JP3484091B2 - 共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP3484091B2
JP3484091B2 JP01214899A JP1214899A JP3484091B2 JP 3484091 B2 JP3484091 B2 JP 3484091B2 JP 01214899 A JP01214899 A JP 01214899A JP 1214899 A JP1214899 A JP 1214899A JP 3484091 B2 JP3484091 B2 JP 3484091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kernel
logical expression
logical
common
generated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01214899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000207444A (ja
Inventor
宏 澤田
茂 山下
彰 名古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP01214899A priority Critical patent/JP3484091B2/ja
Publication of JP2000207444A publication Critical patent/JP2000207444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3484091B2 publication Critical patent/JP3484091B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理設計支援シス
テムにおいて、積和形論理式の共通部分の抽出に適用で
き、与えられた積和形論理式をより文字数の少ない積和
形論理式の多段表現に変換する技術に関する。積和形論
理式は、NOT/AND/ORゲートを用いた論理回路
に対応するため、積和形論理式の文字数を減少させるこ
とで、より規模の小さい論理回路を設計することができ
る。
【0002】
【従来の技術】まず、積和形論理式について述べる。リ
テラルとは、0か1の値を取る変数(a,b,c,・・
・)およびその否定(a′,b′,c′,・・・)であ
る。積項とは1つ以上のリテラルの積であり、例えばa
b′deやcdeやfは積項である。積和形論理式は1
つ以上の積項の和であり、例えばab′de+cde+
fは積和形理式である。積和形論理式は、NOT/AN
D/ORゲートを用いて論理回路として実現できる。例
えば、F1=ab′de+cde+fは、図8の(A)
に示すような論理回路となる。以下、文脈から明らかで
あれば、積和形論理式を単に論理式と呼ぶことがある。
【0003】複数の積和形論理式が与えられた場合、も
し積項を共有することができれば、それらを実現するた
めの論理回路のコストを削減することができる。例え
ば、F1=ab′de+cde+fと共にF2=ab′f
+cde+fが与えられた場合、G1=cde+fを共
通部分論理式として、F1=ab′de+G1,F2=a
b′f+G1とできる。
【0004】積和形論理式は、複数回現れるリテラルの
積で割ることにより、一般の数式のように変形すること
ができる。例えば、F1=ab′de+cde+fには
リテラルの積deを含む積項が2個あり、(ab′de
+cde)/(de)=ab′+cと割り算ができるか
ら、F1=ab′de+cde+f=(ab′+c)d
e+fと変形できる。このような操作をすることで、同
じ積項を持たない複数の論理式間でも部分論理式を共有
できることがある。例えば、F1=ab′de+cde
+fと共にF3=ab′f+cf+cg′が与えられた
場合、共通の積項は存在しないが、F3=(ab′+
c)f+cg′と変形することで、G2=ab′+cを
共通部分論理式として、F1=G2de+f、F3=G2
+cg′と変形でき、図8の(C)に示すように、全体
を実現するための論理回路のコストを削減できる。な
お、図8の(B)はF3の本来の論理回路を示す。
【0005】上記の例ではF1をうまく変形したことに
より共通部分論理式を見つけることができたが、もしF
1=(ab′d+cd)e+fと変形した場合には、共
通部分論理式を見つけることができない。これは、部分
論理式ab′d+cdに、すべての積項に現れるリテラ
ルdが存在しているからである。以下、このようなリテ
ラルを共通リテラルと呼ぶことにする。一般に、与えら
れた論理式を複数回現れるリテラルの積で割った商のう
ち、共通リテラルを含まないものはカーネルと呼ばれ、
共通部分論理式の候補としてふさわしいとされている
(参考文献:R.K.Brayton,R.Rudell,A.Sang
iovanni-VincentelliandA.R.Wang,「MIS:A
Multiple-LevelLogicOptimizationSystem,」IE
EETransactionsonComputer-AidedDesign,vol.
CAD−6,no.6,pp.1062−1081,Nov.1
987)。
【0006】与えられた論理式に対してすべてのカーネ
ルを生成する手法としては、以下に示すようなものが知
られている。 1.与えられた論理式に共通リテラルが存在すれば、そ
の全てのリテラルで論理式を割り、商の論理式をFとす
る。存在しなければ、与えられた論理式をそのままFと
する。 2.論理式Fの全てのリテラルを順序づけして、ln,l
n-1,・・・,l1とする。 3.図9に示す再帰的手続きをgenerateKernel(F,
n)で呼び出す。
【0007】図9に示す再帰的手続きでは、基本的に、
与えられた論理式を複数回現れるリテラルで割り(演算
子/は割り算を表す)、その結果の論理式に共通リテラ
ルが存在すればさらにそれらで割り、カーネルとして登
録するという操作を再帰的に行っている。また、同じカ
ーネルを2回以上登録しないように、リテラルを順序付
けして制御を行っている。列挙するリテラルは引数とし
て与えられるtopIndex以下であるという部分、およ
び、添え字がiより大きいリテラルがcomCubeに存在す
れば以降の処理は行わないという部分がその役割を果た
している。
【0008】例として、論理式F4=abcg′+ab
d+ae+bc′fg+c′fhに対してすべてのカー
ネルを生成する様子を図10に示す。与えられた論理式
に共通リテラルは存在しないので、これをそのままFと
する。リテラルの順序は図9に示すものとし、generate
Kernel(F,10)を呼び出す。複数回現れるリテラ
ルで添字が10以下のものは、a、b、c′、fであ
り、それぞれについて処理を進める。a,bで割った結
果に関しては共通リテラルcomCubeは発生しないが、
c′,fで割った結果に関しては共通リテラルcomCube
が発生する。fの場合はcomCubeに添字が4(f=
4)より大きいリテラルc′=l7が存在するため、以
降の処理はしない。aで割った結果bcg′+bd+e
に関しては、より順序の低い変数bが複数回現れている
ため、bで割ることによりカーネルcg′+dを生成す
る。この例で示すように、カーネルは、その中の別のカ
ーネルを含むという再帰的構造を持つ。
【0009】ここで、従来、一般的に行われている共通
部分論理式の抽出手順を図11に示す。まず、与えられ
たすべての論理式に対してカーネルを生成する(ステッ
プ1100,1110)。そして、共通部分論理式とし
て最も有効なカーネルを選択し、それを用いる他の論理
式を更新する(ステップ1120,1130)。更新さ
れた論理式に対しては、再びカーネルを生成し、共通部
分論理式として最も有効なカーネルの選択を、有効なも
のが存在する限り繰り返していく。
【0010】例として、図10に示す論理式F4=ab
cg′+abd+ae+bc′fg+c′fhと論理式
5=abg+ah+c′が与えられたとき、共通部分
論理式を抽出することを考える。F4のカーネルは図1
0に示す通りであり、F5のカーネルはそれ自身とbg
+hだけである。従って、bg+hが共通部分論理式と
して有効なカーネルであることがわかる。これを新たな
論理式G3=bg+hとして登録し、これを用いる論理
式を更新すると、F4=abcg′+abd+ae+
c′fG3,F5=aG3+c′となる。その後、更新さ
れたそれぞれに対して再びカーネルを生成する。更新さ
れたF4に対するカーネル生成の様子を図12に示す。
更新されたF5に関しては、それ自身以外のカーネルは
存在しない。従って、以上で共通部分論理式として有効
なものは存在しなくなったので処理を終わる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、共通
部分論理式を選択して論理式を更新した後、新たな論理
式に対して再びカーネルの生成処理を行う。しかし、先
のF4の例の図10と図12を見比べると分るように、
更新前の論理式と更新後の論理式では、同じカーネルが
生成されることがしばしばある。
【0012】本発明の目的は、共通部分論理式の抽出に
おいて、既にカーネルを生成した部分論理式と同じ部分
論理式に対するカーネルの生成要求があった場合に、そ
の生成過程を省略し、カーネル生成のための処理時間の
削除を図ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、論理式に対してカーネルと呼ばれる共
通部分論理式の候補を生成する手段と、生成されたカー
ネル及びその再帰的構造を有向グラフを用いて記憶する
手段と、有向グラフの節点の等価性を判定する手段を備
える。
【0014】本発明では、生成されたカーネル及びその
再帰的構造を有向グラフを用いて記憶するが、そのグラ
フはカーネルの生成過程で徐々に構築されていく。カー
ネルの生成過程では、与えられた論理式を解析して、そ
のグラフを構築するために必要な節点がどのようなもの
であるかが計算される。必要な節点の要求に対しては、
節点の等価性を判定する手段により、必要な節点と等価
なものが既に存在するかどうかを調べることができる。
従って、カーネルの生成過程において、必要な節点と等
価なものが存在しない場合には新たに節点を生成して以
降の処理を進めるが、必要な節点と等価なものが既に存
在する場合にはこの節点を利用して以降の処理を省略で
きる。
【0015】例えば、先の論理式F4に関しては、従
来、部分論理式bcg′+bd+eに対するカーネルの
生成が、更新前の論理式と更新後の論理式の双方で行わ
れていた。本発明を適用した場合、これらの処理は一度
行うだけで良いことになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を論理設計支援シ
ステムで適用するときの構成例を示すブロック図であ
る。図において、110は論理式の集合を入力あるいは
出力する入出力部、120は共通部分論理式の抽出処理
を行う処理部、130は入力された論理式の集合や生成
されたカーネルグラフを記憶する記憶部であり、これら
は実際にはコンピュータ資源を利用して構成される。こ
こで、処理部120は論理式管理部121、カーネルグ
ラフ生成部122、節点管理部123及び共通部分論理
式選択部124からなる。記憶部130は論理式記憶部
131とカーネルグラフ記憶部132からなる。
【0017】入出力部110からは、処理対象の論理式
の集合が入力され、論理式管理部121を通して論理式
記憶部131に記憶され、共通部分論理式を抽出し終わ
った後は、同じく論理式管理部121を通して入出力部
110に結果の論理式の集合が返される。論理式管理部
121では、入出力部110から与えられた論理式の集
合を論理式記憶部131に記憶するとともに該論理式の
状態を管理し、共通部分論理式選択部124で共通部分
論理式が選ばれる毎に論理式の集合を更新していき、最
終結果の論理式の集合を入出力部110に返す。カーネ
ルグラフ生成部122では、論理式管理部121から論
理式を与えられて、それを解析し、カーネルグラフを生
成してカーネルグラフ記憶部132に記憶するととも
に、必要なカーネルグラフの節点を節点管理部123に
要求する。節点管理部123では、要求された節点が既
にカーネルグラフ記憶部132に存在するかどうかを調
べ、もし存在すれば、その旨をカーネルグラフ生成部1
22に伝える。もし存在しなければ、節点を作成し、カ
ーネルグラフ生成部122には新たに節点を作成した旨
を伝える。共通部分論理式選択部124では、論理式記
憶部131に記憶されたすべての論理式に対してカーネ
ルグラフの生成が終了した後に、カーネルグラフ記憶部
132を参照して、共通部分論理式として最も有効なも
のを、生成されたカーネルの中から選択し、論理式管理
部121へ報告する。論理式管理部121では、これを
受けて、論理式記憶部131内の論理式の集合を更新す
ることになる。
【0018】本発明による共通部分論理式抽出の手順の
概要は、先の図11と基本的にほぼ同じであり、カーネ
ルを生成する部分だけが異なる。したがって、以下では
特にカーネルグラフ生成部122、節点管理部123、
カーネルグラフ記憶部132について詳述する。
【0019】[カーネルグラフ記憶部] カーネルグラフ記憶部132では、カーネルグラフと名
付けた有向グラフを記憶している。カーネルグラフは、
図2に示すように、節点と枝で構成され、与えられた論
理式に対するすべてのカーネルを表現するものである。
その構造は、後述のカーネルグラフ生成部122の動作
による。節点は、対応する部分論理式Fと整数値topLi
tIndexと枝へのポインタの集合edgePointersを持つ。
topLitIndexは、その節点が持つ枝に現れるリテラル
の添え字で最大のものであり、枝が無い場合には0とな
る。枝は、リテラルLitとF/litの共通リテラルの積
comCubeと節点へのポインタnodePointerを持つ。
【0020】例として、論理式F4=abcg′+ab
d+ae+bc′fg+c′fhとF5=abg+ah
+c′に対するカーネルグラフを図3に示す。
【0021】なお、論理式の記憶、論理式の一致判定、
論理式の割り算、論理式における共通リテラルや複数リ
テラルの列挙等を効率良く実現するための方法として、
グラフ構造を用いて論理式を表現する方法は知られてい
る(例えば湊真一、「ゼロサプレス型二分決定グラフと
その応用」、1993年電子情報通信学会春期大会、p
p.1.368−1.369,SA−2−2)。この方
法では、同じ論理式は同じ節点で表現されるため、論理
式の一致判定が即座に行える。また、多くの論理式を表
現しても、多くのグラフの節点が違う論理式間で共有さ
れるため、それほど多くの記憶量を必要としない。
【0022】[節点管理部] 節点管理部123では、カーネルグラフ生成部122か
ら節点の生成要求があった場合に、節点の等価性を判定
する。その際に等価な節点が既にあれば、その節点の生
成を省略できる。等価な節点とは、以下の2条件で定義
される。 1.節点が枝を持たない( top it ndex =0, edge o
inters が空)場合は、論理式Fが等価であれば、等価な
節点である。 2.節点が枝を持つ場合は、それらの枝が等価(litとc
omCubeが等しい)であり、それらの枝が指し示す節点も
また等価であれば、等価な節点である。 後述のカーネルグラフ生成部122の動作に従うと、以
下の2つの条件が共に成り立てば、2つの節点は等価で
ある。 1.部分論理式Fが同じである。 2.整数値topLitIndexが同じである。
【0023】以下、これらFとtopLitIndexを持つ節
