JP3518996B2

JP3518996B2 - Leather-coated steering wheel

Info

Publication number: JP3518996B2
Application number: JP21366498A
Authority: JP
Inventors: 勝人海谷; 隆有馬; 聖一小林
Original assignee: Midori Anzen Co Ltd
Current assignee: Midori Anzen Co Ltd
Priority date: 1998-07-29
Filing date: 1998-07-29
Publication date: 2004-04-12
Anticipated expiration: 2018-07-29
Also published as: JP2000043736A

Description

【発明の詳細な説明】【０００１】【発明の属する技術分野】本発明は、天然皮革や人工皮
革を被覆したステアリングホイールに関するものであ
る。【０００２】【従来の技術】特に、高級車に於いて、皮革を被覆した
ステアリングホイール、シフトノブが好んで使用されて
いる。これは、ステアリングホイールやシフトノブを皮
革で被覆することにより、高級感が出るからである。ス
テアリングホイール、シフトノブへの皮革の被覆は、従
来、手縫い方式で行われてきた。手縫い方式は、裁断し
た皮革をステアリングホイールやシフトノブ等の被覆体
に巻き付けた後、人手により皮革端部同士を突き合わせ
て縫い合わせるものであった。しかしながら、この手縫
い作業は作業工数が非常に多く、また、手間がかかるた
め生産量が限られ、従って、皮革で被覆したステアリン
グホイールやシフトノブは高価なものとなっていた。【０００３】その上、手縫い方式に於いては、皮革の端
部同士を縫い合わせる必要からリング部皮革とスボーク
部皮革を一体にして皮革を裁断していた。このため、皮
革裁断の際の歩留まりが極めて悪いものとなっていた。
そして、皮革裁断時の歩留まりを良くすることを優先し
てスポーク部の形状が決められていた。従って、特に、
スポーク部デザインの自由度が小さく、例えば、スポー
クの形状を握りやすい形状に設計することすら制約され
るといった状況にあった。【０００４】これらの問題、特に、作業工数を低減する
ため、近時、接着方式が提案されている。接着方式は作
業工数の低減が可能で、コスト低下を図るため広く採用
されるようになってきている。しかし、接着方式に於い
ては、当然の事ながら、リング部のみならずスポーク部
にも皮革を接着する。この際、リング部とスポーク部の
合わせ部に於ける皮革の接着を如何に行うかが問題にな
る。【０００５】この合わせ部を接着する方法として、一体
巻き込み方式、一体端合わせ方式及び分割型巻き込み方
式の３方式が知られている。これら３方式の概要を、図
１に示した。一体巻き込み方式は、図１（ａ）に示した
ように、皮革をリング部とスポーク部とを一体に裁断・
接着し、スポーク部の裏面で重ね合わせて接着する方式
である。一体端合わせ方式は、図１（ｂ）に示したよう
に、皮革をリング部とスポーク部とを一体に裁断し、ス
ポーク部に於いても図１（ａ）のように重ね合わすこと
なく裁断し、端面を端合わせして接着する方式である。
分割型巻き込み方式は、図１（ｃ）に示したように、リ
ング部とスポーク部とを別々に皮革を裁断しリング部、
スポーク部それぞれを接着し、リング部とスポーク部と
は重ね合せて接着接合するものである。【０００６】これらいずれの方式を採るにしても接着方
式に於いては、皮革が経年変化や環境変化を受けて、皮
革が収縮し剥がれ現象が生じるという問題がある。即
ち、接着した皮革の端面部分で、皮革が収縮し皮革接着
部分が開口し、この開口部分が次第に大きくなっていく
と同時に皮革の剥がれが生じるという現象である。【０００７】この剥がれ現象は、主として、ステアリン
グホイールが直射日光の影響を受けて起こる。ステアリ
ングホイールは、自動車フロントガラス、即ち、ダッシ
ュボード付近にあって、直射日光が当たりやすい環境下
にある。従って、ステアリングホイールは、直射日光
（紫外線など）に曝される割合が他の車内皮革製品より
も高く、劣化も早く進みやすい傾向にある。例えば、一
般的な重ね張り合わせ方式では、直射日光の熱と紫外線
による皮革の劣化、収縮（ズレ応力が発生）又は硬化な
どが発生し、接着剤層が徐々に露出し、更に接着剤層の
劣化が進むなどして剥がれが発生する傾向にある【０００８】【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解消した接着方式により皮革を被覆したステアリ
ングホイールを提供しようとするものである。即ち、皮
革裁断時の歩留まりを向上し、作業工数を減らしコスト
低減を可能とし、経年変化による剥がれが小さく、使
用、即ち、自動車の運転に際してスムーズにステアリン
グホイールの操作が可能で、しかも、スポーク部形状の
自由なデザインを可能とする、皮革被覆ステアリングホ
イールを提供しようとするものである。【０００９】【００１０】【００１１】【００１２】【００１３】【００１４】【００１５】【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、リング
部を被覆する皮革とスポーク部を被覆する皮革とがそれ
ぞれ個別に接着されたステアリングホイールに於いて、
リング部とスポーク部との合わせ部に設けた一の溝に、
リング部を被覆する皮革の端面とスポーク部を被覆する
皮革の端面とが該一の溝に挿入接着され、かつ、スポー
ク部の裏面半径方向に設けた二の溝に、スポーク部を被
覆する皮革の端面が該二の溝に挿入し接着するに際し、
皮革の厚さをｔ、皮革が２層で挿入接着される場合溝の
深さをｈ、溝の幅をｄとするとき、また、皮革が１層で
挿入接着される場合、溝の深さをｈ１、溝の幅をｄ１と
するとき、ｔ、ｈ及びｄの間に式（１）の関係があり、
ｔ、ｈ１及びｄ１の間に式（２）の関係があることを特
徴とする、皮革を被覆したステアリングホイールであ
る。式（１）１．６ｔ≦ｄ≦２．４ｔｔ≦ｈ≦５．５ｔ式（２）０．８ｔ≦ｄ１≦１．２ｔｔ≦ｈ１≦５．５ｔ【００１６】本発明の特徴の一つは、皮革を接着被覆し
たステアリングホイールであって、被覆皮革の端面を溝
に挿入接着することにある。皮革端面を、溝状の凹部に
挿入することは知られている。例えば、特開平４−１６
３２７６号、特開平４−１６３２７７号に於いて、ステ
アリングホイールの周方向に沿って断面が略方形状の幅
狭な長溝を設け、該長溝部にバネ部材等とともに皮革の
端面が挿入されている。また、実開平７−４２７３６号
に於いてもステアリングホイールの母材に凹部を設け、
この凹部に皮革の端縁部を挿入している。これらの例
は、いずれも、ステアリングホイールの周方向に亘って
溝が設けられており、ステアリングホイール周方向に亘
って皮革の端縁部が挿入されている。【００１７】しかしながら、特開平４−１６３２７６号
や特開平４−１６３２７７号に於いては、皮革端面に小
ピース部材を接着しなければならず、この作業は手間の
かかるものである。また、小ピースを嵌挿する溝を設け
る必要があるため、皮革挿入のための溝自身が大きく深
くなり当該技術はリング部内周にしか適用できないとい
う問題がある。スポーク部には、当該技術は適用できな
いのである。更に、小ピース部材を嵌挿するためのコ字
状の部品を製作する必要がある。これらの結果、リング
を構成する芯金が大型化し、ステアリングホイール自身
の直経が大きいものになるという問題もある。【００１８】実開平７−４２７３６号に於いてもステア
リングホイールの母材に凹部を設け、この凹部に皮革の
端縁部を挿入している。しかし、このようにしてステア
リングホイール周方向に亘って凹部を設け皮革の端縁部
を挿入した場合、皮革被覆後の皮革同士の合わせ部が蛇
行するという問題があり、商品価値が低くなり実用上の
障害となっている。本発明は、このような問題を回避し
ながら、溝部を有効に活用して、低コストで、高級感の
あるステアリングホイールを提供しようとするものであ
る。【００１９】【発明の実施の形態】ステアリングホイールの構造の概
要を、図２に示した。図２（ａ）は、ステアリングホイ
ールの外観を示している。ステアリングホイールは基本
的には、リング１、スポーク２（ここでは３本スポーク
の例を示したが、スポーク４本の場合もある）及びボス
７から構成されている。図２（ｂ）は、リングの構成を
示したものである。芯金８の周囲に樹脂層９があり、樹
脂層９の外側に皮革１０が配置されている。芯金８は、
図に於いては中空になっていないが、中が空洞になった
中空の材料が使用される場合もある。樹脂層９は、軟質
ポリウレタンなどの軟質の樹脂が使用される。ステアリ
ングホイールは、芯金に樹脂を射出成形するなどして成
形するのが一般的である。【００２０】図３は、本発明の実施形態の一例を示すも
のである。特徴は、リング１とスポーク２との間に溝１
１が設けられていることにある。溝１１は、スポーク２
の周囲に亘って設けられている。そして、リング部とス
ポーク部とに被覆した皮革の端面を合わせて、溝１１に
挿入接着するのである。【００２１】皮革は、リング部とスポーク部の形状に合
わせて別々に裁断される。従来は、リング部とスポーク
部とを一体裁断していたので、皮革の歩留まりが極端に
悪かったのであるが、本発明に於いては、リング部とス
ポーク部とに分けて、別々に皮革を裁断するので、皮革
の歩留まりは向上するのである。手縫い方式では、一体
裁断が避けられないが、接着方式では、一体裁断の必然
性はなくリング部とスポーク部とに分けて別々に裁断す
ることができる。更に、リング部とスポーク部の皮革を
別々に裁断して接着するため、手縫い方式に比較して、
作業工数が大幅に減少し、ステアリングホイールの製造
コストを低減することができる。【００２２】リング部とスポーク部とに分けて別々に裁
断された皮革は、それぞれリングとスポークに接着され
る。問題は、リング部とスポーク部との合わせ部分に於
ける皮革端面の処理である。例えば、図１（ｃ）に示し
た分割型巻き込み方式では、スポーク部の皮革の端面が
リング部の皮革に重ね合わされて接着されている。ま
た、裏面に於いては、スポーク部に接着した皮革の端面
が重ねられて接着されている。皮革端面を重ねた部分
は、他の部分に対して若干盛り上がったものとなる。従
って、自動車の運転時に、この重ね部分に指が引っかか
ったりすることがしばしば起こり、好ましくない。特
に、リング部とスポーク部の皮革端面の盛り上がった接
着部分は、運転中に手が引っかかりやすいという問題が
指摘されている。【００２３】本発明は、リング部とスポーク部に接着し
た皮革端面を一緒にして溝１１に挿入し、接着するもの
である。図３に示した実施形態の仕上がり状況を、図４
に示した。その表面を図４の左側に、裏面を図４の右側
に示した。スポーク部の皮革端面は、スポーク部の裏面
で重ね合わされて接着されている。リング部とスポーク
部との合わせ部分に溝１１が設けられており、この溝１
１にリング部及びスポーク部に被覆した皮革の端面が挿
入され接着されている。１６は、その挿入皮革の合わせ
部である。これにより、リング部とスポーク部との合わ
せ部分は重なりが無くスムーズなものとなり、運転中の
手の引っかかりが解消するものとなっている。この実施
形態の例では、スポーク部に皮革の重なり１２が生じ
る。【００２４】本発明は、リング部に被覆する皮革とスポ
ーク部に被覆する皮革とを別々に裁断するので、皮革裁
断時の歩留まりが向上する。従って、皮革の裁断方法に
制約を受けることなく、スポーク部を含めステアリング
ホイールの設計を比較的自由に行うことができる。従来
は、皮革の裁断方法によってステアリングホイールの形
状等の設計が行われたのであるが、本発明に於いては、
スポーク部を含めステアリングホイールの設計を最初に
行い、その設計されたステアリングホイールの形状に従
って皮革を裁断することができるようになったのであ
る。【００２５】図５に、本発明の実施形態の他の例を示し
た。図５は、ステアリングホイールを裏面から見た図で
ある。この実施形態に於いては、リング１部とスポーク
２部との合わせ部に溝１１が設けられ、スポーク部の裏
面に半径方向にも溝１３が設けられている。リング部と
スポーク部との合わせ部に於ける溝の数は、言うまでも
なくスポークの数と同じになる。【００２６】リング部を被覆した皮革の端面とスポーク
部を被覆した皮革の端面は、溝１１に挿入され接着され
る。また、スポーク部を被覆した皮革の一方の端面は、
溝１３に挿入され接着される。図３で示した実施形態に
比較して、この実施形態は、リング部のみならずスポー
ク部もスムーズに皮革が被覆されている。運転中に於け
る手の引っかかりは、更に減少する効果が発揮できる。
リング部とスポーク部の合わせ部に於ける、仕上がった
表面及び裏面の状況を図６に示した。特に、スポーク部
に於ける皮革端面が手際よく処理されていることがわか
る。【００２７】図７に、本発明の実施形態の他の例を示し
た。図７は、ステアリングホイールを裏面から見た図で
ある。この実施形態に於いては、リング部とスポーク部
との合わせ部、スポーク部の裏面に半径方向、及びリン
グ部の分割部にも溝が設けられている。即ち、リングと
スポークの合わせ部に溝３１、３２、３３が設けられ、
スポーク部裏面半径方向に溝３８、３９、４０が設けら
れ、更に、リングの分割部分に溝３４、３５、３６、３
７が設けられている。リング部の分割数は、図７に於い
ては、４個であるが、これに限定されるものではない。
分割数は、ステアリングホイール全体のデザインを考慮
して任意に決めることができる。【００２８】リング部を複数分割する意味は、ステアリ
ングホイールの意匠性を高める点にある。分割した各部
分に、異なるデザインを持つ皮革を被覆したり、又は、
皮革以外の材料でリング部を構成することにより、ステ
アリングホイールの意匠性を高めるのである。例えば、
図９（ａ）に於いては、リングはＡ、Ｂ、Ｃ及びＤの４
部分に分割されている。分割は、４分割に限定されない
が、左右又は上下対称を考慮すると偶数個に分割される
のが意匠上好ましい。図９（ａ）に於いて、Ａ及びＣ部
分は赤色に着色した皮革を使用し、Ｂ及びＤの部分には
黒色に着色した皮革を使用することができる。これら色
の組合せは、なにも赤色と黒色に限定する必要はなく、
適宜、色の組合せを選択することができる。【００２９】リングの分割部分のデザインに関しては、
単に色の異なる皮革を使用するだけではなく、表面状態
の異なる皮革、色の異なる皮革等を組み合わせて意匠の
工夫をして、好みのステアリングホイールに仕上げるこ
とができる。皮革表面状態の異なるものの例としては、
エンボス加工、起毛処理、バックスキンの使用等があ
る。更に、分割部分の一部を皮革以外の材料に置き換え
ることも可能である。置き換える材料としては、木材、
プラスチックや金属等がある。勿論、スポークの数も３
に限定されるものではなく、４の場合もある。これらス
ポークの数の応じて、分割の数、分割部分に使用する皮
革の色や表面状態、更には、皮革以外の材料を適宜選定
することができる。スポーク数が４の場合の例を図９
（ｂ）に示した。【００３０】ステアリングホイールの意匠性に関して、
更に、例えば、図１０、図１１に示すような例もある。
即ち、リング部に被覆する皮革を同一分割部分に於い
て、異なる色又は異なる表面を持つ皮革を使用するもの
である。勿論この場合も、部分的に、皮革以外の材料を
組み合わせることもできる。例えば、図１０に於いて、
Ｌ部分は、赤色に着色した皮革でＫ部分は黒色に着色し
た皮革である。他の例としては、図１１に於いて、Ｎ部
分は皮革でＭ部分はプラスチック又は木材である。更
に、例えば、木材又はプラスチックの部材としＮ部分に
皮革を被覆したものを使用することもできる。【００３１】図７に示した実施形態に於いて、リング部
を被覆する皮革の端面とスポーク部を被覆する皮革の端
面は、リング部とスポーク部との合わせ部に設けられた
溝３１、３２、３３に挿入接着され、スポーク部を被覆
する皮革の端面はスポーク部の裏面に半径方向に設けら
れた溝３８、３９、４０の挿入接着され、かつ、リング
の分割部のリング被覆皮革の端面はリング部の分割部設
けられた溝３４、３５、３６、３７に挿入接着されてい
る。【００３２】本発明の実施形態の他の例は、図示してい
ないが、リング部とスポーク部との合わせ部に設けた溝
に、リング部を被覆する皮革の端面ととスポーク部を被
覆する皮革の端面とが該溝に挿入接着され、かつ、リン
グ部が複数部に分割されその分割部に設けられた溝にリ
ング部を被覆する分割部の皮革の端面が挿入接着された
ものである。この実施形態では図３の実施形態と同様
に、スポーク部の裏面でスポーク部を被覆した皮革の重
なりが生じる。【００３３】本発明は、皮革端面を溝に挿入接着されて
いることを特徴とするものである。このように皮革の端
面を、溝に挿入接着することにより、皮革の接合部分に
於ける開口を相当程度抑制することができる。従来の一
体式端合わせ又は重ね合わせ皮革接着では、経時的に皮
革が収縮して、皮革端面の合わせ部で開口が生じ、これ
が成長して皮革の剥離に至るのである。これは、皮革が
剥離接着力が弱いためである。これに対して、本発明に
於いては、皮革端面は溝に挿入され接着されており、皮
革が溝に挿入されていることに加えて、皮革端面部は溝
の縁で折曲しているので、皮革同士のズリ応力が作用す
る。皮革は、皮革の接着面に於いて、剥離に対しては抵
抗力が小さいが、ズリに対しては抵抗力が大きい性質を
持っている。従って、本発明に於ける皮革を溝に挿入接
着している場合には、ズリ応力が大きく作用し、皮革の
収縮時に生じる口開きが相当程度抑えられるのである。【００３４】ズリ応力を有効に作用させるために、溝の
形状を選定することができる。溝の深さが大きすぎる
と、ステアリングホイールの樹脂層が割れやすいという
問題もあって、溝の形状、即ち、溝の幅と深さを適当な
値に設定するのがよい。具体的には、皮革の厚さをｔ、
皮革が２層で挿入接着される場合溝の深さをｈ、溝の幅
をｄとするとき、また、皮革が１層で挿入接着される場
合、溝の深さをｈ１、溝の幅をｄ１とするとき、ｔ、ｈ
及びｄの間に式（１）の関係を、ｔ、ｈ１及びｄ１の間
に式（２）の関係を満たすのがよい（図８を参照のこ
と）。式（１）１．６ｔ≦ｄ≦２．４ｔｔ≦ｈ≦５．５ｔ式（２）０．８ｔ≦ｄ１≦１．２ｔｔ≦ｈ１≦５．５ｔ【００３５】溝が深すぎると、リングの樹脂割れが起こ
りやすくなり、また、溝が、浅すぎると接着力が不充分
になる。これらの要因を考慮して、溝の深さｈ、ｈ１
は、皮革の厚みｔないし皮革の厚みの５．５倍程度にす
るのが好ましい。また、溝の幅は、皮革厚みの２倍程度
であるが、広すぎると皮革のズリ応力が弱くなるので、
式（１）、（２）の範囲に収めるのが好ましい。【００３６】ここで、皮革が２層というのは、例えば、
リング部を被覆した皮革の端面とスポーク部を被覆した
皮革の端面とを溝に挿入したような場合には、皮革は２
層になっている。また、例えば、リング部を複数部に分
割した場合で分割した部分の一部に木材又はプラスチッ
ク部材を使用するときには、リング分割部に設けた溝に
挿入する皮革は１層になる。【００３７】図８（ａ）に於いては、樹脂層２３に設け
られた溝２８に皮革２１、２２の端面が挿入されてい
る。溝２８の底部には溝空間部２４が生じるように皮革
を挿入するのがよい。これは、皮革は採取する場所によ
って伸縮率が異なるので、これら伸縮の差を吸収させる
ためである。図８（ｂ）は、リングを分割してその一部
に皮革以外の部材、例えば、木材、プラスチックや金属
等の部材を使用した場合、溝には皮革２５のみが挿入さ
れることになる。【００３８】溝は、図８に示したように、皮革は溝の底
まで挿入することなく若干空間部分を残しておくのが好
ましい。それは、皮革の伸縮率は皮革の採取場所によっ
て異なるので、空間部分を設けて皮革の伸縮率の差を吸
収するのである。空間部分の大きさは、図８のｅ、ｅ１
で表される値として、０〜４ｔとするのがよい。４ｔよ
りも大きいと、即ち、皮革端面部の挿入深さが１ｔより
も小さいと皮革の挿入距離が短くなって皮革の接着力が
低下するという問題が生じる。【００３９】本発明に於いて、リング部に接着する皮革
のリング内側端面に縫い目の飾り糸を付けたものにする
ことができる。縫い目の飾り糸を付けることにより、高
級感が出るとともに、運転時のステアリングホイールの
手触りがよいからである。これは、リング部に被覆する
皮革の端面にあらかじめ縫い目の飾り糸を付けておき、
リングに縫い目の飾り糸を合わせて接着することによ
り、実現することができる。縫い目の飾り糸を付けた状
態を、図１２に示した。リング１の内側に縫い目の飾り
糸４３が×印で示されている。【００４０】【発明の効果】本発明は、被覆した皮革の端面をリング
部とスポーク部との合わせ部に設けられた溝、スポーク
部裏面に半径方向に設けられた溝、及び分割されたリン
グの分割部に設けられた溝に挿入接着された、皮革を被
覆したステアリングホイールである。このように皮革を
接着・被覆することにより、皮革の歩留まりが向上し、
手縫い方式に比較し格段に作業工数が減少する。これら
により、大幅なコスト低減が実現できる。更に、皮革の
接合部分が、平らで滑らかになるので、ステアリングホ
イールの手触りがよく、更に運転時手の引っかかりが少
なくなり運転の安全性も向上する。【００４１】本発明の更なる効果として、意匠性の向上
がある。従来の手縫い方式では、皮革の歩留まり向上の
観点からステアリングホイールの形状のデザインの自由
度は制限されていたが、本発明では、デザインの自由度
が増しステアリングホイールの意匠性を向上させること
ができる。リング部を複数分割することにより、その分
割部分に異なる色や表面形態をした皮革を組み合わせ被
覆することができ、また、皮革以外の部材をリング部に
使用することにより、意匠性の高い、高級感のあるステ
アリングホイールとすることができる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a steering wheel coated with natural leather or artificial leather. 2. Description of the Related Art In a luxury car, a steering wheel and a shift knob covered with leather are particularly preferably used. This is because the steering wheel and the shift knob are covered with leather to give a sense of quality. Conventionally, the leather is applied to the steering wheel and the shift knob by hand sewing. In the hand-sewn method, after the cut leather is wound around a covering such as a steering wheel or a shift knob, the leather ends are sewn to each other by hand. However, this hand-sewn operation requires a very large number of man-hours and is labor-intensive, so that the production amount is limited, and therefore, a steering wheel and a shift knob covered with leather are expensive. In addition, in the hand sewing method, the leather of the ring portion and the leather of the squawk portion are cut into one piece because the ends of the leather need to be sewn together. For this reason, the yield at the time of leather cutting was extremely poor.
