JP3512219B2 - データ処理装置とそれを用いた人数計数装置 - Google Patents
データ処理装置とそれを用いた人数計数装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駅などの人の行き来の
激しい場所での交通量を、画像情報より算出する人数計
数装置およびこれを実現するためのデータ処理装置に関
するものである。
激しい場所での交通量を、画像情報より算出する人数計
数装置およびこれを実現するためのデータ処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本特許出願が対象とする人数計数を行い
たいシーンを、図8に示す。これは、駅の改札付近であ
って、人は、右下から左上へ、また反対方向へ流れてい
る。このようなシーンにおいて、機械による人数計数の
自動化が従来より望まれている。ところで人数計数にお
いて、もっとも簡易、かつ誤検出の少ない方法として、
赤外線センサの遮断を用いたものがある。しかし、本シ
ーンのように開けた場所では、センサの設置が不可能で
ある。また、屋外では、赤外情報は不安定でもある。ま
た、路面に圧力センサを設置することも考えられるが、
(1)コストがかかる、(2)装置を移動できない、な
ど問題が多い。これに対し、画像処理による手法は、装
置の設置場所、撮影方向や範囲の変更が容易に行え、メ
リットが大きい。
たいシーンを、図8に示す。これは、駅の改札付近であ
って、人は、右下から左上へ、また反対方向へ流れてい
る。このようなシーンにおいて、機械による人数計数の
自動化が従来より望まれている。ところで人数計数にお
いて、もっとも簡易、かつ誤検出の少ない方法として、
赤外線センサの遮断を用いたものがある。しかし、本シ
ーンのように開けた場所では、センサの設置が不可能で
ある。また、屋外では、赤外情報は不安定でもある。ま
た、路面に圧力センサを設置することも考えられるが、
(1)コストがかかる、(2)装置を移動できない、な
ど問題が多い。これに対し、画像処理による手法は、装
置の設置場所、撮影方向や範囲の変更が容易に行え、メ
リットが大きい。
【0003】このような画像処理による人数計数装置の
従来例として、特開平1−175692公報に示された
ものがある。以下、従来方式を図12、図13を用い説
明する。図12は、従来例の人数計数装置の構成図、図
13は動作を説明するための略図である。図12におい
て、11は撮像装置、12はメモリ、13は極大点検出
部、14は極大点追跡部、15は識別部、16はカウン
ト部である。また、図13において、17は入力画像、
18は人物の存在しない背景画像、19は撮像カメラの
出力する2値画像、20は移動体の軌跡略図である。
従来例として、特開平1−175692公報に示された
ものがある。以下、従来方式を図12、図13を用い説
明する。図12は、従来例の人数計数装置の構成図、図
13は動作を説明するための略図である。図12におい
て、11は撮像装置、12はメモリ、13は極大点検出
部、14は極大点追跡部、15は識別部、16はカウン
ト部である。また、図13において、17は入力画像、
18は人物の存在しない背景画像、19は撮像カメラの
出力する2値画像、20は移動体の軌跡略図である。
【0004】図12において、撮像装置11は、撮像し
た入力画像17と、あらかじめ記憶しておいた背景画像
18との輝度差を求め、輝度差が一定値以上の画素を
“1”、それ以外を“0”とする2値画像19を出力す
る。メモリ12は、この2値画像を記憶する。極大点検
出部13はメモリ12に記憶された2値画像19ごと
に、“1”、“0”情報の境界部分よりイメージ曲線2
1を得、また、これら曲線より極大点a、b、cを求め
る。極大点追跡部14は、入力画像ごとの極大点の移動
方向と距離に基づき、フレームごとの極大点の対応関係
を求めることで、それぞれの極大点の軌跡を得る。識別
部15は、軌跡略図20中の軌跡Ta,Tb,Tcの周
期性に基づき、人と、カバンなどの物を区別する。カウ
ント部16は、識別部15の結果を元に、人だけをカウ
ントし、計数結果を出力する。
た入力画像17と、あらかじめ記憶しておいた背景画像
18との輝度差を求め、輝度差が一定値以上の画素を
“1”、それ以外を“0”とする2値画像19を出力す
る。メモリ12は、この2値画像を記憶する。極大点検
出部13はメモリ12に記憶された2値画像19ごと
に、“1”、“0”情報の境界部分よりイメージ曲線2
1を得、また、これら曲線より極大点a、b、cを求め
る。極大点追跡部14は、入力画像ごとの極大点の移動
方向と距離に基づき、フレームごとの極大点の対応関係
を求めることで、それぞれの極大点の軌跡を得る。識別
部15は、軌跡略図20中の軌跡Ta,Tb,Tcの周
期性に基づき、人と、カバンなどの物を区別する。カウ
ント部16は、識別部15の結果を元に、人だけをカウ
ントし、計数結果を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来手法
のイメージ曲線および極大点の検出方法では、側面から
の撮影が必要となり、図8に示したような一般的なシー
ンには適用できない。つまり、図8に対応する2値画像
(図10)から、人物の頭頂部を示す極大点を検出する
場合、人物が上下に並んでいるため、従来手法では不可
能である。また、一般的なシーンでは繁雑に起こる人物
の交差と、これに伴う人物の隠れが生じた場合に極大点
の追跡が困難になる。
のイメージ曲線および極大点の検出方法では、側面から
の撮影が必要となり、図8に示したような一般的なシー
ンには適用できない。つまり、図8に対応する2値画像
(図10)から、人物の頭頂部を示す極大点を検出する
場合、人物が上下に並んでいるため、従来手法では不可
能である。また、一般的なシーンでは繁雑に起こる人物
の交差と、これに伴う人物の隠れが生じた場合に極大点
の追跡が困難になる。
【0006】本発明は上記問題を解決するものであっ
て、一般的なシーンにおける画像情報を利用した人数計
数装置を提供することを目的とする。
て、一般的なシーンにおける画像情報を利用した人数計
