JP3509541B2 - 食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具 - Google Patents

食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具

Info

Publication number
JP3509541B2
JP3509541B2 JP07564098A JP7564098A JP3509541B2 JP 3509541 B2 JP3509541 B2 JP 3509541B2 JP 07564098 A JP07564098 A JP 07564098A JP 7564098 A JP7564098 A JP 7564098A JP 3509541 B2 JP3509541 B2 JP 3509541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tableware
container
stacked
fins
partitioning means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07564098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11266946A (ja
Inventor
泰司 梶川
Original Assignee
株式会社麻美亜
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社麻美亜 filed Critical 株式会社麻美亜
Priority to JP07564098A priority Critical patent/JP3509541B2/ja
Publication of JPH11266946A publication Critical patent/JPH11266946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509541B2 publication Critical patent/JP3509541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば給食用の
食器類を収容してこれを洗浄するのに好都合な食器類搬
送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多人数の食事を賄う厨房システム、典型
的には、給食センタに設置されるシステムでは、食器、
トレーなどの食器類の洗浄にラック、カゴ又はバスケッ
トを使用して、これら食器類収容具の中に数多くの食器
類を収容した状態で洗浄することが行われている(例え
ば、特開昭50−663号公報、実公平3−10932
号公報、実開平2−112251号公報、実開平3−1
0847号公報特開平5−269073号公報参照)。
【0003】このようなカゴなどの食器類収容具にあっ
ては、食器類の洗浄を都合よく行うことができるよう
に、例えば、食器類に向けてノズルから噴射を洗浄液又
は温水を噴射させて洗浄する形式の洗浄機にあっては、
洗浄効果を確保するために隣接する食器類を互いに離間
した状態で収容するのが好ましく、このような観点から
従来の食器類収容具のなかには、突起や仕切りを備えて
これら突起や仕切りで隣接する食器同士を離間させるよ
うにしたものが知られている(例えば、先に例示した公
報のうち、実公平3−10932号公報、実開平3−1
0847号公報参照)。このような食器類収容具を採用
したときには、例えば給食センタにおいて、作業員は、
回収した食器類を収容具の中に入れるときに、仕切りで
区分された各区画毎に一枚づつ食器類を入れるという作
業を行う必要がある。
【0004】また、特開平5−269073号公報に見
られるように、例えば学校給食の場合に給食センタでの
作業及びこの給食センタと客先である学校との間の搬送
を全て食器類収容具の中に食器類を収容した状態で行う
という全体的に統合化したシステムが提案されている。
すなわち、この統合システムでは、前述したような突起
や仕切りを備えた収容具を用意し、夫々の収容具の中に
各クラス毎の食器類を入れた状態で給食センタから客先
である学校に食器類を搬入し、生徒がこの収容具から食
器類を取り出して食事に供した後に、使用した食器類を
各自が収容具の各区画に入れ、その後、使用済の食器類
を収容した収容具を作業員が給食センタに搬入し、給食
センタでは、個々の食器類に作業員が手を触れることな
く、搬入された収容具ごと食器類を洗浄して、洗浄後の
食器類を収容具に入れたまま翌日の学校への搬入に備え
る。また、このような統合システムに適した収容具とし
て、隣接する食器類同士が所定の間隔を隔てて位置する
ように個々の食器類収容区画をステンレスロッドで区分
したカゴが提案されている(特開平8−72872号公
報参照)。
【0005】このような統合化されたシステムを採用し
たときには、生徒各自が食後に使用した食器類を食器類
収容具の各区画の中に入れることで、収容具の中の食器
類は隣接するもの同士が互いに離間した状態となる。そ
して、この状態で給食センタに搬入することで、作業員
が食器類に直接手を触れることなく、収容具ごと洗浄機
に入れて洗浄を行うことができる。このようにして洗浄
処理を行った後は、洗浄後の食器類を収容具に入れたま
まで、給食センタから客先である学校に運び込むことが
でき、したがって、学校と給食センタとの間の一連の経
路を収容具に食器類を入れたままで循環させることがで
き、この循環経路では、搬送作業および給食センタでの
洗浄作業の際に作業員が食器類に手を触れることがない
ため、特に衛生面で非常に優れたシステムといえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】食後又は洗浄前に、仕
切りを備えたカゴなどの食器類収容具の各区画の中に食
器類を入れるということは、単に食器類を積み重ねるの
に比べて、これを行う生徒などの食事を採った者又は作
業員に対してある種の作業を強いることになる。また、
食器類を収容した収容具を学校と給食センタとの間で輸
送する過程で、食器類が互いに離間した状態にあること
から、この収容具の占める体積が、単に積み重ねた食器
類を運ぶのに比べて増大するため、比較的大きな車両が
必要となるという問題があり、また、同じ理由で、給食
センタでは、洗浄後の食器類を入れた食器類収容具を次
の日のために格納しておくためのスペースが拡大してし
まうという問題を有していた。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、上記の問
題を解消することのできる食器類搬送・洗浄方法を提供
することにある。また、本発明の他の目的は、使用済の
食器類を単に積み重ねた状態で回収又は客先に送り込む
ことができ、その一方で洗浄作業など隣接する食器類同
士が間隔を隔てて位置していた方が望ましいときには簡
単な操作で食器類が互いに離間した状態になるようにし
た食器類収容具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
短縮した状態の収容具の中に食器類を互いに積み重ねた
状態で入れて食事に供する場所まで搬送する工程と、前
記食事に供する場所で食器類を取り出して食事に供する
工程と、食後に使用済の食器類を積み重ねる工程と、該
積み重ねた食器類を短縮した状態の収容具の中に入れる
工程と、該積み重ねた食器類を収容した短縮した状態の
収容具を、食器類を洗浄する場所まで搬送する工程と、
該洗浄する場所で、前記収容具を拡張させると共に食器
類を互いに離間した状態にさせる工程と、前記拡張した
収容具の中に前記食器類が互いに離間した状態で入れた
ままで洗浄する工程と、前記洗浄工程の後に、前記拡張
した収容具を短縮させると共に前記食器類の間隔を狭め
る工程とを含む、食器類搬送・洗浄方法によって達成さ
れる。
【0009】本発明の他の目的は、基本的には、積み重
ねた食器類の各隙間に入り込んで、各食器類を収容する
区画を形成するための仕切り手段と、該仕切り手段が形
成する前記食器類収容区画を、前記積み重ねた食器類の
積み重ね方向に拡大するための仕切り離間手段とを有す
ることを特徴とする食器類収容具を提供することによっ
て達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的には三つの観点
に基づく。図1ないし図4は、第1の観点を説明するた
めの図である。これらの図面において、参照符号1は食
器類収容具の要部を示し、食器類収容具は、上下に多段
に配置された複数のフィン2を有し、これら上下多段の
フィン2の群3は、上下に積み重ねられた食器類4を収
容する空間5を挟んで左右一対配置され、これら両方の
群3のフィン2は、基本的には、積み重ねた食器類4を
個別的に収容するための区画を形成する仕切りとして機
能する。各群のフィン2は、3本の垂直ガイドロッド6
に沿って上下に自由に移動可能に取り付けられ、これら
3本の垂直ガイドロッド6は、フィン2の長手方向中間
部分と両方の端部とに配置されている。各群3の隣接す
るフィン2と2との間の間隔は、例えば食器類4を上下
に積み重ねたときに隣接する食器類の外周縁4aが作る
隙間の平均値と同じになるように設定して、各フィン2
が的確に食器類4の隙間の中に入り込むようにするのが
好ましい。
【0011】左右の群3は、例えば一方の群3の三本の
垂直ガイドロッド6をベース(図示せず)に対して定置
し、他方の群3の三本の垂直ガイドロッド6のうち、フ
ィン2の一端に配置したガイドロッド6aを軸線を中心
に回転可能にベースに取り付けることで、食器類収容空
間5を挟んで互いに離反接近可能な構造となっている。
この構造は、左右両方の群3が可動であってよい。各フ
ィン2は、長手方向中間部分2aで屈曲した全体として
「く」の字状の形状を有し、この中間部分2aから各端
までの部分2bは食器類収容空間5に向けて凸をなす湾
曲形状を備えている。
【0012】食器類収容空間5には、食器類4が上下に
積み重ねるようにして置かれる。この食器類4は、ここ
では、皿を例示してあるが汁碗であってもよい。この種
の食器類4は、一般的に、その外側面4aが底に向かう
に従って徐々に縮径したテーパ形状を有し(図3、図4
参照)、また、食器類4を積み重ねたときに、隣接する
食器類4の外周縁に隙間が形成される。食器類収容具1
は、このような食器類4を前提として機能する。すなわ
ち、食器類4を収容空間5に上下に重ねて積み上げた
後、左右の群3、3を互いに接近させるように操作する
と、フィン2の湾曲部分2bが上下に隣接する食器類4
と4との間の隙間に侵入して食器類4のテーパ状の外側
面4aと係合し、更に左右の群3、3を互いに接近させ
るよう操作することで(この操作方向を矢印Fで示して
ある)、フィン2はテーパ状外側面4aに沿って食器類
4の内方に移動しながら各食器類4を上方に持ち上げる
ように作用し、同時に食器のフランジ4bが上方のフィ
ン2を押し上げ、その押し上げられたフィン2は同時に
上方の食器4の外側面4aと係合しながらこの食器4を
持ち上げるように移動していく(特に図4参照)。
【0013】この現象は上下に積み重ねた各食器類4の
全てに発生することから、左右の群3、3を互いに接近
させる操作に伴って、上下に積み重ねた食器類4が互い
に離間した状態を作ることができる(図3参照)。した
がって、フィン2は、基本的には、各食器類4を収容す
るための区画を形成する仕切りとして機能するものであ
るが、その湾曲部分2aは、各区画を拡大つまり隣接す
るフィン2の間隔を拡大させる機能つまり仕切り離間手
段として機能することになる。なお、図1は、フィン2
の形状を明示するために、各群3のフィン2、2、・・
同士を実際よりも大きく離間した状態で描いてある。
【0014】図5および図6は、本発明の第2の観点を
説明するための図である。この第2の観点は、例えば食
器類4のフランジ4bと三点以上の箇所で係合する複数
の仕切り片10を上述したガイドロッド11に設け、隣
接する仕切り片10と10との間に例えば形状記憶合金
で作った間隔制御部材つまり仕切り離間手段12を設け
て(図5参照)、所定以上の温度となったときに、この
形状記憶合金の間隔制御部材12が変態して仕切り片1
0と10との間の間隔を拡大させるものである(図6参
照)。間隔制御部材12に形状記憶合金を使用した場合
には、例えば食器類4を洗浄する過程で温水を使用する
がこの温水の温度で変態するように形状記憶合金を設定
すればよい。間隔制御部材12としては、後に本発明の
好ましい実施例で説明するようにリンク機構を採用して
もよい。
【0015】図7ないし図10は、本発明の第3の観点
を説明するための図である。図7ないし図10におい
て、爪部材20を食器類4を囲むようにして複数配置
し、各爪部材20の基端にローラ22を配して、このロ
ーラ22を入れ子式の内外2重の伸縮可能なガイドレー
ル24に沿って移動させるようにしてあるが、この各爪
部材20は、図8に示すようにローラ22のシャフト2
3の端に穴23aを備え、隣接する爪部材20を、この
穴23aを利用して紐などの可撓性線材(図示せず)で
互いに連結するようになっている。この可撓性線材は、
爪部材20の離間距離つまりストロークを規定するもの
であるが、例えば、端に位置する爪部材20から延びる
可撓性線材をガイドレール24の伸縮機構に直接又は間
接的に連結することによって、ガイドレール24を引き
伸ばすことにより、従動的に、爪部材20の間隔を離間
させることができる。
【0016】上述した第1ないし第3の観点によるメカ
ニズムに基づいて本発明の収容具を構成してもよいが、
第1ないし第3の観点によるメカニズムを様々に組み合
わせて本発明の収容具を構成してもよい。上記の図7〜
図10の爪部材20は、また、湾曲部分2aを備えたフ
ィン2に置換可能な変形例でもある。また、図11ない
し図15は、湾曲部分2aを備えたフィン2又は仕切り
片10に置換可能な変形例を示すものでもある。また、
図11、図12に示すように、幾分偏平な算盤玉形状の
部材26をシャフト28に移動可能に設け、また、両端
にフランジ30aを備えたスリーブ30をシャフト28
に移動可能に設けて、隣接する算盤玉形状の部材26同
士をスリーブ30を介して連結するようにしてもよい。
このスリーブ30は、実質的に隣接する算盤玉形状の部
材26の最大離間距離つまりストロークを所定の値に制
限するものである。スリーブ30の最大離間距離を拡大
する必要があるときには、各スリーブに代えて、図1
3、図14に示すように2つの部材32、34からなる
伸縮自在なスリーブ36に置換してもよい。
【0017】食器類4の離間距離は、例えばノズル噴射
式の洗浄機にあっては、その洗浄効果に大きな影響を及
ぼす。すなわち、食器類4の離間距離が大きすぎる又は
小さすぎるときには、洗浄ノズルから噴射された洗浄液
又は温水が隣接する食器類4と4との間でスクリュー現
象が得られない。したがって、ノズル噴射による洗浄機
に対して本発明の収容具を適用するときには、スクリュ
ー現象を発生させることのできる食器類4の離間距離を
設定することが望ましい。これは、設計段階で、フィン
2、仕切り片10、爪部材20などのストロークを、所
望のスクリュー現象が得られる所定の値に設定すること
により実現することができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の好ましい実施例を添付の図
16〜図21に基づいて説明する。図16は、本発明の
好ましい実施例の食器類収容具の斜視図であり、図17
は、その側面図である。この食器類収容具100は皿又
は汁碗102に適するように設計されている。収容具1
00は、概略的には、一対の端部材104、106と、
これら一対の端部材104、106の間に配置されて積
み重ねた複数の皿又は汁碗102を個々に収容するため
の区画を形成する仕切り部材としての複数のフィン10
8と、隣接するフィン108、108同士の間隔を拡大
させる離間機構110とで構成されている。
【0019】この収容具100は、後に詳しく説明する
ように、一対の端部材104、106を互いに離間させ
ると、隣接するフィン108同士の間隔が所定の距離に
拡大して皿又は汁碗102同士を所定の間隔に離間させ
ることができるようになっている。すなわち、一対の端
部材104、106は所定のストロークで互いに離間接
近可能であり、これら一対の端部材104、106を離
間させて収容具100の全長を拡大させると、複数のフ
ィン108で形成される複数の皿又は汁碗収容区画の各
々が拡大して、隣接する皿又は汁碗102同士が互いに
所定の間隔を隔てて位置するようになっている。先の図
16及び図17は収容具100の全長を短縮させた状態
を示すものであり、図18〜図20は収容具100の全
長を拡張した状態を示す。ここに、図18は、拡張状態
の収容具100の斜視図であり、図19は、拡張状態の
収容具100の側面図であり、図20は、拡張状態の収
容具100の断面図である。
【0020】収容具100の一対の端部材104、10
6は、プレートをL字状に折り曲げることにより、積み
重ねた皿又は汁碗102の底面又は上面と対面する端板
部分104a、106aと、積み重ねた皿又は汁碗10
2の側面と対面する側板部分104b、106bとが形
成されている。側板部分104bと106bは互いに当
接することにより、収容具100を短縮させたときの端
板部分104aと106aとの間の間隔を規定する。
【0021】図21は、フィン108及び離間機構11
0を抽出して示す図である。この図21から理解できる
ように、フィン108は皿又は汁碗102の外周部分の
略半周に沿って延びる湾曲形状を有し、フィン108の
内周縁には、両端部分および中央部分に合計3つの爪1
12を備え、また、各フィン108の皿又は汁碗102
の上面と対面する側面には中央部分とその両側に合計3
つの突起114が形成されている。この突起114は、
フィン108で形成される区画の中に皿又は汁碗102
が入り込んだときに、皿又は汁碗102のフランジ10
2aと係合して皿又は汁碗102の必要以上の落下を防
止するものである。参照符号116は軽量化のための穴
