JP3501453B2 - イオン交換膜電解槽 - Google Patents

イオン交換膜電解槽

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JP3501453B2
JP3501453B2 JP2003098900A JP2003098900A JP3501453B2 JP 3501453 B2 JP3501453 B2 JP 3501453B2 JP 2003098900 A JP2003098900 A JP 2003098900A JP 2003098900 A JP2003098900 A JP 2003098900A JP 3501453 B2 JP3501453 B2 JP 3501453B2
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眞二 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオン交換膜電解槽
に関するものであり、電極間の間隔を所定の大きさに保
持することが可能なイオン交換膜電解槽に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】水溶液の電気分解に用いる電解槽におい
ては、電気分解に要する電圧は各種の要因によって左右
される。なかでも陽極と陰極との間の間隔が電解槽電圧
に大きく影響を及ぼす。そこで、電極間の間隔を小さく
し、電解槽電圧を低下させて電気分解に要するエネルギ
ー消費量を低下させることが行なわれている。食塩水の
電気分解に使用するイオン交換膜電解槽等においては、
陽極、イオン交換膜、陰極の三者を密着状態に配置して
電解槽電圧を低下させているが、電極面積が数平方メー
トルにも達する大型の電解槽では、陽極、陰極を剛性の
部材によって電極室に結合した場合には、両電極をイオ
ン交換膜に密着させて電極間隔を小さくして所定の値に
保持することは困難であった。
【0003】そこで、陽極または陰極の少なくともいず
れか一方に可撓性の部材を使用して電極間の間隔を調整
可能とした電解槽が提案されている。可撓性の部材を電
極間の間隔を小さくする手段として使用した各種の電解
槽が提案されており、金属の細線の織布、不織布、網等
からなる可撓性の部材を多孔性の電極基体上に配置した
電極が提案されている。これらの電極は、可撓性の部材
が金属細線から構成されているので、対極からの逆圧に
よって過度に押圧された場合には、部分的に変形して電
極間の間隔が不均一なものとなったり、細線が、イオン
交換膜が突き刺さる等の問題点があった。また、多数の
平板状のばね材によって電極室隔壁側と電極との間に導
電接続を形成した電解槽が提案されている(例えば、特
許文献1又は特許文献2)。
【0004】図10は、従来の平板ばね状体を設けた電
解槽を説明する図である。図10(A)は、従来の平板
ばね状体を用いたイオン交換膜電解槽の一部の断面図で
あり、図10(B)は、平板ばね状体の平面図であり、
図10(C)は、平板ばね状体の断面図である。電解槽
51の陽極室52および陰極室53には、陽極室隔壁5
4および陰極室隔壁55に、それぞれ所定の間隔で陽極
リブ56、および陰極リブ57が接合され、陽極リブ5
6には陽極取付基材58が取り付けられており、陽極取
付基材58には、陽極59が取り付けられている。
【0005】また、陰極リブ57には平板ばね状体60
を多数設けた陰極保持部材61が取り付けられ、平板ば
ね状体60によって陰極62が保持されているので、電
極間の間隔を小さくした場合にも陽極59と陰極62と
の間に配置されたイオン交換膜63は大きな力で押圧さ
れることはないというものであった。平板ばね状体を用
いた可撓性の電極にあっては、細線からなる部材等を用
いたものに比べると押圧の際の部分的な変形に対する挙
動は優れているものの、これらの電解槽では、平板ばね
状体は、可撓性の陰極保持部材からすべて同一の方向へ
と斜めに延びるものである。
【0006】したがって、電極面側から力が作用する
と、電極面には平板ばね状体の変位によってばね材が変
形する一方向へと移動する力が作用することとなり、そ
の結果、平板ばね状体と接触する電極の位置ずれが生じ
たり、イオン交換膜に電極が接している場合には、電極
の位置ずれの際にイオン交換膜に傷が生じるおそれがあ
った。
【0007】
【特許文献1】特開昭57−108278号公報
【特許文献2】特開昭58−37183号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可撓性の通
電手段を用いて電極と集電体とを結合した電解槽に関す
るものであり、大面積の電極であっても電極面を平滑に
保持し、可撓性の通電手段によって電極がいずれかの方
向へ移動したり、あるいはイオン交換膜電解槽に使用し
た場合にはイオン交換膜面に対して過度の圧力が加わる
ことがない電解槽を提供することを課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、イオン
交換膜電解槽において、少なくとも一方の電極は、電極
室内に設けた電極隔壁上に配置した平板ばね状体保持部
材から傾斜して延びる複数対の櫛状の平板ばね状体と接
触して通電されており、各対の櫛状の平板ばね状体は、
隣接する平板ばね状体が相互に対向して差し込まれて構
成されたイオン交換膜電解槽によって解決することがで
きる。このように、本発明のイオン交換膜電解槽では、
電極隔壁上に配置した部材から伸びた複数対の櫛状の平
板ばね状体によって電極が通電されており、各対が相互
に差し込まれているので、電極は平板ばね状体と接触し
て通電した状態で隔壁面と平行に移動することができる
ので、電極面からイオン交換膜が不均一に押圧されるこ
とがなく、安定した電極間隔を保持したイオン交換膜電
解槽とすることができる。
【0010】また、各対の櫛状の平板ばね状体の相互に
差し込まれた長さが同一の長さである前記のイオン交換
膜電解槽である。このように、各対の櫛状の平板ばね状
体の相互に差し込まれた長さを同一の長さとすることに
よって、平板ばね状体と接触した電極の動きをより均一
なものとすることができる。
【0011】また、平板ばね状体は、先端部に平板ばね
状体保持部材側に折り曲げられた接触部を有し、平板ば
ね状体の接触部と電極が接触した前記のイオン交換膜電
解槽である。このように平板ばね状体の先端部が折り曲
げられた形状とすることによって、エキスパンデッドメ
タル、網状部材等を基体とした電極の表面に凹凸が形成
された場合であっても、平板ばね状体と電極とは円滑に
接触するので、電極の動きを円滑なものとすることがで
きる。
【0012】櫛状の平板ばね状体の平板ばね状体保持部
材への投影面には、開口部が存在し、隣接する平板ばね
状体の間の投影面には平板ばね状体保持部材が存在する
前記のイオン交換膜電解槽である。櫛状の平板ばね状体
の平板ばね状体保持部材への投影面には、開口部が存在
し、隣接する複数個の平板ばね状体の外側の投影面に平
板ばね状体保持部材が存在する前記のイオン交換膜電解
槽である。このように、平板ばね状体保持部材への投影
面の間、あるいは外側に平板ばね状体保持部材が存在す
ることによって、平板ばね状体保持部材の剛性を高める
ことができ、各平板ばね状体の動きを均一化することが
できる。
【0013】平板ばね状体保持部材は、平板状の電極室
隔壁に帯状の接合部によって接合された、電極室隔壁と
の間に空間を形成した電極室隔壁と平行部に形成された
ものであり、電極室隔壁との間に形成した空間を電解液
の下降流路とし、電極側には電解液の上昇流路を形成し
た前記のイオン交換膜電解槽である。このように、平板
ばね状体保持部材と電極室隔壁との間に空間を形成する
ことによって電極室内での電解液の循環を高めることが
でき、電気分解を効率的に進めることができる。
【0014】また、平板ばね状体が結合された平板ばね
状体保持部材は、平板状ばね状体が接触する電極よりも
開口部の径が大きな多孔性の部材に接合された前記のイ
オン交換膜電解槽である。このように、開口を有する部
材に接合することによって、電解槽内での電解液の流動
の自由度が大きな電解槽を提供することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、平板ばね状体を設けた
板を平板状の電極室隔壁、集電体等に配置した電解槽に
おいて、平板ばね状体を互いに櫛状に対向させて相互に
差し込んで配置したので、電極面を平板ばね状体に押圧
した場合には、電極の横ずれ等は生じず対極との間隔を
所定の大きさに保持した電解槽を得ることができる。そ
の結果、電極面に接触するイオン交換膜等に損傷を及ぼ
す危険はなくなるとともに、大面積の電極にあっても対
極あるいはイオン交換膜との距離を所望の大きさに設定
することが可能としたものである。
【0016】以下に図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の電解槽の一実施例を説明する図であ
り、図1(A)は、複数個の電解槽ユニットを積層した
イオン交換膜電解槽の断面を説明する図であり、図1
(B)は、電解槽ユニットの陰極側から見た平面図であ
り、図1(C)は、図1(B)において、A−A’線で
切断した断面図である。図1(A)に示すように、イオ
ン交換膜電解槽1は複数の複極式の電解槽ユニット2を
イオン交換膜3を介して積層して組み立てられている。
電解槽ユニット2には、陽極室隔壁4から間隔を設けて
陽極5が配置され、陽極室6が形成されている。また、
陰極室隔壁7から間隔を設けて陰極8が配置されてお
り、陰極室隔壁7とイオン交換膜3の間に陰極室9が形
成されている。また、陽極室6、陰極室9の上部には、
それぞれ陽極室側気液分離手段40、陰極室側気液分離
手段41が設けられている。また、電解槽ユニット2の
陽極室6には、陽極液供給管18が取り付けられ、陽極
室側気液分離手段40には、濃度が低下した陽極液と気
体を排出する陽極液排出管19が取り付けられている。
また、電解槽ユニット2の陰極室6には、陰極液供給管
22が取り付けられ、陽極室側気液分離手段41には、
濃度が低下した陽極液と気体を排出する陰極液排出管2
3が取り付けられている。なお、陽極液供給管、陽極液
排出管は、図に示すように、それぞれを同一の側に配置
する例を示したが、供給管と排出管を対向して配置して
も良く、また陽極液供給管と陰極液供給管を同一の側に
配置しても良い。
【0017】図1(B)および図1(C)に示すよう
に、陰極室隔壁4には、平板ばね状体保持部材12が取
り付けられており、平板ばね状保持部材12から傾斜し
て延びる複数対の櫛状の平板ばね状体11の先端部に陰
極8が接触して通電されており、各対の櫛状の平板ばね
状体は、隣接する平板ばね状体が相互に対向して差し込
まれ相互に差し込んで配置されている。また、陰極8面
上にはイオン交換膜3が配置されている。陰極8は平板
ばね状体保持部材12から相互に反対方向へ延びた平板
ばね状体11と接しているので、陰極には、陰極室隔壁
と垂直方向の力のみが作用することとなる。その結果、
平板ばね状体11の反発力によって陰極室隔壁7と直角
の方向へと陰極を変位させ、陰極8を陰極室隔壁7と平
行に移動させることはないので、イオン交換膜面を傷つ
ける等の問題を生じることなく所定の位置に調整するこ
とが可能となる。
【0018】図1(B)および図1(C)に示すよう
に、陰極室隔壁4には、多数の平板ばね状体11を櫛状
に設け、互いに対向する一対の櫛状の平板ばね状体を相
互に差し込んで配置した板状体からなる平板ばね状体保
持部材12が接合されている。また、平板ばね状体11
の先端部に接して陰極8が配置され、陰極8面上にはイ
オン交換膜3が配置されている。陰極8は平板ばね状体
保持部材12から相互に反対方向へ延びた平板ばね状体
11と接しているので、陰極には、陰極室隔壁と垂直方
向の力のみが作用することとなる。その結果、平板ばね
状体11の反発力によって陰極室隔壁7と直角の方向へ
と陰極を変位させ、陰極8を陰極室隔壁7と平行に移動
させることはないので、イオン交換膜面を傷つける等の
問題を生じることなく所定の位置に調整することが可能
となる。
【0019】また、各対の櫛状の平板ばね状体の相互に
差し込まれた長さを同一の長さとすることによって、平
板ばね状体が押圧された場合には、電極面との接触部の
距離が大きくなるとともに、その距離の大きさは、いず
れの対においても同一のものとなるので、電極面への通
電個所の分布が均等化される。これに対して、各対の櫛
状の平板ばね状体の櫛歯の方向を対向させるのみで、相
互に差し込まれたものとしない場合には、電極面と押圧
すると電極面との接触部の距離が小さくなるので、電極
への通電される電流分布が不均一なものとなるので好ま
しくない。陰極室隔壁に装着する平板ばね状体保持部材
12は、陰極面と同等の大きさの1個の部材であって
も、あるいは複数個の部材を所定の個数配置しものであ
っても良い。
【0020】一方、陽極室隔壁4には、陽極保持部材1
3が帯状の接合部14を形成して接合されており、帯状
の接合部14において陽極室隔壁4と陽極保持部材13
が密着して接合されている。両者は、連続的な溶接部に
限らず、両者を密着した状態で多数のスポット溶接部等
によって接合することによって陽極保持部材13と陽極
室隔壁4とが密着し、両者の導電接続と陽極保持部材1
3と陽極室隔壁4の間で形成される空間が反対側の空間
と分離されていれば良い。
【0021】陽極保持部材13の隣接する帯状の接合部
14の間には凸条部15が形成され、凸条部15と帯状
の接合部14の間は平面部16で結合されている。ま
た、凸状部15には、陽極5が複数の個所において接合
されている。凸条部15は、頂部に電極を接合すること
ができる幅を有したものであれば十分であり、金属板に
角を形成するように折り曲げ加工して形成された凸条部
であっても、電極保持部材が隔壁に平行な平面を有して
いるものであっても良い。また、陽極保持部材を別個の
部材として作製しても、プレス成形によって複数個が連
結した部材を作製しても良く、あるいは陽極室隔壁に配
置するすべての陽極保持部材を、一枚の金属板を成形し
て製造したものであっても良い。
【0022】また、接合部14と凸状部15とが平面部
16で結合されている場合には、断面形状がトラス型と
なり、薄板で作製した陽極室の剛性を高めることができ
る。陽極保持部材13、陽極室隔壁4および隣接する帯
状の接合部14によって形成される空間には、陽極液循
環通路17が形成され、陽極保持部材13の陽極5面側
の空間を上昇した気液混合流体が陽極室の上部で気液分
離した電解液の一部は陽極液排出管19から流出する。
そして陽極液循環通路17を下降し、陽極室の下部にお
いて陽極面側の空間へ流出し、電解槽に設けた陽極液供
給管18から供給されて陽極室内へ噴出する陽極液とと
もに、混合されて陽極において電気分解が行われる。
【0023】図2は、本発明の平板ばね状体を説明する
図である。図2(A)は、斜視図であり、図2(B)は
作製過程を説明する平面図であり、図2(C)は、作製
過程を説明する断面図である。図2(A)に示すよう
に、板状の平板ばね状体保持部材12には、平板ばね状
体11が斜め方向に起伏した複数対の櫛状の部材が取り
付けられている。図では、3対の櫛状の部材が示されて
いる。また、各対の櫛状の部材を形成する隣接する平板
ばね状体11は、互いに反対方向へ延びて相互に差し込
まれている。平板ばね状体11は、平板にばね状体を任
意の方法によって接合することによって作製することが
できるが、以下に示すように板材の切断と、その後に一
方向へ起こすことによって容易に作製することができ
る。
【0024】図2(B)に示すように、平板25を平板
ばね状体形成部26の切断線27に沿って切断するとと
もに、平板ばね状体形成部26を残して打ち抜いて部材
を取り除き開口部28を形成する。次いで、図2(C)
に示すように平板ばね状体形成部26に、力Fを加えて
平板25から平板ばね状体形成部26を一方向へ起こし
て平板ばね状体11が形成される。平板ばね状体形成部
26の間に形成される開口部28の間に残存部29が残
されており、平板ばね状体を平板ばね状体保持部材に投
影した場合には、隣接する平板ばね状体の間の間隙に、
平板ばね状体保持部材が存在している。平板ばね状体の
間に間隙に存在する平板ばね状体保持部材は、平板ばね
状体保持部材12の剛性を高める作用を果たし、平板ば
ね状体11に接する陰極の動きをより円滑なものとすこ
とができる。また、残存部29は、すべての開口部28
の間に設けなくても良く、部材の剛性等を考慮して決定
することができる。
【0025】図3は、本発明の平板ばね状体の他の実施
態様を説明する図である。図3(A)は、斜視図であ
り、図3(B)は、図3(A)の平板ばね状体を用いた
電解槽の電極室の水平方向断面を説明する図である。板
状の平板ばね状体保持部材12には、平板ばね状体11
が斜め方向に起伏した複数対の櫛状の部材が取り付けら
れている。図では、3対の櫛状の部材が示されている。
また、各対の櫛状の部材を形成する隣接する平板ばね状
体11は、互いに反対方向へ延びて相互に差し込まれて
いる。また、平板ばね状体11は、電極に接触する先端
部が平板ばね状体保持部材12側にほぼ平行に折り曲げ
られた接触部11Aを有しており、接触部11Aが電極
と接触している。
【0026】図3(B)に示すように、陰極室9には、
陰極側に本発明の平板ばね状体保持部材12とほぼ平行
な接触部11Aを有した平板ばね状体を設けた場合に
は、陰極8と平板ばね状体保持部材12との間の間隔を
小さくした場合に陰極8と平板ばね状体11との動きが
円滑なものとなり、電極間の間隔の調整が円滑に行われ
るとともに、電極と平板ばね状体との導電接続も確実な
ものとなる。
【0027】図4は、本発明の平板ばね状体の他の実施
態様を説明する図である。図4(A)は、斜視図であ
り、図4(B)は製作過程の一例を説明する平面図であ
り、図4(C)は、平板ばね状体の断面図であり、図4
(D)は他の例を平板ばね状体を説明する断面図であ
る。図4(A)に示すように、板状の平板ばね状体保持
部材12には、平板ばね状体11が斜め方向に起伏した
複数対の櫛状の部材が取り付けられている。図では、3
対の櫛状の部材が示されている。また、各対の櫛状の部
材を形成する隣接する平板ばね状体11は、互いに反対
方向へ延びて相互に差し込まれている。
【0028】図4(B)に示すように、平板25に平板
ばね状体形成部26を平板25に切断線27に沿って切
断し、平板ばね状体形成部26を残して打ち抜いて部材
を取り除くことによって開口部28が形成されたもので
ある。また、平板ばね状体形成部26には、平板ばね状
体の先端部に接触部が形成するために折り曲げ線26A
が形成される。
【0029】図4(C)に示すように、平板ばね状体形
成部26は、力Fを加えて平板25から平板ばね状体形
成部26を一方向へ起こして平板ばね状体が形成され
る。また、折り曲げ部26Bは折り曲げ線26Aに沿っ
て、平板25に平行となるように折り曲げられる。
【0030】また、図4(D)に示すように、折り曲げ
線26Aを用いて、曲面状折り曲げ部26Cを形成して
も良い。また、平板ばね状体を平板ばね状体保持部材に
投影した場合には、隣接する平板ばね状体の間の間隙
に、平板ばね状体保持部が存在した強度保持部12Cが
設けられている。図4に示した例では、互いに反対方向
に延びて差し込まれた5組の平板ばね状体11毎に強度
保持部12Cが設けられて平板ばね状体保持部材12の
剛性が高められている。強度保持部12Cを設ける間隔
は、平板ばね状体保持部を形成する部材の剛性等を考慮
して決定することができる。また、このように強度保持
部12Cを間隔を設けて設置することによって、図3に
示したものに比べて、単位面積当たりの平板ばね状体と
電極との接触部を多く配置することが可能となり、通電
量の増加に伴う電気的な損失を減少させることができ
る。また、本発明の平板ばね状体を設けた平板ばね状体
保持部材は、板状体から部材の切断、打ち抜きとともに
折り曲げ加工をプレス成形機によって連続的に作製する
ことが可能である。
【0031】図5は、本発明の電解槽の他の実施例を説
明する図であり、図5(A)は、電解槽の陰極側から見
た一部を切り欠いた図であり、図5(B)は、図5
(A)において、B−B’線で切断した断面図である。
イオン交換膜電解槽の複極型の電解槽ユニット2は、陽
極室6と陰極室9とから構成されており、平板状の陽極
室隔壁4と陰極室隔壁7が電気的および機械的に接合一
体化されている。陰極室隔壁7には、多数の平板ばね状
体11を櫛状に設けて互いに対向する櫛状の平板ばね状
体11を相互に差し込んだ複数対の櫛状の平板ばね状体
が設けられた平板ばね状体保持部材12が配置されて通
電されており、各対の櫛状の平板ばね状体は、隣接する
平板ばね状体が相互に対向して差し込まれている。
【0032】また、平板ばね状体保持部材12が、帯状
の接合部20を形成して接合され、帯状の接合部20に
おいて陰極室隔壁7と平板ばね状体保持部材12が密着
して接合されている。平板ばね状体保持部材12は、接
合部20に接続された縦方向部12Aと、縦方向部に直
角に交わる陰極室隔壁に平行な横方向部12Bとから構
成されており、横方向部12Bに平板ばね状体11が櫛
状に互いに対向する平板ばね状体11を相互に差し込ん
で設けられており、平板ばね状体保持部材12と陰極室
隔壁7の間に陰極液循環通路21が形成されている。
【0033】その結果、陰極8面側の空間を上昇した気
液混合流体が陰極室の上部で気液分離した電解液の一部
は陰極液排出管23を通じて電解槽外へ流出するととも
に、一部は陰極液循環通路21を下降し、陰極室の下部
において陰極面側の空間へ流出し、電解槽に設けた陰極
液供給管22から供給されて、陰極液供給口24から陰
極室内へ噴出する陰極液と共に混合されて陰極において
電気分解を受ける。このように、陰極室内における電解
液の循環が促進されるので、陰極液の濃度分布が小さな
ものとなり、電気分解が効率的なものとなる。
【0034】一方、陽極室隔壁4には、陽極保持部材1
3が帯状の接合部14を形成して接合されており、帯状
の接合部14において陽極室隔壁4と陽極保持部材13
が密着して接合されている。陽極保持部材13の隣接す
る帯状の接合部14の間には凸条部15が形成され、凸
条部15と帯状の接合部14の間は平面部16で結合さ
れている。また、凸状部15には、陽極5が複数の個所
において接合されている。陽極保持部材13、陽極室隔
壁4および隣接する帯状の接合部14によって形成され
る空間には、陽極液循環通路17が形成されている。
【0035】そして、陽極保持部材13の陽極5面側の
空間を上昇した気液混合流体が陽極室の上部で気液分離
した電解液の電解液の一部は陽極液排出管19から流出
する。そして陽極液循環通路17を下降し、陽極電極室
の下部において陽極面側の空間へ流出し、電解槽に設け
た陽極液供給管18から供給されて、陽極室内へ噴出す
る陽極液とともに混合されて陽極面において電気分解を
受ける。
【0036】図6は、図5で示した平板ばね状体保持部
材の説明する図である。図6(A)は、斜視図であり、
図6(B)および、図6(C)は、電解槽へ装着した場
合の断面を説明する図である。平板ばね状体保持部材1
2は、陰極室隔壁との接合部20を有し、接合部に接続
された縦方向部12Aと、縦方向部に直角に交わる陰極
室隔壁に平行な横方向部12Bとから構成されており、
横方向部12Bには平板ばね状体11を櫛状に設けて互
いに対向する櫛状の平板ばね状体11を相互に差し込ん
で形成された一対の部材を有しており、平板ばね状体保
持部材12は縦方向部12Aと横方向部12Bによっ
て、陰極室隔壁7の間に陰極液循環通路21が形成され
る。
【0037】また、電解槽の組立前には、図6(B)に
示すように、平板ばね状体11の反発力によって、陰極
8は陰極室隔壁7から離れた位置にあるが、電解槽の組
立後には、対極との間隔を所定の位置に保持した電解槽
を得ることができる。平板ばね状体保持部材11は、図
2に示したものと同様に、平板ばね状体11を形成した
部材を凸状体に成形することによって製造することがで
き、またプレス成形して凸状体を形成した後に平板ばね
状体11を形成することによって製造することができ
る。
【0038】また、電解槽の陰極室隔壁7には、一個の
凸状体からなる平板ばね状体保持部材12の所定の個数
を接合したものであっても、数個の凸状体を有する平板
ばね状体保持部材の所定の個数を接合したものであって
も、あるいは陰極室隔壁と同等の大きさの一個の平板ば
ね状体保持部材を作製して陰極室隔壁に配置したもので
あっても良い。
【0039】図7は、本発明の実施態様の他の平板ばね
状体保持部材を説明する図である。図7(A)は、斜視
図であり、図7(B)および、図7(C)は、電解槽へ
装着した場合の断面を説明する図である。平板ばね状体
保持部材12は、陰極室隔壁との接合部20を有し、接
合部に接続された縦方向部12Aと、縦方向部に直角に
交わる陰極室隔壁に平行な横方向部12Bとから構成さ
れており、横方向部12Bには平板ばね状体11を櫛状
に設けて互いに対向する一対の櫛状の平板ばね状体11
を相互に差し込んで形成されている。また、平板ばね状
体保持部材12は縦方向部12Aと横方向部12Bによ
って、陰極室隔壁7の間に陰極液循環通路21が形成さ
れる。
【0040】平板ばね状体11には、その先端部に、平
板ばね状体保持部と平行に成形した接触部11Aが形成
されており、電極面と接触部11Aが接触して電気的接
続が形成される。そして、平板ばね状体を平板ばね状体
保持部材に投影した場合には、隣接する平板ばね状体の
間の間隙に、平板ばね状体保持部材が存在した強度保持
部12Cが形成されている。また、電解槽の組立前に
は、図7(B)に示すように、平板ばね状体11の反発
力によって、平板ばね状体11の接触部11Aは陰極8
に接触した状態で、陰極8は陰極室隔壁7から離れた位
置に保持されているが、図7(C)に示すように、電解
槽の組立後には、対極との間隔を所定の位置に保持した
電解槽が形成される。
【0041】平板ばね状体保持部材12は、図2に示し
たものと同様に、平板ばね状体をプレス成形によって凸
状部を形成した後に、切断加工等を施した後に、凸状部
に平板ばね状体11を形成することができる。また、電
解槽の陰極室隔壁7には、一個の凸状体からなる平板ば
ね状体保持部材12の所定の個数を接合したものであっ
ても、数個の凸状体を有する平板ばね状体保持部材の所
定の個数を接合したものであっても、あるいは陰極室隔
壁と同等の大きさの一個の平板ばね状体保持部材を作製
して陰極室隔壁に配置したものであっても良い。
【0042】図8は、本発明の他の実施例を説明する図
であり、電解槽の一部を水平な面によって切断した図で
ある。図8(A)に示した電解槽は、図1に示した電解
槽とは陽極室の構造が相違した電解槽であり、図1
(A)におけるA−A’線の部分の断面を説明する図で
ある。また図8(B)に示した電解槽は、図5に示した
電解槽とは、陽極室側の構造が相違するものであり、図
5(A)におけるB−B’線の部分の断面を説明する図
である。また、図8(C)、および図8(D)は、それ
ぞれ図8(A)、図8(B)に示したものと平板ばね状
体の形状が相違するものである。また、それぞれの電解
槽は、図1(C)および図5(B)における陰極室と同
様の構造を有するものであるので、陽極室についてのみ
説明する。
【0043】電解槽は、陽極室隔壁4に設けた陽極保持
部材13が帯状の接合部14を形成して接合されてお
り、帯状の接合部14に接続された縦方向部13Aと、
縦方向部に直角に交わる陽極室隔壁に平行な横方向部1
3Bとから構成されており、横方向部13Bに設けた凸
状部13Cには、陽極5が取り付けられており、陽極保
持部材13の縦方向部13Aと横方向部13Bによっ
て、陽極室隔壁4の間に陽極液循環通路17が形成さ
れ、陽極液の循環を高めたものである。また、図8
(C)および図8(D)に示した平板ばね状体11の先
端部は折り曲げられて接触部11Aが形成されており、
平板ばね状体保持部材12の横方向部12Bとほぼ平行
な接触部11Aが形成されている。その結果、電解槽の
組立時に陰極8と平板ばね状体11の接触が円滑なもの
とされる。以上の説明では、本発明の電解槽は、複極式
電解槽の隔壁に平板ばね状体保持部材を接合したものに
限らず、その他の集電部体、保持部材に設置することも
可能である。
【0044】図9は、本発明の他の実施例を説明する図
であり、単極式の電解槽に平板ばね状体を設けた例を説
明する図である。図9(A)は、フィルタープレス型単
極式電解槽の単位電解槽の一部を切り欠いた図であり、
図9(B)は、図9(A)において、C−C’線で切断
した断面図である。単極式の単位電解槽31の電解槽枠
体32に導電体33が係合されており、単位電解槽が陰
極室である場合について説明する図である。導電体33
には、内部に電解液の下降流路を形成すると共に、導電
体33と陰極側集電体34との間に導電接続を形成する
とともに、陰極側集電体34を保持する電解液循環通電
手段35を有している。陰極側集電体34は、エキスパ
ンデッドメタル等の多孔性の部材で作製されており、単
位電解槽の内部を電解液が自由に流通する構造を有して
いる。陰極集電体34には、平板ばね状体11を多数設
けた平板ばね状体保持部材12が接合されている。平板
ばね状体11は、陰極8が接して導電接続を形成すると
ともに、電極を電極面と直角方向に調整可能としてい
る。
【0045】平板ばね状体保持部材12には、平板ばね
状体6を作製する際に、部材を除去して形成した開口部
28の面積を広くすることによって平板ばね状体保持部
材12を陰極側集電体34に装着した場合に、平板ばね
状体保持部材12の開口部28を通じた電解液の流通を
実現している。また、電解槽内においては、電極面に沿
って上昇した気泡を含んだ電解液は、電解液の上部にお
いて、気体を分離した後に電解液循環通電手段35内を
下降して、陰極液供給管36および陰極液供給ノズル3
7を通じて供給された陰極液とともに電解槽内で電気分
解を受け、陰極液排出口38から排出される。以上の説
明においては、平板ばね状体および平板ばね状体保持部
材は、陰極側に設ける点について述べたが、陰極側に限
らず陽極側に設けても良い。
【0046】陰極側に設ける場合には、陰極室内部の環
境において、良好な耐食性を示すニッケル、ニッケル合
金、ステンレス等を用いることができ、陰極には、ニッ
ケル、ニッケル合金の多孔体、網状体、エキスパンデッ
ドメタル、あるいはこれらを基体として、表面に白金族
金属含有層、ラネーニッケル含有層、活性炭含有ニッケ
ル層等の電極触媒物質の被覆を形成し、水素過電圧を低
下させたものを用いることができる。
【0047】また、陽極側に設ける場合には、チタン、
タンタル、ジルコニウム等の薄膜形成性金属あるいはこ
れらの合金を用いることができる。陽極には、チタン、
タンタル、ジルコニウム等の薄膜形成性金属あるいはこ
れらの合金の表面に、白金族金属、白金族金属の酸化物
を含有する電極触媒物質の被覆を形成した陽極を用いる
ことができる。また、平板ばね状体の大きさは、電解槽
の電極面積等に応じて定めることができるが、厚さ0.
2mmないし0.5mm、幅2mmないし10mm、長
さ20mmないし50mmのものを挙げることができ
る。
【0048】本発明の電解槽をアルカリ金属ハロゲン化
物の水溶液の電気分解、例えば食塩水の電気分解に用い
る場合には、陽極室には、飽和食塩水を供給し、陰極室
には水または希薄水酸化ナトリウム水溶液を供給し、所
定の分解率で電気分解を行った後に電解槽から取り出さ
れる。また、食塩水のイオン交換膜電解槽による電気分
解においては、陰極室の圧力を陽極室の圧力よりも高く
保持して電気分解が行われ、イオン交換膜は陽極に密着
した状態で運転が行われるが、陰極は可撓性の平板ばね
状体によって保持されているので、陰極をイオン交換膜
面に所定の距離に近づけて電気分解をすることができる
ことができる。また、異常時に陽極室側の圧力が大きく
なった場合においても、平板ばね状体は復元力が大き
く、圧力が取り除かれた後には所定の間隔を保持した運
転が可能となる。
【0049】
【発明の効果】本発明のイオン交換膜電解槽によれば、
少なくとも一方の電極を、相互に差し込まれた平板ばね
状体によって保持したので、電極を面方向への横ずれ等
を生じることなく電極間の間隔を所定の大きさに保持す
るとともに、圧力の異常時に対極側から押圧された場合
にも、圧力が取り除かれた後は元の状体へ復帰して運転
することが可能なイオン交換膜電解槽を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電解槽の一実施例を説明する
図である。
【図2】図2は、本発明の平板ばね状体を説明する図で
ある。
【図3】図3は、本発明の平板ばね状体の他の実施態様
を説明する図である。
【図4】図4は、本発明の平板ばね状体の他の実施態様
を説明する図である。
【図5】図5は、本発明の電解槽の他の実施例を説明す
る図である。
【図6】図6は、図5で示した平板ばね状体保持部材を
説明する図である。
【図7】図7は、本発明の実施態様の他の平板ばね状体
保持部材を説明する図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例を説明する図であ
り、電解槽の一部を水平な面によって切断した図であ
る。
【図9】図9は、本発明の他の実施例を説明する図であ
り、単極式の電解槽に平板ばね状体を設けた例を説明す
る図である。
【図10】図10は、従来の平板ばね状体を設けた電解
槽を説明する図である。
【符号の説明】
1…イオン交換膜電解槽、2…電解槽ユニット、3…イ
オン交換膜、4…陽極室隔壁、5…陽極、6…陽極室、
7…陰極室隔壁、8…陰極、9…陰極室、11…平板ば
ね状体、12…平板ばね状体保持部材、12A…縦方向
部、12B…横方向部、12C…強度保持部、13…陽
極保持部材、14…接合部、15…凸条部、16…平面
部、17…陽極液循環通路、18…陽極液供給管、19
…陽極液排出管、20…接合部、21…陰極液循環通
路、22…陰極液供給管、23…陰極液排出管、24…
陰極液供給口、25…平板、26…平板ばね状体形成
部、26A…折り曲げ線、26B…折り曲げ部、26C
…曲面状折り曲げ部、27…切断線、28…開口部、2
9…残存部、31…単位電解槽、32…電解槽枠体、3
3…導電体、34…陰極側集電体、35…電解液循環通
電手段、36…陰極液供給管、37…陰極液供給ノズ
ル、38…陰極液排出口、40…陽極室側気液分離手
段、41…陰極室側気液分離手段、51…電解槽、52
…陽極室、53…陰極室、54…陽極室隔壁、55…陰
極室隔壁、56…陽極リブ、57…陰極リブ、58…陽
極取付基材、59…陽極、60…平板ばね状体、61…
陰極保持部材、62…陰極、63…イオン交換膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25B 9/00 C25B 9/04 302 C25B 9/08 C25B 9/18 C25B 13/02 301

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換膜電解槽において、少なくと
    も一方の電極は、電極室内に設けた電極隔壁上に配置し
    た平板ばね状体保持部材から傾斜して延びる複数対の櫛
    状の平板ばね状体と接触して通電されており、各対の櫛
    状の平板ばね状体は、隣接する平板ばね状体が相互に対
    向して差し込まれて構成されたことを特徴とするイオン
    交換膜電解槽。
  2. 【請求項2】 各対の櫛状の平板ばね状体の相互に差し
    込まれた長さが同一の長さであることを特徴とする請求
    項1記載のイオン交換膜電解槽。
  3. 【請求項3】 平板ばね状体は、先端部に平板ばね状体
    保持部材側に折り曲げられた接触部を有し、平板ばね状
    体の接触部と電極が接触したことを特徴とする請求項1
    または2記載のイオン交換膜電解槽。
  4. 【請求項4】 櫛状の平板ばね状体の平板ばね状体保持
    部材への投影面には、開口部が存在し、隣接する平板ば
    ね状体の間の投影面には平板ばね状体保持部材が存在す
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載のイオン交換膜電解槽。
  5. 【請求項5】 櫛状の平板ばね状体の平板ばね状体保持
    部材への投影面には、開口部が存在し、隣接する複数個
    の平板ばね状体の外側の投影面に平板ばね状体保持部材
    が存在することを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載のイオン交換膜電解槽。
  6. 【請求項6】 平板ばね状体保持部材は、平板状の電極
    室隔壁に帯状の接合部によって接合された、電極室隔壁
    との間に空間を形成した電極室隔壁と平行部に形成され
    たものであり、電極室隔壁との間に形成した空間を電解
    液の下降流路とし、電極側には電解液の上昇流路を形成
    したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項
    に記載のイオン交換膜電解槽。
  7. 【請求項7】 平板ばね状体が結合された平板ばね状体
    保持部材は、平板状ばね状体が接触する電極よりも開口
    部の径が大きな多孔性の部材に接合されたことを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のイオン交
    換膜電解槽。
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