JP3509688B2 - 通信回線品質制御方法とセンタ局およびユーザ局 - Google Patents

通信回線品質制御方法とセンタ局およびユーザ局

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JP3509688B2 JP2000060869A JP2000060869A JP3509688B2 JP 3509688 B2 JP3509688 B2 JP 3509688B2 JP 2000060869 A JP2000060869 A JP 2000060869A JP 2000060869 A JP2000060869 A JP 2000060869A JP 3509688 B2 JP3509688 B2 JP 3509688B2
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  • Communication Control (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのセンタ局と
複数のユーザ局との間で時分割多重を行うシステムにあ
って、該ユーザ局の受信する通信回線の品質を制御する
通信回線品質制御方法とそのセンタ局およびユーザ局に
関する。特にこのシステムは、衛星通信用回線制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星通信システムにおいて情報の
伝送を行なう場合、あらかじめ決められた1つの伝送方
式で伝送している(参考文献「平成7年度電気通信技術
審議会答申」(諮問第74号)(平成7年7月24日))。
例えば、この伝送方式はQPSK等のあらかじめ決めら
れた変調方式に、あらかじめ決められた符号化率(情報
伝送に供されるビット数と誤り訂正符号を付加した後の
ビット数との比)の誤り訂正符号(例えば符号化率r=3
/4の畳込み符号など)を組み合わせたものである。
【0003】また、欧州のDVB−S規格については、
変調方式はQPSKのみで固定となっている。ただし、
誤り訂正符号化率は、送信側でr=1/2(低効率・高
信頼)〜7/8(高効率・低信頼)の範囲内で1つを選択
して運用している。受信側では、伝送されてきた信号を
一旦全ての符号化率で復元し、その中から良好に復号で
きる符号化率で復号することが可能である。
【0004】図1は、CSディジタル衛星通信の一実施
形態のシステム構成図である。センタ局は、送信アンテ
ナおよび送信装置により構成される。ユーザ局は、受信
アンテナ、チューナおよび外部装置により構成される。
【0005】ユーザ局は、希望する情報の要求信号を、
チューナから地上回線を介してセンタ局へ送信する。セ
ンタ局では、その要求信号を受信し、該当する情報提供
者のサーバヘ地上回線を介して接続し、該情報提供者の
情報を取得する。次に、センタ局は、送信装置でQPS
K(r=3/4)の固定の変調方式および誤り訂正方式で
情報を変調し、送信アンテナから衛星回線を介してユー
ザ局へ要求された情報を伝送する。ユーザ局では、受信
アンテナにより情報を受信し、チューナにより復調し、
外部装置により情報を取得する。ユーザ局からセンタ局
への地上回線経由の送信情報には情報の要求信号、有料
放送課金情報等が含まれるが、ユーザ局がその衛星回線
受信状態を判断し、センタ局へ変調方式を切り替える要
求を示す信号は含まれていない。
【0006】図2は、BS−4後発機によるディジタル
衛星放送の一実施形態のシステム構成図である。BS−
4後発機によるディジタル衛星放送(参考文献:特開平
9−321813「ディジタル放送方法および送信、受
信装置」)は、2000年に放送開始予定である。
【0007】BS−4後発機によるディジタル衛星放送
は、主信号の変調方式としてトレリス符号化8PSK
(TC8PSK、符号化率2/3)を採用している。ま
た、周波数利用効率と降雨減衰に対する耐性とを考慮
し、QPSK(畳込み符号化率は1/2、2/3、3/
4、5/6、7/8)またはBPSK(畳込み符号化率
1/2)や、ほかのPSK変調への切り替えを可能とし
ている。更に、1つのキャリア内に論理的なTS(トラ
ンスポートストリーム)を複数収容できる複数TSによ
る伝送を可能としている。変調方式の切替および複数T
Sの構成を制御するためにTMCC(Transmission & Mu
ltiplexing Configuration Control)データを多重して
いるが、TMCCデータ制約上、1つのキャリア内に設
定可能な変調方式および誤り訂正方式は、全7種類のう
ち4つまでである。
【0008】事業者は、番組内容に応じた伝送方式を選
択する。これは、例えば主信号の変調方式、シンボルレ
ート、階層構造(例えば階層化する場合の階層数、階層
毎の変調方式、各階層に割当てる時間配分など)または
符号化率である。そして、事業者は、番組内容を地上回
線を介してセンタ局へ送信する。センタ局では、TMC
Cデータを主信号に多重化し、事業者が決めた変調方式
および誤り訂正方式で変調し、送信アンテナより衛星回
線を介してユーザ局へ送信する。図2では、センタ局は
8PSK(r=2/3)、QPSK(r=7/8)、QPS
K(r=2/3)およびBPSK(r=1/2)の4種類の
方式で情報を送信している。ユーザ局では受信アンテナ
より情報を受信し、チューナより受信されたTMCCデ
ータを復調することにより、どのような伝送方式で伝送
されているかを知ることができ、これをもとに情報を担
っている主信号を復調することができる。
【0009】図2では、ユーザ局Aは8PSK(r=2
/3)の情報をユーザ局BはQPSK(r=7/8)の情
報を取得している。ユーザ局からセンタ局への地上回線
経由の送信情報には情報の要求信号、有料放送課金情報
等が含まれるが、ユーザ局が、その衛星回線受信状態を
判断し、センタ局へ変調方式を切り替える要求を示す信
号は含まれていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の衛星通
信では、情報伝送を行なう場合にQPSK(r=2/3)
など一定の変調方式および誤り訂正方式を使用している
ため、複数の変調方式および誤り訂正方式を用いて同一
情報を同時に伝送することがなく、回線品質劣化が発生
したユーザ局では回線品質が回復するまで受信不可能な
状態におちいることが問題となっていた。
【0011】また、階層化変調方式による衛星放送で
は、複数の変調方式および誤り訂正方式の情報を1つの
キャリアに収容して伝送することが可能となり、回線品
質劣化が発生するとセンタ局において送信したチャネル
の変調方式および誤り訂正方式を変更していた。しか
し、センタ局において各ユーザ局の正確な受信状況をリ
アルタイムに取得できないため、回線品質劣化発生時点
から切替までに時間を要することが問題となっていた。
【0012】そこで、本発明の目的は、ユーザ局が現在
の受信状態の回線品質状態を監視し、監視結果から回線
品質の評価を行い、その評価結果に従って、最適な変調
方式および誤り訂正方式を検出し、その検出結果に変更
するための要求信号をセンタ局へ通知し、センタ局は通
知された変調方式および誤り訂正方式を集計し、集計結
果に従って、変調方式と誤り訂正方式の変更制御および
ユーザ局への変更通知を行うことにより、ユーザ局の回
線品質の保証を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の通
信回線品質制御方法は、ユーザ局毎に、衛星回線品質状
態における基準範囲値が予め定められており、ユーザ局
が、回線から所望の情報を受信し、該回線の回線品質を
計測する第1の段階と、ユーザ局が、第1の段階によっ
て計測された回線品質が準範囲値内にあるかどうかを
判定する第2の段階と、ユーザ局が、第2の段階によっ
て判定された結果が準範囲値内であるとき、回線の変
調方式および誤り訂正方式をそのまま維持し、結果が
準範囲値外であるとき、基準範囲内の回線品質を満足す
る回線の変調方式および誤り訂正方式を選択する第3の
段階と、ユーザ局が、第3の段階によって選択された変
調方式および誤り訂正方式の情報をセンタ局へ通知する
第4の段階と、センタ局が、第4の段階によって通知さ
れた変調方式および誤り訂正方式の情報を受信する第5
の段階と、センタ局が、第5の段階によって受信した情
報を集計する第6の段階と、センタ局が、第6の段階に
