JP3541056B2

JP3541056B2 - Lubricant composition for polyalkylene terephthalate container

Info

Publication number: JP3541056B2
Application number: JP12805594A
Authority: JP
Inventors: 経範千葉; 秀就高見
Original assignee: 大三工業株式会社
Priority date: 1994-05-19
Filing date: 1994-05-19
Publication date: 2004-07-07
Anticipated expiration: 2019-07-07
Also published as: JPH07310085A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、ポリアルキレンテレフタレート容器に例えば炭酸清涼飲料等を詰め込む工程におけるボトルコンベアの潤滑剤として利用される組成物に係り、特に、潤滑性を維持しながらポリアルキレンテレフタレート容器のストレスクラックを防止ないしは抑制し得るポリアルキレンテレフタレート容器用潤滑剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、炭酸清涼飲料等の炭酸水の容器として、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等からなるポリアルキレンテレフタレート容器（ＰＥＴボトル）が使用されている。さらに、これらの容器への前記炭酸水の充填工程等では、容器の移動のためにボトルコンベアが利用されている。
【０００３】
これらボトルコンベアは自動制御により連続運転されており、このためＰＥＴボトルの流れが停止されてもボトルコンベアのみがそのまま連続して運転されることになり、この場合にはＰＥＴボトルと、コンベア表面との動摩擦力を低下させる必要がある。また、洗浄機から運ばれてきたＰＥＴボトルをそのままボトルコンベアの流れに乗せるためにはコンベア表面に適当な静摩擦力も要求される。
【０００４】
これらの必要性を満たす潤滑剤として従来、水溶性脂肪酸アルカリ塩を主成分とし、これに必要に応じて、非イオン界面活性剤等、界面活性剤の含有された潤滑剤組成物が知られている。これは水で稀釈して、ボトルコンベア上に塗布等の手段により供給することにより使用に供されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする問題点】
しかし、これら潤滑剤は上述の要件を満たした潤滑性は保持するものの、ＰＥＴボトルに付着すると、ボトル内部が炭酸ガスにより加圧状態になっていて、ストレスがかかっているため、ＰＥＴボトルにストレスクラックを発生させてしまい、このため、ＰＥＴボトルはボトルの破損の危険性と、ボトル内部に充填された飲料液のリークの危険性を余儀なくされてしまう。
【０００６】
本出願人は上述の欠点を取り除いた発明として、水溶性脂肪酸アルカリ塩を主成分としてなる潤滑剤に特定の構造式を有するアルキルジフエニルエーテルジスルホン酸塩を含有せしめた潤滑剤組成物を既に開発し、特願平４−３５１５７９号先願として出願中である。
【０００７】
本発明は上述先願発明をさらに改良し、前述アルキルジフエニルエーテルジスルホン酸塩の代りに新しい有効成分を用いてなるものである。
【０００８】
すなわち、本発明の目的は、ＰＥＴボトルに例えば炭酸清涼飲料を詰め込む工程におけるボトルコンベアの潤滑剤として利用して潤滑性を維持しながらＰＥＴボトルのストレスクラックを防止ないしは抑制し得、前述の公知技術に存する欠点を改良したポリアルキレンテレフタレート容器用潤滑剤組成物を提供することにある。
【０００９】
【問題点を解決するための手段】
前述の目的を達成するため、本発明によれば、水溶性脂肪酸アルカリ塩を主成分として含むポリアルキレンテレフタレート容器用潤滑剤組成物において、前記組成物にさらに、ロジンのアルカリ塩および／またはロジン不均斉化物のアルカリ塩を含有せしめて、前記ポリアルキレンテレフタレート容器のストレスクラックを防止ないしは抑制することを特徴とする。
【００１０】
【発明の具体的説明】
以下、本発明を具体的に詳述する。
ＰＥＴ容器のボトルコンベアに使用される潤滑剤として、従来では上述のとおり、水溶性脂肪酸アルカリ塩を主成分とし、これに必要に応じて界面活性剤の含有された潤滑剤が用いられる。本発明の特徴はこのような公知の潤滑剤にロジンのアルカリ塩および／またはロジン不均斉化物のアルカリ塩を含有せしめたことに存する。
【００１１】
上述のロジンアルカリ塩は一般には、主成分としての樹脂酸をアルカリにより中和して得られるものである。これを具体的に詳述すると、前記樹脂酸としては、松樹中の生松脂からテレピン油を留去して得られるガムロジン、松根チップからベンゼン、アルコール等の溶剤によりロジン分を抽出の後、溶剤を留去して得られるウッドロジン、粗トール油から精密蒸留塔により減圧水蒸気蒸留して得られるトールロジン等である。これらの主成分はアビエチン酸であって、その他にネオアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ピマール酸、イソピマール酸、パラストリン酸等の有機酸の一種または複数種を含有する。
【００１２】
さらに、上述のロジン不均斉化物アルカリ塩は前述のガムロジン、ウッドロジン、またはトールロジンを触媒共存下で加熱して得られる生成物のアルカリ中和物質であって、主成分がデヒドロアビエチン酸アルカリ塩およびジヒドロアビエチン酸アルカリ塩の混合物であり、具体的には、ハートールロジン（トールロジン）、バンデイス（不均斉化物）（いずれもハリマ化成（株）製）等のアルカリ中和物質が挙げられる。
【００１３】
本発明では、上述のロジンアルカリ塩およびロジン不均斉化物アルカリ塩はそれぞれ単独で、あるいは併用して用いられる。これらの含有量は組成物中の水溶性脂肪酸アルカリ塩１重量部に対して少なくとも０.1重量部、好ましくは０.1〜１.5重量部である。この量が０.1重量部より少ないと、ＰＥＴ容器に対するストレスクラックの防止ないしは抑制効果がやや不充分となり、また、１.5重量部、特に２重量部よりも多いと、潤滑性能が多少低下することも考えられる。
【００１４】
本発明に用いられる上述の水溶性脂肪酸アルカリ塩は通常の潤滑剤組成物に用いられる潤滑性能を発揮する物質であって、炭素数８〜22の飽和または不飽和脂肪酸、これら脂肪酸のアルキル基を有するエーテルカルボン酸またはこれら脂肪酸のアルキル基を有するエチレンオキシド付加エーテルカルボン酸のそれぞれ、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、またはトリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩である。上述の炭素数８〜22の飽和または不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸を主成分とするヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、不飽和脂肪酸を主成分とするオレイン酸、または飽和および不飽和脂肪酸の混合物である牛脂肪酸である。また、上述エチレンオキシドの付加は１〜８モル量が好ましい。この範囲でのエチレンオキシド付加エーテルカルボン酸は溶解性が向上され、硬水に対して影響を受けにくく、かつ潤滑性の低下もみられない。これらのアルカリ塩は本発明において、単独で、また複数種組み合わせて用いられる。
【００１５】
上述の本発明潤滑剤組成物はさらに、非イオン界面活性剤等の界面活性剤を含有してもよい。これはコンベア上に潤滑剤成分を均一に付着させたり、また、水溶性脂肪酸アルカリ塩中の不純分としての水不溶性成分によるコンベア上の汚れを除去するものである。この種の好ましい具体例としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、プロピレンオキサイド・エチレンオキサイド共重合物等の非イオン界面活性剤が挙げられる。
【００１６】
この配合量は上述の利点を発揮させるに充分な任意の適当量であるが、好ましくは、前述の水溶性脂肪酸アルカリ塩１重量部に対して、0.２〜１重量部である。
【００１７】
このようにして得られる本発明にかかる潤滑剤組成物はｐＨ６〜10に調整し、かつ必要に応じてキレート剤、殺菌剤、可溶化剤、消泡剤等を添加、混合し、水で適宜の希釈倍数、例えば１00倍〜２00倍に希釈してボトルコンベア表面に塗布することにより使用に供される。
【００１８】
【作用】
上述の本発明にかかる潤滑剤組成物は水溶性脂肪酸アルカリ塩成分の作用により潤滑性を付与し、また、必要に応じて界面活性剤成分の作用により、コンベア上に潤滑剤成分を均一に付着し、かつ水溶性脂肪酸アルカリ塩に含まれる不純分としての水不溶性成分によりコンベア上の汚れを除去する。
【００１９】
一方、これらの成分はいずれも、ＰＥＴ容器へのストレスクラックの発生要因となる物質である。これに対して、本発明に用いられる上述のロジンのアルカリ塩やロジン不均斉化物のアルカリ塩はＰＥＴ材料のストレスクラックを未然に防止し得、このため、本発明にかかる潤滑剤組成物はボトルコンベアの潤滑性を維持しながら、ＰＥＴ容器のストレスクラックを防止ないしは抑制することができる。
【００２０】
【発明の実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に述べる。
【００２１】
〔実施例〕
表１に示す各配合の試料１乃至18を純分換算で１00重量部に調整して供試試料とした。これら各供試試料についてストレスクラック試験ならびに潤滑性試験を行い、結果を同じく表１に示した。ストレスクラック試験および潤滑性試験は次のようにして行った。
【００２２】
〔ストレスクラック試験〕
ＰＥＴ容器に炭酸水を充填して4.０〜4.５ガスVol の圧力（容器容量の4.０〜4.５倍量の炭酸ガス圧力）に調整し、試験用ＰＥＴ容器とした。次いで、表１の各供試試料を水で１00倍に希釈し、この中に前述の試験用ＰＥＴ容器を半浸漬の状態で浸漬し、40℃、80％湿度の条件下に10日間放置した後、前記ＰＥＴ容器へのクラックの発生状態を目視観察して評価を行う。評価基準は次のとおりである。
Ａ：クラック発生が完全ないしはほとんどなし。
Ｂ：小さなクラックがわずかにあるが、ほとんどなしに等しい。
Ｃ：多少大きめのクラックが見受けられるが、実用可能。
Ｄ：大きめのクラックが多数あって、実用不可。
【００２３】
〔潤滑性試験〕
(1)テストコンベア条件
コンベア速度：30〜90cm／秒
テストボトル：上述の試験用ＰＥＴ容器１本（重量1610ｇ）
【００２４】
(2)試験方法
ステンレス製コンベアプレート上に試験用ＰＥＴ容器を置き、次いで、このコンベアプレート上に表１の各供試試料の１00倍または２00倍水希釈液をそれぞれ、25ml／分で供給したときの10分後の摩擦係数（μ）を測定し、各試料の潤滑性を評価する。
【００２５】
摩擦係数は算定式
【数１】

を用いて計算する。
【００２６】
評価基準は次のとおりである。
Ａ： 0.12以下、非常に滑る。
Ｂ：〜0.14 問題なく滑る
Ｃ：〜0.16 潤滑不足
Ｄ： 0.16以上滑らない
【００２７】
【表１】

【００２８】
表１から明らかなように、ロジンアルカリ塩や、ロジン不均斉化物アルカリ塩を含まない試料NO.1〜３は、ストレスクラック評価が悪くて実用に供し得ない。これに対して、水溶性脂肪酸アルカリ塩１重量部に対して、ロジンアルカリ塩やロジン不均斉化物アルカリ塩が0.1 重量部以上添加された試料 No.６〜17、特に試料NO.6〜９、NO.11 〜17では、いずれも、ストレスクラック評価、潤滑性評価ともにＡ〜Ｂランクであり、良好な結果を示した。なお、ロジン不均斉化物アルカリ塩が０.1重量部以下の試料NO.4および５では、ストレスクラック評価がやや悪く、また、１.5重量部以上の試料NO.10 では潤滑性評価がやや悪いが、いずれも実用上は問題がない。
【００２９】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明にかかる潤滑剤組成物は水溶性脂肪酸アルカリ塩を主成分とする潤滑剤組成物にさらに、ロジンアルカリ塩やロジン不均斉化物アルカリ塩を含有せしめることにより、潤滑性を維持しながらＰＥＴ容器のストレスクラックを防止ないしは抑制し得、したがって、ＰＥＴ容器に例えば、炭酸清涼飲料等を詰め込む工程におけるボトルコンベアの潤滑剤としての利用に最適であり、実用上有用な発明である。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a composition used as a lubricant for a bottle conveyor in a step of packing a carbonated soft drink or the like in a polyalkylene terephthalate container, in particular, preventing or preventing stress cracks in the polyalkylene terephthalate container while maintaining lubricity. The present invention relates to a polyalkylene terephthalate container lubricant composition that can be suppressed.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a polyalkylene terephthalate container (PET bottle) made of polyethylene terephthalate (PET) or the like has been used as a container for carbonated water such as carbonated soft drinks. Further, in the step of filling these containers with carbonated water, a bottle conveyor is used to move the containers.
[0003]
These bottle conveyors are continuously operated by automatic control. Therefore, even if the flow of PET bottles is stopped, only the bottle conveyors are continuously operated as they are. In this case, the PET bottles and the conveyor surface are not connected. It is necessary to reduce the kinetic friction force. Further, in order to put the PET bottle carried from the washing machine on the flow of the bottle conveyor as it is, an appropriate static friction force is required on the conveyor surface.
[0004]
Conventionally, as a lubricant satisfying these needs, a lubricant composition containing a water-soluble fatty acid alkali salt as a main component and, if necessary, a surfactant such as a nonionic surfactant has been known. I have. It has been used by diluting it with water and supplying it by means such as coating on a bottle conveyor.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, although these lubricants maintain lubricity that satisfies the above requirements, when they adhere to a PET bottle, the inside of the bottle is pressurized by carbon dioxide gas and stress is applied. Cracks are generated, and thus the PET bottle is forced to break the bottle and leak the beverage filled in the bottle.
[0006]
The present applicant has already developed a lubricant composition in which an alkyl diphenyl ether disulfonate having a specific structural formula is added to a lubricant mainly composed of a water-soluble fatty acid alkali salt as an invention which eliminates the above-mentioned disadvantages. An application is pending as Japanese Patent Application No. 4-351579.
[0007]
The present invention is a further improvement of the above-mentioned prior application, wherein a new active ingredient is used in place of the above-mentioned alkyl diphenyl ether disulfonate.
[0008]
That is, an object of the present invention is to prevent or suppress stress cracks in a PET bottle while maintaining lubricity by using it as a lubricant for a bottle conveyor in a step of packing a carbonated soft drink into a PET bottle, for example. It is an object of the present invention to provide a lubricant composition for a polyalkylene terephthalate container, which has improved the disadvantages described above.
[0009]
[Means for solving the problem]
In order to achieve the above object, according to the present invention, in a lubricant composition for a polyalkylene terephthalate container containing a water-soluble alkali salt of a fatty acid as a main component, the composition further comprises an alkali salt of rosin and / or rosin-free. It is characterized in that a stress crack in the polyalkylene terephthalate container is prevented or suppressed by containing an alkali salt of a homogenized product.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
As a lubricant used for the bottle conveyor of the PET container, a lubricant containing a water-soluble fatty acid alkali salt as a main component and, if necessary, a surfactant is used as described above. A feature of the present invention resides in that such a known lubricant contains an alkali salt of rosin and / or an alkali salt of asymmetric rosin.
[0011]
The above-mentioned rosin alkali salt is generally obtained by neutralizing a resin acid as a main component with an alkali. More specifically, as the resin acid, gum rosin obtained by distilling turpentine from raw pine resin in pine tree, rosin from pine chips, benzene, extraction of rosin content with a solvent such as alcohol, and then solvent And tall rosin obtained by steam distillation of crude tall oil under reduced pressure using a precision distillation column. Their main component is abietic acid, and additionally contains one or more organic acids such as neoabietic acid, dehydroabietic acid, pimaric acid, isopimaric acid, and parastolic acid.
[0012]
Further, the above-mentioned rosin disproportionate alkali salt is an alkali neutralizing substance of a product obtained by heating the above-mentioned gum rosin, wood rosin, or tall rosin in the presence of a catalyst, and the main components are alkali salts of dehydroabietic acid and dihydrogen. It is a mixture of alkali salts of abietic acid, and specific examples thereof include alkali neutralizing substances such as Hartool rosin (Tall rosin) and bandace (disproportionate) (both manufactured by Harima Chemicals, Inc.).
[0013]
In the present invention, the above-mentioned rosin alkali salt and rosin asymmetric product alkali salt are used alone or in combination. Their content is at least 0.1 part by weight, preferably 0.1 to 1.5 parts by weight, based on 1 part by weight of the water-soluble fatty acid alkali salt in the composition. If the amount is less than 0.1 part by weight, the effect of preventing or suppressing stress cracking on the PET container becomes slightly insufficient, and if it is more than 1.5 parts by weight, especially more than 2 parts by weight, the lubricating performance is slightly reduced. It is also possible to do.
[0014]
The above-mentioned alkali salt of a water-soluble fatty acid used in the present invention is a substance exhibiting lubricating performance used in a usual lubricant composition, and includes a saturated or unsaturated fatty acid having 8 to 22 carbon atoms, and an alkyl group of these fatty acids. A sodium salt, a potassium salt, an ammonium salt, or an alkanolamine salt such as triethanolamine of an ether carboxylic acid having the same or an ethylene oxide-added ether carboxylic acid having an alkyl group of these fatty acids. The above-mentioned saturated or unsaturated fatty acid having 8 to 22 carbon atoms is coconut oil fatty acid having a saturated fatty acid as a main component, lauric acid, oleic acid having an unsaturated fatty acid as a main component, or a mixture of saturated and unsaturated fatty acids. Fatty acids. The addition of ethylene oxide is preferably 1 to 8 mol. The solubility of the ethylene oxide-added ether carboxylic acid in this range is improved, hardly affected by hard water, and no decrease in lubricity is observed. These alkali salts are used alone or in combination of two or more in the present invention.
[0015]
