JP3483135B2 - データ同報配信方法及びシステム - Google Patents

データ同報配信方法及びシステム

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JP3483135B2
JP3483135B2 JP2000148519A JP2000148519A JP3483135B2 JP 3483135 B2 JP3483135 B2 JP 3483135B2 JP 2000148519 A JP2000148519 A JP 2000148519A JP 2000148519 A JP2000148519 A JP 2000148519A JP 3483135 B2 JP3483135 B2 JP 3483135B2
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の受信端末に
同一のデータを送信するデータ同報配信システムに関
し、特に、リターンを伴わない片方向配信におけるデー
タの再送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星を用いた同報配信システムでは、1
度のデータ配信で多くの受信端末に一斉にデータを送り
込むことができるため、地上回線で1端末ごとに配信す
るものと比較して回線コストの低減に非常に効果的であ
る反面、受信端末が数千のレベルに達すると、IPマル
チキャスト等の技術を用いても回線輻輳が発生するた
め、双方向通信でのデータ同報配信が困難となる。
【0003】そのため、リターンを伴わない片方向配信
を行うことにより回線輻輳を減らす方法が考えられる
が、この方法では、受信した配信データにデータ誤りが
発生しても訂正することができないので、同じデータを
複数回配信する再送という手段が採用することにより、
受信誤りデータの訂正を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、同じデー
タを2度、3度と同報配信することは、結果として回線
効率を1/2、1/3に低下させることになるので、回
線コストに大きく影響する。そのため、リターンを伴わ
ない片方向配信における効率のよいデータ再送方式の出
現が望まれていた。
【0005】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、リタ
ーンを伴わない片方向配信によるデータ同報配信におい
て、回線効率の低下を低く抑えることが可能なデータの
再送方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ同報配信
システムは、配信端末側では、データ再配信時に、原デ
ータではなく誤り訂正のための冗長データ(チェックデ
ータ)のみを配信し、受信側では、受信した原データと
再配信されたチェックデータとを結合し、受信データの
誤り訂正を行う機能を有していることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、コンピュータネットワー
クの世界で、信頼性のない伝送路、特に衛星、ケーブ
ル、地上波等によるデータ放送に代表される片方向無手
順の同報配信サービスにおけるコンピュータファイルの
同報配信の際、データ再送に関しては、誤り訂正のため
の冗長データ(チェックデータ)を配信するだけである
ので、再送データ量が少なくて済み、よって回線トラフ
ィック量を減らすことができ、結果的に伝送速度やトー
タルパフォーマンスの向上に寄与することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
すデータ同報配信システムの系統図である。
【0009】図1において、配信端末1は、配信データ
格納部10から取り出した配信データを複数の受信端末
2に同報配信する手段を備えるとともに、該配信データ
の並べ替えを行うデータ並べ替え器11と、該並べ替え
られた配信データを誤り訂正符号に符号化する誤り訂正
符号化器12と、該誤り訂正符号からチェックデータ部
分のみを抽出するチェックデータ抽出器13と、前記配
信データの送出と前記チェックデータの送出を切り替え
るスイッチ14,15を備えている。
【0010】一方、受信端末2は、受信データを格納す
る受信データ格納部20と、該格納部20に格納された
受信データの並べ替えを行うデータ並べ替え器21と、
並べ替えられた受信データと配信端末1から送られたチ
ェックデータを結合して符号誤り訂正を行う誤り訂正復
号器22と、訂正後再度並び替えて訂正された受信デー
タを出力するデータ並べ替え器23と、配信データの受
信とチェックデータの受信を切り替えるスイッチ24
と、格納部20に対して受信データと誤り訂正した後の
受信データを切り替えて出力するスイッチ25を備えて
いる。
【0011】上記構成において、初回のデータ配信で
は、スイッチ14,15,24,25はすべてA側に切
り替えられ、配信端末1からの配信データはそのまま直
接受信データとして受信され、受信データ格納部20に
格納される。一方再配信時には、スイッチ14,15は
B側に切り替えられ、現データはデータ並べ替え器11
に入力されてバイト単位で並べ替えられた後、誤り訂正
符号化器12で誤り訂正符号化され、チェックデータ抽
出器13で誤り訂正符号の内のチェックデータ部分のみ
が抽出されて再配信データとして同報配信される。
【0012】受信端末2側のスイッチ24,25も再配
信時にはB側に切り替えられることにより、配信端末1
から受信したチェックデータは誤り訂正復号器22に入
力され、一方、初回データ配信にて受信され格納部20
に蓄積された誤りのある受信データはデータ並べ替え器
21に入力されてバイト単位で並び替えられた後、誤り
訂正復号器22に入力される。
【0013】誤り訂正復号器22では、この並び替えら
れた受信データと受信したチェックデータとを結合して
符号誤り訂正を行った後データ並べ替え器23に入力す
る。データ並べ替え器23は、この符号誤り訂正された
データを元の配列のデータに並べ替えた後、誤り訂正さ
れた受信データとしてスイッチ25を介して受信データ
格納部20に出力する。
【0014】次に、本発明の実施形態の動作について実
施例によって説明する。本実施例では、以下のデータの
配信を考える。 現データX: x0,x1,x2,x3,…,x99
(ここでxnは1バイトデータ。) また、誤り訂正符号化器12と誤り訂正復号器22とで
扱われる誤り訂正符号をリードソロモン符号と仮定し、
その符号化率を(14,10)とする。