よって集計された結果への回線切替が可能かどうかを判
定する第7の段階と、センタ局が、第7の段階によって
判定した結果が可のとき、ユーザ局へその判定結果と切
り替える変調方式および誤り訂正方式を通知し、判定結
果が否のときユーザ局へその判定結果を通知する第8の
段階と、ユーザ局が第8の段階によって通知された判定
結果と変調方式および誤り訂正方式をもとに、判定結果
が可のときは通知された変調方式および誤り訂正方式へ
切替を行ない、判定結果が否のときは現在の状態を維持
する第9の段階と、ユーザ局が第9の段階によって変調
方式および誤り訂正方式を切り替えたとき、その変調方
式および誤り訂正方式に切り替えが完了したことをセン
タ局へ通知する第10の段階と、センタ局が、第10の
段階によって通知された切替が完了した情報を受信する
第11の段階と、センタ局が、第11の段階によって受
信した情報により変調方式および誤り訂正方式を切り替
える第12の段階とを有し、該当ユーザ局の受信する回
線の回線品質が準範囲値内となるように制御するもの
である。
【0014】既存の衛星通信システムでは、ユーザ局の
受信回線品質状態を考慮しない伝送サービスである。そ
のため、ユーザ局は、その衛星回線受信状態を判断し、
センタ局へ変調方式を切り替える要求は通知しない。ま
た、階層化変調方式による衛星放送では、複数の変調方
式および誤り訂正方式による放送が可能であるが、セン
タ局からユーザ局への片方向通信であり、センタ局では
各ユーザ局の受信回線品質を管理せずに各チャネルの変
調方式および誤り訂正方式を設定しているが、ユーザ局
はその衛星回線受信状態を判断し、センタ局へ変調方式
を切り替える要求を通知する機能はない。しかしなが
ら、各ユーザ局における回線品質保証を実現するために
は、各ユーザ局にて衛星回線受信状態を判断し、適当な
変調方式および誤り訂正方式へ切り替える要求の通知を
行ない、センタ局はその通知により使用可能なチャネル
を選択し、ユーザ局へ指定し、切替制御を行なう必要が
ある。
【0015】本発明のユーザ局は、センタ局から受信さ
れる時分割多量された所望の回線を受信する復調手段
と、回線品質の基準範囲値を定めたデータを記憶する切
替基準値記憶手段と、復調手段で検波された検波出力信
号を入力して、回線品質を計測し、その計測結果と切替
基準値記憶手段から読み出された回線品質の基準範囲値
と比較して、ユーザ局がセンタ局からの送信情報を受信
可能な状態にあるかどうかを判定する受信状態判定処理
手段と、受信状態判定処理手段の判定結果が、基準範囲
値内であるとき、回線はそのまま維持し、基準範囲外に
あるとき、回線品質が基準範囲値となる変調方式および
誤り訂正方式に回線を探す方式選択手段と、方式選択手
段で選ばれた変調方式および誤り訂正方式へ切り替える
要求をセンタ局へ通知する信号送信手段と、センタ局か
ら受信された変調方式および誤り訂正方式の変更データ
を受信する方式変更受信手段と、方式変更受信手段で受
信した変更データに基づき変調方式および誤り訂正方式
で所望の回線を受信するように復調手段を制御する方式
制御手段とを有するものである。
【0016】本発明のセンタ局は、ユーザ局からの変調
方式および誤り訂正方式を切り替える要求を受信する信
号受信手段と、信号受信手段から得られたユーザ局が要
求した変調方式および誤り訂正方式に切替可能かどうか
を判定し、判定結果が否のとき、切替不可能として回線
はそのまま維持し、判定結果が可のとき、その変調方式
および誤り訂正方式を選択する方式判定手段と、方式判
定手段により得られた切替可能な変調方式および誤り訂
正方式の結果をユーザ局へ通知する信号送信手段と、ユ
ーザ局から切替が完了したことを受けてそのユーザ局と
の回線の変調方式および誤り訂正方式へ切り替える処理
を実行する方式変更制御手段とを有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、図面を用いて、本発明
の実施形態を詳細に説明する。
【0018】最初に本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0019】本発明では、センタ局と複数ユーザ局間で
の衛星通信方法において、現在使用している変調方式お
よび誤り訂正方式のチャネルからユーザ局の衛星回線受
信状態によってユーザ局が同一キャリア内の異なる変調
方式および誤り訂正方式を指定し、センタ局がその変調
方式および誤り訂正方式のチャネルヘ切り替えて通信を
行なう衛星通信用回線制御方法である。
【0020】図3は、センタ局とユーザ局間で時分割多
重された衛星回線に対して変調方式および誤り訂正方式
の異なるチャネルを設定した構成図である。図3より明
らかなように、同一キャリア内において、チャネル毎に
異なる複数の変調方式および誤り訂正方式を割り当てて
いる(例として8PSK r=2/3、QPSK r=
7/8、QPSK r=3/4、BPSK r=1/
2)。図3では、センタ局からユーザ局へ現在8PSK
r=2/3を使用して通信を行なっているとする。ユ
ーザ局は、現在通信しているキャリア内の複数の変調方
式および誤り訂正方式を把握している。ユーザ局は、衛
星回線品質指数(例としてBER(ビット誤り率)、C/
N(搬送波対雑音比)、ATMセル廃棄率)を計測し、そ
の受信状態が現在の変調方式および誤り訂正方式のチャ
ネルにて受信可能かどうかを判定する。その判定結果
が、現在使用している変調方式および誤り訂正方式の基
準値範囲外の場合に、以下に説明する第1の変調方式お
よび誤り訂正方式の決定方法に従って、ユーザ局が適切
な変調方式及び誤り訂正方式へ切り替えるため、センタ
局に対し方式切替要求を通知する。センタ局はその要求
情報を受信し、その要求された方式で使用可能なチャネ
ルを探し、ユーザ局へ通知する。このユーザ局における
回線品質検出および判定機能、通知機能と、センタ局に
おけるチャネル選択機能および通知機能により、自動的
な衛星回線の品質保証を実現する。
【0021】次に、第1の変調方式および誤り訂正方式
の決定方法について説明する。ユーザ局において切替基
準値記憶部には、ビット誤り率(BER)、搬送波対雑音
比(C/N)またはATMセル廃棄率のようなユーザ局が
受信している回線の回線品質情報に対して、その上限値
および下限値とが記憶されている。ここで、回線品質情
報としてBERを例にとると、BERの上限値が10
−4で、下限値が10 −6であるとする。また、システ
ムで使用されている変調方式および誤り訂正方式の組み
合わせをセンタ局から受信しており、これらの方式に対
して誤り耐性の強度に関連した順位付けをして、これら
の情報を切替基準値記憶部に記憶しておく。受信状態判
定部はセンタ局から送信された現在通信している変調方
式および誤り訂正方式での回線品質BERを計測し、切
替基準値記憶部に記憶されている該当する変調方式およ
び誤り訂正方式のBERの範囲内(10−4〜10−6)
にあるかを判定する。受信状態判定部で算出されたBE
Rが切替基準値記憶部のBERの基準範囲内である場
合、切替動作は行なわず現状の回線を維持し通信を行な
う。また、受信状態判定部で算出されたBERが切替基
準値記憶部のBERの上限値であるBER=10−4
超えた場合には、現在使用している方式よりも誤り耐性
が強い変調方式および誤り訂正方式を選択して、その選
択された変調方式および誤り訂正方式を信号送信部へ出
力することで方式の変更要求を行なう。また、逆に、回
線品質が下限値であるBER=10-6を下回った場
合、現在使用している方式よりも誤り耐性の弱い変調方
式および誤り訂正方式(伝送容量の高い方式)でもサービ
ス品質を満足すると判断して、前記切替基準値記憶部に
記憶された誤り耐性の強度に関連した方式の順位付け情
報に従って、現在使用している方式よりも誤り耐性の弱
い方式へと変調方式および誤り訂正方式を変更するよう
に信号送信部へ要求情報を出力することで方式の変更要
求を行なう。
【0022】図4は、本発明によるチャネル切替のイメ
ージ図である。伝送路には複数の変調方式及び誤り訂正
方式のチャネルが収容されており、ユーザ局は、変調方
式および誤り訂正方式が8PSK(r=2/3)のチャネ
ルを受信している。本発明により、ユーザ局は、受信状
態に応じて、異なる変調方式および誤り訂正方式のチャ
ネル(ここではQPSK(r=7/8))に切替制御を行う
ことができる。
【0023】図5は、変調方式および誤り訂正方式の切
