【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁材の最外装や屋
根下地その他の建築材として好適に使用できる防水性の
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築材に使用される防水性のシー
トとして、アスファルト等を不織布に含浸したシート等
が知られているが、このようなシートを壁材の最外装や
屋根下地等に使用すると、シートへの釘打ち後、釘穴回
りの防水性(釘穴防水性)が低下して雨水が侵入し、ひ
いては壁材や下地材を腐食させることがあった。また、
たとえ、通常の状態において上記釘穴防水性が良好なシ
ートでも、過酷な気象環境条件下では釘穴防止性を長期
間にわたって維持できるという性能、いわゆる釘穴防水
耐久性が劣るという問題があった。さらに、屋根下地と
して使用する場合、施工時に作業者が滑り易く、防滑性
が劣り作業性が悪いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点に鑑みなされたもので、特に釘穴防水性と
釘穴防水耐久性が優れるとともに、作業者の防滑性が優
れた建材用防水シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はエチレン:プロ
ピレンのモル比が10:90〜70:30のエチレン−
プロピレンゴム共重合ポリプロピレン90〜40重量
%、エチレン−プロピレン共重合体ゴム10〜60重量
%を含有する組成物からなるシートの片面にエンボス加
工を施すとともに、該シートの裏面に不織布を積層して
なる建材用防水シートにある。
【0005】本発明に用いられるエチレン−プロピレン
ゴム共重合ポリプロピレン(以下、「EPR共重合P
P」という)は、エチレンとプロピレンの混合比を調整
してエチレン−プロピレンゴムとポリプロピレンとを同
時に重合したもので、最終的にはエチレン−プロピレン
ゴム(EPR)とポリプロピレン(PP)が共重合した
構造になっている。
【0006】エチレン−プロピレンゴム共重合ポリプロ
ピレンは、エチレン:プロピレンのモル比が10:90
〜70:30の範囲であり、カレンダー成形法等による
成形性や釘穴防水性の点から、好ましくは20:80〜
60:40の範囲である。
【0007】また、前記EPR共重合PPは、通常、J
IS K6758に定められたメルトフローレートが
0.1〜1.5g/min、JIS K7203に定め
られた曲げ弾性率が1500〜4000kg/cm2 の
ものが好適に使用できる。
【0008】本発明に用いられるエチレン−プロピレン
共重合体ゴムは、エチレン:プロピレンのモル比が5
0:50〜90:10の範囲のものが好ましく、さらに
好ましくは70:30〜80:20の範囲のものであ
る。このエチレン−プロピレン共重合体ゴムは、非共役
ジエン、例えばジシクロペンタジエン、エチリデンノル
ボルネン、ビニルノルボルネン等が1種又は2種以上共
重合されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム
を用いてもよい。エチレン−プロピレン−ジエン共重合
体ゴムのヨウ素価は0〜30が好ましく、10〜15が
特に好ましい。
【0009】本発明においては、前記EPR共重合PP
に、エチレン−プロピレン共重合体ゴムを10〜60重
量%、好ましくは20〜40重量%を配合した組成物を
用い、これをカレンダー成形等によりシートに製膜す
る。上記配合割合が10重量%未満であると良好な釘穴
防水性が得られず、60重量%を超えるとカレンダー成
形法等による成形性に劣り、ピンホール等が発生しやす
く、良好なシートが得られない。
【0010】上記シートの片面には防滑性を付与するた
めにエンボス加工を施す必要があり、エンボス加工は、
そのエンボス深さが100μm以上が好ましく、100
μm未満では防滑性が得られにくい。ただし、エンボス
深さが100μm以上であっても深さが大きすぎると釘
穴防止性を損なう可能性があるため、漏水防止性を損な
わない程度の深さにする必要がある。
【0011】エンボスを付与する方法としては、前記組
成物をシートに製膜すると同時に所定の模様をつけたロ
ールを通して転写させる方法や、シートを製膜後に、別
工程でシートを再加熱して所定の模様をつけたロールを
通して転写させる方法等がある。
【0012】上記エンボス加工を施したシートの裏面に
は不織布を積層する必要があり、不織布としては、湿式
不織布、乾式不織布、スパンボンド不織布、メルトブロ
ー不織布等があり、素材としてはアクリル系、ナイロン
系、ポリエステル系、ポリオレフィン系等が挙げられ
る。不織布を積層することにより、長期間の釘穴防水耐
久性が得られる。
【0013】上記不織布を積層する方法には熱融着や、
接着剤による積層方法等が挙げられる。前記組成物をシ
ートに製膜すると同時に積層する方法でも、別工程で積
層してもよい。使用する不織布には特に制限はないが、
不織布をシートと同様のポリプロピレン系のスパンボン
ド不織布を選定した場合には、エンボス付与と不織布積
層を同時に行う方法が品質及びコスト的にも有利であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明する
が、本発明は以下の実施例によりその範囲が限定される
ものではない。
[実施例1]
エチレン:プロピレンのモル比が50:50のエチレン
−プロピレンゴム共重合ポリプロピレン(三菱化学
(株)製、商品名SPX9830)40重量%と、エチ
レン−プロピレン共重合体ゴム(日本合成ゴム社製、商
品名EP181SP)60重量%をタンブラーで配合し
た組成物を、ロール温度150〜175℃でカレンダー
圧延しながら、直後にエンボスロールを通過させて厚み
0.5mm、片面にエンボス深さ100μmのシートを
得た。その後、後工程で裏面にポリプロピレン製スパン
ボンド不織布(出光石油化学(株)製、商品名ストラテ
ックRN2015、目付量15g/m2 )を熱融着法に
て積層してシートを得た。
【0015】[実施例2]エチレン−プロピレンゴム共
重合ポリプロピレンに対するエチレン−プロピレン共重
合体ゴムの配合割合を30重量%とした以外は実施例1
と同様にしてシートを得た。
【0016】[実施例3]エチレン−プロピレン共重合
体ゴムの配合割合を10重量%とした以外は実施例1と
同様にしてシートを得た。
[比較例1]エチレン−プロピレン共重合体ゴムの配合
割合を70重量%とした以外は実施例1と同様にしてシ
ートを得た。
【0017】[比較例2]エチレン−プロピレン共重合
体ゴムを全く配合しない以外は実施例1と同様にしてシ
ートを得た。
[比較例3]エンボス深さを50μmとした以外は実施
例1と同様にしてシートを得た。
[比較例4]エンボスを付与しない以外は実施例1と同
様にしてシートを得た。
【0018】[比較例5]不織布を積層しない以外は実
施例1と同様にしてシートを得た。
[比較例6]
エチレン:プロピレンのモル比が5:95のランダム共
重合ポリプロピレン(三菱化学(株)製、商品名620
0E)に、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(日本合
成ゴム(株)製、商品名EP181SP)50重量%を
タンブラーで配合した組成物を、ロール温度150〜1
75℃でカレンダー圧延しながら、直後にエンボスロー
ルを通過させて厚み0.5mm、エンボス深さ100μ
mのシートを得た。その後、後工程でポリプロピレン製
スパンボンド不織布(出光石油化学(株)製、商品名ス
トラテックRN2015、目付量15g/m2 )を熱融
着法にて積層してシートを得た。
【0019】[比較例7]エチレン−プロピレン共重合
体ゴムの配合割合を70重量%とした以外は比較例6と
同様にしてシートを得た。
[比較例8]エチレン−プロピレン共重合体ゴムの配合
割合を90重量%とした以外は比較例6と同様にしてシ
ートを得た。
【0020】上記の各実施例及び比較例により得られた
シートについて、下記の項目に関し夫々比較した結果を
表1に示した。
釘穴防水性…建研式防水試験法(建設省建築研究所)に
準拠し、直径3mmの釘を打った周囲に40mm径の塩
化ビニルパイプを立て、パイプの周りから漏れないよう
に不定形シーリング材でシールした後、水を注入し24
時間後に釘周囲からの漏水の有無を調べる。漏水の有無
は下地材とシート間に入れたろ紙が濡れているものを漏
水有り、濡れていないものを漏水無しと判定する。釘周
囲にかける水圧は水頭150mmとした。
【0021】カレンダー成形性…上記の各実施例及び比
較例についてカレンダー圧延により得られたシートの外
観で成形性を判断した。
【0022】釘穴防水耐久性…建研式防水試験法(建設
省建築研究所)に準拠し、直径3mmの釘を打った試験
体を80℃〜−20℃のヒートサイクル処理(1サイク
ル=24時間)を50サイクル行った後、上記釘穴防水
性試験と同様に評価を行った。
【0023】防滑性…連続的に勾配を変更可能な野地板
の上にシートを張り、地下足袋の底を張りつけた荷重1
kgの模型をシート上にのせて、勾配を変えた。模型が
滑り出すときの勾配を読み取り10寸勾配以上を
(○)、5寸勾配以上10寸勾配未満を(△)、5寸勾
配未満を(×)とした。
【0024】
【表1】
【0025】表1からわかるとおり、実施例のものは、
釘穴防水性、カレンダー成形性、釘穴防水耐久性、防滑
性の何れも優れており、また従来のアスファルトルーフ
ィングと比べても釘穴防水性、釘穴防水耐久性は優れて
いた。
【0026】これに対して、エチレンープロピレン共重
合体ゴムの配合割合が大きい比較例1では、針穴防水性
とカレンダー成形性に劣り、エチレンープロピレン共重
合体ゴムを使用しない比較例1は、針穴防水性に劣るこ
とが判る。また、エンボス深さが浅い比較例3とエンボ
スを付与しない比較例4では、防滑性に劣ることが判
る。不織布を積層しない比較例5では、釘穴防水耐久性
に劣り、エチレン−プロピレンゴム共重合ポリプロピレ
ンに代えて、ランダム共重合ポリプロピレンを使用した
比較例6、7、8では釘穴防水耐久性、カレンダー成形
性に劣り、比較例6、8では釘穴防水性も劣ることが判
る。なお、建研式防水試験法(建設省建築研究所)に準
拠して防水性についても測定したが、各実施例及び比較
例ともに0.1ml以下の良好な防水性を示した。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建材用防
水シートは、特に釘穴防水性、釘穴防水耐久性に優れて
おり、施工の際のシートへの釘打ち後、釘穴回りからの
漏水を確実に防止でき、また釘打ちの位置にかかわらず
その性能を維持し得、さらに防滑性に優れていることか
ら施工時に作業しやすく壁材の最外装や屋根下地その他
の建築材に極めて好適に使用される。
【0028】また、本発明のシート配合はもともと半透
明であるので無着色ないしは透明性を損なわない程度に
着色し、かつ透明性が維持できる目付量の不織布を積層
することで下地の状態を確認できる透明性の有る建築材
として好適に使用される。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a waterproof sheet which can be suitably used as an outermost wall material, a roof base, and other building materials. Conventionally, as a waterproof sheet used for building materials, a sheet in which asphalt or the like is impregnated in a non-woven fabric is known. When used as a foundation, after nailing the sheet, the waterproofness around the nail hole (the waterproof property of the nail hole) is reduced, so that rainwater may enter and eventually corrode the wall material and the base material. Also,
For example, even in a sheet having a good nail hole waterproof property in a normal state, there is a problem that the performance that the nail hole preventing property can be maintained for a long time under severe weather environment conditions, that is, the so-called nail hole waterproof durability is inferior. . Further, when used as a roof foundation, there is a problem that the worker is liable to slip at the time of construction, the slip resistance is poor, and the workability is poor. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the prior art, and is particularly excellent in nail hole waterproofing and nail hole waterproofing durability, as well as worker's slip resistance. It is an object of the present invention to provide an excellent waterproofing sheet for building materials. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention provides an ethylene-propylene having a molar ratio of ethylene: propylene of 10:90 to 70:30.
One side of a sheet made of a composition containing 90 to 40% by weight of propylene rubber copolymerized polypropylene and 10 to 60% by weight of ethylene-propylene copolymer rubber is embossed, and a nonwoven fabric is laminated on the back side of the sheet. Building material waterproof sheet. [0005] The ethylene-propylene rubber copolymerized polypropylene (hereinafter referred to as "EPR copolymerized P") used in the present invention.
P ") is a polymer obtained by simultaneously polymerizing ethylene-propylene rubber and polypropylene by adjusting the mixing ratio of ethylene and propylene, and finally copolymerizing ethylene-propylene rubber (EPR) and polypropylene (PP). It has a structure. [0006] The ethylene-propylene rubber copolymerized polypropylene has a molar ratio of ethylene: propylene of 10:90.
7070: 30, and preferably 20: 80〜 from the viewpoint of moldability by a calender molding method and the like and nail hole waterproofness.
The range is 60:40. [0007] The EPR copolymerized PP is usually J
A melt flow rate defined by IS K6758 of 0.1 to 1.5 g / min and a flexural modulus defined by JIS K7203 of 1500 to 4000 kg / cm 2 can be suitably used. The ethylene-propylene copolymer rubber used in the present invention has an ethylene: propylene molar ratio of 5
It is preferably in the range of 0:50 to 90:10, and more preferably in the range of 70:30 to 80:20. As the ethylene-propylene copolymer rubber, a non-conjugated diene, for example, an ethylene-propylene-diene copolymer rubber obtained by copolymerizing one or more kinds of dicyclopentadiene, ethylidene norbornene, vinyl norbornene, and the like may be used. . The iodine value of the ethylene-propylene-diene copolymer rubber is preferably from 0 to 30, and particularly preferably from 10 to 15. In the present invention, the EPR copolymerized PP
Then, a composition containing 10 to 60% by weight, preferably 20 to 40% by weight of an ethylene-propylene copolymer rubber is used, and this is formed into a sheet by calendering or the like. If the above mixing ratio is less than 10% by weight, good nail hole waterproofing properties cannot be obtained, and if it exceeds 60% by weight, the moldability by a calendering method or the like is inferior, pinholes and the like are easily generated, and a good sheet is obtained. I can't get it. [0010] One side of the sheet needs to be embossed in order to impart anti-slip properties.
The emboss depth is preferably 100 μm or more,
If it is less than μm, it is difficult to obtain slip resistance. However, even if the embossing depth is 100 μm or more, if the depth is too large, there is a possibility of impairing the nail hole preventing property. Therefore, it is necessary to make the depth such that the water leakage preventing property is not impaired. Examples of the method of imparting emboss include a method of forming the above-mentioned composition on a sheet and transferring the composition through a roll provided with a predetermined pattern, or a method of forming a sheet and then reheating the sheet in a separate step to obtain a predetermined pattern. Transfer through a roll provided with a pattern. It is necessary to laminate a nonwoven fabric on the back surface of the embossed sheet. Examples of the nonwoven fabric include a wet nonwoven fabric, a dry nonwoven fabric, a spunbonded nonwoven fabric, and a melt-blown nonwoven fabric. , Polyesters, polyolefins and the like. By laminating the nonwoven fabric, long-term nail hole waterproof durability can be obtained. [0013] The method of laminating the nonwoven fabric includes heat fusion,
A lamination method using an adhesive and the like can be given. The composition may be laminated at the same time as forming the film into a sheet, or may be laminated in a separate step. There is no particular limitation on the nonwoven fabric used,
When a polypropylene-based spunbond nonwoven fabric similar to a sheet is selected as the nonwoven fabric, a method of simultaneously embossing and laminating the nonwoven fabric is advantageous in terms of quality and cost. DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below, but the scope of the present invention is not limited by the following embodiments. [Example 1] 40% by weight of ethylene-propylene rubber copolymerized polypropylene (trade name: SPX9830, manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) having a molar ratio of ethylene: propylene of 50:50, and ethylene-propylene copolymer rubber (Nihon Gosei) Rubber Co., trade name EP181SP) A composition prepared by blending 60% by weight of a tumbler with a tumbler, while calender rolling at a roll temperature of 150 to 175 ° C, immediately after passing through an embossing roll, a thickness of 0.5 mm, and an embossing depth on one side. A 100 μm sheet was obtained. Thereafter, a polypropylene spunbond nonwoven fabric (trade name: Stratec RN2015, product name: 15 g / m 2 , manufactured by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd.) was laminated on the back surface by a heat fusion method in a later step to obtain a sheet. Example 2 Ethylene-propylene rubber copolymer Example 1 except that the blending ratio of ethylene-propylene copolymer rubber to polypropylene was 30% by weight.
A sheet was obtained in the same manner as described above. Example 3 A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the blending ratio of the ethylene-propylene copolymer rubber was changed to 10% by weight. Comparative Example 1 A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the blending ratio of the ethylene-propylene copolymer rubber was changed to 70% by weight. Comparative Example 2 A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that no ethylene-propylene copolymer rubber was added. Comparative Example 3 A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the emboss depth was changed to 50 μm. Comparative Example 4 A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that embossing was not applied. Comparative Example 5 A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that the nonwoven fabric was not laminated. [Comparative Example 6] Random copolymerized polypropylene having a molar ratio of ethylene: propylene of 5:95 (trade name 620, manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation)
0E) and a tumbler containing 50% by weight of an ethylene-propylene copolymer rubber (trade name: EP181SP, manufactured by Nippon Synthetic Rubber Co., Ltd.), and a roll temperature of 150 to 1
While calendering at 75 ° C., immediately after passing through an embossing roll, the thickness was 0.5 mm and the embossing depth was 100 μm.
