【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築工事現場の外
周に危険防止のために展張されたメッシュシートであっ
て、特定の難燃剤および紫外線吸収剤を含有した樹脂を
被覆することにより、優れた難燃性と耐光性を有する建
築工事用メッシュシートに関する。
【０００２】
【従来技術】建築工事用メッシュシートは、通常易燃性
である合成樹脂製のシートが多用されており、溶接の火
花等により燃え広がる危険性がある。そのために、ＪＩ
ＳＡ８９５２「建築工事用メッシュシート」の付属書表
１に防炎性規格が規定されており、これに合格するよう
に種々の難燃化処理が施されているのが通例である。ま
た、これらの建築工事用メッシュシートはいずれも屋外
で使用され、長期間日光に晒されるために高い耐光性が
必要とされている。
【０００３】一般的に、合成樹脂製品を難燃化する方法
としては、樹脂に難燃剤を配合する方法が採られるが、
なかでも難燃効果が高く、取扱いの容易なハロゲン系難
燃剤を配合することによる難燃化処理が広く行われてい
る。また、耐光性を改良する方法としては、紫外線吸収
剤や光安定剤等を添加する方法が採用されている。しか
し、ハロゲン系難燃剤と紫外線吸収剤を併用すると難燃
剤から分離したハロゲンが紫外線吸収剤に悪影響を及ぼ
すために、これらは併用しても十分な効果が得られない
という問題点があった。
【０００４】こうした問題点を改良するために、難燃剤
および光安定剤、紫外線吸収剤に加えてハイドロタルサ
イト化合物等を用いる方法（特開平5-86230号公報、特
開平5-117451号公報）、臭素含有難燃剤および耐光安定
剤にアンチモン酸化物等の金属酸化物を配合する方法
（特開平5-93098号公報）などの技術が開示されている
が、これらの方法はいずれも十分ではなく、さらなる改
良が要望されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、難燃
性が良好でかつ耐光性に優れた建築工事用メッシュシー
トを提供することである。
【０００６】
【課題を解決する手段】本発明は、合成樹脂繊維を経緯
条に配列した粗目の編織布と、該編織布を被覆した被覆
樹脂層からなるメッシュ基材によって構成され、前記被
覆樹脂層が臭素系難燃剤及びシアノアクリレート系紫外
線吸収剤を含有していることを特徴とする建築工事用メ
ッシュシートである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる合成樹脂繊維
は、メッシュシ−トを構成する糸条として、高強力で取
扱性の良好なものとして、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等の
熱可塑性合成樹脂を原料として成形されるモノフィラメ
ント、マルチフィラメント、スプリットヤーンおよびフ
ラットヤーンなどが挙げられる。これらの内では、低廉
で柔軟性を有するポリエステル製のマルチフィラメント
が特に好ましい。
【０００８】この合成樹脂繊維は、経緯条に配列して、
比較的粗目に編織成して基布となるが、適当な通気性を
有するものとして 目合いの空隙率が織編布全体の５〜
50％、より好ましくは10〜40％である粗目を有するもの
であればよい。したがって、その編織成の組織は特に限
定するものではなく、例えば、織布としては平織、もじ
り織、からみ織等が挙げられ、編布としては、横編み、
縦編みいずれでもよく、具体的にはトリコット編、ミラ
ニーズ編、ラッセル編等が挙げられる。
【０００９】合成樹脂繊維からなる粗目の基布は、特定
の難燃剤及び紫外線を配合した被覆樹脂層によって被覆
されメッシュ基材となる。
【００１０】ここで、難燃剤としては、低廉で耐熱性に
優れ、難燃性の良好なものとして臭素系難燃剤が採用さ
れるもので、具体的には、テトラブロムビスフェノール
Ａ、デカブロムジフェニルオキサイド、オクタブロモジ
フェニルオキサイド等の芳香族系臭素系難燃剤、ヘキサ
ブロムシクロドデカン、ジブロモエチルジブロモシクロ
ヘキサン等の脂環族系臭素系難燃剤、ペンタブロモジフ
ェニルオキサイド、テトラブロモジフェニルオキサイド
等の液状臭素系難燃剤などが挙げられる。
【００１１】臭素系難燃剤の配合量は、充分効果的な難
燃性能を発現するために、メッシュシート総重量に対し
て、好ましくは１〜20重量％、より好ましくは５〜10重
量％を添加することが肝要である。また、臭素系難燃剤
に対して、難燃助剤を併用することは難燃化効果を向上
