JP3525992B2 - 太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP3525992B2
JP3525992B2 JP22826997A JP22826997A JP3525992B2 JP 3525992 B2 JP3525992 B2 JP 3525992B2 JP 22826997 A JP22826997 A JP 22826997A JP 22826997 A JP22826997 A JP 22826997A JP 3525992 B2 JP3525992 B2 JP 3525992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
duty ratio
total output
circuit
output power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22826997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1165687A (ja
Inventor
洋介 野崎
隆司 山下
信博 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP22826997A priority Critical patent/JP3525992B2/ja
Publication of JPH1165687A publication Critical patent/JPH1165687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3525992B2 publication Critical patent/JP3525992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の太陽電池を
用いて発電した電力を合成して、これを任意の負荷、蓄
電池、電力変換装置等に供給するための太陽電池発電シ
ステム、及びこれを制御するための太陽電池発電システ
ムの制御方法、並びにその制御に際しての太陽電池発電
システム制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の太陽電池発電システムの
構成を示す回路ブロック図である。
【0003】同図に示すように、従来の太陽電池発電シ
ステムαは、複数の太陽電池1−1〜1−n(nは2以
上の整数を表す。以下同じ)と、これら各太陽電池1−
1〜1−nの出力にそれぞれ設けられ、当該各太陽電池
1−1〜1−nの発電電圧Vs−1〜Vs−n及び発電
電流Is−1〜Is−nをそれぞれ検出する複数の発電
電圧検出回路2−1〜2−n及び複数の発電電流検出回
路3−1〜3−nと、当該太陽電池発電システムαによ
り最大電力を得るために各太陽電池1−1〜1−nの出
力制御を行う複数のスイッチングレギュレータ4−1〜
4−nと、各太陽電池1−1〜1−nの発電電圧Vs−
1〜Vs−n及び発電電流Is−1〜Is−nに基づい
て、各スイッチングレギュレータ4−1〜4−nに内蔵
された半導体スイッチ(図示せず)のオンデューティ比
の制御を行う複数の制御回路5−1〜5−nとを有して
構成される。
【0004】また、各制御回路5−1〜5−nは、それ
ぞれ、各太陽電池1−1〜1−nの各発電電圧Vs−1
〜Vs−n及び各発電電流Is−1〜Is−nから、各
太陽電池1−1〜1−nの発電電力Ws−1〜Ws−n
を演算する発電電力演算回路5a−1〜5a−nと、こ
の発電電力演算回路5a−1〜5a−nの演算結果に基
づいて、各スイッチングレギュレータ4−1〜4−n内
の半導体スイッチのオンデューティ比を演算するオンデ
ューティ比演算回路5b−1〜5b−nと、このオンデ
ューティ比演算回路5b−1〜5b−nの演算結果に基
づいて、各スイッチングレギュレータ4−1〜4−n内
の半導体スイッチを実際に駆動するスイッチ駆動回路5
c−1〜5c−nとを有して構成される。
【0005】以上のように構成された従来の太陽電池発
電システムαでは、各スイッチングレギュレータ4−1
〜4−n内の半導体スイッチのオンデューティ比の増減
と、各太陽電池1−1〜1−nの発電電力Ws−1〜W
s−nの増減との間の対応関係などから、各制御回路5
−1〜5−nのオンデューティ比演算回路5b−1〜5
b−nにおいて、例えば、そのオンデューティ比の差分
と発電電力の差分との積が正の場合にオンデューティ比
を微増させ、その積が負の場合には当該オンデューティ
比を微減させるなどといった論理演算が行われ、これに
より、各太陽電池1−1〜1−nの発電電力Ws−1〜
Ws−nがそれぞれ最大電力となるようなオンデューテ
ィ比指令信号Dp−1〜Dp−nが出力される。
【0006】また、各制御回路5−1〜5−nのスイッ
チ駆動回路5c−1〜5c−nにおいては、例えば、オ
ンデューティ比指令信号Dp−1〜Dp−nをパルス幅
変調することによりオンオフ信号が発生され、これによ
り、各スイッチングレギュレータ4−1〜4−n内の半
導体スイッチが駆動されるようになる。
【0007】そして、以上の構成の太陽電池発電システ
ムαによれば、各太陽電池1−1〜1−nの発電電力W
s−1〜Ws−nをそれぞれ個別に制御することが可能
で、例えば、複数の太陽電池1−1〜1−nのなかの一
部の太陽電池に汚れが付着するなどして当該太陽電池の
受光効率が低下した場合でも、他の太陽電池1−1〜1
−nのそれぞれについてはその発電電力Ws−1〜Ws
−nを最大値に保つことができるため、システム全体の
発電効率を高めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
太陽電池発電システムαにあっては、搭載される複数の
太陽電池1−1〜1−nのそれぞれにつき、対応する複
数の発電電圧検出回路2−1〜2−n及び複数の発電電
流検出回路3−1〜3−nを接続し、これにより所要の
発電電圧Vs−1〜Vs−n及び発電電流Is−1〜I
s−nの検出を行うようにしているため、自ずと使用部
品点数が増大し、システム価格が上昇してしまうという
問題がある。
【0009】また、複数のスイッチングレギュレータ4
−1〜4−n内の半導体スイッチのオンデューティ比を
制御に際し、その数に応じた複数の制御回路5−1〜5
−nを必要とするため、上述の使用部品点数の増大やシ
ステム価格の上昇の問題に加え、それら各制御回路5−
1〜5−nを動作させるための制御用電力が増加するな
どして、システム全体の効率が低下するという問題があ
る。
【0010】さらに、従来の太陽電池発電システムαを
構成する場合には、複数の太陽電池1−1〜1−n、複
数のスイッチングレギュレータ4−1〜4−n、複数の
スイッチ駆動回路5c−1〜5c−n等をそれぞれ個別
に製造し、これらを後の工程で配線により接続する必要
があるため、その製造コストが高いという問題もある。
【0011】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次のとおりである。
【0012】即ち、本発明の第1の目的は、使用部品点
数が少なくシステム価格の低い太陽電池発電システム及
びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログ
ラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0013】本発明の第2の目的は、制御用電力が小さ
くシステム効率の高い太陽電池発電システム及びその制
御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記
録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0014】本発明の第3の目的は、製造コストの低い
太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池
発電システム制御プログラムを記録した記録媒体を提供
せんとするものである。
【0015】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に
特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとな
ろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決にあたり、太陽電池と、その出力制御を行うスイッチ
ングレギュレータとを一体化して成る複数の太陽電池ユ
ニットを採用し、他の共用しうる発電電圧検出回路、発
電電流検出回路、制御回路等については単一化するとい
う特徴を有する。
【0017】さらに、具体的詳細に述べると、当該課題
の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概
念にわたる新規な特徴的構成手段及び手法を採用するこ
とにより、前記目的を達成するよう為される。
【0018】即ち、本発明システムの第1の特徴は、各
要素ごとに、太陽電池と、この太陽電池の出力制御を行
うスイッチングレギュレータとを具備し、かつ、各要素
の当該スイッチングレギュレータからの出力電力が合成
されうる形態に回路網が構成された複数の太陽電池ユニ
ットと、当該回路網の各スイッチングレギュレータから
の出力電力が合成された総出力電力を検出する総出力電
力検出手段と、この総出力電力検出手段により検出され
た前記総出力電力が最大値となるよう、その総出力電力
の値に基づいて、前記各太陽電池ユニットに搭載された
前記各スイッチングレギュレータにそれぞれ内蔵されて
いる各半導体スイッチのオンデューティ比を一局的に制
御する集中制御手段と、を有して成る太陽電池発電シス
テムにおいて、前記総出力電力検出手段は、前記回路網
の各スイッチングレギュレータからの出力電力が合成さ
れた総出力電圧を検出する総出力電圧検出回路と、前記
回路網の各スイッチングレギュレータからの出力電力が
合成された総出力電流を検出する総出力電流検出回路
と、前記総出力電圧検出回路により検出された前記総出
力電圧と、前記総出力電流検出回路により検出された前
記総出力電流とに基づいて所要の総出力電力を演算し、
対応する総出力電力信号を生成する総出力電力演算回路
とを、かつ、前記各太陽電池ユニットは、対応する前記
各スイッチングレギュレータ内の前記各半導体スイッチ
を外部からのオンデューティ比指令信号の入力に応じて
駆動するスイッチ駆動回路を、それぞれ有するととも
に、前記集中制御手段は、前記総出力電力検出手段にお
ける前記総出力電力演算回路により生成された前記総出
力電力信号を入力として、前記各半導体スイッチのオン
デューティ比を一局的に制御するものであって、前記各
太陽電池ユニット内の前記各スイッチ駆動回路に対し、
順次、所要のオンデューティ比指令信号を与えるオンデ
ューティ比指令信号出力回路と、当該オンデューティ比
指令信号出力回路により特定の太陽電池ユニットに対し
てオンデューティ比の制御を行った結果に得られた現在
の総出力電力信号の値から、その制御を行う1サンプリ
ング周期前の前回の総出力電力信号の値を減ずる演算を
行って、総出力電力差分信号を発生する総出力電力差分
信号演算回路と、前記オンデューティ比指令信号出力回
路により特定の太陽電池ユニットに対するオンデューテ
ィ比の制御を行うために発生されている現在のオンデュ
ーティ比指令信号の値から、その制御を行う1サンプリ
ング周期前に発生された前回のオンデューティ比指令信
号の値を減ずる演算を行って、オンデューティ比差分信
号を発生するオンデューティ比差分信号演算回路と、前
記総出力電力差分信号演算回路から発生された前記総出
力電力差分信号の値と、前記オンデューティ比差分信号
演算回路から発生された前記オンデューティ比差分信号
の値とを乗算する乗算器と、この乗算器による乗算結果
が正の値をとる場合には、現在、前記オンデューティ比
指令信号出力回路から当該特定の太陽電池ユニットに与
えられている当該オンデューティ比指令信号の値を次回
の処理において微増させ、当該乗算結果が負の値をとる
場合には、当該オンデューティ比指令信号の値を次回の
処理において微減させるオンデューティ比変更信号発生
回路と、前記総出力電力差分信号演算回路により発生さ
れた前記総出力電力差分信号が所定値を下回ったとき
に、前記オンデューティ比指令信号出力回路による当該
特定の太陽電池ユニットに対するオンデューティ比の制
御を解除して、次にオンデューティ比の制御を行うべき
他の太陽電池ユニットを選択するユニット選択回路と、
を有して成る、太陽電池発電システムの構成採用にあ
る。
【0019】本発明システムの第2の特徴は、上記本発
明システムの第1の特徴における前記各太陽電池ユニッ
ト内の前記各スイッチ駆動回路が、対応する前記各半導
体スイッチの駆動に際し、前記オンデューティ比指令信
号出力回路から与えられる前記オンデューティ比指令信
号をパルス幅変調してオンオフ信号を発生するものであ
る太陽電池発電システムの構成採用にある。
【0020】本発明システムの第3の特徴は、上記本発
明システムの第1又は第2の特徴における前記各太陽電
池ユニットに搭載された前記各スイッチングレギュレー
タの主回路が、昇圧型、降圧型、昇降圧型のうち何れか
1種の回路構成に統一されて成る太陽電池発電システム
の構成採用にある。
【0021】本発明システムの第4の特徴は、上記本発
明システムの第1、第2又は第3の特徴における前記各
太陽電池ユニットが、対応する前記各太陽電池と前記各
スイッチングレギュレータとを直列に接続して成る太陽
電池発電システムの構成採用にある。
【0022】本発明システムの第5の特徴は、上記本発
明システムの第1、第2又は第3の特徴における前記各
太陽電池ユニットが、対応する前記各太陽電池と前記各
スイッチングレギュレータとを並列に接続して成る太陽
電池発電システムの構成採用にある。
【0023】本発明システムの第6の特徴は、上記本発
明システムの第1、第2、第3、第4又は第5の特徴に
おける前記回路網が、前記複数の太陽電池ユニットを直
列に接続して成る太陽電池発電システムの構成採用にあ
る。
【0024】本発明システムの第7の特徴は、上記本発
明システムの第1、第2、第3、第4又は第5の特徴に
おける前記回路網が、前記複数の太陽電池ユニットを並
列に接続して成る太陽電池発電システムの構成採用にあ
る。
【0025】本発明システムの第8の特徴は、上記本発
明システムの第1、第2、第3、第4、第5、第6又は
第7の特徴における前記各太陽電池ユニットが、対応す