【0015】今、初回のデータ配信が行われ、現データ
Xが伝送されて以下の受信データYが生成されたとす
る。 受信データY: y0,y1,y2,y3,…,y99
(ここでynは1バイトデータ。) この受信データYは、一旦受信データ格納部20に格納
される。このとき、最初の12バイトのみにデータ誤り
が発生したとする。 yn≠xn (n<12) yn=xn (n≧12)
【0016】次に本発明におけるデータの再配信につい
て述べる。再配信時には、先ず、原データXをデータ並
べ替え器11により以下のXaに並べ替える。 現データXa: x0,x10,x20,…,x90,
x1,x11,x21,…,x91,x2,x12,x
22,…,x92,……,x9,x19,x29,…,
x99
【0017】次に誤り訂正符号化器12において、並べ
替えられた原データXaに対して、10バイトごとに4
バイトのチェックデータが付加されたXbを生成する。 現データXb: x0,x10,x20,…,x90,
c0,c10,c20,c30,x1,x11,x2
1,…,x91,c1,c11,c21,c31,…,
x9,x19,x29,…,x99,c9,c19,c
29,c39
【0018】さらにチェックデータ抽出器13におい
て、以下のチェックデータXcのみを抽出し、スイッチ
15を介して受信端末へ同報配信する。 出力データXc: c0,c10,c20,c30,c
1,c11,c21,c31,c2,c12,c22,
c32,…,c9,c19,c29,c39
【0019】一方、受信側では受信データYがデータ格
納部20から読み出され、まずデータ並べ替え器21に
よって、原データXaに対応して以下のような受信デー
タYaに並べ替えられる。 受信データYa: y0,y10,y20,…,y9
0,y1,y11,y21,…,y91,y2,y1
2,y22,…,y92,……,y9,y19,y2
9,…,y99
【0020】誤り訂正復号器22では、まずこの受信デ
ータYaに出力データXcが以下のように結合される。 結合データYb: y0,y10,y20,…,y9
0,c0,c10,c20,c30,y1,y11,y
21,…,y91,c1,c11,c21,c31,y
2,y12,y22,…,y28,c2,c12,c2
2,c32,……,y9,y19,y29,…,y9
9,c9,c19,c29,c39
【0021】この結合データYbは、14バイトごとに
ひとつのリードソロモンフレームと見なされて、誤り訂
正復号器22で誤り訂正される。本リードソロモン符号
においては、1フレームのなかで最大2バイトまで誤り
訂正が可能であり、この実施例では最初の12バイトの
みにデータ誤りが発生したことを想定しており、それぞ
れのフレームにおける誤りデータは2バイト以下である
ので、すべてのデータ誤りが訂正される。その結果、以
下の訂正データYcが出力される。
【0022】訂正データYc: y0,y10,y2
0,…,y90,y1,y11,y21,…,y91,
y2,y12,y22,…,y92,……,y98,y
9,y19,y29,…,y99 このデータは、再びデータ並べ替え器23で並べ替えら
れ、以下のような格納データYdとなり、受信データ格
納部20に再び格納される。 格納データYd: y0,y1,y2,y3,…,y9
【0023】
【発明の効果】本発明は、データ再配信時に、誤り訂正
のための冗長データ(チェックデータ)のみを配信し、
受信側ではこのチェックデータを用いて受信データのデ
ータ誤りを訂正するので、衛星ディジタルデータ放送な
どにおいて、データ誤りを含む受信データをデータ再送
によって訂正する際、再送データ量を抑制することがで
きる。
【0024】また、チェックデータは、原データを並び
替えたデータによって生成しているので、誤りが集中し
て生ずるバースト状の誤りに対しても対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すシステム系統図であ
る。
【符号の説明】
1 配信端末 2 受信端末 10 配信データ格納部 11,21、23 データ並べ替え器 12 誤り訂正符号化器 13 チェックデータ抽出器 14,15,24,25 スイッチ 20 受信データ格納部 22 誤り訂正復号器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ配信端末が片方向無手順の同報配
    信サービスにより同一のデータを複数の受信端末に配信
    するデータ同報配信方法において、 前記データ配信端末は、配信データを前記複数の受信端
    末に同報配信するとともに、前記配信データの並べ替え
    を行い、該並べ替えられた配信データを元にして生成さ
    れた誤り訂正用チェックデータを、再配信データとして
    前記複数の受信端末に同報配信し、 前記受信端末は、前記受信データに誤りを検出したと
    き、前記受信データの並び替えを行った後、受信した前
    記誤り訂正用チェックデータを結合して前記受信データ
    の誤り訂正を行うことを特徴とするデータ同報配信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記配信データは、バイト単位で並び替
    えられ、前記誤り訂正用チェックデータは、該並び替え
    られた配信データの所定バイト数毎に生成されることを
    特徴とする請求項1記載のデータ同報配信方法。
  3. 【請求項3】 データ配信端末が片方向無手順の同報配
    信サービスにより同一のデータを複数の受信端末に配信
    するデータ同報配信システムにおいて、 前記データ配信端末は、配信データを前記複数の受信端
    末に同報配信する手段と、前記配信データの並べ替えを
    行う手段と、該並べ替えられた配信データを誤り訂正符
    号に符号化する誤り訂正符号化手段と、前記誤り訂正符
    号からチェックデータ部分のみを抽出するチェックデー
    タ抽出手段と、前記配信データの送出と前記チェックデ
    ータの送出を切り替える切替手段とを備え、前記受信端
    末は、前記配信データを受信し、受信データとして格納
    する手段と、該格納された受信データの並び替えを行う
    手段と、該並び替えられた受信データと前記受信した誤
    り訂正用チェックデータを結合して前記受信データの誤
    り訂正を行う誤り訂正復号手段とを備えていることを特
    徴とするデータ同報配信システム。
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