替シーケンスである。最初にユーザ局は、希望情報の要
求コマンドを地上回線を介して該当する情報提供事業者
へ送信する。該事業者は、要求コマンドに対するレスポ
ンスと、ユーザ局が要求する情報とを、地上回線を介し
てセンタ局へ送信する。センタ局は、事業者から受信し
たレスポンスを、地上回線または衛星回線を介して、ま
た情報を衛星回線を介してユーザ局へ送信する。ユーザ
局は希望した情報を受信した後、衛星回線における受信
状態を検出し、その検出結果と切替基準範囲とを比較す
る。その結果が切替基準範囲外となった場合、ユーザ局
は他の変調方式および誤り訂正方式への切替要求をセン
タ局へ送信する。
【0024】図6は、ユーザ局がセンタ局へ他の変調方
式および誤り訂正方式へ切り替えるために要求する切替
要求信号のデータ構成例である。センタ局は、ユーザ局
からの切替要求情報を受け、その変調方式および誤り訂
正方式で使用可能なチャネルがあるかを判断し、該当ユ
ーザ局へ切替要求信号に対する応答を送信する。図6の
ヘッダに本信号がチャネルの切替要求信号であることを
示す情報が入る。
【0025】図7は、方式切替要求に対する結果と切替
後の変調方式および誤り訂正方式とチャネルの情報を含
む切替応答情報のデータ構成図である。ユーザ局はこの
切替応答信号を受け取ったことをセンタ局へ送信し、該
当する変調方式および誤り訂正方式のチャネルヘ切り替
える処理を行なう。
【0026】図8は、切替確認信号データ構成図であ
る。この信号をセンタ局が受け取ると、該当ユーザ局に
対する通信情報をユーザ局で確認した変調方式及び誤り
訂正方式のチャネルヘ切り替えて送信する。
【0027】図9は、本発明におけるセンタ局のブロッ
ク図である。図9において、衛星への送信データ処理
は、送信を行なうためのアンテナ、送信機、変調部およ
び情報処理部により実現され、変調方式および誤り訂正
方式の切替処理は、方式切替制御部、チャネル切替判定
部、信号受信部および信号送信部で実現される。
【0028】信号受信部では、地上回線経由でユーザ局
からの(方式)切替要求信号を受信し、チャネル切替判
定部へ送信する。また、信号受信部では切替確認信号も
受信する。チャネル切替判定部では、ユーザ局から要求
された変調方式および誤り訂正方式で使用可能なチャネ
ルがあるかを判定する。切替可能なチャネルがない場合
は切替不能という結果を信号送信部へ出力する。切替可
能なチャネルがある場合、切替可能という結果と使用可
能なチャンネルを信号送信部へ出力するとともに、方式
切替制御部に切替チャネル情報を通知する。信号送信部
では、該当ユーザ局に対して判定結果およびチャネル情
報を切替応答信号としてユーザ局へ送信する。方式切替
制御部は、信号受信部にてユーザ局からの切替確認信号
を受信すると確認された変調方式および誤り訂正方式の
チャネルで該当ユーザ局への通信を開始する。
【0029】図10は、本発明におけるユーザ局のブロ
ック図である。図10において、衛星からの受信データ
処理は、アンテナ、受信機、復調部および情報処理部に
より実現され、変調方式および誤り訂正方式の切替処理
は、切替制御部、受信状態判定部、切替基準値記憶部、
信号受信部、信号送信部にて実現される。
【0030】受信状態判定部では、復調部の検波出力信
号を受信し、受信判定に必要な衛星回線品質指数(例と
してBER)を計測し、その算出結果を、あらかじめ各
変調方式および誤り訂正方式に関する切替基準値等の受
信判定に必要な基準データが登録されている切替基準値
記憶部より現在の回線に関する切替基準値を取得し、こ
れと比較し判定を行なう。その判定結果により切替基準
値の範囲内であれば現状の回線を維持する。また、切替
基準値の範囲を満足しない場合、前述した第1の変調方
式および誤り訂正方式の決定方法に従って変調方式を決
定し、信号送信部へ(方式)切替要求信号として出力す
る。センタ局より通知される切替応答信号を信号受信部
にて受信しその結果が切替不可能である場合は、ユーザ
局の変調方式および誤り訂正方式の切替は行なわない。
また、その結果が切替可能である場合は、受信した変調
方式および誤り訂正方式のチャネル情報を切替制御部へ
出力する。また、信号受信部から信号送信部へ切替確認
信号を出力し、信号送信部ではこの切替確認信号をセン
タ局に送信する。切替制御部では信号受信部からの変調
方式および誤り訂正方式のチャネル情報を受け、該当す
る方式のチャネルで受信する処理を行ない、復調部へ通
知する。復調部では該当する変調方式および誤り訂正方
式のデータを復調する。
【0031】次に本発明の第2の実施形態について説明
する。
【0032】本発明は、センタ局と各ユーザ局間での衛
星通信方式の変更方法であって、現在使用している変調
方式および誤り訂正方式のチャネルからユーザ局の衛星
回線受信状態によってユーザ局が異なる変調方式および
誤り訂正方式を指定し、センタ局が同一チャネルにおい
てユーザ局が指定した変調方式および誤り訂正方式へ切
り替えて通信を行なう衛星通信用回線制御方法である。
【0033】図11は、センタ局と各ユーザ局間の衛星
回線に対して変調方式および誤り訂正方式の異なるチャ
ネルを設定した場合の構成図である。図11より明らか
なように、同一キャリア内において、チャネル毎に異な
る複数の変調方式および誤り訂正方式を割り当てている
(例として8PSK r=2/3、QPSK r=7/
8、QPSK r=3/4、BPSK r=1/2)。
図11では、センタ局からあるユーザ局へ現在8PSK
r=2/3を使用して通信を行なっているとする。こ
のユーザ局は、現在通信しているキャリア内の複数の変
調方式および誤り訂正方式を把握している。ユーザ局
は、衛星回線品質指数(例としてBER(ビット誤り
率)、C/N(搬送波対雑音比)、ATMセル廃棄率)を計
測し、その受信状態が現在の変調方式および誤り訂正方
式のチャネルにて受信可能かどうかを判定する。その判
定結果が、現在使用している変調方式および誤り訂正方
式の基準値範囲外の場合には、第1の変調方式およ誤り
訂正方式の決定方法に従って、ユーザ局が適切な方式へ
切り替えるため、センタ局に対し(方式)切替要求信号
を通知する。センタ局はその切替要求信号を受信し、ユ
ーザ局への情報を伝送するチャネルは同一のままでユー
ザ局の要求する変調方式および誤り訂正方式に切り替え
て、ユーザ局へこのチャネル情報を通知する。このユー
ザ局における回線品質検出および判定機能、通知機能
と、センタ局におけるチャネル選択機能および通知機能
により、自動的な衛星回線の品質保証を実現する。
【0034】図12は、本発明による方式切替のイメー
ジ図である。伝送路には複数の変調方式および誤り訂正
方式のチャネルが収容されており、ユーザ局は変調方式
及び誤り訂正方式が8PSK(r=2/3)のチャネルを
受信している。本発明により、ユーザ局は、受信状態に
応じて、同一のチャネルのまま、異なる変調方式及び誤
り訂正方式(ここではQPSK(r=7/8))に切替制御
を行うことができる。
【0035】また、変調方式および誤り訂正方式の切替
シーケンス処理は、第1の実施形態と同様である。
【0036】ユーザ局がセンタ局へ他の変調方式および
誤り訂正方式へ切り替えるために要求する切替要求信号
のデータ構成は第1の実施形態と同様である。センタ局
は、ユーザ局からの切替要求情報を受け、同一のチャネ
ルで、切替要求信号で指定する変調方式および誤り訂正
方式に切替可能かを判断し、該当ユーザ局へ切替要求信
号に対する応答を送信する。
【0037】センタ局における方式切替の判定結果と切
替後の変調方式および誤り訂正方式とチャネルの情報を
含む切替応答情報のデータ構成図は第1の実施形態と同
様である。ユーザ局はこの切替応答信号を受け取ったこ
とを示す切替確認信号をセンタ局へ送信し、同一のチャ
ネルで変調方式および誤り訂正方式への切替処理を行な
う。
【0038】切替確認信号データ構成図は第1の実施形
態と同様である。この信号をセンタ局は受け取り、該当
ユーザ局に対する通信を同一のチャネルでユーザ局の指
定する変調方式および誤り訂正方式へ切り替えて送信す
る。
【0039】図13は、本発明によるセンタ局のブロッ
ク図である。図13において、衛星への送信データ処理
は、送信を行なうためのアンテナ、送信機、変調部およ
び情報処理部によリ実現され、変調方式および誤り訂正
方式の切替処理は、方式切替制御部、方式切替判定部、
信号受信部および信号送信部で実現される。
【0040】信号受信部では、ユーザ局からの(方式)
切替要求信号を受信し、方式切替判定部へ出力する。ま
た、信号受信部では切替確認信号も受信する。方式切替
判定部では、ユーザ局から要求された変調方式および誤
り訂正方式への切替が可能か判定する。切替判定が否の
場合は切替不能という結果を信号送信部ヘ出力する。切
替判定が可の場合、切替可能という判定結果と切り替え
る変調方式および誤り訂正方式を信号送信部へ出力する
とともに、方式切替制御部に通知する。信号送信部で
は、該当ユーザ局に対して方式切替判定部からの判定結
果および切替方式情報を切替応答信号として送信する。
方式切替制御部は、信号受信部にてユーザ局からの切替
確認信号に記述される変調方式および誤り訂正方式に、
現在通信中のチャネルのまま切り替えて通信をを行な
う。
【0041】この実施形態におけるユーザ局の機能ブロ
ック図は、第1の実施形態と同様である。従って、衛星
からの受信データ処理を行なうアンテナ、受信機、復調
部および情報処理部により実現され、変調方式および誤
り訂正方式の切替処理は、切替制御部、受信状態判定
部、切替基準値記憶部、信号受信部、信号送信部にて実
現される。
【0042】受信状態判定部では、復調部の検波出力信
号を受信し、受信判定に必要な衛星回線品質指数(例と
してBER)を計測し、その算出結果を、あらかじめ各
変調方式および誤り訂正方式に関する切替基準値等の受
信判定に必要な基準データが登録されている切替基準値
記憶部より現在の回線に関する切替基準値を取得し、こ
れと比較し判定を行なう。その判定結果によリ切替基準
値の範囲内であれば現状の回線を維持する。また、切替
基準値の範囲を満足しない場合、前述した第1の変調方
式および誤り訂正方式の決定方法に従って変調方式を決
定し、信号送信部へ(方式)切替要求信号を出力する。ま
たセンタ局より通知される切替応答信号を信号受信部に
て受信し、その結果が切替不可能である場合は、ユーザ
局の変調方式および誤り訂正方式の切替は行なわない。
また、その結果が切替可能である場合は、変調方式およ
び誤り訂正方式、現在通信中のチャネル情報を切替制御
部ヘ出力する。また、信号受信部から信号送信部へ切替
確認信号を出力し、信号送信部ではこの切替確認信号を
センタ局に通知する。切替制御部では信号受信部からの
変調方式および誤り訂正方式、現在受信中のチャネル情
報を受けこの方式で受信する処理を行ない、復調部へ通
知する。復調部では該当する変調方式および誤り訂正方
式でデータを復調する。
【0043】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。
【0044】本発明では、センタ局と複数ユーザ局間へ
のマルチキャスト型配信を行なう衛星通信方法におい
て、現在使用している変調方式および誤り訂正方式のチ
ャネルを受信中のすべてのユーザ局が、自局の受信状態
を判定し、判定結果に応じて異なる変調方式および誤り
訂正方式のチャネルを指定したユーザ局が存在したと
き、センタ局では、異なる変調方式および誤り訂正方式
のチャネルを指定したユーザ局を指定のチャネルに切り
替えて、マルチキャスト型配信を行う衛星通信用回線制
御方法である。
【0045】図14は、センタ局とユーザ局間で時分割
多重された衛星回線に対して変調方式および誤り訂正方
式の異なるチャネルを設定した構成図である。図14よ
り明らかなように、同一キャリア内において、チャネル
毎に異なる複数の変調方式および誤り訂正方式を割り当
てている(例として8PSK r=2/3、QPSKr
=7/8、QPSK r=3/4,BPSK r=1/
2)。図14では、センタ局から複数ユーザ局へ現在8
PSK r=2/3を使用してマルチキャスト型配信を
行なっているとする。ユーザ局は、現在受信しているキ
ャリア内の複数の変調方式および誤り訂正方式を把握し
ている。ユーザ局は、衛星回線品質指数(例としてBE
R(ビット誤り率)、C/N(搬送波対雑音比)、ATMセ
ル廃棄率)を計測し、その受信状態が現在の変調方式お
よび誤り訂正方式のチャネルにて受信可能かどうかを判
定する。その判定結果が、現在使用している変調方式お
よび誤り訂正方式の基準値範囲外の場合に、前述した第
1の変調方式および誤り訂正方式の決定方法に従って、
ユーザ局が適切な方式へ切り替えるため、センタ局に対
し(方式)切替要求信号を通知する。センタ局は各ユーザ
局からの要求情報を受信して集計し、集計結果に応じて
使用可能なチャネルを探し、同一の要求情報を通知して
きたユーザ局毎に該当チャネルを割り当てる。センタ局
は、割り当て結果を各ユーザ局へ通知する。このユーザ
局における回線品質検出および判定機能、通知機能と、
センタ局におけるチャネル選択機能および通知機能によ
り、マルチキャスト型配信の配信精度の向上を実現す
る。特に放送型配信サービスに有効である。
【0046】図15は、変調方式および誤り訂正方式の
切替シーケンスである。最初に情報提供事業者は、配信
情報を地上回線を介してセンタ局へ送信する。センタ局
は、該事業者から受信した情報を衛星回線を介してユー
ザ局ヘマルチキャスト型配信を行う。ユーザ局は配信情
報を受信した後、衛星回線における受信状態を検出し、
その検出結果と切替基準範囲とを比較する。その結果が
切替基準範囲外となった場合、ユーザ局は他の変調方式
および誤り訂正方式への切替要求信号をセンタ局へ送信
する。
【0047】ユーザ局がセンタ局へ他の変調方式および
誤り訂正方式へ切り替えるために要求する切替要求信号
のデータ構成は第1の実施形態と同様である。センタ局
は、ユーザ局からの切替要求情報を受け、その変調方式
および誤り訂正方式で使用可能なチャネルがあるかを判
断し、該当ユーザ局へ切替要求信号に対する切替応答信
号を送信する。
【0048】方式切替の判定結果と、切替後の変調方式
および誤り訂正方式とチャネルの情報を含む切替応答情
報のデータ構成図は第1の実施形態と同様である。ユー
ザ局はこの切替応答信号を受け取ったことをセンタ局へ
通知し、指示された変調方式および誤り訂正方式、チャ
ネルヘ切り替える処理を行なう。
【0049】切替確認信号データ構成図は第1の実施形
態と同様である。この信号をセンタ局は受け取り、該当
ユーザ局に対する通信を指定した変調方式および誤り訂
正方式、チャネルヘ切り替える。
【0050】この実施形態におけるセンタ局の機能ブロ
ック図は、第1の実施形態と同様である。従って、衛星
への送信データ処理は、送信を行なうためのアンテナ、
送信機、変調部および情報処理部により実現され、変調
方式および誤り訂正方式の切替処理は、方式切替制御
部、チャネル切替判定部、信号受信部および信号送信部
で実現される。
【0051】信号受信部では、ユーザ局からの(方式)切
替要求信号を受信し、チャネル切替判定部へ出力する。
また、信号受信部では切替確認信号も受信する。チャネ
ル切替判定部では、ユーザ局から要求された変調方式お
よび誤り訂正方式の中から使用可能なチャネルがあるか
を判定する。切替可能なチャネルがない場合は切替不能
という結果を信号送信部へ出力する。切替可能なチャネ
ルがある場合、切替可能という結果と使用可能なチャネ
ルを信号送信部へ出力するとともに、方式切替制御部に
通知する。信号送信部では、該当ユーザ局に対して判定
結果およびチャネル情報を切替応答信号として送信す
る。方式切替制御部は、信号受信部にてユーザ局からの
切替確認信号を受信すると指定された変調方式および誤
り訂正方式、チャネルに切り替えて該当ユーザ局への通
信を行なう。
【0052】この実施形態におけるユーザ局の機能ブロ
ック図は、第1の実施形態と同様である。従って、衛星
からの受信データ処理を行なうアンテナ、受信機、復調
部および情報処理部により実現され、変調方式および誤
り訂正方式の切替処理は、切替制御部、受信状態判定
部、切替基準値記憶部、信号受信部、信号送信部にて実
現される。
【0053】受信状態判定部では、復調部の検波出力信
号を受信し、受信判定に必要な衛星回線品質指数(例と
してBER)を計測し、その算出結果を、あらかじめ各
変調方式および誤り訂正方式に関する切替基準値等の受
信判定に必要な基準データが登録されている切替基準値
記憶部より現在の回線に関する切替基準値を取得して、
これと比較し判定を行なう。その判定結果により切替基
準値の範囲内であれば現状の回線を維持する。また、切
替基準値の範囲を満足しない場合、前述した第1の変調
方式および誤り訂正方式の決定方法に従って変調方式を
決定し、信号送信部へ(方式)切替要求信号を出力す
る。またセンタ局より通知される切替応答信号を信号受
信部にて受信し、その判定結果が切替不可能である場合
は、ユーザ局の変調方式および誤り訂正方式の切替は行
なわない。また、その結果が切替可能である場合は、指
定された変調方式および誤り訂正方式、チャネル情報を
切替制御部へ出力する。また、信号受信部から信号送信
部へ切替確認信号を出力し、信号送信部ではこの切替確
認信号をセンタ局に通知する。切替制御部では信号受信
部からの指定された変調方式および誤り訂正方式、チャ
ネル情報を受け、該当する方式、チャネルで受信する処
理を行ない、復調部へ通知する。復調部では該当する変
調方式および誤り訂正方式のデータを復調する。
【0054】次に本発明の第4の実施形態について説明
する。
【0055】本発明では、センタ局と複数ユーザ局間へ
のマルチキャスト型配信を行なう衛星通信方法におい
て、現在使用している変調方式および誤り訂正方式のチ
ャネルを受信中のすべてのユーザ局が、自局の受信状態
を判定し、判定結果に応じて異なる変調方式および誤り
訂正方式を指定したユーザ局が存在したとき、センタ局
では、異なる変調方式および誤り訂正方式を指定したユ
ーザ局毎にグループ化を図り、グループ毎に指定の変調
方式および誤り訂正方式に切り替えて、マルチキャスト
型配信を行う衛星通信用回線制御方法である。
【0056】図16は、センタ局とユーザ局間の衛星回
線に対して変調方式および誤り訂正方式の異なるチャネ
ルを設定した場合の構成図である。図16より明らかな
ように、同一キャリア内において、チャネル毎に異なる
複数の変調方式および誤り訂正方式を割り当てている
(例として8PSK r=2/3、QPSK r=7/
8、QPSK r=3/4、BPSK r=1/2)。
図16では、センタ局からユーザ局へ現在8PSK r
=2/3を使用してマルチキャスト型配信を行なってい
るとする。ユーザ局は、現在受信しているキャリア内の
複数の変調方式および誤り訂正方式を把握している。各
ユーザ局は、衛星回線品質指数(例としてBER(ビット
誤り率)、C/N(搬送波対雑音比)、ATMセル廃棄率)
を計測し、その受信状態が現在の変調方式および誤り訂
正方式のチャネルにて受信可能かどうかを判定する。そ
の判定結果が、現在使用している変調方式および誤り訂
正方式の基準値範囲外の場合に、第1の変調方式および
誤り訂正方式の決定方法に従って、ユーザ局が適切な方
式へ切り替えるため、センタ局に対し(方式)切替要求信
号を通知する。センタ局は各ユーザ局からの切替要求信
号を受信して集計し、集計結果に応じて変調方式および
誤り訂正方式のスロット割り当てを行う。つまり同一内
容の切替要求信号を通知してきたユーザ局毎にグループ
化を図り、グループ単位でのスロット割り当てを行う。
センタ局は、割り当て結果をユーザ局へ通知する。この
ユーザ局における回線品質検出および判定機能、通知機
能と、センタ局におけるスロット割り当て機能および通
知機能により、マルチキャスト型配信の配信精度の向上
を実現する。特に放送型配信サービスに有効である。
【0057】また、変調方式および誤り訂正方式の切替
シーケンス処理は、第3の実施形態と同様である。
【0058】ユーザ局がセンタ局へ他の変調方式および
誤り訂正方式へ切り替えるために要求する切替要求信号
のデータ構成は、第1の実施形態と同様である。センタ
局は、ユーザ局からの切替要求信号を受け、同一の要求
情報を通知してきたユーザ局毎にグループ化を図り、グ
ループ毎の指定変調方式および誤り訂正方式に切り替え
可能かを判断し、該当ユーザ局へ切替要求信号に対する
切替応答信号を送信する。
【0059】方式切替の判定結果と変調方式および誤り
訂正方式とチャネルの情報を含む切替応答信号のデータ
構成図は第1の実施形態と同様である。ユーザ局はこの
切替応答信号を受け取ったことをセンタ局へ切替確認信
号により通知し、指定された変調方式および誤り訂正方
式、チャネルへの切替処理を行なう。
【0060】切替確認信号データ構成図は第1の実施形
態と同様である。この切替確認信号をセンタ局は受け取
り、該当ユーザ局に対する通信を指定した変調方式およ
び誤り訂正方式、チャネルヘ切り替える。
【0061】この実施形態におけるセンタ局の機能ブロ
ック図は、第2の実施形態と同様である。従って、衛星
への送信データ処理は、送信を行なうためのアンテナ、
送信機、変調部および情報処理部により実現され、変調
方式および誤り訂正方式の切替処理は、方式切替制御
部、方式切替判定部、信号受信部および信号送信部で実
現される。
【0062】信号受信部では、ユーザ局からの(方式)
切替要求信号を受信し、方式切替判定部へ出力する。ま
た、信号受信部では切替確認信号も受信する。方式切替
判定部では、ユーザ局から要求された変調方式および誤
り訂正方式毎にグループ化を行い、グループ毎に指定の
変調方式および誤り訂正方式への切替が可能か判定す
る。切替判定が否の場合は切替不能という結果を信号送
信部へ出力する。切替判定が可の場合、切替可能という
結果と切り替える変調方式および誤り訂正方式を信号送
信部へ出力するとともに、方式切替制御部に通知する。
信号送信部では、該当ユーザ局に対して方式切替判定部
からの通知結果および切替方式情報を切替応答信号とし
てユーザ局へ送信する。方式切替制御部は、信号受信部
にてユーザ局からの切替確認信号に記述される変調方式
および誤り訂正方式、チャネルで該当ユーザ局への方式
を切り替えて通信を行なう。
【0063】この実施形態におけるユーザ局の機能ブロ
ック図は、第2の実施形態と同様である。従って、衛星
からの受信データ処理を行なうアンテナ、受信機、復調
部および情報処理部により実現され、変調方式および誤
り訂正方式の切替処理は、切替制御部、受信状態判定
部、切替基準値記憶部、信号受信部、信号受信部にて実
現される。
【0064】受信状態判定部では、復調部の検波出力信
号を受信し、受信判定に必要な衛星回線品質指数(例と
してBER)を計測し、その算出結果を、あらかじめ各
変調方式および誤り訂正方式に関する切替基準値等の受
信判定に必要な基準データが登録されている切替基準値
記憶部より現在の回線に関する切替基準値を取得して、
これと比較し判定を行なう。その判定結果により切替基
準値の範囲内であれば現状の回線を維持する。また、切
替基準値の範囲を満足しない場合、前述した第1の変調
方式および誤り訂正方式の決定方法に従って変調方式を
決定し、信号送信部へ(方式)切替要求信号を出力す
る。またセンタ局より通知される切替応答信号を信号受
信部にて受信し、その判定結果が切替不可能である場合
は、ユーザ局の変調方式および誤り訂正方式の切り替え
は行なわない。また、その判定結果が切替可能である場
合は、指定された変調方式および誤り訂正方式、現在通
信中のチャネル情報を切替制御部へ出力する。また、信
号受信部から信号送信部へ切替確認信号を出力し、信号
送信部ではこの切替確認信号をセンタ局に通知する。切
替制御部では信号受信部からの変調方式および誤り訂正
方式、現在受信中のチャネル情報を受け該当する方式で
受信する処理を行ない、復調部へ通知する。復調部では
該当する変調方式および誤り訂正方式のデータを復調す
る。
【0065】最後に本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0066】本発明では、センタ局と複数ユーザ局間へ
のマルチキャスト型配信を行なう衛星通信方法におい
て、現在使用している変調方式および誤り訂正方式のチ
ャネルを受信中のすべてのユーザ局が、自局の受信回線
品質及び情報の到達を判定し、判定結果に応じて異なる
変調方式および誤り訂正方式を指定したユーザ局が存在
したとき、センタ局では、異なる変調方式および誤り訂
正方式を指定したユーザ局に対し、最も最適な変調方式
および誤り訂正方式に切り替えて、なおかつ情報到達結
果に応じた事業者(サーバ)での再送制御により、高信
頼なマルチキャスト型配信を行う衛星通信用回線制御方
法である。
【0067】図17は、センタ局とユーザ局間の単一の
衛星回線(チャネル)に対して変調方式および誤り訂正
方式を設定した場合の構成図である。図17では、セン
タ局からユーザ局へ現在8PSK r=2/3を使用し
てマルチキャスト型配信を行なっているとする。ユーザ
局は、現在受信しているチャネルの変調方式および誤り
訂正方式を把握している。各ユーザ局は、定期的にセン
タ局から送信されるデータ到達確認信号に基づいてデー
タ到達状態を把握するとともに、衛星回線品質指数(例
としてBER(ビット誤り率)、C/N(搬送波対雑音
比)、ATMセル廃棄率)を計測し、その受信状態が現在
の変調方式および誤り訂正方式にて受信可能かどうかを
判定する。その判定結果が、現在使用している変調方式
および誤り訂正方式の基準値範囲外の場合に、以下に示
す第2の変調方式および誤り訂正方式の決定方法に従っ
て、受信状態の悪いユーザ局が適切な方式へ切り替える
ことで受信状態を改善させるため、センタ局に対し(方
式)切替要求信号を通知する。センタ局は各ユーザ局か
らの要求情報を受信して集計し、集計結果に応じて最適
な変調方式および誤り訂正方式を割り当てる。センタ局
は、割り当て結果をユーザ局へ通知する。同時にデータ
到達状態の事業者(サーバ)への通知により未到達のデ
ータに対して再送制御を行なう。このユーザ局における
回線品質検出および判定機能、通知機能と、センタ局に
おけるスロット割り当て機能および通知機能、そして事
業者(サーバ)における再送制御機能により、マルテキャ
スト型配信の配信精度の向上を実現する。特にデータ到
達状態を確認することから高信頼な蓄積型配信サービス
に有効である。
【0068】次に、第2の変調方式及び誤り訂正方式の
決定方法について説明する。ユーザ局において切替基準
値記憶部には、ビット誤り率(BER)、搬送波対雑音比
(C/N)またはATMセル廃棄率といった受信回線の品
質情報に対して、その上限値および下限値とが記憶され
ている。ここで、回線品質情報としてBERを例にと
り、BERの上限値(低品質)が10−4で、下限値
(高品質)が10−6であるとする。また、階層化変調
方式における7種類の変調方式および誤り訂正方式に対
して誤り耐性の強度(回線品質)に関連した順位付けを
してこれらの情報を切替基準値記憶部に記憶しておく。
受信状態判定部はセンタ局から送信された現在通信して
いる変調方式および誤り訂正方式での回線品質BERを
計測し、切替基準値記憶部に記憶されている該当する変
調方式および誤り訂正方式のBERの範囲内(10−4
〜10−6)にあるかを判定する。受信状態判定部で算
出されたBERが切替基準値記憶部のBERの基準範囲
内である場合、切替動作無の通知を信号送信部へ行う。
また、受信状態判定部で算出されたBERが切替基準値
記憶部のBERの上限値であるBER=10−4を超え
た場合に、現在使用している方式よりも誤り耐性が強い
(より高品質)変調方式および誤り訂正方式を選択し
て、その選択された変調方式および誤り訂正方式を信号
送信部へ出力することで切替動作有の通知を行う。ま
た、逆に、回線品質が下限値であるBER=10−6
下回った場合、現在使用している方式よりも誤り耐性の
弱い変調方式および誤り訂正方式(伝送容量の高い方式)
でも回線品質を満足すると判断して、前記切替基準値記
憶部に記憶された誤り耐性の強度に関連した方式の順位
付け情報に従って、現在使用している方式よりも誤り耐
性の弱い変調方式および誤り訂正方式を信号送信部へ出
力することで切替動作有の通知を行う。再送制御機能を
実装するプロトコルの採用(TCP等)により、情報処
理部ではセンタ局からの情報到達確認信号を受信できな
い場合、不達結果(Nack等)を到達判定部に通知す
る。データ到達判定部では不達通知を受けると信号送信
部に対し情報不達の出力を行う。信号送信部では受信状
態判定部およびデータ到達判定部からの通知結果に基づ
き、異なる変調方式および誤り訂正方式の変更通知を受
けた場合は方式の変更要求による回線品質保持を実現
し、不達結果の通知を受けた場合は事業者(サーバ)への
通知により配信データの再送を実現する。
【0069】図18は、変調方式および誤り訂正方式の
切替シーケンス処理例である。最初に該当する情報提供
事業者は、地上回線を介して受信準備要求をセンタ局へ
送信する。センタ局は、該事業者から受信した受信準備
要求を、地上回線または衛星回線を介して各ユーザ局へ
送信する。各ユーザ局は、受信準備要求を受信した後、
その受信準備要求に対するレスポンスを地上回線を介し
てセンタ局に送信する。センタ局は、各ユーザ局から受
信したレスポンスを地上回線を介して該事業者へ送信す
る。この受信準備要求に対するレスポンスを受信するこ
とで、事業者は、情報を受信するユーザ局を明確に確認
できる。レスポンスを受けた該事業者は配信情報をセン
タ局へ地上回線を介して送信する。センタ局は、該事業
者から受信した情報を衛星回線を介して各ユーザ局ヘマ
ルチキャスト型で配信する。一方、該事業者は定期的
に、地上回線を介して情報到達確認をセンタ局へ送信す
る。センタ局は、受信した情報到達確認を衛星回線を介
して各ユーザ局へ送信する。各ユーザ局は、衛星回線に
おける受信状態を検出し、その検出結果と切替基準範囲
とを比較する。その結果が切替基準範囲外となった場合
および情報到達確認を受信できない場合、または切替基
準値外もしくは情報到達確認を受信できない場合、各ユ
ーザ局は他の変調方式および誤り訂正方式への切替要求
をセンタ局へ送信する。
【0070】図19は、各ユーザ局がセンタ局へ他の変
調方式および誤り訂正方式へ切り替えるために要求する
切替要求信号のデータ構成である。センタ局は、ユーザ
局からの切替要求情報を集計し、受信可能なユーザ局数
が基準値を上回る変調方式および誤り訂正方式を選択
し、切替要求信号に対する応答を送信する。更に、その
他のユーザ局に対しても、方式の変更を通知する。
【0071】方式切替の結果と変調方式および誤り訂正
方式の情報を含む切替応答情報のデータ構成図は第4の
実施形態と同様である。ユーザ局はこの切替応答信号を
受け取ったことを示す切替確認信号をセンタ局へ送信
し、変調方式および誤り訂正方式への切替処理を行な
う。
【0072】切替確認信号データ構成図は第4の実施形
態と同様である。この信号をセンタ局は受け取り、該当
ユーザ局に対する変調方式および誤り訂正方式を切り替
える。
【0073】この実施形態におけるセンタ局の機能ブロ
ック図は、第4の実施形態と同様である。従って、衛星
への送信データ処理は、送信を行なうためのアンテナ、
送信機、変調部および情報処理部により実現され、変調
方式および誤り訂正方式の切替処理は、方式切替制御
部、方式切替判定部、信号受信部および信号送信部で実
現される。
【0074】信号受信部では、ユーザ局からの(方式)切
替要求信号を受信し、方式切替判定部へ出力する。ま
た、信号受信部では切替確認信号も受信する。方式切替
判定部では、ユーザ局から要求された変調方式および誤
り訂正方式を集計し、集計結果を基に、受信可能な全ユ
ーザ局が基準値を上回る変調方式及び誤り訂正方式を選
択し、切替が可能か判定する。切替判定が否の場合は切
替不能という結果を信号送信部へ出力する。切替判定が
可の場合、切替可能という結果と切り替える変調方式お
よび誤り訂正方式を信号送信部へ出力するとともに、方
式切替制御部に通知する。信号送信部では、該当ユーザ
局に対して方式切替判定部からの通知結果および切替方
式情報を切替応答信号として送信する。方式切替制御部
は、信号受信部にてユーザ局からの切替確認信号に記述
される変調方式および誤り訂正方式で該当ユーザ局へ方
式を切り替えて通信を行なう。
【0075】図20は、第5の実施例におけるユーザ局
のブロック図である。図20において、衛星からの受信
データ処理は、アンテナ、受信機、復調部および情報処
理部により実現され、変調方式および誤り訂正方式の切
替処理は、切替制御部、受信状態判定部、切替基準値記
憶部、データ到達判定部、信号受信部、信号送信部にて
実現される。
【0076】受信状態判定部てば、復調部の検波出力信
号を受信し、受信判定に必要な衛星回線品質指数(例と
してBER)を計測し、その算出結果を、あらかじめ各
変調方式および誤り訂正方式に関する切替基準値等の受
信判定に必要な基準データが登録されている切替基準値
記憶部より現在の回線に関する切替基準値を取得して、
これと比較し判定を行なう。その判定結果により切替基
準値の範囲内であれば現状の回線を維持する。また、切
替基準値の範囲を満足しない場合、もしくは情報到達確
認を受信できない場合、前述した第2の変調方式および
誤り訂正方式の決定方法に従って変調方式を決定し、信
号送信部へ(方式)切替要求信号を出力する。またセンタ
局より通知される切替応答信号を信号受信部にて受信
し、その結果が切替不可能である場合は、ユーザ局の変