点をnode(F,topLitIndex)と表現することにす
る。図3における節点node(bg+h,0)は、論理式
4とF5の双方で用いられている。これは、それぞれの
論理式に対するカーネルグラフの生成過程で、等価な節
点の生成要求を行ったためである。
【0024】[カーネルグラフ生成部] カーネルグラフ生成部122では、論理式管理部121
から与えられた論理式に対してカーネルグラフを生成す
る。その手順を以下に示す。これは、従来の技術で示し
たカーネルを生成する手順と大枠は同じであるが、再帰
的手続きであるgenerateKernel(F,n)が、ここで
はgenKernelGraph(F,n)に置き換わっている。 1.与えられた論理式に共通リテラルが存在すれば、そ
の全てのリテラルで論理式を割り、結果の論理式をFと
する。存在しなければ、与えられた論理式をそのままF
とする。 2.論理式Fの全てのリテラルを順序づけして、ln
n-1,・・・,l1とする。 3.図4および図5に示す再帰的手続きをgenKernelG
raph(F,n)で呼び出す。
【0025】図4および図5はカーネルグラフを生成す
る中心的な手順であるgenKernelGraphのフローチャー
トである。genKernelGraphは、論理式Fと整数値top
Indexを与えられ、処理を進める。
【0026】まず、図4に示すように、論理式に複数回
現れるリテラルで添え字がtopIndex以下のものを列挙
し、それぞれのリテラルliに対して、comCubeiとcube
FreePartiを求めて登録していく。図9で示したgener
ateKernel(F,n)と同様に、同じカーネルを2回以
上処理しないように、リテラルを順序付けして制御を行
う。
【0027】次に、図5に示すように、登録されたリテ
ラルの最大の添字をtopLitIndexとし(登録されたリ
テラルがない場合はこれを0とする)、論理式Fとtop
LitIndexのペアから成る節点と等価なものが既に存在
するかどうかを節点管理部123に問い合わせる。節点
管理部123では、もし存在した場合は、既にある節点
を返す。もし存在しない場合は、新たに節点を作り、こ
れを返す。もし既に節点が存在した場合は、カーネルグ
ラフ生成部122でのこれ以降の処理は省略される。存
在しなかった場合には、登録されたリテラルに対してge
nKernelGraph(cubeFreeParti,i−1)を呼び出
し、その結果の節点と自身の間に枝を設け、その枝のli
t,comCubeiをそれぞれli,comCubeiとする。
【0028】[処理が省略できる例1] ここで、本発明により、カーネル生成の処理を省略でき
る例を示す。従来の技術で示した例と同様に、論理式F
4=abcg′+abd+ae+bc′fg+c′fh
とF5=abg+ah+c′が与えられ、それぞれに対
してカーネルグラフが生成され、共通部分論理式G3
bg+hが選ばれたものとする。すると、F4とF5とは
それぞれ、F4R=abcg′+abd+ae+c′fG
3,F5R=aG3+c′と更新される。
【0029】その後、F4Rに対して、カーネルグラフの
生成を行う。まず、図6に示すようにリテラルの順序付
けを行う。F4Rに共通リテラルは存在しないので、gen
KernelGraph(abcg′+abd+ae+c′fh
3,11)が呼び出される。複数回現れるリテラルは
10=aとl8=bであり、それらを処理すべきリテラ
ルとして登録するので、topLitIndexは10となる。
節点管理部123にnode(abcg′+abd+ae+
c′fhG3,10)が既に存在するか問い合わせる
と、存在しないので、新たにこの節点を作る。その後、
まず、リテラルl10=aに対しgenKernelGraph(bc
g′+bd+e,9)を呼び出す。登録すべきリテラル
はl9=bだけであるから、node(bcg′+bd+
e,9)が存在するかどうかを節点管理部123に問い
合せる。この場合は、この節点が既に存在しているの
で、これ以降の処理を省略できる。同様に、リテラルl
9=bに対しgenKernelGraph(bcg′+ad+c′
fg,8)を呼び出すと、複数回現れるリテラルで添字
が8以下のものはないため、node(acg′+ad+
c′fg,0)が存在するかどうかを調べる。この場合
も既に存在し、これ以降の処理を省略できる。
【0030】[処理が省略できる例2] また、1つの論理式に対するカーネルの生成過程におい
ても、本発明により、処理を省略できる例を示す。図7
に、論理式F6=acd+ace+af+bcd+bc
e+bfに対するカーネルグラフを示す。節点node(c
d+ce+f,4)やnode(a+b,0)が複数の枝で
指し示されている。特に、node(cd+ce+f,4)
が2つの枝から指し示されているということは、従来の
技術では部分論理式cd+ce+fに対する処理を2回
行っていたが、本発明によりその処理は1回だけで済む
ことを意味する。
【0031】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
図1の処理部120で実行される本発明による共通部分
論理式抽出の手順、アルゴリズムは、共通部分論理式抽
出プログラムとして、コンピュータが読み取り可能な記
録媒体、例えばフロッピーディスクやメモリカード、コ
ンパクトディスク(CD−ROM)などに記録して提供
することが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
論理設計における共通部分論理式の抽出処理において、
既にカーネルを生成した部分論理式と同じ部分論理式に
対するカーネルの生成を省略することができる。
【0033】共通部分論理式の抽出の処理においては、
与えられた論理式に対してカーネルを生成し、あるカー
ネルを共通部分論理式として選択し、これを用いる論理
式を更新するという処理を繰り返す。その中で、与えら
れた論理式は徐々に変化していき、更新前の論理式と更
新後の論理式は部分的に違うだけであることが多い。従
って、繰り返されるカーネル生成の際には、同じ部分論
理式に対する処理が多く現れる。また、ある1つの論理
式に対するカーネル生成の処理でも、同じ部分論理式に
対するカーネルの生成処理が行われることもある。よっ
て、同じ部分論理式に対するカーネルの生成過程を省略
できる機会は、積和形論理式から共通部分論理式を抽出
する処理の中で多く発生する。本発明を用いることで、
複数の積和形論理式から共通部分論理式を抽出する全体
の処理の中で、カーネル生成のための処理時間の総和を
大きく削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を論理設計支援システムに適用したとき
の構成例を示すブロック図である。
【図2】カーネルグラフの節点と枝のデータ構造を示す
図である。
【図3】カーネルグラフの例を示す図である。
【図4】カーネルグラフ生成の手順を示す図である。
【図5】図4のカーネルグラフ生成の手順の続きを示す
図である。
【図6】更新された論理式に対するカーネルグラフの例
を示す図である。
【図7】1つの論理式だけで節点の共有がおこるカーネ
ルグラフの例を示す図である。
【図8】論理式の共通部分の抽出例を示す図である。
【図9】一般的なカーネル生成の手順を示す図である。
【図10】一般的なカーネル生成の例を示す図である。
【図11】従来の共通部分論理式の抽出の手順の概略を
示す図である。
【図12】更新された論理式に対する一般的なカーネル
生成の例を示す図である。
【符号の説明】
110 入出力部 120 処理部 121 論理式管理部 122 カーネルグラフ生成部 123 節点管理部 124 共通部分論理式選択部 130 記憶部 131 論理式記憶部 132 カーネルグラフ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 654

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理部及び記憶部を備えるコンピュータ
    により、論理設計における複数の積和形論理式から共通
    部分論理式を自動的に抽出する方法であって、前記処理部が、記憶部に記憶された複数の積和形論理式
    もとに、 カーネルと呼ばれる共通部分論理式の候補を生
    成し、生成されたカーネル及びその再帰的構造を、節点
    と枝で構成される有向グラフを用いて記憶部に記憶し、
    カーネル生成過程にて、生成すべきグラフの節点と等価
    なものが既に存在するかどうかを判定し、等価な節点が
    既に存在する場合には、そのカーネル生成処理を省略す
    ることを特徴とする共通部分論理式の抽出方法。
  2. 【請求項2】 論理設計における複数の積和形論理式か
    ら共通部分論理式を抽出する装置であって、 カーネルと呼ばれる共通部分論理式の候補を生成する手
    段と、生成されたカーネル及びその再帰的構造を、節点
    と枝で構成される有向グラフを用いて記憶する手段と、
    有向グラフの節点の等価性を判定する手段を備え、 カーネル生成過程において、生成すべきグラフの節点と
    等価なものが既に存在する場合には、そのカーネル生成
    処理を省略することを特徴とする共通部分論理式の抽出
    装置。
  3. 【請求項3】 処理部及び記憶部を備えるコンピュータ
    により、論理設計における複数の積和形論理式から共通
    部分論理式を自動的に抽出するためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記処理部が、記憶部に記憶された複数の積和形論理式
    をもとに、 カーネルと呼ばれる共通部分論理式の候補を
    生成する処理プロセスと、生成されたカーネル及びその
    再帰的構造を、節点と枝で構成される有向グラフを用い
    記憶部に記憶する処理プロセスと、カーネル生成過程
    にて、生成すべきグラフの節点と等価なものが既に存在
    するかどうかを判定し、等価な節点が既に存在する場合
    に、そのカーネル生成処理を省略せしめる処理プロセス
    を実行する、共通部分論理式の抽出プログラムが記録さ
    れていることを特徴とする記録媒体。