数装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデータ処理装置は、記憶装置に蓄積された
3次元データからN個の3次元データを取り出して各3
次元データごとに直線を表すパラメタをランダムに決定
するとともに、前記記憶装置に蓄積された3次元データ
と前記直線との一致度合である適応度を求め、これらの
直線パラメタと適応度の組から成る要素をテーブルに書
き込む初期値設定部と、要素を選択するための選択確率
を前記適応度に基づき求める選択確率算出部と、前記選
択確率に基づき要素を複数選択し、これらの要素を用い
て交叉処理を行うことにより新しい要素を作成し、これ
を前記テーブルに書き込む交叉処理部と、前記テーブル
中の要素を複数の塊にまとめ、前記塊の代表値を出力す
る分類部とを備え、前記交叉処理の繰返しにより適応度
の高い要素を複数求め、これらの要素を入力とする前記
分類部が塊ごとの代表値である直線のパラメタを出力す
るようにしたものである。
に、本発明のデータ処理装置は、記憶装置に蓄積された
3次元データからN個の3次元データを取り出して各3
次元データごとに直線を表すパラメタをランダムに決定
するとともに、前記記憶装置に蓄積された3次元データ
と前記直線との一致度合である適応度を求め、これらの
直線パラメタと適応度の組から成る要素をテーブルに書
き込む初期値設定部と、要素を選択するための選択確率
を前記適応度に基づき求める選択確率算出部と、前記選
択確率に基づき要素を複数選択し、これらの要素を用い
て交叉処理を行うことにより新しい要素を作成し、これ
を前記テーブルに書き込む交叉処理部と、前記テーブル
中の要素を複数の塊にまとめ、前記塊の代表値を出力す
る分類部とを備え、前記交叉処理の繰返しにより適応度
の高い要素を複数求め、これらの要素を入力とする前記
分類部が塊ごとの代表値である直線のパラメタを出力す
るようにしたものである。
【0008】さらに、本発明の人数計数装置は、撮像画
像より動く物を検出し、この情報を移動体画像として出
力する撮像装置と、前記移動体画像のうち時間軸に沿っ
た複数枚を入力とし、これらを3次元データとして蓄え
る記憶装置と、前記記憶装置の3次元データから直線の
パラメタを出力する上記のデータ処理装置と、上記デー
タ処理装置の出力する直線の本数をカウントする計数部
を備えたものである。
像より動く物を検出し、この情報を移動体画像として出
力する撮像装置と、前記移動体画像のうち時間軸に沿っ
た複数枚を入力とし、これらを3次元データとして蓄え
る記憶装置と、前記記憶装置の3次元データから直線の
パラメタを出力する上記のデータ処理装置と、上記デー
タ処理装置の出力する直線の本数をカウントする計数部
を備えたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成により、まず、撮像装置の
出力する2値画像(図10)を毎フレームごと重ねたも
のから成る3次元データ群を記憶装置に記憶する。その
3次元データ群を図11に示す。図11に示すx−f平
面の断面Aからわかるように、一人の人物を表す値
“1”の3次元データは楕円柱状に分布する。つまり、
複数の人物が歩行している場合、この3次元中に複数の
楕円柱が分布することになる。データ処理装置は、直線
上に値“1”の3次元データがより多く分布している直
線を検出するものであって、これにより、複数の楕円柱
の中心軸を求めることができる。この楕円柱は、図11
から明らかなように、人物の交差や隠れがあってもその
形が大きく崩れることはない。そして、この楕円柱の中
心軸の本数をカウントすることで、用いたフレームに対
応する時間間隔での人数計数が可能となる。
出力する2値画像(図10)を毎フレームごと重ねたも
のから成る3次元データ群を記憶装置に記憶する。その
3次元データ群を図11に示す。図11に示すx−f平
面の断面Aからわかるように、一人の人物を表す値
“1”の3次元データは楕円柱状に分布する。つまり、
複数の人物が歩行している場合、この3次元中に複数の
楕円柱が分布することになる。データ処理装置は、直線
上に値“1”の3次元データがより多く分布している直
線を検出するものであって、これにより、複数の楕円柱
の中心軸を求めることができる。この楕円柱は、図11
から明らかなように、人物の交差や隠れがあってもその
形が大きく崩れることはない。そして、この楕円柱の中
心軸の本数をカウントすることで、用いたフレームに対
応する時間間隔での人数計数が可能となる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例であるデータ処理装
置の構成図を示すものであって、3次元中に分布する複
数の楕円柱の中心軸を求める方式である。なお本データ
処理方式は、一般に遺伝的アルゴリズムと呼ばれるもの
を、今回の目的に適用したものである。図1において、
2は、図11に示す3次元データ群を記憶するための記
憶装置であって、インデックスとして図中のx(横座
標),y(縦座標),f(フレーム番号)を取り、各3
次元データ(i[f][x][y])の値は“0”か
“1”の2値を取る。3はデータ処理装置であって、以
下のブロックから成る。すなわち、3次元中での直線パ
ラメタを要素に持つ遺伝子iとその適応度fiを記録す
るためのテーブル301、遺伝子の初期パラメタを計算
する初期値設定部302、選択確率算出部303、交叉
処理部304、分類部305である。テーブル301に
おいて、遺伝子iの数Nは、だいたい100個程度であ
る。また、直線のパラメタとしては、たとえば、3次元
中の一点(x,y,f)と直線の傾き(θ,φ)の5個
のパラメタより成る。ここで直線の傾き(θ,φ)は実
数値を取るが(0<θ<2π、0<φ<π/2)、これ
を8ビットの2進数に変換し、(u,v)とする。例え
ば変換式は(数1)のようになる。
る。図1は、本発明の第1の実施例であるデータ処理装
置の構成図を示すものであって、3次元中に分布する複
数の楕円柱の中心軸を求める方式である。なお本データ
処理方式は、一般に遺伝的アルゴリズムと呼ばれるもの
を、今回の目的に適用したものである。図1において、
2は、図11に示す3次元データ群を記憶するための記
憶装置であって、インデックスとして図中のx(横座
標),y(縦座標),f(フレーム番号)を取り、各3
次元データ(i[f][x][y])の値は“0”か
“1”の2値を取る。3はデータ処理装置であって、以
下のブロックから成る。すなわち、3次元中での直線パ
ラメタを要素に持つ遺伝子iとその適応度fiを記録す
るためのテーブル301、遺伝子の初期パラメタを計算
する初期値設定部302、選択確率算出部303、交叉
処理部304、分類部305である。テーブル301に
おいて、遺伝子iの数Nは、だいたい100個程度であ
る。また、直線のパラメタとしては、たとえば、3次元
中の一点(x,y,f)と直線の傾き(θ,φ)の5個
のパラメタより成る。ここで直線の傾き(θ,φ)は実
数値を取るが(0<θ<2π、0<φ<π/2)、これ
を8ビットの2進数に変換し、(u,v)とする。例え
ば変換式は(数1)のようになる。
【0011】
【数1】
【0012】以上のような構成要素から成る第1の実施
例のデータ処理装置について、以下その動作を説明す
る。初期値設定部302は、N個の遺伝子のパラメタ
(x,y,f;u,v)をランダムに決定する。このと
き(x,y,f)の値は、記憶装置2が記憶している3
次元データの中の値が“1”であるものから選ぶ。ただ
し、サンプルが(x,y)平面内で均一になるために、
同じ(x,y)を持つ遺伝子は生成されないようにす
る。次に、初期値設定部302は、各遺伝子iの適応度
fiを求めこれをテーブル301に書き込む。適応度f
iは、各遺伝子のパラメタと、記憶装置2に記憶された
3次元データより計算される。たとえば、遺伝子iのパ
ラメタ(x,y,f;u,v)より決まる直線に乗る値
“1”の3次元データの個数を数え、これを適応度fi
とする。この適応度fiは、直線が人物の移動軌跡を表
す楕円柱内にある場合に、大きな値を取る。次に選択確
率算出部303は、各遺伝子iごとに選択確率pi を計
算する(この処理は遺伝的アルゴリズムにおいてスケー
リングと呼ばれる処理である)。計算は(数2)に基づ
き行われ、結果が選択確率算出部303に記憶される。
以上が初期設定時の動作である。
例のデータ処理装置について、以下その動作を説明す
る。初期値設定部302は、N個の遺伝子のパラメタ
(x,y,f;u,v)をランダムに決定する。このと
き(x,y,f)の値は、記憶装置2が記憶している3
次元データの中の値が“1”であるものから選ぶ。ただ
し、サンプルが(x,y)平面内で均一になるために、
同じ(x,y)を持つ遺伝子は生成されないようにす
る。次に、初期値設定部302は、各遺伝子iの適応度
fiを求めこれをテーブル301に書き込む。適応度f
iは、各遺伝子のパラメタと、記憶装置2に記憶された
3次元データより計算される。たとえば、遺伝子iのパ
ラメタ(x,y,f;u,v)より決まる直線に乗る値
“1”の3次元データの個数を数え、これを適応度fi
とする。この適応度fiは、直線が人物の移動軌跡を表
す楕円柱内にある場合に、大きな値を取る。次に選択確
率算出部303は、各遺伝子iごとに選択確率pi を計
算する(この処理は遺伝的アルゴリズムにおいてスケー
リングと呼ばれる処理である)。計算は(数2)に基づ
き行われ、結果が選択確率算出部303に記憶される。
以上が初期設定時の動作である。
【0013】
【数2】
【0014】次に、以下のステップ(1)選択、(2)
交叉、(3)適応度・選択確率の計算、を繰返し行う。 (1)選択確率算出部303が、選択確率pi に基づき
遺伝子を2個選択し、これらj,kを交叉処理部304
に通知する。
交叉、(3)適応度・選択確率の計算、を繰返し行う。 (1)選択確率算出部303が、選択確率pi に基づき
遺伝子を2個選択し、これらj,kを交叉処理部304
に通知する。
【0015】(2)交叉処理部304は、遺伝子jのパ
ラメタ(xj ,yj ,fj ,uj ,vj )と遺伝子k
のパラメタ(xk ,yk ,fk ,uk ,vk )から、2
進数8ビットで表現された(u,v)を取りだし、これ
らを用い図2(a)に示す交叉処理によりu′,
u′′,v′,v′′を作成し、図2(b)に示すよう
に(u,v)の4通りの組み合わせを作成する。なお交
叉処理とは、ランダムに選択した切断点で遺伝子uj ,
vk をそれぞれ2つに分割し、LSB側(uj,ukの
場合は2と4)を交換することで、u′,u′′を作成
するものである。次に、これら4つの(u,v)に遺伝
子jの位置(xj ,yj ,fj )を付け加え新しい遺伝
子を作成し、これらの適応度を記憶装置2に記憶されて
いる3次元データを用い計算する(適応度は初期値設定
部302の計算方法と同じ。)。そして4つの新しい遺
伝子のうち、適応度が最大となる遺伝子を、テーブル3
01中の適応度が最小の遺伝子を削除してから、替わり
に記録する。ただし、記録前に以下の(x,y,f)の
補正処理を行う。この遺伝子の表す直線上で値“1の”
3次元データが途絶えることなく分布している部分(線
分となる)の内、長さ最大のものを求める。そして、こ
の線分の中点で(x,y,f)を置き換える。以上の、
本パラグラフ中で説明した処理を、遺伝子kに対しても
行う。
ラメタ(xj ,yj ,fj ,uj ,vj )と遺伝子k
のパラメタ(xk ,yk ,fk ,uk ,vk )から、2
進数8ビットで表現された(u,v)を取りだし、これ
らを用い図2(a)に示す交叉処理によりu′,
u′′,v′,v′′を作成し、図2(b)に示すよう
に(u,v)の4通りの組み合わせを作成する。なお交
叉処理とは、ランダムに選択した切断点で遺伝子uj ,
vk をそれぞれ2つに分割し、LSB側(uj,ukの
場合は2と4)を交換することで、u′,u′′を作成
するものである。次に、これら4つの(u,v)に遺伝
子jの位置(xj ,yj ,fj )を付け加え新しい遺伝
子を作成し、これらの適応度を記憶装置2に記憶されて
いる3次元データを用い計算する(適応度は初期値設定
部302の計算方法と同じ。)。そして4つの新しい遺
伝子のうち、適応度が最大となる遺伝子を、テーブル3
01中の適応度が最小の遺伝子を削除してから、替わり
に記録する。ただし、記録前に以下の(x,y,f)の
補正処理を行う。この遺伝子の表す直線上で値“1の”
3次元データが途絶えることなく分布している部分(線
分となる)の内、長さ最大のものを求める。そして、こ
の線分の中点で(x,y,f)を置き換える。以上の、
本パラグラフ中で説明した処理を、遺伝子kに対しても
行う。
【0016】(3)ステップ(2)での、遺伝子j,k
の適応度変更後、選択確率算出部303は、(数2)に
基づき選択確率pi を計算しこれを記録する。以上のス
テップ(1)(2)(3)を、所定の繰返し回数まで、
もしくは、平均適応度P(数3)が所定のしきい値を越
えるまで、繰り返す。なお、この平均適応度Pは、選択
確率算出部303が計算する。
の適応度変更後、選択確率算出部303は、(数2)に
基づき選択確率pi を計算しこれを記録する。以上のス
テップ(1)(2)(3)を、所定の繰返し回数まで、
もしくは、平均適応度P(数3)が所定のしきい値を越
えるまで、繰り返す。なお、この平均適応度Pは、選択
確率算出部303が計算する。
【0017】
【数3】
【0018】次に繰返し処理が終わると、テーブル30
1の遺伝子の内、適応度が一定値以上のものが、分類部
305に渡される。分類部305は、各遺伝子が表す直
線間の距離(非類似度)に応じて分類するものであっ
て、ここではクラスタ分析を用いる。距離は、たとえ
ば、二つの直線の各フレームでの距離差の2乗の、フレ
ームごとの総和を用いる。また、クラスタ分析として
は、簡単な融合法を用いる。つまり、初期状態として、
一つの遺伝子が一つのクラスタを成す場合から始めて、
一定距離内の遺伝子同士をまとめることで、徐々に多数
の要素から成るクラスタを形成する。そして各クラスタ
ごとに、遺伝子の表す直線パラメタの平均値を求め、こ
れを出力する。これが所望の、複数の直線パラメタであ
る。
1の遺伝子の内、適応度が一定値以上のものが、分類部
305に渡される。分類部305は、各遺伝子が表す直
線間の距離(非類似度)に応じて分類するものであっ
て、ここではクラスタ分析を用いる。距離は、たとえ
ば、二つの直線の各フレームでの距離差の2乗の、フレ
ームごとの総和を用いる。また、クラスタ分析として
は、簡単な融合法を用いる。つまり、初期状態として、
一つの遺伝子が一つのクラスタを成す場合から始めて、
一定距離内の遺伝子同士をまとめることで、徐々に多数
の要素から成るクラスタを形成する。そして各クラスタ
ごとに、遺伝子の表す直線パラメタの平均値を求め、こ
れを出力する。これが所望の、複数の直線パラメタであ
る。
【0019】以上のように本実施例によれば、3次元中
に分布する複数の楕円柱の中心軸パラメタ(x,y,
f;u,v)を求めるために必要な4次元のパラメタ探
索を、遺伝的アルゴリズムを用いることで、効率よく行
うことができる。従来例としては、もとの3次元データ
群に対する一般化ハフ変換が考えられるが、投票空間が
4次元となり、計算回数および必要なメモリが膨大とな
る。また、ハフ変換でよく行われる、段階的に次元を落
とす手法もあるが、処理が複雑になる。本実施例はこれ
らの問題を解決するためのものである。
に分布する複数の楕円柱の中心軸パラメタ(x,y,
f;u,v)を求めるために必要な4次元のパラメタ探
索を、遺伝的アルゴリズムを用いることで、効率よく行
うことができる。従来例としては、もとの3次元データ
群に対する一般化ハフ変換が考えられるが、投票空間が
4次元となり、計算回数および必要なメモリが膨大とな
る。また、ハフ変換でよく行われる、段階的に次元を落
とす手法もあるが、処理が複雑になる。本実施例はこれ
らの問題を解決するためのものである。
【0020】図3は、本発明の第2の実施例であるデー
タ処理装置の構成図を示すものである。図3において、
記憶装置2とデータ処理装置3は第1の実施例で説明し
たものと同じである。また、5はデータ処理装置3の出
力した直線を中心軸とする楕円柱の内側に存在する3次
元データを、記憶装置2から取り除く処理を行う除去
部、6はデータ処理装置3の出力する直線を記憶するた
めの蓄積部である。これらデータ処理装置3、除去部
5、蓄積部6でデータ処理装置3′が構成される。
タ処理装置の構成図を示すものである。図3において、
記憶装置2とデータ処理装置3は第1の実施例で説明し
たものと同じである。また、5はデータ処理装置3の出
力した直線を中心軸とする楕円柱の内側に存在する3次
元データを、記憶装置2から取り除く処理を行う除去
部、6はデータ処理装置3の出力する直線を記憶するた
めの蓄積部である。これらデータ処理装置3、除去部
5、蓄積部6でデータ処理装置3′が構成される。
【0021】以上のように構成された本発明の第2の実
施例であるデータ処理装置について、以下その動作を説
明する。まず、3次元データが記憶装置2に記憶され、
データ処理装置3が複数の直線パラメタを出力するとこ
ろまでは、第1の実施例と同様である。次に、出力され
た直線パラメタは、蓄積部6に記録されるとともに除去
部5へ送られる。除去部5は、データ処理装置3が出力
した直線パラメタを初期値として、融合法によるクラス
タリングにより、この直線を中心軸とする楕円柱を成す
クラスタを求め、クラスタ内統計量を用い、直線パラメ
タの修正とx−y平面での楕円の長径と短径の算出を行
う。クラスタリングは、逐次処理であって、直線を中心
軸とする楕円柱を成すクラスタのx−y平面上での楕円
の長径と短径を算出して、該直線と該xーy平面の交点
からの距離が、該クラスタに含まれる該x−y平面上の
3次元データの座標値のx軸方向とy軸方向の分散値に
より決まる一定値以下の該x−y平面上の3次元データ
を求め、この求めた3次元データを該クラスタに含め、
一定値を超える3次元データを該クラスタから外す分類
処理により該クラスタを修正した後、該直線のパラメタ
の修正を行い、この修正した直線パラメタを用いて再度
この分類処理を行うものである。直線パラメタの修正
は、修正したクラスタに含まれるx−y平面上の各3次
元データとの距離の2乗和が最小となる該x−y平面上
の座標を求め、この座標が修正した直線と該x−y平面
の交点座標となるように行う。また、楕円の長径と短径
には、それぞれ、クラスタに含まれるx−y平面上の3
次元データの座標値のy軸方向とx軸方向の標準偏差の
定数倍を用いる。このようにして求めた楕円柱の内に含
まれる3次元データを記憶装置2から取り除く。
施例であるデータ処理装置について、以下その動作を説
明する。まず、3次元データが記憶装置2に記憶され、
データ処理装置3が複数の直線パラメタを出力するとこ
ろまでは、第1の実施例と同様である。次に、出力され
た直線パラメタは、蓄積部6に記録されるとともに除去
部5へ送られる。除去部5は、データ処理装置3が出力
した直線パラメタを初期値として、融合法によるクラス
タリングにより、この直線を中心軸とする楕円柱を成す
クラスタを求め、クラスタ内統計量を用い、直線パラメ
タの修正とx−y平面での楕円の長径と短径の算出を行
う。クラスタリングは、逐次処理であって、直線を中心
軸とする楕円柱を成すクラスタのx−y平面上での楕円
の長径と短径を算出して、該直線と該xーy平面の交点
からの距離が、該クラスタに含まれる該x−y平面上の
3次元データの座標値のx軸方向とy軸方向の分散値に
より決まる一定値以下の該x−y平面上の3次元データ
を求め、この求めた3次元データを該クラスタに含め、
一定値を超える3次元データを該クラスタから外す分類
処理により該クラスタを修正した後、該直線のパラメタ
の修正を行い、この修正した直線パラメタを用いて再度
この分類処理を行うものである。直線パラメタの修正
は、修正したクラスタに含まれるx−y平面上の各3次
元データとの距離の2乗和が最小となる該x−y平面上
の座標を求め、この座標が修正した直線と該x−y平面
の交点座標となるように行う。また、楕円の長径と短径
には、それぞれ、クラスタに含まれるx−y平面上の3
次元データの座標値のy軸方向とx軸方向の標準偏差の
定数倍を用いる。このようにして求めた楕円柱の内に含
まれる3次元データを記憶装置2から取り除く。
【0022】以上の、データ処理装置3での直線パラメ
タの出力(直線検出)と除去部5での既処理データの除
去を、データ処理装置3から新たに直線パラメタが出力
されなくなるまで繰り返す。上述したようにデータ処理
装置3はテーブル301の遺伝子の内、適応度が一定値
以上のものを分類部305に渡すが、このように3次元
データの除去を繰り返すうちに、適応度が一定値以上と
なる遺伝子、つまり直線パラメタの数が減少していき、
データ処理装置3から直線が出力されなくなる。このよ
うにして、繰返しが終了した時点で、蓄積部6には、複
数の直線パラメタが蓄積される。
タの出力(直線検出)と除去部5での既処理データの除
去を、データ処理装置3から新たに直線パラメタが出力
されなくなるまで繰り返す。上述したようにデータ処理
装置3はテーブル301の遺伝子の内、適応度が一定値
以上のものを分類部305に渡すが、このように3次元
データの除去を繰り返すうちに、適応度が一定値以上と
なる遺伝子、つまり直線パラメタの数が減少していき、
データ処理装置3から直線が出力されなくなる。このよ
うにして、繰返しが終了した時点で、蓄積部6には、複
数の直線パラメタが蓄積される。
【0023】以上のように本実施例によれば、除去部5
を設けて記憶装置2から既処理データを除去し、残った
3次元データに対して再度直線パラメタ出力処理を行
う。これにより、人物の多いシーンのため3次元中の直
線の数が多くなり、一回の処理では直線の検出洩れが生
じるような場合においても、すべての直線の検出が可能
となる。
を設けて記憶装置2から既処理データを除去し、残った
3次元データに対して再度直線パラメタ出力処理を行
う。これにより、人物の多いシーンのため3次元中の直
線の数が多くなり、一回の処理では直線の検出洩れが生
じるような場合においても、すべての直線の検出が可能
となる。
【0024】図4は、本発明の第3の実施例である人数
計数装置の構成図を示すものであって、図8の一般的な
シーンにおける人数計数を画像処理により可能にするも
のである。また、図8、9、10、11は動作説明用の
画像である。
計数装置の構成図を示すものであって、図8の一般的な
シーンにおける人数計数を画像処理により可能にするも
のである。また、図8、9、10、11は動作説明用の
画像である。
【0025】図4において、1は撮像装置であって、撮
像した入力画像(図8)と、過去の数十フレーム分の画
像の平均から成る背景画像(図9)との輝度差を求め、
輝度差が一定値以上の画素を“1”、それ以外を“0”
とする2値画像(図10)を、毎フレームごと出力す
る。2は記憶装置であって、以下の4つのブロックから
成る。201、202はメモリであって、先の2値画像
をフレームごとに記録することで、図11に示すような
3次元データ(i[f][x][y])群を蓄えるも
の、203、204はスイッチである。3はデータ処理
装置であって、第1の実施例で説明したもの、4は直線
の本数をカウントする計数部である。
像した入力画像(図8)と、過去の数十フレーム分の画
像の平均から成る背景画像(図9)との輝度差を求め、
輝度差が一定値以上の画素を“1”、それ以外を“0”
とする2値画像(図10)を、毎フレームごと出力す
る。2は記憶装置であって、以下の4つのブロックから
成る。201、202はメモリであって、先の2値画像
をフレームごとに記録することで、図11に示すような
3次元データ(i[f][x][y])群を蓄えるも
の、203、204はスイッチである。3はデータ処理
装置であって、第1の実施例で説明したもの、4は直線
の本数をカウントする計数部である。
【0026】以上のように構成された本実施例の人数計
数装置について、以下その動作を説明する。スイッチ2
03は始めa側にセットされている。撮像装置1は、2
値画像をフレームごとに出力し、これはメモリ201に
記録される。メモリ201に所定のフレーム数(たとえ
ば10秒に相当する300枚)の画像が記録されると、
スイッチ203はb側に切り替わり、以降の画像はメモ
リ202に記録される。メモリ202に画像が記録され
ている間、スイッチ204はc側にセットされ、データ
処理装置3は、第1の実施例で説明した動作により、メ
モリ201に記録された3次元データを用いて、直線を
検出(直線パラメタ出力)する。計数部4は、データ処
理装置3の出力する直線の内、最終フレームの画像上で
画面外に出ている直線の数を出力する。これが、メモリ
201に記録された最初の10秒間に通過した人数であ
る。
数装置について、以下その動作を説明する。スイッチ2
03は始めa側にセットされている。撮像装置1は、2
値画像をフレームごとに出力し、これはメモリ201に
記録される。メモリ201に所定のフレーム数(たとえ
ば10秒に相当する300枚)の画像が記録されると、
スイッチ203はb側に切り替わり、以降の画像はメモ
リ202に記録される。メモリ202に画像が記録され
ている間、スイッチ204はc側にセットされ、データ
処理装置3は、第1の実施例で説明した動作により、メ
モリ201に記録された3次元データを用いて、直線を
検出(直線パラメタ出力)する。計数部4は、データ処
理装置3の出力する直線の内、最終フレームの画像上で
画面外に出ている直線の数を出力する。これが、メモリ
201に記録された最初の10秒間に通過した人数であ
る。
【0027】次に、メモリ202に所定のフレーム数の
画像が記録されると、スイッチ203はa側に切り替わ
り、以降の画像はメモリ201に記録される。この記録
中に、スイッチ204はd側に切り替わり、データ処理
装置3はメモリ202に記録された3次元データを用い
直線を検出する。計数部4は先ほどと同様に、最終フレ
ームの画像上で画面外に出ている直線の数を出力する。
これが、メモリ202に記録された10秒間に通過した
人数である。
画像が記録されると、スイッチ203はa側に切り替わ
り、以降の画像はメモリ201に記録される。この記録
中に、スイッチ204はd側に切り替わり、データ処理
装置3はメモリ202に記録された3次元データを用い
直線を検出する。計数部4は先ほどと同様に、最終フレ
ームの画像上で画面外に出ている直線の数を出力する。
これが、メモリ202に記録された10秒間に通過した
人数である。
【0028】以後は、上記の動作を繰返す。つまり、メ
モリ201と202が、3次元データの記録と、データ
処理装置への3次元データの供給を、交互に行う。この
ようにして、所定のフレーム数、つまり10秒ごとの通
過人数が算出される。
モリ201と202が、3次元データの記録と、データ
処理装置への3次元データの供給を、交互に行う。この
ようにして、所定のフレーム数、つまり10秒ごとの通
過人数が算出される。
【0029】以上のように本実施例によれば、人物の交
差や隠れがあってもその形が大きく崩れることのない楕
円柱の中心軸を表す直線を、3次元中から抽出するデー
タ処理装置を設けることにより、図8の一般的なシーン
における人数計数が画像処理により可能となる。
差や隠れがあってもその形が大きく崩れることのない楕
円柱の中心軸を表す直線を、3次元中から抽出するデー
タ処理装置を設けることにより、図8の一般的なシーン
における人数計数が画像処理により可能となる。
【0030】なお、図8に示すように、ほとんどの人が
右か左へ歩行している場合に、直線の傾きの正負別に数
を計数することにより、傾き正が右方向に歩く人数、傾
き負が左方向に歩く人数となって、人の進行方向ごとに
別々に計数可能となる。
右か左へ歩行している場合に、直線の傾きの正負別に数
を計数することにより、傾き正が右方向に歩く人数、傾
き負が左方向に歩く人数となって、人の進行方向ごとに
別々に計数可能となる。
【0031】図5は、本発明の第4の実施例である人数
計数装置を示すものであって、人物と、手荷物などの人
物以外のものを区別することにより、正確な人数計数を
可能にするものである。図5において、撮像装置1、記
憶装置2、データ処理装置3は第3の実施例と同じもの
である。7は、入力された直線パラメタごとに、この直
線を中心軸とし、所定の長径値・短径値を持つ楕円柱を
作成し、この楕円柱内に含まれる3次元データを、記憶
装置2より取り出すデータ抽出装置、8は、データ抽出
装置7の出力する3次元データをもとに人物と非人物を
区別し、人物だけをカウントする計数部である。
計数装置を示すものであって、人物と、手荷物などの人
物以外のものを区別することにより、正確な人数計数を
可能にするものである。図5において、撮像装置1、記
憶装置2、データ処理装置3は第3の実施例と同じもの
である。7は、入力された直線パラメタごとに、この直
線を中心軸とし、所定の長径値・短径値を持つ楕円柱を
作成し、この楕円柱内に含まれる3次元データを、記憶
装置2より取り出すデータ抽出装置、8は、データ抽出
装置7の出力する3次元データをもとに人物と非人物を
区別し、人物だけをカウントする計数部である。
【0032】以上のように構成された本実施例の人数計
数装置について、以下その動作を図6、図7の動作説明
図を用いて説明する。撮像装置1、記憶装置2、データ
処理装置3までの処理は、第3の実施例と同じであり、
抽出された直線パラメタが出力される。このそれぞれの
直線パラメタごとに、データ抽出装置7は、直線を中心
軸とする楕円柱を作成し、この楕円柱内に含まれる3次
元データを記憶装置2より取り出す。次に、この中心軸
がx−y平面の原点と交わり、かつf軸に沿うように、
各x−y面内で、中心軸との交点座標(x0,y0)の
値だけ3次元データをずらす。この様子を図6に示す。
図中、601は抽出された3次元データ、602はずら
された3次元データである。さらに、データ抽出装置7
は、所定のy値(たとえば人物の足部分に相当する位置
のy値として、ずらされた3次元データよりなる、x−
y平面の原点を中心とする楕円の長径値の(4/5)倍
の値を該楕円の頂点のy値より減算した値)でのx−f
平面のデータ分布(図7(a))を抽出し、これを出力
する。計数部8は、データ抽出装置7の出力する3次元
データ(図7(a))から、各フレームごとに、xの正
部分701での値“1”の3次元データのx座標値の平
均値を求めることで、図7(b)のようなデータを得
る。次に、このデータを周波数変換してスペクトルを求
め、これが最大となる周波数が所定のしきい値以上の場
合に、このデータに対応する直線が人であると判断し
て、カウントする。またしきい値以下の場合は、人以外
の物であると判断して、カウントしない。上記の処理
を、データ処理装置3の出力するすべての直線に対して
行うことにより、物を除き、人だけをカウントする人数
計数が可能となる。
数装置について、以下その動作を図6、図7の動作説明
図を用いて説明する。撮像装置1、記憶装置2、データ
処理装置3までの処理は、第3の実施例と同じであり、
抽出された直線パラメタが出力される。このそれぞれの
直線パラメタごとに、データ抽出装置7は、直線を中心
軸とする楕円柱を作成し、この楕円柱内に含まれる3次
元データを記憶装置2より取り出す。次に、この中心軸
がx−y平面の原点と交わり、かつf軸に沿うように、
各x−y面内で、中心軸との交点座標(x0,y0)の
値だけ3次元データをずらす。この様子を図6に示す。
図中、601は抽出された3次元データ、602はずら
された3次元データである。さらに、データ抽出装置7
は、所定のy値(たとえば人物の足部分に相当する位置
のy値として、ずらされた3次元データよりなる、x−
y平面の原点を中心とする楕円の長径値の(4/5)倍
の値を該楕円の頂点のy値より減算した値)でのx−f
平面のデータ分布(図7(a))を抽出し、これを出力
する。計数部8は、データ抽出装置7の出力する3次元
データ(図7(a))から、各フレームごとに、xの正
部分701での値“1”の3次元データのx座標値の平
均値を求めることで、図7(b)のようなデータを得
る。次に、このデータを周波数変換してスペクトルを求
め、これが最大となる周波数が所定のしきい値以上の場
合に、このデータに対応する直線が人であると判断し
て、カウントする。またしきい値以下の場合は、人以外
の物であると判断して、カウントしない。上記の処理
を、データ処理装置3の出力するすべての直線に対して
行うことにより、物を除き、人だけをカウントする人数
計数が可能となる。
【0033】以上のように本実施例によれば、データ抽
出装置7により移動体を表す楕円柱ごとにx−f平面で
の断面画像を取り出す。この画像は、人であれば、この
部分に足があるため、図7(a)のようになり、一方荷
物などの人物以外の物の場合、図7(c)のようにな
る。そして、このデータを計数部8において周波数分析
することにより、図7(b)および図7(d)のような
データから人と物の識別が可能となり、この結果、正確
な人数計数が可能となる。
出装置7により移動体を表す楕円柱ごとにx−f平面で
の断面画像を取り出す。この画像は、人であれば、この
部分に足があるため、図7(a)のようになり、一方荷
物などの人物以外の物の場合、図7(c)のようにな
る。そして、このデータを計数部8において周波数分析
することにより、図7(b)および図7(d)のような
データから人と物の識別が可能となり、この結果、正確
な人数計数が可能となる。
【0034】従来手法では、頭頂部の周期変動の有無を
用いて、人と手荷物などの物を区別している。しかしな
がら、図8のような複数の人物を含むシーンでは、人の
大きさが小さくなるため、頭頂部の周期変動も小さくな
る。このため、有意な変動を検出できず、従来手法は適
用不可能である。しかし、本実施例は、上記の課題を解
決し、一般的なシーンでの画像処理による人・物の識別
を可能としている。また、本実施例の足の交差情報は、
従来手法の頭頂部の周期性にくらべてノイズに対して強
いため、従来例に比べて、より正確な人と物の識別が可
能となる。
用いて、人と手荷物などの物を区別している。しかしな
がら、図8のような複数の人物を含むシーンでは、人の
大きさが小さくなるため、頭頂部の周期変動も小さくな
る。このため、有意な変動を検出できず、従来手法は適
用不可能である。しかし、本実施例は、上記の課題を解
決し、一般的なシーンでの画像処理による人・物の識別
を可能としている。また、本実施例の足の交差情報は、
従来手法の頭頂部の周期性にくらべてノイズに対して強
いため、従来例に比べて、より正確な人と物の識別が可
能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、人
物の交差や隠れがあってもその形が大きく崩れることの
ない楕円柱の中心軸を表す直線を、3次元中から抽出す
るデータ処理装置を設けることにより、図8の一般的な
シーンにおける人数計数を可能とするものであって、そ
の実用的効果は大きい。
物の交差や隠れがあってもその形が大きく崩れることの
ない楕円柱の中心軸を表す直線を、3次元中から抽出す
るデータ処理装置を設けることにより、図8の一般的な
シーンにおける人数計数を可能とするものであって、そ
の実用的効果は大きい。
【図1】本発明の第1の実施例のデータ処理装置の構成
図
図
【図2】本発明の第1の実施例のデータ処理装置におけ
る動作説明図
る動作説明図
【図3】本発明の第2の実施例のデータ処理装置の構成
図
図
【図4】本発明の第3の実施例の人数計数装置の構成図
【図5】本発明の第4の実施例の人数計数装置の構成図
【図6】本発明の第4の実施例の人数計数装置における
動作説明図(その1)
動作説明図(その1)
【図7】本発明の第4の実施例の人数計数装置における
動作説明図(その2)
動作説明図(その2)
【図8】動作説明用の画像データ(その1)
【図9】動作説明用の画像データ(その2)
【図10】動作説明用の画像データ(その3)
【図11】動作説明用の画像データ(その4)
【図12】従来例の人数計数装置の構成図
【図13】従来例の人数計数装置における動作説明図
1 撮像装置
2 記憶装置
3,3′ データ処理装置
4 計数部
5 除去部
6 蓄積部
7 データ抽出部
8 計数部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−249298(JP,A)
特開 平4−60880(JP,A)
特開 平4−326200(JP,A)
特開 平1−175692(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06M 11/00
H04N 7/18
G06T 1/00 - 9/00
G06F 15/00
Claims (4)
- 【請求項1】記憶装置に蓄積された3次元データからN
個の3次元データを取り出して各3次元データごとに直
線を表すパラメタをランダムに決定するとともに、前記
記憶装置に蓄積された3次元データと前記直線との一致
度合である適応度を求め、これらの直線パラメタと適応
度の組から成る要素をテーブルに書き込む初期値設定部
と、 要素を選択するための選択確率を前記適応度に基づき求
める選択確率算出部と、 前記選択確率に基づき要素を複数選択し、これらの要素
を用いて交叉処理を行うことにより新しい要素を作成
し、これを前記テーブルに書き込む交叉処理部と、 前記テーブル中の要素を複数の塊にまとめ、前記塊の代
表値を出力する分類部とを備え、前記交叉処理の繰返し
により適応度の高い要素を複数求め、これらの要素を入
力とする前記分類部が塊ごとの代表値である直線のパラ
メタを出力するようにしたことを特徴とするデータ処理
装置。 - 【請求項2】請求項1記載のデータ処理装置と、前記デ
ータ処理装置の出力する直線のパラメタを蓄える蓄積部
と、前記データ処理装置の出力する直線を中心軸とする
楕円柱の内側の3次元データを前記記憶装置より取り除
く処理を行う除去部とを備え、前記データ処理装置を用
い前記記憶装置に残った3次元データを繰り返し処理す
るようにしたことを特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項3】撮像画像より動く物を検出し、この情報を
移動体画像として出力する撮像装置と、前記移動体画像
のうち時間軸に沿った複数枚を入力とし、これらを3次
元データとして蓄える記憶装置と、前記記憶装置の3次
元データから直線のパラメタを出力する請求項1記載の
データ処理装置と、前記データ処理装置の出力する直線
の本数をカウントする計数部を備えたことを特徴とする
人数計数装置。 - 【請求項4】撮像画像より動く物を検出し、この情報を
移動体画像として出力する撮像装置と、前記移動体画像
のうち時間軸に沿った複数枚を入力とし、これを3次元
データとして蓄える記憶装置と、前記記憶装置の3次元
データから直線のパラメタを出力する請求項1記載のデ
ータ処理装置と、前記データ処理装置の出力する直線を
中心軸とする楕円柱の内側の3次元データを前記記憶装
置より取り出し、この取り出された3次元データの断面
分布を出力するデータ抽出部と、前記断面分布より、人
間と非人間を判別して人間だけをカウントする計数部を
備えたことを特徴とする人数計数装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28716393A JP3512219B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | データ処理装置とそれを用いた人数計数装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28716393A JP3512219B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | データ処理装置とそれを用いた人数計数装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07141484A JPH07141484A (ja) | 1995-06-02 |
JP3512219B2 true JP3512219B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=17713898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28716393A Expired - Fee Related JP3512219B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | データ処理装置とそれを用いた人数計数装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3512219B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001222719A (ja) * | 1999-12-01 | 2001-08-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 顔抽出装置及び顔抽出方法並びに顔抽出プログラムの記録媒体 |
JP3418620B2 (ja) * | 2002-02-18 | 2003-06-23 | コナミ株式会社 | 家庭用ゲーム機等のゲーム広告課金システム、ゲーム広告課金制御方法及びプログラム |
JP3815689B2 (ja) | 2003-11-20 | 2006-08-30 | 松下電器産業株式会社 | 移動物体検出装置及び移動物体検出方法 |
JP5359479B2 (ja) * | 2009-04-07 | 2013-12-04 | 株式会社ニコン | 遺伝的処理装置、遺伝的処理方法およびプログラム |
JP5478520B2 (ja) * | 2010-02-18 | 2014-04-23 | 日本電信電話株式会社 | 人数計測装置、人数計測方法、プログラム |
JP6112613B2 (ja) * | 2011-08-19 | 2017-04-12 | 国立大学法人京都大学 | 信号分析装置、信号分析方法及びコンピュータプログラム |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP28716393A patent/JP3512219B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07141484A (ja) | 1995-06-02 |
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