させる点で好ましいものであり、この難燃助剤の具体例
としては、三酸化アンチモン、三塩化アンチモン、酸化
亜鉛等を挙げることができる。
【００１２】次に、耐光性の向上を目的に配合される紫
外線吸収剤は、シアノアクリレート系のものであり、具
体的には２ーエチルヘキシルー２ーシアノー３,３’ー
ジフェニルアクリレート、エチルー２ーシアノー３,
３’ージフェニルアクリレート、オクチルー２ーシアノ
ー３,３’ージフェニルアクリレート等が挙げられる。
【００１３】紫外線吸収剤の配合量は、後述する被覆樹
脂層の樹脂量100重量部に対して、好ましくは0.1〜５重
量部、より好ましくは１〜３重量部を添加することが肝
要である。
【００１４】被覆樹脂層は、粗目の基布の経緯交差部を
固着して目ズレを防止し、難燃剤及び紫外線吸収剤のバ
インダ−となるものであり、主成分となる樹脂材料とし
ては、溶剤系または水系のポリウレタン系、アクリル
系、シリコーン系樹脂などが用いられ、これらの内では
水系のポリウレタン系樹脂が取扱い容易で特に好まし
い。
【００１５】この樹脂材料は、難燃剤と紫外線吸収剤が
所定量添加され、樹脂溶液またはエマルジョンとして、
充分に攪拌して樹脂材料中に均一に分散した状態で、粗
目の基布に被覆される。この被覆方法としては、浸漬
法、コーテイング法、ブラッシング法、スプレー法など
公知の方法を採用することができるが、取扱いが容易で
ある上に、均一な被覆樹脂層を形成できることから特に
スプレー法が好ましい。
【００１６】被覆樹脂層の基布に対する塗布量（固形分
換算）は、好ましくは10〜100重量％、より好ましくは3
0〜80重量％である。つまり、塗布量が10重量％未満で
は難燃性、耐光性を十分に発現することができず、一方
100重量％を越えると風合いが悪化して、かつコスト高
となり好ましくない。
【００１７】尚、樹脂材料には、本願発明の主旨を逸脱
しない範囲において、他の繊維加工剤を含有していても
よい。他の繊維加工剤としては、柔軟剤、吸水加工剤、
帯電防止剤、撥水撥油剤、硬仕上剤、風合い調整剤、ス
リップ防止剤などが挙げられる。また、酸化防止剤、滑
剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、難燃剤、架橋剤、
発泡剤、核剤等の添加剤を配合してもよい。
【００１８】こうして得られる粗目の基布に被覆樹脂層
を形成したメッシュ基材は、所定の寸法に裁断され、周
縁部の縁加工や鳩目加工を施して建築工事用メッシュシ
ートとなるが、防炎性として、JIS-A8952「建築工事用
メッシュシート」の付属書表１に規定する防炎性規格に
合格する性能を有している必要がある。
【００１９】
【実施例】
試験方法
１.難燃性：ＪＩＳ Ａ８９５２に準拠
２.耐光性：ＪＩＳ Ｌ１０９６に準拠
３.引張試験：ＪＩＳ Ｋ６７６０に準拠
【００２０】実施例
ポリウレタン樹脂含有量30重量％、粘度1,300CPS、比重
1.04、pH9.5の水系エマルジョン500mlを水1,500mlで希
釈して、ウレタン樹脂固形分換算7.5重量％のエマルジ
ョンを作成した。
【００２１】難燃剤として、デカブロモジフェニルエー
テルと三酸化アンチモンを等量ずつの混合物を平均粒径
５μm以下に粉砕し、増粘剤を併用して、粘度20,000CP
S、比重2.21、pH６の難燃剤デイスパージョンを形成
し、等量の水で希釈し、難燃剤成分含有量39重量％のエ
マルジョンを作成した。
【００２２】紫外線吸収剤として、２ーエチルヘキシル
ー２ーシアノー３,３’ージフェニルアクリレート30ml
をＩＰＡ120mlで希釈して、紫外線吸収剤含有量20重量
％の溶液を作成した。
【００２３】ポリウレタンエマルジョン100重量部、難
燃剤エマルジョン10重量部および紫外線吸収剤溶液2.5
重量部を混合し充分に攪拌して、混合ポリウレタンエマ
ルジョンを作成した。この混合ポリウレタンエマルジョ
ンの粘度は20CPSであった。
【００２４】次に、繊度500dr×２本と1,000drのポリエ
ステルマルチフィラメントヤーンをそれぞれ経糸及び緯
糸に用い、からみ織組織で織成して、目付け400g/m2、
目合い空間率30％の織布をなした。
【００２５】この織布には、前述の混合ポリウレタンエ
マルジョンを噴霧器を用いて、織布の重量に対して50重
量部の塗布量で均一にスプレー塗布し、室温で１時間乾
燥させた後、120℃で２分間熱処理を行ってメッシュ基
材を得た。尚、紫外線吸収剤のメッシュ基材総量に対す
る比率は1.4重量部であった。
【００２６】このメッシュ基材を裁断して、周縁部に縁
加工を施し、鳩目を約45cm間隔で打設して1.8×5.1ｍ寸
法の建築工事用メッシュシ−トとした。このメッシュシ
ートの風合いは良好で、防炎性試験は、JIS-L1091D法に
従い測定したところ、接炎回数が４回であり、耐光性
は、ウエザオメーター照射120時間後の引張伸び残率85
％、240時間後の引張伸び残率78％であった。
【００２７】比較例
紫外線吸収剤として、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤である２-（２′-ヒドロキシ -５′-メチルフェニ
ル）ベンゾトリアゾールを用いた他は実施例と同様に行
い、得られたメッシュシ−トを比較例とした。このメッ
シュシ−トは、防炎性能は実施例と同程度をもつもの
の、耐光性は、ウエザオメーター照射120時間後の引張
伸び残率52％、240時間後の引張伸び残率46％であっ
た。
【００２８】
【発明の効果】本発明のような効果が得られる理由とし
ては以下のように考えられる。
【００２９】紫外線吸収剤は、紫外線吸収剤分子内のプ
ロトントランスファーにより、紫外線エネルギーを熱エ
ネルギーに変換することで、紫外線による劣化を防止し
ているが、通常、臭素系難燃剤と紫外線吸収剤を併用し
た場合には、臭素系難燃剤が分解して離脱した臭素酸も
しくは臭素酸誘導体は酸性であり、紫外線吸収剤分子内
のアミン基と反応してアミンの臭素酸塩を生成し、この
臭素酸塩化合物はプロトントランスファーの起こり得な
い構造を有していることから紫外線吸収機能は著しく悪
化していると考えられる。
【００３０】しかるに、本発明では、離脱した臭素酸も
しくは臭素酸誘導体と臭素酸塩を生成し難い構造を有す
るシアノアクリレート化合物を使用することによって、
離脱した臭素酸が紫外線吸収剤に悪影響を及ぼさない結
果、優れた防炎性と耐光性を発現できると考えられ、建
築工事用メッシュシ−トとして極めて有効なものとなり
得るのである。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a mesh sheet stretched around an outer periphery of a construction site for the purpose of preventing danger, comprising a specific flame retardant and an ultraviolet absorber. The present invention relates to a mesh sheet for construction work having excellent flame retardancy and light resistance by coating a contained resin. 2. Description of the Related Art As a mesh sheet for construction work, a sheet made of synthetic resin, which is usually flammable, is frequently used, and there is a danger that it will spread due to welding sparks or the like. For that, JI
Table 1 of Appendix of SA8952 “Mesh sheet for construction work” specifies flameproofing standards, and various flame retarding treatments are usually applied to pass the standards. In addition, all of these mesh sheets for construction work are used outdoors and are required to have high light resistance because they are exposed to sunlight for a long time. [0003] Generally, as a method of making a synthetic resin product flame-retardant, a method of blending a flame retardant with the resin is used.
