
(53) 下記(a)及び(b)のDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号27に記載される塩基番号69乃至1481番目の塩基配列を有するDNA;及び
(b)配列番号29に記載される塩基番号39乃至749番目の塩基配列を有するDNA。
(54) 下記(a)及び(b)のDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号31に記載される塩基番号151乃至441番目の塩基配列を含むDNA;及び
(b)配列番号33に記載される塩基番号88乃至375番目の塩基配列を含むDNA。
(55) 下記(a)及び(b)のDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号31に記載される塩基番号94乃至1506番目の塩基配列を有するDNA;及び
(b)配列番号33に記載される塩基番号28乃至738番目の塩基配列を有するDNA。
(56) 下記(a)及び(b)のDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号35に記載される塩基番号153乃至443番目の塩基配列を含むDNA;及び
(b)配列番号37に記載される塩基番号93乃至380番目の塩基配列を含むDNA。
(57) 下記(a)及び(b)のDNAを含む前記(47)に記載のベクター:
(a)配列番号35に記載される塩基番号96乃至1508番目の塩基配列を有するDNA;及び
(b)配列番号37に記載される塩基番号33乃至743番目の塩基配列を有するDNA。
(58) 前記(3)乃至前記(42)のいずれかに記載のヒトモノクローナル抗体を産生する細胞。
(59) 該細胞が、該ヒトモノクローナル抗体を産生する能力を哺乳動物由来のB細胞と哺乳動物由来のミエローマ細胞とを融合して得られる融合細胞であることを特徴とする前記(58)に記載の細胞。
(60) 下記(a)のDNA若しくは該DNAを含むベクター、下記(b)のDNA若しくは該DNAを含むベクター、または下記(a)及び(b)の両方のDNA若しくは該両方のDNAを含むベクターが宿主内に導入されることにより形質転換された遺伝子組換え宿主:
(a)ヒトAILIMに結合するモノクローナル抗体の重鎖ポリペプチドまたはその一部をコードするDNA;及び、
(b)ヒトAILIMに結合するモノクローナル抗体の軽鎖ポリペプチドまたはその一部をコードするDNA。
(61) 該モノクローナル抗体が、ヒトモノクローナル抗体であることを特徴とする前記(60)に記載の遺伝子組換え宿主。
(62) 該宿主が哺乳動物の細胞であることを特徴とする前記(60)または前記(61)に記載の遺伝子組換え宿主。
(63) 該宿主が哺乳動物の受精卵であることを特徴とする前記(60)または前記(61)に記載の遺伝子組換え宿主。
(64) 該重鎖ポリペプチドが、下記(a)乃至(c)からなる群から選ばれる重鎖ポリペプチドであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至117番目のアミノ酸配列を含む重鎖ポリペプチド;
(b)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列を含む重鎖ポリペプチド;及び,
(c)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸配列を含む重鎖ポリペプチド。
(65) 該重鎖ポリペプチドが、下記(a)乃至(c)からなる群から選ばれる重鎖ポリペプチドであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を有する重鎖ポリペプチド;
(b)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を有する重鎖ポリペプチド;及び,
(c)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸配列を有する重鎖ポリペプチド。
(66) 該軽鎖ポリペプチドが、下記(a)乃至(c)からなる群から選ばれる軽鎖ポリペプチドであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至116番目のアミノ酸配列を含む軽鎖ポリペプチド;
(b)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列を含む軽鎖ポリペプチド;及び、
(c)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸配列を含む軽鎖ポリペプチド。
(67) 該軽鎖ポリペプチドが、下記(a)乃至(c)からなる群から選ばれる軽鎖ポリペプチドであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至236番目のアミノ酸配列を有する軽鎖ポリペプチド;
(b)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列を有する軽鎖ポリペプチド;及び、
(c)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸配列を有する軽鎖ポリペプチド。
(68) 該重鎖ポリペプチド及び該軽鎖ポリペプチドが各々下記(a)及び(b)であることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至117番目のアミノ酸を含む重鎖ポリペプチド;及び、
(b)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至116番目のアミノ酸を含む軽鎖ポリペプチド。
(69) 該重鎖ポリペプチド及び該軽鎖ポリペプチドが各々下記(a)及び(b)であることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号28に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸を有する重鎖ポリペプチド;及び、
(b)配列番号30に記載されるアミノ酸番号23乃至236番目のアミノ酸を有する軽鎖ポリペプチド。
(70) 該重鎖ポリペプチド及び該軽鎖ポリペプチドが各々下記(a)及び(b)であることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸を含む重鎖ポリペプチド;及び、
(b)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸を含む軽鎖ポリペプチド。
(71) 該重鎖ポリペプチド及び該軽鎖ポリペプチドが各々下記(a)及び(b)であることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号32に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸を有する重鎖ポリペプチド;及び、
(b)配列番号34に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸を有する軽鎖ポリペプチド。
(72) 該重鎖ポリペプチド及び該軽鎖ポリペプチドが各々下記(a)及び(b)であることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至116番目のアミノ酸を含む重鎖ポリペプチド;及び、
(b)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至116番目のアミノ酸を含む軽鎖ポリペプチド。
(73) 該重鎖ポリペプチド及び該軽鎖ポリペプチドが各々下記(a)及び(b)であることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号36に記載されるアミノ酸番号20乃至470番目のアミノ酸を有する重鎖ポリペプチド;及び、
(b)配列番号38に記載されるアミノ酸番号21乃至236番目のアミノ酸を有する軽鎖ポリペプチド。
(74) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが、下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号27に記載される塩基番号126乃至419番目の塩基配列を含むDNA;
(b)配列番号31に記載される塩基番号151乃至441番目の塩基配列を含むDNA;または、
(c)配列番号35に記載される塩基番号153乃至443番目の塩基配列を含むDNA。
(75) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが、下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号27に記載される塩基番号69乃至1481番目の塩基配列を有するDNA;
(b)配列番号31に記載される塩基番号94乃至1506番目の塩基配列を有するDNA;または、
(c)配列番号35に記載される塩基番号96乃至1508番目の塩基配列を有するDNA。
(76) 該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが、下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号29に記載される塩基番号105乃至386番目の塩基配列を含むDNA;
(b)配列番号33に記載される塩基番号88乃至375番目の塩基配列を含むDNA;または、
(c)配列番号37に記載される塩基番号93乃至380番目の塩基配列を含むDNA。
(77) 該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが、下記(a)乃至(c)のいずれかのDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号29に記載される塩基番号39乃至749番目の塩基配列を有するDNA;
(b)配列番号33に記載される塩基番号28乃至738番目の塩基配列を有するDNA;または、
(c)配列番号37に記載される塩基番号33乃至743番目の塩基配列を有するDNA。
(78) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(a)のDNAであり、且つ該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(b)のDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号27に記載される塩基番号126乃至419番目の塩基配列を含むDNA;及び、
(b)配列番号29に記載される塩基番号105乃至386番目の塩基配列を含むDNA。
(79) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(a)のDNAであり、且つ該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(b)のDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号27に記載される塩基番号69乃至1481番目の塩基配列を有するDNA;及び、
(b)配列番号29に記載される塩基番号39乃至749番目の塩基配列を有するDNA。
(80) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(a)のDNAであり、且つ該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(b)のDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号31に記載される塩基番号151乃至441番目の塩基配列を含むDNA;及び、
(b)配列番号33に記載される塩基番号88乃至375番目の塩基配列を含むDNA。
(81) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(a)のDNAであり、且つ該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(b)のDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号31に記載される塩基番号94乃至1506番目の塩基配列を有するDNA;及び、
(b)配列番号33に記載される塩基番号28乃至738番目の塩基配列を有するDNA。
(82) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(a)のDNAであり、且つ該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(b)のDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号35に記載される塩基番号153乃至443番目の塩基配列を含むDNA;及び、
(b)配列番号37に記載される塩基番号93乃至380番目の塩基配列を含むDNA。
(83) 該重鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(a)のDNAであり、且つ該軽鎖ポリペプチドをコードするDNAが下記(b)のDNAであることを特徴とする前記(60)乃至前記(63)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主:
(a)配列番号35に記載される塩基番号96乃至1508番目の塩基配列を有するDNA;及び、
(b)配列番号37に記載される塩基番号33乃至743番目の塩基配列を有するDNA。
(84) 前記(60)乃至前記(62)のいずれかまたは前記(64)乃至前記(83)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主(但し、該宿主が受精卵である場合を除く)が産生するヒトモノクローナル抗体またはその一部。
(85) 前記(1)または前記(2)に記載のヒト抗体、及び薬学的に許容されうる担体とを含んでなる医薬組成物。
(86) 前記(3)乃至前記(42)のいずれかに記載のヒトモノクローナル抗体若しくはその一部、及び薬学的に許容され得る担体とを含んでなる医薬組成物。
(87) 前記(84)に記載のヒトモノクローナル抗体若しくはその一部、及び薬学的に許容され得る担体とを含んでなる医薬組成物。
(88) 該医薬組成物が、AILIMを介する細胞内へのシグナル伝達を阻害するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(89) 該医薬組成物が、AILIMを発現する細胞の増殖を抑制するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(90) 該医薬組成物が、AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生を抑制するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(91) 該医薬組成物が、AILIMを介する細胞内へのシグナル伝達を誘導するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(92) 該医薬組成物が、AILIMを発現する細胞の増殖を誘導するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(93) 該医薬組成物が、AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生を誘導するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(94) 該医薬組成物が、AILIMを発現する細胞に対する抗体依存性細胞障害を誘導するため、及び/またはAILIMを発現する細胞の免疫細胞溶解若しくは細胞死を誘導するために用いられることを特徴とする前記(85)乃至前記(87)のいずれかに記載の医薬組成物。
(95) AILIMを介するシグナル伝達を制御する活性を有する物質及び薬学的に許容され得る担体を含んでなり、遅延型アレルギーを抑制、治療または予防するための医薬組成物。
(96) 該物質が、蛋白性物質であることを特徴とする前記(95)に記載の医薬組成物。
(97) 該蛋白性物質が、下記群から選ばれるいずれかであることを特徴とする前記(96)に記載の医薬組成物:
a)AILIMに結合する抗体またはその一部;
b)AILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチド;
c)AILIMの細胞外領域の全部または一部と免疫グロブリンの重鎖の定常領域の全部または一部とからなる融合ポリペプチド;及び
d)AILIMに結合するポリペプチド。
(98) 該AILIMに結合する抗体が、前記(1)または前記(2)に記載のヒト抗体であることを特徴とする前記(97)に記載の医薬組成物。
(99) 該AILIMに結合する抗体が、前記(3)乃至前記(42)のいずれかに記載のヒトモノクローナル抗体であることを特徴とする前記(97)に記載の医薬組成物。
(100) 該AILIMに対する抗体が、前記(84)に記載のヒトモノクローナル抗体であることを特徴とする前記(97)に記載の医薬組成物。
(101) 該物質が、非蛋白性物質であることを特徴とする前記(95)に記載の医薬組成物。
(102) 該非蛋白性物質が、DNA、RNAまたは化学的に合成された化合物であることを特徴とする前記(101)に記載の医薬組成物。
(103) AILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定する方法であって、下記工程を含むことを特徴とする方法:
(a)AILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを固定化した不溶性担体を調製する工程;
(b)検出可能なシグナルをもたらし得る標識物質で標識したAILIMリガンドの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを調製する工程;
(c)工程(a)の不溶性担体及び工程(b)のポリペプチドを反応させる工程;
(d)工程(a)の不溶性担体、工程(b)のポリペプチド及び該物質を任意の順序で反応させる工程;
(e)工程(c)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナル、及び工程(d)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナルの各々を検出する工程;及び
(f)工程(e)で検出したシグナルの大きさの各々を比較する工程。
(104) AILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定する方法であって、下記工程を含むことを特徴とする方法:
(a)AILIMリガンドの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを固定化した不溶性担体を調製する工程;
(b)検出可能なシグナルをもたらし得る標識物質で標識したAILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを調製する工程;
(c)工程(a)の不溶性担体及び工程(b)のポリペプチドを反応させる工程;
(d)工程(a)の不溶性担体、工程(b)のポリペプチド及び該物質を任意の順序で反応させる工程;
(e)工程(c)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナル、及び工程(d)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナルの各々を検出する工程;及び
(f)工程(e)で検出したシグナルの大きさの各々を比較する工程。
(105) 該AILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドが、AILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドと免疫グロブリンの重鎖の定常領域の全部または一部とからなる融合ポリペプチドであることを特徴とする前記(103)または前記(104)に記載の方法。
(106) 該AILIMリガンドの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドが、AILIMリガンドの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドと免疫グロブリンの重鎖の定常領域の全部または一部とからなる融合ポリペプチドであることを特徴とする前記(103)または前記(104)に記載の方法。
(107) 該AILIMが、ヒトAILIMであることを特徴とする前記(103)乃至前記
(106)のいずれかに記載の方法。
(108) 該AILIMリガンドが、ヒトAILIMリガンドであることを特徴とする前記(103)乃至前記(107)のいずれかに記載の方法。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明で用いる語句の意味を明らかにすることにより、本発明を詳細に説明する。
本発明における「哺乳動物」とは、ヒト、ウシ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラット、ハムスター、及びモルモット等を意味し、好ましくは、ヒト、ウサギ、ラット、ハムスターまたはマウスであり、特に好ましくは、ヒト、ラット、ハムスターまたはマウスである。
本発明で用いられる「ヒト以外の哺乳動物」及び「非ヒト哺乳動物」なる用語は各々同義であり、前述に定義した哺乳動物におけるヒト以外のあらゆる哺乳動物を意味する。
【0028】
本発明において用いられる「アミノ酸」とは、自然界に存在するあらゆるアミノ酸を意味し、好ましくは、アミノ酸を表記するために用いられるアルファベットの三文字表記法または一文字表記法に従って各々下記のように表されるアミノ酸を意味する。
グリシン(Gly/G)、アラニン(Ala/A)、バリン(Val/V)、ロイシン(Leu/L)、イソロイシン(Ile/I)、セリン(Ser/S)、スレオニン(Thr/T)、アスパラギン酸(Asp/D)、グルタミン酸(Glu/E)、アスパラギン(Asn/N)、グルタミン(Glu/Q)、リジン(Lys/K)、アルギニン(Arg/R)、システイン(Cys/C)、メチオニン(Met/M)、フェニルアラニン(Phe/F)、チロシン(Tyr/Y)、トリプトファン(Trp/W)、ヒスチジン(His/H)、プロリン(Pro/P)。
【0029】
本発明でいう「AILIM」とは、Activation inducible lymphocyte immunomodulatory moleculeの略称であり前述に記載したとおりの既報に報告される構造及び機能を有する哺乳動物の細胞表面分子を意味し、特に好ましくはヒト由来のAILIMを意味する(例えば、International Immunology, Vol.12, No.1, p.51−55; GenBank Accession Number: BAA82129(ヒト);BAA82128(ラット);BAA82127(ラット変異体);BAA82126(マウス))。
なお、このAILIMは、ICOS(Nature, Vol.397, No.6716, p.263−266, 1999)またはJTT−1抗原/JTT−2抗原(日本国特許出願公開平11−29599号公報; 国際特許出願公開WO98/38216号公報)とも別称されるが、それらの分子は互いに同一の分子を意味する。
本発明における「AILIMリガンド」とは、上記副刺激伝達分子AILIM(ICOS)と相互作用する細胞表面分子であるB7h、B7RP−1、GL50あるいはLICOSと称される分子を意味する(Nature, Vol.402, No.6763, p.827−832, 1999; Nature Medicine, Vol.5, No.12, p.1365−1369, 1999;J. Immunology, Vol.164, p.1653−1657, 2000; Curr. Biol., Vol.10, No.6, p.333−336, 2000)。
【0030】
また、本発明で言う「AILIM」には、該既報の文献中に記載された各々の哺乳動物のAILIMのアミノ酸配列、特に好ましくはヒトAILIMのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドも包含される。さらにまた、既に同定されているラット由来のAILIM変異体(GenBank Accession Number: BAA82127)と同様のヒトAILIM変異体も本発明における「AILIM」に包含される。
また、本発明における「AILIMリガンド」も上記と同様の意味を以って定義される。
【0031】
ここで「実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチド」とは下記のような変異ポリペプチドを意味する。
即ち、天然型のAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)と実質的に同等の生物学的性質を有する限り、該アミノ酸配列中の複数個のアミノ酸、好ましくは1乃至10個のアミノ酸、特に好ましくは1乃至5個のアミノ酸が置換、欠失及び/または修飾されているアミノ酸配列を有する変異ポリペプチド、並びに該天然型のAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)のアミノ酸配列中に、複数個のアミノ酸、好ましくは1乃至10個のアミノ酸、特に好ましくは1乃至5個のアミノ酸が付加されたアミノ酸配列を有する変異ポリペプチド。
さらに、そのような置換、欠失、修飾及び付加の複数を有する変異ポリペプチドであってもよい。
また、本発明における「AILIMリガンド」も上記と同様の意味を以って定義される。
本発明におけるAILIM(特にはヒトのAILIM)及びAILIMリガンド(特には、ヒトのAILIMリガンド)は、遺伝子組換え技術のほか、化学的合成法、細胞培養方法等のような当該技術的分野において知られる公知の方法あるいはその修飾方法を適宜用いることにより製造することができる。
そのようなアミノ酸の置換、欠失、または挿入は常法に従って行うことができる(実験医学別冊・「遺伝子工学ハンドブック」(1992)など)。
【0032】
また、上述のような変異ポリペプチドの製造方法としては、例えば、合成オリゴヌクレオチド指定突然変異導入法(gapped duplex)法、亜硝酸あるいは亜硫酸処理によってランダムに点突然変異を導入する方法、Ba131酵素等により欠失変異体を作製する方法、カセット変異法、リンカースキャニング法、ミスインコーポレーション法、ミスマッチプライマー法、DNAセグメント合成法などを挙げることができる。
【0033】
合成オリゴヌクレオチド指定突然変異導入(gapped duplex)法は、例えば下記のように行うことができる。アンバー変異をもつM13ファージベクターに変異誘起を希望する領域をクローニングし、一本鎖ファージDNAを調製する。アンバー変異をもたないM13ベクターのRFIDNAを制限酵素処理により線状とし、上記の一本鎖ファージDNAと混合して変性後、アニールさせ、「gapped duplex DNA」を形成させる。これに変異を導入した合成オリゴヌクレオチドをハイブリダイズさせ、DNAポリメラーゼとDNAリガーゼの反応により閉環状2本鎖DNAとする。このDNAをミスマッチ修飾能が欠損している大腸菌mutS株にトランスフェクションし、増殖したファージをサプレッサー機能のない大腸菌に感染させ、アンバー変異を持たないファージだけを選択する。
【0034】
また、亜硝酸による点突然変異を導入する方法は、例えば下記のような原理を利用する。DNAを亜硝酸処理すると塩基が脱アミノ化されて、アデニンはヒポキ サンチンに、シトシンはウラシルに、グアニンはキサンチンになる。脱アミノ化されたDNAを細胞に導入すると、DNA複製時にヒポキサンチンはシトシンと、ウラシルはアデニンとキサンチンはチミンと塩基対を形成するため、「A:T」が「G:C」へ、「G:C」が「A:T」へと置換する。実際には亜硝酸処理した一本鎖DNA断片を「gapped duplex DNA」にハイブリダイズさせ、以下、合成オリゴヌクレオチド指定突然変異導入(gapped duplex)法と同様に操作して変異株を分離すればよい。
【0035】
また、本発明における「AILIM」には、該AILIMの「一部」も包含される。ここで「一部」とは、前記に定義したAILIMのアミノ酸配列中の任意の部分配列を含むポリペプチドを意味する。
好ましくは、前記に定義したAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)の細胞外領域若しくはその任意の一部を意味する。
また、本発明における「AILIMリガンド」についても、上記と同様の意味を以って定義される。
該AILIMの「一部」(好ましくはAILIMの細胞外領域若しくはその任意の一部)は、後述する当該技術的分野において知られる公知の方法あるいはその修飾方法に従って、遺伝子組換え技術または化学的合成法により製造することもできるし、また細胞培養方法により単離したAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)をタンパク分解酵素等を用いて適切に切断することにより製造することができる。
また、本発明における「AILIMリガンドの一部」も上記と同様の方法で製造することができる。
【0036】
本発明の「ヒト抗体」とは、前記に定義したAILIMまたはその一部(特に好ましくはヒト由来のAILIM若しくはその一部)に結合するヒト抗体である。具体的には、ヒト由来のポリクローナル抗体(ヒトポリクローナル抗体、ヒト抗血清)またはヒト由来のモノクローナル抗体(ヒトモノクローナル抗体)を意味する。本発明の「ヒトモノクローナル抗体」とは、前記に定義したAILIMまたはその一部(特に好ましくはヒト由来のAILIM若しくはその一部)に結合するヒトモノクローナル抗体である。
さらに詳細には、イムノグロブリンを構成する重鎖(H鎖)の可変領域(Variable region)及びH鎖の定常領域(Constant Region)並びに軽鎖(L鎖)の可変領域及びL鎖の定常領域を含む全ての領域がヒトイムノグロブリンをコードする遺伝子に由来するヒトイムノグロブリンである。L鎖としては、ヒトκ鎖またはヒトλ鎖が挙げられる。
【0037】
本発明のAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)またはその一部に結合するヒトモノクローナル抗体は、前記のとおりの本発明の(5)乃至(42)または(84)のいずれかに記載される特徴を有するヒトモノクローナル抗体である。
さらに具体的には、後述の実施例並びに図面に記載されるような様々な特性及び産業上の有用性を有する各種のヒトモノクローナル抗体である。
本発明のヒトモノクローナル抗体における好ましい態様としては、前記本発明の(5)乃至(42)若しくは(84)のいずれかに記載のAILIM若しくはその一部に結合するヒトモノクローナル抗体である。
特に好ましい態様としては、前記本発明の(30)または(39)に記載のヒトAILIMに結合するヒトモノクローナル抗体である。
【0038】
本発明の「ヒトモノクローナル抗体」は、下記のいずれかの免疫原(抗原)を以下に述べるヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物に免疫することにより作製することができる。
(イ) 前記に定義したAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)を細胞表面に発現する天然の細胞または人工的に樹立した細胞株;
(ロ) 前記に定義したAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)を細胞表面に発現するように遺伝子組換え技術を用いて作製された遺伝子組換え細胞;
(ハ) 前記(イ)または(ロ)の細胞を可溶化して得た細胞可溶化物(celllysate)、または該cell lysateから精製したAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)のポリペプチド断片;
(ニ) 前記に定義したAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)の一部(特に好ましくは、その細胞外領域若しくはその任意のペプチド)を可溶性ポリペプチドとして発現するように遺伝子組換え技術を用いて作製された遺伝子組換え細胞;
(ホ) 前記(ニ)の遺伝子組換え細胞を培養して得た培養上清若しくは該培養上清から精製されたAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)の細胞外領域ポリペプチド(可溶性AILIM);または
(ヘ) 化学的に合成されたAILIM(特に好ましくはヒト由来のAILIM)の一部(特に好ましくは、その細胞外領域若しくはその任意のペプチド)。
【0039】
さらには、本発明のヒトモノクローナル抗体は、遺伝子組換え技術を用いて、そのような本発明のヒトモノクローナル抗体の重鎖及び軽鎖の各々をコードするcDNA(好ましくは該cDNAを含むベクター)により宿主を形質転換して得られる遺伝子組換え宿主であって、遺伝子組換えヒトモノクローナル抗体を産生する本発明の「遺伝子組換え宿主」(ここで、該宿主は、受精卵以外の真核細胞(好ましくはCHO、リンパ球やミエローマなどの哺乳動物細胞)である。)を培養することにより培養上清中から得ることもできる。
具体的には、前述した本発明の(60)乃至(62)または(64)乃至(80)のいずれかに記載の遺伝子組換え宿主(ここで、該宿主は、受精卵以外の真核細胞(好ましくはCHO、リンパ球やミエローマなどの哺乳動物細胞)である。)を培養することにより得ることができる。
【0040】
また、本発明ヒトモノクローナル抗体は、IgG(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)、IgM、IgA(IgA1、IgA2)、IgDまたはIgEのいずれのアイソタイプを有するヒトモノクローナル抗体であってもよい。好ましくは、IgG(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)であり、好ましくはIgG1、IgG2またはIgG4である。
【0041】
本発明のヒトモノクローナル抗体は、後述するヒト抗体産生トランスジェニックマウスのようなヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物に前述の(イ)乃至(ヘ)のいずれかの免疫原(抗原)を免疫し、モノクローナル抗体の既存の一般的な製造方法に従って製造することができる。
即ち、例えば、該抗原を、必要に応じてフロイントアジュバント(Freund’s Adjuvant)とともに、該ヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物に免疫する。ポリクローナル抗体は、該免疫感作動物から得た血清から取得することができる。またモノクローナル抗体は、該免疫感作動物から得た該抗体産生細胞と自己抗体産生能のない骨髄腫系細胞(ミエローマ細胞)から融合細胞(ハイブリドーマ)を調製し、該ハイブリドーマをクローン化し、哺乳動物の免疫に用いた抗原に対して特異的親和性を示すモノクローナル抗体を産生するクローンを選択することによって製造される。
【0042】
さらに具体的には下記のようにして製造することができる。即ち、前述の(イ)乃至(ハ)のいずれかの免疫原を、必要に応じてフロイントアジュバント(Freund’s Adjuvant)とともに、該ヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物(特に好ましくは後述の「ヒト抗体産生トランスジェニックマウス」)の皮下内、筋肉内、静脈内、フッドパッド内あるいは腹腔内に1乃至数回注射するかあるいは移植することにより免疫感作を施す。通常、初回免疫から約1乃至14日毎に1乃至4回免疫を行って、最終免疫より約1乃至5日後に免疫感作された該哺乳動物から抗体産生細胞が取得される。免疫を施す回数及び時間的インターバルは、使用する免疫原の性質などにより、適宜変更することができる。
【0043】
ヒトモノクローナル抗体を分泌する融合細胞(ハイブリドーマ)の調製は、ケーラー及びミルシュタインらの方法(Nature, Vol.256, p.495−497, 1975)及びそれに準じる修飾方法に従って行うことができる。即ち、前述の如く免疫感作されたヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物から取得される脾臓、リンパ節、骨髄あるいは扁桃等、好ましくは脾臓に含まれる抗体産生細胞と、好ましくはマウス、ラット、モルモット、ハムスター、ウサギまたはヒト等の哺乳動物、より好ましくはマウス、ラットまたはヒト由来の自己抗体産生能のないミエローマ細胞との細胞融合させることにより調製される。
【0044】
細胞融合に用いられるミエローマ細胞としては、例えばマウス由来ミエローマP3/X63−AG8.653(ATCC No. CRL−1580)、P3/NSI/1−Ag4−1(NS−1)、P3/X63−Ag8.U1(P3U1)、SP2/0−Ag14(Sp2/O,Sp2)、NS0、PAI、F0あるいはBW5147、ラット由来ミエローマ210RCY3−Ag.2.3.、ヒト由来ミエローマU−266AR1、GM1500−6TG−A1−2、UC729−6、CEM−AGR、D1R11あるいはCEM−T15を使用することができる。
モノクローナル抗体を産生する細胞(例えば、ハイブリドーマ)のスクリーニングは、該細胞を、例えばマイクロタイタープレート中で培養し、増殖の見られたウェルの培養上清の前述の免疫感作で用いた免疫抗原に対する反応性を、例えばRIA(radio immunoassay)やELISA(enzyme−linked immuno−solvent assay)等の酵素免疫測定法によって測定することにより行なうことができる。
ハイブリドーマからのモノクローナル抗体の製造は、ハイブリドーマをインビトロ、またはマウス、ラット、モルモット、ハムスターまたはウサギ等、好ましくはマウスまたはラット、より好ましくはマウスの腹水中等でのインビボで行い、得られた培養上清、または哺乳動物の腹水から単離することにより行うことができる。
【0045】
また、本発明のモノクローナル抗体は、下記のような方法により大量に製造することができる。
(1)該ハイブリドーマから該モノクローナル抗体の重鎖及び軽鎖の各々をコードする遺伝子(cDNAなど)クローニングする。
(2)クローニングされた重鎖及び軽鎖の各々をコードする遺伝子を、各々別々または単一のベクターに挿入することにより発現ベクターを調製する。
(3)該ベクターを所望の非ヒト哺乳動物(ヤギなど)の受精卵に導入する。
(4)遺伝子導入した受精卵を仮親(Foster mother)の子宮に移植し、キメラ非ヒト動物を得る。
(5)該キメラヤギを別の非ヒト哺乳動物とさらに交配することにより該重鎖及び軽鎖の各々をコードする遺伝子が内在性遺伝子に組み込まれたトランスジェニックな非ヒト哺乳動物(ウシ、ヤギ、ヒツジまたはブタなど)を作製する。
(6)該トランスジェニック非ヒト哺乳動物のミルク中から当該ヒトモノクローナル抗体遺伝子に由来するモノクローナル抗体を大量に取得する(日系サイエンス、1997年4月号、第78頁乃至84頁)。
この方法により作製されるヒトモノクローナル抗体も本願発明に包含される。該モノクローナル抗体産生細胞をインビトロで培養する場合には、培養する細胞種の特性、試験研究の目的及び培養方法等の種々条件に合わせて、ハイブリドーマを増殖、維持及び保存させ、培養上清中にモノクローナル抗体を産生させるために用いられるような既知栄養培地あるいは既知の基本培地から誘導調製されるあらゆる栄養培地を用いて実施することが可能である。
【0046】
基本培地としては、例えば、Ham’F12培地、MCDB153培地あるいは低カルシウムMEM培地等の低カルシウム培地及びMCDB104培地、MEM培地、D−MEM培地、RPMI1640培地、ASF104培地あるいはRD培地等の高カルシウム培地等が挙げられ、該基本培地は、目的に応じて、例えば血清、ホルモン、サイトカイン及び/または種々無機あるいは有機物質等を含有することができる。
モノクローナル抗体の単離、精製は、上述の培養上清あるいは腹水を、飽和硫酸アンモニウム、ユーグロブリン沈澱法、カプロイン酸法、カプリル酸法、イオン交換クロマトグラフィー(DEAEまたはDE52等)、抗イムノグロブリンカラムあるいはプロテインAカラム等のアフィニティカラムクロマトグラフィーに供すること等により行うことができる。
【0047】
本発明のヒトモノクローナル抗体には、該抗体を構成する重鎖及び/または軽鎖の各々のアミノ酸配列において、1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有する重鎖及び/または軽鎖からなるヒトモノクローナル抗体も包含される。
【0048】
ここで、「数個のアミノ酸」とは、複数個のアミノ酸を意味し、具体的には1乃至10個のアミノ酸であり、好ましくは1乃至5個のアミノ酸である。
本発明のヒトモノクローナル抗体のアミノ酸配列中に、前記のようなアミノ酸の部分的改変(欠失、置換、挿入、付加)は、該アミノ酸配列をコードする塩基配列を部分的に改変することにより導入することができる。この塩基配列の部分的改変は、既知の部位特異的変異導入法(Site specific mutagenesis )を用いて常法により導入することができる(Proc. Natl. Acsd. Sci. USA, Vol.81, p.5662−5666, 1984)。
【0049】
本発明における「トランスジェニックヒト抗体産生非ヒト哺乳動物」、特に好ましい態様であるヒト抗体産生トランスジェニックマウスは、既報に従って作製することができる(Nature Genetics, Vol.7, p.13−21, 1994;Nature Genetics, Vol.15, p.146−156, 1997;特表平4−504365号公報;特表平7−509137号公報;日経サイエンス、6月号、第40〜第50頁、1995年;国際出願公開WO94/25585号公報;Nature, Vol.368, p.856−859, 1994;及び特表平6−500233号公報など)。
該ヒト抗体産生トランスジェニックマウスは、具体的には、例えば下記の工程からなる手法を用いることにより作製できる。他のヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物も同様にして製造することができる。
【0050】
(1)マウス内在性イムノグロブリン重鎖遺伝子座の少なくとも一部を相同組換えにより薬剤耐性マーカー遺伝子(ネオマイシン耐性遺伝子など)で置換することにより該マウス内在性イムノグロブリン重鎖遺伝子が機能的に不活性化されたノックアウトマウスを作製する工程。
(2)マウス内在性イムノグロブリン軽鎖遺伝子座の少なくとも一部を相同組換えにより薬剤耐性マーカー遺伝子(ネオマイシン耐性遺伝子など)で置換することにより該マウス内在性イムノグロブリン軽鎖遺伝子(特にκ鎖遺伝子)が機能的に不活性化されたノックアウトマウスを作製する工程。
(3)酵母人工染色体(Yeast artificial chromosome, YAC)ベクター等に代表されるような巨大遺伝子を運搬可能なベクターを用いて、ヒト免疫グロブリン重鎖遺伝子座の所望の領域がマウス染色体中に組み込まれたトランスジェニックマウスを作製する工程。
(4)YAC等に代表されるような巨大遺伝子を運搬可能なベクターを用いて、ヒト免疫グロブリン軽鎖(特にκ鎖)遺伝子座の所望の領域がマウス染色体中に組み込まれたトランスジェニックマウスを作製する工程。
(5)前記(1)乃至(4)のノックアウトマウス及びトランスジェニックマウスを任意の順序で交配することにより、マウス内在性免疫グロブリン重鎖遺伝子座及びマウス内在性免疫グロブリン軽鎖遺伝子座がともに機能的に不活性化され、且つヒト免疫グロブリン重鎖遺伝子座の所望の領域及ヒト免疫グロブリン軽鎖遺伝子座の所望の領域がともにマウス染色体上に組み込まれたトランスジェニックマウスを作製する工程。
【0051】
前記ノックアウトマウスは、マウス内在性イムノグロブリン遺伝子座の適当な領域を外来性マーカー遺伝子(ネオマイシン耐性遺伝子など)で相同組換えにより置換することにより該遺伝子座が再構成(リアレンジメント)できないように不活性化することにより作製できる。該相同組換えを用いた不活性化には、例えば、ポジティブ・ネガティブ・セレクション(Positive Negative Selection; PNS)と呼称される方法を用いることができる(日経サイエンス, 5月号, p.52−62, 1994)。
イムノグロブリン重鎖遺伝子座の機能的不活性化には、例えば、J領域またはC領域(例えばCμ領域)の一部に障害を導入することにより達成できる。またイムノグロブリン軽鎖(例えばκ鎖)に機能的不活性化は、例えば、J領域若しくはC領域の一部、またはJ領域及びC領域にまたがる領域を含む領域に障害を導入することにより達成可能である。
【0052】
トランスジェニックマウスは、トランスジェニック動物の製造において通常使用されるような常法(例えば、最新動物細胞実験マニュアル、エル・アイ・シー発行、第7章、第361〜第408頁、1990年を参照)に従って作製することが可能である。具体的には、例えば、正常マウス胚盤胞(blastcyst)に由来するHPRT陰性(ヒポキサンチングアニン・フォスフォリボシルトランスフェラーゼ遺伝子を欠いている)ES細胞(embryonic stem cell)を、該ヒトイムノグロブリン重鎖遺伝子座または軽鎖遺伝子座をコードする遺伝子またはその一部並びにHPRT遺伝子が挿入されたYACベクターを含む酵母とスフェロプラスト融合法により融合する。該外来性遺伝子がマウス内在性遺伝子上にインテグレートされたES細胞をHATセレクション法により選別する。次いで、選別したES細胞を、別の正常マウスから取得した受精卵(胚盤胞)にマイクロインジェクションする(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.77, No.12, pp.7380−7384, 1980;米国特許第4,873,191号公報)。該胚盤胞を仮親としての別の正常マウスの子宮に移植する。そうして該仮親マウスから、キメラトランスジェニックマウスが生まれる。該キメラトランスジェニックマウスを正常マウスと交配させることによりヘテロトランスジェニックマウスを得る。該ヘテロ(heterogeneic)トランスジェニックマウス同士を交配することにより、メンデルの法則に従って、ホモ(homogeneic)トランスジェニックマウスが得られる。
【0053】
本発明における「モノクローナル抗体の一部」とは、前述の本発明のヒトモノクローナル抗体の一部分の領域を意味し、具体的にはF(ab’)2、Fab’、Fab、Fv(variable fragment of antibody)、sFv、dsFv(disulphide stabilised Fv)あるいはdAb(single domain antibody)等が挙げられる(エキスパート・オピニオン・オン・テラピューティック・パテンツ(Exp. Opin. Ther. Patents),第6巻,第5号,第441〜456頁,1996年)。
【0054】
ここで、「F(ab’)2」及び「Fab’」とは、イムノグロブリン(モノクローナル抗体)を、蛋白分解酵素であるペプシンあるいはパパイン等で処理することにより製造され、ヒンジ領域中の2本のH鎖間に存在するジスルフィド結合の前後で消化されて生成される抗体フラグメントを意味する。例えば、IgGをパパインで処理すると、ヒンジ領域中の2本のH鎖間に存在するジスルフィド結合の上流で切断されてVL(L鎖可変領域)とCL(L鎖定常領域)からなるL鎖、及びVH(H鎖可変領域)とCHγ1(H鎖定常領域中のγ1領域)とからなるH鎖フラグメントがC末端領域でジスルフィド結合により結合した相同な2つの抗体フラグメントを製造することができる。これら2つの相同な抗体フラグメントを各々Fab’という。またIgGをペプシンで処理すると、ヒンジ領域中の2本のH鎖間に存在するジスルフィド結合の下流で切断されて前記2つのFab’がヒンジ領域でつながったものよりやや大きい抗体フラグメントを製造することができる。この抗体フラグメントをF(ab’)2という。
【0055】
本発明における「結合速度定数(ka)」とは、抗原抗体反応速度論に基づき算出される該モノクローナル抗体の標的抗原への結合の強さ(程度)を示す値を意味する。「解離速度定数(kd)」とは、抗原抗体反応速度論に基づき算出される該モノクローナル抗体の標的抗原からの解離の強さ(程度)を示す値を意味する。「解離定数(Kd)」とは、該「解離速度定数(kd)」値を該「結合速度定数(ka)」値で除して求められる値である。これらの定数は、該モノクローナル抗体の抗原に対する親和性及び抗原の中和活性を表す指標として用いられる。
【0056】
当該定数は、種々の方法に従って解析することができるが、市販の測定キットであるBiacoreX(アマシャムファルマシア社製)または類似のキットを用い、 当該キットに添付の取扱い説明書及び実験操作方法に従って容易に解析することができる。当該キットを用いて求められるka値、kd値及びKd値は各々、1/M.Sec、1/Sec及びM(モル)なる単位を以て表される。試験されたモノクローナル抗体は、ka値が大きいほど強い抗原結合活性を有していることを示し、Kd値が小さいほど強い中和活性を有していることを示す。
【0057】
本発明のヒトモノクローナル抗体には、下記(1)乃至(3)に示されるようなka値、kd値またはKd値を有するヒトモノクローナル抗体が含まれる。
(1)ヒトAILIMとの結合速度定数(ka)が、1.0×104(1/M.Sec)以上の数値、好ましくは1.0×105(1/M.Sec)以上の数値であるヒトAILIMまたは一部に結合するヒトモノクローナル抗体。
(2)ヒトAILIMとの解離速度定数(kd)が、1.0×10−4(1/Sec)以下、好ましくは1.0×10−5(1/Sec)以下の数値であるヒトAILIMまたはその一部に結合するヒトモノクローナル抗体。
(3)ヒトAILIMとの解離定数(Kd)が、1.0×10−7(1/Sec)以下、好ましくは1.0×10−8(M)以下、より好ましくは1.0×10−9(M)以下の数値であるヒトAILIMまたはその一部に反応性を有するヒトモノクローナル抗体。
なお、上述のka、kd及びKdの各々の値は、測定時の諸条件に依存して多少の変動は誤差範囲として起こり得ることが予測されるが、指数についてはほとんど変動しないのが一般的である。
【0058】
本発明の「モノクローナル抗体を産生する細胞」あるいは遺伝子組換えヒトモノクローナル抗体を産生する本発明の「遺伝子組換え宿主」(ここで、該宿主は、受精卵以外の細胞である。)とは、前述した本発明のヒトモノクローナル抗体を産生する任意の細胞を意味する。
具体的には、例えば、下記(1)乃至(3)のいずれかに記載される細胞を挙げることができるがこの限りではない。
(1)前記で定義した免疫原(抗原)を前述のヒト抗体産生トランスジェニック非ヒト哺乳動物に免疫することにより得られ、該被免疫動物から採取され得るヒトモノクローナル抗体産生B細胞。
(2)そのようにして得られたヒトモノクローナル抗体産生B細胞を哺乳動物由来のミエローマ細胞と細胞融合して得られる前述の融合細胞(ハイブリドーマ)。
(3)該ヒトモノクローナル抗体産生B細胞またはヒトモノクローナル抗体産生融合細胞(ハイブリドーマ)から単離される該ヒトモノクローナル抗体をコードする遺伝子(重鎖をコードする遺伝子若しくは軽鎖をコードする遺伝子のいずれか一方、または両方の遺伝子)で、該B細胞及びハイブリドーマ以外の細胞(例えば、CHO(Chinese hamster ovarian)細胞、BHK(Baby hamster kydney)細胞、ミエローマなどのリンパ球など)を形質転換して得られる遺伝子組換えヒトモノクローナル抗体を産生する遺伝子組換え細胞。
【0059】
ここで、前記(3)に記載の遺伝子組換えヒトモノクローナル抗体を産生する遺伝子組換え細胞は、即ち、前記(1)のB細胞または(2)のハイブリドーマが産生するヒトモノクローナル抗体の遺伝子組換え体を産生する遺伝子組換え細胞を意味する。
また、本発明の「遺伝子組換え宿主」における「宿主」には、上記のような種々の哺乳動物由来の細胞だけでなく、任意の非ヒト哺乳動物(ヤギ、ブタ、ヒツジ、ウシなど)の受精卵も包含される。この受精卵に、本発明のヒトAILIMに対する任意のモノクローナル抗体(好ましくは、ヒトモノクローナル抗体)をコードする遺伝子(重鎖をコードする遺伝子若しくは軽鎖をコードする遺伝子のいずれか一方、または両方の遺伝子)を発現ベクター等を用いて導入することにより本発明の遺伝子組換え受精卵が得られる。この遺伝子組換え受精卵は、上述した所望の蛋白質をミルクから大量調製するためにトランスジェニック動物の製造に用いられる(日系サイエンス、1997年4月号、第78頁乃至84頁)。
【0060】
本発明を構成する「物質」、具体的には「AILIMを介するシグナル伝達を制御する活性を有する物質」、さらに具体的には「AILIM発現細胞の増殖を抑制するか、またはAILIM発現細胞によるサイトカインの産生を抑制する活性を有する物質」には、自然界に存在する天然の物質あるいは人工的に調製される任意の物質を意味する。
また、本発明における「AILIMに結合する物質」及び「AILIMリガンドに結合する物質」に係る「物質」も、自然界に存在する天然の物質あるいは人工的に調製される任意の物質を意味する。
ここで、「AILIMを介するシグナル伝達」とは、AILIMを発現する細胞に任意の表現型の変化(細胞増殖、細胞の活性化、細胞の不活性化、細胞死、及び/またはAILIM発現細胞からの任意のサイトカインの産生能の変化)をもたらすようなAILIMを通じたシグナル伝達を意味する。
【0061】
該「物質」は、「蛋白性物質」と「非蛋白性物質」に大別することができる。該「蛋白性物質」としては、後述するポリペプチド、抗体(ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体または該モノクローナル抗体の一部。特に好ましくは前述のヒト抗体)が挙げられる。
該物質が抗体である場合には、好ましくはモノクローナル抗体である。該物質がモノクローナル抗体である場合には、非ヒト哺乳動物由来のモノクローナル抗体だけでなく、組換えキメラモノクローナル抗体、組換えヒト型モノクローナル抗体及び上述のヒトモノクローナル抗体が包含される。
【0062】
ここで「組換えキメラモノクローナル抗体」とは、遺伝子工学的に作製されるモノクローナル抗体であって、具体的には、その可変領域が、非ヒト哺乳動物(マウス、ラット、ハムスターなど)のイムノグロブリン由来の可変領域であり、かつその定常領域がヒトイムノグロブリン由来の定常領域であることを特徴とするマウス/ヒトキメラモノクローナル抗体等のキメラモノクローナル抗体を意味する。
【0063】
また、「ヒト型モノクローナル抗体(CDR−grafted抗体)」とは、遺伝子工学的に作製されるモノクローナル抗体であって、具体的には、その超可変領域の相補性決定領域の一部または全部が非ヒト哺乳動物(マウス、ラット、ハムスターなど)のモノクローナル抗体に由来する超可変領域の相補性決定領域であり、その可変領域の枠組領域がヒトイムノグロブリン由来の可変領域の枠組領域であり、かつその定常領域がヒトイムノグロブリン由来の定常領域であることを特徴とするヒト型モノクローナル抗体を意味する。
【0064】
ここで、超可変領域の相補性決定領域とは、抗体の可変領域中の超可変領域に存在し、抗原と相補的に直接結合する部位である3つの領域(Complementarity−determining residue;CDR1、CDR2、CDR3)を指し、また可変領域 の枠組領域とは、該3つ相補性決定領域の前後に介在する比較的保存された4つの領域(Framework region;FR1、FR2、FR3、FR4)を指す。
換言すれば、非ヒト哺乳動物由来のモノクローナル抗体の超可変領域の相補性決定領域の一部または全部以外の全ての領域が、ヒトイムノグロブリンの対応領域と置き代わったモノクローナル抗体を意味する。
【0065】
ヒトイムノグロブリン由来の定常領域は、IgG(IgG1, IgG2, IgG3, IgG4)、IgM、IgA、IgD及びIgE等のアイソタイプにより各々固有のアミノ酸配列を有するが、本発明においては、該ヒト型モノクローナル抗体の定常領域はいずれのアイソタイプに属するヒトイムノグログリンの定常領域であってもよい。好ましくは、ヒトIgGの定常領域である。また、ヒトイムノグロブリン由来の可変領域の枠組領域についても限定されるものではない。
【0066】
本発明の「物質」が、ポリペプチドである場合には、後述するポリペプチド、該ポリペプチドの断片(オリゴペプチド)、融合ポリペプチド、及びそれらいずれかの化学修飾体が包含される。オリゴペプチドとしては、5乃至30個のアミノ酸、好ましくは5乃至20個のアミノ酸からなるペプチドを挙げることができる。該化学修飾は、生体に投与された場合の血中半減期の増大あるいは経口投与時における消化管での分解に対する耐性若しくは吸収性の増大の目的等の種々の目的に応じて設計することができる。
該ポリペプチドの具体例としては、後述する下記が挙げられる。
(1)AILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチド;
(2)AILIMの細胞外領域の全部またはは一部と免疫グロブリンの重鎖の定常領域の全部または一部とからなる融合ポリペプチド;または、
(3)AILIMに結合するポリペプチド。
【0067】
該「非蛋白性物質」としては、DNA、RNA及び化学的に合成された化合物が挙げられる。
ここで、「DNA」とは、前述のAILIM(好ましくはヒトAILIM)をコードするDNA(cDNA及びゲノミックDNAを含む)の塩基配列を基に設計されるアンチセンスDNA医薬として有用な「該DNAの部分塩基配列を含むDNAあるいはそれらを化学修飾した化学修飾DNA」を意味する。即ち、該アンチセンスDNAは、AILIMをコードするDNAまたはRNAにハイブリダイズすることにより、該AILIMをコードするDNAのmRNAへの転写あるいは該mRNAの蛋白への翻訳を阻害することができる。
【0068】
ここで、「部分塩基配列」とは、任意の部位における任意の数の塩基からなる部分塩基配列を意味する。該部分塩基配列としては、連続した5乃至100塩基の部分塩基配列が挙げられ、好ましくは、連続した5乃至70塩基の部分塩基配列、さらに好ましくは連続した5乃至50塩基の部分塩基配列、より好ましくは連続した5乃至30塩基の部分塩基配列が挙げられる。
【0069】
また、該DNAをアンチセンス医薬として用いる場合には、該DNAが患者の体内に投与された場合の血中半減期の増大(安定性)、細胞内膜の透過性の増大、あるいは経口投与の場合の消化器官での分解耐性の増大若しくは吸収の増大などの目的のために、該DNAの塩基配列の一部に化学修飾を施すことが可能である。化学修飾としては、例えば、オリゴヌクレオチドの構造中のリン酸結合、リボース、核酸塩基、糖部位、3’及び/または5’末端等の化学修飾が挙げられる。
リン酸結合の修飾としては、1以上の該結合を、ホスホジエステル結合(D−オリゴ)、ホスホロチオエート結合、ホスホロジチオエート結合(S−オリゴ)、メチルホスホネート結合(MP−オリゴ)、ホスホロアミデート結合、非リン酸結合及びメチルホスホノチオエート結合のいずれかまたはそれらの組み合わせへの変更を挙げることができる。リボースの修飾としては、2’−フルオロリボースあるいは2’−O−メチルリボースへなどへの変更を挙げることができる。核酸塩基の修飾としては、5−プロピニルウラシルまたは2−アミノアデニンなどへの変更が挙げられる。
【0070】
ここで、「RNA」とは、前述のAILIM(好ましくはヒトAILIM)をコードするRNAの塩基配列を基に設計されるアンチセンスRNA医薬として有用な「該RNAの部分塩基配列を含むRNAあるいはそれらを化学修飾した化学修飾RNA」を意味する。該アンチセンスRNAは、AILIMをコードするDNAにハイブリダイズすることにより、該AILIMをコードするDNAまたはRNAにハイブリダイズすることにより、該AILIMをコードするDNAのmRNAへの転写あるいは該mRNAの蛋白への翻訳を阻害することができる。
【0071】
ここで、「部分塩基配列」とは、任意の部位における任意の数の塩基からなる部分塩基配列を意味する。該部分塩基配列としては、連続した5乃至100塩基の部分塩基配列が挙げられ、好ましくは、連続した5乃至70塩基の部分塩基配列、さらに好ましくは連続した5乃至50塩基の部分塩基配列、より好ましくは連続した5乃至30塩基の部分塩基配列が挙げられる。
該アンチセンスRNAは、該RNAが患者の体内に投与された場合の血中半減期の増大、細胞内膜の透過性の増大、あるいは経口投与の場合の消化器官での分解耐性の増大若しくは吸収の増大などの目的のために、該RNAの塩基配列の一部に化学修飾を施すことが可能である。化学修飾としては、例えば、前述のアンチセンスDNAに適用されるような化学修飾を挙げることができる。
【0072】
「化学的に合成された化合物」とは、上述のDNA、RNA及び蛋白性物質を除く任意の化合物であって、分子量約100乃至約1000以下の化合物、好ましくは分子量約100乃至約800の化合物であり、より好ましくは分子量約100乃至約600の化合物を挙げることができる。
【0073】
前記「物質」の定義に包含される「ポリペプチド」とは、AILIM(好ましくはヒトのAILIM)を構成するポリペプチド鎖の一部(断片)を意味し、好ましくはAILIMを構成するポリペプチドの細胞外領域の全部またはその一部を意味する(該領域は所望応じそのN末端及び/またはC末端に1乃至5のアミノ酸が付加されていてもよい。)。
本発明で係るAILIMは、1または2のポリペプチド鎖により構成される細胞膜を貫通する細胞膜貫通分子である。
【0074】
ここで「細胞膜貫通蛋白」とは、多くの受容体あるいは細胞膜表面分子に見られるように、膜の脂質二重層を1回または数回貫通する疎水性ペプチド領域により膜と連結し、全体として細胞外領域(extracellular region)、膜貫通領域(transmembrane region)及び細胞質領域(cytoplasmic region)の3つの主領域から構成される構造をとる蛋白を指す。さらにそのような膜貫通性蛋白は、モノマ−(monomer)として、または、同一のアミノ酸配列を有するもう1本の鎖あるいは異なるアミノ酸配列を有する鎖とともにそれぞれホモダイマ−(homodimer) 、ヘテロダイマ−(heterodimer)あるいはオリゴマ−(origomer)を形成して存在することにより、各々の受容体や細胞表面分子を構成する。
【0075】
ここで「細胞外領域」とは、前述のような細胞膜膜貫通蛋白の全体構造のうち、該膜蛋白が連結している膜の外界側に存在する部分構造(部分領域)の全部または一部を意味し、換言すれば、膜内に取り込まれている領域(膜貫通領域)及び該膜内の領域に引き続いて細胞質内に存在する領域(細胞内領域)以外の領域の全部または一部を意味する。
【0076】
前述の「蛋白性物質」に包含される「融合ポリペプチド」とは、AILIM(好ましくはヒトのAILIM)を構成するポリペプチドの細胞外領域の全部または一部と「免疫グロブリン(Ig、好ましくはヒトのIg)の重鎖の定常領域の全部または一部」とからなる融合ポリペプチドである。好ましくはAILIMの細胞外領域とヒトIgGの重鎖の定常領域の一部との融合ポリペプチドであり、特に好ましくはAILIMの細胞外領域とヒトIgGの重鎖のヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインからなる領域(Fc)との融合ポリペプチドである。なお、IgGとしては、IgG1が好ましい。また、AILIMとしては、ヒト、マウスまたはラット(好ましくはヒト)のAILIMが好ましい。
【0077】
ここで「免疫グロブリン(Ig)の重鎖の定常領域の全部または一部」とは、好ましくはヒト由来の免疫グロブリンの重鎖(Heavy Chain,H鎖)の定常領域(Constant region)、Fc領域またはそれらの一部を意味する。該免疫グロブリンは、どのようなクラス及びサブクラスに属する免疫グロブリンであってもよく、具体的には、IgG(IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4)、IgM、IgA(IgA1及びIgA2)、IgD及びIgEを挙げることができる。好ましくは、IgG(IgG1、IgG2、IgG3若しくはIgG4)、またはIgMである。本発明における特に好ましい例としては、ヒト由来のIgG(IgG1、IgG2、IgG3若しくはIgG4)に属する免疫グロブリンである。
【0078】
免疫グロブリンは、2つの相同な軽鎖(Light Chain,L鎖)と2つの相同な重鎖(Heavy Chain,H鎖)の4つの鎖が、ジスルフィド結合(S−S結合)で結合したY字形の構造単位を有する。軽鎖は、軽鎖可変領域(VL)及び軽鎖定常領域(CL)から構成される。重鎖は、重鎖可変領域(VH)と重鎖定常領域(CH)から構成される。
【0079】
重鎖定常領域は、クラス(IgG、IgM、IgA、IgD及びIgE)並びにサブクラス(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2)毎に各々固有のアミノ酸配列を有するいくつかのドメインから構成される。
【0080】
IgG(IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4)の重鎖は、N末端から順に、VH、CH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインから構成される。
【0081】
同様にIgG1の重鎖は、N末端から順に、VH、Cγ11ドメイン、ヒンジ領域、Cγ12ドメイン及びCγ13ドメインから構成される。IgG2の重鎖は、N末端から順に、VH、Cγ21ドメイン、ヒンジ領域、Cγ22ドメイン及びCγ23ドメインから構成される。IgG3の重鎖は、N末端から順に、VH、Cγ31ドメイン、ヒンジ領域、Cγ32ドメイン及びCγ33ドメインから構成され る。IgG4の重鎖は、N末端から順に、VH、Cγ41ドメイン、ヒンジ領域、Cγ42ドメイン及びCγ43ドメインから構成される。
【0082】
IgAの重鎖は、N末端から順に、VH、Cα1ドメイン、ヒンジ領域、Cα2ドメイン及びCα3ドメインから構成される。
【0083】
同様にIgA1の重鎖は、N末端から順に、VH、Cα11ドメイン、ヒンジ領域、Cα12ドメイン及びCα13ドメインから構成される。IgA2の重鎖は、N末端から順に、VH、Cα21ドメイン、ヒンジ領域、Cα22ドメイン及びCα23ドメインから構成される。
【0084】
IgDの重鎖は、N末端から順に、VH、Cδ1ドメイン、ヒンジ領域、Cδ2ドメイン及びCδ3ドメインから構成される。
【0085】
IgMの重鎖は、N末端から順に、VH、Cμ1ドメイン、Cμ2ドメイン、 Cμ3ドメイン及びCμ4ドメインから構成され、IgG、IgA及びIgDに見られるようなヒンジ領域を有しない。
【0086】
IgEの重鎖は、N末端から順に、VH、Cε1ドメイン、Cε2ドメイン、Cε3ドメイン及びCε4ドメインから構成され、IgG、IgA及びIgDに見られるようなヒンジ領域を有しない。
【0087】
さらに、IgGを例に挙げるならば、IgGをパパインで処理すると、2つの重鎖を連結させているヒンジ領域中に存在するジスルフィド結合のややN末端側で切断されて、VH及びCH1からなる重鎖断片と1つの軽鎖がジスルフィド結合で連結した2つの相同なFab、並びにヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインからなる2つの相同な重鎖断片がジスルフィド結合で連結した1つのFcを生ずる(以上、「免疫学イラストレイテッド」、原書第2版、第65〜75頁、1992年、南江堂発行、及び「最新医科学の焦点「免疫系の認識機構」」、第4〜7頁、1991年、南江堂発行など参照)。
【0088】
即ち、上述の「免疫グロブリンの重鎖の定常領域の一部」とは、上述のような構造的特徴を有する免疫グロブリンの重鎖の定常領域一部を意味し、好ましくは、C1ドメインを欠く定常領域またはFc領域である。具体的には、IgG、IgAまたはIgDの場合には、各々のヒンジ領域、C2ドメイン及びC3ドメインからなる領域が挙げられ、IgMまたはIgEの場合には、各々のC2ドメイン、C3ドメイン及びC4ドメインからなる領域が挙げられる。とりわけ好ましい例としては、ヒト由来のIgG1のFc領域を挙げることができる。
【0089】
上述の融合ポリペプチドは、前述のようなIgG等の免疫グロリンの定常領域の一部(例えば、Fc)を融合パートナーとして有することから、該免疫グロブリン断片に特異的に結合するというプロテインAの性質を用いたアフィニティーカラムクロマトグラフィーを用いることにより該融合ポリペプチドを極めて容易に精製することが可能であるという点で利点を有する。さらに、種々の免疫グロブリンのFcに対する種々の抗体が提供されていることから、該Fcに対する抗体を用いて、該融合ポリペプチドのイムノアッセイを簡便に行うことができる。
【0090】
前記「物質」の定義に包含される「ポリペプチド」には、また「AILIMに結合するポリペプチド」が包含される。
「AILIMに結合するポリペプチド」としては、前記で定義した「AILIMリガンド」であるB7h、B7RP−1、GL50あるいはLICOSと称される分子(Nature, Vol.402, No.6763, p.827−832, 1999; Nature Medicine, Vol.5, No.12, p.1365−1369, 1999;J. Immunology, Vol.164, p.1653−1657, 2000; Curr. Biol., Vol.10, No.6,p.333−336, 2000)を構成するポリペプチドの全部または一部を含むポリペプチドが挙げられる。
好ましくは、上記リガンド(B7h、B7RP−1、GL50、LICOS)の細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチド、または該ポリペプチドと免疫グロブリン(好ましくはヒト免疫グロブリン)の重鎖の定常領域の全部または一部とからなる融合ポリペプチドである。ここで、「細胞外領域」及び「免疫グロブリンの重鎖の定常領域」なる用語については、上述と同様の意味を有する。
【0091】
上述したポリペプチド、該ポリペプチドの一部(断片)及び融合ポリペプチドは、後述するような遺伝子組換え技術のほか、化学的合成法、細胞培養方法等のような当該技術的分野において知られる公知の方法あるいはその修飾方法を適宜用いることにより製造することができる。
本発明における「抗体」とは、前記で定義した哺乳動物のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)に対するポリクローナル抗体(抗血清)あるいはモノクローナル抗体を意味し、好ましくはモノクローナル抗体である。
