JP3469726B2 - 超磁歪合金を用いた電流検出器および超磁歪合金センサを備えた電力ケーブル線路 - Google Patents

超磁歪合金を用いた電流検出器および超磁歪合金センサを備えた電力ケーブル線路

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JP3469726B2
JP3469726B2 JP26591596A JP26591596A JP3469726B2 JP 3469726 B2 JP3469726 B2 JP 3469726B2 JP 26591596 A JP26591596 A JP 26591596A JP 26591596 A JP26591596 A JP 26591596A JP 3469726 B2 JP3469726 B2 JP 3469726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超磁歪製合金を使用
した電流検出器および超磁歪センサを備えた電力ケーブ
ル線路に関し、特に本発明は、電力ケーブルや各種電力
機器に流れる電流を検出するに好適な電流検出器、およ
び、超高圧電力ケーブルにおける事故点を検知すること
ができる電力ケーブル線路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超高圧電力ケーブルの地絡事故検知の一
般的な方法として、各ケーブル接続部をクロスボンドす
る接地線に変流器(CT)を取り付け、事故発生時に各
接地線に流れる電流の大きさや方向、位相分布等を求め
て判定する方法が知られている。上記方法は、作業が複
雑で大きな設備コストを要するという問題がある。そこ
で、光ファイバ形分布式温度センサをケーブルに沿わ
せ、地絡時のケーブル温度変化を測定する方法も考えら
れている。
【0003】しかしながら、最近は遮断器の性能も向上
し、地絡継続時間は1/10秒程度の短時間である上、
超高圧電力ケーブルの熱容量は大きいことから、地絡時
のケーブル温度変化を外部から検知することは容易でな
い。ケーブル内に光温度センサ用ファイバを内蔵させれ
ば、地絡時の温度変化を比較的短時間で検知することが
できるが、ケーブル構造が複雑となり、また、センサ信
号をケーブル外部に取り出すのも容易でない。
【0004】図11はクロスボンド接続された3相線路
を示す図であり、275kVA以上の電力ケーブル線路
では、通常、同図に示すように線路長手方向に2個おき
に普通接続部NJを配し、ここで接地線5によりケーブ
ル金属シース3と大地とを接地する。また、中間の2個
の接続部はシース回路が一端遮断されるような絶縁筒7
を組み込んだ絶縁接続部IJとされ、ここではケーブル
3相のシース回路を接地線によって互いに入れ替えてク
ロスボンド接続する。これにより常時送電下では3相の
シース回路に不平衡誘導電流が発生するのを防いでい
る。
【0005】図11において、ケーブルA相のP点で地
絡事故が発生すると、電源側から導体を流れてきた地絡
電流I0 は事故点PでA相の金属シース3に移り、更に
絶縁接続部IJのクロスボンド部からはB相又はC相の
金属シース3を帰路として大地に流れる(帰路電流はI
1 またはI2 )。一般に、275kV級ケーブルの地絡
電流は30kA、500kV級ケーブルでは60kA程
度と予測されており、常時の通電電流(1000〜15
00A)の数10倍の電流が瞬時に流れる。この巨大な
地絡電流は上記のように導体の外側のシース帰路に流れ
て周辺に大きな磁界を発生する。
【0006】図12は直線状におかれたケーブル11に
電流Iが流れる時に発生する磁界H(A/m)を示した
ものであり、ケーブル11と垂直な面上の距離r(m)
の位置における磁界は下式で求められる。 H=I/(2πr) (A/m) すなわち、ケーブル11の周囲に発生する磁界を検出す
ることにより、地絡電流等の電流を検出することができ
る。そこで、磁界の大きさに応じて長さを変化を生じさ
せる磁歪材料Mをケーブル周辺に設置し、その歪み変化
を監視することにより地絡事故の発生場所を検知する方
法が考えられている。
【0007】磁歪材料としては、従来よりフェライト等
の強磁性体が存在していたが、従来の磁歪材料は、どん
なに大きな磁界に置いても、最大歪みは40μm程度が
限度であり、この程度の大きさでは温度変化によって発
生する伸縮歪と同等レベルであり区別ができないため、
実用には至らなかった。ところが、最近では従来より伸
縮歪みのレベルが2桁近く大きい歪みを発生する磁歪材
料Mが開発されるようになってきており、これらは従来
の磁歪材料と区別して超磁歪材料と称されている。
【0008】超磁歪材料の代表としては、テルビウム、
ディスプロシウム、鉄の合金であるTb0.3Dy0.7Fe1.9
が実用されており、常温で数10kA/mの磁界におけ
ば1000μm程度の歪みを発生させることができる。
このレベルの歪みが発生できれば、既存の抵抗線歪みゲ
ージを超磁歪合金の表面に貼り付けて歪み測定を行うこ
とにより精度よく評価でき、また、超磁歪合金の温度膨
張による歪みとの区別も充分可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】超高圧電力ケーブルで
は地絡時の事故電流が数10kAに達するので超磁歪合
金をケーブル近傍に置けば充分検出可能な磁歪が発生
し、地絡電流を検出することができる。したがって、上
記超高圧電力ケーブルにおいては、上記超磁歪合金を用
いて地絡電流を検出し、これをセンタ等に伝送すれば、
地絡事故の発生点を検出することができる。一方、15
4kV以下の低い電圧階級のケーブルでは地絡電流が1
桁以下の小さな値となり、事故時においてもこれを検知
できるような磁歪が発生しない可能性が高い。また、各
種電力機器等において、事故時等に流れる電流も上記し
た超高圧電力ケーブルの地絡事故時に流れる電流より小
さく、従来の超磁歪合金では同様に測定が困難である。
そこで、同一の磁界、同一の超磁歪合金で更に大きな磁
歪を発生させる方法が必要であると考えられる。
【0010】本発明は上記した事情を考慮してなされた
ものであって、その第1の目的は、現有の超磁歪合金を
用いて更に大きな歪みを発生させることができ、超高圧
電力ケーブルにおける地絡電流だけでなく、通常電流の
小さな電線路における地絡電流や、各種電力機器に流れ
る電流等を検出することができる電流検出器を提供する
ことである。本発明の第2の目的は、電力ケーブルの外
部からセンサ部を簡単に取り付けることができ、また、
センサ出力をシンプルなシステムで伝送でき、さらに事
故点を正確に検知することができる電力ケーブル線路を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】超磁歪合金を、予め湾曲
させ、その端部の伸びを拘束することにより、磁界によ
り超磁歪合金に磁歪が生じたとき、大きな曲げ歪みを誘
発させ、本来発生する磁歪による伸びの大きさを拡大す
ることができる。また、超磁歪合金を円弧状に湾曲した
薄板から形成し、該薄板を電線路に流れる電流によって
発生する磁界中に配置すれば、前記図12に示したよう
に超磁歪合金3の湾曲面軸方向に一様な磁歪が発生が発
生する。
【0012】ここで、図2の実線に示すように、超磁歪
合金の円弧部の曲率半径をR、曲率をθとすると、湾曲
面に発生する一様な磁歪εにより各円弧端部ではδL=
εRθなる伸びが発生する。そこで、この伸びにより超
磁歪合金の両端部が移動しないように強い抵抗力で拘束
すると、超磁歪合金板は同図の点線で示すように円周方
向に膨らんで変形する。
【0013】このとき、厚さtの円弧板頂部に発生する
曲げ歪みε0 は材料力学における曲り梁の歪み変形理論
に基づいて次式で与えられる。 ε0 =ε{1+[sinθ−θ・cos(θ/2)]t /[ θ/2+(
sin2θ) /4 −(sin2 θ)/θ] R} 上記式の第2項を大きく増加させればこの曲げ歪みε0
の値は、円弧部が非拘束のときに超磁歪合金板に一様発
生する磁界による伸縮歪εに比べてはるかに大きくする
ことができる。
【0014】図3は円弧の内部角(図2におけるθ)と
上記式より得られた歪増幅率(ε0/ε)を示すもので
あり、内部角が約78°より小さければ歪増幅率は1.
0以上になり、内部角を小さくするにつれて歪み増幅率
を大きくすることができ、およそ25°以下から10倍
以上にすることができる。ただし、内部角が小さくなる
につれ超磁歪合金の長さL(L=ε×R×θ)が短くな
り、端末効果が生じやすくなって歪測定誤差が大きくな
る恐れがあることを注意する必要がある。
【0015】図4は、磁界方向と超磁歪合金に発生する
歪みの関係を示す図である。同図から明らかなように、
超磁歪合金に発生する歪みは、磁界の方向と同方向に生
ずる歪み(同図のa方向差)の方が大きく、磁界と直交
する方向に生ずる歪み(同図のb方向差)の方が少し小
さい。このため、超磁歪合金を磁界と平行に配置した方
が、超磁歪合金の変形量は大きくなるが、超磁歪合金を
磁界に直交させて配置しても、2〜3割程度変形量は小
さくなるが、高い感度を要求されない場合には充分実用
可能である。
【0016】一方、275kV級ケーブル以上の超高圧
ケーブルにおいては、地絡事故時、常時の通電電流(1
000〜1500A)の数10倍の巨大な電流が瞬時に
流れるので、上記した磁歪による伸びの大きさを拡大す
る手段を使用せずに事故電流を検出することができる。
すなわち、ケーブル等に超磁歪素子を取り付けておけ
ば、ケーブル等に地絡事故が発生したとき、上記超磁歪
素子に大きな歪み変化を発生させることができ、超磁歪
素子に生ずる歪みを検知することにより容易に事故の発
生の検出と事故点の標定を行うことができる。超磁歪素
子Mに発生する歪みの検知方法としては、例えば、金属
抵抗線を用いた歪みゲージを超磁歪素子の表面に貼り付
けたり、あるいは、光ファイバを超磁歪素子の表面に固
着して超磁歪素子と同等の歪変化を光ファイバに発生さ
せ、光ファイバに伝達される歪みを、例えば後述するブ
リルアン散乱を応用した計測方法等により検出すること
ができる。
【0017】本発明は上記原理に基づき、次のようにし
て前記課題を解決する。 (1)電流により生ずる磁界中に超磁歪合金を配置し、
超磁歪合金を円弧状に湾曲した板状体とし、板状体の両
端部を拘束体により伸縮を抑制する。 (2)円弧状に湾曲し、円弧頂部に歪センサが取り付け
られた超磁歪合金製センサと、上記超磁歪合金製センサ
両端部を拘束する拘束体を備えた超磁歪合金製センサ固
定用のアダプタとから電流検出器を構成し、上記超磁歪
合金製センサを電流により生ずる磁界中に配置し、その
両端部を上記アダプタに設けられた拘束体に係合させ
る。 (3)上記(2)において、円弧頂部の表面にファイバ
ブラッググレーチングタイプの光ファイバセンサを固着
し、該光ファイバセンサにより歪み計測をする。 (4)異常電流通路を流れる電流により生ずる磁界中
に、円弧状に湾曲した板状体で構成され、該板状体の両
端部が拘束体により伸縮を抑制された超磁歪合金からな
る超磁歪素子を配置し、該超磁歪素子に歪検知センサを
固着し、上記異常電流通路に流れる異常電流を検出す
る。 (5)上記(4)において、歪み検知センサを、超磁歪
素子に固着された光ファイバと、該光ファイバに伝達さ
れる超磁歪素子の歪みを検出する手段から構成する。 (6)電力ケーブルに沿って上記(4)(5)の異常電
流検出器を設置し、上記異常電流検出器の歪み検知セン
サの出力を事故点検出手段に伝送し、電力ケーブルで発
生した事故点を標定する。
【0018】本発明の請求項1の発明においては、上記
(1)のように構成したので、磁歪による超磁歪合金製
センサの伸縮を拡大することができ、154kV以下の
低い電圧階級のケーブルに流れる事故電流、あるいは、
各種電力機器に流れる電流等を超磁歪合金製センサによ
り検出することが可能となる。本発明の請求項2,3の
発明においては、上記(2)(3)のように構成したの
で、被測定対象に超磁歪合金製センサを容易に取り付け
ることができ、また、簡単な構成により、磁歪による超
磁歪合金製センサの伸縮を拡大することができる。本発
明の請求項4の発明は、上記(4)のように構成したの
で、異常電流通路に流れる異常電流を簡単なシステムに
より検出することができ、また、超磁歪素子から構成さ
れるセンサ部をケーブル等の外部から取り付けることが
できるので、布設後のケーブル線路に容易に適用するこ
とができる。本発明の請求項5の発明は、上記(5)の
ように構成したので、光ファイバをケーブル等に沿って
布設するだけで地絡事故等を検出することができ、各セ
ンサ部に電源や増幅器を設ける必要がない。本発明の請
求項6の発明は、上記(6)のように構成したので、電
力ケーブルの地絡事故点等を簡単なシステムにより正確
に標定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は発明の一実施例を示す図で
ある。同図において、11は直径120mm前後の電力
ケーブルであり、該ケーブルの外周面に、非磁性で機械
的強度に優れたステンレス等から形成された超磁歪合金
板固定用アダプタ12を接着剤等により取り付ける。超
磁歪合金板13は、厚さ4mm、巾10mm程度の湾曲
した板状体であり、例えば半径約70mmでケーブルよ
りやや大きい曲率半径を有しており、上記アダプタ12
にはめ込まれ、固定用ボルト14で上記アダプタ12端
部に取り付けられる。そして、超磁歪合金板13には予
め圧縮変形が与えられており、そのバネ反力により上記
アダプタ12と一体化される。また、超磁歪合金板13
の端部はアダプタの突起部12aにより拘束されてお
り、磁歪合金板13の端部では伸縮できないように構成
されている。
【0020】15は歪みゲージであり、歪みゲージ15
は超磁歪合金板13の円弧頂部に貼り付けられており、
リード線16を介して歪み測定器17に接続されてい
る。同図において、電力ケーブル11の導体、あるいは
金属シースに地絡電流等の電流が流れると、超磁歪合金
板13の湾曲面軸方向に一様な磁界が発生し、その磁界
により超磁歪合金板3には磁歪が生ずる。超磁歪合金板
13の両端は上記アダプタ12の突起部12aにより移
動を拘束されているので、超磁歪合金板13は前記図2
の点線で示したように変形する。超磁歪合金板13の円
弧頂部に発生する曲げ歪みε0 は、超磁歪素子の磁歪量
εに比例するので、歪みゲージ15により上記曲げ歪み
ε0 を検出することにより、電力ケーブル11の周囲に
生ずる磁界を検出することができる。したがって、歪み
計測器17によりこの歪み量変化を検出することによ
り、電力ケーブル11の導体、金属シース等に流れる電
流を検出することができる。
【0021】導体サイズ2000mm2 級の154kV
ケーブルに地絡事故が発生する場合の地絡電流は通常3
kA程度であり、ケーブル導体中心と超磁歪合金表面と
の距離を約70mmとすれば、前掲の磁界計算式よりH
=3/0.07=43kA/mの磁界が発生する。一
方、材料構成がTb0.3Dy0.7Fe1.9の直方体形状(長さ
40mm、巾10mm、厚さ5mm)の超磁歪合金につ
いての歪み変化実測値は80kA/mの交番磁界下で±
0.06%となった。従って、上記地絡事故時にはこの
1/2程度の歪み変化が発生するものと考えられ、既存
の歪みゲージを用いて検知できるぎりぎりの大きさであ
る。そこで、本発明のように、超磁歪合金板を内部角4
0°以下に歪曲させて発生歪みを増幅できるようにすれ
ば、更に精度良く測定することができる。
【0022】図5は図1における歪みゲージ15に代
え、ファイバブラッググレーチングタイプの光ファイバ
歪検知素子21を使用した実施例を示す図であり、前記
図1に示したものと同一のものには同一の符号が付され
ている。光ファイバは通常、送信光を伝搬する屈折率の
大きなコアと、光の漏洩を防止するため、コアよりも屈
折率を小さくしたクラッドとから構成されている。ファ
イバブラッググレーティング(FBG:Fiber Bragg Gr
ating )とは図6(a)に示すように、前記コアに周期
的な凹凸を設け回折格子を形成し、特定波長帯域の光を
反射させるようにした導波路である。FBGに歪が加わ
ると、回折格子の間隔が変化し、図6(b)に示すよう
に反射光スペクトルのピーク波長が変化することが知ら
れている(例えば特表昭61−500052号参照)。
このピーク波長の変化量は負荷歪の大きさに比例するた
め、この変化量を測定することで歪の大きさを検知する
ことができる。
【0023】図5において、光源24からでた伝送光は
光分岐器22を通過し、リードファイバを介して超磁歪
合金板3に接着剤で固定されたFBG21に達する。こ
のとき、回折格子の間隔が波長の1/2の整数倍に相当
する領域の光のみが、入射端側に反射してくる。この反
射光を光分岐器22より光スペクルトルアナライザ23
に導き、スペクトルのピーク波長を求める。電磁界によ
り超磁歪素子に歪みが発生すると、これに固定されたF
BG21の反射光スペクトルのピーク波長が変化するた
め、これを検出することによって電流検知が可能とな
る。
【0024】FBG21の回折格子の間隔を僅かに変化
させることによって、反射光スペクトル帯域を変化させ
ることが可能である。したがって、このように反射光の
帯域の異なるFBG21を直列に配置し、それぞれの反
射光スペクトルの変化を1組の測定系で検知することも
できる。導体サイズ2000mm2 級の154kVケー
ブルに地絡事故が発生する場合の地絡電流は通常3kA
程度であり、ケーブル導体中心と超磁歪合金表面との距
離を約70mmとすれば、前述した磁界計算式よりH=
3/(2π×0.07)=7kA/mの磁界が発生す
る。
【0025】一方、材料構成がTb0.3Dy0.7Fe1.9の直
方体形状(長さ40mm、幅10mm、厚さ5mm)の
超磁歪合金についての歪変化実測値は前記図4に示すよ
うに80kA/mの交流磁界下で±0.06%となっ
た。これらの実験結果から地絡電流3kAでは0.00
5%以上の歪変化を生ずるものと考えられる。ファイバ
ブラッググレーティングタイプの歪検知感度は0.00
3%程度であり、実験で用いた直方体状の超磁歪合金で
も地絡電流の検知は可能であるが、本実施で述べたよ
うに超磁歪センサとして超磁歪合金板を内部角40°以
下に歪曲させて発生歪を増幅できるようにすれば、更に
確実に測定することができる。
【0026】なお、上記実施例では、超磁歪合金板13
を磁界と平行に配置した場合について示したが、かなら
ずしも超磁歪合金を磁界に平行に配置する必要はない。
すなわち、前記図4に示したように、超磁歪合金を磁界
に直交させて配置しても、2〜3割程度変形量が小さく
なるだけなので、高い感度が要求されない場合には、磁
界と平行に配置しなくても充分実用可能である。また、
上記実施例の説明では本発明を電力ケーブルにおける地
絡電流の検出に適用する場合について説明したが、上記
実施例は上記のような電力ケーブルの地絡電流の検出以
外に、例えば、各種電力機器における事故電流・過電流
検出、落雷時に送電鉄塔に流れる雷電流の検出等、種々
の電流検出に使用することができる。
【0027】次に、超磁歪合金を用いて超高圧電力ケー
ブルにおける地絡事故点を検出する実施例について説明
する。図7はクロスボンド接続された3相ケーブル線路
におけるセンサの取り付け位置の一例を示す図である。
上記電線路において、事故点検知のため、同図に示すよ
うに各相の各接続部NJ,IJの両側のケーブル表面
に、歪みゲージを貼り付けた超磁歪素子1a〜1h、1
b’〜1c’、1b”〜1g”を取り付け、常時、上記
超磁歪素子に発生する歪みを監視する。
【0028】図7において、ケーブルA相のP点で地絡
事故が発生すると、前記したように電源側から導体2を
流れて来た大きな地絡電流I0 は事故点でA相の金属シ
ース3に移り、更にIJのクロスボンド部からはB相又
はC相の金属シースを帰路として大地に流れる。従って
事故点の次のIJから先ではA相の導体2、金属シース
3のいずれにも地絡電流は流れず超磁歪素子の1fから
先では歪がほとんど発生しないのに対し、事故区間まで
は導体2又は金属シース3のいずれかに大きな地絡電流
が流れ、そこまでの超磁歪素子1a〜1eに発生する歪
量は際立って大きくなる。
【0029】図8(a)は導体又は金属シースに地絡電
流が流れた区間のケーブルに取り付けた超磁歪素子に現
れる歪の時刻歴変化をモデル的に示すもので事故発生前
t1までは一定波高の正弦波形の歪変化が生じていたの
が地絡事故発生と共に波高の際立って大きな減衰性波形
が事故電流遮断t2 までの数サイクル生じる。このよう
な歪波形が地絡事故を発生したA相の超磁歪素子1a〜
1eに発生すると共に金属シース3に帰路電流が流れた
他相の超磁歪素子、ここでは1b’1c’或いは1f”
1g”に生じる。
【0030】一方、A相に取り付けた1h以降の超歪素
子では導体2及び金属シース3のいずれにも地絡電流は
流れないので図4(b)のように事故発生と同時にそれ
まで生じていた正弦歪波形は消滅してしまう。このよう
に地絡発生時に事故発生ケーブルのどの箇所と他相ケー
ブルのどの区間に大きな歪波形の変化が生じたかを知る
ことによって地絡事故発生区間を判定することが出来
る。
【0031】図9は上記超磁歪素子に発生する歪みを検
知するシステムの一例を示す図である。上記超磁歪素子
1a〜1h、1b’〜1c’、1b”〜1g”に発生す
る歪の検知方法としては同図に示すように金属抵抗線を
用いた歪ゲージを使用する方法を用いることができる。
すなわち、電力ケーブル11に近接して長さ50mm,
巾10mm、厚さ5mm程度の直方体状の超磁歪素子1
a,1bを収容した保護ケース(ここでは記載省略)を
各接続部の前後でケーブルで近接して設置する。
【0032】そして、各超磁歪素子1a,1bの表面に
歪ゲージ31を貼り、その出力を増幅器32で増幅して
検出器33に多芯ケーブル34で常時伝送する。なお、
前記したように、超磁歪素子1a,1bの取り付け方向
を磁界と平行に配置した方がその変形量は大きくなる
が、超磁歪合金を磁界に直交させて配置しても、高い感
度を要求されない場合には充分実用可能である。ケーブ
ルが正常に送電されていれば小さな交番歪が発生してい
るだけであるが地絡事故発生と同時に極めて大きな地絡
電流が金属シースにも流れ、これに追随して超磁歪素子
1a,1bに大きな歪変化が現れる。
【0033】この歪み変化は超磁歪素子1a,1bに貼
り付けた歪ゲージ31により検出され、歪みゲージ31
の出力は増幅器32で増幅される。増幅器32の出力は
多芯ケーブル34を介して検出器33に伝送され、検出
器33により歪み変化の発生した箇所を検出することに
より、上記したように地絡事故の発生点を検出すること
ができる。なお、上記図9では、電力ケーブル11に超
磁歪素子1aを取り付けた例を示したが、超磁歪素子1
aを、例えば架空送電線路の架空地線の近傍や送電鉄塔
に取り付け雷電流を検出するなど、その他の異常電流の
検出に適用することができる。
【0034】上記した抵抗線歪ゲージを使用する方法は
最も一般的であるが各測定点近傍に歪出力を増幅するた
めのアンプとアンプ用電源を要することが大きな欠点と
なる。そこで超磁歪素子の歪発生方向に沿って光ファイ
バ線を接着等により固着させて超磁歪素子と同等の歪変
化が光ファイバに発生するようにし、これを常時監視す
る方法が考えられる。光ファイバに発生する歪について
は既に公知のブリルアン(Brillouin )散乱を応用した
計測方法が使用出来る。2つのレーザからの光ビームを
ファイバの両端から送り込むと”Brillouin 周波数シフ
ト”と称する2つのビームの周波数の差を調整すること
により得られるビームの増幅作用を利用するもので、増
幅されたビームのパワーを測定することにより歪変化を
求めることが出来る。Brillouin 散乱を利用した歪検知
システムでは1本の光ファイバで長距離にわたって全線
の歪変化を測定出来、各測定ポイント毎に電源を必要と
することもない。
【0035】次に上記Brillouin 散乱を利用した歪検知
システムの実施例について説明する。図10は上記Bril
louin 散乱を利用した、超磁歪素子と光ファイバを用い
た事故点検知システムの構成例を示す図である。同図に
おいて、11は電力ケーブルであり、電力ケーブル11
に近接してその軸線方向と直交方向に直方体の超磁歪素
子1aを設置し、超磁歪素子1aにセンシング用ファイ
バ46(以下センサファイバと言う)を接着する。45
は伝送用ファイバであり、伝送用ファイバ45はセンシ
ング用ファイバ46と同一品でもよいが、長距離線路の
場合には伝送ロスの少ないファイバを用い、センサファ
イバ46と各測定点で融着する方法が有効である。
【0036】41はレーザ光源であり、単一単宇のレー
ザ光源41から伝送用ファイバ45に連続的に光が送り
こまれる。レーザ光源41から送り込まれた光は、第1
の光ファイバ方向性結合器42によりパワーが2つに分
割され、一方はBrillouin 散乱ジェネレータ43に、他
方は光スイッチ47に送られる。Brillouin 散乱ジェネ
レータ43はレーザ光源41によって生成される光と異
なる周波数で反対方向(同図の矢印の方向)に進む光を
作り出す。この逆方向の光ビームはセンサファイバ46
に対する信号ビーム44となる。
【0037】一方、光スイッチ47はセンサファイバ4
6の反対側の終端に入力されるパルス状のポンプビーム
49を作りだす。上記信号ビーム44は上記ポンプビー
ム49との相互作用によって増幅され、増幅された信号
ビーム44は第2の光ファイバ方向性結合器48によっ
て分岐され、信号ビームを測定するフォトディテクタ3
0に送られ、ここで超磁歪素子1aに発生した歪み変化
量を検知する。
【0038】上記センサファイバ46を貼り付けた超磁
歪素子1aを前記図7に示したようにケーブル線路に取
り付け、各センサファイバ46に伝送用ファイバ45を
介して信号ビーム44とポンプビーム49を与えること
により、前記したようにして電力ケーブル線路上で歪み
変化が発生した箇所を検出することができ、事故点を検
知することができる。本実施例によれば、前記図9に示
したように増幅器を使用することなく超磁歪素子に発生
する歪み変化を検知することができるので、各測定ポイ
ント毎に電源を設ける必要がない。なお、上記した超高
圧電力ケーブルの地絡点検出等に前記図1、図5に示し
た電流検出器を用いてもよい。これにより、検出感度を
一層向上することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を得ることができる。 (1)電流により生ずる磁界中に超磁歪合金製センサを
配置し、超磁歪合金製センサを円弧状に湾曲した板状体
とし、板状体の両端部を拘束体により伸縮を抑制するよ
うにしたので、電流が比較的小さいときでも、超磁歪合
金に発生する歪みを大きくすることができ、電線路の正
確な事故点検知、各種電力機器の事故電流、過電流の検
出等に役立てることができる。 (2)超磁歪合金製センサ固定用のアダプタと、円弧状
に湾曲した板状体の円弧頂部に歪みゲージを取り付けた
超磁歪合金製センサとから電流検出器を構成し、超磁歪
合金製センサの両端部を上記アダプタに設けられた拘束
体に係合させて取り付けることにより、本発明の電流検
出器を各種電力機器に容易に取り付けることが可能とな
る。
【0040】(3)歪検知センサを固着した超磁歪素子
を異常電流通路に近接させて設置して異常電流通路に流
れる異常電流を検知するようにしたので、センサ部を外
部から容易に取り付けることができる。このため、布設
後のケーブル等への取り付けも簡単に行うことができ
る。 (4)歪み検知センサを、超磁歪素子に固着された光フ
ァイバと、該光ファイバに伝達される超磁歪素子の歪み
を検出する手段から構成したので、光ファイバをケーブ
ル等に沿って布設するだけで地絡事故を検出することが
でき、各センサ部に電源や増幅器を設ける必要がない。 (5)電力ケーブルに沿って複数の超磁歪素子を設置
し、上記複数の超磁歪素子に固着され歪み検知センサの
出力を事故点検出手段に伝送し、電力ケーブルで発生し
た事故点を標定することにより、簡単なシステムにより
地絡事故点を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す図である。
【図2】円弧状に形成された超磁歪合金の変形を説明す
る図である。
【図3】図2における内部角と歪増幅率の関係を示す図
である。
【図4】磁界方向と超磁歪合金板に発生する歪みの関係
を示す図である。
【図5】歪検出素子として光ファイバ歪検知素子を使用
した実施例を示す図である。
【図6】ファイバブラッググレーティングを説明する図
である。
【図7】3相ケーブル線路におけるセンサの取り付け位
置の一例を示す図である。
【図8】地絡電流が流れたときに超磁歪素子に現れる歪
変化を示す図である。
【図9】歪ゲージを用いた事故点検知システムの一例を
示す図である。
【図10】Brillouin 散乱を利用した事故点検知システ
ムの構成例を示す図である。
【図11】地絡事故時に電力ケーブル線路に流れる電流
を示す図である。
【図12】ケーブルに電流が流れるときに発生する磁界
を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1g” 超磁歪素子 2 導体 3 金属シース 4 NJ外部銅管 5 接地線 6 IJ外部銅管 7 IJ絶縁筒 11 電力ケーブル 12 超磁歪合金板固定用アダプタ 13 超磁歪合金板 14 固定用ボルト 15 歪みゲージ 16 リード線 17 歪み測定器 21 ファイバブラッググレーティング素子 22 光分岐器 23 光スペクトルアナライザ 24 光源 25 光ファイバ 31 歪みゲージ 32 増幅器 33 検出装置 34 多芯ケーブル 41 レーザ光源 42,48 光ファイバ方向性結合器 43 Brillouin 散乱ジェネレータ 44 信号ビーム 45 伝送用光ファイバ 46 センサファイバ 47 光スイッチ 49 ポンプビーム 50 フォトディテクタ P 事故発生点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01R 33/02 G01R 15/02 Z (56)参考文献 特開 平1−272744(JP,A) 特開 昭52−54466(JP,A) 特開 昭64−61672(JP,A) 特開 昭63−95363(JP,A) 特開 昭58−132670(JP,A) 特開 昭50−130382(JP,A) 実開 平3−104716(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 5/00 G01R 15/00 - 19/32 G01R 31/02 - 31/11 G01R 33/00 - 33/64

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流により生ずる磁界中に配置され、該
    磁界により生ずる磁歪を検出することにより上記電流を
    検出する超磁歪合金を備えた電流検出器であって、 上記超磁歪合金は円弧状に湾曲した板状体であり、板状
    体の両端部が拘束体により伸縮を抑制されていることを
    特徴とする電流検出器。
  2. 【請求項2】 円弧状に湾曲し、円弧頂部に歪センサが
    取り付けられた超磁歪合金製センサと、 上記超磁歪合金製センサ両端部を拘束する拘束体を備え
    た超磁歪合金製センサ固定用のアダプタとから構成さ
    れ、 上記超磁歪合金製センサを電流により生ずる磁界中に配
    置し、その両端部を上記アダプタに設けられた拘束体に
    係合させたことを特徴とする電流検出器。
  3. 【請求項3】 円弧頂部の表面にファイバブラッググレ
    ーチングタイプの光ファイバセンサが固着され、該光フ
    ァイバセンサにより歪み計測をすることを特徴とする請
    求項2の電流検出器。
  4. 【請求項4】 異常電流通路を流れる電流により生ずる
    磁界中に、円弧状に湾曲した板状体で構成され、該板状
    体の両端部が拘束体により伸縮を抑制された超磁歪合金
    からなる超磁歪素子を配置し、 該超磁歪素子に歪検知センサを固着し、上記異常電流通
    路に流れる異常電流を検出することを特徴とする異常電
    流検出器。
  5. 【請求項5】 上記歪み検知センサが、超磁歪素子に固
    着された光ファイバと、該光ファイバに伝達される超磁
    歪素子の歪みを検出する手段から構成されていることを
    特徴とする請求項4の異常電流検出器。
  6. 【請求項6】 電力ケーブルに沿って請求項4または請
    求項5の異常電流検出器を設置し、 上記異常電流検出器の歪み検知センサの出力を事故点検
    出手段に伝送し、電力ケーブルで発生した事故点を標定
    することを特徴とする電力ケーブル線路。
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