る前記各太陽電池と前記各スイッチングレギュレータと
を同一基板上に一体に搭載して成る太陽電池発電システ
ムの構成採用にある。
【0026】本発明システムの第9の特徴は、上記本発
明システムの第8の特徴における前記各太陽電池ユニッ
トに搭載された前記各スイッチングレギュレータの主回
路を構成する各回路素子が、薄膜技術を用いて形成され
て成る太陽電池発電システムの構成採用にある。
【0027】本発明システムの第10の特徴は、上記本
発明システムの第9の特徴における前記各太陽電池ユニ
ットに搭載された前記各スイッチングレギュレータの主
回路を構成する前記各回路素子が、少なくとも、薄膜コ
ンデンサと薄膜リアクトルとを含む太陽電池発電システ
ムの構成採用にある。
【0028】本発明システムの第11の特徴は、上記本
発明システムの第1、第2、第3、第4、第5、第6、
第7、第8、第9又は第10の特徴における前記複数の
太陽電池ユニットを板状部材の表面にマトリクス状に配
列し、前記集中制御手段を前記板状部材の裏面に設置し
て成る太陽電池発電システムの構成採用にある。
【0029】一方、本発明制御方法の特徴は、少なくと
も、各要素ごとに、太陽電池と、この太陽電池の出力制
御を行うスイッチングレギュレータとを具備し、かつ、
各要素の前記スイッチングレギュレータからの出力電力
が合成されうる形態に回路網が構成されたn個(nは2
以上の整数)の太陽電池ユニットを有して成る太陽電池
発電システムの制御方法であって、前記回路網の各スイ
ッチングレギュレータからの出力電力が合成された総出
力電力が最大値となるよう、その総出力電力の値に基づ
いて、前記n個の太陽電池ユニットのうちの1番目の太
陽電池ユニットからn番目の太陽電池ユニットまで、順
次、対応する前記各スイッチングレギュレータにそれぞ
れ内蔵されている各半導体スイッチのオンデューティ比
を時系列的に制御する際に、前記n個の太陽電池ユニッ
トのうちのi番目(i=1〜n)の太陽電池ユニットに
ついて、当該i番目の太陽電池ユニットに搭載されたス
イッチングレギュレータ内の半導体スイッチのオンデュ
ーティ比を微増減させると共に、このオンデューティ比
の微増減に伴う前記総出力電力の増減を観測し、この観
測結果に基づいて、当該i番目の太陽電池ユニットに搭
載された前記スイッチングレギュレータ内の前記半導体
スイッチのオンデューティ比を再び微増減させて前記総
出力電力を増大させていく操作を繰り返して行い、当該
i番目の太陽電池ユニットに対する前記オンデューティ
比の微増減に関する操作を行っていく過程で前記総出力
電力の増加の度合いが所定値を下回った時点で、所要の
オンデューティ比の制御をこれに次ぐi+1番目の太陽
電池ユニットに移行させる操作を、順次、n番目の太陽
電池ユニットまで行い、当該n番目の太陽電池ユニット
に対する前記オンデューティ比の微増減に関する操作が
完了したら、所要のオンデューティ比の制御をさらに1
番目の太陽電池ユニットに移行させ、以下、以上の一連
の操作をi=1からi=nまでの全ての太陽電池ユニッ
トにつき循環的に継続して行う太陽電池発電システムの
制御方法の構成採用にある。
【0030】さらに、本発明記録媒体の特徴は、少なく
とも、各要素ごとに、太陽電池と、この太陽電池の出力
制御を行うスイッチングレギュレータとを具備し、か
つ、各要素の前記スイッチングレギュレータからの出力
電力が合成されうる形態に回路網が構成されたn個(n
は2以上の整数)の太陽電池ユニットを有して成る太陽
電池発電システムをコンピュータにより制御するための
プログラムを記録した記録媒体であって、前記n個の太
陽電池ユニットのうちのi番目(i=1〜n)の太陽電
池ユニットについて、前記回路網の各スイッチングレギ
ュレータからの出力電力が合成された総出力電圧Vsと
総出力電流Isとに基づき、時刻kにおける総出力電力
信号Ws(k,i)を演算する第1のステップと、この
第1のステップで演算した総出力電力信号Ws(k,
i)から、時刻k−1における総出力電力信号Ws(k
−1,i)を減ずる演算を行って、総出力電力差分信号
Ww(k,i)を算出する第2のステップと、この第2
のステップで算出した総出力電力差分信号Ww(k,
i)と、予め設定された総出力信号差分基準値Wdとを
比較する第3のステップと、この第3のステップにおけ
る比較の結果、総出力電力差分信号Ww(k,i)が総
出力信号差分基準値Wd以上である場合には、時刻kに
おけるオンデューティ比指令信号Dp(k,i)から、
時刻k−1におけるオンデューティ比指令信号Dp(k
−1,i)を減ずる演算を行って、オンデューティ比差
分信号Dd(k,i)を算出し、他方、総出力電力差分
信号Ww(k,i)が総出力信号差分基準値Wdよりも
小さくなった場合には、i,kをインクリメントし、さ
らにこのインクリメントによりiがnよりも大きくなっ
たときには、i=i−nとして前記第1のステップに戻
る第4のステップと、前記第2のステップで算出した総
出力電力差分信号Ww(k,i)と、前記第4のステッ
プで算出したオンデューティ比差分信号Dd(k,i)
とを乗ずる演算を行って、乗算信号Mwd(k,i)を
算出する第5のステップと、この第5のステップで算出
した乗算信号Mwd(k,i)がゼロよりも大きい場合
には、時刻k+1におけるオンデューティ比指令信号D
id(k+1,i)をDp(k,i)+ΔD(ΔDは増
減指令値)に設定した後に、また、乗算信号Mwd
(k,i)がゼロ以下の場合には、時刻k+1における
オンデューティ比指令信号Did(k+1,i)をDp
(k,i)−ΔDに設定した後に、オンデューティ比指
令信号Dd(k+1,i)をDid(k+1,i)に設
定し、さらにkをインクリメントして前記第1のステッ
プに戻る第6のステップと、を有して成る太陽電池発電
システム制御プログラムを記録した記録媒体の構成採用
にある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態をその装置例及び方法例につき説明す
る。
【0032】(システム例) 図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池発電システ
ムの構成を示す回路ブロック図である。
【0033】同図に示すように、本一実施形態の太陽電
池発電システムβは、スイッチングレギュレータ一体型
太陽電池セルとしての複数の太陽電池ユニット10−1
〜10−nと、これら各太陽電池ユニット10−1〜1
0−nの出力電力が合成されうる形態(本例では直列接
続)に構成された回路網の総出力電圧Vsを検出する総
出力電圧検出回路20(総出力電力検出手段の一部)
と、同回路網の総出力電流Isを検出する総出力電流検
出回路30(総出力電力検出手段の一部)と、当該回路
網の総出力電力が最大値となるよう、その値に基づい
て、各太陽電池ユニット10−1〜10−nに対するオ
ンデューティ比の制御を一局的に行う集中制御装置40
(集中制御手段の要部)とを有して構成されている。
【0034】ここで、各太陽電池ユニット10−1〜1
0−nは、その各要素ごとに、太陽電池11−1〜11
−nと、この太陽電池11−1〜11−nの出力制御を
行うスイッチングレギュレータ12−1〜12−nとを
具備し(本例では、各太陽電池11−1〜11−nと各
スイッチングレギュレータ12−1〜12−nとを並列
接続)、さらに各スイッチングレギュレータ12−1〜
12−nには、半導体スイッチ(本図には図示せず)を
駆動するためのスイッチ駆動回路13−1〜13−nが
内蔵されている。特に、これら各太陽電池ユニット10
−1〜10−nは、対応する各太陽電池11−1〜11
−nと各スイッチングレギュレータ12−1〜12−n
とを同一基板上に一体に搭載して成るものである(詳細
は「実施例」で述べる)。
【0035】一方、集中制御装置40は、総出力電圧検
出回路20により検出された総出力電圧Vsと、総出力
電流検出回路30により検出された総出力電流Isとに
基づいて所要の総出力電力を演算し、時刻kにおける対
応する総出力電力信号Ws(k,i)(i=1〜n)を
生成する総出力電力演算回路41(総出力電力検出手段
の一部)と、各太陽電池ユニット10−1〜10−n内
の各スイッチ駆動回路13−1〜13−nに対し、順
次、所要のオンデューティ比指令信号Dp(k+1,1
〜n)を与えるオンデューティ比指令信号出力回路42
と、このオンデューティ比指令信号出力回路42によ
り、i番目の太陽電池ユニット10−iに対してオンデ
ューティ比の制御を行った結果に得られた時刻kの総出
力電力信号Ws(k,i)の値から、その制御を行う1
サンプリング周期前の時刻k−1の総出力電力信号Ws
(k−1,i)の値を減ずる演算を行って、総出力電力
差分信号Ww(k,i)を発生する総出力電力差分信号
演算回路43とを有して構成されている。
【0036】さらに、この集中制御装置40は、オンデ
ューティ比指令信号出力回路42により、i番目の太陽
電池ユニット10−iに対するオンデューティ比の制御
を行うために発生されている時刻kのオンデューティ比
指令信号Dp(k,i)の値から、その制御を行う1サ
ンプリング周期前に発生された時刻k−1のオンデュー
ティ比指令信号Dp(k−1,i)の値を減ずる演算を
行って、オンデューティ比差分信号Dd(k,i)を発
生するオンデューティ比差分信号演算回路44と、総出
力電力差分信号演算回路43から発生された総出力電力
差分信号Ww(k,i)の値と、オンデューティ比差分
信号演算回路44から発生されたオンデューティ比差分
信号Dd(k,i)の値とを乗算する乗算器45と、こ
の乗算器による乗算結果である乗算信号Mwd(k,
i)が正の値をとる場合には、現在、オンデューティ比
指令信号出力回路42からi番目の太陽電池ユニット1
0−iに与えられている当該オンデューティ比指令信号
Dp(k,i)の値を次回の処理において微増させ、他
方、当該乗算信号Mwd(k,i)が負の値をとる場合
には、当該オンデューティ比指令信号Dp(k,i)の
値を次回の処理において微減させるオンデューティ比変
更信号発生回路46と、総出力電力差分信号演算回路4
3により発生された総出力電力差分信号Ww(k,i)
が、予め設定された総出力信号差分基準値Wdを下回っ
たときに、オンデューティ比指令信号出力回路42によ
るi番目の太陽電池ユニット10−iに対するオンデュ
ーティ比の制御を解除して、次にオンデューティ比の制
御を行うべきi+1番目の太陽電池ユニット10−i+
1を選択するユニット選択回路47とを有して構成され
ている。
【0037】なお、各太陽電池ユニット10−1〜10
−n内の各スイッチングレギュレータ12−1〜12−
nに内蔵されている各スイッチ駆動回路13−1〜13
−nは、対応する各半導体スイッチの駆動に際し、オン
デューティ比指令信号出力回路42から与えられるオン
デューティ比指令信号Dp(k+1,i)をパルス幅変
調してオンオフ信号を発生するようになっている。ま
た、各スイッチングレギュレータ12−1〜12−nの
主回路としては、オンデューティ比の増加に伴い各太陽
電池ユニットの発電電流が増加する構成であれば、昇圧
型、降圧型、昇降圧型の何れの回路構成(ただし1種に
統一)でも適用することができる。
【0038】(制御方法例) 次に、以上のように構成されたシステム例に適用される
制御方法例の実施手順について説明する。
【0039】図2は、図1に示した太陽電池発電システ
ムβの制御方法の手順を説明するためのフローチャート
である。
【0040】同図に示すように、本一実施形態の太陽電
池発電システムβの制御方法では、まず、集中制御装置
40において、当該制御方法の処理においてパラメータ
となるk,iの値を、初期値である「1」にセットする
と共に、時刻0における総出力電力信号Ws(0,i)
の値、及びオンデューティ比指令信号Dp(0,i)
を、初期値である「0」にセットして開始される(ST
1)。
【0041】次に、集中制御装置40の総出力電力演算
回路41において、総出力電圧検出回路20により検出
された総出力電圧Vsと、総出力電流検出回路30によ
り検出された総出力電流Isとに基づき、これらに乗算
処理を施して時刻kにおける総出力電力信号Ws(k,
i)を演算し(ST2)、さらに、総出力電力差分信号
演算回路43において、その演算した総出力電力信号W
s(k,i)から、時刻k−1における総出力電力信号
Ws(k−1,i)を減ずる演算を行って、総出力電力
差分信号Ww(k,i)を算出する(ST3)。
【0042】次に、集中制御装置40のユニット選択回
路47において、上述の算出した総出力電力差分信号W
w(k,i)と、予め設定された総出力信号差分基準値
Wdとの大小関係を比較し(ST4)、この比較の結
果、総出力電力差分信号Ww(k,i)が総出力信号差
分基準値Wd以上である場合(ST4;no)には、オ
ンデューティ比差分信号演算回路44において、時刻k
におけるオンデューティ比指令信号Dp(k,i)か
ら、時刻k−1におけるオンデューティ比指令信号Dp
(k−1,i)を減ずる演算を行うことにより、オンデ
ューティ比差分信号Dd(k,i)を算出し(ST
5)、さらに、乗算器45において、先に算出した総出
力電力差分信号Ww(k,i)と、今回算出したオンデ
ューティ比差分信号Dd(k,i)とを乗ずる演算を行
うことにより、乗算信号Mwd(k,i)を算出する
(ST6)。
【0043】次に、オンデューティ比変更信号発生回路
46において、上述の算出した乗算信号Mwd(k,
i)の正負を判別し(ST7)、その乗算信号Mwd
(k,i)が正の値をとる(ゼロよりも大の)場合(S
T7;yes)には、時刻k+1におけるオンデューテ
ィ比指令信号Did(k+1,i)をDp(k,i)+
ΔD(ΔDは増減指令値)に設定した(ST8)後に、
また、乗算信号Mwd(k,i)が負の値をとる(ゼロ
以下の)場合(ST7;no)には、時刻k+1におけ
るオンデューティ比指令信号Did(k+1,i)をD
p(k,i)−ΔDに設定した(ST9)後に、オンデ
ューティ比指令信号Dp(k+1,i)をDid(k+
1,i)に設定し(ST10)、これをオンデューティ
比指令信号出力回路42に与えてから、kをインクリメ
ントして(ST11)、処理を前述のST2へ戻す。
【0044】なお、以上の処理により、オンデューティ
比指令信号出力回路42から、i番目の太陽電池ユニッ
ト10−i内のスイッチ駆動回路13−iに対しては、
オンデューティ比指令信号Dp(k+1,i)が与えら
れることになるが、他のスイッチ駆動回路13−1〜1
3−1−i及び13−1+i〜13−nに対しては、そ
れぞれ、オンデューティ比指令信号Dp(k+1,1〜
i−1)及びDp(k+1,1+i〜n)として、その
1サンプリング周期前の時刻kにおけるオンデューティ
比指令信号Dp(k,1〜i−1)及びDp(k,1+
i〜n)が与えられる。
【0045】一方、前述のST4において、総出力電力
差分信号Ww(k,i)が総出力信号差分基準値Wdよ
りも小さくなった場合(ST4;yes)には、i,k
をインクリメントし(ST12)、さらに、iの値がn
の値を上回ったか否かを判別する(ST13)。そし
て、この判別の結果、iのインクリメントによっても、
そのiの値がnの値以下である場合(ST13;no)
には、そのインクリメントの状態を保持したまま(ST
14)、処理を前述のST2へ戻し、そのiの値がnの
値よりも大きくなった場合(ST13;yes)には、
i=i−n(即ちi=1)として(ST15)、処理を
前述のST2へ戻す。
【0046】そして、以上の処理を繰り返して行うと、
図3(図1に示した太陽電池発電システムを手順に従っ
て稼動させたときの総出力電力の経時変化を示す図)に
示すように、各太陽電池ユニット10−1〜10−n内
の各半導体スイッチのオンデューティ比は、順次、当該
太陽電池発電システムβの総出力電力Ws(k,i)が
増加するように制御されて、最大電力に漸近するように
なる。
【0047】
【実施例】続いて、本発明の一実施形態に係る太陽電池
発電システムβの具体例としての実施例について説明す
る。
【0048】図4は、図1に示した太陽電池発電システ
ムβの具体例を示す回路構成図であり、図5(a)及び
(b)は、図1に示した太陽電池発電システムβの具体
例を示す外観構成図である。
【0049】まず、図4に示すように、この太陽電池発
電システムβは、各スイッチングレギュレータ(符号は
付さず)の主回路として1石昇降圧チョッパを用い、各
半導体スイッチ14−1〜14−nの制御を、集中制御
装置40から制御信号バス50を介して一括して行うよ
うにしたものであり、文献「平成8年電気学会全国大会
頒布資料No.782(平形、清水他:太陽電池発電制
御回路)」に掲載された回路に本発明を適用した例であ
る。なお、本図に示す集中制御装置40としては、パー
ソナルコンピュータ(図示せず)を用いることができ、
当該太陽電池発電システムβを制御するための太陽電池
発電システム制御プログラムを記録した記録媒体として
は、フロッピーディスクやCD−ROMなど(共に図示
せず)を用いることができる。
【0050】一方、図5(a)に示すように、この太陽
電池発電システムβは、複数の太陽電池ユニット10−
1〜10−n(10)を板状部材60の表面にマトリク
ス状に配列し、集中制御装置40をその板状部材60の
裏面に設置したものである。特に、図5(b)に示すよ
うに、ここで用いられる単体の太陽電池ユニット10
は、スイッチングレギュレータ(符号は付さず)の主回
路を構成する各回路素子を、当該太陽電池ユニット10
の形成時に適用される薄膜技術を用いて同時形成したも
のであり、これにより、所要の表面電極15や裏面電極
16などと共に、薄膜コンデンサ17や薄膜リアクトル
18が形成され、以下、所要の箇所にスイッチ駆動回路
13と半導体スイッチ14を取り付けることで、太陽電
池とスイッチングレギュレータとを同一基板上に一体に
搭載して成る太陽電池ユニット10が得られるようにな
る(半導体スイッチ14については、場合により、上述
の薄膜技術を用いて同時形成することも可能)。
【0051】以上、本発明の実施の形態及び実施例につ
き説明したが、各太陽電池ユニットにおける太陽電池と
スイッチングレギュレータとの接続形態は、上述の例の
ように並列接続とする以外に、これを直列接続にするこ
とも可能である。また、各太陽電池ユニット同士の接続
形態についても、上述の例のように直列接続とする他
に、これを並列接続にすることも可能である。さらに、
本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定さ
れるものではなく、本発明にいう目的を達成し、後述す
る効果を有する範囲内において、適宜に変更実施するこ
とが可能なものである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
総出力電圧検出回路及び総出力電流検出回路をシステム
回路網の出力部のみに設けたことから、各太陽電池の発
電電力をそれぞれ独立して制御することが可能でありな
がら、少ない使用部品点数でシステムの総出力電力を最
大電力とすることができ、システム価格を低減すること
ができる。また、単一の集中制御装置により制御を実施
することが可能なため、制御用電力を低減することがで
き、システム効率を向上させることができる。さらに、
太陽電池、スイッチングレギュレータ、スイッチ駆動回
路等を一体構成したことから、使用部品点数を低減する
ことができ、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る太陽電池発電システ
ムの構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1に示した太陽電池発電システムの制御方法
の手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示した太陽電池発電システムを手順に従
って稼動させたときの総出力電力の経時変化を示す図で
ある。
【図4】図1に示した太陽電池発電システムの具体例を
示す回路構成図である。
【図5】図1に示した太陽電池発電システムの具体例を
示す外観構成図であり、(a)は当該太陽電池発電シス
テムの全体を上方から見た図、(b)は単体の太陽電池
ユニットの全体を下方から見た図である。
【図6】従来の太陽電池発電システムの構成を示す回路
ブロック図である。
【符号の説明】
β…太陽電池発電システム 10(10−1〜10−n)…太陽電池ユニット 11(11−1〜11−n)…太陽電池 12(12−1〜12−n)…スイッチングレギュレー
タ 13(13−1〜13−n)…スイッチ駆動回路 14(14−1〜14−n)…半導体スイッチ 15…表面電極 16…裏面電極 17…薄膜コンデンサ 18…薄膜リアクトル 20…総出力電圧検出回路 30…総出力電流検出回路 40…集中制御装置 41…総出力電力演算回路 42…オンデューティ比指令信号出力回路 43…総出力電力差分信号演算回路 44…オンデューティ比差分信号演算回路 45…乗算器 46…オンデューティ比変更信号発生回路 47…ユニット選択回路 50…制御信号バス 60…板状部材 Vs…総出力電圧 Is…総出力電流 Ws…総出力電力信号 Ww…総出力電力差分信号 Wd…総出力信号差分基準値 Dp,Did…オンデューティ比指令信号 Dd…オンデューティ比差分信号 Mwd…乗算信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−208035(JP,A) 特開 平7−302130(JP,A) 特開 平8−297516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/67 G05B 19/12 H01L 31/04 H02M 3/00 H03K 3/017

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各要素ごとに、太陽電池と、この太陽電池
    の出力制御を行うスイッチングレギュレータとを具備
    し、かつ、各要素の当該スイッチングレギュレータから
    の出力電力が合成されうる形態に回路網が構成された複
    数の太陽電池ユニットと、 当該回路網の各スイッチングレギュレータからの出力電
    力が合成された総出力電力を検出する総出力電力検出手
    段と、 この総出力電力検出手段により検出された前記総出力電
    力が最大値となるよう、その総出力電力の値に基づい
    て、前記各太陽電池ユニットに搭載された前記各スイッ
    チングレギュレータにそれぞれ内蔵されている各半導体
    スイッチのオンデューティ比を一局的に制御する集中制
    御手段と、 を有して成る太陽電池発電システムにおいて、 前記総出力電力検出手段は、 前記回路網の各スイッチングレギュレータからの出力電
    力が合成された総出力電圧を検出する総出力電圧検出回
    路と、 前記回路網の各スイッチングレギュレータからの出力電
    力が合成された総出力電流を検出する総出力電流検出回
    路と、 前記総出力電圧検出回路により検出された前記総出力電
    圧と、前記総出力電流検出回路により検出された前記総
    出力電流とに基づいて所要の総出力電力を演算し、対応
    する総出力電力信号を生成する総出力電力演算回路と
    を、かつ、 前記各太陽電池ユニットは、 対応する前記各スイッチングレギュレータ内の前記各半
    導体スイッチを外部からのオンデューティ比指令信号の
    入力に応じて駆動するスイッチ駆動回路を、それぞれ有
    するとともに、 前記集中制御手段は、 前記総出力電力検出手段における前記総出力電力演算回
    路により生成された前記総出力電力信号を入力として、
    前記各半導体スイッチのオンデューティ比を一局的に制
    御するものであって、 前記各太陽電池ユニット内の前記各スイッチ駆動回路に
    対し、順次、所要のオンデューティ比指令信号を与える
    オンデューティ比指令信号出力回路と、 当該オンデューティ比指令信号出力回路により特定の太
    陽電池ユニットに対してオンデューティ比の制御を行っ
    た結果に得られた現在の総出力電力信号の値から、その
    制御を行う1サンプリング周期前の前回の総出力電力信
    号の値を減ずる演算を行って、総出力電力差分信号を発
    生する総出力電力差分信号演算回路と、 前記オンデューティ比指令信号出力回路により特定の太
    陽電池ユニットに対するオンデューティ比の制御を行う
    ために発生されている現在のオンデューティ比指令信号
    の値から、その制御を行う1サンプリング周期前に発生
    された前回のオンデューティ比指令信号の値を減ずる演
    算を行って、オンデューティ比差分信号を発生するオン
    デューティ比差分信号演算回路と、 前記総出力電力差分信号演算回路から発生された前記総
    出力電力差分信号の値と、前記オンデューティ比差分信
    号演算回路から発生された前記オンデューティ比差分信
    号の値とを乗算する乗算器と、 この乗算器による乗算結果が正の値をとる場合には、現
    在、前記オンデューティ比指令信号出力回路から当該特
    定の太陽電池ユニットに与えられている当該オンデュー
    ティ比指令信号の値を次回の処理において微増させ、当
    該乗算結果が負の値をとる場合には、当該オンデューテ
    ィ比指令信号の値を次回の処理において微減させるオン
    デューティ比変更信号発生回路と、 前記総出力電力差分信号演算回路により発生された前記
    総出力電力差分信号が所定値を下回ったときに、前記オ
    ンデューティ比指令信号出力回路による当該特定の太陽
    電池ユニットに対するオンデューティ比の制御を解除し
    て、次にオンデューティ比の制御を行うべき他の太陽電
    池ユニットを選択するユニット選択回路と、 を有して成る、 ことを特徴とする太陽電池発電システム。
  2. 【請求項2】前記各太陽電池ユニット内の前記各スイッ
    チ駆動回路は、 対応する前記各半導体スイッチの駆動に際し、前記オン
    デューティ比指令信号出力回路から与えられる前記オン
    デューティ比指令信号をパルス幅変調してオンオフ信号
    を発生するものである、 ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池発電システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記各太陽電池ユニットに搭載された前記
    各スイッチングレギュレータの主回路は、 昇圧型、降圧型、昇降圧型のうち何れか1種の回路構成
    に統一されて成る、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池発電
    システム。
  4. 【請求項4】前記各太陽電池ユニットは、 対応する前記各太陽電池と前記各スイッチングレギュレ
    ータとを直列に接続して成る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の太陽電池
    発電システム。
  5. 【請求項5】前記各太陽電池ユニットは、 対応する前記各太陽電池と前記各スイッチングレギュレ
    ータとを並列に接続して成る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の太陽電池
    発電システム。
  6. 【請求項6】前記回路網は、 前記複数の太陽電池ユニットを直列に接続して成る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    太陽電池発電システム。
  7. 【請求項7】前記回路網は、 前記複数の太陽電池ユニットを並列に接続して成る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    太陽電池発電システム。
  8. 【請求項8】前記各太陽電池ユニットは、 対応する前記各太陽電池と前記各スイッチングレギュレ
    ータとを同一基板上に一体に搭載して成る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    に記載の太陽電池発電システム。
  9. 【請求項9】前記各太陽電池ユニットに搭載された前記
    各スイッチングレギュレータの主回路を構成する各回路
    素子は、 薄膜技術を用いて形成されて成る、 ことを特徴とする請求項8に記載の太陽電池発電システ
    ム。
  10. 【請求項10】前記各太陽電池ユニットに搭載された前
    記各スイッチングレギュレータの主回路を構成する前記
    各回路素子は、 少なくとも、薄膜コンデンサと薄膜リアクトルとを含
    む、 ことを特徴とする請求項9に記載の太陽電池発電システ
    ム。
  11. 【請求項11】前記複数の太陽電池ユニットを板状部材
    の表面にマトリクス状に配列し、 前記集中制御手段を前記板状部材の裏面に設置して成
    る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9又は10に記載の太陽電池発電システム。
  12. 【請求項12】少なくとも、各要素ごとに、太陽電池
    と、この太陽電池の出力制御を行うスイッチングレギュ
    レータとを具備し、かつ、各要素の前記スイッチングレ
    ギュレータからの出力電力が合成されうる形態に回路網
    が構成されたn個(nは2以上の整数)の太陽電池ユニ
    ットを有して成る太陽電池発電システムの制御方法であ
    って、 前記回路網の各スイッチングレギュレータからの出力電
    力が合成された総出力電力が最大値となるよう、その総
    出力電力の値に基づいて、前記n個の太陽電池ユニット
    のうちの1番目の太陽電池ユニットからn番目の太陽電
    池ユニットまで、順次、対応する前記各スイッチングレ
    ギュレータにそれぞれ内蔵されている各半導体スイッチ
    のオンデューティ比を時系列的に制御する際に、 前記n個の太陽電池ユニットのうちのi番目(i=1〜
    n)の太陽電池ユニットについて、 当該i番目の太陽電池ユニットに搭載されたスイッチン
    グレギュレータ内の半導体スイッチのオンデューティ比
    を微増減させると共に、このオンデューティ比の微増減
    に伴う前記総出力電力の増減を観測し、この観測結果に
    基づいて、当該i番目の太陽電池ユニットに搭載された
    前記スイッチングレギュレータ内の前記半導体スイッチ
    のオンデューティ比を再び微増減させて前記総出力電力
    を増大させていく操作を繰り返して行い、 当該i番目の太陽電池ユニットに対する前記オンデュー
    ティ比の微増減に関する操作を行っていく過程で前記総
    出力電力の増加の度合いが所定値を下回った時点で、所
    要のオンデューティ比の制御をこれに次ぐi+1番目の
    太陽電池ユニットに移行させる操作を、順次、n番目の
    太陽電池ユニットまで行い、 当該n番目の太陽電池ユニットに対する前記オンデュー
    ティ比の微増減に関する操作が完了したら、所要のオン
    デューティ比の制御をさらに1番目の太陽電池ユニット
    に移行させ、 以下、以上の一連の操作をi=1からi=nまでの全て
    の太陽電池ユニットにつき循環的に継続して行う、 ことを特徴とする太陽電池発電システムの制御方法。
  13. 【請求項13】少なくとも、各要素ごとに、太陽電池
    と、この太陽電池の出力制御を行うスイッチングレギュ
    レータとを具備し、かつ、各要素の前記スイッチングレ
    ギュレータからの出力電力が合成されうる形態に回路網
    が構成されたn個(nは2以上の整数)の太陽電池ユニ
    ットを有して成る太陽電池発電システムをコンピュータ
    により制御するためのプログラムを記録した記録媒体で
    あって、 前記n個の太陽電池ユニットのうちのi番目(i=1〜
    n)の太陽電池ユニットについて、 前記回路網の各スイッチングレギュレータからの出力電
    力が合成された総出力電圧Vsと総出力電流Isとに基
    づき、時刻kにおける総出力電力信号Ws(k,i)を
    演算する第1のステップと、 この第1のステップで演算した総出力電力信号Ws
    (k,i)から、時刻k−1における総出力電力信号W
    s(k−1,i)を減ずる演算を行って、総出力電力差
    分信号Ww(k,i)を算出する第2のステップと、 この第2のステップで算出した総出力電力差分信号Ww
    (k,i)と、予め設定された総出力信号差分基準値W
    dとを比較する第3のステップと、 この第3のステップにおける比較の結果、総出力電力差
    分信号Ww(k,i)が総出力信号差分基準値Wd以上
    である場合には、時刻kにおけるオンデューティ比指令
    信号Dp(k,i)から、時刻k−1におけるオンデュ
    ーティ比指令信号Dp(k−1,i)を減ずる演算を行
    って、オンデューティ比差分信号Dd(k,i)を算出
    し、他方、総出力電力差分信号Ww(k,i)が総出力
    信号差分基準値Wdよりも小さくなった場合には、i,
    kをインクリメントし、さらにこのインクリメントによ
    りiがnよりも大きくなったときには、i=i−nとし
    て前記第1のステップに戻る第4のステップと、 前記第2のステップで算出した総出力電力差分信号Ww
    (k,i)と、前記第4のステップで算出したオンデュ
    ーティ比差分信号Dd(k,i)とを乗ずる演算を行っ
    て、乗算信号Mwd(k,i)を算出する第5のステッ
    プと、 この第5のステップで算出した乗算信号Mwd(k,
    i)がゼロよりも大きい場合には、時刻k+1における
    オンデューティ比指令信号Did(k+1,i)をDp
    (k,i)+ΔD(ΔDは増減指令値)に設定した後
    に、また、乗算信号Mwd(k,i)がゼロ以下の場合
    には、時刻k+1におけるオンデューティ比指令信号D
    id(k+1,i)をDp(k,i)−ΔDに設定した
    後に、オンデューティ比指令信号Dd(k+1,i)を
    Did(k+1,i)に設定し、さらにkをインクリメ
    ントして前記第1のステップに戻る第6のステップと、 を有して成る、 ことを特徴とする太陽電池発電システム制御プログラム
    を記録した記録媒体。
JP22826997A 1997-08-25 1997-08-25 太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3525992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22826997A JP3525992B2 (ja) 1997-08-25 1997-08-25 太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22826997A JP3525992B2 (ja) 1997-08-25 1997-08-25 太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1165687A JPH1165687A (ja) 1999-03-09
JP3525992B2 true JP3525992B2 (ja) 2004-05-10

Family

ID=16873834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22826997A Expired - Fee Related JP3525992B2 (ja) 1997-08-25 1997-08-25 太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3525992B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000350387A (ja) * 1999-06-02 2000-12-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光パワー給電装置
JP4528574B2 (ja) * 2004-07-22 2010-08-18 長野日本無線株式会社 太陽光発電装置
JP4779573B2 (ja) * 2005-10-27 2011-09-28 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP4866133B2 (ja) * 2006-04-10 2012-02-01 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
KR101007283B1 (ko) 2008-08-22 2011-01-13 한국건설기술연구원 무선 센서 네트워크용 전력 제어 장치 및 전력 제어 방법
US8624436B2 (en) * 2009-06-09 2014-01-07 Andre Poskatcheev Willis Power harvesting circuit and method for serially coupled DC power sources
JP5369234B2 (ja) * 2010-05-28 2013-12-18 太陽誘電株式会社 電力変換装置
MY168146A (en) 2011-11-20 2018-10-11 Solexel Inc Smart photovoltaic cells and modules
US10181541B2 (en) 2011-11-20 2019-01-15 Tesla, Inc. Smart photovoltaic cells and modules
KR101343191B1 (ko) 2011-11-29 2013-12-19 엘에스산전 주식회사 태양광 시스템
JP5842860B2 (ja) * 2013-04-25 2016-01-13 株式会社安川電機 系統連系装置
CN103499957A (zh) * 2013-09-26 2014-01-08 国家电网公司 一种基于多代理的风光互补发电系统的管理控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1165687A (ja) 1999-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3525992B2 (ja) 太陽電池発電システム及びその制御方法並びに太陽電池発電システム制御プログラムを記録した記録媒体
Reddy et al. ANFIS-MPPT control algorithm for a PEMFC system used in electric vehicle applications
Swiegers et al. An integrated maximum power point tracker for photovoltaic panels
JP3422954B2 (ja) 太陽電池の最大電力追従制御方法及びその制御プログラムを記録した記録媒体
WO2005112551A2 (en) Method for compensating for partial shade in photovoltaic power system
WO2013043563A2 (en) System and method for maximizing power output of photovoltaic strings
JPH11103538A (ja) 光発電システム
JP4570245B2 (ja) 分散電源システム
Khasim et al. A single inductor multi-port power converter for electric vehicle applications
Ilic et al. Digital average current-mode controller for DC–DC converters in physical vapor deposition applications
Karthikeyan et al. A dual input single output non-isolated DC-DC converter for multiple sources electric vehicle applications
Ibrahim et al. State-space modelling and digital controller design for DC-DC converter
CN116800096B (zh) 功率变换器的控制方法、功率变换器及光伏系统
JP5601912B2 (ja) 電力変換装置の制御装置、および、この制御装置を用いた系統連系インバータシステム
Ghaderi et al. Implementation of PI Controlled Cascaded Boost Power Converters in Parallel Connection with High Efficiency.
Upadhyaya et al. Modelling and control of non-isolated multiport DC/DC converter
Chiang et al. Maximum power point tracking method for the voltage-mode grid-connected inverter of photovoltaic generation system
Anggraini et al. Modeling and Simulation of MISO-Buck Converter Using ANFIS on DC Microgrid Distribution System
Shchur et al. Mode Decomposition Passivity-Based Control of Bidirectional Zeta-SEPIC DC-DC Converter
VC et al. A hybrid DC-DC converter with ANFIS-MPPT technique for fuel cell-based electric vehicle
Dhananjaya et al. Design and analysis of a switch fault-tolerant multi-input single-output DC-DC converter for high reliability applications
Elgammal et al. A hybrid pv-fc-diesel-battery efficient schemes for four-wheel PMDC electric vehicle drive system
Indragandhi et al. Performance analysis, modeling and control of multi-port DC-DC boost converter for an integrated power generation system
JP2001218368A (ja) 電力変換装置及び太陽光発電システム
KR100809483B1 (ko) 태양광 발전설비의 최적전력 제어시스템 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees