JP3476886B2 - 仮想空間におけるオブジェクト操作装置 - Google Patents

仮想空間におけるオブジェクト操作装置

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JP3476886B2 JP33741693A JP33741693A JP3476886B2 JP 3476886 B2 JP3476886 B2 JP 3476886B2 JP 33741693 A JP33741693 A JP 33741693A JP 33741693 A JP33741693 A JP 33741693A JP 3476886 B2 JP3476886 B2 JP 3476886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータグラフィ
ック(CG)により生成される3次元仮想空間内のオブ
ジェクトをインタラクティブに操作するためのオブジェ
クト操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CGを用いて3次元仮想空間を生成し、
その空間のオブジェクトをインタラクティブに操作した
いという要求がある。例えば、CG により、現実の発
電所を模した3次元の仮想的な発電所の空間を生成し、
その仮想発電所で発電所運転訓練を行うシステムでは、
仮想発電所内の操作盤のレバーやボタンといったオブジ
ェクトをインタラクティブに操作できなくてはならな
い。そして、操作盤の場合には、あるボタンを押すとい
う操作の結果、関連するあるパネルが光るといったオブ
ジェクト間の連携動作も実現しなければならない。この
ようなオブジェクトの操作を可能にするためには、オブ
ジェクト間の関係付けやオブジェクトの動作制約に関す
るデータを設定する方法が必要になる。このデータ設定
方法の従来の技術としては、次のようなものが挙げられ
る。
【0003】1. 作図用ツールなどで利用されている
グルーピング 2. CAD等で利用されているオブジェクト間の動作
制約 3. Graphic User Interface(GUI)ツール 4. グラフ生成ツールのようなVisualizer
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方法1は図として
の一体化を行うだけのものである。方法2は物理的な制
約のみで、論理的な関係の設定はできなかった。つま
り、2つのオブジェクト間の“動き”に関する親子関
係、すなわち親のオブジェクトを移動すれば、子供のオ
ブジェクトも一緒に移動するといったオブジェクト間の
物理的な制約を定義しただけで、例えば、「ボタン( オ
ブジェクト) 1を押すと、ランプ( オブジェクト) 2が
光る」というようなオブジェクト間の“状態”に関する
親子関係(論理的な関係)の設定はできなかった。ま
た、方法3は変更する表示データを別に持っているだけ
で、オブジェクト間の関係を設定しているわけではなか
った。また、方法4はパラメータ変更により画像を変更
するものではあるが、オペレータの対話的操作に追従し
て画像を変更することはできなかった。
【0005】本発明は、上記のような従来課題を鑑みて
達成され、CGにより生成される3次元仮想空間を、各
オブジェクトがその機能を定義された属性データを持っ
た仮想空間(これを「3次元仮想世界」と呼ぶ)として
簡単に構築することができ、実世界のようなオブジェク
トのインタラクティブな操作を実現するオブジェクト操
作装置および方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、オブジ
ェクトの空間的配置、“動き”についてのオブジェクト
間の関係設定に加えて、各オブジェクトの機能定義であ
る属性データ、“状態”に関するオブジェクト間の関係
についてのデータを設定し、各オブジェクトは各々が持
つ属性データを基に動作するオブジェクト操作装置を提
供する。
【0007】すなわち、オブジェクト操作装置は、各オ
ブジェクトの形状データを格納する形状データ格納手段
と、各オブジェクトの3次元的な位置データを格納する
位置データ格納手段と、前記各オブジェクトがもつ属性
データを格納するオブジェクト属性データ格納手段と、
前記各オブジェクトがもつ初期状態データを格納するオ
ブジェクト状態データ格納手段と、前記各オブジェクト
間の親子関係データを格納するオブジェクト間関係デー
タ格納手段と、前記形状データ、前記位置データに基づ
いて仮想空間の3次元画像を生成する生成手段と、前記
3次元画像を表示する表示手段と、構成する各オブジェ
クトを操作するオペレータが、操作のための入力を行う
入力手段と、前記入力手段により入力されたデータか
ら、対象となるオブジェクトを判定するオブジェクト判
定手段と、前記オブジェクト判定手段により判定された
オブジェクトの持つ前記属性データ、状態データ、関係
データに基づき、前記入力手段より入力された操作に応
じて、前記状態データもしくは前記表示手段の表示を変
更する変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、この発明は、前記のオブジェクト群
のデータ、即ちオブジェクトの位置、オブジェクトの形
状、オブジェクトの属性、オブジェクト間の関係、オブ
ジェクトの状態のデータを設定するオブジェクトデータ
設定手段とを備えたことを特徴とするオブジェクト操作
装置を提供する。
【0009】また、この発明は、前記オブジェクトデー
タ設定手段により変更されたオブジェクトデータを、リ
アルタイムに反映して前記3次元仮想世界を描画する、
3次元仮想世界描画手段を備えたことを特徴とするオブ
ジェクト操作装置を提供する。
【0010】
【作用】この発明のオブジェクト操作装置によると、オ
ペレータが加える操作がどのオブジェクトに対するもの
かをオブジェクト判定部が判定し、その操作に対して、
オブジェクトは自身が持つ機能に関するデータを用い
て、そのオブジェクト自身に加えて、関連するオブジェ
クトも連携して動作させるように変更手段が状態データ
と表示を変更することができ、仮想世界内であたかも現
実の世界と同じようなインタラクティブな操作を行うこ
とができる。
【0011】また、オペレータは、オブジェクト毎にそ
れがどのように動作してほしいかを考え、プログラムを
作ることなくオブジェクトデータ設定手段を用いてデー
タを編集して3次元仮想世界内の動作を設定、変更でき
る。よって、データ記述のルールさえ判れば、誰でも簡
単に設定できる。
【0012】また、属性データは他のデータと独立に格
納されているので、同様の属性を持つオブジェクト間で
は1つの属性データを共有すれば良く、メモリを節約す
ることもできる。
【0013】また、3次元仮想世界描画手段は各オブジ
ェクトのデータを変更した結果をリアルタイムに3次元
仮想世界の画像として表示するので、オペレータは変更
結果を確認することができ、効率良く3次元仮想世界の
構築作業を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。 第1実施例 図1ないし4を参照して本発明の第1実施例の構成を説
明する。
【0015】図1は、第1実施例のオブジェクト操作装
置の全体構成図を示している。すなわち、現実の空間に
おけるオペレータの手の座標(以下、現実の空間におけ
る座標を物理座標と呼ぶ。)である手の位置物理座標及
び方向を入力するための位置入力手段として、例えば磁
気センサ101と磁界発生用磁気ソース102と、オペ
レータの手の形状を入力するための手形状入力装置10
3、例えばデータグローブと、オペレータの3次元仮想
世界内における移動及び回転動作を入力するための入力
手段、例えばジョイスティック104とが設けられてい
る。
【0016】また、磁気センサ101を通じてオペレー
タの手の位置物理座標及び方向を検出する位置・方向座
標検出部105および手形状入力装置103を通じてオ
ペレータの手の形状およびジョイスティック104の操
作状態を検出する入力処理部106が設けられている。
また、オペレータが手形状入力装置103やジョイステ
ィック104を通じて行う操作状態と各操作に対応する
操作内容との対照テーブルを格納する操作記憶部107
およびオペレータによる操作を前記対照テーブルに照合
して操作内容を判定する操作判定部108が設けられて
いる。操作記憶部107における前記対照テーブルの内
容が図2に示されており、説明のために各値が対応する
操作について、簡単なイラストで注釈が付けられてい
る。
【0017】また、位置・方向座標検出部105と、操
作判定部108と、各オブジェクトの3次元仮想世界に
おける位置座標データを格納しているオブジェクト位置
記憶部109を通じて、操作対照となるオブジェクトを
判定するオブジェクト判定部110が設けられ、このオ
ブジェクト判定部110では、オペレータの仮想世界内
の手の座標から最も近いオブジェクトを探し、そのオブ
ジェクトの周囲にオブジェクト操作が可能な範囲を設定
し、その範囲内にオペレータの手が入っているかを判定
する。この判定のフローが図3に示されている。
【0018】また、オブジェクト判定部110と各オブ
ジェ クトの属性データを格納するオブジェクト属性記
憶部112を通じて、操作対象であるオブジェクトの属
性データを判定するオブジェクト属性判定部111と、
オブジェクト判定部110と、各オブジェクト間の関係
を定義したオブジェクト間関係データを格納するオブジ
ェクト間関係記憶部114を通じて、操作対象であるオ
ブジェクトの他のオブジェクトとの関係を判定するオブ
ジェクト間関係判定部113、およびオブジェクト判定
部110と、各オブジェクトの状態データを格納するオ
ブジェクト状態記憶部116を通じて、操作対象である
オブジェクトの現状態を判定するオブジェクト状態判定
部115、並びにオブジェクト形状データを格納してい
るオブジェクト形状記憶部117が設けられている。オ
ブジェクト属性記憶部112、オブジェクト間関係記憶
部114、オブジェクト状態記憶部116、オブジェク
ト位置記憶部109の各データ内部の一例が図4に示さ
れている。
【0019】オブジェクトの位置データ(401)に
は、そのオブジェクトのID番号や、そのオブジェクト
の持つ属性データの番号が格納されており、その番号に
より属性データをサーチする。属性データ(402)に
は、移動の可否や、移動、回転の制限が設定されてい
る。属性データ(402)には、下位構造として特定の
機能別の属性データ(403)が付属しており、例えば
ボタンとしての機能を持つオブジェクトにはボタンとし
ての属性データ、すなわちボタンが押されてONの状態
になった時の色や、OFFの時の色、押した時に発生す
る音の種類などが設定されている。 オブジェクト間関
係データ(404)には、動きに関しての親子関係と、
状態に関しての親子関係の定義がそれぞれオブジェクト
のID番号のセットにより設定されている。オブジェク
トの状態データ(405)は、例えば前記のボタンとし
ての機能を持つオブジェクトが現在ONの状態か、OF
Fの状態かを判定し、入力された操作によって変更する
ためのデータが設定されている。
【0020】また、入力処理部106の結果のオペレー
タの操作内容に基づいて、前記状態データを変更するオ
ブジェクト状態データ変更部118と、前記オブジェク
ト状態データ変更部118により変更されたオブジェク
トの状態データとオブジェクト属性判定部111と、オ
ブジェクト間関係判定部113の結果に基づいて、画像
変更処理内容を決定する画像変更処理決定部119とが
設けられている。
【0021】また、画像変更処理決定部119の結果を
基に3次元画像を生成する表示制御部120と、3次元
画像表示のためのディスプレイ121が設けられてい
る。次に、図3および図5を参照して上記構成の第1実
施例の作用を説明する。
【0022】位置・方向座標検出部105は、磁界発生
用磁気ソース102および磁気センサ101を通じてオ
ペレータの手の位置物理座標および方向を検出し、その
結果は、オブジェクト判定部110に送られる。一方、
入力処理部106は手形状入力装置103を通じてオペ
レータの手の形状を検出し、またジョイスティック10
4の操作状態を検出する。その結果を操作判定部108
において、操作記憶部107のデータを基にこれらの形
状及び操作状態からなる操作内容を判定する。この操作
内容がオブジェクトの操作に関するものであった場合、
オブジェクト判定部110は位置・方向座標検出部10
5からのデータと、オブジェクト位置記憶部109を基
にオペレータの手から一番近く、操作可能範囲内のオブ
ジェクトを探し、操作対象とする。
【0023】即ち、図3のフローに示すように、装置の
スタートで、オペレータの下層の手の座標X(Xh,Y
h,Zh)とオブジェクトの一座標間の距離が近いi順
にn個のオブジェクトのリストを作成する(301)。
次に、i=1とされ、このiがインクリメントされる。
この後、i>nの判定が行われ、この判定がNoの場
合、ステップ302に進む。ステップ302では、選択
されたオブジェクトAi(Xai,Yai,Zai)と
仮想の手H(Xh,Yh,Zh)との距離Diを確保す
る。選択されたオブジェクトAiの形状データより、高
さ、横および奥行きの大きさデータ(Hai,Wai,
Dai)を求める(303。求められたデータHai,
Wai,Daiの内の最も大きな値の1/2をオブジェ
クトAiの操作可能範囲として設定する。Hai<Wa
i<Daiのときには、操作可能範囲R=Dai/2と
設定する(304)。仮想の手Hは操作可能範囲に入っ
ているか否か(D<R)が判定される。この判定がYe
sであると、オブジェクトAiを操作対象オブジェクト
と決定し、対象オブジェクト決定動作を終了する。判定
がNoであれば、i>i+1のフローに戻り、これに続
くi>nの判定がYesであると、動作が終了する。
【0024】操作対象オブジェクトが決定されると、図
5のオブジェクトデータ検索フローに従ってオブジェク
トデータが検索される。即ち、オブジェクト属性判定部
111が操作対象として選択されたオブジェクトの属性
データをオブジェクト属性記憶部112から検索し(5
01)、そのオブジェクトの動作の制限を判定する(5
02)。さらに、その属性データの中で、機能別の属性
データが設定されていれば、それについても検索し(5
03)、判定を行う(504)。この結果、操作対象の
オブジェクトに属性データが設定されている場合、つぎ
にこのオブジェクトと他のオブジェクトとの関係が設定
されているかをオブジェクト間関係判定部113がオブ
ジェクト間関係記憶部114を検索し(505,50
7)、判定する(506,508)。この結果、状態に
ついての関係が設定されているとき、つぎにオブジェク
ト状態記憶部116において、関連するオブジェクトの
状態データを検索する(509)。入力された操作に基
づき、オブジェクト状態データ変更部118がオブジェ
クト状態記憶部116を変更し、上記のように判定され
た一連のオブジェクトデータに基づいて、画像変更処理
決定部119は画像変更処理内容を決定し、それらに基
づき、表示制御部120が3次元画像を生成し、ディス
プレイ121に表示する。
【0025】次に、図6を参照してボタンを押す操作の
例を説明する。オペレータは、磁気センサ101を通じ
てその手の位置物理座標及び方向を入力する。また、手
形状入力装置103によりその手の形状を入力する。操
作しようとするボタンの位置までの移動はジョイスティ
ック104の操作により行う。これら入力の検出は入力
処理部106が行う。今、オペレータは人指し指を伸ば
してボタン1を押す操作を行うとする。前述のような手
の形状と手の位置の入力処理部106によって検出され
た結果を、操作判定部108が操作記憶部107のデー
タを参照して操作内容を「オブジェクトを押す」と判定
する(図2)。次に、オブジェクト判定部110が位置
・方向座標検出部105からのオペレータの手の位置物
理座標とオブジェクト位置記憶部109をもとに、一番
近いオブジェクトを検索して、操作対象オブジェクトと
して、ボタン1を決定する(図2)。
【0026】次に、ボタン1の属性データをオブジェク
ト属性記憶部112より検索すると(601)、ボタン
1は属性データの1番を持っており、並行移動が可能
で、移動の範囲は5cmであり、移動の方向(ベクト
ル)は(x,y,z)=(0:0、1:0、0:0)で
あると判定する(602)。また、ボタン1は機能別の
属性設定データ1番を持っていることが分かり、更に検
索した結果(603)、ボタン1はボタン機能としての
属性設定として、ONの状態の時とOFFの状態の時の
それぞれの色のRGB値と、押した時に発生する音の種
類が設定されていることが判定される(604)。次
に、オブジェクト間関係判定部113がボタン1と他の
オブジェクトとの関係をオブジェクト間関係記憶部11
4をもとに判定する(605,606,607,60
8)。動きに関するオブジェクト間関係データからボタ
ン1は親ではなく、属性データにより並行移動が可能で
あるので、ボタン1の移動と連動して移動するオブジェ
クトはないことが判る(606)。一方、状態に関する
オブジェクト間関係データからは、ボタン1は親であ
り、その子はランプ4であることが分かる(608)。
そしてオブジェクト状態判定部115がオブジェクト状
態記憶部116において、先の状態に関するオブジェク
ト間の関係を判定した結果からボタン1とランプ4の状
態データを検索し、現在はボタン1もランプ4もOFF
の状態であることが判定される。入力された「オブジェ
クトを押す」という操作内容に基づき、オブジェクト状
態データ変更部118がボタン1とランプ4の状態デー
タをOFFからONの状態に変更する(609)。も
し、オブジェクトの状態がON、OFFの2値でなく、
3値をとる場合は、その状態を転移させる。オブジェク
トの各データから、画像変更処理決定部119において
画像変更処理の内容が決定され、ディスプレイに表示さ
れる。
【0027】上記第1の実施例のような方法によれば、
オペレータはつかむ、指で押すといった実世界において
日常的な方法でオブジェクトを操作することができ、か
つ加えられた操作に対して、オブジェクト自身が持つ属
性データを用いて、その制限の範囲で動作し、関連する
オブジェクトも連携して動作させることができ、仮想世
界内であたかも現実の世界と同じようなインタラクティ
ブな操作を行うことができる。
【0028】第2実施例 図7および8を参照して第2実施例のオブジェクト操作
装置を説明する。 この第2実施例においては、第1実
施例のオブジェクト操作装置に各オブジェクトデータ、
すなわち位置データ、属性データ、オブジェクト間関係
データ、オブジェクト初期状態データを設定・編集する
オブジェクトデータ設定手段を組み入れても良い。
【0029】図7に示される第2実施例のオブジェクト
操作装置の構成によると、オペレータがデータを入力す
るための入力装置、例えばキーボード701やマウス7
02といったポインティングデバイスと、それらの操作
状態を検出する入力処理部703とが設けられている。
入力処理部703は、オペレータがキーボード701お
よびマウス702を通じて行う操作状態と各操作に対応
する操作内容との対象テーブルを格納する操作記憶部7
04と共に、オペレータによる操作を対象テーブルに照
合して操作内容を判定する操作判定部705に接続され
る。この操作判定部705は、オブジェクトの3次元仮
想世界内での位置データを格納するオブジェクト位置記
憶部706と共に、オブジェクト判定部707に接続さ
れる。このオブジェクト判定部707は、オブジェクト
位置記憶部706とマウス702による入力に基づい
て、設定対象となるオブジェクトを判定する。即ち、オ
ブジェクト判定部707では、オブジェクトの3次元座
標値を画面における2次元座標値に変換し、マウス70
2の座標との距離の比較を行い、最も近いオブジェクト
を選択する。
【0030】また、オブジェクト判定部707は、オブ
ジェクトの属性データを設定するオブジェクト属性設定
部708およびオブジェクト間の関係データを設定する
オブジェクト間関係設定部710に接続されている。オ
ブジェクト属性設定部708は設定された属性データを
格納するオブジェクト属性記憶部709に接続され、オ
ブジェクト間関係設定部710は設定された関係データ
を格納するオブジェクト間関係記憶部711に接続され
る。また、オブジェクト判定部707は、オブジェクト
の初期状態データを設定するオブジェクト状態設定部7
12に接続され、このオブジェクト状態設定部712は
設定された初期状態データを格納するオブジェクト状態
記憶部713に接続される。
【0031】オブジェクトの形状データを格納している
オブジェクト形状記憶部714は、オブジェクト属性記
憶部709、オブジェクト間関係記憶部711およびオ
ブジェクト状態記憶部713と共にオブジェクト表示デ
ータ生成部715に接続される。オブジェクト表示デー
タ生成部715は、オブジェクト形状記憶部714、オ
ブジェクト属性設定部708により設定されたオブジェ
クト属性記憶部709、オブジェクト状態記憶部713
およびオブジェクト間関係記憶部711に基づき、2次
元画像のための表示用オブジェクトデータを生成する。
オブジェクト表示データ生成部715の結果を基に2次
元画像を生成する表示制御部716が2次元画像表示の
ためのディスプレイ717に接続される。
【0032】次に、上記のような構成を有する第2実施
例おオブジェクト操作装置の作用を説明する。入力処理
部703は、キーボード701またはマウス702の操
作状態を検出し、その結果を操作判定部705において
操作記憶部704のデータを基に操作内容を判定する。
この操作内容が、属性データ、オブジェクト間関係デー
タ、初期状態データのいずれかを設定するためのデータ
であれば、オブジェクト判定部707はオブジェクト位
置記憶部706から3次元座標値を獲得し(801)、
この3次元座標値から投射平面を決定する(802)。
さらに、オブジェクト判定部707は、オブジェクト位
置記憶部706の3次元位置データから画面の2次元平
面座標に変換し(803)、その値と入力処理部703
から送られ、マウス702の位置データを基に、マウス
702によってポインティングされた位置から最も近い
オブジェクトを探す(804)。探索されたオブジェク
トが選択可能範囲にあるかが判定され(805)、この
判定がYesであれば、その検索オブジェクトが設定対
象オブジェクトと決定される(806)。
【0033】次に、オペレータの入力に基づいて、オブ
ジェクト属性設定部708、オブジェクト間関係設定部
710およびオブジェクト状態設定部712のいずれか
において各々のデータを設定し、オブジェクト属性記憶
部709、オブジェクト間関係記憶部711、オブジェ
クト状態記憶部713のそれぞれに格納する。設定した
結果及びオブジェクト形状記憶部714のデータに基づ
き、オブジェクト表示データ生成部715が2次元画像
表示のための表示データを生成し、その結果を基に表示
制御部716が2次元画像を生成し、ディスプレイ71
7に表示する。
【0034】次に、図9を参照してオブジェクト間関係
データを設定する例を説明する。図9は、オブジェクト
データ設定手段により、オブジェクト間関係データを設
定している操作画面を示しており、右下の画面は簡略化
した2次元図で表示された仮想世界で、オペレータはマ
ウス702によりオブジェクト判定部707によりオブ
ジェクトをピックアップすることができる。オブジェク
ト間の親子関係づけは、まず画面上部にあるメニューボ
タンによりオブジェクト間の関係データ設定モードを選
択し、左マウスボタンで親にするオブジェクトをピック
アップしたあと、中ボタンで子にするオブジェクトをピ
ックアップする操作で、それらのオブジェクトのID番
号がオブジェクト間関係記憶部711に格納され、設定
できる。格納されたデータの内容が画面左の部分に表示
されている。またデータを設定されたオブジェクトは、
されていないオブジェクトと異なる色で表示される。図
9では、1番、23番のオブジェクトの色が他のオブジ
ェクトと異なって表示させている。
【0035】上記第2実施例のような方法によれば、オ
ペレータはオブジェクト毎にどれがどのように動作して
ほしいかを考え、プログラムを作ることなくデータを編
集して3次元仮想世界内の動作を設定、変更できる。よ
って、データ記述のルールさえ判れば誰でも簡単に設定
できる。また、属性データは他のデータと独立に格納さ
れているので、いくつかのオブジェクトが同様の属性を
持つ様な場合は、それらのオブジェクト間で1つの属性
データを共有すれば良く、メモリを節約することもでき
る。
【0036】第3実施例 次に、図10を参照して第3実施例のオブジェクト操作
装置を説明する。この第3実施例には、第1実施例のオ
ブジェクト操作装置に、第2実施例のオブジェクトデー
タ設定手段による変更をリアルタイムに反映させる3次
元仮想世界描画手段を加えても良い。
【0037】第3実施例の全体構成では、第1実施例の
オブジェクト操作装置のオブジェクトデータの記憶部を
除く構成と同じである3次元描画部1010と第2実施
例のオブジェクトデータ設定手段のオブジェクトデータ
の記憶部を除く構成と同じであるデータ設定部1020
との間に、各データを格納するオブジェクト形状記憶部
1030、オブジェクト位置記憶部1040、オブジェ
クト属性記憶部1050、オブジェクト間関係記憶部1
060、オブジェクト状態記憶部1070と、2つのプ
ロセス間の動作管理を行うプロセス管理部1080とが
接続されている。
【0038】上記構成の第3実施例のオブジェクト操作
装置によると、3次元描画部1010とデータ設定部1
020は別々のプロセスとして動いている。ただし、オ
ブジェクト形状記憶部1030、オブジェクト位置記憶
部1040、オブジェクト属性記憶部1050、オブジ
ェクト間関係記憶部1060、オブジェクト状態記憶部
1070は、2つのプロセス間で共有する。これらのデ
ータ記憶部に対する読み込みおよび書き込みの動作のタ
イミングをプロセス管理部1080が管理する。
【0039】データ設定部1020では、オペレータが
オブジェクトデータ、すなわち属性データ、関係デー
タ、状態データを編集し、その結果がオブジェクトの各
データ記憶部に格納される。一方、3次元描画部101
0では、データ設定部1020によるデータの変更が行
われた後、オペレータが操作を行うと、変更後の各デー
タ記憶部のデータを基に3次元描画像が変更されるの
で、データの編集結果がすぐに確認できる。例えば、デ
ータ設定部1020によるオブジェクトの属性データ、
関係データおよび状態データを設定する前は、ボタンと
ランプはそれぞれ独立に動かすことができ、移動に関す
る制限もなく、その表示色は形状データによっていて、
今、ボタンは白、ランプは緑であるとする。そして、デ
ータ設定部1020により、ボタンとランプに状態に関
する関係データを設定し、属性データにおいてONの状
態の時の色を、ボタンを黄色、ランプを赤、さらに状態
データをONに設定する。その結果、3次元描画部10
10による3次元仮想世界の描画は、状態データがON
に設定されたことを受けて、前期2つのオブジェクトの
属性データの中の、ON状態の時のボタン及びランプの
色データを基にして行われ、ボタンは黄色、ランプは赤
で表示される。
【0040】上記第3実施例のような方法によれば、オ
ペレータが各オブジェクトのデータを変更した結果をリ
アルタイムに3次元仮想世界の画像として表示できるの
で、オペレータは変更結果を確認することができ、効率
良く3次元仮想世界の構築作業を行うことができる。
【0041】上記の実施例では、入力方法として、手形
状入力装置、キーボード、マウス、ジョイスティックに
よる入力を、オペレータの位置データ入力方法としては
磁気センサによる方法を用いたが、他の入力デバイスを
使った方法でも本発明を実施することができる。また、
ディスプレイに関してもCRT以外にもヘッドマウント
ディスプレイや大型スクリーンなどほかのデバイスを利
用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、CGに
より生成される3次元仮想空間を構成する各オブジェク
トがその機能を定義された属性データを持つので、オペ
レータはデータを設定するだけで、実世界のようなオブ
ジェクトのインタラクティブな操作を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るオブジェクト操作装
置のブロック図。
【図2】操作および画像変更処理対応データ構造の1例
を示す図。
【図3】対象オブジェクトを決定するフローを示す図。
【図4】オブジェクトに設定されるデータ内部の1例を
示す図。
【図5】オブジェクトデータを検索するフロー示す図
【図6】ボタンを押す操作の例を示す図。
【図7】本発明の第2実施例に係るオブジェクト操作装
置のブロック図。
【図8】第2実施例におけるオブジェクト選択のフロー
を示す図
【図9】オブジェクトデータ設定操作画面の一例を示す
図。
【図10】本発明の第3実施例に係るオブジェクト操作
装置のブロック図。
【符号の説明】
101…磁気センサ、102…磁界発生用磁気ソース、
103…手形状入力装置、104…ジョイスティック、
105…位置・方向座標検出部、106…入力処理部、
107…操作記憶部、108…操作判定部、109…オ
ブジェクト位置記憶部、110…オブジェクト判定部、
111…オブジェクト属性判定部、112…オブジェク
ト属性記憶部、113…オブジェクト間関係判定部、1
14…オブジェクト間関係記憶部、115…オブジェク
ト状態判定部、116…オブジェクト状態記憶部、11
7…オブジェクト形状記憶部、118…オブジェクト状
態データ変更部、119…画像変更処理決定部、120
…表示制御部、121…ディスプレイ、701…キーボ
ード、702…マウス、703…入力処理部、704…
操作記憶部、705…操作判定部、706…オブジェク
ト位置記憶部、707…オブジェクト判定部、708…
オブジェクト属性設定部、709…オブジェクト属性記
憶部、710…オブジェクト間関係設定部、711…オ
ブジェクト間関係記憶部、712…オブジェクト状態設
定部、713…オブジェクト状態記憶部、714…オブ
ジェクト形状記憶部、715…オブジェクト表示データ
生成部、716…表示制御部、717…ディスプレイ、
1010…3次元描画部、1020…データ設定部、1
030…オブジェクト形状記憶部、1040…オブジェ
クト位置記憶部、1050…オブジェクト属性記憶部、
1060…オブジェクト間関係記憶部、1070…オブ
ジェクト状態記憶部、1080…プロセス管理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−290147(JP,A) 特開 昭62−295182(JP,A) 特開 昭63−5478(JP,A) 特開 平4−230579(JP,A) 特開 昭64−65672(JP,A) 特開 平5−169377(JP,A) 特開 平2−232776(JP,A) 特開 平5−88844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/40 A63F 13/00 G06F 3/03 G09G 5/36 G06F 3/14 - 3/153

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータグラフィックスにより生成
    される3次元仮想空間内のオブジェクトをオペレータが
    操作するオブジェクト操作装置において、 各オブジェクトの形状データを格納する形状データ格納
    手段と、 各オブジェクトの3次元的な位置データを格納する位置
    データ格納手段と、 前記各オブジェクトがもつ属性データを格納するオブジ
    ェクト属性データ格納手段と、 前記各オブジェクトがもつ初期状態データを格納するオ
    ブジェクト状態データ格納手段と、 前記各オブジェクト間の親子関係データを格納するオブ
    ジェクト間関係データ格納手段と、 前記形状データ、前記位置データに基づいて仮想空間の
    3次元画像を生成する生成手段と、 前記3次元画像を表示する表示手段と、オペレータが各
    オブジェクトを操作するための動作を入力するために
    いられる入力手段と、 前記入力手段により入力されたデータから、対象となる
    オブジェクトを判定するオブジェクト判定手段と、 前記オブジェクト判定手段から判定されたオブジェクト
    の持つ前記属性データ、状態データ、関係データに基づ
    き、前記入力手段により入力された動作に応じて前記状
    態データを変更する状態データ変更手段と、 この状態変更手段により変更された状態に基づいて 前記
    表示手段の表示を変更する変更手段とを備えたことを特
    徴とするオブジェクト操作装置。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクトの位置データ、属性デ
    ータ、オブジェクト間関係データ、オブジェクト初期状
    態データの各々を設定および編集するオブジェクトデー
    タ設定手段を備えたことを特徴とする請求項1のオブジ
    ェクト操作装置。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクトデータ設定手段により
    設定および変更された結果をリアルタイムに前記生成手
    段に反映し、表示変更することを特徴とする請求項2の
    オブジェクト操作装置。
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