JP3456265B2 - Manufacturing method of thermosetting resin - Google Patents

Manufacturing method of thermosetting resin

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JP3456265B2 JP18418994A JP18418994A JP3456265B2 JP 3456265 B2 JP3456265 B2 JP 3456265B2 JP 18418994 A JP18418994 A JP 18418994A JP 18418994 A JP18418994 A JP 18418994A JP 3456265 B2 JP3456265 B2 JP 3456265B2
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、グラフトされた特定官
能基を有し、耐水性、耐熱性、機械的強度等に優れたポ
リカルボジイミド系熱硬化性樹脂の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリカルボジイミドは、ポリイソシアネ
ート化合物の脱炭酸縮合により得られる耐熱性の樹脂で
あり、その製造方法は、例えば D.J.LymanらによるDie
Makromol. Chem.,67,1(1963)、E.DyerらによるJ. Am. C
hem. Soc.,80,5495(1958) 、L.M.AlberinoらによるJ. A
ppl. Polym. Sci.,21,1999(1977)、T.W.Campbellらによ
るJ. Org. Chem.,28,2069(1963) や、特開昭51−61
599号公報等に開示されている。ポリカルボジイミド
は、加熱により分子中のカルボジイミド基が熱架橋する
ため、優れた耐熱性を有する熱硬化性樹脂としての応用
が期待されている。しかしながら、ポリカルボジイミド
を十分に熱硬化させるためには、相当の長時間を要する
という問題があり、またそれを溶剤に溶解した状態で
は、冷暗所下においてさえ徐々にポリマーのゲル化が進
行するため、溶液状態で長期間保存することが極めて困
難であり、工業的に利用する上で大きな障害となってい
る。そこで、例えば特開平2−29316号公報、特開
平4−279618号公報等にみられるように、重合溶
媒や重合条件等を工夫して、ポリカルボジイミドの保存
安定性の向上を図る試みがなされているが、このような
方法においても、ポリカルボジイミド溶液の保存安定性
は、室温で3週間程度、5℃でも3か月程度であって、
必ずしも十分とは言えない。しかも、これらの公報に記
載された方法により得られるポリカルボジイミドは、溶
媒に対する溶解性が極めて悪く、また硬化時間を短縮す
ることができず、これらの点からも工業的利用の面で問
題がある。そのため、ポリカルボジイミドを、分子中に
2以上の活性水素基を有する架橋剤と混合して加熱する
ことにより熱硬化時間を短縮する試みが、例えば特公平
5−6564号公報や特公平5−6565号公報に提案
されている。またポリカルボジイミドを、エポキシ化合
物(特開昭62−1714号公報)、シアン酸エステル
(特開平2−218751号公報)、ビニル化合物(特
開昭52−146490号公報)等の重合性モノマーと
混合使用する試みも提案されている。しかしながら、こ
れらの方法では、ポリカルボジイミド自体の保存安定性
が改善されないばかりか、活性の高い架橋剤成分やモノ
マー成分が混在するため、却って溶液状態における保存
安定性が損なわれる等の欠点がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に鑑みて鋭意検討した結果なされたものであって、その
目的は、ポリカルボジイミド本来の高い耐熱性と高い機
械的強度を有し、短時間で速やかに硬化反応が進行し、
特に溶液状態での保存安定性に優れたポリカルボジイミ
ド系熱硬化性樹脂の製造方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、一般式
(1) 【化1】 (ここで、R1は2価の有機基を示す。)で表される繰返
し単位を有するポリカルボジイミドの少なくとも1種
に、カルボキシル基および第一級もしくは第二級のアミ
ノ基の群から選ばれる基と一般式(2) 【化2】 (ここで、R 2 は脂肪族、脂環族あるいは芳香族の3価の
有機基を示す。)で表される基とを有する化合物、アク
リル酸、メタクリル酸、ケイ皮酸、p−アミノスチレ
ン、2−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、p−メチルアミノスチレン、ビニルフェノール、 【化3】 (ここで、各R 3 は相互に同一でも異なってもよく、水素
原子またはメチル基を示し、iは1〜30の整数であ
る。)、 【化4】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示し、jは2
〜30の整数である。)、 【化5】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示し、kは2
〜30の整数である。)、 【化6】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示す。)、並
びに 【化7】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示す。)の群
から選ばれるグラフト反応性基および架橋性基を有する
化合物の少なくとも1種を、適宜温度でグラフトするこ
とを特徴とする熱硬化性樹脂の製造方法、からなる。 【0005】以下、本発明を詳細に説明するが、これに
より、本発明の目的、構成および効果が明確となるであ
ろう。 〈ポリカルボジイミド〉先ず、一般式(1)で表される
繰返し単位を有するポリカルボジイミドは、例えば有機
ポリイソシアネートを、イソシアネート基のカルボジイ
ミド化反応を促進する触媒(以下、「カルボジイミド化
触媒」という。)の存在下で反応させることにより合成
することができる。このポリカルボジイミドの合成に用
いられる有機ポリイソシアネートとしては、有機ジイソ
シアネートが好ましい。このような有機ジイソシアネー
トとしては、例えばフェニレン−1,3−ジイソシアネ
ート、フェニレン−1,4−ジイソシアネート、1−メ
トキシフェニレン−2,4−ジイソシアネート、1−メ
チルフェニレン−2,4−ジイソシアネート、2,4−
トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシ
アネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,
4−キシリレンジイソシアネート、ビフェニレン−4,
4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェ
ニレン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメ
チルビフェニレン−4,4’−ジイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、ジフェニ
ルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジ
メトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、シクロブチレン−1,3−ジイソシアネート、シ
クロペンチレン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘ
キシレン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキシレ
ン−1,4−ジイソシアネート、1−メチルシクロヘキ
シレン−2,4−ジイソシアネート、1−メチルシクロ
ヘキシレン−2,6−ジイソシアネート、1−イソシア
ネート−3,3,5−トリメチル−5−イソシアネート
メチルシクロヘキサン、シクロヘキサン−1,3−ビス
(メチルイソシアネート)、シクロヘキサン−1,4−
ビス(メチルイソシアネート)、イソホロンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4’−ジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート、エチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−1,
6−ジイソシアネート、ドデカメチレン−1,12−ジ
イソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステ
ル等や、これらの有機ジイソシアネートの化学量論的過
剰量と2官能性活性水素含有化合物との反応により得ら
れる両末端イソシアネートプレポリマー等を挙げること
ができる。前記有機ジイソシアネートは、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。また、場合
により有機ジイソシアネートとともに使用される他の有
機ポリイソシアネートとしては、例えばフェニル−1,
3,5−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,
4,4’−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−
2,5,4’−トリイソシアネート、トリフェニルメタ
ン−2,4’,4”−トリイソシアネート、トリフェニ
ルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−2,4,2’,4’−テトライソシアネ
ート、ジフェニルメタン−2,5,2’,5’−テトラ
イソシアネート、シクロヘキサン−1,3,5−トリイ
ソシアネート、シクロヘキサン−1,3,5−トリス
(メチルイソシアネート)、3,5−ジメチルシクロヘ
キサン−1,3,5−トリス(メチルイソシアネー
ト)、1,3,5−トリメチルシクロヘキサン−1,
3,5−トリス(メチルイソシアネート)、ジシクロヘ
キシルメタン−2,4,2’−トリイソシアネート、ジ
シクロヘキシルメタン−2,4,4’−トリイソシアネ
ート等の3官能以上のポリイソシアネートや、これらの
3官能以上のポリイソシアネートの化学量論的過剰量と
2官能以上の多官能性活性水素含有化合物との反応によ
り得られる末端イソシアネートプレポリマー等を挙げる
ことができる。前記他の有機ポリイソシアネートは、単
独でまたは2種以上を混合して使用することができ、そ
の使用量は、有機ジイソシアネート100重量部当た
り、通常、0〜40重量部、好ましくは0〜20重量部
である。 【0006】カルボジイミド化触媒としては、例えば1
−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−フェ
ニル−3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド、1
−フェニル−2−ホスホレン−1−スルフィド、1−フ
ェニル−3−メチル−2−ホスホレン−1−スルフィ
ド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−
エチル−3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド、
1−エチル−2−ホスホレン−1−スルフィド、1−エ
チル−3−メチル−2−ホスホレン−1−スルフィド、
1−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−メチ
ル−3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−
メチル−2−ホスホレン−1−スルフィド、1−メチル
−3−メチル−2−ホスホレン−1−スルフィド等や、
これらの3−ホスホレン異性体等のホスホレン化合物;
ペンタカルボニル鉄、ノナカルボニル二鉄、テトラカル
ボニルニッケル、ヘキサカルボニルタングステン、ヘキ
サカルボニルクロム等の金属カルボニル錯体;ベリリウ
ム、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、鉄等の金属
のアセチルアセトン錯体;トリメチルホスフェート、ト
リエチルホスフェート、トリイソプロピルホスフェー
ト、トリ−t−ブチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート等の燐酸エステル等を挙げることができる。こ
れらのカルボジイミド化触媒は、単独でまたは2種以上
を混合して使用することができ、その使用量は、有機ポ
リイソシアネートの合計100重量部当たり、通常、
0.001〜30重量部、好ましくは0.01〜10重
量部である。 【0007】ポリカルボジイミドの合成反応は、無溶媒
下もしくは適当な溶媒中で実施することができる。ポリ
カルボジイミドの合成反応において使用される溶媒とし
ては、例えば1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロ
ロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2
−トリクロロエタン、1,1,1,2−テトラクロロエ
タン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ペンタク
ロロエタン、ヘキサクロロエタン、1,1−ジクロロエ
チレン、1,2−ジクロロエチレン、トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、o−ジク
ロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベ
ンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、トリクロロ
メチルベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒;ジオキサ
ン、アニソール、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピ
ラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル系溶媒;N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N−ベンジ
ル−2−ピロリドン、N−メチル−3−ピロリドン、N
−アセチル−3−ピロリドン、N−ベンジル−3−ピロ
リドン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、
N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチルプロピオンアミド等のアミド系溶媒;ジメチル
スルホキシド等の非プロトン系極性溶媒;2−メトキシ
エチルアセテート、2−エトキシエチルアセテート、2
−プロポキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルア
セテート、2−フェノキシエチルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート等のアセ
テート系溶媒;シクロヘキサノン、2−アセチルシクロ
ヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、3−メチル
シクロヘキサノン、4−メチルシクロヘキサノン、シク
ロヘプタノン、1−デカロン、2−デカロン、2,4−
ジメチル−3−ペンタノン、4,4−ジメチル−2−ペ
ンタノン、2−メチル−3−ヘキサノン、5−メチル−
2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4
−ヘプタノン、2−メチル−3−ヘプタノン、5−メチ
ル−3−ヘプタノン、2,6−ジメチル−4−ヘプタノ
ン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−ノナノン、
3−ノナノン、5−ノナノン、2−デカノン、3−デカ
ノン、4−デカノン等のケトン系溶媒等を挙げることが
できる。これらの溶媒は、単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。ポリカルボジイミドの合成
反応において、溶媒は、有機ポリイソシアネートの濃度
が、通常、0.5〜60重量%、好ましくは5〜50重
量%となる割合で使用される。有機ポリイソシアネート
の濃度が60重量%を超えると、場合により、生成する
ポリカルボジイミドが合成反応中にゲル化するおそれが
あり、また0.5重量%未満では、反応速度が遅くな
