JP3491724B2 - データ受信装置 - Google Patents

データ受信装置

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JP3491724B2
JP3491724B2 JP27598596A JP27598596A JP3491724B2 JP 3491724 B2 JP3491724 B2 JP 3491724B2 JP 27598596 A JP27598596 A JP 27598596A JP 27598596 A JP27598596 A JP 27598596A JP 3491724 B2 JP3491724 B2 JP 3491724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理層から上位へ
定義される、複数のプロトコル階層の任意のいずれかの
プロトコルに基づいたフレームデータをネットワークか
ら受信するデータ受信装置に係り、特に、受信するフレ
ームデータのプロトコルを定める複数のプロトコル階層
それぞれの処理や、その部分処理を、単純に能率よく、
又、相互に並行実行可能なようにすると共に、これらの
処理を行う装置を容易に且つ広範囲にハードウエアで構
成することができるデータ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話型公衆通信回線等の電話網や特定通
信回線等、音声による相互通信を目的として構築された
電話網は、データ通信に利用しようとすると伝送品質や
伝送速度の面で制約がある。このため、データトラフィ
ック特性等、データ通信特有の特性に、より適合したデ
ジタルデータ公衆網の構築が、日本を含め世界各国で進
められている。このデジタルデータ公衆網は、デジタル
信号用の伝送路及び交換機を用いたものであり、日本で
は、回線交換網やパケット交換網によるサービスが提供
されている。又、国際接続についても、CCITT(in
ternational telegraph and telephone consultative c
ommittee)によって国際標準化が進められ、現在、回線
交換方式、パケット交換方式、デジタル専用線等、新デ
ータ網関係の勧告(Xシリーズ勧告)としてほぼ整備さ
れている。
【0003】一方、データベースなどの情報(データ)
や周辺機器の共有等を目的として、近年、LAN(Loc
al Area Network)と称するネットワークが広く用い
られるようになっている。このLANは、限定された所
定の構内、例えばオフィスや工場や研究所、又大学等の
限定された範囲内で、分散設置されたコンピュータや通
信端末機器等のデジタル機器を接続するものであり、あ
る種の交換機能を有している。このようなLANにおい
ても、IEEE(Institute of ElectricalElectron
ics Engineers)802委員会や、ISO(Internat
ional Standardization Organization ;国際標準
化機構)等において、プロトコル等の標準化が行われて
いる。
【0004】デジタルデータ公衆網で適用されているO
SI(Open Systems Interconnection)参照モデル
や、IEEEで標準化された前述のようなLANのプロ
トコルは、物理層から上位へ各階層がそれぞれ定義され
る、複数のプロトコル階層によって定義されている。
又、WAN(Wide Area Network)や他のLAN等で
広く用いられるプロトコルについても、通常複数のプロ
トコル階層に従って定義されている。このように、大抵
のネットワークのプロトコルは、複数のプロトコル階層
に従って定義されている。
【0005】又、LANやWANあるいはデジタルデー
タ公衆網等、複数のネットワーク間を接続することが従
来から行われている。例えば、伝送するメッセージのプ
ロトコルを定義する複数のプロトコル階層のうち、少な
くとも幾つかの階層が相互に異なるネットワーク間で
も、従来からこのようなネットワーク間接続が行われて
いる。
【0006】ここで、OSI第2層のMAC(Media
Access Control)層が同一の2つのネットワークを第
2層で接続するネットワーク間中継装置は、ブリッジ等
と呼ばれている。OSI第1層〜第7層が異なる複数の
ネットワークを接続するネットワーク間中継装置は、ゲ
ートウェイ等と呼ばれている。又、本願の後述する実施
形態として言及されているような、OSI第1層〜第3
層が異なる複数のネットワークを第3層で接続するネッ
トワーク間中継装置は、ルータ等と呼ばれている。
【0007】なお、本願発明が対象とするデータ受信装
置は、IP(Internet Protocol)ルータ等のルータ
に限定されるものではなく、例えば前述のブリッジやゲ
ートウェイ等のネットワーク間中継装置にも適用するこ
とができる。又、本発明のデータ受信装置は、このよう
なネットワーク間中継装置に限定されるものではなく、
ネットワークから何らかのフレームデータを受信する装
置であればよい。本発明が適用されたデータ受信装置が
接続するネットワークについても、前述した特定のLA
Nに限定されるものではなく、種々のLANやWAN、
又デジタルデータ公衆網であってもよい。
【0008】ここで、前述のブリッジ、ゲートウェイ、
又ルータ等のネットワーク間中継装置を含め、データ受
信装置においては、ネットワークから入力したフレーム
データに対して、以下の処理を行う。
【0009】プロトコルを識別する処理A1:各プロト
コル階層について、物理層側の下位プロトコル階層から
順に、各プロトコル階層で定義されるヘッダ内のプロト
コルタイプを示すパラメータが何であるかを識別する。
【0010】ヘッダを解析する処理A2:上記のプロト
コルの識別結果に従い、ヘッダ内に含まれるプロトコル
情報のパラメータを捜し出し、受信したフレームに対し
て行うべき処理を判断する。具体的には、ヘッダ内に含
まれるフレーム長、ヘッダ長、通信品質、発信元アドレ
スや送信先アドレス、フレームデータの送信経路指定
(送信経路指定はネットワーク間中継装置でのみ)等の
パラメータを捜し出し、見出されたパラメータに基づい
て、受信したフレームデータに対し何をすべきかを判断
する。
【0011】ヘッダフレームを検証する処理A3:ヘッ
ダ内に含まれるプロトコル情報に関する誤り制御の処理
を行う。例えば、ヘッダ内に含まれるチェックサムを用
いて、ヘッダ、もしくはフレームデータの正当性を検証
する。
【0012】なお、データ受信装置がネットワーク間中
継装置である場合には、上記のA1からA3の処理に加
え、下記の処理を行う。
【0013】送信先を決定する処理A4:ヘッダ内に含
まれるプロトコル情報に基づいて、受信したフレームデ
ータをどこに送信するかを決定し、実際に該フレームデ
ータを送信する。具体的には、ヘッダ内に含まれる発信
元アドレスや送信先アドレス、又フレームデータ送信の
経路指定の情報(データ)等に基づいて、受信したフレ
ームデータをどこに送信するかを決定し、実際にそのフ
レームデータを送信する。
【0014】上記の一連の処理は、受信したフレームデ
ータのそれぞれのプロトコル階層毎になされ、又それぞ
れのプロトコル階層の定義に応じてなされる。従って、
通常、プロトコル間で、又プロトコルを構成するそれぞ
れのプロトコル階層間で、行われる処理は相互に異な
る。又、プロトコル階層によっては、ヘッダにその有無
や長さが不定のオプションフィールドが存在する場合が
あるが、このような場合には同じプロトコル階層であっ
てもヘッダ長が一定とはならず、ヘッダに対する処理が
プロトコル階層間で相互に異なることもある。このた
め、従来では、データ受信装置の受信したフレームデー
タに対する処理は、柔軟性に富むソフトウェアで行うこ
とが一般的であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなデータ受信装置でなされる処理を、物理層側の下位
のプロトコル階層から順にそれぞれのヘッダ内のプロト
コル情報(パラメータ)を確認しながら進める作業は、
処理量が非常に大きく、大きなCPU(CentralProce
ssing Unit )パワーを必要とし、データ受信装置の処
理のボトルネックとなっている。データ受信装置でなさ
れる処理は基本的にリアルタイム性が求められるため、
対象となるネットワークがより高速となるにつれ、この
ような問題は、より顕著になっている。例えば、特に近
年の高速なネットワークを対象とするネットワーク間中
継装置の場合、一方のネットワークから他方のネットワ
ークへ中継する処理が遅れてしまうと、ネットワーク本
来が持つ通信速度が低下してしまい、高速性を活かすこ
とができず、従って、早急に解決すべき課題となってい
る。
【0016】データ受信装置でなされる処理時間を短縮
するために、更に高性能なCPUを使用することも考え
られる。しかしながら、たとえ高性能なCPUを用いた
としても処理時間の短縮には限界がある。又、従来のデ
ータ受信装置でなされる処理は、ハードウェア化や複数
CPUを用いた並列処理化が困難であるという問題もあ
る。
【0017】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたものであって、受信するフレームデータのプ
ロトコルを定める複数のプロトコル階層それぞれの処理
や、その部分処理を、単純に能率よく、又、相互に並行
実行可能なようにすると共に、これらの処理を行う装置
を、容易に且つ広範囲にハードウエアで構成できるよう
にすることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、物理層から上
位へ定義される、複数のプロトコル階層の任意のいずれ
かのプロトコルに基づいたフレームデータをネットワー
クから受信するデータ受信装置において、前記フレーム
データを、その同期信号と共に前記ネットワーク側から
受信してレジスタに保持する入力データ制御回路と、前
記フレームデータを構成するプロトコル階層毎のヘッダ
に含まれるプロトコルタイプコード、ヘッダ長、フレー
ム長(ネットワーク層のみ)、発信元・送信先アドレス