The shape of the spokes has been determined with priority given to improving the yield when cutting leather. Therefore, in particular,
The degree of freedom in the design of the spoke portion was small, and for example, there was a situation in which it was even restricted to design the spoke shape so that it was easy to grasp. [0004] In order to reduce these problems, especially the number of working steps, a bonding method has recently been proposed. The bonding method can reduce the number of working steps and is widely used to reduce costs. However, in the bonding method, the leather is naturally bonded not only to the ring part but also to the spoke part. At this time, there is a problem how to bond the leather at the joining portion between the ring portion and the spoke portion. [0005] As a method of bonding the joining portions, three methods are known: an integral winding method, an integral end alignment method, and a split-type winding method. The outline of these three systems is shown in FIG. As shown in FIG. 1 (a), the integral winding method cuts leather into a ring portion and a spoke portion integrally.
It is a method of bonding and overlapping and bonding on the back surface of the spoke part. As shown in FIG. 1 (b), the integrated end-joining method cuts leather into a ring portion and a spoke portion integrally, and cuts the spoke portion without overlapping as shown in FIG. 1 (a). Then, the end faces are aligned and bonded.
As shown in FIG. 1 (c), the split-type winding method separates a leather into a ring portion and a spoke portion separately,
The spokes are bonded together, and the ring and the spokes are overlapped and bonded. Regardless of which of these systems is adopted, the adhesive system has a problem that the leather shrinks and peels off due to aging and environmental changes. That is, at the end face portion of the bonded leather, the leather contracts and the bonded portion of the leather is opened, and the opening portion gradually increases, and at the same time, the peeling of the leather occurs. [0007] This peeling phenomenon mainly occurs when the steering wheel is affected by direct sunlight. The steering wheel is located near an automobile windshield, that is, a dashboard, and is in an environment that is easily exposed to direct sunlight. Therefore, the steering wheel is more likely to be exposed to direct sunlight (such as ultraviolet rays) than other car interior leather products, and tends to deteriorate quickly. For example, in the general laminating method, the leather is deteriorated, contracted (deviation stress is generated) or hardened due to the heat and ultraviolet rays of direct sunlight, and the adhesive layer is gradually exposed, and the adhesive layer is further deteriorated. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a steering wheel coated with leather by an adhesive method which solves the above problem. It is. That is, the yield at the time of leather cutting is improved, the number of man-hours is reduced, the cost can be reduced, the peeling due to aging is small, and the steering wheel can be operated smoothly when using, that is, driving a car. An object of the present invention is to provide a leather-coated steering wheel that allows a free design of a shape. [0011] The gist of the present invention is to provide a ring.
Leather covering the spokes and leather covering the spokes
In the individually bonded steering wheel,
In one groove provided in the joint part of the ring part and spoke part,
Cover the end face and spokes of the leather that covers the ring
The end face of the leather is inserted and adhered to the one groove, and
Cover the spokes in the two grooves provided in the radial direction
When the end face of the leather to be inserted is inserted into the two grooves and bonded,
When the thickness of the leather is t, the depth of the groove is h when the leather is inserted and bonded in two layers, and the width of the groove is d. When the leather is inserted and bonded in one layer, the depth of the groove is Is h1 and the width of the groove is d1, there is a relationship of equation (1) between t, h and d,
A leather-coated steering wheel, characterized in that t, h1, and d1 have a relationship represented by equation (2). Formula (1) 1.6t ≦ d ≦ 2.4t t ≦ h ≦ 5.5t Formula (2) 0.8t ≦ d1 ≦ 1.2t t ≦ h1 ≦ 5.5t One of the features of the present invention The present invention relates to a steering wheel in which leather is adhesively coated, wherein an end face of the coated leather is inserted into a groove and bonded. It is known to insert a leather end face into a groove-like recess. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 4-16
No. 3,276, JP-A-4-163277, a narrow elongated groove having a substantially square cross section is provided along the circumferential direction of the steering wheel, and the end face of the leather is inserted into the elongated groove together with a spring member and the like. . Also, in Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-42736, a recess is provided in the base material of the steering wheel,
The edge of the leather is inserted into this recess. In each of these examples, a groove is provided in the circumferential direction of the steering wheel, and the edge of the leather is inserted in the circumferential direction of the steering wheel. However, in JP-A-4-163276 and JP-A-4-163277, a small piece member must be bonded to the end face of the leather, and this operation is troublesome. Further, since it is necessary to provide a groove into which a small piece is inserted, the groove itself for inserting leather becomes large and deep, so that there is a problem that the technique can be applied only to the inner periphery of the ring portion. The technology cannot be applied to the spokes. Further, it is necessary to manufacture a U-shaped part for inserting the small piece member. As a result, there is also a problem that the core metal constituting the ring becomes large, and the straightness of the steering wheel itself becomes large. In Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. 7-42736, a recess is provided in the base material of the steering wheel, and the edge of the leather is inserted into the recess. However, when the concave portion is provided in the circumferential direction of the steering wheel and the edge of the leather is inserted in this manner, there is a problem that the joint portion between the leathers after the leather coating is meandering, which reduces the commercial value and reduces the practical use. Has become an obstacle. An object of the present invention is to provide a low-cost, high-grade steering wheel by effectively utilizing the groove while avoiding such a problem. FIG. 2 shows an outline of the structure of the steering wheel. FIG. 2A shows the appearance of the steering wheel. The steering wheel is basically composed of a ring 1, spokes 2 (three spokes are shown here, but there are also four spokes) and a boss 7. FIG. 2B shows a configuration of the ring. A resin layer 9 is provided around the cored bar 8, and a leather 10 is arranged outside the resin layer 9. The core metal 8 is
Although it is not hollow in the figure, a hollow material having a hollow inside may be used. For the resin layer 9, a soft resin such as a soft polyurethane is used. In general, a steering wheel is formed by, for example, injection molding a resin on a cored bar. FIG. 3 shows an example of the embodiment of the present invention. The feature is the groove 1 between the ring 1 and the spoke 2.
1 is provided. Groove 11 is spoke 2
Is provided over the periphery of Then, the end faces of the leather covered with the ring portion and the spoke portion are aligned with each other, and inserted into the groove 11 and adhered. The leather is cut separately according to the shapes of the ring portion and the spoke portion. Conventionally, the yield of leather was extremely poor because the ring and the spoke were cut together, but in the present invention, the leather was divided into the ring and the spoke and separated separately. Because it cuts, the yield of leather increases. In the hand-sew method, integral cutting is unavoidable, but in the adhesive method, there is no necessity of integral cutting, and the ring section and the spoke section can be separately cut. Furthermore, in order to cut and bond the leather of the ring part and the spoke part separately, compared to the hand sewing method,
The number of working steps is greatly reduced, and the manufacturing cost of the steering wheel can be reduced. The leather separately cut into a ring portion and a spoke portion is bonded to the ring and the spoke, respectively. The problem is the treatment of the leather end face at the joint between the ring and the spoke. For example, in the split-type winding method shown in FIG. 1C, the end face of the leather of the spoke portion is superimposed on and bonded to the leather of the ring portion. Further, on the back surface, the end faces of the leather adhered to the spokes are overlapped and adhered. The portion where the leather end faces are overlapped is slightly raised with respect to the other portions. Therefore, when the automobile is driven, a finger often gets caught in the overlapped portion, which is not preferable. In particular, it has been pointed out that the raised adhesive portion of the leather end face between the ring portion and the spoke portion is easily caught by the hand during operation. In the present invention, the leather end faces adhered to the ring portion and the spoke portion are inserted together into the groove 11 and adhered. FIG. 4 shows the finished state of the embodiment shown in FIG.
It was shown to. The front surface is shown on the left side of FIG. 4, and the back surface is shown on the right side of FIG. The leather end face of the spoke portion is overlapped and adhered on the back surface of the spoke portion. A groove 11 is provided in a joint portion between the ring portion and the spoke portion.
The end face of the leather covering the ring portion and the spoke portion is inserted into and bonded to 1. Reference numeral 16 denotes a fitting portion of the inserted leather. As a result, the joining portion between the ring portion and the spoke portion has no overlap and is smooth, and the catch of the hand during driving is eliminated. In the example of this embodiment, a leather overlap 12 occurs at the spokes. According to the present invention, the leather for covering the ring portion and the leather for covering the spoke portions are separately cut, so that the yield when cutting the leather is improved. Therefore, the steering wheel including the spoke portion can be designed relatively freely without being restricted by the leather cutting method. Conventionally, the shape of the steering wheel and the like were designed by a method of cutting leather, but in the present invention,
The design of the steering wheel, including the spokes, was performed first, and the leather could be cut according to the shape of the designed steering wheel. FIG. 5 shows another embodiment of the present invention. FIG. 5 is a view of the steering wheel as viewed from the back. In this embodiment, a groove 11 is provided at a joining portion between the ring 1 and the spoke 2 and a groove 13 is also provided on the back surface of the spoke in the radial direction. Needless to say, the number of grooves at the joining portion between the ring portion and the spoke portion is the same as the number of spokes. The end face of the leather covering the ring portion and the end face of the leather covering the spoke portion are inserted into the groove 11 and adhered. In addition, one end face of the leather which covered the spoke part,
It is inserted into the groove 13 and bonded. Compared to the embodiment shown in FIG. 3, in this embodiment, not only the ring portion but also the spoke portion is covered with leather smoothly. The effect of further reducing the occurrence of hand caught during driving can be exhibited.
FIG. 6 shows the condition of the finished front and back surfaces at the joining portion of the ring portion and the spoke portion. In particular, it can be seen that the end face of the leather at the spoke portion was treated skillfully. FIG. 7 shows another example of the embodiment of the present invention. FIG. 7 is a view of the steering wheel as viewed from the back. In this embodiment, grooves are also provided in the joining portion of the ring portion and the spoke portion, in the radial direction on the back surface of the spoke portion, and also in the divided portion of the ring portion. That is, grooves 31, 32, and 33 are provided at the joint between the ring and spoke,
Grooves 38, 39, 40 are provided in the spoke portion rear surface radial direction, and grooves 34, 35, 36, 3
7 are provided. Although the number of divisions of the ring portion is four in FIG. 7, it is not limited to this.
The number of divisions can be arbitrarily determined in consideration of the design of the entire steering wheel. The meaning of dividing the ring into a plurality of parts is to enhance the design of the steering wheel. Each divided part is covered with leather with a different design, or
The design of the steering wheel is enhanced by forming the ring portion using a material other than leather. For example,
In FIG. 9A, the rings are four of A, B, C and D.
It is divided into parts. The division is not limited to four divisions, but it is preferable in terms of design that the division is made into an even number in consideration of left-right or vertical symmetry. In FIG. 9 (a), leather colored in red can be used for parts A and C, and leather colored in black can be used for parts B and D. The combination of these colors need not be limited to red and black,
A combination of colors can be appropriately selected. Regarding the design of the divided part of the ring,
In addition to simply using leathers of different colors, it is possible to combine the leathers with different surface conditions, the leathers of different colors, and the like, to design a design and finish the steering wheel as desired. Examples of different leather surface conditions include:
There are embossing, brushing, use of back skin, and the like. Further, it is also possible to replace a part of the divided portion with a material other than leather. Wood,
There are plastics and metals. Of course, the number of spokes is also 3
However, the number is not limited to four. According to the number of the spokes, the number of divisions, the color and surface state of the leather used for the divided portions, and the material other than the leather can be appropriately selected. FIG. 9 shows an example in which the number of spokes is four.
(B). Regarding the design of the steering wheel,
Further, for example, there are examples as shown in FIGS.
That is, the leather which covers the ring portion in the same divided portion uses leather having a different color or a different surface. Of course, also in this case, materials other than leather can be partially combined. For example, in FIG.
The L part is leather colored red and the K part is leather colored black. As another example, in FIG. 11, the N portion is leather and the M portion is plastic or wood. Further, for example, a member made of wood or plastic and N portion covered with leather can be used. In the embodiment shown in FIG. 7, the end face of the leather covering the ring portion and the end face of the leather covering the spoke portion are formed with grooves 31 and 32 provided in a joint portion between the ring portion and the spoke portion. , 33, and the end face of the leather covering the spoke portion is inserted and bonded to grooves 38, 39, 40 radially provided on the back surface of the spoke portion, and the end face of the ring-coated leather at the split portion of the ring. Are inserted and bonded to the grooves 34, 35, 36, and 37 provided in the divided portions of the ring portion. In another example of the embodiment of the present invention, although not shown, a groove provided in a joint portion between the ring portion and the spoke portion is covered with the end face of the leather covering the ring portion and the spoke portion. The end face of the leather is inserted and adhered to the groove, and the ring part is divided into a plurality of parts, and the end face of the leather of the divided part covering the ring part is inserted and adhered to the groove provided in the divided part. . In this embodiment, as in the embodiment of FIG. 3, the leather covering the spokes overlaps on the back surface of the spokes. The present invention is characterized in that the leather end face is inserted into and adhered to the groove. By thus inserting and bonding the end face of the leather to the groove, the opening at the joint of the leather can be considerably suppressed. In conventional integrated end-to-end or overlapped leather bonding, the leather shrinks over time, creating openings at the mating portions of the leather end faces, which grow and lead to the peeling of the leather. This is because leather has weak peel adhesion. On the other hand, in the present invention, the leather end face is inserted and bonded in the groove, and in addition to the leather being inserted in the groove, the leather end face is bent at the edge of the groove. Therefore, shear stress between the leathers acts. Leather has a property that it has a small resistance to peeling but a large resistance to shearing at the bonding surface of the leather. Therefore, when the leather of the present invention is inserted and adhered to the groove, shear stress acts greatly, and the opening that occurs when the leather contracts can be suppressed to a considerable extent. In order to effectively apply shear stress, the shape of the groove can be selected. If the depth of the groove is too large, there is a problem that the resin layer of the steering wheel is easily broken. Therefore, it is preferable to set the shape of the groove, that is, the width and the depth of the groove to appropriate values. Specifically, the thickness of the leather is t,
When the leather is inserted and bonded in two layers, the depth of the groove is h, and the width of the groove is d. When the leather is inserted and bonded in one layer, the depth of the groove is h1, and the width of the groove is h1. When d1 is t, h
And d, and the relationship of equation (2) between t, h1, and d1 should be satisfied (see FIG. 8). Formula (1) 1.6t ≦ d ≦ 2.4t t ≦ h ≦ 5.5t Formula (2) 0.8t ≦ d1 ≦ 1.2t t ≦ h1 ≦ 5.5t If the groove is too deep, the ring Resin cracks are likely to occur, and if the grooves are too shallow, the adhesive strength will be insufficient. In consideration of these factors, the groove depth h, h1
Is preferably about 5.5 times the thickness t of the leather or the thickness of the leather. Also, the width of the groove is about twice the thickness of the leather, but if it is too wide, the shear stress of the leather will be weak,
It is preferable to fall within the ranges of the expressions (1) and (2). Here, two layers of leather means, for example,
When the end face of the leather covering the ring portion and the end face of the leather covering the spoke portion are inserted into the groove, the leather is 2
Layered. Further, for example, when the ring portion is divided into a plurality of portions and when a wood or plastic member is used for a part of the divided portion, the leather inserted into the groove provided in the ring divided portion becomes one layer. In FIG. 8A, the end faces of the leathers 21 and 22 are inserted into grooves 28 provided in the resin layer 23. It is preferable to insert leather so that a groove space 24 is formed at the bottom of the groove 28. This is because the difference in expansion and contraction of the leather is different depending on the place where the leather is collected. FIG. 8B shows a case where the ring is divided and a part other than the leather, for example, a member made of wood, plastic, metal, or the like is used, and only the leather 25 is inserted into the groove. As shown in FIG. 8, it is preferable that the leather does not have to insert the leather to the bottom of the groove, leaving a small space. That is, since the expansion and contraction ratio of the leather differs depending on the place where the leather is collected, a space is provided to absorb the difference in the expansion and contraction ratio of the leather. The size of the space part is e, e1 in FIG.
It is good to be 0-4t as a value represented by this. If it is larger than 4t, that is, if the insertion depth of the end face of the leather is smaller than 1t, there arises a problem that the insertion distance of the leather becomes short and the adhesive strength of the leather is reduced. In the present invention, a decorative thread can be provided on the inner end surface of the leather to be bonded to the ring portion. By attaching the decorative thread of the seam, a sense of quality is obtained, and the feel of the steering wheel during driving is good. This is to attach the decorative thread of the seam in advance to the end face of the leather to cover the ring part,
This can be realized by bonding and attaching a decorative thread of the seam to the ring. FIG. 12 shows a state in which the decorative thread is attached. The decorative thread 43 of the seam is indicated by an X mark inside the ring 1. According to the present invention, there are provided a groove provided on a joint portion between a ring portion and a spoke portion of an end face of a coated leather, a groove provided on a rear surface of the spoke portion in a radial direction, and a divided ring. Is a steering wheel coated with leather, which is inserted and bonded into a groove provided in a divided portion of the steering wheel. By bonding and covering leather in this way, the yield of leather is improved,
The number of man-hours is significantly reduced compared to the hand-sewn method. As a result, a significant cost reduction can be realized. Further, since the joint portion of the leather is flat and smooth, the feel of the steering wheel is good, and further, the driver is less likely to be caught by the driver and the driving safety is improved. As a further effect of the present invention, there is an improvement in design. In the conventional hand-sewn method, the degree of freedom in the design of the shape of the steering wheel is limited from the viewpoint of improving the yield of leather. . By dividing the ring part into plural parts, it is possible to combine and coat leathers of different colors and surface forms on the divided parts, and by using members other than leather for the ring part, high design quality, high quality A steering wheel with a feeling can be obtained.

【図面の簡単な説明】【図１】リング部とスポーク部との合わせ部に於ける
皮革接着方式の概要を示す図である。【図２】ステアリングホイールの構成例を示す図であ
る。【図３】本発明の実施形態の一例を示す図である。【図４】図３の実施形態に於ける仕上がり状況を示す
図である。【図５】本発明の実施形態の他の例を示す図である。【図６】図５の実施形態に於ける仕上がり状況を示す
図である。【図７】本発明の実施形態の他の例を示す図である。【図８】溝形状を説明するための図である。【図９】本発明の実施形態の他の例を示す図である。【図１０】本発明の実施形態の他の例を示す図である。【図１１】本発明の実施形態の他の例を示す図である。【図１２】縫い目の飾り糸を付けた状態を示す図であ
る。【符号の説明】１リング２スポーク３、５、６、１２重ね合わせ４端合わせ７ボス８芯金９、２３、２６樹脂層１０、２１、２２、２５皮革１１、１３、２８溝１４、１５、１６、４４挿入皮革合わせ部２４溝空間部２７非皮革部材３１、３２、３３リング部スポーク部合わせ部
挿入接着部３４、３５、３６、３７リング部挿入接着部３８、３８、４０スポーク部挿入接着部４３縫い目の飾り糸Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ、Ｊ、Ｋ、Ｌ、Ｍ、Ｎ
ステアリングホイールの構成部分を示す符号ｔ、ｈ、ｄ、ｌ、ｈ１、ｄ１、ｅ、ｅ１溝寸法を示す
符号BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a diagram showing an outline of a leather bonding method in a joining portion of a ring portion and a spoke portion. FIG. 2 is a diagram illustrating a configuration example of a steering wheel. FIG. 3 is a diagram illustrating an example of an embodiment of the present invention. FIG. 4 is a diagram showing a finished state in the embodiment of FIG. 3; FIG. 5 is a diagram showing another example of the embodiment of the present invention. FIG. 6 is a diagram showing a finished state in the embodiment of FIG. 5; FIG. 7 is a diagram showing another example of the embodiment of the present invention. FIG. 8 is a diagram for explaining a groove shape. FIG. 9 is a diagram showing another example of the embodiment of the present invention. FIG. 10 is a diagram showing another example of the embodiment of the present invention. FIG. 11 is a diagram showing another example of the embodiment of the present invention. FIG. 12 is a view showing a state in which a decorative thread of a seam is attached. [Explanation of Signs] 1 Ring 2 Spokes 3, 5, 6, 12 Overlap 4 End alignment 7 Boss 8 Core metal 9, 23, 26 Resin layers 10, 21, 22, 25 Leather 11, 13, 28 Grooves 14, 15 , 16, 44 Insert leather mating part 24 Groove space part 27 Non-leather members 31, 32, 33 Ring part spoke part mating part insertion bonding part 34, 35, 36, 37 Ring part insertion bonding part 38, 38, 40 Spoke part insertion Adhesive part 43 Seam decorative thread A, B, C, D, E, F, G, H, J, K, L, M, N
Symbols t, h, d, l, h1, d1, e, e1 indicating components of the steering wheel Symbols indicating groove dimensions

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平10−167079（ＪＰ，Ａ) 実開平３−5675（ＪＰ，Ｕ) 実開平７−42736（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B62D 1/00 - 1/28 ──────────────────────────────────────────────────続き Continued on the front page (56) References JP-A-10-167079 (JP, A) JP-A-3-5675 (JP, U) JP-A-7-42736 (JP, U) (58) Survey Field (Int.Cl. ⁷ , DB name) B62D 1/00-1/28

Claims

(57) [Claims 1] The leather covering the ring portion and the spoke portion are covered.
Steering wheel with overlying leather bonded individually
At the wheel, the joint between the ring and spokes
In the groove provided on the end, the leather end face covering the ring
Insert and bond the end face of the leather covering the pork into the one groove
And two grooves provided in the radial direction of the back surface of the spoke portion
Then, the end face of the leather covering the spokes is inserted into the two grooves.
At the time of bonding, when the thickness of the leather is t, when the leather is inserted and bonded in two layers, the depth of the groove is h, and when the width of the groove is d,
When the leather is inserted and adhered in one layer, the depth of the groove is set to h.
1. When the width of the groove is d1, there is a relationship of equation (1) between t, h and d, and an equation (2) between t, h1 and d1.
A steering wheel coated with leather. Equation (1) 1.6t ≦ d ≦ 2.4t t ≦ h ≦ 5.5t Equation (2) 0.8t ≦ d1 ≦ 1.2t t ≦ h1 ≦ 5.5t