JP3533479B2 - 調圧弁 - Google Patents

調圧弁

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JP3533479B2
JP3533479B2 JP16405395A JP16405395A JP3533479B2 JP 3533479 B2 JP3533479 B2 JP 3533479B2 JP 16405395 A JP16405395 A JP 16405395A JP 16405395 A JP16405395 A JP 16405395A JP 3533479 B2 JP3533479 B2 JP 3533479B2
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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調圧弁、特にスプール
とバルブ穴との間に隙間が形成されても油の漏れ(リー
ク)を小さく抑えるリーク低減技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロックアップソレノイド圧(ソレ
ノイド圧)が高くなるにしたがってトルクコンバータリ
リース圧(出力圧)を高める調圧を行なうロックアップ
コントロールバルブとしては、実公平3−10452号
公報に記載のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロックアップコントロールバルブは、ソレノイド圧
ポートの隣にドレーンポートを配置しているため、両ポ
ート間の油圧落差は、ドレーン圧がゼロであることで、
ソレノイド圧レベルとなり、スプールとバルブ穴との間
の隙間を介してソレノイド圧がリークしてしまう。
【0004】その結果、ロックアップソレノイド圧が低
下し、調圧されるトルクコンバータリリース圧が低下し
てロックアップ容量過多となり、ロックアップショック
が発生する。
【0005】そこで、上記リークを抑える手段として下
記に列挙する手段が考えられる。
【0006】(1) ソレノイド圧ポートとドレーンポート
とのポート間隔を長くする。
【0007】しかしながら、この場合、バルブ全長が長
くなり、自動変速機のコントロールバルブユニットのよ
うに多数のバルブを1つのバルブボディにレイアウトす
る場合、レイアウト上不利となる。
【0008】(2) スプールをバルブボディと同じアルミ
材質のものとし、熱膨張の差により隙間が拡大するのを
抑える。
【0009】自動変速機のコントロールバルブユニット
の場合、バルブボディが大型であるため、軽量化の立場
からアルミ材質が用いられている。一方、スプールは小
さく材質を変えても総重量の大幅な低減にはならないの
で、材料費や加工費が安くコスト的に有利な鉄材質が用
いられている。よって、スプールの材質をアルミ材質に
変えた場合、コントロールバルブユニットのコストアッ
プとなる。
【0010】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、第1の目的とするところは、ソレノイド圧が高く
なるにしたがって出力圧ポートからの出力圧を高める調
圧を行なう調圧弁において、弁全長を長くしたりスプー
ル材質の変更を要することなく、スプールとバルブ穴の
隙間からのソレノイド圧リーク量を小さく抑えることに
ある。
【0011】第2の目的とするところは、スプールにソ
レノイド圧による力とは反対方向の力が作用する調圧弁
において、使用する出力圧領域にてソレノイド圧リーク
量を小さく抑えることにある。
【0012】第3の目的とするところは、ソレノイド圧
リーク量を小さく抑えることにより高品質のロックアッ
プ制御を達成することにある。
【0013】第4の目的とするところは、スプールにソ
レノイド圧による力とは同方向の力が作用する調圧弁に
おいて、使用する出力圧領域にてソレノイド圧リーク量
を小さく抑えることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の発明では、図1のクレーム対応図
に示すように、バルブボディaに形成され、入力圧ポー
トb,出力圧ポートc,ドレーンポートd,出力フィー
ドバック圧ポートe,ソレノイド圧ポートfを有するバ
ルブ穴gと、前記バルブ穴gに摺動可能に設けられたス
プールhと、調圧指令に応じたソレノイド圧を作り出す
ソレノイドiとを備え、前記ソレノイド圧が高くなるに
したがって入力圧ポートbと出力圧ポートcとの連通が
大きくなり、出力圧ポートcからの出力圧を高める調圧
を行い、前記ソレノイド圧が低くなるにしたがってドレ
ンポートdと出力圧ポートcとの連通が大きくなり、出
力圧ポートcからの出力圧を低くする調圧を行う調圧弁
において、前記バルブ穴gに、前記出力フィードバック
圧ポートeを前記ソレノイド圧ポートfと前記ドレーン
ポートdとの間に配置し、前記スプールに、前記出力フ
