JP3524974B2 - プレフィルドシリンジおよびその包装体 - Google Patents

プレフィルドシリンジおよびその包装体

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JP3524974B2 JP33739294A JP33739294A JP3524974B2 JP 3524974 B2 JP3524974 B2 JP 3524974B2 JP 33739294 A JP33739294 A JP 33739294A JP 33739294 A JP33739294 A JP 33739294A JP 3524974 B2 JP3524974 B2 JP 3524974B2
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猛 渡辺
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/002Packages specially adapted therefor, e.g. for syringes or needles, kits for diabetics

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬液が予め充填された
プレフィルド(既充填)シリンジ、およびその包装体に
関する。
【0002】
【従来の技術】図26に示される如きプレフィルドシリ
ンジ本体101と、図27に示される如きピストンロッ
ド102とからなるプレフィルドシリンジは、従来公知
である。プレフィルドシリンジに関して、例えば実開平
2−116457号の「容器兼用注射器」、実開平3−
9753号の「容器兼用注射器」が開示されている。
【0003】図26に示されるプレフィルドシリンジ本
体101は、内部に薬液が充填された外筒103と、外
筒103の内部に挿入されたガスケット105と、外筒
103の後端に形成されたフランジ106と、外筒10
3の先端に形成されたノズル107と、ノズル107に
取り付けられたキャップ108と、を備える。そして、
ガスケット105の後面中央には、ねじ孔110が形成
されている。一方、図27に示されるピストンロッド1
02は、プレフィルドシリンジ本体101の外筒103
の内部に挿入できる太さを有するロッド111を備え、
かつ、該ロッド111の先端に、前記プレフィルドシリ
ンジ本体101のガスケット105の後面中央に形成さ
れたねじ孔110にねじ込むことが可能な、ねじ部分1
12が形成されている。また、ロッド111の後端に、
フランジ113が形成されている。
【0004】このプレフィルドシリンジを使用する場合
には、プレフィルドシリンジ本体101の外筒103の
後端から、ピストンロッド102のロッド111が挿入
され、ロッド111先端のねじ部分112が、ガスケッ
ト105の後面中央のねじ孔110にねじ込まれて固定
される。また、外筒103先端のノズル107に取り付
けられたキャップ108は取り外され、代わりに、例え
ばチューブがノズル107に装着される。その後、ロッ
ド111後端のフランジ113が押圧されることによ
り、プレフィルドシリンジ本体101の外筒103内部
に充填されている薬液がチューブを介して送液される。
【0005】以上のようなプレフィルドシリンジは、例
えば図28に示されるように、ブリスタ包装される。即
ち、プレフィルドシリンジ本体101とピストンロッド
102は、プラスチックシート120に形成された凹部
121内において、フランジ106とフランジ113を
接触させるようにして、並べて収納される。このように
凹部121内にプレフィルドシリンジ本体101とピス
トンロッド102を収納した状態で、凹部121の開口
の周りに形成された上面部122にフィルム123の周
縁が接着されて、凹部121の開口はフィルム123に
よって覆われる。図29は、そのように構成されたプレ
フィルドシリンジの包装体の断面図(図28X−X断面
矢視図)を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来のプレフィルドシリンジの包装体は、プラスチック
シート120に形成された凹部121内において、プレ
フィルドシリンジ本体101とピストンロッド102
が、互いに離れた状態で収納されており、包装体の容積
が比較的大きくなるという解決課題を有している。例え
ば造影剤が充填されているプレフィルドシリンジを病院
内において使用する場合、使用前に、造影剤は加温器等
によって体温程度にまで加熱される。ところが、従来の
プレフィルドシリンジの包装体は、容積が大きく、加温
器内に多くの包装体が入らない。従って、従来の包装体
は、一度に多くのプレフィルドシリンジを加熱すること
ができない。
【0007】本発明の目的は、従来よりもコンパクトな
包装体を構成することが可能なプレフィルドシリンジを
提供することにある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 かかる課題を解決する
ために、本発明によれば、内部に薬液が充填された外筒
と、外筒の内部に挿入されたガスケットと、外筒の後端
に形成されたフランジと、外筒の先端に形成されたノズ
ルと、ノズルに取り付けられたキャップと、を備えるプ
レフィルドシリンジ本体と、前記プレフィルドシリンジ
本体の内部に挿入できる太さを有するロッドを備え、か
つ、該ロッドの先端が前記プレフィルドシリンジ本体の
ガスケットに対して取り付け可能に形成された、ピスト
ンロッドとからなるものにおいて、前記ロッドの先端に
形成されたフランジには、ロッドに備えられた一対のリ
ブの間に対応する切欠き部が形成され、前記ロッドの後
端側には、前記プレフィルドシリンジ本体の外筒の後端
に形成されたフランジを嵌入させるための切欠き部が形
成されていることを特徴とする、プレフィルドシリンジ
が提供される。
【0009】また、本発明によれば、前記ピストンロッ
ドの切欠き部に前記プレフィルドシリンジ本体のフラン
ジを嵌入させ、前記プレフィルドシリンジ本体の外筒を
前記ロッドに形成された一対のリブの間に入れた状態
で、プレフィルドシリンジが、プラスチックシートに形
成された凹部に収納され、該凹部の開口がフィルムで覆
われている、プレフィルドシリンジの包装体が提供され
る。
【0010】更に、前記プラスチックシートに形成され
た凹部に収納された状態のプレフィルドシリンジ本体お
よび/またはピストンロッドを、プラスチックシートに
形成された凹部から取り出すことを容易にさせるための
取り出し手段を備えているプレフィルドシリンジ包装体
が提供される。そして、この取り出し手段は、例えば
ラスチックシートに形成された凹部とプレフィルドシリ
ンジ本体および/またはピストンロッドとの間に介在さ
れた帯状部材である。また、この取り出し手段は、例え
プラスチックシートに形成された凹部の底面に設けら
れた押出用の突起である。
【0011】また、本発明によれば、前記ピストンロッ
ドの切欠き部に前記プレフィルドシリンジ本体のフラン
ジを嵌入させ、前記プレフィルドシリンジ本体の外筒を
前記ロッドに形成された一対のリブの間に入れた状態
で、プレフィルドシリンジが、シュリンクフィルムで包
まれ、該シュリンクフィルムの加熱収縮によって、プレ
フィルドシリンジ本体とピストンロッドが密着した状態
で固定されている、プレフィルドシリンジの包装体が提
供される。
【0012】更に、シュリンクフィルムを開封させるた
めのテアテープが設けられているプレフィルドシリンジ
の包装体が提供される。
【0013】
【作用】本発明のプレフィルドシリンジは、プレフィル
ドシリンジ本体のフランジを、ピストンロッドのロッド
に形成されている切欠き部に嵌入させることにより、従
来のプレフィルドシリンジに比較して、プレフィルドシ
リンジ本体とピストンロッドがより密着した、コンパク
トな状態に纏めることが可能である。そして、このプレ
フィルドシリンジがブリスタ包装またはシュリンク包装
された、従来のものに比べて、よりコンパクトに纏めら
れたプレフィルドシリンジの包装体が得られる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例は、図面を用いて以下のよう
に説明される。実施例にかかるプレフィルドシリンジ
は、図1〜6に示されるプレフィルドシリンジ本体1
と、図7〜14に示されるピストンロッド2から構成さ
れている。先ず、プレフィルドシリンジ本体1は次の構
成を備える。図1はプレフィルドシリンジ本体1の平面
図、図2はプレフィルドシリンジ本体1の正面図、図3
はプレフィルドシリンジ本体1の底面図、図4はプレフ
ィルドシリンジ本体1の左側面図、図5はプレフィルド
シリンジ本体1の右側面図、図6は、図1におけるA−
A断面矢視図である。なお、プレフィルドシリンジ本体
1の背面図は、図2(正面図)と対称にあらわれる。
【0015】プレフィルドシリンジ本体1は、中空の円
筒形状をした外筒10を有する。外筒10は、例えばア
クリルやプラスチックなどの透明な樹脂材料、ガラス等
よりなる。外筒10の内部には、例えば造影剤などの薬
液11が充填されている。外筒10の周面の上方には、
外筒10内部に充填された薬液11の量を測定するため
の目盛り12が記載されている。外筒10の後端(図示
の例では右端)は開口し、外筒10の後端の周縁にはフ
ランジ13が形成されている。このフランジ13は、円
弧部分14、14の上下に平坦部15、15がそれぞれ
設けられた、偏平な形状を有する。これら平坦部15、
15同士の間の距離Hは、後述するピストンロッド2の
後端に形成されたフランジ23の直径Dと同じ長さにな
っている。
【0016】外筒11の内部にはガスケット16が挿入
されている。このガスケット16は、開口する外筒10
の後端より挿入される。ガスケット16は、例えばゴム
などの弾性材からなり、外筒10の内面と接するガスケ
ット16の周面には、シリコン等の潤滑剤が塗布されて
いる。また、ガスケット16の後面の中央には、ねじ孔
17が設けられている。
【0017】外筒10の先端(図示の例では左端)に
は、ノズル18が形成されている。このノズル18は、
例えば外筒10内部に充填されている薬液11を送液す
るためのチューブなどが装着できる形状を有する。ま
た、ノズル18には、例えばゴムなどの弾性材からなる
キャップ19が取り付けられている。このように、外筒
10の後端よりガスケット16が挿入されると共に、外
筒10先端のノズル18にキャップ19が取り付けられ
ることによって、薬液11が外筒10内部に充填された
状態が保持されている。
【0018】次に、ピストンロッド2は次のように構成
される。図7はピストンロッド2の平面図、図8はピス
トンロッド2の正面図、図9はピストンロッド2の背面
図、図10はピストンロッド2の左側面図、図11はピ
ストンロッド2の右側面図、図12は、図9におけるB
−B断面矢視図、図13は、図9におけるC−C断面矢
視図、図14は、図9におけるD−D断面矢視図であ
る。なお、ピストンロッド2の底面図は、図7(平面
図)と対称にあらわれる。
【0019】ピストンロッド2は、例えばポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリスチレン、環状オレフィンの重
合体、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、メラ
ミン樹脂などの、いわゆるプラスチックと呼ばれる材料
からなり、プレフィルドシリンジ本体1の外筒10の内
部に挿入できる太さのロッド20を備える。ロッド20
の断面形状は、図14に示されるように、四つのリブ2
1、21、21、21を備えた略十字形をなし、ロッド
20の先端(図示の例では左端)にフランジ22が形成
され、後端(図示の例では右端)にフランジ23が形成
されている。フランジ23の直径Dは、先に説明した、
プレフィルドシリンジ本体1の後端に形成されたフラン
ジ13における平坦部15、15同士の間の距離Hと同
じ長さになっている。
【0020】先端側のフランジ22には、背面側(図7
及び図10において上側)において一対のリブ21、2
1同士の間に対応する、切欠き部25が形成されてい
る。また、後端側のフランジ23には、フランジ22の
切欠き部25と同様に背面側に位置する、切欠き部26
が形成されている。この切欠き部26は、先に説明した
プレフィルドシリンジ本体1におけるフランジ13の円
弧部分14を嵌入させるに十分な深さdと幅lを有す
る。
【0021】フランジ22の更に先端側(図示の例では
左端側)には、ねじ部分27が形成されている。このね
じ部分27を、先に説明したプレフィルドシリンジ本体
1におけるガスケット16の後面中央のねじ孔17にね
じ込むことにより、ピストンロッド2はプレフィルドシ
リンジ本体1に対して取り付けられる。
【0022】以上に説明したプレフィルドシリンジにあ
っては、図15に示されるように、プレフィルドシリン
ジ本体1の外筒10後端に形成されたフランジ13を、
ピストンロッド2のロッド20に形成された切欠き部2
6に嵌入させることができる。このようにフランジ13
を切欠き部26に嵌入させることによって、プレフィル
ドシリンジ本体1の外筒10は、ピストンロッド2の背
面側(図7及び図10において上側)に形成された一対
のリブ21、21同士の間に嵌入し、プレフィルドシリ
ンジ本体1とピストンロッド2は、密着した状態とな
る。なお、ピストンロッド2の先端側のフランジ22に
は切欠き部25が形成されているので、外筒10をリブ
21、21同士の間に嵌入させる際に、フランジ22は
邪魔にならない。但し、フランジ13を切欠き部26に
嵌入させるに際しては、フランジ13の円弧部分14が
切欠き部26内に位置するようにして、平坦部15、1
5を利用することが好ましい、そうすれば、プレフィル
ドシリンジ本体1のフランジ13の高さとピストンロッ
ド2のフランジ23の高さが等しく揃うこととなる。
【0023】従って、このプレフィルドシリンジは、従
来のプレフィルドシリンジに比較して、プレフィルドシ
リンジ本体1とピストンロッド2同士が近付いたよりコ
ンパクトな状態に纏めることが可能である。そして、こ
のプレフィルドシリンジを使用する場合には、プレフィ
ルドシリンジ本体1の外筒10の後端から、ピストンロ
ッド2のロッド20が挿入され、ロッド20先端のねじ
部分27が、ガスケット16の後面中央のねじ孔17に
ねじ込まれて固定される。また、外筒10先端のノズル
18に取り付けられたキャップ19は取り外され、代わ
りに、例えばチューブがノズル18に装着される。その
後、ロッド20後端のフランジ23が押圧されることに
より、プレフィルドシリンジ本体1の外筒10内部に充
填されている薬液11がチューブを介して送液される。
【0024】次に、図16はプレフィルドシリンジをブ
リスタ包装する場合の説明図である。先に説明したよう
に、フランジ13が切欠き部26に嵌入し、プレフィル
ドシリンジ本体1とピストンロッド2が密着しているプ
レフィルドシリンジが、プラスチックシート30に予め
形成されている凹部31に収納される。なお、実施例の
プラスチックシート30には、プレフィルドシリンジ本
体1のフランジ13およびピストンロッド2のフランジ
23を円滑に収納させるためのスペース32と、プレフ
ィルドシリンジを凹部31から取り出す際に、指などを
挿入するための隙間となるスペース33が形成されてい
る。
【0025】そして、プレフィルドシリンジがプラスチ
ックシート30の凹部31に収納された後、凹部31の
開口がフィルム35によって覆われる。フィルム35
は、例えば紙、板紙、プラスチックフィルム、アルミニ
ウムはくからなる。フィルム35は、凹部31の上面に
例えば接着または溶着され、凹部31の開口を覆う。図
17は、こうしてブリスタ包装されたプレフィルドシリ
ンジの包装体3の平面図、図18は、図17におけるE
−E断面矢視図である。このように、プレフィルドシリ
ンジ本体1とピストンロッド2同士が密着した、コンパ
クトな包装体3が提供される。
【0026】また、本実施例の包装体3は、コンパクト
であるがゆえに、指などを挿入できる隙間が少なく、プ
ラスチックシート30の凹部31からプレフィルドシリ
ンジ本体1とピストンロッド2を取り出し難いといった
問題が懸念される。そこで、図19〜図23に示される
包装体3は、プレフィルドシリンジ本体1および/また
はピストンロッド2を、プラスチックシート30の凹部
31から取り出すことを容易にさせるための取り出し手
段を備えている。
【0027】図19、20に示される包装体3の取り出
し手段は、プラスチックシート30の凹部31の底面と
プレフィルドシリンジ本体1との間に介在された帯状部
材40である。帯状部材40の一端41は、プラスチッ
クシート30の凹部31の内側面に接着されており、帯
状部材40の他端42は、凹部31に収納されたプレフ
ィルドシリンジ本体1とピストンロッド2の間から上方
に引き出されている。
【0028】この実施例の包装体3は、帯状部材40の
他端42を上方に引き上げることによって、プレフィル
ドシリンジ本体1を凹部31内から簡単に取り出すこと
ができる。そして、凹部31内に残されたピストンロッ
ド2は、プレフィルドシリンジ本体1を凹部31内から
取り出した後、指で掴むことにより、簡単に取り出され
る。
【0029】また、図21の帯状部材45は、プラスチ
ックシート30の凹部31の底面と、プレフィルドシリ
ンジ本体1およびピストンロッド2との間に介在されて
いる。この帯状部材45の一端46は、プラスチックシ
ート30の凹部31の内側面に接着され、他端47は、
凹部31の内側面とピストンロッド2との間から上方に
引き出されている。この図21に示される実施例の包装
体3は、帯状部材45の他端47を上方に引き上げるこ
とによって、プレフィルドシリンジ本体1とピストンロ
ッド2を、凹部31内から一緒に取り出すことができ
る。なお、図示はしないが、帯状部材を、プラスチック
シート30の凹部31の底面とピストンロッド2との間
に介在させることにより、先にピストンロッド2を取り
出すようにすることもできる。
【0030】次に、図22、23に示される包装体3の
取り出し手段は、プラスチックシート30の凹部31の
底面に設けられた押出用の突起50である。この実施例
の場合、プラスチックシート30の凹部31の底面は、
比較的柔軟な材料で構成される。また、突起50は、プ
レフィルドシリンジ本体1とピストンロッド2の何れか
一方の下方のみに設けても良く、また、プレフィルドシ
リンジ本体1とピストンロッド2の両方の下方に設けて
も良い。突起50の配置や個数は、適宜必要に応じて設
計変更される。この実施例の包装体3は、突起50を下
から突き上げることによって、プレフィルドシリンジ本
体1もしくはピストンロッド2、またはプレフィルドシ
リンジ本体1とピストンロッド2の両方を、凹部31内
から簡単に取り出すことができる。
【0031】次に、図24は、プレフィルドシリンジを
シュリンク包装した包装体4の平面図である。この包装
体4は、プレフィルドシリンジをシュリンクフィルム6
0で包むことにより構成される。シュリンクフィルム6
0は、加熱によって収縮する性質を有する。そのような
性質を有するシュリンクフィルム60は、例えば、プラ
スチックを軟化点より低い温度で延伸し、冷却すること
によって作られる。プレフィルドシリンジ本体1とピス
トンロッド2は、先に説明したように、フランジ13が
切欠き部26に嵌入されることによって、互いに密着し
た状態になっている。そして、シュリンクフィルム60
の加熱収縮により、プレフィルドシリンジ本体1とピス
トンロッド2は密着した状態で固定されている。このよ
うに、プレフィルドシリンジ本体1とピストンロッド2
同士が密着した状態でシュリンク包装された、コンパク
トな包装体4が提供される。
【0032】また、この実施例の包装体4には、シュリ
ンクフィルム60を開封させるためのテアテープ61が
設けられている。従って、この包装体4は、テアテープ
61を引っ張ることによって、シュリンクフィルム60
を開封し、簡単にプレフィルドシリンジ本体1とピスト
ンロッド2を取り出すことができる。
【0033】その他、実施例のプレフィルドシリンジに
あっては、図25に示されるように、プレフィルドシリ
ンジ本体1とピストンロッド2を密着させた状態で、テ
ープ70で結束しておくこともできる。なお、テープ7
0の代わりに紐やバンドなども用いることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、従来のプレフィルドシ
リンジに比較して、プレフィルドシリンジ本体とピスト
ンロッドが密着したコンパクトな状態に纏めることがで
きる。従って、プレフィルドシリンジの包装体もコンパ
クトになり、一度に多数のプレフィルドシリンジが加温
器内に収納されようになるので、従来に比べて薬液の加
熱に要する処理時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレフィルドシリンジ本体の平面図
【図2】プレフィルドシリンジ本体の正面図
【図3】プレフィルドシリンジ本体の底面図
【図4】プレフィルドシリンジ本体の左側面図
【図5】プレフィルドシリンジ本体の右側面図
【図6】図1におけるA−A断面矢視図
【図7】ピストンロッドの平面図
【図8】ピストンロッドの正面図
【図9】ピストンロッドの背面図
【図10】ピストンロッドの左側面図
【図11】ピストンロッドの右側面図
【図12】図9におけるB−B断面矢視図
【図13】図9におけるC−C断面矢視図
【図14】図9におけるD−D断面矢視図
【図15】密着させた状態のプレフィルドシリンジ本体
とピストンロッドの平面図
【図16】プレフィルドシリンジをブリスタ包装する場
合の説明図
【図17】ブリスタ包装されたプレフィルドシリンジの
包装体の平面図
【図18】図17におけるE−E断面矢視図
【図19】取り出し手段としての帯状部材を有する、ブ
リスタ包装されたプレフィルドシリンジの包装体の平面
図(フィルムは省略)
【図20】図19におけるF−F断面矢視図
【図21】帯状部材が、プラスチックシートの凹部の底
面と、プレフィルドシリンジ本体およびピストンロッド
との間に介在されている実施例の包装体の縦断面図
【図22】取り出し手段としての押出用の突起を有す
る、ブリスタ包装されたプレフィルドシリンジの包装体
の側面図
【図23】突起を下から突き上げることによって、プレ
フィルドシリンジを取り出す状態を示す側面図
【図24】シュリンク包装されたプレフィルドシリンジ
の包装体の平面図
【図25】プレフィルドシリンジ本体とピストンロッド
を密着させた状態で、テープで結束したプレフィルドシ
リンジの平面図
【図26】従来のプレフィルドシリンジ本体の平面図
【図27】従来のピストンロッドの平面図
【図28】従来のプレフィルドシリンジの包装体の説明
【図29】図28におけるX−X断面矢視図
【符号の説明】
1 プレフィルドシリンジ本体 2 ピストンロッド 10 外筒 13 フランジ 26 切欠き部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−254161(JP,A) 特開 平6−247426(JP,A) 実開 平3−78542(JP,U) 実開 平1−117056(JP,U) 実開 平3−101960(JP,U) 実公 昭51−32307(JP,Y1) 特表 平4−506911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/178 B65D 81/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に薬液が充填された外筒と、外筒の内
    部に挿入されたガスケットと、外筒の後端に形成された
    フランジと、外筒の先端に形成されたノズルと、ノズル
    に取り付けられたキャップと、を備えるプレフィルドシ
    リンジ本体と、 前記プレフィルドシリンジ本体の内部に挿入できる太さ
    を有するロッドを備え、かつ、該ロッドの先端が前記プ
    レフィルドシリンジ本体のガスケットに対して取り付け
    可能に形成された、ピストンロッドとからなるものにお
    いて、前記ロッドの先端に形成されたフランジには、ロッドに
    備えられた一対のリブの間に対応する切欠き部が形成さ
    れ、 前記ロッドの後端側には、前記プレフィルドシリンジ本
    体の外筒の後端に形成されたフランジを嵌入させるため
    の切欠き部が形成されていることを特徴とする、プレフ
    ィルドシリンジ。
  2. 【請求項2】前記ピストンロッドの切欠き部に前記プレ
    フィルドシリンジ本体のフランジを嵌入させ、前記プレ
    フィルドシリンジ本体の外筒を前記ロッドに形成された
    一対のリブの間に入れた状態で、請求項1に記載された
    プレフィルドシリンジが、プラスチックシートに形成さ
    れた凹部に収納され、該凹部の開口がフィルムで覆われ
    ている、プレフィルドシリンジの包装体。
  3. 【請求項3】前記プラスチックシートに形成された凹部
    に収納された状態のプレフィルドシリンジ本体および/
    またはピストンロッドを、プラスチックシートに形成さ
    れた凹部から取り出すことを容易にさせるための取り出
    し手段を備えている、請求項2に記載されたプレフィル
    ドシリンジ包装体。
  4. 【請求項4】前記取り出し手段は、プラスチックシート
    に形成された凹部とプレフィルドシリンジ本体および/
    またはピストンロッドとの間に介在された帯状部材であ
    る、請求項3に記載されたプレフィルドシリンジの包装
    体。
  5. 【請求項5】前記取り出し手段は、プラスチックシート
    に形成された凹部の底面に設けられた押出用の突起であ
    る、請求項3に記載されたプレフィルドシリンジの包装
    体。
  6. 【請求項6】前記ピストンロッドの切欠き部に前記プレ
    フィルドシリンジ本体のフランジを嵌入させ、前記プレ
    フィルドシリンジ本体の外筒を前記ロッドに形成された
    一対のリブの間に入れた状態で、請求項1に記載された
    プレフィルドシリンジが、シュリンクフィルムで包ま
    れ、該シュリンクフィルムの加熱収縮によって、プレフ
    ィルドシリンジ本体とピストンロッドが密着した状態で
    固定されている、プレフィルドシリンジの包装体。
  7. 【請求項7】シュリンクフィルムを開封させるためのテ
    アテープが設けられている、請求項6に記載されたプレ
    フィルドシリンジの包装体。
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