Among them, a flame retardant treatment by blending a halogen-based flame retardant which has a high flame retardant effect and is easy to handle is widely performed. As a method for improving light resistance, a method of adding an ultraviolet absorber, a light stabilizer, or the like is employed. However, when a halogen-based flame retardant and an ultraviolet absorber are used in combination, the halogen separated from the flame retardant adversely affects the ultraviolet absorber, so that there has been a problem that a sufficient effect cannot be obtained even when these are used in combination. [0004] In order to improve such problems, a method using a hydrotalcite compound in addition to a flame retardant, a light stabilizer and an ultraviolet absorber (JP-A-5-86230, JP-A-5-117451) And a method of blending a metal oxide such as antimony oxide with a bromine-containing flame retardant and a light stabilizer (JP-A-5-93098), but none of these methods is sufficient. , Further improvement was requested. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a mesh sheet for construction work which has good flame retardancy and excellent light resistance. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention is directed to a coating resin comprising a coarse knitted fabric in which synthetic resin fibers are arranged in a weft pattern, and a mesh base comprising a coating resin layer covering the knitted fabric. A mesh sheet for construction work, wherein the layer contains a bromine-based flame retardant and a cyanoacrylate-based ultraviolet absorber. DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION Synthetic resin fibers used in the present invention have high strength and are easy to handle as yarns constituting a mesh sheet. Monofilaments, multifilaments, split yarns, flat yarns, and the like formed using thermoplastic synthetic resins such as polyester, polyamide, polyacrylonitrile, and polyvinyl alcohol as raw materials are exemplified. Among these, polyester multifilaments which are inexpensive and have flexibility are particularly preferred. [0008] The synthetic resin fibers are arranged in weft lines,
A relatively coarse knitted fabric is used as the base fabric, but as a material having appropriate air permeability, the porosity of the fabric is 5 to 5
Any material having a coarseness of 50%, more preferably 10 to 40% may be used. Therefore, the structure of the knitting is not particularly limited, for example, as a woven fabric, plain weave, woven weave, leno weave, etc., as the knitted fabric, weft knit,
Any of vertical knitting may be used, and specific examples include tricot knitting, Miranese knitting, and Russell knitting. The coarse base cloth made of synthetic resin fibers is coated with a coating resin layer containing a specific flame retardant and ultraviolet rays to form a mesh base material. As the flame retardant, a bromine-based flame retardant which is inexpensive, has excellent heat resistance, and has good flame retardancy is used. Specifically, tetrabromobisphenol A, decabromdiphenyl Aromatic brominated flame retardants such as oxides and octabromodiphenyl oxide; alicyclic brominated flame retardants such as hexabromocyclododecane and dibromoethyl dibromocyclohexane; liquid bromines such as pentabromodiphenyl oxide and tetrabromodiphenyl oxide And flame retardants. The amount of the brominated flame retardant is preferably from 1 to 20% by weight, more preferably from 5 to 10% by weight, based on the total weight of the mesh sheet, in order to exhibit a sufficiently effective flame retardant performance. It is important to add. Further, it is preferable to use a flame retardant auxiliary in combination with a bromine-based flame retardant from the viewpoint of improving the flame retardant effect. Specific examples of the flame retardant auxiliary include antimony trioxide, trichloride Examples include antimony and zinc oxide. Next, the ultraviolet absorber incorporated for the purpose of improving the light resistance is a cyanoacrylate-based one, specifically, 2-ethylhexyl-2-cyano 3,3'-diphenyl acrylate, ethyl-2-cyano acrylate. Three,
3 'diphenyl acrylate, octyl-2-cyano 3,3' diphenyl acrylate, and the like. It is important that the UV absorber be added in an amount of preferably 0.1 to 5 parts by weight, more preferably 1 to 3 parts by weight, based on 100 parts by weight of the resin in the coating resin layer described later. . The coating resin layer is used to fix the coarse cross section of the coarse base cloth to prevent misalignment and to serve as a binder for the flame retardant and the ultraviolet absorber. Solvent-based or water-based polyurethane-based, acrylic-based, and silicone-based resins are used, and among these, water-based polyurethane-based resins are particularly preferable because they are easy to handle. A predetermined amount of a flame retardant and an ultraviolet absorber are added to this resin material, and a resin solution or an emulsion is prepared.
After being sufficiently stirred and uniformly dispersed in the resin material, it is coated on a coarse base cloth. As the coating method, known methods such as an immersion method, a coating method, a brushing method, and a spray method can be adopted, but the spray method is particularly preferred because it is easy to handle and can form a uniform coating resin layer. preferable. The amount of the coating resin layer applied to the base cloth (in terms of solid content) is preferably 10 to 100% by weight, more preferably 3 to 100% by weight.
0 to 80% by weight. That is, if the coating amount is less than 10% by weight, the flame retardancy and light resistance cannot be sufficiently exhibited.
If it exceeds 100% by weight, the texture deteriorates and the cost increases, which is not preferable. The resin material may contain another fiber processing agent without departing from the gist of the present invention. Other fiber processing agents include softeners, water absorbing agents,
Examples include an antistatic agent, a water / oil repellent, a hard finish, a texture adjuster, and an anti-slip agent. Also, antioxidants, lubricants, antistatic agents, pigments, inorganic fillers, flame retardants, crosslinking agents,
Additives such as a foaming agent and a nucleating agent may be blended. The mesh base material obtained by forming the coating resin layer on the coarse base cloth thus obtained is cut into a predetermined size, and is subjected to edge processing and eyelet processing of a peripheral portion to form a mesh sheet for construction work. As flame resistance, it is necessary to have a performance that meets the flame resistance standard specified in Appendix Table 1 of JIS-A8952 “Mesh sheet for construction work”. Examples Test method 1. Flame retardancy: conforms to JIS A8952 2. Light resistance: conforms to JIS L1096 3. Tensile test: conforms to JIS K6760 [Example] Polyurethane resin content 30% by weight, Viscosity 1,300 CPS, specific gravity
500 ml of an aqueous emulsion having a pH of 1.04 and a pH of 9.5 was diluted with 1,500 ml of water to prepare an emulsion having a urethane resin solid content of 7.5% by weight. As a flame retardant, a mixture of decabromodiphenyl ether and antimony trioxide in an equal amount is pulverized to an average particle size of 5 μm or less.
A flame retardant dispersion having a specific gravity of 2.21 and a pH of 6 was formed and diluted with an equal amount of water to prepare an emulsion having a flame retardant component content of 39% by weight. As an ultraviolet absorber, 30 ml of 2-ethylhexyl-2-cyano 3,3'-diphenyl acrylate
Was diluted with 120 ml of IPA to prepare a solution having a UV absorber content of 20% by weight. 100 parts by weight of a polyurethane emulsion, 10 parts by weight of a flame retardant emulsion and 2.5 parts of an ultraviolet absorbent solution
The parts by weight were mixed and sufficiently stirred to prepare a mixed polyurethane emulsion. The viscosity of this mixed polyurethane emulsion was 20 CPS. Next, polyester multifilament yarns having a fineness of 500dr × 2 and 1,000dr are used for the warp and the weft, respectively, and woven in a leno weave structure to give a basis weight of 400g / m 2 ,
Woven fabric with 30% mesh space ratio. The above-mentioned mixed polyurethane emulsion is uniformly spray-coated on the woven fabric using a sprayer at a coating amount of 50 parts by weight with respect to the weight of the woven fabric, dried at room temperature for 1 hour, and dried at room temperature for 120 hours. Heat treatment was performed at 2 ° C. for 2 minutes to obtain a mesh base material. The ratio of the ultraviolet absorbent to the total amount of the mesh base material was 1.4 parts by weight. The mesh base material was cut, the periphery was edged, and eyelets were cast at intervals of about 45 cm to obtain a 1.8 × 5.1 m mesh sheet for construction work. The texture of the mesh sheet was good, and the flame resistance test was performed according to the JIS-L1091D method.
%, And the residual tensile elongation after 240 hours was 78%. Comparative Example A mesh mesh was obtained in the same manner as in the example except that 2- (2'-hydroxy-5'-methylphenyl) benzotriazole, which is a benzotriazole-based ultraviolet absorber, was used as the ultraviolet absorber. -Was used as a comparative example. Although this mesh sheet has the same level of flameproofing performance as that of the example, the light resistance is 52% of the residual elongation after 120 hours irradiation with the weatherometer and 46% of the residual elongation after 240 hours. Was. The reason why the effects of the present invention can be obtained is considered as follows. The ultraviolet absorber converts ultraviolet energy into heat energy by proton transfer in the ultraviolet absorber molecule, thereby preventing deterioration due to ultraviolet light. Usually, a brominated flame retardant and an ultraviolet absorber are used. When used in combination, the bromic acid or bromic acid derivative decomposed and released from the brominated flame retardant is acidic, and reacts with an amine group in the ultraviolet absorber molecule to produce a bromate of an amine. Since the acid salt compound has a structure in which proton transfer cannot occur, it is considered that the ultraviolet absorbing function is remarkably deteriorated. In the present invention, however, by using a brominated acid or a brominated acid derivative that has been released and a cyanoacrylate compound having a structure that hardly produces a bromate,
It is considered that the separated bromic acid does not adversely affect the ultraviolet absorber, so that it is possible to exhibit excellent flameproofing and lightfastness, which can be extremely effective as a mesh sheet for construction work.