JP3456927B2 - グレーティング並びにグレーティング形成方法及び装置 - Google Patents

グレーティング並びにグレーティング形成方法及び装置

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JP3456927B2 JP22427299A JP22427299A JP3456927B2 JP 3456927 B2 JP3456927 B2 JP 3456927B2 JP 22427299 A JP22427299 A JP 22427299A JP 22427299 A JP22427299 A JP 22427299A JP 3456927 B2 JP3456927 B2 JP 3456927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グレーティング並
びに当該グレーティングを形成するグレーティング形成
方法及び装置の技術分野に属し、より詳細には、光導波
路の中心にあるコア部内に形成されるグレーティング並
びに当該グレーティングを当該コア部内に形成するグレ
ーティング形成方法及び装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光導波路(いわゆる光ファイバ
を含む。以下、同様)内のコア部に形成されるグレーテ
ィングとしては、いわゆるブラッググレーティングとい
わゆる長周期グレーティングとがある。
【0003】以下、これらのグレーティングについて概
要を説明すると、先ず、上記ブラッググレーティング
は、当該光導波路を用いた光通信に用いられる光の波長
と同程度の格子周期を有し、その格子周期に対しブラッ
グ条件を満たす特定の波長の光のみを反射するミラーと
して機能する。
【0004】そして、当該ミラーにより反射された光は
グレーティング部より光の進行方向前方へは伝搬されな
いため、これにより、当該ブラッググレーティングを当
該特定波長の光のみを遮蔽する光フィルタとして使用す
ることができる。
【0005】また、当該グレーティングを含む光導波路
の部分が熱や外部振動により伸縮すると、その格子周期
も同時に伸縮するため、当該グレーティングにおいてブ
ラッグ条件を満たす波長の光のみの当該波長が変化す
る。従って、この変化を検出することにより当該ブラッ
ググレーティングを温度センサ又は振動センサとして用
いることも可能である。
【0006】一方、他のグレーティングである長周期グ
レーティングは、上記ブラッググレーティングとは異な
り、光導波路を用いた光通信に用いられる光の波長より
もはるかに長い格子周期を有するため当該グレーティン
グにより特定の二つの光の伝搬モードの結合が生じるこ
ととなる。よって、当該長周期グレーティングはいわゆ
るモードカプラとして用いられる。
【0007】更に、当該長周期グレーティングにより特
定の波長の光の伝搬モードといわゆるクラッドモード
(すなわち、光導波路の外部へ光が放出されるモード)
とを結合させた場合、当該グレーティングは当該特定の
波長の光を光導波路の外部に放射する光フィルタとして
用いられる。
【0008】更にまた、当該長周期グレーティングは、
上述したブラッググレーティングの場合と同様の仕組み
により温度センサ又は振動センサとして用いることも可
能である。
【0009】そして、これらのグレーティングを当該コ
ア部内に形成する際には、従来は、当該コア部にレーザ
光を照射し、当該照射により生じるコア部の屈折率変化
を用いて当該グレーティングを形成していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のレーザ光照射により屈折率変化部を形成し、こ
の屈折率変化部によりグレーティングを構成する方法に
よると、レーザ光を照射しても屈折率変化を生じない材
質により形成されたコア部を有する光ファイバにはグレ
ーティングを形成することができないという問題点を生
じる。
【0011】なお、光ファイバに用いられる材質には元
々光に対する反応性が低いものが多いので、上記問題点
はより深刻な問題点となる。
【0012】一方、レーザ光に対して反応性の高い材質
により形成されたコア部を有する光ファイバに対して従
来のレーザ光照射によりグレーティングを形成する場合
でも、実用的レベルまでレーザ光に対する感度を上げる
ためには、当該光ファイバに対して、例えば、常温高圧
で10日から2週間程度の水素処理が必要であり、グレ
ーティングの形成工程が複雑且つコスト高になるという
問題点があった。
【0013】更に、従来の形成方法では、コア部の材質
のレーザ光に対する感度が低いため、形成された屈折率
変化部における実際の屈折率の変化も小さなものとな
り、効率のよいグレーティングを得ることが困難である
という問題点もあった。
【0014】更にまた、当該レーザ光に対する感度の低
さ故に、レーザ光を照射する場合にその集光性及び照射
パワーを高く維持する必要があり、従来の方法は、グレ
ーティングの大量生産には不向きであるという問題点も
あった。
【0015】また、従来の方法では、レーザ光照射によ
りコア部内に点欠陥を多数形成することにより屈折率の
変化を発生させていたので、グレーティングとしての寿
命が短いという問題点もあった。
【0016】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、光ファイバを含む光導
波路のコア部内に形成された高効率且つ長寿命なグレー
ティングを得ると共に、当該グレーティングを簡易且つ
効率的に形成することが可能なグレーティング形成方法
及び装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明のグレーティングは、シリ
カ系のガラス材料により形成された光導波路のコア部内
に形成されたグレーティングであって、加速された水素
イオン又はヘリウムイオンのいずれか一方を前記コア部
内に注入することにより生じる前記ガラス材料の高密度
化により当該コア部内に形成された複数の屈折率変化部
により構成されている。
【0018】よって、コア部内にイオンが注入されるこ
とにより生じるガラス材料の高密度化により形成された
複数の屈折率変化部によりグレーティングが構成されて
いるので、当該屈折率変化部における屈折率の変化率を
高くすることができ、当該屈折率変化部における光反射
効率又はモード間の結合効率を向上させることによりグ
レーティングとしての効率を向上させることができる。
【0019】また、水素イオン又はヘリウムイオンのい
ずれか一方の注入により生じるガラス材料の高密度化
より生起する屈折率変化は、レーザ光により誘起された
点欠陥に比して熱に対して安定であるため、グレーティ
ングの長寿命化及び高耐熱化を図ることができる。
に、注入されるイオンとして水素イオンを用いる場合に
は、イオン注入によるガラス材料の高密度化によりコア
部内に屈折率変化部を形成する際、ガラス材料などで形
成されたクラッドが光導波路に存在する場合には、イオ
ンがそのクラッドを通過しコア部に到達する必要がある
ところ、水素イオンは、イオン注入時の物質内への進入
深さが、同一加速エネルギー下においては全てのイオン
の中で最も大きいため、低い加速エネルギーでコア部に
到達させることができ、効率的にグレーティングを形成
することができる。 更にまた、注入されるイオンとして
ヘリウムイオンを用いる場合には、水素イオンの次に物
質への進入深さが大きいヘリウムイオンを用いるので、
低い加速エネルギーでコア部にイオンを到達させること
ができ、効率的にグレーティングを形成することができ
る。 また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも約4倍重
く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率の変化量
も水素イオンに比して約4倍大きいので、少ない注入量
でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部を得ること
ができ、より効率的にグレーティングを形成することが
できる。 更に、反応性が極めて低いヘリウムイオンを用
いるので、コア部に劣化を生じさせることなく屈折率変
化部を形成することができる。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載のグレーティングにおい
て、複数の前記屈折率変化部は、前記光導波路の中心軸
方向に当該グレーティングが有すべき特性に対応する数
及び間隔で形成されている。
【0021】よって、高効率のグレーティングを簡易な
構成で実現することができる。
【0022】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載のグレーティング
において、各前記屈折率変化部は、前記コア部における
