JP3508767B2 - グループ情報フィルタユニット装置及び情報フィルタ装置 - Google Patents

グループ情報フィルタユニット装置及び情報フィルタ装置

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JP3508767B2
JP3508767B2 JP2002300120A JP2002300120A JP3508767B2 JP 3508767 B2 JP3508767 B2 JP 3508767B2 JP 2002300120 A JP2002300120 A JP 2002300120A JP 2002300120 A JP2002300120 A JP 2002300120A JP 3508767 B2 JP3508767 B2 JP 3508767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子または光等を
媒体とする記憶装置や情報通信網から必要な情報を取り
出し易くするグループ情報フィルタユニット装置及び情
報フィルタ装置に関するものであり、複数人が共同して
情報検索をすることを支援する装置および方法を実現す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報フィルタ装置は、情報通信の
社会基盤の進展に伴い、情報通信網の大規模化と通信量
の著しい増大に対応する技術として、その実現が強く望
まれている。この背景には、今日、個人やグループ(複
数の人の集団)が処理可能な情報量に対して、個人やグ
ループがアクセスできる情報量が上回るようになってい
ることがある。このために、大量の情報の中に必要と思
う情報が埋没することが、しばしば起こる。
【0003】情報フィルタ装置に関連する従来技術とし
ては、特許検索などに用いられるキーワード論理式をあ
げることができる。すなわち、数十万から数百万件に及
ぶ特許情報をキーワード論理式によりフィルタリングす
るものである。
【0004】しかしながら、キーワード論理式を用いる
従来の検索においては、使用者がキーワードについての
論理式を精度良く設定する必要があるので、使用者がフ
ァイリングされているデータ群の癖(例えば、どのよう
な条件の基に、当該データのキーワードが決定されてい
るのか等)やシステムの構造(例えば、キーワードがシ
ソーラス体系のあるシステムであるか否か等)を十分に
知り得ていなければ良い検索ができない。このため、初
心者には精度の高い情報フィルタリングを行うことがで
きないという課題があった。
【0005】また、情報フィルタリングした結果もキー
ワードについての論理式に適合するという評価があるだ
けであり、たまたまキーワードでは合致しているが、内
容は求めているものとは異なるケースであったり、ある
いは多くの検索結果から使用者にとって必要度の高い情
報をその結果から順に取り出すことは容易ではない。
【0006】情報の必要性の定量的な評価が実現され、
上記の課題の一部(初心者にも精度の高い情報フィルタ
リングができ、かつ使用者にとって必要性の高い情報を
取り出し易い情報フィルタ装置を提供すること)が、解
決された(特許文献1、2参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平9−288683号公報
【特許文献2】特開平10−240762号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
明は、使用者を一人だけに限ったものであり、グループ
で共同して情報検索を行う上では、必ずしも十分な情報
検索支援を実現できないという課題があった。以下、こ
の課題について具体例を挙げて説明する。
【0009】グループで情報検索を行う具体的な例とし
ては、大学など研究機関の一つの研究室で論文検索、企
業における課もしくはプロジェクトにおける特許検索が
ある。大学の研究室を例に取れば、一つの研究室では大
きくみると同じ分野での研究が行われ、しかし個々の研
究者(教授、助教授、助手、ポスドクなど)は微妙に異
なる研究テーマを持っている。一方、研究者が読む必要
がある論文とは、自分個人の研究テーマに直接関係した
論文(例えば、ニューラルネットワークの中で連想記憶
モデルに関する論文)と、自分の研究テーマに近い重要
な論文(例えば、ニューラルネットワークの中でリカレ
ントネットワークの論文だけど研究室メンバーの多くが
よい論文と感じる論文)とである。前者は、自分の研究
テーマに直接関係した論文であるから、自分自身の手で
その論文を見つけることは、研究者にとって簡単とは言
えないまでも可能である。しかし、後者の論文について
は自分の研究テーマと異なっているために、その論文を
見つけることや論文の重要性に気づくことは、研究者に
とっても容易ではない。この例に即して言えば、上記発
明の課題は、前者の論文を見つけることを支援できる
が、後者の論文を見つけることはできないという課題で
ある。
【0010】本発明は、上記従来の情報フィルタ装置お
よび情報フィルタリング方法の課題を解決するものであ
り、複数の人が共同して情報検索を行う上でも有効なグ
ループ情報フィルタユニット装置及び情報フィルタ装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報フィルタ装置は、少なくとも1つ以上
の、情報評価手段へのアクセス認否と個人プロファイル
の書き換えの認否とを使用者毎に設定登録し制御するユ
ーザ認証部とを有するグループ情報フィルタユニット
であって、前記情報評価手段はアクセスが許可された
とき情報が使用者にどれほど必要とされているか使用者
の興味を反映した前記個人プロファイルを用いて計算さ
れる該情報の必要性信号を出力することを特徴とするグ
ループ情報フィルタユニット装置と、前記複数のグルー
プ情報フィルタユニット装置から送信される情報と必要
性信号から前記情報のグループの必要性を示すグループ
の必要性信号を求めるグループインタフェースユニット
装置とを有することを特徴とする構成を有している。
【0012】このような構成によって、複数のキーワー
ドから使用者の必要度を定量化することができ、使用者
は必要性の高い情報から順に情報を得るだけでなく、共
同作業を行っているグループ全体としての情報の必要度
を定量化することができ、使用者はグループのメンバー
として必要な情報を効率的に得ることができるようにな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、情報評価手段へのアクセス認否と個人プロファイル
の書き換えの認否とを使用者毎に設定登録し制御するユ
ーザ認証部とを有するグループ情報フィルタユニット
であって、前記情報評価手段はアクセスが許可された
とき情報が使用者にどれほど必要とされているか使用者
の興味を反映した前記個人プロファイルを用いて計算さ
れる該情報の必要性信号を出力することを特徴とするも
ので、複数のメンバーがグループで共同して情報の必要
性を評価する上でグループの構成メンバーを自由に変更
できるという作用を持つ。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のグループ情報フィルタユニット装置において、ユーザ
認証部の設定登録は、ユーザまたはシステム管理者の少
なくとも一方が登録することを特徴とする請求項1に記
載のグループ情報フィルタユニット装置で、複数のメン
バーがグループで共同して情報の必要性を評価する上で
管理者は各々のユーザがどのグループのメンバーになる
かを自由に変更できるという作用を持つ。
【0015】請求項3に記載の発明は、個人プロファイ
ルは、提示された情報に対し自分の興味の有無(教師信
号)を入力し、前記教師信号を用いて使用者の個人の興
味を反映した個人プロファイルを作成する学習手段とを
有することを特徴とする請求項1記載のグループ情報フ
ィルタユニット装置で、ユーザはユーザの個人プロファ
イルを開示することなくグループのメンバーとして必要
な情報を効率的に得ることができるようになるという作
用を持つ。
【0016】請求項4に記載の発明は、個人プロファイ
ルは、少なくとも使用者が興味有りとする情報(必要な
情報)から構成される肯定メトリック信号と使用者が興
味無しとする情報(不要な情報)から構成される否定メ
トリック信号とを有することを特徴とする請求項3記載
のグループ情報フィルタユニット装置で、個人の興味を
持った個人プロファイルを興味ありと興味なしの情報か
らそれぞれ生成することにより、使用者はグループのメ
ンバーとして必要な情報を効率的に得ることができるよ
うになるという作用を持つ。
【0017】請求項5に記載の発明は、少なくとも1つ
以上の請求項1乃至4のいずれかに記載のグループ情報
フィルタユニット装置と、前記複数のグループ情報フィ
ルタユニット装置から送信される情報と必要性信号から
前記情報のグループの必要性を示すグループの必要性信
号を求めるグループインタフェースユニット装置とを有
するもので、ユーザはユーザの個人プロファイルを開示
することなくグループのメンバーとして必要な情報を効
率的に得ることができるようになるという作用を持つ。
【0018】請求項6に記載の発明は、グループインタ
フェースユニット装置は、グループの必要性信号を求め
る際に、ユーザ自信の個人プロファイルを含むグループ
に属するユーザの個人プロファイルを選択して利用する
ことを特徴とする請求項5記載の情報フィルタ装置で、
ユーザは同一グループに属するユーザの知識を利用でき
