JP3537943B2 - カラーブラウン管装置 - Google Patents

カラーブラウン管装置

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JP3537943B2
JP3537943B2 JP02781196A JP2781196A JP3537943B2 JP 3537943 B2 JP3537943 B2 JP 3537943B2 JP 02781196 A JP02781196 A JP 02781196A JP 2781196 A JP2781196 A JP 2781196A JP 3537943 B2 JP3537943 B2 JP 3537943B2
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    • H01J29/72Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
    • H01J29/76Deflecting by magnetic fields only

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーブラウン
管と偏向ヨークとを有するカラーブラウン管装置に関す
るものであり、特にカラーブラウン管装置のフォーカス
特性を損なわせることなく、装置の全長を短縮させるた
めの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は本発明に関連する従来の一般的な
カラーブラウン管装置の構造を説明するための図であ
る。図5(a)は従来のカラーブラウン管装置の部分断
面図、図5(b)は従来のカラーブラウン管装置の正面
図である。図5において、1はカラーブラウン管、50
は電子銃から放出される電子ビームを偏向するための偏
向ヨークである。
【0003】2は、カラーブラウン管1の構成要素であ
って、画像の映し出される部分であるガラス製のパネル
である。3は、カラーブラウン管1の構成要素であっ
て、パネル2の端部に接続する略錐体形状をなすファン
ネルである。4は、カラーブラウン管1の構成要素であ
って、ファンネル3の他端に接続する筒状のネック部で
ある。5は、カラーブラウン管1の構成要素であって、
ネック部4の他端に接続するステムである。また、パネ
ル2、ファンネル3、ネック部4およびステム5により
真空容器を構成する。なお、以下では、カラーブラウン
管の管軸に沿ってパネル2に近い側を前方、ステム5に
近い側を後方と呼ぶこととする。
【0004】パネル2は、その内側に蛍光面10を有す
る。20は、カラーブラウン管1の構成要素であって、
蛍光面10の後方に向かい合って所定の距離を保って位
置するシャドウマスクである。シャドウマスク20は薄
い金属板を所定の凸曲面に成形したもので、その曲面上
には、電子ビームを通過させるため、無数の規則正しい
通過孔21が設けられている。なお、シャドウマスク2
0は保持部材(図示せず)によりその形状を所定の形状
に維持するとともに、パネル2の内側の所定の位置に固
定されている。
【0005】図5(b)より、パネル2は、これを正面
からみると略長方形をなしており、蛍光面10の設けら
れている領域はパネル2と略相似な長方形をなしてい
る。ここでは説明の便のため、この略長方形の長辺方向
を水平方向およびこれに垂直な方向を垂直方向と呼ぶ。
慣例により、この蛍光面10の長辺と短辺の長さの比
(正確には水平軸径(または長軸径)の長さaを垂直軸
径(または短軸径)の長さbで割った値)をアスペクト
比と呼びここでは記号K(=a/b)で表す。
【0006】30は、カラーブラウン管1の構成要素で
あって、ネック部4の内側に位置し、赤、緑および青に
対応する電子ビームを発生させるための単位電子銃30
R、30Gおよび30Bを有する電子銃である。ここで
は電子銃30の一例としてインライン型の電子銃を例に
とって説明する。単位電子銃30R、30Gおよび30
Bは、水平方向に同一平面状に配置されている。電子銃
30から放出した電子ビーム(図にはその一例を100
で示す)はネック部4とファンネル3の接続部付近に位
置する偏向ヨーク50の発生する磁界により所望の方向
に偏向され蛍光面10に向かう。しかし、シャドウマス
ク20が電子銃30と蛍光面10との間に位置するた
め、蛍光面10に向かう電子ビーム100のうち通過孔
21を通過したもののみが蛍光面10を構成する蛍光体
(図示せず)に到達し、蛍光体(図示せず)が所定の色
に発光する。
【0007】図6は電子銃30の構造を説明するための
カラーブラウン管装置の部分断面図であり、カラーブラ
ウン管装置のネック部4内での取り付け状況を説明する
ための図である。電子銃30を構成する単位電子銃はヒ
ーター31、カソード32、第1のグリッド33、第2
のグリッド34、集束電極35、高圧電極36およびカ
ップ状部材39を有する。37は絶縁部材である。絶縁
部材37は例えば棒状であり、特殊ガラスからなる。集
束電極35は、高圧電極36よりも後方(つまりステム
5側)にギャップ40を介して位置する。ヒーター3
1、カソード32、第1のグリッド33、第2のグリッ
ド34、集束電極35、高圧電極36はその一部を、絶
縁部材37に埋め込むことにより、これらの部材の相互
の位置関係を維持している。
【0008】カップ状部材39は、高圧電極36の先端
に取り付けられており、その先端には複数個のバネ38
を設けている。カップ状部材39は、通常個々の単位電
子銃30R、30G、30Bのそれぞれに1つづつ設け
ているのではなく、3個の単位電子銃が1つのカップ状
部材39を共有している。電子銃30の後端はステム5
に植設された複数本のステムリード7によって支えられ
ている(接続のための部材は描くのを省略してある)。
【0009】6は、カラーブラウン管1の構成要素であ
って、ファンネル3の内面に設けた内部導電膜である。
内部導電膜6は、一般にはグラファイトを主成分とした
塗膜からなる薄い導電性の膜であって、ファンネル3を
貫通して設けられた導電体であるアノードボタン(図示
せず)によって電子ビーム加速用の高電圧(以下陽極電圧
と呼ぶ)が印加される。この内部導電膜6は、ネック部
4の内面にまで伸びており、これによって先に述べたバ
ネ38を通じて高圧電極36に陽極電圧が印加される。
一方、陽極電圧は同じ内部導電膜6を通じて蛍光面10
にも供給される(図示せず)。係る構成により高圧電極
36より蛍光面10に近い側の内部導電膜6(従って、
電子ビームが走行する空間)は同一の電位に維持され
る。バネ38は、電子銃30に電圧を供給するためにネ
ック部4の内壁に設けた内部導電膜6に接触すると同時
に、電子銃30自身の前端をネック部4の中の所定の位
置に固定する機能をも有している。
【0010】高圧電極36に印加される陽極電圧は、一
般に20KV以上の高いものであって、これがカラーブ
ラウン管1に印加される最も高い電圧である。一方、こ
れに対して集束電極35には高圧電極36に印加される
電圧の3分の1以下の電圧が通常ステムリード7を通じ
て印加される。集束電極35の形態は、図に示す様なも
のだけでなく、しばしば複数個の電極が第2のグリッド
34と高圧電極36の間に縦列に配置され各々に異なっ
た電圧が印加される形式とされる。中には高圧電極36
と同じ陽極電圧の印加される電極のある場合もある。こ
こではかかる構造に関係なく、電子銃30において、電
子銃30から放出する電子ビームの軌道を同一電位で取
り囲み、高圧電極36よりも後方(つまりステム5側)
にギャップを介して位置し、かつ高圧電極36に印加さ
れる電圧(陽極電圧)よりも低い電圧が印加される電極
のうち、高圧電極36に最も近くに位置する電極を集束
電極35と呼ぶこととする。
【0011】個々の単位電子銃30R、30G、30B
において、カソード32を出発した3本の電子ビーム
は、個々に拡がりながらパネル2の方へ進行し、集束電
極35と高圧電極36の間のギャップ40でその直径が
最大になりギャップ40の電位分布によって形成される
集束レンズ(図示せず)の影響を受けて、ここから先は
ペンシル状に集束しながらパネル2の方へ進み蛍光面1
0の上にスポットを形成する。
【0012】50は偏向ヨークである。51は偏向ヨー
ク50の構成要素であって、強磁性の筒状のフェライト
からなるコアである。コア51のカラーブラウン管1の
管軸と垂直な方向の断面は略円環形をしている。52H
は偏向ヨーク50の構成要素であって、偏向ヨーク50
の内面にはめ込まれるように巻回され、電子銃30より
射出する電子ビームを水平方向に偏向するための磁界を
発生させるための第1の偏向コイルに対応する一対の水
平偏向コイルである。52Vは偏向ヨーク50の構成要
素であって、偏向ヨーク50の内面にはめ込まれるよう
に巻回され、電子銃30より射出する電子ビームを垂直
方向に偏向するための磁界を発生させるための第2の偏
向コイルに対応する一対の垂直偏向コイルである。水平
偏向コイル52Hは一般にサドル型と称し、水平偏向コ
イル52Hのコイル自身とコア51とが鎖交しないよう
な巻き方で巻かれている。一方、垂直偏向コイル52V
はトロイダル型と称し、垂直偏向コイル52Vのコイル
自身とコア51とが鎖交するような巻き方で巻かれてい
る。
【0013】画像を表示するに際して、電子ビーム10
0(図5に図示)を水平方向に毎秒15ないし64(K
Hz)程度の比較的高い繰り返し周波数で走査線を描か
せるため、水平偏向コイル52Hに鋸歯電流を流すこと
により、水平方向の偏向磁界が発生する。一方、画像を
表示するに際して、電子ビーム100(図5に図示)を
垂直方向に毎秒60(Hz)程度の比較的低い繰り返し
周波数で往復させるため、垂直偏向コイル52Vに鋸歯
電流を流すことにより、垂直方向の偏向磁界が発生す
る。
【0014】カラーブラウン管装置の定格を表すのに、
しばしば最大偏向角、水平偏向角、垂直偏向角なる用語
が用いられる。最大偏向角とは、略長方形をなす蛍光面
10において、蛍光面10の頂点に入射する単位電子銃
30Gから放出する電子ビームとネック部4の中心軸と
の間の第1の偏向角と、当該頂点と対角する頂点に入射
する上記単位電子銃と同一の単位電子銃(本願では単位
電子銃30Gを例にとって説明する。)から放出した電
子ビームとネック部4の中心軸との間の第2の偏向角と
の和を意味する。通常は最大偏向角は第1の偏向角の2
倍となるように設計されている。本願発明においては、
蛍光面10の対角径(略長方形をなす蛍光面10の向か
い合う二つの対角点間の距離)が45cm以上のカラー
ブラウン管装置についてて説明する。蛍光面10の対角
径が45cm以上のカラーブラウン管装置の最大偏向角
は通常90度ないし110度である。
【0015】また水平偏向角とは、ネック部4の中心軸
と略長方形をなす蛍光面10との交点を水平方向に動か
したとき、略長方形の蛍光面10の端部との交点を第1
の交点、第2の交点とし、単位電子銃30Gから放出し
た第1の交点に入射する電子ビームとネック部4の中心
軸との間の第1の角度と、単位電子銃30Gから放出し
た第2の交点に入射する電子ビームとネック部4の中心
軸との間の第2の角度との和を意味する。第1の角度ま
たは第2の角度のいずれか一方を水平片側偏向角とい
い、通常は、水平片側偏向角の2倍が水平偏向角となる
ように設計されている。
【0016】また垂直偏向角とは、ネック部4の中心軸
と略長方形をなす蛍光面10との交点を垂直方向に動か
したとき、略長方形の蛍光面10の端部との交点を第3
の交点、第4の交点とし、単位電子銃30Gから放出し
た第3の交点に入射する電子ビームとネック部4の中心
軸との間の第3の角度と、単位電子銃30Gから放出し
た第4の交点に入射する電子ビームとネック部4の中心
軸との間の第4の角度との和を意味する。第3の角度ま
たは第4の角度のいずれか一方を垂直片側偏向角とい
い、通常は、垂直片側偏向角の2倍が垂直偏向角となる
ように設計されている。
【0017】次に偏向ヨーク50と電子銃30との相互
位置関係について述べる。偏向ヨーク50、電子銃30
は共に基準点のはっきりしない漠然とした外形なのが普
通なので、偏向ヨークはコア51の後端面51A、電子
銃30は集束電極35と高圧電極36の間に形成される
集束レンズ(図示せず)が位置するギャップ40に着目
して説明する。従来から、コア51の後端面51Aと電
子銃30のギャップ40の中央の位置との間(図にLで
示す)にはある程度の距離を取ることが必要とされてい