前記光導波路の中心軸に垂直な面内に形成されている。
【0023】よって、高効率のグレーティングをより簡
易な構成で実現することができる。
【0024】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
グレーティングにおいて、当該グレーティングがブラッ
ググレーティングであるように構成される。
【0025】よって、ブラッググレーティングとしての
効率を向上させることができる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
グレーティングにおいて、当該グレーティングが長周期
グレーティングであるように構成される。
【0027】よって、長周期グレーティングとしての効
率を向上させることができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、シリカ系のガラス材料により形成された
光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレー
ティング形成方法において、水素イオン又はヘリウム
オンのいずれか一方を加速する加速工程と、前記加速さ
れた一方を、形成する前記グレーティングに対応した形
状を有するマスクを通過させる通過工程と、前記マスク
を通過した前記一方を前記コア部に注入することにより
生じる前記ガラス材料の高密度化により、当該コア部内
に前記グレーティングを構成すべき屈折率変化部を複数
形成する注入工程と、を備える。
【0029】よって、加速した水素イオン又はヘリウム
イオンのいずれか一方をコア部に注入することにより生
じるガラス材料の高密度化により形成される複数の屈折
率変化部をもってグレーティングを形成するので、レー
ザ光に対する反応性が低いか又は当該反応性がないコア
部を有する光導波路内であっても効率的にグレーティン
グを形成することができる。
【0030】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によるガラス材料の高密度化によりコア部内に屈折率変
化部を形成する際、ガラス材料などで形成されたクラッ
ドが光導波路に存在する場合には、イオンがそのクラッ
ドを通過しコア部に到達する必要があるところ、水素イ
オンは、イオン注入時の物質内への進入深さが、同一加
速エネルギー下においては全てのイオンの中で最も大き
いため、低い加速エネルギーでコア部に到達させること
ができ、効率的にグレーティングを形成することができ
る。 更にまた、注入されるイオンとしてヘリウムイオン
を用いる場合には、水素イオンの次に物質への進入深さ
が大きいヘリウムイオンを用いるので、低い加速エネル
ギーでコア部にイオンを到達させることができ、効率的
にグレーティングを形成することができる。 また、ヘリ
ウムイオンは水素イオンよりも約4倍重く、そのためイ
オン注入時に誘起させる屈折率の変化量も水素イオンに
比して約4倍大きいので、少ない注入量でも必要な屈折
率変化を有する屈折率変化部を得ることができ、より効
率的にグレーティングを形成することができる。 更に、
反応性が極めて低いヘリウムイオンを用いるので、コア
部に劣化を生じさせることなく屈折率変化部を形成する
ことができる。
【0031】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、シリカ系のガラス材料により形成された
光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレー
ティング形成方法において、水素イオン又はヘリウム
オンのいずれか一方を加速する加速工程と、前記加速さ
れた一方により形成されるイオンビームのビーム径を、
前記グレーティングを構成すべき屈折率変化部の前記光
導波路の中心軸方向の長さ以下のビーム径に収束させる
収束工程と、前記中心軸方向に照射位置を移動しつつ前
記収束されたイオンビームを前記コア部に対して断続的
に照射して前記イオンを当該コア部内に注入することに
より生じる前記ガラス材料の高密度化により、当該コア
部内に前記屈折率変化部を複数形成する注入工程と、を
備える。
【0032】よって、加速した水素イオン又はヘリウム
イオンのいずれか一方をコア部に注入することにより生
じるガラス材料の高密度化により形成される複数の屈折
率変化部をもってグレーティングを形成するので、レー
ザ光に対する反応性が低いか又は当該反応性がないコア
部を有する光導波路内であっても効率的にグレーティン
グを形成することができる。
【0033】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によるガラス材料の高密度化によりコア部内に屈折率変
化部を形成する際、ガラス材料などで形成されたクラッ
ドが光導波路に存在する場合には、イオンがそのクラッ
ドを通過しコア部に到達する必要があるところ、水素イ
オンは、イオン注入時の物質内への進入深さが、同一加
速エネルギー下においては全てのイオンの中で最も大き
いため、低い加速エネルギーでコア部に到達させること
ができ、効率的にグレーティングを形成することができ
る。 更にまた、注入されるイオンとしてヘリウムイオン
を用いる場合には、水素イオンの次に物質への進入深さ
が大きいヘリウムイオンを用いるので、低い加速エネル
ギーでコア部にイオンを到達させることができ、効率的
にグレーティングを形成することができる。 また、ヘリ
ウムイオンは水素イオンよりも約4倍重く、そのためイ
オン注入時に誘起させる屈折率の変化量も水素イオンに
比して約4倍大きいので、少ない注入量でも必要な屈折
率変化を有する屈折率変化部を得ることができ、より効
率的にグレーティングを形成することができる。 更に、
反応性が極めて低いヘリウムイオンを用いるので、コア
部に劣化を生じさせることなく屈折率変化部を形成する
ことができる。
【0034】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項6又は7に記載のグレーティング
形成方法において、前記注入工程では、前記光導波路の
中心軸方向に前記グレーティングが有すべき特性に対応
する数及び間隔で前記屈折率変化部を形成するように前
記イオンを注入するように構成される。
【0035】よって、高効率のグレーティングを簡易な
構成で形成することができる。
【0036】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項6から8のいずれか一項に記載の
グレーティング形成方法において、前記注入工程では、
前記コア部における前記光導波路の中心軸に垂直な面内
に各前記屈折率変化部を形成するように前記イオンを注
入するように構成される。
【0037】よって、高効率のグレーティングをより簡
易な構成で形成することができる。
【0038】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項6から9のいずれか一項に記載
のグレーティング形成方法において、形成される前記グ
レーティングがブラッググレーティングであるように構
成される。
【0039】よって、いずれの材料のコア部であって
も、高効率なブラッググレーティングをその中に形成す
ることができる。
【0040】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項6から9のいずれか一項に記載
のグレーティング形成方法において、形成される前記グ
レーティングが長周期グレーティングであるように構成
される。
【0041】よって、いずれの材料のコア部であって
も、高効率な長周期グレーティングをその中に形成する
ことができる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】上記の課題を解決するために、請求項1
に記載の発明は、シリカ系のガラス材料により形成され
光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレ
ーティング形成装置において、水素イオン又はヘリウム
イオンのいずれか一方を加速する加速電極等の加速手段
と、前記加速された一方を、形成する前記グレーティン
グに対応した形状を有するマスクを通過させる走査手段
等の通過手段と、前記マスクを通過した前記一方を前記
コア部に注入することにより生じる前記ガラス材料の高
密度化により、当該コア部内に前記グレーティングを構
成すべき屈折率変化部を複数形成するマスク等の注入手
段と、を備える。
【0049】よって、加速した水素イオン又はヘリウム
イオンのいずれか一方をコア部に注入することにより生
じるガラス材料の高密度化により形成される複数の屈折
率変化部をもってグレーティングを形成するので、レー
ザ光に対する反応性が低いか又は当該反応性がないコア
部を有する光導波路内であっても効率的にグレーティン
グを形成することができる。
【0050】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によるガラス材料の高密度化によりコア部内に屈折率変
化部を形成する際、ガラス材料などで形成されたクラッ
ドが光導波路に存在する場合には、イオンがそのクラッ
ドを通過しコア部に到達する必要があるところ、水素イ
オンは、イオン注入時の物質内への進入深さが、同一加
速エネルギー下においては全てのイオンの中で最も大き
いため、低い加速エネルギーでコア部に到達させること
ができ、効率的にグレーティングを形成することができ
る。 更にまた、注入されるイオンとしてヘリウムイオン
を用いる場合には、水素イオンの次に物質への進入深さ
が大きいヘリウムイオンを用いるので、低い加速エネル
ギーでコア部にイオンを到達させることができ、効率的
にグレーティングを形成することができる。 また、ヘリ
ウムイオンは水素イオンよりも約4倍重く、そのためイ
オン注入時に誘起させる屈折率の変化量も水素イオンに
比して約4倍大きいので、少ない注入量でも必要な屈折
率変化を有する屈折率変化部を得ることができ、より効
率的にグレーティングを形成することができる。 更に、
反応性が極めて低いヘリウムイオンを用いるので、コア
部に劣化を生じさせることなく屈折率変化部を形成する
ことができる。
【0051】上記の課題を解決するために、請求項1
に記載の発明は、シリカ系のガラス材料により形成され
光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレ
ーティング形成装置において、水素イオン又はヘリウム
イオンのいずれか一方を加速する加速電極等の加速手段
と、前記加速された一方により形成されるイオンビーム
のビーム径を、前記グレーティングを構成すべき屈折率
変化部の前記光導波路の中心軸方向の長さ以下のビーム
径に収束させる四重極レンズ等の収束手段と、前記中心
軸方向に照射位置を移動しつつ前記収束されたイオンビ
ームを前記コア部に対して断続的に照射して前記イオン
を当該コア部内に注入することにより生じる前記ガラス
材料の高密度化により、当該コア部内に前記屈折率変化
部を複数形成する走査電極等の注入手段と、を備える。
【0052】よって、加速した水素イオン又はヘリウム
イオンのいずれか一方をコア部に注入することにより生
じるガラス材料の高密度化により形成される複数の屈折
率変化部をもってグレーティングを形成するので、レー
ザ光に対する反応性が低いか又は当該反応性がないコア
部を有する光導波路内であっても効率的にグレーティン
グを形成することができる。
【0053】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によるガラス材料の高密度化によりコア部内に屈折率変
化部を形成する際、ガラス材料などで形成されたクラッ
ドが光導波路に存在する場合には、イオンがそのクラッ
ドを通過しコア部に到達する必要があるところ、水素イ
オンは、イオン注入時の物質内への進入深さが、同一加
速エネルギー下においては全てのイオンの中で最も大き
いため、低い加速エネルギーでコア部に到達させること
ができ、効率的にグレーティングを形成することができ
る。 更にまた、注入されるイオンとしてヘリウムイオン
を用いる場合には、水素イオンの次に物質への進入深さ
が大きいヘリウムイオンを用いるので、低い加速エネル
ギーでコア部にイオンを到達させることができ、効率的
にグレーティングを形成することができる。 また、ヘリ
ウムイオンは水素イオンよりも約4倍重く、そのためイ
オン注入時に誘起させる屈折率の変化量も水素イオンに
比して約4倍大きいので、少ない注入量でも必要な屈折
率変化を有する屈折率変化部を得ることができ、より効
率的にグレーティングを形成することができる。 更に、
反応性が極めて低いヘリウムイオンを用いるので、コア
部に劣化を生じさせることなく屈折率変化部を形成する
ことができる。
【0054】上記の課題を解決するために、請求項1
に記載の発明は、請求項1又は1に記載のグレーテ
ィング形成装置において、前記注入手段は、前記光導波
路の中心軸方向に前記グレーティングが有すべき特性に
対応する数及び間隔で前記屈折率変化部を形成するよう
に前記イオンを注入するように構成される。
【0055】よって、高効率のグレーティングを簡易な
構成で形成することができる。
【0056】上記の課題を解決するために、請求項1
に記載の発明は、請求項1から1のいずれか一項に
記載のグレーティング形成装置において、前記注入手段
は、前記コア部における前記光導波路の中心軸に垂直な
面内に各前記屈折率変化部を形成するように前記イオン
を注入するように構成される。
【0057】よって、高効率のグレーティングをより簡
易な構成で形成することができる。
【0058】上記の課題を解決するために、請求項1
に記載の発明は、請求項1から1のいずれか一項に
記載のグレーティング形成装置において、形成される前
記グレーティングがブラッググレーティングであるよう
に構成される。
【0059】よって、いずれの材料のコア部であって
も、高効率なブラッググレーティングをその中に形成す
ることができる。
【0060】上記の課題を解決するために、請求項1
に記載の発明は、請求項1から1のいずれか一項に
記載のグレーティング形成装置において、形成される前
記グレーティングが長周期グレーティングであるように
構成される。
【0061】よって、いずれの材料のコア部であって
も、高効率な長周期グレーティングをその中に形成する
ことができる。
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0069】(I)第1実施形態 始めに、本発明に係る第1実施形態について、図1乃至
図3を用いて説明する。なお、以下に説明する第1実施
形態は、光ファイバ内のコア部に上述したようなグレー
ティングを形成する場合について説明するものである。
【0070】先ず、図1を用いて第1実施形態に係るグ
レーティングの構成について説明する。なお、図1
(a)は当該グレーティングが形成されている光ファイ
バ全体の構成を示す斜視図であり、(b)は(a)図の
A−A’縦断面図であり、(c)は(b)図のB−B’
断面図であり、(d)は(b)図のC−C’断面図であ
る。
【0071】図1(a)に示すように、光ファイバ1
は、光ファイバ1の中心軸をその中心軸とする円柱形状
を有して光を実際に伝送するコア部3と、当該コア部3
との屈折率の相異を利用して当該光をコア部3内に閉じ
込めて伝送させる円筒形状を有するクラッド部2と、に
より構成されている。
【0072】このとき、当該コア部3及びクラッド部2
の材質としては、例えば、相互に屈折率の異なるシリカ
ガラス(SiO2)等が用いられる。
【0073】そして、本発明に係るグレーティングG
は、コア部3の中心軸に垂直な面内に形成された複数の
屈折率変化部4により構成されている。
【0074】このとき、当該各屈折率変化部4は、後述
するように、光ファイバ1の中心軸に垂直な方向でイオ
ンを注入し、当該注入したイオンをコア部3内で停止さ
せることにより当該コア部3内に形成されるものであ
る。
【0075】次に、グレーティングGを含む光ファイバ
1の断面構成について、図1(b)乃至(d)を用いて
説明する。
【0076】図1(b)及び(c)に示すように、グレ
ーティングGを構成する複数の屈折率変化部4は、夫々
に対応する位置のコア部3内に、光ファイバ1の中心軸
方向の長さが、作成されるべきグレーティングGの周期
の半分程度の長さとなるように形成されるものである。
【0077】なお、図1(d)に示すように、隣り合う
屈折率変化部4の間の領域は、元のコア部3のまま保た
れている。
【0078】ここで、隣り合う屈折率変化部4間の中心
軸方向の距離、すなわち、グレーティングGの周期と屈
折率変化部4の総数(換言すれば、グレーティングの長
さ)は、グレーティングGとして備えるべき光学特性に
基づいて設定される。
【0079】すなわち、上述したブラッググレーティン
グとしてグレーティングGを構成する場合には、グレー
ティングの周期は光ファイバ1を用いた光通信に用いら
れる光の波長と同程度の距離(具体的には、1μm程
度)となるし、一方で、上述した長周期グレーティング
としてグレーティングGを構成する場合には、当該グレ
ーティングの周期は当該光の波長よりもはるかに長い、
例えば、100μm乃至1mmとされる。
【0080】更に、グレーティングGの長さは、グレー
ティングGの使用目的(具体的には、例えば、光反射効
率やフィルタとして除去する光の周波数帯の幅等)に依
存して決定されるものである。
【0081】次に、光ファイバ1内にグレーティングG
を形成するグレーティング形成装置としてのイオン注入
装置の第1実施形態について、図2及び図3を用いて説
明する。なお、以下に示すイオン注入装置の第1実施形
態は、ヘリウムイオン(He2+)をコア部3に注入するこ
とにより各屈折率変化部4を形成するイオン注入装置に
ついて説明するものである。
【0082】先ず、第1実施形態に係るイオン注入装置
の全体構成及び動作について、図2を用いて説明する。
なお、図2は第1実施形態に係るイオン注入装置の概要
構成を示すブロック図である。
【0083】図2に示すように、第1実施形態に係るイ
オン注入装置Sは、イオン源10と、引出電極11と、
質量分析器12と、加速手段としての加速電極13と、
収束手段としての四重極レンズ14と、通過手段及び注
入手段としての走査電極15と、注入手段としてのマス
ク16と、により構成されている。
【0084】次に、動作を説明する。
【0085】先ず、イオン源10は、不純物元素を含む
ガス又は固体から蒸発させた不純物蒸気をイオン化する
ことにより、コア部3内に注入して屈折率変化部4を形
成するためのイオンを発生する。
【0086】そして、引出電極11は、予め設定された
20乃至40kボルト程度の負電圧が印加されることに
より、発生したイオンをイオン源10から取り出し、イ
オンビームIBを形成する。
【0087】次に、質量分析器12は、引出電極11に
より取り出されたイオンビームIBに含まれるイオンの
うち必要なイオン(実施形態の場合には、ヘリウムイオ
ン)を取り出す。
【0088】その後、ヘリウムイオンを含むイオンビー
ムIBは、加速電極13によって加速される。このと
き、当該加速のために加速電極13に印加される加速電
圧により水素イオンに印加される加速エネルギーは、具
体的には数Mエレクトロンボルト程度である。
【0089】そして、加速されたイオンビームIBは四
重極レンズ14によりコア部3付近に収束するように偏
向され、更に走査電極15により必要な方向に偏向走査
された後、マスク16を介して光ファイバ1内のクラッ
ド部2を通過してコア部3内に注入される。
【0090】なお、上述した各注入工程のうち、加速工
程及び走査工程は原則として真空中で実施される。
【0091】ここで、第1実施形態の場合、注入工程は
光ファイバ1を同一真空中に固定して行うが、走査され
たイオンビームIBを空気中に取り出し、これを当該空
気中に固定されている光ファイバ1に照射することも可
能である。
【0092】また、イオンの注入によりコア部3内に屈
折率変化部4が形成されるのは、イオン注入により当該
イオンが注入され停止したコア部3の部分(SiO2)が主
として高密度化し、この高密度化により当該部分で屈折
率の上昇が発生することによるものと考えられる。
【0093】次に、マスク16の形状と形成される屈折
率変化部4との関係について、図3を用いて説明する。
【0094】図3に示すように、イオンビームIBの進
路上に配置されるマスク16には、コア部3内に形成す
べき屈折率変化部4の数及び間隔に対応した形状及び数
を有するスリット16aが形成されている。
【0095】そして、この各スリット16aを通過した
イオンビームIB’がコア部3内に注入されることによ
り、当該注入された位置のコア部3が上述したように高
密度化し、所望の数及び間隔を有する屈折率変化部4が
形成される。
【0096】ここで、ヘリウムイオンの光ファイバ1内
の到達距離と加速電極15に印加される加速電圧により
ヘリウムイオンに印加される加速エネルギーとの関係に
ついては、例えば、ヘリウムイオンをシリカガラス系の
光ファイバ1内において20μmの距離だけ進行させる
ためには、約5Mエレクトロンボルトの加速エネルギー
が必要であることが実験により確認されている。但し、
この進行距離は、当該シリカガラスの密度により1乃至
2割程度変化するものである。
【0097】従って、クラッド部2の厚さが20μm程
度の光ファイバ1であれば、加速エネルギー約5Mエレ
クトロンボルトで加速されたヘリウムイオンを注入する
ことによりコア部3内に屈折率変化部4を形成すること
ができることとなる。
【0098】なお、実際の光ファイバ1においては、イ
オン注入によりグレーティングGを形成した後に熱処理
することで、イオン注入により乱された原始配列を元の
通り整列させることができ、光ファイバ1としての伝送
効率の向上に有効となる。
【0099】以上説明したように、第1実施形態のイオ
ン注入装置Sにより形成されたグレーティングGでは、
コア部3内にイオンが注入されて形成された複数の屈折
率変化部4によりグレーティングGが構成されているの
で、当該屈折率変化部4における屈折率の変化率を高く
することができ、当該屈折率変化部4における光反射効
率又はモード間の結合効率を向上させることによりグレ
ーティングGとしての効率を向上させることができる。
【0100】また、この方法により形成されたグレーテ
ィングGでは、従来のレーザ光照射により形成されたグ
レーティングに比して長寿命化及び高耐熱化が図られて
いることが実験的に確認されている。このことは、コア
部3へのイオン注入により生起する屈折率変化は、主に
光ファイバ1の材料がイオン注入により高密度化するこ
とに起因しており、この誘起密度変化は従来のレーザ光
照射により誘起された点欠陥に比して熱に対して安定で
あるため、グレーティングGとしての長寿命化及び高耐
熱化が図られたものと考えられる。
【0101】更に、複数の屈折率変化部Gが光ファイバ
1の中心軸方向に当該グレーティングGが有すべき特性
に対応する数及び間隔で形成されているので、高効率の
グレーティングGを簡易な構成で実現することができ
る。
【0102】更にまた、各屈折率変化部Gがコア部3に
おける光ファイバ1の中心軸に垂直な面内に形成されて
いるので、高効率のグレーティングGをより簡易な構成
で実現することができる。
【0103】また、当該グレーティングGをブラッググ
レーティングとした構成した場合には、ブラッググレー
ティングとしての効率を向上させることができ、一方、
当該グレーティングGを長周期グレーティングとして構
成した場合には、長周期グレーティングとしての効率を
向上させることができる。
【0104】更に、上述したイオン注入装置Sによれ
ば、加速したヘリウムイオンをコア部3に注入すること
により形成される複数の屈折率変化部4をもってグレー
ティングGを形成するので、レーザ光に対する反応性が
低いか又は当該反応性がないコア部を有する光ファイバ
1内であっても効率的にグレーティングGを形成するこ
とができ、更に一つのグレーティングGの製作時間を短
縮して大量生産を可能とすることもできる。
【0105】また、光ファイバ1の中心軸方向にグレー
ティングが有すべき特性に対応する数及び間隔で屈折率
変化部4を形成するようにヘリウムイオンを注入するの
で、高効率のグレーティングGを簡易な構成で形成する
ことができる。
【0106】更にまた、コア部3における光ファイバ1
の中心軸に垂直な面内に各屈折率変化部4を形成するよ
うにヘリウムイオンを注入するので、高効率のグレーテ
ィングGをより簡易な構成で形成することができる。
【0107】また、グレーティングGをブラッググレー
ティングとして形成した場合には、いずれの材料のコア
部3であっても高効率なブラッググレーティングをその
中に形成することができ、一方、グレーティングGを長
周期グレーティングとして形成した場合には、いずれの
材料のコア部であっても、高効率な長周期グレーティン
グをその中に形成することができる。
【0108】更に、水素イオンの次に物質への進入深さ
が大きいヘリウムイオンを注入して屈折率変化部4を形
成することにより、低い加速エネルギーでコア部3にイ
オンを到達させることができ、効率的にグレーティング
Gを形成することができる。
【0109】また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも
約4倍重く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率
の変化量も水素イオンに比して約4倍大きいので、少な
い注入量でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部4
を得ることができ、より効率的にグレーティングGを形
成することができる。
【0110】更に、反応性が極めて低いヘリウムイオン
を用いるので、コア部3に劣化を生じさせることなく屈
折率変化部4を形成することができる。
【0111】(II)第2実施形態 次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態に
ついて、図4を用いて説明する。
【0112】なお、図4は第2実施形態に係るグレーテ
ィングGの形成方法を示す図である。
【0113】上述した第1実施形態においては、コア部
3内に形成すべき複数の屈折率変化部4の配置に対応し
たスリット16aを有するマスク16を用いてイオンビ
ームIBを形成すべき屈折率変化部4の数に分離し、当
該分離されたイオンビームIB’を用いて形成すべき複
数の屈折率変化部4を一度に形成する場合について説明
したが、以下の第2実施形態においては、グレーティン
グを異なる方法により形成する。
【0114】なお、以下の第2実施形態においては、形
成された後のグレーティングの形状及び機能等は第1実
施形態のグレーティングGと全く同様であるので、これ
を流用し説明を行うと共に、細部構成等の説明は省略す
る。
【0115】図4に示すように、第2実施形態のグレー
ティング形成方法においては、マスク16は用いずに、
ビーム径が数十nm乃至数百μmとなるように収束され
たイオンビームIB”の照射位置を光ファイバ1の中心
軸方向に移動しつつ当該イオンビームIB”をコア部3
に対して断続的に照射してヘリウムイオンをコア部3内
に注入することにより、上記屈折率変化部4を複数形成
する。
【0116】すなわち、先ず、図4(a)に示すように
収束されたイオンビームIB”を用いて最初の屈折率変
化部4を形成する。
【0117】次に、図4(b)に示すように、一旦イオ
ンビームIB”の照射を停止すると共に形成すべき屈折
率変化部4の間隔に相当する距離だけ光ファイバ1の中
心軸方向に当該照射位置を移動し、再びイオンビームI
B”の照射を開始して次の屈折率変化部4を形成する。
【0118】そして、以上の一連のイオンビーム照射動
作を断続的に繰り返し、最終的に図4(c)に示すよう
に所望の数の屈折率変化部4をコア部3内に形成するの
である。
【0119】なお、図4に示したイオンビームIB”の
照射位置の移動は、図2に示す走査電極15へ印加する
電圧を制御することにより可能となる。
【0120】上述した第2実施形態のグレーティング形
成方法によっても、第1実施形態の場合と同様の効果を
奏することができる。
【0121】(III)変形形態 次に、本発明に係る変形形態について、図5を用いて説
明する。
【0122】上述した各実施形態においては、光ファイ
バ1のコア部3内にグレーティングGが形成される場合
について説明したが、本発明は、光ファイバ1以外の一
般の光導波路を形成するコア部内にグレーティングを形
成する場合にも適用することが可能である。
【0123】次に、図5を用いて変形形態に係るグレー
ティングの構成について説明する。なお、図5(a)は
当該グレーティングが形成されている光導波路全体の構
成を示す斜視図であり、(b)は(a)図のD−D’縦
断面図であり、(c)は(b)図のE−E’断面図であ
り、(d)は(b)図のF−F’断面図である。
【0124】図5(a)に示すように、光導波路1’
は、当該光導波路1’の中心軸をその中心軸とする角柱
形状を有して光を実際に伝送するコア部3’と、当該コ
ア部3’との屈折率の相異を利用して当該光をコア部
3’内に閉じ込めて伝送させる角筒形状を有するクラッ
ド部2’と、により構成されている。
【0125】このとき、当該コア部3’及びクラッド部
2’の材質としては、上述したコア部3又はクラッド部
2と同様に、相互に屈折率の異なるシリカガラス等が用
いられる。
【0126】そして、変形形態に係るグレーティング
G’は、コア部3’の中心軸に垂直な面内に形成された
複数の屈折率変化部4’により構成されている。
【0127】このとき、当該各屈折率変化部4’は、上
述した各実施形態と同様に、光導波路1’の中心軸に垂
直な方向でイオンを注入し、当該注入したイオンをコア
部3’内で停止させることにより当該コア部3’内に形
成されるものである。
【0128】次に、グレーティングG’を含む光導波路
1’の断面構成について、図5(b)乃至(d)を用い
て説明する。
【0129】図5(b)及び(c)に示すように、グレ
ーティングG’を構成する複数の屈折率変化部4は、夫
々に対応する位置のコア部3’内に、光導波路1’の中
心軸方向の長さが、作成されるべきグレーティングG’
の周期の半分程度の長さとなるように形成されるもので
ある。
【0130】なお、図5(d)に示すように、隣り合う
屈折率変化部4’の間の領域は、元のコア部3’のまま
保たれている。
【0131】ここで、隣り合う屈折率変化部4’間の中
心軸方向の距離、すなわち、グレーティングGの周期と
屈折率変化部4’の総数は、上記各実施形態と同様にグ
レーティングG’として備えるべき光学特性に基づいて
設定される。
【0132】更に、グレーティングG’の長さも、上記
各実施形態と同様にグレーティングG’の使用目的に依
存して決定されるものである。
【0133】以上説明したように、図5に示した光導波
路1’内のグレーティングG’及びその形成方法によっ
ても、上記各実施形態におけるグレーティングG及びそ
の形成方法と同様な効果を奏することができる。
【0134】なお、上述した各実施形態及び変形形態で
は、注入するイオンとしてヘリウムイオンを用いたが、
これ以外に、水素イオン(プロトンとも称される。
+)を注入するイオンとして用いても上述した各場合
と同様な屈折率変化部4又は4’をコア部3又は3’内
に形成することができる。
【0135】この場合に、注入時の加速エネルギーとし
ては、水素イオンをシリカガラス系の光ファイバ1内に
おいて約55μmの距離を進行させるためには約2.4
Mエレクトロンボルトの加速エネルギーが必要であるこ
とが実験により確認されている(但し、この進行距離
は、当該シリカガラスの密度により1乃至2割程度変化
する。)。
【0136】この注入するイオンとして水素イオンを用
いる場合には、イオン注入時の物質内への進入深さが同
一加速エネルギー下においては全てのイオンの中で当該
水素イオンが最も大きいため、低い加速エネルギーで水
素イオンをクラッド部2又は2’を通過させてコア部3
又は3’に到達させることにより屈折率変化部4又は
4’を形成することができ、結果としてこの場合にも、
効率的にグレーティングG又はG’を形成することがで
きるという効果を奏する。
【0137】また、上述した各実施形態及び変形形態で
は、シリカガラスを材料とする光ファイバ1又は光導波
路1’内にグレーティングG又はG’を形成する場合に
ついて説明したが、これ以外のガラス材料又はプラスチ
ック材料を用いて形成されている光ファイバ又は光導波
路であっても、本発明によりそれぞれのコア部にグレー
ティングを形成することができる。
【0138】なお、プラスチック材料を用いて形成され
ている光ファイバ又は光導波路内にグレーティングを形
成する場合には、イオン注入による温度上昇を防止すべ
く、イオン注入時に光ファイバを冷却することが必要と
なる。
【0139】更に、上述の各実施形態及び変形形態で
は、注入するイオンとしてヘリウムイオン又は水素イオ
ンを用いる場合について説明したが、これ以外に、イオ
ン注入装置を用いて注入可能なイオンであれば、いずれ
のイオンを用いても本発明によりコア部3又は3’内に
グレーティングG又はG’を形成することができる。
【0140】更にまた、上述の各実施形態及び変形形態
では、光ファイバ1又は光導波路1’の中心軸に垂直な
方向からイオンを注入して屈折率変化部4又は4’を当
該中心軸に垂直な面内に形成する場合について説明した
が、これ以外に、グレーティングG又はG’としての機
能を満たし得る当該中心軸に対する角度をもってイオン
を注入し屈折率変化部4又は4’を形成する場合につい
て本発明を適用することも可能である。
【0141】
【実施例】次に、実際にシリカガラス製の光ファイバ1
に加速エネルギー5.1Mエレクトロンボルトで加速し
たヘリウムイオンをマスク16を介して注入することに
より作成された長周期グレーティングの特性を、図6を
用いて説明する。
【0142】ここで、使用されたマスク16におけるス
リット16aの幅は60μmであり、各スリット16a
の間隔は110μmである。また、使用した光ファイバ
1におけるクラッド部2の半径方向の厚さは24μmで
ある。この光ファイバ1に用いられているシリカガラス
における、加速されたヘリウムイオンの進入深さは約2
7μmであり、当該ヘリウムイオンはクラッド部2を通
過してコア部3に注入されている。
【0143】図6から明らかなように、作成された長周
期グレーティングによると、波長約1,410μmの透
過光の減衰が得られる。このことから、当該注入により
形成された長周期グレーティングにより特定の波長(図
6の場合、約1,410μm)の光のみを取り除く光フ
ィルタが形成されていることが判る。
【0144】従って、イオン注入により屈折率変化部4
を複数個形成すれば、高効率なグレーティングGをいか
なる材料の光ファイバ1内にも形成することができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、コア部内に水素イオン又はヘリウムイオ
ンのいずれか一方が注入されることにより生じるガラス
材料の高密度化により形成された複数の屈折率変化部に
よりグレーティングが構成されているので、当該屈折率
変化部における屈折率の変化率を高くすることができ、
当該屈折率変化部における光反射効率又はモード間の結
合効率を向上させることによりグレーティングとしての
効率を向上させることができる。
【0146】また、水素イオン又はヘリウムイオンのい
ずれか一方の注入により生じるガラス材料の高密度化
より生起する屈折率変化は、レーザ光により誘起された
点欠陥に比して熱に対して安定であるため、グレーティ
ングの長寿命化及び高耐熱化を図ることができる。
に、注入されるイオンとして水素イオンを用いる場合に
は、イオン注入によるガラス材料の高密度化によりコア
部内に屈折率変化部を形成する際、ガラス材料などで形
成されたクラッドが光導波路に存在する場合には、イオ
ンがそのクラッドを通過しコア部に到達する必要がある
ところ、水素イオンは、イオン注入時の物質内への進入
深さが、同一加速エネルギー下においては全てのイオン
の中で最も大きいため、低い加速エネルギーでコア部に
到達させることができ、効率的にグレーティングを形成
することができる。 更にまた、注入されるイオンとして
ヘリウムイオンを用いる場合には、水素イオンの次に物
質への進入深さが大きいヘリウムイオンを用いるので、
低い加速エネルギーでコア部にイオンを到達させること
ができ、効率的にグレーティングを形成することができ
る。 また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも約4倍重
く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率の変化量
も水素イオンに比して約4倍大きいので、少ない注入量
でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部を得ること
ができ、より効率的にグレーティングを形成することが
できる。 更に、反応性が極めて低いヘリウムイオンを用
いるので、コア部に劣化を生じさせることなく屈折率変
化部を形成することができる。
【0147】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、複数の屈折率変化部が光
導波路の中心軸方向に当該グレーティングが有すべき特
性に対応する数及び間隔で形成されているので、高効率
のグレーティングを簡易な構成で実現することができ
る。
【0148】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、各屈折率変化部が
コア部における光導波路の中心軸に垂直な面内に形成さ
れているので、高効率のグレーティングをより簡易な構
成で実現することができる。
【0149】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、当
該グレーティングがブラッググレーティングであるの
で、ブラッググレーティングとしての効率を向上させる
ことができる。
【0150】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、当
該グレーティングが長周期グレーティングであるので、
長周期グレーティングとしての効率を向上させることが
できる。
【0151】請求項6に記載の発明によれば、加速した
水素イオン又はヘリウムイオンのいずれか一方をコア部
に注入することにより生じるガラス材料の高密度化によ
形成される複数の屈折率変化部をもってグレーティン
グを形成するので、レーザ光に対する反応性が低いか又
は当該反応性がないコア部を有する光導波路内であって
も効率的にグレーティングを形成することができる。
【0152】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によりコア部内に屈折率変化部を形成する際、ガラス材
料などで形成されたクラッドが光導波路に存在する場合
には、イオンがそのクラッドを通過しコア部に到達する
必要があるところ、水素イオンは、イオン注入時の物質
内への進入深さが、同一加速エネルギー下においては全
てのイオンの中で最も大きいため、低い加速エネルギー
でコア部に到達することができ、効率的にグレーティン
グを形成することができる。 更にまた、注入されるイオ
ンとしてヘリウムイオンを用いる場合には、水素イオン
の次に物質への進入深さが大きいヘリウムイオンを用い
るので、低い加速エネルギーでコア部にイオンを到達さ
せることができ、効率的にグレーティングを形成するこ
とができる。 また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも
約4倍重く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率
の変化量も水素イオンに比して約4倍大きいので、少な
い注入量でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部を
得ることができ、より効率的にグレーティングを形成す
ることができる。 更に、反応性が極めて低いヘリウムイ
オンを用いるので、コア部に劣化を生じさせることなく
屈折率変化部を形成することができる。
【0153】請求項7に記載の発明によれば、加速した
水素イオン又はヘリウムイオンのいずれか一方をコア部
に注入することにより生じるガラス材料の高密度化によ
形成される複数の屈折率変化部をもってグレーティン
グを形成するので、レーザ光に対する反応性が低いか又
は当該反応性がないコア部を有する光導波路内であって
も効率的にグレーティングを形成することができる。
【0154】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によりコア部内に屈折率変化部を形成する際、ガラス材
料などで形成されたクラッドが光導波路に存在する場合
には、イオンがそのクラッドを通過しコア部に到達する
必要があるところ、水素イオンは、イオン注入時の物質
内への進入深さが、同一加速エネルギー下においては全
てのイオンの中で最も大きいため、低い加速エネルギー
でコア部に到達することができ、効率的にグレーティン
グを形成することができる。 更にまた、注入されるイオ
ンとしてヘリウムイオンを用いる場合には、水素イオン
の次に物質への進入深さが大きいヘリウムイオンを用い
るので、低い加速エネルギーでコア部にイオンを到達さ
せることができ、効率的にグレーティングを形成するこ
とができる。 また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも
約4倍重く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率
の変化量も水素イオンに比して約4倍大きいので、少な
い注入量でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部を
得ることができ、より効率的にグレーティングを形成す
ることができる。 更に、反応性が極めて低いヘリウムイ
オンを用いるので、コア部に劣化を生じさせることなく
屈折率変化部を形成することができる。
【0155】請求項8に記載の発明によれば、請求項6
又は7に記載の発明の効果に加えて、光導波路の中心軸
方向にグレーティングが有すべき特性に対応する数及び
間隔で屈折率変化部を形成するようにイオンを注入する
ので、高効率のグレーティングを簡易な構成で形成する
ことができる。
【0156】請求項9に記載の発明によれば、請求項6
から8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、コ
ア部における光導波路の中心軸に垂直な面内に各屈折率
変化部を形成するようにイオンを注入するので、高効率
のグレーティングをより簡易な構成で形成することがで
きる。
【0157】請求項10に記載の発明によれば、請求項
6から9のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、
形成されるグレーティングがブラッググレーティングで
あるので、いずれの材料のコア部であっても、高効率な
ブラッググレーティングをその中に形成することができ
る。
【0158】請求項11に記載の発明によれば、請求項
6から9のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、
形成されるグレーティングが長周期グレーティングであ
るので、いずれの材料のコア部であっても、高効率な長
周期グレーティングをその中に形成することができる。
【0159】
【0160】
【0161】
【0162】
【0163】請求項1に記載の発明によれば、加速し
水素イオン又はヘリウムイオンのいずれか一方をコア
部に注入することにより生じるガラス材料の高密度化に
より形成される複数の屈折率変化部をもってグレーティ
ングを形成するので、レーザ光に対する反応性が低いか
又は当該反応性がないコア部を有する光導波路内であっ
ても効率的にグレーティングを形成することができる。
【0164】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によりコア部内に屈折率変化部を形成する際、ガラス材
料などで形成されたクラッドが光導波路に存在する場合
には、イオンがそのクラッドを通過しコア部に到達する
必要があるところ、水素イオンは、イオン注入時の物質
内への進入深さが、同一加速エネルギー下においては全
てのイオンの中で最も大きいため、低い加速エネルギー
でコア部に到達することができ、効率的にグレーティン
グを形成することができる。 更にまた、注入されるイオ
ンとしてヘリウムイオンを用いる場合には、水素イオン
の次に物質への進入深さが大きいヘリウムイオンを用い
るので、低い加速エネルギーでコア部にイオンを到達さ
せることができ、効率的にグレーティングを形成するこ
とができる。 また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも
約4倍重く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率
の変化量も水素イオンに比して約4倍大きいので、少な
い注入量でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部を
得ることができ、より効率的にグレーティングを形成す
ることができる。 更に、反応性が極めて低いヘリウムイ
オンを用いるので、コア部に劣化を生じさせることなく
屈折率変化部を形成することができる。
【0165】請求項1に記載の発明によれば、加速し
水素イオン又はヘリウムイオンのいずれか一方をコア
部に注入することにより生じるガラス材料の高密度化に
より形成される複数の屈折率変化部をもってグレーティ
ングを形成するので、レーザ光に対する反応性が低いか
又は当該反応性がないコア部を有する光導波路内であっ
ても効率的にグレーティングを形成することができる。
【0166】また、当該複数の屈折率変化部によりグレ
ーティングが構成されているので、当該屈折率変化部に
おける屈折率の変化率を高くすることができ、当該屈折
率変化部における光反射効率又はモード間の結合効率を
向上させることによりグレーティングとしての効率を向
上させることができると共に、グレーティングの長寿命
化及び高耐熱化を図ることができる。更に、注入される
イオンとして水素イオンを用いる場合には、イオン注入
によりコア部内に屈折率変化部を形成する際、ガラス材
料などで形成されたクラッドが光導波路に存在する場合
には、イオンがそのクラッドを通過しコア部に到達する
必要があるところ、水素イオンは、イオン注入時の物質
内への進入深さが、同一加速エネルギー下においては全
てのイオンの中で最も大きいため、低い加速エネルギー
でコア部に到達することができ、効率的にグレーティン
グを形成することができる。 更にまた、注入されるイオ
ンとしてヘリウムイオンを用いる場合には、水素イオン
の次に物質への進入深さが大きいヘリウムイオンを用い
るので、低い加速エネルギーでコア部にイオンを到達さ
せることができ、効率的にグレーティングを形成するこ
とができる。 また、ヘリウムイオンは水素イオンよりも
約4倍重く、そのためイオン注入時に誘起させる屈折率
の変化量も水素イオンに比して約4倍大きいので、少な
い注入量でも必要な屈折率変化を有する屈折率変化部を
得ることができ、より効率的にグレーティングを形成す
ることができる。 更に、反応性が極めて低いヘリウムイ
オンを用いるので、コア部に劣化を生じさせることなく
屈折率変化部を形成することができる。
【0167】請求項1に記載の発明によれば、請求項
又は1に記載の発明の効果に加えて、光導波路の
中心軸方向にグレーティングが有すべき特性に対応する
数及び間隔で屈折率変化部を形成するようにイオンを注
入するので、高効率のグレーティングを簡易な構成で形
成することができる。
【0168】請求項1に記載の発明によれば、請求項
から1のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、コア部における光導波路の中心軸に垂直な面内に各
屈折率変化部を形成するようにイオンを注入するので、
高効率のグレーティングをより簡易な構成で形成するこ
とができる。
【0169】請求項1に記載の発明によれば、請求項
から1のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、形成されるグレーティングがブラッググレーティン
グであるので、いずれの材料のコア部であっても、高効
率なブラッググレーティングをその中に形成することが
できる。
【0170】請求項1に記載の発明によれば、請求項
から1のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、形成されるグレーティングが長周期グレーティング
であるので、いずれの材料のコア部であっても、高効率
な長周期グレーティングをその中に形成することができ
る。
【0171】
【0172】
【0173】
【0174】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の光ファイバの構成を示す図であ
り、(a)は当該光ファイバの構成を示す斜視図であ
り、(b)は(a)図のA−A’縦断面図であり、
(c)は(b)図のB−B’断面図であり、(d)は
(b)図のC−C’断面図である。
【図2】第1実施形態のイオン注入装置の概要構成を示
すブロック図である。
【図3】マスクと屈折率変化部の関係を示す斜視図であ
る。
【図4】第2実施形態のグレーティング形成方法を示す
模式図であり、(a)は第1の模式図であり、(b)は
第2の模式図であり、(c)は第3の模式図である。
【図5】第2実施形態の光導波路の構成を示す図であ
り、(a)は当該光導波路の構成を示す斜視図であり、
(b)は(a)図のD−D’縦断面図であり、(c)は
(b)図のE−E’断面図であり、(d)は(b)図の
F−F’断面図である。
【図6】実施例を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ 1’…光導波路 2、2’…クラッド部 3、3’…コア部 4、4’…屈折率変化部 10…イオン源 11…引出電極 12…質量分析器 13…加速電極 14…四重極レンズ 15…走査電極 16…マスク 16a…スリット G、G’…グレーティング S…イオン注入装置 IB、IB’ 、IB”…イオンビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤巻 真 山梨県中巨摩郡櫛形町山寺8 (72)発明者 大木 義路 東京都世田谷区成城6−14−19 (72)発明者 ジョン エル ブレブナー カナダ国ケベック州モン−ロワイヤル市 グランク181 (72)発明者 ショード ローダ カナダ国ケベック州ポワント−クレール 市サンダーランド122 (56)参考文献 特開 平5−323137(JP,A) 特開 平7−13008(JP,A) 特開 平7−281225(JP,A) 特開 平10−78518(JP,A) 特開 平10−288714(JP,A) 特開 平11−133221(JP,A) J.Heibei、E.Voges, Refractive Index P rofiles of Ion−Imp lanted Fused Silic a,Physica status s olidi(a),1980年 2月,Vo l.57/No.2,609−618頁 G.W.Arnold,Ion im plantation in sili cate glasses,NON−C RYSTALLINE SOLIDS, 米国,1994年11月 4日,Vol.179, p.288−299 M.Verhaegen、L.B.A llard、J.L.Brebner、 M.Essid、S.Roorda、 J.Albert,Photorefr active waveguides produced by ion−im plantation of fuse d silica,Nuclear I nstruments & Metho ds in Physics Rese arch B,1995年12月,Vol. 106/No.1−4,p.438−441 J.Albert、B.Malo、 K.O.Hill、D.C.Johns on、J.L.Brebner、R.L eonell,Refractive− index changes in f used silica produc ed by heavy−ion im plantation followe d by photobleachi, Optics Letters,米国, Optical Society of America,1992年12月 1日, Vol.17/No.23,p.1652−1654 藤巻真、大木義路、John L.B rebner、Sjoerd Roor da,高エネルギーイオン照射によるシ リカガラスの高密度化,電気学会研究会 資料誘電・絶縁材料研究会,日本,社団 法人電気学会,2000年 2月 1日,D EI−00−11〜20,19〜24頁 藤巻真、大木義路,石英系光ファイバ へのイオン注入による光学素子作成,第 31回電気電子絶縁材料システムシンポジ ウム予稿集,日本,社団法人電気学会, 1999年,153−156頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/10 G02B 6/12

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカ系のガラス材料により形成された
    光導波路のコア部内に形成されたグレーティングであっ
    て、 加速された水素イオン又はヘリウムイオンのいずれか一
    を前記コア部内に注入することにより生じる前記ガラ
    ス材料の高密度化により当該コア部内に形成された複数
    の屈折率変化部により構成されていることを特徴とする
    グレーティング。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のグレーティングにおい
    て、 複数の前記屈折率変化部は、前記光導波路の中心軸方向
    に当該グレーティングが有すべき特性に対応する数及び
    間隔で形成されていることを特徴とするグレーティン
    グ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のグレーティング
    において、 各前記屈折率変化部は、前記コア部における前記光導波
    路の中心軸に垂直な面内に形成されていることを特徴と
    するグレーティング。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    グレーティングにおいて、 当該グレーティングがブラッググレーティングであるこ
    とを特徴とするグレーティング。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    グレーティングにおいて、 当該グレーティングが長周期グレーティングであること
    を特徴とするグレーティング。
  6. 【請求項6】 シリカ系のガラス材料により形成された
    光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレー
    ティング形成方法において、水素イオン又はヘリウム イオンのいずれか一方を加速す
    る加速工程と、 前記加速された一方を、形成する前記グレーティングに
    対応した形状を有するマスクを通過させる通過工程と、 前記マスクを通過した前記一方を前記コア部に注入する
    ことにより生じる前記ガラス材料の高密度化により、当
    該コア部内に前記グレーティングを構成すべき屈折率変
    化部を複数形成する注入工程と、 を備えることを特徴とするグレーティング形成方法。
  7. 【請求項7】 シリカ系のガラス材料により形成された
    光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレー
    ティング形成方法において、水素イオン又はヘリウム イオンのいずれか一方を加速す
    る加速工程と、 前記加速された一方により形成されるイオンビームのビ
    ーム径を、前記グレーティングを構成すべき屈折率変化
    部の前記光導波路の中心軸方向の長さ以下のビーム径に
    収束させる収束工程と、 前記中心軸方向に照射位置を移動しつつ前記収束された
    イオンビームを前記コア部に対して断続的に照射して前
    記イオンを当該コア部内に注入することにより生じる前
    記ガラス材料の高密度化により、当該コア部内に前記屈
    折率変化部を複数形成する注入工程と、 を備えることを特徴とするグレーティング形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のグレーティング
    形成方法において、 前記注入工程では、前記光導波路の中心軸方向に前記グ
    レーティングが有すべき特性に対応する数及び間隔で前
    記屈折率変化部を形成するように前記イオンを注入する
    ことを特徴とするグレーティング形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項6から8のいずれか一項に記載の
    グレーティング形成方法において、 前記注入工程では、前記コア部における前記光導波路の
    中心軸に垂直な面内に各前記屈折率変化部を形成するよ
    うに前記イオンを注入することを特徴とするグレーティ
    ング形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項6から9のいずれか一項に記載
    のグレーティング形成方法において、 形成される前記グレーティングがブラッググレーティン
    グであることを特徴とするグレーティング形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項6から9のいずれか一項に記載
    のグレーティング形成方法において、 形成される前記グレーティングが長周期グレーティング
    であることを特徴とするグレーティング形成方法。
  12. 【請求項12】 シリカ系のガラス材料により形成され
    光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレ
    ーティング形成装置において、水素イオン又はヘリウム イオンのいずれか一方を加速す
    る加速手段と、 前記加速された一方を、形成する前記グレーティングに
    対応した形状を有するマスクを通過させる通過手段と、 前記マスクを通過した前記一方を前記コア部に注入する
    ことにより生じる前記ガラス材料の高密度化により、当
    該コア部内に前記グレーティングを構成すべき屈折率変
    化部を複数形成する注入手段と、 を備えることを特徴とするグレーティング形成装置。
  13. 【請求項13】 シリカ系のガラス材料により形成され
    光導波路のコア部内にグレーティングを形成するグレ
    ーティング形成装置において、水素イオン又はヘリウム イオンのいずれか一方を加速す
    る加速手段と、 前記加速された一方により形成されるイオンビームのビ
    ーム径を、前記グレーティングを構成すべき屈折率変化
    部の前記光導波路の中心軸方向の長さ以下のビーム径に
    収束させる収束手段と、 前記中心軸方向に照射位置を移動しつつ前記収束された
    イオンビームを前記コア部に対して断続的に照射して前
    記イオンを当該コア部内に注入することにより生じる前
    記ガラス材料の高密度化により、当該コア部内に前記屈
    折率変化部を複数形成する注入手段と、 を備えることを特徴とするグレーティング形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項1又は1に記載のグレーテ
    ィング形成装置において、 前記注入手段は、前記光導波路の中心軸方向に前記グレ
    ーティングが有すべき特性に対応する数及び間隔で前記
    屈折率変化部を形成するように前記イオンを注入するこ
    とを特徴とするグレーティング形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から1のいずれか一項に
    記載のグレーティング形成装置において、 前記注入手段は、前記コア部における前記光導波路の中
    心軸に垂直な面内に各前記屈折率変化部を形成するよう
    に前記イオンを注入することを特徴とするグレーティン
    グ形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から1のいずれか一項に
    記載のグレーティング形成装置において、 形成される前記グレーティングがブラッググレーティン
    グであることを特徴とするグレーティング形成装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から1のいずれか一項に
    記載のグレーティング形成装置において、 形成される前記グレーティングが長周期グレーティング
    であることを特徴とするグレーティング形成装置。
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