るという作用を持つ。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図13を用いて説明する。
【0020】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、図面を参照しながら説明する。図1はそ
の構成と動作を分かりやすくするために機能単位にまと
めたブロック図である。
【0021】まず、最初に、図1を用いて本発明の基本
概念を説明する。本発明の情報フィルタ装置における基
本概念は、ユーザがどんな「情報」を過去に必要とした
かという履歴に関する記録を記憶した複数の記憶部2、
5、6と、「情報」がユーザにどれほど必要とされてい
るかを必要性信号と信頼性信号によって評価する情報評
価ユニット54と、ユーザがどんな「情報」を必要とし
たかという履歴である教師データ信号を記憶する教師信
号記憶部13と、前記情報評価ユニット54と前記教師信
号記憶部13へのユーザのアクセスを制御するユーザ認
証部44と、前記教師データ信号を用いてユーザの関す
る学習を行う学習ユニット52とからなる適応型グルー
プ情報フィルタユニット56〜59と、少なくともユー
ザが提示された情報について自分の興味のある/なしを
入力することができる入力端子106を備えたインタフ
ェースユニットであってユーザが前記評価済情報をユー
ザ個人の必要性信号の順に並べられた評価済情報または
ユーザの属する共同作業グループ全体の必要性信号の順
に並べられた評価済情報を可視できるようにしたディス
プレイ等の出力端子107を有するグループインタフェ
ースユニット55と、外部から配信される「情報」を情
報記憶部41に書き込むとともに「情報」が書き込まれ
たアドレスと「情報」の特徴をあらわすキーワードなど
からなるアドレス情報信号をアドレス情報信号記憶部42
に書き込む情報書き込み部40とからなる。
【0022】以下、上記構成の動作について、まず、本
発明の全体的な構成と基本的な動作を説明し、次に構成
と動作が少し複雑な情報評価ユニット54と学習ユニッ
ト52の説明を行う。なお、以下に単に「情報」と称す
るものには、当該「情報」に対応する1つ以上のキーワ
ードが付されているものとする。そのキーワードとは、
当該「情報」を構成する各単語の一部あるいは全体であ
っても良いし、当該「情報」を代表するために特別に付
したものであっても良い。
【0023】また、以下の説明では、適応型グループ情
報フィルタユニット56〜59の利用者登録者(ユーザ
認証部44のユーザ認証番号の設定)は、すでに終わっ
ているものとする。このユーザ登録は、システム管理者
による作業または登録部を設け利用希望者に自ら登録さ
せる等の方法を採ることができる。
【0024】以下、「情報」は、情報の本体である記事
信号Dとキーワードなど前記記事信号Dを特徴づける信号
である記事プロファイルDPとからなるものとする。好ま
しい記事プロファイルは、「情報」の表題TTLと、キー
ワード数nofKsと、キーワード(複数)K[1]、・・・、K
[nofKs]を含む。なお、ここでいうキーワードは、IPCの
ような分類コード、複数のキーワードの論理式であって
もよい。
【0025】まず、「情報」が情報書き込み部40に入
力されると、情報書き込み部40は前記「情報」を情報
記憶部41に書き込み、前記「情報」が書き込まれたア
ドレスAと前記「情報」の記事プロファイルDPとからな
るアドレス記事プロファイル信号ADP=(A,DP)をアド
レス情報信号記憶部42に書き込む。情報記憶部41およ
びアドレス情報信号記憶部42への「情報」の書き込みの
方法としては、配信された「情報」を1日分ごと(数時
間分ごと、数日分ごとであってもよい)を一つの単位
(例えば、一つのファイル)にまとめて記憶すること
は、好ましい。以下、アドレス記事プロファイル信号AD
Pをまとめたファイルをアドレスファイルと呼ぶ。
【0026】適応型グループ情報フィルタユニット56
を利用するユーザは、グループインタフェースユニット
55を起動する。起動された前記グループインタフェー
スユニット56は、ユーザにユーザ名UIDとパスワードP
WDの入力を、ユーザに要求する。ユーザからユーザ名UI
DとパスワードPWDが入力されると、グループインタフェ
ースユニット55は、ネットワーク61を通じて前記ユ
ーザ名UIDと前記パスワードPWDとからなる認証信号UIDP
WD=(UID,PWD)を、複数の適応型グループ情報フィル
タユニット56〜59へ送信する。
【0027】前記認証信号UIDPWDを受けた各々適応型グ
ループ情報フィルタユニット56〜59は、適応型情報
フィルタユニットを指定するユニット識別信号IFID、前
記ユーザに情報評価ユニット54へのアクセスの許可状
況を示す情報評価ユニットアクセス認否信号PA54と教
師信号記憶部13へのアクセスの許可状況を示す教師信
号記憶部のアクセス認否信号PA13とからなるアクセス
認否信号 PA=(IFID、PA54、PA13) を前記グループインタフェースユニット55へ返信す
る。
【0028】今、4人のユーザ、甲、乙、丙、丁がお
り、それぞれ適応型グループ情報フィルタユニットIF
1、IF2、IF3、IF4を所有しており、さらに甲と乙とが第
1のグループG1をつくり、丙と丁が第2のグループG2をつ
くっている場合を例にとり、前記アクセス認否信号PAの
好ましい設定について説明をする。今、ユーザ甲がグル
ープインタフェースユニット55を通じて、認証信号UI
DPWDを送信した場合、4つ適応型グループ情報フィルタ
ユニット(以下、適応型情報フィルタユニット56−IF
1、57−IF2、58−IF3、59−IF4と書いて区別す
る)は、それぞれ以下のアクセス認否信号PA (IF1、許可、許可) (IF2、禁止、許可) (IF3、禁止、禁止) (IF4、禁止、禁止) を返信する。これらのアクセス認否信号は以下の意味を
持つ。
【0029】適応型グループ情報フィルタユニット56
−IF1は、ユーザ甲の所有であるから、情報評価ユニッ
ト54と教師信号記憶13とのいずれにもアクセスを許
可する。これによりユーザ甲は、適応型グループ情報フ
ィルタユニット56−IF1の情報評価ユニット54の利
用と適応型グループ情報フィルタユニット56−IF1の
特性を変更することが可能になる。適応型グループ情報
フィルタユニット57−IF2は、同一のグループである
ユーザ乙の所有であるから、情報評価ユニット54への
アクセスを許可する。これによりユーザ甲は、適応型グ
ループ情報フィルタユニット57−IF2の情報評価ユニ
ット54の利用はできるが、適応型グループ情報フィル
タユニット57−IF2の特性を変更することはできな
い。
【0030】適応型グループ情報フィルタユニット58
−IF3、59−IF4は、グループも異なるユーザ丙、丁の
所有であるから、情報評価ユニット54と教師信号記憶
13とのいずれにもアクセスを禁止する。これによりユ
ーザ甲は、適応型グループ情報フィルタユニット58−
IF3、59−IF4の情報評価ユニット54の利用も、適応
型グループ情報フィルタユニット58−IF3、59−IF4
の特性を変更することもできない。
【0031】以上の例のように、前記アクセス認否信号
PAを受けた他前記グループインタフェースユニット5
5は、PA54=許可である適応型グループ情報フィルタ
ユニット56−IF1、57−IF2との間に通信回線を開
き、それぞれの情報評価ユニット54を起動し、情報評
価ユニット54を通して、ユーザ甲によって指定された
アドレスファイルもしくはデフォルト値として設定され
ているアドレスファイルを読み出す。好ましいデフォル
ト値の一例は、最新日に配信された情報をまとめたアド
レスファイルである。
【0032】情報評価ユニット54は、ネットワーク6
0を介してアドレス情報信号記憶部42からアドレス記
事プロファイル信号ADPをまとめたアドレスファイル
を読み出す。情報評価ユニット54は、記憶部2、5、
6からユーザがどのような記事プロファイルDPがつけ
られた「情報」を過去に必要としたかという記録(以
下、個人プロファイルと呼び、その詳細は後述する)を
読みだし、前記アドレス記事プロファイル信号ADPに
対応する前記情報記憶部41に書き込まれた「情報」の
必要性を表わす必要性信号Nと、情報評価ユニット54
の計算した必要性信号の信頼性を表わす信頼性信号Rと
を定量的に評価する(この必要性信号N、信頼性信号R
の計算方法は後述する)。
【0033】以下、前記アドレス記事プロファイル信号
ADPと前記必要性信号Nと前記信頼性信号Rとをまと
めた信号を評価済情報信号NRADP=(N,R,A,DP)と呼
ぶ。
【0034】グループインタフェースユニット55は、
必要性信号Nの大きい順に評価済情報信号NRADPを並べ
て、ディスプレイに表示する。図2に、好ましいディス
プレイ表示の一例を示す。図2においては、上から、使
用するフィルタを切り替えるボタン(図2では、個人用
のフィルタがONの状態)アクセスしているアドレスフ
ァイルのグループ名、配信日などの属性、ファイルへの
アクセスを実行するボタン、学習ボタン、終了ボタン、
アクセスしているアドレスファイルの内容が表示されて
いる。
【0035】図2に表示された状態(個人用のフィルタ
がONの場合)で、ユーザ甲が97年10月6日に今日
分の評価済情報信号を集めたアドレスファイルにアクセ
スした場合を、以下に説明する。グループインタフェー
スユニット55は、適応型グループ情報フィルタユニッ
ト56−IF1の情報評価ユニット54から97年10月
6日に配信された「情報」に対応する評価済情報信号NR
ADP(複数)を要求し、情報評価ユニット54は同信号
を返す。
【0036】図2では、97年10月6日に配信されて
いる9件の「情報」に対応する評価済情報信号をIF1-NR
ADP-971006-001、IF1-NRADP-971006-002、・・・、 IF1
-NRADP-971006-009とする。そして、最後の3桁の数字
を記事番号とここでは呼ぶ。グループインタフェースユ
ニット55は、評価済情報信号IF1-NRADP-971006-001か
らIF1-NRADP-971006-009を、その中に含まれる必要性信
号Nの大きい順に並べて表示する。その際に、評価済情
報信号に含まれる記事プロファイルDPに対応する「情
報」の表題TTLが含まれている場合には、図2に示した
ように日付とともに、表題を表示することは好ましい。
さらに、必要性の順位、記事番号を同時に表字すること
は非常に好ましい(学習ボタンについては、後述す
る)。なお、図2においては、適応型グループ情報フィ
ルタユニット56-IF1はまだ使用者の興味を学習してい
ないので、すべて「情報」の必要性信号Nは0となってい
る。この好ましい実施例では、図2に示された順位1番
(記事番号001)のタイトルをクリックすると、グルー
プインタフェースユニット55は、評価済情報信号IF1-
NRADP-971006−001に含まれる前記情報記憶部41に記
憶された97年10月6日に配信された記事番号001の「情
報」のアドレスA−971006−001から「情報」を読み出
し、画面に表示する。
【0037】ユーザは、表示された「情報」を読み、そ
の「情報」に興味があれば興味ありボタン(3つあるラ
ジオボタン[Button]の一番左側のボタン)を押し、興味
がなければ興味なしボタン(3つあるラジオボタン[But
ton]の一番右側のボタン)を押す。以下、このユーザの
応答を教師信号Tと呼ぶ。この教師信号Tを、ユーザが
興味ありのボタンを押した場合はT=1、ユーザが興味
なしのボタンを押した場合はT=0、その他の場合(例
えば、データがない場合)はT=−1と設定すること
は、好ましい。以下、教師信号記憶部13に前記教師信
号Tと記事プロファイルDPとの組を、教師データ信号
TD=(T,DP)と呼ぶ。
【0038】グループインタフェースユニット55は、
前記教師データ信号TDを、教師信号記憶部のアクセス認
否信号AP13=許可を与えられている適応型グループ情報
フィルタユニット56−IF1に送信する。適応型グルー
プ情報フィルタユニット56−IF1のユーザ認証部44
は、教師信号記憶部のアクセス認否信号AP13=許可を与
えているグループインタフェースユニット55から受信
した前記教師データ信号TDを、教師信号記憶部13に書
き込む。
【0039】以上の操作を何度か繰り返すと、教師デー
タ信号TDが蓄積される。
【0040】次に、図2において、記事番号001の「情
報」に興味なし、記事番号002の「情報」に興味ありを
入力し、学習ボタンを押した場合の説明をする。グルー
プインタフェースユニット55は、適応型グループ情報
フィルタユニット56−IF1のユーザ認証部44にアク
セス認否信号PAと学習開始信号LSを送る。ユーザ甲には
適応型グループ情報フィルタユニット56−IF1の教師
信号記憶部13へのアクセスは許可されているので、学
習ユニット52に学習開始信号LSを送る。学習ユニット
52は、あらかじめ定められた学習アルゴリズム(後述
する)にしたがって、適応型グループ情報フィルタユニ
ット56-IF1の個人プロファイルを書き換える。個人プ
ロファイルの修正を検出した情報評価ユニット54は、
アドレス記事プロファイル記憶部49から現在アクセス
している97年10月6日に配信された記事を読み出し、
修正された個人プロファイルを用いて各記事の必要性信
号を計算し、図3のように評価済情報信号IF1-NRADP-97
1006-001からIF1-NRADP-971006-009を、グループインタ
フェースユニット55に再送する。グループインタフェ
ースユニット55は、再送された評価済情報信号を、そ
の中に含まれる必要性信号Nの大きい順に並べて表示す
る。図3においては、ユーザ甲が興味ありと答えた「情
報」は最上位に、興味なしと答えたものは、最下位に表
示されている。また、その他の論文の並びも変化してい
る。
【0041】この状態で、2日前(10月4日分)のフ
ァイルを開いた結果が、図4である。ユーザ甲が興味を
持った論文にあるChiral対称性に関係すると思われる論
文が最上位にあげられている。このようにして、ユーザ
の興味のある/なしを学習した適応型グループ情報フィ
ルタ装置は、ユーザの求める情報をリストの最上位に置
くことにより、ユーザが欲しい情報を手に入れやすくす
ることができる。一方、ユーザ乙、丙、丁も、同様に情
報フィルタ装置を利用し、ユーザ甲とは異なる個人プロ
ファイルを適応型グループ情報フィルタユニット56の
中に作成する。
【0042】次に、図5に表示された状態(グループ用
のフィルタがONの場合)で、2日前(10月4日分)
の評価済情報信号を集めたファイルにアクセスするボタ
ンを押した場合を、以下に説明する。グループインタフ
ェースユニット55は、ユーザ甲の興味を反映した適応
型グループ情報フィルタユニット56−IF1とユーザ乙
の興味を反映した適応型グループ情報フィルタユニット
57−IF2とに、97年10月4日に配信された13件
「情報」に対応する評価済情報信号IF1-NRADP−971004
−001からIF1-NRADP-971004-013までと、評価済情報信
号IF2-NRADP−971004−001からIF2-NRADP-971004-013ま
でを要求し、同信号を受け取る。グループインタフェー
スユニット55は、記事番号がxである「情報」に対応
する2つの評価済情報信号IF1-NRADP-971004-xに含まれ
る必要性信号IF1-N-971004-xと評価済情報信号IF2-NRAD
P-971004-xに含まれる必要性信号IF2-N-971004-xとの
和を、ユーザ甲、乙とからなるグループG1に対する記事
番号xの「情報」のグループ必要性信号IFG1−N−97090
3−xとする。グループインタフェースユニット55は、
この計算をすべての記事番号xについて行う。
【0043】そして、図5に示したように、グループイ
ンタフェースユニット55は、「情報」をグループ必要
性信号IFG1−Nの大きい順に並べて表示する。図5に示
した場合、ユーザ甲が興味あるとした論文以上にグルー
プとして興味を持つ必要がある論文が3つあることが示
されている。
【0044】以上のように、グループ用情報フィルタを
利用することにより、ユーザ甲は、自分の属するグルー
プとして必要な「情報」をもっとも優先的に(リストの
最上位に表示すること)手に入れることができる。ま
た、グループとしては大切な「情報」であるにも関わら
ずユーザ甲が見落とした「情報」であっても、ユーザ乙
が気づいてさえいれば、グループ用情報フィルタを用い
るとその見落とした「情報」はリストの上位に表示され
る。したがって、ユーザ甲は、グループ用情報フィルタ
を用いることで、「情報」の見落としを防ぐことができ
る。以下のグループインタフェースユニット55の動作
は、個人用フィルタを用いた場合と同様であるので省略
する。
【0045】以上のようにして、適応型グループ情報フ
ィルタユニット56−IF1の中の教師信号記憶部13に
は、個人用フィルタ、グループ用フィルタを有するグル
ープインタフェースユニット55を通じて、教師データ
信号TDが蓄積される。グループインタフェースユニット
55の学習ボタン(図2参照)を押すと、学習開始信号
LSが、ユーザ認証部44を通じて、学習ユニット52に
送信される。前記学習信号を受信した学習ユニット52
は、前記教師信号記憶部13に記憶された教師データ信
号TDを用いて、後述する学習方法によって、記憶部2、
5、6の履歴内容(個人プロファイル)を書き換える。
【0046】なお、このユーザによる教師信号の入力
は、学習ユニット52の学習能力をより高めるために実
施するものであり、学習ユニット52の学習能力(ユー
ザがどんな「情報」を過去に必要としたかという履歴の
学習能力)が既に十分に高ければ行う必要はない。
【0047】以上、本発明の情報フィルタ装置は、学習
を通じてユーザに適応し、ユーザの求める「情報」を優
先的に提示することができるだけでなく、さらに、同一
のグループに属するユーザの知識を利用し、グループ全
体で必要な「情報」をも効率よく手に入れることができ
るという効果を有する。これによって、グループで情報
検索を行う場合(具体的な例としては、大学など研究機
関の一つの研究室で論文検索、会社における課もしくは
プロジェクトにおける特許検索)に、自分個人の研究テ
ーマに直接関係した論文(例えば、ニューラルネットワ
ークの中で連想記憶モデルに関する論文)だけではな
く、自分の研究テーマに近い重要な論文(例えば、ニュ
ーラルネットワークの中でリカレントネットワークの論
文だけど研究室メンバーの多くがよい論文と感じる論
文)をも容易に見つけることができるようになるという
効果がある。このように、本発明は、従来の情報フィル
タ装置および情報フィルタリング方法の課題を解決し、
複数の人が共同して情報検索を行う上でも有効な情報フ
ィルタリング装置および情報フィルタリング方法を提供
するものである。
【0048】特に、新たにグループに加入したユーザ
は、従来の情報フィルタ装置では、学習を行っていない
初期状態からしか、情報フィルタ装置を利用できなかっ
たが、本発明の情報フィルタ装置では、同一のグループ
の他のユーザの知識を利用できるので、最初から必要な
情報を手に入れやすいという効果もある。
【0049】次に、情報評価ユニット54の構成と動作
について説明を行う。
【0050】さて、いかに必要性信号(ある「情報」が
必要であったとの教師信号)を計算するかを述べる。以
下に述べる好ましい実施の形態では、必要性信号は概念
的に次のような量として計算される。上述した如く、入
力された「情報」にキーワードが添付されている場合を
考える。一人のユーザを考えると、そのユーザが必要と
している「情報」に高い頻度または確率で付いているキ
ーワード集合Aと、不要としている「情報」に高い頻度
または確率で付いているキーワード集合Bと、さらには
いずれにもよく付く、または付かないキーワード集合C
とを考えることができる。
【0051】したがって、前記キーワード集合Aに属す
るキーワードには正の数値を、前記キーワード集合Bに
属するキーワードには負の値を、前記キーワード集合C
に属するキーワードには値0をそれぞれ割り振る。そし
て、新たに入力された「情報」についている1つ以上の
キーワードについてそれぞれが、前記キーワード集合
A、B、Cのどのキーワードグループに属するかを判定
し、前記割り振られた値を積算するように構成する。
【0052】このように構成すれば、前記新たに入力さ
れた「情報」に付いていた複数のキーワードを、キーワ
ード集合Aに属するキーワードが数多く含まれた「情
報」(ユーザが必要とする可能性の高い情報)に対して
は大きな正の値を示し、キーワード集合Bに属するキー
ワードが数多く付いている「情報」(ユーザが不要とす
る可能性の高い情報)に対しては大きな負の値を示す数
値に変換することができる。このようにして、前記数値
を用いてユーザの必要性を予測することができる。
【0053】本発明では、提示した「情報」とその「情
報」に関するユーザの必要/不要の評価とからキーワー
ド(キーワード共起を含む)への値の割り振りを自動的
に行い精度の高い必要性信号の計算を実現し、精度高く
必要性の高い順に「情報」を並べ変えることを実現する
ものである。実施の形態1では、「情報」に付けられた
複数のキーワードを一つのベクトルに変換し、ユーザが
必要とした場合と不要とした場合について、別々に前記
ベクトルの自己相関行列を計算している。ユーザが必要
と答えた「情報」についていたキーワードから作られた
自己相関行列MYを用いて、ベクトルVの長さSYを以
下の式のように計算する。
【0054】
【数1】
【0055】なお、以下の説明では、必要と答えた「情
報」についていたキーワードから作られた自己相関行列
MYを「肯定メトリック信号」、不要と答えた情報につ
いていたキーワードから作られた自己相関行列MNを
「否定メトリック信号」と呼び、長さSYを肯定信号と
呼ぶ。この長さSYは、ベクトルVの元となった複数の
キーワードの中に、ユーザが必要とする「情報」によく
含まれているキーワードが数多く含まれていれば、長さ
SYは大きな正の値をとり、そうでない場合には0に近
い値をとるから、必要性信号を計算する上で有効であ
る。
【0056】次に、図6に情報評価ユニット54の詳細
ブロック図を示し、詳細説明する。情報評価ユニット5
4は、個々の「情報」につけられた複数のキーワード
(正確には、分類コードを含む文字列)をベクトルに変
換する部分と、ユーザがどんな「情報」を必要/不要と
したという履歴を表現した肯定メトリック信号及び否定
メトリック信号を用いてある種のスコアを表す肯定信号
と否定信号を計算する部分と、この肯定信号と否定信号
とから「情報」の必要性をよく反映する必要性信号を計
算する部分とからなる。
【0057】以下、情報評価ユニット54に相当するブ
ロックの構成を、図6に即して説明する。図6におい
て、43はアドレス情報信号記憶部42からネットワー
ク60を介してアドレス情報信号ADPを読み出すアドレ
ス情報信号読み出し部であり、1は「情報」に付けられ
たキーワードなどの複数の文字列をベクトルに変換する
ベクトル生成部、2はキーワードなどの複数の文字列を
ベクトルに変換するための符号辞書信号を記憶した辞書
記憶部である。この辞書記憶部2に記憶された符号辞書
信号は、「情報」についているキーワードなどの文字列
Wを数字Cに変換する対応表をnofDCK個有するコードブ
ック
【0058】
【数2】
【0059】であり、ベクトル生成部1は、キーワード
数信号nofKs とnofKs 個のキーワード信号からなるキー
ワード群信号Ks=(K[1],・・・,K[nofKs
])とを受けキーワード群信号Ksと符号辞書信号D
CKを用いてベクトル信号Vに変換する。3はスコア計
算部で、ユーザに提示された「情報」を必要/不要と評
価した結果から計算された肯定メトリック信号MY、否
定メトリック信号MNを用いて、ベクトル生成部1で変
換された2つのベクトル信号Vを、肯定信号SYと否定
信号SNに変換する。5は(nofDCK×nofDCK) 行列であ
る前記肯定メトリック信号MYを記憶する肯定メトリッ
ク記憶部、6は(nofDCK×nofDCK) 行列である前記否定
メトリック信号MNを記憶する否定メトリック記憶部で
ある。7は前記肯定信号SYと前記否定信号SNを受け
必要性信号Nと信頼性信号Rを計算する必要性計算部で
ある。45は、アドレス情報信号読み出し部43からの
アドレス情報信号ADPと必要性計算部7からの必要性信
号Nと信頼性信号Rを受けて、評価済アドレス情報信号N
RADPを出力する評価済アドレス情報信号出力部である。
【0060】以上のように構成された情報評価ユニット
54の動作を以下に説明する。まず、グループインタフ
ェースユニット55がユーザによって起動されると、グ
ループインタフェースユニット55はネットワーク61
を介してデフォルト値に設定されたアドレス情報読み出
し開始信号RSをアドレス情報信号読み出し部43に送
る。前記デフォルト値に設定されたアドレス情報読み出
し開始信号RSを、ユーザ認証部44を通じて、受け取
ったアドレス情報読み出し部43は、複数のアドレス記
事プロファイル信号ADPからなる最も新しく作成され
たファイルを読み出し、ベクトル生成部1と評価済アド
レス情報信号出力部45へ送る。本実施例では、前記ア
ドレス記事プロファイル信号ADPには、「情報」が書
き込まれたアドレスを示すアドレス信号A、「情報」の
タイトルを示すタイトル信号TTL、キーワードの個数を
表すキーワード数信号nofKs と、複数のキーワードであ
るキーワード群信号Ks=(K[1],K[2],・・
・,K[nofKs ])からなる場合を示す。
【0061】読み出されたファイルには、複数のアドレ
ス記事プロファイル信号ADPが含まれるが、各々のアド
レス記事プロファイル信号ADPは、順次以下の処理を受
ける。アドレス記事プロファイル信号ADPのキーワード
数信号nofKsとキーワード群信号Ksの2つがベクトル生
成部1に入力される。このベクトル生成部1は、キーワ
ード群信号Ksを、文字列の集まりからベクトル信号V
へと変換する。この変換によって、キーワード群信号の
類似性をベクトルの距離として計算できるようになる。
【0062】次に、ベクトル生成部1の動作を図7に示
すフローチャートを参照しながら説明する。まず、キー
ワード数信号nofKsとキーワード群信号Ksを受けると
(図7ステップS1)、内部のベクトル信号V=(V
[1],V[2],・・・,V[nofDic])を(0,
0,・・・,0)に、キーワードカウンタ信号iを1に
セットする(同図ステップS2、S3)。次に、辞書カ
ウンタ信号jを0セットした後辞書カウンタ信号jを1
だけ増やす(同図ステップS4)。
【0063】次に、内部にnofDCK個の符号辞書信号DC
Kを有する辞書記憶部2から辞書カウンタjが指定する
キーワードと数字からなる符号辞書信号DCK[j]を
読み出し、符号辞書信号DCKの文字列部分W[j]と
i番目のキーワード信号K〔i]とを比較する(同図ス
テップS5)。両者が等しくない場合には、辞書カウン
タjを1だけ増やす(同図ステップS6)。両者が一致
するか、または辞書カウンタjの値が辞書記憶部2に格
納された符号辞書信号の個数nofDiCと等しくなるまで図
7ステップS5〜S7の処理を繰り返す(同図ステップ
S7)。
【0064】キーワード信号K[i]と等しいW[j]
が見つかると、ベクトル信号のj番目の成分V[j]を
1にし(同図ステップS8)、キーワードカウンタ信号
iを1だけ増やす(同図ステップS9)。以下、同様の
処理をキーワードカウンタ信号iがキーワード数信号no
fKs より大きくなるまで実行する(同図ステップ(S1
0)。
【0065】こうして、ベクトル生成部1において、文
字列信号からなるキーワード信号の集合体であるキーワ
ード群信号Ksは、0と1でコード化されたnofDCK個の
成分を持ったベクトル信号Vに変換される。
【0066】次に、肯定信号計算部31は、ベクトル生
成部1からのキーワード群信号Ksに過去にユーザの必
要とした情報に含まれていたキーワードが数多く含まれ
る場合に、大きな値となる肯定信号SYを計算する。こ
の目的のために、肯定信号計算部31は、前記ベクトル
信号Vを受けて、肯定メトリック記憶部5から肯定メト
リック信号MYを読み出し、肯定信号SYを次の式のよ
うに計算する。
【0067】
【数3】
【0068】否定信号計算部32は、ベクトル生成部1
からのキーワード群信号Ksに過去にユーザの不要とし
た情報に含まれていたキーワードが数多く含まれる場合
に、大きな値となる否定信号SNを計算する。この目的
のために、否定信号計算部32は、否定メトリック記憶
部6から否定メトリック信号MNを読み出し、否定信号
SNを次の式のように計算する。
【0069】
【数4】
【0070】肯定メトリック信号MYと否定メトリック
信号MNは、後述するようにキーワード群信号Ksとユ
ーザの応答に基づいて決められる。本発明では、各々の
アドレス記事プロファイル信号(もしくは、各々の「情
報」)に、前記の肯定信号SYと否定信号SNとを対応
させる。この肯定信号SYと否定信号SNを用いて、縦
軸に肯定信号SYをとり横軸に否定信号SNをとった2
次元空間上の1点を定めることができる。つまり、各々
のアドレス記事プロファイル信号(もしくは、各々の
「情報」)を、この2次元の1点に対応させることがで
きるのである。アドレス記事プロファイル信号(もしく
は、各々の「情報」)に対応する点(複数個)、この2
次元空間にプロットすると、その時の分布(アドレス記
事プロファイル信号(もしくは、「情報」)の分布)
は、図8に示したものになる。すなわち、ユーザが必要
とするもの(○で表示)は主に左上部に分布し、ユーザ
が不要とするもの(×で表示)は主に右下部に分布する
ようになる。したがって、図8に示したように適切な係
数Cを1に設定することにより、ユーザが必要とする記
事信号Dと不要な記事信号Dとを分離できる。したがっ
て、上記ように必要性信号をN=SY−SNとすれば、
必要性信号は、ユーザが必要とする情報に対して大きな
値をとるようになる。
【0071】本実施の形態では、傾きを1としたが、こ
れは○と×を良く分離できるものであれば他の値であっ
ても構わない。
【0072】さらに、以下に述べる必要性信号Nは、上
述の2次元空間で左上にある程、すなわち、必要性の高
いと予測される記事信号Dほど大きな値となる。したが
って、必要性信号Nの大きい順に記事信号Dを並べて提
示すれば、ユーザは必要な情報を効率よく手に入れるこ
とができる。必要性信号Nと直交する方向の信頼性信号
Rは、大まかにはキーワード群信号Ksに含まれていた
キーワードのうちどのくらいのキーワード信号が辞書に
含まれていたかを示す信号である。したがって、この信
頼性信号Rの大きさは、情報フィルタが計算した必要性
信号Nがどれだけ信頼できるのかを示す。
【0073】次に、必要性計算部7は、前記肯定信号計
算部31から出力される前記肯定信号SYと前記否定信
号計算部32から出力される前記否定信号SNとを受
け、過去必要であった情報についていたキーワードが多
数あり、不要であった情報についていたキーワードがほ
とんどない時に大きな値となる必要性信号Nを N=SY−SN と計算し、信頼性信号Rを R=SY+SN と計算し、評価済アドレス情報信号出力部45へ送る。
評価済アドレス情報信号出力部45は、アドレス情報信
号読み出し部43からのアドレス情報信号ADPと必要性
信号計算部7からの必要性信号Nと信頼性信号Rとを受け
て、評価済情報信号NRADPを出力する。このようにし
て、情報評価ユニット54は、アドレス記事プロファイ
ル信号ADPを読み込み、評価済情報信号NRADPを出力す
る。
【0074】以上が情報評価ユニット54の動作であ
る。
【0075】次に、図9に学習ユニット52のブロック
構成図を示し説明する。学習ユニット52は、ユーザか
ら入力された教師信号Tを用いて肯定/否定メトリック
信号を修正するメトリック学習を行う部分と、肯定/否
定信号から必要性信号を計算するためのパラメータ、判
定パラメータ信号、を修正する部分からなり、各部分は
学習制御部14によって制御される。
【0076】図9において、19は肯定メトリック記憶
部5に記憶された肯定メトリック信号MYと否定メトリ
ック記憶部6に記憶された否定メトリック信号MNとを
修正するメトリック学習部である。このメトリック学習
部19は、教師信号記憶部13から教師データTDを読
み出し、ベクトル生成部1と同じ機能である学習用ベク
トル生成部20で複数のキーワードをベクトルに変換
し、自己相関行列を計算することで、肯定/否定メトリ
ック信号を修正する。14は学習開始信号LSを受けて
メトリック学習部19を制御する学習制御部である。
【0077】次に、上記のように構成された学習ユニッ
ト52の動作について図10と図11に示したフローチ
ャートと本発明の動作を説明するための概念図とを参照
しながら説明する。図10に学習制御部14の動作につ
いてフローチャートを用いて、詳しく説明する。図10
において、まず、グループインタフェースユニット55
からネットワーク61を介して学習制御部14に学習開
始信号LSが入力されると、学習制御部14は指示信号
LIの待機状態を示す値0から処理中を示す値1に変え
(図10ステップS41)、グループインタフェースユ
ニット55に返す。次に、図11のステップS53に対
応するメトリック学習部19を動作し(同図ステップS
42)、学習処理が終わると学習制御部14の指示信号
LIの値を再び待機中を示す値0にして、グループイン
タフェースユニット44に送り(同図ステップS4
3)、処理を終了する。
【0078】次に、メトリック学習部19がユーザの応
答(教師信号T)とキーワード群信号Ksとを用いて、
肯定/否定メトリック信号を修正する動作を図11のフ
ローチャートを用いて説明する。図11において、メト
リック学習部19は、学習制御部14からメトリック学
習制御信号MLCを受けると(図11ステップS5
1)、肯定メトリック記憶部5から肯定メトリック信号
MYを、否定メトリック記憶部6から否定メトリック信
号MNをそれぞれ読み出し、教師データカウンタcの値
を1にする(同図ステップS52)。
【0079】次に、メトリック学習部19は、次に教師
データ記憶部13からc番目の教師データ信号TD
[c](=(T[c],DP[c])=(T[c],TTL[c],nofKs[c],Ks
[c]))を読み出し(同図ステップS53)、教師デー
タTD[c]の教師信号T[c]を調べる。前記教師信
号T[c]が−1でない場合(T≠−1)には(同図ス
テップS54)、教師データTD[c]のキーワード数
信号nofKs [c]とキーワード群信号Ks[c]とを出
力する(同図ステップS55)。前記教師データTD
[c]のキーワード数信号nofKs [c]とキーワード群
Ks[c]とを受けた学習用ベクトル生成部20は、前
述の情報評価ユニット54のベクトル生成部1と同様の
動作を行い、学習用ベクトル信号LVを出力する(同図
ステップS56)。メトリック学習部19は、前記学習
用ベクトル信号LVを受け、前記教師データTD[c]
の教師信号T[c]がT=1である場合(つまり、ユー
ザが当該情報に興味があると答えた場合)には(同図ス
テップS57)、肯定メトリック信号MYを
【0080】
【数5】
【0081】と修正する(同図ステップS58)。
【0082】この処理により、肯定メトリック信号MY
は、ユーザが必要としたアドレス記事プロファイル信号
ADPについていたキーワード信号(複数)に対して大
きな値を持つようになる。その結果、前述の肯定信号S
Yが、ユーザが必要とする記事信号Dに対して大きくな
るようになる。否定メトリック信号MNも以下のように
同様の処理がなされる。
【0083】前記教師データTD[c]の教師信号T
[c]がT=0である場合つまり、ユーザが当該情報に
興味がないと答えた場合)には、否定メトリック信号M
Nを MN[i][j]=MN[i][j]+LV[i]・L
V[j] (ここで、i,j=1〜nofDiC)と修正する(同図ステ
ップS59)。教師信号T[c]を、T[c]=−1と
リセットする(同図ステップS60)。次に、教師デー
タカウンタの値を c=c+1 と1だけ増やす(同図ステップS61)。カウンタ値c
と教師信号記憶部13に記憶できる教師データ信号数の
最大値nofTDとを比較し(同図ステップS62)、c>no
fTDの場合には同図ステップS63へ、その他の場合に
は同図ステップS53へ進む。
【0084】以下、メトリック学習部19は、同様の動
作を、教師データTD[c]の教師信号T[c]がT
[c]=−1になるとなるまで繰り返す。T[c]=−
1となると、メトリック学習の処理を終了し、メトリッ
ク学習制御信号MLCを学習制御部14に送る。学習制
御部14は、前記メトリック学習信号MLCを受け、学
習制御部指示信号に待機中を示す値にし、処理を終了す
る。
【0085】なお、本実施の形態では、ネットワークを
介した構成としたが、これを一つの装置の中にまとめる
ことも可能である。
【0086】また、肯定メトリック信号MYと否定メト
リック信号MNの学習を忘却の効果を入れた MY[i][j]=α・MY[i][j]+LV[i]
・LV[j] MN[i][j]=β・MN[i][j]+LV[i]
・LV[j] を用いてもよい結果が得られる(ここで、αとβとは、
1より小さい正の数)。
【0087】さらに、文献「情報処理学会技術報告、自
然言語処理101−8(1994.5.27)」などに
記載された文書からキーワード群信号とキーワード数信
号を生成するキーワード生成部を付加する構成をとれ
ば、キーワードが与えられていない情報に対しても適用
できる情報フィルタ装置を構成することができる。
【0088】タイトルがつけられた情報については、タ
イトルを構成する単語をもってキーワードとし、キーワ
ード数信号とキーワード群信号を生成してもよい。加え
て、キーワード信号は、国際特許分類番号など分類記号
を含むようにもしても、本発明の構成を変更する必要は
なく、よい結果を得ることができる。
【0089】本発明の情報フィルタの根幹は、同一のグ
ループに属して情報を収集するメンバーの間で、個人の
興味を反映した個人プロファイルの共同利用を実現した
点にある。これを利用することにより、グループ内での
情報の見落としが減り、なおかつ、従来の技術では、ま
ったくの空の個人プロファイルから開始することしかで
きなかった情報フィルタ装置が、グループのメンバーの
個人プロファイルを初期の個人プロファイルとして利用
できることが可能となる。
【0090】以上のように、本発明の実施の形態1の情
報フィルタ装置によれば、ユーザからの教師信号に基づ
いた学習によって、ユーザの求める「情報」を優先的に
提示することができるだけでなく、さらに、同一のグル
ープに属するユーザの知識を利用し、グループ全体で必
要な「情報」をも効率よく手に入れることができる。こ
れによって、グループで情報検索を行う場合(具体的な
例としては、大学など研究機関の一つの研究室で論文検
索、会社における課もしくはプロジェクトにおける特許
検索)に、自分個人の研究テーマに直接関係した論文
(例えば、ニューラルネットワークの中で連想記憶モデ
ルに関する論文)だけではなく、自分の研究テーマに近
い重要な論文(例えば、ニューラルネットワークの中で
リカレントネットワークの論文だけど研究室メンバーの
多くがよい論文と感じる論文)をも容易に見つけること
ができるようになる。このように、本発明は、従来の情
報フィルタ装置および情報フィルタリング方法の課題を
解決するものであり、複数の人が共同して情報検索を行
う上で、グループ内での情報の見落としが少なくなると
いう優れたグループウエアとしての情報フィルタ装置が
実現される。
【0091】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について、図面を参照しながら説明する。本発明の
実施の形態2は、実施の形態1の構成の学習ユニット5
2を図12に示す構成に置き換えたものであり、他の部
分は、実施の形態1と同じであるので説明および図示を
省略する。
【0092】この学習ユニット52の置き換えにより、
辞書学習部23が辞書記憶部2に記憶された符号辞書信
号DCKが使用者に適応するように更新するものへ、ま
た肯定メトリック信号MYと否定メトリック信号MNを
単純な頻度分布に対応するキーワードの自己相関行列か
ら、情報が必要/不要の出現するキーワードの確率分布
を考慮したものへと情報フィルタ装置は改良される。
【0093】図12に本実施の形態2の情報フィルタ装
置のブロック結線図を示すが、以下の説明では、実施の
形態1の情報フィルタ装置のブロック結線図と異なる構
成についてのみ詳細に説明する。図12において、23
は学習制御部14からの辞書学習信号DLCを受け、辞
書記憶部2の符号辞書信号DCKを更新する辞書学習
部、24は文字列Wと数字Cがキーワード群信号Ksに
含まれていたときに使用者が記事信号Dを必要と解答し
た回数を示す肯定回数PYと、文字列Wがキーワード群
信号Ksに含まれていたときに使用者が記事信号Dを不
要と解答した回数を示す否定回数PNとからなる表をno
fFDCK個有する適応符号辞書信号
【0094】
【数6】
【0095】を記憶した適応符号辞書信号記憶部、25
は使用者が必要と答えた回数を示す全肯定回数信号NY
と、不要と答えた回数を示す全否定回数信号NNとを記
憶する回数記憶部、26は肯定メトリック更新用の1次
肯定メトリック信号MY1を記憶する1次肯定メトリッ
ク記憶部、27は否定メトリック更新用の1次否定メト
リック信号MN1を記憶する1次否定メトリック記憶
部、28は前記肯定回数信号と前記否定回数信号と前記
1次肯定メトリック信号MY1と前記1次否定メトリッ
ク信号MN1とから改良された肯定メトリック信号MY
と否定メトリック信号MNを計算してそれぞれを肯定メ
トリック記憶部5と否定メトリック記憶部6に書き込む
KDメトリック学習部である。
【0096】以上のように構成された情報フィルタ装置
の動作について説明する。なお、動作が実施の形態1と
同様の個所は説明を省略する。情報フィルタ装置の好ま
しい初期状態の一例は、肯定メトリック信号MYと否定
メトリック信号MNとを(nofDCK×nofDCK)零行列、未
読データ記憶部10の未読データURD[i]の全ての
必要性信号N[i](i=1,・・・,nofURD)を使用
するハードウエアが表現可能な最小の値Vmin、教師
データ記憶部13の教師データTD[j]の教師信号T
[j]を全て−1、適応符号辞書信号の文字列Wを全て
ブランク、数字Cを符号辞書信号FDCKの上から順に
1、2、・・・・、nofFDCK 、肯定回数PYと否定回数
PNを0、適応符号辞書に対応して、符号辞書の文字列
も全てブランクとした状態である。
【0097】まず、情報評価ユニット54、評価済情報
書き込み部42、評価済情報記憶部43、ユーザ認証部
44、グループインタフェースユニット55は、実施の
形態1と同じ動作を行い、使用者の応答が付いた教師デ
ータTDを教師データ記憶部13に送る。そして、グル
ープインタフェースユニット55から学習開始信号LSが
学習開始信号入力端子106を通じて入力されると、学
習ユニット52は、以下に述べるような学習を開始す
る。学習制御部14は、前記学習開始信号LSを受け
て、学習制御部指示信号出力端子107から出力される
学習制御部指示信号LIを0から1に変え、処理中を示
す。そして辞書学習信号DLCを辞書学習部23に送
る。
【0098】以下、図13に示したフローチャートを参
照しながら辞書学習部23の動作を説明する。まず、学
習制御部14から辞書学習信号DLCを受けて(図13
ステップS71)、適応符号辞書記憶部24から適応符
号辞書FDCKを最大nofFDCKtmp個の適応符号信号を記
憶できる適応符号信号バッファに読み込み、回数記憶部
25から全肯定回数信号NYと全否定回数信号NNと
を、1次肯定メトリック記憶部26から1次肯定メトリ
ック信号MY1を、1次否定メトリック信号記憶部27
から1次否定メトリック信号MN1を読み出す(同図ス
テップS72)。次に内部の教師データカウンタcの値
を1にし(同図ステップS73)、教師信号記憶部13
から教師データTD[c]を読み出し(同図ステップS
74)、その教師信号T[c]が−1であるか否かを判
定する(同図ステップS75)。
【0099】T[c]≠−1の場合、以下の処理を行
う。まず、内部のキーワード数カウンタiの値を1にセ
ットし(同図ステップS76)、適応符号辞書カウンタ
jの値を1にセットする(同図ステップS77)。次
に、前記文字列W[j]がブランクであるかないかを判
定し(同図ステップS78)、ブランクである場合に
は、前記文字列W[j]を前記キーワード信号TK
[i]で置き換える(同図ステップS79)。ブランク
でない場合には、教師データTD[c]のi番目のキー
ワード信号TK[i]とj番目の適応符号辞書信号FD
CK[j]の文字列W[j]とを比較する(同図ステッ
プS80)。
【0100】前記文字列W[j]がブランクの場合、ま
たは、ブランクでなくかつ前記キーワード信号TK
[i]と前記文字列W[j]が一致した場合、T[c]
の値に応じて以下の処理を行う。T[c]=1の場合
(同図ステップS81)、全肯定信号NYに1を加え
(同図ステップS82)、適応符号辞書信号FDCK
[j]の肯定回数PY[j]に1を加える(同図ステッ
プS83)。T[c]≠1、これはT[c]=0の場合
であるが、全否定信号NNに1を加え(同図ステップS
84))、適応符号辞書信号FDCK[j]の否定回数
PN[j]に1を加える(図ステップS85)。
【0101】前記W[j]がブランクでなくかつ前記キ
ーワード信号TK[i]と前記文字列W[j]が一致し
ない場合、適応符号辞書カウンタjの値を1増やす(同
図ステップS86)。適応符号辞書カウンタjの値が適
応符号辞書信号バッファに記憶できる適応符号信号の数
に1を加えた値nofFDCKtmp+1と比較する(同図ステップ
S87)。適応符号辞書カウンタjの値が、nofFDCKtmp
+1以下の場合、文字列W[j]がブランクかどうかの判
定に戻る。それ以外の場合は、前記キーワードカウンタ
iの値を1だけ増やす(同図ステップS88)。
【0102】前記キーワードカウンタiの値が、前記教
師データTD[c]のキーワード数信号TnofKSに1を加
えた値TnofKs+1と比較して小さい場合(同図ステップS
89)、辞書カウンタjを1にセットし、同様の処理を
行う。それ以外の場合、教師データカウンタcの値を1
だけ増やす(同図ステップS90)。教師データカウン
タcの値と、教師データ数の最大値nofTD に1を加えた
値nofTD+1 とを比較し(同図ステップS91)、教師デ
ータカウンタcの値が小さい場合、次の教師データTD
[c]を読み出して同様の処理を行う。以上の処理が、
全ての教師データTDに対して行われる。
【0103】次に辞書学習部23は、各々の適応符号辞
書信号FDCK[j]に対してキーワードコスト信号K
Dを計算する。このキーワードコスト信号は、文字列W
〔j]がキーワードとして有効であるか否かを判断する
ために用いられる量である。ところで、使用者の不要な
記事信号Dが出現する確率 NN/(NY+NN) と比較して、文字列W[j]が付いている記事信号Dが
使用者にとって不要である場合の確率 PN[j]/(PY[j]+PN[j]) が大きく異なる場合に、大きくなるようなものであれ
ば、文字列W[j]は、情報データDが使用者にとって
不要と判定する上で有効である。同様に、使用者の必要