を示す。この軽量穴116を図示のようにフィン108
の長さ方向に複数配置させることにより、例えばノズル
噴射式洗浄機に適用したときには、フィン108と当接
する皿又は汁碗102の外周部分の洗浄をこの軽量穴1
16を通じて洗浄液を当てることができるので、皿又は
汁碗102の外周部分の洗浄不良を回避することができ
る。
【0022】離間機構110は、各フィン108に固定
された長方形の形状を備えた間隔調整プレート118
と、これらプレート118同士を相互に連結して各プレ
ート118を平行移動させるリンク機構120と、複数
の車輪122と、これら車輪122のための左右一対の
レール124とで構成されている。間隔調整プレート1
18は、収容具100の全長を短縮させたときに、隣接
するプレート118同士が互いに当接してフィン108
の間隔を規定するものである。この間隔調整プレート1
18の幅寸法は、収容具100が短縮してフィン108
同士の間隔が最小間隔にあるときに、これらフィン10
8(爪112)が、間違いなく、積み重ねた皿又は汁碗
102のフランジ102aが形成する隙間の中に入り込
むことができるように設定する必要がある。
【0023】レール124は、図21から分かるよう
に、入れ子式の3つの細長い部材つまり外側部材124
aと内側部材124bと中間部材124cとで伸縮可能
に構成されて、外側部材124a、内側部材124bの
端部分が、夫々、端部材104、106の側板部分10
4b、106に固着されている。また、このレール12
4には、円滑なレール124の伸縮動作のために、中間
部材124cを挟んで外側部材124aと内側部材12
4bと間にボールベアリング124dが介装されてい
る。図21から理解できるように、外側部材124aが
最も幅の大きな断面形状を有し、内側部材124cが最
も幅の小さな断面形状を有しているため、レール124
は、外側部材124aと中間部材124cと内側部材1
24bとで形成された段付き断面を備えている。
【0024】これに対応して、車輪122の周面は、レ
ール124の段付き断面に適合するように、段付き形状
に形作られている。すなわち、レール124を伸長させ
たときに、車輪122がレール124の外側部材124
a、中間部材124c、内側部材124bのいずれかに
摺接してその高さ位置を保ちながら走行できるように、
車輪122の周面には複数段の段部が形成されている。
車輪122は、また、最も内側にフランジ122aを備
えている。このフランジ122aを受け入れるために、
必要であれば、レール124の内側部材の内側表面に断
面L字状の細長い片126を固設してフランジ用のガイ
ド溝126aを形成してもよい。車輪122は一本の車
軸127に一対設けられ、車軸127の両端部分は間隔
調整プレート118に回転自在に取り付けられている。
すなわち、間隔調整プレート118は各フィン108毎
にその中央部分を挟んで両側に設けられ、各側の間隔調
整プレート118の列毎にリンク機構120が取り付け
られており、これらリンク機構120の両端は、夫々、
端部材104、106に連結されている。
【0025】一方の端部材104の端板部分104aに
は、その内側に、図16及び図18に図示するように、
皿又は汁碗102の底との摩擦を低減するためにPTF
Eプラスチック製のプレート130が添設されている。
また、他方の端部材106の端板部分106aには、内
側に向けて突出する円形窪み132が形成され、この円
形窪み132の中央部分の外側には、把手用リング13
4が取り付けられている。この円形窪み132は、これ
と対面する最も端部に位置する皿又は汁碗102との間
に離間距離を所定の値に制御する機能、つまりノズル噴
射式洗浄機に収容具100を適用したときに、最も端部
に位置する皿又は汁碗102と円形窪み132との間に
スクリュー現象を発生させるためのダミーの皿又は汁碗
として機能する。
【0026】また、この他方の端部材106には、その
上端に揺動自在に取り付けられた脱落防止部材136
と、下端部に固設されたフック138とが設けられてい
る。脱落防止部材136は、ステンレスロッドを折り曲
げて形成された全体として矩形の形状を有し、この脱落
防止部材136にはフック137と協働して脱落防止部
材136を端部材106に固定する第1のバックル13
8が設けられている。この端部材106に設けられた脱
落防止部材136に関連して、一方の端部材104の端
板部分104aの上端には、脱落防止部材用のフック1
40が固設されている。また、端部材104、106の
側板部分104b、106bには、間隔を隔てて2組の
フック142及びこれに係止される第2のバックル14
4が設けられている。
【0027】次に、上述した収容具100の使用方法を
学校給食を例にして以下に説明する。食事に供した後の
皿又は汁碗102は、生徒が、各自、所定のテーブル
(図示せず)の上に積み上げる。このようにして積み重
ねた皿又は汁碗102の状態を図16に図示してある。
この積み重ねた皿又は汁碗102に対して、収容具10
0を、その一方の端部材104が下になるようにしてテ
ーブルの上に置き、積み重ねた皿又は汁碗102の全体
を端部材104のPTFEプラスチック製のプレート1
30の上に置く。この作業が完了したら、脱落防止部材
136を矢印Fで示すように回動させて第1のバックル
138をフック140に係止させる。これにより、使用
済みの皿又は汁碗102を収容具100の中に収容する
作業が完了し、その後、業者によって、収容具100に
収められた使用済みの皿又は汁碗102の回収が行われ
る。この作業を行う者は、把手用リング134を利用し
て片手で収容具100を持ち運び、車両などを用いて給
食センタに搬入する。この持ち運びの際に、脱落防止部
材136は、収容具100の中の皿又は汁碗102が外
に脱出してしまうのを防止する。
【0028】給食センタでは、作業員は、先ず、脱落防
止部材136のバックル138をフック140から外し
て、この脱落防止部材136を第1のバックル138で
フック137に係合させて端部材106に固定し、ま
た、第2のバックル144を外して、端部材104と1
06の両者間の拘束を解放させる。この解放作業は、一
方の端部材104を下にして収容具100を立てた状態
で行ってもよいが、好ましくは、端部材104、106
の側板部分104b、106bを下にした横置きの状態
で行うのがよい。次に、作業者は、側板部分104b、
106bを下にした横置き状態の収容具100の端部材
104、106が互いに離間する方向つまり外方に押し
広げる。端部材104、106の相対的な移動に連動し
て離間機構110が作動してフィン108、108・・
・の間隔が強制的に拡大させられると共に、皿又は汁碗
102の自重により皿又は汁碗102がフィン108の
間に侵入する傾向になるため、爪112が皿又は汁碗1
02の外側面と係合してフィン108の間隔を拡大させ
る傾向になる。端部材104、106を完全に離間させ
ると、収容具100の中で横並びに起立している皿又は
汁碗102は互いに所定の間隔に離間する(図18及び
図19参照)。
【0029】端部材104、106を完全に離間させ終
わったら、収容具100を図外の洗浄機に入れて、収容
具100ごと皿又は汁碗102の洗浄を行う。洗浄機の
出口に待機している作業員は、洗浄機から出た収容具1
00の端部材104、106の間隔を狭める方向に移動
させる。端部材104、106の相対的な移動に連動し
て離間機構110が作動し、フィン108、108・・
・の間隔が小さくなる。この作業は、端部材104が下
になるように収容具100を立てながら行うのが都合が
よい。これにより、今まで離間していた皿又は汁碗10
2は互いに重なり合った状態に戻る。端部材104と1
06との間隔が完全に狭まったら、第1のバックル13
8を外して脱落防止部材136を解放した後に、この脱
落防止部材136を回動させてフック140に止め、ま
た、第2のバックル144をフック142に係合させて
これを閉じる。これにより、端部材104と106の両
者は互いに拘束された状態となる。次いで、作業員は、
把手用リング134を利用して片手で収容具100を持
ち運び次の日の学校への搬入に備える。
【0030】次の日には、必要であればコンテナ(図示
せず)に入れて学校に搬入し、搬入された複数の収容具
100は各クラス毎に持ち込まれる。各クラスの生徒
は、端部材104が下になるように収容具100を立て
た状態にして、この収容具100の脱落防止部材136
をフック140から外し、収容具100の中に積み重ね
られている皿又は汁碗102を取り出す。このような収
容具100によれば、生徒は、単に、使用した皿又は汁
碗102を積み上げ、このようにして積み重ねた皿又は
汁碗102を収容具100の中に押し込むことで収容具
100の中に入れることができる。また、給食センタで
は、作業員が収容具100を拡張した状態にすること
で、洗浄に好都合な状態である皿又は汁碗102が互い
に離間した状態にすることができる。
【0031】また、この収容具100の特有の効果とし
て、リンク機構120によって強制的に各フィン108
を離間させるようにしてあるため、このフィン108の
爪112が皿又は汁碗102の外側面に係合して自動的
に皿又は汁碗102を離間させる機能を円滑且つ確実な
ものにすることができる。換言すれば、リンク機構12
0の存在により、フィン108から爪112を省いても
よい。また、全てのフィン108にリンク機構120を
関連させてあるため、全てのフィン108の離間動作が
端部材104、106の離間動作に完全に連動させるこ
とができる。このようなことから、例えば、皿又は汁碗
102として比較的重量のある瀬戸物で作った食器を採
用したときには、洗浄機に投入するために作業者が収容
具100を横倒しにすることで、皿又は汁碗102の自
重で下方に移動しようとしてフィン108同士の間隔を
広げる傾向になるため、リンク機構120によるフィン
108の強制的な離間作用と、皿又は汁碗102の自重
による爪112と皿又は汁碗102の外側面との係合に
よる自発的な離間作用との相乗作用により、作業者が行
う端部材104、106を外方に押し広げる作業に要す
る力を軽減することができる。
【0032】以上、本発明の第1実施例である皿又は汁
碗102のための収容具100を説明したが、学校給食
などで用いられる食器類としてトレーであっても、この
トレーはその外周縁にフランジを備え、また、トレーを
積み重ねたときに相対的に上に位置するトレーのフラン
ジと下に位置するトレーのフランジとの間に隙間が存在
していることから、皿又は汁碗102のための収容具1
00と基本的な構成を共通にしながらトレー用の収容具
を作ることができる。また、収容具100は、フィン1
08の強制的な離間のためにリンク機構120に加え
て、フィン108に爪112を形成して、この爪112
と皿又は汁碗102の外側面との係合による自発的な皿
又は汁碗102の離間作用を発揮させるようにしてある
が、上述したようにフィン108から爪112の存在を
省いて、フィン108を単なる仕切り部材として機能さ
せるようにしてもよい。他方、上述した収容具100の
ように、フィン108に爪112を設けるのであれば、
フィン108の中央部分に位置する爪112を省いて、
フィン108に一対の爪112だけを設けるようにして
もよい。実験によれば、フィン108に一対の爪112
を設ける方が、3つの爪112を設けるのに比べて、フ
ィン108を自発的に離間させる機能の点で優れている
ことが分かった。
【0033】図22以降の図面は収容具100の様々な
変形例又は実施例を例示するものである。図22は、変
形例としての収容具200を示す。この収容具200
は、その持ち運びのための利便性を無視して構成したも
のである。すなわち、先に説明した収容具100では、
把持用リング134を設けて、この把持用リング134
を利用して収容具100を持ち運ぶように構成してある
が、変形例としての収容具200にあっては、図22か
ら理解できるように、基本的には、端部材104、10
6を省いた構成となっている。すなわち、先に説明した
収容具100は、一対の端部材104、106及びこれ
に結合された伸縮レール124で枠体又はケースを構成
しているとみることができ、この中に、積み重ねた皿又
は汁碗102を個別的に収容するための区画を形成して
この区画を拡大及び縮小させるための機構としてリンク
機構120及びフィン108などが組み込まれていると
みることができる。
【0034】変形例としての収容具200は、フィン1
08と間隔調整プレート118とを一体成形し、間隔調
整プレート118を相互にリンク機構120で連結する
構成となっている。フィン108の間に積み重ねた皿又
は汁碗などの食器類を個々に入れ、必要に応じてフィン
108を平行移動させてこれらの間の間隔を拡大させる
メカニズムは、基本的には、先に説明した収容具100
と同様であるのでその説明を省略する。
【0035】この収容具200は、図22に示すよう
に、一方の端に位置する間隔調整プレート118に4つ
の車輪202(図面では1つの車輪を省略して描いてあ
る)を設け、他方の端に位置する間隔調整プレート(図
示せず)に同じ車輪を2つ設けるのが都合がよく、また
中間に位置する一以上の間隔調整プレート(図示せず)
に車輪を設けてもよい。すなわち、一方の端に位置する
間隔調整プレート118に4つの車輪202を設けるこ
とによって、この4つの車輪202が下になるように収
容具200を立てて、例えば、テーブルの上に積み重ね
られた使用済みの食器類に向けて送り込むことで、この
積み重ねの状態を維持しつつ、隣接するフィン108同
士の隙間で構成される区画のなかに個々の食器類のフラ
ンジを受入れることができる。また、給食センタでは、
作業員が収容具200を図22に示すように横に倒した
状態にすることで、両端の間隔調整プレートの下部に位
置する少なくとも合計4つの車輪202で収容具200
の全長を拡大させる作業が容易になる。このような収容
具200にあっては、学校と給食センタとの間を、別途
用意した密閉ケース又は袋の中に収容具200を入れて
運ぶようにするのが衛生上好ましい。この密閉ケース又
は袋の中に収容具200を入れて搬送するという考え
は、衛生面を重視したときには、本発明の収容具の全て
に適用可能である。
【0036】図23に示す収容具300は、フィン10
8の変形例を示すものでもある。この変形例のフィン3
02は、前述したフィン108を2つ連設した形状を有
する。このような2連フィン302によれば、一つのフ
ィン302によって、横並びに2つの食器類を収容して
これを離間させることができるため、汁碗のような比較
的小さな直径の食器に好都合である。この収容具300
によれば、前述した収容具100と同じ数の汁碗102
を収容するのであれば、収容具300の長さ寸法を大幅
に短縮することができる。このような2連フィン302
は、ケースレス構造の収容具200にも同じように適用
可能である。
【0037】図24ないし図27は、本発明の第4実施
例の収容具400を示す。この収容具400では、一対
の半割フィン402の間に間隔調整プレート118を配
置して、この間隔調整プレート118を相互にリンク機
構120で連結した構成を有する。これによれば、一対
の半割フィン402及びその間に位置する間隔調整プレ
ート118とで実質的に第1実施例の収容具100のフ
ィン108を構成することになり、また、間隔調整プレ
ート118及びリンク機構120の数を半減することが
できるため、大幅な軽量化及びコンパクト化が可能であ
るという利点がある。ここに設置する車輪202として
は、一つの間隔調整プレート118つまり一本の車軸1
27の各端に、図28に示すように前後2輪の車輪を配
置することで、これに関連する間隔調整プレート118
の姿勢を安定化することができる。勿論、全ての間隔調
整プレート118に対して車輪202を取り付ける必要
はなく、例えば、収容具400の両端に位置する間隔調
整プレート及び中間に位置する間隔調整プレートに車輪
202に取り付けるようにしてもよい。このような収容
具400に含まれる一対の半割フィン402及びその間
に位置する間隔調整プレート118並びに間隔調整プレ
ート118を相互にリンク機構120の構成は、ケース
レス構造の収容具200にも同じように適用可能であ
る。
【0038】第4実施例の収容具400の変形例とし
て、一つの間隔調整プレート118に、図25で示すよ
うに、一対の半割フィン402の他に、中間半割フィン
404を設けて、第3実施例の収容具300と同様に、
横並びに2つの食器類を収容してこれを離間させるよう
にしてもよい。また、図26に示すように一対の半割フ
ィン402を一体成形してもよく、また、爪112の代
わりにフィン402にクロスしたワイヤ406を張った
状態で又は若干弛んだ状態で設けてもよい。このワイヤ
406の配置に関する変形例を仮想線で図示してある。
このように爪112に置換してワイヤ406を張設する
ことは前述した全ての実施例に適用可能な技術的事項で
ある。
【0039】図29ないし図31は、リンク機構110
の変形例を示すものである。リンク機構110は、図2
9に示すように、クロスして配置された一対のリンク要
素500の両端を一つ置きの間隔調整プレート118A
に連結し、その中間に位置する間隔調整プレート118
Bを、各リンク要素500の途中部分に植設したピン5
02を介して連結するようにしてもよく、また、図30
に示すようにサブリンク要素504をパンタグラフ状に
配置して中間に位置する間隔調整プレート118Bを連
結するようにしてもよい。これによれば、図29で必要
とされたガイドレール506を省くことができる。この
ような変形例を含む前述したリンク機構110はその全
てが、全ての間隔調整プレート118を相互にリンク機
構110に結合して、全ての間隔調整プレート118が
同期して作動するようにしてあるが、図31のように中
間に位置する間隔調整プレート118Bを紐などの可撓
性の線材508で連結するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連して、第1の観点による皿などの
食器類の離間メカニズムの説明図である。
【図2】本発明に関連して、第1の観点による皿などの
食器類の離間メカニズムの説明図である。
【図3】図2のX方向から見た概念図である。
【図4】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】本発明に関連して、第2の観点による皿などの
食器類の離間メカニズムの説明図であり、この図は、積
み重ねた皿などの食器類をそのままの状態で受け入れた
状態を示す。
【図6】本発明に関連して、第2の観点による皿などの
食器類の離間メカニズムの説明図であり、この図は、積
み重ねた皿などの食器類を互いに離間させた状態を示
す。
【図7】本発明に関連して、第3の観点による食器類の
離間メカニズムの説明図であると共に、仕切り手段など
の変形例を例示するための図である。
【図8】図7に示す仕切り手段の平面図である。
【図9】図7に示す仕切り手段の側面図であり、この図
は、積み重ねた皿などの食器類をそのままの状態で受け
入れた状態を示す。
【図10】図7に示す仕切り手段の側面図であり、この
図は、積み重ねた皿などの食器類を互いに離間させた状
態を示す。
【図11】本発明に含まれる仕切り手段の他の変形例を
例示するための図であり、この図は、積み重ねた皿など
の食器類をそのままの状態で受け入れた状態を示す。
【図12】図11と同じ仕切り手段を示す図であり、こ
の図は、積み重ねた皿などの食器類をそのままの状態で
受け入れた状態を示す。
【図13】本発明に含まれる仕切り手段の更に他の変形
例を例示するための図であり、この図は、仕切り手段が
最も接近した状態を示す。
【図14】図13と同じ仕切り手段を示す図であり、こ
の図は、仕切り手段が最も離間した状態を示す。
【図15】皿などの食器類を離間させた状態を示す図1
4に関連した説明図である。
【図16】本発明の第1実施例の収容具の斜視図であ
る。
【図17】図16の収容具の中に皿又は汁碗を収容して
持ち運び態様にした状態の部分省略側面図である。
【図18】図16の収容具の中に収容した皿又は汁碗を
互いに離間させた状態を示す斜視図である。
【図19】拡張した状態の収容具の車輪を省略して示
す、図18に対応する側面図である。
【図20】拡張した状態の収容具のリンク機構を省略し
て示す、図18に対応する側面図である。
【図21】図16ないし図20の収容具の要部を抽出し
て示す部分断面した正面図である。
【図22】本発明の他の実施例の部分斜視図である。
【図23】フィンの変形例を例示するための、収容具の
要部を抽出して示す部分断面した正面図である。
【図24】フィンの他の変形例を例示するための、収容
具の要部を抽出して示す部分断面した正面図である。
【図25】フィンの別の変形例を例示するための、収容
具の要部を抽出して示す部分断面した正面図である。
【図26】フィンの更に他の変形例を例示するための、
収容具の要部を抽出して示す部分断面した正面図であ
る。
【図27】図16、図22などの収容具が具備するリン
ク機構の変形例を示す図である。
【図28】フィンに関連した各部品を示すための分解斜
視図である。
【図29】図27に関連したリンク機構の他の変形例を
示す図である。
【図30】図27に関連したリンク機構の更に他の変形
例を示す図である。
【図31】図27に関連したリンク機構を含む別の離間
機構を例示するための図である。
【符号の説明】
100 食器類収容具 102 皿又は汁碗 102a 皿又は汁碗のフランジ 108 フィン 112 爪 110 離間機構 118 間隔調整プレート 120 リンク機構 122 車輪 124 レール

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短縮した状態の収容具の中に食器類を互
    いに積み重ねた状態で入れて食事に供する場所まで搬送
    する工程と、 前記食事に供する場所で食器類を取り出して食事に供す
    る工程と、 食後に使用済の食器類を積み重ねる工程と、 該積み重ねた食器類を短縮した状態の収容具の中に入れ
    る工程と、 該積み重ねた食器類を収容した短縮した状態の収容具
    を、食器類を洗浄する場所まで搬送する工程と、 該洗浄する場所で、前記収容具を拡張させると共に食器
    類を互いに離間した状態にさせる工程と、 前記拡張した収容具の中に前記食器類が互いに離間した
    状態で入れたままで洗浄する工程と、 前記洗浄工程の後に、前記拡張した収容具を短縮させる
    と共に前記食器類の間隔を狭める工程とを含む、食器類
    搬送・洗浄方法。
  2. 【請求項2】 積み重ねた食器類の各隙間に入り込ん
    で、各食器類を収容する区画を形成するための仕切り手
    段と、 該仕切り手段が形成する前記食器類収容区画を、前記積
    み重ねた食器類の積み重ね方向に拡大するための仕切り
    離間手段とを有することを特徴とする食器類収容具。
  3. 【請求項3】 前記仕切り手段と前記仕切り離間手段と
    を組み込んだ枠体を更に有し、該枠体が前記食器類の積
    み重ね方向に拡張可能である、請求項2に記載の食器類
    収容具。
  4. 【請求項4】 前記仕切り離間手段が、前記仕切り手段
    の各々に設けられて前記積み重ねた食器類の傾斜した外
    側面と係合する係合部分によって構成されている、請求
    項2又は請求項3に記載の食器類収容具。
  5. 【請求項5】 前記仕切り離間手段がリンク機構を含
    む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の食器類収容
    具。
  6. 【請求項6】 前記枠体と前記仕切り離間手段とが互い
    に連結されて、前記枠体を拡張させることにより前記仕
    切り離間手段が作動して、前記仕切り手段が形成する前
    記食器類収容区画が拡大される、請求項2に記載の食器
    類収容具。
  7. 【請求項7】 積み重ねた食器類の隣接する食器類の間
    に隙間が形成される食器類を収容するための食器類収容
    具であって、 前記食器類の略半周に沿って延びる形状を有し、前記積
