JP3481462B2 - 酸素濃縮装置 - Google Patents

酸素濃縮装置

Info

Publication number
JP3481462B2
JP3481462B2 JP15668598A JP15668598A JP3481462B2 JP 3481462 B2 JP3481462 B2 JP 3481462B2 JP 15668598 A JP15668598 A JP 15668598A JP 15668598 A JP15668598 A JP 15668598A JP 3481462 B2 JP3481462 B2 JP 3481462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
oxygen
adsorption medium
valve
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15668598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11192410A (ja
Inventor
秀明 八木
隆 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP15668598A priority Critical patent/JP3481462B2/ja
Publication of JPH11192410A publication Critical patent/JPH11192410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481462B2 publication Critical patent/JP3481462B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸素濃縮装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば空気を原料ガスとしてその酸素を
濃縮し、酸素濃化ガスを得る酸素濃縮器は、例えば医
療、衛生、食品あるいは公害防止等の分野にて使用され
ている。このような酸素濃縮器としては、例えばゼオラ
イト等からなる窒素吸着体を満たした容器中に原料ガス
である空気をコンプレッサにより供給し、窒素を吸着体
に吸着させてこれを除去することにより、酸素を濃縮し
た酸素濃化ガスを得るタイプのものが普及している。こ
こで、窒素吸着体は、一定以上に窒素を吸着すれば吸着
能が低下するが、吸着体への窒素の吸着は大半が物理吸
着なので、接触雰囲気の窒素分圧を原料ガス供給時より
も下げてやれば窒素が脱着され、再び吸着能が回復す
る。
【0003】そこで、既存の酸素濃縮器では、窒素吸着
体の収容容器を2系統用意し、そのうちの片方に原料ガ
スを供給して酸素濃化ガスを生成させる一方、他方へは
原料ガスの供給を遮断し、代わって内部を減圧あるいは
大気開放することにより窒素分圧を下げて窒素の脱着を
行う操作を交互に切り替えながら行うことにより、酸素
濃縮ガスを連続的に供給できるようにしている。この切
り替えは、具体的には、各容器に形成された原料ガス導
入口、酸素濃化ガス排出口あるいは脱着ガス排出口に対
応して電磁バルブを設け、タイマーを含んだシーケンス
制御回路により、各電磁バルブを予め定められたタイミ
ングで開閉制御することにより行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では高価な電磁バルブが多数必要となる上、タイマー
を含んだ電磁バルブの制御回路構成も複雑になるので装
置コストが高騰し、故障等も生じやすく、メンテナンス
も面倒で手間と費用がかかる欠点がある。また、バルブ
の電気配線が煩雑化し、入り組んだ配管のレイアウトも
からんで組立て作業が非常に面倒になる問題がある。
【0005】また、コンプレッサの駆動モータが、誘導
モータなど、交流周波数の変化により回転数が変化する
モータであると、次のような別の不具合が生ずる場合が
ある。例えば日本国内においては、交流周波数は60H
zの地域と50Hzの地域とが存在する。ここで、コン
プレッサのモータ回転数を50Hz交流の使用を基準に
設定すると、同じ装置を60Hz地域に持ち込んで運転
した場合にモータの回転数が高くなり、容器への原料ガ
スの供給圧力が上がり過ぎて、容器を損傷したりする不
具合を生ずる場合がある。逆に、モータ回転数を60H
z交流の使用を基準に設定すると、同じ装置を50Hz
地域に持ち込んで運転した場合にモータの回転数が低く
なり、原料ガスの圧力が低下して酸素濃縮効率が悪化す
る問題を生ずる場合がある。
【0006】例えば、交流周波数により原料ガスの圧力
が増大する場合は、例えば電磁バルブのタイマー切替の
時間間隔を短縮し、高圧の原料ガスが長時間継続しない
ようにすることが考えられる。他方、原料ガスの圧力が
減少する場合は、タイマー切替の時間間隔を逆に延長
し、吸着媒体と原料ガスとの接触時間を長くして、酸素
濃縮効率を改善することが考えられる。しかしながら、
いずれの場合もシーケンス制御回路の組み替えや設定変
更等を余儀なくされ、作業が面倒である上、回路を設定
変更あるいは組み替え可能に構成する分だけコスト高と
なってしまう問題がある。
【0007】本発明の課題は、バルブの制御機構が極め
て簡略化されて安価に構成でき、かつ組立て作業も容易
な酸素濃縮装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本明細書の請求項に記載した発明は以下の通りであ
る。 (請求項1) 酸素と酸素以外の不純ガス成分とを含ん
だ原料ガスを吸着媒体と接触させ、その不純ガス成分を
吸着媒体に吸着させて除去することにより酸素を濃縮し
て、酸素濃化ガスを製造する酸素濃縮装置であって、そ
れぞれ吸着媒体を収容する複数の吸着媒体収容部と、吸
着媒体収容部内に原料ガスを所定の圧力で供給する原料
ガス供給部と、吸着媒体収容部からの酸素濃化ガスを取
り出す酸素濃化ガス取出し部と、原料ガスの供給を遮断
した状態で吸着媒体収容部内を該原料ガスの供給圧力よ
りも低圧とすることにより、吸着媒体に吸着された不純
ガス成分を脱着させ、その脱着ガスを該吸着媒体収容部
から排出させる脱着ガス排出手段と、各吸着媒体収容部
毎に設けられ、それぞれ原料ガス供給部及び酸素濃化ガ
ス取出し部と脱着ガス排出手段とのいずれかを選択的に
接続することにより、対応する吸着媒体収容部に対する
原料ガスの供給及び酸素濃化ガスの回収を行う酸素濃化
モードと、同じく脱着ガスの排出を行う脱着ガス排出モ
ードとを切り替えるモード切替バルブ機構と、回転駆動
部により駆動される回転軸と、その回転軸の回転駆動力
をバルブ開閉の駆動力に機械的に変換して、対応するモ
ード切替バルブ機構に伝達する個別の駆動変換伝達機構
とを備えたバルブ駆動手段とを備え、複数の吸着媒体収
容部は2以上のグループに組分けされ、各駆動変換伝達
機構は、回転軸の回転に伴い、対応する吸着媒体収容部
において酸素濃化モードと脱着ガス排出モードとが所定
の周期で交替するようにモード切替バルブ機構を駆動す
るとともに、そのモード切替タイミングを与える回転位
相角が、吸着媒体収容部のグループ間で互いに異なるも
のとなるように設定されており、吸着媒体収容部毎に設
けられたモード切替バルブ機構は、原料ガス供給部と吸
着媒体収容部とを結ぶ原料ガス供給管路、吸着媒体収容
部と酸素濃化ガス取出し部とを結ぶ酸素濃化ガス排出管
路、及び吸着媒体収容部と脱着ガス排出手段とを結ぶ脱
着ガス排出管路のそれぞれに設けられ、各管路をそれぞ
れ開閉する複数のバルブを備えて構成されるとともに、
それら複数のバルブが、各管路とともにバルブ収容ケー
ス内に一体的に組みつけられて集合バルブユニットを形
成しており、かつそのバルブ収容ケースには、吸着媒体
収容部、酸素濃化ガス取出し部、原料ガス供給部、及び
脱着ガス排出手段をそれぞれ対応する各管路に着脱可能
に接続するための接続部が形成されていることを特徴と
する酸素濃縮装置。 (請求項2) 複数の吸着媒体収容部は2つのグループ
に分割され、その第一グループと第二グループとの一方
が酸素濃化モードとなる場合は他方が脱着ガス排出モー
ドとなるように、各駆動変換伝達機構において、モード
切替タイミングを与える回転位相角が、それらグループ
間で略180度ずれて設定されている請求項1記載の酸
素濃縮装置。 (請求項3) 原料ガス供給部は、原料ガスを圧搾供給
するコンプレッサを含むものであり、バルブ駆動手段に
含まれる回転駆動部とコンプレッサとは、いずれも共通
の交流電源により駆動されるとともに、その交流周波数
に依存して回転速度を変化させるモータを駆動源とする
ものである請求項1又は2に記載の酸素濃縮装置。 (請求項4) 酸素と酸素以外の不純ガス成分とを含ん
だ原料ガスを吸着媒体と接触させ、その不純ガス成分を
吸着媒体に吸着させて除去することにより酸素を濃縮し
て、酸素濃化ガスを製造する酸素濃縮装置であって、そ
れぞれ吸着媒体を収容する複数の吸着媒体収容部と、吸
着媒体収容部内に原料ガスを所定の圧力で供給する原料
ガス供給部と、吸着媒体収容部からの酸素濃化ガスを取
り出す酸素濃化ガス取出し部と、原料ガスの供給を遮断
した状態で吸着媒体収容部内を該原料ガスの供給圧力よ
りも低圧とすることにより、吸着媒体に吸着された不純
ガス成分を脱着させ、その脱着ガスを該吸着媒体収容部
から排出させる脱着ガス排出手段と、各吸着媒体収容部
毎に設けられ、それぞれ原料ガス供給部及び酸素濃化ガ
ス取出し部と脱着ガス排出手段とのいずれかを選択的に
接続することにより、対応する吸着媒体収容部に対する
原料ガスの供給及び酸素濃化ガスの回収を行う酸素濃化
モードと、同じく脱着ガスの排出を行う脱着ガス排出モ
ードとを切り替えるモード切替バルブ機構と、回転駆動
部により駆動される回転軸と、その回転軸の回転駆動力
をバルブ開閉の駆動力に機械的に変換して、対応するモ
ード切替バルブ機構に伝達する個別の駆動変 換伝達機構
とを備えたバルブ駆動手段とを備え、モード切替バルブ
機構は、それぞれ回転軸に取り付けられたカムにより所
定周期で開閉駆動される複数のカム駆動バルブを含むも
ので構成され、複数の吸着媒体収容部は2以上のグルー
プに組分けされ、各駆動変換伝達機構は、回転軸の回転
に伴い、対応する吸着媒体収容部において酸素濃化モー
ドと脱着ガス排出モードとが所定の周期で交替するよう
にモード切替バルブ機構を駆動するとともに、そのモー
ド切替タイミングを与える回転位相角が、吸着媒体収容
部のグループ間で互いに異なるものとなるように設定さ
れている酸素濃縮装置。 (請求項5) 各々対応するモード切替バルブ機構に属
する複数のカム駆動バルブが一列に並んだ状態で配置さ
れ、それらカム駆動バルブ群が、共通の回転軸に取り付
けられて互いに一体的に回転するカム群により駆動され
る請求項4記載の酸素濃縮装置。 (請求項6) 各モード切替バルブ機構は、原料ガス供
給部と吸着媒体収容部とを結ぶ原料ガス供給管路、吸着
媒体収容部と酸素濃化ガス取出し部とを結ぶ酸素濃化ガ
ス排出管路、及び吸着媒体収容部と脱着ガス排出手段と
を結ぶ脱着ガス排出管路のそれぞれに設けられ、各管路
をそれぞれ開閉する複数のバルブを備えて構成されると
ともに、それら複数のバルブが、各管路とともにバルブ
収容ケース内に一体的に組みつけられて集合バルブユニ
ットを形成しており、かつそのバルブ収容ケースには、
吸着媒体収容部、酸素濃化ガス取出し部、原料ガス供給
部、及び脱着ガス排出手段をそれぞれ対応する各管路に
着脱可能に接続するための接続部が形成されている請求
ないし5のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
【0009】
【発明の作用及び効果】酸素濃化ガスの製造を連続的に
行うために、請求項1の酸素濃縮装置では、モード切替
バルブ機構による酸素濃化モードと脱着ガス排出モード
との切替えを、回転軸の回転駆動力をバルブ開閉の駆動
力に変換して対応するモード切替バルブ機構に伝達する
個別の駆動変換伝達機構により、その切替えタイミング
の回転位相角を吸着媒体収容部のグループ間で互いにず
らせる形で行う。すなわち、従来のような電磁バルブ群
とシーケンス制御回路とによる電気的な制御機構ではな
く、モータ等の回転駆動部の駆動力を機械的にバルブ開
閉の駆動力に変換する駆動変換伝達機構を用い、かつそ
のモード切替えのタイミングを回転位相角調整により行
うようにしたから、煩雑な配線や高価な制御回路等は一
切不要となり、ひいてはバルブの制御機構が極めて簡略
化されて装置を安価に構成できる。また、故障も少なく
メンテナンスも容易である。さらに、配線部が生じない
ので組立て作業も簡単である。
【0010】原料ガスは、例えば空気とすることができ
る。この場合、不純ガス成分は主に窒素ガスであり、炭
酸ガスや炭化水素等もこれに含まれることがある。ま
た、吸着媒体としては、分子ふるい機能を有する多孔質
無機吸着媒体、例えばゼオライトを主体とするものを使
用できる。
【0011】 なお、吸着媒体収容部の各グループは、
含まれる吸着媒体収容部の数が1つであってもよいし、
2以上であってもよい。また、本明細書でいうモード切
替えタイミングは、酸素濃化モードから脱着ガス排出モ
ードへ切り替わるタイミング(以下、第一種切替えタイ
ミングという)と、この逆となるタイミング(以下、第
二種切替えタイミングという)とを互いに区別するもの
とする。従って、吸着媒体収容部のグループ間では、同
種の切替えタイミングは時間的に互いにずれている必要
があるが、異種の切替えタイミング同士は必ずしもずれ
ている必要はない。また、原料ガス供給管路、酸素濃化
ガス排出管路、及び脱着ガス排出管路と、それらを開閉
する複数のバルブとを、バルブ収容ケース内に一体的に
組みつけられて集合バルブユニットを形成するように
し、そのバルブ収容ケースに、吸着媒体収容部、酸素濃
化ガス取出し部、原料ガス供給部、及び脱着ガス排出手
段をそれぞれ対応する各管路に着脱可能に接続するため
の接続部を設けた。これにより、複雑な配管がバルブ収
容ケース内に収納されるので装置をよりコンパクトに構
成できて外観も向上し、吸着媒体収容部、酸素濃化ガス
取出し部、原料ガス供給部、及び脱着ガス排出手段の接
続作業も簡単に行えるので、装置の組立てを能率よく行
うことができる。
【0012】具体的には、請求項2のように、吸着媒体
収容部を2グループに分割し、一方が酸素濃化モード、
他方が脱着ガス排出モードとなるように、モード切替タ
イミングを与える回転位相角をグループ間で略180度
ずらして設定する方式を採用できる。これにより装置構
成を一層簡略なものとできる。ただし、吸着媒体収容部
を3以上のグループに分け、これらグループ間で上記回
転位相角を互いにずらせるようにしてもよいことはもち
ろんである。この場合、その回転位相角のずれ量は、例
えば(360÷(グループ数))度程度とすればよい。
3以上のグループに分割する態様は、例えば吸着体から
の不純ガス成分の脱着を十分に進ませる等の目的で、酸
素濃化ガスの連続供給性を損なうことなく脱着ガス排出
モードの持続時間を、酸素濃化モードの持続時間よりも
短く設定したいときに有利である。
【0013】具体的には上記装置は、吸着媒体収容部
が、原料ガス導入口と、酸素濃化ガス排出口と、脱着ガ
ス排出口とを備え、モード切替バルブ機構が、該原料ガ
ス導入口に向かう原料ガスの流れを遮断する遮断状態と
同じく流れを許容する許容状態との間で切り替え可能に
構成された供給制御バルブ機構と、酸素濃化ガス排出口
を塞ぎ脱着ガス排出口を閉じる第一状態と、この逆とな
る第二状態との間で切り替え可能に構成された排出側制
御バルブ機構とを備え、供給制御バルブ機構を許容状
態、排出側制御バルブ機構を第二状態とすることによ
り、吸着媒体収容部は酸素濃化モードとなり、供給制御
バルブ機構を遮断状態、排出側制御バルブ機構を第一状
態とすることにより、吸着媒体収容部は脱着ガス排出モ
ードとなるように構成することができる。これにより、
本発明の酸素濃化装置の機能を合理的に実現することが
できる。
【0014】この場合、供給制御バルブ機構が、原料ガ
ス供給部から原料ガス導入口への原料ガスの供給経路を
開閉する供給制御バルブを備え、排出側制御バルブ機構
が、酸素濃化ガス排出口側のガスの排出経路を開閉する
濃化ガス排出制御バルブと、脱着ガス排出口側のガスの
排出経路を開閉する脱着ガス排出制御バルブとを備える
ものとして構成できる。他方、切替えバルブの採用によ
り、供給制御バルブと酸素濃化ガス排出制御バルブとの
一方を、脱着ガス排出制御バルブと共用化させることも
可能である。
【0015】次に請求項3の構成では、原料ガス供給部
に含まれるコンプレッサの回転駆動源と、バルブ駆動手
段に含まれる回転駆動部とを、共通の交流電源より受電
し、かつその交流周波数に依存して回転速度を変化させ
るモータ(例えば誘導モータなど)で構成している。こ
れは、例えば使用する交流の周波数の変動が大きかった
り、あるいは装置を使用する地域によって使用する交流
周波数が異なる場合に有利となる。
【0016】すなわち、コンプレッサのモータ回転数を
例えば50Hz交流の使用を基準に設定すると、同じ装
置を例えば60Hz交流地域に持ち込んで運転した場合
にモータの回転数が高くなり、吸着媒体収容部への原料
ガスの供給圧力が上昇する。しかしながら、上記構成で
はバルブ駆動手段のモータの回転数も上がり、原料ガス
の供給圧力を受ける酸素濃縮モードの持続時間も短くな
るので、吸着媒体収容部への負担が減じ、寿命低下等の
不具合が生じにくい。他方、この逆の場合は、原料ガス
の圧力はやや低下することとなるが、上記構成ではバル
ブ駆動手段のモータの回転数が下がり、酸素濃縮モード
の持続時間が長くなるので、酸素濃縮効率低下等の不具
合が生じにくくなる。すなわち、コンプレッサ回転数が
変化(あるいは変動)した場合に、モード切替の時間間
隔がこれと連動して自然調整されるので、従来のような
シーケンス制御回路の組み替えや設定変更等が全く不要
となり、手間がかからず安価である。
【0017】次にモード切替バルブ機構は、請求項4の
ようにカム駆動バルブにて構成すれば、装置構造が一層
簡単となり、また回転軸出力のバルブ駆動力への変換も
確実に行うことができる。この場合、請求項5のよう
に、各モード切替バルブ機構のカム駆動バルブを一列に
並んだ状態で配置し、それらカム駆動バルブ群を、共通
の回転軸に取り付けられて互いに一体的に回転するカム
群により駆動するようにすれば、回転軸の数が減ずるの
で駆動変換伝達機構の構造がさらに簡略化され、装置全
体をコンパクトに構成することができる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の酸
素濃化装置の一実施例を概念的に示すブロック図であ
る。すなわち、該酸素濃化装置50は、配管52に沿っ
て配置された空気濾過器9、コンプレッサ(原料ガス供
給部)10、空気冷却器11、2つの吸着容器(吸着媒
体収容部)54,55、カム駆動バルブ1〜7(モード
切替バルブ機構の要部を構成する)、酸素濃化ガス逆止
弁12、製品酸素容器56、圧力調整弁13等を含んで
構成されている。
【0020】配管52は、主配管52mと、これを中間
で分岐させる分岐配管52a,52bとを備えている。
空気濾過器9はフィルタユニット等で構成され、主配管
52mの入口部に設けられている。そして、空気濾過器
9のその下流側にコンプレッサ10及び空気冷却器11
がこの順序で配置されている。コンプレッサ10の作動
により、原料ガスである空気は、空気濾過器9によりホ
コリや微生物等を除去されつつ吸い込まれ、圧縮状態
(例えば1.4〜2.5気圧程度)で主配管52m内に
供給される。なお、空気冷却器11は、例えば減圧絞り
機構と熱交換器等を備えて構成され、空気中のミストや
ドレンを除去する働きをなす。
【0021】次に、吸着容器(吸着媒体収容部)54,
55は、例えば金属によりそれぞれ円筒状に形成され、
内部にゼオライト等の吸着媒体Zが充填されるととも
に、第一の吸着容器(以下、吸着容器(A)と記す)5
4は気体入口部54aと気体出口部54bとにおいて分
岐配管52aの中間に、第二の吸着容器(以下、吸着容
器(B)と記す)55は気体入口部55aと気体出口部
55bとにおいて分岐配管52bの中間にそれぞれ取り
付けられている。なお、各気体入口部54a,55aは
原料ガス導入口と脱着ガス排出口とを兼ねるものであ
り、各気体出口部54b,55bは酸素濃化ガス排出口
として機能する。なお、分岐配管52a,52bは吸着
容器54,55の下流側で再び主配管52mに合流す
る。
【0022】また、酸素濃化ガス逆止弁12、製品酸素
容器56及び圧力調整弁13は、吸着容器54,55の
下流側において主配管52m上にこの順序で配置されて
いる。製品酸素容器56は例えば金属製のリザーバタン
クとして構成され、吸着容器54,55側から供給され
る酸素濃化ガスを所定圧力で貯溜するためのものであ
る。また、酸素濃化ガス逆止弁12は、製品酸素容器5
6から吸着容器54,55側へ、貯溜された酸素濃化ガ
スが逆流することを防止するためのものである。なお、
製品酸素容器56に貯溜された酸素濃化ガスは、圧力調
整弁13を経て所望の圧力により、主配管52mの末端
に形成された取出口より適宜取り出して使用される。す
なわち、酸素濃化ガス取出し部が形成されている。
【0023】次に、カム駆動バルブ1〜7の配置につい
て説明する。まず、吸着容器54,55の上流側におい
て各分岐配管52a及び52bに設けられたバルブ1,
4は、コンプレッサ10(原料ガス供給部)から各気体
入口部54a,55a(原料ガス導入口)への原料ガス
の供給経路をそれぞれ開閉する供給制御バルブであり
(以下、供給制御バルブ1,4とも称する)、供給制御
バルブ機構を構成している。
【0024】また、吸着容器54,55の下流側におい
て各分岐配管52a及び52bに設けられたバルブ3,
6は、気体出口部54b,55b(酸素濃化ガス排出
口)側のガスの排出経路を開閉する濃化ガス排出制御バ
ルブである(以下、濃化ガス排出制御バルブ3,6とも
称する)。一方、供給制御バルブ1,4と吸着容器5
4,55との間において、両分岐管路52a,52bは
バイパス管路52cでつながれており、そのバイパス管
路52cの中間位置からは大気開放管路53が分岐して
いる。これらバイパス管路52cと大気開放管路53と
は、各吸着容器54,55からの脱着ガスの排出経路を
構成するものである。そして、大気開放管路53の分岐
点の両側において、上記バイパス管路52c上に設けら
れたバルブ5,2は、気体入口部54a,55a(脱着
ガス排出口)側の脱着ガスの排出経路を開閉する脱着ガ
ス排出制御バルブとして機能する(以下、脱着ガス排出
制御バルブ5,2とも称する)。なお、濃化ガス排出制
御バルブ3,6と脱着ガス排出制御バルブ5,2とは、
排出側制御バルブ機構を構成する。
【0025】さらに、吸着容器54,55と濃化ガス排
出制御バルブ3,6との間において、両分岐管路52
a,52bは濃化酸素パージ管路52dでつながれてお
り、その中間にはパージ制御バルブ7が設けられてい
る。
【0026】次に、図2に示すように、カム駆動バルブ
1〜7は、各管路52m,52a,52b,52c,5
2dの一部とともにバルブ収容ケース59内に一体的に
組みつけられて集合バルブユニット60を形成してして
いる。バルブ収容ケース59は、金属(例えばアルミニ
ウム)あるいはプラスチックからなる材料ブロック(例
えば直方体形状のもの)14に対し、各バルブ1〜7を
作り込むためのバルブ形成空間70を、幅方向(図2
(a)上下方向)に複数並んだ形態で形成したものであ
り、該幅方向両側にはフレーム61,62が取り付けら
れている。
【0027】図3に示すように、各バルブ形成空間70
は、材料ブロック14の奥行方向(図2(a)左右方
向)における一方の側面側から他方の側面側に向けてこ
れを貫通する形態で形成され、その内周面は、軸線方向
中間部において2ケ所に形成された段部74,75によ
り2段階に縮径された円筒面となっている。そして、材
料ブロック14の上記奥行方向における一方の側面側
(図面左側)から、内径の大きい順に、第一部分71、
第二部分72及び第三部分73がこの順序で形成されて
いる。他方、バルブ形成空間70を経由する管路部分
は、その一方の側のもの76が第一部分71に、他方の
側のもの77が第二部分72にそれぞれ連通する形態
で、上記材料ブロック14内に形成されている。
【0028】材料ブロック14の、各バルブ形成空間7
0の第一部分71が開口する側面は、シート状のシール
材79を介して遮蔽板80により覆われ、上記各第一部
分71の開口部がそれぞれ気密状態で塞がれている。ま
た、各バルブ形成空間70には、軸線方向に弁体移動軸
体78が軸線方向に挿通されており、第三部分73内に
ちょうど嵌まり、かつ軸線方向に自由にスライド可能と
なる程度にその軸断面径が設定されている。また、弁体
移動軸体78の一方の端部側には弁体30が一体的に形
成されており、弁体移動軸体78とともに第一部分71
内をスライド移動するようになっている。
【0029】弁体30は、常時は第一部分71内に配置
された弾性部材としてのばね29により段部74に向け
て付勢され、第二部分72の対応する端部側を塞ぐよう
になっている(なお、弁体30の段部74との当接部は
シール用のゴム弁座30aとされている)。すなわち、
第一部分71に連通する管路部分76と第二部分72に
連通する管路部分77との間の気体の流通は、該弁体3
0により遮断された状態となる。また、弁体30がばね
29の付勢に抗して移動し、段部74から離間すると、
管路部分76と管路部分77との間の気体の流通が許容
される。そして、弁体移動軸体78の反対側の端部は第
三部分73の開口部から材料ブロック14の対応する側
面から突出し、その末端にはカムフォロワを構成するロ
ーラ18が回転可能に取り付けられている。こうして、
図2に示すように、材料ブロック14内には、バルブ形
成空間70と、弁体移動軸体78、弁体30及びばね2
9を構成要素とする前記カム駆動バルブ1〜7が、材料
ブロック14の幅方向に複数並んだ配置・形成される形
となる。なお、材料ブロック14(バルブ収容ケース5
9)内には、酸素濃化ガス逆止弁12も組み込まれてい
る。また、管路部分76、管路部分77は、カム駆動バ
ルブ1〜7の配置位置に応じて、各々対応する配管に接
続されることとなる。
【0030】次に、材料ブロック14内には、バルブ1
〜7,及び酸素濃化ガス逆止弁12を図1に示す形態で
接続する管路部分(図1において、管路52のうち二点
鎖線で囲んだ部分)も、図4に示す形態で形成されてい
る。そして、材料ブロック14の例えば上面側には、コ
ンプレッサ10からの原料ガス供給用の管路を接続する
ための接続部19と、バイパス管路52cからの大気開
放管路53に対し、脱着ガス排出口を与える管路を接続
するための接続部20とが形成されている。他方、材料
ブロック14の例えば下面側には、各分岐管路52a及
び52bに対して吸着容器54,55をそれぞれ接続す
るための接続部21〜24と、製品酸素容器56を酸素
濃化ガスの排出管路に接続するために接続部25とが形
成されている(なお、各接続部19〜25は、チューブ
コネクタ等で構成される)。
【0031】なお、材料ブロック14内にバルブ形成空
間70と各管路部分を形成する方法としては、切削加工
等の機械加工による方法を用いてもよいが、アルミニウ
ム合金等の鋳造法(例えばロストワックス法や焼失模型
を用いる方法など)や、プラスチックの射出成形等を採
用すると製造が容易である。
【0032】次に、図2に示すように、材料ブロック1
4(バルブ収容ケース59)の、各バルブ1〜7の弁体
移動軸体78が突出する側面側には、各弁体移動軸体7
8に取り付けられたローラ18が並んだ形で配列してい
る。他方、該側面に対向する側においてフレーム61と
62との間には、図示しない軸受部を介して回転軸16
が回転可能に支持されている。該回転軸16は、その一
方の端部側を支持するフレーム61の外面に取り付けら
れた減速モータ(例えばギアードモータ)8により回転
駆動されるとともに、複数の円板カム17が各ローラ1
8に対応する位置に一体回転可能に取り付けられてい
る。
【0033】なお、図1に示すように、コンプレッサ1
0を駆動するモータ10aと減速モータ8とは、交流周
波数に依存して回転速度を変化させるモータ、例えば誘
導モータで構成されており、共通の交流電源80により
駆動されるようになっている。
【0034】図3に示すように、円板カム17は、外周
面がローラ18と接するカム摺動面となっており、その
ほぼ半周分に径方向に突出する突出部17aが形成され
ている。そして、回転軸16が回転して突出部17aが
ローラ18の位置に来ると、該ローラ18を介して弁体
移動軸体78が押され、弁体30がばね29の付勢に抗
して移動することによりバルブが開く。このバルブ開状
態は、突出部17aがローラ18と接している間維持さ
れる。他方、突出部17aがローラ18を通過すると、
弁体30はばね29により押し戻され、バルブが閉じ
る。すなわち、円板カム17が1回転する毎に、突出部
17aの形成長さに対応する時間だけバルブが開き、残
りの時間はバルブが閉じるというサイクルが繰り返され
ることとなる。なお、円板カム17とローラ18及び弁
体移動軸体78とは駆動変換伝達機構を構成している。
【0035】そして、図1に示すように、吸着容器
(A)54側と吸着容器(B)55側とでは、各バルブ
の円板カム17は、供給制御バルブ1,4同士、脱着ガ
ス排出制御バルブ5,2同士及び濃化ガス排出制御バル
ブ3,6同士において、突出部17aの位置が互いに1
80度ずれたものとなる形で回転軸16に取り付けられ
ている。また、吸着容器(A)54側においては、供給
制御バルブ1及び濃化ガス排出制御バルブ3と脱着ガス
排出制御バルブ5との間で、さらに吸着容器(B)55
側においては、供給制御バルブ4及び濃化ガス排出制御
バルブ6と脱着ガス排出制御バルブ2との間で、それぞ
れ各円板カム17の突出部17aの位置が互いに180
度ずらされている。換言すれば、バルブ1〜3の突出部
17aとバルブ4〜6の突出部17aとは、互いに18
0度ずれた位置関係で配置されている形となっている。
このことは、バルブ1〜3とバルブ4〜6とで、開閉タ
イミングを与える円板カム17の回転位相角が180度
ずれていることを意味する。
【0036】次に、パージ制御バルブ7に対応する円板
カム77の外周面には、突出部77a,77aがほぼ1
80°の間隔をおいて2カ所に形成されている。各突出
部77aは、他のバルブ1〜6の各円板カム17の突出
部17aよりも周方向の長さが短く設定されており、円
板カム77は回転軸16に対し、それら突出部77a,
77aの一方がバルブ1〜3の突出部17aの周方向中
央に対応する角度に位置し、他方がバルブ4〜6の突出
部17aの周方向中央に対応する角度に位置するように
取り付けられている。
【0037】以下、酸素濃化装置50の作動について説
明する。すなわち、図1において、交流電源80による
コンプレッサ10のモータ10aと減速モータ8との駆
動を開始すると、空気濾過器9を経て空気が配管52内
に吸い込まれ、空気冷却器11でミストやドレンが除去
された後、吸着容器54,55に送り込まれる。そし
て、減速モータ8により回転軸16が回転すると、これ
に同軸的に取り付けられた各円板カム17及び77が一
体的に回転し、各バルブ1〜7を開閉させる。
【0038】図5は、回転軸16が1回転する間の、各
バルブ1〜7の開閉タイミングを示すタイミングチャー
トである。まず、バルブ1〜6は、それぞれ対応する円
板カム17の突出部17a(図3)の前端縁がローラ1
8の位置に到来した後、その後端縁が通過するまでの
間、すなわちカム17がほぼ半周分だけ回転する間、開
状態に維持され、残余の時間は閉状態となる。そして、
バルブ1〜3とバルブ4〜6とは、その開閉のタイミン
グが180°ずれている。すなわち、バルブ1〜3が開
状態となっている間はバルブ4〜6は閉状態となり、バ
ルブ1〜3が閉状態となっている間はバルブ4〜6は開
状態となる。
【0039】その結果、図6に示すように、まずバルブ
1〜3が開状態となりバルブ4〜6が閉状態となってい
る間は、コンプレッサ10からの空気は供給制御バルブ
1を経て吸着容器(A)54に加圧状態で送り込まれ、
そこで吸着媒体Zと接触して窒素、炭酸ガス等の不純ガ
ス成分が吸着・除去(ないし減少)させられて酸素濃化
ガスとなり、濃化ガス排出制御バルブ3を経て製品酸素
容器56に貯溜される(すなわち酸素濃縮モードとな
る)。貯溜された酸素濃化ガスは、圧力調整弁13を経
て所望の圧力にて取り出される。
【0040】他方、図7に示すように、バルブ1〜3が
閉状態となりバルブ4〜6が開状態となっている間は、
供給制御バルブ1と濃化ガス排出制御バルブ3とが閉じ
られてコンプレッサ10からの空気の供給が停止する一
方、脱着ガス排出制御バルブ5が開くことで、大気開放
管路53を介して吸着容器(A)54内は大気開放とな
り(すなわち、コンプレッサ10から空気が供給されて
いる時よりも低圧となる)、吸着媒体Zに吸着されてい
た不純ガス成分が脱着されて大気開放管路53より排出
される(脱着ガス排出モード:脱着ガス排出手段が実現
されている)。このように、回転軸16が1回転する毎
に、酸素濃縮モードと脱着ガス排出モードとが交互に繰
り返される。なお脱着ガス排出モードにおいて、対応す
る吸着容器内を、吸引ポンプ等により積極的に減圧吸引
するように構成してもよい。
【0041】他方、吸着容器(B)55側では、これと
全く逆の作動となる。すなわち、バルブ1〜3が開状態
となりバルブ4〜6は閉状態となっている間は、供給制
御バルブ4と濃化ガス排出制御バルブ6とが閉じられて
脱着ガス排出制御バルブ2が開くことで、吸着容器
(B)55内は大気開放され、脱着ガス排出モードとな
る。他方、バルブ1〜3が閉状態となりバルブ4〜6は
開状態となっている間は、空気が供給制御バルブ4を経
て吸着容器(B)55に加圧状態で送り込まれ、酸素濃
縮モードとなる。すなわち、回転軸16が1回転する毎
に、吸着容器(A)54側とは逆周期により、脱着ガス
排出モードと酸素濃縮モードとが交互に繰り返される。
このように、吸着容器(A)54と吸着容器(B)55
とが相補的に酸素濃縮モードとなることで、酸素濃化ガ
スの供給が連続的になされることとなる。
【0042】また、パージ制御バルブ7は、吸着容器
(A)54における酸素濃縮モードの継続期間と、吸着
容器(B)55における酸素濃縮モードの継続期間とに
それぞれ対応して各1回ずつ所定時間だけ開となり(図
5も参照)、吸着容器(A)54と吸着容器(B)55
との酸素濃縮モードとなっている側から脱着ガス排出モ
ードとなっている側へ、濃化酸素パージ管路52dを経
て酸素濃化ガスの一部がパージされる。これにより、吸
着媒体Zからの不純ガス成分の脱着が促進される。な
お、濃化酸素パージ管路52d上には、パージ制御バル
ブ7に代え、流量制御用の絞り機構(例えばオリフィ
ス)を設けてもよい。
【0043】なお、図1において、バルブ7とバルブ5
及びバルブ4とバルブ2は、それぞれ切り替えバルブの
採用により1つにまとめることができる。また、図3に
おいて、回転軸16の駆動力を各バルブ1〜7の弁体3
0の開閉駆動力に変換して伝達する機構としては、回転
カム17以外に、例えばクランク機構を使用してもよ
い。さらに、吸着容器を3つあるいは4つ以上使用する
構成としてもよい。この場合、例えばそれら吸着容器の
いずれか1つ(又は2以上の一部のもの)が所定時間だ
けその酸素濃縮モードになるとともに、酸素濃縮モード
となる吸着容器が順次別のものに切り替わるようにバル
ブ制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素濃縮装置の一実施例を模式的に示
すブロック図。
【図2】集合バルブユニットの一例を示す平面図及び側
面図。
【図3】図2のS−S断面図。
【図4】図2のT−T断面図。
【図5】図2の集合バルブユニットの各バルブの作動タ
イミング図。
【図6】図1の酸素濃縮装置において、吸着容器(A)
が酸素濃縮モードとなり、吸着容器(B)が脱着ガス排
出モードとなった状態を表すブロック図。
【図7】図1の酸素濃縮装置において、吸着容器(A)
が脱着ガス排出モードとなり、吸着容器(B)が酸素濃
縮モードとなった状態を表すブロック図。
【符号の説明】
1〜7 カム駆動バルブ(モード切替バルブ機構) 1,4 供給制御バルブ(供給制御バルブ機構) 5,2 脱着ガス排出制御バルブ(排出側制御バルブ機
構) 3,6 濃化ガス排出制御バルブ(排出側制御バルブ機
構) 8 減速モータ(回転駆動部) 9 空気濾過器 10 コンプレッサ(原料ガス供給部) 10a モータ 11 空気冷却器 12 酸素濃化ガス逆止弁 13 圧力調整弁(酸素濃化ガス取出し部) 14 材料ブロック 17 円板カム(駆動変換伝達機構) 18 ローラ(駆動変換伝達機構) 50 酸素濃化装置 52 配管 52a,52b 分岐配管 52c バイパス管路 52d 濃化酸素パージ管路 52m 主配管 53 大気開放管路 54,55 吸着容器(吸着媒体収容部) 54a,55a 気体入口部(原料ガス導入口) 54b,55b 気体出口部(酸素濃化ガス排出口) Z 吸着媒体 56 製品酸素容器(酸素濃化ガス取出し部) 59 バルブ収容ケース 60 集合バルブユニット 70 バルブ形成空間 78 弁体移動軸体(駆動変換伝達機構) 80 交流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−22319(JP,A) 特開 平5−68835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素と酸素以外の不純ガス成分とを含ん
    だ原料ガスを吸着媒体と接触させ、その不純ガス成分を
    前記吸着媒体に吸着させて除去することにより酸素を濃
    縮して、酸素濃化ガスを製造する酸素濃縮装置であっ
    て、 それぞれ前記吸着媒体を収容する複数の吸着媒体収容部
    と、 前記吸着媒体収容部内に原料ガスを所定の圧力で供給す
    る原料ガス供給部と、 前記吸着媒体収容部からの酸素濃化ガスを取り出す酸素
    濃化ガス取出し部と、 前記原料ガスの供給を遮断した状態で前記吸着媒体収容
    部内を該原料ガスの供給圧力よりも低圧とすることによ
    り、前記吸着媒体に吸着された前記不純ガス成分を脱着
    させ、その脱着ガスを該吸着媒体収容部から排出させる
    脱着ガス排出手段と、 各吸着媒体収容部毎に設けられ、それぞれ前記原料ガス
    供給部及び前記酸素濃化ガス取出し部と前記脱着ガス排
    出手段とのいずれかを選択的に接続することにより、対
    応する吸着媒体収容部に対する前記原料ガスの供給及び
    前記酸素濃化ガスの回収を行う酸素濃化モードと、同じ
    く前記脱着ガスの排出を行う脱着ガス排出モードとを切
    り替えるモード切替バルブ機構と、 回転駆動部により駆動される回転軸と、その回転軸の回
    転駆動力をバルブ開閉の駆動力に機械的に変換して、対
    応するモード切替バルブ機構に伝達する個別の駆動変換
    伝達機構とを備えたバルブ駆動手段とを備え、 前記複数の吸着媒体収容部は2以上のグループに組分け
    され、各前記駆動変換伝達機構は、前記回転軸の回転に
    伴い、対応する吸着媒体収容部において前記酸素濃化モ
    ードと前記脱着ガス排出モードとが所定の周期で交替す
    るように前記モード切替バルブ機構を駆動するととも
    に、そのモード切替タイミングを与える回転位相角が、
    前記吸着媒体収容部のグループ間で互いに異なるものと
    なるように設定されており、 前記吸着媒体収容部毎に設けられた前記モード切替バル
    ブ機構は、前記原料ガス供給部と前記吸着媒体収容部と
    を結ぶ原料ガス供給管路、前記吸着媒体収容部と前記酸
    素濃化ガス取出し部とを結ぶ酸素濃化ガス排出管路、及
    び前記吸着媒体収容部と前記脱着ガス排出手段とを結ぶ
    脱着ガス排出管路のそれぞれに設けられ、各管路をそれ
    ぞれ開閉する複数のバルブを備えて構成されるととも
    に、 それら複数のバルブが、前記各管路とともにバルブ収容
    ケース内に一体的に組みつけられて集合バルブユニット
    を形成しており、かつそのバルブ収容ケースには、前記
    吸着媒体収容部、前記酸素濃化ガス取出し部、前記原料
    ガス供給部、及び脱着ガス排出手段をそれぞれ対応する
    前記各管路に着脱可能に接続するための接続部が形成さ
    れて いることを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の吸着媒体収容部は2つのグル
    ープに分割され、その第一グループと第二グループとの
    一方が前記酸素濃化モードとなる場合は他方が前記脱着
    ガス排出モードとなるように、各前記駆動変換伝達機構
    において、前記モード切替タイミングを与える回転位相
    角が、それらグループ間で略180度ずれて設定されて
    いる請求項1記載の酸素濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記原料ガス供給部は、前記原料ガスを
    圧搾供給するコンプレッサを含むものであり、 前記バルブ駆動手段に含まれる前記回転駆動部と前記コ
    ンプレッサとは、いずれも共通の交流電源により駆動さ
    れるとともに、その交流周波数に依存して回転速度を変
    化させるモータを駆動源とするものである請求項1又は
    2に記載の酸素濃縮装置。
  4. 【請求項4】 酸素と酸素以外の不純ガス成分とを含ん
    だ原料ガスを吸着媒体と接触させ、その不純ガス成分を
    前記吸着媒体に吸着させて除去することにより酸素を濃
    縮して、酸素濃化ガスを製造する酸素濃縮装置であっ
    て、 それぞれ前記吸着媒体を収容する複数の吸着媒体収容部
    と、 前記吸着媒体収容部内に原料ガスを所定の圧力で供給す
    る原料ガス供給部と、前記吸着媒体収容部からの酸素濃
    化ガスを取り出す酸素濃化ガス取出し部と、 前記原料
    ガスの供給を遮断した状態で前記吸着媒体収容部内を該
    原料ガスの供給圧力よりも低圧とすること により、前記
    吸着媒体に吸着された前記不純ガス成分を脱着させ、そ
    の脱着ガスを該吸着媒体収容部から排出させる脱着ガス
    排出手段と、 各吸着媒体収容部毎に設けられ、それぞれ前記原料ガス
    供給部及び前記酸素濃化ガス取出し部と前記脱着ガス排
    出手段とのいずれかを選択的に接続することにより、対
    応する吸着媒体収容部に対する前記原料ガスの供給及び
    前記酸素濃化ガスの回収を行う酸素濃化モードと、同じ
    く前記脱着ガスの排出を行う脱着ガス排出モードとを切
    り替えるモード切替バルブ機構と、 回転駆動部により駆動される回転軸と、その回転軸の回
    転駆動力をバルブ開閉の駆動力に機械的に変換して、対
    応するモード切替バルブ機構に伝達する個別の駆動変換
    伝達機構とを備えたバルブ駆動手段とを備え、 前記モード切替バルブ機構は、それぞれ前記回転軸に取
    り付けられたカムにより所定周期で開閉駆動される複数
    のカム駆動バルブを含むもので構成され、 前記複数の吸着媒体収容部は2以上のグループに組分け
    され、各前記駆動変換伝達機構は、前記回転軸の回転に
    伴い、対応する吸着媒体収容部において前記酸素濃化モ
    ードと前記脱着ガス排出モードとが所定の周期で交替す
    るように前記モード切替バルブ機構を駆動するととも
    に、そのモード切替タイミングを与える回転位相角が、
    前記吸着媒体収容部のグループ間で互いに異なるものと
    なるように設定されている 酸素濃縮装置。
  5. 【請求項5】 各々対応するモード切替バルブ機構に属
    する複数のカム駆動バルブが一列に並んだ状態で配置さ
    れ、それらカム駆動バルブ群が、共通の回転軸に取り付
    けられて互いに一体的に回転するカム群により駆動され
    る請求項4記載の酸素濃縮装置。
  6. 【請求項6】 各前記モード切替バルブ機構は、前記原
    料ガス供給部と前記吸着媒体収容部とを結ぶ原料ガス供
    給管路、前記吸着媒体収容部と前記酸素濃化ガス取出し
    部とを結ぶ酸素濃化ガス排出管路、及び前記吸着媒体収
    容部と前記脱着ガス排出手段とを結ぶ脱着ガス排出管路
    のそれぞれに設けられ、各管路をそれぞれ開閉する複数
    のバルブを備えて構成されるとともに、 それら複数のバルブが、前記各管路とともにバルブ収容
    ケース内に一体的に組みつけられて集合バルブユニット
    を形成しており、かつそのバルブ収容ケースには、前記
    吸着媒体収容部、前記酸素濃化ガス取出し部、前記原料
    ガス供給部、及び脱着ガス排出手段をそれぞれ対応する
    前記各管路に着脱可能に接続するための接続部が形成さ
    れている請求項ないし5のいずれかに記載の酸素濃縮
    装置。
JP15668598A 1997-10-28 1998-05-20 酸素濃縮装置 Expired - Fee Related JP3481462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15668598A JP3481462B2 (ja) 1997-10-28 1998-05-20 酸素濃縮装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-10739 1997-10-28
JP1073997 1997-10-28
JP15668598A JP3481462B2 (ja) 1997-10-28 1998-05-20 酸素濃縮装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11192410A JPH11192410A (ja) 1999-07-21
JP3481462B2 true JP3481462B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=26346059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15668598A Expired - Fee Related JP3481462B2 (ja) 1997-10-28 1998-05-20 酸素濃縮装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3481462B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007117650A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素濃縮装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187145A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Kofurotsuku Kk 定流量バルブを装備した医療用酸素濃縮器
US10315002B2 (en) 2015-03-24 2019-06-11 Ventec Life Systems, Inc. Ventilator with integrated oxygen production
US11247015B2 (en) 2015-03-24 2022-02-15 Ventec Life Systems, Inc. Ventilator with integrated oxygen production
CN105036085B (zh) * 2015-08-05 2017-06-27 湖南泰瑞医疗科技有限公司 双向闭环自动切换装置
US10773049B2 (en) 2016-06-21 2020-09-15 Ventec Life Systems, Inc. Cough-assist systems with humidifier bypass
JP7250293B2 (ja) * 2018-04-05 2023-04-03 ピュリテク カンパニー リミテッド モジュール型酸素発生器
US11191915B2 (en) 2018-05-13 2021-12-07 Ventec Life Systems, Inc. Portable medical ventilator system using portable oxygen concentrators
JP7158078B2 (ja) 2018-07-09 2022-10-21 上海深城環保設備工程有限公司 ガス吸着分離装置およびその応用
CN113800474B (zh) * 2021-09-14 2022-11-15 浙江远大空分设备有限公司 一种高效净化低能耗的工业制氧机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007117650A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素濃縮装置
JP4504903B2 (ja) * 2005-10-31 2010-07-14 日本特殊陶業株式会社 酸素濃縮装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11192410A (ja) 1999-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100939055B1 (ko) 회전형 인덱싱 멀티 포트 밸브를 구비하는 압력 변동 흡착장치
JP3481462B2 (ja) 酸素濃縮装置
AU2007298122B2 (en) Oxygen concentrator
US4925464A (en) Fluid flow switching valve assembly and system
KR20000035550A (ko) 유체 혼합물로부터 성분들을 분리하기 위한 장치 및 방법
KR960040428A (ko) 흡착 방법을 이용하여 가스를 분리하는 장치 및 공정
JPH08510536A (ja) 回転スライド弁
JP4129926B2 (ja) 気体濃縮装置
US20070289445A1 (en) Compact and efficient pressure swing oxygen concentrator
WO2006112546A1 (ja) 酸素濃縮装置
US6936091B2 (en) System and method for treating fluid using a multi-port valve assembly
US5779771A (en) Rotating flow distributor assembly for use in continuously distributing decontamination and regeneration fluid flow
KR100495973B1 (ko) 자동차용 산소발생장치
US5681376A (en) Rotating flow distributor assembly for use in continuously distributing decontamination and regeneration fluid flow
FR2734171A1 (fr) Procede de production d'oxygene sous pression par adsorption
WO1995026805A1 (fr) Procede de production d'un gaz par adsorption
JP3597155B2 (ja) 酸素濃縮装置用ロータリー弁
KR100484549B1 (ko) 두 개의 진공원을 이용한 산소발생장치 및 방법
CN100563787C (zh) 具有标引可旋转多通阀的变压吸附系统
CN218421918U (zh) 一种真空变压吸附制氧设备
KR100460278B1 (ko) 자동차 터보차져와 진공원을 이용한 산소발생장치
JP2948367B2 (ja) ガス分離装置
JPH04334520A (ja) 圧力スイング式ガス分離装置
JP4110210B1 (ja) ロータリバルブおよび圧力スイング式ガス分離装置
JPS6130608B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees