JP3470248B2 - 部品展開処理システム - Google Patents

部品展開処理システム

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JP3470248B2
JP3470248B2 JP25427295A JP25427295A JP3470248B2 JP 3470248 B2 JP3470248 B2 JP 3470248B2 JP 25427295 A JP25427295 A JP 25427295A JP 25427295 A JP25427295 A JP 25427295A JP 3470248 B2 JP3470248 B2 JP 3470248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品展開処理システ
ム、即ち組み立て製品を構成している親部品から子部品
へ、更にその子部品へというように階層的に部品構成を
展開処理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】部品展開処理とは、生産計画に際して、
組み立て製品を構成している親部品から子部品へ、更に
その子部品へというように階層的に部品構成を展開する
ことにより、一単位の製品を構成している各レベルの部
品の種類及び所要数量を求める処理である。
【0003】上述のような部品展開処理を行なうために
は、その製品の部品構成が登録された構成マスタと、少
なくともそれらの個々の部品に関する種々の情報が登録
された品番マスタとの二種類のデータが必用である。な
お、一般的には、品番マスタはその工場あるいは企業全
体で取り扱う個々の部品に関する種々の情報が登録され
ている。
【0004】たとえば、製品として自動車を一例として
以下に説明する。図4は自動車の構成部品を階層的に示
すツリー図である。ここに例示されている自動車そのも
のは大きくはシャーシ, エンジン, トランスミッショ
ン, フロントサスペンション,リアサスペンション, 内
装及びタイヤから構成されており、これらの部品を第1
レベルの部品とする。また、第1レベルの部品の内のフ
ロントサスペンションとリアサスペンションはそれぞれ
フロントアーム及び減衰器、リアアーム及び減衰器で構
成されており、これらを第2レベルの部品とする。更
に、第2レベルの部品の内の減衰器はコイルスプリング
及び油圧式ダンパで構成されており、これらを第3レベ
ルの部品とする。
【0005】一方、この自動車を製造する工場あるいは
企業で取り扱う全ての部品は品番マスタに登録されてい
る。図5はそのような品番マスタの一例を示す模式図で
ある。この例では、品番”EXPCAR”で品名「自動車」
が、品番”PARTSA”で品名「シャーシ (ボディ) 」が、
品番”PARTSB”で品名「エンジン」が、品番”PARTSC”
で品名「トランスミッション」が、品番”PARTSD”で品
名「フロントサスペンション」が、品番”PARTSE”で品
名「リアサスペンション」が、品番”PARTSF”で品名
「内装」が、品番”PARTSG”で品名「タイヤ」が、品
番”D10000”で品名「フロントアーム」が、品番”E100
00”で品名「リアアーム」が、品番”Z10000”で品名
「減衰器」が、品番”Z11000”で品名「コイルスプリン
グ」が、品番”Z12000”で品名「油圧式ダンパ」がそれ
ぞれ登録されている。
【0006】なお、図5には上述の部品が登録された状
態が示されているが、実際にはその他にも多数の部品が
登録されていることは言うまでもない。また、図5には
それぞれの部品について品番と品名とが登録された状態
が示されているが、実際にはその他に個々の部品のサイ
ズ, 重量, 価格, 供給業者等が登録されている。
【0007】図4のツリー図に示されている製品として
の自動車の構成マスタは図6の模式図に示されているよ
うになる。この例では、前述の図4に示されている自動
車の構成部品の全てが子部品として子品番を付与されて
登録されており、それぞれに関して対応する親品番でサ
ーチ可能になっている。
【0008】具体的には、親品番”EXPCAR”で子品番”
PARTSA” (品名「シャーシ (ボディ) 」) が、親品番”
EXPCAR”で子品番”PARTSB” (品名「エンジン」) が、
親品番”EXPCAR”で子品番”PARTSC” (品名「トランス
ミッション」) が、親品番”EXPCAR”で子品番”PARTS
D” (品名「フロントサスペンション」) が、親品番”E
XPCAR”で子品番”PARTSE” (品名「リアサスペンショ
ン」) が、親品番”EXPCAR”で子品番”PARTSF” (品名
「内装」) が、親品番”EXPCAR”で子品番”PARTSG”
(品名「タイヤ」) が、親品番”PARTSD”で子品番”D10
000” (品名「フロントアーム」) が、親品番”PARTS
D”で子品番”Z10000” (品名「減衰器」) が、親品
番”PARTSE”で子品番”E10000” (品名「リアアー
ム」) が、親品番”PARTSE”で子品番”Z10000” (品名
「減衰器」) が、親品番”Z10000”で子品番”Z11000”
(品名「コイルスプリング」) が、親品番”Z10000”で
子品番”Z12000” (品名「油圧式ダンパ」) がそれぞれ
登録されている。
【0009】ここで留意すべき点は、子品番”Z10000”
(品名「減衰器」) が親品番”PARTSD”及び親品番”PA
RTSE”の共通の子部品として重複して登録されているこ
と、またこの子品番”Z10000” (品名「減衰器」) の更
に子部品の子品番”Z11000”の「コイルスプリング」)
及び子品番”Z12000”の品名「油圧式ダンパ」が登録さ
れていることである。
【0010】図7は従来の部品展開処理システムの構成
例を示すブロック図である。図7において、参照符号10
はCPU 11, 内部RAM 12, ROM 13等を構成要素とするマイ
クロコンピュータ本体を示しており、更にディスプレイ
20, キーボード30及び外部メモリ40等が接続されてい
て、一般的なマイクロコンピュータシステムとして構成
されている。
【0011】CPU 11は、ROM 13に予め格納されているソ
フトウェアに従って、データベースとしての外部メモリ
40からのデータのサーチ、そのデータの内部RAM 12内の
後述する品番マスタのヒットリスト領域 121,構成マス
タのヒットリスト領域 122への書込み、そのディスプレ
イ20への表示等の動作を司る本発明システムの制御中枢
である。
【0012】外部メモリ40はデータベースとして機能す
る。具体的には、外部メモリ40内には前述の図5に示さ
れているような品番マスタ41と、図6に示されているよ
うな構成マスタ42とが予め格納されている。なお、構成
マスタ42は個々の製品に関して作成された複数が外部メ
モリ40に格納されている。
【0013】また、前述の如く、内部RAM 12内の参照符
号121 は品番マスタのヒットリスト領域を、参照符号12
2 は構成マスタのヒットリスト領域をそれぞれ示してい
る。これらの領域121, 122はそれぞれに対応するデータ
が外部メモリ40からCPU 11によりサーチされて読み出さ
れた場合に、ディスプレイ20に表示するために一時的に
記憶される。
【0014】次に、上述のような構成の従来の部品展開
処理システムの動作について、その部品展開処理手順を
示す図8,図9のフローチャート及びディスプレイ20の
表示画面を示す図10の模式図を参照して説明する。な
お、ここでは前述の図4のツリー図に示されているよう
な階層的部品構成を有する製品としての自動車を対象と
する。
【0015】なお、図8のフローチャートと図9のフロ
ーチャートとは本来は一葉のフローチャートであり、図
8のから図9のへ、図9のから図8のへそれぞ
れ処理の流れが接続している。
【0016】まずオペレータにより部品展開処理の対象
として指定された製品の品番 (この場合は”EXPCAR”)
が入力される (ステップS11)。この指定製品の品番が入
力されるとCPU 11はそれをキーとして品番マスタ41をサ
ーチし、一致する品番に対応する品名 (この場合は「自
動車」) を読み出し (ステップS12)、内部RAM 12の品番
マスタのヒットリスト領域 121に記憶させる。この品番
マスタのヒットリスト領域 121に記憶された品名は先に
入力された品番と共に、図10に示されているように、表
題としてディスプレイ20の画面に表示される。なお、品
番マスタのヒットリスト領域 121及び構成マスタのヒッ
トリスト領域 122に記憶されたデータは、次に新たなデ
ータが記憶された場合にオーバライトされて破壊され
る。
【0017】次に、CPU 11は、指定製品の品番である”
EXPCAR”をキーとして構成マスタ42をサーチして第1レ
ベルの部品の子品番を読み出す (ステップS13)。なお、
第1レベルの部品が無い場合にはこの処理全体が終了す
る。第1レベルの部品がある場合 (ステップS14)、まず
子品番”PARTSA”が構成マスタ42から読み出され、内部
RAM 12の構成マスタのヒットリスト領域 122に記憶され
る。
【0018】更に、CPU 11は構成マスタ42から読み出し
た子品番”PARTSA”をキーとして品番マスタ41をサーチ
し、一致する品番に対応する品名 (この場合は「シャー
シ (ボディ) 」)及びその他の情報を読み出し (ステッ
プS15)、内部RAM 12の品番マスタのヒットリスト領域 1
21に記憶させる。
【0019】以上のようにして品番マスタ41及び構成マ
スタ42から読み出されて内部RAM 12の品番マスタのヒッ
トリスト領域 121及び構成マスタのヒットリスト領域 1
22に記憶された第1レベルの部品の品名と品番 (この場
合はそれぞれ「シャーシ (ボディ) 」及び”PARTSA”)
及びその他の種々の情報は図10に示されているようにデ
ィスプレイ20の画面に表示される。
【0020】なお、図10に示されている例では、個々の
部品に関してその展開レベル, 部品コード, 部品名及び
員数が示されているが、これは一例であって他の種々の
情報を同時に表示するようにしてもよいことは言うまで
もない。
【0021】次に、CPU 11はステップS16 へ処理を進め
て第2レベルの部品を構成マスタ42から読み出す (ステ
ップS16)。具体的には、先に構成マスタ42から読み出さ
れた子品番 (この場合は”PARTSA”) をキーにして構成
マスタ42がサーチされる (ステップS17)。この場合は、
第2レベルの部品は無いので、即ちキーに一致する親品
番は構成マスタ42には登録されていないので、ステップ
S13 へ処理が戻されて次の第1レベルの部品がサーチさ
れる。
【0022】以下、上述同様の手順により、品番”EXPC
AR”をキーとしてステップS13, S14, S15, S16, S17, S
13の順に第1レベルの部品のサーチが行なわれ、構成マ
スタ42から順次第1レベルの部品の品番”PARTSB”, ”
PARTSC”, ”PARTSD”が子部品として読み出されてその
都度内部RAM 12の構成マスタのヒットリスト領域 122に
各子品番が記憶されると共に、それに対応して品番マス
タ41から品名「エンジン」, 「トランスミッション」,
「フロントサスペンション」が読み出されて内部RAM 12
の品番マスタのヒットリスト領域 121に記憶され、図10
に示されているように第1レベルの部品として表示され
る。
【0023】ところで、上述の一連の処理の内の「トラ
ンスミッション」にまで処理が進んだ次のループ処理の
ステップS13 において、親品番”EXPCAR”に対応して子
品番”PARTSD”が構成マスタ42から読み出され、次のス
テップS15 において”PARTSD”をキーとして品番マスタ
41から品名「フロントサスペンション」が読み出された
後は、読み出された子品番”PARTSD”をキーとして第2
レベルの部品が構成マスタ42からサーチされるが、この
場合には第2レベルの部品が存在する。
【0024】即ち、”PARTSD”が親品番として構成マス
タ42に登録されているので、ステップS16 において、キ
ー (この場合は”PARTSD”) と一致する親品番に対応す
る第2レベルの部品としてまず子品番”D10000”が構成
マスタ42から読み出され、内部RAM 12の構成マスタのヒ
ットリスト領域 122に記憶される。また、次のステップ
S18 においてこの子品番”D10000”をキーとして品番マ
スタ41がサーチされ、一致する品番に対応する品名「フ
ロントアーム」が読み出されて内部RAM 12の品番マスタ
のヒットリスト領域 121に記憶される。
【0025】これらの内部RAM 12に記憶された第2レベ
ルの部品の品番”D10000”及び品名「フロントアーム」
は、図10に示されているように、ディスプレイ20の画面
に第2レベルの部品として表示される。
【0026】この後は、CPU 11はステップS19, S20へ処
理を進めて第3レベルの部品の存否を調べる。第3レベ
ルの部品が無い場合にはステップS16 へ処理が戻されて
他に第2レベルの部品があるか否かが調べられる。第3
レベルの部品がある場合には先に構成マスタ42から読み
出された子品番 (この場合は”D10000”) をキーにして
構成マスタ42がサーチされる (ステップS19)。この場合
にはキーに一致する親品番は構成マスタ42には登録され
ていないので、ステップS19, S20からステップS16 へ処
理が戻される。これにより、次にはもう一度”PARTSD”
をキーとして構成マスタ42のサーチが行なわれ、第2レ
ベルの部品の子品番”Z10000”が読み出されると共に、
この子品番”Z10000”をキーとして品番マスタ41がサー
チされて品名「減衰器」が読み出され、それぞれ上述同
様にディスプレイ20の画面に表示される。
【0027】この後はステップS19, S20において再度第
3レベルの部品の存否が調べられる。即ち、今度は品
番”Z10000”をキーとして構成マスタ42がサーチされ、
キー”Z10000”に一致する親品番が構成マスタ42に登録
されているので、それに対応する子品番”Z11000”が第
3レベルの部品として読み出されて内部RAM 12の構成マ
スタのヒットリスト領域 122に記憶される。キー”Z110
00”で品番マスタ41がサーチされて一致する品番に対応
する品名「コイルスプリング」が読み出されて内部RAM
12の品番マスタのヒットリスト領域 121に記憶される。
これらの内部RAM12に記憶された品番”Z11000”及び品
名「コイルスプリング」はそれぞれ上述同様にディスプ
レイ20の画面に表示される。
【0028】次に、ステップS22, S23へ処理が進められ
て第4レベルの部品の存否が調べられるが、この例では
第4レベルの部品は登録されていない。従って、ステッ
プS19 へ処理が戻されて他の第3レベルの部品の存否が
調べられる。即ち、ステップS19 へ処理が戻されてキ
ー”Z10000”で品番マスタ41がサーチされる。この場
合、キー”Z10000”に一致する第3レベルの部品の親品
番がもう一つ構成マスタ42に登録されているので、それ
に対応する子品番”Z12000”が第3レベルの部品として
読み出されて内部RAM 12の構成マスタのヒットリスト領
域 122に記憶される。また、キー”Z12000”で品番マス
タ41がサーチされて一致する品番に対応する品名「油圧
式ダンパ」が読み出されて内部RAM 12の品番マスタのヒ
ットリスト領域 121に記憶される。これらの内部RAM 12
に記憶された品番”Z12000”及び品名「油圧式ダンパ」
はそれぞれ上述同様にしてディスプレイ20の画面に表示
される。
【0029】この後はステップS29, S23において再度第
4レベルの部品の存否が調べられるが、この場合のキ
ー”Z12000”に一致する親品番は構成マスタ42には登録
されていないので、ステップS19 へ処理が戻される。し
かし、キー”Z10000”を親品番とする第3レベルの部品
は構成マスタ42には登録されていないので、ステップS1
6 へ処理が戻される。しかしこの場合にも、キー”PART
SD”を親品番とする第2レベルの部品は構成マスタ42に
は登録されていないので、ステップS16, S17からステッ
プS13 へ処理が戻される。
【0030】従って、次には”EXPCAR”をキーとして再
度品番マスタ41がサーチされ、キーに一致する親品番に
対応する子品番”PARTSE”が第1レベルの部品として読
み出される。以下、前述同様に、品番マスタ41からは品
番”E10000”, ”Z10000”が第2レベルの部品として、
Z11000”, ”Z12000”が第3レベルの部品として、”PA
RTSF”, ”PARTSG”が第1レベルの部品として順次読み
出されてその都度内部RAM 12の構成マスタのヒットリス
ト領域 122に記憶されると共に、それぞれに対応して品
番マスタ41からは品名「リアサスペンション」, 「リア
アーム」, 「減衰器」, 「コイルスプリング」, 「油圧
式ダンパ」, 「内装」, 「タイヤ」が読み出されてその
都度内部RAM 12の品番マスタのヒットリスト領域 121に
記憶される。これらの各品番及び品名が前述同様にして
それぞれディスプレイ20の画面に表示されることは言う
までもない。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の部品展開処理システムにおいては以下のような
三つの大きな問題点がある。
【0032】第1は、上述の従来例においては、フロン
トサスペンション及びリアサスペンションの共通部品と
して減衰器が重複して構成マスタに登録されているが、
そのために「減衰器」という品名を読み出すために品番
マスタが二度サーチされることである。
【0033】第2は、上述の従来例においては、フロン
トサスペンション及びリアサスペンションの共通部品と
して減衰器が重複して構成マスタに登録されているが、
そのために「減衰器」の下位部品をサーチするために構
成マスタが二度サーチされることである。
【0034】第3は、上述の実施例において第3レベル
までに各部品構成が階層化されているが、最下位レベル
の各部品に対しても更に下位レベルの部品をサーチする
処理が重複して行なわれていることである。最下位レベ
ルの部品は上位の複数の部品の構成部品として含まれる
場合が多いため、重複して更に下位の部品がサーチされ
る可能性が高い。
【0035】このように従来の部品展開処理システムで
は、同一の部品が重複してデータベースからサーチされ
たり、あるいは最下位レベルの部品に対してさらにその
下位レベルの部品の有無が重複してサーチされたりする
無駄な処理が多い。上述の従来例では説明を簡略にする
ために品番マスタ及び構成マスタに登録されている部品
数は極めて小数であるが、現実には品番マスタには通常
その工場あるいは企業全体で取り扱う数万,数十万ある
いはそれ以上の種類の全ての部品が登録されており、ま
た構成マスタにも一つの製品を構成する数千,数万ある
いはそれ以上の部品が登録されている。従って、上述の
ような問題点は現実には部品展開処理に際してかなりの
時間を要する要因となることは言うまでもない。
【0036】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、従来に比してより迅速にデータベースをサ
ーチ可能な部品展開処理システムの提供を目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明に係る部品展開処
理システムは、一単位の製品を構成する部品の階層関係
が登録された構成マスタ手段と、少なくとも一単位の製
品を構成する個々の部品に関する情報が登録された品番
マスタ手段とを備え、構成マスタ手段を検索して一単位
の製品を構成する各部品の階層関係を読み出してそれぞ
れの部品を階層関係に従って展開すると共に、それぞれ
の部品に関する情報を品番マスタ手段を検索して読み出
す部品展開処理システムであって、第1の発明において
は、構成マスタ手段から読み出された部品のデータを保
持する構成キャッシュ手段と、品番マスタ手段から読み
出された部品のデータを保持する品番キャッシュ手段と
を備えている。
【0038】このような本発明の部品展開処理システム
の第1の発明では、構成マスタ手段が検索される際に構
成キャッシュ手段がそれに先立って検索され、当該部品
のデータが登録されている場合は構成キャッシュ手段か
ら読み出され、品番マスタ手段が検索される際に品番キ
ャッシュ手段がそれに先立って検索され、当該部品のデ
ータが登録されている場合は品番キャッシュ手段から読
み出されるので、無駄にデータベースの検索が行なわれ
ることが無くなる。
【0039】また、本発明の部品展開処理システムの第
2の発明においては、構成マスタ手段から読み出された
部品のデータが自身よりも下位のデータを有していない
場合にそのデータを保持するテーブル手段を備えてい
る。
【0040】このような本発明の部品展開処理システム
の第2の発明では、構成マスタ手段から読み出された部
品の下位階層の部品を構成マスタ手段から検索する際
に、テーブル手段が構成マスタ手段に先立って検索さ
れ、構成マスタ手段から読み出された部品のデータが登
録されている場合にはそのデータの下位階層の検索を行
なわないため、無駄にデータベースの検索が行なわれる
ことが無くなる。
【0041】更に、本発明の部品展開処理システムの第
3の発明においては、上述の第1及び第2の発明の特徴
を併せ持っている。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。
【0043】図1は本発明の部品展開処理システム(以
下、本発明システムと言う)の構成例を示すブロック図
である。図1において、参照符号10はCPU 11, 内部RAM
12,ROM 13等を構成要素とするマイクロコンピュータ本
体を示しており、更にディスプレイ20, キーボード30及
び外部メモリ40等が接続されて一般的なマイクロコンピ
ュータシステムとして構成されている。
【0044】CPU 11は、ROM 13に予め格納されているソ
フトウェアに従って、データベースとしての外部メモリ
40からのデータのサーチ、そのデータの内部RAM 12内の
後述する品番マスタのヒットリスト領域 121,構成マス
タのヒットリスト領域 122,品番マスタのキャッシュ領
域 123,構成マスタのキャッシュ領域 124への書込み、
それらのサーチ、そのディスプレイ20への表示等の動作
を司る本発明システムの制御中枢である。
【0045】外部メモリ40はデータベースとして機能す
る。具体的には、外部メモリ40内には前述の図5に示さ
れているような品番マスタ41と、図6に示されているよ
うな構成マスタ42とが予め格納されている。なお、構成
マスタ42は個々の製品に関して作成された複数が外部メ
モリ40に格納されている。
【0046】また、内部RAM 12内の参照符号121 は品番
マスタのヒットリスト領域を、参照符号122 は構成マス
タのヒットリスト領域をそれぞれ示している。これらの
領域121, 122はそれぞれに対応するデータが外部メモリ
40からCPU 11によりサーチされて読み出された場合に、
ディスプレイ20に表示するために一時的に記憶される。
【0047】以上の本発明システムの構成は前述の図7
に示されている従来の部品展開処理システムと同様であ
るが、本発明システムにおいては、内部RAM 12内に前述
の如く、品番マスタ手段として機能する品番マスタのキ
ャッシュ領域 123と、構成マスタ手段として機能する構
成マスタのキャッシュ領域 124と、更に参照符号125に
て示されているテーブル手段として機能する下位構成部
品の無い品番テーブルとが備えられている。なお、これ
らの両領域123, 124及びテーブル 125は具体的なハード
ウェアとして存在しているのではなく、内部RAM 12内に
予めアドレス区分により設定されている記憶領域であ
る。
【0048】品番マスタのキャッシュ領域 123は品番マ
スタのヒットリスト領域 121に一旦記憶されたデータを
現在行なわれている部品展開処理が終了するまで保持す
る。また、構成マスタのキャッシュ領域 124は構成マス
タのヒットリスト領域 122に一旦記憶されたデータを現
在行なわれている部品展開処理が終了するまで保持す
る。更に、下位構成部品の無い品番テーブル 125は、構
成マスタのヒットリスト領域 122に一旦記憶されたデー
タが最下位部品である場合にそれを保持する。
【0049】次に、上述のような構成の本発明システム
の動作について、その部品展開処理手順を示す図2及び
図3のフローチャート及び従来例と同様の図10のディス
プレイ20の表示画面の模式図を参照して説明する。な
お、ここでは前述の図4に示されているような部品構成
を有する製品としての自動車を対象とする。また、図2
及び図3のフローチャートは本来は一葉のフローチャー
トであり、図2のから図2のへ、図2のから図1
のへ、図1のから図2のへそれぞれ処理の流れが
接続している。
【0050】まずオペレータにより部品展開処理の対象
として指定された製品の品番 (この場合は”EXPCAR”)
が入力される (ステップS51)。この指定製品の品番が入
力されるとCPU 11はそれをキーとして品番マスタ41をサ
ーチし、一致する品番に対応する品名 (この場合は「自
動車」) を読み出し (ステップS52)、内部RAM 12の品番
マスタのヒットリスト領域 121に記憶させる。この品番
マスタのヒットリスト領域 121に記憶された品名は先に
入力された品番と共に、図10に示されているように、表
題としてディスプレイ20の画面に表示される。
【0051】次に、CPU 11は、フラグFを”0”にセッ
トし (ステップS54)、その後に指定製品の品番である”
EXPCAR”をキーとして下位構成部品の無い品番テーブル
(以下、図ではテーブルとする)125をサーチするが (ス
テップS55)、この場合は処理が始まった直後であるた
め、未だ何らのデータも登録されていないので、ステッ
プS56 からステップS57 へ処理を進める。
【0052】ステップS57 では、CPU 11は構成マスタの
キャッシュ領域(以下、図では構成キャッシュとする)1
24を”EXPCAR”をキーとしてサーチして第1レベルの部
品の子品番を読み出す (ステップS57)。構成マスタのキ
ャッシュ領域 124に第1レベルの部品が登録されている
場合 (ステップS58)、それが読み出されてステップS59
へ処理がジャンプする。但し、この場合は処理が始まっ
た直後であるため、構成マスタのキャッシュ領域 124に
は未だ何らのデータも登録されていない。これは、品番
マスタのキャッシュ領域 123に関しても同様である。
【0053】第1レベルの部品が構成マスタのキャッシ
ュ領域 124に登録されていない場合には構成マスタ42が
サーチされる (ステップS59)。なお、サーチ対象のデー
タが構成マスタのキャッシュ領域 124, 構成マスタ42の
いずれにも登録されていない場合には、後述するステッ
プS65 へ処理がジャンプする。
【0054】構成マスタ42に第1レベルの部品が登録さ
れている場合 (ステップS60)、まず子品番”PARTSA”が
構成マスタ42から読み出され、対応する親品番 (この場
合は”EXPCAR”) とセットで内部RAM 12の構成マスタの
ヒットリスト領域 122に記憶されると共に、構成マスタ
のキャッシュ領域 124にも登録される。
【0055】次に、CPU 11は構成マスタ42から読み出し
た子品番”PARTSA”をキーとして品番マスタのキャッシ
ュ領域(以下、図では品番キャッシュとする)123をサー
チする。構成マスタ42から読み出した子品番”PARTSA”
に一致する品番が品番マスタのキャッシュ領域 123に登
録されている場合には (ステップS62)、それに対応する
品名 (この場合は「シャーシ (ボディ) 」)及びその他
の情報を読み出し (ステップS61)、内部RAM 12の品番マ
スタのヒットリスト領域 121に記憶させる。但し、品番
マスタのキャッシュ領域 123に登録されていない場合に
は、同一のキーで品番マスタ41がサーチされて一致する
データが読み出され (ステップS63)、対応する品番 (こ
の場合は”PARTSA”) とセットで内部RAM 12の品番マス
タのヒットリスト領域 121に記憶されると共に、品番マ
スタのキャッシュ領域 123にも登録される。
【0056】なお、ステップS64 のフラグFを”1”に
セットする処理はその時点でキーとなっている品番を下
位構成部品の無い品番テーブル 125に登録するか否かの
判断のために行なわれる。即ち、ステップS64 を経由し
て処理が行なわれた場合にはその品番の部品に下位部品
があることを意味しているので、後述するステップS65
において下位構成部品の無い品番テーブル 125には登録
されないように処理される。
【0057】以上のようにして品番マスタ41及び構成マ
スタ42から読み出されて内部RAM 12の品番マスタのヒッ
トリスト領域 121及び構成マスタのヒットリスト領域 1
22に記憶された第1レベルの部品の品名と品番 (この場
合はそれぞれ「シャーシ (ボディ) 」及び”PARTSA”)
及びその他の種々の情報は図10に示されているようにデ
ィスプレイ20の画面に表示される。但し、品番マスタの
ヒットリスト領域 121及び構成マスタのヒットリスト領
域 122に記憶されたデータは、次に新たなデータが記憶
された場合にオーバライトされて破壊される。
【0058】なお、図10に示されている例では、個々の
部品に関してその展開レベル, 部品コード, 部品名及び
員数が示されているが、これは一例であって他の種々の
情報を同時に表示するようにしてもよいことは言うまで
もない。
【0059】以下、上述同様に品番”EXPCAR”をキーと
してステップS59 〜S64 のループ処理が反復されて第1
レベルの部品のサーチが行なわれ、構成マスタ42から順
次第1レベルの部品の品番”PARTSB”, ”PARTSC”, ”
PARTSD”, ”PARTSE”, ”PARTSF”, ”PARTSG”が子品
番として読み出されてその都度内部RAM 12の構成マスタ
のヒットリスト領域 122に各子品番が記憶されると共
に、品番マスタ41からそれぞれに対応する品名「エンジ
ン」, 「トランスミッション」, 「フロントサスペンシ
ョン」, 「リアサスペンション」, 「内装」, 「タイ
ヤ」が読み出されて内部RAM 12の品番マスタのヒットリ
スト領域 121に記憶され、図10に示されているように第
1レベルの部品として表示される。しかし、それぞれの
品番あるいは品名が処理が開始された時点から最初にサ
ーチされる場合には品番マスタのキャッシュ領域 123,
構成マスタのキャッシュ領域 124及び下位構成部品の無
い品番テーブル 125のいずれにも未だ登録されていない
ので、その都度品番マスタ41,構成マスタ42がサーチさ
れ、読み出されたデータは品番マスタのキャッシュ領域
123には親品番と子品番とがセットで、構成マスタのキ
ャッシュ領域 124には品番と品名とがセットでそれぞれ
登録される。
【0060】以上のようにして”EXPCAR”をキーとして
第1レベルの部品の全てが構成マスタ42からサーチされ
て読み出されると、ステップS60 からステップS65 へ処
理がジャンプする。
【0061】ところで、これまでは”EXPCAR”がキーと
してサーチが行なわれていため、ステップS64 において
フラグFは”1”にセットされているので、換言すれば
品番”EXPCAR”の部品には下位部品があったので、この
キー”EXPCAR”は下位構成部品の無い品番テーブル 125
には登録されない。この後、CPU 11は次のキーの存否を
調べる (ステップS66)。これは、先に構成マスタのキャ
ッシュ領域 124に登録されたデータの有無を調べること
で、次にキーとすべきデータを調べる。この場合、品
番”PARTSA”が次のキーとなる (ステップS67)。なお、
ステップS66 において、次にキーにすべきデータが無い
場合にはこの部品展開処理の全体の手順そのものが終了
する。
【0062】まずCPU 11は”PARTSA”をキーとしてステ
ップS54 以降の処理を上述の”EXPCAR”がキーであった
場合と同様に行なう。即ち、フラグFが”0”に初期化
され、下位構成部品の無い品番テーブル 125がサーチさ
れるが、”PARTSA”は登録されていない。次に構成マス
タのキャッシュ領域 124がサーチされるが、”PARTSA”
は未だ親品番としては登録されていないので構成マスタ
42がサーチされるが、キー”PARTSA”に一致する親品番
は構成マスタ42には登録されていないので、ステップS6
5 へ処理が進められる。この場合、ステップS64 のフラ
グFを”1”にセットする処理は行なわれなかったの
で、品番”PARTSA”は下位構成部品の無い品番テーブル
125に登録される。換言すれば、下位レベルの部品がサ
ーチされたにも拘わらず存在しなかった部品が下位構成
部品の無い品番テーブル 125に登録される。この後、ス
テップS67 において次のキーに更新される。この場
合、”PARTSB”が次のキーになる。
【0063】以下、同様に”PARTSB”, ”PARTSC”と順
次キーが更新されるが、これらの品番はいずれも下位構
成部品の無い品番テーブル 125には未だ登録されておら
ず、また構成マスタのキャッシュ領域 124にも登録され
ていないので構成マスタ42がサーチされるが、いずれも
構成マスタ42には登録されていない。換言すれば、いず
れの部品にも下位部品は無いので、それぞれが下位構成
部品の無い品番テーブル 125に登録される。
【0064】そして、次に”PARTSD”にキーが更新され
るが、これも下位構成部品の無い品番テーブル 125には
未だ登録されておらず、構成マスタのキャッシュ領域 1
24にも登録されていないので、構成マスタ42がサーチさ
れる。この場合、キー”PARTSD”に対応してまず子品
番”D10000”が読み出されると共に、両者がセットで構
成マスタのキャッシュ領域 124に登録される。次に、読
み出された子品番”D10000”をキーとして品番マスタの
キャッシュ領域 123がサーチされるが未だ登録されてい
ないので品番マスタ41がサーチされる。この結果、品番
マスタ41から品番”D10000”に対応する品名「フロント
アーム」が読み出されて内部RAM 12の品番マスタのヒッ
トリスト領域 121に記憶されると共に、対応する品番”
D10000”とセットで品番マスタのキャッシュ領域 123に
登録される。
【0065】これらの内部RAM 12の品番マスタのヒット
リスト領域 121及び構成マスタのヒットリスト領域 122
に記憶された第2レベルの部品の品番”D10000”及び品
名「フロントアーム」は、図10に示されているように、
ディスプレイ20の画面に第2レベルの部品として表示さ
れる。
【0066】この後、CPU 11は再度ステップS59 からキ
ー”PARTSD”で構成マスタ42をサーチして子品番”Z100
00”が読み出されると共に、両者がセットで構成マスタ
のキャッシュ領域 124に登録される。また更に、この子
品番”Z10000”をキーとして品番マスタのキャッシュ領
域 123がサーチされるが、未だ登録されていないため、
次には品番マスタ41がサーチされて品名「減衰器」が読
み出され、品番”Z10000”と品名「減衰器」とがセット
で品番マスタのキャッシュ領域 123に登録される。な
お、これらのデータがそれぞれディスプレイ20の画面に
表示されることは前述同様である。
【0067】この後、再度キー”PARTSD”で構成マスタ
42がサーチされるが、一致する親品番はそれ以上は登録
されていないので、ステップS60 からステップS65 へ処
理が進められる。この場合、フラグFは”1”にセット
されているので、”PARTSD”が下位構成部品の無い品番
テーブル 125に登録されることなしに次のキーに更新さ
れる。
【0068】次のキーは”PARTSE”になるので、上述
の”PARTSD”がキーであった場合と同様の手順により、
子品番”E10000”及び”Z10000”が構成マスタ42から読
み出される。この場合、品番”E10000”は品番マスタの
キャッシュ領域 123には未だ登録されていなので品番マ
スタ41から対応する品名「リアアーム」がよみだされる
が、品番”Z10000”は品番マスタのキャッシュ領域 123
に登録されている。従って、品番”Z10000”に対応する
品名「減衰器」は品番マスタ41からではなく、品番マス
タのキャッシュ領域 123から読み出される。
【0069】キー”PARTSE”の次は品番”PARTSF”及
び”PARTSG”がそれぞれキーになるが、これらに対する
処理は前述の品番”PARTSA”, ”PARTSB”, ”PARTSC”
の場合と同様である。
【0070】以上により、第1レベルの部品の品番”PA
RTSA”, ”PARTSB”, ”PARTSC”,”PARTSD”, ”PARTS
E”, ”PARTSF”, ”PARTSG”をキーとしての第2レベ
ルの部品のサーチが終了する。ここまでの処理により、
下位構成部品の無い品番テーブル 125には第1レベルの
部品の品番の内の”PARTSA”, ”PARTSB”, ”PARTS
C”, ”PARTSF”, ”PARTSG”の第1レベルの部品の品
番が登録されている。また、構成マスタのキャッシュ領
域 124には親品番として、第1レベルの部品の品番が登
録されており、品番マスタのキャッシュ領域 123には第
1レベル及び第2レベルの部品が登録されている。
【0071】次に、第2レベルの部品の品番”D1000
0”, ”Z10000”, ”E10000”, ”Z10000”が順にキー
になる。まず、”D10000”がキーになるが、この部品
「フロントアーム」は子部品を持たないので下位構成部
品の無い品番テーブル 125に登録された上で次に”Z100
00”がキーになる。
【0072】”Z10000”がキーになると、まだ構成マス
タのキャッシュ領域 124には登録されていないので構成
マスタのキャッシュ領域 124がサーチされるが、ここに
も登録されていないので構成マスタ42がサーチされて子
品番”Z11000”が読み出される。このキーである親品
番”Z10000”と子品番”Z11000”とはセットで構成マス
タのヒットリスト領域 122に記憶されると共に、構成マ
スタのキャッシュ領域 124に登録される。次に”Z1100
0”をキーとして品番マスタのキャッシュ領域 123がサ
ーチされるが、品番”Z11000”は未だ登録されていない
ので品番マスタ41がサーチされて品名「コイルスプリン
グ」が読み出される。これらの品番”Z11000”と品名
「コイルスプリング」とはセットで品番マスタのヒット
リスト領域 121に記憶されると共に、品番マスタのキャ
ッシュ領域 123に登録される。
【0073】この後、ステップS59 へ処理が戻されて”
Z10000”をキーとして再度構成マスタのキャッシュ領域
124及び構成マスタ42がサーチされて対応する子品番”
Z12000”が読み出され、これらの親品番”Z10000”と子
品番”Z12000”とはセットで構成マスタのヒットリスト
領域 122に記憶されると共に、構成マスタのキャッシュ
領域 124に登録される。更に、”Z12000”をキーとして
品番マスタのキャッシュ領域 123がサーチされるが、品
番”Z12000”は未だ登録されていないので品番マスタ41
がサーチされて品名「油圧式ダンパ」が読み出される。
これらの品番”Z12000”と品名「油圧式ダンパ」とはセ
ットで品番マスタのヒットリスト領域 121に記憶される
と共に、品番マスタのキャッシュ領域 123に登録され
る。
【0074】なお、上述のキー”Z10000” (品名は「減
衰器」) は子部品を有しているので、下位構成部品の無
い品番テーブル 125には登録されない。
【0075】以上のような第2レベルの部品である「フ
ロントアーム」及び「減衰器」の品番”D10000”及び”
Z10000”をキーとして処理が行なわれると、下位構成部
品の無い品番テーブル 125には品番”D10000”が登録さ
れ、構成マスタのキャッシュ領域 124には親品番”Z100
00”と子品番”Z11000”とがセットで、親品番”Z1000
0”と”Z12000”とがセットで登録される。また品番マ
スタのキャッシュ領域 123には品番”Z11000”と品名
「コイルスプリング」とがセットで、品番”Z12000”と
品名「油圧式ダンパ」とがセットでそれぞれ登録され
る。
【0076】次に、第2レベルの部品の品番”E10000”
(品名は「リアアーム」),”Z10000” (品名は「減衰
器」) をキーとして処理が行なわれるが、”E10000”を
キーとする処理は前述の”D10000” (品名は「フロント
アーム」) をキーとする処理と同様である。即ち、品
番”D10000”は構成マスタのキャッシュ領域 124に未だ
登録されておらず、また構成マスタ42にも親品番として
は登録されていないので、下位構成部品の無い品番テー
ブル 125に登録された上で、キーが次の”Z10000”にな
る。
【0077】品番”Z10000”は下位構成部品の無い品番
テーブル 125は登録されておらず、構成マスタのキャッ
シュ領域 124がサーチされる。この場合、品番”Z1000
0”は既に構成マスタのキャッシュ領域 124に対応する
子品番”Z11000”及び”Z12000”として登録されている
ので、構成マスタ42からではなしに構成マスタのキャッ
シュ領域 124からそれらが読み出される。この場合、こ
れらのデータが構成マスタのキャッシュ領域 124に再度
登録されることはない。
【0078】次に、品番”Z11000”及び”Z12000”をキ
ーとして品番マスタのキャッシュ領域 123がサーチされ
るが、これらも既に登録されているので、品番マスタ41
からではなしに構成マスタのキャッシュ領域 124から対
応する品名「コイルスプリング」及び「油圧式ダンパ」
が読み出される。
【0079】以上で、第2レベルの部品の品番をキーと
した第3レベルの部品のサーチが終了する。この結果、
下位構成部品の無い品番テーブル 125には品番”D1000
0”及び”E10000”が新たに登録される。
【0080】次には第3レベルの部品の品番”Z1100
0”, ”Z12000”, ”Z11000”, ”Z12000”を順次キー
として処理が行なわれる。
【0081】まず、フラグFが”0”にリセットされた
後に品番”Z11100”をキーとして下位構成部品の無い品
番テーブル 125がサーチされるが、未だ登録されていな
いので構成マスタのキャッシュ領域 124が登録される。
しかし、品番”Z11000”が親品番としては登録されてい
ないので、構成マスタ42がサーチされるが、ここにも”
Z11000”は親品番としては登録されていない。従って、
ステップS60 からステップS65 へ処理がジャンプして下
位構成部品の無い品番テーブル 125に”Z11000”が登録
された後、キーが”Z12000”に更新される。
【0082】品番”Z10000”に関しても、上述の品番”
Z11000”と同様に処理され、品番”Z12000”は下位構成
部品の無い品番テーブル 125に登録された後、キーが”
Z11000”に更新される。この場合、”Z11000”は既に下
位構成部品の無い品番テーブル 125に登録されているの
で、構成マスタのキャッシュ領域 124及び構成マスタ42
のサーチは行なわれずに、ステップS56 からステップS6
6 へ処理がジャンプする。これにより、キーが更新され
て次は”Z12000”になる。
【0083】キーが”Z12000”になった場合の処理も上
述の”Z11000”がキーである場合と同様であり、下位構
成部品の無い品番テーブル 125に登録されているので、
ステップS56 からステップS66 へ処理がジャンプする。
しかし、この場合には次のキーはもう無いので、この部
品展開処理手順全体が終了する。
【0084】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明の部品展開
処理システムによれば、共通部品として重複して構成マ
スタに登録されていた部品のデータが重複してサーチさ
れることが無くなり、従来に比してより迅速にデータベ
ースをサーチ可能になる。
【0085】また、本発明の部品展開処理システムによ
れば、共通部品として重複して構成マスタに登録されて
いた部品の下位部品をサーチするために構成マスタが二
度サーチされることがなくなるので、従来に比してより
迅速にデータベースをサーチ可能になる。
【0086】更に、本発明の部品展開処理システムによ
れば、最下位レベルの各部品に対して更に下位レベルの
部品をサーチする処理が重複して行なわれることがなく
なので、従来に比してより迅速にデータベースをサーチ
可能になる。
【0087】このように従来の部品展開処理システムで
は、同一の部品が重複してデータベースからサーチされ
たり、あるいは最下位レベルの部品に対してさらにその
下位レベルの部品の有無が重複してサーチされたりする
無駄な処理が多かったが、本発明の部品展開処理システ
ムによれば、そのような無駄にデータベースをサーチす
ることが無くなるので、迅速な処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品展開処理システムの構成例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の部品展開処理システムの処理手順を示
すフローチャートである。
【図3】本発明の部品展開処理システムの処理手順を示
すフローチャートである。
【図4】自動車を一例とする部品構成のツリー図であ
る。
【図5】品番マスタの一例を示す模式図である。
【図6】構成マスタの一例を示す模式図である。
【図7】従来の部品展開処理システムの構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】従来の部品展開処理システムの処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】従来の部品展開処理システムの処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】ディスプレイの表示画面を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
41 品番マスタ 42 構成マスタ 123 品番マスタのキャッシュ領域 124 構成マスタのキャッシュ領域 125 下位構成部品の無い品番テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06F 17/50 G06F 12/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一単位の製品を構成する部品の階層関係
    が登録された構成マスタ手段と、少なくとも前記一単位
    の製品を構成する個々の部品に関する情報が登録された
    品番マスタ手段とを備え、前記構成マスタ手段を検索し
    て前記一単位の製品を構成する各部品の階層関係を読み
    出してそれぞれの部品を階層関係に従って展開すると共
    に、それぞれの部品に関する情報を前記品番マスタ手段
    を検索して読み出す部品展開処理システムにおいて、 前記構成マスタ手段から読み出された部品のデータを保
    持する構成キャッシュ手段と、前記品番マスタ手段から
    読み出された部品のデータを保持する品番キャッシュ手
    段とを備え、 前記構成マスタ手段が検索される際に前記構成キャッシ
    ュ手段がそれに先立って検索され、当該部品のデータが
    登録されている場合は前記構成キャッシュ手段から読み
    出され、 前記品番マスタ手段が検索される際に前記品番キャッシ
    ュ手段がそれに先立って検索され、当該部品のデータが
    登録されている場合は前記品番キャッシュ手段から読み
    出されるべくなしてあることを特徴とする部品展開処理
    システム。
  2. 【請求項2】 一単位の製品を構成する部品の階層関係
    が登録された構成マスタ手段と、少なくとも前記一単位
    の製品を構成する個々の部品に関する情報が登録された
    品番マスタ手段とを備え、前記構成マスタ手段を検索し
    て前記一単位の製品を構成する各部品の階層関係を読み
    出してそれぞれの部品を階層関係に従って展開すると共
    に、それぞれの部品に関する情報を前記品番マスタ手段
    を検索して読み出す部品展開処理システムにおいて、 前記構成マスタ手段から読み出された部品のデータが自
    身よりも下位のデータを有していない場合にそのデータ
    を保持するテーブル手段を備え、 前記構成マスタ手段から読み出された部品の下位階層の
    部品を前記構成マスタ手段から検索する際に、前記テー
    ブル手段が前記構成マスタ手段に先立って検索され、前
    記構成マスタ手段から読み出された部品のデータが登録
    されている場合にはそのデータの下位階層の検索を行な
    わないようになしてあることを特徴とする部品展開処理
    システム。
  3. 【請求項3】 一単位の製品を構成する部品の階層関係
    が登録された構成マスタ手段と、少なくとも前記一単位
    の製品を構成する個々の部品に関する情報が登録された
    品番マスタ手段とを備え、前記構成マスタ手段を検索し
    て前記一単位の製品を構成する各部品の階層関係を読み
    出してそれぞれの部品を階層関係に従って展開すると共
    に、それぞれの部品に関する情報を前記品番マスタ手段
    を検索して読み出す部品展開処理システムにおいて、 前記構成マスタ手段から読み出された部品のデータを保
    持する構成キャッシュ手段と、前記品番マスタ手段から
    読み出された部品のデータを保持する品番キャッシュ手
    段と、前記構成マスタ手段から読み出された部品のデー
    タが自身よりも下位のデータを有していない場合にその
    データを保持するテーブル手段とを備え、検索対象の部品の前記構成マスタに登録されているデー
    タの検索に際して、前記構成マスタ手段及び前記構成キ
    ャッシュ手段に先立って前記テーブル手段が検索され、
    当該部品のデータが登録されている場合は前記テーブル
    手段から読み出され、 前記検索対象の部品のデータが前記テーブル手段に登録
    されていない場合は前記構成キャッシュ手段が 検索さ
    れ、当該部品のデータが登録されている場合は前記構成
    キャッシュ手段から読み出され、前記検索対象の部品のデータが前記構成キャッシュ手段
    に登録されていない場合は前記構成マスタ手段から読み
    出され、 前記テーブル手段,前記構成キャッシュ手段又は前記構
    成マスタ手段から読み出された部品の前記品番マスタ手
    段に登録されているデータの検索に際して、前記品番マ
    スタ手段に先立って前記品番キャッシュ手段が 検索さ
    れ、当該部品のデータが登録されている場合は前記品番
    キャッシュ手段から読み出され、前記テーブル手段,前記構成キャッシュ手段又は前記構
    成マスタ手段から読み出された部品のデータが前記品番
    キャッシュ手段に登録されていない場合は前記品番マス
    タ手段から読み出されるべく なしてあることを特徴とす
    る部品展開処理システム。
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