m of sheets were obtained. Thereafter, in a later step, a spunbond nonwoven fabric made of polypropylene (trade name: Stratec RN2015, manufactured by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd., weight per unit area: 15 g / m 2 ) was laminated by a heat fusion method to obtain a sheet. Comparative Example 7 A sheet was obtained in the same manner as in Comparative Example 6, except that the blending ratio of the ethylene-propylene copolymer rubber was changed to 70% by weight. Comparative Example 8 A sheet was obtained in the same manner as in Comparative Example 6, except that the blending ratio of the ethylene-propylene copolymer rubber was changed to 90% by weight. Table 1 shows the results of comparison of the sheets obtained in each of the above Examples and Comparative Examples with respect to the following items. Nail hole waterproofing: In conformity with the Kenken-type waterproofing test method (Building Research Institute, Ministry of Construction), a 40mm diameter PVC pipe is set up around a nail with a diameter of 3mm and is indefinite so as not to leak around the pipe. After sealing with a sealing material, water is injected and 24
After an hour, check for leakage from around the nail. The presence or absence of water leakage is determined when there is water leakage when the filter paper inserted between the base material and the sheet is wet, and when there is no water leakage when the filter paper is not wet. The water pressure applied around the nail was 150 mm. Calender formability: For each of the above Examples and Comparative Examples, the formability was judged based on the appearance of the sheet obtained by calender rolling. Nail hole waterproofing durability: A test specimen hit with nails having a diameter of 3 mm was subjected to a heat cycle treatment at 80 ° C. to -20 ° C. (1 cycle = 1 cycle) in accordance with the Kenken-type waterproofing test method (Building Laboratory, Ministry of Construction). After performing 24 hours) for 50 cycles, the same evaluation as in the nail hole waterproofing test was performed. Anti-slip property: Load 1 with a sheet stuck on a base plate whose slope can be continuously changed and the bottom of a basement tabi stuck
The model of kg was placed on the sheet and the gradient was changed. The gradient at the time when the model started to slide was read, and the gradient of 10 or more dimensions was rated as (○), the gradient of 5 or more and less than 10 was defined as (△), and the gradient of less than 5 was determined as (x). [Table 1] As can be seen from Table 1, those of the examples are
The nail hole waterproofness, the calender moldability, the nail hole waterproof durability and the slip resistance were all excellent, and the nail hole waterproofness and the nail hole waterproof durability were superior to those of conventional asphalt roofing. On the other hand, in Comparative Example 1 in which the blending ratio of the ethylene-propylene copolymer rubber was large, Comparative Example 1 in which the needle hole waterproofing property and the calendering moldability were inferior and the ethylene-propylene copolymer rubber was not used was It can be seen that the needle hole is inferior in waterproofness. Further, it can be seen that Comparative Example 3 in which the emboss depth is shallow and Comparative Example 4 in which no emboss is provided are inferior in anti-slip properties. Comparative Example 5, in which no nonwoven fabric was laminated, was inferior in nail hole waterproofing durability. Comparative Examples 6, 7, and 8 in which random copolymerized polypropylene was used in place of ethylene-propylene rubber copolymerized polypropylene, nail hole waterproofing durability, calender It can be seen that the moldability is inferior, and that in Comparative Examples 6 and 8, the nail hole waterproofness is also inferior. In addition, the waterproofness was also measured in accordance with the Kenken-type waterproofing test method (Building Research Institute, Ministry of Construction), and both Examples and Comparative Examples showed good waterproofness of 0.1 ml or less. As described above, the waterproofing sheet for building materials according to the present invention is particularly excellent in nail hole waterproofing and nail hole waterproofing durability. It can reliably prevent water leakage from around the nail hole, can maintain its performance regardless of the nailing position, and because it has excellent anti-slip properties, it is easy to work at the time of construction and it is easy to work at the time of construction. It is very suitably used for building materials. Further, since the sheet composition of the present invention is originally translucent, it is not colored or colored to the extent that transparency is not impaired, and the condition of the base is confirmed by laminating a nonwoven fabric having a basis weight capable of maintaining transparency. It is suitably used as a transparent building material.
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B32B 27/00 - 27/42
B32B 5/02
B32B 25/00 - 25/20
E04D 5/10 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (58) Fields surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) B32B 27/00-27/42 B32B 5/02 B32B 25/00-25/20 E04D 5/10