た。これは偏向ヨーク50により発生する磁界のうち、
相当部分が後端面51Aより後方に漏洩磁束として現
れ、この漏洩磁界のため、電子ビームが集束レンズ(図
示せず)を形成するギャップ40に到達する前に予備偏
向と称するわずかな偏向を受けるためである。
【0018】このような予備偏向を受けると、電子ビー
ムがギャップ40の付近で所望する位置を通らないため
に収差(フォーカスぼけ)が生ずる。この距離は3本の単
位電子銃30B、30G、30Rが水平方向1列に配置
されている電子銃30を有する場合に特に重要である。
これはかかる構造を有するインライン型の電子銃30は
個々の単位電子銃30R、30G、30Bの直径を小さ
くせざるを得ず、結果として、電子ビームのわずかな予
備偏向が大きな収差を生ずる原因になる為でありこのた
め、距離L(mm)は相当な距離を必要としていた。
【0019】距離L(mm)はその性質上、コア51の
後端面51Aにおけるその内径D(mm)(図6にDで
示す)との比L/Dを単位として議論するのが一般的で
ある。実際、この方法により表示したL/Dの値は通常
0.9、相当に小さい場合でも0.8、画質をあまり問
題としない一部の小型(最大偏向角が90度程度)の廉価
形カラーブラウン管装置にあっても0.7程度が通常の
目安であった。
【0020】許されるL/Dの限度値のより一層具体的
な公式化には、単にフォーカスぼけの程度を客観的に評
価するだけでは不十分で、製品の商品としての立場から
の判断も必要である。当然ながら偏向角の大きいものは
予備偏向に起因するフォーカスぼけは大きくなること
と、偏向角の大きいものは概して高級指向品でそれだけ
画質も重視されることから、L/Dは大きくとられる。
【0021】この基準は至って主観的である。図7は、
最大偏向角θに対するL/Dの関係を説明するための図
である。蛍光面10の対角径が45cm(つまり、パネ
ル外形の対角径が20インチ)以上であり、偏向ヨーク
がS/T型(サドル/トロイダル型)である一般の家庭
用カラーブラウン管装置にあっては長年の経験及び製造
メーカー各社の市場における比較の蓄積の結果、最大偏
向角θ(度)に対するL/Dの値は図7に示すグラフに
おいて、L/Dが実線で示した直線 L/D = 0.0075θ − 0.025 ・・・(1) 以上の値を満足するように設計していた。つまり、L/
Dが L/D ≧ 0.0075θ − 0.025 ・・・(2) を満足するようにL/Dを設計していた。なおここで注
意すべきことは、上の基準(つまり(1)式)はこれま
でのカラーブラウン管の標準であるアスペクト比Kが4
/3の場合のL/Dの下限値であるということである。
つまり、暗黙の内にKが4/3よりも大きなアスペクト
比を有するカラーブラウン管装置についてもL/Dが適
用できる範囲の下限値として(1)式を適用していたた
め、Kが4/3よりも大きな値をもつときには、(1)
式の下限値よりも小さな値について、L/Dが実用上適
用できるかどうかの吟味は何らされていなかった。
【0022】一方、アスペクト比Kが4/3の場合、L
/Dの上限値は偏向角に関係なく1.2とみてよい。こ
れは、L/Dがこの程度まで大きくなると、偏向ヨーク
50の後方の漏洩磁界の電子ビームスポット径への影響
は無視できるようになる一方で、L/Dの増加とともに
電子ビームスポット径への像倍率の影響が大きくなっ
て、電子ビームスポット径が大きくなっていくためであ
る。この状況を図8に示す。図8は、L/Dの変化に対
するスポット径の変化を示すための図である。図8にお
いて、実線で示したものはL/Dによる像倍率の変化が
スポット径の変化に与える影響をグラフ化したものと、
L/Dの変化による偏向磁界がスポット径に与える影響
をグラフ化したものである。図8において、NTSとは
Not To Scaleを意味する。図8において、
点線で示したものはL/Dの変化に対するスポット径の
変化を示すグラフである。電子銃30はカソード32の
付近にできる電子ビームの集中点の像をギャップ40に
形成される電子レンズ(図示せず)により蛍光面10上
に集束させる装置である。この付近でL/Dの変化によ
るスポット径の大きさは漏洩磁界の影響と像倍率の影響
とに依存する。像倍率は、蛍光面10からギャップ40
の中央の位置までの距離をカソード32からギャップ4
0の中央の位置までの距離で割った値にほぼ等しい。図
8より、L/Dが1.2よりも大きいと、像倍率の影響
が大きくなりスポット径が増大し、L/Dが1.0程度
よりも小さいと漏洩磁界の影響が大きくなり、スポット
径が増大して行くのが分かる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーブラウン
管装置はかかるごとく構成されている。ところで最近に
なってカラーブラウン管装置が大型化し、さらに、カラ
ーブラウン管装置以外のディスプレイデバイスが進歩す
るに連れて、カラーブラウン管装置の欠点である奥行き
(全長)の短縮要求が一段と強くなってきた。
【0024】全長を短縮する手段としては、最大偏向角
θを大きくすることが有効であるが、この方法では偏向
角の値を114度とする114度偏向が技術的限界であ
り他に全長を短くするための有効な手段が見あたらなか
った。最近になって例えば米国特許第5,204,585号公
報、第5,412,277号公報のような技術が開示されてい
る。しかしながら、これらに記載された技術はいずれも
上述した内部導電膜6と高圧電極36に相当する電極の
間に電位差を設けることにより全長を短くすることを特
徴としており、それだけ構造が複雑でカラーブラウン管
装置が高価になり、難点のあるものであった。結局、通
常の家庭用テレビジョンなどに用いるカラーブラウン管
装置においては不満がありながら、全長に対して殆ど改
革のない設計が行われていた。
【0025】アスペクト比Kが4/3よりも大きい場合
でも、その下限値の値は(1)式、すなわち、アスペク
ト比Kが4/3のときの下限値の値を用いていた。これ
は、アスペクト比Kが4/3を越える場合について、L
/Dの下限値とアスペクト比Kとの関係に注目されてい
なかったためである。つまり、L/Dとアスペクト比K
との関係からL/Dの下限値を設計することは従来考え
られてはいなかった。
【0026】本発明は係る状況下にあって、フォーカス
特性を従来の実績に基づいたフォーカスの劣化範囲に抑
えるとともに、(1)式について、L/Dの下限値とア
スペクト比Kとの関係について着目し、L/Dの下限値
が従来の下限値(すなわち(1)式)よりも小さな値で
あることを発見し、L/Dを従来の下限値よりも小さな
値に設計したときでも、スポット径が従来と同程度であ
って、その全長が従来よりも短いカラーブラウン管装置
を提供することを目的とする。また、アスペクト比Kが
4/3よりも大きな値である16/9のとき、最大偏向
角θに対する実用可能なL/Dの下限値の値が従来考え
られていた下限値よりも小さな値であることを発見し、
かつL/Dの値を従来よりも小さな値に設計したときで
もスポット径が従来と同程度であり、かつ全長を従来よ
りも短くできるようなカラーブラウン管装置を提供する
ことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーブラウン
管装置は、略長方形であって、その対角径が45cm以
上であり、かつそのアスペクト比が4/3より大きな蛍
光面を設けたパネル、このパネルに接続するファンネ
ル、このファンネルに接続するネック部、このネック部
に接続するステム並びにネック部の内側に位置し、高圧
電極および該高圧電極よりもステム側にギャップを介し
て隣接する位置に設けた集束電極を備えた複数個の単位
電子銃からなる電子銃を有するカラーブラウン管と、カ
ラーブラウン管の管軸に垂直な断面が略円環形であるコ
ア、電子銃から放出する電子ビームを水平方向に偏向す
るためのコイルであって、その巻き方がサドル型である
第1の偏向コイルおよび電子銃から放出する電子ビーム
を垂直方向に偏向するためのコイルであって、その巻き
方がトロイダル型である第2の偏向コイルを有する偏向
ヨークとを具備するカラーブラウン管装置において、ギ
ャップの中央の位置とコアのステム側の端面との間の距
離をL(mm)、コアのステム側の端部の内径をD(m
m)、カラーブラウン管の最大偏向角をθ(度)および
アスペクト比をKとするとき、
【0028】
【数2】
【0029】を満足するものである。
【0030】この発明のカラーブラウン管装置は、アス
ペクト比が16/9であって、 0.003θ+0.14 ≦ L/D ≦ 0.63 を満足するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの実施の形態1のカラーブラウ
ン管装置を示す部分断面図である。図1において、従来
のものと同一の符号を付したものは従来と同一、または
これに相当するものを表す。図1において、35Aは集
束電極本体、35B、35C、35Dは集束補助電極で
ある。集束電極本体35A、集束補助電極35B、35
Cおよび35Dで1つの集束電極35を形成する。40
は高圧電極36の後端と集束電極35(詳しくは集束電
極本体35A)の前端との間に形成されるギャップであ
る。図2は、偏向ヨーク50を説明するための図であ
り、偏向ヨーク50をステム5側から見たときの図であ
る。図2において、従来のものと同一の符号を付したも
のは従来と同一、またはこれに相当するものを表す。図
2において、53は偏向ヨーク50の後端面である。、
54は1対のE型コア、55はE型コア54に巻いたコ
イルである。56は、偏向ヨーク50の磁界分布を適正
化(セルフコンバーゼンス)するために設けた補助磁界
発生装置である。補助磁界発生装置56は、1対のE型
コア54、E型コア54に巻いたコイル55を有する。
コイル55には、コイル52Vに流す垂直偏向電流に同
期した電流が流されている。
【0032】実施の形態1のカラーブラウン管装置は、
ギャップ40の中央の位置とコア51の後端面51A
(つまり、コア51のステム7側の端面)との間の距離
をL、コア51の後端面51A(つまり、コア51のス
テム7側の端部)の内径をD、アスペクト比をKとした
とき、従来よりも全長が短く、なおかつスポット径が従
来と同程度の大きさとなるL/D値を従来L/Dの下限
値((1)式)と考えられていた値よりも低い値に見い
だしたことを特徴とするものである。以下にこの見いだ
した値の根拠を説明する。
【0033】周知のように、カラーブラウン管はディス
プレイデバイスとしてはほぼ完成されており、画質はほ
ぼ満足できるデバイスであるが、その機械的な大きさ、
特に奥行きの長さは最大の欠点とされている。係る状況
下にあって発明者らは状況を打開すべく腐心し、代表的
なカラーブラウン管装置にS/T型(サドル/トロイダ
ル型)偏向ヨーク50を用いたものについて種々の実験
を行った結果、全長を規定している一つの要素であるネ
ック部4内での電子銃30の位置に関し次のような新規
な知見を得た。
【0034】まず、L/Dの値を小さくするとフォーカ
スぼけ(またはスポット径の増大)が生ずるのは主として
垂直偏向磁界の影響を受けるからである。すなわち、偏
向ヨーク50のトロイダル型と称する巻線からなる垂直
偏向コイル52Vによる垂直偏向の漏洩磁界によって電
子ビームがギャップ40に到達する前に予備偏向を受
け、結果としてギャップ40(付近に形成される集束レ
ンズ)の位置で電子ビーム束の外側部にある電子のうち
予備偏向されて更に外側に振られたものが蛍光面上で過
集束症状を示すのが最大の原因である。
【0035】また、水平偏向磁界の影響は、水平方向の
偏向角が一般に垂直方向のそれよりも大きいにもかかわ
らず非常に少ない。この原因は水平偏向コイル52Hが
サドル型の巻線であるためだけではなく、水平偏向させ
るために水平偏向コイル52Hに流す鋸歯状電流の周波
数が高いため電子銃電極内に渦電流が発生し、この渦電
流により発生する磁界が予備偏向磁界を打ち消している
影響が大きい為である。いずれにせよS/T型(サドル
/トロイダル型)の偏向ヨーク50の場合水平偏向磁界
によるビームの予備偏向によるスポット径の増大は事実
上無視できる。
【0036】また、電子ビームの垂直方向のスポット径
は、蛍光面上垂直偏向角の大きい上下端部、とくにコー
ナー部で問題となるが、コーナー部での電子ビームの垂
直方向のスポット径の値dVは、カラーブラウン管1の
画面(つまり蛍光面10)の対角径が一定なら、通常のS
/T型(サドル/トロイダル型)の偏向ヨーク50で
は、ほぼ次の近似式で表すことができる。即ち、 dV=F(I)(1.0+0.4/(L/D))tan(θV/2) ・・・(3) ここで、F(I)は電子銃30のタイプ及び偏向ヨーク5
0の細部構成に依って決定される電子ビームによる電流
Iの関数であり、またθVは垂直偏向角とする。
【0037】ただし、この近似式は、蛍光面の対角径が
45cm以上のカラーブラウン管装置に適用可能であ
り、かつアスペクト比Kが4/3のカラーブラウン管装
置にあっては、(3)式に適用できるL/Dの適用でき
る範囲は0.3以上1.2以下までとみなされる。
【0038】即ち、アスペクト比Kが4/3のとき、L
/Dが1.0を過ぎると(3)式のdvはわずかに減少
傾向を示すのに対し、実際のdvはL/Dが1.0を過
ぎるとほぼ一定になり、L/Dが1.2を越えると増加
傾向を示す。よってL/Dが1.2を越えると(3)式
のdvと実際のdvとの間に開きが生じる。ただし、アス
ペクト比Kが4/3よりも大きくなると、L/Dの適用
できる範囲の上限値は1.2よりも小さくなる。この詳
細は後述する。
【0039】ここで、L/Dが変化することは電子光学
的にはカソード32の付近にできる電子ビームの集中点
の像を蛍光面10上に作るための主として集束電極35
と高圧電極36との間に形成される電子レンズ(図示せ
ず)の像倍率が変化することになるが、この影響は
(3)式の中にまるめ込まれている。即ち、上述のよう
な影響を考慮に入れ、なおかつ(3)式によりdvの値
が近似して求められるようにL/Dの適用範囲を設定し
ているのである。
【0040】(3)式は従来一般には関心を持たれなか
ったL/Dを考慮した場合のdVに関する実験式であ
る。また、蛍光面10の上下端以外の部分ではL/Dの
影響は小さくなるので水平偏向の影響(例えば漏洩磁束
による予備偏向の影響は少なくても偏向ヨーク中の主偏
向磁界によりスポット径は増大する)の加わったコーナ
ー部だけを考察すれば良い。なお、Lが小さくなると像
倍率の変化により水平偏向および垂直偏向を行わない無
偏向の場合の電子ビームのスポットの径は小さくなる。
従って中央部を考える限り、L/Dが小さくなるとスポ
ット径は全体として小さくなり、L/Dは小さい方が望
ましい。
【0041】以上の考察から導かれる重要な結論は、S
/T型(サドル/トロイダル型)の偏向ヨーク50を使
用するカラーブラウン管装置にあっては、蛍光面10の
対角径及び最大偏向角θが同じであっても、アスペクト
比Kを大きくすれば、画質を損なわずにL/Dの値を従
来考えられていた値より小さくできる余地があるという
ことである。つまり、アスペクト比Kを4/3よりも大
きくすると、従来L/Dに適用できる範囲の下限値と考
えられていた値よりも低い値で、全長を短くでき、かつ
垂直方向の電子ビームのスポットの径が従来と同程度の
カラーブラウン管装置を得ることが可能であることが分
かった。以下にその詳細について述べる。
【0042】まず、従来アスペクト比Kが4/3の場合
に経験則として得られていた最大偏向角θに対するL/
Dの下限値((1)式)をKが4/3よりも大きな値に
ついても適用できる式の導出を行う。
【0043】一般に、アスペクト比K、最大偏向角θ、
垂直偏向角θVの間には次の関係がある。
【0044】
【数3】
【0045】蛍光面10は実際には曲面であるが、以下
では単なる平面とみなす。また、アスペクト比Kの値は
4/3よりも大きい。また、最大偏向角θは90度より
も大きい。一方(3)式において、スポット径中でL/
Dと偏向角の関係する部分をdV1とおく。つまり、
【0046】
【数4】
【0047】とおく。ここで、既に述べたK=4/3の
ときの関係(1)式を使えば、dV1の許される限度を最大
偏向角の関数で表すことができる。即ちまず(1)式を再
出すると、 L/D=0.0075θ−0.025 ・・・(1) 一方、カラーブラウン管装置のインチ数、最大偏向角θ
を固定して、アスペクト比Kを4/3とした場合につい
て(4)式を適用すると、
【0048】
【数5】
【0049】となる。従ってdv1の上限値をsup(d
v1)とすると、
【0050】
【数6】
【0051】(5)式、(7)式よりアスペクト比Kと
最大偏向角θの関数として許容されるL/Dの一般公式
は、
【0052】
【数7】
【0053】両辺にあるtan(θ/2)を払って整理す
ると、
【0054】
【数8】
【0055】これがアスペクト比Kが4/3を越える場
合、アスペクト比KとL/Dとの関係から算出したL/
Dの下限値である。
【0056】次に、L/Dの上限値について考察する。
先に述べたようにアスペクト比Kが4/3のとき、実用
的なL/Dの上限値は、1.2である。L/Dをこれ以
上大きくしても実用的には意味はない。このときのdv
は(5)式でK=4/3、L/D=1.2とおくと、 dv=(1.0+0.4/1.2)×0.6tan(θ/2) = 0.8tan(θ/2) ・・・(10)
【0057】アスペクト比Kが4/3よりも大きい場
合、L/Dを大きくしていってもdvが(10)式のdv
を越えなければ一応満足すべき値と考える。そこで、方
針的にアスペクト比Kが4/3よりも大きい一般的な場
合のL/Dの上限値を(10)式のdvを越えないよう
な値に設定すると、
【0058】
【数9】
【0059】(11)式において、両辺のtan(θ/
2)を払って整理すると、
【0060】
【数10】
【0061】となる。(12)式でKの値を種々に変え
てL/Dを計算すると、図3に示すようなグラフが得ら
れる。これは上に述べたような方針に基づいて、いわば
形式的に算出されたL/Dの上限値である。
【0062】しかし、実験によって、この形式的に算出
されたL/Dの上限値におけるdvの値は、単にKが4
/3の場合の上限値に一致するだけでなく、それぞれの
Kの値における実質的な上限値(これよりL/Dを大き
くしてもdvの値は小さくできない。)でもあることが
判明した。例えば、(12)式を用いて、Kが16/9
の場合の形式的な上限値を求めると0.63となる。こ
の近傍では(5)式はL/Dの増加とともにゆるやかに
減少するのに対し、実際のスポット径はこの付近では変
化を示さなくなり、L/Dを更に増すと明らかに増大に
転じる。このことは(5)式の適用可能なL/Dの上限
はアスペクト比Kとともに減少し、図3がその実質的上
限を示す図であることをも示している。この現象自体は
先に図8で述べた原理と同じ原理で説明できる。
【0063】(12)式において、カラーブラウン管装
置の最大偏向角θにも関係すると考えられる。例えば最
大偏向角θの大きなカラーブラウン管装置にあっては、
アスペクト比Kが一定であっても垂直偏向角が大きいの
でL/Dの上限値も大きいように考えられる。しかしな
がら、同じ蛍光面10のサイズを有するカラーブラウン
管装置同士で比較してみると、最大偏向角θの大きなカ
ラーブラウン管装置はこれよりも小さな最大偏向角θを
もつものに比べ蛍光面10とギャップ40との距離が小
さいためL/Dの変化に対する像倍率の変化も小さくな
る。結局、両者の効果が打ち消しあうことにより、L/
Dの上限値は最大偏向角θに依存しないような結果にな
ったと考えられる。
【0064】本願発明は、従来L/Dの下限値と考えら
れていた値、即ち(1)式よりも小さな値であって、か
つ(9)式よりも大きな値を採用することにより従来よ
りもカラーブラウン管装置の全長を短縮するという効果
を有する。特に、(9)式および(12)式を同時に満
足するような範囲でL/Dを設計するとdvの値を従来
と同程度にするとともに、カラーブラウン管装置の全長
を従来よりも短くすることが可能となる。本願発明で
は、L/Dの値が(9)式に近いほど全長の短縮の効果
が大きく、特に、最大偏向角θが90度以上、更に好ま
しくは100度以上であって、L/Dの値が(9)式で
算出される下限値に近い値を選ぶと全長短縮の効果が更
に大きい。
【0065】アスペクト比Kが4/3より大きい蛍光面
10の一例として、ここでは使用頻度の高いアスペクト
比Kが16/9場合を例に説明する。(9)式を用いてL
/Dの限度を計算すると次の値が得られる。
【0066】
【表1】
【0067】これを一次関数で近似したものを図4に示
す。図4において、アスペクト比Kが16/9のとき、
最大偏向角θとL/Dの下限値との関係は、 L/D = 0.003θ+0.14 ・・・(13) となる。よって、 L/D ≧ 0.003θ+0.14 ・・・(14) を満足するように選ぶとよい。なおL/Dの上限値とし
ては、(12)式および図3よりアスペクト比Kが16
/9のときには0.63となる。結局、アスペクト比K
が16/9のとき最大偏向角θに対するL/Dの範囲は 0.003θ+0.14≦L/D≦0.63 ・・・(15) とする。従来の下限値と0.63とを比較すると、
(1)式より、 0.63 < 0.0075θ−0.025 ・・・(16) (但し、θ≧90(度))となり、θが90度以上の場
合、従来適用できるとは考えられていなかったL/Dの
下限値((1)式)よりも低い値の下限値を有する範囲
((15)式)で、カラーブラウン管装置の全長を短く
するとともにそのスポット径dvを従来と同程度の値に
することが可能となる。
【0068】L/Dを小さくすることは、たとえ従来の
程度であるといえども多少はスポット径dVを損なうの
は当然である。従って、全長の短縮がそれだけ評価出来
る管種で本発明を採用するべきである。この観点からす
ると、偏向角がある程度以上大きい管種への採用が好ま
しい。即ち標準的な製品の内、特に最大偏向角θが10
0度未満のものはファンネル3の長さが比較的に長く、
全長に占める電子銃部分の比率が小さいのと、経済性を
それほど損なわず偏向角を大きくする余地がある。よっ
て本発明は最大偏向角θが100度以上の製品への適用
が特に推奨される。なおこれに関して、(9)式は、
(2)式と比較すると、アスペクト比Kが大きくなると
生じるL/Dを小さくできる余地が、最大偏向角θの大
きい物ほど大きくなることを示しているのも注意すべき
である。
【0069】よってこれらのことを考慮に入れると、D
の値が一定である場合、最大偏向角θを100度以上に
し、L/Dの値を(15)式を満足する範囲にすること
により、カラーブラウン管装置の全長をより短縮でき
る。更に、L/Dの値が(9)式の値に近いほど短縮で
きる長さは大きくなる。
【0070】実施の形態2.上述の数式の妥当性を確認
するために、図1の構成を有するカラーブラウン管装置
においてスポット径の測定を行った。測定においては、
以下のような値を設定し、水平方向のスポット径および
垂直方向のスポット径(dv)を測定した。
【0071】 カラーブラウン管1のサイズ:28インチ形 最大偏向角 :106度 水平偏向角 :96度 垂直偏向角 :62度 蛍光面の水平軸径:575.2mm 蛍光面の垂直軸径:323.6mm アスペクト比 :16/9 ネック部4の外径:29.1mm 全長 :425mm 垂直偏向コイル52Vの巻線の形 :トロイダル形 コア51の後端面51Aの内径(図1のD):50mm コア51の後端面51Aと電子銃30のギャップ40 の中央との間の距離(図1のL) :24.1mm L/D :0.482 電子銃のタイプ:日本電子機械工業会に登録されている
WTDS型名W66LFU61Xに用いられていると同
じ物を使用。なお偏向ヨーク50としては、図2に示し
たE型コア54にコイル55を巻いた補助磁界発生装置
56を取り付けていない通常のS/T型(サドル/トロ
イダル型)偏向ヨークを使用した。
【0072】スポット径dvを測定する実験を行う際、
カラーブラウン管装置を陽極電圧(内部導電膜6から高
圧電極36に印加される電圧)30kV、集束電極35
を陽極電圧の約28%の電圧で画面中央に着目して最適
に微調整する条件で動作させたとき、蛍光面10のコー
ナー部における垂直方向のスポット径および水平方向の
スポット径は次のようであった。 水平方向のスポット径 :8.3mm 垂直方向のスポット径(dv) :4.0mm
【0073】次に、コア51の後端面51Aと電子銃3
0のギャップ40の中央との間の距離(図1のL)の値を
31.0mmにし、他の条件は上述の条件でスポット径
の測定を行うと次のような結果を得た。(このときのL
/Dは0.62である) 水平方向のスポット径 :8.4mm 垂直方向のスポット径(dv) :3.1mm
【0074】なお上のデータは、3本並んでいる単位電
子銃の中央のものに付いての値であり、ビーム電流I=
4.0mAである。ここで、中央の単位電子銃30Gに
着目しているのは、この電子ビーム(センタービーム)が
視覚的に感度が高く解像度を実質的に支配している緑色
の蛍光面を発光させるビームであるためである。サイド
ビームのdvは、本実施例では、Lを小さくした影響
は、センタービームよりむしろ少なかった。またI=
4.0mAはこの種の電子銃にあっては実用的に殆どピ
ーク電流とみなされる値であるが、より少ない電流値で
は、Lを小さくした影響は、このピーク電流より少なか
った。
【0075】なお、実験式(3)式との整合性をみるた
め、同じ構成で単に電子銃の位置のみをL=44.1m
m(L/D=0.882)とした場合の垂直方向のスポ
ット径および水平方向のスポット径を測定すると、 水平方向のスポット径 :8.6mm 垂直方向のスポット径(dv) :3.2mm となる。この結果から、垂直方向のスポット径の値は従
来と同程度のdvが得られているのがわかった。また水
平方向のスポット径は従来よりもよくなっているのが分
かった。この結果から、実施の形態2のカラーブラウン
管装置において、L/D=0.482および0.62の
場合は、水平方向のスポット径がはっきりとよいことが
わかる。
【0076】更にこの電子銃を同じ偏向角でアスペクト
比が4/3のブラウン管に用いてL=44.1mmとし
た場合にはコーナー部でのdvは3.9mmであった
(同じ偏向角及びサイズのアスペクト比4/3のバルブ
が入手できないので、これに近い仕様の実験管からの内
挿値である)
【0077】実施の形態2のカラーブラウン管装置が従
来と異なる最大のポイントはL/Dの値として、従来の
下限値として考えられていた値よりも小さな値を採用し
た点である。(従来はこの偏向角ではL/Dが0.88
2という値はひとつの標準である。)。実施の形態2で
はL/Dの値を0.482および0.62とした例につ
いて説明した。従来のカラーブラウン管装置では、上述
のような条件ではその下限値として(2)式より、θに
106(度)を代入すると L/D ≧ 0.77 ・・・(17) となるように設計していたのに対し、実施の形態1のカ
ラーブラウン管装置では、L/Dの値が従来考えられな
かった範囲にある値、すなわち(15)式よりθが10
6度のとき、L/Dの範囲として 0.46 ≦ L/D ≦ 0.63 ・・・(18) を採用しても、垂直方向のスポット径は従来と同程度で
あり、および水平方向のスポット径は従来よりも良くな
るという結果が得られた。
【0078】従来L/Dの下限値は(17)式より0.
77であったのに対し、実施の形態2のカラーブラウン
管装置ではL/Dの値として0.63を採用すると、最
低でも、 50×(0.77−0.63)=7.0mm 長さを短縮することが可能となる。実施の形態2では、
従来のL/Dの具体的な数値として0.882の場合の
実験結果について説明した。この採用した値による全長
短縮効果はL/Dが0.482の場合には、 50×(0.882−0.482)=20mm L/Dが0.62の場合には、 50×(0.882−0.62)=13.1mm であり、Dが一定の場合、全長をL/Dが0.48の場
合20mm、L/Dが0.62の場合13.1mm短縮
することが可能となり、かつ垂直方向のスポット径は従
来と同程度であって、水平方向については従来よりも小
さくすることが可能となる。
【0079】実施の形態3.上述の数式の妥当性を確認
するために、図1の構成を有するのカラーブラウン管装
置においてスポット径の測定を行った。測定において
は、以下のような値を設定し、水平方向のスポット径お
よび垂直方向のスポット径(dv)を測定した。
【0080】 ブラウン管1のサイズ:32インチ形 最大偏向角 :106度 水平偏向角 :96度 垂直偏向角 :62度 蛍光面の水平軸径 :661.0mm 蛍光面の垂直軸径 :371.5mm アスペクト比 :16/9 ネック部4の外径 :29.1mm 全長 :479.2mm 垂直偏向コイル52Vの巻線の形 :トロイダル形 コア51の後端面51Aの内径(図1のD) :50mm コア51の後端面51Aと電子銃30の ギャップ40の中央との間の距離(図1のL):30mm L/D :0.60 電子銃のタイプ:日本電子機械工業会に登録されている
WTDS型名W76LHJ061Xに用いられていると
同じ物を使用
【0081】スポット径を測定する実験を行う際、カラ
ーブラウン管装置を陽極電圧32kV、集束電極35を
陽極電圧の約29%の電圧で画面中央に着目して最適に
微調整する条件で動作させたとき、蛍光面10のコーナ
ー部における垂直方向のスポット径および水平方向のス
ポット径は次のようであった。 水平方向のスポット径 :7.3mm 垂直方向のスポット径(dV):3.6mm
【0082】次に、コア51の後端面51Aと電子銃3
0のギャップ40の中央との間の距離(図1のL)の値を
31.0mmにし、他の条件は上述に述べたような条件
でスポット径の測定を行うと次のような結果を得た(こ
のときのL/Dは0.62である)。 水平方向のスポット径 :7.5mm 垂直方向のスポット径(dv) :3.0mm
【0083】実施の形態3でスポット径が実施の形態2
の場合より相対的に小さいのは、電子銃、陽極電圧、偏
向ヨークの相違のためである。つまり、上述のような相
違があるために(3)式中のF(I)が実施例1と異な
るためである。なお偏向ヨーク50としては、通常のS
/T型(サドル/トロイダル型)偏向コイルに加えて図
2に示すように、一対のE型コア54にコイル55を巻
いた補助磁界発生装置を偏向ヨーク50の後端面53に
取り付けている。これはセルフコンバーゼンスの為であ
り、コイル52Vに流す垂直偏向電流に同期した電流が
流されている。
【0084】ここでも(3)式との整合性をみるため
に、上述した構成とL以外は同じ構成で単に電子銃の位
置のみをL=45.0mm(L/D=0.90)とした
場合は、 水平方向のスポット径 :7.6mm 垂直方向のスポット径(dV):3.0mm
【0085】実施の形態3のカラーブラウン管装置が従
来と異なる最大のポイントはL/Dの値として、従来の
下限値として考えられていた値よりも小さな値を採用し
た点である。実施の形態3ではL/Dの値を0.62お
よび0.60とした例について説明した。従来のカラー
ブラウン管装置では、上述のような条件ではその下限値
として(2)式より、θに106度を代入すると L/D ≧ 0.77 ・・・(19) となるように設計していたのに対し、実施の形態1のカ
ラーブラウン管装置では、L/Dの値が従来考えられな
かった範囲にある値、すなわち(15)式よりθが10
6度のとき、L/Dの範囲として 0.46 ≦ L/D ≦ 0.63 ・・・(20) の範囲内の値を採用しても、垂直方向のスポット径は従
来と同程度であり、水平方向のスポット径は従来よりも
良くなるという結果が得られた。
【0086】従来、L/Dの下限値は(19)式より
0.77であったのに対し、実施の形態3のカラーブラ
ウン管装置ではL/Dの値として0.63を採用する
と、最低でも 50×(0.77−0.63)=7.0mm 長さを短縮することが可能となる。実施の形態3では、
従来のL/Dの具体的な数値として0.90の場合の実
験結果について説明した(従来は最大偏向角θが106
度のときでは、L/Dが0.90程度はひとつの標準で
ある。)。この採用した値による全長短縮効果はL/D
が0.62の場合には、 50×(0.90−0.62)=14mm L/Dが0.60の場合には、 50×(0.90−0.60)=15mm であり、Dが一定の場合、全長をL/Dが0.62の場
合14mm、L/Dが0.60の場合15mm短縮する
ことが可能となり、かつ垂直方向のスポット径は従来と
同程度であって、水平方向については従来よりも小さく
することが可能となる。
【0087】なお実施の形態2及び3とも、距離Lを小
さくするとセルフコンバーゼンスの為に偏向ヨーク50
に必要な磁界分布が変化し、偏向コイル本体の巻線分布
の微調整が必要であるが、この調整のスポット径への影
響は小さかった。
【0088】
【発明の効果】この発明のカラーブラウン管装置は、L
/Dとアスペクト比Kとの関係を
【0089】
【数11】
【0090】を満足するようし、この範囲にL/Dの値
が入るように設計することにより、フォーカス特性の実
用性を損なわずにカラーブラウン管装置の全長を短縮で
きる。
【0091】この発明のカラーブラウン管装置は、アス
ペクト比Kが16/9のとき、 0.003θ+0.14≦ L/D ≦0.63 を満足するようにL/Dの値を設計することにより、フ
ォーカス特性の実用性を損なわずにカラーブラウン管装
置の全長を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のカラーブラウン管装置の部分
断面図である。
【図2】 実施の形態1のカラーブラウン管装置におい
て、偏向ヨークをステム側から見たときの図である。
【図3】 アスペクト比KとL/Dの上限値との関係を
示す図である。
【図4】 アスペクト比Kが16/9のとき、最大偏向
角θとL/Dの下限値との関係を示す図である。
【図5】 従来のカラーブラウン管装置の構成を示す図
である。
【図6】 従来のカラーブラウン管装置の部分断面図で
ある。
【図7】 従来のカラーブラウン管装置において、最大
偏向角θとL/Dの下限値との関係を示す図である。
【図8】 従来のカラーブラウン管装置において、L/
Dとスポット径との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 カラーブラウン管 2 パネル 3 ファン
ネル 4 ネック部 5 ステム 6 内部導
電膜 7 ステムリード 10 蛍光面 20 シャド
ウマスク 21 通過孔 30 電子銃 30B、30G、30R 単位電子銃
31 ヒーター 32 カソード 33 第1のグリッド
34 第2のグリッド 35 集束電極 35A 集束電極本体 35B、35C、35D 集束補助電極 36 高圧電極 37 絶縁部材
38 バネ 39 カップ状部材 40 ギャップ 52H 水
平偏向コイル 52V 垂直偏向コイル 53 後端面 54 E
型コア 55 コイル 56 補助磁界発生装置 100 電子ビーム
フロントページの続き (72)発明者 岩上 誠 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 湯浅 真純 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−24250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76 H01J 29/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略長方形であって、その対角径が45c
    m以上であり、かつそのアスペクト比が4/3より大き
    な蛍光面を設けたパネル、該パネルに接続するファンネ
    ル、該ファンネルに接続するネック部、該ネック部に接
    続するステム並びに前記ネック部の内側に位置し、高圧
    電極および該高圧電極よりも前記ステム側にギャップを
    介して隣接する位置に設けた集束電極を備えた複数個の
    単位電子銃からなる電子銃を有するカラーブラウン管
    と、 前記カラーブラウン管の管軸に垂直な断面が略円環形で
    あるコア、前記電子銃から放出する電子ビームを水平方
    向に偏向するためのコイルであって、その巻き方がサド
    ル型である第1の偏向コイルおよび前記電子銃から放出
    する電子ビームを垂直方向に偏向するためのコイルであ
    って、その巻き方がトロイダル型である第2の偏向コイ
    ルを有する偏向ヨークとを具備するカラーブラウン管装
    置において、 前記ギャップの中央の位置と前記コアのステム側の端面
    との間の距離をL(mm)、前記コアのステム側の端部
    の内径をD(mm)、前記カラーブラウン管の最大偏向
    角をθ(度)および前記アスペクト比をKとするとき、 【数1】 を満足することを特徴とするカラーブラウン管装置。
  2. 【請求項2】 アスペクト比が16/9であって、 0.003θ+0.14 ≦ L/D ≦ 0.63 を満足することを特徴とする請求項1に記載のカラーブ
    ラウン管装置。
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