な記事信号Dが出現する確率 NY/(NY+NN) と比較して、文字列W[j]が付いている記事信号Dが
使用者にとって必要である場合の確率 PY[j]/(PY[j]+PN[j]) が大きく異なる場合に、大きくなるようなものであれ
ば、文字列W[j]は、情報データDが使用者にとって
必要と判定する上で有効である。
【0104】キーワードコスト信号KDは、この性質を
反映している量で有ればなんでもよいが、好ましい例の
一つとして、カルバックダイバージェンスと呼ばれる
【0105】
【数7】
【0106】が考えられる。しかし、これは、そのまま
では、本情報フィルタ装置の初期状態など、全肯定回数
信号NY、全否定回数信号NN、肯定回数PY[j]、
否定回数PN[j]が0のときには、log( )の計算が
できない、 PY[j]+PN[j]≒1 を満たす適応符号辞書信号FDCK[j]のキーワード
コスト信号を過大評価する等不適切な場合がある。これ
を回避する好ましい実施の形態の一つは、キーワードコ
スト信号を
【0107】
【数8】
【0108】とするものである。ここで、εは0でのわ
り算、log0を避けるための小さな正の値を持つパラメー
タである。パラメータPCは、3から10程度の値とす
るとよい。
【0109】次に、適応符号辞書信号FDCK[j]の
文字列W[j]と肯定回数PY[j]と否定回数PN
[j]とをキーワードコスト信号KDの大きい順に並べ
替える(同図ステップS92)。このとき、適応符号辞
書FDCK[j]の数字C[j]には、最初の並び順が
残っている。これを利用して、1次肯定メトリック信号
MY1とC[j]から、C[i]、C[j]の値がとも
に符号辞書DCKの数nofDCKより小さい場合、 M[i][j]=MY1[C[i]][C[j]],
i,j=1、・・nofDCK その他の場合は、i=jの場合は、 M[i][i]=PY[C[i]], i,=1、・・
nofDCK i≠jの場合は、 M[i][j]=0, i,j=1、・・nofDCK とした上で、 MY1[i][j]=M[i][j]、i,j=1、・
・nofDCK と1次肯定メトリック信号MY1の置き換えを行う。1
次否定メトリック信号MN1に対しても、同様の置き換
えを行う(同図ステップS93)。そして、適応符号辞
書信号バッファ内の適応符号辞書FDCK[j]の数字
C[j]を C[j]=j、j=1、・・・、nofFCKtmp と置き換える。
【0110】以上の処理を終えると、辞書学習部23
は、適応符号辞書バッファ内の適応符号辞書FDCKの
上位nofDCK個の文字列W[j]と数字C[j]を辞書記
憶部2に書き込み、適応符号辞書バッファ内の適応符号
辞書信号FDCK[j]の上位nofFDCK 個を適応符号辞
書記憶部24に書き込み、全肯定回数信号NYと全否定
回数信号NNを回数記憶部25に書き込み、1次肯定メ
トリック信号MY1を1次肯定メトリック信号記憶部2
6に1次否定メトリック信号MN1を1次否定メトリッ
ク信号記憶部27に書き込む(同図ステップS94)。
最後に、辞書学習信号DCLを学習制御部14に戻し
(同図ステップS95)、処理を終了する。
【0111】次に、前記学習制御部14は、KDメトリ
ック学習部28にメトリック学習制御信号MLCを送
る。前記メトリック学習制御信号MLCを受けたKDメ
トリック学習部28は、まず、1次肯定メトリック記憶
部26から1次肯定メトリック信号MY1を、1次否定
メトリック記憶部27から1次否定メトリック信号MN
1をそれぞれ読み出す。
【0112】次に、KDメトリック学習部28は、教師
データカウンタcの値を1にする。教師データ記憶部1
3からc番目の教師データ信号TD[c]を読み出し、
教師データTD[c]の教師信号T[c]を調べる。前
記教師信号T[c]が−1でない場合(T≠−1)に
は、教師データTD[c]のキーワード数信号nofKs
[c]とキーワード群信号Ks[c]とを出力する。前
記教師データTD[c]のキーワード数信号nofKs
[c]とキーワード群Ks[c]とを受けた学習用ベク
トル生成部20は、前述した実施の形態1の情報評価ユ
ニット54のベクトル生成部1と同様の動作を行い、学
習用ベクトル信号LVを出力する。KDメトリック学習
部28は、前記学習用ベクトル信号LVを受け、前記教
師データTD[c]の教師信号T[c]がT=1である
場合には、1次肯定メトリック信号MY1を MY1[i][j]=MY1[i][j]+LV[i]
・LV[j] (ここで、i,j=1〜nofDiC)と修正する。前記教師
データTD[c]の教師信号T[c]がT=0である場
合には、1次否定メトリック信号MN1を MN1[i][j]=MN1[i][j]+LV[i]
・LV[j] (ここで、i,j=1〜nofDiC)と修正する。教師デー
タカウンタの値を c=c+1 と1だけ増やす。
【0113】以下、KDメトリック学習部28は、同様
の動作を、教師データTD[c]の教師信号T[c]が
T[c]=−1になるかまたはc=nofTD となるまで繰
り返す。T[c]=−1またはc=nofTD となると、1
次肯定メトリック信号MY1と1次否定メトリック信号
MN1の学習を終える。
【0114】次に、回数記憶部25から全肯定回数信号
NYと全否定回数信号NNを読み出し、1次肯定メトリ
ック信号MY1と1次否定メトリック信号MN1とを用
いて肯定メトリック信号MYを計算する。こうして計算
される肯定メトリック信号MY、否定メトリック信号M
Nは、キーワードコスト信号KDと同様、計算される肯
定信号SYと否定信号SNが、使用者の不要な記事信号
Dが出現する確率 NN/(NY+NN) と比較して、文字列W[j]が付いている記事信号Dが
使用者にとって不要である場合の確率 PN[j]/(PY[j]+PN[j]) が大きく異なる場合に、大きくなるようなものであり、
使用者の必要な情報データDが出現する確率 NY/(NY+NN) と比較して、文字列W[j]が付いている記事信号Dが
使用者にとって必要である場合の確率 PY[j]/(PY[j]+PN[j]) が大きく異なる場合に、大きくなるようなものであると
いった性質を持っていれば、他のものでもよい。これを
満たす好ましいのは、肯定メトリック信号MYを
【0115】
【数9】
【0116】と計算し、否定メトリック信号MNを
【0117】
【数10】
【0118】と計算する。ここで、εは0でのわり算、
log0を避けるための小さな正の値を持つパラメータであ
る。
【0119】そして、更新された1次肯定メトリック信
号MY1を1次肯定メトリック信号記憶部26に、更新
された1次否定メトリック信号MN1を1次否定メトリ
ック信号記憶部27に、新たに計算された肯定メトリッ
ク信号MYを肯定メトリック記憶部5へ、新たに計算さ
れた否定メトリック信号MNを否定メトリック記憶部6
へ書き込む。
【0120】以上で、KDメトリック学習部28は、メ
トリック学習の処理を終了し、メトリック学習制御信号
MLCを学習制御部14に送る。学習制御部14は、K
Dメトリック学習部28からのメトリック学習制御信号
MLCを受けて、学習制御部指示信号LIを1から0に
変え、処理を終了する。
【0121】一度、以上の処理が行われると、辞書記憶
部2の符号辞書が空でなくなるので、情報評価ユニット
54から出力される必要性信号N、信頼性信号Rは、0
でなくなり、使用者の必要性の高い情報データが、グル
ープインタフェースユニット55の表示するリストの上
位に現れるようになる。
【0122】以後、上記処理を繰り返すことにより、使
用者が必要とする情報か否かを判定するために有効なキ
ーワードが優先的に辞書記憶部2に記憶されるようにな
り、小規模な辞書であっても、精度の高い情報フィルタ
リングが可能となる。
【0123】なお、1次肯定メトリック信号MY1と1
次否定メトリック信号MN1の学習を忘却の効果を入れ
た MY1[i][j]=α・MY1[i][j]+LV
[i]・LV[j] MN1[i][j]=α・MN1[i][j]+LV
[i]・LV[j] を用いてもよい結果が得られる。(ここで、αは、1よ
り小さい正の数)もしくは、MY1[i][j]または
MN1[i][j]のいずれかが一定値をこえた場合
に、 MY1[i][j]=MY1[i][j]/2 MN1[i][j]=MN1[i][j]/2 として、信号のオーバーフローを防ぐように構成するこ
とは、実施上好ましい。これは、適応符号辞書信号FD
CK[j]の肯定回数PY[j]と否定回数PN
[j]、および全肯定回数信号NYと全否定回数NNに
ついても同様である。
【0124】さらに、文献「情報処理学会技術報告、自
然言語処理101−8(1994.5.27)」などに
記載された文書からキーワード群信号とキーワード数信
号を生成するキーワード生成部を付加する構成をとれ
ば、キーワードが与えられていない情報に対しても適用
できる情報フィルタ装置を構成することができる。
【0125】また、タイトルがつけられた情報について
は、タイトルを構成する単語をもってキーワードとし、
キーワード数信号とキーワード群信号を生成してもよ
い。加えて、キーワード信号は、国際特許分類番号など
分類記号を含むようにもしても本発明の構成を変更する
必要はなく、よい結果を得ることができる。
【0126】本実施の形態2のように、ユーザが必要と
する情報の出現確率を用いて情報の必要性信号Nを計算
する情報フィルタ装置において課題となっていた問題、
すなわち、情報検索になれていないユーザは、自分にと
って必要な情報のみ「必要」と回答し、不要な情報につ
いては無視するために、ユーザが必要とする情報の出現
確率が1となってしまうという問題は、ユーザが「必
要」もしくは「不要」だけしか入力しない状態では、ユ
ーザが必要とする情報の出現確率NY/(NY+NN)
を0もしくは1でない値、例えば0.5とすることによ
り解決することができる。
【0127】以上のように、本実施の形態による情報フ
ィルタによれば、ユーザからの教師信号に基づいた学習
によって、ユーザの必要とする情報に対しては、必要性
信号が大きな値を取るようになり、その結果、表示装置
等には、ユーザにとって必要性が高い情報が優先的に表
示されるようになる。
【0128】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。本実施の形態3は、実施の形態
1または実施の形態2の構成における計算量およびメモ
リ量を、各メトリック信号を2次元の行列から1次元の
ベクトルとすることで、削減するものである。以下、本
実施の形態3の動作を実施の形態1を参照して説明す
る。
【0129】本実施の形態では、肯定スコア信号SY
は、
【0130】
【数11】
【0131】となり、否定スコア信号SNは、
【0132】
【数12】
【0133】となる。また、教師データTD[c]の教
師信号T[c]がT=1である場合には肯定メトリック
信号MYの更新式は、 MY1[i]=MY1[i]+LV[i] (ここで、i=1〜nofDiC)前記教師データTD[c]
の教師信号T[c]がT=0である場合には、否定メト
リック信号MNは、 MN1[i]=MN1[i]+LV[i] (ここで、i,j=1〜nofDiC)と更新される。その他
は、実施の形態1と同様である。
【0134】なお、本実施の形態を採用する場合、辞書
にキーワードの積(AND)などキーワード検索式含む
ように構成することにより、キーワードの共起をベクト
ル信号Vに反映させることは、非常に好ましい。また、
この方法は、実施の形態2についても同様の方法で変更
できる。
【0135】
【発明の効果】以上のように、本発明は、情報に割り振
られた複数のキーワードをベクトルに変換する手段と、
このベクトルと使用者からの教師信号を用いてスコアを
計算する手段と、このスコアから必要性と信頼性を計算
する手段とを備え、スコア計算部がスコアを計算する際
に用いるメトリックを使用者から与えられる情報の必要
/不要という単純な評価をもとに計算し、情報をユーザ
の必要度にしたがって並べ、ユーザに対して必要性の高
い情報から順に提供することにより、初心者にも精度の
高い情報を得ることができる。
【0136】更に、複数のユーザからなるグループ単位
で利用できるようにすることで、個々のユーザの情報の
見落としを防ぎ、個人プロファイルの初期化を容易に行
うことのできる使用者にとって必要性の高く情報の取り
出し易い情報フィルタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置のブ
ロック結線図
【図2】グループインタフェースの表示画面(初期状
態)の一例を示す図
【図3】グループインタフェースの表示画面(学習処理
後)の一例を示す図
【図4】グループインタフェースの表示画面(学習処理
後)の一例を示す図
【図5】グループインタフェースの表示画面(学習処理
後)の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置の情
報評価ユニットのブロック結線図
【図7】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置のベ
クトル生成部の動作のフロー図
【図8】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置の判
定面学習部の動作の模式図
【図9】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置の学
習ユニットのブロック結線図
【図10】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置の
学習制御部の動作のフロー図
【図11】本発明の実施の形態1の情報フィルタ装置の
メトリック学習部の動作のフロー図
【図12】本発明の実施の形態2の情報フィルタ装置の
学習ユニットのブロック結線図
【図13】本発明の実施の形態2の情報フィルタ装置の
辞書学習部の動作のフロー図
【符号の説明】
1 ベクトル生成部 2 辞書記憶部 3 スコア計算部 5 肯定メトリック記憶部 6 否定メトリック記憶部 7 必要性信号計算部 13 教師データ記憶部 14 学習制御部 19 メトリック学習部 20 学習用ベクトル生成部 23 辞書学習部 24 適応符号辞書記憶部 25 回数記憶部 26 1次肯定メトリック記憶部 27 1次否定メトリック記憶部 28 KDメトリック学習部 31 肯定信号計算部 32 否定信号計算部 40 情報書き込み部 41 情報記憶部 42 アドレス情報信号記憶部 43 アドレス情報信号読み出し部 44 ユーザ認証部 45 評価済みアドレス情報信号出力部 50 情報フィルタリングユニット 52 学習ユニット 54 情報評価ユニット 55 グループインタフェースユニット 56〜59 適応型グループ情報フィルタユニット 60、61 ネットワーク 106 入力端子 107 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−288683(JP,A) 神場 他,ユーザプロファイル管理エ ージェントの提案と試作,情報処理学会 研究報告,日本,社団法人情報処理学 会,1997年 1月16日,Vol.97,N o.2,p.1−8(97−HI−70− 1) 宮原 他,協調フィルタリングにおけ る個人の興味領域の表現とその獲得法, 電子情報通信学会技術研究報告,日本, 社団法人電子情報通信学会,1997年 1 月22日,Vol.96,No.453,p. 15−22(AI96−32) 神場,パーソナル電子新聞,NEC技 報,日本,株式会社NECクリエイティ ブ,1996年 7月30日,Vol.49,N o.7,p.11−16 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06F 12/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報評価手段へのアクセス認否と個人プ
    ロファイルの書き換えの認否とを使用者毎に設定登録し
    制御するユーザ認証部とを有するグループ情報フィルタ
    ユニット装置であって、前記情報評価手段はアクセスが
    許可されたとき情報が使用者にどれほど必要とされてい
    るか使用者の興味を反映した前記個人プロファイルを用
    いて計算される該情報の必要性信号を出力することを特
    徴とするグループ情報フィルタユニット装置
  2. 【請求項2】 ユーザ認証部の設定登録は、ユーザまた
    はシステム管理者の少なくとも一方が登録することを特
    徴とする請求項1に記載のグループ情報フィルタユニッ
    ト装置。
  3. 【請求項3】 個人プロファイルは、提示された情報に
    対し自分の興味の有無(教師信号)を入力し、前記教師
    信号を用いて使用者の個人の興味を反映した個人プロフ
    ァイルを作成する学習手段とを有することを特徴とする
    請求項1記載のグループ情報フィルタユニット装置。
  4. 【請求項4】 個人プロファイルは、少なくとも使用者
    が興味有りとする情報(必要な情報)から構成される肯
    定メトリック信号と使用者が興味無しとする情報(不要
    な情報)から構成される否定メトリック信号とを有する
    ことを特徴とする請求項3記載のグループ情報フィルタ
    ユニット装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つ以上の請求項1乃至4の
    いずれかに記載のグループ情報フィルタユニット装置
    と、前記複数のグループ情報フィルタユニット装置から
    の情報と必要性信号から前記情報のグループの必要性を
    示すグループの必要性信号を求めるグループインタフェ
    ースユニット装置とを有することを特徴とする情報フィ
    ルタ装置。
  6. 【請求項6】 グループインタフェースユニット装置
    は、グループの必要性信号を求める際に、ユーザ自身の
    個人プロファイルを含むグループに属するユーザの個人
    プロファイルを選択して利用することを特徴とする請求
    項5記載の情報フィルタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
宮原 他,協調フィルタリングにおける個人の興味領域の表現とその獲得法,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,1997年 1月22日,Vol.96,No.453,p.15−22(AI96−32)
神場 他,ユーザプロファイル管理エージェントの提案と試作,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,1997年 1月16日,Vol.97,No.2,p.1−8(97−HI−70−1)
神場,パーソナル電子新聞,NEC技報,日本,株式会社NECクリエイティブ,1996年 7月30日,Vol.49,No.7,p.11−16

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