JP3503553B2 - スペクトラム拡散通信方法 - Google Patents

スペクトラム拡散通信方法

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JP3503553B2 JP35016599A JP35016599A JP3503553B2 JP 3503553 B2 JP3503553 B2 JP 3503553B2 JP 35016599 A JP35016599 A JP 35016599A JP 35016599 A JP35016599 A JP 35016599A JP 3503553 B2 JP3503553 B2 JP 3503553B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイレクトシーケ
ンス(DS:Direct Sequence)−スペ
クトラム拡散(SS:Spread Spectru
m)通信方式を適用する固定衛星通信システム、移動体
衛星通信システム、固定陸上無線通信システム、陸上移
動体通信システム、無線LANシステム、構内無線通信
システム等の全ての無線通信システム、又は、光ファイ
バ、同軸ケーブル等の有線を用いて情報伝送を行う全て
の有線通信システムに適用される。また、スペクトラム
拡散処理を施すデータ信号の変調方式として4相位相変
調(QPSK)方式、復調方式として遅延検波方式を適
用するシステムにおいて利用される。
【0002】
【従来の技術】限定された通信帯域幅内でスペクトラム
拡散通信システムの高速化を図る方法として、全ての同
時通信局に共通に与えられた1つの疑似ランダム符号だ
けを用いて多元接続を行う方法(CFO−SSMA方
式:Carrier Frequency Offse
t−Spread Spectrum Maltipl
eAccess Method)が開示(特開平5−2
68189、角谷、篠永、「スペクトラム拡散通信シス
テム」)されている。本方法は、複数の送信局が同一の
疑似ランダム符号を用いて各々独立のディジタル情報を
スペクトラム直接拡散変調し、図12のように複数搬送
波の中心周波数を互いに異なるようにし、信号波の占有
周波数帯域を互いに重なるよう設定して受信側に送信す
ることを特徴としている。このとき、各送信局が互いに
情報伝送速度の整数倍の周波数分だけ離れた搬送波周波
数を利用すれば、受信側では搬送波の中心周波数が既知
な所望波を帯域通過フィルタで抽出することにより、他
信号波の影響を受けずに所望する情報を受信、復調する
ことが理想的に可能となる。
【0003】図15はCFO−SSMA方式を適用した
無線システムの送受信機構成例であり、同時送信局数が
nの場合を示している。図において、301−1−30
1−nは2進符号化された各通信局の情報信号、302
−1−302−nは情報信号と疑似ランダム符号を2進
乗算する変調器、303−1−303−nは情報信号の
スペクトラムを拡散するための疑似ランダム(PN:P
seudo Noise)符号系列、304−1−30
4−nは302−1−302−nで得られたベースバン
ド信号に対して305−1−305−nで与えられる搬
送波を変調する変調器、305−1−305−nは搬送
波を与える局部発振器、306−1−306−nは変調
信号から送信に必要な周波数成分を取り出す帯域通過フ
ィルタを各々表している。スペクトラム拡散通信方式は
有線通信システム、無線通信システムともに用いること
ができ、307はそれらの伝送媒体中で個々の信号が多
重される様子を表している。また、308は受信信号か
ら復調に必要な周波数成分を取り出す帯域通過フィル
タ、309は周波数変換器であり、310は周波数変換
のための局部発信器、311は帯域制限された信号から
送信された情報を得る復調器、312は復調器により得
られた情報信号を各々表している。
【0004】前記のように、CFO−SSMA方式は互
いに信号波の中心周波数を情報伝送速度の整数倍だけ離
して通信を行うため、スペクトラム拡散通信システムに
おいて同一の疑似ランダム符号を用いた場合でも、各通
信局が互いに干渉を与えることなく双方向ともに通信を
行うことができる。従って、疑似ランダム符号の数が制
限されているシステムにおいても、各送信局からの信号
波の中心周波数を情報伝送速度の整数倍だけずらすこと
により疑似ランダム符号の再利用を行うことができ、限
られた周波数帯域幅内において同時通信を行うことので
きる局数を大幅に増加させることができる。更に、各通
信局は同一の疑似ランダム符号を使用するため通信装置
の装置規模を小型化することも可能となる。しかしなが
ら、CFO−SSMA方式では、各送信局から同時送信
されるスペクトラム直接拡散変調波群のタイミングが受
信側で一致した状態でなければ理想的に干渉のない通信
を行うことができない。すなわち、各送信局からのスペ
クトラム直接拡散変調波が受信側において同期が取れた
状態で受信されなければ、各送信局からの信号が互いに
干渉を引き起こし、伝送路の回線品質を大きく劣化させ
るという課題が存在する。
【0005】上記課題を克服する方法として、搬送波周
波数間隔が情報伝送速度を単位とする周波数量の整数倍
となる複数の通信チャネルの1つの複合通信チャネルと
見なし、個々の通信局からはその複合通信チャネルを用
いて情報伝送を行うことにより、搬送波周波数間隔が情
報伝送速度を単位とする周波数量の整数倍となる通信チ
ャネル間のタイミング制御誤差を発生させることなく、
通信局あたりの情報伝送速度の高速化、並びに高品質な
通信回線の提供が図れる通信チャネル多重化方法を用い
ることを特徴とする方式(CFO−SS方式:Carr
ier Frequency Offset−Spre
ad Spectrum Maltiple Acce
ss Method)が開示(特開平10−10777
1、石川、篠永、小林「スペクトラム拡散通信方式」)
されている。
【0006】図16はCFO−SS方式を適用した無線
システムの送信機構成例を示しており、複合通信チャネ
ルを構成する通信チャネル数がn、すなわち、同時送信
を行うチャネル数がnの場合を示している。図におい
て、401は通信局から送信する情報データ系列、40
2はシリアルなデータ系列をn個の出力端子に順次繰り
返し分配するシリアル−パラレル変換器、403−1−
403−nは各通信チャネルごとに変調される情報デー
タ系列、404−1−404−nは情報信号と405の
PN符号発生器から出力される406−1−406−n
の疑似ランダム符号とを2進乗算する変調器、406−
1−406−nは情報信号のスペクトラムを拡散するた
めの疑似ランダム符号系列、407−1−407−nは
各通信チャネルごとに伝送されるスペクトラム拡散され
たベースバンド信号、408−1−408−nは404
−1−404−nで得られたベースバンド信号407−
1−407−nを各通信チャネルの搬送波周波数f1−
fnに応じて変調をかける変調器、409−1−409
−nは各通信チャネルの搬送波周波数f1−fnを与え
る局部発振器、410−1−410−nは変調操作によ
り高周波領域に周波数変換されたスペクトラム拡散信
号、411−1−411−nは変調信号から送信に必要
な周波数成分を取り出す帯域通過フィルタ、412−1
−412−nは各帯域通過フィルタから出力されるスペ
クトラム拡散信号、413は各通信チャネルのスペクト
ラム拡散信号412−1−412−nを合成する信号合
成器、414は信号合成器413の出力信号であるスペ
クトラム拡散合成信号、415はスペクトラム拡散合成
信号の送信電力を増幅する共通増幅器、416は共通増
幅器415により電力増幅されたスペクトラム拡散合成
信号、417は通信帯域幅外輻射を削除するための帯域
制限フィルタ、418は帯域制限フィルタ417の出力
信号を各々表している。スペクトラム拡散通信方式は有
線通信システム、無線通信システムともに用いることが
でき、418のスペクトラム拡散合成信号はそれらの伝
送媒体を介して別の通信局に伝送される。
【0007】図17はCFO−SS方式を適用した無線
システムの受信機構成例を示しており、複合通信チャネ
ルを構成する通信チャネル数がn、すなわち、同時送信
を行うチャネル数がnの場合を示している。図におい
て、421は別の通信局から送信された複合通信チャネ
ル受信信号、422は雑音除去用の受信フィルタ、42
3は受信フィルタ422の出力信号、424は復調器を
安定した状態で動作させるための自動利得制御器(AG
C)、425はAGCの出力信号、426−1−426
−nは複合通信チャネルを構成する各通信チャネルの搬
送波周波数f0−fnを受信機の整合フィルタ431−
1−431−nの中心周波数f0に周波数変換するため
の周波数変換器、427−1−427−nは各通信チャ
ネルの中心周波数f1−fnに対応する周波数を発生す
る局部発振器、428−1−428−nは周波数変換さ
れた各通信チャネルの中間周波受信信号、429−1−
429−nは周波数拡散帯域幅外に存在する雑音成分を
除去するための帯域通過フィルタ、430−1−430
−nは帯域通過フィルタの出力信号、431−1−43
1−nはスペクトラム拡散信号から情報信号成分だけを
抽出する整合フィルタ、432−1−432−nは各通
信チャネルごとのSAW整合フィルタ出力信号、433
−1−433−nはSAW整合フィルタ出力信号をベー
スバンド信号に変換するための遅延検波回路、434−
1−234−nは433−1−433−nの遅延検波回
路の出力信号、435−1−435−nは遅延検波出力
信号に含まれている高調波信号成分を除去し、情報信号
成分のみを抽出するための低域通過フィルタ、436−
1−436−nは情報信号成分を含むベースバンド信
号、437−1−437−nは遅延検波出力信号のピー
クポイント(判定ポイント)におけるデータ信号を判定
するための判定器、438−1−438−nは各通信チ
ャネルごとに得られた判定データ系列、439は438
−1−438−nの判定データ系列を元の連続データ系
列に変換するためのパラレル−シリアル変換器、440
は439のパラレル−シリアル変換器から出力される情
報データ系列を各々表している。
【0008】一般に、スペクトラム拡散信号から情報信
号成分を抽出する方法として、拡散符号系列で重みづけ
られた整合フィルタが利用されるが、その出力波形は鋭
い三角パルス状の中間周波数信号となる。ここで、整合
フィルタ出力信号の包絡線信号、又は整合フィルタ出力
信号に遅延検波を施して得られる遅延検波出力波形のピ
ークポイントを検出し、そのポイントと同じタイミング
でデータ判定を行っているが、データ判定を行うタイミ
ングが受信希望波信号のピーク電圧レベルポイントから
ずれている場合、受信信号の判定誤り率特性が大きく劣
化する。そのため、送信側からデータ伝送が開始された
直後に、受信側では受信信号の判定誤り率特性が最良と
なる最適判定タイミングを捕捉し、受信側と送信側のタ
イミング同期を確立させる必要がある。更に、データ伝
送を継続して行うためには、受信側と送信側のタイミン
グ同期を保持するための追尾機能が別途必要となる。
【0009】従来のスペクトラム拡散通信システムを対
象とするタイミング捕捉・追尾方法としては、受信信号
の電圧レベルが事前に規定した閾値を超えた瞬間に希望
波信号が受信されているものと推定し、その時刻を判定
タイミングと規定する方法が簡易なシステムとして知ら
れている。しかしながら、このような方式では、雑音や
隣接チャネルからの干渉信号等の影響により受信信号レ
ベルが閾値を超えるような場合においても希望波信号パ
ルスが受信されたものと誤判定し、かつ、誤判定された
データが真の情報データ系列に挿入されてしまうため、
誤判定後のデータがバースト的に全て誤るといった問題
が発生する。
【0010】前記のような問題を回避するため、通常は
伝送速度と同じ周期性を有する時間窓を設定し、その時
間窓の区間においてのみ閾値を超える受信信号パルスを
検出する方法(タイムウインドウ方式)が知られている
(参考:田中、小川、衣笠、椰、武井、「省電力型SS
通信用LSIの開発」、電子情報通信学会スペクトラム
拡散研究会、SST95−77等)。この方式では、図
13に示すように、希望波パルス信号が時間窓区間にお
いて事前に設定された閾値を超え、かつ、最大となるサ
ンプリングポイントを最適判定タイミングと判断し、そ
の時刻を新たな時間窓の中心点として設定するように構
成されている。このように時間窓を設定することによ
り、雑音や隣接チャネルからの干渉信号等の影響により
発生する信号パルスの誤検出確率を大幅に低下させるこ
とが可能となる。但し、上記のタイムウインドウ方式で
は、希望波パルス信号のシンボルタイミング捕捉後に初
めて有効となるが、通常は送信データ信号の先頭に付加
されているタイミング捕捉用プリアンブルデータ区間に
おいて試行錯誤的にタイミング検出を行うことにより、
初期タイミング捕捉は容易に可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したCFO−SS
MA方式、及びCFO−SS方式では、整合フィルタの
出力波形、並びに遅延検波器の出力波形は、複数のスペ
クトラム拡散信号を多重化して同時伝送するために、図
14に示すように希望波信号のピーク点以外にも大きな
波形変動が生じてしまう。すなわち、CFO−SSMA
方式、及びCFO−SS方式では、データ判定タイミン
グとなる希望波のピーク点については、多重化する複数
のスペクトラム拡散信号間で直交関係が成り立つため、
互いに干渉し合うことはないが、希望波のピーク点以外
では、直交性の関係が成り立たないため、他のスペクト
ラム拡散信号からの干渉信号成分が具体的に波形レベル
として発生する。従って、CFO−SSMA方式、及び
CFO−SS方式に従来のタイミング捕捉・追尾方法を
適用した場合、希望波ピークと干渉ピークの何れが真の
判定タイミングであるか判定することができず、干渉信
号によるピークレベルを誤って判定タイミングとして捕
捉してしまう可能性が高い。この場合、タイムウインド
ウ自体も誤った判定タイミングを中心として設定される
ため、連続的な誤りが発生してしまう。
【0012】更に、時間窓内で最大となるピークレベル
を検出し、そのポイントを中心として時間窓を毎シンボ
ルごとに再設定するタイミング追尾方法の場合、送信系
フィルタの帯域制限や伝送路歪み(多重反射波)、雑音
の影響により、希望波パルス信号のピーク点が時間軸上
で前後に移動する(ジッタが発生する)ため、時間窓の
中心点と希望波パルス信号のピークポイントとの間の時
間誤差が時間経過とともに積算されて行く。そのため、
伝送路の歪みの状態によっては希望波ピークパルス信号
が時間窓から容易に外れるケースが多発し、タイミング
追尾状態が保持できなくなるとともに、受信データの判
定誤りがバースト的に生じるという問題が発生する。
【0013】本発明は、複数のスペクトラム拡散信号を
互いにデータシンボル速度で規定される周波数量の整数
倍だけ離れた搬送波周波数を用いて多重化するスペクト
ラム拡散通信システムにおいて、受信側のタイミング捕
捉・追尾精度を高め、かつ、伝送路の歪みにより発生す
るジッタの影響を回避するタイミング捕捉・追尾方法に
関するものである。
【0014】 この目的を達成するために、本発明によ
るスペクトラム拡散通信方法は、送信側について、デー
タシンボル速度及びシンボルタイミングが同一で、独立
のデータ系列からなる複数のデータ信号をそれぞれ、同
一の疑似ランダム符号系列により直接拡散方式で変調す
る段階と、互いに前記データシンボル速度で規定される
周波数量の整数倍だけ離れた搬送波周波数を、各拡散信
号の中心周波数として多重化する段階と、拡散多重化信
号を同時伝送する段階とを有するスペクトラム拡散通信
方法であって、受信側について、前記拡散多重化信号に
対して、Nシンボル分(Nは2以上の自然数)のデータ
シンボル時間長からなる時間幅を単位として、前記Nシ
ンボル分の受信データ毎に、有意な受信信号が存在して
いるか否かを判定する第1の段階と、前記有意な受信信
号が存在していると判定した時点から、最大値を示す時
間位置である判定タイミングが正しく捕捉できたか否か
を判定する第2の段階と、前記判定タイミングが正しく
捕捉できたと判定した時点から、前記判定タイミングを
中心とする時間窓について、他の判定タイミングに変更
して追尾するか、前記第2の段階の判定タイミングを維
持するか、又は、前記有意な受信信号が存在していない
と判定した際に前記第1の段階に戻る、いずれかを行う
第3の段階とを有することを特徴とする
【0015】 本発明の他の実施形態によれば、送信側
について、変調する段階が位相変調方式を用いており、
受信側について、第1の段階の前段に、拡散多重化信号
を遅延検波方式で復調する段階を更に有することも好ま
しい。
【0016】 本発明他の実施形態によれば、第1の段
階は、情報データ系列のデータシンボル長及び同一の時
間長を演算周期として、Nシンボル分の受信データに対
して遅延検波出力信号レベルの絶対値の平均値若しくは
加算値を1シンボル時間長にわたって連続的に計算し、
該平均値若しくは加算値の最大値が、事前に設定した閾
値レベルTh1をNシンボル時間長のブロック単位で連
続A回超えた場合に有意な受信信号が存在しているもの
と判断する。第2の段階は、受信信号が存在しているも
のと判断した時刻を起点として、その時刻における最新
の最大値を示す時間位置を判定タイミングと仮定し、該
判定タイミング位置における演算結果が、事前に設定し
た閾値レベルTh2をNシンボル時間長のブロック単位
で連続B回超えた場合に、判定タイミングが正しく捕捉
できたものと判断する。第3の段階は、判定タイミング
が正しく捕捉できたものと判断した時刻以降について
は、Nシンボル時間長のブロック単位で、最新の判定タ
イミングを中心とする時間窓を設定する。該時間窓内に
おいて得られる遅延検波出力信号レベルの絶対値の平均
値若しくは加算値の最大値が、事前に設定した閾値レベ
ルTh3を超えた場合には、該最大値を示す時間位置を
最適判定タイミングと判断して判定タイミングを変更
し、該閾値レベルTh3を該最大値が下回った場合に
は、前回と同じ時間位置を判定タイミングとして継続し
て利用し、該最大値が該閾値レベルTh3をNシンボル
時間長のブロック単位で連続C回下回った場合には、拡
散多重化信号の受信が終了したものと判断する。その
後、最初の段階に戻るように構成される。
【0017】本発明の他の実施形態によれば、データシ
ンボル速度RのM倍(Mは任意の自然数)のサンプリン
グ速度S(S=R×M)で受信信号のサンプリングを行
い、任意の1データシンボル時間長内のサンプリングポ
イントに対して、M個からなるサンプリング番号を順に
付与し、Nシンボル時間長のブロック単位で行う演算処
理及び判定処理の全てを、該サンプリング番号を付与さ
れたサンプリングポイントに対して行うことも好まし
い。
【0018】本発明の他の実施形態によれば、サンプリ
ング速度RをM/L(LはM>Lとなる任意の自然数)
に低減し、該データシンボル速度RのM/L倍のサンプ
リング速度T(T=R×M/L)で受信信号のサンプリ
ングを行い、該受信信号のサンプリング出力信号をL分
岐することによりL個の並列受信サンプリング信号に変
換し、サンプリング間隔1/TをL分割した時間長1/
(T×L)を遅延量の最小単位とする遅延回路を該並列
受信サンプリング信号に対して各々配置し、該並列受信
サンプリング信号が互いに1/(T×L)の時間長だけ
時間軸上で互いにオフセットするような関係を形成す
る。次に、任意の1データシンボル時間長内のサンプリ
ングポイントに対して、M個からなるサンプリング番号
を該L個の並列受信サンプリング信号に対して順に付与
し、Nシンボル時間長のブロック単位で行う演算処理及
び判定処理の全てを、該サンプリング番号を付与された
サンプリングポイントに対して行うことも好ましい。
【0019】 本発明のスペクトラム拡散通信方法は、
送信側について、データシンボル速度及びシンボルタイ
ミングが同一で、独立のデータ系列からなる複数のデー
タ信号をそれぞれ、同一の疑似ランダム符号系列により
直接拡散方式であって、且つ、位相差変化量0、π/
2、π、3π/2に対して各々00、01、11、10
の符号を割り当てる差動符号化を施したQPSK方式で
変調する段階と、互いに前記データシンボル速度で規定
される周波数量の整数倍だけ離れた搬送波周波数を、各
拡散信号の中心周波数として多重化する段階と、拡散多
重化信号を同時伝送する段階とを有し、前記同時伝送す
るH個(H=2m+1,mは任意の正整数)の拡散信号
に対しては、搬送波周波数の低い順からm個までの拡散
信号のプリアンブルデータとして、11の符号の繰り返
しパターンを設定し、残りの(m+1)個の拡散信号の
プリアンブルデータとしては、01の繰り返しパターン
を設定することにより、搬送波周波数が周波数の低い順
から(m+1)番目となる拡散信号の遅延検波出力信号
の絶対値がタイミング再生に適した波形となるように
し、受信側について、タイミング捕捉用のプリアンブル
データとして、前記拡散多重化信号の複数の拡散信号の
うち、ある特定の搬送波周波数を中心周波数とする拡散
信号の受信信号波形が、タイミング再生に適した復調波
形となるように、事前に各拡散信号に割り当てるプリア
ンブルデータを設定する段階を有することを特徴とす
【0020】 本発明の他の実施形態によれば、信側
について、プリアンブルデータを設定する段階の前段
に、拡散多重化信号を遅延検波方式で復調する段階を更
に有することも好ましい。
【0021】
【0022】本発明方式のように、CFO−SSMA方
式、及びCFO−SS方式を適用する通信システムにお
いて、Nシンボル分のデータシンボル時間長からなる時
間幅を単位として、遅延検波出力信号レベルの絶対値の
平均化処理(又は加算処理)を施すことにより、隣接す