り、生産性が低下する。また、ポリカルボジイミドの合
成反応の温度は、有機ポリイソシアネートやカルボジイ
ミド化触媒の種類に応じて適宜選定されるが、通常、2
0〜200℃である。ポリカルボジイミドの合成反応に
際して、有機ポリイソシアネートは、反応前に全量を添
加しても、あるいはその一部または全部を反応中に、連
続的あるいは段階的に添加してもよい。さらに、ポリカ
ルボジイミドの合成反応の初期から後期に至る適宜の反
応段階で、ポリカルボジイミドの末端イソシアネート基
と反応しうる化合物を添加して、ポリカルボジイミド末
端を封止し、分子量を調節することもできる。このよう
なイソシアネート基と反応しうる化合物としては、例え
ばメタノール、エタノール、イソプロパノール、シクロ
ヘキサノール等のアルコール類;ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ベンジルアミン等のアミン類;フェニルイ
ソシアネート、トリルイソシアネート、シクロヘキシル
イソシアネート、ブチルイソシアネート等のモノイソシ
アネート類等を挙げることができる。合成されたポリカ
ルボジイミドは、必要に応じて溶液から分離される。こ
の場合、ポリカルボジイミドの分離法としては、例えば
ポリカルボジイミド溶液を、該ポリカルボジイミドに対
して不活性な非溶媒中に添加し、生じた沈澱物あるいは
油状物をろ過、デカンテーション等により分離・採取す
る方法;噴霧乾燥により分離・採取する方法を挙げるこ
とができる。本発明におけるポリカルボジイミドのポリ
スチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」という。)
は、得られる熱硬化性樹脂のMnや用途等に応じて適宜
選定されるが、通常、400〜500,000、好まし
くは1,000〜200,000、特に好ましくは2,
000〜100,000である。 【0008】本発明における熱硬化性樹脂は、前記一般
式(1)で表される繰返し単位を有するポリカルボジイ
ミドの少なくとも1種に、グラフト反応性基および架橋
性基を有する特定の化合物(以下、「グラフト反応性化
合物」という。)の少なくとも1種を、適宜温度でグラ
フトすることにより製造される。ここで、グラフト反応
性基とは、前記ポリカルボジイミドと反応して、架橋性
基を有するグラフト反応性化合物の残基を該ポリカルボ
ジイミドにグラフトさせる基を意味する。このようなグ
ラフト反応性基としては、カルボキシル基、第一級もし
くは第二級のアミノ基、水酸基を挙げることができる。
また、架橋性基とは、加熱することにより該架橋性基が
相互におよび/またはポリカルボジイミド鎖と反応し、
硬化樹脂をもたらす基を意味する。このような架橋性基
としては、重合性不飽和基、一般式(2) 【0009】 【化2】 【0010】(ここで、R2脂肪族、脂環族あるいは芳
香族の3価の有機基を示す。)で表される基を挙げるこ
とができる。このようなグラフト反応性化合物の具体例
としては、下記化合物および化合物を挙げることが
できる。 【0011】<化合物> 化合物は、カルボキシル基、第一級もしくは第二級の
アミノ基および水酸基の群から選ばれるグラフト反応性
基と架橋性基として重合性不飽和基とを有する化合物で
ある。このような化合物としては、アクリル酸、メタ
クリル酸、ケイ皮酸、p−アミノスチレン、2−t−ブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、p−メチルア
ミノスチレン、ビニルフェノール、 【0012】 【化3】 【0013】(ここで、各R3は相互に同一でも異なって
もよく、水素原子またはメチル基を示し、iは1〜30
の整数である。)、 【0014】 【化4】 【0015】(ここで、R3は水素原子またはメチル基を
示し、jは2〜30の整数である。)、 【0016】 【化5】 【0017】(ここで、R3は水素原子またはメチル基を
示し、kは2〜30の整数である。)、 【0018】 【化6】 【0019】(ここで、R3は水素原子またはメチル基を
示す。)、 【0020】 【化7】 【0021】(ここで、R3は水素原子またはメチル基を
示す。)を挙げることができる。これらの化合物のう
ち、特にアクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートが好ましい。前記化合物
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。 【0022】〈化合物〉 また、化合物は、カルボキシル基および第一級もしく
は第二級のアミノ基の群から選ばれるグラフト反応性基
と架橋性基として前記一般式(2)で表される基とを有
する化合物である。このような化合物としては、例え
ば1,2,3−プロパントリカルボン酸無水物、1,
2,4−ブタントリカルボン酸無水物、ヘキサヒドロト
リメリット酸無水物、トリメリット酸無水物等のトリカ
ルボン酸類の酸無水物;アミノコハク酸無水物、4−ア
ミノ−1,2−ブタンジカルボン酸無水物、4−アミノ
ヘキサヒドロフタル酸無水物、4−アミノフタル酸無水
物等の第一級アミノ基含有ジカルボン酸類の酸無水物;
N−メチルアミノコハク酸無水物、4−メチルアミノ−
1,2−ブタンジカルボン酸無水物、4−メチルアミノ
ヘキサヒドロフタル酸無水物、4−メチルアミノフタル
酸無水物等の第二級アミノ基含有ジカルボン酸類の酸無
水物等を挙げることができる。これらの化合物のう
ち、特にトリメリット酸無水物が好ましい。前記化合物
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することが
できる。 【0023】本発明において、熱硬化性樹脂を製造する
前記反応は、無溶媒下でも実施することができるが、適
当な溶媒中で実施することが好ましい。このような溶媒
は、例えば前記ポリカルボジイミド、グラフト反応性化
合物の両者に対して不活性であり、かつこれらを溶解し
うる限り、特に限定されるものではなく、その例として
はポリカルボジイミドの合成において例示した前記エー
テル系溶媒、アミド系溶媒、非プロトン系極性溶媒、ケ
トン系溶媒等を挙げることができる。また該反応に、ポ
リカルボジイミドの合成時に使用された溶媒が使用でき
るときは、その合成により得られるポリカルボジイミド
溶液をそのまま使用することもできる。これらの溶媒
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
き、その使用量は、反応原料100重量部当たり、通
常、10〜10,000重量部、好ましくは50〜5,
000重量部である。本発明において、熱硬化性樹脂を
製造する際の反応温度は、ポリカルボジイミドやグラフ
ト反応性化合物の種類に応じて適宜選定されるが、例え
ば化合物の場合、通常、200℃以下、好ましくは−
10〜+100℃であり、また化合物の場合、通常、
100℃以下、好ましくは−10〜+80℃である。本
発明における熱硬化性樹脂中のグラフト反応性化合物の
グラフト量は、該化合物やポリカルボジイミドの種類、
該熱硬化性樹脂の所望の特性等に応じて調節されるが、
一般式(1)で表される繰返し単位1モル当り、通常、
0.01〜1モル、好ましくは0.02〜0.8モルで
ある。グラフト反応性化合物のグラフト量が0.01モ
ル未満であると、得られる熱硬化性樹脂の構造がポリカ
ルボジイミド自体と大差ないものとなるため、熱硬化性
樹脂を熱硬化させるために長時間加熱することが必要と
なり、工業的に不利であり、また1モルを超えると、ポ
リカルボジイミド本来の特性が損なわれるおそれがあ
る。以上のようにして得られる熱硬化性樹脂は、グラフ
ト反応性化合物中のグラフト反応性基がポリカルボジイ
ミドの繰返し単位の少なくとも1部において反応し、架
橋性基を有する該化合物の残基がグラフトした実質的に
非架橋構造を有する樹脂である。なお、該熱硬化性樹脂
において架橋性基が残存されるのは、グラフト反応性化
合物中のグラフト反応性基と架橋性基との間のポリカル
ボジイミドに対する反応性の差に基づく。本発明におい
て、前記ポリカルボジイミドに化合物をグラフトする
ことにより製造される熱硬化性樹脂(以下、「熱硬化性
樹脂A」という。)のグラフト構造を、各グラフト反応
性基について、反応過程とともに下記に例示する。 【0024】 【化8】 【0025】 【化9】 【0026】 【化10】【0027】 【化11】 【0028】熱硬化性樹脂Aにおいて、各グラフト構造
はポリカルボジイミド中にランダムに分布され、また式
(A)〜(D)の構造は、いずれか1種のみあるいは2
種以上が同時に生成され得、式(F)と(G)の構造
は、いずれか1種のみあるいは両者が同時に生成され
得、式(H)〜(K)の構造は、いずれか1種のみある
いは両者が同時に生成され得る。また、前記ポリカルボ
ジイミドに化合物をグラフトすることにより製造され
る熱硬化性樹脂(以下、「熱硬化性樹脂B」という。)
のグラフト構造を、グラフト反応性基がカルボキシル基
である場合について、反応過程とともに下記に例示す
る。 【0029】 【化13】 【0030】熱硬化性樹脂Bにおいて、各グラフト構造
はポリカルボジイミド中にランダムに分布され、また式
(N)〜(Q)の構造は、いずれか1種のみあるいは2
種以上が同時に生成され得る。なお、化合物のグラフ
ト反応性基が第一級もしくは第二級のアミノ基である場
合のグラフト構造については、化合物の反応過程を参
照されたい。本発明により製造される熱硬化性樹脂は、
グラフト反応性化合物によるグラフト前のポリカルボジ
イミドとは本質的に異なる構造を有するものであり、そ
のため、該ポリカルボジイミドとはその性状が著しく異
なっており、溶液状態での保存安定性が極めて優れたも
のである。また本発明における熱硬化性樹脂は、ポリカ
ルボジイミドにグラフトしたグラフト反応性化合物の残
基が架橋性基を有するため、適宜温度に加熱することに
より熱硬化しうるものである。しかも、この熱硬化反応
は速やかであり、従来のポリカルボジイミドにおける熱
硬化速度が遅いという実用上の問題を解決することがで
きる。また、本発明における熱硬化性樹脂の硬化物は、
吸水性が低く、接着性、電気絶縁性、化学的安定性、耐
熱性、耐湿性、機械的強度等に優れている。本発明によ
り製造される熱硬化性樹脂のMnは、基本的には、使用
されるポリカルボジイミドのMnおよびグラフト反応性
化合物の種類とグラフト量に依存するが、熱硬化性樹脂
の特性や用途に応じ適宜選定される。本発明により製造
される熱硬化性樹脂は、溶液としてあるいは溶媒から分
離して使用されるが、その製造時に溶液として得られた
熱硬化性樹脂を溶媒から分離する方法としては、例えば
熱硬化性樹脂の溶液を、該樹脂に対して不活性な非溶媒
中に添加して生じた沈澱物あるいは油状物をろ過、デカ
ンテーション等により分離・採取する方法;噴霧乾燥に
より分離・採取する方法を挙げることができる。 【0031】熱硬化性樹脂の配合および硬化 本発明により製造される熱硬化性樹脂には、必要に応じ
て各種の添加剤を配合することができる。このような添
加剤としては、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤、滑剤、
防曇剤、接着性改善剤、防カビ剤等を挙げることができ
る。さらに、クレー、ゼオライト、タルク、マイカ、シ
リカ、グラファイト、アルミナ、炭酸カルシウム、ワラ
ストナイト等の充填材や、ガラス、カーボン、アルミ
ナ、チタン酸カリウム、ほう酸アルミニウム、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリイミド、全芳香族ポリエステル、超高分子量ポ
リエチレン、高強度ポリアクリロニトリル、高強力ポリ
ビニルアルコール等の繊維あるいはウイスカー等の補強
材を配合することもできる。また、これらの補強材は、
織布、不織布、編み物等の布帛の形で用い、これらの布
帛に熱硬化性樹脂を含浸させて使用することもできる。
本発明により製造される熱硬化性樹脂を、必要に応じて
前記添加剤を配合したのち、硬化させる際には、そのま
ま適宜温度に加熱すればよいが、場合により適宜の重合
開始剤あるいは触媒を使用することもできる。この場合
の加熱温度は、通常、100〜500℃、好ましくは1
50〜400℃である。硬化に際しては、熱硬化性樹脂
を、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。本発明により製造される熱硬化性樹脂を硬化させ
る際に使用される重合開始剤あるいは触媒としては、例
えば熱硬化性樹脂Aの場合は、例えばアゾイソブチロニ
トリル、アゾビスイソシアノ吉草酸、2,2’−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド等のア
ゾ化合物;過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウム、過硫酸ナトリウム等の無機過酸化物;過酸化ベ
ンゾイル、ジ−t−ブチルパーオキシド、クメンハイド
ロパーオキシド等の有機過酸化物;前記過酸化物類とア
ルカリ金属の(重)亜硫酸塩、(重)亜硫酸アンモニウ
ム、アスコルビン酸等の還元剤との組合せからなるレド
ックス触媒等を挙げることができる。本発明により製造
される熱硬化性樹脂は、通常、溶液型ワニスとして、耐
熱性接着剤、耐熱性塗料、電子材料等の耐熱性保護膜等
に極めて有用である。前記ワニスに使用される溶剤とし
ては、熱硬化性樹脂に対して不活性であり、かつ該樹脂
を溶解しうるものであれば、特に限定されるものではな
く、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、アニソール等を、ワニスの用途に応
じて適宜選定することができる。これらの溶剤は、溶液
中の樹脂濃度が10〜60重量%となる量で使用するこ
とが好ましい。樹脂濃度が10重量%未満では、乾燥フ
ィルムの膜厚が薄くなって、機械的強度が不十分となる
おそれがあり、また60重量%を超えると、溶液粘度が
高くなり、塗布性が損なわれる傾向がある。前記ワニス
を被接着物、被塗布物、基体等に塗布する際には、回転
塗布法、ロール塗布法、流延塗布法、浸漬塗布法、噴霧
塗布法等の適宜の塗布手段を採用することができる。ま
た、塗布厚さは、塗布手段の選択、重合体溶液の固形分
濃度や粘度等を調整することによって、適宜制御するこ
とができるが、通常、0.1〜10000μmである。
前記ワニスを適宜の基体に塗布、乾燥して、樹脂薄膜を
形成したのち、該薄膜を基体から強制的に剥離すること
により、熱硬化性フィルムを形成することもできる。こ
のような熱硬化性フィルムは、特に電子材料等の耐熱性
接着フィルムとして有用であり、例えば高容量の信頼性
が優れた半導体装置を、生産性良くかつ簡便に製造する
ことができる。前記耐熱性接着フィルムを形成する際の
基体としては、特に制約されるものではないが、例えば
ガラス板、シリコンウエハー、ステンレス板、ポリエス
テルフィルム等を使用することができる。また、耐熱性
接着フィルムを基体から容易に剥離できるようにするた
め、これらの基体表面を予め離型処理しておくこともで
きる。また、前記ワニスを適宜の基体に塗布、硬化した
のち、基体から強制的に剥離して形成した硬化フィルム
は、一般の耐熱性フィルムとしても有用である。さら
に、実質的に溶剤を含まない非溶剤型の熱硬化性樹脂
は、粉末、ペレット等の形態で、耐熱性接着剤、耐熱性
塗料等として使用することもできる。また該非溶剤型の
熱硬化性樹脂は、耐熱性成形材料等としても有用であ
り、例えば適当な型内で加圧加熱することにより所望形
状の硬化成形品に加工することができ、あるいは発泡剤
を配合して加熱硬化させることにより、硬化発泡体に成
形することもできる。 【0032】 【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
り、これらの実施例に何ら制約されるものではない。各
実施例および各比較例において、保存安定性および引張
強度の評価は、以下の方法に従って行った。保存安定性 熱硬化性樹脂(実施例1〜23)またはポリカルボジイ
ミド(比較例1〜3)を表1〜3に示す各溶媒に濃度2
0重量%となるように溶解した溶液を、室温あるいは−
10℃の冷暗所で保存し、該溶液中に不溶分が認められ
なかった期間を、目視により観察・判定した。引張強度 熱硬化性樹脂(実施例1〜23)またはポリカルボジイ
ミド(比較例1〜3)を表1〜3に示す各溶媒に濃度2
0重量%となるように溶解した溶液を、表面を予め離型
処理したガラス板上に、スピンナーを用いて回転塗布し
たのち、250℃で15分間、加熱、硬化して、膜厚が
50μm(実施例1〜23)、5μm(比較例1、2)
または10μm(比較例3)の硬化膜を形成した。その
後、これらの硬化膜をガラス板から強制的に剥離し、得
られた硬化膜の引張強度を測定した。 実施例1ポリカルボジイミドの合成 トリレンジイソシアネート(TDI) 50gを、シクロヘキ
サノン200g中で、1−フェニル−3−メチル−2−
ホスホレン−1−オキシド0.28gの存在下、80℃
で4時間反応させて、ポリカルボジイミド(P-TDI)(M
n=5,000)の溶液を得た。熱硬化性樹脂Aの製造 前記溶液に、アクリル酸6.9gを添加し、20℃で3
時間反応させたのち、反応溶液をアセトン中に展開し、
粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=5,800)を得た。
得られた熱硬化性樹脂Aにおけるアクリル酸のグラフト
量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当
たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤
外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収
(波数2,150〜2,100cm-1)およびアルケニル
基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm-1)を
示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定性およ
び引張強度を評価した。評価結果を、表1に示す。 実施例2熱硬化性樹脂Aの製造 アクリル酸の代わりに、メタクリル酸8.3gを用いた
以外は、実施例1と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂
A(Mn=5,900)を得た。得られた熱硬化性樹脂
Aにおけるメタクリル酸のグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表1に示す。 実施例3熱硬化性樹脂Aの製造 アクリル酸の代わりに、けい皮酸14.0gを用いた以
外は、実施例1と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂A
(Mn=6,600)を得た。得られた熱硬化性樹脂A
におけるけい皮酸のグラフト量は、前記一般式(1)で
表される繰返し単位1モル当たり0.5モルであった。
また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトルは、カル
ボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150〜2,1
00cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収(波数3,
090〜3,010cm-1)を示した。この熱硬化性樹脂
Aについて、保存安定性および引張強度を評価した。評
価結果を、表1に示す。 実施例4熱硬化性樹脂Aの製造 実施例1と同様にして得られたP-TDI の溶液に、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート12.5gを添加し、6
0℃で5時間反応させたのち、反応溶液をアセトン中に
展開し、粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=6,400)
を得た。得られた熱硬化性樹脂Aにおける2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートのグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表1に示す。 実施例5熱硬化性樹脂Aの製造 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わりに、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート13.8gを用いた
以外は、実施例4と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂
A(Mn=6,500)を得た。得られた熱硬化性樹脂
Aにおける2−ヒドロキシプロピルメタクリレートのグ
ラフト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1
モル当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂
Aの赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有
の吸収(波数2,150〜2,100cm-1)およびアル
ケニル基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm
-1)を示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表1に示
す。 実施例6熱硬化性樹脂Aの製造 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わりに、2−
ヒドロキシエチルアクリレート11.2gを用いた以外
は、実施例4と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂A
(Mn=6,300)を得た。得られた熱硬化性樹脂A
における2−ヒドロキシエチルアクリレートのグラフト
量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当
たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤
外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収
(波数2,150〜2,100cm-1)およびアルケニル
基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm-1)を
示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定性およ
び引張強度を評価した。評価結果を、表1に示す。 実施例7熱硬化性樹脂Aの製造 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わりに、2−
ヒドロキシプロピルアクリレート12.6gを用いた以
外は、実施例4と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂A
(Mn=6,400)を製造した。得られた熱硬化性樹
脂Aにおける2−ヒドロキシプロピルアクリレートのグ
ラフト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1
モル当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂
Aの赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有
の吸収(波数2,150〜2,100cm-1)およびアル
ケニル基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm
-1)を示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表1に示
す。 実施例8熱硬化性樹脂Aの製造 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わりに、ペン
タエリスリトールトリアクリレート28.7gを用いた
以外は、実施例4と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂
A(Mn=8,250)を得た。得られた熱硬化性樹脂
Aにおけるペンタエリスリトールトリアクリレートのグ
ラフト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1
モル当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂
Aの赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有
の吸収(波数2,150〜2,100cm-1)およびアル
ケニル基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm
-1)を示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表1に示
す。 実施例9熱硬化性樹脂Aの製造 実施例1と同様にして得られたP-TDI の溶液に、2−t
−ブチルアミノエチルメタクリレート17.8gを添加
し、80℃で6時間反応させたのち、反応溶液をアセト
ン中に展開し、粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=7,0
00)を得た。得られた熱硬化性樹脂Aにおける2−t
−ブチルアミノエチルメタクリレートのグラフト量は、
前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当たり
0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸
収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収(波
数2,150〜2,100cm-1)およびアルケニル基に
特有の吸収(波数3,090〜3,010cm-1)を示し
た。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引
張強度を評価した。評価結果を、表1に示す。 実施例10熱硬化性樹脂Aの製造 2−t−ブチルアミノエチルメタクリレートの代わり
に、2−t−ブチルアミノエチルアクリレート16.5
gを用いた以外は、実施例9と同様にして、粉末状の熱
硬化性樹脂A(Mn=6,900)を得た。得られた熱
硬化性樹脂Aにおける2−t−ブチルアミノエチルアク
リレートのグラフト量は、前記一般式(1)で表される
繰返し単位1モル当たり0.5モルであった。また、該
熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトルは、カルボジイミ
ド単位に特有の吸収(波数2,150〜2,100c
m-1)およびアルケニル基に特有の吸収(波数3,09
0〜3,010cm-1)を示した。この熱硬化性樹脂Aに
ついて、保存安定性および引張強度を評価した。評価結
果を、表1に示す。 【0033】実施例11ポリカルボジイミドの合成 ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)
50gを、シクロヘキサノン200g中で、1−フェニ
ル−3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド0.2
8gの存在下、80℃で4時間反応させて、ポリカルボ
ジイミド(P-MDI)(Mn=5,000)の溶液を得た。熱硬化性樹脂Aの製造 前記溶液に、アクリル酸4.0gを添加し、20℃で3
時間反応させたのち、反応溶液をアセトン中に展開し、
粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=5,400)を得た。
得られた熱硬化性樹脂Aにおけるアクリル酸のグラフト
量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当
たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤
外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収
(波数2,150〜2,100cm-1)およびアルケニル
基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm-1)を
示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定性およ
び引張強度を評価した。評価結果を、表1に示す。 実施例12熱硬化性樹脂Aの製造 アクリル酸の代わりに、メタクリル酸4.7gを用いた
以外は、実施例11と同様にして、粉末状の熱硬化性樹
脂A(Mn=5,500)を得た。得られた熱硬化性樹
脂Aにおけるメタクリル酸のグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表1に示す。 実施例13熱硬化性樹脂Aの製造 実施例11と同様にして得られたP-MDI の溶液に、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート7.1gを添加し、6
0℃で5時間反応させたのち、反応溶液をアセトン中に
展開し、粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=5,700)
を得た。得られた熱硬化性樹脂Aにおける2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートのグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表1に示す。 実施例14熱硬化性樹脂Aの製造 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わりに、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート7.9gを用いた以
外は、実施例13と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂
A(Mn=5,850)を得た。得られた熱硬化性樹脂
Aにおける2−ヒドロキシプロピルメタクリレートのグ
ラフト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1
モル当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂
Aの赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有
の吸収(波数2,150〜2,100cm-1)およびアル
ケニル基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm
-1)を示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表1に示
す。 実施例15熱硬化性樹脂Aの製造 実施例11と同様にして得られたP-MDI の溶液に、2−
t−ブチルアミノエチルメタクリレート10.1gを添
加し、80℃で6時間反応させたのち、反応溶液をアセ
トン中に展開し、粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=6,
100)を得た。得られた熱硬化性樹脂Aにおける2−
t−ブチルアミノエチルメタクリレートのグラフト量
は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当た
り0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外
吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収
(波数2,150〜2,100cm-1)およびアルケニル
基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm-1)を
示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定性およ
び引張強度を評価した。評価結果を、表1に示す。 【0034】実施例16ポリカルボジイミドの合成 ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート
(HMDI)50gを、1−フェニル−3−メチル−2−ホス
ホレン−1−オキシド2.50gの存在下、180℃で
8時間反応させて、ポリカルボジイミド(P-HMDI) (M
n=5,000)の溶液を得た。熱硬化性樹脂Aの製造 前記P-HMDIをアニソール200gに溶解し、これにアク
リル酸4.2gを添加し、20℃で3時間反応させたの
ち、反応溶液をアセトン中に展開し、粉末状の熱硬化性
樹脂A(Mn=5,400)を得た。得られた熱硬化性
樹脂Aにおけるアクリル酸のグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表2に示す。 実施例17熱硬化性樹脂Aの製造 アクリル酸の代わりに、メタクリル酸5.0gを用いた
以外は、実施例16と同様にして、粉末状の熱硬化性樹
脂A(Mn=5,500)を得た。得られた熱硬化性樹
脂Aにおけるメタクリル酸のグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表2に示す。 実施例18熱硬化性樹脂Aの製造 実施例16と同様にして得られたP-HMDIの溶液に、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート7.6gを添加し、6
0℃で5時間反応させたのち、反応溶液をアセトン中に
展開し、粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=5,800)
を得た。得られた熱硬化性樹脂Aにおける2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートのグラフト量は、前記一般式
(1)で表される繰返し単位1モル当たり0.5モルで
あった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外吸収スペクトル
は、カルボジイミド単位に特有の吸収(波数2,150
〜2,100cm-1)およびアルケニル基に特有の吸収
(波数3,090〜3,010cm-1)を示した。この熱
硬化性樹脂Aについて、保存安定性および引張強度を評
価した。評価結果を、表2に示す。 実施例19熱硬化性樹脂Aの製造 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わりに、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート7.6gを用いた以
外は、実施例16と同様にして、粉末状の熱硬化性樹脂
A(Mn=5,900)を得た。得られた熱硬化性樹脂
Aにおける2−ヒドロキシプロピルメタクリレートのグ
ラフト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1
モル当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂
Aの赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有
の吸収(波数2,150〜2,100cm-1)およびアル
ケニル基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm
-1)を示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表2に示
す。 実施例20熱硬化性樹脂Aの製造 実施例16と同様にして得られたP-HMDIの溶液に、2−
t−ブチルアミノエチルメタクリレート10.8gを添
加し、80℃で6時間反応させたのち、反応溶液をアセ
トン中に展開し、粉末状の熱硬化性樹脂A(Mn=6,
100)を得た。得られた熱硬化性樹脂Aにおける2−
t−ブチルアミノエチルメタクリレートのグラフト量
は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当た
り0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤外
吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収
(波数2,150〜2,100cm-1)およびアルケニル
基に特有の吸収(波数3,090〜3,010cm-1)を
示した。この熱硬化性樹脂Aについて、保存安定性およ
び引張強度を評価した。評価結果を、表2に示す。 【0035】実施例21熱硬化性樹脂Bの製造 アクリル酸の代わりに、トリメリット酸無水物18.5
gを用いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状の熱
硬化性樹脂B(Mn=7,100)を得た。得られた熱
硬化性樹脂Bにおけるトリメリット酸無水物のグラフト
量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル当
たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの赤
外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸収
(波数2,150〜2,100cm-1)およびカルボン酸
無水物基に特有の吸収(波数1,850〜1,780cm
-1)を示した。この熱硬化性樹脂Bについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表2に示
す。 実施例22熱硬化性樹脂Bの製造 アクリル酸の代わりに、トリメリット酸無水物10.5
gを用いた以外は、実施例11と同様にして、粉末状の
熱硬化性樹脂B(Mn=6,100)を得た。得られた
熱硬化性樹脂Bにおけるトリメリット酸無水物のグラフ
ト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル
当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの
赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸
収(波数2,150〜2,100cm-1)およびカルボン
酸無水物基に特有の吸収(波数1,850〜1,780
cm-1)を示した。この熱硬化性樹脂Bについて、保存安
定性および引張強度を評価した。評価結果を、表2に示
す。 実施例23熱硬化性樹脂Bの製造 アクリル酸の代わりに、トリメリット酸無水物11.3
gを用いた以外は、実施例16と同様にして、粉末状の
熱硬化性樹脂B(Mn=6,200)を得た。得られた
熱硬化性樹脂Bにおけるトリメリット酸無水物のグラフ
ト量は、前記一般式(1)で表される繰返し単位1モル
当たり0.5モルであった。また、該熱硬化性樹脂Aの
赤外吸収スペクトルは、カルボジイミド単位に特有の吸
収(波数2,150〜2,100cm-1)およびカルボン
酸無水物基に特有の吸収(波数1,850〜1,780
cm-1)を示した。この熱硬化性樹脂Bについて、保存安
定性および引張強度を評価した。評価結果を、表2に示
す。 【0036】比較例1 実施例1と同様にして得たP-TDI について、保存安定性
および引張強度を評価した。評価結果を、表3に示す。 比較例2 実施例11と同様にして得たP-MDI について、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表3に示
す。 比較例3 実施例16と同様にして得たP-HMDIについて、保存安定
性および引張強度を評価した。評価結果を、表3に示
す。 【0037】 【表1】【0038】 【表2】【0039】 【表3】 【0040】 【発明の効果】本発明により製造される熱硬化性樹脂
は、特に溶液としての保存安定性に優れるとともに、各
種溶媒に対する溶解性も良好であり、かつ硬化性に優
れ、しかもその硬化物は、吸水性が低く、接着性、電気
絶縁性、化学的安定性、耐湿性、耐熱性、機械的強度等
に優れている。したがって、本発明により製造される熱
硬化性樹脂は、特に耐熱性ワニスとして、接着剤、塗
料、電子材料等の保護膜等に極めて好適に使用すること
ができるとともに、優れた熱硬化性フィルム、硬化成形
品等に容易に加工することができる。 【化12】
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [0001] BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention
With a functional group and excellent water resistance, heat resistance, mechanical strength, etc.
The present invention relates to a method for producing a recarbodiimide-based thermosetting resin. [0002] 2. Description of the Related Art Polycarbodiimide is a polyisocyanate.
A heat-resistant resin obtained by the decarboxylation condensation of
The method of manufacture is, for example, Die by D.J.Lyman et al.
Makromol. Chem., 67, 1 (1963), J. Am. C by E. Dyer et al.
hem. Soc., 80,5495 (1958), J. A. by L.M.Alberino et al.
ppl.Polym.Sci., 21, 1999 (1977), T.W.
J. Org. Chem., 28, 2069 (1963) and JP-A-51-61.
No. 599, for example. Polycarbodiimide
Means that the carbodiimide group in the molecule is thermally crosslinked by heating
Therefore, application as thermosetting resin with excellent heat resistance
Is expected. However, polycarbodiimides
Takes a considerable amount of time to fully heat cure
There is a problem, and in the state dissolved in a solvent
Gelation of the polymer gradually progresses even in a cool and dark place.
It is extremely difficult to store in solution for a long time.
It is a major obstacle to industrial use.
You. Therefore, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-29316,
As disclosed in JP-A-4-279618, etc.
Preservation of polycarbodiimide by devising the medium and polymerization conditions
Attempts have been made to improve stability.
Storage stability of polycarbodiimide solution
Is about 3 weeks at room temperature, about 3 months at 5 ° C,
Not always enough. In addition, these publications
The polycarbodiimide obtained by the method described
Very poor solubility in medium and shortens curing time
From the viewpoint of industrial use.
There is a title. Therefore, polycarbodiimide is added to the molecule.
Mix with a crosslinking agent having two or more active hydrogen groups and heat
Attempts to shorten the heat curing time by
Proposed in Japanese Patent Publication No. 5-6564 and Japanese Patent Publication No. 5-6565
Have been. In addition, polycarbodiimide is converted to an epoxy compound.
Product (JP-A-62-1714), cyanate ester
(JP-A-2-218751), vinyl compounds (particularly
And JP-A 52-146490).
Attempts to mix use have also been proposed. However, this
In these methods, the storage stability of the polycarbodiimide itself is
Not only is not improved, but also a highly active
Storage in a solution state due to the mixture of
There are drawbacks such as loss of stability. [0003] SUMMARY OF THE INVENTION The present invention provides
It was made as a result of intensive examination in view of
The purpose is to achieve the high heat resistance and high performance inherent in polycarbodiimide.
With mechanical strength, the curing reaction proceeds quickly in a short time,
Polycarbodiimide with excellent storage stability especially in solution state
It is an object of the present invention to provide a method for producing a thermosetting resin. [0004] The gist of the present invention is that of the general formula
(1) Embedded image (Where R1Represents a divalent organic group. )
At least one kind of polycarbodiimide having a repeating unit
ToCarboxyl groups and primary or secondary amines
And a group selected from the group consisting of Embedded image (Where R Two Is an aliphatic, alicyclic or aromatic trivalent
Shows an organic group. A) a compound having the group represented by
Lylic acid, methacrylic acid, cinnamic acid, p-aminostyrene
, 2-t-butylaminoethyl (meth) acrylate
G, p-methylaminostyrene, vinylphenol, Embedded image (Where each R Three May be the same or different, and hydrogen
Represents an atom or a methyl group, i is an integer of 1 to 30
You. ), Embedded image (Where R Three Represents a hydrogen atom or a methyl group, and j is 2
Is an integer of up to 30. ), Embedded image (Where R Three Represents a hydrogen atom or a methyl group, and k represents 2
Is an integer of up to 30. ), Embedded image (Where R Three Represents a hydrogen atom or a methyl group. ),common
Bini Embedded image (Where R Three Represents a hydrogen atom or a methyl group. ) Group
Chosen fromHas a graft reactive group and a crosslinkable group
At least one compound is grafted at an appropriate temperature.
And a method for producing a thermosetting resin. Hereinafter, the present invention will be described in detail.
This will clarify the objects, configurations and effects of the present invention.
Would. <Polycarbodiimide> First, represented by the general formula (1)
Polycarbodiimides having repeating units are, for example, organic
The polyisocyanate is replaced with a carbodii group having an isocyanate group.
Catalyst for promoting the imidization reaction (hereinafter referred to as “carbodiimidation
Catalyst. " Synthesized by reaction in the presence of
can do. For the synthesis of this polycarbodiimide
As organic polyisocyanates to be used, organic diiso
Cyanates are preferred. Such organic diisocyanates
As phenylene-1,3-diisocyanate, for example,
Phenylene-1,4-diisocyanate, 1-methyl
Toxiphenylene-2,4-diisocyanate, 1-meth
Tylphenylene-2,4-diisocyanate, 2,4-
Tolylene diisocyanate, 2,6-tolylene diisocyanate
Anate, 1,3-xylylene diisocyanate, 1,
4-xylylene diisocyanate, biphenylene-4,
4'-diisocyanate, 3,3'-dimethoxybiphe
Nylene-4,4'-diisocyanate, 3,3'-dimene
Cylbiphenylene-4,4'-diisocyanate, diph
Phenylmethane-2,4'-diisocyanate, diphenyl
Methane-4,4'-diisocyanate, 3,3'-di
Methoxydiphenylmethane-4,4'-diisocyanate
G, 3,3'-dimethyldiphenylmethane-4,4'-
Diisocyanate, naphthylene-1,5-diisocyane
, Cyclobutylene-1,3-diisocyanate, silicone
Clopentylene-1,3-diisocyanate, cyclohexane
Xylene-1,3-diisocyanate, cyclohexyl
1,4-diisocyanate, 1-methylcyclohexene
Silene-2,4-diisocyanate, 1-methylcyclo
Hexylene-2,6-diisocyanate, 1-isocyanate
Nate-3,3,5-trimethyl-5-isocyanate
Methylcyclohexane, cyclohexane-1,3-bis
(Methyl isocyanate), cyclohexane-1,4-
Bis (methyl isocyanate), isophorone diisocyanate
, Dicyclohexylmethane-2,4'-diisocyate
Anate, dicyclohexylmethane-4,4'-diiso
Cyanate, ethylene diisocyanate, tetramethyle
1,4-diisocyanate, hexamethylene-1,
6-diisocyanate, dodecamethylene-1,12-di
Isocyanate, lysine diisocyanate methyl ester
And the stoichiometric excess of these organic diisocyanates
Obtained by reacting the excess with a bifunctional active hydrogen containing compound.
Such as a double-ended isocyanate prepolymer
Can be. The organic diisocyanate alone or
Two or more kinds can be used as a mixture. Also, if
Other materials used with organic diisocyanates
For example, phenyl-1,1,
3,5-triisocyanate, diphenylmethane-2,
4,4'-triisocyanate, diphenylmethane-
2,5,4'-triisocyanate, triphenylmeta
2,4 ', 4 "-triisocyanate, triphenyl
Methane-4,4 ', 4 "-triisocyanate, diph
Phenylmethane-2,4,2 ', 4'-tetraisocyane
, Diphenylmethane-2,5,2 ', 5'-tetra
Isocyanate, cyclohexane-1,3,5-trii
Socyanate, cyclohexane-1,3,5-tris
(Methyl isocyanate), 3,5-dimethylcyclohexane
Xan-1,3,5-tris (methyl isocyanate
G), 1,3,5-trimethylcyclohexane-1,
3,5-tris (methyl isocyanate), dicyclo
Xylmethane-2,4,2'-triisocyanate, di
Cyclohexylmethane-2,4,4'-triisocyane
Tri- or more functional polyisocyanates such as
Stoichiometric excess of trifunctional or higher polyisocyanate
By reaction with bifunctional or higher polyfunctional active hydrogen-containing compounds
Obtained terminal isocyanate prepolymer, etc.
be able to. The other organic polyisocyanate is simply
It can be used alone or as a mixture of two or more.
Was used per 100 parts by weight of organic diisocyanate.
0 to 40 parts by weight, preferably 0 to 20 parts by weight
It is. As the carbodiimidization catalyst, for example, 1
-Phenyl-2-phospholene-1-oxide, 1-phenyl
Nil-3-methyl-2-phospholene-1-oxide, 1
-Phenyl-2-phospholene-1-sulfide, 1-f
Enyl-3-methyl-2-phospholene-1-sulfy
1-ethyl-2-phospholene-1-oxide, 1-
Ethyl-3-methyl-2-phospholene-1-oxide,
1-ethyl-2-phospholene-1-sulfide, 1-d
Tyl-3-methyl-2-phospholene-1-sulfide,
1-methyl-2-phospholene-1-oxide, 1-methyl
3-methyl-2-phospholene-1-oxide, 1-
Methyl-2-phospholene-1-sulfide, 1-methyl
-3-methyl-2-phospholene-1-sulfide and the like,
Phosphorene compounds such as these 3-phospholene isomers;
Iron pentacarbonyl, diiron nonacarbonyl, tetracalcium
Bonyl nickel, hexacarbonyl tungsten, hex
Metal carbonyl complexes such as sacarbonyl chromium;
Metals such as aluminum, zirconium, chromium, and iron
Acetylacetone complex of trimethyl phosphate, g
Triethyl phosphate, triisopropyl phosphate
G, tri-t-butyl phosphate, triphenyl phosphate
Phosphate esters and the like can be mentioned. This
These carbodiimidation catalysts may be used alone or in combination of two or more.
Can be used as a mixture.
Per 100 parts by weight of the total of the isocyanate,
0.001 to 30 parts by weight, preferably 0.01 to 10 parts by weight
Parts. The synthesis reaction of polycarbodiimide is carried out without solvent.
It can be carried out below or in a suitable solvent. Poly
The solvent used in the carbodiimide synthesis reaction
For example, 1,1-dichloroethane, 1,2-dichloroethane
Loethane, 1,1,1-trichloroethane, 1,1,2
-Trichloroethane, 1,1,1,2-tetrachloroe
Tan, 1,1,2,2-tetrachloroethane, pentac
Loroethane, hexachloroethane, 1,1-dichloroethane
Tylene, 1,2-dichloroethylene, trichloroethylene
, Tetrachloroethylene, chlorobenzene, o-dic
Lorobenzene, m-dichlorobenzene, p-dichlorobe
Benzene, 1,2,4-trichlorobenzene, trichloro
Halogenated hydrocarbon solvents such as methylbenzene; dioxa
, Anisole, tetrahydrofuran, tetrahydropi
Orchid, diethylene glycol dimethyl ether, diethyl
Len glycol diethyl ether, diethylene glycol
Rudipropyl ether, diethylene glycol dibutyl
Ether, diethylene glycol monomethyl ether,
Diethylene glycol monoethyl ether, diethylene
Glycol monopropyl ether, diethylene glycol
Monobutyl ether, triethylene glycol monomer
Ether solvents such as tyl ether; N-methyl-2-pi
Loridone, N-acetyl-2-pyrrolidone, N-benzyl
2-pyrrolidone, N-methyl-3-pyrrolidone, N
-Acetyl-3-pyrrolidone, N-benzyl-3-pyrro
Lidone, formamide, N-methylformamide, N,
N-dimethylformamide, N-ethylformamide,
N, N-diethylformamide, acetamide, N-meth
Tilacetamide, N, N-dimethylacetamide, N
Amide solvents such as -methylpropionamide; dimethyl
Aprotic polar solvents such as sulfoxide; 2-methoxy
Ethyl acetate, 2-ethoxyethyl acetate, 2
-Propoxyethyl acetate, 2-butoxyethyl acetate
Acetate, 2-phenoxyethyl acetate, diethyl
Glycol monomethyl ether acetate, diethyl
Glycol monoethyl ether acetate, diethyl
Glycol monopropyl ether acetate, diethyl
Acetates such as lenglycol monobutyl ether acetate
Tate solvents: cyclohexanone, 2-acetylcyclo
Hexanone, 2-methylcyclohexanone, 3-methyl
Cyclohexanone, 4-methylcyclohexanone, cyclo
Roheptanone, 1-decalone, 2-decalone, 2,4-
Dimethyl-3-pentanone, 4,4-dimethyl-2-pe
Tanthanone, 2-methyl-3-hexanone, 5-methyl-
2-hexanone, 2-heptanone, 3-heptanone, 4
-Heptanone, 2-methyl-3-heptanone, 5-methyl
Ru-3-heptanone, 2,6-dimethyl-4-heptano
2-octanone, 3-octanone, 2-nonanone,
3-nonanone, 5-nonanone, 2-decanone, 3-deca
Examples include ketone solvents such as nonone and 4-decanone.
it can. These solvents may be used alone or as a mixture of two or more.
Can be used. Synthesis of polycarbodiimide
In the reaction, the solvent is the concentration of the organic polyisocyanate.
But usually 0.5 to 60% by weight, preferably 5 to 50
It is used in a proportion that will be the amount%. Organic polyisocyanate
If the concentration exceeds 60% by weight, it may form
Polycarbodiimide may gel during the synthesis reaction
If less than 0.5% by weight, the reaction rate is slow.
And productivity decreases. In addition, the synthesis of polycarbodiimide
The reaction temperature is controlled by the organic polyisocyanate or carbodiyl
It is appropriately selected according to the kind of the imidation catalyst.
0-200 ° C. For synthesis reaction of polycarbodiimide
During the reaction, the entire amount of the organic polyisocyanate is added before the reaction.
Or part or all of them during the reaction,
It may be added continuously or stepwise. In addition, Polica
Appropriate reaction from the early stage to the late stage of the rubodiimide synthesis reaction
In the reaction step, the terminal isocyanate group of polycarbodiimide
A compound capable of reacting with polycarbodiimide powder
The ends can be sealed and the molecular weight adjusted. like this
Examples of compounds that can react with various isocyanate groups include, for example,
Methanol, ethanol, isopropanol, cyclo
Alcohols such as hexanol; dimethylamine, die
Amines such as tylamine and benzylamine;
Socyanate, tolyl isocyanate, cyclohexyl
Monoisocyanates such as isocyanate and butyl isocyanate
Anates and the like can be mentioned. Synthesized polycarbonate
Rubodiimide is optionally separated from the solution. This
In the case of, as a method for separating polycarbodiimide, for example,
The polycarbodiimide solution was added to the polycarbodiimide.
And added to an inert non-solvent, and the resulting precipitate or
Separate and collect oil by filtration, decantation, etc.
Method of separation and collection by spray drying
Can be. Polycarbodiimide of the present invention
Styrene-equivalent number average molecular weight (hereinafter referred to as "Mn")
Is appropriately determined depending on the Mn of the resulting thermosetting resin, the application, and the like.
Selected, usually 400-500,000, preferred
1,000 to 200,000, particularly preferably 2,
000 to 100,000. [0008] The thermosetting resin of the present invention comprises
Polycarbodii having a repeating unit represented by the formula (1)
A graft-reactive group and a cross-link
Having a functional groupspecificCompound (hereinafter referred to as “graft
Compound. " At least one of them)
It is manufactured by shifting. Where the grafting reaction
The reactive group reacts with the polycarbodiimide to form a crosslinkable group.
The residue of the graft reactive compound having a group is
It means a group to be grafted to diimide. Such a group
Raft-reactive groups include carboxyl and primary
And a secondary amino group and a hydroxyl group.
Further, a crosslinkable group means that the crosslinkable group
React with each other and / or with the polycarbodiimide chain,
Means a group that results in a cured resin. Such a crosslinkable group
Is a polymerizable unsaturated group, a general formula (2) [0009] Embedded image (Where RTwoIsAliphatic, alicyclic or aromatic
IncenseShows a trivalent organic group. List the group represented by)
Can be. Specific examples of such a graft reactive compound
As the following compounds and compounds
it can. <Compound> The compound is a carboxyl group, primary or secondary
Grafting reactivity selected from the group of amino group and hydroxyl group
Having a group and a polymerizable unsaturated group as a crosslinkable group.
is there. Such compounds include acrylic acid, meta
Crylic acid, cinnamic acid, p-aminostyrene, 2-t-butyl
Tylaminoethyl (meth) acrylate, p-methyla
Minostyrene, vinylphenol, [0012] Embedded image (Where each RThreeAre the same but different
Represents a hydrogen atom or a methyl group, and i represents 1 to 30
Is an integer. ), [0014] Embedded image (Where RThreeRepresents a hydrogen atom or a methyl group
And j is an integer of 2 to 30. ), [0016] Embedded image (Where RThreeRepresents a hydrogen atom or a methyl group
And k is an integer of 2 to 30. ), [0018] Embedded image (Where RThreeRepresents a hydrogen atom or a methyl group
Show. ), [0020] Embedded image (Where RThreeRepresents a hydrogen atom or a methyl group
Show. ). These compounds
In particular, acrylic acid, methacrylic acid, 2-hydroxy
Til (meth) acrylate is preferred. The compound
Can be used alone or as a mixture of two or more.
Wear. <Compound> Compounds may also contain carboxyl groups and primary or
Is a graft-reactive group selected from the group of secondary amino groups
And a group represented by the general formula (2) as a crosslinkable group.
Compound. Such compounds include, for example,
1,2,3-propanetricarboxylic anhydride,
2,4-butanetricarboxylic anhydride, hexahydroto
Trica such as limellitic anhydride and trimellitic anhydride
Acid anhydrides of rubonic acids; aminosuccinic anhydride, 4-A
Mino-1,2-butanedicarboxylic anhydride, 4-amino
Hexahydrophthalic anhydride, 4-aminophthalic anhydride
Acid anhydrides of primary amino group-containing dicarboxylic acids such as products;
N-methylaminosuccinic anhydride, 4-methylamino-
1,2-butanedicarboxylic anhydride, 4-methylamino
Hexahydrophthalic anhydride, 4-methylaminophthal
No acid of secondary amino group-containing dicarboxylic acids such as acid anhydride
Waters and the like can be mentioned. These compounds
In particular, trimellitic anhydride is particularly preferred. The compound
Can be used alone or as a mixture of two or more
it can. In the present invention, a thermosetting resin is produced.
The reaction can be carried out without solvent, but
It is preferable to carry out in an appropriate solvent. Such solvent
Is, for example, the polycarbodiimide, graft-reactive
Inert to both of the compounds and dissolve them
As far as possible, there is no particular limitation.
Is the aforesaid A.C.
Ter solvents, amide solvents, aprotic polar solvents,
And the like. In addition, the reaction
Solvents used during the synthesis of recarbodiimide can be used.
The polycarbodiimide obtained by the synthesis
The solution can be used as it is. These solvents
Can be used alone or as a mixture of two or more.
And the amount used per 100 parts by weight of the reactants
Usually, 10 to 10,000 parts by weight, preferably 50 to 5,
000 parts by weight. In the present invention, the thermosetting resin
The reaction temperature during production depends on polycarbodiimide and
Selected appropriately according to the type of reactive compound.
In the case of a compound, it is usually 200 ° C. or lower, preferably −
10 to + 100 ° C., and in the case of a compound,
It is 100 ° C. or lower, preferably −10 to + 80 ° C. Book
Of the graft-reactive compound in the thermosetting resin in the invention
The amount of grafting depends on the type of the compound or polycarbodiimide,
It is adjusted according to the desired properties of the thermosetting resin,
Usually, per mole of the repeating unit represented by the general formula (1),
0.01 to 1 mol, preferably 0.02 to 0.8 mol
is there. When the graft amount of the graft reactive compound is 0.01
If it is less than 100 mm, the structure of the resulting thermosetting resin will be
Thermosetting because it is not much different from rubodiimide itself
It is necessary to heat for a long time to cure the resin
This is industrially disadvantageous.
The original properties of the carbodiimide may be impaired.
You. The thermosetting resin obtained as described above is a graph
The graft reactive group in the reactive compound is polycarbodiyl.
Reacts in at least a portion of the repeating units of the mid;
Substantially grafted with the residue of the compound having a bridging group
It is a resin having a non-crosslinked structure. The thermosetting resin
The crosslinkable group remains in the
Between graft-reactive groups and crosslinkable groups in compounds
Based on difference in reactivity to bodimide. In the present invention
To graft the compound to the polycarbodiimide
Thermosetting resin (hereinafter referred to as “thermosetting resin”)
Resin A ". ) The graft structure of each
The nature group is illustrated below together with the reaction process. [0024] Embedded image [0025] Embedded image [0026] Embedded image[0027] Embedded image In the thermosetting resin A, each graft structure
Is randomly distributed in the polycarbodiimide and the formula
The structures of (A) to (D) are either one type alone or 2
More than one species can be produced simultaneously, the structure of formulas (F) and (G)
Means that only one or both are generated
As a result, the structures of formulas (H) to (K) have only one type.
Or both can be generated simultaneously. In addition, the polycarbo
Manufactured by grafting compounds to diimides
Thermosetting resin (hereinafter referred to as "thermosetting resin B").
The graft structure of
Is shown below together with the reaction process.
You. [0029] Embedded image In the thermosetting resin B, each graft structure
Is randomly distributed in the polycarbodiimide and the formula
The structures of (N) to (Q) may be any one of them or 2
More than one species can be produced simultaneously. The compound graph
If the reactive group is a primary or secondary amino group
For the graft structure of the compound, refer to the reaction process of the compound.
I want to be illuminated. Thermosetting resin produced by the present invention,
Polycarbodiate before grafting with graft-reactive compounds
It has an essentially different structure from imide, and
Therefore, its properties are significantly different from those of the polycarbodiimide.
With excellent storage stability in solution state
It is. The thermosetting resin in the present invention is a polycarbonate.
Residue of graft-reactive compound grafted on rubodiimide
Since the group has a crosslinkable group, it can be appropriately heated to a temperature.
It can be more thermoset. Moreover, this thermosetting reaction
Is rapid and the heat in conventional polycarbodiimide
It can solve the practical problem of slow curing speed.
Wear. Further, the cured product of the thermosetting resin in the present invention,
Low water absorption, adhesion, electrical insulation, chemical stability, resistance
Excellent heat resistance, moisture resistance, mechanical strength, etc. According to the invention
Mn of thermosetting resin manufactured is basically
And grafting reactivity of polycarbodiimides used
Depending on the type of compound and the amount of grafting, thermosetting resin
It is appropriately selected according to the characteristics and use of the device. Made according to the invention
The thermosetting resin used is separated as a solution or from a solvent.
Used separately, but obtained as a solution during its manufacture
As a method of separating the thermosetting resin from the solvent, for example,
The solution of the thermosetting resin is mixed with a non-solvent inert to the resin.
The precipitate or oil produced by the
Separation / collection by stationing; Spray drying
There can be mentioned a method of separating and collecting more. [0031]Mixing and curing of thermosetting resin The thermosetting resin produced according to the present invention may have
Various additives can be blended. Such an attachment
Additives include, for example, antioxidants, heat stabilizers, and ultraviolet absorbers.
Collecting agents, light stabilizers, antistatic agents, flame retardants, coloring agents, lubricants,
Antifogging agents, adhesion improvers, antifungal agents and the like can be mentioned.
You. In addition, clay, zeolite, talc, mica,
Lica, graphite, alumina, calcium carbonate, straw
Filler such as stone, glass, carbon, aluminum
Na, potassium titanate, aluminum borate, silicon carbide
Silicon, silicon nitride, aromatic polyamide, polyamideimid
, Polyimide, wholly aromatic polyester, ultra high molecular weight polyester
Polyethylene, high-strength polyacrylonitrile, high-strength poly
Reinforcement of fibers such as vinyl alcohol or whiskers
Materials can also be blended. Also, these reinforcements
Used in the form of woven fabric, non-woven fabric, knitted fabric, etc.
The textile may be impregnated with a thermosetting resin for use.
The thermosetting resin produced according to the present invention is optionally used
After compounding the above additives, when curing,
It may be heated to an appropriate temperature.
Initiators or catalysts can also be used. in this case
Is usually 100 to 500 ° C, preferably 1 to 500 ° C.
50-400 ° C. When curing, use a thermosetting resin
Can be used alone or in combination of two or more.
Wear. Curing the thermosetting resin produced by the present invention
Examples of the polymerization initiator or catalyst used when
For example, in the case of thermosetting resin A, for example, azoisobutyroni
Tolyl, azobisisocyanovaleric acid, 2,2'-azobi
(2-amidinopropane) hydrochloride
Compounds: hydrogen peroxide, ammonium persulfate, potassium persulfate
Inorganic peroxides such as lium and sodium persulfate;
Nzoyl, di-t-butyl peroxide, cumenehydride
Organic peroxides such as peroxides;
Lucari metal (bis) sulfite, (bis) ammonium sulfite
Red consisting of a combination with a reducing agent such as
Catalysts and the like. Made according to the invention
Thermosetting resin is usually used as a solution varnish,
Heat-resistant adhesives, heat-resistant paints, heat-resistant protective films for electronic materials, etc.
It is extremely useful. As a solvent used in the varnish
Is inert to the thermosetting resin, and
Is not particularly limited as long as it can dissolve
For example, N, N-dimethylformamide, N, N-di
Methylacetamide, N-methyl-2-pyrrolidone, di
Ethylene glycol dimethyl ether, tetrahydrof
Orchids, dioxane, anisole, etc.
Can be selected as appropriate. These solvents are
Used in an amount that will result in a resin concentration of 10 to 60% by weight.
Is preferred. If the resin concentration is less than 10% by weight,
Film thickness becomes thin and mechanical strength becomes insufficient
If it exceeds 60% by weight, the solution viscosity
And the applicability tends to be impaired. The varnish
When applying to the adherend, substrate, substrate, etc.
Coating method, roll coating method, casting coating method, dip coating method, spraying
Appropriate coating means such as a coating method can be adopted. Ma
The thickness of the coating is determined by selecting the coating method and the solid content of the polymer solution.
It can be controlled appropriately by adjusting the concentration and viscosity.
However, it is usually 0.1 to 10000 μm.
The varnish is applied to an appropriate substrate and dried to form a resin thin film.
After formation, forcibly peel off the thin film from the substrate
Thereby, a thermosetting film can be formed. This
Thermosetting films such as
Useful as adhesive film, for example, high capacity reliability
Semiconductor devices with excellent productivity and high productivity
be able to. When forming the heat resistant adhesive film
The substrate is not particularly limited, but for example,
Glass plate, silicon wafer, stainless plate, polyes
Tell film or the like can be used. Also heat resistant
To enable easy release of the adhesive film from the substrate
Therefore, it is possible to release these substrate surfaces in advance.
Wear. The varnish was applied to an appropriate substrate and cured.
Afterwards, a cured film formed by forcibly peeling off the substrate
Is also useful as a general heat-resistant film. Further
Non-solvent type thermosetting resin that does not substantially contain a solvent
Is in the form of powder, pellets, etc.
It can also be used as a paint or the like. The non-solvent type
Thermosetting resins are also useful as heat-resistant molding materials and the like.
For example, by heating under pressure in a suitable mold,
Can be processed into a cured molded article, or a blowing agent
And cured by heating to form a cured foam.
It can also be shaped. [0032] The present invention will be described below with reference to Examples and Comparative Examples.
As will be further described, the present invention is not limited to the gist thereof.
Therefore, the present invention is not limited to these embodiments. each
In Examples and Comparative Examples, storage stability and tensile
The strength was evaluated according to the following method.Storage stability Thermosetting resin (Examples 1 to 23) or polycarbodiy
The amide (Comparative Examples 1 to 3) was added to each solvent shown in Tables 1 to 3 at a concentration of 2
The solution dissolved at 0% by weight was added at room temperature or-
Store in a cool, dark place at 10 ° C.
The period during which there was no observation was visually observed and judged.Tensile strength Thermosetting resin (Examples 1 to 23) or polycarbodiy
The amide (Comparative Examples 1 to 3) was added to each solvent shown in Tables 1 to 3 at a concentration of
The surface of the solution dissolved to be 0% by weight is released in advance.
Spin on the treated glass plate using a spinner
After that, it was heated and cured at 250 ° C for 15 minutes,
50 μm (Examples 1 to 23), 5 μm (Comparative Examples 1 and 2)
Alternatively, a cured film having a thickness of 10 μm (Comparative Example 3) was formed. That
Later, these cured films were forcibly peeled off from the glass plate to obtain
The tensile strength of the cured film thus obtained was measured. Example 1Synthesis of polycarbodiimide 50 g of tolylene diisocyanate (TDI)
In 200 g of Sanone, 1-phenyl-3-methyl-2-
80 ° C. in the presence of 0.28 g of phosphorene-1-oxide
And react for 4 hours with polycarbodiimide (P-TDI) (M
n = 5,000).Production of thermosetting resin A 6.9 g of acrylic acid is added to the solution,
After reacting for hours, the reaction solution is developed in acetone,
A powdery thermosetting resin A (Mn = 5,800) was obtained.
Grafting of acrylic acid on the obtained thermosetting resin A
The amount is 1 mol equivalent of the repeating unit represented by the general formula (1).
Was 0.5 mol. Also, the thermosetting resin A has a red color.
The external absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
(Wave number 2,150-2,100cm-1) And alkenyl
Absorption peculiar to the group (wave number 3,090-3,010cm-1)
Indicated. This thermosetting resin A has a storage stability and
And tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results. Example 2Production of thermosetting resin A 8.3 g of methacrylic acid was used instead of acrylic acid
Except that, in the same manner as in Example 1, the powdery thermosetting resin
A (Mn = 5,900) was obtained. Thermosetting resin obtained
The grafting amount of methacrylic acid in A is represented by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 1 shows the evaluation results. Example 3Production of thermosetting resin A Instead of using acrylic acid, 14.0 g of cinnamic acid was used.
Other than that, in the same manner as in Example 1, the powdery thermosetting resin A
(Mn = 6,600) was obtained. The obtained thermosetting resin A
The grafting amount of cinnamic acid in the formula (1)
0.5 mole per mole of repeating unit represented.
The infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A is
Absorption (wave number 2,150-2,1) peculiar to the bodimide unit
00cm-1) And absorption specific to alkenyl groups (wavenumber 3,
090-3,010cm-1)showed that. This thermosetting resin
For A, storage stability and tensile strength were evaluated. Comment
The results are shown in Table 1. Example 4Production of thermosetting resin A To the solution of P-TDI obtained in the same manner as in Example 1, 2-H
12.5 g of droxyethyl methacrylate was added, and 6
After reacting at 0 ° C for 5 hours, the reaction solution is placed in acetone.
Expanded and powdered thermosetting resin A (Mn = 6,400)
I got 2-hydroxy in the obtained thermosetting resin A
The amount of grafting of the ethyl methacrylate is represented by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 1 shows the evaluation results. Example 5Production of thermosetting resin A Instead of 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-
Using 13.8 g of hydroxypropyl methacrylate
Except that, in the same manner as in Example 4, the powdery thermosetting resin
A (Mn = 6,500) was obtained. Thermosetting resin obtained
Group A of 2-hydroxypropyl methacrylate in A
The amount of raft is represented by the repeating unit 1 represented by the general formula (1).
It was 0.5 mole per mole. In addition, the thermosetting resin
The infrared absorption spectrum of A is unique to carbodiimide units
Absorption (wave number 2,150-2,100cm-1) And al
Absorption peculiar to kenyl group (wave number 3,090-3,010 cm
-1)showed that. Storage stability of this thermosetting resin A
The properties and tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results.
You. Example 6Production of thermosetting resin A Instead of 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-
Other than using 11.2 g of hydroxyethyl acrylate
Is a powdered thermosetting resin A in the same manner as in Example 4.
(Mn = 6,300) was obtained. The obtained thermosetting resin A
Grafting of 2-hydroxyethyl acrylate
The amount is 1 mol equivalent of the repeating unit represented by the general formula (1).
Was 0.5 mol. Also, the thermosetting resin A has a red color.
The external absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
(Wave number 2,150-2,100cm-1) And alkenyl
Absorption peculiar to the group (wave number 3,090-3,010cm-1)
Indicated. This thermosetting resin A has a storage stability and
And tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results. Example 7Production of thermosetting resin A Instead of 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-
After using 12.6 g of hydroxypropyl acrylate
Outside, in the same manner as in Example 4, the powdery thermosetting resin A
(Mn = 6,400) was produced. The resulting thermosetting tree
Of 2-hydroxypropyl acrylate in Fat A
The amount of raft is represented by the repeating unit 1 represented by the general formula (1).
It was 0.5 mole per mole. In addition, the thermosetting resin
The infrared absorption spectrum of A is unique to carbodiimide units
Absorption (wave number 2,150-2,100cm-1) And al
Absorption peculiar to kenyl group (wave number 3,090-3,010 cm
-1)showed that. Storage stability of this thermosetting resin A
The properties and tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results.
You. Example 8Production of thermosetting resin A Instead of 2-hydroxyethyl methacrylate, use a pen
Using 28.7 g of taerythritol triacrylate
Except that, in the same manner as in Example 4, the powdery thermosetting resin
A (Mn = 8,250) was obtained. Thermosetting resin obtained
A of pentaerythritol triacrylate in A
The amount of raft is represented by the repeating unit 1 represented by the general formula (1).
It was 0.5 mole per mole. In addition, the thermosetting resin
The infrared absorption spectrum of A is unique to carbodiimide units
Absorption (wave number 2,150-2,100cm-1) And al
Absorption peculiar to kenyl group (wave number 3,090-3,010 cm
-1)showed that. Storage stability of this thermosetting resin A
The properties and tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results.
You. Example 9Production of thermosetting resin A 2-t was added to the P-TDI solution obtained in the same manner as in Example 1.
-Add 17.8 g of butylaminoethyl methacrylate
After reacting at 80 ° C for 6 hours, the reaction solution was
Thermosetting resin A (Mn = 7.0)
00). 2-t in the obtained thermosetting resin A
-Butylaminoethyl methacrylate graft amount,
Per mole of the repeating unit represented by the general formula (1)
0.5 mole. In addition, infrared absorption of the thermosetting resin A
The absorption spectrum shows the absorption (wavelength)
Number 2,150-2,100cm-1) And alkenyl groups
Specific absorption (wave number 3,090-3,010cm-1)
Was. With respect to the thermosetting resin A, storage stability and evacuation
The tensile strength was evaluated. Table 1 shows the evaluation results. Example 10Production of thermosetting resin A Instead of 2-t-butylaminoethyl methacrylate
2-tert-butylaminoethyl acrylate 16.5
g in the same manner as in Example 9 except that g was used.
A curable resin A (Mn = 6,900) was obtained. The heat gained
2-t-butylaminoethyl acrylate in the curable resin A
The graft amount of the relate is represented by the general formula (1).
It was 0.5 mol per mol of the repeating unit. Also,
The infrared absorption spectrum of thermosetting resin A is carbodiimid
Absorbance peculiar to each unit (wave number 2,150-2,100c
m-1) And alkenyl groups (wave number 3,09)
0-3,010cm-1)showed that. This thermosetting resin A
Then, storage stability and tensile strength were evaluated. Evaluation
The results are shown in Table 1. Embodiment 11Synthesis of polycarbodiimide Diphenylmethane-4,4'-diisocyanate (MDI)
50 g of 1-phenylene in 200 g of cyclohexanone
Ru-3-methyl-2-phospholene-1-oxide 0.2
The reaction was carried out at 80 ° C for 4 hours in the presence of
A solution of diimide (P-MDI) (Mn = 5,000) was obtained.Production of thermosetting resin A 4.0 g of acrylic acid was added to the solution,
After reacting for hours, the reaction solution is developed in acetone,
A powdery thermosetting resin A (Mn = 5,400) was obtained.
Grafting of acrylic acid on the obtained thermosetting resin A
The amount is 1 mol equivalent of the repeating unit represented by the general formula (1).
Was 0.5 mol. Also, the thermosetting resin A has a red color.
The external absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
(Wave number 2,150-2,100cm-1) And alkenyl
Absorption peculiar to the group (wave number 3,090-3,010cm-1)
Indicated. This thermosetting resin A has a storage stability and
And tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results. Example 12Production of thermosetting resin A 4.7 g of methacrylic acid was used instead of acrylic acid
Except that, in the same manner as in Example 11, the powdery thermosetting resin
Fat A (Mn = 5,500) was obtained. The resulting thermosetting tree
The graft amount of methacrylic acid in Fat A is determined by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 1 shows the evaluation results. Example 13Production of thermosetting resin A 2-PDI was added to the P-MDI solution obtained in the same manner as in Example 11.
Add 7.1 g of hydroxyethyl methacrylate and add 6 g
After reacting at 0 ° C for 5 hours, the reaction solution is placed in acetone.
Expanded and powdered thermosetting resin A (Mn = 5,700)
I got 2-hydroxy in the obtained thermosetting resin A
The amount of grafting of the ethyl methacrylate is represented by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 1 shows the evaluation results. Example 14Production of thermosetting resin A Instead of 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-
After using 7.9 g of hydroxypropyl methacrylate
Outside, in the same manner as in Example 13, the powdered thermosetting resin
A (Mn = 5,850) was obtained. Thermosetting resin obtained
Group A of 2-hydroxypropyl methacrylate in A
The amount of raft is represented by the repeating unit 1 represented by the general formula (1).
It was 0.5 mole per mole. In addition, the thermosetting resin
The infrared absorption spectrum of A is unique to carbodiimide units
Absorption (wave number 2,150-2,100cm-1) And al
Absorption peculiar to kenyl group (wave number 3,090-3,010 cm
-1)showed that. Storage stability of this thermosetting resin A
The properties and tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results.
You. Example 15Production of thermosetting resin A 2-PDI was added to the P-MDI solution obtained in the same manner as in Example 11.
10.1 g of t-butylaminoethyl methacrylate was added.
And reacted at 80 ° C for 6 hours.
Tons of powdered thermosetting resin A (Mn = 6,
100). 2- in the obtained thermosetting resin A
Grafting amount of t-butylaminoethyl methacrylate
Is equivalent to 1 mol of the repeating unit represented by the general formula (1).
0.5 mol. In addition, the infrared of the thermosetting resin A
The absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
(Wave number 2,150-2,100cm-1) And alkenyl
Absorption peculiar to the group (wave number 3,090-3,010cm-1)
Indicated. This thermosetting resin A has a storage stability and
And tensile strength were evaluated. Table 1 shows the evaluation results. Embodiment 16Synthesis of polycarbodiimide Dicyclohexylmethane-4,4'-diisocyanate
(HMDI) 50 g of 1-phenyl-3-methyl-2-phos
At 180 ° C. in the presence of 2.50 g of holene-1-oxide
After reacting for 8 hours, polycarbodiimide (P-HMDI) (M
n = 5,000).Production of thermosetting resin A Dissolve the P-HMDI in 200 g of anisole and add
4.2 g of lylic acid was added and reacted at 20 ° C. for 3 hours.
The reaction solution is developed in acetone and powdered thermosetting
Resin A (Mn = 5,400) was obtained. The obtained thermosetting properties
The amount of acrylic acid grafted on the resin A is represented by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 2 shows the evaluation results. Example 17Production of thermosetting resin A 5.0 g of methacrylic acid was used instead of acrylic acid
Other than the above, a powdery thermosetting resin was prepared in the same manner as in Example 16.
Fat A (Mn = 5,500) was obtained. The resulting thermosetting tree
The graft amount of methacrylic acid in Fat A is determined by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 2 shows the evaluation results. Example 18Production of thermosetting resin A The solution of P-HMDI obtained in the same manner as in Example 16 was added with 2-
7.6 g of hydroxyethyl methacrylate was added, and 6
After reacting at 0 ° C for 5 hours, the reaction solution is placed in acetone.
Expanded and powdered thermosetting resin A (Mn = 5,800)
I got 2-hydroxy in the obtained thermosetting resin A
The amount of grafting of the ethyl methacrylate is represented by the general formula
0.5 mol per mol of the repeating unit represented by (1)
there were. Also, the infrared absorption spectrum of the thermosetting resin A
Is the absorption specific to the carbodiimide unit (wave number 2,150
~ 2,100cm-1) And alkenyl groups
(Wave number 3,090-3,010cm-1)showed that. This heat
Evaluation of storage stability and tensile strength of curable resin A
Valued. Table 2 shows the evaluation results. Example 19Production of thermosetting resin A Instead of 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-
After using 7.6 g of hydroxypropyl methacrylate
Outside, in the same manner as in Example 16, the powdered thermosetting resin
A (Mn = 5,900) was obtained. Thermosetting resin obtained
Group A of 2-hydroxypropyl methacrylate in A
The amount of raft is represented by the repeating unit 1 represented by the general formula (1).
It was 0.5 mole per mole. In addition, the thermosetting resin
The infrared absorption spectrum of A is unique to carbodiimide units
Absorption (wave number 2,150-2,100cm-1) And al
Absorption peculiar to kenyl group (wave number 3,090-3,010 cm
-1)showed that. Storage stability of this thermosetting resin A
The properties and tensile strength were evaluated. Table 2 shows the evaluation results.
You. Example 20Production of thermosetting resin A The solution of P-HMDI obtained in the same manner as in Example 16 was added with 2-
10.8 g of t-butylaminoethyl methacrylate was added.
And reacted at 80 ° C for 6 hours.
Tons of powdered thermosetting resin A (Mn = 6,
100). 2- in the obtained thermosetting resin A
Grafting amount of t-butylaminoethyl methacrylate
Is equivalent to 1 mol of the repeating unit represented by the general formula (1).
0.5 mol. In addition, the infrared of the thermosetting resin A
The absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
(Wave number 2,150-2,100cm-1) And alkenyl
Absorption peculiar to the group (wave number 3,090-3,010cm-1)
Indicated. This thermosetting resin A has a storage stability and
And tensile strength were evaluated. Table 2 shows the evaluation results. Embodiment 21Production of thermosetting resin B Instead of acrylic acid, trimellitic anhydride 18.5
g in the same manner as in Example 1 except that g was used.
A curable resin B (Mn = 7,100) was obtained. The heat gained
Grafting of trimellitic anhydride on curable resin B
The amount is 1 mol equivalent of the repeating unit represented by the general formula (1).
Was 0.5 mol. Also, the thermosetting resin A has a red color.
The external absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
(Wave number 2,150-2,100cm-1) And carboxylic acid
Absorption specific to anhydride groups (wave number 1,850 to 1,780 cm
-1)showed that. Storage stability of this thermosetting resin B
The properties and tensile strength were evaluated. Table 2 shows the evaluation results.
You. Example 22Production of thermosetting resin B Instead of acrylic acid, trimellitic anhydride 10.5
g in the same manner as in Example 11 except that g was used.
A thermosetting resin B (Mn = 6,100) was obtained. Got
Graph of trimellitic anhydride in thermosetting resin B
The amount is 1 mol of the repeating unit represented by the general formula (1).
0.5 mol / mol. In addition, the thermosetting resin A
The infrared absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
Yield (wave number 2,150-2,100cm-1) And carvone
Absorption (wave number 1,850 to 1,780) peculiar to the acid anhydride group
cm-1)showed that. This thermosetting resin B has a low storage stability.
The qualitative and tensile strength were evaluated. Table 2 shows the evaluation results.
You. Example 23Production of thermosetting resin B Instead of acrylic acid, trimellitic anhydride 11.3
g in the same manner as in Example 16 except that g was used.
A thermosetting resin B (Mn = 6,200) was obtained. Got
Graph of trimellitic anhydride in thermosetting resin B
The amount is 1 mol of the repeating unit represented by the general formula (1).
0.5 mol / mol. In addition, the thermosetting resin A
The infrared absorption spectrum shows the absorption characteristic of the carbodiimide unit.
Yield (wave number 2,150-2,100cm-1) And carvone
Absorption (wave number 1,850-1,780) peculiar to acid anhydride group
cm-1)showed that. This thermosetting resin B has a low storage stability.
The qualitative and tensile strength were evaluated. Table 2 shows the evaluation results.
You. Comparative Example 1 Storage stability of P-TDI obtained in the same manner as in Example 1.
And the tensile strength was evaluated. Table 3 shows the evaluation results. Comparative Example 2 Storage stability of P-MDI obtained in the same manner as in Example 11
The properties and tensile strength were evaluated. Table 3 shows the evaluation results.
You. Comparative Example 3 Storage stability of P-HMDI obtained in the same manner as in Example 16
The properties and tensile strength were evaluated. Table 3 shows the evaluation results.
You. [0037] [Table 1][0038] [Table 2][0039] [Table 3] [0040] The thermosetting resin produced according to the present invention
Is particularly excellent in storage stability as a solution,
Good solubility in seed solvents and excellent curability
In addition, the cured product has low water absorption,
Insulation, chemical stability, moisture resistance, heat resistance, mechanical strength, etc.
Is excellent. Therefore, the heat produced by the present invention
Curable resins can be used as adhesives, coatings, especially as heat-resistant varnishes.
Very suitable for use as a protective film for materials, electronic materials, etc.
With excellent thermosetting film and cured molding
It can be easily processed into products and the like. Embedded image

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−120630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)────────────────────────────────────────────────── (5) References JP-A-59-120630 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C08G 73/00-73/26 CAPLUS (STN ) REGISTRY (STN)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (ここで、R1は2価の有機基を示す。)で表される繰返
し単位を有するポリカルボジイミドの少なくとも1種
に、カルボキシル基および第一級もしくは第二級のアミ
ノ基の群から選ばれる基と一般式(2) 【化2】 (ここで、R 2 は脂肪族、脂環族あるいは芳香族の3価の
有機基を示す。) で表される基とを有する化合物、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ケイ皮酸、p−アミノスチレン、2−t−ブチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、p−メチルアミノ
スチレン、ビニルフェノール、 【化3】 (ここで、各R 3 は相互に同一でも異なってもよく、水素
原子またはメチル基を示し、iは1〜30の整数であ
る。)、 【化4】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示し、jは2
〜30の整数である。) 【化5】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示し、kは2
〜30の整数である。)、 【化6】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示す。)、並
びに 【化7】 (ここで、R 3 は水素原子またはメチル基を示す。) の群から選ばれる グラフト反応性基および架橋性基を有
する化合物の少なくとも1種を、適宜温度でグラフトす
ることを特徴とする熱硬化性樹脂の製造方法。
(57) [Claims] [Claim 1] The general formula (1) (Wherein R 1 represents a divalent organic group). At least one of the polycarbodiimides having a repeating unit represented by the formula ( 1 ) has a carboxyl group and a primary or secondary amino group.
And a group selected from the group consisting of a group represented by the general formula (2) : (Where R 2 is an aliphatic, alicyclic or aromatic trivalent
Shows an organic group. ) , A compound having a group represented by
Luic acid, cinnamic acid, p-aminostyrene, 2-t-butyl
Aminoethyl (meth) acrylate, p-methylamino
Styrene, vinyl phenol, ## STR3 ## (Where each R 3 may be the same or different,
Represents an atom or a methyl group, i is an integer of 1 to 30
You. ), Embedded image (Where R 3 represents a hydrogen atom or a methyl group, and j is 2
Is an integer of up to 30. ), [Of 5] (Where R 3 represents a hydrogen atom or a methyl group, and k is 2
Is an integer of up to 30. ), ## STR00006 ## (Here, R 3 represents a hydrogen atom or a methyl group.)
Bini [Chemical 7] Wherein R 3 represents a hydrogen atom or a methyl group. At least one kind of a compound having a graft-reactive group and a cross-linkable group selected from the group is grafted at an appropriate temperature. Production method of conductive resin.
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