調方式および誤り訂正方式の切替は行なわない。また、
その結果が切替可能である場合は、変調方式および誤り
訂正方式、チャネル情報を切替制御部へ出力する。ま
た、信号受信部から信号送信部へ切替確認信号を出力
し、信号送信部ではこの切替確認信号をセンタ局に通知
する。切替制御部では信号受信部からの変調方式および
誤り訂正方式、チャネル情報を受け該当する方式で受信
する処理を行ない、復調部へ通知する。復調部では該当
する変調方式および誤り訂正方式のデータを復調する。
【0077】
【発明の効果】以上、詳細に説明した本発明の通信回線
品質制御方法とセンタ局およびユーザ局によれば、ユー
ザ局における回線品質の計測による変調方式および誤り
訂正方式の判定およびセンタ局への通知により、センタ
局でユーザ局の最適な変調方式および誤り訂正方式の切
替制御を可能とし、かつユーザ局へ切替情報を送信し、
ユーザ局で変調方式および誤り訂正方式を切り替えるこ
とにより、各ユーザ局における衛星回線品質を保証する
ことができる。その結果、ユーザ局に対しサービス提供
時間の増大を実現する効果を有する。
【0078】このように、各ユーザ局において受信回線
品質の計測、およびこれを基に使用する回線の変調方式
および誤り訂正方式に対し、自動的に最適なものを選択
してセンタ局に通知し、同時にセンタ局にて変更処理す
ることで、ユーザ局に提供する通信サービスをある一定
のサービス品質を保証しつつ、提供できると共に、従来
方式に比べて提供するサービス品質を満足できないサー
ビス提供の時間率を最小限に留めることができるという
効果を奏する。
【0079】また最適な変調方式および誤り訂正方式の
選択機能をユーザ局に搭載することで、センタ局におけ
る回線切替判定処理は、ユーザ局数にほとんど依存せず
に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術におけるCSディジタル衛星通信のシ
ステム構成図である。
【図2】従来技術におけるBS−4後発機によるディジ
タル衛星放送のシステム構成図である。
【図3】本発明による、センタ局とユーザ局間での衛星
回線に対して変調方式および誤り訂正方式の異なるチャ
ネルを設定した図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるチャネル切替
イメージ図の例である。
【図5】変調方式および誤り訂正方式の切替シーケンス
の図である。
【図6】ユーザ局からセンタ局へ送信される衛星回線の
受信状態データ転送信号のデータ構成図である。
【図7】センタ局からユーザ局へ送信される変調方式と
誤り訂正方式およびチャネル切替指示信号のデータ構成
図である。
【図8】ユーザ局からセンタ局へ送信される切替指示応
答結果信号のデータ構成図である。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるセンタ局の機
能ブロック図の例である。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるユーザ局の
機能ブロック図の例である。
【図11】本発明による、センタ局と複数ユーザ局間で
の衛星回線に対して変調方式および誤り訂正方式の異な
るチャネルを設定した図である。
【図12】本発明の第2の実施形態における方式切替イ
メージ図の例である。
【図13】本発明の第2の実施形態におけるセンタ局の
機能ブロック図の例である。
【図14】本発明による、センタ局と複数ユーザ局間で
の衛星回線に対して変調方式および誤り訂正方式の異な
るチャネルを設定した図である。
【図15】変調方式および誤り訂正方式の切替シーケン
スの図である。
【図16】本発明による、センタ局と複数ユーザ局間で
の衛星回線に対して変調方式および誤り訂正方式の異な
るチャネルを設定した図である。
【図17】本発明による、センタ局と複数ユーザ局間で
の衛星回線に対して変調方式および誤り訂正方式の異な
るチャネルを設定した図である。
【図18】変調方式および誤り訂正方式の切替シーケン
スの図である。
【図19】ユーザ局からセンタ局へ送信される衛星回線
の受信状態データ転送信号のデータ構成図である。
【図20】本発明の第5の実施形態におけるユーザ局の
機能ブロック図の例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 29/04 H04L 27/22 (72)発明者 川添 雄彦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 林 邦宏 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−355373(JP,A) 特開 平5−218955(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 1/00 H04L 29/02 H04L 12/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    で時分割多重通信を行うシステムにあって、該ユーザ局
    の受信する回線の品質を制御する通信回線品質制御方法
    において、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)ユーザ局では、衛星回線品質状態を検出する第1の
    段階と、検出結果が準範囲値内であるか判定する第2
    の段階と、検出結果が基準範囲値内であるとき、現回線
    の変調方式および誤り訂正方式をそのまま維持し、検出
    結果が基準範囲値外であるとき、基準範囲値内の回線品
    質を満足する変調方式および誤り訂正方式を選定する第
    3の段階と、選定結果をセンタ局へ通知する第4の段階
    と、 (2)センタ局では、ユーザ局からの通知情報を受信する
    第5の段階と、通知情報に従い変調方式および誤り訂正
    方式に切替が可能かを判定する第6の段階と、切替が可
    能であるとき、回線を変更し、切替が不可であるとき、
    現回線をそのまま維持する第7の段階と、判定結果をユ
    ーザ局へ通知する第8の段階と、 (3)ユーザ局では、判定結果を受信する第9の段階と、
    判定結果に従い、回線維持もしくは切替を行う第10の
    段階とを有し、 前記ユーザ局の受信する回線の回線品質が準範囲値内
    となるように制御することを特徴とする通信回線品質制
    御方法。
  2. 【請求項2】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    で時分割多重通信を行うシステムにあって、該ユーザ局
    の受信する回線の品質を制御する通信回線品質制御方法
    において、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)各ユーザ局では、衛星回線品質状態を検出する第1
    の段階と、検出結果が準範囲値内であるか判定する第
    2の段階と、検出結果が基準範囲値内であるとき、現回
    線の変調方式および誤り訂正方式をそのまま雑持し、検
    出結果が基準範囲値外であるとき、基準範囲値内の回線
    品質を満足する変調方式および誤り訂正方式を選定する
    第3の段階と、選定結果をセンタ局へ通知する第4の段
    階と、 (2)センタ局では、各ユーザ局からの通知情報を受信す
    る第5の段階と、通知情報を集計する第6の段階と、集
    計結果に応じた切替が可能かを判定する第7の段階と、
    切替が可能であるとき、回線を変更し、切替が不可であ
    るとき、現回線をそのまま維持する第8の段階と、判定
    結果をユーザ局へ通知する第9の段階と、 (3)ユーザ局では、判定結果を受信する第10の段階
    と、判定結果に従い、回線維持もしくは切替を行う第1
    1の段階とを有し、 前記ユーザ局の受信する回線の回線品質が予め定められ
    た基準範囲値内となるように制御することを特徴とする
    通信回線品質制御方法。
  3. 【請求項3】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    の時分割多重通信制御が、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)ユーザ局では、衛星回線品質状態を検出する第1の
    段階と、検出結果が準範囲値内であるか判定する第2
    の段階と、検出結果が基準範囲値内であるとき、現回線
    の変調方式および誤り訂正方式をそのまま維持し、検出
    結果が基準範囲値外であるとき、基準範囲値内の回線品
    質を満足する変調方式および誤り訂正方式を選定する第
    3の段階と、選定結果をセンタ局へ通知する第4の段階
    と、 (2)センタ局では、ユーザ局からの通知情報を受信する
    第5の段階と、通知情報に従い変調方式および誤り訂正
    方式に切替が可能かを判定する第6の段階と、切替が可
    能であるとき、回線を変更し、切替が不可であるとき、
    現回線をそのまま維持する第7の段階と、判定結果をユ
    ーザ局へ通知する第8の段階と、 (3)ユーザ局では、判定結果を受信する第9の段階と、
    判定結果に従い、回線維持もしくは切替を行う第10の
    段階とを有し、 前記ユーザ局の受信する回線の回線品質が準範囲値内
    となるように制御する時分割多重通信のためのセンタ局
    において、 前記ユーザ局が送信してきた変調方式および誤り訂正方
    式に対する変更情報を受信する信号受信手段と、 変更情報に応じた切替が可能かを判定する切替判定手段
    と、 切替判定結果を前記ユーザ局へ通知する信号送信手段
    と、 切替判定結果が切替可能のときは回線を切替、切替不可
    のときは現回線をそのまま維持する方式切替制御手段
    と、を有することを特徴とするセンタ局。
  4. 【請求項4】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    の時分割多重通信制御が、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)各ユーザ局では、衛星回線品質状態を検出する第1
    の段階と、検出結果が予め定めた基準範囲値内であるか
    判定する第2の段階と、検出結果が基準範囲値内である
    とき、現回線の変調方式および誤り訂正方式をそのまま
    雑持し、検出結果が基準範囲値外であるとき、基準範囲
    値内の回線品質を満足する変調方式および誤り訂正方式
    を選定する第3の段階と、選定結果をセンタ局へ通知す
    る第4の段階と、 (2)センタ局では、各ユーザ局からの通知情報を受信す
    る第5の段階と、通知情報を集計する第6の段階と、集
    計結果に応じた切替が可能かを判定する第7の段階と、
    切替が可能であるとき、回線を変更し、切替が不可であ
    るとき、現回線をそのまま維持する第8の段階と、判定
    結果をユーザ局へ通知する第9の段階と、 (3)ユーザ局では、判定結果を受信する第10の段階
    と、判定結果に従い、回線維持もしくは切替を行う第1
    1の段階とを有し、 前記ユーザ局の受信する回線の回線品質が予め定められ
    た基準範囲値内となるように制御する時分割多重通信の
    ためのセンタ局において、 前記ユーザ局が送信してきた変調方式および誤り訂正方
    式に対する変更情報を受信する信号受信手段と、 変更情報を集計し、集計結果に応じた切替が可能かを判
    定する切替判定手段と、 切替判定結果を前記ユーザ局へ通知する信号送信手段
    と、 切替判定結果が切替可能のときは回線を切替、切替不可
    のときは現回線をそのまま維持する方式切替制御手段
    と、を有することを特徴とするセンタ局。
  5. 【請求項5】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    で時分割多重通信を行うシステムのユーザ局において、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)前記センタ局から送信される時分割多重された所望
    の回線を受信する復調手段と、 (2)復調手段で検波された検波出力信号を入力して、回
    線品質を計測し、計測した回線品質情報が、予め定めら
    れた基準範囲値内(基準値記憶部に格納)であるか判定
    し、基準範囲値内であれば、現回線をそのまま維持し、
    基準範囲値外であれば、基準範囲値内の回線品質を満足
    する変調方式および誤り訂正方式を選定する受信状態判
    定手段と、変調方式および誤り訂正方式を選定した場合
    にその情報をセンタ局へ通知する信号送信手段と、 (3)センタ局からの切替判定結果を受信する信号受信手
    段と、切替結果に応じた変調方式および誤り訂正方式を
    復調部に指示する切替制御手段とを有することを特徴と
    するユーザ局。
  6. 【請求項6】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    で時分割多重通信を行うシステムにあって、該ユーザ局
    の受信する回線の品質を制御する通信回線品質制御方法
    において、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)各ユーザ局では、衛星回線品質状態を検出する第
    1の段階と、検出結果が予め定めた基準範囲値内である
    か判定する第2の段階と、検出結果が基準範囲値内であ
    るとき、現回線の変調方式及び誤り訂正方式をそのまま
    維持し、検出結果が基準範囲値外であるとき、基準範囲
    値内の回線品質を満足する変調方式および誤り訂正方式
    を選定する第3の段階と、選定結果及び再送制御機能を
    実装するプロトコルによるデータ到達結果をセンタ局へ
    通知する第4の段階と、 (2)センタ局では、各ユーザ局からの選定結果および
    データ到達結果の通知情報を受信する第5の段階と、通
    知情報を集計する第6の段階と、集計結果に応じた切替
    が可能かを判定する第7の段階と、切替が可能であると
    き、回線を変更し、切替が不可であるとき、現回線をそ
    のまま維持する第8の段階と、判定結果はユーザ局へ、
    データ到達結果は事業者(サーバ)へ通知する第9の段階
    と、 (3)ユーザ局では、判定結果を受信する第10の段階
    と、判定結果に従い、回線維持もしくは切替を行う第1
    1の段階と、事業者(サーバ)では、データ到達結果に
    従い、次データ配信もしくは再送処理を行う第12の段
    階とを有し、 前記ユーザ局の受信する回線の回線品質が予め定められ
    た基準範囲値内となり、なおかつ高信頼マルチキャスト
    型データ配信を可能とすることを特徴とする通信回線品
    質制御方法。
  7. 【請求項7】 1つのセンタ局と複数のユーザ局との間
    で時分割多重通信を行う請求項6記載の通信回線品質制
    御方法に用いるユーザ局において、ユーザ局毎に、衛星回線品質状態における基準範囲値が
    予め定められており、 (1)前記センタ局から送信される時分割多重された所望
    の回線を受信する復調手段と、 (2)復調手段で検波された検波出力信号を入力して、回
    線品質を計測し、計測した回線品質情報が、予め定めら
    れた基準範囲値内(基準値記憶部に格納)であるか判定
    し、基準範囲値内であれば、現回線をそのまま維持し、
    基準範囲値外であれば、基準範囲値内の回線品質を満足
    する変調方式および誤り訂正方式を選定する受信状態判
    定手段と、 (3)再送制御機能のあるプロトコル(TCP等)を用いた
    通信において、情報処理部において再送要求情報(Na
    ck等)を監視し、再送要求情報を出力した場合にはデ
    ータ不達を信号送信部へ通知するデータ到達判定手段
    と、 (4)上記3で変調方式および誤り訂正方式を選定し、か
    つ(もしくは)上記4でデータ不達の通知を受けた場合
    に、選定した変調方式および誤り訂正方式といった切替
    要求信号をセンタ局へ通知する信号送信手段と、 (5)センタ局からの切替判定結果を受信する信号受信手
    段と、切替結果に応じた変調方式および誤り訂正方式を
    復調部に指示する切替制御手段とを有することを特徴と
    するユーザ局。
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