又は発信元・送信先ポート番号若しくはソケット番号等
の情報を、プロトコル階層毎に記憶・保持するキャプチ
ャレジスタ回路と、該キャプチャレジスタ回路に記憶さ
れるプロトコルタイプコードから、各プロトコル階層の
プロトコルタイプを識別するプロトコル認識回路と、該
プロトコル認識回路の識別結果に従って、受信したフレ
ームデータの各プロトコル階層に対する処理を選択する
シーケンス選択信号を生成すると共に、ヘッダ終了信号
に従って該シーケンス選択信号を切り替えるシーケンス
選択回路と、前記フレームデータ同期信号のパルス信号
をカウントするシーケンスカウンタと、該シーケンスカ
ウンタの値及び前記シーケンス選択信号に従って動作
し、前記キャプチャレジスタ回路に対して、前記プロト
コル階層毎のヘッダに含まれる情報を記憶・保持するタ
イミングを指示すると共に、前記シーケンス選択信号に
より指定されている処理中のプロトコルが固定長のヘッ
ダを有する場合には、ヘッダの終了タイミングを指示す
る第2ヘッダ終了タイミングを出力する機能を有するシ
ーケンサと、前記シーケンスカウンタの値を、受信中の
プロトコル階層のヘッダ長と比較することで得られた第
1ヘッダ終了タイミング、及び、前記シーケンサが出力
する第2ヘッダ終了タイミングのいずれか一方を選択し
て前記ヘッダ終了信号を生成するヘッダ終了タイミング
検出回路と、を備えたことにより、前記課題を解決した
ものである。
【0019】又、前記入力データ制御回路が、シフトレ
ジスタ状に接続された、パイプラインとして動作する複
数のレジスタを含み、前記フレームデータを、その同期
信号により、該レジスタの初段に入力し、各レジスタの
内容を前記キャプチャレジスタ回路に出力する機能を有
するようにしたものである。
【0020】更に、前記シーケンサから出力されるフレ
ームカウンタ初期化信号により初期化された後に、前記
フレームデータ同期信号のパルス信号をカウントし、該
カウント値を前記フレーム長と比較することで、受信中
のフレームデータの終了タイミングを示す信号を生成す
るフレーム終了検出回路を備えた場合には、一般的なデ
ータ受信装置で通常必要となるフレームデータの終了タ
イミングを検出する処理を、その他の処理に対して独立
並行実行可能となり、処理能力を向上することができ
る。
【0021】更に、前記ヘッダ終了タイミング検出回路
が生成するヘッダ終了信号、又は、前記フレーム終了検
出回路が生成するフレーム終了信号の入力時に、外部回
路に対して割り込み信号を発生するインタラプト生成回
路を備えた場合には、データ受信装置から出力されるフ
レームデータに基づく情報を用いる外部回路、例えばコ
ンピュータ等での処理の便宜を図ることができる。外部
コンピュータ等では、前記インタラプト生成回路からの
割り込み信号によって、ヘッダ終了に当たってなされる
処理やフレームデータ終了に当たってなされる処理を起
動させるようにすれば、そのソフトウェアの構造をより
簡潔にし、処理能率の向上等を図ることができる。
【0022】又、前記入力データ制御回路が、前記シー
ケンサから出力される第1カットスルー信号の指示に従
って、前記フレームデータ同期信号を外部に出力する機
能を有していると共に、該第1カットスルー信号の指示
に従って、当該入力データ制御回路内の特定のレジスタ
の内容を、前記フレームデータ同期信号に同期させて外
部に出力する第1カットスルー回路を有している場合に
は、受信したデータフレームの各プロトコル階層のヘッ
ダに含まれる発信元・送信先アドレス等を選択的に取り
出して外部回路に出力することが可能となる。従って、
外部回路にCAM(Contents Addressable Memory
)、RAM(Random Access Memory)等で構成する
検索テーブルを使用し、当該出力を検索のキーデータと
してテーブル検索を実行させることにより、受信したデ
ータフレームの中継先、あるいは中継処理に必要な情報
を高速に取り出すことが可能となる。
【0023】又、前記キャプチャレジスタ回路が、前記
シーケンサから出力される第2カットスルー信号の指示
に従って、当該キャプチャレンジスタ回路内の特定のレ
ジスタの内容を、これに対する同期信号と共に外部に出
力する第2カットスルー回路を有している場合には、受
信したデータフレームの各プロトコル階層のヘッダに含
まれる発信元・送信先アドレス等を選択的に取り出して
外部回路に出力することが可能となる。従って、外部回
路にCAM、RAM等で構成する検索テーブルを使用
し、当該出力を検索のキーデータとしてテーブル検索を
実行させることにより、受信したデータフレームの中継
先、あるいは中継処理に必要な情報を高速に取り出すこ
とが可能となる。又、複数のプロトコル階層のヘッダに
含まれる発信元・送信先アドレス、若しくはポート番
号、あるいはソケット番号等と、プロトコルコード等を
組み合わせて検索のキーデータを作成し、テーブル検索
を実行させることにより、ブリッジ、あるいはルータの
処理のみならず、V−LAN(Virtual LAN)や、
情報へのアクセスを制限してセキュリティを高めるため
の、いわゆるファイヤウォール(Fire Wall )に必要
な処理を、非常に高速に実行することが可能となる。
【0024】更に、前記第1カットスルー回路又は前記
第2カットスルー回路が出力する信号の、いずれか一方
を選択して出力するカットスルー選択回路を備えた場合
には、カットスルーの方法を選択可能とすることができ
る。
【0025】又、前記入力データ制御回路が、受信デー
タのプロトコル階層のヘッダから、送信先アドレスを切
り出し、これを外部回路へ送出するための構成を有して
いる場合には、マルチプロトコルに容易に対応できる。
【0026】更に、前記キャプチャレジスタ回路に記憶
・保持される情報や、前記プロトコル認識回路が識別し
た各プロトコル階層のプロトコルを、外部回路へ読み出
し可能とした場合には、多様な機能を実現できる。
【0027】又、前記入力データ制御回路が、受信デー
タフレームに対するチェックサムを検証する機能と、該
検証結果を外部回路に伝達する機能を備えており、前記
シーケンサが、該入力データ制御回路に対してチェック
サム演算の開始タイミングと、チェックサム演算の結果
を比較するタイミングを指示する機能を備えた場合に
は、簡単な構成でデータを検証することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明が適用された第1実施形態
のデータ受信装置の構成を示すブロック図である。
【0030】図1に示される如く、本第1実施形態は基
本的に、入力データ制御回路22と、キャプチャレジス
タ回路24と、プロトコル認識回路26と、シーケンス
選択回路28と、シーケンスカウンタ30と、シーケン
サ32と、ヘッダ終了タイミング検出回路36とを備え
る。又、本発明を適用するに当たってこれに限定される
ものではないが、本実施形態では更に、フレーム終了検
出回路34と、インタラプト生成回路38とを備えるよ
うにしている。なお、このように列挙した各構成要素に
ついてはそれぞれ種々の形態が考えられるが、例えば上
記入力データ制御回路22を構成するパイプラインレジ
スタ(以下、単にパイプラインと称する)22Aの出側
に、図2に示すように第1カットスルー回路23を備え
るようにしてもよく、更にキャプチャレジスタ回路24
を構成するキャプチャレジスタ24Aの出側に、図3に
示すように第2カットスルー回路25を備えるようにし
てもよい。図2において、23Aはマルチプレクサ(M
UX)、23BはORゲート、23CはANDゲートで
ある。
【0031】前記入力データ制御回路22は、データ受
信装置の外部から送信されてくる、例えば16ビット幅
のフレームデータFD1を、同じく外部から送信されて
くるフレームデータ同期信号FCKに同期して入力す
る。
【0032】該入力データ制御回路22の本発明にかか
る部分は、図2に示した如く、主として、シフトレジス
タ状に接続された、例えば5個のレジスタからなる前記
パイプライン22Aと、前記プロトコル認識回路26か
ら出力されるプロトコル識別コード信号PTN3に基づ
いて、カプセル化されたデータを生成し、該パイプライ
ン22Aの各段に与えるカプセル化回路22Bを有して
おり、入力されたフレームデータは、図4に基づいて、
フレームデータ同期信号FCKに同期して当該パイプラ
イン22Aを通過する。パイプライン22Aの各段の出
力FD2は、キャプチャレジスタ回路24の入力に接続
されている。更に、入力データ制御回路22の最終段の
レジスタの出力は、出力フレームデータ信号DOとして
外部回路に出力されており、当該入力データ制御回路2
2内で、受信したデータフレームの一部データを書き換
えることによりカプセル化が施されたデータフレームを
出力することが可能な構成となっている。
【0033】該入力データ制御回路22は、更に、第1
カットスルー回路23を備えており、前記パイプライン
22Aの各段の出力は、検索キーデータ信号SKDとし
て、コンピュータやSRAM、CAM等の外部回路40
に出力される。又、フレームデータ同期信号FCKも、
後述するシーケンサ32からの指示により、検索データ
同期信号SCKとして外部回路40に出力される。これ
らの検索キーデータ信号SKD及び検索データ同期信号
SCKは、受信したフレームデータの送信先アドレスを
外部回路40に出力して、外部で種々の処理を行うため
に使用される。例えば本実施形態のデータ受信装置が、
ネットワーク内の一つのホストコンピュータから同一ネ
ットワーク内の別のコンピュータへと送信するデータフ
レームの中継を行うブリッジである場合には、検索キー
データ信号SKDには送信先のMACアドレスが出力さ
れる。又、前記外部回路40として、図5に示される構
成の、中継すべきポート番号を示す8ビットのPIDフ
ィールドと、48ビットのMACアドレスのフィールド
と、32ビットのIPアドレスのフィールドを有する検
索テーブルを備えたCAMを用いる場合には、検索キー
データ信号SKDを検索キーデータとしてMACアドレ
スのフィールドを検索することにより、該検索テーブル
の各エントリの中で、MACアドレスのフィールドに出
力された検索キーデータ信号SKDと同じ値を持つエン
トリを捜し出すことができ、当該エントリを読み出すこ
とにより、当該データフレームを送信すべきホストコン
ピュータが接続されているPID(ポートID)を得る
ことがてきる。
【0034】前記キャプチャレジスタ回路24は、図3
に示した如く、発信元MACアドレス、送信先MACア
ドレス、ネットワーク層プロトコル、発信元IPアドレ
ス、送信先IPアドレス、トランスポート層プロトコ
ル、発信元ポート番号、送信先ポート番号、受信ポート
番号(PID)等用の複数のキャプチャレジスタ24A
で構成される。本発明を適用するに当たってこれに限定
されるものではないが、本実施形態では、MAC層ヘッ
ダに含まれる情報を記憶・保持するレジスタとしては、
発信元MACアドレスを記憶・保持する発信元(Sourc
e )MACレジスタと、送信先MACアドレスを記憶・
保持する送信先(Destination)MACレジスタと、ネ
ットワーク層のプロトコルコードを記憶・保持するネッ
トワーク層プロトコル(Network Protocol )レジス
タとを備え、又ネットワーク層ヘッダに含まれる情報を
記憶・保持するレジスタとしては、フレーム長を記憶・
保持するフレーム長(Frame Length )レジスタ(ネ
ットワーク層のみ)と、トランスポート層のプロトコル
コードを記憶・保持するトランスポート層プロトコル
(Transport Protocol )レジスタと、発信元ネット
ワークアドレスを記憶・保持する発信元ネットワークア
ドレス(Source Network Address)レジスタと、
送信先ネットワークアドレスを記憶・保持する送信先ネ
ットワークアドレス(Destination Network Addre
ss)レジスタと、ネットワーク層ヘッダの長さを記憶・
保持するヘッダ長(Header Length )レジスタとを備
え、更にトランスポート層ヘッダに含まれる情報を記憶
・保持するレジスタとしては、発信元のポート番号を記
憶・保持する発信元ポート(Source Port )レジス
タと、送信先のポート番号を記憶・保持する送信先ポー
ト(Destination Port )レジスタとを備えている。
【0035】該キャプチャレジスタ回路24は、前記入
力データ制御回路22の出力を、後述のシーケンサ32
からの指示に従い所定のレジスタに格納する。これによ
って、受信するフレームデータのプロトコルタイプやプ
ロトコル階層の違いに柔軟に対応しながら、受信したフ
レームデータのヘッダ中のプロトコル情報(パラメー
タ)を、該キャプチャレジスタ24Aの中の、該パラメ
ータに対応するレジスタに正確に格納することができ
る。格納されたパラメータは、CPUバスを介して、外
部CPUが読み出すことができる。
【0036】又、該キャプチャレジスタ回路24は、前
述のように第2カットスルー回路25を備えており、該
キャプチャレジスタ24A内の特定のレジスタが記憶・
保持しているデータは、検索キーデータ信号SKD2と
して、当該検索キーデータ信号SKD2に対する同期信
号SCK2と共に、コンピュータやSRAM、CAM等
の外部回路40に出力される。
【0037】本実施形態における外部回路40には、C
AMを想定し、当該CAMと本実施形態における第2カ
ットスルー回路25との入出力信号としては、検索キー
データ信号SKD2と、これに対する同期信号のSCK
2だけでなく、当該CAMの動作を指示する検索チャネ
ル指示信号、及びCAMからの出力信号で検索の結果一
致が検出されたか否かを示すHIT信号、及び検索の結
果一致が検出されたエントリの一部を読み出す検索結果
読み出し信号を有している。
【0038】該第2カットスルー回路25は、図3に示
した如く、キャプチャレンジスタ24Aの各レジスタの
出力を入力し、後述の検索シーケンサ25Bが出力する
検索データ選択信号に従って、この中のどれかを選択し
て32ビット幅のSKD2として出力するMUX25A
と、前記シーケンサ32からの制御信号SECにより起
動され、前記検索データ選択信号とSCK2を出力する
ことにより外部CAM回路に対する検索動作を実施し、
又CAMからの出力であるHIT信号により検索のシー
ケンスを変更し、且つ検索結果保持信号を出力すること
により後述の検索結果レジスタ25Cに対して検索結果
読み出し信号の記憶・保持を指示する検索シーケンサ2
5Bと、該検索シーケンサ25Bからの指示により前記
検索結果読み出し信号を記憶・保持し、キャプチャレジ
スタ回路24の一部として外部CPUからの読み出しが
可能な検索結果レジスタ25Cとを有している。
【0039】前記検索キーデータ信号SDK2及び検索
データ同期信号SCK2は、受信したフレームデータの
送信先アドレスを外部回路40に出力して、外部で種々
の処理を行うために使用される。例えば本実施形態のデ
ータ受信装置が、ブリッジである場合には、検索キーデ
ータ信号SKD2には送信先のMACアドレスが出力さ
れる。又、前記外部回路40として図5に示した構成の
検索テーブルを有するCAMを用いる場合には、検索キ
ーデータ信号SKD2として送信先MACアドレスを出
力することにより、該検索テーブルの各エントリの中
で、MACアドレスのフィールドに、出力された該検索
キーデータ信号SKD2と同じ値を持つエントリを捜し
出すことができ、当該エントリを読み出すことにより当
該データフレームを送信すべきホストコンピュータが接
続されているPIDを得ることができる。又、検索キー
データ信号SKD2として送信先ネットワークアドレス
を出力することにより、該検索テーブルの各エントリの
中で、ネットワークアドレスのフィールドに、出力され
た該検索キーデータ信号SKD2と同じ値を持つエント
リを捜し出すことができ、当該エントリを読み出すこと
により当該データフレームを送信すべきホストコンピュ
ータが接続されているPIDと、当該コンピュータのM
ACアドレスを得ることができる。更に、前記外部回路
として図6に示される構成の検索テーブルを有するCA
Mを用いる場合には、検索キーデータ信号SKD2とし
てトランスポート層プロトコルコードと、トランスポー
ト層ポート番号と、発信元ネットワークアドレスと、送
信先ネットワークアドレスとを出力し、該テーブル内に
同一データを持つエントリが在るか否かを検索すること
により、当該データフレームを中継すべきか否かにつし
て判定して、前記ファイヤウォールを構成することが可
能となる。この判定においては、該テーブル内に同一デ
ータを持つエントリが在った場合に中継可能としても良
いし、逆に該テーブル内に同一データを持つエントリが
無かった場合に中継可能としても良い。
【0040】前記第2カットスルー回路25が、ブリッ
ジにおいて実行する一連の検索動作の例を図7に、各信
号の動きを図8乃至図10に示す。図8乃至図10は、
時間的に連続するものを作図の便宜上3分割したもので
ある。
【0041】更に、前記第2カットスルー回路25が、
ルータにおいて実行する一連の検索動作の例を図11に
示す。
【0042】前記プロトコル認識回路26は、キャプチ
ャレジスタ回路24から入力されるプロトコルタイプ信
号PTで示されるプロトコルタイプ、あるいは入力デー
タ制御回路22から出力されるフレームデータFD2で
示されるプロトコルタイプと、予め設定されているプロ
トコルコードとの一致比較を行うことにより、各プロト
コル階層のプロトコルタイプを識別する。
【0043】ここで、入力データ制御回路22から直接
プロトコル認識回路26に入力されるプロトコルタイプ
信号PTは、MAC層ヘッダに含まれるネットワーク層
プロトコルのタイプのみである。それ以上のプロトコル
階層のタイプを示すコード信号は、いったんキャプチャ
レジスタ24Aに格納されたものが、プロトコル認識回
路26に入力される。これは、ネットワーク層プロトコ
ルを示すコードがMACヘッダの最終にあるためで、こ
れをキャプチャレジスタに24Aに格納した後では、ネ
ットワーク層ヘッダの処理が間に合わなくなるためであ
る。
【0044】なお、該プロトコル認識回路26によるプ
ロトコルタイプの認識結果は、プロトコル識別コード信
号PTNとして、シーケンス選択回路28やヘッダ終了
タイミング検出回路36へ出力されるとともに、プロト
コル識別コード信号PTN2として、CPUバスを経て
コンピュータ等の外部回路へ出力される。
【0045】前記シーケンス選択回路28は、前記プロ
トコル認識回路26が出力するプロトコルタイプの識別
結果に基づき、受信したフレームデータの各プロトコル
階層に対する処理を選択するシーケンス選択信号SES
を生成し、ヘッダ終了タイミング検出回路36が出力す
るヘッダ終了信号PHEに従って、各プロトコル階層に
応じたシーケンス選択信号SESに切り換える。
【0046】該シーケンス選択回路28は、MACプロ
トコル階層のヘッダの処理に対しては、MAC用のシー
ケンスをシーケンサ32へ指示する。ヘッダ終了タイミ
ング検出回路36によってMACプロトコル階層のヘッ
ダの終了タイミングが検出されると、次に、ネットワー
クプロトコル階層のプロトコルに対応したシーケンスを
シーケンサ32に指示する。同様に、ネットワークプロ
トコル階層の終了タイミングで、トランスポートプロト
コル階層のプロトコルに対応したシーケンスをシーケン
サ32に対して指示する。
【0047】前記シーケンスカウンタ30は、外部から
入力されるフレームデータ同期信号FCKのパルス信号
をカウントする。該シーケンスカウンタ30は、外部か
ら入力されるフレームデータの開始タイミングを示すシ
ーケンス開始信号STと、ヘッダ終了タイミング検出回
路36が出力するヘッダ終了信号PHEとにより初期化
され、フレームデータ同期信号FCKに同期してインク
リメントされる。該シーケンスカウンタ30は、入力さ
れたデータが、受信中のヘッダの何ワード目に当たるか
を示すシーケンスカウンタ信号CTを出力する。
【0048】前記シーケンサ32は、複数種類のプロト
コル階層の複数種類のプロトコルに対応する複数の処理
シーケンスを備えており、シーケンス選択回路28が出
力するシーケンス選択信号SESに従って、該複数の処
理シーケンスの中から1つを選択し、この選択されたシ
ーケンスを、シーケンスカウンタ30が出力するシーケ
ンスカウンタ信号CTに従って実行する。該シーケンサ
32は、該選択されたシーケンスを実行してシーケンス
制御信号SECを出力することにより、前記キャプチャ
レジスタ回路24に対して、前記プロトコル階層毎のヘ
ッダに含まれるプロトコルタイプコーブと、ヘッダ長、
発信元・送信先アドレス、発信元・送信先ポート番号等
の情報を記憶・保持するタイミングを指示するととも
に、処理中のプロトコルが固定長のヘッダを有する場合
には、ヘッダの終了タイミングを指示する第2ヘッダ終
了タイミングを出力する。更に、該シーケンサ32は、
該シーケンス制御信号SECを出力することにより、入
力データ制御回路22に対して当該回路内の特定のレジ
スタに格納されている値を検索キーデータ信号SKDと
して、該検索キーデータ信号SKDに対する同期信号S
CKと共に、外部回路40へ出力することを指示する。
更に、該シーケンサ32は、該シーケンス制御信号SE
Cを出力することにより、キャプチャレジスタ回路24
に対して、キャプチャレジスタ24A内の特定のレジス
タが記憶・保持しているデータを検索キーデータ信号S
KD2として、当該検索キーデータSKD2に対する同
期信号SCK2と共に、外部回路40に出力することを
指示する。
【0049】前記ヘッダ終了タイミング検出回路36
は、シーケンスカウンタ30からのシーケンスカウンタ
信号CTの値を、受信中のプロトコル階層のキャプチャ
レジスタ24Aのヘッダ長レジスタに記憶される値(ヘ
ッダ長信号PHLによる)と比較することで得られた第
1ヘッダ終了タイミング、及び、シーケンサ32の処理
によって得られ、シーケンス制御信号SECによって伝
達される第2ヘッダ終了タイミングのいずれか一方を選
択して、ヘッダ終了信号PHEを生成する。
【0050】該ヘッダ終了タイミング検出回路36で
は、このような第1ヘッダ終了タイミングを得る手段
と、第2ヘッダ終了タイミングを得る手段とを、独立し
て内部に備えるようにしてもよい。又、該ヘッダ終了タ
イミング検出回路36では、MACプロトコル階層のヘ
ッダや、ネットワークプロトコル階層の1プロトコルで
あるIPXプロトコルのヘッダ等、固定長のヘッダにつ
いては、前述の第2ヘッダ終了タイミングを検出して用
いる。一方、ネットワークプロトコル階層の1プロトコ
ルであるIPプロトコルのヘッダのように、オプション
フィールドを有する可変長のヘッダについては、前記第
1ヘッダ終了タイミングを検出し採用する。
【0051】なお、ヘッダ終了タイミングの対象となる
ヘッダのプロトコルの種類については、前記プロトコル
認識回路26が出力するプロトコル識別コード信号PT
Nによって判別することができるので、第1ヘッダ終了
タイミングあるいは第2ヘッダ終了タイミングのいずれ
を用いるかは、このプロトコル識別コード信号PTNに
従って決定すればよい。
【0052】前記フレーム終了検出回路34は、シーケ
ンサ32からのシーケンス制御信号SECの1つの信号
によって初期化された後に、フレームデータ同期信号F
CKのパルス信号をカウントし、該カウント値を、キャ
プチャレジスタ24Aに記憶・保持されたフレーム長の
値(フレーム長信号PFLによる)と比較することで、
受信中のフレームデータの終了タイミングを示すフレー
ム終了信号PFEを生成する。該フレーム終了検出回路
34は、シーケンサ32が示すプロトコル階層のヘッダ
の開始タイミングで初期化され、フレームデータ同期信
号FCKによりインクリメントされるカウンタを有して
いる。
【0053】前記インタラプト生成回路38は、前記ヘ
ッダ終了タイミング検出回路36が生成するヘッダ終了
信号PHE、又は前記フレーム終了検出回路34が生成
するフレーム終了信号PFEの入力時に、コンピュータ
等の外部回路に対してインタラプト信号IPS(割り込
み信号)を発生する。コンピュータ等の外部回路でなさ
れる処理は、受信中のフレームデータのヘッダ終了タイ
ミングやフレーム終了タイミングで処理が起動されるも
のであるため、このようなインタラプト信号IPSを出
力することで、外部回路でなされる処理の便宜を図るこ
とができる。
【0054】前記第1カットスルー回路23及び第2カ
ットスルー回路25の働きは、前述したように、入力デ
ータ制御回路22、もしくはキャプチャレジスタ回路2
4から、プロトコル階層毎のヘッダに含まれるプロトコ
ルタイプコード、発信元・送信先アドレス、発信元・送
信先ポート番号等の情報を外部回路40に対して送出す
るものである。外部回路40に送出されるべき情報は、
当該データ受信装置の機能により異なる。本発明の実施
において、これに限定されるものではないが、例えば、
当該データ受信装置がブリッジであれば、該情報は発信
元・送信先MACアドレスである。又、当該データは受
信装置がルータであれば、該情報は発信元・送信先ネッ
トワークアドレスである。更に、当該データ受信装置が
MACアドレスとネットワークアドレスの両方に基づい
て中継を行うマルチレイヤースイッチ(Multi−Layer
Switch )であれば、該情報は発信元・送信先MAC
アドレスと発信元・送信先ネットワークアドレスであ
る。更に、当該データ受信装置がファイヤウォール機能
を併せ持つマルチレイヤースイッチであれば、該情報は
プロトコルタイプコード、発信元・送信先アドレス、発
信元・送信先ポート番号である。
【0055】本実施形態では、複数のシーケンスを実行
可能なシーケンサ32と、プロトコル認識回路26と、
認識したプロトコル階層に応じて複数のシーケンスから
1つを選択しシーケンサ32に対して指示するシーケン
ス選択回路28とを組み合わせて備えているので、多様
なプロトコルのプロトコル階層に対して柔軟に処理する
ことが可能となる。
【0056】即ち、現在受信中のフレームデータのヘッ
ダには、その次に受け取るデータのプロトコル階層の種
類を示すパラメータが含まれており、シーケンサ32
は、このパラメータがヘッダ中に現れるタイミングを示
す。シーケンサ32の示すタイミングに従い、プロトコ
ル認識回路26は、該パラメータが実際に示すプロトコ
ル階層の種類を識別し、識別結果をシーケンス選択回路
28に通知する。シーケンス選択回路28は、プロトコ
ル認識回路26の識別結果に基づき、次に受け取るプロ
トコル階層のヘッダを処理するためのシーケンスを決定
し、現在処理中のヘッダが終了するタイミングでシーケ
ンサ32に対して指示する。
【0057】次に、本実施形態では、複数のレジスタか
ら構成され、シーケンサ32の指示に従って、ヘッダ中
のパラメータを特定のレジスタに格納する機能を有する
キャプチャレジスタ回路24を備えている。キャプチャ
レジスタ回路24のレジスタに格納されたパラメータ
は、CPUバスを介して外部回路へ読み出すことが可能
である。又、このキャプチャレジスタ回路24は、受信
したフレームデータのプロトコルやプロトコルを構成す
るプロトコル階層の違いによる、各パラメータのヘッダ
内での位置の相異にもかかわらず、所望のパラメータを
ソフトウェアが正しく読み出せるようにしている。
【0058】更に、本実施形態においては、ヘッダ中の
送信先アドレスを示すパラメータの位置をシーケンサ3
2が検出し、このパラメータを、前述の検索キーデータ
信号SKDあるいは第2検索キーデータ信号SKD2と
して、外部回路40に送出する機能を有している。従っ
て、この送信先アドレスを示すパラメータから、送信先
に関する情報を取り出すテーブルを外部に設置すること
により、受信したフレームデータの送信の経路設定を高
速に実行することが可能である。
【0059】又、入力データ制御回路22では、シーケ
ンサ32の制御に従って、それぞれのプロトコル階層の
ヘッダやフレームデータの、例えばチェックサムを用い
た誤り制御を行う機能を有している。このような誤り制
御は、対象となるプロトコルのいずれのプロトコル階層
についても、ヘッダ長やフレーム長が異なったとして
も、柔軟に対応可能となっている。
【0060】又、前述のように本実施形態では、各プロ
トコル階層のヘッダ終了タイミング及びフレームデータ
の終了タイミングが検出された場合、外部コンピュータ
に対してインタラプト信号IPSを出力するためのイン
タラプト生成回路38を有している。従って、本実施形
態をネットワーク間中継装置に用いるとともに、ヘッダ
の終了タイミングのインタラプト信号IPSにより、外
部コンピュータで送信動作を起動するようにした場合に
は、フレームデータの中継遅延の少ない処理が可能とな
る。又、本実施形態を同様にネットワーク間中継装置に
用い、フレームデータの終了タイミングのIDにより、
受信したフレームデータを中継するための送信動作を起
動した場合には、信頼性の高い中継動作が可能となる。
【0061】以下、タイムチャートを用いながら、本実
施形態の作用を詳細に説明する。
【0062】図12〜図15は、DIX−IP−TCP
のプロトコルのフレームデータを受信した際の本実施形
態の動作を示す一連のタイムチャートである。図12〜
図15は、時間的に連続するものを作図の便宜上4分割
したものである。
【0063】図12〜図15及び後述する図16〜図1
9において、DI、WR、STは、この順に、前述した
図1に示されるフレームデータFD1、フレームデータ
同期信号FCK、シーケンス開始信号STに相当する。
又、DO及びSBは、それぞれ、前記プロトコル認識回
路26がネットワーク層のプロトコルを認識し、それに
対応するLLC/SNAPヘッダを付加した時点から連
続して出力される出力フレームデータ信号及び出力デー
タ同期信号である。説明の便宜上、図12〜図15で
は、WRは“1”〜“32”〜“x”のパルス番号が付
され(以降、WR1〜WR32〜WRxと称する)、S
Bには“1”〜“29”〜“x”のパルス番号が付され
ている(以降、SB1〜SB29〜SBxと称する)。
又、図16〜図19についても、WRには“1”〜“3
5”〜“x”のパルス番号が付され(以降、WR1〜W
R35〜WRxと称する)、SBには“1”〜“32”
〜“x”のパルス番号が付されている(以降、SB1〜
SB32〜SBxと称する)。
【0064】まず図12〜図15について、DIX−I
P−TCPの場合について説明すると、WR1におい
て、フレームデータの受信が開始されたことに伴って、
外部からシーケンス開始信号STのパルスが入力され
る。この後、WR1〜WR7に従って、MACヘッダデ
ータMAHが受信される。このMACヘッダデータMA
Hは、MACアドレスデータMAAとプロトコルタイプ
データETとにより構成される。特に、プロトコルタイ
プデータETによって、続くIPプロトコルの種類を識
別することができる。又、MACアドレスデータMAA
及びプロトコルタイプデータETによって、DOのMA
CカプセルデータLL1が決定される。このMACカプ
セルデータLL1は、SB1〜SB4に同期しながら出
力される。
【0065】続いて、IPヘッダデータIPHは、IP
プロトコル情報IP1〜IP8で構成される。ここで、
IPプロトコル情報IP1によってヘッダ長が示され、
IPプロトコル情報IP2によってフレーム長が示さ
れ、IPプロトコル情報IP6によって発信元のネット
ワークアドレスが示され、IPプロトコル情報IP7に
よって送信先のネットワークアドレスが示される。ここ
で、IPプロトコル情報IP8は、その有無又長さが自
由に設定することができるオプションフィールドであ
る。
【0066】次に、WR20〜WR31に同期して受信
されるTCPヘッダデータTCPHは、TCPプロトコ
ル情報TC1〜TC9を有する。TCPプロトコル情報
TC1によって、本実施形態のデータ受信装置を用いた
ネットワーク間中継装置の受信ポートが示され、TCP
プロトコル情報TC2によって送信ポートが示される。
TCPプロトコル情報TC3によって、受信したフレー
ムデータの連番(シリアル番号)が示される。又、TC
PヘッダデータTCPHに続いて、TCP送信データT
CPDが受信される。これらTCPヘッダデータTCP
H及びTCP送信データTCPDは、TCPプロトコル
に基づいたものである。
【0067】ここで、このTCPプロトコルに基づいた
部分は、ICMPプロトコルやUDPプロトコルに基づ
いたものと置き換えることもできる。
【0068】なお、IPプロトコル情報IP1は、Ve
rsion(4ビット)、IHL(ヘッダ長、4ビッ
ト)、TOS(Type of Service 、8ビット)のパラメ
ータから構成される。又、IPプロトコル情報IP4
は、TTL(Time to Live、8ビット)と、トランスポ
ート層のプロトコルを示すプロトコルコードとから構成
される。なお、TCPプロトコル情報TC4は受領連番
(アクノレッジ番号)であり、TCPプロトコル情報T
C5はオフセット/フラグであり、TCPプロトコル情
報TC6はウィンドウであり、TCPプロトコル情報T
C8は目的ポインタであり、TCPプロトコル情報TC
9はオプションフィールドである。
【0069】ここで、以上で述べたDIX−IP−TC
Pのプロトコルでの本実施形態の動作をまとめると、下
記に示す動作B1〜B18のとおりとなる。
【0070】DIX−IP−TCPのプロトコルにおけ
る動作B1〜B18: 動作B1:WR7により、ETがパイプライン22Aの
1段目に取り込まれる。プロトコル認識回路26は、W
R8のタイミングで、シーケンサ32の指示により、パ
イプライン22Aの1段目のデータを入力し、ネットワ
ーク層のプロトコルを認識する。又、これによりLL1
を生成し、パイプライン22Aの2段目、3段目、4段
目、5段目にセットする。
【0071】動作B2:WR7の立ち下がりから、パイ
プライン22Aの5段目の出力がDOとして出力され、
SBの出力が開始される。
【0072】動作B3:WR12のタイミングで、シー
ケンサ32はヘッダ終了を指示し、このタイミングで、
シーケンス選択信号SESがMACヘッダ処理用のもの
からネットワーク層ヘッダ処理用のものに切り替わると
ともに、シーケンスカウンタ30が初期化される。又同
時に、シーケンサ32はフレーム終了検出回路34に対
して初期化信号を送出する。又、このタイミングで、C
PUに対してインタラプトが生成される。
【0073】動作B4:WR12により、IP1がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。WR13のタ
イミングで、IP1に含まれるヘッダ長を示すデータ
が、パイプライン22Aの5段目の出力から、キャプチ
ャレジスタ24A内のヘッダ長レジスタに格納される。
【0074】動作B5:WR13により、IP2がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。又、WR14
のタイミングで、IP2に含まれるフレーム長を示すデ
ータが、パイプライン22Aの5段目の出力から、キャ
プチャレジスタ24A内のフレーム長レジスタに格納さ
れる。
【0075】動作B6:WR16により、IP4がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。WR17のタ
イミングで、IP4に含まれるトランスポート層のプロ
トコルを示すデータが、パイプライン22Aの5段目の
出力から、キャプチャレジスタ24A内のトランスポー
ト層プロトコルレジスタに格納される。
【0076】動作B7:WR20により、IP7がパイ
プライン22Aの4段目と5段目に取り込まれる。WR
21のタイミングで、IP7に含まれる送信先アドレス
を示すデータが、パイプライン22Aの4段目と5段目
の出力から、キャプチャレジスタ24A内の送信先アド
レスレジスタに格納される。又同時に、パイプライン2
2Aの4段目と5段目のデータが外部回路40の検索テ
ーブルに出力される。
【0077】動作B8:WR22により、IP8がパイ
プライン22Aの4段目と5段目に取り込まれる。WR
23のタイミングで、IP8に含まれるオプションデー
タが、パイプライン22Aの4段目と5段目の出力か
ら、キャプチャレジスタ24A内のオプションレジスタ
に格納される。又同時に、オプションデータが存在する
ことを示すフラグがセットされる。
【0078】動作B9:WR24のタイミングで、ヘッ
ダ終了タイミング検出回路36は、ヘッダ長レジスタの
内容とシーケンスカウンタ30の値の一致を検出し、こ
のタイミングで、シーケンス選択信号SESがネットワ
ーク層ヘッダ処理用のものからトランスポート層ヘッダ
処理用のものに切り替わるとともに、シーケンスカウン
タ30が初期化される。又、このタイミングで、外部C
PUに対してインタラプトが生成される。
【0079】動作B10:WR24により、TC1がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR25の
タイミングで、TC1に含まれる発信元ポート番号を示
すデータが、パイプライン22Aの5段目の出力から、
キャプチャレジスタ24A内の発信元ポート番号レジス
タに格納される。
【0080】動作B11:WR25により、TC2がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR26の
タイミングで、TC2に含まれる送信先ポート番号を示
すデータが、パイプライン22Aの5段目の出力から、
キャプチャレジスタ24A内の送信先ポート番号レジス
タに格納される。
【0081】動作B12:WR26により、TC3がパ
イプライン22Aの4段目と5段目に取り込まれる。W
R27のタイミングで、TC3に含まれるシーケンス番
号を示すデータが、パイプライン22Aの4段目と5段
目の出力から、キャプチャレジスタ24A内のシーケン
ス番号レジスタに格納される。
【0082】動作B13:WR28により、TC4がパ
イプライン22Aの4段目と5段目に取り込まれる。W
R29のタイミングで、TC4に含まれるアクノーリッ
ジ番号を示すデータが、パイプライン22Aの4段目と
5段目の出力から、キャプチャレジスタ24A内のアク
ノーリッジ番号レジスタに格納される。
【0083】動作B14:WR30により、TC5がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR31の
タイミングで、TC5に含まれるオフセット/フラグを
示すデータが、パイプライン22Aの5段目の出力か
ら、キャプチャレジスタ24A内のオフセット/フラグ
レジスタに格納される。
【0084】動作B15:WR31により、TC6がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。又、WR3
2のタイミングで、TC6に含まれるウィンドウを示す
データが、パイプライン22Aの5段目の出力から、キ
ャプチャレジスタ24A内のウィンドウレジスタに格納
される。
【0085】動作B16:WR33により、TC8がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR34の
タイミングで、TC8に含まれるアージェントポインタ
を示すデータが、パイプライン22Aの5段目の出力か
ら、キャプチャレジスタ24A内のアージェントポイン
タレジスタに格納される。
【0086】動作B17:WR36のタイミングで、シ
ーケンサ32はヘッダ終了を指示し、このタイミング
で、シーケンス選択番号がトランスポート層ヘッダ終了
用のものからアイドル用のものに切り替わるとともに、
シーケンスカウンタ30が初期化される。又、このタイ
ミングで、CPUに対してインタラプトが生成される。
【0087】動作B18:SBxのタイミングで、フレ
ーム終了検出回路34は、内部のカウンタとフレーム長
レジスタの出力との一致を検出し、フレーム処理を終了
する。又、このタイミングで、CPUに対してインタラ
プトが生成される。
【0088】図16〜図19は、DIX−IPX−SP
Xのプロトコルのフレームデータを受信したときの本実
施形態の作用を示すタイムチャートである。図16〜図
19は、時間的に連続するタイムチャートを、作図の便
宜上4分割したものである。
【0089】まず、WR1では、フレームデータの受信
の開始に伴って、外部からシーケンス開始信号STが入
力される。又、WR1〜WR7では、図12〜図15と
同様、MACアドレスデータMAA及びプロトコルタイ
プデータETで構成されるMACヘッダデータMAHが
受信される。又、受信されたMACアドレスデータMA
A及びプロトコルタイプデータETに従って決定される
MACカプセルデータLL1が、DOとして、SB1〜
SB4に同期して出力される。
【0090】次に、WR8〜WR22に同期して、IP
XヘッダデータIPXHが受信される。該IPXヘッダ
データIPXHは、IPXプロトコル情報IX1〜IX
9によって構成されている。ここで、IPXプロトコル
情報IX1は、IPXヘッダデータIPXHのチェック
サムである。IPXプロトコル情報IX2はIPXヘッ
ダデータIPXHのヘッダ長である。IPXプロトコル
情報IX3は、トランスポートコントロール/パケット
タイプである。IPXプロトコル情報IX4は送信先の
ネットワークアドレスであり、IPXプロトコル情報I
X5は送信先の端末があるノードのアドレスである。I
PXプロトコル情報IX6は、送信先のソケットアドレ
スである。IPXプロトコル情報IX7は発信元のネッ
トワークアドレスであり、IPXプロトコル情報IX8
は発信元のノードアドレスである。IPXプロトコル情
報IX9は発信元のソケットアドレスである。
【0091】続いて、WR23〜WR28のWRのパル
ス信号に同期して、SPXヘッダデータSPXHが受信
される。該SPXヘッダデータSPXHは、SPXプロ
トコル情報SP1〜SP6によって構成されている。こ
こで、SPXプロトコル情報SP1は、コネクションコ
ントロール/データタイプを示すデータである。SPX
プロトコル情報SP2は発信元ID(identificationあ
るいはidentifier)であり、SPXプロトコル情報SP
3は送信先IDである。SPXプロトコル情報SP4は
当該フレームデータの連番であり、SPXプロトコル情
報SP5は受領連番である。SPXプロトコル情報SP
6はアロケーション番号である。
【0092】前記SPXヘッダデータSPXHに続い
て、SPX送信データSPXDが受信される。これらS
PXヘッダデータSPXH及びSPX送信データSPX
Dは、1つのプロトコル階層によって定義されている。
図19では、SPX送信データSPXDはnバイトとな
っている。
【0093】ここで、以上で述べたDIX−IPX−S
PXのプロトコルでの本実施形態の動作をまとめると、
下記に示す動作C1〜C14のとおりとなる。
【0094】DIX−IPX−SPXのプロトコルにお
ける動作C1〜C14:動作C1〜3は、前記動作B1
〜B3と同じであるので説明は省略する。
【0095】動作C4:WR13により、IX2がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。又、WR14
のタイミングで、IX2に含まれるフレーム長を示すデ
ータが、パイプライン22Aの5段目の出力から、キャ
プチャレジスタ24A内のフレーム長レジスタに格納さ
れる。
【0096】動作C5:WR14により、IX3がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。WR15のタ
イミングで、IX3に含まれるトランスポート層プロト
コルを示すデータが、パイプライン22Aの5段目の出
力から、キャプチャレジスタ24A内のトランスポート
層プロトコルレジスタに格納される。
【0097】動作C6:WR15により、IX4がパイ
プライン22Aの4段目と5段目に取り込まれる。WR
16のタイミングで、IP4に含まれる送信先ネットワ
ークアドレスを示すデータが、パイプライン22Aの4
段目と5段目の出力から、キャプチャレジスタ24A内
の送信先アドレスレジスタに格納される。同時に、パイ
プライン22Aの4段目と5段目のデータが外部の検索
テーブルに出力される。
【0098】動作C7:WR20により、IX6がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。WR21のタ
イミングで、IX6に含まれる送信先ソケット番号を示
すデータが、パイプライン22Aの5段目の出力から、
キャプチャレジスタ24A内の送信先ポート番号レジス
タに格納される。
【0099】動作C8:WR26により、IX9がパイ
プライン22Aの5段目に取り込まれる。WR27のタ
イミングで、IX9に含まれる発信元ソケット番号が、
パイプライン22Aの5段目の出力から、キャプチャレ
ジスタ24A内の発信元ポート番号レジスタに格納され
る。
【0100】動作C9:WR27のタイミングで、シー
ケンサ32はヘッダ終了を指示し、このタイミングで、
シーケンス選択信号SESがネットワーク層ヘッダ処理
用の信号からトランスポート層ヘッダ処理用の信号に切
り替わるとともに、シーケンスカウンタ30が初期化さ
れる。又、このタイミングで、CPUに対してインタラ
プトが生成される。
【0101】動作C10:WR30により、SP4がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR31の
タイミングで、SP4に含まれるシーケンス番号を示す
データが、パイプライン22Aの5段目の出力から、キ
ャプチャレジスタ24A内のシーケンス番号レジスタに
格納される。
【0102】動作C11:WR31により、SP5がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR32の
タイミングで、SP5に含まれるアクノーリッジ番号を
示すデータが、パイプライン22Aの5段目の出力か
ら、キャプチャレジスタ24A内のアクノーリッジ番号
レジスタに格納される。
【0103】動作C12:WR32により、SP6がパ
イプライン22Aの5段目に取り込まれる。WR33の
タイミングで、SP6に含まれるアロケーションを示す
データが、パイプライン22Aの5段目の出力から、キ
ャプチャレジスタ24A内のオフセット/フラグレジス
タに格納される。
【0104】動作C13:WR33のタイミングで、シ
ーケンサ32はヘッダ終了を指示し、このタイミング
で、シーケンス選択番号がトランスポート層ヘッダ処理
用のものからアイドル用のものに切り替わるとともに、
シーケンスカウンタ30が初期化される。又、このタイ
ミングで、CPUに対してインタラプトが生成される。
【0105】動作C14:SBxのタイミングで、フレ
ーム終了検出回路34は、内部のカウンタとフレーム長
レジスタの出力との一致を検出し、フレーム処理を終了
する。又、このタイミングで、CPUに対してインタラ
プトが生成される。
【0106】本実施形態においては、入力データ制御回
路22が5段のパイプライン22Aを備えているが、次
に、当該パイプライン22Aの動作とその効果について
詳細に説明する。
【0107】図20〜図21は、当該データ受信装置
が、DIXフォーマットでネットワーク層プロトコルが
IPであるデータフレームを受信した場合の前記パイプ
ライン22Aの動作を示す概念図、図22〜図23は、
当該データ受信装置が、DIXフォーマットでネットワ
ーク層プロトコルがIPXであるデータフレームを受信
した場合の前記パイプライン22Aの動作を示す概念
図、図24〜図23は、当該データ受信装置が、DIX
フォーマットでネットワーク層プロトコルがアップルト
ーク(Apple Talk )であるデータフレームを受信し
た場合の前記パイプライン22Aの動作を示す概念図で
ある。
【0108】本実施形態における前記パイプラインは、
図2に示した如く、例えば16ビットのデータ幅を有す
る5個のレジスタで構成されており、図4に示した如
く、フレームデータ同期信号FCKを動作クロックとし
て動作する。
【0109】まずフレームデータFD1が1段目のレジ
スタに取り込まれ、同時に各段が保持していたデータが
次段のレジスタにシフトされる。5段目のレジスタの出
力は破棄される。
【0110】データフレームの受信を開始すると、図2
0に示す如く、当該パイプライン22Aは、まず送信先
MACアドレス(図中ではD MACと示す)を、続い
て発信元MACアドレス(図中ではS MACと示す)
を入力する。これらのMACアドレスは48ビットであ
るため、フレームデータFD1が16ビットである本実
施形態においては、3回の同期信号FCKによりパイプ
ライン22A内に全てのビットが取り込まれる。本実施
形態における動作では、図20において4回目の時点
で、4段目、3段目、2段目のパイプラインの出力がキ
ャプチャレジスタ24A内の送信先MACアドレスを記
憶・保持するレジスタにロードされる。同様に、図20
において7回目の時点で、4段目、3段目、2段目のパ
イプラインの出力が、キャプチャレジスタ24A内の発
信元MACアドレスを記憶・保持するレジスタにロード
される。又、同様に、32ビットであるIPアドレスに
ついては、図21において17回目の時点で、4段目、
3段目のパイプラインの出力が、キャプチャレジスタ2
4A内の発信元IPアドレス(図中ではS IPと示
す)を記憶・保持するレジスタにロードされ、19回目
の時点で、4段目、3段目のパイプラインの出力が、キ
ャプチャレジスタ24A内の送信先IPアドレス(図中
ではD IPと示す)を記憶・保持するレジスタにロー
ドされる。
【0111】このように、パイプライン22Aを設ける
ことにより、データの入力幅16ビットより長いデータ
長48ビットを持つパラメータをキャプチャレジスタ2
4Aにロードする動作を、一度の動作だけで完了させる
ことができ、シーケンサ32の動作を簡略化できる。
【0112】又、パイプラインによる処理は、ポート番
号(もしくはソケット番号)を処理する場合にも有効で
ある。ネットワーク層プロトコルがIPである場合は、
送信先・発信元ポート番号はそれぞれ16ビットであ
る。又、ネットワーク層プロトコルがIPXである場合
にも、送信先・発信元ソケット番号はそれぞれ16ビッ
トである。これに対して、ネットワーク層プロトコルが
アップルトークである場合には、送信先・発信元ソケッ
ト番号はそれぞれ8ビットである。このデータ幅の違う
データをどのように処理するかについて、図面を参照し
て説明する。
【0113】本実施形態における動作で、ネットワーク
層プロトコルがIPである場合には、図21において1
9回目の時点で、2段目のパイプラインの出力が、キャ
プチャレジスタ24A内の発信元ポート番号(図中では
Port #と示す)を記憶・保持するレジスタに、2
0回目の時点で、2段目のパイプラインの出力が、キャ
プチャレジスタ24A内の送信先ポート番号(図中では
Port #と示す)を記憶・保持するレジスタにロー
ドされる。
【0114】ネットワーク層プロトコルがIPXである
場合には、図23において17回目の時点で、2段目の
パイプラインの出力が、キャプチャレジスタ24A内の
送信先ソケット番号(図中ではD Socket と示す)を
記憶・保持するレジスタに、23回目の時点で、2段目
のパイプラインの出力が、キャプチャレジスタ24A内
の発信元ソケット番号(図中ではS Socket と示す)
を記憶・保持するレジスタにロードされる。
【0115】ネットワーク層プロトコルがアップルトー
クである場合には、図25において14回目の時点で、
2段目のパイプラインの出力の上位8ビットが、キャプ
チャレジスタ24A内の送信先ソケット番号(D Soc
ket )を記憶・保持するレジスタに、15回目の時点
で、3段目のパイプラインの出力の下位8ビットが、キ
ャプチャレジスタ24A内の送信元ソケット番号(S
Socket )を記憶・保持するレジスタにロードされる。
【0116】このように、パイプラインを設けることに
より、プロトコルによってデータの長さに違いがある場
合でも、パイプライン内をデータが通過するまでの時間
を利用して、柔軟な処理を行うことが可能になってい
る。
【0117】又、パイプラインによる処理は、パイプラ
インの同一段に複数のデータフィールドが存在し、その
どちらに対しても処理を行う場合にも有効である。ネッ
トワーク層プロトコルがIPである場合は、図21の1
2回目に示すように、TTL(Time to Live)フィール
ドとトランスポート層プロトコル(Transport LayerPro
tocol)フィールドがパイプラインの同一段に入力され
る。ここでTTLのフィールドに注目すると、IPXの
場合には、このフィールドに対応するトランスポート制
御(Transport Control)のフィールドは、図22の
10回目に示すように、パケットタイプ(Packet Typ
e )のフィールドとパイプラインの同一段に入力され、
アップルトークの場合には、このフィールドに対応する
HOPフィールドは、図24の8回目に示すように、フ
レーム長(Frame Length)とパイプラインの同一段に入
力される。これをパイプラインを用いずに処理するとす
れば、IPの場合にはTTLフィールドとトランスポー
ト層プロトコルのフィールドとを同時に処理するシーケ
ンスが、IPXの場合にはトランスポート制御のフィー
ルドとパケットタイプのフィールドとを同時に処理する
シーケンスが、アップルトークの場合にはHOPフィー
ルドとフレーム長のフィールドとを同時に処理するシー
ケンスが、それぞれ必要となり、処理シーケンスが複雑
になる。これに対して、パイプラインを設けることによ
り、プロトコルに関わらず、同一フィールドに対する処
理を共用化できる。
【0118】更に、データのカプセル化を行う場合に
も、入力データ制御回路22のパイプライン22Aは有
効である。この場合には、5段目のレジスタの出力を、
当該データ受信装置の出力として使用する。イーサネッ
トのデータフレームをATM網に中継する場合は、まず
MAC層のヘッダを取り除き、LLC/SNAP、ある
いはLANエミュレーションヘッダ(Emulation Hea
der )を付加することにより、AAL−5層のCPCS
−PDUのペイロード部を作成する。LLC/SNAP
は、ネットワーク層のプロトコルが何であるかを示す8
バイトのコードで、例えばIPの場合であれば“AA−
AA−03−00−00−00−08−00”となる。
図22の8回目において、2段目のレジスタにイーサタ
イプ(Ether Type )である“08−00”が保持さ
れている。このタイミングで5段目のレジスタに“AA
−AA”を、4段目のレジスタに“03−00”を、3
段目のレジスタに“00−00”をロードすることによ
り、LLC/SNAPの生成は完了する。この処理の
後、8回目以後のタイミングにおいて、5段目のレジス
タの出力を当該データ受信装置の出力とすることによ
り、AAL−5層のCPCS−PDUのペイロード部を
容易に作成できる。
【0119】次に、図26を参照して、本発明の第2実
施形態を説明する。
【0120】本第2実施形態では、前記第1カットスル
ー回路23又は第2カットスルー回路25が出力する信
号のいずれかを選択するカットスルー選択回路を、プロ
トコル認識回路26の内部に備えている。
【0121】他の点に関しては、第1実施形態とほぼ同
じであるので説明は省略する。
【0122】この第2実施形態では、入力データ制御回
路22及びキャプチャレジスタ回路24は、このカット
スルー選択回路が出力するカットスルー選択信号CSに
従って、第1カットスルー回路23又は第2カットスル
ー回路25の動作を有効あるいは無効にする。従って、
該カットスルー選択回路は、外部回路へ信号を出力する
ものとして、前記第1カットスルー回路又は前記第2カ
ットスルー回路のいずれかを選択するものである。又、
このような第1カットスルー回路、第2カットスルー回
路及びカットスルー選択回路を備えることで、コンピュ
ータ等の外部回路(図1ではCPUとして示されるも
の)での処理の便宜を図ることができる。
【0123】
【実施例】図27に、本発明をブリッジやルータ等の中
継機器に適用した場合の実施例を示す。
【0124】本実施例において、当該中継機器は、ポー
ト1からポート3の3つのポートと、中継制御処理装置
110を備えている。各ポートは、データフレームを受
信する入力ポート102と、データフレームを出力する
出力ポート104と、入力ポート102が受信したデー
タフレームを受信して、前記実施形態に示された動作を
行う、本発明に係るデータ受信装置106と、当該デー
タ受信装置106の前記第1カットスルー回路、及び第
2カットスルー回路により出力されたデータを検索のキ
ーデータとして、前述のテーブル検索を実行するCAM
108を有している。
【0125】前記中継制御処理装置110は、前記入力
ポート102から受信したデータフレームを格納するた
めの、メモリ、バッファ、バス、スイッチ等からなるデ
ータ格納部(メモリと総称する)112と、中継の可否
及び中継先の決定を行うための制御部114と、前記メ
モリ112に格納されたデータフレームを待ち行列に加
え、順番が来た時に中継先ポートの出力ポートに出力す
る送信キュー(Queue)116とを有している。
【0126】次に、本実施例の動作について説明する。
入力ポート102からデータフレームが受信されると、
当該データフレームは、中継制御処理装置110のメモ
リ112内に格納されると同時に、データ受信装置10
6へも入力され、当該データ受信装置106により、前
記実施形態に示された動作が実行される。当該動作にお
いて、本中継機器がブリッジである場合には、発信元・
送信先MACアドレスがCAM108に出力され、図7
に示した検索動作が実行される。中継制御処理装置11
0は、該データ受信装置106が発生するいずれかのイ
ンタラプト信号を用いて、キャプチャレジスタ回路24
に置かれた、CAM108による検索結果を記憶・保持
するレジスタ25Cから検索結果を読み出す。中継制御
処理装置110は、読み出した当該検索結果により中継
先を決定すると、メモリ112内に受信されたデータフ
レームを、対応する出力ポート104に出力するための
処理を実行し、データフレームの中継動作を行う。本中
継動作のシーケンスを図28に示す。
【0127】一方、本中継機器がルータである場合は、
発信元・送信先ネットワークアドレスがCAM108に
出力され、図11に示した検索動作が実行される。中継
制御処理装置110は、該データ受信装置106が発生
するいずれかのインタプラト信号を用いて、キャプチャ
レジスタ装置24に置かれた検索結果レジスタ25Cか
ら検索結果を読み出す。中継制御処理装置110は、読
み出した当該検査結果により送信先MACアドレスを書
き換える。更に、読み出した当該検索結果により中継先
を決定すると、メモリ112内に受信されたデータフレ
ームを、対応する出力ポート104に出力するための処
理を実行し、データフレームの中継動作を行う。本中継
動作のシーケンスを図29に示す。
【0128】更に、本中継機器がファイヤウォール機能
付きのルータである場合は、上記動作に加えて、図11
の下方に示されるファイヤウォール機能実現のための、
図6に示したようなファイヤウォール用テーブルの検索
が実行される。中継制御処理装置110は、本ファイヤ
ウォール検索の結果をCAM108から読み出し、中継
の可否を決定する。中継不可の決定が得られた場合、中
継制御処理装置110は、メモリ112内に格納された
データフレームを廃棄する。本中継動作のシーケンスを
図30に示す。
【0129】なお、本実施例においては、ファイヤウォ
ール検索により一致が検出された場合に中継可と判断し
ているが、これとは逆に、ファイヤウォール検索により
一致が検出された場合に中継不可と判断しても良い。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、受信するフレームデー
タのプロトコルを定める複数のプロトコル階層それぞれ
の処理や、その部分処理を、単純に能率よく、相互に並
行実行可能となる。更に、これらの処理を行うデータ受
信装置を、容易に且つ広範囲にハードウエアにて構成可
能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ受信装置の第1実施形態の
構成を示すブロック図
【図2】前記第1実施形態で用いられている入力データ
制御回路の構成を示すブロック図
【図3】同じくキャプチャレジスタ回路の構成を示すブ
ロック図
【図4】前記入力データ制御回路の動作を示すタイムチ
ャート
【図5】前記第1実施形態に接続される外部回路のCA
M内の検索テーブルの構成例を示す線図
【図6】同じくファイヤウォール用テーブルの構成例を
示す線図
【図7】前記キャプチャレジスタ回路内の第2カットス
ルー回路が、ブリッジにおいて実行する検索動作の例を
示すフローチャート
【図8】図7の検索動作における各信号波形の動きの例
の一部を示すタイムチャート
【図9】図8の続きを示すタイムチャート
【図10】図9の続きを示すタイムチャート
【図11】前記第2カットスルー回路が、ルータにおい
て実行する検索動作の例を示すフローチャート
【図12】DIX−IP−TCPのフレームデータを受
信した場合の前記第1実施形態の動作を示すタイムチャ
ート
【図13】図12の続きを示すタイムチャート
【図14】図13の続きを示すタイムチャート
【図15】図14の続きを示すタイムチャート
【図16】DIX−IPX−SPXのフレームデータを
受信した場合の前記第1実施形態の動作を示すタイムチ
ャート
【図17】図16の続きを示すタイムチャート
【図18】図17の続きを示すタイムチャート
【図19】図18の続きを示すタイムチャート
【図20】DIXフォーマットでネットワーク層プロト
コルがIPであるデータフレームを受信した場合の、前
記入力データ制御回路内のパイプラインの動作を示す概
念図
【図21】図20の続きを示す概念図
【図22】DIXフォーマットでネットワーク層プロト
コルがIPXであるデータフレームを受信した場合の、
前記パイプラインの動作を示す概念図
【図23】図22の続きを示す概念図
【図24】DIXフォーマットでネットワーク層プロト
コルがアップルトークであるデータフレームを受信した
場合の、前記パイプラインの動作を示す概念図
【図25】図24の続きを示す概念図
【図26】本発明に係るデータ受信装置の第2実施形態
の構成を示すブロック図
【図27】本発明を中継機器に適用した場合の実施例を
示すブロック図
【図28】前記中継機器がブリッジである場合の中継動
作のシーケンスを示すフローチャート
【図29】同じくルータである場合の中継動作のシーケ
ンスを示すフローチャート
【図30】同じくファイヤウォール機能付きのルータで
ある場合の中継動作のシーケンスを示すフローチャート
【符号の説明】
22…入力データ制御回路 22A…パイプラインレジスタ 23…第1カットスルー回路 24…キャプチャレジスタ回路 24A…キャプチャレジスタ 25…第2カットスルー回路 25B…検索シーケンサ 25C…検索結果レジスタ 26…プロトコル認識回路 28…シーケンス選択回路 30…シーケンスカウンタ 32…シーケンサ 34…フレーム終了検出回路 36…ヘッダ終了タイミング検出回路 38…インタラプト生成回路 CS…カットスルー選択信号 CT…シーケンスカウンタ信号 ET…プロトコルタイプデータ FCK…フレームデータ同期信号 FD1〜FD2…フレームデータ IPS…インタラプト信号 IP1〜IP8…IPプロトコル情報 IPH…IPヘッダデータ IPXH…IPXヘッダデータ IX1〜IX9…IPXプロトコル情報 LL1…MACカプセルデータ MAA…MACアドレスデータ MAH…MACヘッダデータ PFE…フレーム終了信号 PFL…フレーム長信号 PHE…ヘッダ終了信号 PHL…ヘッダ長信号 PT…プロトコルタイプ信号 PTN、PTN2…プロトコル識別コード信号 SCK…検索データ同期信号 SEC…シーケンス制御信号 SES…シーケンス選択信号 SKD、SKD2…検索キーデータ信号 SP1〜SP6…SPXプロトコル情報 SPXD…SPX送信データ SPXH…SPXヘッダデータ ST…シーケンス開始信号 TC1〜TC9…TCPプロトコル情報 TCPD…TCP送信データ TCPH…TCPヘッダデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物理層から上位へ定義される、複数のプロ
    トコル階層の任意のいずれかのプロトコルに基づいたフ
    レームデータをネットワークから受信するデータ受信装
    置において、 前記フレームデータを、その同期信号と共に前記ネット
    ワーク側から受信してレジスタに保持する入力データ制
    御回路と、 前記フレームデータを構成するプロトコル階層毎のヘッ
    ダに含まれるプロトコルタイプコード、ヘッダ長、フレ
    ーム長、発信元・送信先アドレス又は発信元・送信先ポ
    ート番号若しくはソケット番号等の情報を、プロトコル
    階層毎に記憶・保持するキャプチャレジスタ回路と、 該キャプチャレジスタ回路に記憶されるプロトコルタイ
    プコードから、各プロトコル階層のプロトコルタイプを
    識別するプロトコル認識回路と、 該プロトコル認識回路の識別結果に従って、受信したフ
    レームデータの各プロトコル階層に対する処理を選択す
    るシーケンス選択信号を生成すると共に、ヘッダ終了信
    号に従って該シーケンス選択信号を切り替えるシーケン
    ス選択回路と、 前記フレームデータ同期信号のパルス信号をカウントす
    るシーケンスカウンタと、 該シーケンスカウンタの値及び前記シーケンス選択信号
    に従って動作し、前記キャプチャレジスタ回路に対し
    て、前記プロトコル階層毎のヘッダに含まれる情報を記
    憶・保持するタイミングを指示すると共に、前記シーケ
    ンス選択信号により指定されている処理中のプロトコル
    が固定長のヘッダを有する場合には、ヘッダの終了タイ
    ミングを指示する第2ヘッダ終了タイミングを出力する
    機能を有するシーケンサと、 前記シーケンスカウンタの値を、受信中のプロトコル階
    層のヘッダ長と比較することで得られた第1ヘッダ終了
    タイミング、及び、前記シーケンサが出力する第2ヘッ
    ダ終了タイミングのいずれか一方を選択して前記ヘッダ
    終了信号を生成するヘッダ終了タイミング検出回路と、
    を備えたことを特徴とするデータ受信装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記入力データ制御回
    路が、シフトレジスタ状に接続された、パイプラインと
    して動作する複数のレジスタを含み、前記フレームデー
    タを、その同期信号により、該レジスタの初段に入力
    し、各レジスタの内容を前記キャプチャレジスタ回路に
    出力する機能を有することを特徴とするデータ受信装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、更に、前記シーケンサ
    から出力されるフレームカウンタ初期化信号により初期
    化された後に、前記フレームデータ同期信号のパルス信
    号をカウントし、該カウント値を前記フレーム長と比較
    することで、受信中のフレームデータの終了タイミング
    を示す信号を生成するフレーム終了検出回路を備えたこ
    とを特徴とするデータ受信装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、更に、前記ヘッダ終了
    タイミング検出回路が生成するヘッダ終了信号、又は、
    前記フレーム終了検出回路が生成するフレーム終了信号
    の入力時に、外部回路に対して割り込み信号を発生する
    インタラプト生成回路を備えたことを特徴とするデータ
    受信装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記入力データ制御回
    路が、前記シーケンサから出力される第1カットスルー
    信号の指示に従って、前記フレームデータ同期信号を外
    部に出力する機能を有していると共に、該第1カットス
    ルー信号の指示に従って、当該入力データ制御回路内の
    特定のレジスタの内容を、前記フレームデータ同期信号
    に同期させて外部に出力する第1カットスルー回路を有
    していることを特徴とするデータ受信装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記キャプチャレジス
    タ回路が、前記シーケンサから出力される第2カットス
    ルー信号の指示に従って、当該キャプチャレンジスタ回
    路内の特定のレジスタの内容を、これに対する同期信号
    と共に外部に出力する第2カットスルー回路を有してい
    ることを特徴とするデータ受信装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6において、更に、前記第1
    カットスルー回路又は前記第2カットスルー回路が出力
    する信号の、いずれか一方を選択して出力するカットス
    ルー選択回路を備えていることを特徴とするデータ受信
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、5のいずれか一項におい
    て、前記入力データ制御回路が、受信データのプロトコ
    ル階層のヘッダから送信先アドレスを切り出し、これを
    外部回路へ送出するための構成を有していることを特徴
    とするデータ受信装置。
  9. 【請求項9】請求項1又は6において、前記キャプチャ
    レジスタ回路に記憶・保持される情報が、外部回路へ読
    み出し可能とされていることを特徴とするデータ受信装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1において、前記プロトコル認識
    回路が識別した各プロトコル階層のプロトコルが、外部
    回路へ読み出し可能とされていることを特徴とするデー
    タ受信装置。
  11. 【請求項11】請求項1、2、5、8のいずれか一項に
    おいて、前記入力データ制御回路が、受信データフレー
    ムに対するチェックサムを検証する機能と、該検証結果
    を外部回路に伝達する機能を備えており、 前記シーケンサが、該入力データ制御回路に対してチェ
    ックサム演算の開始タイミングと、チェックサム演算の
    結果を比較するタイミングを指示する機能を備えている
    ことを特徴とするデータ受信装置。
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