JP3534133B2 - 引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオソフト又はオー
ディオソフト及びゲームソフト等の販売店やレンタル店
において、これらを記憶してケース（薄型箱体）に納め
た記憶媒体や、又はパッキングをされた関連書籍等の薄
型箱体を分類して陳列する際の陳列用ディバイダーに関
し、特に、多様な陳列棚に融通して使用できて展示上目
立つものに関する。

【０００２】

【従来の技術】ビデオソフト等のテープ状記憶媒体やＣ
Ｄ（コンパクトディスク）等の円盤状記憶媒体（以下、
省略して記憶媒体という）の販売店やレンタル店におい
ては、これら記憶媒体を多様な薄型箱体に収納した商品
をニーズに合わせて分類し、各分類の境目が来客に一目
で分かり易く書架状の陳列棚に展示する際に、多数の薄
型箱体が複数の群れに分類された境目に挟んで陳列棚に
展示し、それぞれの分類の識別を来客に分かり易く表示
することが重要であり、このための薄型箱体の陳列用デ
ィバイダーが種々提案されている。

【０００３】図４は、従来の流用型の陳列用ディバイダ
ーを説明する説明図であり、その表紙表示式による陳列
状態を示す。図４において、この陳列用ディバイダー１
は、書籍状に形成されて薄型の立方体状をなす薄型箱体
からなる記憶媒体の収納ケース２・・・２と同一のもの
を流用し、分類された商品群を識別するための表示を施
した識別ラベル３，４を貼付する流用型である。この流
用型における表紙表示式は、識別ラベル４を空の収納ケ
ース２の書籍状の外観における表紙面５に貼付し、この
陳列用ディバイダー１を複数の群れに分類して陳列され
た記憶媒体の収納ケース２・・・２の境目に挟んでい
る。

【０００４】従って、書架状の陳列棚６の奥７に陳列用
ディバイダー１を押しつけるか、この奥７と間隔を置く
ための図示しないスペーサを介して手前に迫り出して、
陳列用ディバイダー１の表紙面５側を展示するので、大
型の目立ち易い識別ラベル４を活用できるが、陳列棚６
の展示スペースを広く専有してしまう。展示スペースを
節約するには背表示式の流用型が用いられ、これは識別
ラベル３を空の 収納ケース２の書籍状の外観における背
８側に貼付して、これを陳列棚６に柵状に重ねて並べて
奥７に押しつけるか、図示しない別のスペーサを介して
手前に迫り出させて背８側を展示するようになってい
る。これらは、いずれも陳列棚６に陳列用ディバイダー
１を展示した際に、来客に対する視覚的な形状及び寸法
等の展示状態が他の収納ケース２・・・２群と必然的に
一様になっていることが特徴である。その際、これらの
単純な収納ケース２の他に防犯型の収納ケースも近年よ
く使用されるようになった。

【０００５】図５は図４に示す収納ケース２を防犯型の
収納ケース２０とした場合の説明図である。図５におい
て、この防犯型の収納ケース２０は、記憶媒体を収納す
るケース本体２１と、記憶媒体の収納及び取り出しのた
め開閉する蓋２２と、蓋２２を固定化する防犯キー２３
とからなっており、これらケース本体２１と蓋２２を防
犯キー２３の反対側で開閉自在に係止し、防犯キー２３
により閉じた蓋２２の開放を抑止して記憶媒体の万引き
を防ぐようになっている。このケース本体２１は、防犯
キー２３を摺動させる２本のスライドレール２４，２４
と、防犯キー２３の引っ掛かりをラッチする突出部２５
と、防犯キー２３を突き当てて余分な摺動を防ぐストッ
パ２６とをケース本体２１の腹２７側に付加的に設ける
他は、図４に示す収納ケース２と同様である。

【０００６】前記防犯キー２３は、ケース本体２１の厚
みとほぼ同一の幅を有する板材の片面に、２本のスライ
ドレール２４に嵌合をして摺動する図示しない摺動部
と、突出部２５に係止する係止部２８とを設けている。
前記摺動部を２本のスライドレール２４に嵌合させてス
トッパ２６まで摺動しつつ、防犯キー２３をラッチして
ケース本体２１に固定化する一方で、この固定化された
状態は専用の工具により解除できるようになっている。
最近は、これら付加価値を有する防犯型の収納ケース２
０を量販店やレンタル店で使用し、店舗の奥や見通しの
効かないコーナーに多用して、万引きの防止に努めるよ
うになった。一方、陳列用ディバイダーには、前記流用
型の他、用途を限定した専用型のものもある。

【０００７】図６は、図４における専用型の陳列用ディ
バイダーの一例を説明する説明図である。図６におい
て、専用型の陳列用ディバイダー９は、図４に示す収納
ケース２・・・２と異なる専用の形状又は寸法を有する
専用型であり、収納ケース２と同様に堅牢な外形の図示
しないモールド成型品もあるが、一般的には成型用の金
型を省き素材も安価なものとするため薄手の板材を折り
畳み、簡単に接着して箱状をなすものである他は、図４
に示す陳列用ディバイダー１と同様である。

【０００８】前記専用型の陳列用ディバイダー９には高
さ又は奥行きが収納ケース２より一回り大きい突出式に
形成したものが有り、前記背表示式の陳列状態において
来客に向けて視覚的に突出させ、陳列用ディバイダー９
の展示を意図的に不揃いとして目立たせるようになって
いる。また、厚み方向を充分に大きく取って奥７との間
にスペーサを不要とし、前記表紙表示式の陳列状態に使
用するようになっているものが有る。これらは、いずれ
も安価であるが軽量で軟弱な構造を有するので、隣接す
る収納ケース数が減少すると横倒れや横ずれが起こり易
いのが欠点である。

【０００９】図７は図４における陳列棚を説明する説明
図であり、図７（ａ）は陳列棚を全体的に示すもので、
図７（ｂ）は図７（ａ）における１つの棚を拡大して示
すものである。図７（ａ）において、この陳列棚６は、
奥７との間に陳列スペースを有する水平方向の複数の棚
６０・・・６０を上下に並べて配置している。図７
（ｂ）において、これらの棚６０・・・６０は、複数の
腕部６１，６１を介して支柱６２，６２に支持されてお
り、やや斜め上向きに形成されて来客の目線の高さから
棚６０・・・６０上の収納ケース２・・・２のタイトル
が視覚的に認められ易いようになっている。

【００１０】それぞれの棚６０・・・６０は、薄板を断
面がＬ字状となるように折り曲げて背板６５と底板６６
を形成し、上下の縁辺６７，６８を安全のためにコの字
状に折り曲げたものがある。この場合、底板６６は、展
示すべき商品が落下しない程度の奥行きを有し、ビデオ
ソフト用の陳列棚ではおよそ８０ｍｍ前後であり、この
ままでは突出式の陳列用ディバイダー等には落下し易い
不安定なものと言える。背板６５は、上部の縁辺６７の
厚みが１２ｍｍ前後と１８ｍｍ前後のものがあり、一般
的に、これら２種類のものが市場に多く出回っている。
以上の図７における各棚６０・・・６０を別体に設ける
ものの他にも、各背板６５・・・６５を上下断続的に、
又はそれぞれを横桟として設け、陳列棚６における上下
断続的な奥７・・・７を形成したものもある。

【００１１】また、図７の（ｂ）に示すように、背板６
５には薄板状のセパレータを差し込むための複数の溝６
９・・・６９を収納ケース２の厚みとほぼ同じ間隔で有
するものも有る。この場合には、各背板６５・・・６５
を上下連続的に設けて上下連続的な奥７・・・７を形成
するものに適している。元々、これらの陳列棚６は、ビ
デオソフト及びゲームソフトやコンパクトディスク等各
種の収納ケース２の陳列に兼用され、各用途に合わせて
上下の棚間隔（矢印）ｄ・・・ｄ（図７（ａ）参照）が
異なるので、背板６５の高さ（矢印）ｈ・・・ｈ（図７
（ｂ）参照）を様々に形成しているのが一般的である。
更に、陳列棚６の全体の高さ自体が異なる複数のものを
同一店舗内で融通的に使用する際に、一部の棚間隔（矢
印）ｄ・・・ｄを局所的に狭めて全体の高さを抑えるこ
ともあった。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の陳列用
ディバイダーを使用し、大量販売及びレンタルにおける
展示に活用しようとする際、次に述べるような問題点が
あった。 （１）流用型の陳列用ディバイダーは、陳列棚に展示し
た際の視覚的な形状及び寸法等の展示状態が他の収納ケ
ース群と必然的に一様になってしまうので、収納ケース
群の分類境界と各分類の識別を陳列棚に対する来客の視
覚に訴える効果が乏しかった。 （２）専用型の陳列用ディバイダーは、横倒れや横ずれ
を防止するため背板にマグネット・テープを接着すると
しても、このマグネット・テープはビデオソフト等の商
品の磁化内容を傷める恐れがあるので微弱なものしか使
用できず、両面接着テープでは逆に陳列用ディバイダー
を取り外して移動させることができなくなってしまう。
いずれにしても、大型の識別ラベルの使用はできても外
形はぶかぶかで見栄えが悪い。 （３）また、流用型と専用型の陳列用ディバイダーは、
いずれも表紙表示式では陳列棚における余計なスペース
を浪費して不経済である。 （４）更に、同一店舗内の複数の陳列棚相互に、又は同
一陳列棚の複数の棚相互において、様々な高さの背板に
陳列用ディバイダーを融通的に使用することができなか
った。本発明は前述のような問題点に鑑み、簡素な形態
にも拘らず複数の陳列棚に融通して使用できて、展示上
目立つ引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダーを提
供することを課題とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明では次の手段を構成した。 （１） 陳列棚に柵状に並べて陳列された多数の薄型の
箱体を複数の群れに分類し、分類される各箱体群の境目
に挟んで、それぞれの箱体の分類の識別を表示する陳列
用ディバイダー（１０）において、陳列棚の各棚におけ
る背板（６５）に引っ掛ける引っ掛け具（１１）を、前
記背板（６５）の高さに合う位置に上下に摺動調節し得
るよう陳列用ディバイダー（１０）の、陳列棚の背板
（６５）側（陳列用ディバイダーの背面）に設けたスラ
イドレール（１３）に、摺動可能に設けたことを特徴と
する引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダー。 （２） 前記引っ掛け具（１１）は、鍬形状に突出させ
て陳列棚の背板（６５）における上部の縁辺（６７）に
跨がるように構成したことを特徴とする請求項１に記載
の引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダー。 （３） 前記引っ掛け具（１１）は、フォーク状に突出
させて差し込み部（１９）を設け、この差し込み部（１
９）を陳列棚の背板（６５）に形成した隣接する２つの
溝（６９）に差し込むように構成したことを特徴とする
請求項１に記載の引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバ
イダー。 （４） 前記スライドレール（１３）は、２本を離隔し
て陳列用ディバイダー（１０）の、陳列棚の背板（６
５）側（陳列用ディバイダーの背面）に設けたことを特
徴とする請求項１に記載の引っ掛け型の薄型箱体の陳列
用ディバイダー。

【００１４】

【作用】本発明の引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバ
イダーは、前記のように、各棚の背板（６５）に離隔し
て引っ掛ける引っ掛け具（１１）が陳列用ディバイダー
（１０）の、陳列棚の背板（６５）側（陳列用ディバイ
ダー（１０）の背面（１２））に突出して設けられ、こ
の引っ掛け具（１１）は、陳列用ディバイダー（１０）
の背面（１２）に設けたスライドレール（１３）に上下
に摺動させ、棚の背板（６５）の高さに合う位置に調節
するようになっている。また、この引っ掛け具（１１）
は、鍬形状に突出させられて、棚の背板（６５）の上部
の縁辺（６７）に跨がせらて陳列用ディバイダー（１
０）が支持されるか、又は、フォーク状に突出させられ
て、棚の背板（６５）に隣接して形成した２つの溝（６
９）に差し込まれて陳列用ディバイダー（１０）が支持
される。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の引っ掛け型の薄型箱体の陳列
用ディバイダーの実施例を、図面を参照して詳しく説明
する。なお、前記従来例における同じ部分については各
図面に同一の符号を付して説明する。図１は本発明の引
っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダーの第１の実施
例の説明図である。この第１の実施例は、前記陳列棚の
背板６５の上部の縁辺６７に引っ掛ける引っ掛け具１１
が主要部である。

【００１６】また、この引っ掛け具１１は、書籍状の薄
型箱体の陳列用ディバイダーの背面１２に設けた２本の
スライドレール１３，１３に上下に摺動可能に設けら
れ、棚の背板６５の高さ（矢印）ｈに合う位置に調節す
ることができるように構成する。前記スライドレール１
３は、引っ掛け具１１の摺動中における蛇行の抑止効果
を高めるため２本を設けたが、引っ掛け具１１が１本の
スライドレール１３を跨いで抱え込み、この蛇行を充分
に抑止するものであれば１本であってもよい。

【００１７】前記スライドレール１３は、１本を設ける
場合は断面をＴ字状とし、その中線部分を縦方向に２本
に割って、それぞれを書籍状の薄型箱体の陳列用ディバ
イダーの背面１２側における薄型箱体の本体と蓋の両方
に各々直立させて設ける。また、スライドレール１３を
２本を設ける場合は、それぞれの断面をＬ字状とし、そ
れぞれの一端を前記同様に、薄型箱体の本体と蓋の両方
に離隔して直立さて設ける。なお、前記ストッパ１７は
必ずしも設けなくても良い。

【００１８】また、スライドレール１３が２本の場合
は、図５における防犯型の収納ケース２０の防犯キー２
３に代えて、この引っ掛け具１１を設ける他は図５にお
ける従来例の防犯型の収納ケース２０と同様となる。つ
まり、前記収納ケース本体２１を薄型箱体の陳列用ディ
バイダーとして流用することができる。

【００１９】前記引っ掛け具１１は、２本のスライドレ
ール１３，１３と嵌合してストッパ１７に突き当たるま
で摺動する嵌合部１６と、この嵌合部１６から鍬形状に
突出する鍬形部１４とからなっている。また、嵌合部１
６からフォーク状に突出して鍬形部１４の両側端で外側
に直立する２つのリブ部１５，１５を鍬形部１４に形成
して機械的な強度を補強することができる。

【００２０】これらの部材は、合成樹脂又は金属を素材
として一体成型化するのが望ましいが、それぞれを別体
に形成して結合してもよい。前記鍬形部１４は、その幅
を陳列用ディバイダー１０の厚みとほぼ同じ寸法とし、
陳列棚の背板６５の上部の縁辺６７に跨がって陳列用デ
ィバイダー１０の全体の荷重を支えている。この鍬形部
１４が形成するコの字状の間隔は、陳列棚の背板６５の
上部の縁辺６７の厚みより若干大きい間隔を持たせるの
がよい。

【００２１】前記２つのリブ部１５，１５の間隔は、相
互の間隔を陳列用ディバイダー１０の厚みとほぼ同じ寸
法とし、鍬形部１４の機械的な強度を補って引っ掛け具
１１の構造を維持している。前記嵌合部１６は、陳列用
ディバイダー１０の背面１２側と陳列棚の背板６５の隔
たりを所定間隔に維持する厚みに形成し、この間隔は陳
列棚に陳列する収納ケース２・・・２群の全面より前方
に陳列用ディバイダー１０を突出させる程度がよい。

【００２２】図２は、図１に示す陳列用ディバイダー１
０の第１の実施例の取扱要領を説明する説明図である。
この図２において、任意の陳列棚に陳列されている収納
ケース群における任意の位置を選び、陳列用ディバイダ
ー１０をその背面１２側から収納ケースの間に割り込ま
せて、前記引っ掛け具１１の高さを陳列棚の背板６５の
高さ（矢印）ｈに調整し、陳列棚の上部の縁辺６７に前
記引っ掛け具１１の鍬形部１４を引っ掛けて、陳列用デ
ィバイダー１０の位置と姿勢を半固定化する。陳列棚に
陳列した隣接する収納ケースの展示数が減少した際に
は、前記引っ掛け具１１を陳列棚の背板６５の上部の縁
辺６７に沿って左右に摺動させ、陳列用ディバイダー１
０の展示位置をずらせばよい。

【００２３】図３は本発明による第２の実施例を説明す
る説明図である。この第２の実施例は、第１の実施例に
おける引っ掛け具１１の鍬形部１４及びリブ部１５に代
えて、陳列棚の背板６５に形成した隣接する２つの溝６
９，６９に差し込む差し込み部１９を引っ掛け型の陳列
用ディバイダー１０の背面に付加的に設ける他は、第１
の実施例と同様である。すなわち、前記差し込み部１９
は、図１に示す引っ掛け具１１における鍬形部１４を排
除し、新たな２つのリブ部１５，１５を前記溝６９の間
隙に合わせて薄く、溝６９の長さに合わせて短く、陳列
棚の背板６５の厚みに合わせて図１に示す嵌合部に１６
に近接させて形成する他は、図１に示す引っ掛け具１１
と同様である。

【００２４】この新たな２つの差し込み部１９は、その
厚みを薄くすることから金属を素材として別体に形成し
て結合するのもよい。また、取扱要領も、この差し込み
部１９を陳列棚の背板６５の２つの溝６９，６９に差し
込んで引っ掛け、引っ掛け型の陳列用ディバイダー１０
の位置と姿勢を半固定化する他は、第１の実施例におけ
る取扱要領と同様である。なお、本発明は前述の実施例
にのみ限定されるものではなく、その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論で
ある。

【００２５】

【発明の効果】本願発明の陳列用ディバイダーは、以上
説明したように構成したので、次のような効果がある。 （１）陳列棚の各棚における背板の上部の縁辺に引っ掛
ける引っ掛け具を、陳列棚の背板の高さに合う位置に上
下に摺動調節し得るよう陳列用ディバイダーの、陳列棚
の背板側（陳列用ディバイダーの背面）に設けたスライ
ドレールに、摺動可能に設けたので、背板の高さが異な
る陳列棚にも、この引っ掛け具を、上下摺動させて調整
して係止させることができ、同一店舗内又は同一陳列棚
における様々な高さの陳列棚の背板に融通的に使用する
ことができる。 （２）また、前記引っ掛け具を、陳列用ディバイダーの
背面から、陳列棚の背板側に突出させているので、この
陳列用ディバイダーを陳列棚に展示させた場合に、この
陳列用ディバイダーの正面側が他の収納ケース群の正面
から突出して、展示状態が他の収納ケース群と視覚的に
区別され、収納ケース群の分類境界と各分類の識別が陳
列棚に対する来客の視覚に訴える効果が向上する。 （３）また、陳列用ディバイダーの背面に設けた引っ掛
け具や差し込み部により、陳列用ディバイダーが陳列棚
の背板に半固定化されるので、また、陳列用ディバイダ
ーが薄型箱体で厚みを有するので、隣接する収納ケース
の展示数が減少しても、単独でも横倒れや横ずれが起こ
らない。 （４）また、この陳列用ディバイダーは、既存の防犯型
の収納ケースを部分的に使用できるので、陳列用ディバ
イダーの設計すべき新たなモールドの型の数が減少して
製造コストを低減でき、また、高価な堅牢型の収納ケー
スを安価に利用できるので、経済的であるばかりか外形
も見栄えが良い。（５）また、この陳列用ディバイダーは、書籍状の薄型
箱体であるのでその前面（書籍における背表紙）に、陳
列した箱体を区画分類する識別情報を表示することがで
きる。 （６） 以上の（１）項乃至（５）項に記載の効果によ
り、簡素な形態にも拘らず複数の陳列棚に融通して使用
できて、目立つ引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイ
ダーを提供し、ひいては、効果的な接客サービスの向上
を実現することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による第１の実施例を説明する説明図で
ある。

【図２】図１における第１の実施例の取扱要領を説明す
る説明図である。

【図３】本発明による第２の実施例を説明する説明図で
ある。

【図４】従来の流用型の陳列用ディバイダーを説明する
説明図である。

【図５】図４における防犯型の収納ケースを説明する説
明図である。

【図６】図４における専用型の陳列用ディバイダーの一
例を説明する説明図である。

【図７】図４における陳列棚を説明する説明図である。

【符号の説明】

１０・・・引っ掛け型の陳列用ディバイダー １１・・・引っ掛け具 １２・・・書籍状の腹 １３・・・スライドレール １４・・・鍬形部 １５・・・リブ部 １６・・・嵌合部 １７・・・ストッパ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47F 5/00 A47F 7/00 A47B 96/02 A47B 65/00

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 陳列棚に柵状に並べて陳列された多数の
   薄型の箱体を複数の群れに分類し、分類される各箱体群
   の境目に挟んで、それぞれの箱体の分類の識別を表示す
   る陳列用ディバイダー（１０）において、 陳列棚の各棚における背板（６５）に引っ掛ける引っ掛
   け具（１１）を、前記背板（６５）の高さに合う位置に
   上下に摺動調節し得るよう陳列用ディバイダー（１０）
   の、陳列棚の背板（６５）側に設けたスライドレール
   （１３）に、摺動可能に設けたことを特徴とする引っ掛
   け型の薄型箱体の陳列用ディバイダー。
2. 【請求項２】 前記引っ掛け具（１１）は、鍬形状に突
   出させて陳列棚の背板（６５）における上部の縁辺（６
   ７）に跨がるように構成したことを特徴とする請求項１
   に記載の引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダー。
3. 【請求項３】 前記引っ掛け具（１１）は、フォーク状
   に突出させて差し込み部（１９）を設け、この差し込み
   部（１９）を陳列棚の背板（６５）に形成した隣接する
   ２つの溝（６９）に差し込むように構成したことを特徴
   とする請求項１に記載の引っ掛け型の薄型箱体の陳列用
   ディバイダー。
4. 【請求項４】 前記スライドレール（１３）は、２本を
   離隔して陳列用ディバイダー（１０）の、陳列棚の背板
   （６５）側に設けたことを特徴とする請求項１に記載の
   引っ掛け型の薄型箱体の陳列用ディバイダー。