The above-mentioned lubricant composition of the present invention may further contain a surfactant such as a nonionic surfactant. This is to make the lubricant component adhere to the conveyor uniformly, and to remove dirt on the conveyor due to water-insoluble components as impurities in the water-soluble fatty acid alkali salt. Preferred specific examples of this type include fatty acid alkanolamides, polyoxyethylene fatty acid esters, polyhydric alcohol fatty acid esters, polypropylene glycol ethylene oxide adducts, polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl phenyl ethers, propylene oxide ethylene Nonionic surfactants such as oxide copolymers are exemplified.
[0016]
This compounding amount is any appropriate amount sufficient to exhibit the above-mentioned advantages, but is preferably 0.2 to 1 part by weight based on 1 part by weight of the above-mentioned alkali salt of a water-soluble fatty acid.
[0017]
The thus obtained lubricant composition of the present invention is adjusted to pH 6 to 10, and if necessary, a chelating agent, a bactericide, a solubilizing agent, an antifoaming agent and the like are added, mixed, and then appropriately mixed with water. It is used by diluting it to a dilution factor of, for example, 100 to 200 times and applying it to the bottle conveyor surface.
[0018]
[Action]
The above-mentioned lubricant composition according to the present invention imparts lubricity by the action of a water-soluble fatty acid alkali salt component, and, if necessary, uniformly adheres the lubricant component on a conveyor by the action of a surfactant component. In addition, dirt on the conveyor is removed by a water-insoluble component as an impurity contained in the water-soluble alkali salt of a fatty acid.
[0019]
On the other hand, all of these components are substances that cause stress cracks in the PET container. On the other hand, the above-mentioned alkali salt of rosin and alkali salt of rosin asymmetric product used in the present invention can prevent stress cracks of PET materials, and therefore, the lubricant composition according to the present invention is not suitable for bottles. Stress cracks in the PET container can be prevented or suppressed while maintaining the lubricity of the conveyor.
[0020]
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[0021]
〔Example〕
Samples 1 to 18 of each composition shown in Table 1 were adjusted to 100 parts by weight in terms of pure components to obtain test samples. Each of the test samples was subjected to a stress crack test and a lubricity test, and the results are also shown in Table 1. The stress crack test and the lubricity test were performed as follows.
[0022]
[Stress crack test]
The PET container was filled with carbonated water and adjusted to a pressure of 4.0 to 4.5 gas Vol (a carbon dioxide gas pressure of 4.0 to 4.5 times the container capacity) to obtain a test PET container. Next, each test sample in Table 1 was diluted 100-fold with water, and the above-described test PET container was immersed in the semi-immersed state, and allowed to stand at 40 ° C. and 80% humidity for 10 days. Thereafter, the state of occurrence of cracks in the PET container is visually observed and evaluated. The evaluation criteria are as follows.
A: Cracks are completely or almost completely absent.
B: There are some small cracks, but almost none.
C: Some large cracks are observed, but practical.
D: There are many large cracks, making it impractical.
[0023]
(Lubricity test)
(1) Test conveyor conditions Conveyor speed: 30 to 90 cm / sec Test bottle: One test PET container as described above (weight: 1610 g)
[0024]
(2) Test method A PET container for testing was placed on a stainless steel conveyor plate, and then, a 100-fold or 200-fold water diluent of each test sample in Table 1 was supplied on the conveyor plate at a rate of 25 ml / min. The friction coefficient (μ) after 10 minutes is measured, and the lubricity of each sample is evaluated.
[0025]
The coefficient of friction is calculated as follows:

Calculate using
[0026]
The evaluation criteria are as follows.
A: Very slipping below 0.12.
B: ~ 0.14 Slip without problems C: ~ 0.16 Lack of lubrication D: 0.16 or more No slip
[Table 1]

[0028]
As is clear from Table 1, Samples Nos. 1 to 3 containing no rosin alkali salt or rosin disproportionate alkali salt have poor stress crack evaluation and cannot be put to practical use. On the other hand, samples Nos. 6 to 17, particularly samples Nos. 6 to 9, in which 0.1 part by weight or more of rosin alkali salt or rosin disproportionate alkali salt was added to 1 part by weight of water-soluble fatty acid alkali salt, In each of Nos. 11 to 17, the stress crack evaluation and the lubricity evaluation were ranked A and B, showing good results. Samples Nos. 4 and 5 containing less than 0.1 part by weight of the rosin disproportionate alkali salt had slightly poor stress crack evaluation, and samples 1.5 and 1.5 parts by weight or more had poor lubricity evaluation. Bad, but no problem in practical use.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, the lubricant composition according to the present invention maintains lubricity by further adding a rosin alkali salt or a rosin disproportionate alkali salt to a lubricant composition containing a water-soluble fatty acid alkali salt as a main component. In addition, it is possible to prevent or suppress stress cracks in the PET container, and therefore, the invention is most suitable for use as a lubricant for bottle conveyors in the step of packing carbonated soft drinks or the like in the PET container, and is a practically useful invention.

Claims

In the lubricant composition for a polyalkylene terephthalate container containing a water-soluble fatty acid alkali salt as a main component, the composition further contains an alkali salt of rosin and / or an alkali salt of a rosin asymmetric product, A lubricant composition for preventing or suppressing stress cracks in a container.

Gum rosin obtained by distilling turpentine oil from raw rosin, wherein the rosin alkali salt is wood rosin obtained by solvent extraction from pine chips, or tall rosin obtained by precision fractionation from crude tall oil. The lubricant composition according to claim 1, which is:

The lubricant composition according to claim 2, wherein the alkali neutralizing substance according to claim 2 contains an alkali salt of abietic acid as a main component.

An alkali salt of abietic acid, wherein the alkali neutralizing substance of claim 3 is a main component, and one or more alkali salts of an organic acid selected from the group consisting of neoabietic acid, dehydroabietic acid, pimaric acid, isopimaric acid, and parastolic acid. The lubricant composition according to claim 3, which is a mixture with

Gum rosin obtained by distilling turpentine oil from raw pine resin, alkali rosin asymmetric product rosin, wood rosin obtained by solvent extraction from pine chips, or tall rosin obtained by precision fractionation from crude tall oil in the presence of a catalyst The lubricant composition according to claim 1, which is an alkali neutralizing substance of a product obtained by heating under the following conditions.

The lubricant composition according to claim 5, wherein the alkali neutralizing substance according to claim 5 is mainly composed of a mixture of an alkali salt of dehydroabietic acid and an alkali salt of dihydroabietic acid.

The lubricant composition according to claim 1, wherein the content of the alkali salt of rosin and / or the alkali salt of rosin asymmetric product is at least 0.1 part by weight based on 1 part by weight of the alkali salt of a water-soluble fatty acid in the composition. object.

The content of the alkali salt of rosin of claim 1 and / or the alkali salt of rosin disproportionate is 0.1 to 1.5 parts by weight per 1 part by weight of the water-soluble fatty acid alkali salt in the composition. Lubricant composition.

The water-soluble fatty acid alkali salt is a saturated or unsaturated fatty acid having 8 to 22 carbon atoms, an ether carboxylic acid having an alkyl group of these fatty acids, or an ethylene oxide addition ether carboxylic acid having an alkyl group of these fatty acids, sodium salt, potassium salt, respectively. The lubricant composition according to claim 1, which is one or more of a salt, an ammonium salt and an alkanolamine salt.

The lubricant composition according to claim 9, wherein the saturated or unsaturated fatty acid having 8 to 22 carbon atoms according to claim 9 is coconut oil fatty acid, lauric acid, oleic acid or tallow fatty acid.