るスペクトラム拡散信号からの干渉信号により発生する
サイドローブ区間における激しい波形変動を抑圧し、希
望波ピークレベルのみを有効波形として抽出することが
できる。すなわち、希望波ピーク点では、送信する情報
データ系列パターンによらず常時アイが開くため、平均
化処理を施すシンボル数Nの値によらず希望波ピーク点
における演算結果がと理想的に一定となるが、その他の
時間区間においては波形の上下変動が激しく生じるた
め、平均化処理を施すシンボル数Nの値が増加するにつ
れて、波形変動が抑圧されて希望波ピークレベルよりも
小さな平均値レベルとなる。従って、平均化処理後の出
力波形の最大値検出を行った場合、容易に希望波ピーク
点をデータ判定タイミングとして正確に検出することが
可能となる。
【0023】また、受信信号検出モード、タイミング捕
捉モード、タイミング追尾モード、受信待機モードとい
った4種類の状態間を、各々独立の保護段数と受信レベ
ル閾値を事前に設定して遷移させ、かつ、タイミング追
尾モードでは時間窓を設定して最大値検出を実施し、毎
Nシンボルブロックごとに時間窓の中心位置を更新する
ことにより、送信系フィルタの帯域制限や伝送路歪み
(マルチパスフェージング)、雑音等の影響により発生
する希望波パルス信号の時間変動(ジッタ)の影響を吸
収し、正確なタイミング追尾状態を常時保持することが
可能となる。これにより、従来のタイミング捕捉・追尾
方法で問題となっていたバースト誤りの影響を回避する
ことができ、常時安定した通信回線を提供することが可
能となる。
【0024】更に、ディジタル回路の演算処理能力や消
費電力に制限がある場合、サンプリング周波数を低減さ
せ、その最小サンプリング間隔よりも時間幅の小さな遅
延回路を別途用意し、分岐回路により同一の並列信号に
変換されたサンプリング信号群に対して各々独立の遅延
量を挿入し、前述のタイミング捕捉・追尾方法を適用す
ることにより、高速サンプリング時と同等の精度でタイ
ミング捕捉及びタイミング追尾を可能とすることができ
る。
【0025】更に、タイミング捕捉用のプリアンブルパ
ターンとして、各スペクトラム拡散信号ごとに特定の符
号パターンを事前に設定し、同時伝送することにより、
ある搬送波周波数を中心周波数とするスペクトラム拡散
信号の遅延検波出力波形において、希望波ピーク点以外
の時間区間(サイドローブ区間)で発生する他のスペク
トラム拡散信号群からの干渉信号成分を抑圧することが
できる。本発明方式であるタイミング捕捉・追尾方法を
適用した場合、サイドローブ区間の抑圧効果によりタイ
ミング捕捉時間を大幅に短縮できる、すなわち、プリン
ブルデータシンボル数を削減が図れるため、パケット信
号のヘッダー区間に割り当てる時間幅を短縮し、通信回
線のスループット特性を改善することが可能となる。ま
た、希望波ピーク点の検出精度を高めることができるた
め、誤ったタイミングに追尾する確率を大幅に低下さ
せ、バースト誤りの発生頻度を抑えることが可能とな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本発明によるスペクトラム
拡散通信方法のタイミング捕捉・追従方法及びプリアン
ブルデータ設定方法について、その実施例を以下に示
す。
【0027】 図14に示すように、CFO−SSMA
方式、及びCFO−SS方式を適用する無線システムで
は、複数のスペクトラム拡散信号を同時伝送するため、
受信機の整合フィルタ出力には希望波信号のレベルピー
ク点221以外に隣接するスペクトラム拡散信号の相関
干渉信号がサイドローブ区間222においてランダムに
発生する。この干渉波信号の影響の回避を主たる目的と
して、本発明方式では全ての演算・判定処理を図1に示
すように5のNシンボルブロック単位(N=2以上の
ンボル)で実施する。このNシンボルブロック単位で
の操作は、プリアンブル区間1、ユニークワードシンボ
ル区間2、データシンボル区間3から構成される1パケ
ットフレーム区間4の全体にわたって実施される。この
操作により、図14に示した希望波信号のレベルピーク
点221以外のサイドローブ区間222に発生する干渉
波信号を抑圧し、タイミング捕捉時に干渉波信号を希望
波信号と誤って捕捉する確率を低減することができる。
更に、雑音や送信信号の帯域制限、マルチパス等の影響
により変動する希望波信号のピークレベル変動も等化す
ることができ、最適サンプリングポイント(判定タイミ
ング)の検出精度を高めることが可能となる。以下、発
明方式について、具体的に説明する。尚、実施例ではデ
ータシンボル速度を1Mシンボル/秒、サンプリング周
波数を44MHzとしている。このとき、1シンボルあ
たり44サンプリング行うことになる。
【0028】図2は、サンプリング番号と受信信号の時
間軸上での関係を表しており、11は1シンボル区間
長、12は希望波信号の相関ピークレベル、15は任意
の時刻13を先頭として繰り返し付与されるサンプリン
グ番号のシンボル周期を各々表している。ここで、サン
プリング番号の先頭は任意の時刻13に設定され、以
後、44MHzの速度でサンプリングが行われるととも
に、各サンプリング値に対して14のサンプリング番号
0−43が順次付与される。次に、各サンプリング番号
における受信レベル値がNシンボルブロック5にわたっ
て計算され、その平均値の最大値(0−43番の何れ
か)が事前に設定したスレッショルドレベルを超えるか
どうかの判断により、タイミング捕捉・追従が行われ
る。
【0029】次に、図3及び図4に、本発明によるサン
プリング周波数低減方法、並びに最適サンプリングポイ
ント選択方法につき示す。図3は、44MHzサンプリ
ングと22MHzサンプリングとのサンプリング位置及
びサンプリング番号の差異を示しており、21は1シン
ボル区間長、22は希望波信号の相関ピークレベル、2
5は任意の時刻を起点とするシンボル周期、23はサン
プリング周波数が44MHzの場合のサンプリング番
号、24はサンプリング周波数が22MHzの場合のサ
ンプリング番号を各々表している。ここで、サンプリン
グ番号の起点は同一時刻となっており、44MHzサン
プリング時の偶数番目のサンプリング番号が22MHz
サンプリング時のサンプリング番号と重複している。
【0030】図4は、本発明による最適サンプリングポ
イント選択方法の概念図を表しており、受信信号を2分
岐する場合について実施例を示している。図において、
受信信号31は遅延処理を施されない受信信号32と、
Ts/2(Tsはサンプリング周期)遅延回路を通過さ
せた受信信号33に分岐される。各受信信号は、各々独
立にサンプリング番号34、35の各サンプリングポイ
ントにおいてNシンボルブロックにわたる絶対値平均が
演算され、最大値36、37が検出される。次に、最大
値36、37のレベル比較を行い、大きなレベルを示す
サンプリング番号が最適サンプリングポイントと判定す
る。このように受信信号をL分岐し、サンプリング周期
のL分の1を最小時間量としてL個の遅延回路を設定
し、絶対値平均値の最大値検出を行うことにより、高速
サンプリング時と同程度のサンプリング精度を保ったま
まサンプリング周波数を低減することができる。
【0031】 図5−9は、本発明によるタイミング捕
捉・追尾方法の実施例を表しており、受信信号の有無を
判断するキャリア検出モード、キャリア検出時から判定
タイミングを検出するタイミング捕捉モード、検出した
判定タイミングの時間的な変動を追尾するタイミング追
尾モードから構成される。まず最初に、キャリア検出モ
ードからタイミング捕捉モードへの移行手順を状態遷移
図として図5に示す。図において、キャリア検出モード
初期状態41を起点として、任意のサンプリング番号に
おけるNシンボルにわたる絶対値平均の最大値が事前に
設定されたスレッショルドレベルTh1を超えてキャリ
ア検出と判定され、かつ、後方保護段数45−1−45
−Aに相当するA回連続してキャリア検出43−1−4
3−Aが続いた時点でタイミング捕捉モード2に移行
する。一方、状態遷移の途中でキャリア不検出44−0
−44−(A−1)が確認されるとキャリア検出モード
初期状態41に戻り、カウンター値がリセットされる。
この方法を採用することにより、プリアンブル区間の先
頭において発生するAGCによるレベル変動の影響を回
避することができる。ここで、A回目については、Nシ
ンボルブロックにわたって計算された各サンプリング番
号の絶対値平均の最大値を示すサンプリング番号を検出
し、そのポイントを判定タイミングとして設定する。
【0032】 次に、タイミング捕捉モードからタイミ
ング追尾モードへの移行手順を状態遷移図として図6に
示す。図において、タイミング捕捉初期状態51を起点
として、キャリア検出モードのA回目に決定された絶対
値平均の最大値が得られたサンプリング番号において、
後方保護段数55−1−55−Bに相当するB回連続し
て絶対値平均がスレッショルドレベルTh2を超えた場
合(53−1−53−B)、シンボルタイミングが捕捉
されたものと判断し、タイミング追モード52に移行
する。尚、状態遷移の途中で絶対値平均の最大値がスレ
ッショルドレベルTh2を下回った場合(54−0−5
4−(B−1))、タイミング捕捉モード初期状態51
に戻り、カウンター値をリセットする。この方法を採用
することにより、判定タイミングの精度を高めることが
できる。
【0033】プリアンブル区間だけで判定タイミングを
決定した場合、マルチパスや雑音による伝搬路特性の変
動や発振器の周波数変動等の影響による最適判定タイミ
ング変動に対応できないため、本発明によるタイミング
追尾機能が必須となる。図7は、タイミング追尾モード
におけるの時間窓72の設定方法を表しており、時間窓
72は判定タイミング77を中心として前方窓サンプリ
ング数FF(74)、後方窓サンプリング数BB(7
3)から構成される。この時間窓72に含まれるサンプ
リング番号4−6の中で、絶対値平均が最大レベル71
となる番号5を判定タイミングとして選定する。尚、時
間窓の中心点については、Nシンボルごとに得られた最
適判定タイミングと一致するように更新する。また、タ
イミング追尾モードでは時間窓72の区間のみにおいて
演算処理を行うことにより、演算処理量、消費電力等の
削減が可能である。
【0034】次に、タイミング追尾モードにおける状態
遷移を図8に示す。図に示すように、タイミング追尾モ
ード83では87−1から87−CまでのC段の前方保
護段数が用意されており、絶対値平均の最大値が事前に
設定されたスレッショルドレベルTh3を下回る度に、
85−1−85−Cのように前方保護段数カウンタが1
つずつカウントアップされる。一方、絶対値平均の最大
値がスレッショルドレベルTh3を上回ると前方保護段
数カウンタが84−1−84−(C−1)のように、1
つずつカウントダウンされて安定状態84−0に戻る
が、再び下回るとカウンタがさらに1つカウントアップ
する。以後、この操作が繰り返されてカウンタが保護段
数Cに達したとき、回線状態が悪いものと判断してキャ
リア検出モード初期状態81に移行する。
【0035】最後に、キャリア検出状態からキャリア不
検出状態に移行する瞬間を認識することによりフレーム
エンドを検出する方法につき、状態遷移図として図9に
示す。なお、シャドウイング等の影響により、極端に回
線品質が劣化した場合にはキャリア検出モード初期状態
91に移行し、タイミング捕捉モード93を経てタイミ
ング追尾モード94に移行するため、これら手順とは独
立に、キャリア検出モードを常時動作させる必要があ
る。図9に示すように、キャリア検出モードでは97−
1−97−DまでのD段の前方保護段数を考え、キャリ
ア不検出となると前方保護段数カウンタが96−1−9
6−Dに示すように1つずつカウントアップされる。こ
こで、キャリア検出となる度に前方保護段数カウンタが
1つずつカウントダウンされて安定状態に戻るが、キャ
リア不検出となるとカウンタがさらに1つカウントアッ
プする。以後、この操作が繰り返されてカウンタが保護
段数Dに達したとき、フレームエンド(キャリア無入力
状態)と判断してキャリア検出モード初期状態に移行す
る。
【0036】次に、本発明によるプリアンブルデータの
設定方法の実施例につき示す。尚、一例としてスペクト
ラム拡散信号波を5波多重化する場合について説明す
る。図14では、多重化するスペクトラム拡散信号波の
データを独立、かつ、ランダムとしていたため、サイド
ローブ区間222において大きな干渉波レベルが発生し
ていたが、各スペクトラム拡散信号波で伝送するデータ
パターンをある特定の系列の組み合わせとすることによ
り、サイドローブ区間の干渉レベルを抑圧することが可
能となる。
【0037】図10は、各スペクトラム拡散信号で伝送
するプリアンブルデータを、 スペクトラム拡散信号1:11111111・・・ スペクトラム拡散信号2:11111111・・・ スペクトラム拡散信号3:01010101・・・ スペクトラム拡散信号4:01010101・・・ スペクトラム拡散信号5:01010101・・・ として設定した場合のアイ・ダイアグラム特性を表した
ものである。ここで、スペクトラム拡散信号1−5は、
搬送波周波数の低い順に並べており、拡散符号系列とし
てBarker符号の11ビット系列、位相変調方式と
して位相差変化量0、π/2、π、3π/2に対して各
々00、01、11、10の符号を割り当てる差動符号
化を施したQPSK方式、伝送速度を2Mbit/s、
搬送波周波数間隔を2MHzとした場合における遅延検
波出力波形の同相位相成分を示したものである。また、
図の横軸は正規化されたシンボル時間103、縦軸は遅
延検波出力信号の絶対値レベル104を各々示してい
る。図において、希望波信号のピークレベル101以外
のサイドローブ区間102において、干渉波レベルが抑
圧されてレベル変動が小さくなっていることが確認でき
る。これにより、プリアンブル区間における迅速なタイ
ミング捕捉時間が可能となり、プリアンブル区間を短縮
してスループット特性を改善することができる。
【0038】 最後に、本発明によるタイミング捕捉・
追尾方法の回路構成例を図11に示す。図において、1
11は受信信号、112は帯域制限用の受信フィルタ、
113は帯域制限フィルタ112の出力信号、114は
周波数変換用のローカル周波数発振器、115は乗算
器、116は乗算器115の出力信号、117は高周波
成分除去用の低域通過フィルタ、118は低域通過フィ
ルタ117の出力信号、119はスペクトラム拡散信号
から位相変調信号成分を抽出するための整合フィルタ、
120は整合フィルタ119の出力信号、121は位相
変調信号の復調用遅延検波回路、122及び125は遅
延検波回路121の出力信号、123はデータ判定用の
判定回路、124は判定出力データ、126は遅延検波
出力信号125の絶対値レベルを検出するための絶対値
検出回路、127は絶対値検出回路126の出力信号、
128は絶対値レベル信号128のサンプリングを行う
サンプリング回路、129はサンプリング回路128か
ら出力されるサンプリング信号、130はサンプリング
周波数を発生するサンプリング周波数発振器、131は
サンプリング周波数発振器130の出力信号、132は
Nシンボルブロックにわたって受信信号の絶対値レベル
の平均値を検出するためのNシンボルブロック平均化処
理回路、133はNシンボルブロック平均化処理回路1
32の出力信号、134は受信信号の絶対値レベルの平
均値が最大となるサンプリング番号を検出する最大値サ
ンプリングポイント検出回路、135は最大値サンプリ
ングポイント検出回路から出力された最大値レベル信号
及びそのサンプリング番号情報、136は事前に設定し
た閾値138との最大値レベル信号135との大小比較
を行う比較回路、137はキャリア検出モード、タイミ
ング捕捉モード、タイミング追尾モードのモード切替を
行い、かつ、各モードに必要となるパラメータを設定す
るモード切替回路、138はモード切替回路137にお
いて設定する閾値、139はモード切替回路において設
定する保護段数をカウントする保護段数カウンタ、14
0はモード切替回路137から出力される閾値信号、1
41は比較回路から出力される比較結果出力信号、14
2は比較回路136において閾値138を上回った場合
に出力される最大値レベル信号のサンプリング番号、1
43は最大値レベル信号のサンプリング番号から判定タ
イミング用のクロック信号を再生する判定タイミングク
ロック再生回路、144は判定タイミングクロックをリ
セットするためのリセット信号、145は時間窓の設定
値をリセットするためのリセット信号、146は判定タ
イミングクロック再生回路から出力される判定タイミン
グ信号、147は時間窓設定用のサンプリング番号情
報、148はサンプリング番号情報147から時間窓を
設定する時間窓設定回路、149はタイミング追尾モー
ドにおいて設定する時間窓に関する情報信号、150は
タイミング捕捉・追尾回路を各々表している。本実施例
によるタイミング捕捉・追尾方法を適用することによ
り、本発明方式を実用回路として実現することが可能と
なる。
【0039】
【発明の効果】(1)CFO−SSMA方式、及びCF
O−SS方式を適用する通信システムにおいて、隣接す
るスペクトラム拡散信号からの干渉信号により発生する
サイドローブ区間における激しい波形変動を抑圧し、希
望波ピークレベルのみを有効波形として抽出することが
できる。 (2)希望波ピーク点をデータ判定タイミングとして容
易、かつ、正確に検出することが可できる。 (3)送信系フィルタの帯域制限や伝送路歪み(マルチ
パスフェージング)、雑音等の影響により発生する希望
波パルス信号の時間変動(ジッタ)の影響を吸収し、正
確なタイミング追尾状態を常時保持することが可能とな
る。 (4)従来のタイミング捕捉・追尾方法で問題となって
いたバースト誤りの影響を回避することができ、常時安
定した通信回線を提供することが可能となる。 (5)高速サンプリング時と同等の精度を保った状態で
サンプリング周波数を低減させることが可能であり、デ
ィジタル回路の演算処理量を抑え、消費電力を削減する
ことができる。 (6)ある搬送波周波数を中心周波数とするスペクトラ
ム拡散信号の遅延検波出力波形において、希望波ピーク
点以外の時間区間(サイドローブ区間)で発生する他の
スペクトラム拡散信号群からの干渉信号成分を抑圧する
ことができ、タイミング捕捉時間を大幅に短縮できる。 (7)プリンブルデータシンボル数の削減が図れるた
め、パケット信号のヘッダー区間に割り当てる時間幅を
短縮し、通信回線のスループット特性を改善することが
できる。 (8)希望波ピーク点の検出精度を高めることができる
ため、誤ったタイミングに追尾する確率を大幅に低下さ
せ、バースト誤りの発生頻度を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におけ
る演算処理単位となるシンボルブロックの実施例を示す
図である。
【図2】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におい
て定義するサンプリング番号と復調信号との関係を表す
図である。
【図3】本発明によるサンプリング周波数低減方法にお
いて定義するサンプリング番号と復調信号との関係を表
す図である。
【図4】本発明によるサンプリング周波数低減方法の実
施例を示す図である。
【図5】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におけ
るキャリア検出モードからタイミング捕捉モードへの状
態遷移の実施例を示す図である。
【図6】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におけ
るタイミング捕捉モードからタイミング追尾モードへの
状態遷移の実施例を示す図である。
【図7】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におけ
る時間窓設定方法の実施例を示す図である。
【図8】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におけ
るタイミング追尾モードの状態遷移の実施例を示す図で
ある。
【図9】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法におけ
るキャリア検出モードの状態遷移の実施例を示す図であ
る。
【図10】本発明によるプリアンブルデータ設定方法に
よって改善される復調波形の実施例を示す図である。
【図11】本発明によるタイミング捕捉・追尾方法を実
現する回路構成の実施例を示す図である。
【図12】本発明が対象とする搬送波周波数オフセット
−スペクトラム拡散多元接続方式、及び搬送波周波数オ
フセット−スペクトラム拡散通信方式におけるスペクト
ラム拡散信号波のチャネル多重化法を示す図である。
【図13】従来のタイミング捕捉・追尾方法における時
間窓設定方法を示す図である。
【図14】本発明が対象とする搬送波周波数オフセット
−スペクトラム拡散多元接続方式、及び搬送波周波数オ
フセット−スペクトラム拡散通信方式における遅延検波
出力信号の実施例を示す図である。
【図15】本発明が対象とする搬送波周波数オフセット
−スペクトラム拡散多元接続方式における送受信機構成
法の実施例を示す図である。
【図16】本発明が対象とする搬送波周波数オフセット
−スペクトラム拡散通信方式における送信機構成法の実
施例を示す図である。
【図17】本発明が対象とする搬送波周波数オフセット
−スペクトラム拡散通信方式における受信機構成法の実
施例を示す図である。
【符号の説明】
1 プリアンブル区間 2 ユニークワードシンボル区間 3 データシンボル区間 4 1パケットフレーム区間 5 Nシンボルブロック 11 1シンボル区間長 12 希望波信号の相関ピークレベル 13 サンプリング開始時刻 14 サンプリング番号 15 サンプリング番号のシンボル周期 21 1シンボル区間長 22 希望波信号の相関ピークレベル 23 サンプリング番号 24 サンプリング番号 25 サンプリング番号のシンボル周期 31 受信信号 32 遅延処理を施されない受信信号 33 遅延回路を通過させた受信信号 34 サンプリング番号 35 サンプリング番号 36 Nシンボルにわたる絶対値平均の最大値 37 Nシンボルにわたる絶対値平均の最大値 41 キャリア検出モード初期状態 42 タイミング捕捉モード 43−1〜43−A キャリア検出に伴う状態遷移 44−0〜44−(A−1) キャリア不検出に伴う状
態遷移 45−1〜45−A 後方保護の各段数における状態 51 タイミング捕捉モード初期状態 52 タイミング追尾モード 53−1〜53−B 最大値が閾値を上回った場合の状
態遷移 54−0〜54−(B−1) 最大値が閾値を下回った
場合の状態遷移 55−1〜55−B 後方保護の各段数における状態 60 データ判定回路 61 プリアンブル区間 62 ユニークワードシンボル区間 63 データシンボル区間 64 1パケットフレーム区間 65 Nシンボルブロック 66 希望波信号の相関ピークレベル 68 1シンボル区間長 69 サンプリング番号 70 1シンボル時間長 71 絶対値平均レベルの最大値レベル 72 時間窓 73 後方窓サンプリング数 74 前方窓サンプリング数 81 キャリア検出モード初期状態 82 タイミング捕捉モード 83 タイミング追尾モード 84−0〜84−(C−1) 最大値が閾値を上回った
場合の状態遷移 85−1〜85−C 最大値が閾値を下回った場合の状
態遷移 86 前方保護段数Cにカウンタ値が到達した場合の遷
移経路 87−1〜87−C 前方保護の各段数における状態 91 キャリア検出モード初期状態 92 キャリア検出モード 93 タイミング捕捉モード 94 タイミング追尾モード 95−0〜95−(D−1) キャリア検出に伴う状態
遷移 96−1〜96−D キャリア不検出に伴う状態遷移 97−1〜97−D 前方保護の各段数における状態 98 前方保護段数Dにカウンタ値が到達した場合の遷
移経路 101 希望波信号のピークレベル 102 サイドローブ区間 103 正規化シンボル区間 104 振幅レベル 111 受信信号 112 帯域制限フィルタ 113 帯域制限フィルタ出力信号 114 ローカル周波数発振器 115 乗算器 116 乗算器出力信号 117 低域通過フィルタ 118 低域通過フィルタ出力信号 119 整合フィルタ 120 整合フィルタ出力信号 121 遅延検波回路 122 遅延検波回路出力信号 123 判定回路 124 判定出力データ 125 遅延検波回路出力信号 126 絶対値検出回路 127 絶対値検出回路出力信号 128 サンプリング回路 129 サンプリング信号 130 サンプリング周波数発振器 131 サンプリング周波数信号 132 Nシンボルブロック平均化処理回路 133 Nシンボルブロック平均化処理回路出力信号 134 最大値サンプリングポイント検出回路 135 最大値レベル信号及びサンプリング番号情報 136 比較回路 137 モード切替回路 138 閾値 139 保護段数カウンタ 140 閾値信号 141 比較結果出力信号 142 最大値レベル信号のサンプリング番号情報 143 判定タイミングクロック再生回路 144 判定タイミングリセット信号 145 時間窓設定値リセット信号 146 判定タイミング信号 147 時間窓設定用サンプリング番号情報 148 時間窓設定回路 149 時間窓情報信号 150 タイミング捕捉・追尾回路 201−1〜201−n スペクトラム拡散信号 202−1〜202−n 搬送波周波数 203 搬送波周波数間隔 204 周波数軸 205 電力密度 211 整合フィルタ出力波形 212 復調信号の最大値 213 サンプリングポイント 214 サンプリング間隔 215 ウインドウ幅 221 希望波信号のレベルピーク点 222 サイドローブ区間 223 1シンボル区間長 224 遅延検波出力信号の相対電圧レベル 300−1〜300−n 情報データ系列 301−1〜301−n 変調器 302−1〜302−n 疑似ランダム符号 303−1〜303−n 変調器 304−1〜304−n 局部発振器 305−1〜305−n 帯域通過フィルタ 306 伝搬路モデルを表す合成器 307 帯域通過フィルタ 308 局部発振器 309 周波数変換器 310 復調器 311 判定データ系列 312 自動利得制御回路 401 情報データ系列 402 シリアル−パラレル変換器 403−1〜3−n 情報データ系列 404−1〜4−n 変調器 405 PN符号発生器 406−1〜406−n PN(疑似ランダム)符号系
列 407−1〜407−n スペクトラム拡散信号 408−1〜408−n 変調器 409−1〜409−n 局部発振器 410−1〜410−n スペクトラム拡散高周波信号 411−1〜411−n 帯域通過フィルタ 412−1〜412−n 帯域通過後スペクトラム拡散
高周波信号 413 信号合成器 414 スペクトラム拡散合成信号 415 共通増幅器 416 スペクトラム拡散合成信号 417 帯域制限用フィルタ 418 スペクトラム拡散合成送信信号 421 複合通信チャネル受信信号 422 受信フィルタ 423 受信フィルタ出力信号 424 自動利得制御器(AGC) 425 AGC出力信号 426−1〜426−n 周波数変換器 427−1〜427−n 局部発振器 428−1〜428−n 中間周波受信信号 429−1〜429−n 帯域通過フィルタ 430−1〜430−n 帯域通過フィルタ出力信号 431−1〜431−n 整合フィルタ 432−1〜432−n 整合フィルタ出力信号 433−1〜433−n 遅延検波回路 434−1〜434−n 遅延検波出力信号 435−1〜435−n 低域通過フィルタ 436−1〜436−n 低域通過フィルタ出力信号 437−1〜437−n 判定器 438−1〜438−n 判定データ系列 439 パラレル−シリアル変換器 440 情報データ系列
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−107771(JP,A) 特開 平10−98412(JP,A) 特開 平11−17652(JP,A) 特開 平10−308689(JP,A) 特開 平8−307314(JP,A) 特開 平5−327688(JP,A) 特開 平10−308730(JP,A) 特開 平11−41141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713 H04L 7/00 H04L 27/227

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側について、データシンボル速度及
    びシンボルタイミングが同一で、独立のデータ系列から
    なる複数のデータ信号をそれぞれ、同一の疑似ランダム
    符号系列により直接拡散方式で変調する段階と、互いに
    前記データシンボル速度で規定される周波数量の整数倍
    だけ離れた搬送波周波数を、各拡散信号の中心周波数と
    して多重化する段階と、拡散多重化信号を同時伝送する
    段階とを有するスペクトラム拡散通信方法であって、 受信側について、前記拡散多重化信号に対して、Nシン
    ボル分(Nは2以上の自然数)のデータシンボル時間長
    からなる時間幅を単位として、前記Nシンボル分の受信データ毎に、有意な受信信号が
    存在しているか否かを判定する第1の段階と、 前記有意な受信信号が存在していると判定した時点か
    ら、最大値を示す時間位置である判定タイミングが正し
    く捕捉できたか否かを判定する第2の段階と、 前記判定タイミングが正しく捕捉できたと判定した時点
    から、前記判定タイミングを中心とする時間窓につい
    て、他の判定タイミングに変更して追尾するか、前記第
    2の段階の判定タイミングを維持するか、又は、前記有
    意な受信信号が存在していないと判定した際に前記第1
    の段階に戻る、いずれかを行う第3の段階とを有する
    とを特徴とするスペクトラム拡散通信方法。
  2. 【請求項2】 前記送信側について、前記変調する段階
    が位相変調方式を用いており、 前記受信側について、前記第1の段階の前段に、前記拡
    散多重化信号を遅延検波方式で復調する段階を更に有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散
    通信方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の段階は、前記情報データ系列
    のデータシンボル長及び同一の時間長を演算周期とし
    て、Nシンボル分の受信データに対して遅延検波出力信
    号レベルの絶対値の平均値若しくは加算値を1シンボル
    時間長にわたって連続的に計算し、該平均値若しくは加
    算値の最大値が、事前に設定した閾値レベルTh1をN
    シンボル時間長のブロック単位で連続A回超えた場合に
    有意な受信信号が存在しているものと判断するものであ
    り、 前記第2の段階は、 前記受信信号が存在しているものと
    判断した時刻を起点として、その時刻における最新の最
    大値を示す時間位置を判定タイミングと仮定し、該判定
    タイミング位置における演算結果が、事前に設定した閾
    値レベルTh2をNシンボル時間長のブロック単位で連
    続B回超えた場合に、判定タイミングが正しく捕捉でき
    たものと判断するものであり、 前記第3の段階は、 前記判定タイミングが正しく捕捉で
    きたものと判断した時刻以降については、Nシンボル時
    間長のブロック単位で、最新の判定タイミングを中心と
    する時間窓を設定し、該時間窓内において得られる遅延
    検波出力信号レベルの絶対値の平均値若しくは加算値の
    最大値が、事前に設定した閾値レベルTh3を超えた場
    合には、該最大値を示す時間位置を最適判定タイミング
    と判断して判定タイミングを変更し、該閾値レベルTh
    3を該最大値が下回った場合には、前回と同じ時間位置
    を判定タイミングとして継続して利用し、該最大値が該
    閾値レベルTh3をNシンボル時間長のブロック単位で
    連続C回下回った場合には、拡散多重化信号の受信が終
    了したものと判断するものであることを特徴とする請求
    項2に記載のスペクトラム拡散通信方法。
  4. 【請求項4】 データシンボル速度RのM倍(Mは任意
    の自然数)のサンプリング速度S(S=R×M)で受信
    信号のサンプリングを行い、任意の1データシンボル時
    間長内のサンプリングポイントに対して、M個からなる
    サンプリング番号を順に付与し、前記Nシンボル時間長
    のブロック単位で行う演算処理及び判定処理の全てを、
    該サンプリング番号を付与されたサンプリングポイント
    に対して行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の
    スペクトラム拡散通信方法。
  5. 【請求項5】 サンプリング速度RをM/L(LはM>
    Lとなる任意の自然数)に低減し、該データシンボル速
    度RのM/L倍のサンプリング速度T(T=R×M/
    L)で受信信号のサンプリングを行い、該受信信号のサ
    ンプリング出力信号をL分岐することによりL個の並列
    受信サンプリング信号に変換し、サンプリング間隔1/
    TをL分割した時間長1/(T×L)を遅延量の最小単
    位とする遅延回路を該並列受信サンプリング信号に対し
    て各々配置し、該並列受信サンプリング信号が互いに1
    /(T×L)の時間長だけ時間軸上で互いにオフセット
    するような関係を形成し、 任意の1データシンボル時間長内のサンプリングポイン
    トに対して、M個からなるサンプリング番号を該L個の
    並列受信サンプリング信号に対して順に付与し、前記N
    シンボル時間長のブロック単位で行う演算処理及び判定
    処理の全てを、該サンプリング番号を付与されたサンプ
    リングポイントに対して行うことを特徴とする請求項4
    に記載のスペクトラム拡散通信方法。
  6. 【請求項6】 送信側について、データシンボル速度及
    びシンボルタイミングが同一で、独立のデータ系列から
    なる複数のデータ信号をそれぞれ、同一の疑似ランダム
    符号系列により直接拡散方式であって、且つ、位相差変
    化量0、π/2、π、3π/2に対して各々00、0
    1、11、10の符号を割り当てる差動符号化を施した
    QPSK方式で変調する段階と、互いに前記データシン
    ボル速度で規定される周波数量の整数倍だけ離れた搬送
    波周波数を、各拡散信号の中心周波数として多重化する
    段階と、拡散多重化信号を同時伝送する段階とを有し、
    前記同時伝送するH個(H=2m+1,mは任意の正整
    数)の拡散信号に対しては、搬送波周波数の低い順から
    m個までの拡散信号のプリアンブルデータとして、11
    の符号の繰り返しパターンを設定し、残りの(m+1)
    個の拡散信号のプリアンブルデータとしては、01の繰
    り返しパターンを設定することにより、搬送波周波数が
    周波数の低い順から(m+1)番目となる拡散信号の遅
    延検波出力信号の絶対値がタイミング再生に適した波形
    となるようにし、 受信側について、タイミング捕捉用のプリアンブルデー
    タとして、前記拡散多重化信号の複数の拡散信号のう
    ち、ある特定の搬送波周波数を中心周波数とする拡散信
    号の受信信号波形が、タイミング再生に適した復調波形
    となるように、事前に各拡散信号に割り当てるプリアン
    ブルデータを設定する段階を有することを特徴とするス
    ペクトラム拡散通信方法。
  7. 【請求項7】 記受信側について、前記プリアンブル
    データを設定する段階の前段に、前記拡散多重化信号を
    遅延検波方式で復調する段階を更に有することを特徴と
    する請求項6に記載のスペクトラム拡散通信方法。
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