    み重ねた食器類の各隙間に入り込むことができるように
    配置された複数のフィンと、 これら複数のフィンの間隔を所定のストロークで拡大さ
    せるための離間機構とを有することを特徴とする食器類
    収容具。
  8. 【請求項8】 前記フィンが、前記食器類の傾斜した外
    側面と係合する係合部分を有する、請求項7に記載の食
    器類収容具。
  9. 【請求項9】 前記離間機構が、その一部に、隣接する
    前記フィン同士を連結する可撓性線材を含み、該線材の
    長さが前記ストロークと実質的に同一である、請求項7
    又は8に記載の食器収容具。
  10. 【請求項10】 前記フィンに取り付けられた間隔調整
    プレートを有し、該間隔調整プレートによって、前記積
    み重ねた食器類の各隙間の中に前記フィンが入り込むよ
    うに各フィンの間隔が規定されている、請求項7〜9の
    いずれか一項に記載の食器類収容具。
JP07564098A 1998-03-24 1998-03-24 食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具 Expired - Fee Related JP3509541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07564098A JP3509541B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07564098A JP3509541B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11266946A JPH11266946A (ja) 1999-10-05
JP3509541B2 true JP3509541B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=13582059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07564098A Expired - Fee Related JP3509541B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3509541B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101458508B1 (ko) * 2008-09-17 2014-11-07 엘지전자 주식회사 식기 세척기의 랙 어셈블리
JP6013008B2 (ja) * 2012-04-10 2016-10-25 株式会社アイホー 食器カゴ
CN107157155B (zh) * 2017-05-16 2019-12-06 宁波智正伟盈信息科技有限公司 一种环保卫生的碗碟放置柜
JP7442262B2 (ja) * 2018-11-14 2024-03-04 リンナイ株式会社 食器洗浄機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11266946A (ja) 1999-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11745779B2 (en) Shopping cart
US2891677A (en) Bread loaf display rack
AU2019284045B2 (en) Rack easy to assemble and disassemble
US2998978A (en) Seat structures
US3330576A (en) Device for handling eating utensils
US2706835A (en) Retractable bleacher assemblage
JP3509541B2 (ja) 食器類搬送・洗浄方法およびこれに適した食器類収容具
US3578148A (en) Tray and conveyor assembly
US20090021058A1 (en) Molded storage tray for concessions
US6749208B2 (en) Nestable platter cart
US3288484A (en) Bottle return cart
US20170143135A1 (en) Infant Support Having Tray with Repositionable Insert
US2338290A (en) Tray rack
US3262714A (en) Dishware carrier
US4917436A (en) Picnic table with wheelchair and chair access
US3698735A (en) Utility wheel-bearing carts
WO2016138048A1 (en) Shopping cart apparatus
US6223502B1 (en) Method and apparatus for washing wares for food and filling wares with food
CN212074755U (zh) 一种食材运输用周转车
CN209883474U (zh) 一种组装式室内设计用酒架
KR20180078543A (ko) 책보관공간 확장모듈 및 책보관공간 확장모듈이 구비된 책장
US2737230A (en) Row of nesting chairs
CN201088424Y (zh) 可拆组的置物架结构
US4607881A (en) Seat caddy for spectator seating
CN217022570U (zh) 多层抽拉式手推车

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031222

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees