JP3492043B2 - Surface treatment method for resin pellets - Google Patents
Surface treatment method for resin pelletsInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ペレットに離
型性を付与するための表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粘着剤、接着剤、ゴム、エラス
トマー等のような自着性や接着性等を有する樹脂をペレ
ット状にすると、荷重や時間経過等によりペレット同士
がブロッキングを起こして大きな塊となり、取扱い作業
性が著しく低下するという問題点がある。
【0003】上記問題点に対応するため種々の試みが成
されており、例えば、特公平7−37026号公報で
は、粘着性樹脂を押出機から押出して水中でペレット状
に切断し、樹脂ペレット表面を、シリカ粉末、クレー、
タルク、雲母、珪砂、シラス、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム等の無機系粉末やポリエチレンワックス、E
VA等の有機系粉末等の粘着防止用粉末でコーティング
した後、樹脂ペレットを循環させながら乾燥することを
特徴とする樹脂ペレットの製造方法が提案されている。
【0004】しかし、上記提案のうち、無機系粉末を粘
着防止用粉末として用いると、ブロッキングは防止出来
るが、樹脂ペレットを溶液状にした場合、無機系粉末が
分離や沈降を起こすという問題点があり、又、樹脂ペレ
ットをホットメルト状にした場合、無機系粉末がメッシ
ュに目詰まりを起こすという問題点がある。
【0005】又、上記提案のうち、有機系粉末を粘着防
止用粉末として用いると、有機系粉末は、有機溶剤によ
り溶解もしくは加熱により溶融するので分離、沈降、目
詰まり等は起こさないものの、ブロッキング防止効果が
無機系粉末より乏しかったり、樹脂ペレットから得られ
る例えば粘着剤等の最終製品の例えば粘着力等の性能を
低下させる等の問題点がある。
【0006】さらに、粘着防止用粉末としてステアリン
酸亜鉛等の金属石鹸系粉末やエチレンビス酸アミド等の
脂肪酸アミド系粉末等を用いることも行われているが、
これらも有機系粉末に属するので、上記と同様の問題点
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、優れた耐ブロッキング性を有す
ると共に、例えば粘着剤等の最終製品にした場合も分
離、沈降、目詰まり等を起こすことがなく、又、最終製
品の例えば粘着力等の最終性能を低下させることもない
樹脂ペレットを得ることの出来る樹脂ペレットの表面処
理方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による樹脂ペレッ
トの表面処理方法は、重合度が300〜5000であ
り、ビニルアルコールユニットを50モル%以上含有す
るポリ酢酸ビニル(共)重合体の鹸化物(以下、
「(a)成分」と記す)の水酸基1当量に対して、イソ
シアネート基、カルボン酸基、酸ハライド基、ケテン
基、アルデヒド基及びエポキシ基からなる群より選ばれ
る1種もしくは2種以上の水酸基と反応し得る官能基を
有し、アルキル基の炭素数が6〜30である長鎖アルキ
ル化合物(以下、「(b)成分」と記す)を官能基換算
で0.5当量以上反応させて得られる離型剤成分が、炭
素数が10〜30である脂肪酸もしくはその金属塩(以
下、「(c)成分」と記す)、及び/又は、酸価が0.
2〜800である酸変性ポリオレフィン(共)重合体
(以下、「(d)成分」と記す)と共に水中に分散され
て成る水分散系離型剤組成物を、樹脂表面に付着させた
後、乾燥することを特徴とし、そのことにより上記課題
が達成される。
【0009】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物を構成する(a)成
分としてのポリ酢酸ビニル(共)重合体の鹸化物は、重
合度が300〜5000、好ましくは800〜250
0、であり、ビニルアルコールユニットを50モル%以
上、好ましくは60モル%以上、含有していることが必
要である。尚、ここで言うポリ酢酸ビニル(共)重合体
の鹸化物とは、酢酸ビニルモノマーの単独重合体の鹸化
物、又は、酢酸ビニルモノマーと該酢酸ビニルモノマー
と共重合可能な重合性モノマーとの共重合体の鹸化物を
意味する。
【0010】上記ポリ酢酸ビニル共重合体の鹸化物とし
ては、特に限定されるものではないが、エチレンやアク
リル酸等のビニル系モノマーと酢酸ビニルモノマーとの
共重合体の鹸化物、具体的には、エチレン−酢酸ビニル
共重合体の鹸化物、アクリル酸−酢酸ビニル共重合体の
鹸化物等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が
好適に用いられる。
【0011】上記ポリ酢酸ビニル(共)重合体の鹸化物
の重合度が300未満であると、得られる離型剤成分の
離型性が不十分となり、逆に重合度が5000を超える
と、得られる離型剤成分が水に分散し難くなる。
【0012】又、上記ポリ酢酸ビニル(共)重合体の鹸
化物のビニルアルコールユニットの含有量が50モル%
未満であると、水酸基の含有量が少なくなって、後述す
る(b)成分との反応性が低下し、得られる離型剤成分
の離型性が乏しくなる。尚、ここで言うビニルアルコー
ルユニットの含有量とは、ポリ酢酸ビニル(共)重合体
の鹸化物を構成するモノマーの総ユニット数に対する鹸
化された酢酸ビニルモノマーのユニット数の比率(モル
%)を意味する。
【0013】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物を構成する(b)成
分としての長鎖アルキル化合物は、イソシアネート基、
カルボン酸基、酸ハライド基、ケテン基、アルデヒド基
及びエポキシ基からなる群より選ばれる1種もしくは2
種以上の水酸基と反応し得る官能基を有すると共に、ア
ルキル基の炭素数が6〜30、好ましくは8〜28、で
あることが必要である。
【0014】上記長鎖アルキル化合物のアルキル基の炭
素数が6未満であると、得られる離型剤成分の離型性が
不十分となり、逆にアルキル基の炭素数が30を超える
と、(a)成分であるポリ酢酸ビニル(共)重合体の鹸
化物との反応性が低下する。
【0015】水酸基と反応し得る官能基としてイソシア
ネート基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30である
長鎖アルキル化合物としては、特に限定されるものでは
ないが、ヘキシルイソシアネート、オクチルイソシアネ
ート、ドデシルイソシアネート、オクタデシルイソシア
ネート、ドコサニルイソシアネート等が挙げられ、これ
らの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0016】水酸基と反応し得る官能基としてカルボン
酸基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30である長鎖
アルキル化合物としては、特に限定されるものではない
が、オクタン酸、ドデカン酸、オクタデカン酸、ドコサ
ン酸等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好
適に用いられる。
【0017】水酸基と反応し得る官能基として酸ハライ
ド基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30である長鎖
アルキル化合物としては、特に限定されるものではない
が、オクタノイルクロライド、ドデカノイルクロライ
ド、オクタデカノイルクロライド、オクタデシロイルク
ロライド、ドコサノイルクロライド等が挙げられ、これ
らの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0018】又、水酸基と反応し得る官能基としてケテ
ン基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30である長鎖
アルキル化合物としては、特に限定されるものではない
が、オクチルケテンダイマー、ドデシルケテンダイマ
ー、オクタデシルケテンダイマー、ドコサニルケテンダ
イマー等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が
好適に用いられる。
【0019】さらに、水酸基と反応し得る官能基として
アルデヒド基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30で
ある長鎖アルキル化合物としては、特に限定されるもの
ではないが、ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒ
ド、ドデシルアルデヒド、オクタデシルアルデヒド、ド
コサニルアルデヒド等が挙げられ、これらの1種もしく
は2種以上が好適に用いられる。
【0020】さらに又、水酸基と反応し得る官能基とし
てエポキシ基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30で
ある長鎖アルキル化合物としては、特に限定されるもの
ではないが、オクチルグリシジルエーテル、ドデシルグ
リシジルエーテル、オクタデシルグリシジルエーテル、
ドコサニルグリシジルエーテル等が挙げられ、これらの
1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0021】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物における離型剤成分
は、前記(a)成分であるポリ酢酸ビニル(共)重合体
の鹸化物の水酸基1当量に対して、上記(b)成分であ
る長鎖アルキル化合物が官能基換算で0.5当量以上、
好ましくは0.6当量以上、反応させられていることが
必要である。
【0022】(a)成分であるポリ酢酸ビニル(共)重
合体の鹸化物の水酸基1当量に対する(b)成分である
長鎖アルキル化合物の割合が官能基換算で0.5当量未
満であると、得られる離型剤成分の離型性が不十分とな
る。
【0023】上記離型剤成分の合成方法は、特別なもの
ではなく、溶媒中で、(a)成分であるポリ酢酸ビニル
(共)重合体の鹸化物の水酸基1当量に対して、(b)
成分である長鎖アルキル化合物が官能基換算で0.5当
量以上となるような割合で反応させることにより、所望
の離型剤成分を得る事が出来る。
【0024】上記離型剤成分の合成に用いられる溶媒の
種類は、特に限定されるものではないが、(b)成分で
ある長鎖アルキル化合物が有する官能基の種類によって
適宜選択されることが好ましい。
【0025】即ち、(b)成分である長鎖アルキル化合
物が有する官能基がイソシアネート基もしくはケテン基
である場合、トルエンやジメチルスルホキシド等のよう
なイソシアネート基もしくはケテン基と反応しない不活
性溶媒を用い、懸濁法もしくは溶解法で反応を行うこと
が好ましい。
【0026】(b)成分である長鎖アルキル化合物が有
する官能基がカルボン酸基である場合、トルエンのよう
な通常のエステル化反応に用いられる溶媒を用いて反応
を行うことが好ましい。
【0027】又、(b)成分である長鎖アルキル化合物
が有する官能基が酸ハライド基である場合、酸ハライド
基と反応しない不活性な溶媒を用いて反応を行うことが
好ましいが、この反応時には、ピリジンのような脱ハロ
ゲン化水素剤を添加することがより好ましい。
【0028】さらに、(b)成分である長鎖アルキル化
合物が有する官能基がアルデヒド基である場合、アルデ
ヒド基と反応しない不活性な溶媒を用いて反応を行うこ
とが好ましいが、この反応時には、塩酸のような酸触媒
を添加することがより好ましい。
【0029】さらに又、(b)成分である長鎖アルキル
化合物が有する官能基がエポキシ基である場合、エポキ
シ基と反応しない不活性な溶媒を用いて反応を行うこと
が好ましいが、この反応時には、水酸化ナトリウムのよ
うなアルカリ触媒を添加することがより好ましい。
【0030】上述の(a)成分と(b)成分との反応
は、赤外吸収スペクトル等により、(b)成分である長
鎖アルキル化合物が有する水酸基と反応し得る官能基の
消失が事実上確認された時点をもって終了とされる。
【0031】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物においては、(c)
成分として炭素数が10〜30である脂肪酸もしくはそ
の金属塩が用いられる。上記脂肪酸もしくはその金属塩
は、(a)成分と(b)成分とを反応させて得られる上
述の離型剤成分を水中に均一かつ安定的に乳化分散させ
る機能を有する。
【0032】上記水分散系離型剤組成物を構成する
(c)成分としての脂肪酸もしくはその金属塩は、炭素
数が10〜30、好ましくは12〜26、であることが
必要である。
【0033】上記脂肪酸もしくはその金属塩の炭素数が
10未満であると、極性が高くなり過ぎて離型剤成分と
分離したり、融点が低くなり過ぎて得られる水分散系離
型剤組成物の離型性を低下させる。逆に炭素数が30を
超えると、極性が低くなり過ぎて水に分散し難くなる。
【0034】上記炭素数が10〜30である脂肪酸とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば、ドデカ
ン酸(ラウリン酸)、ヘキサデカン酸(パルミチン
酸)、オクタデカン酸(ステアリン酸)、オクタデセン
酸(オレイン酸)、イコサン酸(アラキジン酸)、ドコ
サン酸(ベヘン酸)等の飽和もしくは不飽和脂肪酸等が
挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用い
られる。
【0035】又、上記炭素数が10〜30である脂肪酸
の金属塩としては、上記飽和もしくは不飽和脂肪酸と、
水酸化ナトリウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水
酸化物もしくはアルカリ土類金属水酸化物等を共存させ
て得られる金属塩等が挙げられ、これらの1種もしくは
2種以上が好適に用いられる。
【0036】水分散系離型剤組成物中における(c)成
分の含有量は、特に限定されるものではないが、(a)
成分と(b)成分とを反応させて得られる前述の離型剤
成分100重量部に対し、(c)成分が1〜50重量部
であることが好ましく、なかでも3〜40重量部である
ことがより好ましい。
【0037】離型剤成分100重量部に対する(c)成
分の含有量が1重量部未満であると、水分散系離型剤組
成物を製造する時、離型剤成分を水中に均一かつ安定的
に乳化分散させることが困難となり、逆に離型剤成分1
00重量部に対する(c)成分の含有量が50重量部を
超えると、表面処理された樹脂ペレットを用いて製せら
れる例えば粘着剤等の最終製品の例えば粘着力等の最終
性能が低下する。
【0038】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物においては、(d)
成分として酸価が0.2〜800である酸変性ポリオレ
フィン(共)重合体が用いられる。上記酸変性ポリオレ
フィン(共)重合体は、上述の(c)成分と同様に、
(a)成分と(b)成分とを反応させて得られる前述の
離型剤成分を水中に均一かつ安定的に乳化分散させる機
能を有する。尚、ここで言う酸変性ポリオレフィン
(共)重合体とは、酸変性されたポリオレフィンの単独
重合体、又は、酸変性されたポリオレフィンの共重合体
を意味する。
【0039】上記水分散系離型剤組成物を構成する
(d)成分としての酸変性ポリオレフィン(共)重合体
は、酸価が0.2〜800、好ましくは10〜200、
であることが必要である。
【0040】上記酸変性ポリオレフィン(共)重合体の
酸価が0.2未満であると、それ自体の水中への分散が
困難となり、逆に酸価が800を超えると、離型剤成分
と分離し易くなり、均一かつ安定的な水分散系離型剤組
成物を得ることが困難となる。
【0041】上記(d)成分としては、特に限定される
ものではないが、エチレン、プロピレン、1−ブテン等
のオレフィンとアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、ビニルピロリドン等の極性基を有する
ビニル系モノマーとの共重合体や、化学的又は物理的に
酸化処理されたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン等のポリオレフィン(共)重合体等が挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0042】上記オレフィンと極性基を有するビニル系
モノマーとの共重合体の具体例としては、特に限定され
るものではないが、例えば、エチレン−アクリル酸共重
合体やマレイン酸変性もしくはアクリル酸変性のポリエ
チレンワックス等が挙げられ、これらの1種もしくは2
種以上が好適に用いられる。
【0043】又、上記オレフィンと極性基を有するビニ
ル系モノマーとの共重合体の場合、共重合体中に占める
極性基を有するビニル系モノマーの含有量は、特に限定
されるものではないが、0.01〜40モル%であるこ
とが好ましく、なかでも0.5〜10モル%であること
がより好ましい。
【0044】上記(d)成分の重合度は、特に限定され
るものではないが、10〜2000であることが好まし
く、なかでも20〜1000であることがより好まし
い。
【0045】(d)成分の重合度が10未満であると、
常温においても軟化状態であるので、得られる水分散系
離型剤組成物の離型性が悪化し、逆に重合度が2000
を超えると、それ自体が水に分散し難くなる。
【0046】又、上記(d)成分の融点及び溶融粘度
は、特に限定されるものではないが、融点が40℃以上
で、140℃における溶融粘度が10000(Pa・
s)以下であることが好ましく、なかでも融点が60℃
以上で、140℃における溶融粘度が5000(Pa・
s)以下であることがより好ましい。
【0047】(d)成分の融点が40℃未満であると、
得られる水分散系離型剤組成物の離型性が不十分とな
り、又、140℃における溶融粘度が10000(Pa
・s)を超えると、それ自体が水に分散し難くなる。
【0048】さらに、水分散系離型剤組成物中における
(d)成分の含有量は、特に限定されるものではない
が、(a)成分と(b)成分とを反応させて得られる前
述の離型剤成分100重量部に対し、1〜50重量部で
あることが好ましく、なかでも3〜40重量部であるこ
とがより好ましい。
【0049】離型剤成分100重量部に対する(d)成
分の含有量が1重量部未満であると、水分散系離型剤組
成物を製造する時、離型剤成分を水中に均一かつ安定的
に乳化分散させることが困難となり、逆に離型剤成分1
00重量部に対する(d)成分の含有量が50重量部を
超えると、得られる水分散系離型剤組成物の離型性が低
下する。
【0050】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物においては、前記
(c)成分と上記(d)成分は、それぞれ単独で用いら
れても良いし、又、両成分が併用されても良い。
【0051】(c)成分と(d)成分を併用する場合の
含有量は、特に限定されるものではないが、(a)成分
と(b)成分とを反応させて得られる前述の離型剤成分
100重量部に対し、(c)成分と(d)成分との合計
量が1〜50重量部であることが好ましく、なかでも3
〜40重量部であることがより好ましい。その理由は、
(c)成分又は(d)成分をそれぞれ単独で用いる場合
と同様である。
【0052】本発明による樹脂ペレットの表面処理方法
に用いられる水分散系離型剤組成物には、(a)成分と
(b)成分とを反応させて得られる前述の離型剤成分、
前記(c)成分及び/又は上記(d)成分以外に、本発
明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、離型剤成分
の水中への分散を容易にしたり、得られる水分散系離型
剤組成物を樹脂表面に付着させる時の濡れ性や造膜性を
向上させたり、発泡を抑制するための高沸点液状物質や
界面活性剤、水分散系離型剤組成物の乾燥皮膜の強度を
上げるための架橋剤等の各種添加剤の1種もしくは2種
以上が含有されていても良い。
【0053】上記高沸点液状物質は、特に限定されるも
のではないが、常圧下での沸点が100℃以上であり、
常温での粘度が1000(Pa・s)以下であるものが
好ましい。又、表面処理された樹脂ペレットを用いて製
せられる最終製品の性能を阻害しないものであることが
好ましい。
【0054】上記高沸点液状物質の常圧下での沸点が1
00℃未満であると、得られる水分散系離型剤組成物を
塗布乾燥する時に揮発し易いので、排気、回収装置等が
必要となり、製造コストアップにつながる。又、上記高
沸点液状物質の常温での粘度が1000(Pa・s)を
超えると、流動性が低くなるので、水分散系離型剤組成
物の濡れ性や造膜性を向上させる効果が乏しくなる。
【0055】上記高沸点液状物質としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、ナフテン系オイル、ラノ
リン、オレフィン類のオリゴマー、植物油、動物油、鉱
物油等のプロセスオイル、液状ロジン、テレビン油等の
液状粘着付与樹脂、ポリブテン、ジイソデシルフタレー
ト等の可塑剤等が挙げられ、これらの1種もしくは2種
以上が好適に用いられる。
【0056】又、上記界面活性剤としては、ノニオン系
界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活
性剤、両性系界面活性剤等のいずれも使用可能であり、
これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0057】さらに、上記架橋剤としては、水分散系離
型剤組成物を樹脂表面に付着させた後の造膜中に、熱、
光等で離型剤成分と反応し架橋させ得るものであれば良
く、特に限定されるものではないが、例えば、多価イソ
シアネート化合物、ブロックド多価イソシアネート化合
物、多価エポキシ化合物、多価アクリロイル化合物、多
価メチロール化合物、多価イオン金属、多価アジリジン
化合物等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が
好適に用いられる。
【0058】本発明による樹脂ペレットの表面処理に用
いられる水分散系離型剤組成物においては、(a)成分
と(b)成分とを反応させて得られる前述の離型剤成分
が、(c)成分及び/又は(d)成分と共に、又、高沸
点液状物質、界面活性剤、架橋剤等の各種添加剤の1種
もしくは2種以上を必要に応じて含有させる場合にはそ
れらも含めて、水中に分散されていることが必要であ
る。
【0059】上記水分散系離型剤組成物の製造方法とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば、(a)
成分と(b)成分とを反応させて得られる離型剤成分、
(c)成分及び/又は(d)成分、及び、必要に応じて
含有させる各種添加剤の1種もしくは2種以上から成る
離型剤組成物を予め加熱溶融し、その加熱溶融物と水と
を、例えば加圧ニーダー、コロイドミル、高速攪拌シャ
フト等の混合機を用いて、高剪断をかけて均一に乳化分
散させた後、分散粒子が融着凝集しないように冷却して
所望の水分散系離型剤組成物を得る方法(高圧乳化法)
や、上記離型剤組成物を予め有機溶剤に溶解し、その溶
液と水とを、例えば高速乳化機を用いて、高剪断をかけ
て均一に乳化分散させた後、有機溶剤を除去して所望の
水分散系離型剤組成物を得る方法(溶剤溶解法)等が挙
げられ、いずれの方法も好適に採用されるが、なかでも
有機溶剤の除去が不要で工程の簡略な高圧乳化法がより
好適に採用される。
【0060】上記高圧乳化法において、離型剤組成物の
加熱溶融温度は、特に限定されるものではないが、12
0℃以上であることが好ましく、又、水の温度は、特に
限定されるものではないが、加圧により100℃以上と
されていることが好ましい。
【0061】又、上記高圧乳化法においては、離型剤組
成物を予め加熱溶融することなく、水中に一挙に投入
し、加圧下120℃程度の温度で、高剪断をかけて均一
に乳化分散させた後、冷却して所望の水分散系離型剤組
成物を得る方法を採っても良い。
【0062】上記高圧乳化法もしくは溶剤溶解法のいず
れの方法においても、離型剤組成物と水との混合割合
は、特に限定されるものではないが、離型剤組成物5〜
50重量%、水95〜50重量%であることが好まし
い。離型剤組成物の含有量が5重量%未満であると、乳
化分散時の剪断効果が減殺されて製造効率が低下し、逆
に離型剤組成物の含有量が50重量%を超えると、粘度
が高くなり過ぎて均一な乳化分散が困難となる。
【0063】又、上記乳化分散工程を経て得られた水分
散系離型剤組成物は、貯蔵安定性が損なわれない範囲で
必要に応じて、水で希釈されても良い。
【0064】本発明による樹脂ペレットの表面処理の対
象となり得る樹脂としては、特に限定されるものではな
いが、粘着剤、接着剤、ゴム、エラストマー等の自着性
や接着性等を有するものが挙げられ、例えば、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、イソブチレンゴム、
スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロ
ニトリルブタジエンゴム、塩化ゴム等の天然もしくは合
成ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック
共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン
ブロック共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマ
ー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂、及び、これらと粘着
付与樹脂、軟化剤、充填剤等の添加剤が混合されて成る
粘着剤や接着剤等が挙げられ、いずれも好適に用いられ
る。
【0065】上記表面処理の対象となり得る樹脂の表面
に前述した水分散系離型剤組成物を付着させる方法は、
特別なものではなく、例えば、水分散系離型剤組成物を
満たした容器中に樹脂を浸漬した後、乾燥させる方法を
採っても良いし、又、水分散系離型剤組成物を樹脂表面
に例えばスプレー等により付着させた後、乾燥させる方
法等を採っても良い。
【0066】上記表面処理を行う場合の樹脂の形状は、
特に限定されるものではないが、予め樹脂をペレット状
にした状態で表面処理を行っても良いし、又、ストラン
ド状の樹脂に表面処理を行った後、例えばペレタイザー
等によりペレット化しても良い。
【0067】又、上記表面処理を行う場合の樹脂の状態
は、特に限定されるものではないが、ペレット状もしく
はストランド状の固形状態であっても良いし、又、ペレ
ット状もしくはストランド状の溶融状態であっても良
く、後者の場合は水分散系離型剤組成物が冷却剤として
も機能する。
【0068】さらに、表面処理を施された樹脂の乾燥
は、特に限定されるものではないが、加温下での強制乾
燥であっても良いし、又、常温下での自然乾燥であって
も良い。
【0069】(作用)本発明による樹脂ペレットの表面
処理方法は、特定のポリ酢酸ビニル(共)重合体の鹸化
物と特定の長鎖アルキル化合物とを特定の割合で反応さ
せて得られる離型剤成分が、特定の脂肪酸もしくはその
金属塩、及び/又は、特定の酸変性ポリオレフィン
(共)重合体と共に水中に分散されて成る水分散系離型
剤組成物を樹脂表面に付着させた後、乾燥するので、得
られる樹脂ペレットは、優れた耐ブロッキング性を有
し、長期間安定的に保管することが出来ると共に、使用
時の作業性も良好である。又、例えば粘着剤等の最終製
品にした場合も分離、沈降、目詰まり等を起こすことが
なく、最終製品の例えば粘着力等の最終性能を低下させ
ることもない。
【0070】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め、以下に実施例を挙げる。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0071】(実施例1)
【0072】(1)水分散系離型剤組成物の作製
攪拌機、冷却器、滴下漏斗及び温度計を備えた反応容器
中に、脱水したキシレン50gを投入した後、ポリ酢酸
ビニル(共)重合体の鹸化物としてポリビニルアルコー
ル(重合度1100、ビニルアルコールユニットの含有
量98モル%)10gを加えて均一に分散させた。次い
で、還流温度で、長鎖アルキル化合物としてオクタデシ
ルイソシアネート67g(官能基換算で1.0当量)、
及び、重合触媒としてジラウリン酸ジブチル錫0.01
gを加え、上記ポリビニルアルコールと反応させた。反
応が進行し、ポリビニルアルコールの粉末が完全に消失
した後、さらに2時間反応を継続した。反応終了後、4
0℃まで冷却し、反応溶液を1000gのメタノール中
に投入して白色沈殿物を得た。得られた白色沈殿物をメ
タノール、次いで、n−ヘキサンで洗浄した後、乾燥し
て、離型剤成分を得た。
【0073】上記で得られた離型剤成分15部、酸変性
ポリオレフィン共重合体としてエチレン−アクリル酸共
重合体(酸価80、重合度700、アクリル酸含有量4
モル%)4部、界面活性剤としてアルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩(商品名「ペレックスSS−
L」、花王社製)0.5部及びポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(商品名「エマルゲン910」、花
王社製)0.5部、及び、水80部を混合し、高圧式乳
化機に投入した後、温度120℃、攪拌速度500rp
mで10分間攪拌し、離型剤成分及びエチレン−アクリ
ル酸共重合体を溶融した。次に、135℃に昇温し、攪
拌速度5000rpmで1時間高速攪拌して乳化分散を
行った後、冷却して、水分散系離型剤組成物を得た。次
いで、得られた水分散系離型剤組成物を水で希釈して、
離型剤組成物の含有量が3重量%の水分散系離型剤組成
物を作製した。
【0074】(2)ペレット用樹脂の作製
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商
品名「クインタック3421」、日本ゼオン社製)10
0部、粘着付与樹脂(商品名「エスコレッツ440
1」、トーネックス社製)100部、ナフテン系オイル
(商品名「サンセンオイル」、SUNOCO社製)50
部、及び、酸化防止剤(商品名「ヨシノックス42
5」、吉富製薬社製)1部を溶融混合して、ホットメル
ト粘着剤を作製した。
【0075】(3)表面処理の実施
上記で得られたホットメルト粘着剤をストランド状にし
て、前記で得られた水分散系離型剤組成物を満たした容
器中に通した後、そのまま引き上げてペレタイザーでペ
レット化した。次いで、得られたペレットを更に上記水
分散系離型剤組成物を満たした容器中に投入した後、取
り出して乾燥し、表面に離型剤組成物が付着したホット
メルト粘着剤のペレットを得た。
【0076】(4)評価
上記で得られたペレットの(a)耐ブロッキング性、
(b)溶液状態での安定性、(c)溶融状態での安定
性、及び、(d)粘着テープとしての性能を以下の方法
で評価した。その結果は表1に示すとおりであった。
【0077】(a)耐ブロッキング性:直径7cm、高
さ10cmのガラス容器にペレット20gを入れ、その
上に直径がガラス容器の内径よりやや小さい厚さ0.5
mmのステンレス板を載せ、更にステンレス板の上に1
00gの分銅を載せた状態で40℃のオーブン中に2週
間放置した後、取り出し、ガラス容器を逆さにして、ペ
レットの落下状況を目視で観察し、下記判定基準で耐ブ
ロッキング性を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥ペレットが一粒づつに分かれて全て落下した
△‥‥ペレットが落下しなかったが、棒でつつくと崩れ
て落下した。更に手で擦ると一粒づつに分かれた。
×‥‥ペレットが落下せず、棒でつついても崩れず落下
しなかった。但し、ペレットの輪郭は残っていた。
【0078】(b)溶液状態での安定性:ペレットをト
ルエンに溶解し、ペレットの含有量が30重量%のトル
エン溶液を作製した。次いで、この溶液をガラス容器に
入れて23℃の雰囲気下に2週間放置した後、溶液の外
観を目視で観察し、下記判定基準で溶液状態での安定性
を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥透明であり、分離、沈降等も認められなかった
△‥‥透明であるが、分離、沈降等が認められた
×‥‥不透明であり、分離、沈降等も認められた
【0079】(c)溶融状態での安定性:ホットメルト
コーターを用いて、ペレットを塗工厚みが12μmとな
るようにクラフト紙に塗工し、クラフト粘着テープを作
製した。この時、コーター手前に設置されているステン
レスメッシュフィルターの目詰まりの有無を目視で観察
し、下記判定基準で溶融状態での安定性を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥目詰まりは認められなかった
×‥‥目詰まりが認められた
【0080】(d)粘着テープとしての性能:JIS
Z−0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準
拠し、上記で得られたクラフト粘着テープのSP粘着力
(g/15mm)を測定した。
【0081】(実施例2)
【0082】水分散系離型剤組成物の配合組成を、実施
例1で得られた離型剤成分16部、脂肪酸としてステア
リン酸(炭素数18)3部、界面活性剤として「ペレッ
クスSS−L」0.5部及び「エマルゲン910」0.
5部、及び、水80部としたこと以外は実施例1と同様
にして、離型剤組成物の含有量が3重量%の水分散系離
型剤組成物を作製した。
【0083】次いで、得られた水分散系離型剤組成物を
用い、実施例1と同様にして、表面に離型剤組成物が付
着したホットメルト粘着剤のペレットを得た。
【0084】(比較例1〜3)
【0085】平均粒子径が1μm以下の炭酸カルシウム
微粉末(比較例1)、平均粒子径が1μm以下のステア
リン酸亜鉛微粉末(比較例2)、平均粒子径が1μm以
下のポリエチレン微粉末(比較例3)を、それぞれ水に
分散させようとしたが、炭酸カルシウム微粉末は水中で
沈降し、ステアリン酸亜鉛微粉末及びポリエチレン微粉
末は水中で浮遊し、いずれも均一な水分散液を得ること
は出来なかった。
【0086】従って、表面処理の実施において、実施例
1で得られたストランド状のホットメルト粘着剤の表面
に、上記3種類の微粉末を微粉末状態のままで、それぞ
れ単独で吹き付けて表面処理を行った後、ペレタイザー
でペレット化して、表面に微粉末が付着したホットメル
ト粘着剤のペレット3種類を得た。
【0087】実施例2、及び、比較例1〜3で得られた
4種類のペレットを実施例1と同様にして評価した結果
は表1に示すとおりであった。
【0088】
【表1】
【0089】表1に示されるように、本発明の表面処理
方法による実施例1及び2の樹脂ペレットは、耐ブロッ
キング性、溶液状態での安定性、溶融状態での安定性の
いずれにも優れると共に、該樹脂ペレットを用いて製せ
られた粘着テープは優れた粘着力を有する。
【0090】これに対し、同じく表1に示されるよう
に、炭酸カルシウム微粉末で表面処理を行った比較例1
の樹脂ペレットは、耐ブロッキング性及び溶液状態での
安定性が不十分であると共に、溶融状態での安定性が悪
い。又、ステアリン酸亜鉛微粉末で表面処理を行った比
較例2の樹脂ペレットは、耐ブロッキング性が悪く、ポ
リエチレン微粉末で表面処理を行った比較例3の樹脂ペ
レットは、耐ブロッキング性が不十分であると共に、溶
液状態での安定性及び該樹脂ペレットを用いて製せられ
た粘着テープの粘着力が悪い。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の表面処理方
法によれば、優れた耐ブロッキング性を有すると共に、
最終製品にした場合も分離、沈降、目詰まり等を起こす
ことがなく、又、最終製品の最終性能を低下させること
もない樹脂ペレットを容易に得ることが出来る。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention
The present invention relates to a surface treatment method for imparting moldability. [0002] Generally, adhesives, adhesives, rubbers, and elastomers
Pellet resin with self-adhesive or adhesive properties, such as
If the pellets are used, the pellets
Causes blocking and becomes a large lump, handling work
However, there is a problem that the performance is significantly reduced. [0003] Various attempts have been made to address the above problems.
For example, in Japanese Patent Publication No. 7-37026,
Extrudes the adhesive resin from the extruder and pellets in water
And resin pellet surface, silica powder, clay,
Talc, mica, quartz sand, shirasu, magnesium carbonate, carbonic acid
Inorganic powder such as calcium, polyethylene wax, E
Coated with anti-adhesion powder such as organic powder such as VA
After that, dry while circulating the resin pellets
A method for producing a characteristic resin pellet has been proposed. However, among the above proposals, inorganic powders
When used as an anti-adhesion powder, blocking can be prevented.
However, when resin pellets are made into a solution, inorganic powder
There is a problem of separation and sedimentation.
When the melt is hot melted, the inorganic powder
There is a problem of clogging the menu. [0005] Among the above proposals, organic powders are used to prevent sticking.
When used as a stopping powder, the organic powder is
Dissolution or melting by heating.
Does not cause clogging, but has an anti-blocking effect
Poorer than inorganic powder or obtained from resin pellets
For example, the performance of the final product such as an adhesive
There are problems such as lowering. Further, stearin is used as an anti-adhesion powder.
Metal soap powders such as zinc oxide and ethylenebisamide
Fatty acid amide-based powders are also used,
Since these also belong to organic powders, the same problems as above
There is. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention relates to the conventional
Excellent blocking resistance to solve problems
In addition, when final products such as adhesives are used,
No separation, sedimentation, clogging, etc.
Does not degrade the final performance of the product, such as adhesive strength
Surface treatment of resin pellets from which resin pellets can be obtained
It is an object to provide a management method. [0008] A resin pellet according to the present invention.
Surface treatment method, the degree of polymerization is 300-5000
Containing at least 50 mol% of vinyl alcohol units
Saponified polyvinyl acetate (co) polymer (hereinafter referred to as
With respect to 1 equivalent of a hydroxyl group of “(a) component”),
Cyanate group, carboxylic acid group, acid halide group, ketene
Group selected from the group consisting of
Functional groups capable of reacting with one or more hydroxyl groups
A long-chain alkyl having 6 to 30 carbon atoms in the alkyl group
(Hereinafter referred to as "component (b)") in terms of functional group
The release agent component obtained by reacting at least 0.5 equivalents with
Fatty acids having a prime number of 10 to 30 or metal salts thereof (hereinafter referred to as
Below, it is described as “(c) component”) and / or an acid value of 0.1.
2-800 acid-modified polyolefin (co) polymer
(Hereinafter referred to as “component (d)”) and dispersed in water.
A water-dispersed release agent composition consisting of
After that, it is characterized by drying.
Is achieved. [0009] A method for surface treatment of resin pellets according to the present invention.
(A) constituting the aqueous dispersion release agent composition used for
Saponified polyvinyl acetate (co) polymer as
Consistency 300-5000, preferably 800-250
0, and the vinyl alcohol unit is 50 mol% or less.
Above, preferably at least 60 mol%.
It is important. Incidentally, the polyvinyl acetate (co) polymer mentioned here
Is the saponification of a homopolymer of vinyl acetate monomer.
Product, or vinyl acetate monomer and the vinyl acetate monomer
A saponified copolymer of a copolymerizable polymerizable monomer with
means. A saponified product of the above-mentioned polyvinyl acetate copolymer
Although not particularly limited, ethylene and
Between vinyl monomers such as lylic acid and vinyl acetate monomers
Saponified copolymer, specifically, ethylene-vinyl acetate
Saponified copolymer, acrylic acid-vinyl acetate copolymer
Saponified products and the like, and one or more of these are
It is preferably used. A saponified product of the above polyvinyl acetate (co) polymer
Is less than 300, the resulting release agent component
The releasability becomes insufficient and the polymerization degree exceeds 5,000
Then, the obtained release agent component becomes difficult to disperse in water. The above-mentioned polyvinyl acetate (co) polymer soap
Content of vinyl alcohol unit in the compound is 50 mol%
If it is less than 1, the content of the hydroxyl group becomes small,
(B) Reactivity with component (b) is reduced, resulting in a release agent component
The mold release property becomes poor. The vinyl alcohol used here
Is the content of polyvinyl acetate (co) polymer
Based on the total number of units of the monomers constituting the saponified product
Of the number of units of the converted vinyl acetate monomer (mol
%). [0013] Surface treatment method for resin pellets according to the present invention
(B) constituting the aqueous dispersion release agent composition used for
Long-chain alkyl compound as an isocyanate group,
Carboxylic acid group, acid halide group, ketene group, aldehyde group
One or two selected from the group consisting of
Having a functional group capable of reacting with at least one kind of hydroxyl group,
When the carbon number of the alkyl group is 6 to 30, preferably 8 to 28,
It is necessary to be. The carbon of the alkyl group of the long-chain alkyl compound
When the prime number is less than 6, the release property of the obtained release agent component is
Insufficient, conversely, the alkyl group has more than 30 carbon atoms
And a polyvinyl acetate (co) polymer soap as the component (a)
Reactivity with the compound is reduced. As a functional group capable of reacting with a hydroxyl group, isocyanate
It has a nate group, and the carbon number of the alkyl group is 6 to 30.
The long-chain alkyl compound is not particularly limited.
Not available, but hexyl isocyanate, octyl isocyanate
Salt, dodecyl isocyanate, octadecyl isocyanate
And docosanyl isocyanate.
One or more of these are suitably used. Carboxyl is a functional group capable of reacting with a hydroxyl group.
A long chain having an acid group and an alkyl group having 6 to 30 carbon atoms
The alkyl compound is not particularly limited.
But octanoic acid, dodecanoic acid, octadecanoic acid, docosa
And one or more of these are preferred.
Appropriately used. As a functional group capable of reacting with a hydroxyl group, acid
Chain having an alkyl group having 6 to 30 carbon atoms
The alkyl compound is not particularly limited.
But octanoyl chloride, dodecanoyl chloride
Octadecanoyl chloride, octadecyloylc
Loride, docosanoyl chloride, etc.
One or more of these are suitably used. In addition, ketones as functional groups capable of reacting with hydroxyl groups
Chain having an alkyl group and 6 to 30 carbon atoms in the alkyl group
The alkyl compound is not particularly limited.
But octyl ketene dimer, dodecyl ketene dimer
ー, octadecyl ketene dimer, docosanil ketenda
And one or more of these.
It is preferably used. Further, as a functional group capable of reacting with a hydroxyl group,
It has an aldehyde group and the alkyl group has 6 to 30 carbon atoms.
Certain long-chain alkyl compounds are particularly limited
Not hexylaldehyde, octylaldehyde
Do, dodecylaldehyde, octadecylaldehyde, do
Cosanilaldehyde and the like; one or more of these
Two or more are preferably used. Further, a functional group capable of reacting with a hydroxyl group is used.
Having an epoxy group, wherein the alkyl group has 6 to 30 carbon atoms.
Certain long-chain alkyl compounds are particularly limited
Not octyl glycidyl ether, dodecyl
Lysidyl ether, octadecyl glycidyl ether,
Docosanyl glycidyl ether; and the like.
One or more kinds are suitably used. [0021] Surface treatment method for resin pellets according to the present invention
Release agent component in aqueous dispersion release agent composition used for
Is a polyvinyl acetate (co) polymer as the component (a)
Component (b) with respect to 1 equivalent of the hydroxyl group of the saponified product of
Long chain alkyl compound is 0.5 equivalent or more in terms of functional group,
Preferably, at least 0.6 equivalent is reacted.
is necessary. (A) Poly (vinyl acetate)
It is the component (b) with respect to one equivalent of the hydroxyl group of the combined saponified product.
The ratio of long-chain alkyl compounds is less than 0.5 equivalent in terms of functional groups.
If it is full, the release properties of the obtained release agent component will be insufficient.
You. The method of synthesizing the release agent component is a special one.
Instead, in a solvent, polyvinyl acetate as component (a)
(B) relative to 1 equivalent of the hydroxyl group of the saponified (co) polymer
The long-chain alkyl compound is 0.5 equivalent
By reacting at a ratio such that the
Release agent component can be obtained. The solvent used in the synthesis of the release agent component
The type is not particularly limited, but the component (b)
Depending on the type of functional group of a long-chain alkyl compound
It is preferable that it is appropriately selected. That is, the long-chain alkyl compound as the component (b)
The functional group of the product is an isocyanate group or a ketene group
, Such as toluene and dimethyl sulfoxide
Inactive which does not react with various isocyanate groups or ketene groups
Performing the reaction by a suspension method or dissolution method using a neutral solvent
Is preferred. The component (b) contains a long-chain alkyl compound.
When the functional group to be reacted is a carboxylic acid group, such as toluene
Reaction using the solvent used for normal esterification
Is preferably performed. Also, a long-chain alkyl compound as the component (b)
When the functional group of is an acid halide group, the acid halide
The reaction can be carried out using an inert solvent that does not react with the group.
Preferably, during this reaction, a dehalogenation such as pyridine is performed.
More preferably, a hydrogenation agent is added. Further, the long-chain alkylation as the component (b)
When the functional group of the compound is an aldehyde group,
Perform the reaction using an inert solvent that does not react with the
However, during this reaction, an acid catalyst such as hydrochloric acid is used.
Is more preferably added. Furthermore, a long-chain alkyl which is the component (b)
When the functional group of the compound is an epoxy group,
Performing the reaction using an inert solvent that does not react with the group
However, during this reaction, sodium hydroxide is preferably used.
It is more preferable to add such an alkali catalyst. Reaction between component (a) and component (b) described above
Is the length of the component (b) according to the infrared absorption spectrum and the like.
Of a functional group that can react with the hydroxyl group of the
It is terminated when the disappearance is confirmed in effect. The surface treatment method for resin pellets according to the present invention
In the aqueous dispersion release agent composition used for (c), (c)
Fatty acids having 10 to 30 carbon atoms or
Are used. The above fatty acids or metal salts thereof
Is obtained by reacting the components (a) and (b).
The above-mentioned release agent component is emulsified and dispersed uniformly and stably in water.
Function. Constituting the above aqueous dispersion release agent composition
The fatty acid or its metal salt as the component (c) is a carbon
The number is 10-30, preferably 12-26
is necessary. The carbon number of the above fatty acid or its metal salt is
If it is less than 10, the polarity becomes too high and the release agent component
Separation or separation of the aqueous dispersion resulting from the melting point being too low
It reduces the releasability of the mold composition. Conversely, if the carbon number is 30
If it exceeds, the polarity becomes too low to be easily dispersed in water. The above fatty acid having 10 to 30 carbon atoms is
Although not particularly limited, for example, dodeca
Acid (lauric acid), hexadecanoic acid (palmitin)
Acid), octadecanoic acid (stearic acid), octadecene
Acid (oleic acid), icosanoic acid (arachidic acid), doco
Saturated or unsaturated fatty acids such as sanic acid (behenic acid)
One or more of these are preferably used
Can be The above fatty acid having 10 to 30 carbon atoms
As the metal salt of the above-mentioned saturated or unsaturated fatty acids,
Alkaline metal water such as sodium hydroxide and barium hydroxide
Oxide or alkaline earth metal hydroxide
Metal salts and the like obtained by
Two or more are suitably used. The component (c) in the aqueous dispersion release agent composition
Content is not particularly limited, but (a)
The aforementioned release agent obtained by reacting the component and the component (b).
Component (c) is 1 to 50 parts by weight based on 100 parts by weight of the component.
And preferably 3 to 40 parts by weight.
Is more preferable. (C) Component based on 100 parts by weight of release agent component
If the content is less than 1 part by weight, the aqueous dispersion release agent set
Uniform and stable release agent components in water when producing products
It becomes difficult to emulsify and disperse in
The content of the component (c) is 50 parts by weight with respect to 00 parts by weight.
If it exceeds, it can be manufactured using surface-treated resin pellets.
The final product such as adhesive strength
Performance decreases. Surface treatment method for resin pellets according to the present invention
In the aqueous dispersion release agent composition used for (a), (d)
Acid-modified polyole having an acid value of 0.2 to 800 as a component
Fin (co) polymers are used. The above acid-modified polyole
The fin (co) polymer is, like the component (c) described above,
The above-mentioned component obtained by reacting the component (a) with the component (b)
A machine for uniformly and stably emulsifying and dispersing release agent components in water
Has ability. The acid-modified polyolefin mentioned here
(Co) polymer is an acid-modified polyolefin alone
Polymer or copolymer of acid-modified polyolefin
Means Constituting the aqueous dispersion release agent composition
Acid-modified polyolefin (co) polymer as component (d)
Has an acid value of 0.2 to 800, preferably 10 to 200,
It is necessary to be. The above acid-modified polyolefin (co) polymer
When the acid value is less than 0.2, the dispersion in water itself is
On the contrary, if the acid value exceeds 800, the release agent component
Easy and stable, uniform and stable aqueous dispersion release agent
It is difficult to obtain a product. The component (d) is particularly limited.
Although not intended, ethylene, propylene, 1-butene, etc.
Olefin and acrylic acid, methacrylic acid, maleic
Has polar groups such as acid, itaconic acid and vinylpyrrolidone
Copolymers with vinyl monomers, chemically or physically
Oxidized polyethylene, polypropylene, polybu
And polyolefin (co) polymers such as
One or more of these are suitably used. The above-mentioned olefin and a vinyl group having a polar group
Specific examples of the copolymer with the monomer are not particularly limited.
Although not necessarily, for example, ethylene-acrylic acid copolymer
Merged or maleic acid-modified or acrylic acid-modified polye
Tylene wax and the like.
More than one species is preferably used. Further, the olefin and a vinyl having a polar group
Occupy in the copolymer in the case of a copolymer with
The content of the vinyl monomer having a polar group is particularly limited.
It is not limited to 0.01 to 40 mol%
And preferably 0.5 to 10 mol%.
Is more preferred. The polymerization degree of the component (d) is not particularly limited.
Although it is not a thing, it is preferably 10 to 2000
In particular, it is more preferable to be 20 to 1000
No. If the degree of polymerization of component (d) is less than 10,
Since it is in a softened state even at room temperature, the resulting aqueous dispersion
The release property of the release agent composition deteriorates, and conversely, the polymerization degree becomes 2000
When it exceeds, it becomes difficult to disperse itself in water. The melting point and melt viscosity of the component (d)
Is not particularly limited, but has a melting point of 40 ° C. or higher.
And the melt viscosity at 140 ° C. is 10,000 (Pa ·
s) It is preferably at most, especially having a melting point of 60 ° C.
As described above, the melt viscosity at 140 ° C. is 5000 (Pa ·
s) More preferably, When the melting point of component (d) is less than 40 ° C.,
The release property of the obtained aqueous dispersion release agent composition becomes insufficient.
And the melt viscosity at 140 ° C. is 10,000 (Pa)
If it exceeds s), it will be difficult to disperse itself in water. Further, in the aqueous dispersion type release agent composition,
The content of the component (d) is not particularly limited.
Is obtained by reacting the component (a) with the component (b).
1 to 50 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the aforementioned release agent component
Preferably, the amount is 3 to 40 parts by weight.
Is more preferable. (D) Component based on 100 parts by weight of release agent component
If the content is less than 1 part by weight, the aqueous dispersion release agent set
Uniform and stable release agent components in water when producing products
It becomes difficult to emulsify and disperse in
The content of the component (d) is 50 parts by weight with respect to 00 parts by weight.
If it exceeds, the release property of the obtained aqueous dispersion release agent composition is low.
Down. The surface treatment method for resin pellets according to the present invention
In the aqueous dispersion release agent composition used for the
The component (c) and the component (d) are each used alone.
Or both components may be used in combination. When component (c) and component (d) are used in combination,
Although the content is not particularly limited, the component (a)
The above-mentioned release agent component obtained by reacting component (b)
The sum of the components (c) and (d) with respect to 100 parts by weight
The amount is preferably 1 to 50 parts by weight, and especially 3 to 50 parts by weight.
More preferably, it is 40 parts by weight. The reason is,
When component (c) or component (d) is used alone
Is the same as The surface treatment method for resin pellets according to the present invention
The aqueous dispersion release agent composition used for
(B) the aforementioned release agent component obtained by reacting the component with the component,
In addition to the component (c) and / or the component (d),
Release agent components as needed as long as they do not interfere with the purpose of
Of water dispersion in water
The wettability and film forming property when the agent composition adheres to the resin surface.
High boiling liquid substances to improve or suppress foaming
The strength of the dried film of the surfactant and the aqueous dispersion release agent composition
One or two kinds of various additives such as a cross-linking agent for raising
The above may be contained. The high-boiling liquid substance is not particularly limited.
But the boiling point under normal pressure is 100 ° C or higher,
Those whose viscosity at room temperature is 1000 (Pa · s) or less
preferable. It is also manufactured using surface-treated resin pellets.
Must not interfere with the performance of the final product
preferable. The boiling point of the above high boiling point liquid substance under normal pressure is 1
When the temperature is lower than 00 ° C., the obtained aqueous dispersion release agent composition
It is easy to volatilize when coating and drying.
Required, leading to increased manufacturing costs. Also, the above high
The viscosity at room temperature of the boiling liquid substance is 1000 (Pa · s)
If it exceeds, the fluidity becomes low, so the aqueous dispersion release agent composition
The effect of improving the wettability and film forming property of the object becomes poor. The high boiling point liquid substance is not particularly limited.
Although not limited to, for example, naphthenic oils,
Phosphorus, oligomers of olefins, vegetable oils, animal oils, minerals
Process oil such as material oil, liquid rosin, turpentine oil, etc.
Liquid tackifier resin, polybutene, diisodecyl phthalate
And one or two of these.
The above is preferably used. As the surfactant, nonionic surfactants can be used.
Surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants
Any of amphoteric agents and amphoteric surfactants can be used,
One or more of these are suitably used. Further, as the crosslinking agent, an aqueous dispersion
During film formation after attaching the mold composition to the resin surface, heat,
Any material that can be crosslinked by reacting with the release agent component by light or the like is acceptable.
Is not particularly limited, for example, polyvalent iso
Cyanate compound, blocked polyvalent isocyanate compound
Substances, polyepoxy compounds, polyacryloyl compounds,
Polymethylol compound, polyvalent ionic metal, polyvalent aziridine
And the like. One or more of these compounds
It is preferably used. For surface treatment of resin pellets according to the present invention
In the aqueous dispersion release agent composition to be used, the component (a)
The above-mentioned release agent component obtained by reacting component (b)
Together with the component (c) and / or the component (d),
One of various additives such as point liquid substance, surfactant, cross-linking agent
Or, when two or more kinds are contained as necessary,
Including these, it is necessary to be dispersed in water
You. The method for producing the aqueous dispersion release agent composition is as follows.
Although not particularly limited, for example, (a)
A release agent component obtained by reacting the component with the component (b);
(C) component and / or (d) component, and, if necessary,
Consists of one or more of various additives to be contained
The release agent composition is heated and melted in advance, and the heated melt is mixed with water.
The pressure kneader, colloid mill, high speed stirring
Using a mixer such as a soft mixer, apply high shear to uniformly emulsify
After dispersing, cool so that the dispersed particles do not fuse and aggregate
Method for Obtaining Desired Water-Dispersed Release Agent Composition (High-Pressure Emulsification Method)
Alternatively, the release agent composition is dissolved in an organic solvent in advance, and the
Apply high shear to the liquid and water using, for example, a high-speed emulsifier.
After uniformly emulsifying and dispersing, remove the organic solvent and remove
A method of obtaining a water-dispersed release agent composition (solvent dissolution method) and the like are listed.
Both methods are suitably adopted, but among them,
High pressure emulsification method that does not require removal of organic solvent and has simple process
It is preferably adopted. In the above high-pressure emulsification method, the release agent composition
The heating and melting temperature is not particularly limited.
0 ° C. or higher, and the temperature of water is particularly
Although it is not limited, the temperature is increased to 100 ° C. or more by pressurization.
It is preferred that In the high-pressure emulsification method, a release agent
Put the product into water at once without heating and melting the product
And apply high shear at a temperature of about 120 ° C under pressure
After emulsifying and dispersing, the desired aqueous dispersion release agent set is cooled.
A method for obtaining a product may be employed. Any of the above high pressure emulsification method or solvent dissolution method
Also in these methods, the mixing ratio of the release agent composition and water
Is not particularly limited, the release agent composition 5
Preferably 50% by weight and 95-50% by weight of water
No. If the content of the release agent composition is less than 5% by weight, milk
The shearing effect at the time of dispersing is reduced, reducing the production efficiency,
If the content of the release agent composition exceeds 50% by weight,
Becomes too high, making uniform emulsification and dispersion difficult. The water obtained through the above emulsification and dispersion step
The dispersing release agent composition should be used within a range that does not impair the storage stability.
If necessary, it may be diluted with water. The surface treatment of resin pellets according to the present invention
The resin that can be an elephant is not particularly limited.
However, self-adhesion of adhesives, adhesives, rubber, elastomers, etc.
And those having adhesive properties.
Rubber, isoprene rubber, butyl rubber, isobutylene rubber,
Styrene butadiene rubber, chloroprene rubber, acrylo
Natural or synthetic materials such as nitrile butadiene rubber and chlorinated rubber
Rubber, styrene-butadiene-styrene block copolymer
United, styrene-isoprene-styrene block copolymer
Body, styrene-ethylene-butylene-styrene block
Copolymer, styrene-ethylene-propylene-styrene
Styrenic thermoplastic elastomers such as block copolymers
-, Vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, ethylene-acetic acid
Thermoplastic resins such as vinyl copolymers and their adhesive
Made by mixing additives such as imparting resin, softener and filler
Pressure-sensitive adhesives and adhesives, etc., all of which are suitably used.
You. Surface of resin that can be subjected to the above surface treatment
The method of attaching the aqueous dispersion release agent composition described above to
Not special, for example, a water-dispersed release agent composition
After immersing the resin in a filled container, dry it.
May be used, or the aqueous dispersion release agent composition may be applied to the resin surface.
For example, after applying it to the surface by spraying, etc., and then drying it
A law may be adopted. When the surface treatment is performed, the shape of the resin is as follows.
Although not particularly limited, the resin is pelletized in advance.
Surface treatment may be performed in a state where
After performing surface treatment on de-shaped resin, for example, pelletizer
It may be formed into pellets by the method described above. The state of the resin when the above surface treatment is performed
Is not particularly limited, but may be in the form of pellets or
May be in the form of a strand solid,
It can be in the molten state of a rod or strand
In the latter case, the aqueous dispersion release agent composition is used as a cooling agent.
Also works. Further, drying of the surface-treated resin
Is not particularly limited, but forced drying under heating
It may be dried, or it may be naturally dried at room temperature.
Is also good. (Function) Surface of resin pellet according to the present invention
The treatment method is the saponification of a specific polyvinyl acetate (co) polymer.
Reacts with a specific long-chain alkyl compound at a specific ratio.
The release agent component obtained by
Metal salt and / or specific acid-modified polyolefin
Water-dispersed mold release dispersed in water with (co) polymer
After the agent composition is applied to the resin surface and dried,
Resin pellets have excellent blocking resistance
And can be stably stored for a long period of time
Workability at the time is also good. Also, final products such as adhesives
Separation, sedimentation, clogging, etc.
Without reducing the final performance of the final product, such as adhesive strength
Never even. BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION The present invention will be described in more detail.
Examples will be described below. The “parts” in the examples are
It means "parts by weight". (Embodiment 1) 1) Preparation of aqueous dispersion release agent composition Reaction vessel equipped with stirrer, cooler, dropping funnel and thermometer
After charging 50 g of dehydrated xylene, polyacetic acid
Polyvinyl alcohol as a saponified vinyl (co) polymer
(Polymerization degree 1100, containing vinyl alcohol unit
(Amount of 98 mol%) and uniformly dispersed. Next
At reflux temperature, as octadecyl
67 g of isocyanate (1.0 equivalent in terms of functional group),
And dibutyltin dilaurate 0.01 as a polymerization catalyst
g was added and reacted with the above polyvinyl alcohol. Anti
Reaction progresses, and the polyvinyl alcohol powder disappears completely
After that, the reaction was continued for another 2 hours. After the reaction, 4
After cooling to 0 ° C, the reaction solution was dissolved in 1000 g of methanol.
And a white precipitate was obtained. The resulting white precipitate is
After washing with ethanol and then n-hexane, drying
Thus, a release agent component was obtained. 15 parts of the release agent component obtained above, acid-modified
Ethylene-acrylic acid copolymer as polyolefin copolymer
Polymer (acid value 80, polymerization degree 700, acrylic acid content 4
Mol%) 4 parts, alkyl diphenyl ether as a surfactant
-Terdisulfonic acid salt (trade name "Perex SS-
L ", manufactured by Kao Corporation) 0.5 part and polyoxyethylene noni
Luphenyl ether (trade name "Emulgen 910", flower
0.5 part of water and 80 parts of water are mixed, and high-pressure milk is mixed.
Temperature, 120 ℃, stirring speed 500rpm
m for 10 minutes, releasing agent component and ethylene-acrylic acid.
The luic acid copolymer was melted. Next, the temperature was raised to 135 ° C.
Stir at a high speed of 5000 rpm for 1 hour to emulsify and disperse.
After performing, the mixture was cooled to obtain a water-dispersed release agent composition. Next
Then, the obtained water-dispersed release agent composition is diluted with water,
Water-dispersed release agent composition having a release agent composition content of 3% by weight
Object was produced. ( 2) Preparation of resin for pellets Styrene-isoprene-styrene block copolymer (trademark)
Product name "Quintac 3421", manufactured by Zeon Corporation) 10
0 parts, tackifying resin (trade name “ESCOLETS 440”
1 ", manufactured by Tonex Corporation) 100 parts, naphthenic oil
(Product name "Sansen Oil", manufactured by SUNOCO) 50
Parts and an antioxidant (trade name “Yoshinox 42
5 ”, manufactured by Yoshitomi Pharmaceutical Co., Ltd.)
A pressure-sensitive adhesive was prepared. ( 3) Implementation of surface treatment The hot melt adhesive obtained above is made into a strand.
The volume filled with the water-dispersed release agent composition obtained above
After passing through the vessel, pull it up and remove it with a pelletizer.
Let's go. Next, the obtained pellets were further mixed with the above water
After putting into a container filled with the dispersion release agent composition,
Hot, with the release agent composition adhered to the surface
A pellet of the melt adhesive was obtained. ( 4) Evaluation (A) blocking resistance of the pellets obtained above,
(B) stability in solution state, (c) stability in molten state
Properties and (d) performance as an adhesive tape by the following methods
Was evaluated. The results were as shown in Table 1. ( a) Blocking resistance : 7cm diameter, high
Put 20g of pellets in a 10cm glass container,
Thickness 0.5, whose diameter is slightly smaller than the inner diameter of the glass container
mm stainless steel plate, and place 1 mm on the stainless steel plate.
2 weeks in a 40 ° C oven with a weight of 00g
After leaving it for a while, take it out, turn the glass container upside down,
Observe the drop condition of the reticle visually, and
The rocking properties were evaluated. [Judgment criteria] ○ ‥‥ The pellets are broken down one by one and all fall. △ ‥‥ The pellets did not fall, but collapsed when plucked with a stick.
And fell. Further rubbing by hand separated the grains one by one. × ‥‥ Pellets do not fall and fall without breaking even if they are poked with a stick
Did not. However, the outline of the pellet remained. ( b) Stability in solution state : Pellets
Dissolved in Ruen and the pellet content was 30% by weight.
An ene solution was prepared. The solution is then placed in a glass container
After leaving for 2 weeks in an atmosphere of 23 ° C.,
Observe the appearance by visual observation and determine the stability in the solution state according to the following criteria.
Was evaluated. [Judgment criteria] ○ ‥‥ Transparent, no separation or sedimentation was observed. △ ‥‥ Transparent, but separation or sedimentation was observed. × ‥‥ Opaque, and separation or sedimentation was also observed. [0079] c) Stability in the molten state :Hotmelt
Using a coater, apply the pellets to a coating thickness of 12 μm.
To make kraft adhesive tape
Made. At this time, the stainless steel installed in front of the coater
Visually check for clogging of the less mesh filter
Then, stability in a molten state was evaluated according to the following criteria. [Evaluation Criteria] ○ 詰 No clogging was observed × ‥‥ Clogging was observed d) Performance as adhesive tape : JIS
Conforms to Z-0237 "Testing methods for adhesive tapes and sheets"
SP adhesiveness of the kraft adhesive tape obtained above
(G / 15 mm) was measured. Example 2 The composition of the aqueous dispersion release agent composition was
16 parts of the release agent component obtained in Example 1 and stear as fatty acid
3 parts of phosphoric acid (18 carbon atoms)
Kuss SS-L ”0.5 part and“ Emulgen 910 ”0.5 part.
Same as Example 1 except that 5 parts and 80 parts of water were used.
And the aqueous dispersion having a release agent composition content of 3% by weight.
A mold composition was prepared. Next, the obtained aqueous dispersion release agent composition was
The release agent composition was applied to the surface in the same manner as in Example 1.
The pellets of the hot-melt pressure-sensitive adhesive were obtained. (Comparative Examples 1 to 3) Calcium carbonate having an average particle size of 1 μm or less
Fine powder (Comparative Example 1), steer having an average particle diameter of 1 μm or less
Zinc phosphate fine powder (Comparative Example 2), average particle size of 1 μm or less
The following polyethylene fine powder (Comparative Example 3) was
I tried to disperse, but the calcium carbonate fine powder in water
Sedimented, zinc stearate fine powder and polyethylene fine powder
The powder is suspended in water, and a uniform aqueous dispersion is obtained.
Could not. Therefore, in the implementation of the surface treatment,
The surface of the strand-like hot melt adhesive obtained in 1
Then, each of the above three types of fine powder is kept in a fine powder state.
After spraying alone and performing surface treatment, the pelletizer
Hot melt with fine powder adhered to the surface
Thus, three kinds of adhesive pellets were obtained. The results obtained in Example 2 and Comparative Examples 1 to 3 were obtained.
Results of evaluating four types of pellets in the same manner as in Example 1.
Was as shown in Table 1. [Table 1] As shown in Table 1, the surface treatment of the present invention
The resin pellets of Examples 1 and 2 by the method
King properties, stability in solution state, stability in molten state
It is excellent in any case, and can be manufactured using the resin pellet.
The obtained adhesive tape has excellent adhesive strength. On the other hand, as shown in Table 1,
Comparative Example 1 in which surface treatment was performed with fine calcium carbonate powder
Resin pellets have blocking resistance and
Insufficient stability and poor stability in the molten state
No. Also, the ratio of surface treatment with zinc stearate fine powder
The resin pellets of Comparative Example 2 had poor blocking resistance, and
Resin paste of Comparative Example 3 treated with fine ethylene powder
Lett has insufficient blocking resistance and melt
Stability in liquid state and made using the resin pellets
Adhesive tape has poor adhesion. As described above, the surface treatment method of the present invention
According to the method, while having excellent blocking resistance,
Separation, sedimentation, clogging, etc. also occur in the final product
Without degrading the final performance of the final product
Resin pellets without any of them can be easily obtained.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 9/16 C08J 3/12 C08J 7/04 C08L 23/26 C08L 29/04 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (58) Field surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) B29B 9/16 C08J 3/12 C08J 7/04 C08L 23/26 C08L 29/04
Claims (1)
ルアルコールユニットを50モル%以上含有するポリ酢
酸ビニル(共)重合体の鹸化物の水酸基1当量に対し
て、イソシアネート基、カルボン酸基、酸ハライド基、
ケテン基、アルデヒド基及びエポキシ基からなる群より
選ばれる1種もしくは2種以上の水酸基と反応し得る官
能基を有し、アルキル基の炭素数が6〜30である長鎖
アルキル化合物を官能基換算で0.5当量以上反応させ
て得られる離型剤成分が、炭素数が10〜30である脂
肪酸もしくはその金属塩、及び/又は、酸価が0.2〜
800である酸変性ポリオレフィン(共)重合体と共に
水中に分散されて成る水分散系離型剤組成物を、樹脂表
面に付着させた後、乾燥することを特徴とする樹脂ペレ
ットの表面処理方法。(57) [Claims 1] The polymerization degree is 300 to 5000, and based on 1 equivalent of hydroxyl group of a saponified polyvinyl acetate (co) polymer containing 50 mol% or more of a vinyl alcohol unit. Isocyanate group, carboxylic acid group, acid halide group,
A long-chain alkyl compound having a functional group capable of reacting with one or two or more hydroxyl groups selected from the group consisting of a ketene group, an aldehyde group and an epoxy group, wherein the alkyl group has 6 to 30 carbon atoms. The release agent component obtained by reacting at least 0.5 equivalent in conversion is a fatty acid having 10 to 30 carbon atoms or a metal salt thereof, and / or an acid value of 0.2 to
A method for surface treating resin pellets, comprising: adhering a water-dispersed release agent composition dispersed in water together with an acid-modified polyolefin (co) polymer of 800 to a resin surface, followed by drying.
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