JP3541130B2 - Image forming device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子写真方式を利用した複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置であって、像担持体上に各種色のトナーにて形成された像を転写してカラー画像を、または単色によるトナーによる像を転写して形成してなる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を利用してなる画像形成装置は、像担持体である感光層を有する感光体上に形成された静電潜像を、粉体トナーにて顕像化し、該顕像化したトナー像をシート状の用紙上に転写しており、該トナーが未定着であることから、熱によりトナーを溶融させて加圧することで用紙上に融着させている。
【0003】
そこで、シート上に感光体表面に形成されたトナー像を転写するために、シートを感光体と対向する転写位置へと送り込み、シート背面、つまり感光体と対向する面と反対側をコロナ放電器や転写ローラ等に所定の電圧を供給し、シート自身を帯電させてトナー像を転写するようにしている。この場合、シート上に単色によるトナー像を転写する場合には、特にトナー像の重ねずれ等の問題が生じないため、直接シートを上述した転写位置へとガイド等を介して案内し、搬送するようにし、シートを帯電させて転写するようにしている。
【0004】
一方、近年においてはカラー化が進み、異なる色の単色トナー像をシート上に重ねて転写することで、カラー画像を形成するようにしたものが実施されるようになった。この時、シートは、異なる色のトナー像を順次形成し、その転写位置へと複数回送り込まれるため、そのトナー像の重ね合わせる位置を正確にしないと、色ずれによる画像不良が生じる。
【0005】
そこで、従来においては、黒、イエロー、マゼンタ、シアン等のトナー像をそれぞれ形成する画像形成ステーションを並設し、それぞれのステーションにおける転写位置へとシートを順位搬送する。その搬送機構として、シートを静電的な吸着作用により転写搬送ベルトを設けて保持し、上述した各色のトナー像の転写位置へと搬送するようにすることで、正確性を増し、トナー像の重ね合わせによる色ずれを無くすようにしている。
【0006】
上述したようにシートを吸着して感光体と対向する転写位置へと搬送することで良好な転写を行える。また、カラー画像形成においては、複数の異なる色を順次重ねるために、それぞれの色に対応する転写位置へとシートを送り込む必要があり、例えば特開平9−179413号公報に記載されたものにおいては、シートを吸着して各色の転写位置へと順次搬送するようにしており、色ずれのない忠実なカラー画像(カラーコピー)を再現できる。
【0007】
また、最近では、ユーザの要望が多種多様化しており、コピーの原稿も白黒、情報誌などのカラー原稿を必要に応じて何れかを選択的にコピーできるようになっている。従って、カラー画像形成装置においては、カラー画像を形成するだけでなく、上述したように白黒、又は単色によるコピーを所望するようなこともある。さらに、ネットワーク化により、カラー画像データに対して、カラーコピーを所望したり、白黒コピーを所望したり、あるいは黒以外の他のカラーによる単色コピーを所望することがある。
【0008】
上述したようなカラー画像形成装置においては、各色のトナー像を形成する画像形成ステーションの転写位置をシートが搬送されるようになるため、その搬送経路が長くなり、単色、又は白黒コピーによる単色コピーモードのコピー出力速度は、必然的にカラーコピーモードによる出力速度になる。つまり、一色によるトナー像をシート上に転写する場合においても、カラーコピーを形成する時の速度になり、1枚のコピーを出力するのに要する時間がカラーコピーの速度に拘束されてしまっていた。
【0009】
上記単色コピーモードによるコピー出力速度を上げる方法としては、各色の画像形成ステーションによる画像形成速度(プロセス速度)を上げ、よってシートの搬送速度を上げることで達成できるものの、例えば白黒コピーの速度は、カラーコピーの速度以上の速度にすることができない。そのため、ユーザにおいては白黒コピーを希望する場合、カラーコピーと同様の出力速度であれば、不満を感じる。つまり、白黒専用の画像形成装置を利用してコピーを行えば、出力速度をカラーコピーの出力速度と比べ別段と速く得られる。しかし、カラー画像形成装置で単色による白黒コピーにおいては、その出力時間がカラーと同等になるため、不満を感じる。
【0010】
そこで、従来では、特開平3−75670号公報において、黒トナーの画像形成ステーションのプロセス速度を、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成ステーションの速度と同じとする低速駆動と、これより早い高速駆動とを可能にし、シートを搬送する速度もこれに合わせてカラーコピー時の低速駆動と、白黒コピー時の高速駆動することが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような特開平3−75970号公報記載のカラー画像形成装置においては、カラー画像と、白黒画像のプロセス速度が切り替えられ、単色コピーモードによる白黒コピーの出力速度がカラーコピーに比べて速くなる。
【0012】
しかしながら、各色の画像形成ステーションのプロセス速度を切り換える構成では、4つを並設した画像形成ステーションの中で、1つだけ構成が異なるため、部品コスト及び製造コストが高くつく。またコスト面で問題となる上、さらに黒の画像形成ステーションのみ機構が異なるので、色合わせ制御等の制御プログラムもそれ用に構築する必要があり、制御的にも複雑になる。
【0013】
そこで、全ての画像形成ステーションのプロセス速度を同一として、最終の画像形成ステーションを通過したシートが、定着装置へと搬送される時に、定着装置の速度を2段階に切換え制御し、カラーコピーと、白黒コピーとの出力速度を変えることが特開平2−16580号公報に示唆されている。この装置によれば、最終の画像形成ステーションを通過したシートが高速駆動される定着装置にて搬送され、白黒コピーの出力速度を上げることが可能となる。
【0014】
この場合、定着装置と最終の画像形成ステーションとの間の距離を、シートの長さより十分に長く設定することで、上記定着装置の高速駆動を可能にしている。上記距離を必要とすることから、画像形成装置全体が大きくなる。
【0015】
また、特開平4−136879号には、4つの並設された画像形成ステーションと定着装置との間に、搬送速度が連続的に変化する中間搬送体を設け、転写を完了したシートの定着装置への搬送を速くするようにすることが明記されている。この装置においては、カラーコピーの速度より白黒コピーの速度が速くなるものの、中間搬送体を介在しているため、搬送経路がさらに長くなり、カラーコピーの速度がさらに遅くなり、これより多少速くなる白黒コピーについては、実質出力速度が改善されるものではない。
【0016】
本発明は、特別な機構や構成を用いることなく、従来より合わせもっている機能をそのまま利用し、単色コピーモードによる単色、例えば白黒コピーの出力速度を、カラーコピーモードによるカラーコピーより速くできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
つまり、本発明の目的は、並設された各色の画像形成ステーションのプロセス速度を全く変えることなく、白黒コピーの速度をカラーコピーの速度より十分に速くでき、また白黒専用の画像形成装置のコピー速度に近づくようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による上述の目的を達成するための請求項1記載の画像形成装置は、カラー画像を形成するために各色のトナー像を個別に形成する複数の並設された画像形成ステーション、該画像形成ステーションにて形成された各色のトナー像を順次シート上に転写して重ねるために、上記画像形成ステーションの各転写位置へとシートを保持して搬送する転写搬送ベルト、上記トナー像をシートに転写した後に該シート上のトナー像を定着してなる定着装置を備え、複数のトナー像を順次重ねてカラー画像を形成するカラーモードと、一つの特定色のトナー像による単色画像を形成する単色モードとを任意に指定可能にしてなる画像形成装置において、
上記単色モードの指定により上記転写搬送ベルトを、特定色のトナー像を形成する画像形成ステーションに対して接触させ、他の色の画像形成ステーションより離間させるように構成してなり、
上記定着装置によるシート搬送速度をカラーモードによるシート搬送速度より高速で駆動制御するようにした制御部を備え、
上記定着装置は、トナーを溶融するために予め設定された温度に制御されており、単色モードの指定により単色によるトナー像を定着するための温度に制御されると共に、その温度に達するまでは、定着装置のシート搬送速度をカラーモードのシート搬送速度に維持するようにしたことを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
このような構成によれば、単色モードによるコピー時に、シートが単色モードの特定色の画像形成ステーションを通過するのを検知センサが検知すると、定着装置のシート搬送速度が高速状態に切換え制御される。シートは定着装置に達した後は高速搬送されるため、カラーコピーの場合の出力速度に比べて速くできる。定着装置の速度の切換え制御は、シートが特定の画像形成ステーションの転写位置を通過した後であり、画像形成には全く影響されない。
【0020】
また、定着装置の搬送速度を高速化することで、定着装置にシートの先端が達した時点で、シートの搬送速度は転写搬送ベルトによる搬送速度より速くなるが、画像形成に関係しない他の色の画像形成ステーションより離間されているため、これらの画像形成ステーションに転写されたトナー像が擦られ、乱れることもない。
さらに、上記定着装置は、トナーを溶融するために予め設定された温度に制御されており、単色モードの指定により単色によるトナー像を定着するための温度に制御されると共に、その温度に達するまでは、定着装置のシート搬送速度をカラーモードのシート搬送速度に維持するようにしたことを特徴とする。このような構成によれば、単色コピーにおいて高速駆動される時に定着のための熱容量不足を解消でき、常に良好なる定着性を維持でき、良質のコピーを提供できる。また、出力速度においては、十分な熱容量を確保できた時点で高速出力を行えるようになる。
【0021】
上述した構成を特徴とする画像形成装置において、請求項2記載の発明によれば、上記特定色の画像形成ステーションは、黒トナーによるトナー像を形成し、並設されている画像形成ステーションの中で定着装置より最も離れた位置に特定色の画像形成ステーションを配置したことを特徴とする。このような構成によれば、白黒コピーを行う場合のシート後端が画像形成ステーションを通過するまで、そのシート先端が定着装置へと達する搬送距離を、他の色の画像形成ステーションにて十分に確保できる。そのため、定着装置の搬送速度を高速に切換えることで何ら不具合は生じない。また、定着装置への搬送経路を無駄に延長する必要がなくなり、画像形成装置の搬送方向に長くなるのを防止でき、装置の小型化が可能になる。
【0022】
また、上述した構成を特徴とする画像形成装置において、請求項3記載の発明によれば、上記特定色の画像形成ステーションと、定着装置との間のシート搬送距離は、画像形成装置にて使用可能な最大サイズのシートの長さにほぼ等しく設定しておけば、画像形成装置が大きくなるのを避けることができ、合わせて特定色の画像形成ステーションの位置をシート後端が通過した時には、何れのサイズのシートにおいても、その先端が定着装置に達することはなく、画像形成においても何ら影響を与える事なく、良好なる単色コピーを行える。
【0023】
さらに、上述した構成を特徴とする画像形成装置において、請求項4記載の発明によれば、上記制御部は、単色モードにおける上記定着装置のシート搬送速度を、シートの後端が特定画像形成ステーションを通過した後であって、シート先端が定着装置に達する前に高速状態に切換え制御を行うようにする。これにより、定着装置の搬送速度を無駄に高速駆動する必要がなくなり、最も的確なタイミングで搬送速度を高速状態に切換え制御できる。
【0024】
上述した構成を特徴とする画像形成装置において、請求項5記載の発明によれば、制御部は、単色モード時に、設定枚数が1枚、または設定枚数の最終シートへの特定色の画像形成ステーションを通過した後、転写搬送ベルトを上記定着装置のシート搬送速度と同等に高速駆動するように制御する。このようにしておけば、単色モードによるコピー枚数が1枚であれば、そのシートが特定色の画像形成ステーションを通過すれば、転写搬送ベルトの搬送速度を定着装置の搬送速度の高速駆動と同等にしても、画像形成においては全く影響を与えない。つまり、後続するシートへの画像形成が行われないため、画像形成ステーションによる画像形成には全く関係ない。従って、1枚の単色コピーにおけるコピーの出力速度を一段を速くできる。また、設定枚数が複数の場合において、最終のシートにおいては、1枚のコピーと同様に出力速度を速めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明による画像形成装置に備えられる転写装置の最適な実施の形態について、以下に図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2は本発明によるシートを各画像形成ステーションの各転写位置への搬送及び、定着装置への搬送機構及びそれによるシートの搬送速度を制御する制御回路を含めて示す構成図であり、カラーコピーモードの状態を図1に、単色コピーモードによる白黒コピー状態を図2に示した本発明の第1の実施形態を説明するためのものである。
【0027】
また、図3は図1及び図2におけるカラー又は白黒コピーによる制御手順を示すフローチャートであり、図4は図1等のシートの搬送機構を含む画像形成プロセスを備えるカラー画像形成装置の一例を示す構成図である。
【0028】
まず、図4に従って、本発明による画像形成装置の構成について説明する。
図4の画像形成装置は、デジタルカラー複写機の構成を示すもので、デジタル複写機1本体の上部には、原稿が載置される透明な原稿台2及び後に説明する操作パネル等が設けられており、原稿台2の上面には該原稿台2に対して開閉可能な状態に支持され、原稿台2に対して所定の位置関係をもって自動原稿搬送装置(ADF)3が装着されている。このデジタル複写機1本体の内部には、上記原稿台2上に載置された原稿の画像を読取る読取装置4、及びその下部に画像形成部10が設けられている。
【0029】
自動原稿搬送装置3は、載置台3aに載置された原稿を1枚ずつ原稿台2へと送り込み、読取装置4による読取りが完了すれば、排出トレイ3bへと排出すると同時に次の原稿の搬送を開始し、その原稿を自動的に原稿台2へと送り込むようになっている。また、両面に画像が形成された原稿の場合には、自動原稿搬送装置3は、先に一方の面を原稿台2へと搬送し、その面の読取りが完了すれば、該原稿を排出することなく表裏面を反転させて再度原稿台2へと送り、その原稿の反対面の画像を読取った後、該原稿を排出すると共に次の原稿の一方の面を原稿台2へと送り込むようにしている。
【0030】
上記自動原稿搬送装置3にて原稿台2へと送り込まれた原稿の画像を読取るための読取装置4は、原稿台2に対して平行に往復移動される第1の走査ユニット5及び第2の走査ユニット6とを備えている。第1の走査ユニット5には、原稿を照明する露光ランプ及び原稿からの反射光を目的の位置へと反射するミラー等が支持されている。また、第2の走査ユニット6には、上記ミラーにて反射された反射光像を読取装置4を構成する結像レンズ7を介して読取素子であるCCD8へと反射する1対の反射ミラーが支持されている。
【0031】
第1の走査ユニット5は、原稿の画像を読取る時に、ホームポジション(図3において左側)より所定の走査速度で走行される。そして、第2の走査ユニット6は同方向に上記走査速度の1/2の速度で走行される。これにより、原稿の画像は順次CCD8に結像レンズ7を介して結像され、CCD8より光電変換された読取データが出力される。CCD8は、原稿がカラーでれば、その画像を色分解して読取るためにR,G,B用のCCDが設けられるか、また色分解フィルタ等を光路中に配置し、色分解された読取データを出力する。CCD8より出力される読取データは、後に説明するが画像形成部10にてカラー画像等を形成するための画像処理を施す処理回路を介して画像データとして画像形成部10へと転送される。
【0032】
上記読取装置4を介して得られる画像データを可視画像としてシートS上に再生するための画像形成部10は、下部に給紙装置11を設けている。給紙装置11は、例えばシートSを給紙カセット又はトレイに収容し、該シートSを1枚ずつ分離して送り出す給紙手段を設けている。この給紙装置11にて送り出されたシートSは、画像形成位置の手前に配置されたレジストローラ12へと送り込まれる。レジストローラ12は周知の通りであり、シートを画像形成位置へとタイミングを合わせて搬送制御されるものである。
【0033】
給紙装置11の上部には、画像形成部10を構成するシート保持体である転写搬送ベルト13を走行可能に保持する搬送ベルト機構14が設けられている。搬送ベルト機構14は、エンドレス形状に形成された転写搬送ベルト13を張架する駆動ローラ15と、従動ローラ16を設けている。この転写搬送ベルト13は、シートSを静電的に吸着させて搬送するように構成されている。そのため、従動ローラ16側をレジストローラ12側に対応して配置し、該従動ローラ16に転写搬送ベルト13を介して圧接されるように成した帯電ローラ17を設けている。
【0034】
また、上記搬送ベルト機構14の駆動ローラ15側には、後に説明するシートS上に転写されたトナー像をシートに転写するための定着装置18が配置されている。シートSは、定着装置18の定着ローラニップ間を通過しることで、表面のトナーが溶融されシート表面に融着し定着される。またシートSは、定着装置18にて定着されると共に搬送され、搬送方向切換ゲート19を経て排出ローラ20により複写機1本体の外部に突出するように設けられた排紙トレイ21に排出される。
【0035】
なお、切換ゲート19は、定着後のシートSを上述したように排紙トレイ21へと排出させるか、再び画像形成部10の画像形成位置へと再供給するかを選択的に切換え、シートSの搬送経路を切換えている。もし、シートSへの両面への画像形成が選択されている場合には、上記切換ゲート19は、スイッチバック搬送経路22へと案内するように切換制御される。これにより、シートSは、スイッチバック搬送経路22を経由し、表裏面が反転された後、画像形成部10における画像形成位置手前のレジストローラ12へと再度搬送される。
【0036】
一方、画像形成部10は、上述した搬送ベルト機構14、特に転写搬送ベルト13の直線部(水平部)の上部に、転写搬送ベルト13に近接して搬送方向上流側から順に、第1、第2、第3及び第4画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを並設している。転写搬送ベルト13は、上述したように駆動ローラ15及び従動ローラ16との間に張架されており、駆動ローラ15の回転により矢印Z方向に走行駆動される。そして、レジストローラ12を介して搬送されてくるシートを、帯電ローラ17の作用により、転写搬送ベルト13に静電的に吸着させるようにして保持させる。このシートSは、転写搬送ベルト13の走行により、上記各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdへと順次搬送されていく。
【0037】
各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、実質同一構成であり、図中矢印F方向に回転駆動されるドラム形状の像担持体である感光体23a,23b,23c,23dを含む構成である。各感光体23a,23b,23c,23dの周辺には、それぞれ感光体を一様に帯電する帯電器24a,24b,24c,24dと、感光体に形成された静電潜像を各色のトナーにて可視像化する現像装置25a,25b,25c,25dと、現像されたトナー像をシートへと転写するため上記転写搬送ベルト13の背面と接触状態で設けら本発明の転写装置を構成する転写手段26a,26b,26c,26dと、転写後に感光体表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置27a,27b,27c,27dとが、感光体の回転方向に沿って順次配置されている。
【0038】
また、各感光体23a,23b,23c,23dの上部には、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子、半導体レーザ素子からの光を主走査方向に偏向させる偏向装置、偏向装置により偏向されたレーザ光を感光体表面に結像(露光)させるためのf−θレンズ等から構成されるレーザ照射装置28a,28b,28c,28dが、それぞれに設けられている。上記偏向装置は、一般的に回転多面鏡を設けており、該多面鏡を高速回転させるためのミラーモータが組み込まれている。
【0039】
レーザ照射装置28aには、例えばカラー原稿画像のイエロー成分像に対応する画像データが入力され、レーザ照射装置28bにはカラー原稿画像のマゼンタ成分像に対応する画像データが入力され、レーザ照射装置28cにはカラー原稿画像のシアン成分像に対応する画像データが入力され、そしてレーザ照射装置28dにはカラー原稿画像のブラック成分像に対応する画像データが入力される。
【0040】
これにより、各画像形成位置の感光体23a,23b,23c,23d上には、色変換された原稿の色に応じた静電潜像が形成される。そして、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの現像装置25aには黒トナーが、現像装置25bにはシアントナーが、現像装置25cにはマゼンタトナーが、現像装置25dにはイエロートナーが、それぞれ収容されている。そのため、上述した各色に応じた潜像は、それぞれの色のトナーにて現像され、原稿の色画像に応じたトナー像として再現される。
【0041】
また、第1の画像形成ステーションPaと、レジストローラ12との間には、上述したように転写搬送ベルト13にシートSを吸着させるための帯電ローラ17が設けられているため、レジストローラ12を介して送り込まれてきたシートSは、転写搬送ベルト13に確実に静電的に吸着され、その状態で搬送ベルト機構14の駆動により、上述した第1乃至第4画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdへとずれることなく順次搬送される。そのため、シートSは、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにて形成された感光体23a,23b,23c,23d上の各色のトナー像が順次重ねらるようにして転写され、カラー画像の再現が成される。
【0042】
そして、第4の画像形成ステーションPdと定着装置18との間には、搬送ベルト機構14の駆動ローラ15のほぼ真上部分に除電器29が設けられている。そのため、第4の画像形成ステーションPdを通過したシートSには、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、又はブラックを含む4色のトナー像が重ねて合わされて転写されており、上記除電器29の作用により、転写搬送ベルト13との静電的な吸着状態が解かれ、該シートSは転写搬送ベルト13から分離され、定着装置18へと送り込まれる。上記除電器29が交流電圧が供給され交流コロナ放電を行い帯電電荷を除去する。
【0043】
上述のような構成によるカラーデジタル複写機1において、シートS上に画像を形成するために、該シートSが給紙機構11を構成する給紙カセット又はトレイ上に収容され、該カセット等から1枚ずつ送りされる。送り出されたシートSは、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにおけるトナー像の各転写位置へと送り込むためにレジストローラ12に搬送経路に設けられた搬送ローラ等を介して給送される。給送されるシートSの先端は、図示しないセンサ等にて検知され、このセンサから出力される信号によって、上述したレジストローラ12の位置に一旦停止される。そして、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdとタイミングをとって、図4に示す矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト13側に送り込まれる。
【0044】
この時、帯電ローラ17の作用により、転写搬送ベルト13は、所定の帯電が施され、シートSは転写搬送ベルト13に静電的に吸着される。これにより、上記各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを通過する間に、吸着された状態で安定した搬送が行われ、各ステーションで形成された各色のトナー画像が順次重ねられようにして転写されていく。
【0045】
つまり、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにおいては、各色のトナー像が感光体23a,23b,23c,23d上に形成されており、上記転写搬送ベルト13により静電的に吸着された搬送されるシートSの表面上に順次重ね合わせられて転写される。そして、最終的に第4の画像形成ステーションPdによるトナー像の転写が完了すれば、該シートSの先端部から除電器29の作用を受け、転写搬送ベルト13より剥離される。そして、剥離されたシートSは定着装置18へと導かれ、シートS上に重ね合わされて転写されたカラーのトナー画像が、溶融され定着され、排紙トレイ21に排出される。
【0046】
なお、カラーデジタル複写機1は、上述したように読取装置4にて読取られた読取データを、上述した画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにてトナー像として再現できるための処理を行う処理回路について説明する。通常、読取データは、R(赤),G(緑),B(青)の色分解データであって、画像形成部10にて処理できるデータは、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)の画像データであり、その変換処理等を行うために、デジタル複写機1には周知の画像処理回路が備えられている。
【0047】
続いて、本発明にかかるカラーコピーと白黒コピーによる速度制御にかかる一実施形態を説明する。
【0048】
(本発明の一実施形態)本発明によるトナー像をシートSに転写しカラーコピー又は白黒コピーを形成するために、図4において説明したように画像形成部10を構成する感光体23(23a,23b,23c,23d)にシートSを接触させるようにして搬送する転写搬送ベルト13、転写搬送ベルト13に吸着されたシートSに感光体23に形成されたトナー像を転写するための転写手段26(26a,26b,26c,26d)等から構成される。
【0049】
上記シートSの搬送装置を説明すれば、転写搬送ベルト13を張架し移送駆動する駆動ローラ15及び従動ローラ16等を含んで構成される搬送ベルト機構14を備えている。搬送ベルト機構14は、エンドレス形状の転写搬送ベルト13にレジストローラ12を介して送られてくるシートSを静電的に吸着させるための帯電ローラ17を設けており、シートSを転写搬送ベルト13に吸着した状態で安定した搬送を行うようにしている。そして、転写搬送ベルト13に吸着されたシートSに、4基を並設した画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを構成する感光体23a,23b,23c,23dに形成されたトナー像を順次転写していくために、感光体23a,23b,23c,23dの真下に対応して転写手段26a,26b,26c,26dを設けている。
【0050】
この転写手段26a,26b,26c,26d(26)は、転写搬送ベルト13の背面、つまりシートSを吸着する面と反対面側に接触し、合わせて転写搬送ベルト13を感光体23a,23b,23c,23d(23)側へとシートSを介して接触させるようにしている。
【0051】
そこで、上記駆動ローラ15及び従動ローラ16は、搬送ベルト機構14の相対向(図2における手前と奥側)して配置された図示しないフレーム間に回転可能に支持されている。特に従動ローラ16の軸を支持するフレームは保持体30に取付けられており、駆動ローラ15の駆動軸15aは、後に説明する支持体に設けられたフレームに支持されている。
【0052】
この保持体30には従動ローラ16と対向する下部位置に転写搬送ベルト13に付着したトナー等を除去するクリーニング手段31、また上述した転写手段26を含めて取付けている。特に保持体30は駆動ローラ15の回転軸15aを中心に回動可能に支持されている。そして離間機構32により搬送ベルト機構14を回動されるようになっている。
【0053】
この回動により、図1に示す状態に位置する転写搬送ベルト13が、図2に示すように回動され、特にブラックトナーによる画像形成ステーションPaの転写位置の感光体23aに転写搬送ベルト13が接触し、他のカラートナーによる画像形成ステーションPb,Pc,Pdの感光体23b,23c,23dより離間するようになっている。図1において駆動ローラ15に近い画像形成ステーションPaにおいては、駆動ローラ15を中心に回動されても、転写搬送ベルト13は大きく感光体23aにより離間することはない。そのため、転写手段26aにて転写搬送ベルト13を感光体23a側に圧接させること可能となる。
【0054】
そして、上記転写手段26aにおいては、他のシアン、マゼンタ、イエローの画像形成ステーションPb,Pc,Pdにかかる転写手段26b,26c,26dとは別に、例えば感光体23a方向に付勢手段を回転付勢されるように構成しておけば、感光体23aとの接触状態を安定に保つことができる。これに対し、上記転写手段26b,26c,26dは、同一支持体にて一体支持させるようにすれば、駆動ローラ15の回転軸15aを中心に搬送ベルト機構14が回動されると、感光体23b,23c,23dより大きく離間されることになる。
【0055】
従って、図1に示す状態で転写搬送ベルト13が位置付けられると、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdによる各色のトナー像をシートSに転写してカラーコピーを形成するカラーコピーモード状態となる。また、図2に示すように画像形成ステーションPaにかかる感光体23aにのみ転写搬送ベルト13が当接することで、ブラックトナーによる単色(白黒)コピーを行える単色コピーモード状態となる。
【0056】
また、本発明においては、転写搬送ベルト13の走行を行うために、駆動ローラ15の回転軸15aに回転力を伝達し、回転駆動させる駆動モータM1が設けられている。この駆動モータM1は、制御部33にてその回転速度が制御される。また、転写を完了したシートS上のトナー画像を定着するための定着装置18にも、同様に回転力を伝達するための駆動モータM2が連結されている。該駆動モータM2も同様に、上記制御部33にてその回転速度が制御されるようになっている。
【0057】
上記制御部33は、図4にて説明したデジタルカラー複写機1の画像形成を制御するためのものでマイクロコンピュータから構成されている。この制御部33は、プログラムを記憶したROM、制御において必要に応じた情報を記憶するRAM等を備え、また図1において操作パネル34からの指示情報に従った制御を実行する。
【0058】
操作パネル34は周知の通りであり、表示装置、入力キー等を備えており、制御部33へとデジタルカラー複写機1によるコピーモードの設定、コピー枚数の入力、コピーシートサイズの指定入力、画像濃度やコピー倍率等を入力するようにしている。この入力に従って、デジタルカラー複写機1側の制御部33の制御が実行される。
【0059】
また、制御部32には、定着装置18を構成するヒートローラ18aの表面温度を検知する温度センサ35からの温度信号を入力するようになっており、ヒートローラ18aの表面温度を所定の温度に制御するようにしている。そして、ヒートローラ18aに圧接される加圧ローラ18bには、駆動モータM2の回転を伝達するための伝達手段36が連結されており、その回転速度は駆動モータM2の回転速度に依存するようになっている。
【0060】
さらに、制御部32には、転写搬送ベルト13に吸着された搬送されるシートSを検知するシート検知センサ37からの信号が入力される。これにより、制御部32は、駆動モータM1,M2の駆動速度を制御する。上記シート検知センサ37は、ブラックトナーの画像形成ステーションPaの転写終了後の近傍に配置されており、ブラックトナーの転写後のシートSの通過状態を検知し、その信号を制御部32へと送る。
【0061】
なお、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにて形成されるトナー像を、シートSに転写する転写手段26a,26b,26c,26dについて説明すれば、該転写手段26a,26b,26c,26dは、それぞれ転写搬送ベルト13の背面に当接すると共に、所定の圧力でもって転写搬送ベルト13を感光体23a,23b,23c,23dのトナー像担持面に向かって押圧する押圧部材と、該押圧部材対し、転写搬送ベルト13の移送方向の下流側に配置され、感光体23a,23b,23c,23dに向かって転写搬送ベルト13の背面に当接する転写ブラシとから構成されている。この転写ブラシに代わって転写ローラを設けるようにしてもよいことは勿論である。
【0062】
以上のように構成されたデジタル複写機1において、制御部33による制御、つまり本発明によるカラーコピーモードと、単色コピーモードによるシートSの搬送制御について、図3のフローチャートを参照に説明する。
【0063】
まず、デジタル複写機1をユーザが使用する時、カラーコピーモード(カラーモード)又は単色コピーモード(単色モード)の指示操作(S1)を行う。この操作は、操作パネル34に設けられるコピーモード設定キーの操作にて行われる。そこで、制御部33は、指定されているモードがカラーモードか、単色(ここでは白黒)モードかを判断(S2)する。特に、デジタル複写機1は、カラー画像形成装置であり、初期設定においてはカラーモードに設定されている。そして、その操作指示を行わない場合には、カラーモードとして判断され、コピースタートスイッチの操作を待つ(S10)。そのスイッチの操作によりカラーコピーの画像形成を開始(S11)する。
【0064】
この場合、制御部33においては、離間機構32を動作させることなく、転写搬送ベルト13を図1に示すように各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの感光体23a,23b,23c,23dに圧接させている。これにより、各色のトナーが順次、転写搬送ベルト13に吸着されて搬送されるシートSに転写され、重ね合わされたカラー画像が形成される。そして、定着装置18へとシートSが送られ複写機1本体より排出される。
【0065】
この動作は、ユーザにて設定された枚数が完了するまで、繰り返し行われ、そのコピーが完了(S9)すれば、複写機1は待機状態になる。このカラーモードにおける各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdのプロセス速度は、全てのステーションにおいて同一に設定されている。
【0066】
一方、白黒モードが設定されていれば、制御部33は、転写搬送ベルト13を図2に示すように、画像形成ステーションPb,Pc,Pdの各感光体23b,23c,23dより離間させるために、離間機構32を動作させ、図2に示すように位置に移動制御する(S3)。そして、コピースタートスイッチが操作されるのを待つ(S4)。
【0067】
その間、定着装置18のヒートローラ18aの表面温度が白黒モードによる温度に適するように、制御部33はヒータに供給する電力制御を行い、ヒートローラ18aの表面温度を制御する。そして、上記スタートスイッチが操作されると、白黒コピーによる画像形成動作を開始(S5)する。この時、画像形成ステーションPaのみ動作し、他の画像形成ステーションPb,Pc,Pdは停止している。また、画像形成ステーションPbによるプロセス速度は、カラーコピーによるプロセス速度と同一であり、制御部33による制御は全く同一となる。
【0068】
次に、定着装置18のヒートローラ18aの表面温度が白黒コピーが可能な温度になっているか否かを確認(S6)し、定着可能な温度を維持しておれば、ブラックトナーによる画像がシートSに転写され、そのシートSの後端が転写位置を通過した否かを確認(S7)する。このシートS後端が画像形成ステーションPaの転写位置を通過したか否かは、シート検知センサ37の出力を制御部33が確認する。このシート検知センサ37は、光学センサであり、シートSと転写搬送ベルト13の差異による検知信号を出力しており、シート後端を通過した時の信号変化により、シートSの通過を認識できる。
【0069】
上記シートSの後端が転写位置を通過した時、それに応答して制御部33は、定着装置18によるシート搬送速度を上げるように制御する。そのため、駆動モードM2が、カラーコピーによる搬送速度Vに対してそれより高速のV1の搬送速度に回転駆動(S8)される。例えば、上記速度V1は,搬送速度Vの2倍程度に設定することができる。そのため、転写搬送ベルト13にて搬送されるシートSが定着装置18が搬送されると、定着装置18の搬送速度で搬送されデジタル複写機1より排出される。
【0070】
これにより、白黒コピーモードにおいては、ブラックトナーによるシートSへの転写を終了し、シートS先端が定着装置18へと搬送されるまでは、その速度が、カラーモードと同一であり、プロセス速度を上げることなく、白黒コピー済みシートSの出力速度が速めることができる。
【0071】
ここで、白黒コピーによる画像形成において、定着装置18によるシートSの搬送速度がカラーコピーの場合の2倍に設定すれば、トナーを定着する時の熱容量が不足し、定着不良が生じることが考えられる。そのため、ステップS6にて定着温度の状態を確認し、白黒コピーによるトナーの定着が可能な否かの確認を行っている。この場合、先に画像形成ステーションPaによるブラックトナーによる画像形成が開始していれば、その画像形成をストップすれば、シートジャムとなるため、定着装置18の搬送速度は、ステップS8にて上げることなく、カラーコピーと同様の速度で駆動することで、定着不良の危険性がなくなる。
【0072】
そのため、定着装置18のヒートローラ18aの設定温度がカラーコピーの場合よりも多少高め、例えば20℃程度高めに設定される。これは、搬送速度が高速になる分の熱容量を見込んで設定されている。これは、高速搬送時にトナーを定着できる実験を行うことで、設定すればよい。
【0073】
また、白黒コピーの場合には、ブラックトナーのみであり、カラーコピーのように4色のトナーを重ねる必要がないため、上述した20℃前後に定着温度を高めることで、十分な定着を行える。
【0074】
なお、コピースタートスイッチの操作による白黒コピーの開始(S5)を行っているが、実際には定着装置18のヒートローラ18aの温度が白黒コピーのための設定温度に成った後に白黒コピーの画像形成動作を開始させるようにしてもよい。このようにしておけば、先に説明したステップS7及びS8を経て定着装置18による搬送速度をカラーの場合の約2倍程度にしても問題なく、良好な定着を行え、白黒コピーを実行できる。そして、設定枚数のコピーが完了するまで、上述したコピー動作を繰り返し継続(S9)する。
【0075】
さらに、白黒モードにおけるコピー枚数の設定が1枚、又は複数枚の最終シートSの後端が画像形成ステーションPaを通過したのを検知センサ37が検知したタイミングで、制御部33は転写搬送ベルト13の搬送速度を定着装置18が駆動される高速搬送に一致する速度にすることができる。これは、設定枚数が1枚、また複数枚の最終シートが画像形成ステーションPaを通過した時には、後続するシートが存在しないため、転写搬送ベルト13の搬送速度を高速駆動しても全く問題はない。
【0076】
そのため、制御部33は、上記検知センサ37の1枚のシート又は最終シートの後端検知信号を受けることで、駆動モータM1の駆動速度をカラーコピーによる駆動速度の約2倍の速度で駆動制御することもできる。これにより、シートSの搬送速度は2倍になり、さらに白黒コピーによる出力速度を速めることができる。
【0077】
また、制御部33は、白黒モードにおいて、ステップS4によるコピースタートスイッチの操作が一定時間、例えば2分程度操作されない場合には、カラーモードに自動復帰させる。これは、カラーコピーによる定着装置18の設定温度が低いため、電力消費の無駄を省くには非常に効果的である。また、離間機構32が動作され、図1に示すような状態に転写搬送ベルト13を各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの転写位置において全て接触した状態に位置付けられ、カラーコピーを行う状態で待機される。
【0078】
(離間機構の一構造例)
図5を参照して本発明にかかる離間機構32の構成について説明する。この離間機構32は、搬送ベルト機構14を保持し、転写搬送ベルト13を張架し走行駆動する駆動ローラ15の回転軸15aを中心に回動させるようにしている。
【0079】
離間機構32は、保持体30を備え、さらに保持体30は、下部の支持体38に支持されている。支持体38の下部には、搬送ベルト機構14全体を上下移動させる昇降機構が連結される支持部39が取付けられている。
【0080】
上記昇降機構は、例えば支点軸40,40を中心に回動される支持片41,41をリンク棒42で連結しており、両支持片41の上部に設けられたローラ形状の支持棒43で、上記支持部39の凹部の位置を支持するようにしている。支持片41,41は、手前と奥側にそれぞれ設けられており、支持棒43,43が手前及び奥側にそれぞれ取付けられている。
【0081】
支持片40の一方には図示しない手動にて回動させる操作レバーが取付けられている。その操作レバーは、ユーザ側で操作可能であり、画像形成ステーションPa,Pb,Pc,PdへとシートSを搬送している時に生じたジャムシートの除去作業を容易にするために設けられている。つまり、操作レバーを図において、反時計方向に回転させることで、支持体38を含めて保持体30全体が共に下降し、搬送ベルト機構14を含む転写搬送ベルト13が上記画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの転写位置より大きく離間される。これにより、シート搬送通路が大きく開放され、画像形成ステーションの位置でジャムしたシートの除去処理が簡単になる。
【0082】
搬送ベルト機構14において、駆動ローラ15の回転軸15aは、支持体38側に設けられたフレーム44に回転可能に設けられている。そのため、駆動モータM1についても、支持体38側に取付けられており、ギア等の連結部材にて駆動軸15aに連結されている。フレーム44には、例えば画像形成ステーションPaの転写手段26a等が取付け部材を介して取付けられる。
【0083】
これに対し、転写搬送ベルト13を張架する従動ローラ16の軸、クリーニング装置31、画像形成ステーションPb,Pc,Pdの各転写手段26b,26c,26d等が、保持体30に設けられるフレーム等に取付けられている。従って、保持体30を含む搬送ベルト機構14は、支持体38側に設けられた駆動ローラ15の回転軸15aを中心に回動可能に支持されていることになる。
【0084】
一方、支持体38には、上記保持体30を回動させる転写搬送ベルト13を画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdより離間、又は接触させる位置に回動させ離間機構を構成する回動機構が設けられている。この回動機構は、駆動ローラ15の回転軸15aと反対側で、保持体30を下部より支持する支持棒45を備え、その支持棒45の下部が支持体38に固定されているネジ部材46に螺嵌されている。そのため、支持棒45を、いずれかの方向に回転させることで、支持棒45が回転しながら昇降される。
【0085】
上記支持棒45には、ギア47が固定されている。このギア47には、支持体38に回転可能に支持されている中間ギア48,49と噛合っており、該中間ギア49が、モータ50の軸に固定されている駆動ギア51に連結されている。従って、モータ50の回転方向に応じて、各ギア47,48,49を介して支持棒45が回転され、その回転方向により昇降される。
【0086】
以上のような構成において、図5に示す状態では、搬送ベルト機構14は、その転写搬送ベルト13が画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの転写位置において接触する状態にある。この位置がカラーモードである。
【0087】
そして、白黒モードが設定されれば、制御部33は、離間機構を構成する回動機構のモータ50を降下方向に回転制御する。そのため、支持棒45が回転しながら下降し、支持している保持体30が駆動モータ15の駆動軸15aを中心に回動し、降下する。これにより、保持体30を含む搬送ベルト機構14も、駆動ローラ15の回転軸15aを中心に図5において反時計方向に回動される。
【0088】
上記回動の結果を、図6に示すように転写搬送ベルト13が、画像形成ステーションPaの転写位置に接触するのみで、他の画像形成ステーションPb,Pc,Pdの転写位置では離間される。これにより白黒モードでの単色コピーが可能になる。
【0089】
この時、白黒モードにおいては、画像形成に必要のないシアン、マゼンタ、イエローの各画像形成ステーションPb,Pc,Pdによる画像形成の必要がないため、それぞれが離間されて、ブラックの画像形成ステーションPaのみ画像形成可能な状態となる。そのため、シートSが、ブラックの画像形成ステーションPaを通過すると、定着装置18によるシートの搬送速度を高速化し、シートの出力速度を速めている。また、シートSの搬送速度を速めるタイミングは、シートの後端が転写位置を通過した後に行うため、画像形成において全く影響を与えることはない。
【0090】
また、白黒モードにおいて、定着装置18の搬送速度を高速駆動しても、シアン、マゼンタ、イエローの各画像形成ステーションPb,Pc,Pdより転写搬送ベルト13が離間されているため、搬送されるシートS上のトナー像が転写位置で擦られて画像が乱れることはない。
【0091】
そして、画像形成ステーションの中でも、ブラックの画像形成ステーションPaを、定着装置18より最も遠い(離れた)位置に配置している。そのため、ブラックトナーの転写を完了し、定着速度18の搬送速度を速めても、上述したように何ら問題が生じることなく、定着装置18と最終の画像形成ステーションPdとの間に搬送手段を介在させる必要もない。これにより、画像形成装置がシートの搬送方向に大きくなることを防止でき、小型化が可能になる。
【0092】
例えば、図2において、ブラックの画像形成ステーションPaの転写位置と、定着装置18の定着位置(ヒートローラ18aと加圧ローラ18bとのニップ部)との距離Lを、コピーできる最大シートSのサイズの長さとほぼ同等の距離とすることができ、その距離を確保するために最終画像形成ステーションPdと定着装置18との間に最大サイズのシートを処理できる搬送経路を確保する必要がない。従って、定着装置18の搬送速度を、画像形成ステーションPaの転写位置を通過した後、定着装置18の搬送速度を高速にしても、全てのサイズのシートに対しても全く問題は生じることがなくなる。
【0093】
なお、上記距離Lは、正確にはシート検知センサ37による検知位置と、定着装置18の定着位置の間の距離である。また、その距離Lは、最大サイズのシートSの長さより幾分長く設定するとよい。
【0094】
(本発明の他の実施形態)
上述に説明した実施形態による白黒モードおいては、シートSがブラックの画像形成ステーションPaの転写位置を通過したタイミングにおいて、定着装置18の搬送速度を高速駆動するようにしている。そのため、シートSの後端が上記転写位置を通過するのを検知するシート検知センサ37からの後端検知信号に応答して、制御部33は、定着装置18の搬送速度を高速状態に切換え制御している。
【0095】
しかし、シートSには多種多様のサイズが存在する。そのため、ユーザは予め使用するシートのサイズを指定する。そのサイズに応じて定着装置18の速度制御を実行するようにすれば、無駄な速度制御を行う必要がなくなる。つまり、シートSのサイズが小さい場合、シートS後端検知により定着装置18の搬送速度を高速駆動制御する場合、その定着装置18に達する時間が長くなる。そのため、その高速駆動が無駄になる。
【0096】
そのため、上述したように、ユーザが指定したサイズに合わせて定着装置18の速度制御を行うようにすればよい。その制御手順を図7に示す。この図7に示す制御フローチャートにおいては、図3に示す制御フローチャートと同一ステップ数については、同一処理を実行するため、その処理の説明を省く。
【0097】
まず、ステップS12にて、ユーザが白黒モード又はカラーモードの何れかを指定し、さらに使用するシートSのサイズも合わせて指定する。その指定後、カラーモードにおいては、ステップS10,S11を経て設定された枚数のコピーを完了すれば、そのコピー動作を完了する。これは、図3において説明した制御と同一である。
【0098】
そして、白黒モードが指定されていれば、ステップS2〜S7を経て、1枚目のシートSの後端の通過状態が確認される。そのシートSの通過が検知センサ37にて検知すれば、制御部33はタイマ(C)の時間カウントを開始(S18)する。そして、シートサイズに応じて決まる所定値Rに、上記タイマCのカウント値が一致するか否かを確認(S19)する。
【0099】
上記所定値Rは、シートSの転写搬送ベルト13の搬送速度で決まる値であり、シートサイズに応じてそれぞれ異なる。そのため、予め指定されるシートサイズに基づいて、制御部33は上記所定値Rを求める。この所定値Rは、シート検知センサ37の検知位置から定着装置18の定着位置までの距離より、シートサイズを差し引いた距離(長さ)を、転写搬送ベルト13によるシート搬送速度で除算することで簡単に求まる。従って、その求めた所定値RとタイマCのカウント値が一致した時点で定着装置18の搬送速度を高速駆動制御(S8)する。以降の処理は図3にて説明した通りである。
【0100】
以上のように、シートサイズに応じて定着装置18の搬送速度を切換え制御すれば、シートSが定着装置18の定着位置に達する時、あるいはその直前に搬送速度が高速駆動状態となり、無駄に搬送速度を高速駆動する制御を早期に行うことがなくなり、無駄な動き防止できる。また、定着装置18による無駄な高速回転駆動がなくなり、最も的確なタイミングで搬送速度を高速に切り換えることが可能となる。
【0101】
図7に示す制御においては、シート検知センサ37にてシートSの後端検知により、上述したように所定値Rを制御部33が指定されたサイズに応じて算出するよにしている。このように構成することなく、図2にて説明したように使用できる最大サイズのシートが、距離Lとほぼ同等(又は多少短い)の場合、シートS先端が定着装置18の定着位置に達する時には、そのシート後端Sはシート検知センサ37の検知位置である転写位置を通過している。
【0102】
そのため、シートSの先端が検知センサ37にて検知したタイミングにおいて、該シート先端が定着装置18の定着位置に達する時間は、シートサイズに関係なく、常に転写搬送ベルト13による搬送速度で決まる時間で一定となる。そのため、上述した距離Lを、転写搬送ベルト13のシート搬送速度で除算した時間を、タイマCがカウントした時点で定着装置18の搬送速度を高速に切換えるようにしてもよい。これは、図7の制御と全く同様の結果となる。
【0103】
あるいは、シートSの検知をシート検知センサ37にて行っているが、定着装置18の定着位置、つまりヒートローラ18aと加圧ローラ18bとのニップ部にシートが入り込む手前でシート検知する検知センサを別途設け、この検知センサの検知に応答して、制御部33にて定着装置18の搬送速度を高速駆動させればよい。このようにしておけば、シート検知センサ37を省くことができる。
【0104】
なお、定着装置18にて、単色トナーによる定着を行う場合、定着装置18を高速駆動することで、設定温度をカラーコピーの場合より高めに設定している。そのため、図3のステップS6において白黒コピーによる設定温度になることを監視している。そして、その監視状態において設定温度が単色コピー、つまり白黒コピーの設定温度に達していない場合、定着装置18の搬送速度を高速駆動することなく、カラーコピーと同等の速度状態で白黒コピーを行うようにすることができる。このようにしておけば、白黒モードにおいて画像形成開始のスタートが遅れることなく、即座に開始できる。そして、定着装置18の温度が単色コピーに適した温度になれば、その時点で定着装置18の速度を高速状態に切換え、続くシートの出力速度を上げることができる。
【0105】
この時、定着装置18の高速駆動状態において、連続するシートSの毎数で、温度低下する場合が考えらる。そのため、連続枚数が上記温度低下する枚数を越えるような場合には、その枚数のコピー後に高速状態から低速状態、つまりカラーコピーによる搬送速度状態に切換るようにして、連続コピーを継続させるようにすることもできる。これは、ユーザ側で設定する枚数を基に、簡単に制御可能となる。これにより、無駄に画像形成装置を途中で停止させることなく、効率よく画像形成を継続させ、全体でのコピー速度が上がる。
【0106】
一方、上述した定着装置18の速度制御の切換は、シートSが定着装置の達する直前に行うようにしており、連続コピーを行うことを前提として制御するようにしている。しかし、設定枚数が1枚、または設定された枚数の最終のシートが画像形成ステーションPaの転写位置を通過した時点で、転写搬送ベルト13のシート搬送速度を、定着装置18による高速による搬送速度と同一にすることができる。これは、先に説明した通りである。これにより、設定枚数が1枚、又は最終のシートSのコピー出力時間をさらに短縮できる。
【0107】
また、本発明においては、デジタルカラー複写機1を例に説明したが、この複写機1は当然カラープリンタとしても利用でき、通信回線を介して転送される画像データを白黒コピーモードで出力処理するような場合にもそもまま適用できることは勿論である。つまり、デジタル複写機1を利用して、他の部位から白黒コピーを必要とする場合、その条件を複写機1側に画像データと共に転送する。そのため、複写機1側では転送されたデータを白黒コピーモードで出力処理するために、図3に示す制御が実行される。
【0108】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置によれば、カラーモードと単色モードとの何れかが指定されることで、それに応じた処理を実行する時に、単色モードによる出力処理をカラーの場合に比べて早くできる。
【0109】
単色モードが白黒コピーを行うためのもので、その画像形成ステーションを定着装置より最も離れた位置に配置し、シートの後端がその転写位置を通過したタイミングに合わせて定着装置のシートの搬送速度を高速に切り換えるため、画像形成ステーションのプロセス速度を早くすることで生じる弊害を解消し、簡単な構成にて出力速度を早め、装置全体が大きくなるのを防止できる。
【0110】
またシートが上記単色モードで使用される画像形成ステーションを通過し、定着装置に達する時点で、定着装置の搬送速度を高速駆動するようにしておけば、無駄な駆動を行うことなく、単色である白黒コピーの出力処理が遅れることはなく、最も的確なタイミングで搬送速度の切換え制御を行える。
【0111】
さらに、単色モードにおいて、設定枚数が1枚、又は複数の設定枚数の最終シートが特定の画像形成ステーションを通過するタイミングに合わせてシートを定着装置へと送り込む転写搬送ベルトを定着装置によるシート搬送速度と同等にすることで、さらに単色による出力時間を短縮できる。
【0112】
しかも、定着装置が高速駆動され、その熱容量が不足する時に、定着装置の温度が所定温度になっていなければ、定着装置の搬送速度をカラーモードの搬送速度に維持することで、定着不良を防止でき、よって画像形成動作を停止させることなく継続動作を行え、トータルでの出力速度を速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するために、各画像形成ステーションにて形成されたトナー像を順次転写し、転写後のシートを定着装置へと送り込むための速度制御にかかる制御回路含む構成図であり、カラーモードの状態を示す。
【図2】図1に示す本発明の一実施形態における単色モードである白黒モード状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による、図1及び図2に示す速度制御回路による制御手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明にかかるカラー画像形成装置を構成するデジタル複写機の内部構成を示す構成図である。
【図5】本発明にかかるシート搬送を行う転写搬送ベルトを保持してなる搬送ベルト機構を回動させるための一構成例を示すもので、カラーモード状態を示す図である。
【図6】図5における搬送ベルト機構を回動させる一構成例において、単色モード状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態において、速度制御を行うタイミングの別の形態による制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル複写機
10 画像形成部
11 給紙機構
13 転写搬送ベルト
14 搬送ベルト機構
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
23 感光体(像担持体)
26 転写手段
30 保持体
32 離間機構
33 制御部
34 操作パネル
35 温度検知センサ
37 シート検知センサ
38 支持体
44 駆動ローラ軸の支持フレーム
45 支持棒(離間機構)
46 ネジ部(離間機構)
50 モータ(離間機構)
S シート
Pa ブラックトナーの画像形成ステーション
Pb,Pc,Pd カラートナーの画像形成ステーション
M1 転写搬送ベルトの駆動モータ
M2 定着装置の駆動モータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is, for example, an image forming apparatus such as a copying machine using an electrophotographic method, a laser beam printer, and transfers a color image by transferring images formed with toners of various colors on an image carrier, Also, the present invention relates to an image forming apparatus formed by transferring an image formed by a single color toner.
[0002]
[Prior art]
An image forming apparatus using an electrophotographic method is a method of visualizing an electrostatic latent image formed on a photosensitive member having a photosensitive layer serving as an image carrier with a powder toner, The image is transferred onto a sheet of paper, and since the toner is not fixed, the toner is melted by heat and fused on the paper by pressing.
[0003]
In order to transfer the toner image formed on the surface of the photoreceptor onto the sheet, the sheet is sent to a transfer position facing the photoreceptor, and the back surface of the sheet, that is, the side opposite to the surface facing the photoreceptor, is subjected to corona discharge. A predetermined voltage is supplied to a transfer roller and a transfer roller to charge the sheet itself and transfer the toner image. In this case, when a toner image of a single color is transferred onto the sheet, there is no particular problem such as misalignment of the toner image. Therefore, the sheet is directly guided to the above-described transfer position via a guide or the like and conveyed. In this way, the sheet is charged and transferred.
[0004]
On the other hand, in recent years, colorization has been advanced, and a method of forming a color image by superimposing and transferring monochromatic toner images of different colors on a sheet has come into practice. At this time, the sheet sequentially forms toner images of different colors and is fed to the transfer position a plurality of times. Therefore, if the position where the toner images are superimposed is not accurate, an image defect due to color misregistration occurs.
[0005]
Therefore, conventionally, image forming stations for forming toner images of black, yellow, magenta, cyan and the like are provided in parallel, and the sheets are conveyed in order to the transfer positions in the respective stations. As the transport mechanism, a transfer transport belt is provided and held by electrostatic attraction, and transported to the transfer position of the toner image of each color described above, thereby increasing accuracy and increasing the accuracy of the toner image. The color shift due to the superposition is eliminated.
[0006]
As described above, good transfer can be performed by adsorbing the sheet and transporting the sheet to the transfer position facing the photoconductor. Further, in color image formation, it is necessary to feed a sheet to a transfer position corresponding to each color in order to sequentially overlap a plurality of different colors. For example, in the method described in JP-A-9-179413, The sheet is adsorbed and sequentially conveyed to the transfer position of each color, so that a faithful color image (color copy) without color shift can be reproduced.
[0007]
In recent years, user demands have been diversified, and it is now possible to selectively copy a color original such as a black-and-white or an information magazine as needed. Therefore, in the color image forming apparatus, not only a color image is formed but also a copy in black and white or a single color may be desired as described above. Further, due to networking, there is a case where a color copy, a black-and-white copy, or a single-color copy other than black is desired for color image data.
[0008]
In the above-described color image forming apparatus, since the sheet is conveyed at the transfer position of the image forming station for forming the toner image of each color, the conveying path is long, and the monochrome image is copied by monochrome or monochrome copying. The copy output speed of the mode is necessarily the output speed of the color copy mode. That is, even when a toner image of one color is transferred onto a sheet, the speed at which a color copy is formed is obtained, and the time required to output one copy is restricted by the speed of the color copy. .
[0009]
As a method of increasing the copy output speed in the single-color copy mode, it can be achieved by increasing the image forming speed (process speed) by the image forming station of each color and thus increasing the sheet conveying speed. The speed cannot be higher than the speed of color copy. Therefore, when the user desires black-and-white copying, if the output speed is the same as that of color copying, the user feels dissatisfied. In other words, if copying is performed using an image forming apparatus dedicated to black and white, the output speed can be much higher than the output speed of color copying. However, in a monochrome image of a black and white copy in a color image forming apparatus, the output time is equivalent to that of a color image, and thus the user is dissatisfied.
[0010]
Therefore, conventionally, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-75670, low-speed driving in which the process speed of the black toner image forming station is the same as that of the yellow, magenta, and cyan image forming stations, and faster high-speed driving than this. It has been proposed that the speed at which a sheet is conveyed is adjusted accordingly, such as low-speed driving during color copying and high-speed driving during monochrome copying.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
In the color image forming apparatus described in JP-A-3-75970 described above, the process speed of the color image and the process speed of the black-and-white image are switched, and the output speed of the monochrome copy in the single-color copy mode is faster than that of the color copy. .
[0012]
However, in the configuration in which the process speed of the image forming station for each color is switched, only one of the four image forming stations is different in configuration, so that component costs and manufacturing costs are high. In addition to the problem of cost, the mechanism is different only for the black image forming station, so that it is necessary to construct a control program for color matching control and the like, and the control becomes complicated.
[0013]
Therefore, the process speed of all the image forming stations is set to be the same, and when the sheet that has passed the final image forming station is conveyed to the fixing device, the speed of the fixing device is controlled to be switched in two stages, and color copying and It is suggested in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-16580 to change the output speed for black-and-white copying. According to this apparatus, the sheet that has passed through the final image forming station is conveyed by the fixing device that is driven at a high speed, and the output speed of black-and-white copying can be increased.
[0014]
In this case, by setting the distance between the fixing device and the final image forming station sufficiently longer than the length of the sheet, the fixing device can be driven at a high speed. Since the above distance is required, the entire image forming apparatus becomes large.
[0015]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-136879 discloses a fixing device for a sheet that has completed transfer, provided with an intermediate conveyance body having a continuously changing conveyance speed between four image forming stations and a fixing device arranged in parallel. It is specified that the transfer to the garment should be made faster. In this apparatus, the speed of black-and-white copying is higher than the speed of color copying, but the intermediary carrier is interposed, so the conveying path is longer, the speed of color copying is lower, and slightly higher. For black and white copying, the output speed is not substantially improved.
[0016]
The present invention provides an image forming apparatus capable of using a single color copy mode to output a single color, for example, a black and white copy, at a higher output speed than a color copy mode using a color copy mode, without using any special mechanism or configuration. It is intended to provide a device.
[0017]
That is, an object of the present invention is to make it possible to make the black-and-white copying speed sufficiently higher than the color copying speed without changing the process speed of the image forming stations of the respective colors arranged side by side, and to make it possible to copy the black-and-white image forming apparatus. The approach is to approach speed.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
According to another aspect of the present invention, there is provided an image forming apparatus, comprising: a plurality of image forming stations configured to individually form toner images of respective colors to form a color image; A transfer and conveyance belt that holds and conveys the sheet to each transfer position of the image forming station so that the toner images of each color formed in the station are sequentially transferred and superimposed on the sheet, and the toner image is transferred to the sheet A color mode for forming a color image by sequentially stacking a plurality of toner images, and a single-color mode for forming a single-color image using one specific color toner image. In the image forming apparatus, which can be specified arbitrarily,
The transfer belt is configured to contact the image forming station that forms a toner image of a specific color by designating the single color mode, and to be separated from the image forming stations of other colors,
A control unit configured to drive and control the sheet conveyance speed by the fixing device at a higher speed than the sheet conveyance speed in the color mode;
The fixing device is controlled to a preset temperature for melting the toner, and is controlled to a temperature for fixing a single-color toner image by designating a single-color mode, and until the temperature is reached. An image forming apparatus characterized in that a sheet conveying speed of a fixing device is maintained at a sheet conveying speed of a color mode.
[0019]
According to such a configuration, when the detection sensor detects that the sheet passes the image forming station of the specific color in the monochrome mode during copying in the monochrome mode, the sheet conveyance speed of the fixing device is controlled to be switched to the high speed state. . Since the sheet is conveyed at a high speed after reaching the fixing device, the output speed can be higher than the output speed in the case of color copying. The control of switching the speed of the fixing device is performed after the sheet has passed the transfer position of a specific image forming station, and is not affected by image formation at all.
[0020]
Also, by increasing the conveyance speed of the fixing device, when the leading edge of the sheet reaches the fixing device, the conveyance speed of the sheet becomes faster than the conveyance speed of the transfer conveyance belt, but other colors not related to image formation. , The toner images transferred to these image forming stations are not rubbed and disturbed.
Further, the fixing device is controlled to a preset temperature for melting the toner, and is controlled to a temperature for fixing a single-color toner image by designating a single-color mode, and until the temperature is reached. Is characterized in that the sheet conveying speed of the fixing device is maintained at the sheet conveying speed in the color mode. According to such a configuration, it is possible to eliminate the shortage of heat capacity for fixing when driven at a high speed in monochromatic copying, to always maintain good fixing properties, and to provide a high quality copy. At the output speed, high-speed output can be performed when a sufficient heat capacity can be secured.
[0021]
In the image forming apparatus having the above-described configuration, according to the second aspect of the present invention, the specific color image forming station forms a toner image using black toner, Wherein an image forming station for a specific color is arranged at a position farthest from the fixing device. According to such a configuration, until the trailing edge of the sheet when performing black-and-white copying passes through the image forming station, the transport distance that the leading edge of the sheet reaches the fixing device is sufficiently set in the image forming station of another color. Can be secured. Therefore, no trouble occurs by switching the conveying speed of the fixing device to high speed. Further, it is not necessary to uselessly extend the transport path to the fixing device, and it is possible to prevent the image forming apparatus from being lengthened in the transport direction, and to reduce the size of the apparatus.
[0022]
In the image forming apparatus having the above-described configuration, according to the third aspect of the present invention, the sheet conveyance distance between the image forming station for the specific color and the fixing device is used in the image forming apparatus. If the length of the sheet of the maximum possible size is set to be substantially equal, the image forming apparatus can be prevented from becoming large, and when the sheet rear end passes the position of the image forming station of a specific color, Regardless of the size of the sheet, the leading end of the sheet does not reach the fixing device, and excellent single-color copying can be performed without affecting the image formation.
[0023]
Further, in the image forming apparatus having the above-described configuration, according to the fourth aspect of the present invention, the control unit controls a sheet conveying speed of the fixing device in a single-color mode, and a rear end of the sheet is a specific image forming station. And control is performed to switch to the high-speed state after the sheet passes through the fixing device. This eliminates the need to uselessly drive the transport speed of the fixing device, and can control the transport speed to be switched to the high-speed state at the most accurate timing.
[0024]
In the image forming apparatus having the above-described configuration, according to the invention described in claim 5, the control unit is configured to control the image forming station of a specific color on the set number of one sheet or the set number of last sheets in the single color mode. , The transfer conveyance belt is controlled to be driven at a high speed equal to the sheet conveyance speed of the fixing device. In this way, if the number of copies in the single-color mode is one, and if the sheet passes through the image forming station of a specific color, the transport speed of the transfer transport belt is equivalent to the high-speed drive of the transport speed of the fixing device. However, this has no effect on image formation. That is, since the image is not formed on the succeeding sheet, it has no relation to the image formation by the image forming station. Therefore, the output speed of the copy in one single color copy can be further increased. In addition, when the number of set sheets is plural, the output speed of the last sheet can be increased as in the case of one copy.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An optimal embodiment of a transfer device provided in an image forming apparatus according to the present invention will be described in detail below with reference to the drawings. FIGS. 1 and 2 are structural views showing a mechanism for transporting a sheet according to the present invention to each transfer position of each image forming station, a transport mechanism to a fixing device, and a control circuit for controlling the transport speed of the sheet by the transport mechanism. FIG. 1 shows a state of the color copy mode, and FIG. 2 shows a black and white copy state of the single color copy mode, for explaining the first embodiment of the present invention.
[0027]
FIG. 3 is a flowchart showing a control procedure based on color or black-and-white copying in FIGS. 1 and 2. FIG. 4 shows an example of a color image forming apparatus provided with an image forming process including a sheet conveying mechanism shown in FIG. It is a block diagram.
[0028]
First, the configuration of the image forming apparatus according to the present invention will be described with reference to FIG.
The image forming apparatus shown in FIG. 4 shows a configuration of a digital color copying machine. A transparent document table 2 on which a document is placed and an operation panel to be described later are provided at the top of the digital copying
[0029]
The automatic document feeder 3 feeds the documents placed on the placing table 3a one by one to the document table 2, and when reading by the
[0030]
A
[0031]
The first scanning unit 5 runs at a predetermined scanning speed from a home position (left side in FIG. 3) when reading an image of a document. Then, the
[0032]
The
[0033]
A
[0034]
Further, on the
[0035]
The switching
[0036]
On the other hand, the
[0037]
Each of the image forming stations Pa, Pb, Pc, and Pd has substantially the same configuration, and includes
[0038]
A semiconductor laser device that emits dot light modulated in accordance with image data, a deflecting device that deflects light from the semiconductor laser device in the main scanning direction, and a deflecting device are provided above each of the
[0039]
For example, image data corresponding to a yellow component image of a color document image is input to the
[0040]
As a result, on the
[0041]
Since the charging
[0042]
A
[0043]
In the color digital copying
[0044]
At this time, a predetermined charge is applied to the transfer /
[0045]
That is, in each of the image forming stations Pa, Pb, Pc, and Pd, a toner image of each color is formed on the
[0046]
The color digital copying
[0047]
Next, an embodiment of speed control by color copying and monochrome copying according to the present invention will be described.
[0048]
(One Embodiment of the Present Invention) In order to transfer a toner image according to the present invention to a sheet S to form a color copy or a black-and-white copy, as described with reference to FIG. 23b, 23c, and 23d), a transfer /
[0049]
Describing the transport device for the sheet S, the transport device includes a
[0050]
The transfer means 26a, 26b, 26c, 26d (26) come into contact with the back surface of the
[0051]
Therefore, the
[0052]
The
[0053]
Due to this rotation, the transfer / conveying
[0054]
In the
[0055]
Therefore, when the
[0056]
Further, in the present invention, a drive motor M1 that transmits a rotational force to a
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
Further, a temperature signal from a
[0060]
Further, a signal from a
[0061]
The
[0062]
In the digital copying
[0063]
First, when a user uses the digital copying
[0064]
In this case, the
[0065]
This operation is repeatedly performed until the number of sheets set by the user is completed, and when the copy is completed (S9), the copying
[0066]
On the other hand, if the black-and-white mode is set, the
[0067]
During that time, the
[0068]
Next, it is confirmed whether or not the surface temperature of the
[0069]
When the trailing edge of the sheet S passes the transfer position, the
[0070]
Thus, in the black-and-white copy mode, the transfer speed to the sheet S by the black toner is finished, and the speed is the same as that in the color mode until the leading end of the sheet S is conveyed to the fixing
[0071]
Here, in image formation by black-and-white copying, if the conveyance speed of the sheet S by the fixing
[0072]
Therefore, the set temperature of the
[0073]
Further, in the case of a black and white copy, only the black toner is used, and it is not necessary to superpose four color toners as in the color copy. Therefore, sufficient fixing can be performed by increasing the fixing temperature to about 20 ° C. as described above.
[0074]
Although the black-and-white copy is started by operating the copy start switch (S5), the image formation of the black-and-white copy is actually performed after the temperature of the
[0075]
Further, at the timing when the
[0076]
Therefore, the
[0077]
In the monochrome mode, if the operation of the copy start switch in step S4 is not operated for a predetermined time, for example, about 2 minutes, the
[0078]
(One structural example of separation mechanism)
The configuration of the
[0079]
The
[0080]
The elevating mechanism connects, for example,
[0081]
An operation lever (not shown) that is manually rotated is attached to one of the
[0082]
In the
[0083]
On the other hand, the shaft of the driven
[0084]
On the other hand, the supporting
[0085]
A
[0086]
In the configuration as described above, in the state shown in FIG. 5, the
[0087]
Then, when the monochrome mode is set, the
[0088]
As a result of the above rotation, as shown in FIG. 6, the
[0089]
At this time, in the black-and-white mode, there is no need to form images by the cyan, magenta, and yellow image forming stations Pb, Pc, and Pd, which are not necessary for image formation. Only the image can be formed. Therefore, when the sheet S passes through the black image forming station Pa, the conveying speed of the sheet by the fixing
[0090]
Further, in the monochrome mode, even if the conveying speed of the fixing
[0091]
Further, among the image forming stations, the black image forming station Pa is arranged at a position farthest (farthest) from the fixing
[0092]
For example, in FIG. 2, the distance L between the transfer position of the black image forming station Pa and the fixing position of the fixing device 18 (the nip portion between the
[0093]
Note that the distance L is exactly the distance between the detection position of the
[0094]
(Another embodiment of the present invention)
In the black-and-white mode according to the above-described embodiment, the conveyance speed of the fixing
[0095]
However, the sheet S has various sizes. Therefore, the user specifies the size of the sheet to be used in advance. If the speed control of the fixing
[0096]
Therefore, as described above, the speed of the fixing
[0097]
First, in step S12, the user specifies either the monochrome mode or the color mode, and further specifies the size of the sheet S to be used. After the designation, in the color mode, when the set number of copies is completed through steps S10 and S11, the copy operation is completed. This is the same as the control described in FIG.
[0098]
If the black-and-white mode is designated, the passing state of the rear end of the first sheet S is confirmed through steps S2 to S7. If the passage of the sheet S is detected by the
[0099]
The predetermined value R is a value determined by the transport speed of the
[0100]
As described above, if the conveyance speed of the fixing
[0101]
In the control shown in FIG. 7, the predetermined value R is calculated according to the specified size by the
[0102]
Therefore, at the timing when the leading edge of the sheet S is detected by the
[0103]
Alternatively, although the detection of the sheet S is performed by the
[0104]
When the fixing
[0105]
At this time, in the high-speed driving state of the fixing
[0106]
On the other hand, the switching of the speed control of the fixing
[0107]
In the present invention, the digital
[0108]
【The invention's effect】
According to the image forming apparatus of the present invention, when one of the color mode and the single-color mode is designated, the output processing in the single-color mode can be performed faster than in the case of the color when executing the processing in accordance with the specification.
[0109]
The monochrome mode is for black and white copying, where the image forming station is located at the farthest position from the fixing device, and the sheet transport speed of the fixing device is adjusted to the timing when the trailing edge of the sheet passes the transfer position. Since the speed of the image forming station is switched at a high speed, the adverse effect caused by increasing the process speed of the image forming station can be eliminated, the output speed can be increased with a simple configuration, and the entire apparatus can be prevented from becoming large.
[0110]
Further, if the sheet is passed through the image forming station used in the single-color mode and reaches the fixing device, if the conveying speed of the fixing device is driven at a high speed, the single-color printing can be performed without performing useless driving. The output processing of the black and white copy is not delayed, and the control of switching the transport speed can be performed at the most accurate timing.
[0111]
Further, in the single-color mode, the transfer conveyance belt that feeds the sheet to the fixing device at the timing when one or a plurality of the set number of final sheets pass the specific image forming station in the single-color mode, and sets the sheet conveyance speed by the fixing device. By making the same, it is possible to further reduce the output time for a single color.
[0112]
Moreover, when the fixing device is driven at a high speed and its heat capacity is insufficient, if the temperature of the fixing device is not at a predetermined temperature, the fixing device transport speed is maintained at the color mode transport speed, thereby preventing defective fixing. Therefore, the continuous operation can be performed without stopping the image forming operation, and the total output speed can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a control circuit related to speed control for sequentially transferring toner images formed in image forming stations and feeding a transferred sheet to a fixing device in order to explain an embodiment of the present invention; FIG. 3 is a configuration diagram including a color mode.
FIG. 2 is a diagram illustrating a monochrome mode which is a single color mode in the embodiment of the present invention illustrated in FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart showing a control procedure by the speed control circuit shown in FIGS. 1 and 2, according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram showing an internal configuration of a digital copying machine that constitutes the color image forming apparatus according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a configuration example for rotating a transport belt mechanism holding a transfer transport belt that transports sheets according to the present invention, and is a diagram illustrating a color mode state.
FIG. 6 is a diagram illustrating a single-color mode state in one configuration example in which the transport belt mechanism in FIG. 5 is rotated.
FIG. 7 is a flowchart showing a control procedure according to another embodiment of timing for performing speed control in one embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Digital copier
10 Image forming unit
11 Paper feed mechanism
13 Transfer belt
14 Conveyor belt mechanism
15 Drive roller
16 driven rollers
23 Photoconductor (image carrier)
26 transfer means
30 Holder
32 Separation mechanism
33 control unit
34 Operation panel
35 Temperature detection sensor
37 Sheet detection sensor
38 Support
44 Support frame for drive roller shaft
45 Support rod (separation mechanism)
46 Screw (separation mechanism)
50 motor (separation mechanism)
S sheet
Pa black toner image forming station
Pb, Pc, Pd color toner image forming station
Drive motor for M1 transfer conveyor belt
Drive motor for M2 fixing device
Claims (5)
上記単色モードの指定により上記転写搬送ベルトを、特定色のトナー像を形成する画像形成ステーションに対して接触させ、他の色の画像形成ステーションより離間させるように構成してなり、
上記定着装置によるシート搬送速度をカラーモードによるシート搬送速度より高速で駆動制御するようにした制御部を備え、
上記定着装置は、トナーを溶融するために予め設定された温度に制御されており、単色モードの指定により単色によるトナー像を定着するための温度に制御されると共に、その温度に達するまでは、定着装置のシート搬送速度をカラーモードのシート搬送速度に維持するようにしたことを特徴とする画像形成装置。A plurality of parallel image forming stations for individually forming toner images of each color to form a color image, and in order to sequentially transfer and overlay the toner images of each color formed in the image forming station on a sheet A transfer conveyance belt for holding and conveying the sheet to each transfer position of the image forming station, a fixing device for fixing the toner image on the sheet after transferring the toner image to the sheet, and a plurality of toners. In an image forming apparatus, a color mode in which a color image is formed by sequentially superimposing images, and a single color mode in which a single color image is formed by a single specific color toner image can be arbitrarily specified.
The transfer belt is configured to contact the image forming station that forms a toner image of a specific color by designating the single color mode, and to be separated from the image forming stations of other colors,
A control unit configured to drive and control the sheet conveyance speed by the fixing device at a higher speed than the sheet conveyance speed in the color mode;
The fixing device is controlled to a preset temperature for melting the toner, and is controlled to a temperature for fixing a single-color toner image by designating a single-color mode, and until the temperature is reached. An image forming apparatus, wherein a sheet conveying speed of a fixing device is maintained at a sheet conveying speed of a color mode.
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