ィードバック圧ポートeからの出力フィードバック圧を
作用させる段差面を形成したことを特徴とする。
【0015】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の発明では、請求項1記載の調圧弁において、横軸に
ソレノイド圧を縦軸に圧力をとって表される出力圧特性
とソレノイド圧特性とが互いに交差する関係を持つ場
合、使用する出力圧領域に交差点が存在するように、出
力フィードバック圧を作用させる段差面の受圧面積ある
いはスプールhに作用するソレノイド圧による力と反対
方向の力を設定したことを特徴とする。
【0016】上記第3の目的を達成するため請求項3記
載の発明では、請求項1または請求項2記載の調圧弁に
おいて、調圧弁を、自動変速機のロックアップクラッチ
付流体伝動装置においてクラッチの締結・解放によるロ
ックアップ制御を行なうためのロックアップコントロー
ルバルブとしたことを特徴とする。
【0017】上記第4の目的を達成するため請求項4記
載の発明では、請求項1記載の調圧弁において、横軸に
ソレノイド圧を縦軸に圧力をとって表される出力圧特性
とソレノイド圧特性とが互いに交差しない関係を持つ場
合、使用する出力圧領域での出力圧とソレノイド圧との
差圧を、調圧作用に影響を及ぼさない範囲で最小とする
ように、出力フィードバック圧を作用させる段差面の受
圧面積あるいはスプールhに作用するソレノイド圧によ
る力と同方向の力を設定したことを特徴とする。
【0018】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0019】弁作動時、ソレノイドiにおいて、調圧指
令に応じたソレノイド圧が作り出されると、このソレノ
イド圧はソレノイド圧ポートfを介し、バルブ穴gに摺
動可能に設けられたスプールhをストロークさせる圧力
として供給され、出力圧ポートcから油圧が出力され
る。一方、出力圧ポートcからの油圧は出力フィードバ
ック圧ポートeを介してスプールhの段差面jに供給さ
れ、スプールhはソレノイド圧による力とフィードバッ
ク圧による力とがバランスする位置に収束作動し、ソレ
ノイド圧の大きさに応じた出力圧を得る調圧作用が行な
われる。
【0020】このソレノイド圧が低いとドレーンポート
dと出力圧ポートcとの連通が大きなスプールストロー
ク位置となり、また、ソレノイド圧が高いと入力圧ポー
トbと出力圧ポートcとの連通が大きなスプールストロ
ーク位置となり、ソレノイド圧が高くなるにしたがって
出力圧ポートcからの出力圧を高める調圧が行なわれ
る。
【0021】この調圧作動時、スプールhとバルブ穴g
の隙間を介して高圧ポートから低圧ポートに向かって油
が漏れるリークが発生するが、そのリーク量は、ポート
間差圧の大きさ,ポート間隔の大きさ,隙間の大きさに
依存する。
【0022】これに対し、出力フィードバック圧ポート
eをソレノイド圧ポートfとドレーンポートdとの間に
配置したことで、ソレノイド圧ポートfとドレーンポー
トdとの差圧に比べてソレノイド圧ポートfと出力フィ
ードバック圧ポートeとの差圧は小さくなり、よって、
スプールhとバルブ穴gの隙間からのソレノイド圧リー
ク量が小さく抑えられる。
【0023】また、ポート間隔を長くしてソレノイド圧
リーク量を小さく抑えるものではないので、弁全長を長
くする必要はないし、さらに、隙間を小さくしてソレノ
イド圧リーク量を小さく抑えるものではないので、スプ
ール材質の変更が要求されることもない。
【0024】第2の発明の作用を説明する。
【0025】スプールhにソレノイド圧による力とは反
対方向の力が作用する調圧弁では、ソレノイド圧による
力がこの反対方向の力を上回らないことには出力圧が発
生せず、横軸にソレノイド圧を縦軸に圧力をとって表さ
れる出力圧特性は、出力圧が発生を開始するソレノイド
圧の位置から圧力が上昇する特性を示し、横軸のソレノ
イド圧と縦軸の圧力とが1:1であるソレノイド圧特性
とは、互いに交差する関係を持つ。
【0026】この場合、出力圧特性の傾きを変える出力
フィードバック圧を作用させる段差面の受圧面積あるい
は出力圧特性の上昇開始点を変えるスプールhに作用す
るソレノイド圧による力と反対方向の力が、使用する出
力圧領域に両特性の交差点が存在するように設定される
ことで、交差点位置では差圧がゼロとなり、また、交差
点の前後位置ではそれぞれ差圧が徐々に拡大することに
なり、ソレノイド圧が大きくなるに従って差圧が拡大す
る場合に比べ差圧レベルが小さく抑えられ、この結果、
使用する出力圧領域にてソレノイド圧リーク量を小さく
抑えることができる。
【0027】第3の発明の作用を説明する。
【0028】調圧弁が、自動変速機のロックアップクラ
ッチ付流体伝動装置においてクラッチの締結・解放によ
るロックアップ制御を行なうためのロックアップコント
ロールバルブであるため、ソレノイド圧リーク量を小さ
く抑えることにより、ロックアップソレノイド圧が低下
し、調圧されるトルクコンバータリリース圧が低下して
ロックアップ容量過多となり、ロックアップショックが
発生することが防止され、ショックが抑えられた高品質
のロックアップ制御が達成される。
【0029】第4の発明の作用を説明する。
【0030】スプールhにソレノイド圧による力とは同
方向の力が作用する調圧弁では、ソレノイド圧による力
がゼロでもこの同方向の力により出力圧が発生し、横軸
にソレノイド圧を縦軸に圧力をとって表される出力圧特
性は、ソレノイド圧がゼロの位置で発生している出力圧
の位置から圧力が上昇する特性を示し、横軸のソレノイ
ド圧と縦軸の圧力とが1:1であるソレノイド圧特性と
は、互いに交差しない関係を持つ。
【0031】この場合、出力圧特性の傾きを変える出力
フィードバック圧を作用させる段差面の受圧面積あるい
は出力圧特性のゼロ点レベルを変えるスプールhに作用
するソレノイド圧による力と同方向の力が、使用する出
力圧領域での出力圧とソレノイド圧との差圧を、調圧作
用に影響を及ぼさない範囲で最小とするように設定され
ることで、ソレノイド圧が大きくなるに従って差圧が拡
大する場合に比べ差圧レベルが小さく抑えられ、この結
果、使用する出力圧領域にてソレノイド圧リーク量を小
さく抑えることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0033】(第1実施例)まず、本発明第1実施例の
調圧弁が適用された自動変速機の全体概略を説明する。
【0034】図2は自動変速機の動力伝達機構を示すス
ケルトン図である。
【0035】図2において、INは入力軸、OUTは出
力ギヤ、FPGはフロント遊星ギヤ、RPGはリヤ遊星
ギヤであり、フロント遊星ギヤFPGは、フロントサン
ギヤFSと、フロントリングギヤFRと、両ギヤFS,
FRに噛み合うフロントピニオンFPを有し、リヤ遊星
ギヤRPGは、リヤサンギヤRSと、該ギヤRSに噛み
合うと共にフロントピニオンFPに噛み合うロングピニ
オンLPを有し、両ピニオンFP,ロングピニオンLP
は共通キャリヤPCに支持されている。
【0036】上記ギヤトレーンの構成において、変速に
関与するメンバは、フロントサンギヤFSと、リヤサン
ギヤRSと、共通キャリヤPCと、フロントリングギヤ
FRとの4つのメンバであり、これらのメンバのうち選
択されたメンバを入力軸ISに連結したりケースKに固
定することで、前進4速・後退1速の変速段を得る変速
要素として、リバースクラッチREV/C、ハイクラッ
チH/C、ロークラッチLOW/C、ロー&リバースブ
レーキL&R/B、ローワンウェイクラッチLOW O.W.C
、バンドブレーキB/Bが設けられている。
【0037】前記フロントサンギヤFSは、第1回転メ
ンバM1及びリバースクラッチREV/Cを介して入力
軸INに連結されていると共に、第1回転メンバM1及
びバンドブレーキB/Bを介してケースKに連結されて
いる。
【0038】前記リヤサンギヤRSは、第2回転メンバ
M2及びロークラッチLOW/Cを介して入力軸INに
連結されている。
【0039】前記共通キャリヤPCは、ハイクラッチH
/C及び第3回転メンバM3を介して入力軸ISに連結
されていると共に、第4回転メンバM4及び並列配置の
ロー&リバースブレーキL&R/Bとローワンウェイク
ラッチLOW O.W.C を介してケースKに連結されている。
【0040】前記フロントリングギヤFRは、第5回転
メンバM5を介して出力ギヤOUTに連結されている。
【0041】なお、この動力伝達機構の特徴は、4−3
シフトダウン時に変速ショックのない掛け替えタイミン
グを得るために採用されていたワンウェイクラッチと、
このワンウェイクラッチの採用に伴いエンジンブレーキ
を確保するために必要とされる油圧締結によるクラッチ
とを廃止し、変速要素の数を削減することで小型軽量化
を達成した点にある。
【0042】図3は上記動力伝達機構により前進4速・
後退1速の変速段を得る締結論理を示す図である。
【0043】第1速(1st)は、ロークラッチLOW
/Cの油圧締結と、ロー&リバースブレーキL&R/B
の油圧締結(エンジンブレーキレンジ選択時)もしくは
ローワンウェイクラッチLOW O.W.C の機械締結(加速
時)により得られる。すなわち、リヤサンギヤ入力、共
通キャリヤ固定、フロントリングギヤ出力となる。
【0044】第2速(2nd)は、ロークラッチLOW
/CとバンドブレーキB/Bの油圧締結により得られ
る。すなわち、リヤサンギヤ入力、フロントサンギヤ固
定、フロントリングギヤ出力となる。
【0045】第3速(3rd)は、ハイクラッチH/C
とロークラッチLOW/Cの油圧締結により得られる。
すなわち、リヤサンギヤと共通キャリヤの同時入力、フ
ロントリングギヤ出力となる(変速比=1)。
【0046】第4速(4th)は、ハイクラッチH/C
とバンドブレーキB/Bの油圧締結により得られる。す
なわち、共通キャリヤ入力、フロントサンギヤ固定、フ
ロントリングギヤ出力によるオーバドライブ変速段とな
る。
【0047】後退速(Rev)は、リバースクラッチR
EV/Cとロー&リバースブレーキL&R/Bの油圧締
結により得られる。すなわち、フロントサンギヤ入力、
共通キャリヤ固定、フロントリングギヤ出力となる。
【0048】図4及び図5はコントロールバルブの全体
油圧回路図である。
【0049】図4及び図5において、L16はプレッシ
ャレギュレータバルブで、プレッシャモディファイヤ圧
の大きさに応じてオイルポンプ吐出圧をライン圧に調圧
する。L6はプレッシャモディファイヤバルブで、スロ
ットル圧の大きさに応じてパイロット圧を減圧しプレッ
シャモディファイヤ圧を調圧する。L19はパイロット
バルブで、ライン圧を減圧して一定な圧力であるパイロ
ット圧を調圧する。L9はアキュームコントロールバル
ブで、プレッシャモディファイヤ圧の大きさに応じてラ
イン圧を減圧しアキュームコントロール圧を調圧する。
L18はトルクコンバータプレッシャレギュレータバル
ブで、ライン圧を減圧してトルクコンバータ圧を調圧す
る。L17はライン圧リリーフバルブで、ライン圧の上
限圧を規定する。L12はシフトバルブAでL11はシ
フトバルブBで、シフトソレノイドの作動に応じて1速
〜4速(OD)の各変速段での油路切り替えを行なう。
L20はロックアップコントロールバルブで、ロックア
ップソレノイドの作動に応じてロックアップクラッチの
締結・解放を切り替えると共に、切り替えの最中は調圧
バルブとしての機能を発揮する。L2はリバースインヒ
ビットバルブで、タイミングソレノイドの作動に応じて
ライン圧をロー&リバースブレーキに作用させる回路を
切り替える。L13はマニュアルバルブで、セレクトレ
バーのポジションに応じてライン圧を必要なコントロー
ルバルブへ配送する。L21は2NDホールドバルブ
で、電子制御系が作動しなくてもセレクトレバーを1レ
ンジにすることで2速のギヤ比を実現する。L10はロ
ークラッチシーケンスバルブでL8はロークラッチタイ
ミングバルブで、4速へのシフトアップ時または4速か
らのシフトダウン時のロークラッチの締結・解放タイミ
ングを適切にする。L14はロークラッチアキュムレー
タで、ロークラッチの締結をな滑らかにする他、ローク
ラッチの締結・解放タイミングを適切にする機能もあ
る。L1は1−2モジュレータバルブでL4は1−2ア
キュムレータピストンで、1−2変速時のブレーキバン
ドの締結を滑らかにする。L5は2−3アキュムレータ
で、2−3変速時のハイクラッチ締結とブレーキバンド
解放を滑らかにする。L3は3−4アキュムレータで、
3−4変速時のブレーキバンドの締結を滑らかにする。
L15はモディファイヤアキュムレータでL7はライン
圧アキュムレータで、プレッシャモディファイヤ圧の脈
動を防止し圧力を平滑化する。
【0050】図4及び図5において、31はロックアッ
プソレノイド、32はシフトソレノイドA、33はシフ
トソレノイドB、34はタイミングソレノイド、35は
ライン圧ソレノイド、O/Pはオイルポンプ、T/Cは
トルクコンバータである。各ソレノイドのうち、ロック
アップソレノイド31とライン圧ソレノイド35はデュ
ーティソレノイドであり、シフトソレノイドA(32)
とシフトソレノイドB(33)とタイミングソレノイド
34は、オンオフソレノイドである。また、トルクコン
バータT/Cはロックアップクラッチを内蔵していてい
る。
【0051】尚、図5の右上部に記載の2Aはバンドブ
レーキB/Bを作動させるバンドサーボピストンの2速
アプライ圧室、3Rは3速リリース圧室、4Aは4速ア
プライ圧室で、2Aのみの油圧作用によりバンドブレー
キB/Bは締結され、2Aと3Rの油圧作用によりバン
ドブレーキB/Bは解放され、2Aと3Rと4Aの油圧
作用によりバンドブレーキB/Bは締結される。
【0052】図6は電子制御系ブロック図で、上記各ソ
レノイド31,32,33,34,35は、A/Tコン
トロールユニット41により駆動制御される。このA/
Tコントロールユニット41には、スロットルセンサ4
2,油温センサ43,車速センサ44,タービンセンサ
45等のセンサ・スイッチ類からの信号が入力され、A
/Tコントロールユニット41では、検出された信号に
よる入力情報と設定されている制御則に基づき演算処理
が行なわれる。
【0053】図7はシフトソレノイド作動表を示す図
で、図8は変速点特性モデルの一例を示す図である。
【0054】シフトソレノイドA(32)とシフトソレ
ノイドB(33)による変速制御は、図8に示すような
変速点特性モデル図と検出されたスロットル開度及び車
速に基づいてギヤ位置が決定され、決定されたギヤ位置
を得るべく図7に示すシフトソレノイド作動表にしたが
って両ソレノイド32,33に対しオンまたはオフの指
令を出すことで制御される。
【0055】次に、請求項1乃至請求項3記載の発明に
対応する第1実施例の調圧弁の構成を説明する。
【0056】図9は第1実施例の調圧弁が適用されたロ
ックアップ制御系の油圧回路図である。
【0057】図9において、L20は本願発明の調圧弁
に相当するロックアップコントロールバルブで、L18
はT/Cプレッシャレギュレータバルブ、31はロック
アップソレノイド(請求項のソレノイドiに相当)、T
/Cはトルクコンバータ、RELはトルクコンバータリ
リース圧室、APはトルクコンバータアプライ圧室、5
1はオイルクーラ、52は後部潤滑系、53は前部潤滑
系、54はデフ潤滑系である。
【0058】前記T/Cプレッシャレギュレータバルブ
L18は、プレッシャレギュレータバルブL16からの
油をトルクコンバータ圧PT/C (入力圧)に調圧するバ
ルブで、バルブ穴に摺動可能に設けられたスプール18
aと、該スプール18aを図面下方に付勢するスプリン
グ18bと、バルブ穴に形成されたフィードバック圧ポ
ート18c,入力側のトルクコンバータ圧ポート18
d,出力側のトルクコンバータ圧ポート18e,ドレー
ンポート18fを有して構成されている。
【0059】前記フィードバック圧ポート18cはスプ
ール18aに形成されたフィードバック圧油路18gに
接続され、入力側のトルクコンバータ圧ポート18dは
プレッシャレギュレータバルブL16からのトルクコン
バータ圧油路55に接続され、出力側のトルクコンバー
タ圧ポート18eはロックアップコントロールバルブL
20へのトルクコンバータ圧油路56に接続されてい
る。
【0060】前記ロックアップソレノイド31は、A/
Tコントロールユニット41からの駆動指令に基づき、
パイロット圧油路57のパイロット圧PP からデューテ
ィ制御によりロックアップソレノイド圧PL/USOL(ソレ
ノイド圧)を作り出すソレノイドである。このロックア
ップソレノイド31の出力圧ポート31aは、ロックア
ップソレノイド圧油路58に接続されている。
【0061】前記ロックアップコントロールバルブL2
0は、ロックアップソレノイド圧PL/USOLに応じてロッ
クアップリリーフ圧PREL (出力圧)とロックアップア
プライ圧PAPを調圧するバルブで、バルブボディ20a
(請求項のバルブボディa)に形成されたバルブ穴20
b(請求項のバルブ穴g)と、該バルブ穴20bに摺動
可能に設けられたスプール20c(請求項のスプール
h)と、該スプール20cを図面上方に付勢するスプリ
ング20dと、バルブ穴20bに形成されたドレーンポ
ート20e,パイロット圧ポート20f,潤滑ポート2
0g,ロックアップアプライ圧ポート20h,トルクコ
ンバータ圧ポート20i(請求項の入力圧ポートb),
ロックアップリリーフ圧ポート20j(請求項の出力圧
ポートc),ドレーンポート20k(請求項のドレーン
ポートd),フィードバック圧ポート20m(請求項の
出力フィードバック圧ポートe),ソレノイド圧ポート
20n(請求項のソレノイド圧ポートf)を有して構成
されている。すなわち、フィードバック圧ポート20m
は、ソレノイド圧ポート20nとドレーンポート20k
との間に配置されている。
【0062】前記スプール20cには、パイロット圧P
P を作用させる段差面20pと、フィードバック圧を作
用させる段差面20q(請求項の段差面j)とが形成さ
れている。
【0063】前記パイロット圧ポート20fはパイロッ
ト圧油路57に、潤滑ポート20gは潤滑油路59に、
ロックアップアプライ圧ポート20hはロックアップア
プライ圧油路60に、トルクコンバータ圧ポート20i
はトルクコンバータ圧油路56に、ロックアップリリー
フ圧ポート20jはロックアップリリーフ圧油路61
に、フィードバック圧ポート20mはオリフィス62を
介してロックアップリリーフ圧油路61に、ソレノイド
圧ポート20nはロックアップソレノイド圧油路58に
それぞれ接続されている。
【0064】なお、トルクコンバータ圧PT/C の油は、
トルクコンバータT/Cのロックアップ制御に使われる
と共に自動変速機の内部潤滑油として使われる。
【0065】次に、第1実施例の作用を説明する。
【0066】[調圧作用]まず、ロックアップ解放時に
は、常閉のロックアップソレノイド31からのロックア
ップソレノイド圧PL/USOL(=パイロット圧PP )がソ
レノイド圧ポート20nを介してスプール20cの下端
面に作用する。同時に、ロックアップコントロールバル
ブL20のスプール20cには、パイロット圧ポート2
0fを介して受圧面20pにパイロット圧PP が作用
し、スプール20cに作用する力のバランスにより、図
9に示す上端位置とされる。
【0067】よって、トルクコンバータ圧PT/C は、ポ
ート20i→ポート20j→ロックアップリリース圧油
路61を介してロックアップリリース圧室RELに導か
れ、また、ロックアップアプライ圧室APからはロック
アップアプライ圧油路60を介して前部潤滑系53及び
デフ潤滑系54に導かれると共に、ポート20h→ポー
ト20g→潤滑油路59を介してオイルクーラ51及び
後部潤滑系52に導かれる。
【0068】ロックアップ締結時には、ロックアップソ
レノイド31により作り出されるロックアップソレノイ
ド圧PL/USOLが減圧されるので、スプール20cに作用
する力のバランスで図9の上方に作用する力が小さくな
り、スプール20cはロックアップソレノイド圧PL/US
OLによる力と、スプール20cの段差面20qに供給さ
れるロックアップリリース圧PREL による力とがバラン
スする位置に収束作動し、ロックアップソレノイド圧P
L/USOLが低くなればなるほどロックアップリリース圧P
REL が低くなる調圧作用が行なわれる。すなわち、ロッ
クアップリリース圧PREL の減圧度合を制御することに
よりロックアップクラッチを滑り締結状態とするスリッ
プロックアップ制御が行なわれることになる。
【0069】そして、スプール20cに作用する図面下
向きの力(パイロット圧PP による力)が、ソレノイド
圧による力とスプリング20dによる力とを合わせた力
を上回るレベルまでロックアップソレノイド圧PL/USOL
が減圧されると、スプール20cは図9の下端位置に固
定され、ロックアップリリース圧PREL がドレーンされ
ることで完全ロックアップ状態となる。
【0070】[ソレノイド圧リーク作用]この調圧作動
時、スプール20cとバルブ穴20bの隙間を介して高
圧ポートから低圧ポートに向かって油が漏れるリークが
発生するが、そのリーク量は、ポート間差圧の大きさ,
ポート間隔の大きさ,隙間の大きさに依存する。
【0071】これに対し、フィードバック圧ポート20
mは、ソレノイド圧ポート20nとドレーンポート20
kとの間に配置されていることで、ソレノイド圧ポート
20nと隣接するポートはドレーンポート20kではな
くフィードバック圧ポート20mとなり、ソレノイド圧
ポート20nとドレーンポート20kとの差圧に比べて
ソレノイド圧ポート20nとフィードバック圧ポート2
0mとの差圧は小さくなり、よって、スプール20cと
バルブ穴20bの隙間からのソレノイド圧リーク量が小
さく抑えられる。
【0072】よって、調圧弁がロックアップコントロー
ルバルブL20であるため、ソレノイド圧リーク量を小
さく抑えることにより、ロックアップソレノイド圧PL/
USOLが低下し、調圧されるトルクコンバータリリース圧
PREL が低下してロックアップ容量過多となり、ロック
アップショックが発生することが防止され、ショックが
抑えられた高品質のロックアップ制御が達成される。
【0073】また、ポート間隔を長くしてソレノイド圧
リーク量を小さく抑えるものではないので、弁全長を長
くする必要はないし、さらに、隙間を小さくしてソレノ
イド圧リーク量を小さく抑えるものではないので、スプ
ール材質をバルブボディ20aと同じアルミ材質への変
更を要求されることもない。
【0074】[リーク量を減少させる設定]第1実施例
のロックアップコントロールバルブL20のように、ス
プール20cにロックアップソレノイド圧PL/USOLによ
る力とは反対方向の力(パイロット圧PP による力)が
作用する調圧弁では、ロックアップソレノイド圧PL/US
OLによる力がこの反対方向の力を上回らないことにはロ
ックアップリリース圧PRELが発生せず、横軸にロック
アップソレノイド圧PL/USOLを縦軸に圧力をとって表さ
れるロックアップリリース圧特性は、図10に示すよう
に、ロックアップリリース圧PREL が発生を開始するロ
ックアップソレノイド圧PL/USOLの位置から圧力が上昇
する特性を示し、横軸のロックアップソレノイド圧PL/
USOLと縦軸の圧力とが1:1であるロックアップソレノ
イド圧特性とは、互いに交差する関係を持つ。
【0075】この場合、ロックアップリリース圧特性の
傾きを変えるフィードバック圧を作用させる段差面qの
受圧面積あるいはロックアップリリース圧特性の上昇開
始点を変えるスプール20cに作用するソレノイド圧に
よる力と反対方向の力(パイロット圧PP あるいはスプ
リング力)を、スリップロックアップ使用圧領域に両特
性の交差点が存在するように設定することで、交差点位
置では差圧がゼロとなり、また、交差点の前後位置では
それぞれ差圧が徐々に拡大することになり、ソレノイド
圧が大きくなるに従って差圧が拡大する場合に比べ差圧
レベルが小さく抑えられ、この結果、使用するスリップ
ロックアップ使用圧領域にてソレノイド圧リーク量を小
さく抑えることができる。
【0076】次に、第1実施例の効果を説明する。
【0077】(1)スプール20cに、フィードバック
圧を作用させる段差面20qを形成し、かつ、フィード
バック圧ポート20mをソレノイド圧ポート20nと
レーンポート20kとの間に配置したため、弁全長を長
くしたりスプール材質の変更を要することなく、スプー
ル20cとバルブ穴20bの隙間からのソレノイド圧リ
ーク量を小さく抑えることができる。
【0078】(2)ロックアップリリース圧特性とロッ
クアップソレノイド圧特性をスリップロックアップ使用
圧領域に交差点が存在するように設定したため、スリッ
プロックアップ使用圧領域にてソレノイド圧リーク量を
小さく抑えることができる。
【0079】(3)調圧弁を、自動変速機のロックアッ
プクラッチ付のトルクコンバータT/Cにおいてクラッ
チの締結・解放によるロックアップ制御を行なうための
ロックアップコントロールバルブL20としたため、ソ
レノイド圧リーク量を小さく抑えることにより高品質の
ロックアップ制御を達成することができる。
【0080】(第2実施例)次に、請求項1及び請求項
4記載の発明に対応する第2実施例の調圧弁の構成を説
明する。
【0081】図11(イ) は第2実施例の調圧弁を示す
図、図12(ロ) は従来の調圧弁を示す図である。
【0082】図11(イ) において、L22は調圧弁、2
2aはバルブボディ、22bはバルブ穴、22cはスプ
ール、22dはスプリング、22eはドレーンポート、
22fはライン圧ポート、22gは出力圧ポート、22
hはドレーンポート、22iはフィードバック圧ポー
ト、22jはソレノイド圧ポート、22kは受圧面、6
3はオリフィス、64はライン圧油路、65は出力圧油
路である。
【0083】ここで、フィードバック圧ポート22iは
ソレノイド圧ポート22jに隣接する位置に配置されて
いる。
【0084】図11(ロ) はソレノイド圧ポートとドレー
ンポートとを隣接して配置した従来例である。
【0085】次に、第2実施例の作用効果を説明する。
【0086】調圧作用において第1実施例と異なるの
は、スプール22cに対しパイロット圧による力を作用
させていないことで、ソレノイド圧がゼロの時であって
も小さい圧力レベルの出力圧が発生する点である。
【0087】リーク量を減少させる設定では、第2実施
例の調圧弁L22では、出力圧特性とソレノイド圧特性
とは、図12に示すように、互いに交差しない関係とな
る。この場合、出力圧特性の傾きを変えるフィードバッ
ク圧を作用させる段差面22kの受圧面積あるいはスプ
ール22cに作用するスプリング22d力が、使用する
出力圧領域での出力圧とソレノイド圧との差圧を、調圧
作用に影響を及ぼさない範囲で最小とするように設定さ
れることで、ソレノイド圧が大きくなるに従って差圧が
拡大する場合に比べ差圧レベルが小さく抑えられ、この
結果、使用する出力圧領域にてソレノイド圧リーク量を
小さく抑えることができる。
【0088】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は第1実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加
等があっても本発明に含まれる。
【0089】実施例では、ロックアップコントロールバ
ルブへの適用例を示したが、ソレノイド圧が高くなるに
したがって出力圧ポートからの出力圧を高める調圧を行
なう調圧弁であれば全てに適用することができる。
【0090】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明にあっては、
ソレノイド圧が高くなるにしたがって入力圧ポートと出
力圧ポートとの連通が大きくなり、出力圧ポートからの
出力圧を高める調圧を行い、ソレノイド圧が低くなるに
したがってドレンポートと出力圧ポートとの連通が大き
くなり、出力圧ポートからの出力圧を低くする調圧を行
う調圧弁において、スプールに、出力フィードバック圧
を作用させる段差面を形成し、かつ、出力フィードバッ
ク圧ポートをソレノイド圧ポートとドレーンポートとの
間に配置したため、弁全長を長くしたりスプール材質の
変更を要することなく、スプールとバルブ穴の隙間から
のソレノイド圧リーク量を小さく抑えることができると
いう効果が得られる。
【0091】請求項2記載の第2の発明にあっては、請
求項1記載の調圧弁において、横軸にソレノイド圧を縦
軸に圧力をとって表される出力圧特性とソレノイド圧特
性とが互いに交差する関係を持つ場合、使用する出力圧
領域に交差点が存在するように、出力フィードバック圧
を作用させる段差面の受圧面積あるいはスプールに作用
するソレノイド圧による力と反対方向の力を設定したた
め、スプールにソレノイド圧による力とは反対方向の力
が作用する調圧弁において、使用する出力圧領域にてソ
レノイド圧リーク量を小さく抑えることができるという
効果が得られる。
【0092】請求項3記載の第3の発明にあっては、請
求項1または請求項2記載の調圧弁において、調圧弁
を、自動変速機のロックアップクラッチ付流体伝動装置
においてクラッチの締結・解放によるロックアップ制御
を行なうためのロックアップコントロールバルブとした
ため、ソレノイド圧リーク量を小さく抑えることにより
高品質のロックアップ制御を達成することができるとい
う効果が得られる。
【0093】請求項4記載の第4の発明にあっては、請
求項1記載の調圧弁において、横軸にソレノイド圧を縦
軸に圧力をとって表される出力圧特性とソレノイド圧特
性とが互いに交差しない関係を持つ場合、使用する出力
圧領域での出力圧とソレノイド圧との差圧を、調圧作用
に影響を及ぼさない範囲で最小とするように、出力フィ
ードバック圧を作用させる段差面の受圧面積あるいはス
プールに作用するソレノイド圧による力と同方向の力を
設定したため、スプールにソレノイド圧による力とは同
方向の力が作用する調圧弁において、使用する出力圧領
域にてソレノイド圧リーク量を小さく抑えることができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調圧弁を示すクレーム対応図である。
【図2】第1実施例の調圧弁が適用された自動変速機の
動力伝達機構を示すスケルトン図である。
【図3】第1実施例の調圧弁が適用された自動変速機の
締結論理表を示す図である。
【図4】第1実施例の調圧弁が適用されたコントロール
バルブの全体油圧回路図の左半分を示す図である。
【図5】第1実施例の調圧弁が適用されたコントロール
バルブの全体油圧回路図の右半分を示す図である。
【図6】第1実施例が適用された自動変速機の電子制御
系ブロック図である。
【図7】第1実施例が適用された自動変速機のシフトソ
レノイド作動表を示す図である。
【図8】第1実施例が適用された自動変速機の変速点特
性モデルの一例を示す図である。
【図9】第1実施例の調圧弁が適用されたロックアップ
制御系の油圧回路図である。
【図10】第1実施例のロックアップコントロールバル
ブでのロックアップリリース圧特性図及びロックアップ
ソレノイド圧特性図である。
【図11】第2実施例の調圧弁及び従来の調圧弁を示す
図である。
【図12】第2実施例の調圧弁での出力圧特性図及びソ
レノイド圧特性図である。
【符号の説明】
a バルブボディ b 入力圧ポート c 出力圧ポート d ドレーンポート e 出力フィードバック圧ポート f ソレノイド圧ポート g バルブ穴 h スプール i ソレノイド j 段差面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/06 - 31/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディに形成され、入力圧ポー
    ト,出力圧ポート,ドレーンポート,出力フィードバッ
    ク圧ポート,ソレノイド圧ポートを有するバルブ穴と、 前記バルブ穴に摺動可能に設けられたスプールと、 調圧指令に応じたソレノイド圧を作り出すソレノイドと
    を備え、前記 ソレノイド圧が高くなるにしたがって前記入力圧ポ
    ートと前記出力ポートとの連通が大きくなり、前記出力
    圧ポートからの出力圧を高める調圧を行い、前記ソレノ
    イド圧が低くなるにしたがって前記ドレンポートと前記
    出力圧ポートとの連通が大きくなり、前記出力圧ポート
    からの出力圧を低くする調圧を行う調圧弁において、 前記バルブ穴に、前記出力フィードバック圧ポートを前
    記ソレノイド圧ポートと前記ドレーンポートとの間に配
    置し、 前記スプールに、前記出力フィードバック圧ポートから
    の出力フィードバック圧を作用させる段差面を形成した
    ことを特徴とする調圧弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調圧弁において、 横軸にソレノイド圧を縦軸に圧力をとって表される出力
    圧特性とソレノイド圧特性とが互いに交差する関係を持
    つ場合、使用する出力圧領域に交差点が存在するよう
    に、出力フィードバック圧を作用させる段差面の受圧面
    積あるいはスプールに作用するソレノイド圧による力と
    反対方向の力を設定したことを特徴とする調圧弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の調圧弁に
    おいて、 調圧弁を、自動変速機のロックアップクラッチ付流体伝
    導装置においてクラッチの締結・解放によるロックアッ
    プ制御を行うためのロックアップコントロールバルブと
    したことを特徴とする調圧弁。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の調圧弁において、 横軸にソレノイド圧を縦軸に圧力をとって表される出力
    圧特性とソレノイド圧特性とが互いに交差しない関係を
    持つ場合、使用する出力圧領域での出力圧とソレノイド
    圧との差圧を、調圧作用に影響を及ぼさない範囲で最小
    とするように、出力フィードバック圧を作用させる段差
    面の受圧面積あるいはスプールに作用するソレノイド圧
    による力と同方向の力を設定したことを特徴とする調圧
    弁。
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