具体的には、AILIMに結合しAILIM発現細胞の増殖を抑制するか、またはAILIMに結合しAILIM発現細胞によるインターフェロンγ若しくはインターロイキン4の産生を抑制する活性を有する抗体である。
【0092】
本発明における「遅延型アレルギー」とは、細胞性免疫(特にはTh1タイプT細胞により仲介される)、即ち、抗原により感作されたT細胞(抗原を記憶したメモリーT細胞)により仲介されるアレルギーであり、抗原に感作された生体は同抗原と再接触した際に起こる当該メモリーT細胞による炎症を伴うアレルギー反応の発現に概ね24乃至48時間を要するような任意のアレルギーを意味する。
この遅延型アレルギーとしては、結核菌由来ツベルクリンアレルギーのような感染病原体抗原に対するアレルギー、微量の蛋白質などに対して一過性に出現するジョーンズ・モート型遅延型アレルギー、塩化ピクリルなどの薬物や漆などの植物毒に対する接触性アレルギー、あるいは同種移植片の移植で見られる移植拒絶に関与するアレルギーなどが挙げられる。
【0093】
本発明における「医薬組成物」は、有効成分としての本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその一部に結合する抗体(好ましくはヒト抗体)またはモノクローナル抗体(好ましくはヒトモノクローナル抗体)若しくはその一部と「薬学的に許容され得る担体」とからなる医薬品として有用な組成物を意味する。
ここで「薬学的に許容され得る担体」とは、賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤あるいはその他の添加剤等が挙げられる。
そのような担体の一つ以上を用いることにより、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、注射剤、液剤、カプセル剤、トロー剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤あるいはシロップ剤等の形態の医薬組成物を調製することができる。
これらの医薬組成物は、経口あるいは非経口的に投与することができる。非経口投与のためのその他の形態としては、一つまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、腸溶内投与のための坐剤およびペッサリーなどが含まれる。
【0094】
投与量は、患者の年齢、性別、体重及び症状、治療効果、投与方法、処理時間、あるいは該医薬組成物に含有される活性成分(前記タンパクや抗体など)の種類などにより異なるが、通常成人一人当たり、一回につき10μgから1000mg(あるいは10μgから500mg)の範囲で投与することができる。しかしながら、投与量は種々の条件により変動するため、上記投与量より少ない量で十分な場合もあり、また上記の範囲を越える投与量が必要な場合もある。
とりわけ注射剤の場合には、例えば生理食塩水あるいは市販の注射用蒸留水等の非毒性の薬学的に許容され得る担体中に0.1μg抗体/ml担体〜10mg抗体/ml担体の濃度となるように溶解または懸濁することにより製造することができる。
【0095】
このようにして製造された注射剤は、処置を必要とするヒト患者に対し、1回の投与において1kg体重あたり、1μg〜100mgの割合で、好ましくは50μg〜50mgの割合で、1日あたり1回〜数回投与することができる。投与の形態としては、静脈内注射、皮下注射、皮内注射、筋肉内注射あるいは腹腔内注射のような医療上適当な投与形態が例示できる。好ましくは静脈内注射である。
また、注射剤は、場合により、非水性の希釈剤(例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類など)、懸濁剤あるいは乳濁剤として調製することもできる。
そのような注射剤の無菌化は、バクテリア保留フィルターを通す濾過滅菌、殺菌剤の配合または照射により行うことができる。注射剤は、用時調製の形態として製造することができる。即ち、凍結乾燥法などによって無菌の固体組成物とし、使用前に無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することができる。
【0096】
本発明のヒト抗体を含んでなる医薬組成物は、HAMA(human anti−mouse antibody)に起因する宿主の免疫拒絶反応を惹起することなく、AILIMを発現する細胞へのAILIMを介するコスティミュレイトリーシグナル(副刺激シグナル)の伝達が関与する種々の生体反応(例えば、AILIMを発現する細胞の細胞増殖、AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生、及びAILIMを発現する細胞の免疫細胞溶解(immune cytolysis)若しくは細胞死(apoptosis)など)を制御するための医薬品として、及び/または該AILIMを介するシグナル伝達が関与する種々の疾患の発症及び/または進行を抑制、阻止し、該疾患を治療または予防するための医薬品として有用である。
【0097】
本発明における「免疫細胞溶解(immune cytolysis)」とは下記のような生物学的現象を意味する。
細胞の溶解現象(cytolysis)は、キラー細胞との結合によって生じる場合の他に、抗体(特に細胞溶解性抗体)を介しても起こる。この細胞溶解抗体とは、細胞障害抗体の中でも特に免疫細胞、組織細胞あるは精子などの細胞の溶解反応に働く抗体であり、該抗体が細胞表面抗原と結合した場合に補体成分(complement)の存在下にその細胞に障害を与えるかまたは細胞溶解を誘導する抗体である。
この免疫細胞溶解は、抗体が細胞の表面抗原と特異的に結合に加えて、補体成分の作用が加わることにより誘導される。表面抗原に結合した抗体により補体第1成分(C1)が活性化され、引き続いて起こる補体第2乃至第9成分(C2乃至C9)までの一連の補体反応の結果細胞障害部位が形成され、細胞の内容物が放出され細胞溶解に到る。
【0098】
本発明における「抗体依存性細胞性障害(antibody−dependent cellular cytotoxicity)」とは、ADCCとも略称される生物現象であり、リンパ球、マクロファージあるいは多形核白血球のような効果細胞(effector cells)により引き起こされる標的細胞(target cell)の細胞障害作用において、該効果細胞と該標的細胞に加えて、その細胞障害が誘導されるために抗体を必要とする細胞障害作用である。
【0099】
本発明における「混合リンパ球反応(mixed lymphocyte reaction)」とは、MLRと略称される生物現象である。また、混合白血球反応(mixed leukocyte reaction)とも呼ばれる。
同種動物(allogenic)からの異なる2つの個体の各々に由来する白血球またはリンパ球を混合して数日間培養を行うことにより、それらの細胞が芽球化し細胞内でのDNA合成(即ち細胞増殖)が促進される。この反応をMLR(allogenic MLR)と称する。
該DNAの合成(細胞増殖)の程度は、一方のリンパ球を放射線照射やマイトマイシンにより処理することにより停止させ、他方のリンパ球でのDNA合成の程度を測定することにより解析することができる。
該DNAの合成の程度は、トリチウムなどの放射性物質で標識したチミジンの細胞核内への取込み量を測定することにより解析できる。
【0100】
本発明において用いられるAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)をコードするDNAは、常法に従って、該AILIMをコードするmRNAからcDNAをクローン化する方法、ゲノムDNAを単離してスプライシング処理する方法、該cDNA配列若しくはmRNA配列を鋳型としてPCRにより調製する方法、または化学合成する方法等により取得することができる。
また、本発明におけるAILIMリガンドをコードするDNAも上記と同様にして取得することができる。
本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)をコードするDNAは、そのようにして調製した該AILIMをコードする各々のDNAを含むDNAを適切な制限酵素による切断(消化)し、得られたDNA断片を、必要に応じてリンカーDNAあるいはタグ(Tag)と共に、適切なDNAポリメラーゼ等を用いて連結することにより調製することができる。AILIMリガンドをコードするDNAについても同様である。
【0101】
該AILIM(特に好ましくはヒトAILIM。以下、目的蛋白という)をコードするcDNAをmRNAからクローン化する方法としては、以下の方法が例示される。
AILIMリガンドをコードするDNAについても同様である。
まず、目的蛋白を発現・産生する組織あるいは細胞から目的蛋白をコードするmRNAを調製する。mRNAの調製は、例えばグアニジンチオシアネート法(Biochemistry, Vol.18, p.5294, 1979)、熱フェノール法もしくはAGPC法等の公知の方法を用いて調製した全RNAをオリゴ(dT)セルロースやポリU−セファロース等によるアフィニティクロマトグラフィーにかけることによって行うことができる。
【0102】
次いで得られたmRNAを鋳型として、例えば逆転写酵素を用いる等の公知の方法、例えばオカヤマらの方法(Mol. Cell. Biol., Vol.2, p.161, 1982及び同誌 Vol.3, p.280, 1983)やホフマン(Hoffman)らの方法(Gene, Vol.25, p.263, 1983)等によりcDNA鎖を合成し、cDNAの二本鎖cDNAへの変換を行う。このcDNAをプラスミドベクター、ファージベクターまたはコスミドベクターに組み込み、大腸菌を形質転換して、あるいはインビトロパッケージング後、大腸菌に形質移入(トランスフェクト)することによりcDNAライブラリーを作製する。
【0103】
ここで用いられるプラスミドベクターとしては、宿主内で複製保持されるものであれば特に制限されず、また用いられるファージベクターとしても宿主内で増殖できるものであれば良い。常法的に用いられるクローニング用ベクターとしてpUC19、λgt10、λgt11等が例示される。ただし、後述の免疫学的スクリーニングに供する場合は、宿主内で目的蛋白をコードする遺伝子を発現させうるプロモーターを有したベクターであることが好ましい。
【0104】
プラスミドにcDNAを組み込む方法としては、例えばマニアティス(Maniatis)らの方法(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, second edition, ColdSpring Harbor Laboratory, p.1.53, 1989)に記載の方法などが挙げられる。また、ファージベクターにcDNAを組み込む方法としては、ヒュン(Hyunh)らの方法(DNA Cloning, a practical approach, Vol.1, p.49, 1985)などが挙げられる。簡便には、市販のクローニングキット(例えば、宝酒造社製等)を用いることもできる。このようにして得られる組換えプラスミドやファージベクターは、原核細胞(例えば、E.coli:HB101, DH5α, Y1090, DH10BまたはMC1061/P3等)等の適当な宿主に導入する。
【0105】
プラスミドを宿主に導入する方法としては、(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, second edition, Cold Spring Harbor Laboratory, p.1.74, 1989)に記載の塩化カルシウム法または塩化カルシウム/塩化ルビジウム法、エレクトロポレーション法等が挙げられる。また、ファージベクターを宿主に導入する方法としてはファージDNAをインビトロパッケージングした後、増殖させた宿主に導入する方法等が例示される。インビトロパッケージングは、市販のインビトロパッケージングキット(例えば、ストラタジーン社製、アマシャム社製等)を用いることによって簡便に行うことができる。
上記の方法によって作製されたcDNAライブラリーから、目的蛋白をコードするcDNAを単離する方法は、一般的なcDNAスクリーニング法を組み合わせることによって行うことができる。
【0106】
例えば、別個に目的蛋白のアミノ酸配列に対応すると考えられるオリゴヌクレオチドを化学合成したのち、これを32Pでラベルしてプローブとなし、公知のコロニーハイブリダイゼーション法(クランシュタイン(Crunstein)ら、Proc. Natl. Acid. Sci. USA, Vol.72, p.3961, 1975)またはプラークハイブリダイゼーション法(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, second edition , Cold Spring Harbor Laboratory、p.2.108, 1989)により、目的のcDNAを含有するクローンをスクリーニングする方法、PCRプライマーを作製し目的蛋白の特定領域をPCR法により増幅し、該領域をコードするDNA断片を有するクローンを選択する方法等が挙げられる。
【0107】
また、cDNAを発現しうるベクター(例えば、λgt11等のファージベクター)を用いて作製したcDNAライブラリーを用いる場合には、目的蛋白に反応性を有する抗体を用いる抗原抗体反応を利用して、目的のクローンを選択することができる。大量にクローンを処理する場合には、PCR法を利用したスクリーニング法を用いることが好ましい。
この様にして得られたDNAの塩基配列はマキサム・ギルバート法(マキサム(Maxam)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol74, p.560, 1977)あるいはファージM13を用いたジデオキシヌクレオチド合成鎖停止の方法(サンガー(Sanger)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol.74, p.5463−5467, 1977)によって決定することができる。目的蛋白をコードする遺伝子は、その全部または一部を上記のようにして得られるクローンから制限酵素等により切り出すことにより取得できる。
【0108】
また、前述のような目的蛋白を発現する細胞に由来するゲノムDNAから目的蛋白をコードするDNAを単離することによる調製方法としては、例えば以下の方法が例示される。
該細胞を好ましくはSDSまたはプロテナーゼK等を用いて溶解し、フェノールによる抽出を反復してDNAの脱蛋白質を行う。RNAを好ましくはリボヌクレアーゼにより消化する。得られるDNAを適当な制限酵素により部分消化し、得られるDNA断片を適当なファージまたはコスミドで増幅しライブラリーを作成する。そして目的の配列を有するクローンを、例えば放射性標識されたDNAプローブを用いる方法等により検出し、該クローンから目的蛋白をコードする遺伝子の全部または一部を制限酵素等により切り出し取得する。
【0109】
目的蛋白をコードするDNAのPCRによる調製は、該目的蛋白の既知のmRNAまたはcDNA等を鋳型として常法により調製することができる(「遺伝子増幅PCR法・基礎と新しい展開」、共立出版株式会社発行、1992年など)。
また、化学的合成による目的蛋白をコードするDNAの製造は、目的蛋白の塩基配列をもとにして、常法に従って行うことができる。
【0110】
本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその一部(好ましくは細胞外領域)は、上述に例示した方法を用いて調製したAILIMをコードするDNA(cDNAあるいはイントロンを含むゲノミックDNA)を、各々適切な制限酵素で切断することにより、該AILIMコードするDNA断片を得、それらの断片を、必要に応じてリンカーDNAあるいはタグ(Tag)と共に、適切なDNAポリメラーゼ等を用いて連結させて得たDNAを用いて、慣用される遺伝子組換え技術を用いて、常法により組換え蛋白として調製することができる。
AILIMリガンド(特に好ましくはヒトAILIMリガンド)またはその一部(好ましくは細胞外領域)についても同様である。
具体的には下記の例示されるとおりである。即ち、上述のようにして調製したDNAを、下記に詳述するようなベクターに挿入して発現ベクターを作成し、該発現ベクターで後述するような宿主細胞を形質転換して形質転換体を得る。該形質転換体を培養することにより、培養上清中に該目的蛋白を産生させる。培養上清中の該目的蛋白は、カラムクロマトグラフィー等を用いて容易に精製することができる。
【0111】
組換えAILIM(またはその細胞外領域)を製造するために用いられる発現ベクター、原核細胞及び/または真核細胞の各種の宿主内で複製保持または自己増殖できるものであれば特に制限されず、プラスミドベクターおよびファージベクターが包含される(Cloning Vectors: A Laboratory Manual, エルスビュ−社、ニューヨーク、1985年)。
当該発現ベクターは、簡便には当業界において入手可能な組換え用ベクター(プラスミドDNAおよびバクテリアファージDNA)にAILIM(またはその細胞外領域)をコードするDNAを常法により連結することによって調製することができる。用いられる組換え用ベクターとして具体的には、大腸菌由来のプラスミドとして例えばpBR322、pBR325、pUC12、pUC13、pUC19など、酵母由来プラスミドとして例えばpSH19、pSH15など、枯草菌由来プラスミドとして例えばpUB110、pTP5、pC194などが例示される。また、ファージとしては、λファージなどのバクテリオファージが、さらにレトロウイルス、ワクシニヤウイルス、核多角体ウイルスなどの動物や昆虫のウイルス(pVL1393、インビトロゲン社製)が例示される。
【0112】
本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその可溶性細胞外領域をコードするDNAを発現させAILIMを宿主細胞表面に発現させ、またはAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)の可溶性細胞外領域を生産させる目的においては、プラスミドベクターが有用である。プラスミドベクターとしては、原核細胞および/または真核細胞の各種の宿主細胞中で該AILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその可溶性細胞外領域をコードする遺伝子を発現し、これらのポリペプチドを生産する機能を有するものであれば特に制限されない。例えば、pMAL C2、pcDNA3.1(−)、pEF−BOS(Nucleic Acid Research, Vol.18, p.5322, 1990など)あるいはpME18S(実験医学別冊「遺伝子工学ハンドブック」、1992年等)等を挙げることができる。
【0113】
宿主細胞として細菌、特に大腸菌を用いる場合、一般に発現ベクターは少なくともプロモーター−オペレーター領域、開始コドン、本発明のタンパクをコードするDNA、終止コドン、ターミネーター領域および複製可能単位から構成される。
宿主として酵母、動物細胞または昆虫細胞を用いる場合、発現ベクターは少なくともプロモーター、開始コドン、本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその細胞外領域コードするDNA、終止コドンを含んでいることが好ましい。またシグナルペプチドをコードするDNA、エンハンサー配列、本発明のAILIMをコードする遺伝子の5’側および3’側の非翻訳領域、スプライシング接合部、ポリアデニレーション部位、選択マーカー領域または複製可能単位などを含んでいてもよい。また、目的に応じて通常用いられる遺伝子増幅遺伝子(マーカー)を含んでいてもよい。
【0114】
細菌中で本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその細胞外領域を発現させるためのプロモーター−オペレータ−領域は、プロモーター、オペレーターおよびShine−Dalgarno(SD)配列(例えば、AAGGなど)を含むものである。例えば宿主がエシェリキア属菌の場合、好適にはTrpプロモーター、lacプロモーター、recAプロモーター、λPLプロモーター、lppプロモーター、tacプロモーターなどを含むものが例示される。
酵母中で本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)またはその細胞外領域を発現させるためのプロモーターとしては、PH05プロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADHプロモーターが挙げられ、宿主がバチルス属菌の場合は、SL01プロモーター、SP02プロモーター、penPプロモーターなどが挙げられる。また、宿主が哺乳動物細胞等の真核細胞である場合、例えばSV40由来のプロモーター、レトロウイルスのプロモーター、ヒートショックプロモーターなどが挙げられる。しかし、特にこれらに限定されるものではない。また、発現にはエンハンサーの利用も効果的な方法である。
【0115】
好適な開始コドンとしては、メチオニンコドン(ATG)が例示される。
終止コドンとしては、常用の終止コドン(例えば、TAG,TAA,TGA)が例示される。
ターミネーター領域としては、通常用いられる天然または合成のターミネーターを用いることができる。
複製可能単位とは、宿主細胞中でその全DNA配列を複製することができる能力をもつDNAを言い、天然のプラスミド、人工的に修飾されたプラスミド(天然のプラスミドから調製されたDNAフラグメント)および合成プラスミド等が含まれる。好適なプラスミドとしては、E.coliではプラスミドpBR322、もしくはその人工的修飾物(pBR322を適当な制限酵素で処理して得られるDNAフラグメント)が、酵母では酵母2μプラスミド、もしくは酵母染色体DNAが、また哺乳動物細胞ではプラスミドpRSVneo ATCC 37198、プラスミドpSV2dhfr ATCC 37145、プラスミドpdBPV−MMTneo ATCC 37224、プラスミドpSV2neo ATCC 37149、プラスミドpSV2bsr等があげられる。
エンハンサー配列、ポリアデニレーション部位およびスプライシング接合部位については、例えばそれぞれSV40に由来するもの等、当業者において通常使用されるものを用いることができる。
【0116】
選択マーカーとしては、通常使用されるものを常法により用いることができる。例えばテトラサイクリン、アンピシリン、またはカナマイシン等の抗生物質耐性遺伝子等が例示される。
遺伝子増幅遺伝子としては、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)遺伝子、チミジンキナーゼ遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子、グルタミン酸合成酵素遺伝子、アデノシンデアミナーゼ遺伝子、オルニチンデカルボキシラーゼ遺伝子、ヒグロマイシン−B−ホスホトランスフェラーゼ遺伝子、アスパルラートトランスカルバミラーゼ遺伝子等を例示することができる。
【0117】
本発明の発現ベクターは、少なくとも、上述のプロモーター、開始コドン、本発明のタンパクをコードするDNA、終止コドンおよびターミネーター領域を連続的かつ環状に適当な複製可能単位に連結することによって調製することができる。またこの際、所望により制限酵素での消化やT4DNAリガーゼを用いるライゲーション等の常法により適当なDNAフラグメント(例えば、リンカー、他の制限酵素部位など)を用いることができる。
本発明の形質転換細胞は、上述の発現ベクターを宿主細胞に導入することにより調製することができる。
【0118】
本発明で用いられる宿主細胞としては、前記の発現ベクターに適合し、形質転換されうるものであれば特に限定されず、本発明の技術分野において通常使用される天然細胞あるいは人工的に樹立された組換え細胞など種々の細胞(例えば、細菌(エシェリキア属菌、バチルス属菌)、酵母(サッカロマイセス属、ピキア属など)、動物細胞または昆虫細胞など)が例示される。
好ましくは大腸菌あるいは動物細胞であり、具体的には大腸菌(DH5α、DH10B、TB1、HB101、XL−2Blue等)、マウス由来細胞(COP、L、C127、Sp2/0、NS−1またはNIH3T3等)、ラット由来細胞、ハムスター由来細胞(BHKおよびCHO等)、サル由来細胞(COS1、COS3、COS7、CV1及びVelo等)およびヒト由来細胞(Hela、2倍体線維芽細胞に由来する細胞、ミエローマ細胞およびNamalwa等)などが例示される。
発現ベクターの宿主細胞への導入(形質転換(形質移入))は従来公知の方法を用いて行うことができる。
【0119】
例えば、細菌(E.coli、Bacillus subtilis等)の場合は、例えばCohenらの方法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol.69, p.2110, 1972)、プロトプラスト法(Mol. Gen. Genet., Vol.168, p.111, 1979)やコンピテント法(J. Mol. Biol., Vol.56, p.209, 1971)によって、Saccharomyces cerevisiaeの場合は、例えばハイネン(Hinnen)らの方法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol.75, p.1927, 1978)やリチウム法(J. Bacteriol., Vol.153, p.163, 1983)によって、動物細胞の場合は、例えばグラハム(Graham)の方法(Virology, Vol.52, p.456, 1973)、昆虫細胞の場合は、例えばサマーズ(Summers)らの方法(Mol. Cell. Biol., Vol.3, p.2156−2165, 1983)によってそれぞれ形質転換することができる。
【0120】
本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)の細胞外領域(可溶性AILIM)は、上記の如く調製される発現ベクターを含む形質転換細胞(以下、形質移入体を包含する意味で使用する。)を栄養培地で培養することによって製造することができる。AILIMリガンドについても同様である。
栄養培地は、宿主細胞(形質転換体)の生育に必要な炭素源、無機窒素源もしくは有機窒素源を含でいることが好ましい。炭素源としては、例えばグルコース、デキストラン、可溶性デンプン、ショ糖などが、無機窒素源もしくは有機窒素源としては、例えばアンモニウム塩類、硝酸塩類、アミノ酸、コーンスチープ・リカー、ペプトン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などが例示される。また所望により他の栄養素(例えば、無機塩(例えば塩化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウム)、ビタミン類、抗生物質(例えばテトラサイクリン、ネオマイシン、アンピシリン、カナマイシン等)など)を含んでいてもよい。
培養は当業界において知られている方法により行われる。培養条件、例えば温度、培地のpHおよび培養時間は、本発明のタンパクが大量に生産されるように適宜選択される。
【0121】
なお、下記に宿主細胞に応じて用いられる具体的な培地および培養条件を例示するが、何らこれらに限定されるものではない。
宿主が細菌、放線菌、酵母、糸状菌である場合、例えば上記栄養源を含有する液体培地が適当である。好ましくは、pHが5〜8である培地である。
宿主がE.coliの場合、好ましい培地としてLB培地、M9培地(ミラー(Miller)ら、Exp. Mol. Genet、Cold Spring Harbor Laboratory, p.431, 1972)、YT培地等が例示される。かかる場合、培養は、必要により通気、撹拌しながら、通常14〜43℃、約3〜24時間行うことができる。
【0122】
宿主がBacillus属菌の場合、必要により通気、撹拌をしながら、通常30〜40℃、約16〜96時間行うことができる。
宿主が酵母である場合、培地として、例えばBurkholder最小培(ボスチアン(Bostian)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.77, p.4505, 1980)が挙げられ、pHは5〜8であることが望ましい。培養は通常約20〜35℃で約14〜144時間行なわれ、必要により通気や撹拌を行うこともできる。
宿主が動物細胞の場合、培地として例えば約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地(Science, Vol.122, p.501, 1952)、DMEM培地(Virology, Vol.8, p.396, 1959)、RPMI1640培地(J. Am. Med. Assoc., Vol.199, p.519, 1967)、199培地(Proc. Soc. Exp. Biol. Med., Vol.73, p.1, 1950)、HamF12培地等を用いることができる。培地のpHは約6〜8であるのが好ましく、培養は通常約30〜40℃で約15〜72時間行なわれ、必要により通気や撹拌を行うこともできる。
【0123】
宿主が昆虫細胞の場合、例えば胎児牛血清を含むGrace’s培地(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.82, p.8404, 1985)等が挙げられ、そのpHは約5〜8であるのが好ましい。培養は通常約20〜40℃で15〜100時間行なわれ、必要により通気や撹拌を行うこともできる。
本発明のAILIM(特に好ましくはヒトAILIM)の細胞該領域(可溶性AILIM)は、上述のような形質転換細胞(特に動物細胞または大腸菌)を培養することにより、培養上清中に分泌させることにより製造することができる。即ち、得られた培養物を濾過または遠心分離等の方法で培養濾液(上清)を得、該培養濾液から天然または合成蛋白質を精製並びに単離するために一般に用いられる常法に従って目的蛋白を精製、単離する。
【0124】
単離、精製方法としては、例えばアフィニティーカラムクロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する方法、塩析、溶媒沈澱法等の溶解度を利用する方法、透析、限外濾過、ゲル濾過、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動など分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフィーやヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーなどの荷電を利用する方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利用する方法、等電点電気泳動などの等電点の差を利用する方法などが挙げられる。
【0125】
一方、目的蛋白が培養された形質転換体のペリプラズムまたは細胞質内に存在する場合は、培養物を濾過または遠心分離などの常法に付して菌体あるいは細胞を集め、適当な緩衝液に懸濁し、例えば超音波やリゾチーム及び凍結融解などの方法で細胞等の細胞壁および/または細胞膜を破壊した後、遠心分離やろ過などの方法で目的蛋白を含有する膜画分を得る。該膜画分をトライトン−X100等の界面活性剤を用いて可溶化して粗溶液を得る。そして、当該粗溶液を先に例示したような常法を用いることにより、単離、精製することができる。
【0126】
本発明における「不溶性担体」とは、ポリペプチドを物理学的吸着あるいは化学的結合等によって坦持させるための支持体を意味する。例えば、(1)ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂あるいはナイロン樹脂等からなるプラスチックや、ガラス等に代表されるような水に不溶性の物質からなるプレート、試験管若しくはチューブ等の内容積を有するもの、ビーズ、ボール、フィルター、あるいはメンブレン等、並びに(2)セルロース系担体、アガロース系担体、ポリアクリルアミド系担体、デキストラン系担体、ポリスチレン系担体、ポリビニルアルコール系担体、ポリアミノ酸系担体あるいは多孔性シリカ系担体等のようなアフィニティークロマトグラフィーに用いられる不溶性担体を挙げることができる。
【0127】
本発明における「検出可能なシグナルをもたらし得る標識物質」としては、例えば、酵素、蛍光物質、化学発光物質、ビオチン、アビジンあるいは放射性同位体等であり、さらに具体的には、ペルオキシダーゼ(例えば、horseradish peroxidase)、アルカリフォスファターゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコ−ス−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、アルコール脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、ペニシリナーゼ、カタラーゼ、アポグルコースオキシダーゼ、ウレアーゼ、ルシフェラーゼ若しくはアセチルコリンエステラーゼ等の酵素、フルオレスセインイソチオシアネート、フィコビリタンパク、希土類金属キレート、ダンシルクロライド若しくはテトラメチルローダミンイソチオシアネート等の蛍光物質、3H、14C、125I若しくは131I等の放射性同位体、ビオチン、アビジン、または化学発光物質が挙げられる。
【0128】
ここで、放射性同位体及び蛍光物質は、単独で検出可能なシグナルをもたらすことができる。一方、酵素、化学発光物質、ビオチン及びアビジンは、単独では検出可能なシグナルをもたらすことができないため、さらに1種以上の他の物質と反応することにより検出可能なシグナルをもたらす。例えば、酵素の場合には少なくとも基質が必要であり、酵素活性を測定する方法(比色法、蛍光法、生物発光法あるいは化学発光法等)に依存して種々の基質が用いられる。例えば、ペルオキシダーゼの場合には、基質として過酸化水素を用いる。また、ビオチンの場合には少なくともアビジンあるいは酵素修飾アビジンを反応させるのが一般的であるが、この限りではない。必要に応じてさらに該基質に依存する種々の発色物質が用いられる。
本発明においては、上記のいずれの標識物質をも使用可能であるが、検出感度あるいは定量感度の高さ及び操作の利便性の点を考慮すると、ペルオキシダーゼ等の酵素あるいはビオチンで標識するのが好ましい。
【0129】
本発明の「AILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定する方法」は、イムノアッセイを原理とするものである。
具体的には、酵素免疫測定法(第3版、石川榮治ら編集、医学書院発行、1987年)に記載されているような種々方法の原理を応用することができる。
応用できる原理としては、例えば、一抗体固相法、二抗体液相法、二抗体固相法、サンドイッチ法、及び特公平2−39747号公報に記載されているようなワンポット法を好適な例として挙げることができる。また、抗原抗体反応を利用したアッセイとしては、EMIT法(Enzyme multiplied immunoassay technique)、エンザイムチャネリングアッセイ(Enzyme channeling immunoassay)、酵素活性修飾物質標識イムノアッセイ(Enzyme modulator mediated enzyme immunoassay、EMMIA)、酵素阻害物質標識イムノアッセイ(Enzyme inhibitor immunoassay)、イムノエンザイムメトリックアッセイ(Immunoenzymometric assay)、酵素活性増強イムノアッセイ(Enzyme enhanced immunoassay)及びプロ キシマールリンケージイムノアッセイ(Proximal linkage immunoassay)等も知られている。
【0130】
本発明においては、このようなイムノアッセイのいずれかの原理を、目的に応じて適宜選択して用いることができるが、操作上の簡便性及び/または経済的な利便性、とりわけ臨床上での汎用性の点を考慮すると、サンドイッチ法、ワンポット法、または一抗体固相法の原理を用いるのが好ましく、より好ましくは、サンドイッチ法またはワンポット法の原理である。特に好ましくは、96穴マイクロプレートに代表されるような多数のウェルを有するマルチウェルマイクロタイタープレートを用いるサンドイッチ法、あるいはポリペプチドをその表面上に固定化したビーズと、ペルオキシダーゼ等の酵素あるいはビオチンにより標識された標識カウンターパートとを用いるワンポット法である。
【0131】
【実施例】
以下、実施例を以て本発明をさらに詳細に説明するが、本発明が該実施例に記載される態様のみに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0132】
実施例1 免疫原の調製
<1−1> ヒトAILIMを発現する組換え細胞の調製
本発明者の一人である手塚の他の先の出願(日本国特許出願公開11−29599号公報及び国際特許出願公開WO98/38216号公報)並びに既報(Int. Immunology, Vol.12, No.1, p.51−55, 2000)と同様の方法に従って、ヒトAILIMを高発現する2種類の組換え細胞(CHO細胞及びHPB−ALL細胞)を調製した。具体的には下記のとおりである。
ヒトAILIMの全長ORFを含むcDNA(GenBank Accession Number: AB023135(cDNA);BAA82129(アミノ酸))を、ベクターpEF−neoに挿入した後、該組換え発現ベクターを、Gene Pulser(BioRad製)を用いて常法に従ってエレクトロポレーション(960μF、320ボルト)によりチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)及びヒト胸腺腫細胞株HPB−ALLの各々に導入した。各々の細胞を、Geneticin(0.8mg/ml; Gibco BRL製)及び10%FCS含有RPMI1640培地中で培養することにより薬剤耐性形質転換細胞を選択した。
【0133】
<1−2> ヒトAILIMを高発現する組換えHPB−ALL細胞の選別
前記<1−1>で選択した薬剤耐性HPB−ALL細胞を遠心分離して回収した沈殿物に、以前本発明者らが作成し報告した「SA12」と命名したマウス抗ヒトAILIMモノクローナル抗体(マウス抗ヒトJTT−1抗原モノクローナル抗体)(日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例12)及び国際特許出願公開WO98/38216号(実施例12))(濃度:EDTA−BSA/PBSで希釈した10μg/mlを100μl/105cells)を加え、4℃で30分間反応させた。細胞を、上記EDTA−BSA/PBS(200μl)で2回洗浄した後、ピコエリスリン標識ストレプトアビジン(SA−PE;500倍希釈を100μl)添加し、4℃で30分間反応させた。反応後、細胞をEDTA−BSA/PBSで3回洗浄し、細胞分散液を調製した。
該細胞分散液に含まれる各々の細胞におけるヒトAILIMの発現状態を、フローサイトメーターFACSort(Beckton−Dichinson製)を用いて解析し、ヒトAILIMを高発現している組換えHPB−ALL細胞を選別した。選別した細胞を、10%FCS及びG418(1mg/ml)を含有するRPMI1640培地中でconfluentになるまで培養した。
【0134】
<1−3> ヒトAILIMを高発現する組換えCHO細胞の選別
前記<1−1>で選択した薬剤耐性CHO細胞を遠心分離して回収した沈殿物に、FITCで標識した上記マウス抗ヒトAILIMモノクローナル抗体SA12(EDTA−BSA/PBSで希釈した100μg/ml)を加え、4℃で30分間反応させた。細胞を、上記EDTA−BSA/PBSで洗浄した後、EDTA−BSA/PBS(500μl)を加え細胞分散液を調製した。
該細胞分散液に含まれる各々の細胞におけるヒトAILIMの発現状態を、フローサイトメーターFACSort(Beckton−Dichinson製)を用いて解析し、ヒトAILIMを高発現している組換えCHO細胞を選別した。選別した細胞を、10%FCS及びG418(1mg/ml)を含有するRPMI1640培地中でconfluentになるまで培養した。
【0135】
<1−4> ヒトAILIM高発現HPB−ALL細胞からの免疫原の調製
前記<1−2>で取得したヒトAILIM高発現HPB−ALL細胞を遠心分離した。回収した沈殿物をリン酸緩衝液(PBS;日研生物研究所製)で4回洗浄した後、プロテアーゼ阻害剤含有緩衝液(25mMのHEPES(pH7.4)、10mMのMgCl2、0.25MのSucrose、及びプロテアーゼ阻害剤(10U/mlのAprotinine、2μg/mlのPepstatin、50μg/mlのLeupeptin、及び0.35mg/mlのPMSF))中に懸濁した。該細胞懸濁液を、ポッター式ホモジナイザーで破砕し、低速遠心(1,500rpm、10分、4℃)した。次いで、上清を回収し、超遠心(100,000g、1時間、4℃)し、沈殿した膜画分を回収しリン酸緩衝液を加えて懸濁し(PBS1mlあたり1×107細胞由来の膜画分の濃度に調整)マイナス80℃で保存した。この細胞膜画分の懸濁液を後述する本発明のヒト抗体の作製における抗原(免疫原)として用いた。
【0136】
<1−5> ヒトAILIM高発現CHO細胞からの免疫原の調製
前記<1−3>で取得したヒトAILIM高発現CHO細胞をセルスクレイパーで分散した後、遠心分離した。回収した沈殿物をリン酸緩衝液(PBS;日研生物研究所製)で4回洗浄した後、プロテアーゼ阻害剤含有緩衝液(25mMのHEPES(pH7.4)、10mMのMgCl2、0.25MのSucrose、及びプロテアーゼ阻害剤(10U/mlのAprotinine、2μg/mlのPepstatin、50μg/mlのLeupeptin、及び0.35mg/mlのPMSF))中に懸濁した。該細胞懸濁液を、ポッター式ホモジナイザーで破砕し、低速遠心(1,500rpm、10分、4℃)した。次いで、上清を回収し、超遠心(100,000g、1時間、4℃)し、沈殿した膜画分を回収しリン酸緩衝液を加えて懸濁し(PBS1mlあたり1×107細胞由来の膜画分の濃度に調整)マイナス80℃で保存した。この細胞膜画分の懸濁液を後述する本発明のヒト抗体の作製における抗原(免疫原)として用いた。
【0137】
実施例2 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体産生ハイブリドーマの調製
本実施例におけるモノクローナル抗体の作製は、実験医学(別冊)細胞工学ハンドブック(黒木登志夫ら編集、羊土社発行、第66〜第74頁、1992年)及び単クローン抗体実験操作入門(安東民衛ら著作、講談社発行、1991年)等に記載されるような一般的方法に従って調製した。
【0138】
免疫原としてのヒトAILIMは、実施例1で調製したヒトAILIM高発現組換え細胞から調製した細胞膜画分を用いた。
被免疫動物としては、前述の方法を用いて製造したヒト抗体産生トランスジェニックマウスを用いた(Nature Genetics, Vol.7, p.13−21, 1994;Nature Genetics, Vol.15, p.146−156, 1997;特表平4−504365号公報;特表平7−509137号公報;日経サイエンス、6月号、第40〜第50頁、1995年等)。
細胞培養操作は、マルチウェルマイクロプレートを用いて行った。
【0139】
<2−1> 免疫及びハイブリドーマの調製
前記のヒト抗体産生トランスジェニックマウスに、前記<1−4>(HPB−ALL由来)及び<1−5>(CHO由来)で調製した免疫原(100μl/マウス/1回投与)のいずれかを、完全フロインドアジュバント(Freund’s Complete Adjuvant、ICN/CAPPEL社製)と共にフッドパッド内注射することにより初回(0日)免疫した。
初回免疫から1週間毎に同2種類の免疫原のいずれかを、フッドパッド内注射により2回または3回追加免疫し、さらに以下に述べるリンパ球の取得の前々日にも同免疫原を同様にして最終免疫した。
【0140】
最終免疫後から2日後に、各々の被免疫トランスジェニックマウスから摘出したリンパ節(鼠径及び膝下)及び脾臓からリンパ球を取得した。該リンパ球とマウスミエローマ細胞P3/X63−AG8.653(ATCC No.: CRL−1580)とを5:1で混合し、融合剤としてポリエチレングリコール1500(Boehringer Mannheim製)を添加した後、10倍量の無血清の基本培地EX−CELL301(JRH Bioscience製)を加えて希釈した。次いで、該混合細胞を該基本培地で洗浄した後、HAT培地(該基本培地1Lにつき、ヒポキサンチン13.61mg、アミノプテリン176μg、及びチミジン3.88mgを含む)中に懸濁し、96穴マイクロプレートに蒔き10乃至14日間培養して細胞融合させた。この細胞融合により、多数のハイブリドーマを得た。
【0141】
<2−2> ヒトモノクローナル抗体産生ハイブリドーマのスクリーニング
前記<2−1>で調製した多数のハイブリドーマを、下記の細胞ELISA(cell ELISA)によりスクリーニングしてヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを選別した。
前記で作製したヒトAILIMを高発現する組換えHPB−ALL細胞及び組換えCHO細胞の各々(1×105細胞/ウェル)を、ELISA用96穴マイクロプレートの各ウェルに蒔き、37℃で2日間培養した。
次いで、上清を捨て、各ウェルに、各々のハイブリドーマの培養上清サンプル(50μl/ウェル)を加え、1時間反応させた。反応後、サンプルを捨て、各ウェルを、1%BSA(Sigma製)含有PBSで3回洗浄した。
次いで、該ハイブリドーマ上清に含まれるヒトイムノグロブリン(ヒトモノクローナル抗体)の重鎖の検出のために、各ウェルにペルオキシダーゼ標識したヤギ抗ヒトイムノグロブリン(Fc)抗体(1/2000希釈を50μl/well;Ameircan Corex製;1%BSA/PBS)を加え、室温下で1時間インキュベートした。
一方、該ハイブリドーマ上清に含まれるヒトイムノグロブリン(ヒトモノクローナル抗体)の軽鎖の検出のためには、各ウェルにペルオキシダーゼ標識したヤギ抗ヒトイムノグロブリンκ鎖抗体(1/2000希釈を50μl)を加え、室温下で15分インキュベートした。
【0142】
マイクロプレートの各ウェルから、該抗ヒトIgFc抗体または抗ヒトIgκ抗体を除去した後、プレートを1%BSA含有PBSで3回洗浄後、テトラメチルベンジジン(3,3’,5,5’,−tetramethylbenzidine (TMB)、100μl/well、BIO−RAD製)を各ウェルに加え、室温下15分間インキュベートした。
次いで、1NのH2SO4(50μl/well)を各ウェルに加え、反応を止めた。波長450nmでの吸光度をバイオラッド、モデル3550マイクロプレートリーダー(Model 3550 Microplate Reader、BIO−RAD製)で測定した。
なお、対照試験として、下記の各々を用いて上記と同様にしてELISAを行った。
(1)ヒトAILIM発現組換えHPB−ALL細胞の代わりに野生型HPB−ALL細胞。
(2)ヒトAILIM発現組換えCHO細胞の代わりに野生型CHO細胞。
(3)ハイブリドーマ上清の代わりにヒトAILIMに対するマウスモノクローナル抗体(SA12またはSG430;日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例12)及び国際特許出願公開WO98/38216号(実施例12))。
(4)ハイブリドーマ上清の代わりに、KLH(keyhole limpet hemocyanin、ピアース(PIERCE)社製)に対するヒトモノクローナル抗体。
該抗KLHヒトモノクローナル抗体は、前記<2−1>と同様の方法に従って、前述したヒト抗体産生トランスジェニックマウスに、KLH(keyhole limpet hemocyanin、ピアース(PIERCE)社製)を免疫することにより作製した。
この結果、ヒトAILIMに結合性を有するヒトモノクローナル抗体を産生する多数のハイブリドーマが選別された。
【0143】
<2−3> ハイブリドーマの一次クローニング
下記の試験操作により、前記<2−2>で選別しヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体を産生する多数ハイブリドーマ(親株)から、多数種類の各々単一なハイブリドーマをクローニングした。
前記<2−2>で選別したハイブリドーマの各々を、24穴(ウェル)マイクロプレートに蒔き、ピペッティング操作により各ウェルのハイブリドーマの細胞数を計測した。次いで、4.0mMのL−Glutamine及び脂質を含有するEX−CELL301培地(JRH Bioscience製)に10%胎児牛血清(FCS;Trace Bioscience PTY製)、1%ペニシリン/ストレプトマイシン(Sigma製)、1%HT Supplement(Gibco BRL製)及び2.5%T−STIM Culture Supplement(Collaborative Biomedical Products製)を添加して調製した修飾培地で、各ウェルのハイブリドーマを1×104cells/mlに希釈し細胞を懸濁させた。
該修飾培地(150mlまたは300ml)に各ウェルの細胞懸濁液(300μlまたは600μl)を加え十分に混和した後、細胞懸濁液を200μl/wellの濃度で複数の96ウェルマイクロプレートの各ウェルに加え4cells/wellとした。残りの細胞懸濁液に前記修飾培地(50mlまたは100ml)を新たに加えて混和した後、得られた細胞懸濁液を別の複数の96ウェルマイクロプレートの各ウェルに加え2cells/wellとした。
1乃至2週間の培養後、多数のウェルで単一のハイブリドーマのコロニーの形成を確認した。
該コロニーの形成が確認された各ウェルの培養上清に、ヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体が産生されていることを、前記<2−2>で述べた細胞ELISA(cell ELISA)によって確認した。
【0144】
<2−4> ハイブリドーマの2次クローニング
前記<2−3>と同様の方法に従って、前記<2−3>でクローニングした多数のハイブリドーマクローンの各々をサブクローニング(2次クローニング)した。
なお、本試験においては、96ウェルマイクロプレートの各ウェルの細胞数は、1cell/wellに調整した。
この結果、ヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体を産生する多数の単一ののハイブリドーマクローンを得た。その一部のクローンは下記のとおりである。
(クローン名)
AIF34(JMab124), AIF182(JMab−126), AIF348(JMab−127),
AIF620(JMab−128), AIF1052(JMab−135), AIH5D3(JMab−136),
AIH386(JMab−137), AII289(JMab−138), AII394(JMab−139),
AII488(JMab−140), AIJ40(JMab−141),
なお、本実施例を含め以下のいずれの実施例中、並びに当該実施例における試験結果として示した図面または表中においては、上記の名称を使用する。
【0145】
実施例3 モノクローナル抗体の性状解析
<3−1> 重鎖(heavy chain)及び軽鎖(light chain)の解析
前記<2−4>でクローニングした各々のハイブリドーマクローンが産生するヒトAILIMに対するモノクローナル抗体がヒトモノクローナル抗体であることを、下記ELISA及びフローサイトメトリーにより確認した。
実施例1で作製したヒトAILIMを高発現する組換えHPB−ALL細胞(3×104細胞/ウェル)を、V底マイクロプレートの各ウェルに蒔き、10%FCS含有RPMI1640培地中で37℃で培養した。
培養後、プレートを遠心(1,800回転、2分)し、細胞を沈殿させた。次いで、上澄を捨て、各ウェルに、前記<2−4>でクローニングした各々のハイブリドーマの培養上清サンプル(50μl/ウェル)または対照としてのマウス抗ヒトAILIMモノクローナル抗体SA12(2μg/50μl)若しくは抗KLHヒトモノクローナル抗体(50μl/well)を加え、30分間冷蔵庫にて反応させた。反応後、サンプルを捨て、各ウェルを、リン酸緩衝液(5mMのEDTAを含む0.5%BSA−PBS)で洗浄した。
【0146】
次いで、各ウェルに下記いずれかの2次抗体(上記リン酸緩衝液で1000倍に希釈したものを50μl/well)を加え、細胞を分散させ、冷蔵庫内で30分間反応させた。
(2次抗体)
ビオチン標識抗ヒトIgG抗体(Zymed製);
ビオチン標識抗ヒトIgG抗体(Protos製);
ビオチン標識抗ヒトIgFc抗体(EY Laboratories製);または
ビオチン標識抗ヒトIgκ抗体(Vector製)。
反応後、2次抗体を捨て、プレートの各ウェルを前記リン酸緩衝液で洗浄した。次いで、各ウェルに、ピコエリスリン標識ストレプトアビジン(Streptavidin−PE;Pharmingen製;前記リン酸緩衝液で500倍に希釈したものを50μl/well)を加え、冷蔵庫内で30分間反応させた。反応後、各ウェルを前記リン酸緩衝液で洗浄した。次いで、各ウェルに前記リン酸緩衝液(200μl/well)を加えて細胞を分散させた。
各ウェルのヒトAILIM高発現HPB−ALL細胞に対する各々のハイブリドーマクローンの培養上清中に含まれるヒトAILIMに対するモノクローナル抗体のへの結合性(反応性)を解析した。
【0147】
なお、対照試験として、下記の各々を用いて上記と同様にして試験及び解析を行った。
(1)ヒトAILIM発現組換えHPB−ALL細胞の代わりに野生型HPB−ALL細胞。
(2)ハイブリドーマ上清の代わりに、KLH(keyhole limpet hemocyanin、ピアース(PIERCE)社製)に対するヒトモノクローナル抗体。
該抗KLHヒトモノクローナル抗体は、前記<2−1>と同様の方法に従って、前述したヒト抗体産生トランスジェニックマウスに、KLH(keyhole limpet hemocyanin、ピアース(PIERCE)社製)を免疫することにより作製した。
この結果、前記<2−4>でクローニングしたハイブリドーマのいずれもが、ヒト由来重鎖とヒト由来κ軽鎖とから構成されるヒトモノクローナル抗体であることが確認された。
該結果の一例として、ハイブリドーマクローンAIH5D3(JMab−136)、AII289(JMab−138)、及びAII394(JMab−139)の各々についての試験結果を、図1に示す。
【0148】
<3−2> ヒトモノクローナル抗体のアイソタイプの決定
前記<2−4>でクローニングし、前記<3−1>で解析した各々のハイブリドーマクローンが産生するヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体のアイソタイプを、ヒトモノクロ−ナル抗体アイソタイプ決定用キット(アメリカン・コーレックス社製)を用い、該キットに添付の実験操作プロトコールに従って操作を行い決定した。
いずれの抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体もIgG2/κであることが確認された。
【0149】
実施例4 ヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体(抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体)の大量調製及び精製
<4−1> 方法1
前記<2−4>で調製した抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体を産生する各々のハイブリドーマクローンを、Tissue Culture Flask(50ml、FALCON製)に加え、超低濃度ウシイムノグロブリン含有FBS(Ultra Low Bovine IgG FBS、GIBCO−BRL社製)を10%含有するASF104培地(味の素社製)中で、5%CO2下37℃でconfluentになるまで培養した。
次いで、培養液の全量をTissue Culture Flask(750ml、FALCON製)に移し、超低濃度ウシイムノグロブリン含有FBS(Ultra Low Bovine IgG FBS、GIBCO−BRL社製)を10%含有するASF104培地(味の素社製)中で、5%CO2下37℃でconfluentになるまで培養した。
10乃至20日の培養後、各々のハイブリドーマの培養上清を回収し、50ml Polypropylene Conical Tube(FALCON製)に移し、遠心した(500xg、5分)。次いで、遠心上澄をSterilization Filter Unit(NALGEN製)で濾過し、濾液を回収した。
【0150】
該濾液を、リン酸緩衝液(30ml)で平衡化したハイトラッププロテインGカラム(HiTrap affinity column Protein G、アマシャムファルマシア社製)に3ml/minで添加した。
次いで、リン酸緩衝液(20ml)でカラムを洗浄後、カラムに100mMのクエン酸緩衝液(pH2.0)を約1ml/minで加え抗体を溶出させた。次いで、溶出液に750mMのTris−HClからなる溶液(pH9.0)を加え中和した後、フィルター(ミリポア社製)で濾過し、白沈を除いた。得られた濾液をリン酸緩衝液で透析(一晩)した後、フィルター(ミリポア社製)で濾過して各々のハイブリドーマから精製抗AILIMヒトモノクローナル抗体を得た。
なお、分光光度計を用いてA280での値を求め、蛋白濃度を算出した(1A280=1.41mg/ml)。
【0151】
<4−2> 方法2
10%のUltra Low Bovine IgG FBS(GIBCO−BRL社製)を含有するASF104培地(味の素社製)に馴化した前記<2−4>で調製した各々のハイブリドーマクローン(各々1〜2×106個/ml)を、インテグラセルライン1000(INTEGRA CL1000、インテグラバイオサイエンス社製)に播種し培養を行った。7乃至10日間の培養後、培養細胞数が約1×108個/mlに達した時点で、各々のハイブリドーマの培養上清を回収した。
該各々の培養上澄を、リン酸緩衝液(30ml)で平衡化したハイトラッププロテインGカラム(HiTrap affinity column Protein G、アマシャムファルマシア社製)に3ml/minで添加した。
次いで、リン酸緩衝液(20ml)でカラムを洗浄後、カラムに100mMのクエン酸緩衝液(pH2.0)を約1ml/minで加え抗体を溶出させた。次いで、溶出液に750mMのTris−HClからなる溶液(pH9.0)を加え中和した後、フィルター(ミリポア社製)で濾過し、白沈を除いた。得られた濾液をリン酸緩衝液で透析(一晩)した後、フィルター(ミリポア社製)で濾過して各々のハイブリドーマから精製抗AILIMヒトモノクローナル抗体を得た。
【0152】
実施例5 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIMに対する反応性、並びにマウスAILIM及びラットAILIMに対する交叉反応性
前記で精製した種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIMに対する反応性、並びにマウスAILIM及びラットAILIMに対する交叉反応性を細胞ELISAにより解析した。
【0153】
<5−1> IgG抗体の濃度測定のためのELISA系の確率及び検量線の作成
前記で精製したいずれの抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体もIgG(IgG2)抗体であることから、IgG抗体の濃度を測定するELISAを確率した。
ヤギ抗ヒトIgG(Fc)抗体(1.2μg/ml in PBS;100μl/ウェル;Organon Teknika製)を、ELISA用96穴マイクロプレート(Nunc製)の各ウェルに加え、室温で2時間インキュベートし、該抗IgG(Fc)抗体をマイクロプレートに吸着させた。次いで、上清を捨て、0.05%Tween20含有リン酸緩衝液(PBS)で3回洗浄後、各ウェルにブロッキング試薬(200μl/well、0.5%ウシ血清アルブミン(BSA)及び0.1%Tween20を含有するPBS)を加え室温で2時間インキュベートし、該抗IgG(Fc)抗体が結合していない部位をブロックした。次いで、ブロッキング試薬を捨て、各ウェルを、PBSで2回洗浄した。
【0154】
プレートの各ウェルに、標準抗体としての各種濃度(0乃至100ng/ml)のヒト由来IgG2抗体(50μl/well;The Binding Site製)を加え、室温下で2時間反応させた。余剰の該標準抗体を除き、各ウェルを、0.05%のTween20を含有するリン酸緩衝液で3回洗浄した。
次いで、各ウェルに、パーオキシダーゼ(Peroxidase)で標識したヤギ抗ヒトIgG/κ抗体(4,000倍希釈、100μl/well、Protos製)を加え、室温下で1時間インキュベートした。
上清を捨て、マイクロプレートを、0.05%Tween20を含有するリン酸緩衝液で3回洗浄後、基質緩衝液(100μl/ウェル。<組成>:オルトフェニレンジアミン(O−Phenylenediamine, OPD;20mg)/クエン酸・リン酸緩衝液(pH5.0, 50ml)/30%過酸化水素水(15μl))を各ウェルに加え、室温下で約7分間インキュベートした。
次いで、2M硫酸(50μl/well)を各ウェルに加え、反応を止めた。波長490nmでの吸光度をマイクロプレートリーダーで測定して得た値を基に検量線を作成した(図2)。
なお、対照として、培養液のみ、またはBSA溶液のみを被験物質として用い、上述と同様にしてアッセイを行った。
【0155】
<5−2> 各種の精製抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIMに対する反応性、並びにマウスAILIM及びラットAILIMに対する交叉反応性の解析
<5−2−1> 試薬の調製
本細胞ELISAに用いる試薬を下記のようにして調製した。
<5−2−1−1> マウスAILIMを高発現する組換えCHO細胞の作製
前記<1−1>及び<1−3>と同様にしてマウスAILIMを高発現する組換えCHO細胞を作製、取得した。
マウスAILIMの全長ORFを含むcDNA(GenBank Accession Number: AB023132(cDNA);BAA82126(アミノ酸))を、ベクターpEF−neoに挿入した後、該組換え発現ベクターを、Gene Pulser(BioRad製)を用いて常法に従ってエレクトロポレーション(960μF、320ボルト)によりチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)の各々に導入した。各々の細胞を、Geneticin(0.8mg/ml; Gibco BRL製)及び10%FCS含有RPMI1640培地中で培養することにより薬剤耐性形質転換細胞を選択し、マウスAILIM高発現組換えCHO細胞を取得した。
【0156】
<5−2−1−2> ラットAILIMを高発現する組換えCHO細胞の作製
前記<1−1>及び<1−3>と同様にしてラットAILIMを高発現する組換えCHO細胞を作製、取得した。
ラットAILIMの全長ORFを含むcDNA(GenBank Accession Number: AB023134(cDNA);BAA82128(アミノ酸))を、ベクターpEF−neoに挿入した後、該組換え発現ベクターを、Gene Pulser(BioRad製)を用いて常法に従ってエレクトロポレーション(960μF、320ボルト)によりチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)の各々に導入した。各々の細胞を、Geneticin(0.8mg/ml; Gibco BRL製)及び10%FCS含有RPMI1640培地中で培養することにより薬剤耐性形質転換細胞を選択し、ラットAILIM高発現組換えCHO細胞を取得した。
【0157】
<5−2−1−3> マウスAILIMに対するモノクローナル抗体の調製
前記<5−2−1−1>で調製したマウスAILIM高発現組換えCHO細胞をホモジナイズし、超遠心分離(100,000×g)して、細胞膜画分を含む遠心残さを回収し、PBSに懸濁させた。得られた細胞膜画分を、完全フロインドアジュバントとともにWistarラットのフッドパッド内に注射することにより初回免疫(0日)した。さらに該細胞膜画分抗原を7日目、14日目および28日目という間隔でフットパッド内に投与した。最後の免疫から2日後にリンパ節細胞を採取した。
該リンパ節細胞とマウスミエローマ細胞PAI(JCR No.B0113; Res. Disclosure, Vol.217, p.155, 1982)とを5:1で混合し、融合剤としてポリエチレングリコール4000(Boehringer Mannheim製)を用いて細胞融合させることによりモノクローナル抗体産生ハイブリドーマを作製した。ハイブリドーマの選択は、10%ウシ胎児血清とアミノプテリンを含有するHAT含有ASF104培地(味の素製)中で培養することにより行った。
【0158】
各々のハイブリドーマの培養上清中に生成されたラットモノクローナル抗体のマウスAILIMに対する反応性を、各々の培養上清を、前記マウスAILIM発現CHO細胞に反応させた後、FITC標識抗ラットIgG(Cappel製)と反応させることにより染色された細胞の蛍光強度をEPICS−ELITEフローサトメーターで測定することにより確認した。この結果、マウスAILIMに反応性を有するモノクローナル抗体を産生する複数のハイブリドーマを得た。
それらのハイブリドーマの内の1つを「B10.5」と命名した。このハイブリドーマ(106乃至107個/0.5ml/マウス)を、ICR nu/nuマウス(雌、7乃至8週齢)の腹腔内に注射した。10乃至20日後、マウスを麻酔下で開腹し、常法に従って採取した腹水からラット抗マウスAILIMモノクローナル抗体B10.5(IgG1)を大量調製した。
【0159】
<5−2−2> ヒト、マウス及びラット各々のAILIMに対する反応性
以下のELISAで用いる抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体及び対照抗体の濃度は、前記<5−1>のELISA及び検量線を基に決定した。
実施例1で作製したヒトAILIMを高発現する組換えCHO細胞、前記<5−2−1−1>で作製したマウスAILIM高発現組換えCHO細胞、及び前記<5−2−1−2>で作製したラットAILIM高発現組換えCHO細胞の各々(7×103細胞/ウェル)を、ELISA用96穴マイクロプレートの各ウェルに蒔き、37℃でconfluenetになるまで培養した。
次いで、上清を捨て、各ウェルに、前記で調製した各種の精製抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体または対照抗体(濃度:該抗体200μg/mlを1%BSA含有PBSで各々3倍、32倍、33倍、34倍、35倍、36倍、37倍、38倍、39倍、310倍、311倍、及び312倍に希釈したもの。)を50μl/well加え、室温下で2時間反応させた。余剰の該モノクローナル抗体を捨て、各ウェルを、1%BSA(Sigma製)を含有するリン酸緩衝液で3回洗浄した。
次いで、各ウェルに、西洋ワサビパーオキシダーゼ(Peroxidase)で標識した抗ヒトIgG(Fc)抗体(1,000倍希釈、50μl/well、American Quarex製)を加え、室温下で1時間インキュベートした。
余剰の該標識抗体をを捨て、マイクロプレートを、1%BSAを含有するリン酸緩衝液で3回洗浄後、基質緩衝液(50μl/ウェル。<組成>:オルトフェニレンジアミン(O−Phenylenediamine, OPD;20mg)/クエン酸・リン酸緩衝液(pH5.0, 50ml)/30%過酸化水素水(15μl))を各ウェルに加え、室温下で約7分間インキュベートした。
次いで、2M硫酸(50μl/well)を各ウェルに加え、反応を止めた。波長490nmでの吸光度をマイクロプレートリーダー(Bio−Rad製)で測定した。
【0160】
なお、前記の対照抗体として下記の各々を用いて上記と同様にしてELISAを行った。
(1)ヒトAILIMに対するマウスモノクローナル抗体SA12または同SG430(日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例12)及び国際特許出願公開WO98/38216号(実施例12))。
(2)マウスAILIMに対するラットモノクローナル抗体B10.5(前記<5−2−1−3>)。
(3)ラットAILIMに対するマウスモノクローナル抗体JTT2(国際寄託番号FERMBP−5708を以って1996年10月11日付でブダペスト条約の下で認定された国際寄託機関である日本国通産省工業技術院生命工学工業技術研究所に国際寄託されているハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体。日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例1及び2)及び国際特許出願公開WO98/38216号(実施例1及び2))。
(4)ハイブリドーマ上清の代わりに、前記で調製したKLH(keyhole limpethemocyanin、ピアース(PIERCE)社製)に対するヒトモノクローナル抗体。
なお、対照試験として、AILIM発現組換えCHO細胞の代わりに野生型CHO細胞下記の各々を用いて上記と同様にしてELISAを行った。
結果を図3乃至図14に示した。
【0161】
得られたデータを基に、各々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIM(ヒトAILIM高発現組換えCHO細胞)、マウスAILIM(マウスAILIM高発現組換えCHO細胞)、及びラットAILIM(ラットAILIM高発現組換えCHO細胞)の各々への反応性の程度としての50%有効濃度(ED50:ng/ml)を下記のとおり算出した。
(A)ヒトAILIM高発現CHOに対するED50
AIF 34 (JMab−124) : 5.3ng/ml
AIF182 (JMab−126) : 3.6ng/ml
AIF348 (JMab−127) : 9.1ng/ml
AIF620 (JMab−128) : 10.1ng/ml
AIF1052(JMab−135) : 2.0ng/ml
AIH5D3 (JMab−136) : 7.5ng/ml
AIH386 (JMab−137) : 9.6ng/ml
AII289 (JMab−138) : 10.5ng/ml
AII394 (JMab−139) : 10.6ng/ml
AII488 (JMab−140) : 11.0ng/ml
AIJ 40 (JMab−141) : 3.7ng/ml
SA 12 : 1.8ng/ml
SG430 : 1.2ng/ml
(B)マウスAILIM高発現CHOに対するED50
AIF 34(JMab−124) : 42ng/ml
AIF348(JMab−127) : 81ng/ml
AIF620(JMab−128) : 100ng/ml
AII289(JMab−138) : 53ng/ml
AII394(JMab−139) : 60ng/ml
AII488(JMab−140) : 70ng/ml
(C)ラットAILIM高発現CHOに対するED50
AIF 34(JMab−124) : 45ng/ml
AIF348(JMab−127) : 62ng/ml
AIF620(JMab−128) : 97ng/ml
AII289(JMab−138) : 57ng/ml
AII394(JMab−139) : 90ng/ml
AII488(JMab−140) : 90ng/ml
【0162】
この結果、本発明の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体が、ヒトAILIMに対して有意な特異性を有することが明らかとなった。
さらに、6つの抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(上記(B)及び(C))が、マウスAILIM及びラットAILIMのいずれにも反応性(結合性、交叉反応性)を有することを示すことが明らかとなった。
【0163】
実施例6 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の抗原(ヒトAILIM)に対する親和性及び中和活性の測定
前記で作製した各種の精製抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIMとの結合速度定数(ka)、解離速度定数(kd)及び解離定数(Kd)を、市販の測定キットBiacore X(Amersham−Pharmacia製)を用いて測定した。
【0164】
<6−1> センサーチップ固定用抗原の調製
該キットのセンサーチップに固定する抗原として、ヒトAILIMの細胞外領域とヒトIgG1の定常領域(Fc)とからなる組換えキメラ抗原(以下、「ヒトAILIM−IgFc」という。)を調製した。
該ヒトAILIM−IgFcは、本発明者の一人である手塚の他の先の出願(日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例16(2))及び国際特許出願公開WO98/38216号公報(実施例16(2))の方法により調製したものをさらに精製することにより調製した。
該ヒトAILIM−IgFcを産生する組換え細胞の培養上清を、リン酸緩衝液(30ml)で平衡化したハイトラッププロテインGカラム(HiTrap affinity column Protein G、アマシャムファルマシア社製)に3ml/minで添加し、該培養上清中に含まれるヒトAILIM−IgFcをカラムに吸着させた。
【0165】
次いで、リン酸緩衝液(20ml)でカラムを洗浄後、カラムに100mMのクエン酸緩衝液(pH2.0)を約1ml/minで加えヒトAILIM−IgFcを溶出させた。次いで、溶出液に750mMのTris−HClからなる溶液(pH9.0)を加え中和した後、リン酸緩衝液で透析(一晩)した。次いで、透析後の溶液を、フィルター(ミリポア社製)で濾過して精製抗ヒトAILIM−IgFcを得た。
なお、分光光度計を用いてA280での値を求め、蛋白濃度を算出した(1A280=1mg/ml)。その結果、0.28mg/mlのヒトAILIM−IgFcを得た。
また、ラットAILIMの細胞外領域とヒトIgG1の定常領域(Fc)とからなるキメラ蛋白(ラットAILIM−IgFc;日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例16(2))及び国際特許出願公開WO98/38216号公報(実施例16(2))の精製品も、上記と同様にして調製した。その結果、0.45mg/mlのラットAILIM−IgFcを得た。
【0166】
<6−2> 親和性及び中和活性の測定
下記に述べる抗原(ヒトAILIM−IgFc)のセンサーチップへの固定化以外の操作は、市販の測定キットBiacore X(Amersham−Pharmacia製)に添付の取扱い説明書及び実験操作法に従って行った。
キットに付随のフローセル1(Flow Cell−1)に、HBS緩衝液(0.01MのHEPES、0.15MのNaCl、3mMのEDTA及び0.005%の界面活性剤P20を含有。pH7.0)を5μl/分で流し、次いで、0.005M NHS(N−Hydroxysuccinimide)と0.2M EDC(N−Ethyl−N’−(dimethylaminopropyl)carbodiimide)とからなる溶液(15μl)を添加し、センサーチップ表面に被覆されているCMのカルボキシル基を活性化させた。
次いで、23μlのヒトAILIM−IgFc(10μg/ml;10mMの酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)に溶解させた。)を添加し、該ヒトAILIM−IgFcをセンサーチップに固定化した。次いで、未反応の活性化されたカルボキシル基は、35μlの1M Ethanol amine hydrochlorideを添加することによりブロックした。2回の固定化操作において、固定化されたヒトAILIM−IgFcの量は、各々2,444RU(resonance unit)及び2,213RUであった。なお、RUは、面積当たりの質量を示し、1RU=1pg/mm2である。
【0167】
リファレンスとしてのフローセル2(Flow Cell−2)は、ヒトAILIM−IgFcを加えないで上記と同様にして処理することによりキャッピングした。
フローセル(センサーチップ)に、リン酸緩衝液を20μl/分の流速で流し、前記実施例で作製した各々の精製抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(10〜50μg/ml、60μl)を添加した。
測定は、結合相3分間及び解離相10分間を標準条件として行った。抗原に対する抗体の結合量並びに該抗原からの抗体の解離量を経時的に測定しセンサーグラムを得た。抗原に結合した抗体の解離は、PBSを20μl/minの流速でセンサーチップに流すことにより行った。
得られたセンサーグラムのデータに基づき、キットに付随の解析ソフト(BIAevaluation3.0)を用いて、結合速度定数(ka)、解離速度定数(kd)及び解離定数(Kd;Kd=kd/ka)を算出した。
なお、前記実施例で調製したヒトAILIMに対するマウスモノクローナル抗体SA12及びSG430の抗原親和性及び中和活性についても上記と同様にして解析した。
各々の値を下記に示す。
【0168】
この結果からいずれの抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体及び抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体も、ヒトAILIMに対して極めて高い結合親和性及び中和活性を有していることが明らかとなった。
【0169】
実施例7 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトT細胞に対するコスティミュレイトリーシグナル伝達活性
本発明の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体が、ヒトT細胞反応(IFN−γやIL−4などのサイトカインの産生、及び細胞増殖など)を制御(促進及び/または抑制)する能力を有するか否か、即ちAILIMを介したコスティミュレイトリーシグナル(co−stimulatory signal)の細胞内への伝達の制御能を有するか否かを、ヒトT細胞からのサイトカイン(IFN−γ及びIL−4)の産生量、並びに該ヒトT細胞の増殖の程度を指標に解析した。
【0170】
<7−1> 抗体の希釈
抗ヒトCD3モノクローナル抗体OKT3(ATCC CRL−8001)を、リン酸緩衝液(PBS)で最終濃度8μg/mlとなるように希釈した。
前記で調製した各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の各々を、PBSで最終濃度が40μg/mlとなるように希釈した後、PBSでさらに各種濃度に希釈した(40μg/ml乃至0.0049μg/ml)。
【0171】
<7−2> 抗体によりマイクロプレートのコーティング
96ウェルマイクロプレート(複数枚)の各ウェルに、(1)抗ヒトCD3モノクローナル抗体OKT3(8μg/mlを25μl/well)及び各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のいずれか(40μg/ml乃至0.0049μg/mlを25μl)、または(2)抗ヒトCD3モノクローナル抗体OKT3(8μg/mlを25μl/well)のみを加え、37℃で2時間インキュベーションした。次いで、抗体を捨て、各ウェルをPBSで3回洗浄した。洗浄後、各ウェルに、10%FCS含有RPMI1640培地(100μl/well)を加え、37℃で1時間インキュベーションして、上記(1)または(2)の抗体でプレートの各ウェルをコーティングした。
なお、対照抗体として、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに、下記の各々のモノクローナル抗体を用いて、上記と同様にしてプレートのコーティングを行った。
(1)ヒトAILIMに対するマウスモノクローナル抗体SA12または同SG430(日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例12)及び国際特許出願公開WO98/38216号(実施例12))。
(2)マウス抗ヒトCETPモノクローナル抗体JHC1(JMab109とも別称する。日本特許出願公開第9−20800号公報)。
(3)抗KLHヒトモノクローナル抗体(JMab23とも別称する。前記実施例)。
これらの抗体コーティングマイクロプレートを以下の試験で用いた。
【0172】
<7−3> ヒトT細胞懸濁液の調製
健常人(5人;ドナーA, B, C, D及びE)の各々の末梢血を採取し、LymphoPrep(Nycomed製)を用いた密度勾配遠心により単核球を分画した。実験操作マニュアルに従い、Pan−T cell Isolation Kit(Miltenyi製)及びマグネティックソーターを用いて、該ヒト単核球からヒトT細胞を分離取得した。該T細胞の細胞数を、血球計算盤により計数した。該ヒトT細胞を、10%FCS含有RPMI1640培地中に懸濁しヒトT細胞懸濁液(1×106細胞/ml)を調製した。
【0173】
<7−4> 細胞培養
(1)抗ヒトCD3抗体と抗ヒトAILIM抗体をコートしたマイクロプレートでの培養前記の抗体コーティングマイクロプレートの各ウェルに、ヒトT細胞懸濁液(ドナーA, B, C, D及びE;100μl/well;1×105cells/well)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で3日間培養した。
培養後、後述の試験(IFNγの定量)での使用の目的で、培養上清(50μl)を分取しマイナス20℃で保存した。該培養上清のサンプリング後の各々のマイクロプレートを以下の試験に用いた。
(2)抗ヒトCD3抗体のみをコートしたマイクロプレートでの培養
前記の抗体コーティングマイクロプレートの各ウェルに、ヒトT細胞懸濁液(ドナーD;100μl/well;1×105cells/well)を加えた後、各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のいずれか(40μg/ml乃至0.0049μg/mlを25μl)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で3日間培養した。
【0174】
<7−5> T細胞増殖活性の測定
前記の培養後の各プレートの各ウェルに、methyl[3H]thymidine(0.5μCi/well;Amersham Pharmacia製)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で6時間インキュベーションした。培養後、セルハーベスターを用いて、細胞をGF/Cフィルター(Packard製)上にトラップした。次いで、フィルターを、40℃で3時間以上乾燥させた後、Microscinti 0(20μl/well;Packard製)を加えた。βカウンター(TOP COUNT)を用いて、フィルター上にトラップされた細胞に取込まれている3Hの放射活性を測定し、培養後のT細胞の増殖の程度を解析した。
結果を図15乃至図39に示す。
本試験の結果、抗ヒトAILIMモノクローナル抗体(ヒトモノクローナル抗体またはマウスモノクローナル抗体)を抗ヒトCD3抗体とともにコートしたマイクロプレートを用いた場合には、ヒトT細胞の濃度依存的な有意な増殖が認められた。また、該細胞増殖の程度は、ドナー間でいくらかの差が見られた。
一方、抗ヒトCD3抗体のみをコートしたプレートを用いて、抗ヒトAILIMモノクローナル抗体(ヒトモノクローナル抗体またはマウスモノクローナル抗体)を溶液の状態(液相)で細胞培養系に加えて培養した場合には、ヒトT細胞の有意な増殖は認められなかった。
【0175】
<7−6> T細胞の培養上清中のIFNγの量の測定
前記<7−4>の(1)の各々のT細胞の培養系(ドナーB及びにC)ついて、培養上清に含まれるIFNγの量を、市販のhuman IFNγ ELISA KIT(Amersham Pharmacia製;Endogen製)を用いて測定した。
結果を図40乃至図47に示す。
本試験の結果、抗ヒトAILIMモノクローナル抗体(ヒトモノクローナル抗体またはマウスモノクローナル抗体)の濃度に依存した有意なIFNγの産生増加が認められた。
【0176】
実施例8 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の混合リンパ球反応(MLR)の制御活性
本発明の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体が、T細胞反応(IFN−γやIL−4などのサイトカインの産生、及び細胞増殖など)を制御(促進及び/または抑制)する能力を有するか否か、即ちAILIMを介したコスティミュレイトリーシグナル(co−stimulatory signal)の細胞内への伝達の制御能を有するか否かを、アロジェニック混合リンパ球反応(allogenic mixed lymphocyte reaction; allogenic MLR)におけるT細胞の増殖(即ち、細胞内でのDNA合成)を制御する活性の有無を指標に解析した。
【0177】
<8−1> ヒトPBMC及びT細胞の調製
健常人(7人;ドナーA, B, C, D, E, F及びG)の各々から採取した各々の末梢血(200ml)を、マイクロチューブ(50ml;Falcon製)に分注したLymphoprep(15ml;Nycomed製)に重層した。次いで、遠心分離(1600回転、10分)の後、中間層を回収した。回収した細胞を、リン酸緩衝液で2倍以上に希釈した後、遠心分離(1,800回転、10分)して、PBMC(末梢血単核球細胞;2×108〜5×108細胞)を調製した。血球計数板を用いて細胞数を計数し、MLR試験に必要な細胞数(1.08×108細胞/9マイクロプレート)を分取し、氷上に保存した。残りの細胞は、以下のT細胞の分離に用いた。
PBMCからのT細胞の分離には、PanT Isolationキット(Miltenyi Biotech製)を用いた。該キットの添付の実験操作マニュアルに従って、該残りのPBMCを、該キットに付属の溶液に添加し、反応させた。次いで、細胞を5mMのEDTA及び0.5%BSA含有PBSで洗浄した後、該PBS中に再懸濁した。次いで、該細胞懸濁液を、該PBSで膨潤させたPositive Selection Column VS+(Miltenyi Biotech製)に添加し、非吸着画分を回収した。また、該カラムに該PBSを添加して、洗浄液を回収した。同様の操作を再度行った。回収液を併せて、T細胞画分とした。該T細胞画分を、遠心した後、該PBS中に再懸濁した。得られたT細胞の細胞数を、血球計数板を用いて計数し、以下の試験に用いた。
【0178】
<8−2> 混合リンパ球反応(MLR)
先に述べたとおり、T細胞等のリンパ球の活性化に必要なコスティミュレイトリーシグナルの伝達経路には、既に比較的十分な解析がなされているCD28とCD80(B7−1)/CD86(B7−2)との間のシグナル伝達経路、及びCTLA4とCD80(B7−1)/CD86(B7−2)との間のシグナル伝達経路の2つの経路が知られている。
即ち、混合リンパ球反応(MLR)におけるT細胞の増殖は、該既知の2つの経路を介するシグナル伝達によっても誘導される。
従って、本試験では、下記の被験物質を用いて、(1)CTLA4を介するシグナル伝達経路の遮断によるMLRの抑制、(2)CD80(B7−1)/CD86(B7−2)を介するシグナル伝達経路の遮断によるMLRの抑制、(3)CTLA4を介する経路及びCD80(B7−1)/CD86(B7−2)を介するシグナル伝達経路の両方の遮断によるMLRの抑制、(4)AILIMが担う第3のシグナル伝達経路の遮断によるMLRの抑制、及び(5)CTLA4を介する経路及びAILIMを介する経路の両方の遮断によるMLRの抑制の各々について解析した。
【0179】
下記を、被験物質として用いた。
(1)抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(前記実施例で調製)。
(2)抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体SA12(前記実施例に同じ)。
(3)抗KLHヒトモノクローナル抗体(陰性対照;前記実施例に同じ)。
(4)マウスIgG抗体(抗ヒトCD34;陰性対照;Immunotech製)。
(5)抗ヒトCD80モノクローナル抗体(Pharmingen製)と抗ヒトCD86モノクローナル抗体(Pharmingen製)との混合物。
(6)ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子(Ancell製)。
【0180】
前記<8−1>で得た各ドナーから調製したPBMC及びT細胞を用いて、下記の6通りの組み合わせによる混合リンパ球反応(MLR)を行った。
(i) T細胞(ドナーA)/PBMC(ドナーD)
(ii) T細胞(ドナーD)/PBMC(ドナーB)
(iii)T細胞(ドナーC)/PBMC(ドナーA)
(iv) T細胞(ドナーE)/PBMC(ドナーG)
(v) T細胞(ドナーF)/PBMC(ドナーE)
(vi) T細胞(ドナーG)/PBMC(ドナーF)
試験に用いるPBMC及びT細胞は、下記の濃度に調整した。
PBMCをPBS中に分散した後、培養皿(60mm)移し、放射線照射装置(日立メディコ製)でX線照射(50Gy)した。細胞を回収して遠心した後、10%FCS含有RPMI1640培地に加え、細胞数を、2×105細胞/50μlに調整した。
また、上記で得た各々のドナーからのT細胞を、10%FCS含有RPMI1640培地に加え、細胞数を、1×105細胞/50μlに調整した。
【0181】
<8−2−1> MLRに対する抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体によるMLRの抑制
96穴U底マイクロプレートのの各ウェルに10%FCS含有PRMI1640培地を加えた後、10%FCS含有RPMI1640培地で各種濃度に希釈した抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体または抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体SA12の溶液を加えた(最終濃度:0、0.31、1.25、5及び20μg/ml)。次いで、T細胞(50μl)を加え、CO2インキュベーター(NAPCO製)内で、37℃で1時間培養した。反応終了後、別のドナー由来のPBMC(50μl)を加え、MLRを開始させた。
なお、被験物質として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体以外(上記(3)乃至(6))を用いた場合のMLRは、PBMCと該被験物質との培養の後に、別のドナー由来のT細胞を加えて反応を行った。
培養の5日目に、各ウェルに、10%FCS含有RPMI1640培地で希釈したトリチウム標識チミジン(3H−Thymidine;20μl;1μCi/well)を添加した後さらに1日培養して。培養後、Cell Harvester(Packard製)を用いて細胞を回収し、βカウンター(TOP COUNT;Packard製)を用いて、細胞に取込まれている3Hの放射活性を測定し、培養後のT細胞の増殖の程度を解析した。
結果を図48乃至図59に示した。
【0182】
<8−2−2> 予めCTLA4を介するシグナル伝達を遮断した系でのMLRに対する抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体によるMLRの抑制
96穴U底マイクロプレートの各ウェルに10%FCS含有PRMI1640培地を加えた後、10%FCS含有RPMI1640培地で各種濃度に希釈した抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体または抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体SA12の溶液を加えた(最終濃度:0、0.31、1.25、5及び20μg/ml)。次いで、T細胞(50μl)を加え、CO2インキュベーター(NAPCO製)内で、37℃で1時間培養した。
該T細胞の培養とは別に、別のドナー由来のPBMC(10%FCS含有RPMI1640培地中)にヒトCTLA4−IgFcを加え、CO2インキュベーター(NAPCO製)内で、37℃で1時間培養した。なお、該CTLA4−IgFcの濃度は、MLRの開始の時点で20μg/mlとなるように調整した。
次いで、上記T細胞の培養系に、該PBMC(50μl)を加え、MLRを開始させた。なお、被験物質として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体以外(上記(3)乃至(5))を用いた場合のMLRは、上記と同様にしてCTLA4−IgFcとともに培養して得たPBMCと該被験物質との培養の後に、別のドナー由来のT細胞を加えて反応を行った。
培養の5日目に、各ウェルに、10%FCS含有RPMI1640培地で希釈したトリチウム標識チミジン(3H−Thymidine;20μl;1μCi/well)を添加した後さらに1日培養して。培養後、Cell Harvester(Packard製)を用いて細胞を回収し、βカウンター(TOP COUNT;Packard製)を用いて、細胞に取込まれている3Hの放射活性を測定し、培養後のT細胞の増殖の程度を解析した。
結果を図60乃至図69に示した。
【0183】
上記2つの試験の結果、下記が明らかとなった。
(1)CTLA4−IgFcは、CTLA−4を介するシグナル伝達を遮断することによりアロジェニックMLRによるT細胞の増殖が抑制する。
(2)抗CD80抗体及び抗CD86抗体は、CTLA4及びCD28のリガンドであるCD80/CD86を介するシグナル伝達を阻害することによりアロジェニックMLRによるT細胞の増殖を抑制される。
(3)CTLA4−IgFc、抗CD80抗体及び抗CD86抗体と同様に、ヒトAILIMに対するモノクローナル抗体が抗体濃度依存的に、AILIMを介するシグナル伝達によるアロジェニックMLRでのT細胞の増殖を有意に抑制する。
この結果は、即ち、T細胞の活性化に必要なコスティミュレイトリーシグナルの伝達経路には、既知のCTLA4/CD80/CD86を介する経路及びCD28/CD80/CD86を介する経路の他に、AILIMとそのリガンドを介する第3の経路が存在すること、並びに該AILIMを介するシグナル伝達経路が、AILIMに対する抗体により阻害されることを示すものである。
さらに、該シグナル伝達におけるAILIMを介する経路の貢献度は、CTLA4/CD80/CD86を介する経路及びCD28/CD80/CD86を介する経路のそれと同程度である可能性が示された。
【0184】
実施例9 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の抗体依存性細胞性障害(ADCC)の誘導活性
抗体が引き起こす生物活性の一つに、抗体依存性細胞性障害(antibody−dependent cellular cytotoxicity;ADCC)の誘導がある。ADCCとは、リンパ球、マクロファージあるいは多形核白血球のような効果細胞(effector cells)により引き起こされる標的細胞(target cell)の細胞障害作用において、該効果細胞と該標的細胞に加えて、その細胞障害が誘導されるために抗体を必要とする細胞障害作用である。
本発明の抗ヒトAILIMモノクローナル抗体のADCC誘導活性の有無を下記のようにして解析した。
【0185】
前記実施例で調製したヒトAILIM高発現組換えHPB−ALL細胞の培養系に、51Cr(0.1mCi/106細胞;Amersham−Pharmacia製)を添加し、37℃で2時間インキュベートした後、RPMI1640培地で8回洗浄して得た放射性標識細胞を、標的細胞(Target Cell)として用いた。
なお、対照試験での使用のために、野生型ヒトHPB−ALL細胞を上記と同様にして放射性標識した。
健常人から採取した末梢血から、Lymphosepar I(IBL製)を用いて、PBMC画分を分離した。得られたヒトPBMCを効果細胞(Effector cell)として用いた。
96穴U底マイクロプレート(Nunc製)に、該標的細胞(1×104cells/well;25μl/well)を蒔いた。次いで、各ウェルに、5%FBS含有RPMI1640培地で希釈した各種濃度の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(0.0001〜1.0μg/ml;25μl/well)、該培地のみ(25μl/well)または1%Nonidet P−40(25μl/well;細胞膜溶解活性を有する界面活性剤)を加え、室温で20分間培養した。
なお、陽性対照として、抗ヒトAILIM抗体の代わりに抗ヒトCD3モノクローナル抗体OKT3(ATCC CRL−8001)を用いて上記と同様にして培養した。
【0186】
次いで、各ウェルに効果細胞(E/T ratio=50;1×105cells/well;50μl/well)を加え、5%CO2インキュベーター内で37℃で16時間培養した。
培養の後、遠心分離(1,500rpm;4℃;10分)して、遠心上澄を回収した。該遠心上澄中の放射活性をガンマカウンターを用いて測定した。該放射活性は、ADCCによる細胞膜の傷害により培養上清中に放出された51Crの量を示す。
培地のみでのアッセイでの放射活性を細胞膜障害率ゼロ(0)とし、またNonidet添加でのアッセイでの方社活性を細胞膜障害率100%とし、抗AILIM抗体または抗CD3抗体により誘導されるADCCによる細胞膜障害率(細胞溶解率)(%)を算出した。
結果を図70及び図71に示す。
本試験の結果、本発明の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体は、濃度依存的なADCC誘導活性を有していた。
【0187】
実施例10 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の遺伝子配列及びアミノ酸配列の決定及び解析
前記実施例で作製された種々のヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体を構成する重鎖(Heavy Chain)コードするcDNA配列、並びに軽鎖(Light Chain)をコードするcDNA配列を下記のようにして決定するとともに、該遺伝子の構造的特徴を解析した。
前記実施例で作製したヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ(クローン:AIH5D3(JMab−136), AII289(JMab−138)及びAII394(JMab−139))の各々から、Quick Prep mRNA Purification Kitキット(Amersham Pharmacia製)を用いてPolyA+RNAの抽出、精製した。
該ハイブリドーマを、細胞溶解緩衝液(Lysis Buffer)に溶解し、シリンジにより細胞を破壊し、可溶化させた。該可溶化物にOligo(dT) resinを加え緩やかに振盪した。次いで、Oligo(dT) resinを洗浄後、PolyA+RNAをEllution Bufferで溶出させた。溶出したPolyA+RNAをエタノール沈殿させ、Tris−EDTA緩衝液に溶解した。得られたPolyA+RNAの濃度を、260nmの波長での吸光度を測定することにより決定した。
【0188】
得られたPolyA+RNAを鋳型とし、市販のcDNA synthesis キット(GIBCOBRL製)および合成オリゴDNA NotI−T(配列番号1)をプライマーとして用いたM−MLV Reverse Transcriptase法により二本鎖cDNAを合成した。
即ち、ハイブリドーマから精製したPolyA+RNA(約5μg)を鋳型として、該プライマー(約400pmole)及びM−MLV Reverse Transcriptaseを加えた溶液中(約50μl)で37℃で1時間反応させ一本鎖cDNAを合成した。次いで、反応溶液(4μl)に、dNTP、DNA polymerase I、RNaseH、DNA ligase、緩衝液及び蒸留水を加えて16℃で2時間反応させ二本鎖cDNAを合成した。得られた二本鎖cDNAを、フェノール/クロロホルムで抽出した後、エタノール沈殿させた。
次いで、TE緩衝液に溶解した該二本鎖cDNA(約50μl)に、EcoRIリンカーDNA(約300pmole)及びDNAリガーゼ(Ligation High;33μl;TOYOBO製)を加え、16℃で約80分反応させて、該cDNAにリンカーDNAを連結した。なお、該リンカーDNAは、5’末端をリン酸化したオリゴDNA(20adp;配列番号2)とオリゴDNA(24adp;配列番号3)を常法に従ってハイブリダイズさせて調製した二本鎖DNAを用いた。
【0189】
得られた反応物をフェノール/クロロホルムを用いて抽出した後、エタノール沈殿させた。次いで、該DNA反応物を、市販の制限酵素NotI(TOYOBO製)を用いて消化した後、市販のATP溶液(GIBCO BRL製)とT4キナーゼ(TOYOBO製)と反応させ(37℃で30分)その5’末端をリン酸化した。
得られたDNA反応物エタノール沈殿した後、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分画し約500bpから2000bpのDNAを含むゲルを切り出した。該ゲルの切り出しは、エチジウムブロマイド染色及び紫外線照射下での写真撮影により行った。
切り出したゲルを、粉砕した後TE緩衝液に懸濁させ、遠心分離して遠心上澄を回収した。
回収した該DNAと市販のラムダファージベクターλEXcell(0.25μg;AmershamPharmacia製)を、市販のDNA Ligase(Ligation High;TOYOBO製)の存在下で反応させ(16℃、30分)連結させた。次に該DNA反応物を市販のラムダファージパッケージングキットGigapack III Gold(STRATAGENE製)を用いてラムダファージとし、大腸菌NM522を宿主としてcDNAライブラリーを作製した。なお、全ての操作は、該キットに添付の実験操作説明書に従って行った。
【0190】
次いで、プラークハイブリダイゼーション法(マニアティス(Maniatis)ら、Molecular Cloning: A Labolatory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, New York)に従い、該cDNAライブラリーのスクリーニングを下記のようにして行った。
該cDNAライブラリー(1×104個プラーク)を寒天プレートに蒔き、ハイボンド−N ナイロンメンブラン(Hybond−N nylon menbrane、Amersham Pharmacia製)を用いてレプリカを作製した。このレプリカを、γ32P−ATPで標識したプローブを用いて、ハイブリダイゼーション緩衝液中でのプラークハイブリダイゼーションによりスクリーニングした。抗体軽鎖については、プローブHIGLC(配列番号4)を、また抗体重鎖については、プローブNHCc2(配列番号5)を用いた。1次スクリーニング及び2次スクリーニングにより同定した陽性クローンの各々をシングルプラークで単離した。
【0191】
各々の陽性クローンのファージ溶液を鋳型DNAとし、一つのPCR用プライマー及びTaq PCRキット(TAKARA製)を用いたPCRにより抗体重鎖及び抗体軽鎖の各々を増幅した。抗体軽鎖のプライマーには、ExcellE(配列番号6)及びck117(配列番号7)を、抗体重鎖のプライマーにはExcellE(配列番号6)及びNHCc2(配列番号5)を用いた。PCR産物は常法によりアガロースゲル電気泳動にて分画し重鎖及び軽鎖ともに約600bpの大きさのDNAを含むゲルを切り出した。該ゲルから精製したDNAの塩基配列を、DNA Sequencer(373A;PE−Applied Biosystems製)、ABI PRISM Sequencing Software(PE−Applied Biosystems製)及びABI PRISM Auto Assembler(PE−Applied Biosystems製)を用いて解析し、各々の陽性クローンが十分な塩基長のDNAを有することを確認した。
【0192】
各々の陽性クローンのプラークのλファージを、大腸菌NP66に感染させ、プラスミドDNAを放出させた後、アンピシリンを含有するプレート上に蒔きコロニーを形成させた。次いで、該コロニーから常法に従って回収した精製プラスミドDNAで大腸菌JM109を形質転換した。次いで、形質転換細胞をアンピシリンを含む栄養培地に蒔きコロニーを形成させた。
次いで、アンピシリンを含むLB培地中に懸濁させた各々のコロニーの懸濁液を、液体栄養培地中で37℃で24時間培養した。培養液から菌体を集め、プラスミド精製キット(Quiagen製)を用いてプラスミドDNAを精製した。各々の精製プラスミドDNAを制限酵素EcoRI/NotIで消化し、ベクターDNAと挿入DNA(重鎖cDNAまたは軽鎖cDNA)の存在を確認した。
各々の精製プラスミドに挿入されている抗体重鎖または抗体軽鎖の各々をコードするcDNAの塩基配列を、常法に従って、DNA Sequencer(377A;PE−Applied Biosystems製)、ABI PRISM Sequencing Software(PE−Applied Biosystems製)及びABI PRISM Auto Assembler(PE−Applied Biosystems製)を用いて決定した。
なお、本配列決定においては、下記のプライマーを使用した。
【0193】
<重鎖cDNAの配列解析に用いたプライマー>
M13Rプライマー(配列番号8;STRATAGENE製)、ExcellE(配列番号6)、136H(配列番号9)、138/9H(配列番号10)、AILIMHC1(配列番号11)、HCc1(配列番号12)、NHCc2(配列番号5)、HCc7(配列番号13)、HCc8(配列番号14)、HCc3(配列番号15)、HCc4(配列番号16)、HCc6(配列番号17)、HIGHC(配列番号18)、HCc9(配列番号19)、HCc5(配列番号20)及びpolyA(配列番号21)。
<軽鎖cDNAの配列解析に用いたプライマー>
M13Rプライマー(配列番号8;STRATAGENE製)、ExcellE(配列番号6)、AILIMLC1(配列番号22)、AILIMLC2(配列番号23)、LCc1(配列番号24)、ck117(配列番号7)、HIGLC(配列番号4)、LCc2(配列番号25)、HIK(配列番号26)、及びpolyA(配列番号21)。
前記の各々のハイブリドーマが産生するヒトAILIMに対するヒトモノクローナル抗体の重鎖をコードするcDNA配列、軽鎖(Light Chain)をコードするcDNA配列、並びに該各々のcDNA配列から演繹されるアミノ酸配列を下記のとおり配列表に示した。
【0194】
クローンAIH5D3(JMab−136)
<重鎖>
DNA配列 :配列番号27(シグナル配列:塩基番号69乃至125、V領域:塩基番号126乃至419)
アミノ酸配列:配列番号28(シグナル配列:アミノ酸番号1乃至19、可変領域:アミノ酸番号20乃至118を含む。)
<軽鎖>
DNA配列 :配列番号29(シグナル配列:塩基番号39乃至104、V領域:塩基番号105乃至386)
アミノ酸配列:配列番号30(シグナル配列:アミノ酸番号1乃至22、可変領域:アミノ酸番号23乃至116を含む)
【0195】
クローンAII289(JMab−138)
<重鎖>
DNA配列 :配列番号31(シグナル配列:塩基番号94乃至150、V領域:塩基番号151乃至441を含む。)
アミノ酸配列:配列番号32(シグナル配列:アミノ酸番号1乃至19、可変領域:アミノ酸番号20乃至116を含む。)
<軽鎖>
DNA配列 :配列番号33(シグナル配列:塩基番号28乃至87、V領域:塩基番号88乃至375を含む。)
アミノ酸配列:配列番号34(シグナル配列:アミノ酸番号1乃至20、可変領域:アミノ酸番号21乃至116を含む)
【0196】
クローンAII394(JMab−139)
<重鎖>
DNA配列 :配列番号35(シグナル配列:塩基番号96乃至152、V領域:塩基番号153乃至443)
アミノ酸配列:配列番号36(シグナル配列:アミノ酸番号1乃至19、可変領域:アミノ酸番号20乃至116を含む。)
<軽鎖>
DNA配列 :配列番号37(シグナル配列:塩基番号33乃至92、V領域:塩基番号93乃至380)
アミノ酸配列:配列番号38(シグナル配列:アミノ酸番号1乃至20、可変領域:アミノ酸番号21乃至116を含む。)
【0197】
決定された各々のDNA配列を基に、遺伝子配列解析ソフトウェアーを用いて、Tomlinsonらにより作成されたヒトイムノグロブリンの可変領域遺伝子のライブラリーV BASE Sequence(Immunol. Today, Vol.16, No.5, p.237−242, 1995)を検索した。
その結果、上記ヒトモノクローナル抗体の重鎖及び軽鎖の各々のV領域遺伝子は、各々下記のセグメントから構成されていた。
【0198】
<重鎖V領域遺伝子>
クローンAIH5D3(JMab−136): 1−02
クローンAII289(JMab−138): 3−13
クローンAII394(JMab−139): 3−13
<軽鎖V領域遺伝子>
クローンAIH5D3(JMab−136): L5
クローンAII289(JMab−138): A27
クローンAII394(JMab−139): A27
【0199】
実施例11 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の遅延型過敏症(delayed−type hypersensitivity;DTH)の抑制効果
生体にとって有害な抗原(ウイルス、細菌及び寄生虫などの病原微生物や外来異物など)を排除しようとする生体の免疫応答システムは、自然免疫応答と獲得免疫応答(後天性免疫)に大別される。
前者は、食細胞(多形核白血球、単球、マクロファージなど)による貪食、ナチュラルキラー(NK)細胞による攻撃、及び補体による抗原のオプソニン化などのような非特異的な認識による排除機構である。
後者の獲得免疫応答は、該抗原に対する特異性を獲得(活性化)したリンパ球(主にT細胞、B細胞)による排除機構である。
獲得免疫応答は、細胞性免疫と体液性免疫にさらに大別される。
細胞性免疫は、抗体依存性の体液性免疫とは異なり、主としてT細胞が直接標的である抗原に作用して発現される免疫反応である。細胞性免疫は、ウイルスや腫瘍に対する免疫反応、組織や臓器の移植後に惹起される免疫反応、ある種の薬物アレルギー、及び一部の自己免疫疾患などに関与していることが分かっている。
【0200】
この細胞性免疫の最も代表的な現象として、ツベルクリンアレルギー(ツベルクリン過敏症とほぼ同義)がよく知られている。ツベルクリンアレルギーは、結核菌の感染にともなって成立する遅延型アレルギーであり、結核菌の培養液中に生成されるツベルクリン蛋白質を生体の皮内に注射して免疫反応を惹起することにより誘導される。
遅延型アレルギーは、抗原により感作されたT細胞(抗原を記憶したメモリーT細胞)により仲介されるアレルギーであり、抗原に感作された生体は同抗原と再接触した際に起こる当該メモリーT細胞による炎症を伴うアレルギー反応に発現に24乃至48時間を要することから遅延型と呼ばれている。
遅延型アレルギーの代表例であるツベルクリンアレルギーの現象は、動物が結核菌による感作が成立しているか否かの有無の診断のための「ツベルクリンテスト」に普遍的に応用されている。即ち、結核菌の培養液から精製したツベルクリン蛋白質である精製ツベルクリン(purified protein derivative; PPD;一般診断においては、0.05μg/0.1ml(2.5TU)を0.1ml))を動物の皮内に投与し、投与後48時間に投与部位の皮膚の発赤の長径を測定してその長径により結核菌の感染の有無を診断する方法である。発赤の長径が4mmまでを陰性、4〜9mmを疑陽性、及び10mm以上を陽性としている。
【0201】
細胞性免疫により惹起される遅延型アレルギーとしては、上記の結核菌由来ツベルクリンアレルギーのような感染病原体抗原に対するアレルギーの他に、微量の蛋白質などに対して一過性に出現するジョーンズ・モート型遅延型アレルギー、塩化ピクリルなどの薬物や漆などの植物毒に対する接触性アレルギー、あるいは同種移植片の移植で見られる移植拒絶に関与するアレルギーなどが挙げられる。
【0202】
本試験においては、上述のツベルクリンテストを応用して、抗AILIM抗体の遅延型過敏症(遅延型アレルギー)の抑制効果を評価した。試験は下記のようにして行った。
ウシ型結核菌の弱毒生菌であるBCG(Bacille de Calmette et Guerin)の免疫感作が成立しているのカニクイザル(雄、体重:6.0乃至8.5kg、環境バイリス研究所製)の各々(各群3匹)を塩酸ケタミン(10mg/kg、筋肉内投与)で麻酔した後、下記のいずれかの試験試料を、0.1ml/1投与部位(6投与部位/匹)の濃度で胸部表皮内に投与した。なお、試料を投与する各部位の間隔を3cm以上離した。
【0203】
(1)抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(JMab−136;0.2mg;10μg/1投与部位)とツベルクリン(4μg/生理食塩水1ml)の1:1の混合溶液。
(2)抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(JMab−136;2mg;100μg/1投与部位)とツベルクリン(4μg/生理食塩水1ml)の1:1の混合溶液。
(3)対照としてのリン酸緩衝液(PBS(−))。
(4)陽性対照としての市販のステロイド抗炎症剤プレドニゾロン(Prednisolone;0.2mg;10μg/1投与部位)とツベルクリン(4μg/生理食塩水1ml)の1:1の混合溶液。
(5)陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体(実施例<2−2>;0.2mg;10μg/1投与部位)とツベルクリン(4μg/生理食塩水1ml)の1:1の混合溶液。。
各試料の投与から24時間後に各投与部位の発赤の長径及び短径を測定し発赤の面積を算出した。
結果を図72に示した。
この結果、抗AILIM抗体を投与したいずれの群においても、対照及び陰性対照に比べ、遅延型アレルギーによる発赤が有意に抑制された。また、その抑制効果は、陽性対照であるステロイド性抗炎症剤と同程度であった。
【0204】
実施例12 移植片対宿主病(GVHD)患者の各組織でのAILIMの発現の解析
ドナーから同種移植を受けた後に臨床的に急性または慢性の移植片対宿主病(graft versus host disease;GVHD)と診断されたレシピエントである患者から採取した種々の生検組織でのAILIMの発現の有無を、常法に従って前記実施例で作製した抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(JMab−36)を用いたHE染色法により組織染色することにより分析した。
急性GVHD患者(28例)の種々組織から採取した33検体並びに慢性GVHD患者(5例)より5検体について解析した。
その結果、急性GVHD患者については、皮膚組織では29検体中の15検体がAILIM陽性、胃組織では3検体中1検体がAILIM陽性、また結腸組織では1検体中1検体がAILIM陽性であった。慢性GVHD患者においては、皮膚組織では3検体中1検体がAILIM陽性であり、また結腸組織では2検体中2検体がAILIM陽性であった。さらに、リンパ球細胞の浸潤が著明な検体では、13検体中10検体がAILIM陽性であった。
【0205】
実施例13 抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のサルT細胞に対するコスティミュレイトリーシグナル伝達活性
実施例7では、本発明の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体が、ヒトT細胞反応の制御能、具体的にはAILIMを介したコスティミュレイトリーシグナルの細胞内への伝達を制御することによるヒトT細胞を増殖促進させることを実証した。そこで、、本試験においては該ヒトモノクローナル抗体のサルのT細胞に対する細胞増殖促進能の有無を実施例7と同様にして解析した。
【0206】
<13−1> 抗体の希釈
抗ヒトCD3モノクローナル抗体SP34(BD−Pharmingen製)を、リン酸緩衝液(PBS)で最終濃度1μg/mlとなるように希釈した。
前記で調製した抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMAb136を、PBSで最終濃度が40μg/mlとなるように希釈した後、PBSでさらに各種濃度に希釈した(40μg/ml乃至0.064μg/ml)。
【0207】
<13−2> 抗体によりマイクロプレートのコーティング
96ウェルマイクロプレート(複数枚)の各ウェルに、抗ヒトCD3モノクローナル抗体SP34(1μg/mlを25μl/well)及び抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMAb136(40μg/ml乃至0.064μg/mlを25μl)、37℃で2時間インキュベーションした。次いで、抗体を捨て、各ウェルをPBSで3回洗浄した。洗浄後、各ウェルに、10%FCS含有RPMI1640培地(100μl/well)を加え、37℃で1時間インキュベーションして、上記抗体でプレートの各ウェルをコーティングした。
なお、対照抗体として、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに、抗KLHヒトモノクローナル抗体(JMab23とも別称する。前記実施例)を用いて、上記と同様にしてプレートのコーティングを行った。
これらの抗体コーティングマイクロプレートを以下の試験で用いた。
【0208】
<13−3> サルT細胞懸濁液の調製
カニクイザルの末梢血を採取し、NycoPrep1.077A(Nycomed製)を用いた密度勾配遠心により単核球を分画した。実験操作マニュアルに従い、抗ヒトCD4抗体M−T477(BD−Pharmingen製)、抗ヒトCD8抗体RPA−T8(BD−Pharmingen製)、抗マウスIgGマイクロビーズ(Miltenyi製)及びマグネティックソーターを用いて、該カニクイサル単核球からサルT細胞を分離取得した。該T細胞の細胞数を、血球計算盤により計数した。該サルT細胞を、10%FCS含有RPMI1640培地中に懸濁しサルT細胞懸濁液(1×106細胞/ml)を調製した。
【0209】
<13−4> 細胞培養
(1)抗ヒトCD3抗体と抗ヒトAILIM抗体をコートしたマイクロプレートでの培養
前記の抗体コーティングマイクロプレートの各ウェルに、サルT細胞懸濁液(100μl/well;1×105cells/well)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で2日間培養した。
培養後、各々のマイクロプレートを以下の試験に用いた。
【0210】
<13−5> T細胞増殖活性の測定
前記の培養後の各プレートの各ウェルに、methyl[3H]thymidine(0.5μCi/well;Amersham Pharmacia製)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で6時間インキュベーションした。培養後、セルハーベスターを用いて、細胞をGF/Cフィルター(Packard製)上にトラップした。次いで、フィルターを、40℃で3時間以上乾燥させた後、Microscinti 0(20μl/well;Packard製)を加えた。βカウンター(TOP COUNT)を用いて、フィルター上にトラップされた細胞に取込まれている3Hの放射活性を測定し、培養後のT細胞の増殖の程度を解析した。
結果を図73に示す。
本試験の結果、抗ヒトAILIMモノクローナル抗体(ヒトモノクローナル抗体またはマウスモノクローナル抗体)を抗ヒトCD3抗体とともにコートしたマイクロプレートを用いた場合には、サルT細胞の濃度依存的な有意な増殖が認められた。
この結果は、また本発明の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体が、サルのAILIMにも結合しサルのAILIMの機能を制御する活性を有することを示すものである。
【0211】
実施例14 AILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定、定量する方法の構築
AILIM(ICOS)に結合する物質あるいはAILIMリガンド(B7h/B7RP1/GL50/LICOS)を同定または定量可能なELISA(Enzyme−linked Immuno solvent assay)を構築した。
下記に一例として詳述する方法は、当該物質が可溶性ヒトAILIM(hAILIM−IgFc)と可溶性ヒトAILIMリガンド(hB7h−IgFc)の結合を阻害する程度をELISAにより評価することを原理とする。
【0212】
<14−1> 試料
以下の試料を用いた。
(1)Streptavidin−HRP(Southern Biotechnology Associates,Inc.製)。
(2)可溶性ヒトAILIMリガンド(ヒトB7hの細胞外領域とヒトIgG1の定常領域とからなる融合タンパク)
次項<14−2>のようにして作製した。
(3)ビオチン標識可溶性AILIM−IgFc
本発明者の一人である手塚の他の先の出願(日本国特許出願公開11−29599号公報(実施例16(2))及び国際特許出願公開WO98/38216号公報(実施例16(2))の方法により調製したものをさらに精製することにより調製した。
(4)抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体(JMab−136;上記)。
(5)抗KLHヒトモノクローナル抗体(陰性対照抗体;JMab−23;上記)。
(6)リン酸緩衝液(PBS(−);日研生物製)。
(7)PRMI1640培地(日研生物製)。
(8)牛胎児血清(FCS;JRH−Bioscience製)。
(9)30%牛血清アルブミン(BSA;Sigma製)。
(10)Tween20(BioRad製)。
(11)TMB+ substrate chromogen (Dako製)。
【0213】
<14−2> 可溶性ヒトAILIMリガンド(ヒトB7hの細胞外領域とヒトIgG1の定常領域との融合蛋白(hB7h−IgFc))の調製
前述の実施例と同様にしてヒト末梢血由来の単核球からtotal RNAを調製した。
調製したtotal RNA(5μg)を鋳型とし、Superscript Preamplification System for First Strand cDNA Sythesis (GIBCO−BRL製)を用いてcDNAを合成した。次いで、ヒトAILIMリガンド(hB7h)の細胞外領域をコードするcDNAをPCRで増幅するために、末端にXhoI切断部位を有する5’プライマー(5’−GAGGTCTCCGCCCTCGAGATGCGGCTGGGCAGTCC−3’、配列番号39)及びBamHI切断部位を有する3’プライマー(5’−CACAGGACAGCCAGGGGATCCCACGTGGCCGCG−3’、配列番号40)を設計、合成した。得られたcDNAを鋳型として該プライマーを用いてPCRを行い、両端にXhoI及びBamHI切断部位を各々有するヒトB7hの細胞外領域をコードするcDNAを含むcDNAを調製した。得られたPCR産物をXhoI及びBamHIで消化し、アガロースゲル電気泳動し、目的の細胞外領域をコードするcDNA断片と予測される約720bpのサイズのバンドを単離した。単離されたcDNA断片を、XhoI及びBamHIで切断したプラスミドpBluescript II SK(+)(Stratagene製)中にサブクローニングした。自動蛍光DNAシークエンサー(Applied Biosystems製)による配列解析により、該cDNA断片がヒトB7hの細胞外領域をコードする領域を含むことを確認した。
【0214】
一方、融合パートナーとしてのヒトIgG1のFcをコードするDNAは、プラスミ ド(Cell, Vol.61, p.1303−1313, 1990参照。マサチューセッツ・ゼネラル・ホ スピタルのシード博士(B. Seed)らにより作製)を、BamHI及びXbaIで消化することによりBamHI−XbaIDNA断片(約1.3kb)として切り出した。この断片には、ヒトIgG1のヒンジ領域、Cγ12、及びCγ13の各々コードするエクソンが含まれる。
前記のようにして作製したヒトB7h(hB7h)の細胞外領域をコードするXhoI−BamHI断片、及びヒトIgG1のFc(「IgFc」と略記する)をコードするエクソンを含むBamHI−XbaI断片を、XhoI及びXbaIで切断したプラスミドpBluescript II SK(+)(Stratagene製)中にサブクローニングした。
次いで、該プラスミドをXhoI及びXbaIで消化し、ヒトB7hの細胞外領域とヒトIgFcとからなる融合DNAを含む約1.8kbのDNA断片を切りだした。この融合DNA断片を、T4 DNAリガーゼを用いて、発現ベクターpME18S(Medical Immunology, Vol.20, No.1, p.27−32, 1990、及び実験医学(別冊):「遺伝子工学ハンドブック」、羊土社、第101−107頁、1992年)のXhoI及びXbaI部位に挿入し、プラスミドphB7h−IgFcを構築した。
【0215】
エレクトロポレーション法により、10%ウシ胎児血清及びアンピシリンを含むDMEM培地中でサブコンフルエントに単層培養したCOS7細胞(ATCC CRL−1651)を、プラスミドphB7h−IgFcで形質転換し、形質転換細胞を取得した。
形質転換細胞を、無血清ASF104培地中で72時間培養することによりhB7h−IgFcを発現させた。
HB7h−IgFcは、Protein G Sepharoseアフィニティ−カラム(Amersham Pharmacia製) を用いて次のように精製した。
前記培養上清を遠心分離して得た遠心上清を、予め結合緩衝液(binding buffer)で平衡化したProtein G Sepharoseアフィニティーカラムに加えた。次いで、カラムを結合緩衝液で洗浄した後、溶出緩衝液(elution buffer)で溶出させた。溶出液を回収し、リン酸緩衝液で2回以上外液交換することにより透析し、精製hB7h−IgFcを得た。
【0216】
<14−3> 抗体及び可溶性ヒトAILIM(hAILIM−IgFc)の希釈及び、それらの反応抗ヒトAILIMモノクローナル抗体(JMab−136)及び陰性対照抗体である抗KLHヒトモノクローナル抗体(JMab−23)は各々、20μg/mlの溶液を11段階に希釈した後、各サンプル200μlに10%FCS含有RPMI1640培地(200μl)を加えて混和し、種々濃度の溶液を調製した。調製した種々濃度の溶液の各々に、ビオチン標識hAILIM−IgFC(2μl/tube;終濃度1μg/ml)を添加、混和した後、室温で30分間インキュベートした。
【0217】
<14−4> 抗AILIMモノクローナル抗体によるhAILIM−IgFcとhB7h−IgFcの結合の阻害活性の測定
96ウェルマイクロプレートにhB7h−IgFc(50μl/well(800ng/well))を加え、プレートをシールした後、37℃で1時間インキュベートした。各ウェルから溶液を除去し、PBS(120μl)で3回洗浄した。次いで、各ウェルに0.5%BSA含有PBS(100μl/well)を加え未反応部分をブロックし、プレートをシールした後、37℃で1時間インキュベートした。反応後、溶液を除去し、PBS(120μl)で3回洗浄した。次いで、<14−3>で調製した各試料(50μl/well)を加え、プレートをシールした後37℃で1時間インキュベートした。各ウェルから溶液を除去し、37℃に温めた10%FCS含有RPMI1640培地(120μl)で3回洗浄した。次いで、各ウェルに3.7%ホルマリン含有PBS(100μl/well)を加え、氷上で5分間インキュベートした。各ウェルから溶液を除去した後、0.1%Tween20(120μl)で3回洗浄した。次いで、Streptavidin−HRP(50μl/well)を加え、プレートをシール後室温で30分間インキュベートした。各ウェルから溶液を除去し、0.1%Tween20含有PBS(120μl)で3回洗浄した。次いで、TMB+substrate chromogen(50μl/well)を加え、室温で20分間インキュベートした。次いで、2N硫酸(50μl/well)を加え、反応を停止させ、THERMO max(Molecular Devices製)を用いて、450nmでの吸光度を測定した。
結果を図74乃至図76に示す。
この結果、hAILIM−IgFcとhB7h−IgFcの結合の抗AILIM抗体による用量依存的な阻害活性が測定された。
従って、本方法に例示されるようなアッセイ系を用いれば、AILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質(例えば、抗体または合成低分子化合物)をスクリーニングし、同定することができることが示された。
【0218】
実施例15 AILIM−AILIMリガンドを介するコスティミュレイトリーシグナル伝達によるヒトT細胞の増殖に対する抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の抑制活性
本発明の抗ヒトAILIMモノクローナル抗体が、ヒトT細胞上のAILIMを介するシグナル伝達を制御する能力を有するか否かを、ヒトT細胞をAILIMリガンド(B7h/B7RP1/GL50/LICOS)と接触させて誘導される細胞増殖の該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による阻害効果を測定することにより解析した。
【0219】
<15−1> 抗体等の希釈
抗ヒトCD3モノクローナル抗体OKT3(ATCC CRL−8001)を、リン酸緩衝液(PBS)で最終濃度8μg/mlとなるように希釈した。
前記で調製した可溶性ヒトAILIMリガンド(hB7h−IgFc)を、PBSで最終濃度が40μg/mlとなるように希釈した後、PBSでさらに各種濃度に希釈した(40μg/ml乃至0.0064μg/ml)。
【0220】
<15−2> 抗体によるマイクロプレートのコーティング
96ウェルマイクロプレート(複数枚)の各ウェルに、(1)抗ヒトCD3モノクローナル抗体OKT3(8μg/mlを25μl/well)及びhB7h−IgFc(40μg/ml乃至0.0064μg/mlを25μl)を加え、37℃で2時間インキュベーションした。次いで、抗体を捨て、各ウェルをPBSで3回洗浄した。洗浄後、各ウェルに、10%FCS含有RPMI1640培地(100μl/well)を加え、37℃で1時間インキュベーションして、プレートの各ウェルをコーティングした。
【0221】
<15−3> ヒトT細胞懸濁液の調製
健常人の末梢血を採取し、LymphoPrep(Nycomed製)を用いた密度勾配遠心により単核球を分画した。実験操作マニュアルに従い、Pan−T cell Isolation Kit(Miltenyi製)及びマグネティックソーターを用いて、該ヒト単核球からヒトT細胞を分離取得した。該T細胞の細胞数を、血球計算盤により計数した。該ヒトT細胞を、抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab136(20μg/ml)を加えた10%FCS含有RPMI1640培地中に懸濁しヒトT細胞懸濁液(1×106細胞/ml)を調製し、室温で30分間インキュベートした。
なお、陰性対照抗体には、抗KLHヒトモノクローナル抗体JMAb23(20μg/ml)を用いた。
【0222】
<15−4> 細胞培養
前記のとおりにして抗ヒトCD3抗体とhB7h−IgFcでコートしたマイクロプレート各ウェルに、ヒトT細胞懸濁液(100μl/well;1×105cells/well)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で3日間培養した。
【0223】
<15−5> T細胞増殖活性の測定
前記の培養後の各プレートの各ウェルに、methyl[3H]thymidine(0.5μCi/well;Amersham Pharmacia製)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で6時間インキュベーションした。培養後、セルハーベスターを用いて、細胞をGF/Cフィルター(Packard製)上にトラップした。次いで、フィルターを、40℃で3時間以上乾燥させた後、Microscinti 0(20μl/well;Packard製)を加えた。βカウンター(TOP COUNT)を用いて、フィルター上にトラップされた細胞に取込まれている3Hの放射活性を測定し、培養後のヒトT細胞の増殖の程度を解析した。
結果を図77に示す。
本試験の結果、ヒトB7h−IgFc濃度依存的なヒトT細胞の有意な増殖が観察された(陰性対照抗体を用いた試験)。さらに、当該ヒトT細胞の増殖が、抗ヒトAILIMモノクローナル抗体により有意に抑制された。
【0224】
実施例16 AILIM−AILIMリガンドを介するコスティミュレイトリーシグナル伝達によるサルT細胞の増殖に対する抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の抑制活性
前記実施例15の試験をヒトT細胞の代わりにサルのT細胞を用いて同様にして行った。
【0225】
<16−1> 抗体等の希釈
抗ヒトCD3モノクローナル抗体SP34(BD−Pharmingen製)を、リン酸緩衝液(PBS)で最終濃度1μg/mlとなるように希釈した。
前記で調製したヒトB7h−IgFcを、PBSで最終濃度が40μg/mlとなるように希釈した後、PBSでさらに各種濃度に希釈した(40μg/ml乃至0.0064μg/ml)。
【0226】
<16−2> 抗体によりマイクロプレートのコーティング
96ウェルマイクロプレート(複数枚)の各ウェルに、(1)抗ヒトCD3モノクローナル抗体SP34(BD−Pharmingen製)(1μg/mlを25μl/well)及びヒトB7h−IgFc(40μg/ml乃至0.0064μg/mlを25μl)を加え、37℃で2時間インキュベーションした。次いで、抗体を捨て、各ウェルをPBSで3回洗浄した。洗浄後、各ウェルに、10%FCS含有RPMI1640培地(100μl/well)を加え、37℃で1時間インキュベーションして、プレートの各ウェルをコーティングした。
【0227】
<16−3> サルT細胞懸濁液の調製
カニクイザルの末梢血を採取し、NycoPrep1.077A(Nycomed製)を用いた密度勾配遠心により単核球を分画した。実験操作マニュアルに従い、抗ヒトCD4抗体M−T477(BD−Pharmingen製)、抗ヒトCD8抗体RPA−T8(BD−Pharmingen製)、抗マウスIgGマイクロビーズ(Miltenyi製)及びマグネティックソーターを用いて、該カニクイサル単核球からサルT細胞を分離取得した。該T細胞の細胞数を、血球計算盤により計数した。該サルT細胞を、抗ヒトAIlIMヒトモノクローナル抗体JMab−136(20μg/ml)を加えた10%FCS含有RPMI1640培地中に懸濁しサルT細胞懸濁液(1×106細胞/ml)を調製し、室温で30分間インキュベートした。
なお、陰性対照抗体として抗KLHヒトモノクローナル抗体JMab−23(20μg/ml)を用いた。
【0228】
<16−4> 細胞培養
前記のとおりにして抗ヒトCD3抗体とhB7h−IgFcでコートしたマイクロプレート各ウェルに、サルT細胞懸濁液(100μl/well;1×105cells/well)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で3日間培養した。
【0229】
<16−5> T細胞増殖活性の測定
前記の培養後の各プレートの各ウェルに、methyl[3H]thymidine(0.5μCi/well;Amersham Pharmacia製)を加え、CO2インキュベーター内で37℃で6時間インキュベーションした。培養後、セルハーベスターを用いて、細胞をGF/Cフィルター(Packard製)上にトラップした。次いで、フィルターを、40℃で3時間以上乾燥させた後、Microscinti 0(20μl/well;Packard製)を加えた。βカウンター(TOP COUNT)を用いて、フィルター上にトラップされた細胞に取込まれている3Hの放射活性を測定し、培養後のT細胞の増殖の程度を解析した。
結果を図78に示す。
本試験の結果、ヒトB7h−IgFc濃度依存的なサルT細胞の有意な増殖が観察された(陰性対照抗体を用いた試験)。さらに、当該サルT細胞の増殖が、抗ヒトAILIMモノクローナル抗体により有意に抑制された。
【0230】
【発明の効果】
本発明のヒトAILIMに結合するヒトモノクローナル抗体は、ヒトに由来する抗体であることから、マウス由来の抗体等の非ヒト哺乳動物由来の抗体からなる抗体医薬品の治療上の大きな問題点(副作用)であったヒトに対する抗原性、即ちHAMA(Human anti−mouse antigenicity)に起因する宿主の重篤な免疫拒絶反応を全く惹起しないことから、抗体の医薬品としての価値を劇的に増大させるものである。
【0231】
従って、本発明のAILIM(特に、ヒトAILIM)に対するヒトモノクローナル抗体及び該ヒトモノクローナル抗体からなる医薬組成物は、HAMAに起因する宿主の免疫拒絶反応を惹起することなく、AILIMを発現する細胞へのAILIMを介するコスティミュレイトリーシグナル(副刺激シグナル)の伝達が関与する種々の生体反応(例えば、AILIMを発現する細胞の細胞増殖、AILIMを発現する細胞によるサイトカインの産生、AILIMを発現する細胞の免疫細胞溶解(immune cytolysis)若しくは細胞死(apoptosis)、及びAILIMを発現する細胞に対する抗体依存性細胞障害を誘導する活性など)を制御するための医薬品として、及び/または該AILIMを介するシグナル伝達が関与する種々の疾患の発症及び/または進行を抑制、阻止し、該疾患を治療または予防することが可能である。
【0232】
具体的には、本発明の抗AILIMヒトモノクローナル抗体若しくはその一部を活性生物とする医薬品を提供することにより、例えば、自己免疫疾患またはアレルギー性疾患(特には、細胞性免疫により惹起される自己免疫疾患や遅延型アレルギー)に分類される種々の疾患(例えば、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、自己免疫性甲状腺炎、アレルギー性接触性皮膚炎、慢性炎症性皮膚疾患である扁平苔癬、全身性エリテマトーデス、インスリン依存性糖尿病及び乾癬など); 関節症(例えば、関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA)、変形性関節症(osteoarthritis; OA))、炎症(例えば、肝炎); 移植片対宿主反応(graft versus host reaction; GVH reaction); 移植片対宿主病(graft versus host disease; GVHD); 組織(皮膚、角膜、骨などの組織)若しくは臓器(肝臓、心臓、肺、腎臓、膵臓など)の移植(同種移植または異種移植)に伴う免疫拒絶反応; 外来抗原若しくは自己抗原により惹起される免疫反応(例えば、該抗原に対する抗体の産生、細胞増殖、サイトカインの産生など); 及び腸管免疫の異常に起因する可能性を有する疾患(具体的には、炎症性腸疾患(特には、クローン病及び潰瘍性大腸炎)や食餌性アレルギー)などの抑制、または治療及び予防が可能となる。
【0233】
本発明の医薬組成物はまた、抗炎症薬としての種々のステロイド剤が適用されているような任意の炎症、例えば、種々の関節炎(関節リウマチ、変形性関節症など)に伴う炎症、肺炎、肝炎(ウイルス性の肝炎を含む)、感染症に伴う炎症、炎症性腸疾患、腸炎、腎炎(糸球体腎炎、腎線維症に伴う炎症)、胃炎、血管炎、膵炎、腹膜炎、気管支炎、心筋炎、脳炎、虚血後再潅流障害(心筋虚血再潅流障害など)における炎症、組織や臓器の移植後免疫拒絶に起因する炎症、火傷、種々の皮膚の炎症(乾癬、アレルギー性接触性皮膚炎、慢性炎症性皮膚疾患である扁平苔癬など)、多発性臓器障害における炎症、PTCAやPTCRの術後における炎症、及び動脈硬化症に伴う炎症、自己免疫性甲状腺炎などの治療または予防を可能とする。
さらには、上記の組織や臓器の移植に伴う免疫拒絶反応の抑制/治療分野においては、本発明の医薬組成物を、そのような移植治療での免疫拒絶反応の抑制のために施されている既存の免疫抑制剤と併用することにより当該既存薬単独での移植片拒絶反応の抑制の効果を増大させることが可能である。
また、本発明の1つであるAILIMまたはAILIMリガンドに結合する物質を同定する方法を用いれば、AILIMまたはAILIMリガンドに結合して、両者の相互作用によるシグナル伝達を調節することにより上述のような種々の疾患を治療し得る潜在的な活性を有する医薬(化学合成化合物や抗体)をスクリーニングして選択することが可能となる。
【0234】
【配列表】
【0235】
「配列表フリーテキスト」
配列番号:1
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列NotI−T。
配列番号:2
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したリンカー配列20adp。
配列番号:3
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したリンカー配列24adp。
配列番号:4
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HIGLC。
配列番号:5
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列NHCc2。
配列番号:6
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列EXcellE。
配列番号:7
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列ck117。
配列番号:8
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列M13R。
配列番号:9
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列136H。
配列番号:10
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列138/9H。
配列番号:11
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列AILIMHC1。
配列番号:12
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc1。
配列番号:13
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc7。
配列番号:14
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc8。
配列番号:15
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc3。
配列番号:16
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc4。
配列番号:17
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc6。
配列番号:18
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HIGHC。
配列番号:19
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc9。
配列番号:20
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HCc5。
配列番号:21
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列polyA。
配列番号:22
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列AILIMLC1。
配列番号:23
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列AILIMLC2。
配列番号:24
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列LCc1。
配列番号:25
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列LCc2。
配列番号:26
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列HIK。
配列番号:39
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列。
配列番号:40
他の情報:人工配列についての記載:人工的に合成したプライマー配列。
【0236】
【図面の簡単な説明】
【図1】細胞ELISAの結果をフローサイトメーターを用いて解析した抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体に対する抗ヒトIgG抗体、抗ヒトIgκ抗体及び抗ヒトIgFc抗体の各々の反応性を示す図。
分図(a)乃至(l)は各々下記の試験結果を示す。
分図(a):野生型HPB−ALL細胞を蒔いたマイクロプレートに一次抗体を未添加で二次抗体としてのビオチン標識抗ヒトIgG抗体を加えた場合の試験結果。
分図(b):野生型HPB−ALL細胞を蒔いたマイクロプレートに一次抗体を未添加で二次抗体としてのビオチン標識抗ヒトIgκ抗体を加えた場合の試験結果。
分図(c): 野生型HPB−ALL細胞を蒔いたマイクロプレートに一次抗体を未添加で二次抗体としてのビオチン標識抗ヒトIgFc抗体を加えた場合の試験結果。
分図(d):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgG抗体を用いた場合の試験結果。
分図(e):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgκ抗体を用いた場合の試験結果。
分図(f):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgFc抗体を用いた場合の試験結果。
分図(g):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgG抗体を用いた場合の試験結果。
分図(h):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgκ抗体を用いた場合の試験結果。
分図(i):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgFc抗体を用いた場合の試験結果。
分図(j):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgG抗体を用いた場合の試験結果。
分図(k):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgκ抗体を用いた場合の試験結果。
分図(l):一次抗体として抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139を用い、二次抗体としてビオチン標識抗ヒトIgFc抗体を用いた場合の試験結果。
なお、各々の分図中の白抜きカーブは対照抗体である抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図2】抗ヒトIgG抗体を用いたサンドイッチELISAにより定量したヒトIgGモノクローナル抗体(標準物質)の検量線を示す図。縦軸は蛍光強度を示し、横軸は該標準物質の濃度を示す。
【図3】各種の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のヒトAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「human」なる用語は、該ヒトAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図4】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体または陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体のヒトAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「human」なる用語は、該ヒトAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図5】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「human」なる用語は、該ヒトAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図6】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のヒトAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「human」なる用語は、該ヒトAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図7】抗マウスAILIMラットモノクローナル抗体のマウスAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「mouse」なる用語は、該マウスAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図8】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体または陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体のマウスAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「mouse」なる用語は、該マウスAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図9】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のマウスAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「mouse」なる用語は、該マウスAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図10】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のマウスAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「mouse」なる用語は、該マウスAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図11】抗ラットAILIMマウスモノクローナル抗体のラットAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「rat」なる用語は、該ラットAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図12】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体または陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体のラットAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「rat」なる用語は、該ラットAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図13】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のラットAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「rat」なる用語は、該ラットAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図14】各種の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のラットAILIM高発現組換えCHO細胞または野生型CHO細胞への結合活性を示す図。縦軸は組換え該結合活性の指標となる蛍光強度を示し、横軸は加えた抗体の濃度を示す。なお、図中の「CHO」なる用語は、該野生型CHO細胞への結合試験であることを示し、また「rat」なる用語は、該ラットAILIM高発現組換えCHO細胞への結合試験であることを示す。
【図15】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーA」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
【図16】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーA」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
【図17】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーB」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図18】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーB」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図19】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーB」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図20】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーC」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図21】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーC」由来のT細胞の増殖活性を示す図。縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。また、各種表記は下記を意味する。「124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab127。
【図22】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーC」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab136。
【図23】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーC」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab137。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab139。
【図24】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーC」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab141。
【図25】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図26】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab127。
【図27】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab136。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab137。
【図28】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab137。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab139。
【図29】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab141。
【図30】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーE」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図31】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーE」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab127。
【図32】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーE」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab136。
【図33】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーE」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab137。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab139。
【図34】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーE」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab141。
【図35】抗ヒトCD3モノクローナル抗体のみをコーティングしたマイクロプレートを用い、且つ抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体を溶液の状態(液相)で加えた場合の種々の抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図36】抗ヒトCD3モノクローナル抗体のみをコーティングしたマイクロプレートを用い、且つ抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体を溶液の状態(液相)で加えた場合の種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab127。
【図37】抗ヒトCD3モノクローナル抗体のみをコーティングしたマイクロプレートを用い、且つ抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体を溶液の状態(液相)で加えた場合の種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab136。
【図38】抗ヒトCD3モノクローナル抗体のみをコーティングしたマイクロプレートを用い、且つ抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体を溶液の状態(液相)で加えた場合の種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab137。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab139。
【図39】抗ヒトCD3モノクローナル抗体のみをコーティングしたマイクロプレートを用い、且つ抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体を溶液の状態(液相)で加えた場合の種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、健常人「ドナーD」由来のT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab141。
【図40】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーB」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図41】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーB」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図42】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーB」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図43】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーC」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「JHC1」は、該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗ヒトCETPモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図44】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーC」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab127。
【図45】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーC」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab136。
【図46】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーC」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab137。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab139。
【図47】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレート中で培養した健常人「ドナーC」由来のT細胞の培養上清中に産生されたIFN−γの量を示す図。
縦軸はIFN−γの濃度を示し、横軸は該抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
また、各種表記は下記を意味する。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab141。
【図48】健常人「ドナーA」のT細胞を健常人「ドナーD」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「CD80+86」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「mIgG1」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CTLA4−Ig」:ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図49】健常人「ドナーA」のT細胞を健常人「ドナーD」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−127。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−137。
【図50】健常人「ドナーD」のT細胞を健常人「ドナーB」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「CD80+86」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「mIgG1」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CTLA4−Ig」:ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図51】健常人「ドナーD」のT細胞を健常人「ドナーB」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−127。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−137。
【図52】健常人「ドナーC」のT細胞を健常人「ドナーA」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「CD80+86」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「mIgG1」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CTLA4−Ig」:ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図53】健常人「ドナーC」のT細胞を健常人「ドナーA」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−127。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−137。
【図54】健常人「ドナーE」のT細胞を健常人「ドナーG」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「control mIgG」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CD80+86 Ab」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
「CTLA4−Ig」:ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子。
【図55】健常人「ドナーE」のT細胞を健常人「ドナーG」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−141。
【図56】健常人「ドナーF」のT細胞を健常人「ドナーE」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「control mIgG」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CD80+86 Ab」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
「CTLA4−Ig」:ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子。
【図57】健常人「ドナーF」のT細胞を健常人「ドナーE」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−141。
【図58】健常人「ドナーG」のT細胞を健常人「ドナーF」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「control mIgG」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CD80+86 Ab」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
「CTLA4−Ig」:ヒトCTLA4−IgFcキメラ分子。
【図59】健常人「ドナーG」のT細胞を健常人「ドナーF」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−141。
【図60】健常人「ドナーA」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーD」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「CD80+86」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「mIgG1」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図61】健常人「ドナーA」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーD」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−127。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−137。
【図62】健常人「ドナーD」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーB」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「CD80+86」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「mIgG1」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図63】健常人「ドナーD」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーB」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−127。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−137。
【図64】健常人「ドナーC」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーA」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「CD80+86」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「mIgG1」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図65】健常人「ドナーC」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーA」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−124」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−124。
「126」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−126。
「127」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−127。
「128」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−128。
「135」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−135。
「136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「137」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−137。
【図66】健常人「ドナーE」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーG」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「control mIgG」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CD80+86 Ab」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図67】健常人「ドナーE」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーG」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−141。
【図68】健常人「ドナーG」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーF」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の対照被験物質による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「control mIgG」:抗ヒトCD34/IgG1マウスモノクローナル抗体。
「CD80+86 Ab」:抗CD80抗体と抗CD86抗体との混合物。
「SA12」:抗ヒトAILIMマウスモノクローナル抗体。
【図69】健常人「ドナーG」のT細胞を、予めヒトCTLA4−Igキメラ分子の存在下で前培養した健常人「ドナーF」のPBMCと培養した場合の混合リンパ球反応(MLR)での該T細胞の増殖試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体による該T細胞の増殖の抑制効果を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該被験物質の濃度を示す。
なお、図中の各種表記は下記を意味する。
「anti−KLH」:陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体。
「JMab−136」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−136。
「138」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−138。
「139」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−139。
「140」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−140。
「141」:抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体JMab−141。
【図70】野生型CHO細胞を標的細胞として用いた場合の、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体及び対照抗体の各々のADCC誘導活性を示す図。
縦軸は、該抗体によるADCC誘導活性により起こる細胞障害率を示し、横軸は該抗体の濃度を示す。
【図71】ヒトAILIM高発現組換えCHO細胞を標的細胞として用いた場合の、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体及び対照抗体の各々のADCC誘導活性を示す図。
縦軸は、該抗体によるADCC誘導活性により起こる細胞障害率を示し、横軸は該抗体の濃度を示す。
【図72】抗AILIM抗体による遅延型アレルギーの抑制効果を示す図。
縦軸は、遅延型アレルギー発症の指標である発赤の面積を示し、横軸は被験動物に投与した試料の種類を示す。
【図73】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体をコーティングしたマイクロプレートを用いた種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体のコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、サルT細胞の増殖活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の濃度を示す。
なお、図中の「anti−KLH」は、該抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体の代わりに陰性対照としての抗KLHヒトモノクローナル抗体を用いた場合の試験結果を示す。
【図74】種々濃度の可溶性AILIMリガンド(hB7h−IgFc)と可溶性AILIM(AILIM−IgFc)との結合の陰性対照抗体による阻害活性を示す図。
縦軸は阻害活性の指標である吸光度を示し、横軸は可溶性AILIMの濃度を示す。
【図75】種々濃度の可溶性AILIMリガンド(hB7h−IgFc)と可溶性AILIM(AILIM−IgFc)との結合の抗AILIM抗体による阻害活性を示す図。
縦軸は阻害活性の指標である吸光度を示し、横軸は可溶性AILIMの濃度を示す。
【図76】可溶性AILIMリガンド(hB7h−IgFc)と可溶性AILIM(AILIM−IgFc)との結合の種々濃度の抗AILIM抗体による阻害活性を示す図。
縦軸は阻害活性の指標である吸光度を示し、横軸は抗AILIM抗体の濃度を示す。
【図77】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに可溶性ヒトAILIMリガンド(hB7h−IgFc)をコーティングしたマイクロプレートを用いたコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体によるヒトT細胞の増殖阻害活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は抗体濃度を示す。
【図78】抗ヒトCD3モノクローナル抗体とともに可溶性ヒトAILIMリガンド(hB7h−IgFc)をコーティングしたマイクロプレートを用いたコスティミュレイトリーシグナル伝達活性測定試験における、種々の抗ヒトAILIMヒトモノクローナル抗体によるサルT細胞の増殖阻害活性を示す図。
縦軸は細胞増殖の程度の指標としての[3H]チミジンの細胞内への取込み量を示し、横軸は抗体濃度を示す。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a human antibody that binds to AILIM (activation inducible lymphocyte immunomodulatory molecule; also referred to as ICOS (inducible co-stimulator)); a human monoclonal antibody or a part thereof, and the human monoclonal antibody or a part thereof. DNA or a part thereof; cells producing the human monoclonal antibody or a part thereof (including transgenic cells); human monoclonal antibodies produced by the transgenic cell or a part thereof; the human monoclonal antibody or a part thereof A pharmaceutical composition for treating a delayed allergy-related disease comprising an antibody against AILIM; AILIM or AI Identifying substances that bind to IM ligand, a method for quantifying or assay;
And a kit used in the method.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Living organisms of mammals have an immune response system for eliminating pathogenic microorganisms (viruses, bacteria, parasites, etc.) and foreign foreign substances (hereinafter collectively referred to as “antigens”) that have entered the body. One is called the innate immune response system and the other is called the acquired immune response system. The former are elimination mechanisms by nonspecific recognition, such as phagocytosis by phagocytes (polymorphonuclear leukocytes, monocytes, macrophages, etc.), attack by natural killer (NK) cells, and opsonization of antigen by complement. is there. The latter acquired immune response system is a mechanism of elimination by lymphocytes (mainly T cells and B cells) that have acquired (activated) specificity for the antigen.
[0003]
B cells that have acquired antigen specificity attack the extracellular antigen by producing antibodies specific to the antigen. T cells that have acquired (activated) antigen specificity are classified into helper T cells and cytotoxic T cells (cytotoxic lymphocytes; CTLs), the former regulating B cell differentiation and antibody production. Together with the phagocytes to destroy the antigen. The latter themselves attack virus-infected cells and the like (Experimental Medicine (separate volume), “BioScience Term Library [Immunity]”, Yodosha, pp. 14-17, 1995).
[0004]
The acquisition (activation) of antigen specificity by T cells is achieved by T cells recognizing antigens presented by antigen-presenting cells (APC) such as macrophages, B cells or dendritic cells. Be started. The antigen presenting cell processes (processes) the taken-in antigen, binds the processed antigen to the major histocompatibility complex (MHC), and presents the antigen. T cells recognize the processed antigen presented by the antigen-presenting cell through a complex of a T cell receptor (TcR) and a CD3 antigen (TcR / CD3 complex) on the surface of the cell membrane to activate the cell. Receive the first signal for activation (gain of specificity).
[0005]
However, the first signal alone through the TcR / CD3 complex not only does not result in sufficient activation of T cells, but also becomes unresponsive or unresponsive to any subsequent stimuli. It falls into a condition called clonal paralysis. Autoleukin (autocrine) of interleukin-2 (IL-2) is required to activate T cells to differentiate and proliferate into antigen-specific T cell clones. Since cell division does not occur without production of IL-2 or the like, T cells are in an inactivated state. That is, activation of T cells with production of cytokines such as IL-2 requires a second signal following the first signal via the TcR / CD3 complex. This second signal is called the costimulatory signal (costimulatory signal).
[0006]
T cells interact with another molecule, distinct from the MHC on antigen presenting cells, via a molecule separate from the TcR / CD3 complex on the T cell surface (cell-cell adhesion) to generate this second signal. Receiving and transmitting into cells. The second signal avoids cell anergy (clonal paralysis) and activates the cell.
[0007]
Although the mechanism of transmission of the second signal between antigen presenting cells and lymphocytes such as T cells has not yet been elucidated in detail, according to previous studies, this second signal transmission involves: CD28 (also known as Tp44, T44 or 9.3 antigen), which is a cell surface molecule mainly expressed on T cells and thymocytes, and cell surface molecule expressed on antigen presenting cells (macrophages, monocytes, dendritic cells, etc.) Between CD80 (also known as B7-1, B7, BB1, or B7 / BB1) and CD86 (also known as B7-2 or B70), which is also an antigen-presenting cell-like cell surface molecule (i.e., Cell-cell adhesion through bonding between these molecules) has been shown to be extremely important.
[0008]
Further, in controlling the activation of T cells by the second signal, CTLA-4 (Cytolytic T lymphocyte associated antigen 4), which is considered to be enhanced in expression depending on the second signal, and the TLA It is experimentally evident that the interaction between CD80 (B7-1) and CD86 (B7-2) (ie, cell-cell adhesion through binding between their molecules) also plays an important role. Have been. That is, the regulation of T cell activation by the transmission of the second signal includes at least the interaction between CD28 and CD80 / CD86, the enhancement of CTLA-4 expression which is considered to depend on the interaction, and It has been shown that the interaction between CTLA-4 and CD80 / CD86 is involved.
[0009]
CD28 has been shown to be a costimulator molecule that transmits a second signal (costimulatory signal) required for T cell activation and avoidance of anergy. The binding of this molecule to the costimulator molecules CD80 (B7-1) and CD86 (B7-2) on antigen-presenting cells (in other words, cell-cell adhesion via binding between those molecules) Signal stabilizes mRNA for Th1-type cytokines, and thus promotes the production of large amounts of Th1-type cytokines such as IL-2, IFNγ and TNFα from T cells. On the other hand, it is known that the expression of CTLA-4 is induced by a first signal entering through TcR / CD3, and the expression is also enhanced by the second signal entering by binding of CD28 and CD80. . CTLA-4 has been shown to receive these signals and act suppressively on T cell function as opposed to T cell activation by a second signal coming from CD28.
[0010]
Human CD28 and CTLA-4 are type I glycoproteins with molecular weights of 44 kD and 41-43 kD, respectively. Both have one immunoglobulin-like domain, belong to the immunoglobulin superfamily, and have both functions as an intercellular adhesion molecule and a function as a signal transduction molecule into cells.
[0011]
It has been shown that human CD28 forms a homodimer via disulfide bonds, while CTLA-4 exists as a monomer. The positions on the chromosome of the genes for CD28 and CTLA-4 are both "2q33" in humans and "1C" in mice, and each consists of four exons. Human CD28 and CTLA-4 are composed of 220 and 223 amino acids, respectively, including the leader sequence, and their amino acid homology is about 20 to 30%.
[0012]
The ligands for CD28 and CTLA-4 have been elucidated to be CD80 (B7-1) and CD86 (B7-2) in humans and mice. CTLA-4 has a higher affinity for both ligands than CD28, with a difference of about 20-fold. For the binding of CD28 and CTLA-4 to CD80 (B7-1), "MYPPPY (Met-Tyr-Pro-Pro-Pro-Tyr)", which is an amino acid sequence structure conserved across animal species, is important. It has been revealed that Further, when CD28 is stimulated, PI3 kinase (
[0013]
It has been shown that CD28 is expressed exclusively on thymocytes and peripheral blood T cells, while CTLA-4 is specifically expressed on activated T cells. Jun-sha, pp. 93-102, 1994; Journal, pp. 120-136; Experimental Medicine, separate volume, "BIO SCIENCE Terminology Library / Immunity", published by Yodosha, pp. 94-98, 1995; Experimental Medicine, separate volume, "BIO SCIENCE Terminology Library, Intracellular Signaling", published by Yodosha, pp. 58-59, 1997; Japan Clinical Laboratory, Vol. 55, No. 6, pp. 215-220, 1997. ).
[0014]
Thus, costimulator molecules (such as CD28, CD80 (B7-1) and CD86 (B7-2)) and associated CTLA-4, etc., in controlling T cell functions (T cell activation and function suppression) The importance of the interaction between multiple molecules has been proposed. Attempts to elucidate the relationship between these molecules and diseases and to treat diseases by controlling the functions of those molecules have been attracting attention. It is becoming.
[0015]
As described above, a living body activates an adaptive immune response system against an antigen that is foreign to the living body (self), but has an immune tolerance that does not show an immune response against its own biological component (self antigen). Have. However, when immune tolerance is disrupted for any reason, an immune response to self-antigen occurs, and self-antigen-reactive T cells are induced by the same mechanism as described above, resulting in an immune abnormality and various autoimmune diseases. .
[0016]
That is, when the immune system of the living body is in a normal state, unstimulated antigen presenting cells (APCs) of normal tissues do not express costimulatory molecules, and thus, for example, self-antigen reactivity which reacts with self antigens Even if T cells are present, self tolerance is maintained because the T cells are in an unresponsive state, but in an immune abnormal state, self-tolerance is caused by excess or continuous expression of costimulatory molecules. It has been suggested that antigen-reactive T cells can be activated to cause autoimmune diseases.
From such a viewpoint, in recent years, many attempts have been made to treat various autoimmune diseases by controlling the transmission of costimulatory signals, for example, the signal transmission between CD28 / CTLA-4-CD80 / CD86. It has been done.
However, while such therapeutic attempts have been made, the mechanism of activation of T cells by the interaction between costimulator molecules and related molecules has not been elucidated yet, and The mechanism could also involve other unidentified molecules.
[0017]
Recently, similarly to the above-mentioned "CD28" and "CTLA-4", transmission of a second signal (costimulatory signal) essential for activation of lymphocytes such as T cells, and in conjunction with the signal, A new costimulatory molecule (costimulatory molecule) that is thought to control the function of activated lymphocytes such as activated T cells has been identified. This molecule is called AILIM (activation inducible lymphocyte immunomodulatory molecule) (human, mouse and rat; Int. Immunol., Vol. 12, No. 1, p. 51-55, 2000), and is also referred to as ICOSd (coId). -Human stimulator) (human; Nature, Vol. 397, No. 6716, p. 263-266, 1999).
[0018]
On the other hand, very recently, a novel molecule called B7h, B7RP-1, GL50 or LICOS which is a ligand (AILIM ligand) interacting with the costimulatory molecule AILIM (ICOS) has been identified (Nature). , Vol.402, No.6763, p.827-832, 1999; Nature Medicine, Vol.5, No.12, p.1365-1369, 1999; J. Immunology, Vol.164, p.1653-1657, 2000; Curr. Biol., Vol. 10, No. 6, p. 333-336, 2000).
[0019]
Identification of these two new molecules, AILIM (ICOS) and B7RP-1 (B7h / GL50 / LICOS), is essential for the activation of lymphocytes such as T cells and the control of the functions of activated T cells as described above. Are signaling pathways between CD28 and CD80 (B7-1) / CD86 (B7-2), and CTLA4 and CD80 (B7-). 1) In addition to the first and second pathways that are signaling pathways between / CD86 (B7-2), a new third pathway through the interaction between AILIM (ICOS) and B7RP-1 (B7h) It turned out to be.
Biological function of each of these two new molecules, regulation of lymphocyte functions such as T cells by third costimulatory signal transduction by the molecules, and relevance of the novel signal transduction to disease Are currently being vigorously studied (J. Immunol., 166 (1), p. 1, 2001; J. Immunol., 165 (9), p. 5035, 2000; Biochem. Commun., 276 (1), p.335, 2000; Immunity, 13 (1), p.95, 2000; J. Exp. Med., 192 (1), p.53, 2000; Eur. J. Immunol., 30 (4), p.1040, 2000, International Patent Application Publication WO 01/15732. .
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
That is, the present invention provides the transmission of a second signal (costimulatory signal) essential for activation of lymphocytes such as T cells, as well as the aforementioned “CD28” and “CTLA-4”, and the signal. Clarifies the biological function of AILIM, a novel molecule considered to be a molecule that controls the function of activated lymphocytes such as activated T cells in conjunction with AILIM, and the relationship between AILIM expression and disease. By controlling the biological function of AILIM by medical and pharmacological techniques (for example, drugs such as monoclonal antibodies and low molecular weight compounds) to suppress the onset of various diseases depending on the state of AILIM expression, or It is intended to provide methods and medicaments for treatment.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies on human antibodies (especially human monoclonal antibodies) against mammalian AILIM (especially human AILIM) in order to achieve the above-mentioned object. Various human monoclonal antibodies, particularly human AILIM, that bind to human AILIM, are immunized with human AILIM (specifically, a cell membrane fraction of human AILIM-expressing cells) with transgenic mice prepared to produce For the first time in the world to produce various monoclonal antibodies that bind to AILIM and regulate signaling through human AILIM.
[0022]
Since the antibody of the present invention (particularly, monoclonal antibody) is an antibody derived from a human, a major problem (side effect) in the treatment of an antibody drug comprising an antibody derived from a non-human mammal such as an antibody derived from a mouse is caused. Does not cause severe immunorejection of the host due to antigenicity against humans, that is, HAMA (Human anti-mouse antigenicity), thus dramatically increasing the value of antibodies as pharmaceuticals. .
[0023]
Therefore, the human antibody (particularly human monoclonal antibody) that binds to mammalian AILIM (particularly human AILIM) of the present invention and a pharmaceutical composition comprising the human antibody (particularly human monoclonal antibody) are derived from HAMA. Various biological reactions involving the transmission of costimulatory signals (costimulatory signals) via AILIM to cells expressing AILIM without causing immune rejection of the host Cell proliferation, production of cytokines by AILIM-expressing cells, immune lysis or apoptosis of AILIM-expressing cells, and activity of inducing antibody-dependent cellular damage to AILIM-expressing cells And other drugs to control In addition, the present invention is useful as a medicament for suppressing or preventing the onset and / or progression of various diseases in which signal transduction via AILIM is involved, and for treating or preventing the diseases.
[0024]
Specifically, the pharmaceutical composition of the present invention controls (suppresses or promotes) the growth (suppression or promotion) of AILIM-expressing cells or controls (suppresses or promotes) the production of cytokines (eg, interferon γ or interleukin 4) by AILIM-expressing cells. ) To allow the suppression of various pathological conditions caused by various physiological phenomena involving signal transduction via AILIM, and the treatment or prevention of various diseases. By using the pharmaceutical composition of the present invention, for example, various diseases classified into autoimmune diseases or allergic diseases (in particular, autoimmune diseases caused by cell-mediated immunity and delayed allergy) (for example, chronic diseases) Rheumatoid arthritis, multiple sclerosis, autoimmune thyroiditis, allergic contact dermatitis, lichen planus, a chronic inflammatory skin disease, systemic lupus erythematosus, insulin-dependent diabetes mellitus and psoriasis); arthrosis (eg, Rheumatoid arthritis (RA), osteoarthritis (OA), inflammation (eg, hepatitis); graft-versus-host reaction; GVH reaction vs. graft disease; host disease e; GVHD); immunorejection reaction associated with transplantation (allograft or xenograft) of tissue (tissue such as skin, cornea, bone, etc.) or organ (liver, heart, lung, kidney, pancreas, etc.); foreign antigen or autoantigen (E.g., production of antibodies to the antigen, cell proliferation, production of cytokines, etc.); and diseases that may be caused by abnormal intestinal immunity (specifically, inflammatory bowel diseases (especially Can inhibit, prevent and / or treat Crohn's disease and ulcerative colitis) and dietary allergies.
Furthermore, in the field of suppressing / treating immune rejection associated with the transplantation of tissues and organs, the pharmaceutical composition of the present invention is used for suppressing immune rejection in such transplantation treatment. When used in combination with an existing immunosuppressant, it is possible to increase the effect of suppressing transplant rejection using the existing drug alone.
[0025]
Further, the pharmaceutical composition of the present invention can be applied to treatment or prevention of any inflammation to which various steroids as anti-inflammatory drugs are applied.
The inflammatory diseases to which the pharmaceutical composition of the present invention can be applied include, for example, inflammation associated with various arthritis (rheumatoid arthritis, osteoarthritis, etc.), pneumonia, hepatitis (including viral hepatitis), infectious disease Associated inflammation, inflammatory bowel disease, enteritis, nephritis (inflammation associated with glomerulonephritis, renal fibrosis), gastritis, vasculitis, pancreatitis, peritonitis, bronchitis, myocarditis, encephalitis, reperfusion injury after ischemia (myocardium Inflammation due to ischemia-reperfusion injury), inflammation due to immune rejection after transplantation of tissues or organs, burns, various skin inflammations (psoriasis, allergic contact dermatitis, lichen planus, a chronic inflammatory skin disease) ), Inflammation in multiple organ disorders, inflammation after PTCA or PTCR surgery, inflammation associated with arteriosclerosis, autoimmune thyroiditis, and the like.
In addition, by using the method for identifying a substance that binds to AILIM or AILIM ligand, which is one of the present invention, it binds to AILIM or AILIM ligand and regulates signal transduction by the interaction between the two, as described above. It becomes possible to screen and select a drug (a chemically synthesized compound or an antibody) having a potential activity capable of treating various diseases.
[0026]
That is, the invention is as described in the following (1) to (108) of the invention.
(1) A human antibody that binds to AILIM.
(2) The human antibody according to (1), wherein the AILIM is derived from a human.
(3) A human monoclonal antibody that binds to AILIM or a part thereof.
(4) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (3), wherein the AILIM is derived from a human.
(5) The human monoclonal antibody according to the above (3) or (4), wherein the human monoclonal antibody has an activity of inhibiting AILIM-mediated signal transduction into cells. Department.
(6) The inhibitory activity of the signal transduction is the following (a) or (b):
(A) an activity of suppressing the growth of AILIM-expressing cells; or
(B) an activity of suppressing cytokine production by cells expressing AILIM;
The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (5), wherein
(7) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (6), wherein the cytokine is a cytokine produced by Th1 type T cells or Th2 type T cells.
(8) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (7), wherein the cytokine is interferon γ or interleukin 4.
(9) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (5), wherein the human monoclonal antibody has an activity of suppressing a mixed lymphocyte reaction.
(10) The human monoclonal antibody according to the above (3) or (4), wherein the human monoclonal antibody has an activity of inducing AILIM-mediated signal transduction into cells. Department.
(11) The activity of inducing the signal transduction is the following (a) or (b):
(A) an activity of inducing the proliferation of cells expressing AILIM;
(B) an activity of inducing the production of cytokines by cells expressing AILIM;
The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (10), wherein
(12) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (11), wherein the cytokine is a cytokine produced by Th1 type T cells or Th2 type T cells.
(13) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (12), wherein the cytokine is interferon γ or interleukin 4.
(14) The human monoclonal antibody has an activity of inducing antibody-dependent cellular cytotoxicity against AILIM-expressing cells and / or an activity of inducing immune cell lysis or cell death of AILIM-expressing cells. The human monoclonal antibody according to the above (3) or (4) or a part thereof.
(15) The binding rate constant (ka) between the human monoclonal antibody and AILIM is 1.0 × 10 3 The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (3) or (4), which has a numerical value of (1 / M.Sec) or more.
(16) The binding rate constant (ka) is 1.0 × 10 4 The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (15), wherein the numerical value is not less than (1 / M.Sec).
(17) The binding rate constant (ka) is 1.0 × 10 5 The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (16), wherein the numerical value is not less than (1 / M.Sec).
(18) The dissociation rate constant (kd) between the human monoclonal antibody and AILIM is 1.0 × 10 -3 (1 / Sec) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (3) or (4), which has the following numerical value.
(19) The dissociation rate constant (kd) is 1.0 × 10 -4 (1 / Sec) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (18), which has the following numerical value.
(20) The dissociation rate constant (kd) is 1.0 × 10 -5 (1 / Sec) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (19), which has the following numerical value.
(21) The dissociation constant (Kd) between the human monoclonal antibody and AILIM is 1.0 × 10 -6 (M) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (3) or (4), which has the following numerical values.
(22) The dissociation constant (Kd) is 1.0 × 10 -7 (M) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (21), which has the following numerical values.
(23) The dissociation constant (Kd) is 1.0 × 10 -8 (M) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (22), which has the following numerical values.
(24) The dissociation constant (Kd) is 1.0 × 10 -9 (M) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (23), which has the following numerical values.
(25) The DNA of the human monoclonal antibody, wherein the DNA of the V region encoding the variable region of the heavy chain is derived from any of human immunoglobulin heavy chain V gene segments of 1-02 or 3-13. The human monoclonal antibody or a part thereof according to 4).
(26) The DNA according to (4), wherein the DNA of the V region encoding the light chain variable region of the human monoclonal antibody is derived from either the L5 or A27 human immunoglobulin light chain V gene segment. Or a human monoclonal antibody thereof.
(27) the DNA of the V region encoding the heavy chain variable region of the human monoclonal antibody is derived from the human immunoglobulin heavy chain V gene segment of either 1-02 or 3-13, and The human monoclonal according to (25) or (26), wherein the DNA of the V region encoding the light chain variable region is derived from a human immunoglobulin light chain V gene segment of either L5 or A27. Antibody or part thereof.
(28) The DNA of the V region encoding the heavy chain variable region of the human monoclonal antibody is derived from the human immunoglobulin heavy chain V gene segment 1-02, and the V region encoding the light chain variable region of the human monoclonal antibody. The human monoclonal antibody or a part thereof according to (27), wherein the DNA of the region is derived from a human immunoglobulin light chain V gene segment L5.
(29) The DNA of the V region encoding the heavy chain variable region of the human monoclonal antibody is derived from the human immunoglobulin heavy chain V gene segment 3-13, and the V region encodes the light chain variable region of the human monoclonal antibody. The human monoclonal antibody or a part thereof according to (27), wherein the DNA of the region is derived from human immunoglobulin light chain V gene segment A27.
(30) The human monoclonal antibody or the human monoclonal antibody thereof according to (4), wherein the heavy chain variable region of the human monoclonal has an amino acid sequence containing any one of the following amino acids (a) to (f): part:
(A) the amino acid sequence of
(B) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(C) the amino acid sequence of
(D) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(E) the amino acid sequence of
(F) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(31) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (4), wherein the human monoclonal heavy chain polypeptide has any one of the following amino acid sequences (a) to (f):
(A) the amino acid sequence of
(B) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(C) the amino acid sequence of
(D) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(E) the amino acid sequence of
(F) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(32) The human monoclonal antibody or the human monoclonal antibody thereof according to (4), wherein the light chain variable region of the human monoclonal has an amino acid sequence containing any one of the following amino acids (a) to (f): part:
(A) the amino acid sequence of
(B) an amino acid sequence in which one or several amino acids are deleted, substituted, inserted, or added in the amino acid sequence of
(C) the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 34;
(D) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 34;
(E) the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 38;
(F) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 38;
(33) The human monoclonal antibody or a part thereof according to (4), wherein the human monoclonal light chain polypeptide has any one of the following amino acid sequences (a) to (f):
(A) the amino acid sequence of
(B) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of
(C) the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 described in SEQ ID NO: 34;
(D) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 shown in SEQ ID NO: 34;
(E) the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 of SEQ ID NO: 38; or
(F) an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted, inserted or added in the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 shown in SEQ ID NO: 38.
(34) The human monoclonal antibody according to (4) or a part thereof, wherein the human monoclonal antibody has the following characteristics (a) and (b):
(A) the heavy chain variable region has an amino acid sequence containing the amino acid sequence of
(B) the light chain variable region has an amino acid sequence containing the amino acid sequence of
(35) The human monoclonal antibody according to (4) or a part thereof, wherein the human monoclonal antibody has the following characteristics (a) and (b):
(A) the heavy chain polypeptide has the amino acid sequence of
(B) the light chain polypeptide has the amino acid sequence of
(36) The human monoclonal antibody according to (4) or a part thereof, wherein the human monoclonal antibody has the following characteristics (a) and (b):
(A) the heavy chain variable region has an amino acid sequence containing the amino acid sequence of
(B) the light chain variable region has an amino acid sequence containing the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 34;
(37) The human monoclonal antibody according to (4) or a part thereof, wherein the human monoclonal antibody has the following characteristics (a) and (b):
(A) the heavy chain polypeptide has the amino acid sequence of
(B) the light chain polypeptide has the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 shown in SEQ ID NO: 34;
(38) The human monoclonal antibody according to (4) or a part thereof, wherein the human monoclonal antibody has the following characteristics (a) and (b):
(A) the heavy chain variable region has an amino acid sequence including the amino acid sequence of
(B) the light chain variable region has an amino acid sequence containing the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 38;
(39) The human monoclonal antibody according to (4) or a part thereof, wherein the human monoclonal antibody has the following characteristics (a) and (b):
(A) the heavy chain polypeptide has the amino acid sequence of
(B) the light chain polypeptide has the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 shown in SEQ ID NO: 38;
(40) The method according to any one of (3) to (29), wherein the human monoclonal antibody is a monoclonal antibody derived from a transgenic non-human mammal capable of producing a human antibody. Human monoclonal antibodies or parts thereof.
(41) The human monoclonal antibody is used to convert a cell expressing AILIM, a membrane fraction derived from the cell, all or a part of a molecule constituting AILIM, or a gene encoding AILIM or a part thereof to a human antibody. The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (40), which is a monoclonal antibody obtained by immunizing a transgenic non-human mammal capable of producing.
(42) The human monoclonal antibody or a part thereof according to the above (40) or (41), wherein the transgenic non-human mammal is a transgenic mouse.
(43) DNA encoding a polypeptide selected from the group consisting of the following (a) to (f) or a part thereof:
(A) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(B) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(C) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(D) a polypeptide comprising the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 34;
(E) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(F) a polypeptide comprising the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 38;
(44) DNA encoding a polypeptide selected from the group consisting of the following (a) to (f) or a part thereof:
(A) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(B) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(C) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(D) a polypeptide comprising the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 of SEQ ID NO: 34;
(E) a polypeptide comprising the amino acid sequence of
(F) a polypeptide comprising the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 shown in SEQ ID NO: 38;
(45) DNA selected from the group consisting of the following (a) to (f) or a part thereof: (a) DNA containing the nucleotide sequence of
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 105 to 386 described in SEQ ID NO: 29;
(C) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 151 to 441 described in SEQ ID NO: 31;
(D) a DNA comprising the base sequence of
(E) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 153 to 443 described in SEQ ID NO: 35;
(F) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 93 to 380 described in SEQ ID NO: 37;
(46) DNA selected from the group consisting of the following (a) to (f) or a part thereof: (a) DNA having a base sequence of base numbers 69 to 1481 described in SEQ ID NO: 27;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 39 to 749 shown in SEQ ID NO: 29;
(C) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 94 to 1506 described in SEQ ID NO: 31;
(D) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 28 to 738 shown in SEQ ID NO: 33;
(E) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 96 to 1508 described in SEQ ID NO: 35;
(F) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 33 to 743 described in SEQ ID NO: 37;
(47) A vector comprising the DNA according to any one of (43) to (46).
(48) The vector according to (47), comprising the DNA of any of the following (a) to (c):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 151 to 441 described in SEQ ID NO: 31;
(C) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 153 to 443 described in SEQ ID NO: 35;
(49) The vector according to (47), comprising the DNA of any of the following (a) to (c):
(A) DNA having a base sequence of base numbers 69 to 1481 described in SEQ ID NO: 27;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 94 to 1506 described in SEQ ID NO: 31;
(C) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 96 to 1508 described in SEQ ID NO: 35;
(50) The vector according to (47), comprising the DNA of any one of the following (a) to (c):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of nucleotides 105 to 386 described in SEQ ID NO: 29;
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of
(C) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 93 to 380 shown in SEQ ID NO: 37;
(51) The vector according to the above (47), which comprises any one of the following DNAs (a) to (c):
(A) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 39 to 749 shown in SEQ ID NO: 29;
(B) DNA having a nucleotide sequence of base numbers 28 to 738 shown in SEQ ID NO: 33; or
(C) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 33 to 743 described in SEQ ID NO: 37;
(52) The vector according to the above (47), comprising the DNA of the following (a) and (b):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 105 to 386 described in SEQ ID NO: 29;
(53) The vector according to the above (47), comprising the DNA of the following (a) and (b):
(A) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 69 to 1481 described in SEQ ID NO: 27;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 39 to 749 shown in SEQ ID NO: 29;
(54) The vector according to (47), comprising the DNA of the following (a) and (b):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 151 to 441 described in SEQ ID NO: 31;
(B) a DNA comprising the base sequence of
(55) The vector according to the above (47), comprising the DNA of the following (a) and (b):
(A) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 94 to 1506 described in SEQ ID NO: 31;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 28 to 738 shown in SEQ ID NO: 33;
(56) The vector according to the above (47), comprising the DNA of the following (a) and (b):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 153 to 443 described in SEQ ID NO: 35;
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 93 to 380 described in SEQ ID NO: 37;
(57) The vector according to the above (47), comprising the DNA of the following (a) and (b):
(A) DNA having the nucleotide sequence of base numbers 96 to 1508 described in SEQ ID NO: 35;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 33 to 743 described in SEQ ID NO: 37;
(58) A cell that produces the human monoclonal antibody according to any one of (3) to (42).
(59) The cell according to (58), wherein the cell is a fused cell obtained by fusing mammalian-derived B cells with mammalian-derived myeloma cells for the ability to produce the human monoclonal antibody. The cells as described.
(60) The DNA of the following (a) or a vector containing the DNA, the DNA of the following (b) or a vector containing the DNA, or the DNA of both the following (a) and (b) or a vector containing both DNAs Genetically modified host transformed by introducing into a host:
(A) DNA encoding a heavy chain polypeptide of a monoclonal antibody that binds to human AILIM or a part thereof;
(B) DNA encoding a light chain polypeptide of a monoclonal antibody that binds to human AILIM or a part thereof.
(61) The recombinant host according to (60), wherein the monoclonal antibody is a human monoclonal antibody.
(62) The genetically modified host according to (60) or (61), wherein the host is a mammalian cell.
(63) The genetically modified host according to (60) or (61), wherein the host is a fertilized egg of a mammal.
(64) The heavy chain polypeptide according to any one of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide is a heavy chain polypeptide selected from the group consisting of the following (a) to (c). Genetically modified host:
(A) a heavy chain polypeptide comprising the amino acid sequence of
(B) a heavy chain polypeptide comprising the amino acid sequence of
(C) a heavy chain polypeptide comprising the amino acid sequence of
(65) The heavy chain polypeptide according to any one of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide is a heavy chain polypeptide selected from the group consisting of the following (a) to (c). Genetically modified host:
(A) a heavy chain polypeptide having the amino acid sequence of
(B) a heavy-chain polypeptide having the amino acid sequence of amino acids 20-470 as set forth in SEQ ID NO: 32;
(C) a heavy-chain polypeptide having the amino acid sequence of amino acids 20-470 as set forth in SEQ ID NO: 36.
(66) The light chain polypeptide according to any one of (60) to (63), wherein the light chain polypeptide is a light chain polypeptide selected from the group consisting of the following (a) to (c): Genetically modified host:
(A) a light chain polypeptide comprising the amino acid sequence of
(B) a light chain polypeptide comprising the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 34;
(C) a light chain polypeptide comprising the amino acid sequence of amino acids 21 to 116 shown in SEQ ID NO: 38;
(67) The light chain polypeptide according to any one of (60) to (63), wherein the light chain polypeptide is a light chain polypeptide selected from the group consisting of the following (a) to (c). Genetically modified host:
(A) a light chain polypeptide having the amino acid sequence of
(B) a light chain polypeptide having the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 of SEQ ID NO: 34;
(C) a light chain polypeptide having the amino acid sequence of amino acids 21 to 236 shown in SEQ ID NO: 38;
(68) The genetically modified host according to any of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide and the light chain polypeptide are the following (a) and (b), respectively. :
(A) a heavy chain polypeptide comprising
(B) a light chain polypeptide comprising
(69) The recombinant host according to any of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide and the light chain polypeptide are (a) and (b), respectively. :
(A) a heavy chain polypeptide having
(B) a light chain polypeptide having the
(70) The genetically modified host according to any of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide and the light chain polypeptide are the following (a) and (b), respectively. :
(A) a heavy chain polypeptide comprising
(B) a light chain polypeptide comprising the amino acids 21 to 116 of SEQ ID NO: 34;
(71) The genetically modified host according to any of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide and the light chain polypeptide are the following (a) and (b), respectively. :
(A) a heavy chain polypeptide having
(B) a light chain polypeptide having the amino acids 21 to 236 of SEQ ID NO: 34;
(72) The genetically modified host according to any of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide and the light chain polypeptide are the following (a) and (b), respectively. :
(A) a heavy chain polypeptide comprising
(B) a light chain polypeptide comprising the amino acids 21 to 116 of SEQ ID NO: 38;
(73) The genetically modified host according to any of (60) to (63), wherein the heavy chain polypeptide and the light chain polypeptide are the following (a) and (b), respectively. :
(A) a heavy-chain polypeptide having the amino acids 20-470 of SEQ ID NO: 36;
(B) a light chain polypeptide having the amino acids 21 to 236 of SEQ ID NO: 38;
(74) The gene according to any one of (60) to (63), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is any one of the following DNAs (a) to (c): Recombinant host:
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 151 to 441 described in SEQ ID NO: 31;
(C) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 153 to 443 described in SEQ ID NO: 35;
(75) The gene according to any one of (60) to (63), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is any one of the following DNAs (a) to (c): Recombinant host:
(A) DNA having a base sequence of base numbers 69 to 1481 described in SEQ ID NO: 27;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 94 to 1506 described in SEQ ID NO: 31;
(C) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 96 to 1508 described in SEQ ID NO: 35;
(76) The gene according to any one of (60) to (63), wherein the DNA encoding the light chain polypeptide is any one of the following DNAs (a) to (c): Recombinant host:
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of nucleotides 105 to 386 described in SEQ ID NO: 29;
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of
(C) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 93 to 380 shown in SEQ ID NO: 37;
(77) The gene according to any one of (60) to (63), wherein the DNA encoding the light chain polypeptide is any one of the following DNAs (a) to (c): Recombinant host:
(A) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 39 to 749 shown in SEQ ID NO: 29;
(B) DNA having a nucleotide sequence of base numbers 28 to 738 shown in SEQ ID NO: 33; or
(C) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 33 to 743 described in SEQ ID NO: 37;
(78) The DNA according to (60), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is a DNA of the following (a), and the DNA encoding the light chain polypeptide is a DNA of the following (b). Or the genetically modified host according to any of (63):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 105 to 386 described in SEQ ID NO: 29;
(79) The DNA according to (60), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is the following DNA (a), and the DNA encoding the light chain polypeptide is the following DNA (b). Or the genetically modified host according to any of (63):
(A) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 69 to 1481 described in SEQ ID NO: 27;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 39 to 749 shown in SEQ ID NO: 29;
(80) The DNA according to (60), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is a DNA of the following (a), and the DNA encoding the light chain polypeptide is a DNA of the following (b): Or the genetically modified host according to any of (63):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 151 to 441 described in SEQ ID NO: 31;
(B) a DNA comprising the base sequence of
(81) The DNA according to (60), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is a DNA of the following (a), and the DNA encoding the light chain polypeptide is a DNA of the following (b). Or the genetically modified host according to any of (63):
(A) DNA having a nucleotide sequence of base numbers 94 to 1506 described in SEQ ID NO: 31;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 28 to 738 shown in SEQ ID NO: 33;
(82) The DNA according to the above (60), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is the following DNA (a), and the DNA encoding the light chain polypeptide is the following DNA (b). Or the genetically modified host according to any of (63):
(A) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 153 to 443 described in SEQ ID NO: 35;
(B) a DNA comprising the nucleotide sequence of base numbers 93 to 380 described in SEQ ID NO: 37;
(83) The DNA according to (60), wherein the DNA encoding the heavy chain polypeptide is a DNA of the following (a), and the DNA encoding the light chain polypeptide is a DNA of the following (b): Or the genetically modified host according to any of (63):
(A) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 96 to 1508 described in SEQ ID NO: 35;
(B) a DNA having the nucleotide sequence of base numbers 33 to 743 described in SEQ ID NO: 37;
(84) The genetically modified host according to any one of (60) to (62) or (64) to (83) (except when the host is a fertilized egg) A human monoclonal antibody or a part thereof to be produced.
(85) A pharmaceutical composition comprising the human antibody according to (1) or (2) and a pharmaceutically acceptable carrier.
(86) A pharmaceutical composition comprising the human monoclonal antibody or a part thereof according to any of (3) to (42), and a pharmaceutically acceptable carrier.
(87) A pharmaceutical composition comprising the human monoclonal antibody according to (84) or a part thereof, and a pharmaceutically acceptable carrier.
(88) The pharmaceutical composition according to any of (85) to (87), wherein the pharmaceutical composition is used for inhibiting AILIM-mediated signal transduction into cells.
(89) The pharmaceutical composition according to any of (85) to (87), wherein the pharmaceutical composition is used for suppressing the growth of AILIM-expressing cells.
(90) The pharmaceutical composition according to any of (85) to (87), wherein the pharmaceutical composition is used for suppressing cytokine production by cells expressing AILIM.
(91) The pharmaceutical composition according to any of (85) to (87), wherein the pharmaceutical composition is used for inducing signal transduction into cells via AILIM.
(92) The pharmaceutical composition according to any one of (85) to (87), wherein the pharmaceutical composition is used for inducing proliferation of AILIM-expressing cells.
(93) The pharmaceutical composition according to any of (85) to (87), wherein the pharmaceutical composition is used for inducing cytokine production by cells expressing AILIM.
(94) The pharmaceutical composition is used for inducing antibody-dependent cytotoxicity against AILIM-expressing cells and / or for inducing immune cell lysis or cell death of AILIM-expressing cells. The pharmaceutical composition according to any one of the above (85) to (87).
(95) A pharmaceutical composition comprising a substance having an activity of controlling AILIM-mediated signal transduction and a pharmaceutically acceptable carrier, for suppressing, treating or preventing delayed-type allergy.
(96) The pharmaceutical composition according to (95), wherein the substance is a proteinaceous substance.
(97) The pharmaceutical composition according to (96), wherein the proteinaceous substance is any one selected from the following group:
a) an antibody or a portion thereof that binds to AILIM;
b) a polypeptide comprising all or part of the extracellular region of AILIM;
c) a fusion polypeptide consisting of all or part of the extracellular region of AILIM and all or part of the constant region of the immunoglobulin heavy chain; and
d) A polypeptide that binds to AILIM.
(98) The pharmaceutical composition according to (97), wherein the antibody that binds to AILIM is the human antibody according to (1) or (2).
(99) The pharmaceutical composition according to (97), wherein the antibody that binds to AILIM is the human monoclonal antibody according to any of (3) to (42).
(100) The pharmaceutical composition according to (97), wherein the antibody against AILIM is the human monoclonal antibody according to (84).
(101) The pharmaceutical composition according to the above (95), wherein the substance is a non-protein substance.
(102) The pharmaceutical composition according to (101), wherein the non-proteinaceous substance is DNA, RNA or a chemically synthesized compound.
(103) A method for identifying a substance that binds to AILIM or AILIM ligand, comprising the following steps:
(A) preparing an insoluble carrier on which a polypeptide containing all or part of the extracellular region of AILIM is immobilized;
(B) preparing a polypeptide comprising all or part of the extracellular region of the AILIM ligand labeled with a label capable of producing a detectable signal;
(C) reacting the insoluble carrier of step (a) with the polypeptide of step (b);
(D) reacting the insoluble carrier of step (a), the polypeptide of step (b) and the substance in any order;
(E) the signal generated by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (c) and the signal produced by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (d) are respectively Detecting; and
(F) comparing each of the signal magnitudes detected in step (e).
(104) A method for identifying a substance that binds to AILIM or AILIM ligand, comprising the following steps:
(A) preparing an insoluble carrier on which a polypeptide containing all or a part of the extracellular region of AILIM ligand is immobilized;
(B) preparing a polypeptide comprising all or part of the extracellular region of AILIM labeled with a labeling substance capable of producing a detectable signal;
(C) reacting the insoluble carrier of step (a) with the polypeptide of step (b);
(D) reacting the insoluble carrier of step (a), the polypeptide of step (b) and the substance in any order;
(E) the signal generated by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (c) and the signal produced by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (d) are respectively Detecting; and
(F) comparing each of the signal magnitudes detected in step (e).
(105) A polypeptide comprising all or a part of the extracellular region of AILIM is obtained by combining a polypeptide comprising all or a part of the extracellular region of AILIM with all or a part of a constant region of a heavy chain of immunoglobulin. The method according to (103) or (104), wherein the method is a fusion polypeptide.
(106) a polypeptide containing all or a part of the extracellular region of the AILIM ligand, a polypeptide containing all or a part of the extracellular region of the AILIM ligand, and all or a part of a constant region of a heavy chain of an immunoglobulin; The method according to (103) or (104), which is a fusion polypeptide consisting of:
(107) The above (103) to the above (103), wherein the AILIM is human AILIM.
The method according to any one of (106).
(108) The method according to any of (103) to (107), wherein the AILIM ligand is a human AILIM ligand.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail by clarifying the meanings of phrases used in the present invention.
The `` mammal '' in the present invention means human, cow, goat, rabbit, mouse, rat, hamster, guinea pig, and the like, preferably human, rabbit, rat, hamster or mouse, and particularly preferably, A human, rat, hamster or mouse.
The terms “non-human mammal” and “non-human mammal” used in the present invention are synonymous with each other, and refer to any mammal other than a human in the above-defined mammals.
[0028]
The term `` amino acid '' used in the present invention means any naturally occurring amino acid, and is preferably represented as follows according to the three-letter or single-letter notation of the alphabet used to represent amino acids. Amino acids.
Glycine (Gly / G), alanine (Ala / A), valine (Val / V), leucine (Leu / L), isoleucine (Ile / I), serine (Ser / S), threonine (Thr / T), asparagine Acid (Asp / D), glutamic acid (Glu / E), asparagine (Asn / N), glutamine (Glu / Q), lysine (Lys / K), arginine (Arg / R), cysteine (Cys / C), methionine (Met / M), phenylalanine (Phe / F), tyrosine (Tyr / Y), tryptophan (Trp / W), histidine (His / H), proline (Pro / P).
[0029]
The term “AILIM” as used in the present invention is an abbreviation of Activation inducible lymphocyte immunomodulatory molecule, and refers to a mammalian cell surface molecule having the structure and function reported as described above, and particularly preferably a human-derived molecule. (E.g., International Immunology, Vol. 12, No. 1, p. 51-55; GenBank Accession Number: BAA82129 (human); BAA82128 (rat); BAA82127 (rat mutant); BAA82126 (mouse) ).
This AILIM can be obtained from ICOS (Nature, Vol. 397, No. 6716, p. 263-266, 1999) or JTT-1 antigen / JTT-2 antigen (Japanese Patent Application Publication No. H11-29599; International). Although they are also referred to as Patent Application Publication No. WO98 / 38216, those molecules mean the same molecule as each other.
The “AILIM ligand” in the present invention means a molecule called B7h, B7RP-1, GL50 or LICOS, which is a cell surface molecule that interacts with the costimulatory molecule AILIM (ICOS) (Nature, Vol. 402, No. 6763, p.827-832, 1999; Nature Medicine, Vol.5, No. 12, p.1365-1369, 1999; J. Immunology, Vol.164, p.1653-1657, 2000; Curr Biol., Vol.10, No.6, p.333-336, 2000).
[0030]
In the present invention, "AILIM" includes a polyamino acid sequence having substantially the same amino acid sequence as the amino acid sequence of each mammalian AILIM, particularly preferably human AILIM, described in the above-mentioned publication. Peptides are also included. Furthermore, a human AILIM mutant similar to the already identified rat-derived AILIM mutant (GenBank Accession Number: BAA82127) is also included in the “AILIM” of the present invention.
Further, “AILIM ligand” in the present invention is defined with the same meaning as described above.
[0031]
Here, “a polypeptide having substantially the same amino acid sequence” means a mutant polypeptide as described below.
That is, a plurality of amino acids in the amino acid sequence, preferably 1 to 10 amino acids, particularly preferably, as long as they have substantially the same biological properties as natural AILIM (particularly preferably human-derived AILIM). Is a mutant polypeptide having an amino acid sequence in which 1 to 5 amino acids have been substituted, deleted and / or modified, and a plurality of amino acids in the amino acid sequence of the natural type AILIM (particularly preferably human-derived AILIM). A mutant polypeptide having an amino acid sequence to which an amino acid is added, preferably 1 to 10 amino acids, particularly preferably 1 to 5 amino acids.
Furthermore, a mutant polypeptide having a plurality of such substitutions, deletions, modifications and additions may be used.
Further, “AILIM ligand” in the present invention is defined with the same meaning as described above.
The AILIM (particularly human AILIM) and AILIM ligand (particularly human AILIM ligand) in the present invention are known in the technical field such as a chemical synthesis method, a cell culture method and the like, in addition to a gene recombination technique. It can be produced by appropriately using a known method or its modification method.
Such amino acid substitution, deletion, or insertion can be performed according to a conventional method (Experimental Medicine Supplement, “Genetic Engineering Handbook” (1992), etc.).
[0032]
Examples of the method for producing the mutant polypeptide as described above include, for example, a synthetic oligonucleotide-directed mutagenesis method (gapped duplex), a method of randomly introducing a point mutation by nitrous acid or sulfurous acid treatment, and a Ba131 enzyme. , A cassette mutation method, a linker scanning method, a misincorporation method, a mismatch primer method, a DNA segment synthesis method, and the like.
[0033]
The synthetic oligonucleotide-directed mutagenesis (gapped duplex) method can be performed, for example, as follows. A region to be mutagenized is cloned into an M13 phage vector having an amber mutation to prepare a single-stranded phage DNA. The RFI DNA of the M13 vector having no amber mutation is linearized by treatment with a restriction enzyme, mixed with the single-stranded phage DNA described above, denatured, and annealed to form “gapped duplex DNA”. A synthetic oligonucleotide having a mutation introduced therein is hybridized, and a closed circular double-stranded DNA is obtained by a reaction between DNA polymerase and DNA ligase. This DNA is transfected into an Escherichia coli mutS strain deficient in mismatch modification ability, the grown phage is infected into Escherichia coli having no suppressor function, and only phages having no amber mutation are selected.
[0034]
In addition, a method for introducing a point mutation with nitrite utilizes, for example, the following principle. When DNA is treated with nitrous acid, the base is deaminated, adenine becomes hypoxanthin, cytosine becomes uracil, and guanine becomes xanthine. When the deaminated DNA is introduced into cells, hypoxanthine and cytosine form hypoxanthine and adenine and xanthine form thymine at the time of DNA replication, so "A: T" becomes "G: C" and "A: T" becomes "G: C". “G: C” replaces “A: T”. Actually, a single-stranded DNA fragment treated with nitrite is hybridized to “gapped duplex DNA”, and the mutant strain may be isolated by the same procedure as in the synthetic oligonucleotide-directed mutagenesis (gapped duplex) method. .
[0035]
Further, “AILIM” in the present invention includes “part” of the AILIM. Here, “part” means a polypeptide containing any partial sequence in the amino acid sequence of AILIM defined above.
Preferably, it refers to the extracellular region of AILIM as defined above (particularly preferably human AILIM) or any part thereof.
Further, “AILIM ligand” in the present invention is also defined with the same meaning as described above.
The “part” of AILIM (preferably, the extracellular region of AILIM or any part thereof) may be obtained by a genetic recombination technique or a chemical synthesis method according to a known method known in the art described below or a modification method thereof. It can be produced by a suitable method, or can be produced by appropriately cleaving AILIM (particularly preferably human AILIM) isolated by a cell culture method using a proteolytic enzyme or the like.
The “part of AILIM ligand” in the present invention can also be produced by the same method as described above.
[0036]
The “human antibody” of the present invention is a human antibody that binds to AILIM as defined above or a part thereof (particularly preferably, human-derived AILIM or a part thereof). Specifically, it means a human-derived polyclonal antibody (human polyclonal antibody, human antiserum) or a human-derived monoclonal antibody (human monoclonal antibody). The "human monoclonal antibody" of the present invention is a human monoclonal antibody that binds to AILIM or a part thereof (particularly preferably, AILIM or a part thereof derived from human) as defined above.
More specifically, the variable region (Variable region) of the heavy chain (H chain) and the constant region of the H chain (Constant Region) constituting the immunoglobulin and the variable region of the light chain (L chain) and the constant region of the L chain are defined. The entire region including the human immunoglobulin is derived from the gene encoding human immunoglobulin. Examples of the L chain include a human κ chain and a human λ chain.
[0037]
The human monoclonal antibody that binds to the AILIM of the present invention (particularly preferably human-derived AILIM) or a part thereof is described in any of (5) to (42) or (84) of the present invention as described above. It is a human monoclonal antibody having characteristics.
More specifically, there are various human monoclonal antibodies having various properties and industrial utility as described in the examples and drawings below.
A preferred embodiment of the human monoclonal antibody of the present invention is a human monoclonal antibody that binds to AILIM described in any of (5) to (42) or (84) of the present invention or a part thereof.
A particularly preferred embodiment is a human monoclonal antibody that binds to human AILIM described in (30) or (39) of the present invention.
[0038]
The "human monoclonal antibody" of the present invention can be prepared by immunizing any of the following immunogens (antigens) to a human antibody-producing transgenic non-human mammal described below.
(B) a natural cell or an artificially established cell line that expresses AILIM as defined above (particularly preferably human-derived AILIM) on the cell surface;
(B) a transgenic cell produced using a transgenic technique so as to express AILIM as defined above (particularly preferably human-derived AILIM) on the cell surface;
(C) a cell lysate obtained by solubilizing the cells of (a) or (b), or a polypeptide fragment of AILIM (particularly preferably human-derived AILIM) purified from the cell lysate;
(D) Using a gene recombination technique to express a part (particularly preferably, the extracellular region or any peptide thereof) of AILIM (particularly preferably human-derived AILIM) as defined above as a soluble polypeptide. Genetically modified cells produced by;
(E) A culture supernatant obtained by culturing the genetically modified cells of (d) or an extracellular domain polypeptide of AILIM (particularly preferably human-derived AILIM) purified from the culture supernatant (soluble AILIM) Or
(F) Part of AILIM (particularly preferably human-derived AILIM) that is chemically synthesized (particularly preferably, its extracellular region or any peptide thereof).
[0039]
Further, the human monoclonal antibody of the present invention can be obtained by using a cDNA (preferably a vector containing the cDNA) encoding each of the heavy chain and light chain of such a human monoclonal antibody of the present invention using a gene recombination technique. A genetically modified host obtained by transforming a host, wherein the “genetically modified host” of the present invention producing a recombinant human monoclonal antibody (where the host is a eukaryotic cell other than a fertilized egg) CHO, mammalian cells such as lymphocytes and myeloma, etc.) can also be obtained from the culture supernatant by culturing.
Specifically, the genetically modified host according to any one of (60) to (62) or (64) to (80) of the present invention (where the host is a eukaryotic cell other than a fertilized egg) (Preferably mammalian cells such as CHO, lymphocytes and myeloma).).
[0040]
Further, the human monoclonal antibody of the present invention may be a human monoclonal antibody having any isotype of IgG (IgG1, IgG2, IgG3, IgG4), IgM, IgA (IgA1, IgA2), IgD or IgE. Preferably, it is IgG (IgG1, IgG2, IgG3, IgG4), preferably IgG1, IgG2 or IgG4.
[0041]
The human monoclonal antibody of the present invention immunizes a human antibody-producing transgenic non-human mammal, such as a human antibody-producing transgenic mouse described below, with any of the immunogens (antigens) described in (a) to (f) above. The monoclonal antibody can be produced according to an existing general production method.
That is, for example, the human antibody-producing transgenic non-human mammal is immunized with the antigen together with Freund's Adjuvant as necessary. Polyclonal antibodies can be obtained from serum obtained from the immunized animal. In addition, a monoclonal antibody is prepared by preparing a fusion cell (hybridoma) from the antibody-producing cell obtained from the immunized animal and a myeloma cell (myeloma cell) having no autoantibody-producing ability, cloning the hybridoma, It is produced by selecting a clone that produces a monoclonal antibody showing a specific affinity for the antigen used for immunization.
[0042]
More specifically, it can be produced as follows. That is, the human antibody-producing transgenic non-human mammal (particularly preferably described below) is combined with the immunogen of any one of the above (a) to (c) together with Freund's Adjuvant, if necessary, together with Freund's Adjuvant. Immunization is carried out by subcutaneous, intramuscular, intravenous, intravenous, intraperitoneal or intraperitoneal injection or transplantation of human antibody-producing transgenic mice "). Usually, immunization is performed 1 to 4 times about every 1 to 14 days after the initial immunization, and antibody producing cells are obtained from the immunized mammal about 1 to 5 days after the final immunization. The number of immunizations and the time interval can be appropriately changed depending on the nature of the immunogen used.
[0043]
The preparation of a fusion cell (hybridoma) secreting a human monoclonal antibody can be performed according to the method of Koehler and Milstein et al. (Nature, Vol. 256, p. 495-497, 1975) and a modification method analogous thereto. That is, spleen, lymph node, bone marrow or tonsil, etc., obtained from a human antibody-producing transgenic non-human mammal immunized as described above, and antibody-producing cells preferably contained in the spleen, preferably mice, rats, It is prepared by cell fusion with mammals such as guinea pig, hamster, rabbit or human, more preferably mouse, rat or human derived myeloma cells having no autoantibody-producing ability.
[0044]
Examples of myeloma cells used for cell fusion include mouse-derived myeloma P3 / X63-AG8.653 (ATCC No. CRL-1580), P3 / NSI / 1-Ag4-1 (NS-1), and P3 / X63-Ag8. . U1 (P3U1), SP2 / 0-Ag14 (Sp2 / O, Sp2), NS0, PAI, F0 or BW5147, rat-derived myeloma 210RCY3-Ag. 2.3. And human-derived myeloma U-266AR1, GM1500-6TG-A1-2, UC729-6, CEM-AGR, D1R11 or CEM-T15.
Screening for cells producing monoclonal antibodies (eg, hybridomas) involves culturing the cells, eg, in a microtiter plate, and using the culture supernatant of the wells in which growth has been observed against the immunizing antigen used in the immunization described above. The reactivity can be measured by, for example, measuring an enzyme immunoassay such as RIA (radio immunoassay) or ELISA (enzyme-linked immuno-solvent assay).
Production of the monoclonal antibody from the hybridoma is carried out in vitro on the hybridoma or in vivo in a mouse, rat, guinea pig, hamster or rabbit or the like, preferably in a mouse or rat, more preferably in ascites of a mouse, and the obtained culture supernatant. Alternatively, it can be performed by isolating from ascites of a mammal.
[0045]
Further, the monoclonal antibody of the present invention can be produced in large quantities by the following method.
(1) Cloning a gene (such as cDNA) encoding each of the heavy and light chains of the monoclonal antibody from the hybridoma.
(2) An expression vector is prepared by inserting the genes encoding each of the cloned heavy and light chains separately or into a single vector.
(3) introducing the vector into a fertilized egg of a desired non-human mammal (such as a goat);
(4) The fertilized egg into which the gene has been introduced is transplanted into the uterus of a foster mother to obtain a chimeric non-human animal.
(5) The transgenic non-human mammal (cow, goat, or chick) in which the gene encoding each of the heavy and light chains has been incorporated into an endogenous gene by further mating the chimeric goat with another non-human mammal. Make sheep or pigs).
(6) A large amount of a monoclonal antibody derived from the human monoclonal antibody gene is obtained from the milk of the transgenic non-human mammal (Nikkei Science, April 1997, pages 78 to 84).
Human monoclonal antibodies produced by this method are also included in the present invention. When the monoclonal antibody-producing cells are cultured in vitro, the hybridoma is grown, maintained, and stored in accordance with various conditions such as the characteristics of the cell type to be cultured, the purpose of the test and research, and the culture method. It can be carried out using a known nutrient medium as used for producing monoclonal antibodies or any nutrient medium derived and prepared from a known basal medium.
[0046]
As the basic medium, for example, a low calcium medium such as Ham'F12 medium, MCDB153 medium or low calcium MEM medium and a high calcium medium such as MCDB104 medium, MEM medium, D-MEM medium, RPMI1640 medium, ASF104 medium or RD medium, etc. The basal medium may contain, for example, serum, hormones, cytokines, and / or various inorganic or organic substances, depending on the purpose.
For isolation and purification of the monoclonal antibody, the above-mentioned culture supernatant or ascites is obtained by using a saturated ammonium sulfate, euglobulin precipitation method, caproic acid method, caprylic acid method, ion exchange chromatography (DEAE or DE52, etc.), anti-immunoglobulin column or It can be performed by subjecting it to affinity column chromatography such as a protein A column.
[0047]
The human monoclonal antibody of the present invention includes a heavy chain having an amino acid sequence in which one or several amino acids have been deleted, substituted or added in the amino acid sequence of each of the heavy chain and / or light chain constituting the antibody. Also included are human monoclonal antibodies consisting of a light chain.
[0048]
Here, "several amino acids" means a plurality of amino acids, specifically 1 to 10 amino acids, and preferably 1 to 5 amino acids.
The above-mentioned partial modification (deletion, substitution, insertion, addition) of an amino acid into the amino acid sequence of the human monoclonal antibody of the present invention is introduced by partially modifying the base sequence encoding the amino acid sequence. can do. This partial modification of the nucleotide sequence can be carried out by a conventional method using a known site-specific mutagenesis method (Site specific mutagenesis) (Proc. Natl. Acsd. Sci. USA, Vol. 81, p. 5662-5666, 1984).
[0049]
The “transgenic human antibody-producing non-human mammal” of the present invention, a particularly preferred embodiment of a human antibody-producing transgenic mouse can be produced according to a previously reported report (Nature Genetics, Vol. 7, p. 13-21, 1994). Nature Genetics, Vol. 15, p. 146-156, 1997; Japanese Patent Publication No. 4-504365; Japanese Patent Publication No. 7-509137; Nikkei Science, June, pp. 40-50, 1995. International Application Publication No. WO 94/25585; Nature, Vol. 368, p. 856-859, 1994;
Specifically, the human antibody-producing transgenic mouse can be produced, for example, by using a technique comprising the following steps. Other human antibody-producing transgenic non-human mammals can be produced in a similar manner.
[0050]
(1) The mouse endogenous immunoglobulin heavy chain gene is functionally disabled by substituting at least a part of the mouse endogenous immunoglobulin heavy chain locus with a drug resistance marker gene (such as a neomycin resistance gene) by homologous recombination. The step of producing an activated knockout mouse.
(2) By replacing at least a part of the mouse endogenous immunoglobulin light chain locus with a drug resistance marker gene (such as a neomycin resistance gene) by homologous recombination, the mouse endogenous immunoglobulin light chain gene (particularly the κ chain gene) B) producing knockout mice that have been functionally inactivated.
(3) The desired region of the human immunoglobulin heavy chain locus is integrated into the mouse chromosome using a vector capable of carrying a large gene, such as a yeast artificial chromosome (YAC) vector. Producing a transgenic mouse.
(4) A transgenic mouse in which a desired region of a human immunoglobulin light chain (particularly κ chain) locus is integrated into a mouse chromosome using a vector capable of carrying a large gene represented by YAC or the like. The process of making.
(5) By crossing the knockout mouse and the transgenic mouse of (1) to (4) in any order, both the mouse endogenous immunoglobulin heavy chain locus and the mouse endogenous immunoglobulin light chain locus function. Producing a transgenic mouse that has been specifically inactivated and has both the desired region of the human immunoglobulin heavy chain locus and the desired region of the human immunoglobulin light chain locus integrated on the mouse chromosome.
[0051]
The knockout mouse is constructed so that the appropriate region of the mouse endogenous immunoglobulin locus is replaced by a foreign marker gene (such as a neomycin resistance gene) by homologous recombination so that the locus cannot be rearranged (rearranged). It can be produced by activating. For the inactivation using the homologous recombination, for example, a method called positive negative selection (Positive Negative Selection; PNS) can be used (Nikkei Science, May, p. 52-62). , 1994).
Functional inactivation of the immunoglobulin heavy chain locus can be achieved, for example, by introducing a disorder into a portion of the J or C region (eg, the Cμ region). Functional inactivation of an immunoglobulin light chain (for example, a κ chain) can be achieved by, for example, introducing a disorder into a part of the J region or the C region, or a region including a region spanning the J region and the C region. It is.
[0052]
The transgenic mouse can be prepared by a conventional method commonly used in the production of transgenic animals (for example, see the latest manual for animal cell experiments, published by LCI,
[0053]
The "part of the monoclonal antibody" in the present invention means a partial region of the above-described human monoclonal antibody of the present invention, and specifically, F (ab ') 2 , Fab ′, Fab, variable fragment of antibody (Fv), sFv, dsFv (disulphide stabilized Fv) or dAb (single domain opinion opponent eponymology). Ther. Patents), Vol. 6, No. 5, pp. 441-456, 1996).
[0054]
Here, "F (ab ') 2 "And" Fab '"are produced by treating an immunoglobulin (monoclonal antibody) with a protease such as pepsin or papain to form a disulfide bond existing between two H chains in the hinge region. Antibody fragments produced by digestion before and after. For example, when IgG is treated with papain, it is cleaved upstream of the disulfide bond existing between the two heavy chains in the hinge region, resulting in V.V. L (L chain variable region) and C L (L chain constant region) and V chain H (H chain variable region) and C H Two homologous antibody fragments in which an H chain fragment composed of γ1 (the γ1 region in the H chain constant region) is linked by a disulfide bond at the C-terminal region can be produced. Each of these two homologous antibody fragments is called Fab '. When IgG is treated with pepsin, it is cleaved downstream of a disulfide bond existing between two H chains in the hinge region to produce an antibody fragment slightly larger than the two Fab's connected in the hinge region. Can be. This antibody fragment is expressed as F (ab ') 2 That.
[0055]
The “binding rate constant (ka)” in the present invention means a value indicating the strength (degree) of the binding of the monoclonal antibody to the target antigen, calculated based on the kinetics of the antigen-antibody reaction. The “dissociation rate constant (kd)” means a value indicating the strength (degree) of dissociation of the monoclonal antibody from the target antigen, calculated based on the antigen-antibody reaction kinetics. The “dissociation constant (Kd)” is a value obtained by dividing the “dissociation rate constant (kd)” value by the “dissociation rate constant (ka)” value. These constants are used as indices indicating the affinity of the monoclonal antibody for the antigen and the neutralizing activity of the antigen.
[0056]
The constants can be analyzed according to various methods. However, a commercially available measurement kit, BiacoreX (manufactured by Amersham Pharmacia) or a similar kit, can be easily used according to the instruction manual and experimental operation method attached to the kit. Can be analyzed. The ka value, kd value and Kd value determined using the kit are respectively 1 / M. It is expressed by units of Sec, 1 / Sec and M (mole). The higher the ka value of the tested monoclonal antibody, the stronger the antigen binding activity, and the lower the Kd value, the stronger the neutralizing activity.
[0057]
The human monoclonal antibody of the present invention includes a human monoclonal antibody having a ka value, a kd value or a Kd value as shown in the following (1) to (3).
(1) The binding rate constant (ka) with human AILIM is 1.0 × 10 4 (1 / M.Sec) or more, preferably 1.0 × 10 5 A human monoclonal antibody that binds to human AILIM or a part thereof having a value of (1 / M.Sec) or more.
(2) The dissociation rate constant (kd) with human AILIM is 1.0 × 10 -4 (1 / Sec) or less, preferably 1.0 × 10 -5 (1 / Sec) A human monoclonal antibody that binds to human AILIM or a part thereof having the following value.
(3) The dissociation constant (Kd) with human AILIM is 1.0 × 10 -7 (1 / Sec) or less, preferably 1.0 × 10 -8 (M) or less, more preferably 1.0 × 10 -9 (M) A human monoclonal antibody reactive to human AILIM or a part thereof having the following numerical values.
It should be noted that the values of ka, kd, and Kd described above are expected to vary slightly depending on various conditions at the time of measurement, but may vary as an error range. It is.
[0058]
The "cell producing a monoclonal antibody" of the present invention or the "genetically modified host" of the present invention producing a recombinant human monoclonal antibody (here, the host is a cell other than a fertilized egg) It means any cell that produces the above-described human monoclonal antibody of the present invention.
Specifically, for example, cells described in any of the following (1) to (3) can be mentioned, but are not limited thereto.
(1) Human monoclonal antibody-producing B cells which are obtained by immunizing the above-described human antibody-producing transgenic non-human mammal with the immunogen (antigen) as defined above, and which can be collected from the immunized animal.
(2) The aforementioned fused cells (hybridomas) obtained by cell fusion of the human monoclonal antibody-producing B cells thus obtained with mammalian myeloma cells.
(3) a gene encoding the human monoclonal antibody (either a gene encoding a heavy chain or a gene encoding a light chain) isolated from the human monoclonal antibody-producing B cells or human monoclonal antibody-producing fusion cells (hybridoma) Or both genes) and a gene obtained by transforming a cell other than the B cell and the hybridoma (eg, a CHO (Chinese hamster ovarian) cell, a BHK (Baby hamster childy) cell, a lymphocyte such as myeloma, etc.). Genetically modified cells that produce recombinant human monoclonal antibodies.
[0059]
Here, the transgenic cells producing the transgenic human monoclonal antibody according to the above (3), that is, the transgenic human monoclonal antibody produced by the B cell of the above (1) or the hybridoma of the above (2) Genetically modified cells that produce the body.
The “host” in the “genetically modified host” of the present invention includes not only cells derived from various mammals as described above, but also any non-human mammal (goat, pig, sheep, cow, etc.). Fertilized eggs are also included. This fertilized egg contains a gene encoding any monoclonal antibody (preferably, a human monoclonal antibody) against human AILIM of the present invention (either a gene encoding a heavy chain or a gene encoding a light chain, or both genes). ) Is introduced using an expression vector or the like to obtain the transgenic fertilized egg of the present invention. This transgenic fertilized egg is used for producing a transgenic animal in order to prepare the above-mentioned desired protein from milk in large quantities (Nikkei Science, April 1997, pages 78 to 84).
[0060]
The "substance" constituting the present invention, specifically, "a substance having an activity of controlling AILIM-mediated signal transduction", more specifically, "a cytokine that suppresses the growth of AILIM-expressing cells or is produced by AILIM-expressing cells" The term "substance having an activity of inhibiting the production of" refers to a natural substance existing in nature or any substance prepared artificially.
Further, the “substance” relating to the “substance that binds to AILIM” and the “substance that binds to AILIM ligand” in the present invention also means a natural substance existing in the natural world or an artificially prepared substance.
Here, “signal transduction via AILIM” refers to any change in phenotype (cell proliferation, cell activation, cell inactivation, cell death, and / or AILIM-expressing cells) in cells expressing AILIM. (A change in the ability to produce any of the cytokines).
[0061]
The “substance” can be broadly classified into “proteinaceous substance” and “non-proteinaceous substance”. Examples of the "proteinaceous substance" include a polypeptide and an antibody (polyclonal antibody, monoclonal antibody or a part of the monoclonal antibody, particularly preferably the above-described human antibody) described below.
When the substance is an antibody, it is preferably a monoclonal antibody. When the substance is a monoclonal antibody, it includes not only a monoclonal antibody derived from a non-human mammal but also a recombinant chimeric monoclonal antibody, a recombinant human monoclonal antibody, and the above-mentioned human monoclonal antibodies.
[0062]
Here, the “recombinant chimeric monoclonal antibody” is a monoclonal antibody produced by genetic engineering, and specifically, the variable region thereof is a non-human mammal (mouse, rat, hamster, etc.) immunoglobulin. A chimeric monoclonal antibody such as a mouse / human chimeric monoclonal antibody, wherein the variable region is derived from a human and the constant region is a human immunoglobulin-derived constant region.
[0063]
The “human-type monoclonal antibody (CDR-grafted antibody)” is a monoclonal antibody produced by genetic engineering, and specifically, a part or all of the complementarity determining region of the hypervariable region. A non-human mammal (mouse, rat, hamster, etc.) is a complementarity determining region of a hypervariable region derived from a monoclonal antibody, the framework region of the variable region is a human immunoglobulin-derived variable region framework region, and A humanized monoclonal antibody, wherein the constant region is a human immunoglobulin-derived constant region.
[0064]
Here, the complementarity-determining regions of the hypervariable region are three regions (Complementarity-determining resin; CDR1 and CDR2) which are present in the hypervariable region in the variable region of the antibody and are directly and complementary to the antigen. , CDR3), and the framework region of the variable region refers to four relatively conserved regions (Framework regions; FR1, FR2, FR3, FR4) intervening before and after the three complementarity determining regions.
In other words, it means a monoclonal antibody in which all but a part or all of the complementarity determining region of the hypervariable region of a non-human mammal-derived monoclonal antibody has replaced the corresponding region of human immunoglobulin.
[0065]
The human immunoglobulin-derived constant region has an amino acid sequence unique to each isotype such as IgG (IgG1, IgG2, IgG3, IgG4), IgM, IgA, IgD, and IgE. In the present invention, the humanized monoclonal antibody May be a human immunoglobulin constant region belonging to any isotype. Preferably, it is a human IgG constant region. Further, the framework region of the variable region derived from human immunoglobulin is not limited.
[0066]
When the “substance” of the present invention is a polypeptide, it includes a polypeptide described below, a fragment (oligopeptide) of the polypeptide, a fusion polypeptide, and a chemically modified product thereof. Oligopeptides include peptides consisting of 5 to 30 amino acids, preferably 5 to 20 amino acids. The chemical modification can be designed according to various purposes such as an increase in blood half-life when administered to a living body or an increase in resistance or absorption to degradation in the digestive tract during oral administration. .
Specific examples of the polypeptide include those described below.
(1) a polypeptide comprising all or part of the extracellular region of AILIM;
(2) a fusion polypeptide consisting of all or part of the extracellular region of AILIM and all or part of the constant region of the heavy chain of immunoglobulin; or
(3) A polypeptide that binds to AILIM.
[0067]
Such "non-proteinaceous substances" include DNA, RNA and chemically synthesized compounds.
Here, “DNA” refers to “a DNA of the aforementioned AILIM (preferably human AILIM)” which is useful as an antisense DNA drug designed based on the base sequence of DNA (including cDNA and genomic DNA). DNA containing a partial base sequence or chemically modified DNA obtained by chemically modifying them. " That is, the antisense DNA can inhibit transcription of the DNA encoding AILIM into mRNA or translation of the mRNA into protein by hybridizing to DNA or RNA encoding AILIM.
[0068]
Here, the “partial base sequence” means a partial base sequence consisting of an arbitrary number of bases at an arbitrary site. Examples of the partial base sequence include a continuous partial base sequence of 5 to 100 bases, preferably a continuous partial base sequence of 5 to 70 bases, and more preferably a continuous partial base sequence of 5 to 50 bases. Preferably, a partial base sequence of 5 to 30 bases is used.
[0069]
When the DNA is used as an antisense drug, the DNA has an increased half-life in blood (stability) when administered to the body of a patient, an increased permeability of the intracellular membrane, or an increased oral administration. A part of the base sequence of the DNA can be chemically modified for the purpose of increasing the resistance to degradation in the digestive tract or increasing the absorption in such cases. The chemical modification includes, for example, chemical modification of a phosphate bond, ribose, nucleobase, sugar moiety, 3 ′ and / or 5 ′ end in the structure of the oligonucleotide.
As the modification of the phosphate bond, one or more of the bonds may be a phosphodiester bond (D-oligo), a phosphorothioate bond, a phosphorodithioate bond (S-oligo), a methylphosphonate bond (MP-oligo), a phosphoramido bond. Changes to any or a combination of a date bond, a non-phosphate bond and a methylphosphonothioate bond can be included. Examples of the modification of ribose include a change to 2′-fluororibose or 2′-O-methylribose. Modifications of nucleobases include changes to 5-propynyluracil or 2-aminoadenine.
[0070]
As used herein, “RNA” refers to “RNA containing a partial nucleotide sequence of the RNA or a RNA thereof containing a partial nucleotide sequence of the RNA useful as an antisense RNA drug designed based on the nucleotide sequence of the RNA encoding AILIM (preferably human AILIM)”. Chemically modified RNA ”. The antisense RNA hybridizes to DNA encoding AILIM, and thereby hybridizes to DNA or RNA encoding AILIM to transcribe the DNA encoding AILIM to mRNA or to a protein of the mRNA. Translation can be inhibited.
[0071]
Here, the “partial base sequence” means a partial base sequence consisting of an arbitrary number of bases at an arbitrary site. Examples of the partial base sequence include a continuous partial base sequence of 5 to 100 bases, preferably a continuous partial base sequence of 5 to 70 bases, and more preferably a continuous partial base sequence of 5 to 50 bases. Preferably, a partial base sequence of 5 to 30 bases is used.
The antisense RNA increases the blood half-life when the RNA is administered to a patient, increases the permeability of the inner cell membrane, or increases or absorbs degradation resistance in the digestive tract when administered orally. A part of the base sequence of the RNA can be chemically modified for the purpose of increasing the number of RNAs. Examples of the chemical modification include a chemical modification as applied to the above-described antisense DNA.
[0072]
"Chemically synthesized compound" means any compound other than the above-mentioned DNA, RNA and proteinaceous substances, and is a compound having a molecular weight of about 100 to about 1000 or less, preferably a compound having a molecular weight of about 100 to about 800. And more preferably a compound having a molecular weight of about 100 to about 600.
[0073]
The “polypeptide” included in the definition of the “substance” means a part (fragment) of a polypeptide chain constituting AILIM (preferably human AILIM), and preferably a part of a polypeptide constituting AILIM. It means the whole or a part of the extracellular region (the region may optionally have 1 to 5 amino acids added to its N-terminal and / or C-terminal).
AILIM according to the present invention is a transmembrane molecule that penetrates a cell membrane constituted by one or two polypeptide chains.
[0074]
As used herein, the term “transmembrane protein” refers to a cell that is linked to a membrane by a hydrophobic peptide region that penetrates the lipid bilayer once or several times, as seen in many receptors or cell membrane surface molecules. It refers to a protein having a structure composed of three main regions: an outer region (extracellular region), a transmembrane region (transmembrane region), and a cytoplasmic region. Further, such transmembrane proteins can be homodimers, heterodimers or heterodimers, as monomers or with another chain having the same amino acid sequence or a chain having a different amino acid sequence, respectively. Alternatively, each receptor or cell surface molecule is constituted by the presence of an oligomer.
[0075]
Here, the “extracellular region” refers to all or a part of the partial structure (partial region) existing on the outer side of the membrane to which the membrane protein is connected, of the entire structure of the cell membrane transmembrane protein as described above. In other words, all or part of the region other than the region taken up in the membrane (transmembrane region) and the region present in the cytoplasm following the region in the membrane (intracellular region) means.
[0076]
The “fusion polypeptide” included in the aforementioned “proteinaceous substance” refers to all or a part of the extracellular region of the polypeptide constituting AILIM (preferably human AILIM) and “immunoglobulin (Ig, preferably, All or part of the constant region of the heavy chain of human Ig). " It is preferably a fusion polypeptide of the extracellular region of AILIM and a part of the constant region of the heavy chain of human IgG, and particularly preferably the hinge region, CH2 domain and CH3 domain of the extracellular region of AILIM and the heavy chain of human IgG. And a fusion polypeptide with a region (Fc) consisting of In addition, IgG1 is preferable as IgG. As AILIM, human, mouse or rat (preferably human) AILIM is preferable.
[0077]
Here, “all or a part of the constant region of the heavy chain of immunoglobulin (Ig)” is preferably a constant region (Constant region) of a heavy chain (Heavy Chain, H chain) of an immunoglobulin derived from human, and an Fc region. Or mean some of them. The immunoglobulin may be of any class and subclass, and specifically includes IgG (IgG1, IgG2, IgG3 and IgG4), IgM, IgA (IgA1 and IgA2), IgD and IgE. Can be mentioned. Preferably, it is IgG (IgG1, IgG2, IgG3 or IgG4) or IgM. Particularly preferred examples in the present invention are immunoglobulins belonging to human-derived IgG (IgG1, IgG2, IgG3 or IgG4).
[0078]
The immunoglobulin is a Y-shape in which four homologous light chains (Light Chain, L chain) and two homologous heavy chains (Heavy Chain, H chain) are linked by a disulfide bond (SS bond). Having the following structural unit. The light chain comprises a light chain variable region (V L ) And the light chain constant region (C L ). The heavy chain has a heavy chain variable region (V H ) And the heavy chain constant region (C H ).
[0079]
The heavy chain constant region is comprised of several domains each having a unique amino acid sequence for each class (IgG, IgM, IgA, IgD and IgE) and subclass (IgG1, IgG2, IgG3, IgG4, IgA1 and IgA2). .
[0080]
The heavy chains of IgG (IgG1, IgG2, IgG3 and IgG4) are V H , CH1 domain, hinge region, CH2 domain and CH3 domain.
[0081]
Similarly, the heavy chain of IgG1 has V H ,
[0082]
The heavy chain of IgA is V H , Cα1 domain, hinge region, Cα2 domain and Cα3 domain.
[0083]
Similarly, the heavy chain of IgA1 H , Cα11 domain, hinge region,
[0084]
The heavy chain of IgD consists of V H , Cδ1 domain, hinge region, Cδ2 domain and Cδ3 domain.
[0085]
The heavy chain of IgM consists of V H , Cμ1 domain, Cμ2 domain, Cμ3 domain and Cμ4 domain, and has no hinge region as found in IgG, IgA and IgD.
[0086]
The heavy chain of IgE is V H , Cε1 domain, Cε2 domain, Cε3 domain and Cε4 domain, and has no hinge region as found in IgG, IgA and IgD.
[0087]
Further, taking IgG as an example, when IgG is treated with papain, it is cleaved slightly at the N-terminal side of the disulfide bond present in the hinge region connecting the two heavy chains, and H And C H 1 and two homologous Fabs in which one light chain and one light chain are linked by a disulfide bond, and a hinge region,
[0088]
That is, the “part of the constant region of the immunoglobulin heavy chain” described above means a part of the constant region of the immunoglobulin heavy chain having the above-described structural characteristics, and preferably lacks the C1 domain. It is a constant region or Fc region. Specifically, in the case of IgG, IgA or IgD, a region consisting of each hinge region, C2 domain and C3 domain is mentioned, and in the case of IgM or IgE, respective C2 domain, C3 domain and C4 domain Region. Particularly preferred examples include a human-derived IgG1 Fc region.
[0089]
Since the above fusion polypeptide has a part of the constant region (for example, Fc) of immunoglobulin such as IgG as described above as a fusion partner, the property of protein A that specifically binds to the immunoglobulin fragment is used. There is an advantage in that the fusion polypeptide can be extremely easily purified by using affinity column chromatography using. Further, since various antibodies against Fc of various immunoglobulins are provided, immunoassay of the fusion polypeptide can be easily performed using antibodies against the Fc.
[0090]
“Polypeptide” included in the definition of “substance” also includes “polypeptide that binds to AILIM”.
As the “polypeptide that binds to AILIM”, a molecule referred to as “AILIM ligand” defined above, such as B7h, B7RP-1, GL50 or LICOS (Nature, Vol. 402, No. 6763, p. 827-) Nature Medicine, Vol.5, No.12, p.1365-1369, 1999; J. Immunology, Vol.164, p.1653-1657, 2000; Curr.Biol., Vol.10, No.832, 1999; 6, p. 333-336, 2000).
Preferably, a polypeptide containing all or a part of the extracellular region of the ligand (B7h, B7RP-1, GL50, LICOS), or a constant region of the heavy chain of the polypeptide and an immunoglobulin (preferably a human immunoglobulin) Is a fusion polypeptide consisting of all or part of Here, the terms “extracellular region” and “immunoglobulin heavy chain constant region” have the same meaning as described above.
[0091]
The above-mentioned polypeptide, a part (fragment) of the polypeptide and a fusion polypeptide are known in the technical field such as a chemical synthesis method and a cell culture method, in addition to the gene recombination technique described below. It can be produced by appropriately using a known method or a modification method thereof.
The “antibody” in the present invention means a polyclonal antibody (antiserum) or a monoclonal antibody against the mammalian AILIM (particularly preferably human AILIM) as defined above, and is preferably a monoclonal antibody.
Specifically, it is an antibody that binds to AILIM and suppresses the growth of AILIM-expressing cells, or has an activity to bind to AILIM and suppress the production of interferon γ or interleukin 4 by AILIM-expressing cells.
[0092]
The term “delayed allergy” in the present invention is mediated by cellular immunity (particularly mediated by Th1 type T cells), that is, mediated by antigen-sensitized T cells (memory T cells storing antigens). A living being allergic and sensitized to an antigen means any allergy that requires approximately 24-48 hours to develop an allergic reaction accompanied by inflammation by the memory T cells that occurs upon re-contact with the antigen.
Examples of this delayed allergy include allergies to infectious pathogen antigens such as tuberculosis allergy derived from Mycobacterium tuberculosis, Jones-Mote delayed allergy that appears transiently for trace amounts of proteins, drugs such as picryl chloride, and lacquer. Contact allergy to phytotoxin, or allergy related to transplant rejection seen in allograft transplantation.
[0093]
The “pharmaceutical composition” in the present invention is an antibody (preferably a human antibody) or a monoclonal antibody (preferably a human monoclonal antibody) that binds to the AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) or a part thereof as an active ingredient, or It means a composition useful as a pharmaceutical comprising a part thereof and a "pharmaceutically acceptable carrier".
Here, "pharmaceutically acceptable carrier" refers to excipients, diluents, extenders, disintegrants, stabilizers, preservatives, buffers, emulsifiers, fragrances, coloring agents, sweeteners, thickeners. , A flavoring agent, a solubilizer or other additives.
By using one or more of such carriers, pharmaceuticals in the form of tablets, pills, powders, granules, injections, liquids, capsules, troches, elixirs, suspensions, emulsions, syrups, etc. A composition can be prepared.
These pharmaceutical compositions can be administered orally or parenterally. Other forms for parenteral administration include topical solutions containing one or more active substances and formulated in a conventional manner, suppositories and pessaries for enteral administration.
[0094]
The dosage varies depending on the age, sex, weight and condition of the patient, therapeutic effect, administration method, treatment time, or the type of active ingredient (such as the protein or antibody) contained in the pharmaceutical composition. The dose can be administered in the range of 10 μg to 1000 mg (or 10 μg to 500 mg) per dose per person. However, since the dose varies depending on various conditions, a dose smaller than the above dose may be sufficient, or a dose exceeding the above range may be required.
In particular, in the case of an injection, the concentration is 0.1 μg antibody / ml carrier to 10 mg antibody / ml carrier in a non-toxic pharmaceutically acceptable carrier such as physiological saline or commercially available distilled water for injection. Can be produced by dissolving or suspending as described above.
[0095]
The injection thus produced is applied to a human patient in need of treatment at a rate of 1 μg to 100 mg per kg body weight, preferably 50 μg to 50 mg per day, in a single administration. It can be administered once to several times. Examples of the administration form include medically appropriate administration forms such as intravenous injection, subcutaneous injection, intradermal injection, intramuscular injection and intraperitoneal injection. Preferably it is an intravenous injection.
Injectables can also be prepared as non-aqueous diluents (eg, propylene glycol, polyethylene glycol, vegetable oils such as olive oil, alcohols such as ethanol, etc.), suspensions and emulsions. .
Such injections can be sterilized by filtration sterilization through a bacteria retaining filter, blending of a bactericide or irradiation. Injectables can be manufactured in the form of preparation for use. That is, it can be used as a sterile solid composition by freeze-drying or the like, dissolved in sterile distilled water for injection or another solvent before use.
[0096]
The pharmaceutical composition comprising the human antibody of the present invention can be used to provide AILIM-mediated costimulation to AILIM-expressing cells without inducing host immune rejection caused by HAMA (human anti-mouse antibody). A variety of biological reactions involving the transmission of Lie signals (co-stimulatory signals), such as cell proliferation of AILIM-expressing cells, production of cytokines by AILIM-expressing cells, and immunocytolysis of AILIM-expressing cells (immune (Cytolysis) or cell death (apoptosis) and / or the like, and / or suppresses or prevents the onset and / or progression of various diseases involving signal transduction through the AILIM, thereby treating or preventing the diseases. Yes as a preventive drug It is.
[0097]
“Immune cytolysis” in the present invention means the following biological phenomenon.
Cytolysis of cells occurs not only when it is caused by binding to killer cells but also through antibodies (particularly, cytolytic antibodies). The cytolytic antibody is an antibody that acts on the lytic reaction of cells such as immune cells, tissue cells or sperm, among cytotoxic antibodies, and complements the antibody when the antibody binds to a cell surface antigen. Are antibodies that damage the cell or induce cell lysis in the presence of.
This immune cell lysis is induced by the action of complement components in addition to the specific binding of the antibody to the cell surface antigen. The first component of complement (C1) is activated by the antibody bound to the surface antigen, and a subsequent series of complement reactions from the second to ninth components of complement (C2 to C9) forms a cytotoxic site. The cell contents are released, leading to cell lysis.
[0098]
“Antibody-dependent cellular cytotoxicity” in the present invention is a biological phenomenon also abbreviated as ADCC, and is caused by effector cells such as lymphocytes, macrophages or polymorphonuclear leukocytes. The induced cytotoxicity of a target cell is a cytotoxicity that requires an antibody in order to induce the cytotoxicity in addition to the effected cell and the target cell.
[0099]
“Mixed lymphocyte reaction” in the present invention is a biological phenomenon abbreviated as MLR. It is also called a mixed leukocyte reaction.
Mixing leukocytes or lymphocytes from each of two different individuals from allogeneic animals and culturing them for several days causes their cells to blast and synthesize DNA within the cells (ie, cell growth) Is promoted. This reaction is called MLR (allogenic MLR).
The degree of DNA synthesis (cell proliferation) can be analyzed by stopping one lymphocyte by irradiation or treating with mitomycin and measuring the degree of DNA synthesis in the other lymphocyte.
The degree of synthesis of the DNA can be analyzed by measuring the amount of thymidine labeled with a radioactive substance such as tritium into the cell nucleus.
[0100]
The DNA encoding AILIM (particularly preferably human AILIM) used in the present invention can be obtained by a method of cloning cDNA from mRNA encoding AILIM, a method of isolating genomic DNA and splicing it, or a method of cDNA. It can be obtained by a method of preparing by PCR using a sequence or mRNA sequence as a template, or a method of chemical synthesis.
The DNA encoding the AILIM ligand of the present invention can be obtained in the same manner as described above.
The DNA encoding the AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) is obtained by digesting (digesting) the DNA containing each DNA encoding the AILIM thus prepared with an appropriate restriction enzyme. The fragment can be prepared by ligating the fragment together with a linker DNA or a tag (Tag), if necessary, using an appropriate DNA polymerase or the like. The same applies to DNA encoding AILIM ligand.
[0101]
Examples of a method for cloning cDNA encoding AILIM (particularly preferably human AILIM; hereinafter referred to as a target protein) from mRNA include the following methods.
The same applies to DNA encoding AILIM ligand.
First, mRNA encoding a target protein is prepared from a tissue or cell that expresses / produces the target protein. For preparation of mRNA, total RNA prepared by a known method such as a guanidine thiocyanate method (Biochemistry, Vol. 18, p. 5294, 1979), a hot phenol method or an AGPC method is used to prepare oligo (dT) cellulose or poly-U. -It can be carried out by subjecting to affinity chromatography using Sepharose or the like.
[0102]
Next, a known method such as, for example, using reverse transcriptase using the obtained mRNA as a template, for example, the method of Okayama et al. (Mol. Cell. Biol., Vol. 2, p. 161, 1982 and the same journal, Vol. 3, p. 280, 1983) or the method of Hoffman et al. (Gene, Vol. 25, p. 263, 1983) and the like, and the cDNA is converted into double-stranded cDNA. This cDNA is incorporated into a plasmid vector, a phage vector or a cosmid vector, and transformed into Escherichia coli, or after in vitro packaging, transfected into Escherichia coli to prepare a cDNA library.
[0103]
The plasmid vector used here is not particularly limited as long as it can be replicated and maintained in the host, and any phage vector can be used as long as it can be propagated in the host. Examples of commonly used cloning vectors include pUC19, λgt10, λgt11 and the like. However, when subjected to the immunological screening described below, a vector having a promoter capable of expressing a gene encoding a target protein in a host is preferable.
[0104]
Methods for incorporating cDNA into a plasmid include, for example, the method described by Maniatis et al. (Molecular Cloning, A Laboratory Manual, second edition, Cold Spring Harbor Laboratory, p. 1.53, 1989). Examples of the method for incorporating cDNA into a phage vector include the method of Hyunh et al. (DNA Cloning, a practical approach, Vol. 1, p. 49, 1985). For convenience, a commercially available cloning kit (for example, a product of Takara Shuzo Co., Ltd.) can also be used. The thus obtained recombinant plasmid or phage vector is introduced into a suitable host such as a prokaryotic cell (for example, E. coli: HB101, DH5α, Y1090, DH10B or MC1061 / P3).
[0105]
Examples of a method for introducing a plasmid into a host include a calcium chloride method or a calcium chloride / rubidium chloride method described in (Molecular Cloning, A Laboratory Manual, second edition, Cold Spring Harbor Laboratory, p. 1.74, 1989). Ration method and the like. Examples of a method for introducing a phage vector into a host include a method in which phage DNA is packaged in vitro and then introduced into a grown host. In vitro packaging can be easily performed by using a commercially available in vitro packaging kit (eg, manufactured by Stratagene, Amersham, etc.).
The method of isolating the cDNA encoding the target protein from the cDNA library prepared by the above method can be performed by combining general cDNA screening methods.
[0106]
For example, after separately synthesizing an oligonucleotide that is considered to correspond to the amino acid sequence of the target protein, 32 Labeled with P to form a probe, a known colony hybridization method (Crunstein et al., Proc. Natl. Acid. Sci. USA, Vol. 72, p. 3961, 1975) or a plaque hybridization method (Molecular) Cloning, A Laboratory Manual, second edition, Cold Spring Harbor Laboratory, p. 2.108, 1989), a method for screening a clone containing a target cDNA, a PCR primer, and a specific region of the target protein by a PCR method. A method of amplifying and selecting a clone having a DNA fragment encoding the region can be used.
[0107]
When a cDNA library prepared by using a vector capable of expressing cDNA (for example, a phage vector such as λgt11) is used, an antigen-antibody reaction using an antibody reactive with the target protein is used. Clones can be selected. When a large number of clones are processed, it is preferable to use a screening method using a PCR method.
The nucleotide sequence of the DNA thus obtained was determined by the Maxam-Gilbert method (Maxam et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol. 74, p. 560, 1977) or a dideoxynucleotide using phage M13. Synthetic chain termination (Sanger et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol. 74, p. 5463-5467, 1977). The gene encoding the target protein can be obtained by cutting out all or part of the gene from the clone obtained as described above using restriction enzymes and the like.
[0108]
In addition, as a preparation method by isolating DNA encoding the target protein from genomic DNA derived from cells expressing the target protein as described above, for example, the following method is exemplified.
The cells are preferably lysed using SDS or proteinase K and the like, and DNA extraction is performed by repeating extraction with phenol. The RNA is digested, preferably by ribonuclease. The obtained DNA is partially digested with an appropriate restriction enzyme, and the obtained DNA fragment is amplified with an appropriate phage or cosmid to prepare a library. Then, a clone having the target sequence is detected by, for example, a method using a radiolabeled DNA probe, and the whole or a part of the gene encoding the target protein is cut out from the clone with a restriction enzyme or the like and obtained.
[0109]
The DNA encoding the target protein can be prepared by PCR using a known mRNA or cDNA of the target protein as a template ("Gene amplification PCR method, basic and new development", Kyoritsu Shuppan Co., Ltd.) Published, 1992).
The production of DNA encoding the target protein by chemical synthesis can be carried out according to a conventional method based on the base sequence of the target protein.
[0110]
The AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) or a part thereof (preferably the extracellular region) is obtained by preparing a DNA encoding AILIM (genomic DNA containing cDNA or intron) prepared using the method exemplified above. The DNA fragments encoding the AILIM are obtained by cleaving each with an appropriate restriction enzyme, and these fragments are ligated together with a linker DNA or a tag (Tag), if necessary, using an appropriate DNA polymerase or the like. The recombinant DNA can be prepared as a recombinant protein by a conventional method using a commonly used gene recombination technique.
The same applies to AILIM ligand (particularly preferably human AILIM ligand) or a part thereof (preferably extracellular region).
Specifically, it is as exemplified below. That is, the DNA prepared as described above is inserted into a vector as described in detail below to prepare an expression vector, and the expression vector is used to transform a host cell as described below to obtain a transformant. . By culturing the transformant, the target protein is produced in the culture supernatant. The target protein in the culture supernatant can be easily purified using column chromatography or the like.
[0111]
There are no particular limitations on the expression vector used for producing recombinant AILIM (or its extracellular region), as long as it can replicate and maintain or self-proliferate in various prokaryotic and / or eukaryotic host cells. And phage vectors (Cloning Vectors: A Laboratory Manual, Elsby, New York, 1985).
The expression vector is prepared by simply ligating a DNA encoding AILIM (or an extracellular region thereof) to a vector for recombination (plasmid DNA and bacterial phage DNA) available in the art in a conventional manner. Can be. Specific examples of the recombination vector used include plasmids derived from Escherichia coli such as pBR322, pBR325, pUC12, pUC13 and pUC19, plasmids derived from yeast such as pSH19 and pSH15, and plasmids derived from Bacillus subtilis such as pUB110, pTP5 and pC194. And the like. Examples of the phage include bacteriophage such as λ phage, and animal and insect viruses (pVL1393, manufactured by Invitrogen) such as retrovirus, vaccinia virus, and nucleopolyhedrovirus.
[0112]
Expression of AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) or a DNA encoding the soluble extracellular region thereof, and expression of AILIM on the surface of a host cell, or production of soluble extracellular region of AILIM (particularly preferably human AILIM) For purposes, plasmid vectors are useful. As a plasmid vector, a gene encoding the AILIM (particularly preferably human AILIM) or its soluble extracellular region is expressed in various prokaryotic and / or eukaryotic host cells to produce these polypeptides. There is no particular limitation as long as it has a function. For example, pMAL C2, pcDNA3.1 (-), pEF-BOS (Nucleic Acid Research, Vol. 18, p. 5322, 1990, etc.) or pME18S (Experimental Medical Supplement "Genetic Engineering Handbook", 1992, etc.) and the like can be mentioned. be able to.
[0113]
When a bacterium, particularly Escherichia coli, is used as a host cell, the expression vector generally comprises at least a promoter-operator region, an initiation codon, a DNA encoding the protein of the present invention, a stop codon, a terminator region, and a replicable unit.
When a yeast, animal cell or insect cell is used as a host, the expression vector may contain at least a promoter, an initiation codon, AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) or a DNA encoding the extracellular region thereof, and a stop codon. preferable. In addition, DNA encoding a signal peptide, an enhancer sequence, 5 ′ and 3 ′ untranslated regions of the gene encoding AILIM of the present invention, a splicing junction, a polyadenylation site, a selectable marker region or a replicable unit, etc. May be included. Further, it may contain a gene amplification gene (marker) usually used depending on the purpose.
[0114]
The promoter-operator-region for expressing the AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) or its extracellular region in bacteria includes a promoter, an operator and a Shine-Dalgarno (SD) sequence (eg, AAGG). It is a thing. For example, when the host is a bacterium belonging to the genus Escherichia, those containing a Trp promoter, a lac promoter, a recA promoter, a λPL promoter, an lpp promoter, a tac promoter and the like are preferably exemplified.
Examples of a promoter for expressing the AILIM of the present invention (particularly preferably human AILIM) or its extracellular region in yeast include a PH05 promoter, a PGK promoter, a GAP promoter, and an ADH promoter. Examples include SL01 promoter, SP02 promoter, penP promoter and the like. When the host is a eukaryotic cell such as a mammalian cell, examples thereof include an SV40-derived promoter, a retrovirus promoter, and a heat shock promoter. However, it is not particularly limited to these. Use of an enhancer is also an effective method for expression.
[0115]
A suitable initiation codon is, for example, a methionine codon (ATG).
Examples of the stop codon include common stop codons (for example, TAG, TAA, and TGA).
As the terminator region, a commonly used natural or synthetic terminator can be used.
A replicable unit refers to DNA capable of replicating its entire DNA sequence in a host cell, including native plasmids, artificially modified plasmids (DNA fragments prepared from native plasmids) and Includes synthetic plasmids and the like. Suitable plasmids include E. coli. In E. coli, plasmid pBR322 or an artificially modified product thereof (a DNA fragment obtained by treating pBR322 with an appropriate restriction enzyme) is used. In yeast, yeast 2μ plasmid or yeast chromosomal DNA is used. In mammalian cells, plasmid pRSVneo ATCC 37198 is used. And plasmid pSV2dhfr ATCC 37145, plasmid pdBV-MMTneo ATCC 37224, plasmid pSV2neo ATCC 37149, plasmid pSV2bsr, and the like.
As the enhancer sequence, polyadenylation site and splicing junction site, those commonly used by those skilled in the art, such as those derived from SV40, for example, can be used.
[0116]
As the selection marker, a commonly used marker can be used by a conventional method. Examples thereof include antibiotic resistance genes such as tetracycline, ampicillin, and kanamycin.
Examples of the gene amplification gene include a dihydrofolate reductase (DHFR) gene, a thymidine kinase gene, a neomycin resistance gene, a glutamate synthase gene, an adenosine deaminase gene, an ornithine decarboxylase gene, a hygromycin-B-phosphotransferase gene, and an aspartate transcarbamylase gene. And the like.
[0117]
The expression vector of the present invention can be prepared by ligating at least the above-mentioned promoter, start codon, DNA encoding the protein of the present invention, stop codon and terminator region to an appropriate replicable unit in a continuous and circular manner. it can. At this time, if necessary, an appropriate DNA fragment (for example, a linker or another restriction enzyme site) can be used by a conventional method such as digestion with a restriction enzyme or ligation using T4 DNA ligase.
The transformed cell of the present invention can be prepared by introducing the above-described expression vector into a host cell.
[0118]
The host cell used in the present invention is not particularly limited as long as it is compatible with the above-mentioned expression vector and can be transformed, and natural cells or artificially established cells usually used in the technical field of the present invention are used. Various cells such as recombinant cells (for example, bacteria (genus Escherichia, genus Bacillus), yeast (genus Saccharomyces, genus Pichia), animal cells or insect cells, etc.) are exemplified.
Escherichia coli or animal cells are preferred, and specifically, Escherichia coli (DH5α, DH10B, TB1, HB101, XL-2Blue, etc.), and mouse-derived cells (COP, L, C127, Sp2 / 0, NS-1, or NIH3T3, etc.) , Rat-derived cells, hamster-derived cells (such as BHK and CHO), monkey-derived cells (such as COS1, COS3, COS7, CV1 and Velo) and human-derived cells (Hela, cells derived from diploid fibroblasts, myeloma cells) And Namalwa etc.).
Introduction (transformation (transfection)) of an expression vector into a host cell can be performed using a conventionally known method.
[0119]
For example, in the case of bacteria (E. coli, Bacillus subtilis, etc.), for example, the method of Cohen et al. (Proc. Natl. Acad. Sci. USA., Vol. 69, p. 2110, 1972), the protoplast method (Mol. Gen.). Genet., Vol. 168, p. 111, 1979) or the competent method (J. Mol. Biol., Vol. 56, p. 209, 1971), in the case of Saccharomyces cerevisiae, for example, Hinnen et al. Natl. Acad. Sci. USA., Vol. 75, p. 1927, 1978) or the lithium method (J. Bacteriol., Vol. 153, p. 163, 1983). For example, the method of Graham (Virology, Vol. 52, p. 456, 1973), and in the case of insect cells, for example, the method of Summers et al. (Mol. Cell. Biol., Vol. 3, p. 2156-2165, 1983).
[0120]
The extracellular region (soluble AILIM) of AILIM (especially preferably human AILIM) of the present invention is a transformed cell containing the expression vector prepared as described above (hereinafter referred to as including a transfectant). It can be produced by culturing in a nutrient medium. The same applies to AILIM ligand.
The nutrient medium preferably contains a carbon source, an inorganic nitrogen source or an organic nitrogen source necessary for the growth of the host cell (transformant). Examples of the carbon source include glucose, dextran, soluble starch, and sucrose, and examples of the inorganic nitrogen source or the organic nitrogen source include ammonium salts, nitrates, amino acids, corn steep liquor, peptone, casein, meat extract, and so on. Examples include soybean meal and potato extract. If desired, other nutrients (eg, inorganic salts (eg, calcium chloride, sodium dihydrogen phosphate, magnesium chloride), vitamins, antibiotics (eg, tetracycline, neomycin, ampicillin, kanamycin, etc.)) may be contained. .
The culturing is performed by a method known in the art. Culture conditions, such as temperature, pH of the medium, and culture time are appropriately selected so that the protein of the present invention is produced in large quantities.
[0121]
Specific examples of the culture medium and culture conditions used according to the host cell are shown below, but the invention is not limited thereto.
When the host is a bacterium, an actinomycete, a yeast or a filamentous fungus, for example, a liquid medium containing the above-mentioned nutrients is suitable. Preferably, the medium has a pH of 5 to 8.
If the host is E. coli. In the case of E. coli, preferred mediums include LB medium, M9 medium (Miller et al., Exp. Mol. Genet, Cold Spring Harbor Laboratory, p. 431, 1972), YT medium and the like. In such a case, the cultivation can be carried out usually at 14 to 43 ° C. for about 3 to 24 hours with aeration and stirring as necessary.
[0122]
When the host is a bacterium belonging to the genus Bacillus, the reaction can be carried out usually at 30 to 40 ° C. for about 16 to 96 hours with aeration and stirring as necessary.
When the host is yeast, examples of the medium include Burkholder minimum culture (Bostian, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol. 77, p. 4505, 1980). Desirably. The cultivation is usually performed at about 20 to 35 ° C. for about 14 to 144 hours, and if necessary, aeration and stirring can be performed.
When the host is an animal cell, for example, a MEM medium containing about 5 to 20% fetal bovine serum (Science, Vol. 122, p. 501, 1952) or a DMEM medium (Virology, Vol. 8, p. 396). 1959), RPMI 1640 medium (J. Am. Med. Assoc., Vol. 199, p. 519, 1967), 199 medium (Proc. Soc. Exp. Biol. Med., Vol. 73, p. 1, 1950). , HamF12 medium and the like can be used. The pH of the medium is preferably about 6 to 8, and the culture is usually performed at about 30 to 40 ° C. for about 15 to 72 hours, and if necessary, aeration and stirring can be performed.
[0123]
When the host is an insect cell, for example, Grace's medium containing fetal bovine serum (Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol. 82, p. 8404, 1985), etc., and the pH thereof is about 5 to 8 It is preferred that The cultivation is usually performed at about 20 to 40 ° C. for 15 to 100 hours, and if necessary, aeration and stirring may be performed.
The cell (soluble AILIM) of the AILIM (especially preferably human AILIM) of the present invention can be secreted into the culture supernatant by culturing the above-mentioned transformed cells (especially animal cells or Escherichia coli). Can be manufactured. That is, the obtained culture is filtered or centrifuged to obtain a culture filtrate (supernatant), and the target protein is purified from the culture filtrate according to a conventional method generally used for purifying and isolating a natural or synthetic protein. Purify and isolate.
[0124]
Isolation and purification methods include, for example, a method utilizing specific affinity such as affinity column chromatography, a method utilizing solubility such as salting out, solvent precipitation, dialysis, ultrafiltration, gel filtration, sodium dodecyl sulfate -Methods utilizing differences in molecular weight such as polyacrylamide gel electrophoresis, methods utilizing charges such as ion exchange chromatography and hydroxylapatite chromatography, methods utilizing differences in hydrophobicity such as reverse phase high performance liquid chromatography, etc. A method using a difference between isoelectric points such as electric point electrophoresis is exemplified.
[0125]
On the other hand, when the target protein is present in the periplasm or cytoplasm of the cultured transformant, the culture is subjected to a conventional method such as filtration or centrifugation to collect the cells or cells and suspended in an appropriate buffer. After turbidity and disruption of cell walls such as cells and / or cell membrane by methods such as ultrasonic waves, lysozyme, and freeze-thawing, a membrane fraction containing the target protein is obtained by methods such as centrifugation and filtration. The membrane fraction is solubilized using a surfactant such as Triton-X100 to obtain a crude solution. Then, the crude solution can be isolated and purified by using a conventional method as exemplified above.
[0126]
The “insoluble carrier” in the present invention means a support for supporting a polypeptide by physical adsorption or chemical bonding. For example, (1) plastics made of polystyrene resin, polycarbonate resin, silicon resin, nylon resin, or the like, or plates, test tubes, tubes, or the like made of a substance insoluble in water such as glass, etc. , Beads, balls, filters, or membranes, and (2) cellulose-based carriers, agarose-based carriers, polyacrylamide-based carriers, dextran-based carriers, polystyrene-based carriers, polyvinyl alcohol-based carriers, polyamino acid-based carriers, or porous silica-based carriers Examples include insoluble carriers used for affinity chromatography such as carriers.
[0127]
Examples of the "labeling substance capable of providing a detectable signal" in the present invention include enzymes, fluorescent substances, chemiluminescent substances, biotin, avidin, radioisotopes, and the like. More specifically, peroxidase (for example, horseradish) peroxydase), alkaline phosphatase, β-D-galactosidase, glucose oxidase, glucose-6-phosphate dehydrogenase, alcohol dehydrogenase, malate dehydrogenase, penicillinase, catalase, apoglucose oxidase, urease, luciferase or acetylcholinesterase, etc. Enzymes, fluorescein isothiocyanate, phycobiliprotein, rare earth metal chelates, dansyl chloride or tetramethylrhodamine isothio A fluorescent substance such as Aneto, 3 H, 14 C, 125 I or 131 A radioisotope such as I, biotin, avidin, or a chemiluminescent substance.
[0128]
Here, the radioisotope and the fluorescent substance alone can provide a detectable signal. On the other hand, enzymes, chemiluminescent substances, biotin and avidin alone cannot provide a detectable signal and, therefore, react with one or more other substances to provide a detectable signal. For example, in the case of an enzyme, at least a substrate is required, and various substrates are used depending on the method for measuring the enzyme activity (colorimetric method, fluorescent method, bioluminescent method, chemiluminescent method, etc.). For example, in the case of peroxidase, hydrogen peroxide is used as a substrate. In the case of biotin, at least avidin or enzyme-modified avidin is generally reacted, but not limited thereto. If necessary, various coloring substances depending on the substrate may be used.
In the present invention, any of the above labeling substances can be used, but in view of the high detection sensitivity or quantitative sensitivity and the convenience of operation, it is preferable to label with an enzyme such as peroxidase or biotin. .
[0129]
The “method of identifying a substance that binds to AILIM or AILIM ligand” of the present invention is based on an immunoassay.
Specifically, the principles of various methods described in the enzyme immunoassay (3rd edition, edited by Eiji Ishikawa et al., Published by Medical Shoin, 1987) can be applied.
Preferable examples of applicable principles include, for example, a one-antibody solid phase method, a two-antibody liquid phase method, a two-antibody solid phase method, a sandwich method, and a one-pot method as described in JP-B-2-39747. It can be mentioned as. Examples of an assay utilizing an antigen-antibody reaction include an EMIT method (Enzyme multiplied immunoassay technique), an enzyme channeling assay (Enzyme channeling immunoassay), an enzyme activity-modifying substance-labeled immunoassay, an enzyme activity modified enzyme immunoassay, and an enzyme activity-enhanced immunoassay. Immunoassay (Enzyme inhibitor immunoassay), Immunoenzyme metric assay (Immunoenzymometric assay), Enzyme enhanced immunoassay and Proximal linkage immunoassay (Pyximal linkage immunoassay P) oximal linkage immunoassay), etc. are also known.
[0130]
In the present invention, any of the principles of such an immunoassay can be appropriately selected and used depending on the purpose, but it is convenient in operation and / or economical convenience, especially in clinical use. In consideration of the nature, it is preferable to use the principle of the sandwich method, the one-pot method, or the one-antibody solid phase method, and more preferably, the principle of the sandwich method or the one-pot method. Particularly preferably, a sandwich method using a multiwell microtiter plate having a large number of wells represented by a 96-well microplate, or a bead having a polypeptide immobilized on its surface and an enzyme such as peroxidase or biotin is used. This is a one-pot method using a labeled counterpart.
[0131]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but it is needless to say that the present invention is not limited to only the embodiments described in the Examples.
[0132]
Example 1 Preparation of immunogen
<1-1> Preparation of recombinant cells expressing human AILIM
One of the present inventors, Tezuka's other earlier applications (Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 and International Patent Application Publication No. WO 98/38216) and a previously published report (Int. Immunology, Vol. 12, No. 1). Pp. 51-55, 2000), two types of recombinant cells (CHO cells and HPB-ALL cells) that highly express human AILIM were prepared. The details are as follows.
After inserting a cDNA containing the full-length ORF of human AILIM (GenBank Accession Number: AB02135 (cDNA); BAA82129 (amino acid)) into the vector pEF-neo, the recombinant expression vector is transfected using Gene Pulser (manufactured by BioRad). The cells were introduced into Chinese hamster ovary cells (CHO cells) and human thymoma cell line HPB-ALL by electroporation (960 μF, 320 volts) according to a conventional method. Each cell was cultured in RPMI1640 medium containing Geneticin (0.8 mg / ml; Gibco BRL) and 10% FCS to select drug-resistant transformed cells.
[0133]
<1-2> Selection of recombinant HPB-ALL cells that highly express human AILIM
The mouse anti-human AILIM monoclonal antibody named “SA12” previously created and reported by the present inventors (mouse) was added to the precipitate obtained by centrifuging the drug-resistant HPB-ALL cells selected in <1-1> above. (Anti-human JTT-1 antigen monoclonal antibody) (Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 12) and International Patent Application Publication WO 98/38216 (Example 12)) (concentration: diluted with EDTA-BSA / PBS) 10 μg / ml to 100 μl / 10 5 cells) and reacted at 4 ° C. for 30 minutes. After the cells were washed twice with the above-mentioned EDTA-BSA / PBS (200 μl), picoerythrin-labeled streptavidin (SA-PE; 500-fold diluted 100 μl) was added, and reacted at 4 ° C. for 30 minutes. After the reaction, the cells were washed three times with EDTA-BSA / PBS to prepare a cell dispersion.
The expression state of human AILIM in each cell contained in the cell dispersion is analyzed using a flow cytometer FACSort (manufactured by Beckton-Dickinson) to select recombinant HPB-ALL cells that highly express human AILIM. did. The selected cells were cultured in RPMI1640 medium containing 10% FCS and G418 (1 mg / ml) until confluent.
[0134]
<1-3> Selection of recombinant CHO cells overexpressing human AILIM
The mouse anti-human AILIM monoclonal antibody SA12 (100 μg / ml diluted with EDTA-BSA / PBS) labeled with FITC was added to the precipitate collected by centrifugation of the drug-resistant CHO cells selected in <1-1>. The reaction was performed at 4 ° C. for 30 minutes. After washing the cells with the above EDTA-BSA / PBS, EDTA-BSA / PBS (500 μl) was added to prepare a cell dispersion.
The expression state of human AILIM in each cell contained in the cell dispersion was analyzed using a flow cytometer FACSort (manufactured by Beckton-Dickinson), and recombinant CHO cells overexpressing human AILIM were selected. The selected cells were cultured in RPMI1640 medium containing 10% FCS and G418 (1 mg / ml) until confluent.
[0135]
<1-4> Preparation of immunogen from human AILIM high-expressing HPB-ALL cells
The human AILIM high-expressing HPB-ALL cells obtained in <1-2> above were centrifuged. The collected precipitate was washed four times with a phosphate buffer (PBS; manufactured by Niken Institute for Biological Research), and then a buffer containing a protease inhibitor (25 mM HEPES (pH 7.4), 10 mM MgCl 2). 2 , 0.25 M Sucrose, and protease inhibitors (10 U / ml Aprotinine, 2 μg / ml Pepstatin, 50 μg / ml Leupeptin, and 0.35 mg / ml PMSF). The cell suspension was crushed with a potter-type homogenizer and centrifuged at a low speed (1,500 rpm, 10 minutes, 4 ° C.). Next, the supernatant was collected and ultracentrifuged (100,000 g, 1 hour, 4 ° C.), and the precipitated membrane fraction was collected and suspended by adding a phosphate buffer solution (1 × 10 5 per 1 ml of PBS). 7 (Adjusted to the concentration of the cell-derived membrane fraction) Stored at minus 80 ° C. This suspension of the cell membrane fraction was used as an antigen (immunogen) in preparing the human antibody of the present invention described later.
[0136]
<1-5> Preparation of immunogen from human AILIM highly expressing CHO cells
The human AILIM-overexpressing CHO cells obtained in <1-3> were dispersed with a cell scraper, and then centrifuged. The collected precipitate was washed four times with a phosphate buffer (PBS; manufactured by Niken Institute for Biological Research), and then a buffer containing a protease inhibitor (25 mM HEPES (pH 7.4), 10 mM MgCl 2). 2 , 0.25 M Sucrose, and protease inhibitors (10 U / ml Aprotinine, 2 μg / ml Pepstatin, 50 μg / ml Leupeptin, and 0.35 mg / ml PMSF). The cell suspension was crushed with a potter-type homogenizer and centrifuged at a low speed (1,500 rpm, 10 minutes, 4 ° C.). Next, the supernatant was collected and ultracentrifuged (100,000 g, 1 hour, 4 ° C.), and the precipitated membrane fraction was collected and suspended by adding a phosphate buffer solution (1 × 10 5 per 1 ml of PBS). 7 (Adjusted to the concentration of the cell-derived membrane fraction) Stored at minus 80 ° C. This suspension of the cell membrane fraction was used as an antigen (immunogen) in preparing the human antibody of the present invention described later.
[0137]
Example 2 Preparation of hybridoma producing anti-human AILIM human monoclonal antibody
The preparation of the monoclonal antibody in this example is described in Experimental Medicine (separate volume), Cell Engineering Handbook (edited by Toshio Kuroki et al., Published by Yodosha, pp. 66-74, 1992) and an introduction to monoclonal antibody experimental procedures (Tamie Ando) Ed., Published by Kodansha, 1991).
[0138]
As the human AILIM as the immunogen, a cell membrane fraction prepared from the human AILIM high-expressing recombinant cells prepared in Example 1 was used.
As an animal to be immunized, a human antibody-producing transgenic mouse produced by the method described above was used (Nature Genetics, Vol. 7, p. 13-21, 1994; Nature Genetics, Vol. 15, p. 146). 156, 1997; JP-T 4-504365; JP-T 7-509137; Nikkei Science, June, pages 40 to 50, 1995 and the like).
The cell culture operation was performed using a multiwell microplate.
[0139]
<2-1> Immunization and preparation of hybridoma
To the human antibody-producing transgenic mouse, one of the immunogens (100 μl / mouse / single administration) prepared with <1-4> (derived from HPB-ALL) and <1-5> (derived from CHO) was used. Immunization was carried out for the first time (day 0) by injecting in a hood pad together with Freund's Complete Adjuvant (ICN / CAPPEL) with Complete Freund's Adjuvant.
One week after the initial immunization, one of the two types of immunogens is boosted twice or three times by injection into the footpad, and the same immunogen is also used two days before the lymphocyte acquisition described below. The final immunization was performed in the same manner.
[0140]
Two days after the final immunization, lymphocytes were obtained from the lymph nodes (groin and below the knee) and spleen extracted from each immunized transgenic mouse. The lymphocytes and mouse myeloma cells P3 / X63-AG8.653 (ATCC No .: CRL-1580) were mixed at a ratio of 5: 1, and polyethylene glycol 1500 (manufactured by Boehringer Mannheim) was added as a fusion agent, and then 10-fold. A volume of serum-free basal medium EX-CELL301 (manufactured by JRH Bioscience) was added for dilution. Next, after washing the mixed cells with the basal medium, the cells are suspended in a HAT medium (containing 13.61 mg of hypoxanthine, 176 μg of aminopterin, and 3.88 mg of thymidine per 1 L of the basal medium), and the cells are washed in a 96-well microplate. And fused for 10 to 14 days. Many hybridomas were obtained by this cell fusion.
[0141]
<2-2> Screening of hybridoma producing human monoclonal antibody
A large number of hybridomas prepared in the above <2-1> were screened by the following cell ELISA (cell ELISA) to select hybridomas producing a human monoclonal antibody against human AILIM.
Each of the recombinant HPB-ALL cells and recombinant CHO cells (1 × 10 5 Cells / well) were plated in each well of a 96-well ELISA microplate and cultured at 37 ° C. for 2 days.
Next, the supernatant was discarded, and a culture supernatant sample (50 μl / well) of each hybridoma was added to each well, and the mixture was reacted for 1 hour. After the reaction, the sample was discarded, and each well was washed three times with PBS containing 1% BSA (manufactured by Sigma).
Next, in order to detect the heavy chain of human immunoglobulin (human monoclonal antibody) contained in the hybridoma supernatant, a peroxidase-labeled goat anti-human immunoglobulin (Fc) antibody (1/2000 dilution: 50 μl / well) was added to each well. ; Amercan Corex; 1% BSA / PBS) and incubated at room temperature for 1 hour.
On the other hand, in order to detect the light chain of human immunoglobulin (human monoclonal antibody) contained in the hybridoma supernatant, a peroxidase-labeled goat anti-human immunoglobulin κ chain antibody (50 μl diluted 1/2000) was added to each well. In addition, the mixture was incubated at room temperature for 15 minutes.
[0142]
After removing the anti-human IgFc antibody or anti-human Igκ antibody from each well of the microplate, the plate was washed three times with PBS containing 1% BSA, and then tetramethylbenzidine (3, 3 ', 5, 5',- tetramethylbenzidine (TMB), 100 μl / well, manufactured by BIO-RAD) was added to each well and incubated at room temperature for 15 minutes.
Then 1N H 2 SO 4 (50 μl / well) was added to each well to stop the reaction. The absorbance at a wavelength of 450 nm was measured using a Bio-Rad, Model 3550 Microplate Reader (Model 3550 Microplate Reader, manufactured by BIO-RAD).
In addition, as a control test, ELISA was performed in the same manner as described above using each of the following.
(1) Wild-type HPB-ALL cells instead of human AILIM-expressing recombinant HPB-ALL cells.
(2) Wild-type CHO cells instead of human AILIM-expressing recombinant CHO cells.
(3) Mouse monoclonal antibody against human AILIM instead of hybridoma supernatant (SA12 or SG430; Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 12) and International Patent Application Publication WO 98/38216 (Example 12)) .
(4) A human monoclonal antibody against KLH (keyhole limpet hemocyanin, manufactured by PIERCE) instead of the hybridoma supernatant.
The anti-KLH human monoclonal antibody was prepared by immunizing the aforementioned human antibody-producing transgenic mouse with KLH (keyhole limpet hemocyanin, manufactured by PIERCE) according to the same method as in <2-1>. .
As a result, a large number of hybridomas producing human monoclonal antibodies having a binding property to human AILIM were selected.
[0143]
<2-3> Primary cloning of hybridoma
By the following test operation, many types of single hybridomas were cloned from a large number of hybridomas (parent strains) selected in the above <2-2> and producing a human monoclonal antibody against human AILIM.
Each of the hybridomas selected in <2-2> was seeded on a 24-well (well) microplate, and the number of hybridoma cells in each well was counted by pipetting. Next, 10% fetal calf serum (FCS; Trace Bioscience PTY), 1% penicillin / streptomycin (Sigma), 1% in EX-CELL301 medium (manufactured by JRH Bioscience) containing 4.0 mM L-Glutamine and lipids Hybridomas in each well were adjusted to 1 × 10 5 with a modified medium prepared by adding HT Supplement (manufactured by Gibco BRL) and 2.5% T-STIM Culture Supplement (manufactured by Collaborative Biomedical Products). 4 The cells were diluted and suspended in cells / ml.
After adding the cell suspension (300 μl or 600 μl) of each well to the modified medium (150 ml or 300 ml) and mixing well, the cell suspension was added to each well of a plurality of 96-well microplates at a concentration of 200 μl / well. In addition, it was set to 4 cells / well. After the above-mentioned modified medium (50 ml or 100 ml) was newly added to the remaining cell suspension and mixed, the obtained cell suspension was added to each well of another plurality of 96-well microplates to obtain 2 cells / well. .
After 1-2 weeks of culture, the formation of a single hybridoma colony was confirmed in many wells.
The production of a human monoclonal antibody against human AILIM in the culture supernatant of each well in which the formation of the colonies was confirmed was confirmed by the cell ELISA described in <2-2> above.
[0144]
<2-4> Secondary cloning of hybridoma
According to the same method as in <2-3>, each of the multiple hybridoma clones cloned in <2-3> was subcloned (secondary cloning).
In this test, the number of cells in each well of a 96-well microplate was adjusted to 1 cell / well.
As a result, a number of single hybridoma clones producing human monoclonal antibodies against human AILIM were obtained. Some of the clones are as follows.
(Clone name)
AIF34 (JMab124), AIF182 (JMab-126), AIF348 (JMab-127),
AIF620 (JMab-128), AIF1052 (JMab-135), AIH5D3 (JMab-136),
AIH386 (JMab-137), AII289 (JMab-138), AII394 (JMab-139),
AII488 (JMab-140), AIJ40 (JMab-141),
The above names are used in any of the following examples including the present example, and in the drawings or tables shown as test results in the examples.
[0145]
Example 3 Characteristic analysis of monoclonal antibody
<3-1> Analysis of heavy chain (light chain) and light chain (light chain)
The following ELISA and flow cytometry confirmed that the monoclonal antibody against human AILIM produced by each hybridoma clone cloned in <2-4> was a human monoclonal antibody.
Recombinant HPB-ALL cells that highly express human AILIM prepared in Example 1 (3 × 10 4 Cells / well) were plated in each well of a V-bottom microplate and cultured at 37 ° C. in RPMI 1640 medium containing 10% FCS.
After the culture, the plate was centrifuged (1,800 rotations, 2 minutes) to precipitate the cells. Next, the supernatant was discarded, and in each well, a culture supernatant sample (50 μl / well) of each hybridoma cloned in the above <2-4> or a mouse anti-human AILIM monoclonal antibody SA12 (2 μg / 50 μl) as a control or An anti-KLH human monoclonal antibody (50 μl / well) was added and allowed to react in a refrigerator for 30 minutes. After the reaction, the sample was discarded, and each well was washed with a phosphate buffer (0.5% BSA-PBS containing 5 mM EDTA).
[0146]
Next, one of the following secondary antibodies (50 μl / well of a 1000-fold dilution with the above phosphate buffer) was added to each well, and the cells were dispersed and reacted in a refrigerator for 30 minutes.
(Secondary antibody)
Biotin-labeled anti-human IgG antibody (Zymed);
Biotin-labeled anti-human IgG antibody (Protos);
Biotin-labeled anti-human IgFc antibody (manufactured by EY Laboratories); or
Biotin-labeled anti-human Igκ antibody (manufactured by Vector).
After the reaction, the secondary antibody was discarded, and each well of the plate was washed with the phosphate buffer. Next, picoerythrin-labeled streptavidin (Streptavidin-PE; manufactured by Pharmingen; 50 μl / well of a 500-fold dilution with the phosphate buffer) was added to each well, and the mixture was reacted in a refrigerator for 30 minutes. After the reaction, each well was washed with the phosphate buffer. Next, the phosphate buffer (200 μl / well) was added to each well to disperse the cells.
The binding (reactivity) of the monoclonal antibody to human AILIM contained in the culture supernatant of each hybridoma clone with respect to human AILIM high-expressing HPB-ALL cells in each well was analyzed.
[0147]
In addition, as a control test, the test and analysis were performed in the same manner as described above using each of the following.
(1) Wild-type HPB-ALL cells instead of human AILIM-expressing recombinant HPB-ALL cells.
(2) A human monoclonal antibody against KLH (keyhole limpet hemocyanin, manufactured by PIERCE) instead of the hybridoma supernatant.
The anti-KLH human monoclonal antibody was prepared by immunizing the aforementioned human antibody-producing transgenic mouse with KLH (keyhole limpet hemocyanin, manufactured by PIERCE) according to the same method as in <2-1>. .
As a result, it was confirmed that each of the hybridomas cloned in <2-4> was a human monoclonal antibody composed of a human-derived heavy chain and a human-derived κ light chain.
As an example of the results, FIG. 1 shows the test results for each of the hybridoma clones AIH5D3 (JMab-136), AII289 (JMab-138), and AII394 (JMab-139).
[0148]
<3-2> Determination of human monoclonal antibody isotype
The human monoclonal antibody isotype against human AILIM produced by each of the hybridoma clones cloned in the above <2-4> and analyzed in the above <3-1> was determined using a human monoclonal antibody isotype determination kit (American Corex) And the operation was determined according to the experimental operation protocol attached to the kit.
All the anti-human AILIM human monoclonal antibodies were confirmed to be IgG2 / κ.
[0149]
Example 4 Large-scale preparation and purification of a human monoclonal antibody against human AILIM (anti-human AILIM human monoclonal antibody)
<4-1>
Each hybridoma clone producing the anti-human AILIM human monoclonal antibody prepared in <2-4> above was added to Tissue Culture Flash (50 ml, manufactured by FALCON), and FBS containing ultra-low concentration bovine immunoglobulin (Ultra Low Bovine IgG FBS) was added. , GIBCO-BRL) in an ASF104 medium (manufactured by Ajinomoto) containing 10% 2 The culture was continued at 37 ° C. until the mixture became confluent.
Next, the entire amount of the culture solution was transferred to a Tissue Culture Flask (750 ml, manufactured by FALCON), and an ASF104 medium (Ajinomoto Co.) containing 10% of an ultra-low concentration bovine immunoglobulin-containing FBS (Ultra Low Bovine IgG FBS, manufactured by GIBCO-BRL) was used. 5% CO 2 The culture was continued at 37 ° C. until the mixture became confluent.
After culturing for 10 to 20 days, the culture supernatant of each hybridoma was collected, transferred to a 50 ml Polypropylene Conical Tube (manufactured by FALCON), and centrifuged (500 × g, 5 minutes). Next, the centrifuged supernatant was filtered through a Sterilization Filter Unit (manufactured by NALGEN), and the filtrate was collected.
[0150]
The filtrate was added at 3 ml / min to a HiTrap affinity column Protein G (manufactured by Amersham Pharmacia) equilibrated with a phosphate buffer (30 ml).
Next, after washing the column with a phosphate buffer (20 ml), a 100 mM citrate buffer (pH 2.0) was added to the column at about 1 ml / min to elute the antibody. Next, a solution (pH 9.0) composed of 750 mM Tris-HCl was added to the eluate for neutralization, followed by filtration with a filter (manufactured by Millipore) to remove white precipitate. The obtained filtrate was dialyzed (overnight) with a phosphate buffer, and then filtered through a filter (manufactured by Millipore) to obtain a purified anti-AILIM human monoclonal antibody from each hybridoma.
The value at A280 was determined using a spectrophotometer, and the protein concentration was calculated (1A280 = 1.41 mg / ml).
[0151]
<4-2>
Each of the hybridoma clones prepared in the above <2-4> adapted to an ASF104 medium (manufactured by Ajinomoto Co.) containing 10% Ultra Low Bovine IgG FBS (manufactured by GIBCO-BRL) (each 1 to 2 × 10 6 Per ml) was inoculated into Integra Cell Line 1000 (INTEGRA CL1000, manufactured by Integra Bioscience) and cultured. After culturing for 7 to 10 days, the number of cultured cells is about 1 × 10 8 At the time of reaching the number of cells / ml, the culture supernatant of each hybridoma was recovered.
Each of the culture supernatants was added to a HiTrap affinity column Protein G (HiTrap affinity column Protein G, manufactured by Amersham Pharmacia) at 3 ml / min, equilibrated with a phosphate buffer (30 ml).
Next, after washing the column with a phosphate buffer (20 ml), a 100 mM citrate buffer (pH 2.0) was added to the column at about 1 ml / min to elute the antibody. Next, a solution (pH 9.0) composed of 750 mM Tris-HCl was added to the eluate for neutralization, followed by filtration with a filter (manufactured by Millipore) to remove white precipitate. The obtained filtrate was dialyzed (overnight) with a phosphate buffer, and then filtered through a filter (manufactured by Millipore) to obtain a purified anti-AILIM human monoclonal antibody from each hybridoma.
[0152]
Example 5 Reactivity of anti-human AILIM human monoclonal antibody to human AILIM and cross-reactivity to mouse AILIM and rat AILIM
The reactivity of the various anti-human AILIM human monoclonal antibodies purified above to human AILIM and cross-reactivity to mouse AILIM and rat AILIM were analyzed by cell ELISA.
[0153]
<5-1> Probability of ELISA System and Measurement of Calibration Curve for IgG Antibody Concentration Measurement
Since any of the purified anti-human AILIM human monoclonal antibodies was an IgG (IgG2) antibody, an ELISA for measuring the concentration of the IgG antibody was established.
A goat anti-human IgG (Fc) antibody (1.2 μg / ml in PBS; 100 μl / well; Organon Teknika) was added to each well of a 96-well ELISA microplate (Nunc) and incubated at room temperature for 2 hours. The anti-IgG (Fc) antibody was adsorbed on a microplate. Next, the supernatant was discarded, and the well was washed three times with a phosphate buffer solution (PBS) containing 0.05
[0154]
To each well of the plate, various concentrations (0 to 100 ng / ml) of human-derived IgG2 antibody (50 μl / well; manufactured by The Binding Site) were added as standard antibodies, and reacted at room temperature for 2 hours. Except for the excess of the standard antibody, each well was washed three times with a phosphate buffer containing 0.05% Tween20.
Then, a goat anti-human IgG / κ antibody (diluted 4,000 times, 100 μl / well, manufactured by Protos) labeled with peroxidase (Peroxidase) was added to each well, and incubated at room temperature for 1 hour.
After discarding the supernatant and washing the microplate three times with a phosphate buffer containing 0.05
Then, 2 M sulfuric acid (50 μl / well) was added to each well to stop the reaction. A calibration curve was created based on the value obtained by measuring the absorbance at a wavelength of 490 nm with a microplate reader (FIG. 2).
As a control, an assay was performed in the same manner as described above, using only the culture solution or the BSA solution as a test substance.
[0155]
<5-2> Analysis of reactivity of various purified anti-human AILIM human monoclonal antibodies to human AILIM, and cross-reactivity to mouse AILIM and rat AILIM
<5-2-1> Preparation of reagent
Reagents used for this cell ELISA were prepared as follows.
<5-2-1-1> Preparation of recombinant CHO cells overexpressing mouse AILIM
In the same manner as in <1-1> and <1-3>, recombinant CHO cells overexpressing mouse AILIM were produced and obtained.
After inserting the cDNA containing the full-length ORF of mouse AILIM (GenBank Accession Number: AB021322 (cDNA); BAA82126 (amino acid)) into the vector pEF-neo, the recombinant expression vector is transformed using Gene Pulser (manufactured by BioRad). The cells were introduced into each of Chinese hamster ovary cells (CHO cells) by electroporation (960 μF, 320 volts) according to a conventional method. Each of the cells was cultured in RPMI1640 medium containing Geneticin (0.8 mg / ml; Gibco BRL) and 10% FCS to select drug-resistant transformed cells, and mouse AILIM-highly expressing recombinant CHO cells were obtained. .
[0156]
<5-2-1-2> Preparation of recombinant CHO cells overexpressing rat AILIM
In the same manner as in <1-1> and <1-3>, recombinant CHO cells overexpressing rat AILIM were produced and obtained.
After the cDNA containing the full-length ORF of rat AILIM (GenBank Accession Number: AB0213134 (cDNA); BAA82128 (amino acid)) is inserted into the vector pEF-neo, the recombinant expression vector is inserted into a Gene Pulser (manufactured by BioRad). The cells were introduced into each of Chinese hamster ovary cells (CHO cells) by electroporation (960 μF, 320 volts) according to a conventional method. Each of the cells was cultured in RPMI1640 medium containing Geneticin (0.8 mg / ml; Gibco BRL) and 10% FCS to select drug-resistant transformed cells and to obtain rat AILIM high-expressing recombinant CHO cells. .
[0157]
<5-2-1-3> Preparation of monoclonal antibody against mouse AILIM
The mouse AILIM high-expressing recombinant CHO cells prepared in the above <5-2-1-1> are homogenized, ultracentrifuged (100,000 × g), and the centrifugation residue containing the cell membrane fraction is collected. Was suspended. The obtained cell membrane fraction was firstly immunized (day 0) by injecting into a foot pad of Wistar rat together with complete Freund's adjuvant. Further, the cell membrane fraction antigen was administered to the footpad at intervals of 7, 14, and 28 days. Two days after the last immunization, lymph node cells were collected.
The lymph node cells and mouse myeloma cells PAI (JCR No. B0113; Res. Disclosure, Vol. 217, p. 155, 1982) were mixed at a ratio of 5: 1, and polyethylene glycol 4000 (manufactured by Boehringer Mannheim) was used as a fusion agent. A hybridoma producing a monoclonal antibody was prepared by cell fusion using the same. Hybridomas were selected by culturing in HAT-containing ASF104 medium (manufactured by Ajinomoto) containing 10% fetal bovine serum and aminopterin.
[0158]
The reactivity of the rat monoclonal antibody produced in the culture supernatant of each hybridoma to mouse AILIM was determined by reacting each culture supernatant with the mouse AILIM-expressing CHO cells, followed by FITC-labeled anti-rat IgG (manufactured by Cappel). ) Was confirmed by measuring the fluorescence intensity of cells stained by the reaction with EPICS-ELITE flow-satometer. As a result, a plurality of hybridomas producing a monoclonal antibody reactive to mouse AILIM were obtained.
One of those hybridomas was named "B10.5". This hybridoma (10 6 To 10 7 Per 0.5 ml / mouse) was injected intraperitoneally into ICR nu / nu mice (female, 7-8 weeks old). After 10 to 20 days, the mice were laparotomized under anesthesia, and a large amount of rat anti-mouse AILIM monoclonal antibody B10.5 (IgG1) was prepared from ascites collected according to a conventional method.
[0159]
<5-2-2> Reactivity of human, mouse and rat for AILIM
The concentrations of the anti-human AILIM human monoclonal antibody and the control antibody used in the following ELISA were determined based on the ELISA and the calibration curve of the above <5-1>.
Recombinant CHO cells highly expressing human AILIM prepared in Example 1, mouse AILIM high expressing recombinant CHO cells prepared in <5-2-1-1>, and <5-2-1-2> Of each of the rat AILIM highly expressing recombinant CHO cells (7 × 10 3 Cells / well) were plated in each well of a 96-well ELISA microplate and cultured at 37 ° C. until confluent.
Next, the supernatant was discarded, and various wells of the purified anti-human AILIM human monoclonal antibody prepared above or a control antibody (concentration: 200 μg / ml of the antibody, 3 times each with PBS containing 1% BSA, were added to each well. 2 Times, 3 3
Next, to each well, an anti-human IgG (Fc) antibody (1,000-fold diluted, 50 μl / well, manufactured by American Qualex) labeled with horseradish peroxidase (Peroxidase) was added, and incubated at room temperature for 1 hour.
The excess labeled antibody is discarded, and the microplate is washed three times with a phosphate buffer containing 1% BSA, and then washed with a substrate buffer (50 μl / well. <Composition>: ortho-phenylenediamine (O-Phenylenediamine, OPD). ; 20 mg) / citrate / phosphate buffer (pH 5.0, 50 ml) / 30% hydrogen peroxide (15 μl) was added to each well, and incubated at room temperature for about 7 minutes.
Then, 2 M sulfuric acid (50 μl / well) was added to each well to stop the reaction. The absorbance at a wavelength of 490 nm was measured with a microplate reader (manufactured by Bio-Rad).
[0160]
In addition, ELISA was performed in the same manner as described above using each of the following as the above-mentioned control antibody.
(1) Mouse monoclonal antibody SA12 or SG430 against human AILIM (Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 12) and International Patent Application Publication WO 98/38216 (Example 12)).
(2) Rat monoclonal antibody B10.5 against mouse AILIM (the above <5-2-1-3>).
(3) Mouse monoclonal antibody JTT2 against rat AILIM (International Depository recognized under the Budapest Treaty on October 11, 1996 with International Deposit No. FERMBP-5708) Monoclonal antibodies produced by hybridomas deposited internationally at the Technical Research Institute, Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Examples 1 and 2) and International Patent Application Publication No. WO 98/38216 (Examples 1 and 2). .
(4) A human monoclonal antibody against KLH (keyhole limpethemocyanin, manufactured by PIERCE) instead of the hybridoma supernatant.
As a control test, ELISA was performed in the same manner as above using wild-type CHO cells in place of AILIM-expressing recombinant CHO cells.
The results are shown in FIGS.
[0161]
Based on the obtained data, each of the anti-human AILIM human monoclonal antibodies human AILIM (human AILIM highly expressing recombinant CHO cells), mouse AILIM (mouse AILIM high expressing recombinant CHO cells), and rat AILIM (rat AILIM high The 50% effective concentration (ED50: ng / ml) as the degree of reactivity to each of the expressed recombinant CHO cells) was calculated as follows.
(A) ED50 against human AILIM highly expressing CHO
AIF 34 (JMab-124): 5.3 ng / ml
AIF182 (JMab-126): 3.6 ng / ml
AIF348 (JMab-127): 9.1 ng / ml
AIF620 (JMab-128): 10.1 ng / ml
AIF1052 (JMab-135): 2.0 ng / ml
AIH5D3 (JMab-136): 7.5 ng / ml
AIH386 (JMab-137): 9.6 ng / ml
AII289 (JMab-138): 10.5 ng / ml
AII394 (JMab-139): 10.6 ng / ml
AII488 (JMab-140): 11.0 ng / ml
AIJ 40 (JMab-141): 3.7 ng / ml
SA 12: 1.8 ng / ml
SG430: 1.2 ng / ml
(B) ED50 against CHO with high expression of mouse AILIM
AIF 34 (JMab-124): 42 ng / ml
AIF348 (JMab-127): 81 ng / ml
AIF620 (JMab-128): 100 ng / ml
AII289 (JMab-138): 53 ng / ml
AII394 (JMab-139): 60 ng / ml
AII488 (JMab-140): 70 ng / ml
(C) ED50 against rat AILIM high expressing CHO
AIF 34 (JMab-124): 45 ng / ml
AIF348 (JMab-127): 62 ng / ml
AIF620 (JMab-128): 97 ng / ml
AII289 (JMab-138): 57 ng / ml
AII394 (JMab-139): 90 ng / ml
AII488 (JMab-140): 90 ng / ml
[0162]
As a result, it was revealed that the anti-human AILIM human monoclonal antibody of the present invention has significant specificity for human AILIM.
Furthermore, it is clear that the six anti-human AILIM human monoclonal antibodies ((B) and (C) above) show reactivity (binding and cross-reactivity) with both mouse AILIM and rat AILIM. became.
[0163]
Example 6 Measurement of affinity and neutralizing activity of anti-human AILIM human monoclonal antibody for antigen (human AILIM)
The binding rate constant (ka), dissociation rate constant (kd), and dissociation constant (Kd) of the various purified anti-human AILIM human monoclonal antibodies prepared above with human AILIM were determined using a commercially available measurement kit Biacore X (manufactured by Amersham-Pharmacia). ).
[0164]
<6-1> Preparation of antigen for fixing sensor chip
As an antigen to be immobilized on the sensor chip of the kit, a recombinant chimeric antigen comprising an extracellular region of human AILIM and a constant region (Fc) of human IgG1 (hereinafter, referred to as “human AILIM-IgFc”) was prepared.
The human AILIM-IgFc is disclosed in Tezuka's other earlier application (Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 16 (2)) and International Patent Application Publication No. WO 98/38216, which is one of the present inventors. The product prepared by the method of Example 16 (2) was further purified.
The culture supernatant of the recombinant cell producing the human AILIM-IgFc was applied to a HiTrap protein column G (HiTrap affinity column Protein G, manufactured by Amersham Pharmacia) at 3 ml / min, equilibrated with a phosphate buffer (30 ml). Then, human AILIM-IgFc contained in the culture supernatant was adsorbed to the column.
[0165]
Next, after washing the column with a phosphate buffer (20 ml), 100 mM citrate buffer (pH 2.0) was added to the column at about 1 ml / min to elute human AILIM-IgFc. Next, a solution (pH 9.0) consisting of 750 mM Tris-HCl was added to the eluate for neutralization, followed by dialysis (overnight) with a phosphate buffer. Next, the dialyzed solution was filtered through a filter (manufactured by Millipore) to obtain purified anti-human AILIM-IgFc.
The value at A280 was determined using a spectrophotometer, and the protein concentration was calculated (1A280 = 1 mg / ml). As a result, 0.28 mg / ml human AILIM-IgFc was obtained.
In addition, a chimeric protein consisting of an extracellular region of rat AILIM and a constant region (Fc) of human IgG1 (rat AILIM-IgFc; Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 16 (2)) and an international patent application A purified product of WO98 / 38216 (Example 16 (2)) was also prepared in the same manner as described above, and as a result, 0.45 mg / ml of rat AILIM-IgFc was obtained.
[0166]
<6-2> Measurement of affinity and neutralizing activity
Operations other than the immobilization of the antigen (human AILIM-IgFc) described below on the sensor chip were performed according to the instruction manual attached to the commercially available measurement kit Biacore X (manufactured by Amersham-Pharmacia) and the experimental operation method.
HBS buffer (0.01 M HEPES, 0.15 M NaCl, 3 mM EDTA, and 0.005% surfactant P20, pH 7.0) is contained in Flow Cell 1 (Flow Cell-1) attached to the kit. At a flow rate of 5 μl / min. Then, a solution (15 μl) consisting of 0.005 M NHS (N-hydroxysuccinimide) and 0.2 M EDC (N-Ethyl-N ′-(dimethylaminopropyl) carbodiimide) is added, and the sensor chip surface is added. Activated the carboxyl group of the CM coated on the substrate.
Next, 23 μl of human AILIM-IgFc (10 μg / ml; dissolved in 10 mM sodium acetate buffer (pH 5.0)) was added to immobilize the human AILIM-IgFc on the sensor chip. Unreacted activated carboxyl groups were then blocked by adding 35 μl of 1 M ethanolamine hydrochloride. In the two immobilization operations, the amount of immobilized human AILIM-IgFc was 2,444 RU (resonance unit) and 2,213 RU, respectively. RU indicates the mass per area, and 1 RU = 1 pg / mm 2 It is.
[0167]
Flow cell 2 (Flow Cell-2) as a reference was capped by treating in the same manner as above without adding human AILIM-IgFc.
A phosphate buffer was flowed through the flow cell (sensor chip) at a flow rate of 20 μl / min, and each of the purified anti-human AILIM human monoclonal antibodies (10 to 50 μg / ml, 60 μl) prepared in the above Examples was added.
The measurement was carried out with the binding phase being 3 minutes and the dissociation phase being 10 minutes as standard conditions. The amount of the antibody bound to the antigen and the amount of the antibody dissociated from the antigen were measured over time to obtain a sensorgram. The dissociation of the antibody bound to the antigen was performed by flowing PBS through the sensor chip at a flow rate of 20 μl / min.
Based on the obtained sensorgram data, the binding rate constant (ka), dissociation rate constant (kd), and dissociation constant (Kd; Kd; Kd = kd / ka) were determined using analysis software (BIAevaluation 3.0) attached to the kit. Was calculated.
The antigen affinity and neutralizing activity of the mouse monoclonal antibodies SA12 and SG430 against human AILIM prepared in the above Examples were also analyzed in the same manner as described above.
Each value is shown below.
[0168]
These results revealed that each of the anti-human AILIM human monoclonal antibody and the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody had extremely high binding affinity and neutralizing activity for human AILIM.
[0169]
Example 7 Costimulatory Signaling Activity of Anti-Human AILIM Human Monoclonal Antibody on Human T Cells
Whether the anti-human AILIM human monoclonal antibody of the present invention has the ability to control (promote and / or suppress) human T cell responses (production of cytokines such as IFN-γ and IL-4 and cell proliferation, etc.) In other words, whether or not it has the ability to control the transmission of a co-stimulatory signal into cells via AILIM is determined by determining the cytokine (IFN-γ and IL-4) from human T cells. Analysis was performed using the amount of production and the degree of proliferation of the human T cells as indices.
[0170]
<7-1> Antibody dilution
Anti-human CD3 monoclonal antibody OKT3 (ATCC CRL-8001) was diluted with phosphate buffer (PBS) to a final concentration of 8 μg / ml.
Each of the various anti-human AILIM human monoclonal antibodies prepared above was diluted with PBS to a final concentration of 40 μg / ml, and further diluted with PBS to various concentrations (40 μg / ml to 0.0049 μg / ml). ).
[0171]
<7-2> Microplate coating with antibody
In each well of a 96-well microplate (plurality), one of (1) an anti-human CD3 monoclonal antibody OKT3 (25 μl / well of 8 μg / ml) and various anti-human AILIM human monoclonal antibodies (40 μg / ml to 0. 0049 μg / ml at 25 μl) or (2) only the anti-human CD3 monoclonal antibody OKT3 (8 μg / ml at 25 μl / well) and incubated at 37 ° C. for 2 hours. The antibody was then discarded and each well was washed three times with PBS. After washing, RPMI1640 medium containing 10% FCS (100 μl / well) was added to each well, and incubated at 37 ° C. for 1 hour, to coat each well of the plate with the antibody (1) or (2).
In addition, each of the following monoclonal antibodies was used as a control antibody instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody, and the plate was coated in the same manner as described above.
(1) Mouse monoclonal antibody SA12 or SG430 against human AILIM (Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 12) and International Patent Application Publication WO 98/38216 (Example 12)).
(2) Mouse anti-human CETP monoclonal antibody JHC1 (also referred to as JMab109; Japanese Patent Application Publication No. 9-20800).
(3) Anti-KLH human monoclonal antibody (also referred to as JMab23; the above Examples).
These antibody coated microplates were used in the following tests.
[0172]
<7-3> Preparation of human T cell suspension
Peripheral blood of each of healthy persons (5 persons; donors A, B, C, D and E) was collected, and mononuclear cells were fractionated by density gradient centrifugation using LymphoPrep (manufactured by Nycomed). According to the experimental operation manual, human T cells were separated and obtained from the human mononuclear cells using a Pan-T cell Isolation Kit (manufactured by Miltenyi) and a magnetic sorter. The number of the T cells was counted by a hemocytometer. The human T cells were suspended in RPMI1640 medium containing 10% FCS, and a human T cell suspension (1 × 10 4 6 Cells / ml) were prepared.
[0173]
<7-4> Cell culture
(1) Culture on microplate coated with anti-human CD3 antibody and anti-human AILIM antibody Human T cell suspension (donors A, B, C, D and E; 100 μl) was added to each well of the antibody-coated microplate. / Well; 1 × 10 5 cells / well) and add CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 3 days in an incubator.
After the culture, the culture supernatant (50 μl) was separated and stored at −20 ° C. for use in the test described below (quantification of IFNγ). Each microplate after the sampling of the culture supernatant was used for the following tests.
(2) Culture on microplate coated only with anti-human CD3 antibody
A human T cell suspension (donor D; 100 μl / well; 1 × 10 5) was added to each well of the antibody-coated microplate. 5 cells / well), and any of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies (25 μl of 40 μg / ml to 0.0049 μg / ml) was added. 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 3 days in an incubator.
[0174]
<7-5> Measurement of T cell proliferation activity
In each well of each plate after the culture, methyl [ 3 H] thymidine (0.5 μCi / well; manufactured by Amersham Pharmacia) was added, and CO was added. 2 Incubation was performed at 37 ° C. for 6 hours in an incubator. After the culture, the cells were trapped on a GF / C filter (Packard) using a cell harvester. Next, the filter was dried at 40 ° C. for 3 hours or more, and then Microscinti 0 (20 μl / well; manufactured by Packard) was added. Being taken up by cells trapped on the filter using a β counter (TOP COUNT) 3 The radioactivity of H was measured and the degree of proliferation of T cells after culture was analyzed.
The results are shown in FIGS.
As a result of this test, when a microplate coated with an anti-human AILIM monoclonal antibody (a human monoclonal antibody or a mouse monoclonal antibody) together with an anti-human CD3 antibody was used, concentration-dependent significant proliferation of human T cells was observed. Was. Also, the degree of cell proliferation showed some difference between donors.
On the other hand, when a plate coated with only the anti-human CD3 antibody is used and the anti-human AILIM monoclonal antibody (human monoclonal antibody or mouse monoclonal antibody) is added to the cell culture system in a solution state (liquid phase) and cultured, No significant proliferation of human T cells was observed.
[0175]
<7-6> Measurement of the amount of IFNγ in the culture supernatant of T cells
For each T cell culture system (donor B and C) of <7-4> (1), the amount of IFNγ contained in the culture supernatant was measured using a commercially available human IFNγ ELISA KIT (manufactured by Amersham Pharmacia; Endogen). Was used for the measurement.
The results are shown in FIGS.
As a result of this test, a significant increase in the production of IFNγ depending on the concentration of the anti-human AILIM monoclonal antibody (human monoclonal antibody or mouse monoclonal antibody) was observed.
[0176]
Example 8 Control activity of anti-human AILIM human monoclonal antibody on mixed lymphocyte reaction (MLR)
Whether the anti-human AILIM human monoclonal antibody of the present invention has the ability to control (promote and / or suppress) T cell responses (such as production of cytokines such as IFN-γ and IL-4 and cell proliferation); That is, whether or not it has an ability to control the transmission of a co-stimulatory signal into cells via AILIM is determined by T in the allogeneic mixed lymphocyte reaction (allelic MLR). The analysis was performed using the presence or absence of an activity to control cell growth (that is, intracellular DNA synthesis) as an index.
[0177]
<8-1> Preparation of human PBMC and T cells
Peripheral blood (200 ml) collected from each of healthy persons (7; donors A, B, C, D, E, F, and G) was dispensed into Lymphoprep (15 ml) into a microtube (50 ml; Falcon). ; Nycomed). Next, after centrifugation (1600 rpm, 10 minutes), the intermediate layer was recovered. The collected cells were diluted two-fold or more with a phosphate buffer, and then centrifuged (1,800 rpm, 10 minutes) to obtain PBMC (peripheral blood mononuclear cell; 2 × 10 6 8 ~ 5 × 10 8 Cells) were prepared. The number of cells was counted using a hemocytometer, and the number of cells required for the MLR test (1.08 × 10 8 (Cells / 9 microplates) were collected and stored on ice. The remaining cells were used for the following T cell isolation.
For the separation of T cells from PBMC, a PanT Isolation kit (Miltenyi Biotech) was used. According to the experimental operation manual attached to the kit, the remaining PBMC was added to the solution attached to the kit and reacted. The cells were then washed with PBS containing 5 mM EDTA and 0.5% BSA before being resuspended in the PBS. Next, the cell suspension was added to Positive Selection Column VS + (Miltenyi Biotech) swollen with the PBS, and a non-adsorbed fraction was collected. Further, the PBS was added to the column, and the washing solution was collected. The same operation was performed again. The recovered solution was combined to obtain a T cell fraction. The T cell fraction was resuspended in the PBS after centrifugation. The number of the obtained T cells was counted using a hemocytometer and used for the following tests.
[0178]
<8-2> Mixed lymphocyte reaction (MLR)
As described above, the pathways of the costimulatory signals required for the activation of lymphocytes such as T cells are CD28 and CD80 (B7-1) / CD86, which have been relatively sufficiently analyzed. Two pathways are known: a signaling pathway between (B7-2) and a signaling pathway between CTLA4 and CD80 (B7-1) / CD86 (B7-2).
That is, T cell proliferation in the mixed lymphocyte reaction (MLR) is also induced by signal transduction via the two known pathways.
Therefore, in this test, the following test substances were used to (1) suppress the MLR by blocking the CTLA4-mediated signal transduction pathway, and (2) signal transduce via CD80 (B7-1) / CD86 (B7-2). (3) Suppression of MLR by blocking both pathways via CTLA4 and signaling pathway via CD80 (B7-1) / CD86 (B7-2), (4)
[0179]
The following were used as test substances.
(1) Anti-human AILIM human monoclonal antibody (prepared in the above example).
(2) Anti-human AILIM mouse monoclonal antibody SA12 (same as in the above example).
(3) Anti-KLH human monoclonal antibody (negative control; same as in the above example).
(4) Mouse IgG antibody (anti-human CD34; negative control; manufactured by Immunotech).
(5) A mixture of an anti-human CD80 monoclonal antibody (Pharmingen) and an anti-human CD86 monoclonal antibody (Pharmingen).
(6) Human CTLA4-IgFc chimeric molecule (manufactured by Ancell).
[0180]
Using PBMC and T cells prepared from each donor obtained in <8-1>, a mixed lymphocyte reaction (MLR) was performed in the following six combinations.
(I) T cells (donor A) / PBMC (donor D)
(Ii) T cells (donor D) / PBMC (donor B)
(Iii) T cells (donor C) / PBMC (donor A)
(Iv) T cells (donor E) / PBMC (donor G)
(V) T cells (donor F) / PBMC (donor E)
(Vi) T cells (donor G) / PBMC (donor F)
PBMC and T cells used in the test were adjusted to the following concentrations.
After dispersing PBMC in PBS, it was transferred to a culture dish (60 mm) and irradiated with X-rays (50 Gy) using a radiation irradiation device (manufactured by Hitachi Medical). After the cells were collected and centrifuged, the cells were added to RPMI1640 medium containing 10% FCS, and the number of cells was increased to 2 × 10 5 Adjusted to cells / 50 μl.
Further, the T cells from each donor obtained above were added to RPMI1640 medium containing 10% FCS, and the number of cells was reduced to 1 × 10 5 Adjusted to cells / 50 μl.
[0181]
<8-2-1> Suppression of MLR by anti-human AILIM human monoclonal antibody against MLR
After adding PRMI1640 medium containing 10% FCS to each well of a 96-well U-bottom microplate, a solution of an anti-human AILIM human monoclonal antibody or anti-human AILIM mouse monoclonal antibody SA12 diluted to various concentrations with RPMI1640 medium containing 10% FCS. Was added (final concentrations: 0, 0.31, 1.25, 5, and 20 μg / ml). Then, T cells (50 μl) were added and CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 1 hour in an incubator (NAPCO). After completion of the reaction, PBMC from another donor (50 μl) was added to start MLR.
The MLR when a test substance other than an anti-human AILIM human monoclonal antibody ((3) to (6) above) was used was obtained by adding T cells derived from another donor after culturing PBMC and the test substance. The reaction was performed.
On the fifth day of the culture, each well contained a tritium-labeled thymidine diluted with RPMI1640 medium containing 10% FCS ( 3 After adding H-Thymidine (20 μl; 1 μCi / well), the cells were further cultured for one day. After the culture, the cells are collected using a Cell Harvester (manufactured by Packard) and incorporated into the cells using a β counter (TOP COUNT; manufactured by Packard). 3 The radioactivity of H was measured and the degree of proliferation of T cells after culture was analyzed.
The results are shown in FIGS.
[0182]
<8-2-2> Inhibition of MLR by anti-human AILIM human monoclonal antibody against MLR in a system in which signal transduction via CTLA4 was previously blocked
After adding PRMI1640 medium containing 10% FCS to each well of a 96-well U-bottom microplate, a solution of an anti-human AILIM human monoclonal antibody or anti-human AILIM mouse monoclonal antibody SA12 diluted to various concentrations with RPMI1640 medium containing 10% FCS was added. (Final concentrations: 0, 0.31, 1.25, 5 and 20 μg / ml). Then, T cells (50 μl) were added and CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 1 hour in an incubator (NAPCO).
Separately from the culture of the T cells, human CTLA4-IgFc was added to PBMC (in RPMI1640 medium containing 10% FCS) from another donor, and COB was added. 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 1 hour in an incubator (NAPCO). The concentration of the CTLA4-IgFc was adjusted to 20 μg / ml at the start of MLR.
Next, the PBMC (50 μl) was added to the T cell culture system to start MLR. The MLR in the case where a test substance other than the anti-human AILIM human monoclonal antibody (the above (3) to (5)) was used was PBMC obtained by culturing together with CTLA4-IgFc in the same manner as above, and the test substance. After culturing, the reaction was performed by adding T cells from another donor.
On the fifth day of the culture, each well contained a tritium-labeled thymidine diluted with RPMI1640 medium containing 10% FCS ( 3 After adding H-Thymidine (20 μl; 1 μCi / well), the cells were further cultured for one day. After the culture, the cells are collected using a Cell Harvester (manufactured by Packard) and incorporated into the cells using a β counter (TOP COUNT; manufactured by Packard). 3 The radioactivity of H was measured and the degree of proliferation of T cells after culture was analyzed.
The results are shown in FIGS.
[0183]
As a result of the above two tests, the following became clear.
(1) CTLA4-IgFc suppresses TLA-induced proliferation of T cells by blocking signal transduction via CTLA-4.
(2) Anti-CD80 antibody and anti-CD86 antibody suppress the proliferation of T cells by allogeneic MLR by inhibiting signal transduction via CD80 / CD86 which is a ligand of CTLA4 and CD28.
(3) Similar to CTLA4-IgFc, anti-CD80 antibody and anti-CD86 antibody, a monoclonal antibody against human AILIM significantly suppresses T cell proliferation in allogeneic MLR by AILIM-mediated signal transduction in an antibody concentration-dependent manner. .
This result indicates that, in addition to the known CTLA4 / CD80 / CD86-mediated pathway and the CD28 / CD80 / CD86-mediated pathway, AILIM is included in the costimulatory signal transmission pathway required for T cell activation. And that there is a third pathway via the ligand and that the signaling pathway via the AILIM is inhibited by antibodies to AILIM.
Furthermore, the contribution of the AILIM-mediated pathway to the signaling was shown to be likely to be similar to that of the CTLA4 / CD80 / CD86-mediated pathway and CD28 / CD80 / CD86-mediated pathway.
[0184]
Example 9 Activity of Anti-Human AILIM Human Monoclonal Antibody to Induce Antibody-Dependent Cellular Damage (ADCC)
One of the biological activities caused by antibodies is the induction of antibody-dependent cellular cytotoxicity (ADCC). ADCC is a cytotoxic effect of target cells caused by effector cells such as lymphocytes, macrophages or polymorphonuclear leukocytes. In addition to the effector cells and the target cells, ADCC It is a cytotoxic effect that requires antibodies to induce damage.
The presence or absence of ADCC-inducing activity of the anti-human AILIM monoclonal antibody of the present invention was analyzed as follows.
[0185]
In the culture system of human AILIM high-expressing recombinant HPB-ALL cells prepared in the above Examples, 51 Cr (0.1 mCi / 10 6 After adding cells (Amersham-Pharmacia) and incubating at 37 ° C. for 2 hours, the cells were washed eight times with RPMI1640 medium, and the resulting radiolabeled cells were used as target cells (Target Cell).
In addition, for use in a control test, wild-type human HPB-ALL cells were radioactively labeled in the same manner as described above.
The PBMC fraction was separated from peripheral blood collected from a healthy person using Lymphospar I (manufactured by IBL). The obtained human PBMC was used as an effector cell.
The target cells (1 × 10 6) were placed on a 96-well U-bottom microplate (manufactured by Nunc). 4 cells / well; 25 μl / well). Then, in each well, various concentrations of anti-human AILIM human monoclonal antibody (0.0001 to 1.0 μg / ml; 25 μl / well) diluted with 5% FBS-containing RPMI1640 medium, the medium alone (25 μl / well) or 1% % Nonidet P-40 (25 μl / well; a surfactant having cell membrane lytic activity) was added, and the cells were cultured at room temperature for 20 minutes.
As a positive control, anti-human CD3 monoclonal antibody OKT3 (ATCC CRL-8001) was used in place of the anti-human AILIM antibody and cultured in the same manner as described above.
[0186]
Then, effector cells (E / T ratio = 50; 1 × 10 5 cells / well; 50 μl / well) and 5% CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 16 hours in an incubator.
After the culture, centrifugation (1,500 rpm; 4 ° C .; 10 minutes) was performed to collect the centrifugal supernatant. The radioactivity in the supernatant was measured using a gamma counter. The radioactivity was released into the culture supernatant due to cell membrane damage by ADCC 51 Indicates the amount of Cr.
ADCC induced by anti-AILIM antibody or anti-CD3 antibody, the radioactivity in the assay using the medium alone was assumed to be zero (0), and the activity in the assay with the addition of Nonidet was assumed to be 100%. The cell membrane damage rate (cell lysis rate) (%) was calculated.
The results are shown in FIGS. 70 and 71.
As a result of this test, the anti-human AILIM human monoclonal antibody of the present invention had a concentration-dependent ADCC-inducing activity.
[0187]
Example 10 Determination and Analysis of Gene Sequence and Amino Acid Sequence of Anti-human AILIM Human Monoclonal Antibody
The cDNA sequence encoding the heavy chain (Heavy Chain) and the cDNA sequence encoding the light chain (Light Chain) constituting the human monoclonal antibodies against various human AILIMs prepared in the above Examples were determined as follows. The structural characteristics of the gene were analyzed.
A Quick Prep mRNA Purification Kit kit from each of the hybridomas (clone: AIH5D3 (JMab-136), AII289 (JMab-138) and AII394 (JMab-139)) that produce human monoclonal antibodies against human AILIM prepared in the above Examples (Amersham Pharmacia) using PolyA + RNA was extracted and purified.
The hybridoma was lysed in a cell lysis buffer (Lysis Buffer), the cells were disrupted with a syringe, and the cells were solubilized. Oligo (dT) resin was added to the lysate, and the mixture was gently shaken. Then, after washing Oligo (dT) resin, PolyA + RNA was eluted with Elution Buffer. PolyA eluted + RNA was ethanol precipitated and dissolved in Tris-EDTA buffer. PolyA obtained + The concentration of RNA was determined by measuring the absorbance at a wavelength of 260 nm.
[0188]
PolyA obtained + Using RNA as a template, a double-stranded cDNA was synthesized by the M-MLV Reverse Transcriptase method using a commercially available cDNA synthesis kit (GIBCOBRL) and a synthetic oligo DNA NotI-T (SEQ ID NO: 1) as primers.
That is, PolyA purified from a hybridoma + Using RNA (about 5 μg) as a template, a single-stranded cDNA was synthesized by reaction at 37 ° C. for 1 hour in a solution (about 50 μl) containing the primer (about 400 pmole) and M-MLV Reverse Transcriptase. Next, dNTP, DNA polymerase I, RNase H, DNA ligase, buffer and distilled water were added to the reaction solution (4 μl), and the mixture was reacted at 16 ° C. for 2 hours to synthesize double-stranded cDNA. The obtained double-stranded cDNA was extracted with phenol / chloroform and then precipitated with ethanol.
Next, EcoRI linker DNA (about 300 pmole) and DNA ligase (Ligation High; 33 μl; manufactured by TOYOBO) were added to the double-stranded cDNA (about 50 μl) dissolved in TE buffer, and reacted at 16 ° C. for about 80 minutes. A linker DNA was ligated to the cDNA. The linker DNA used was a double-stranded DNA prepared by hybridizing an oligo DNA (20 adp; SEQ ID NO: 2) phosphorylated at the 5 ′ end with an oligo DNA (24 adp; SEQ ID NO: 3) according to a conventional method. .
[0189]
The obtained reaction product was extracted with phenol / chloroform and then precipitated with ethanol. Next, the DNA reaction product is digested with a commercially available restriction enzyme NotI (manufactured by TOYOBO), and then reacted with a commercially available ATP solution (manufactured by GIBCO BRL) and T4 kinase (manufactured by TOYOBO) (at 37 ° C. for 30 minutes). The 5 'end was phosphorylated.
After ethanol precipitation of the obtained DNA reaction product, fractionation was performed by polyacrylamide gel electrophoresis, and a gel containing DNA of about 500 bp to 2000 bp was cut out. The gel was cut out by ethidium bromide staining and photographing under ultraviolet irradiation.
The excised gel was crushed, suspended in a TE buffer, centrifuged, and the centrifuged supernatant was collected.
The recovered DNA and a commercially available lambda phage vector λEXcell (0.25 μg; manufactured by Amersham Pharmacia) were reacted (16 ° C., 30 minutes) and ligated in the presence of a commercially available DNA Ligase (Ligation High; manufactured by TOYOBO). Next, the DNA reaction product was used as a lambda phage using a commercially available lambda phage packaging kit Gigapack III Gold (manufactured by STRATAGENE), and a cDNA library was prepared using E. coli NM522 as a host. All operations were performed in accordance with the experimental operation manual attached to the kit.
[0190]
The cDNA library was then screened according to the plaque hybridization method (Maniatis et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, New York) and screening of the cDNA library described below.
The cDNA library (1 × 10 4 Individual plaques were sown on an agar plate, and replicas were prepared using Hybond-N nylon membrane (manufactured by Amersham Pharmacia). This replica is called γ 32 Screening was performed by plaque hybridization in a hybridization buffer using a probe labeled with P-ATP. Probe HIGLC (SEQ ID NO: 4) was used for the antibody light chain, and probe NHCc2 (SEQ ID NO: 5) was used for the antibody heavy chain. Each positive clone identified by the primary and secondary screens was isolated in a single plaque.
[0191]
Using the phage solution of each positive clone as template DNA, each of the antibody heavy chain and the antibody light chain was amplified by PCR using one PCR primer and Taq PCR kit (TAKARA). ExcellE (SEQ ID NO: 6) and ck117 (SEQ ID NO: 7) were used as antibody light chain primers, and ExcellE (SEQ ID NO: 6) and NHCc2 (SEQ ID NO: 5) were used as antibody heavy chain primers. The PCR product was fractionated by agarose gel electrophoresis according to a conventional method, and a gel containing DNA of about 600 bp in both heavy and light chains was cut out. The nucleotide sequence of the DNA purified from the gel was analyzed using DNA Sequencer (373A; manufactured by PE-Applied Biosystems), ABI PRISM Sequencing Software (manufactured by PE-Applied Biosystems) and ABI PRISM Then, it was confirmed that each positive clone had a DNA having a sufficient base length.
[0192]
The λ phage of the plaque of each positive clone was infected into Escherichia coli NP66 to release the plasmid DNA, and then plated on a plate containing ampicillin to form a colony. Next, Escherichia coli JM109 was transformed with the purified plasmid DNA recovered from the colony according to a conventional method. Then, the transformed cells were plated on a nutrient medium containing ampicillin to form colonies.
Next, the suspension of each colony suspended in the LB medium containing ampicillin was cultured in a liquid nutrient medium at 37 ° C. for 24 hours. Cells were collected from the culture solution, and plasmid DNA was purified using a plasmid purification kit (manufactured by Quiagen). Each purified plasmid DNA was digested with restriction enzymes EcoRI / NotI, and the presence of vector DNA and inserted DNA (heavy chain cDNA or light chain cDNA) was confirmed.
The nucleotide sequence of the cDNA encoding each of the antibody heavy chain or antibody light chain inserted into each purified plasmid was determined according to a conventional method using DNA Sequencer (377A; manufactured by PE-Applied Biosystems), ABI PRISM Sequencing Software (PE- Applied Biosystems) and ABI PRISM Auto Assembler (PE-Applied Biosystems).
The following primers were used in this sequencing.
[0193]
<Primers used for sequence analysis of heavy chain cDNA>
M13R primer (SEQ ID NO: 8; manufactured by STRATAGENE), ExcellE (SEQ ID NO: 6), 136H (SEQ ID NO: 9), 138 / 9H (SEQ ID NO: 10), AILIMHC1 (SEQ ID NO: 11), HCc1 (SEQ ID NO: 12), NHCc2 ( SEQ ID NO: 5), HCc7 (SEQ ID NO: 13), HCc8 (SEQ ID NO: 14), HCc3 (SEQ ID NO: 15), HCc4 (SEQ ID NO: 16), HCc6 (SEQ ID NO: 17), HIGHC (SEQ ID NO: 18), HCc9 (SEQ ID NO: 18) No. 19), HCc5 (SEQ ID NO: 20) and polyA (SEQ ID NO: 21).
<Primers used for light chain cDNA sequence analysis>
M13R primer (SEQ ID NO: 8; manufactured by STRATAGENE), ExcellE (SEQ ID NO: 6), AILIMLC1 (SEQ ID NO: 22), AILIMLC2 (SEQ ID NO: 23), LCc1 (SEQ ID NO: 24), ck117 (SEQ ID NO: 7), HIGLC (SEQ ID NO: 7) 4), LCc2 (SEQ ID NO: 25), HIK (SEQ ID NO: 26), and polyA (SEQ ID NO: 21).
The cDNA sequence encoding the heavy chain of the human monoclonal antibody against human AILIM produced by each of the hybridomas, the cDNA sequence encoding the light chain (Light Chain), and the amino acid sequence deduced from each cDNA sequence are shown below. The results are shown in the sequence listing.
[0194]
Clone AIH5D3 (JMab-136)
<Heavy chain>
DNA sequence: SEQ ID NO: 27 (signal sequence: base numbers 69 to 125, V region:
Amino acid sequence: SEQ ID NO: 28 (signal sequence: including
<Light chain>
DNA sequence: SEQ ID NO: 29 (signal sequence: base numbers 39 to 104, V region: base numbers 105 to 386)
Amino acid sequence: SEQ ID NO: 30 (signal sequence: including
[0195]
Clone AII289 (JMab-138)
<Heavy chain>
DNA sequence: SEQ ID NO: 31 (signal sequence: base numbers 94 to 150, V region: including base numbers 151 to 441)
Amino acid sequence: SEQ ID NO: 32 (signal sequence:
<Light chain>
DNA sequence: SEQ ID NO: 33 (signal sequence: including base numbers 28 to 87, V region: including
Amino acid sequence: SEQ ID NO: 34 (signal sequence: including
[0196]
Clone AII394 (JMab-139)
<Heavy chain>
DNA sequence: SEQ ID NO: 35 (signal sequence: base numbers 96 to 152, V region: base numbers 153 to 443)
Amino acid sequence: SEQ ID NO: 36 (signal sequence: including
<Light chain>
DNA sequence: SEQ ID NO: 37 (signal sequence: base numbers 33 to 92, V region: base numbers 93 to 380)
Amino acid sequence: SEQ ID NO: 38 (signal sequence: including
[0197]
Based on the determined DNA sequences, using a gene sequence analysis software, a human immunoglobulin variable region gene library V BASE Sequence (Immunol. Today, Vol. 16, No. 16) prepared by Tomlinson et al. 5, p. 237-242, 1995).
As a result, the V region genes of each of the heavy and light chains of the human monoclonal antibody were composed of the following segments.
[0198]
<Heavy chain V region gene>
Clone AIH5D3 (JMab-136): 1-02
Clone AII289 (JMab-138): 3-13
Clone AII394 (JMab-139): 3-13
<Light chain V region gene>
Clone AIH5D3 (JMab-136): L5
Clone AII289 (JMab-138): A27
Clone AII394 (JMab-139): A27
[0199]
Example 11 Inhibitory effect of anti-human AILIM human monoclonal antibody on delayed-type hypersensitivity (DTH)
The immune response system of a living body that eliminates antigens harmful to the living body (pathogenic microorganisms such as viruses, bacteria and parasites and foreign foreign substances) is roughly classified into an innate immune response and an acquired immune response (acquired immunity). .
The former are elimination mechanisms by nonspecific recognition, such as phagocytosis by phagocytes (polymorphonuclear leukocytes, monocytes, macrophages, etc.), attack by natural killer (NK) cells, and opsonization of antigen by complement. is there.
The latter acquired immune response is a mechanism of elimination by lymphocytes (mainly T cells and B cells) that have acquired (activated) specificity for the antigen.
The adaptive immune response is further classified into cell-mediated immunity and humoral immunity.
Cell-mediated immunity, unlike antibody-dependent humoral immunity, is an immune response that is primarily expressed by T cells acting directly on their target antigen. Cellular immunity has been shown to be involved in immune responses to viruses and tumors, immune responses elicited after transplantation of tissues and organs, certain drug allergies, and some autoimmune diseases.
[0200]
As the most typical phenomenon of this cellular immunity, tuberculin allergy (substantially synonymous with tuberculin hypersensitivity) is well known. Tuberculin allergy is a delayed allergy that is established with the infection of Mycobacterium tuberculosis, and is induced by injecting the tuberculin protein produced in the culture solution of Mycobacterium tuberculosis into the skin of a living body to elicit an immune response. .
Delayed allergy is an allergy mediated by T cells sensitized by an antigen (memory T cells that store the antigen). The allergic reaction accompanied by inflammation by cells requires 24-48 hours to develop, and is therefore called delayed type.
The phenomenon of tuberculin allergy, which is a typical example of delayed allergy, has been universally applied to the “tuberculin test” for diagnosing whether or not an animal has been sensitized by M. tuberculosis. That is, purified tuberculin (purified protein derivative; PPD; in general diagnosis, 0.05 μg / 0.1 ml (2.5 TU) is 0.1 ml, 0.1 ml) is an animal skin. In this method, the major axis of redness of the skin at the administration site is measured 48 hours after administration, and the presence or absence of Mycobacterium tuberculosis is diagnosed based on the major axis. The major axis of redness is negative up to 4 mm, false positive in 4 to 9 mm and positive in 10 mm or more.
[0201]
Delayed allergy induced by cell-mediated immunity includes, in addition to allergy to infectious pathogen antigens such as tuberculosis allergy derived from Mycobacterium tuberculosis, Jones-Mote type delay that appears transiently for trace proteins and the like. Examples include type allergies, contact allergies to drugs such as picryl chloride and phytotoxins such as lacquer, and allergies involved in transplant rejection seen in allograft transplantation.
[0202]
In this test, the above-described tuberculin test was applied to evaluate the inhibitory effect of the anti-AILIM antibody on delayed-type hypersensitivity (delayed-type allergy). The test was performed as follows.
Each of cynomolgus monkeys (male, body weight: 6.0 to 8.5 kg, manufactured by Environmental Baylis Institute) that have been immunized with BCG (Bacille de Calmette et Guerin), which is an attenuated live strain of M. bovis After anesthetizing (3 animals in each group) with ketamine hydrochloride (10 mg / kg, intramuscular administration), any of the following test samples was added to the chest at a concentration of 0.1 ml / 1 administration site (6 administration sites / animal). Administered intraepidermally. In addition, the space | interval of each site | part which administered a sample was separated by 3 cm or more.
[0203]
(1) A 1: 1 mixed solution of anti-human AILIM human monoclonal antibody (JMab-136; 0.2 mg; 10 μg / 1 administration site) and tuberculin (4 μg / 1 ml of physiological saline).
(2) A 1: 1 mixed solution of anti-human AILIM human monoclonal antibody (JMab-136; 2 mg; 100 μg / 1 administration site) and tuberculin (4 μg / 1 ml of physiological saline).
(3) Phosphate buffer (PBS (-)) as a control.
(4) A 1: 1 mixed solution of a commercially available steroid anti-inflammatory drug prednisolone (Prednisolone; 0.2 mg; 10 μg / 1 administration site) and tuberculin (4 μg / 1 ml of physiological saline) as a positive control.
(5) A 1: 1 mixed solution of an anti-KLH human monoclonal antibody (Example <2-2>; 0.2 mg; 10 μg / 1 administration site) and tuberculin (4 μg / 1 ml of physiological saline) as a negative control. .
Twenty-four hours after the administration of each sample, the major axis and minor axis of redness at each administration site were measured to calculate the area of redness.
The results are shown in FIG.
As a result, in any of the groups to which the anti-AILIM antibody was administered, redness due to delayed allergy was significantly suppressed as compared with the control and the negative control. The inhibitory effect was comparable to that of the steroidal anti-inflammatory drug as a positive control.
[0204]
Example 12 Analysis of AILIM expression in each tissue of a graft-versus-host disease (GVHD) patient
Expression of AILIM in various biopsies from recipient patients who have been clinically diagnosed with acute or chronic graft versus host disease (GVHD) after receiving an allogeneic transplant from a donor Was analyzed by tissue staining by HE staining using the anti-human AILIM human monoclonal antibody (JMab-36) prepared in the above example according to a conventional method.
33 samples collected from various tissues of acute GVHD patients (28 cases) and 5 samples from chronic GVHD patients (5 cases) were analyzed.
As a result, in acute GVHD patients, 15 out of 29 samples of skin tissue were AILIM-positive, 1 of 3 samples of stomach tissue were AILIM-positive, and 1 of 1 sample of colon tissue was AILIM-positive. In chronic GVHD patients, one out of three skin tissue samples was AILIM positive, and two out of two colon tissue samples were AILIM positive. Furthermore, among the samples in which lymphocyte cell infiltration was remarkable, 10 out of 13 samples were AILIM-positive.
[0205]
Example 13 Costimulatory Signaling Activity of Anti-human AILIM Human Monoclonal Antibody on Monkey T Cells
Example 7 demonstrates that the anti-human AILIM human monoclonal antibody of the present invention is capable of controlling human T cell responses, specifically, controlling the transmission of costimulatory signals into cells via AILIM. It was demonstrated that T cells promoted proliferation. Thus, in this test, the presence or absence of the ability of the human monoclonal antibody to promote cell growth on monkey T cells was analyzed in the same manner as in Example 7.
[0206]
<13-1> Antibody dilution
Anti-human CD3 monoclonal antibody SP34 (manufactured by BD-Pharmingen) was diluted with phosphate buffer (PBS) to a final concentration of 1 µg / ml.
The anti-human AILIM human monoclonal antibody JMAb136 prepared above was diluted with PBS to a final concentration of 40 μg / ml, and further diluted with PBS to various concentrations (40 μg / ml to 0.064 μg / ml).
[0207]
<13-2> Coating of microplate with antibody
In each well of a 96-well microplate (plural), anti-human CD3 monoclonal antibody SP34 (1 μg / ml at 25 μl / well) and anti-human AILIM human monoclonal antibody JMAb136 (40 μg / ml to 0.064 μg / ml at 25 μl), Incubated at 37 ° C for 2 hours. The antibody was then discarded and each well was washed three times with PBS. After washing, RPMI1640 medium containing 10% FCS (100 μl / well) was added to each well, incubated at 37 ° C. for 1 hour, and each well of the plate was coated with the above antibody.
In addition, instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody, an anti-KLH human monoclonal antibody (also referred to as JMab23; the above-mentioned Example) was used as a control antibody to coat the plate in the same manner as described above.
These antibody coated microplates were used in the following tests.
[0208]
<13-3> Preparation of monkey T cell suspension
Cynomolgus monkey peripheral blood was collected, and mononuclear cells were fractionated by density gradient centrifugation using NycoPrep 1.077A (Nycomed). According to the experimental operation manual, the anti-human CD4 antibody M-T477 (manufactured by BD-Pharmingen), the anti-human CD8 antibody RPA-T8 (manufactured by BD-Pharmingen), anti-mouse IgG microbeads (manufactured by Miltenyi) and a magnetic sorter were used. Monkey T cells were separated and obtained from cynomolgus monocytes. The number of the T cells was counted by a hemocytometer. The monkey T cells were suspended in RPMI1640 medium containing 10% FCS, and a monkey T cell suspension (1 × 10 6 Cells / ml) were prepared.
[0209]
<13-4> Cell culture
(1) Culture on microplate coated with anti-human CD3 antibody and anti-human AILIM antibody
A monkey T cell suspension (100 μl / well; 1 × 10 5 cells / well) and add CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 2 days in an incubator.
After the culture, each microplate was used for the following tests.
[0210]
<13-5> Measurement of T cell proliferation activity
In each well of each plate after the culture, methyl [ 3 H] thymidine (0.5 μCi / well; manufactured by Amersham Pharmacia) was added, and CO was added. 2 Incubation was performed at 37 ° C. for 6 hours in an incubator. After the culture, the cells were trapped on a GF / C filter (Packard) using a cell harvester. Next, the filter was dried at 40 ° C. for 3 hours or more, and then Microscinti 0 (20 μl / well; manufactured by Packard) was added. Being taken up by cells trapped on the filter using a β counter (TOP COUNT) 3 The radioactivity of H was measured and the degree of proliferation of T cells after culture was analyzed.
The results are shown in FIG.
As a result of this test, when a microplate coated with an anti-human AILIM monoclonal antibody (a human monoclonal antibody or a mouse monoclonal antibody) together with an anti-human CD3 antibody was used, significant proliferation dependent on the concentration of monkey T cells was observed. Was.
This result also shows that the anti-human AILIM human monoclonal antibody of the present invention has an activity of binding to monkey AILIM and controlling the function of monkey AILIM.
[0211]
Example 14 Construction of a method for identifying and quantifying a substance that binds to AILIM or an AILIM ligand
An ELISA (Enzyme-linked Immuno solvent assay) capable of identifying or quantifying a substance that binds to AILIM (ICOS) or an AILIM ligand (B7h / B7RP1 / GL50 / LICOS) was constructed.
The method described in detail below as an example is based on the principle that the extent to which the substance inhibits the binding between soluble human AILIM (hAILIM-IgFc) and soluble human AILIM ligand (hB7h-IgFc) is evaluated by ELISA.
[0212]
<14-1> Sample
The following samples were used.
(1) Streptavidin-HRP (Southern Biotechnology Associates, Inc.).
(2) Soluble human AILIM ligand (fusion protein consisting of extracellular region of human B7h and constant region of human IgG1)
It was produced as in the following section <14-2>.
(3) Biotin-labeled soluble AILIM-IgFc
Tezuka's other earlier application as one of the present inventors (Japanese Patent Application Publication No. 11-29599 (Example 16 (2)) and International Patent Application Publication WO98 / 38216 (Example 16 (2)) ) Was prepared by further purifying the product prepared by the method of (1).
(4) Anti-human AILIM human monoclonal antibody (JMab-136; above).
(5) Anti-KLH human monoclonal antibody (negative control antibody; JMab-23; above).
(6) Phosphate buffer (PBS (-); manufactured by Nikken Biological).
(7) PRMI1640 medium (manufactured by Niken Bio Inc.).
(8) Fetal calf serum (FCS; manufactured by JRH-Bioscience).
(9) 30% bovine serum albumin (BSA; manufactured by Sigma).
(10) Tween 20 (manufactured by BioRad).
(11) TMB + Substrate chromagen (manufactured by Dako).
[0213]
<14-2> Preparation of soluble human AILIM ligand (fusion protein (hB7h-IgFc) of extracellular region of human B7h and constant region of human IgG1)
Total RNA was prepared from human peripheral blood-derived mononuclear cells in the same manner as in the above Examples.
Using the prepared total RNA (5 μg) as a template, cDNA was synthesized using Superscript Preamplification System for First Strand cDNA Synthesis (manufactured by GIBCO-BRL). Next, in order to amplify the cDNA encoding the extracellular region of the human AILIM ligand (hB7h) by PCR, a 5 ′ primer (5′-GAGGTCTCCCCCTCGAGATGCGGCTGGGCAGTCC-3 ′, SEQ ID NO: 39) having a XhoI cleavage site at the end and BamHI cleavage A 3 'primer having a site (5'-CACGAGCAGCCCAGGGGATCCCACGTGGCCGCG-3', SEQ ID NO: 40) was designed and synthesized. PCR was performed using the obtained cDNA as a template and the primers to prepare a cDNA containing a cDNA encoding the extracellular region of human B7h having XhoI and BamHI cleavage sites at both ends. The obtained PCR product was digested with XhoI and BamHI, and subjected to agarose gel electrophoresis, and a band having a size of about 720 bp, which was predicted to be a cDNA fragment encoding the extracellular region of interest, was isolated. The isolated cDNA fragment was subcloned into plasmid pBluescript II SK (+) (Stratagene) digested with XhoI and BamHI. Sequence analysis using an automatic fluorescent DNA sequencer (Applied Biosystems) confirmed that the cDNA fragment contained a region encoding the extracellular region of human B7h.
[0214]
On the other hand, DNA encoding the Fc of human IgG1 as a fusion partner is described in Plasmid (see Cell, Vol. 61, p. 1303-1313, 1990. Seed by Dr. B. Seed of Massachusetts General Hospital). Was digested with BamHI and XbaI to cut out a BamHI-XbaI DNA fragment (about 1.3 kb). This fragment contains exons encoding each of the hinge region, Cγ12, and Cγ13 of human IgG1.
The XhoI-BamHI fragment encoding the extracellular region of human B7h (hB7h) prepared as described above, and the BamHI-XbaI fragment containing the exon encoding Fc of human IgG1 (abbreviated as “IgFc”) were replaced with XhoI. And subcloned into plasmid pBluescript II SK (+) (Stratagene) cut with XbaI.
Next, the plasmid was digested with XhoI and XbaI to cut out a DNA fragment of about 1.8 kb containing a fusion DNA consisting of the extracellular region of human B7h and human IgFc. This fusion DNA fragment was ligated with T4 DNA ligase to express the expression vector pME18S (Medical Immunology, Vol. 20, No. 1, p. 27-32, 1990, and Experimental Medicine (separate volume): "Genetic Handbook" Plasmid phB7h-IgFc was constructed by insertion into the XhoI and XbaI sites of Tsuchiya, pp. 101-107 (1992).
[0215]
By electroporation, COS7 cells (ATCC CRL-1651) cultured in a subconfluent monolayer in a DMEM medium containing 10% fetal bovine serum and ampicillin were transformed with the plasmid phB7h-IgFc to obtain transformed cells. did.
The transformed cells were cultured in serum-free ASF104 medium for 72 hours to express hB7h-IgFc.
HB7h-IgFc was purified using a Protein G Sepharose affinity column (manufactured by Amersham Pharmacia) as follows.
The centrifuged supernatant obtained by centrifuging the culture supernatant was added to a Protein G Sepharose affinity column which had been equilibrated with a binding buffer in advance. The column was then washed with binding buffer and eluted with elution buffer. The eluate was collected and dialyzed by exchanging the external solution with a phosphate buffer at least twice to obtain purified hB7h-IgFc.
[0216]
<14-3> Dilution of antibody and soluble human AILIM (hAILIM-IgFc) and their reaction anti-human AILIM monoclonal antibody (JMab-136) and negative control antibody anti-KLH human monoclonal antibody (JMab-23) , 20 μg / ml solution was diluted in 11 steps, and 200 μl of each sample was added with and mixed with RPMI 1640 medium containing 10% FCS (200 μl) to prepare solutions of various concentrations. Biotin-labeled hAILIM-IgFC (2 μl / tube;
[0219]
<14-4> Measurement of inhibitory activity of hAILIM-IgFc and hB7h-IgFc binding by anti-AILIM monoclonal antibody
HB7h-IgFc (50 μl / well (800 ng / well)) was added to a 96-well microplate, the plate was sealed, and then incubated at 37 ° C. for 1 hour. The solution was removed from each well and washed three times with PBS (120 μl). Then, PBS (100 μl / well) containing 0.5% BSA was added to each well to block unreacted portions, the plate was sealed, and the plate was incubated at 37 ° C. for 1 hour. After the reaction, the solution was removed and washed three times with PBS (120 μl). Next, each sample (50 μl / well) prepared in <14-3> was added, and the plate was sealed and incubated at 37 ° C. for 1 hour. The solution was removed from each well, and washed three times with RPMI1640 medium (120 μl) containing 10% FCS warmed to 37 ° C. Next, 3.7% formalin-containing PBS (100 μl / well) was added to each well and incubated on ice for 5 minutes. After removing the solution from each well, the wells were washed three times with 0.1% Tween 20 (120 μl). Next, Streptavidin-HRP (50 μl / well) was added, and the plate was sealed and incubated at room temperature for 30 minutes. The solution was removed from each well and washed three times with PBS (120 μl) containing 0.1
The results are shown in FIGS.
As a result, the dose-dependent inhibitory activity of the binding between hAILIM-IgFc and hB7h-IgFc by the anti-AILIM antibody was measured.
Therefore, it was shown that a substance (for example, an antibody or a synthetic small molecule compound) that binds to AILIM or an AILIM ligand can be screened and identified using an assay system as exemplified in the present method.
[0218]
Example 15 Inhibitory activity of anti-human AILIM human monoclonal antibody on proliferation of human T cells by costimulatory signaling through AILIM-AILIM ligand
To determine whether the anti-human AILIM monoclonal antibody of the present invention has the ability to control AILIM-mediated signaling on human T cells, contact human T cells with an AILIM ligand (B7h / B7RP1 / GL50 / LICOS). The analysis was performed by measuring the inhibitory effect of the anti-human AILIM human monoclonal antibody on the induced cell proliferation.
[0219]
<15-1> Dilution of antibody, etc.
Anti-human CD3 monoclonal antibody OKT3 (ATCC CRL-8001) was diluted with phosphate buffer (PBS) to a final concentration of 8 μg / ml.
The soluble human AILIM ligand (hB7h-IgFc) prepared above was diluted with PBS to a final concentration of 40 μg / ml, and further diluted with PBS to various concentrations (40 μg / ml to 0.0064 μg / ml). .
[0220]
<15-2> Coating of microplate with antibody
(1) Anti-human CD3 monoclonal antibody OKT3 (25 μl / well of 8 μg / ml) and hB7h-IgFc (25 μl of 40 μg / ml to 0.0064 μg / ml) were added to each well of a 96-well microplate (plurality). , 37 ° C for 2 hours. The antibody was then discarded and each well was washed three times with PBS. After washing, RPMI1640 medium containing 10% FCS (100 μl / well) was added to each well, and incubated at 37 ° C. for 1 hour to coat each well of the plate.
[0221]
<15-3> Preparation of human T cell suspension
Peripheral blood of a healthy person was collected, and mononuclear cells were fractionated by density gradient centrifugation using LymphoPrep (manufactured by Nycomed). According to the experimental operation manual, human T cells were separated and obtained from the human mononuclear cells using a Pan-T cell Isolation Kit (manufactured by Miltenyi) and a magnetic sorter. The number of the T cells was counted by a hemocytometer. The human T cells were suspended in RPMI1640 medium containing 10% FCS to which anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab136 (20 μg / ml) was added, and a human T cell suspension (1 × 10 4 6 Cells / ml) were prepared and incubated at room temperature for 30 minutes.
The anti-KLH human monoclonal antibody JMAb23 (20 μg / ml) was used as a negative control antibody.
[0222]
<15-4> Cell culture
A human T cell suspension (100 μl / well; 1 × 10 4) was added to each well of the microplate coated with the anti-human CD3 antibody and hB7h-IgFc as described above. 5 cells / well) and add CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 3 days in an incubator.
[0223]
<15-5> Measurement of T cell proliferation activity
In each well of each plate after the culture, methyl [ 3 H] thymidine (0.5 μCi / well; manufactured by Amersham Pharmacia) was added, and CO was added. 2 Incubation was performed at 37 ° C. for 6 hours in an incubator. After the culture, the cells were trapped on a GF / C filter (Packard) using a cell harvester. Next, the filter was dried at 40 ° C. for 3 hours or more, and then Microscinti 0 (20 μl / well; manufactured by Packard) was added. Being taken up by cells trapped on the filter using a β counter (TOP COUNT) 3 The radioactivity of H was measured and the degree of proliferation of human T cells after culture was analyzed.
The results are shown in FIG.
As a result of this test, significant proliferation of human T cells in a human B7h-IgFc concentration-dependent manner was observed (test using a negative control antibody). Furthermore, the proliferation of the human T cells was significantly suppressed by the anti-human AILIM monoclonal antibody.
[0224]
Example 16 Inhibitory activity of anti-human AILIM human monoclonal antibody on proliferation of monkey T cells by costimulatory signaling through AILIM-AILIM ligand
The test of Example 15 was performed in the same manner using monkey T cells instead of human T cells.
[0225]
<16-1> Dilution of antibody, etc.
Anti-human CD3 monoclonal antibody SP34 (manufactured by BD-Pharmingen) was diluted with phosphate buffer (PBS) to a final concentration of 1 µg / ml.
The human B7h-IgFc prepared above was diluted with PBS to a final concentration of 40 μg / ml, and further diluted with PBS to various concentrations (40 μg / ml to 0.0064 μg / ml).
[0226]
<16-2> Microplate coating with antibody
(1) Anti-human CD3 monoclonal antibody SP34 (manufactured by BD-Pharmingen) (1 μg / ml at 25 μl / well) and human B7h-IgFc (40 μg / ml to 0.0064 μg) / Ml (25 µl) and incubated at 37 ° C for 2 hours. The antibody was then discarded and each well was washed three times with PBS. After washing, RPMI1640 medium containing 10% FCS (100 μl / well) was added to each well, and incubated at 37 ° C. for 1 hour to coat each well of the plate.
[0227]
<16-3> Preparation of monkey T cell suspension
Cynomolgus monkey peripheral blood was collected, and mononuclear cells were fractionated by density gradient centrifugation using NycoPrep 1.077A (Nycomed). According to the experimental operation manual, the anti-human CD4 antibody M-T477 (manufactured by BD-Pharmingen), the anti-human CD8 antibody RPA-T8 (manufactured by BD-Pharmingen), anti-mouse IgG microbeads (manufactured by Miltenyi) and a magnetic sorter were used. Monkey T cells were separated and obtained from cynomolgus monocytes. The number of the T cells was counted by a hemocytometer. The monkey T cells were suspended in RPMI1640 medium containing 10% FCS to which anti-human AIIM human monoclonal antibody JMab-136 (20 μg / ml) was added, and a monkey T cell suspension (1 × 10 6 6 Cells / ml) were prepared and incubated at room temperature for 30 minutes.
In addition, anti-KLH human monoclonal antibody JMab-23 (20 μg / ml) was used as a negative control antibody.
[0228]
<16-4> Cell culture
A monkey T cell suspension (100 μl / well; 1 × 10 5) was added to each well of the microplate coated with the anti-human CD3 antibody and hB7h-IgFc as described above. 5 cells / well) and add CO 2 The cells were cultured at 37 ° C. for 3 days in an incubator.
[0229]
<16-5> Measurement of T cell proliferation activity
In each well of each plate after the culture, methyl [ 3 H] thymidine (0.5 μCi / well; manufactured by Amersham Pharmacia) was added, and CO was added. 2 Incubation was performed at 37 ° C. for 6 hours in an incubator. After the culture, the cells were trapped on a GF / C filter (Packard) using a cell harvester. Next, the filter was dried at 40 ° C. for 3 hours or more, and then Microscinti 0 (20 μl / well; manufactured by Packard) was added. Being taken up by cells trapped on the filter using a β counter (TOP COUNT) 3 The radioactivity of H was measured and the degree of proliferation of T cells after culture was analyzed.
The results are shown in FIG.
As a result of this test, significant proliferation of monkey T cells dependent on the concentration of human B7h-IgFc was observed (test using a negative control antibody). Furthermore, the proliferation of the monkey T cells was significantly suppressed by the anti-human AILIM monoclonal antibody.
[0230]
【The invention's effect】
The human monoclonal antibody that binds to human AILIM of the present invention is a human-derived antibody. Therefore, a major problem in the therapeutic treatment of an antibody drug comprising an antibody derived from a non-human mammal such as a mouse-derived antibody (side effect). Does not cause severe immunorejection of the host due to antigenicity against humans, that is, HAMA (Human anti-mouse antigenicity), thus dramatically increasing the value of antibodies as pharmaceuticals. .
[0231]
Therefore, the human monoclonal antibody against AILIM (particularly human AILIM) of the present invention and a pharmaceutical composition comprising the human monoclonal antibody can be used to induce AILIM-expressing cells without inducing host immune rejection caused by HAMA. Various biological reactions involving transmission of costimulatory signals (costimulatory signals) via AILIM (eg, cell proliferation of cells expressing AILIM, production of cytokines by cells expressing AILIM, cells expressing AILIM) As a pharmaceutical agent for controlling immune cytolysis or cell death (apoptosis) and the activity of inducing antibody-dependent cellular cytotoxicity against AILIM-expressing cells, and / or signal transduction via the AILIM But It is possible to suppress or prevent the onset and / or progression of various diseases involved, and treat or prevent the diseases.
[0232]
Specifically, by providing a pharmaceutical product using the anti-AILIM human monoclonal antibody of the present invention or a part thereof as an active organism, for example, an autoimmune disease or an allergic disease (particularly, an autoimmune disease or autoimmune disease caused by cell-mediated immunity) is provided. Various diseases classified as immune diseases and delayed allergies (for example, rheumatoid arthritis, multiple sclerosis, autoimmune thyroiditis, allergic contact dermatitis, lichen planus, a chronic inflammatory skin disease, Systemic lupus erythematosus, insulin-dependent diabetes and psoriasis, etc .; arthropathy (eg, rheumatoid arthritis; RA, osteoarthritis; OA), inflammation (eg, hepatitis); graft-versus-host reaction (Graft versus host reaction; GVH re graft versus host disease (GVHD); transplantation of tissue (tissue such as skin, cornea, bone, etc.) or organ (liver, heart, lung, kidney, pancreas, etc.) (allograft or xenograft) ) Associated with the antigen; an immune response elicited by a foreign antigen or a self-antigen (eg, production of antibodies to the antigen, cell proliferation, production of cytokines, etc.); and diseases possibly caused by abnormal intestinal immunity. (Specifically, it becomes possible to suppress, treat, or prevent inflammatory bowel disease (particularly, Crohn's disease and ulcerative colitis) and dietary allergy).
[0233]
The pharmaceutical composition of the present invention may also be used for any inflammation, such as when various steroids are applied as anti-inflammatory drugs, for example, inflammation associated with various arthritis (rheumatoid arthritis, osteoarthritis, etc.), pneumonia, Hepatitis (including viral hepatitis), inflammation associated with infectious diseases, inflammatory bowel disease, enteritis, nephritis (inflammation associated with glomerulonephritis, renal fibrosis), gastritis, vasculitis, pancreatitis, peritonitis, bronchitis, myocardium Inflammation due to inflammation, encephalitis, post-ischemic reperfusion injury (such as myocardial ischemia-reperfusion injury), inflammation due to immune rejection after transplantation of tissues or organs, burns, various skin inflammations (psoriasis, allergic contact skin Inflammation, lichen planus, which is a chronic inflammatory skin disease), inflammation in multiple organ disorders, inflammation after PTCA or PTCR surgery, inflammation associated with arteriosclerosis, and autoimmune thyroiditis. Make it possible.
Furthermore, in the field of suppressing / treating immune rejection associated with the transplantation of tissues and organs, the pharmaceutical composition of the present invention is used for suppressing immune rejection in such transplantation treatment. When used in combination with an existing immunosuppressant, it is possible to increase the effect of suppressing transplant rejection using the existing drug alone.
In addition, by using the method for identifying a substance that binds to AILIM or AILIM ligand, which is one of the present invention, it binds to AILIM or AILIM ligand and regulates signal transduction by the interaction between the two, as described above. It becomes possible to screen and select a drug (a chemically synthesized compound or an antibody) having a potential activity capable of treating various diseases.
[0234]
[Sequence list]
[0235]
"Sequence List Free Text"
SEQ ID NO: 1
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence NotIT.
SEQ ID NO: 2
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized linker sequence 20adp.
SEQ ID NO: 3
Other information: Description of artificial sequence: Artificially synthesized linker sequence 24adp.
SEQ ID NO: 4
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence HIGLC.
SEQ ID NO: 5
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence NHCc2.
SEQ ID NO: 6
Other information: Description of artificial sequence: Artificially synthesized primer sequence EXcellE.
SEQ ID NO: 7
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence ck117.
SEQ ID NO: 8
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence M13R.
SEQ ID NO: 9
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence 136H.
SEQ ID NO: 10
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized
SEQ ID NO: 11
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence AILIMHC1.
SEQ ID NO: 12
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence HCc1.
SEQ ID NO: 13
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence HCc7.
SEQ ID NO: 14
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence HCc8.
SEQ ID NO: 15
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence HCc3.
SEQ ID NO: 16
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence HCc4.
SEQ ID NO: 17
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence HCc6.
SEQ ID NO: 18
Other information: Description of artificial sequence: Artificially synthesized primer sequence HIGHC.
SEQ ID NO: 19
Other information: Description of artificial sequence: Artificially synthesized primer sequence HCc9.
SEQ ID NO: 20
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence HCc5.
SEQ ID NO: 21
Other information: Description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence polyA.
SEQ ID NO: 22
Other Information: Description of Artificial Sequence: Artificially synthesized primer sequence AILIMLC1.
SEQ ID NO: 23
Other information: Description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence AILIMLC2.
SEQ ID NO: 24
Other information: Description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence LCc1.
SEQ ID NO: 25
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence LCc2.
SEQ ID NO: 26
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence HIK.
SEQ ID NO: 39
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence.
SEQ ID NO: 40
Other information: description of artificial sequence: artificially synthesized primer sequence.
[0236]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing the reactivity of an anti-human IgG antibody, an anti-human Igκ antibody, and an anti-human IgFc antibody with respect to an anti-human AILIM human monoclonal antibody obtained by analyzing the results of a cell ELISA using a flow cytometer.
(A) to (l) show the following test results, respectively.
Diagram (a): Test results when a biotin-labeled anti-human IgG antibody as a secondary antibody was added to a microplate on which wild-type HPB-ALL cells had been seeded without adding a primary antibody.
Separation diagram (b): Test results when a biotin-labeled anti-human Igκ antibody as a secondary antibody was added to a microplate on which wild-type HPB-ALL cells had been seeded without adding a primary antibody.
Separation diagram (c): Test results when a biotin-labeled anti-human IgFc antibody as a secondary antibody was added to a microplate on which wild-type HPB-ALL cells had been seeded without adding a primary antibody.
Separation diagram (d): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136 as primary antibody and biotin-labeled anti-human IgG antibody as secondary antibody.
Panel (e): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136 as primary antibody and biotin-labeled anti-human Igκ antibody as secondary antibody.
Separation diagram (f): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136 as the primary antibody and biotin-labeled anti-human IgFc antibody as the secondary antibody.
Separation diagram (g): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138 as the primary antibody and biotin-labeled anti-human IgG antibody as the secondary antibody.
Separation diagram (h): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138 as primary antibody and biotin-labeled anti-human Igκ antibody as secondary antibody.
Separation diagram (i): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138 as primary antibody and biotin-labeled anti-human IgFc antibody as secondary antibody.
Separation diagram (j): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139 as the primary antibody and biotin-labeled anti-human IgG antibody as the secondary antibody.
Separation diagram (k): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139 as the primary antibody and biotin-labeled anti-human Igκ antibody as the secondary antibody.
Separation diagram (l): Test results using anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139 as primary antibody and biotin-labeled anti-human IgFc antibody as secondary antibody.
The open curves in each diagram show the test results when an anti-KLH human monoclonal antibody as a control antibody was used.
FIG. 2 is a diagram showing a calibration curve of a human IgG monoclonal antibody (standard substance) quantified by sandwich ELISA using an anti-human IgG antibody. The vertical axis indicates the fluorescence intensity, and the horizontal axis indicates the concentration of the standard substance.
FIG. 3 shows the binding activities of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies to human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates a test for binding to the wild-type CHO cells, and the term "human" indicates a test for binding to the human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 4 shows the binding activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies or an anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control to human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates a test for binding to the wild-type CHO cells, and the term "human" indicates a test for binding to the human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 5 shows the binding activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies to human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates a test for binding to the wild-type CHO cells, and the term "human" indicates a test for binding to the human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 6 shows the binding activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies to human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates a test for binding to the wild-type CHO cells, and the term "human" indicates a test for binding to the human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 7 shows the binding activity of anti-mouse AILIM rat monoclonal antibody to mouse AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "mouse" is a binding test to the mouse AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 8 shows the binding activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies or an anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control to mouse AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "mouse" is a binding test to the mouse AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 9 shows the binding activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies to mouse AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "mouse" is a binding test to the mouse AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 10 shows the binding activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies to mouse AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "mouse" is a binding test to the mouse AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 11 shows the binding activity of an anti-rat AILIM mouse monoclonal antibody to rat AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "rat" is a binding test to the rat AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 12 is a graph showing the binding activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies or an anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control to rat AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "rat" is a binding test to the rat AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 13 shows the binding activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies to rat AILIM-highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "rat" is a binding test to the rat AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 14 shows the binding activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies to rat AILIM highly expressing recombinant CHO cells or wild-type CHO cells. The vertical axis indicates the fluorescence intensity as an indicator of the recombinant binding activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the added antibody. The term "CHO" in the figure indicates that the test is a binding test to the wild-type CHO cells, and the term "rat" is a binding test to the rat AILIM high-expressing recombinant CHO cells. It indicates that.
FIG. 15 shows a healthy subject “donor A” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human CD3 monoclonal antibody and anti-human AILIM mouse monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 [H] Thymidine is shown to be taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 16 shows a healthy subject “donor A” in a costimulation signal transduction activity measurement test of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
FIG. 17 shows a healthy subject “donor B” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM mouse monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 [H] Thymidine is shown to be taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody. "JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
[FIG. 18] A healthy subject “donor B” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody. In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
FIG. 19 shows a healthy subject “donor B” in a test for measuring the costimulatory signaling activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody. In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
FIG. 20 shows a healthy subject “donor C” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM mouse monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody. "JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 21 shows a healthy subject “donor C” in a test for measuring the costimulatory signaling activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "". The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody. In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody. Various notations mean the following. “124”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab124.
"126": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab126.
"127": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab127.
FIG. 22 shows a healthy subject “donor C” in a costimulation signal transmission activity measurement test of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab128.
"135": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab136.
FIG. 23. A healthy human “donor C” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“137”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab137.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab139.
FIG. 24 shows a healthy subject “donor C” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab140.
“141”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab141.
FIG. 25 shows a healthy subject “donor D” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human CD3 monoclonal antibody and an anti-human AILIM mouse monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 [H] Thymidine is shown to be taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
"JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 26 shows healthy subjects “donor D” in a test for measuring the costimulatory signaling activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibodies together with anti-human CD3 monoclonal antibodies. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“124”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab124.
"126": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab126.
"127": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab127.
FIG. 27 shows a healthy subject “donor D” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab128.
"135": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab136.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab137.
FIG. 28. A healthy subject “donor D” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“137”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab137.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab139.
FIG. 29. A healthy subject “donor D” in a test for measuring the costimulation signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab140.
“141”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab141.
FIG. 30 shows a healthy human “donor E” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human CD3 monoclonal antibody and an anti-human AILIM mouse monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 [H] Thymidine is shown to be taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
"JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 31 shows a healthy subject “donor E” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“124”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab124.
"126": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab126.
"127": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab127.
FIG. 32. A healthy human “donor E” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab128.
"135": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab136.
[FIG. 33] A healthy subject “donor E” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] Thymidine is taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“137”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab137.
"138": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab139.
FIG. 34 shows a healthy subject “donor E” in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. The figure which shows the proliferation activity of the T cell derived from "".
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab140.
“141”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab141.
FIG. 35. Costimulation of various anti-human AILIM mouse monoclonal antibodies when using a microplate coated with only anti-human CD3 monoclonal antibody and adding the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody in the form of a solution (liquid phase) The figure which shows the proliferative activity of T cell derived from a healthy person "donor D" in a rate signal transmission activity measurement test.
The vertical axis represents [ 3 [H] Thymidine is shown to be taken up into cells, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
"JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 36. Costimulation of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies when using a microplate coated with only anti-human CD3 monoclonal antibody and adding the anti-human AILIM human monoclonal antibody in a solution state (liquid phase) The figure which shows the proliferative activity of T cell derived from a healthy person "donor D" in a rate signal transmission activity measurement test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“124”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab124.
"126": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab126.
"127": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab127.
FIG. 37. Costimulation of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies when using a microplate coated with only anti-human CD3 monoclonal antibody and adding the anti-human AILIM human monoclonal antibody in a solution state (liquid phase) The figure which shows the proliferative activity of T cell derived from a healthy person "donor D" in a rate signal transmission activity measurement test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab128.
"135": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab136.
FIG. 38. Costimulation of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies when a microplate coated with only the anti-human CD3 monoclonal antibody is used and the anti-human AILIM human monoclonal antibody is added in a solution state (liquid phase). The figure which shows the proliferative activity of T cell derived from a healthy person "donor D" in a rate signal transmission activity measurement test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“137”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab137.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab139.
FIG. 39. Costimulation of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies when using a microplate coated with only anti-human CD3 monoclonal antibody and adding the anti-human AILIM human monoclonal antibody in the form of a solution (liquid phase) The figure which shows the proliferative activity of T cell derived from a healthy person "donor D" in a rate signal transmission activity measurement test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab140.
“141”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab141.
FIG. 40 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells from healthy donor “donor B” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM mouse monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
"JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 41 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells from a healthy “donor B” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
FIG. 42 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells from healthy donor “donor B” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
FIG. 43 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells from healthy donor “donor C” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM mouse monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
"JHC1" in the figure shows the test results when an anti-human CETP monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 44 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells from healthy donor “donor C” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“124”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab124.
"126": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab126.
"127": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab127.
FIG. 45 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells derived from healthy donor “donor C” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab128.
"135": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab136.
FIG. 46 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells from healthy donor “donor C” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“137”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab137.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab139.
FIG. 47 shows the amount of IFN-γ produced in the culture supernatant of T cells derived from healthy donor “donor C” cultured in a microplate coated with an anti-human AILIM human monoclonal antibody together with an anti-human CD3 monoclonal antibody. FIG.
The vertical axis indicates the concentration of IFN-γ, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
Various notations mean the following.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab140.
“141”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab141.
FIG. 48 shows various control test substances in a T lymphocyte proliferation test (MLR) in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of a healthy donor “donor A” were cultured with PBMC of a healthy donor “donor D”. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"CD80 + 86": mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
“MIgG1”: anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
“CTLA4-Ig”: a human CTLA4-IgFc chimeric molecule.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 49. Various anti-human AILIM humans in a proliferation test of T lymphocytes in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor A” were cultured with PBMC of healthy donor “donor D” The figure which shows the suppressive effect of the said T cell proliferation by a monoclonal antibody.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-124": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-124.
“126”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-126.
“127”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-127.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-128.
“135”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
"137": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-137.
FIG. 50 shows various control test substances in a T lymphocyte proliferation test in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor D” were cultured with PBMC of healthy donor “donor B”. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"CD80 + 86": mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
“MIgG1”: anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
“CTLA4-Ig”: a human CTLA4-IgFc chimeric molecule.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 51. Various anti-human AILIM humans in a T lymphocyte proliferation test in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of a healthy human “donor D” were cultured with PBMC of a healthy human “donor B” The figure which shows the suppressive effect of the said T cell proliferation by a monoclonal antibody.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-124": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-124.
“126”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-126.
“127”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-127.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-128.
“135”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
"137": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-137.
FIG. 52 shows various control test substances in a proliferation test of T cells of a healthy donor “donor C” in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when cultured with PBMCs of a healthy donor “donor A”. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"CD80 + 86": mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
“MIgG1”: anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
“CTLA4-Ig”: a human CTLA4-IgFc chimeric molecule.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 53. Various anti-human AILIM humans in a T lymphocyte proliferation test in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of a healthy human “donor C” were cultured with PBMC of a healthy human “donor A” The figure which shows the suppressive effect of the said T cell proliferation by a monoclonal antibody.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-124": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-124.
“126”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-126.
“127”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-127.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-128.
“135”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
"137": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-137.
FIG. 54 shows various control test substances in a proliferation test of T cells of a healthy subject “donor E” in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when cultured with PBMCs of a healthy subject “donor G”. The figure which shows the suppressive effect of the proliferation of the said T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Control mIgG": anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"CD80 + 86 Ab": a mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
“CTLA4-Ig”: a human CTLA4-IgFc chimeric molecule.
FIG. 55. Various anti-human AILIM humans in a proliferation test of T cells of a healthy donor “donor E” in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when cultured with PBMCs of a healthy donor “donor G” The figure which shows the suppressive effect of the said T cell proliferation by a monoclonal antibody.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138.
"139": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-140.
"141": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-141.
FIG. 56 shows various control test substances in a proliferation test of T cells of a healthy subject “donor F” in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when cultured with PBMCs of a healthy subject “donor E”. The figure which shows the suppressive effect of the proliferation of the said T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Control mIgG": anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"CD80 + 86 Ab": a mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
“CTLA4-Ig”: a human CTLA4-IgFc chimeric molecule.
FIG. 57. Various anti-human AILIM humans in a proliferation test of T lymphocytes in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor F” were cultured with PBMC of healthy donor “donor E” The figure which shows the suppressive effect of the said T cell proliferation by a monoclonal antibody.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138.
"139": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-140.
"141": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-141.
FIG. 58 shows various control test substances in a proliferation test of T cells of a healthy donor “donor G” in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when cultured with PBMC of a healthy donor “donor F”. The figure which shows the suppressive effect of the proliferation of the said T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Control mIgG": anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"CD80 + 86 Ab": a mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
“CTLA4-Ig”: a human CTLA4-IgFc chimeric molecule.
FIG. 59. Various anti-human AILIM humans in a proliferation test of T cells of a healthy human “donor F” in a mixed lymphocyte reaction (MLR) when cultured with PBMCs of a healthy human “donor F” The figure which shows the suppressive effect of the said T cell proliferation by a monoclonal antibody.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-140.
"141": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-141.
FIG. 60: Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor A” were cultured with PBMC of healthy donor “donor D” previously cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell by various control test substances in the said proliferation test of this T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"CD80 + 86": mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
“MIgG1”: anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 61. Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor A” were cultured with PBMC of healthy donor “donor D” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the inhibitory effect of the said T cell proliferation by various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in the said T cell proliferation test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-124": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-124.
“126”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-126.
“127”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-127.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-128.
“135”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
"137": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-137.
FIG. 62: Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor D” were cultured with PBMC of healthy donor “donor B” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell by various control test substances in the said proliferation test of this T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"CD80 + 86": mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
“MIgG1”: anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 63: Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor D” were cultured with PBMCs of healthy donor “donor B” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the inhibitory effect of the said T cell proliferation by various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in the said T cell proliferation test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-124": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-124.
“126”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-126.
“127”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-127.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-128.
“135”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
"137": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-137.
FIG. 64. Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor C” were cultured with PBMC of healthy donor “donor A” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell by various control test substances in the said proliferation test of this T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"CD80 + 86": mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
“MIgG1”: anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 65. Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor C” were cultured with PBMC of healthy donor “donor A” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the inhibitory effect of the said T cell proliferation by various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in the said T cell proliferation test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-124": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-124.
“126”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-126.
“127”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-127.
“128”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-128.
“135”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-135.
"136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
"137": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-137.
FIG. 66. Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor E” were cultured with PBMC of healthy donor “donor G” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule in advance. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell by various control test substances in the said proliferation test of this T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Control mIgG": anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"CD80 + 86 Ab": a mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 67. Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor E” were cultured with PBMC of healthy donor “donor G” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the inhibitory effect of the said T cell proliferation by various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in the said T cell proliferation test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-140.
"141": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-141.
FIG. 68: Mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of healthy donor “donor G” were cultured with PBMC of healthy donor “donor F” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the suppression effect of the proliferation of the said T cell by various control test substances in the said proliferation test of this T cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Control mIgG": anti-human CD34 / IgG1 mouse monoclonal antibody.
"CD80 + 86 Ab": a mixture of anti-CD80 and anti-CD86 antibodies.
"SA12": anti-human AILIM mouse monoclonal antibody.
FIG. 69 shows a mixed lymphocyte reaction (MLR) when T cells of a healthy human “donor G” were cultured with PBMC of a healthy human “donor F” pre-cultured in the presence of a human CTLA4-Ig chimeric molecule. The figure which shows the inhibitory effect of the said T cell proliferation by various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in the said T cell proliferation test.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the test substance.
The various notations in the figure mean the following.
"Anti-KLH": anti-KLH human monoclonal antibody as a negative control.
"JMab-136": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-136.
“138”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-138.
“139”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-139.
“140”: anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-140.
"141": anti-human AILIM human monoclonal antibody JMab-141.
FIG. 70 shows ADCC inducing activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies and control antibodies when wild-type CHO cells are used as target cells.
The vertical axis shows the cytotoxicity caused by ADCC inducing activity by the antibody, and the horizontal axis shows the concentration of the antibody.
FIG. 71 shows ADCC-inducing activities of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies and control antibodies when using human AILIM-highly expressing recombinant CHO cells as target cells.
The vertical axis shows the cytotoxicity caused by ADCC inducing activity by the antibody, and the horizontal axis shows the concentration of the antibody.
FIG. 72 is a graph showing the inhibitory effect of a delayed-type allergy by an anti-AILIM antibody.
The vertical axis indicates the area of redness which is an index of the onset of delayed allergy, and the horizontal axis indicates the type of sample administered to the test animal.
FIG. 73. Proliferation of monkey T cells in a test for measuring the costimulatory signaling activity of various anti-human AILIM human monoclonal antibodies using a microplate coated with anti-human AILIM human monoclonal antibody together with anti-human CD3 monoclonal antibody The figure which shows activity.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine incorporated into cells is shown, and the horizontal axis shows the concentration of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
In the figure, "anti-KLH" indicates the test result when an anti-KLH human monoclonal antibody was used as a negative control instead of the anti-human AILIM human monoclonal antibody.
FIG. 74 is a graph showing the inhibitory activity of a binding of soluble AILIM ligand (hB7h-IgFc) to soluble AILIM (AILIM-IgFc) at various concentrations by a negative control antibody.
The vertical axis indicates the absorbance as an index of the inhibitory activity, and the horizontal axis indicates the concentration of soluble AILIM.
FIG. 75 is a graph showing the inhibitory activity of the binding of soluble AILIM ligand (hB7h-IgFc) to soluble AILIM (AILIM-IgFc) at various concentrations by an anti-AILIM antibody.
The vertical axis indicates the absorbance as an index of the inhibitory activity, and the horizontal axis indicates the concentration of soluble AILIM.
FIG. 76 shows the inhibitory activities of soluble AILIM ligand (hB7h-IgFc) and soluble AILIM (AILIM-IgFc) by various concentrations of anti-AILIM antibody.
The vertical axis indicates the absorbance as an index of the inhibitory activity, and the horizontal axis indicates the concentration of the anti-AILIM antibody.
FIG. 77: Human T by various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in a test for measuring the costimulatory signal transduction activity using a microplate coated with a soluble human AILIM ligand (hB7h-IgFc) together with an anti-human CD3 monoclonal antibody The figure which shows the proliferation inhibitory activity of a cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the antibody concentration.
FIG. 78. Monkey T with various anti-human AILIM human monoclonal antibodies in a costimulatory signal transduction activity measurement test using a microplate coated with a soluble human AILIM ligand (hB7h-IgFc) together with an anti-human CD3 monoclonal antibody The figure which shows the proliferation inhibitory activity of a cell.
The vertical axis represents [ 3 H] The amount of thymidine taken up into cells is shown, and the horizontal axis shows the antibody concentration.
Claims (6)
(a)AILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを固定化した不溶性担体を調製する工程;
(b)検出可能なシグナルをもたらし得る標識物質で標識したAILIMリガンドの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを調製する工程;
(c)工程(a)の不溶性担体及び工程(b)のポリペプチドを反応させる工程;
(d)工程(a)の不溶性担体、工程(b)のポリペプチド及び該物質を任意の順序で反応させる工程;
(e)工程(c)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナル、及び工程(d)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナルの各々を検出する工程;及び
(f)工程(e)で検出したシグナルの大きさの各々を比較する工程。Binds to a ligand (AILIM ligands) interacting with AILIM or said AILIM or the identification of substances which inhibit their binding, or a method of assessing the extent of inhibition of the substance, characterized in that it comprises the following steps And how to:
(A) preparing an insoluble carrier on which a polypeptide containing all or a part of the extracellular region of AILIM is immobilized;
(B) preparing a polypeptide comprising all or part of the extracellular region of the AILIM ligand labeled with a label capable of producing a detectable signal;
(C) reacting the insoluble carrier of step (a) with the polypeptide of step (b);
(D) reacting the insoluble carrier of step (a), the polypeptide of step (b) and the substance in any order;
(E) a signal generated by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (c) and a signal produced by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (d). Detecting; and (f) comparing each of the signal magnitudes detected in step (e).
(a)AILIMリガンドの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを固定化した不溶性担体を調製する工程;
(b)検出可能なシグナルをもたらし得る標識物質で標識したAILIMの細胞外領域の全部または一部を含むポリペプチドを調製する工程;
(c)工程(a)の不溶性担体及び工程(b)のポリペプチドを反応させる工程;
(d)工程(a)の不溶性担体、工程(b)のポリペプチド及び該物質を任意の順序で反応させる工程;
(e)工程(c)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナル、及び工程(d)の反応により生成される複合体に含まれる該標識物質が発するシグナルの各々を検出する工程;及び
(f)工程(e)で検出したシグナルの大きさの各々を比較する工程。Binds to a ligand (AILIM ligands) interacting with AILIM or said AILIM or the identification of substances which inhibit their binding, or a method of assessing the extent of inhibition of the substance, characterized in that it comprises the following steps And how to:
(A) preparing an insoluble carrier on which a polypeptide containing all or a part of the extracellular region of AILIM ligand is immobilized;
(B) preparing a polypeptide comprising all or part of the extracellular region of AILIM labeled with a labeling substance capable of producing a detectable signal;
(C) reacting the insoluble carrier of step (a) with the polypeptide of step (b);
(D) reacting the insoluble carrier of step (a), the polypeptide of step (b) and the substance in any order;
(E) a signal generated by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (c) and a signal produced by the labeling substance contained in the complex produced by the reaction of step (d). Detecting; and (f) comparing each of the signal magnitudes detected in step (e).
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