JP01214899A 1999-01-20 1999-01-20 共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3484091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01214899A JP3484091B2 (ja) 1999-01-20 1999-01-20 共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01214899A JP3484091B2 (ja) 1999-01-20 1999-01-20 共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000207444A JP2000207444A (ja) 2000-07-28
JP3484091B2 true JP3484091B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=11797416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01214899A Expired - Fee Related JP3484091B2 (ja) 1999-01-20 1999-01-20 共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3484091B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4935047B2 (ja) * 2005-10-25 2012-05-23 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000207444A (ja) 2000-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6875557B2 (ja) サービス・データをブロックチェーン・システムに書き込むための方法およびデバイス
US10176224B2 (en) Query plan optimization for large payload columns
US11461321B2 (en) Technology to reduce cost of concatenation for hash array
CN102129425B (zh) 数据仓库中大对象集合表的访问方法及装置
US20210109920A1 (en) Method for Validating Transaction in Blockchain Network and Node for Configuring Same Network
US10242063B2 (en) Bloom filter utilization for join processing
EP3772691A1 (en) Database server device, server system and request processing method
WO2019029834A1 (en) DIFFERENT UPDATING OF A DATABASE HASH CODE IN A BLOCK CHAIN
CN110019528A (zh) 数据库操作负载均衡方法、装置、设备及介质
US10719494B2 (en) Accelerating operations in B+-tree
US11100074B2 (en) Method and device for managing document index
US20160078031A1 (en) Sort-merge-join on a large architected register file
CN104573112A (zh) Oltp集群数据库中页面查询方法及数据处理节点
US10380111B2 (en) System and method for searching data
JP3484091B2 (ja) 共通部分論理式の抽出方法及び装置、並びに共通部分論理式の抽出プログラムを記録した記録媒体
CN113742332A (zh) 数据存储方法、装置、设备及存储介质
US11042578B2 (en) Multigram index for database query
KR102085132B1 (ko) 버킷 내부에서 해시 함수의 분류를 이용한 효율적인 쿠쿠 해시 방법
CN111737228A (zh) 数据库的分库分表方法及装置
US20190361805A1 (en) Spin-less work-stealing for parallel copying garbage collection
CN112487111A (zh) 基于kv数据库的数据表关联方法及装置
US10747626B2 (en) Method and technique of achieving extraordinarily high insert throughput
CN110489425A (zh) 一种数据访问方法、装置、设备及存储介质
US11921707B2 (en) Automatically recommending database access patterns for transactions in microservices
CN113255257B (zh) 基于工艺库的s盒电路的优化方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees