JP3452690B2 - 誘電体共振装置 - Google Patents

誘電体共振装置

Info

Publication number
JP3452690B2
JP3452690B2 JP15367595A JP15367595A JP3452690B2 JP 3452690 B2 JP3452690 B2 JP 3452690B2 JP 15367595 A JP15367595 A JP 15367595A JP 15367595 A JP15367595 A JP 15367595A JP 3452690 B2 JP3452690 B2 JP 3452690B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency adjusting
dielectric resonator
frequency
dielectric
shield case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15367595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH098515A (ja
Inventor
洋 櫛谷
俊雄 石崎
厚 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP15367595A priority Critical patent/JP3452690B2/ja
Publication of JPH098515A publication Critical patent/JPH098515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3452690B2 publication Critical patent/JP3452690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,移動体通信の基地局コ
ンバイナーなどに用いられる誘電体共振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信分野の発展に伴い、通
信基地局で用いられる高性能フィルターの需要が増大し
ている。そして、高性能フィルターとしては、最近、小
型化のために誘電体共振装置が多く用いられるようにな
ってきた。
【0003】以下に、従来の誘電体共振装置の一例を、
図面を参照しながら説明する。図16は従来技術におけ
る誘電体共振装置の一例を示す断面図である。図16に
示すように、金属製のシールドケース29の下面には、
誘電体共振子28が誘電体共振子支持台30を介して配
置されている。誘電体共振子28、誘電体共振子支持台
30及びシールドケース29には、同軸上に貫通孔が設
けられており、誘電体共振子28は、貫通孔に挿通され
たポリテトラフルオロエチレン製の固定用ボルト31a
及びナット31bを用いてシールドケース29の下面に
固定されている。また、シールドケース29の下面に
は、入出力端子34としてのループ状の入出力電極が配
置されており、本誘電体共振装置をバンドパスフィルタ
ーとして動作させることができるようにされている。ま
た、シールドケース29の上部には、誘電体共振子28
に対向して周波数調整板33が配置されており、周波数
調整板33はシールドケース29の外面に設けられた周
波数調整用つまみ32を回転操作することによって調整
される。ここで、周波数調整用つまみ32には、シール
ドケース29の上面に形成したネジ溝と螺合するような
ネジ山が形成されている。
【0004】以下、上記のように構成された従来の誘電
体共振装置の動作を説明する。誘電体共振子28は、共
振子の比誘電率、形状、使用する共振モードによって決
まる特定の周波数で共振する。
【0005】共振周波数の調整は、誘電体共振子の近傍
に発生する電磁界の磁界エネルギー又は電界エネルギー
のいずれかを制御することによって行われる。磁界エネ
ルギーを変化させる場合には可動式の金属板を用い、電
界エネルギーを変化させる場合には可動式の誘電体を用
いるのが一般的である。
【0006】従来の誘電体共振装置の共振周波数の調整
は、周波数調整用つまみ32を回転操作し、周波数調整
板33を誘電体共振子28に近づけたり、周波数調整板
33を誘電体共振子28から遠ざけたりすることによ
り、磁界エネルギーを変化させて行われていた。共振周
波数は、周波数調整板33が誘電体共振子28に近づい
たときに高くなり、周波数調整板33が誘電体共振子2
8から遠ざかったときに低くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の構成では、以下のような問題点があった。すなわ
ち、周波数調整板33と誘電体共振子28との間隙が大
きい場合には、周波数調整板33の近傍の磁界エネルギ
ー分布が疎の状態にあるため、周波数調整板33の変位
に対して周波数変化の感度が低くなる。一方、逆に周波
数調整板33と誘電体共振子28との間隙が小さい場合
には、周波数調整板33の近傍の磁界エネルギー分布が
密の状態にあるため、周波数調整板33の変位に対して
周波数変化の感度が高くなる。このように、上記のよう
な従来の構成では、周波数調整の感度が一定にならない
といった問題点があった。
【0008】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、周波数調整の感度の差を小さくし、また、
周波数調整の範囲を広く確保することができ、しかも低
損失の優れた共振特性を有する誘電体共振装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る誘電体共振装置の第1の構成は、シー
ルドケースと、前記シールドケース内に配置された誘電
体共振子と、前記シールドケース内に前記誘電体共振子
に対向して配置された周波数調整装置と、前記シールド
ケースの外側に突出して設けられた前記周波数調整装置
の位置を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置であ
って、前記周波数調整装置が、周波数調整板と、前記周
波数調整板に前記誘電体共振子の方に突出して設けられ
た周波数調整筒とからなり、前記周波数調整筒の径が前
記周波数調整板側と前記誘電体共振子側とで異なること
を特徴とする。また、本発明に係る誘電体共振装置の第
2の構成は、シールドケースと、前記シールドケース内
に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース内に
前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整装置
と、前記シールドケースの外側に突出して設けられた前
記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備えた誘
電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、周波数
調整板と、前記周波数調整板に前記誘電体共振子の方に
突出して設けられた周波数調整筒とからなり、前記周波
数調整板に孔が開口されていることを特徴とする。
た、本発明に係る誘電体共振装置の第3の構成は、シー
ルドケースと、前記シールドケース内に配置された誘電
体共振子と、前記シールドケース内に前記誘電体共振子
に対向して配置された周波数調整装置と、前記シールド
ケースの外側に突出して設けられた前記周波数調整装置
の位置を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置であ
って、前記周波数調整装置が、周波数調整板と、前記周
波数調整板に前記誘電体共振子の方に突出して設けられ
た周波数調整筒とからなり、前記周波数調整板の周縁を
除く部分が誘電体からなることを特徴とする。
【0010】また、前記本発明の第1又は第2の構成に
おいては、周波数調整板及び周波数調整筒が金属からな
るのが好ましい。また、前記本発明の第1〜第3の構成
においては、誘電体共振子が円柱状に形成され、周波数
調整筒が前記誘電体共振子の径よりも大きな径を有する
のが好ましい。
【0011】
【0012】また、前記本発明の第1の構成において
、周波数調整筒の誘電体共振子側の径が前記誘電体共
振子の径よりも大きいのが好ましい。
【0013】また、前記本発明の第の構成において
、孔が少なくとも3個開口されているのが好ましい。
また、この場合には、扇形の孔の数が4個以上の偶数個
であるのが好ましい。
【0014】また、前記本発明の第1〜第3の構成にお
いては、周波数調整板が網目状の金属からなるのが好ま
しい
【0015】また、本発明に係る誘電体共振装置の第
の構成は、シールドケースと、前記シールドケース内に
配置された誘電体共振子と、前記シールドケース内に前
記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整装置
と、前記シールドケースの外側に突出して設けられた前
記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備えた誘
電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、椀状又
は空洞で底面のない円錐状に形成された周波数調整板か
らなることを特徴とする。
【0016】また、前記本発明の第の構成において
は、周波数調整板が金属からなるのが好ましい。また、
前記本発明の第の構成においては、誘電体共振子が円
柱状に形成され、椀状の周波数調整板又は空洞で底面の
ない円錐状の周波数調整板が前記誘電体共振子の径より
も大きな径を有するのが好ましい。
【0017】また、本発明に係る誘電体共振装置の第
の構成は、シールドケースと、前記シールドケース内に
配置された誘電体共振子と、前記シールドケース内に前
記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整装置
と、前記シールドケースの外側に突出して設けられた前
記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備えた誘
電体共振装置であって、前記周波数調整装置が所定の間
隔を置いて配置された複数の金属板からなることを特徴
とする。
【0018】また、前記本発明の第の構成において
は、各金属板の面積が誘電体共振子に近づくに従って小
さくなるのが好ましい。また、前記本発明の第の構成
においては、金属板の間に誘電体が充填されているのが
好ましい。
【0019】また、前記本発明の第の構成において
は、金属板の間にバネが介在されているのが好ましい。
また、本発明に係る誘電体共振装置の第の構成は、シ
ールドケースと、前記シールドケース内に配置された誘
電体共振子と、前記シールドケース内に前記誘電体共振
子に対向して配置された周波数調整装置と、前記シール
ドケースの外側に突出して設けられた前記周波数調整装
置の位置を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置で
あって、前記周波数調整装置が、複数の凸状の周波数調
整体からなる多段構造を有することを特徴とする。
【0020】また、前記本発明の第の構成において
は、周波数調整体が金属からなるのが好ましい
【0021】また、前記本発明の第1、第2、第3、第
4、第5又は第6の構成においては、周波数調整装置の
位置を変位させる手段が、回転操作によって前記周波数
調整装置の位置を変位させる周波数調整用つまみである
のが好ましい。
【0022】また、前記本発明の第1、第2、第3、第
4、第5又は第6の構成においては、誘電体共振子が、
誘電体基板を介してシールドケースに固定されているの
が好ましい。
【0023】
【作用】前記本発明の第1の構成によれば、シールドケ
ースと、前記シールドケース内に配置された誘電体共振
子と、前記シールドケース内に前記誘電体共振子に対向
して配置された周波数調整装置と、前記シールドケース
の外側に突出して設けられた前記周波数調整装置の位置
を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置であって、
前記周波数調整装置が、周波数調整板と、前記周波数調
整板に前記誘電体共振子の方に突出して設けられた周波
数調整筒とからなり、前記周波数調整筒の径が前記周波
数調整板側と前記誘電体共振子側とで異なることを特徴
とするので、次のような作用を奏することができる。す
なわち、周波数調整装置の位置を変位させる手段を操作
して、周波数調整筒を周波数調整板と共に同軸方向に変
位させれば、周波数調整装置の内壁が磁界エネルギーの
分布曲線に平行に移動する。このため、周波数調整装置
によって内向きに押される磁界エネルギーは常に一定に
変化していくので、誘電体共振子の周囲に分布する磁界
エネルギーの変化は一定に制御される。すなわち、周波
数調整の感度が、周波数調整装置の位置を変位させる手
段の操作量に対して線形に制御される。この場合、周波
数調整筒の径が周波数調整板側と前記誘電体共振子側と
で異なるので、周波数調整装置の位置を変位させる手段
の操作量に対する共振周波数の変化の線形性が向上す
る。 また、前記本発明第2の構成によれば、シールドケ
ースと、前記シールドケース内に配置された誘電体共振
子と、前記シールドケース内に前記誘電体共振子に対向
して配置された周波数調整装置と、前記シールドケース
の外側に突出して設けられた前記周波数調整装置の位置
を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置であって、
前記周波数調整装置が、周波数調整板と、前記周波数調
整板に前記誘電体共振子の方に突出して設けられた周波
数調整筒とからなり、前記周波数調整板に孔が開口され
ていることを特徴とするので、周波数調整板が誘電体共
振子に近づいた場合に、磁界エネルギーの一部が周波数
調整板に開口された孔を通ることになり、TMモードに
よる励振が抑えられる。その結果、周波数調整装置の位
置を変位させる手段の操作量に対する共振周波数の変化
の線形性が広範囲にわたって維持される。 また、前記本
発明第3の構成によれば、シールドケースと、前記シー
ルドケース内に配置された誘電体共振子と、前記シール
ドケース内に前記誘電体共振子に対向して配置された周
波数調整装置と、前記シールドケースの外側に突出して
設けられた前記周波数調整装置の位置を変位させる手段
とを備えた誘電体共振装置であって、前記周波数調整装
置が、周波数調整板と、前記周波数調整板に前記誘電体
共振子の方に突出して設けられた周波数調整筒とからな
り、前記周波数調整板の周縁を除く部分が誘電体からな
ることを特徴とするので、TMモードによる励振がなく
なり、周波数調整装置の位置を変位させる手段の操作量
に対する共振周波数の変化の線形性が向上する。
【0024】
【0025】また、前記本発明の第1の構成において
波数調整筒の誘電体共振子側の径が前記誘電体共振子
の径よりも大きいという好ましい例によれば、周波数調
整の範囲が広くなる。
【0026】また、前記本発明の第の構成において
が少なくとも3個開口されているという好ましい例に
よれば、周波数調整板において金属部分が多くなるの
で、扇形の孔を開口することによる周波数調整板の強度
の劣化が防止される。また、この場合周波数調整板が
円板状に形成され、前記周波数調整板に、周波数調整用
つまみが接続される部分を要とする扇形の孔が4個以上
の偶数個開口されているという好ましい例によれば、入
出力端子に対する周波数調整装置の位置を変位させる手
段を接続する部分と周波数調整筒を取り付ける金属部分
におけるTMモードによる励振が均等化される。
【0027】また、前記本発明の第1〜第3の構成にお
いて、周波数調整板が網目状の金属からなるという好ま
しい例によれば、周波数調整板に孔を開口する必要がな
いため、周波数調整板の強度の劣化が防止される。
【0028】
【0029】また、前記本発明の第の構成によれば、
シールドケースと、前記シールドケース内に配置された
誘電体共振子と、前記シールドケース内に前記誘電体共
振子に対向して配置された周波数調整装置と、前記シー
ルドケースの外側に突出して設けられた前記周波数調整
装置の位置を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置
であって、前記周波数調整装置が、椀状又は空洞で底面
のない円錐状に形成された周波数調整板からなることを
特徴とするので、次のような作用を奏することができ
る。すなわち、周波数調整装置の内壁の形状が磁界エネ
ルギーの分布曲線にさらに近づくことになるので、周波
数調整装置の位置を変位させる手段の操作量に対する共
振周波数の変化の線形性が向上する。
【0030】また、前記本発明の第の構成において、
誘電体共振子が円柱状に形成され、椀状の周波数調整板
又は空洞で底面のない円錐状の周波数調整板が前記誘電
体共振子の径よりも大きな径を有するという好ましい例
によれば、周波数調整の範囲が広くなる。
【0031】また、前記本発明の第の構成によれば、
シールドケースと、前記シールドケース内に配置された
誘電体共振子と、前記シールドケース内に前記誘電体共
振子に対向して配置された周波数調整装置と、前記シー
ルドケースの外側に突出して設けられた前記周波数調整
装置の位置を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置
であって、前記周波数調整装置が所定の間隔を置いて配
置された複数の金属板からなることを特徴とするので、
次のような作用を奏することができる。すなわち、周波
数調整装置の位置を変位させる手段を操作して周波数調
整装置を誘電体共振子に近づけていくと、誘電体共振子
に近い金属板が磁界エネルギーを制御して、共振周波数
は高くなっていき、共振周波数の調整感度は大きくなっ
ていく。周波数調整装置の位置を変位させる手段をさら
に操作すると、周波数調整装置の位置を変位させる手段
に近い金属板による磁界エネルギーの制御の方が支配的
となり、一旦大きくなった調整感度が小さくなる。この
ため、周波数調整の感度が広範囲にわたって平均化され
る。特に、金属板の数が3枚以上であれば、一旦大きく
なった調整感度小さくなる回数が増えるため、周波数調
整装置の位置を変位させる手段の操作量に対する共振周
波数の変化の線形性が向上する。
【0032】また、前記本発明の第の構成において、
各金属板の面積が誘電体共振子に近づくに従って小さく
なるという好ましい例によれば、周波数調整装置の位置
を変位させる手段の操作量に対する共振周波数の変化の
線形性がさらに向上する。
【0033】また、前記本発明の第の構成において、
金属板の間に誘電体が充填されているという好ましい例
によれば、周波数調整板及び周波数調整用つまみの強度
が大きくなり、周波数調整装置の位置を変位させる手段
の操作に対して安定性が向上する。
【0034】また、前記本発明の第の構成において、
金属板の間にバネが介在されているという好ましい例に
よれば、周波数調整装置の位置を変位させる手段を操作
して金属板が誘電体共振子に接触した後においても、周
波数調整装置の位置を変位させる手段を操作することが
可能となるので、周波数調整の範囲が広くなる。
【0035】また、前記本発明の第の構成によれば、
シールドケースと、前記シールドケース内に配置された
誘電体共振子と、前記シールドケース内に前記誘電体共
振子に対向して配置された周波数調整装置と、前記シー
ルドケースの外側に突出して設けられた前記周波数調整
装置の位置を変位させる手段とを備えた誘電体共振装置
であって、前記周波数調整装置が、複数の凸状の周波数
調整体からなる多段構造を有することを特徴とするの
で、次のような作用を奏することができる。すなわち、
周波数調整装置の位置を変位させる手段を操作して周波
数調整装置を誘電体共振子に近づけていくと、周波数調
整体が磁界エネルギーを制御して、共振周波数は高くな
っていき、共振周波数の調整感度は大きくなっていく。
周波数調整装置の位置を変位させる手段をさらに操作す
ると、磁界エネルギーの制御を支配する部分が周波数調
整体の底面側から側面側へと移っていく。このため、制
御する磁界エネルギーの密度はこれ以上大きくならず、
周波数調整の感度は一定に保たれる。この場合、周波数
調整装置が、複数の凸状の周波数調整体からなる多段構
造を有するので、誘電体共振子に近い周波数調整体が誘
電体共振子に近づくに従って磁界エネルギーを制御する
部分が周波数調整装置の位置を変位させる手段側に位置
する周波数調整体へと移り、一旦大きくなった周波数調
整の感度が小さくなる。その結果、周波数調整装置の位
置を変位させる手段の操作量に対する共振周波数の変化
の線形性が向上する。特に、周波数調整体の数が3個以
上であれば、一旦大きくなった周波数調整の感度が小さ
くなる回数が増えることになるため、周波数調整装置の
位置を変位させる手段の操作量に対する共振周波数の変
化の線形性が向上する。
【0036】
【0037】また、前記本発明の第1、第2、第3、第
4、第5又は第6の構成において、周波数調整装置の位
置を変位させる手段が、回転操作によって前記周波数調
整装置の位置を変位させる周波数調整用つまみであると
いう好ましい例によれば、周波数調整の感度が、周波数
調整用つまみの回転数に対して線形に制御される。
【0038】また、前記本発明の第1、第2、第3、第
4、第5又は第6の構成において、誘電体共振子が、誘
電体基板を介してシールドケースに固定されているとい
う好ましい例によれば、誘電体共振子に発生する熱が誘
電体基板を通して容易に放射されるので、誘電体共振装
置の温度特性が向上する。
【0039】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明に係る誘電体共振装置の
第1の実施例を示す断面図である。図1に示すように、
金属製のシールドケース2の下面には、その中央に誘電
体共振子1がアルミナ製の誘電体共振子支持台3を介し
て配置されている。誘電体共振子1、誘電体共振子支持
台3及びシールドケース2の下面には、同軸上に貫通孔
が設けられており、誘電体共振子1及び誘電体共振子支
持台3は貫通孔に挿通された固定用ボルト4a及びナッ
ト4bを用いてシールドケース2の下面に固定されてい
る。ここで、誘電体共振子1は円柱状に成形されてい
る。また、固定用ボルト4aは、ポリテトラフルオロエ
チレンを素材として形成されており、耐熱性に優れ、ま
た、高周波電磁界に対して損失が小さく、しかも強度が
大きい。また、シールドケース2の下面には、入出力端
子8としてのループ状の電極が2個設けられている。一
方、シールドケース2の上部には、誘電体共振子1と対
向して周波数調整板6が配置されている。周波数調整板
6は、シールドケース2の上面の外側に設けられた金属
製の周波数調整用つまみ5を回転操作することにより、
誘電体共振子1に近づけられるか、又は誘電体共振子1
から遠ざけられる。ここで、周波数調整板6は誘電体共
振子1の外径よりも大きな径を有する円板状に成形され
ている。また、シールドケース2の上面には、その中央
に貫通孔が設けられており、この貫通孔には周波数調整
用つまみ5のネジ山と螺合するネジ溝が形成されてい
る。
【0040】図1、図5(a)に示すように、周波数調
整板6の周縁には、下方に突出して金属製の周波数調整
筒7が取り付けられている。周波数調整板6及び周波数
調整筒7の取り付け方法としては様々な方法が考えられ
る。例えば、ネジや半田を用いて取り付けてもよく、周
波数調整用つまみ5、周波数調整板6及び周波数調整筒
7を一体成形してもよい。
【0041】以下に、上記のように構成された誘電体共
振装置の動作を説明する。摂動理論によれば、Wm 、W
e をそれぞれ磁界エネルギーの時間平均値、電界エネル
ギーの時間平均値、Wt を共振系内の全リアクティブエ
ネルギーとしたとき、本実施例の誘電体共振装置におけ
る共振周波数の変化は下記(数1)のように表記され
る。
【0042】
【数1】
【0043】上記(数1)は、δWm >δWe のとき、
すなわち磁界エネルギーWm の支配的な領域を内向きに
押したときに共振周波数が高くなり、δWm <δWe
とき、すなわち電界エネルギーWe の支配的な領域を内
向きに押したときに共振周波数が低くなることを示して
いる。
【0044】また、本実施例の誘電体共振装置における
電磁界成分は、図2に示す4つの領域(a)、(b)、
(c)及び(d)に分けたとき、円柱状の誘電体共振器
の基本波であるTE01δモードに関する固有関数展開法
によって三角関数の一次結合として表記され、下記(数
2)のようになる。
【0045】
【数2】
【0046】ここで、β1p=Xp /L、β2p=Yp
M、β3q=qπ/h、A1 、A2 、B、C及びDは任意
実数、β1 、β2 及びβ3qは各領域に対するz方向の位
相定数、k1 、k3qは各領域に対する半径方向の波長定
数(領域(a)、(b)、(d)において半径方向の波
長定数は等しいと仮定した。)、J0 (x)は第1種ベ
ッセル関数、H0 (2) (x)は第2種ハンケル関数であ
る。
【0047】以上の数式から、TE01δモードの電磁界
分布は図3のようになる。図3に示すように、シールド
ケース2内の誘電体共振子1以外の領域においては、電
界エネルギーWe はほとんど伝搬せず、磁界エネルギー
m が支配的となる。また、図4に示すように、磁界エ
ネルギーWm の密度は誘電体共振子1の中心で最も大き
い。そして、垂直方向には誘電体共振子1から離れてい
くに従って指数関数的に小さくなり、水平方向には誘電
体共振子1の平面の中心部分から放射状に離れていくに
従って小さくなる。
【0048】周波数調整用つまみ5を回転操作して周波
数調整板6及び周波数調整筒7からなる周波数調整装置
を誘電体共振子1に近づけていくと、周波数調整装置が
磁界エネルギーWm の支配的な領域を内向きに押すこと
になるので、共振周波数が高くなる。このとき、図3、
図4から分かるように、周波数調整装置の内壁は磁界エ
ネルギーWm の分布曲線に平行に移動する。このため、
周波数調整装置によって内向きに押される磁界エネルギ
ーWm は常に一定に変化していくので、誘電体共振子1
の周囲に分布する磁界エネルギーWm の変化は一定に制
御される。すなわち、周波数調整の感度は周波数調整用
つまみ5の回転数に対して線形に制御される。
【0049】尚、本実施例においては、周波数調整用つ
まみ5として金属製のものを用いているが、必ずしも金
属製のものに限定されるものではなく、周波数調整用つ
まみの素材として誘電体を用いてもよい。このように周
波数調整用つまみの素材として誘電体を用いれば、誘電
体共振装置の共振器Qの劣化が防止される。また、この
場合、誘電体としては、20%のガラス繊維を添加した
ポリテトラフルオロエチレンを用いるのが好ましい。こ
のように誘電体として20%のガラス繊維を添加したポ
リテトラフルオロエチレンを用いれば、周波数調整用つ
まみの耐熱性が向上する。
【0050】また、本実施例においては、周波数調整装
置が円板状の周波数調整板6と周波数調整筒7とによっ
て構成されているが、必ずしもこの構成に限定されるも
のではない。例えば、図5(b)に示すように、周波数
調整筒7の先端に、穴が開口した第2の周波数調整板9
と第2の周波数調整筒10とを取り付けた構成としても
よい。周波数調整装置を以上のように構成すれば、周波
数調整装置の内壁が図4に示す磁界エネルギーWm の分
布曲線に近づき、誘電体共振子1の周囲に分布する磁界
エネルギーWm の変化がさらに一定に制御される。この
ため、周波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周波
数の変化の線形性が向上する。また、この場合、各周波
数調整筒の径は誘電体共振子1に近づくに従って大きく
なるように構成するのが好ましい。このように誘電体共
振子1に近づくに従って各周波数調整筒の径が大きくな
るように構成すれば、周波数調整の範囲が広くなる。
【0051】また、本実施例においては、周波数調整筒
7の径は一定となっているが、必ずしもこの形状に限定
されるものではない。例えば、図5(c)に示すよう
に、周波数調整筒7の径が、周波数調整板6側と誘電体
共振子1側とで異なるように構成してもよい。このよう
に周波数調整筒7の径が周波数調整板6側と誘電体共振
子1側とで異なるように構成すれば、周波数調整用つま
み5の回転数に対する共振周波数の変化の線形性がさら
に向上する。また、この場合、周波数調整筒7の先端の
径が誘電体共振子1の径よりも大きくなるように構成す
るのが好ましい。このように周波数調整筒7の先端の径
が誘電体共振子1の径よりも大きくなるように構成すれ
ば、周波数調整の範囲が広くなる。
【0052】また、本実施例においては、誘電体共振子
1はアルミナ製の誘電体共振子支持台3を介してガラス
繊維を20%添加したポリテトラフルオロエチレン製の
固定用ボルト4aを用いて金属製のシールドケース2に
固定されているが、必ずしもこの構成に限定されるもの
ではない。例えば、図6のような構成としてもよい。す
なわち、図6に示すように、誘電体共振子1と誘電体共
振子支持台3との間には、アルミナ製の基板11が介在
されており、この基板11は金属製のボルト12を用い
てシールドケース2に固定されている。他の構成は図1
と同じであるため、同一部材には同一符号を付しその説
明は省略する。以上のような構成を採用すれば、誘電体
共振子1に発生する熱がアルミナ製の基板11及び金属
製のボルト12を通して容易に放射されるので、誘電体
共振装置の温度特性が向上する。この構成は、後述する
第2〜第5の実施例における誘電体共振装置にも適用可
能である。
【0053】<第2の実施例>次に、本発明の誘電体共
振装置の第2の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
【0054】図7は本発明に係る誘電体共振装置の第2
の実施例を示す断面図、図8(a)は図7の誘電体共振
装置に用いた周波数調整板の平面図である。図7、図8
(a)に示すように、金属製の周波数調整板13には、
周波数調整用つまみ5が接続される部分を要とする一対
の扇形の孔14が開口されている。他の構成は図1と同
じであるため、同一部材には同一符号を付しその説明は
省略する。
【0055】以下に、上記のように構成された誘電体共
振装置の動作を説明する。上記第1の実施例の誘電体共
振装置においては、周波数調整板6と誘電体共振子1と
の間隙が小さくなるに従ってTMモードによって励振さ
れる共振点が現れる。その共振周波数は、TE01δモー
ドによって励振される共振周波数の動作とは逆に、周波
数調整板6と誘電体共振子1との間隙が小さくなるに従
って低くなる。そして、最後には、2つの共振点が1つ
になり、周波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周
波数の変化の線形性が劣化する。
【0056】一方、本実施例の誘電体共振装置において
は、周波数調整板13が誘電体共振子1に近づくと、磁
界エネルギーの一部が扇形の孔14を通ることになるの
で、TMモードによる励振が抑えられる。その結果、周
波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周波数の変化
の線形性が広範囲にわたって維持される。
【0057】一例として、図9に、周波数調整板13の
外径が95mm、扇形の孔14の径が65mm、周波数
調整用つまみ5と接続される部分の径が10mm、中心
と外周を接続している部分の幅が5mm、板の厚さが2
mm、周波数調整筒7の内径が84mm、外径が85m
m、筒の長さが30mmの場合の周波数調整用つまみ5
の回転数に対する共振周波数の変化の様子を示す。図9
から明らかなように、従来例と比較して周波数調整用つ
まみ5の回転数に対する共振周波数の変化の線形性が広
範囲にわたって維持されていることが分かる。
【0058】尚、本実施例においては、扇形の孔14は
2個開口されているが、必ずしもこの数に限定されるも
のではない。例えば、図8(b)に示すように、扇形の
孔14の数は1個であってもよい。このように扇形の孔
14の数を1個にすれば、周波数調整板13において金
属部分が少なくなり、TMモードによる励振がさらに抑
えられるので、周波数調整用つまみ5の回転数に対する
共振周波数の変化の線形性がさらに広範囲にわたって維
持される。また、扇形の孔14の数は3個以上であって
もよい。このように扇形の孔14の数が3個以上であれ
ば、周波数調整板13において金属部分が多くなるの
で、扇形の孔14を開口することによる周波数調整板1
3の強度の劣化が防止される。また、周波数調整板13
の回転軸が周波数調整用つまみ5の回転軸からずれるこ
とが防止され、磁界エネルギーの変化の不均一化が防止
される。この場合にはさらに、扇形の孔14の数は、図
8(c)に示すように、4個以上の偶数個であるのが好
ましい。このように扇形の孔14の数が4個以上の偶数
個であれば、入出力端子8に対する周波数調整用つまみ
5を接続する部分と周波数調整筒7を取り付ける金属部
分におけるTMモードによる励振が均等化される。
【0059】また、本実施例においては、周波数調整板
13に扇形の孔14が開口されているが、孔の形状とし
ては必ずしも扇形に限定されるものではない。また、本
実施例においては、周波数調整板13は金属板によって
構成されているが、必ずしもこの構成に限定されるもの
ではない。例えば、図8(d)に示すように、周波数調
整板13として網目状の金属を用いてもよい。このよう
に周波数調整板13として網目状の金属を用いれば、孔
を開口する必要がないため、周波数調整板13の強度の
劣化が防止される。また、図8(e)に示すように、周
波数調整板13の周縁を除く部分が誘電体15によって
構成されていてもよい。このように周波数調整板13の
周縁を除く部分が誘電体15によって構成されていれ
ば、TMモードによる励振がなくなり、周波数調整用つ
まみ5の回転数に対する共振周波数の変化の線形性が向
上する。この場合、誘電体15としては、ガラス繊維を
20%添加したポリテトラフルオロエチレンを用いるの
が好ましい。このように誘電体15としてガラス繊維を
20%添加したポリテトラフルオロエチレンを用いれ
ば、周波数調整板13の耐熱性が向上する。
【0060】<第3の実施例>次に、本発明の誘電体共
振装置の第3の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
【0061】図10は本発明に係る誘電体共振装置の第
3の実施例を示す断面図、図11(a)は図10の誘電
体共振装置に用いた周波数調整板を示す斜視図である。
図10、図11(a)に示すように、シールドケース2
の内側の周波数調整用つまみ5には、その先端に椀状に
形成された周波数調整板16が取り付けられており、こ
れにより周波数調整装置が構成されている。他の構成は
図1と同じであるため、同一部材には同一符号を付しそ
の説明は省略する。
【0062】以下に、上記のように構成された誘電体共
振装置の動作を説明する。上記第1の実施例の誘電体共
振装置においては、周波数調整装置が周波数調整板6と
周波数調整筒7とによって構成されており、周波数調整
装置の内壁を図4に示す磁界エネルギーWm の分布曲線
に近似させることにより、磁界エネルギーWm が制御さ
れている。しかし、周波数調整板6と周波数調整筒7の
接続部分においては、磁界エネルギーの分布曲線からの
ずれが大きくなり、周波数調整用つまみ5の回転数に対
する共振周波数の変化の線形性が劣化する。
【0063】一方、本実施例の誘電体共振装置において
は、周波数調整板16の内壁の形状が図4に示す磁界エ
ネルギーWm の分布曲線にさらに近づくことになるの
で、周波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周波数
の変化の線形性が向上する。椀状の周波数調整板16の
径は誘電体共振子1の径よりも大きいのが好ましい。こ
のように椀状の周波数調整板16の径が誘電体共振子1
の径よりも大きければ、周波数調整の範囲が広くなる。
また、椀状の周波数調整板16の内壁の曲率は、δWm
>δWe によって表記される電磁界分布に等しいのが好
ましい。このように椀状の周波数調整板16の内壁の曲
率がδWm >δWe によって表記される電磁界分布に等
しければ、周波数調整用つまみ5の回転数に対する共振
周波数の変化の線形性がさらに向上する。
【0064】尚、本実施例においては、周波数調整装置
は椀状の金属板を用いて構成されているが、必ずしもこ
の構成に限定されるものではない。例えば、図11
(b)に示すように、周波数調整装置は、空洞で底面が
なく円形の縁を誘電体共振子1に向けた円錐形の金属1
7を用いて構成してもよい。このように周波数調整装置
が空洞で底面がなく円形の縁を誘電体共振子1に向けた
円錐形の金属17を用いて構成されていても、同様に周
波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周波数の変化
の線形性が向上する。この場合、円錐の径は誘電体共振
子1の径よりも大きいのが好ましい。このように円錐の
径が誘電体共振子1の径よりも大きければ、周波数調整
の範囲が広くなる。また、上記した椀状の周波数調整板
16に第1の実施例で示した周波数調整筒7を取り付け
てもよい。このように椀状の周波数調整板16に周波数
調整筒7を取り付けても、同様に周波数調整用つまみ5
の回転数に対する共振周波数の変化の線形性が向上す
る。
【0065】<第4の実施例>次に、本発明の誘電体共
振装置の第4の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
【0066】図12は本発明に係る誘電体共振装置の第
4の実施例を示す断面図、図13(a)は図12の誘電
体共振装置に用いた周波数調整板を示す平面図である。
図12、図13(a)に示すように、金属製のシールド
ケース2の内側の周波数調整用つまみ5には、その途中
に誘電体共振子1の径よりも大きな径を有する金属製の
第1の周波数調整板18が取り付けられている。また、
金属製のシールドケース2の内側の周波数調整用つまみ
5には、その先端部に誘電体共振子1の径よりも小さな
径を有する金属製の第2の周波数調整板19が取り付け
られている。第1及び第2の周波数調整板18、19の
取り付け方法としては様々な方法が考えられる。例え
ば、ネジや半田を用いて取り付けてもよいし、周波数調
整用つまみ5、第1の周波数調整板18及び第2の周波
数調整板19を一体成形してもよい。尚、他の構成は図
1に示した第1の実施例と同じであるため、同一部材に
は同一の符号を付しその説明は省略する。以下に、上記
のように構成された誘電体共振装置の動作を説明する。
【0067】周波数調整用つまみ5を回転操作して第1
及び第2の周波数調整板18、19からなる周波数調整
装置を誘電体共振子1に近づけていく。このとき、第2
の周波数調整板19が磁界エネルギーWm を制御して、
共振周波数は高くなっていき、共振周波数の調整感度は
大きくなっていく。周波数調整用つまみ5をさらに回転
操作すると、第1の周波数調整板18による磁界エネル
ギーWm の制御の方が支配的となり、一旦大きくなった
調整感度が小さくなる。このため、周波数調整の感度が
広範囲にわたって平均化される。
【0068】尚、本実施例においては、周波数調整用つ
まみ5に固定されている周波数調整板の数は2枚となっ
ているが、必ずしもこの枚数に限定されるものではな
い。例えば、図13(b)に示すように、周波数調整用
つまみ5に取り付ける周波数調整板の枚数は3枚以上で
あってもよい。このように周波数調整用つまみ5に取り
付ける周波数調整板の枚数が3枚以上であれば、一旦大
きくなった調整感度が小さくなる回数が増えるため、周
波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周波数の変化
の線形性が向上する。また、この場合、各周波数調整板
の径は誘電体共振子1に近づくに従って小さくなるよう
に構成するのが好ましい。このように各周波数調整板の
径が誘電体共振子1に近づくに従って小さくなるように
構成すれば、周波数調整用つまみ5の回転数に対する共
振周波数の変化の線形性がさらに向上する。
【0069】また、本実施例においては、第1及び第2
の周波数調整板18、19は周波数調整用つまみ5に取
り付けられているだけであるが、必ずしもこの構成に限
定されるものではない。例えば、図13(c)に示すよ
うに、2枚の周波数調整板18、19の間に誘電体20
が充填されていてもよい。このように2枚の周波数調整
板18、19の間に誘電体20が充填されていれば、周
波数調整板及び周波数調整用つまみ5の強度が大きくな
り、周波数調整用つまみ5の回転操作に対して安定性が
向上する。この場合、誘電体20としてはガラス繊維を
20%添加したポリテトラフルオロエチレンを用いるの
が好ましい。このように誘電体20としてはガラス繊維
を20%添加したポリテトラフルオロエチレンを用いれ
ば、周波数調整装置の耐熱性が向上する。
【0070】また、本実施例においては、周波数調整用
つまみ5の先端部に第2の周波数調整板19が取り付け
られているが、必ずしもこの構成に限定されるものでは
ない。例えば、図13(d)に示すように、周波数調整
用つまみ5の先端部に第1の周波数調整板18を取り付
け、第1の周波数調整板18にバネ21を介して第2の
周波数調整板19を取り付けてもよい。このように第2
の周波数調整板19がバネ21を介して第1の周波数調
整板18に取り付けられた構成を採用すれば、周波数調
整用つまみ5を回転操作したときに第2の周波数調整板
19が誘電体共振子1に接触した後においても、周波数
調整用つまみ5を回転操作することが可能となるので、
周波数調整の範囲が広がる。
【0071】<第5の実施例>次に、本発明の誘電体共
振装置の第5の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
【0072】図14は本発明に係る誘電体共振装置の第
5の実施例を示す内部透視断面図、図15(a)は図1
2の誘電体共振装置に用いた周波数調整体の斜視図であ
る。図14、図15(a)に示すように、金属製のシー
ルドケース2の内側の金属製の周波数調整用つまみ5に
は、その先端部に金属からなる円柱状の周波数調整体2
2が取り付けられており、これにより周波数調整装置が
構成されている。周波数調整体22の取り付け方法とし
ては様々な方法が考えられる。例えば、ネジや半田を用
いて取り付けてもよいし、周波数調整用つまみ5、周波
数調整体22を一体成形してもよい。尚、他の構成は図
1に示した第1の実施例と同じであるため、同一部材に
は同一の符号を付しその説明は省略する。
【0073】以下に、上記のように構成された誘電体共
振装置の動作を説明する。周波数調整用つまみ5を回転
操作して周波数調整体22を誘電体共振子1に近づけて
いく。このとき、周波数調整体22が磁界エネルギーW
m を制御して、共振周波数は高くなっていき、共振周波
数の調整感度は大きくなっていく。周波数調整用つまみ
5をさらに回転操作すると、磁界エネルギーWm の制御
を支配する部分が周波数調整体22の底面側から側面側
へと移っていく。このため、制御する磁界エネルギーW
m の密度はこれ以上大きくならず、周波数調整の感度は
一定に保たれる。
【0074】尚、本実施例においては、周波数調整用つ
まみ5が金属によって構成されているが、必ずしも金属
製のものに限定されるものではない。例えば、誘電体か
らなる周波数調整用つまみを用いてもよい。このように
誘電体からなる周波数調整用つまみを用いれば、誘電体
共振装置の共振器Qの劣化が防止される。この場合、誘
電体としては20%のガラス繊維を添加したポリテトラ
フルオロエチレンを用いるのが好ましい。このように誘
電体としては20%のガラス繊維を添加したポリテトラ
フルオロエチレンを用いれば、周波数調整用つまみの耐
熱性が向上する。
【0075】また、本実施例においては、周波数調整体
22は円柱状に成形されているが、必ずしもこの形状に
限定されるものではない。例えば、周波数調整用つまみ
5側の径と誘電体共振子1側の径とが異なる円錐台状の
周波数調整体を用いてもよい。このように円錐台状の周
波数調整体を用いれば、周波数調整用つまみ5の回転数
に対する共振周波数の変化の線形性が向上する。この場
合、図15(b)に示すように、周波数調整用つまみ5
側の径が誘電体共振子1側の径よりも大きい周波数調整
体23を用いるのが好ましい。このように周波数調整用
つまみ5側の径が誘電体共振子1側の径よりも大きい周
波数調整体23を用いれば、周波数調整用つまみ5の回
転数に対する共振周波数の変化の線形性がさらに向上す
る。
【0076】また、本実施例においては、周波数調整体
22は1個の円柱によって構成されているが、必ずしも
この形状に限定されるものではない。例えば、図15
(c)に示すように、円柱状の第1の周波数調整体24
の先端にさらに径の小さい円柱状の第2の周波数調整体
25を接続した構造としてもよい。このように二段構造
の周波数調整装置を用いれば、第2の周波数調整体25
が誘電体共振子1に近づくに従って磁界エネルギーWm
を制御する部分が第2の周波数調整体25から第1の周
波数調整体24へと移り、一旦大きくなった周波数調整
の感度が小さくなる。その結果、周波数調整用つまみ5
の回転数に対する共振周波数の変化の線形性が向上す
。また、この場合、各周波数調整体は、その径が誘電
体共振子1に近づくに従って小さくなるように形成する
のが好ましい。この場合にも同様に、周波数調整用つま
み5の回転数に対する共振周波数の変化の線形性が向上
する。
【0077】また、本実施例においては、周波数調整体
22は金属製の円柱によって構成されているが、必ずし
もこれに限定されるものではない。例えば、図15
(d)に示すように、頂点を誘電体共振子1側に向けた
円錐によって周波数調整体26を構成してもよい。この
ように頂点が誘電体共振子1側に向いた円錐によって周
波数調整体26を構成すれば、同様に周波数調整用つま
み5の回転数に対する共振周波数の変化の線形性が向上
する。また、図15(e)に示すように、平面を周波数
調整用つまみ5側に向けた半球状の金属によって周波数
調整体27を構成してもよい。この場合にも同様に、周
波数調整用つまみ5の回転数に対する共振周波数の変化
の線形性が向上する。
【0078】また、上記した周波数調整体は内側をくり
ぬいた構造としてもよい。このように内側をくりぬいた
構造の周波数調整体を用いれば、周波数調整装置の重量
が軽くなり、周波数調整用つまみ5の回転操作に対する
負担が軽減される。
【0079】また、この場合、円柱状の周波数調整体2
2の平面部、又は円錐台状の周波数調整体23及び半球
状の周波数調整体27の頂点部は、上記第2の実施例に
おいて図8で説明したように、孔が開口した構造として
もよい。この場合には、第2の実施例と同様に、TMモ
ードによる励振が抑えられ、周波数調整用つまみ5の回
転数に対する共振周波数の変化の線形性が広範囲にわた
って持続される。
【0080】また、上記第1〜第5の実施例において
は、周波数調整装置の位置を変位させる手段として、回
転操作によって周波数調整装置の位置を変位させる周波
数調整用つまみ5を用いているが、必ずしもこの構成に
限定されるものではなく、例えば、スライドさせて周波
数調整装置の位置を変位させる手段を用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る誘電
体共振装置の第1の構成によれば、次のような効果が得
られる。すなわち、周波数調整装置の位置を変位させる
手段を操作して、周波数調整筒を周波数調整板と共に同
軸方向に変位させれば、周波数調整装置の内壁が磁界エ
ネルギーの分布曲線に平行に移動する。このため、周波
数調整装置によって内向きに押される磁界エネルギーは
常に一定に変化していくので、誘電体共振子の周囲に分
布する磁界エネルギーの変化は一定に制御される。すな
わち、周波数調整の感度が、周波数調整装置の位置を変
位させる手段の操作量に対して線形に制御される。この
場合、周波数調整筒の径が周波数調整板側と前記誘電体
共振子側とで異なるので、周波数調整装置の位置を変位
させる手段の操作量に対する共振周波数の変化の線形性
が向上する。 また、本発明に係る誘電体共振装置の第2
の構成によれば、周波数調整板が誘電体共振子に近づい
た場合に、磁界エネルギーの一部が周波数調整板に開口
された孔を通ることになり、TMモードによる励振が抑
えられる。その結果、周波数調整装置の位置を変位させ
る手段の操作量に対する共振周波数の変化の線形性が広
範囲にわたって維持される。 また、本発明に係る誘電体
共振装置の第3の構成によれば、TMモードによる励振
がなくなり、周波数調整装置の位置を変位させる手段の
操作量に対する共振周波数の変化の線形性が向上する。
【0082】また、本発明に係る誘電体共振装置の第
の構成によれば、次のような効果が得られる。すなわ
ち、周波数調整装置の内壁の形状が磁界エネルギーの分
布曲線にさらに近づくことになるので、周波数調整装置
の位置を変位させる手段の操作量に対する共振周波数の
変化の線形性が向上する。
【0083】また、本発明に係る誘電体共振装置の第
の構成によれば、次のような効果が得られる。すなわ
ち、周波数調整装置の位置を変位させる手段を操作して
周波数調整装置を誘電体共振子に近づけていくと、誘電
体共振子に近い金属板が磁界エネルギーを制御して、共
振周波数は高くなっていき、共振周波数の調整感度は大
きくなっていく。周波数調整装置の位置を変位させる手
段をさらに操作すると、周波数調整装置の位置を変位さ
せる手段に近い金属板による磁界エネルギーの制御の方
が支配的となり、一旦大きくなった調整感度が小さくな
る。このため、周波数調整の感度が広範囲にわたって平
均化される。特に、金属板の数が3枚以上であれば、一
旦大きくなった調整感度小さくなる回数が増えるため、
周波数調整装置の位置を変位させる手段の操作量に対す
る共振周波数の変化の線形性が向上する。
【0084】また、本発明に係る誘電体共振装置の第
の構成によれば、次のような効果が得られる。すなわ
ち、周波数調整装置の位置を変位させる手段を操作して
周波数調整装置を誘電体共振子に近づけていくと、周波
数調整体が磁界エネルギーを制御して、共振周波数は高
くなっていき、共振周波数の調整感度は大きくなってい
く。周波数調整装置の位置を変位させる手段をさらに操
作すると、磁界エネルギーの制御を支配する部分が周波
数調整体の底面側から側面側へと移っていく。このた
め、制御する磁界エネルギーの密度はこれ以上大きくな
らず、周波数調整の感度は一定に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体共振装置の第1の実施例を
示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における円柱状誘電体共
振装置の構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例における誘電体共振装置
内の電磁界分布図である。
【図4】本発明の第1の実施例における誘電体共振装置
内の磁界分布図である。
【図5】本発明の第1の実施例における周波数調整装置
の斜視図である。
【図6】本発明に係る誘電体共振装置の第1の実施例の
他の例を示す断面図である。
【図7】本発明に係る誘電体共振装置の第2の実施例を
示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における周波数調整装置
の平面図である。
【図9】本発明の第2の実施例における周波数調整用つ
まみの回転数に対する共振周波数の特性図である。
【図10】本発明に係る誘電体共振装置の第3の実施例
を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における周波数調整装
置の斜視図である。
【図12】本発明に係る誘電体共振装置の第4の実施例
を示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施例における周波数調整装
置の斜視図である。
【図14】本発明に係る誘電体共振装置の第5の実施例
を示す断面図である。
【図15】本発明の第5の実施例における周波数調整装
置の斜視図である。
【図16】従来技術における誘電体共振装置を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 誘電体共振子 2 シールドケース 3 誘電体共振子支持台 4a 固定用ボルト 4b ナット 5 周波数調整用つまみ 6、13、16 周波数調整板 7 周波数調整筒 8 入出力端子 9 第2の周波数調整板 10 第2の周波数調整筒 11 基板 12 ボルト 14 孔 15、20 誘電体 17 円錐形の金属 18 第1の周波数調整板 19 第2の周波数調整板 21 バネ 22、23、26、27 周波数調整体 24 第1の周波数調整体 25 第2の周波数調整体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−219303(JP,A) 実開 昭61−199904(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドケースと、前記シールドケース
    内に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース内
    に前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整装
    置と、前記シールドケースの外側に突出して設けられた
    前記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備えた
    誘電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、周波
    数調整板と、前記周波数調整板に前記誘電体共振子の方
    に突出して設けられた周波数調整筒とからなり、前記周
    波数調整筒の径が前記周波数調整板側と前記誘電体共振
    子側とで異なることを特徴とする誘電体共振装置。
  2. 【請求項2】 シールドケースと、前記シールドケース
    内に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース内
    に前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整装
    置と、前記シールドケースの外側に突出して設けられた
    前記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備えた
    誘電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、周波
    数調整板と、前記周波数調整板に前記誘電体共振子の方
    に突出して設けられた周波数調整筒とからなり、前記周
    波数調整板に孔が開口されていることを特徴とする誘電
    体共振装置。
  3. 【請求項3】 シールドケースと、前記シールドケース
    内に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース内
    に前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整装
    置と、前記シールドケースの外側に突出して設けられた
    前記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備えた
    誘電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、周波
    数調整板と、前記周波数調整板に前記誘電体共振子の方
    に突出して設けられた周波数調整筒とからなり、前記周
    波数調整板の周縁を除く部分が誘電体からなることを特
    徴とする誘電体共振装置。
  4. 【請求項4】 周波数調整板及び周波数調整筒が金属か
    らなる請求項1又は2に記載の誘電体共振装置。
  5. 【請求項5】 誘電体共振子が円柱状に形成され、周波
    数調整筒が前記誘電体共振子の径よりも大きな径を有す
    る請求項1〜3のいずれかに記載の誘電体共振装置。
  6. 【請求項6】 周波数調整筒の誘電体共振子側の径が前
    記誘電体共振子の径よりも大きい請求項1に記載の誘電
    体共振装置。
  7. 【請求項7】 孔が少なくとも3個開口された請求項2
    に記載の誘電体共振装置。
  8. 【請求項8】 孔の数が4個以上の偶数個である請求項
    7に記載の誘電体共振装置。
  9. 【請求項9】 周波数調整板が網目状の金属からなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の誘電体共振装置。
  10. 【請求項10】 シールドケースと、前記シールドケー
    ス内に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース
    内に前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整
    装置と、前記シールドケースの外側に突出して設けられ
    た前記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備え
    た誘電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、椀
    状又は空洞で底面のない円錐状に形成された周波数調整
    板からなることを特徴とする誘電体共振装置。
  11. 【請求項11】 周波数調整板が金属からなる請求項1
    0に記載の誘電体共振装置。
  12. 【請求項12】 誘電体共振子が円柱状に形成され、椀
    状の周波数調整板又は空洞で底面のない円錐状の周波数
    調整板が前記誘電体共振子の径よりも大きな径を有する
    請求項10に記載の誘電体共振装置。
  13. 【請求項13】 シールドケースと、前記シールドケー
    ス内に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース
    内に前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整
    装置と、前記シールドケースの外側に突出して設けられ
    た前記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備え
    た誘電体共振装置であって、前記周波数調整装置が所定
    の間隔を置いて配置された複数の金属板からなることを
    特徴とする誘電体共振装置。
  14. 【請求項14】 各金属板の面積が誘電体共振子に近づ
    くに従って小さくなる請求項13に記載の誘電体共振装
    置。
  15. 【請求項15】 金属板の間に誘電体が充填された請求
    項13に記載の誘電体共振装置。
  16. 【請求項16】 金属板の間にバネが介在された請求項
    13に記載の誘電体共振装置。
  17. 【請求項17】 シールドケースと、前記シールドケー
    ス内に配置された誘電体共振子と、前記シールドケース
    内に前記誘電体共振子に対向して配置された周波数調整
    装置と、前記シールドケースの外側に突出して設けられ
    た前記周波数調整装置の位置を変位させる手段とを備え
    た誘電体共振装置であって、前記周波数調整装置が、複
    数の凸状の周波数調整体からなる多段構造を有すること
    を特徴とする誘電体共振装置。
  18. 【請求項18】 周波数調整体が金属からなる請求項1
    7に記載の誘電体共振装置。
  19. 【請求項19】 周波数調整装置の位置を変位させる手
    段が、回転操作によって前記周波数調整装置の位置を変
    位させる周波数調整用つまみである請求項1〜3、1
    0、13又は17のいずれかに記載の誘電体共振装置。
  20. 【請求項20】 誘電体共振子が、誘電体基板を介して
    シールドケースに固定されている請求項1〜3、10、
    13又は17のいずれかに記載の誘電体共振装置。
JP15367595A 1995-06-20 1995-06-20 誘電体共振装置 Expired - Lifetime JP3452690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15367595A JP3452690B2 (ja) 1995-06-20 1995-06-20 誘電体共振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15367595A JP3452690B2 (ja) 1995-06-20 1995-06-20 誘電体共振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH098515A JPH098515A (ja) 1997-01-10
JP3452690B2 true JP3452690B2 (ja) 2003-09-29

Family

ID=15567724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15367595A Expired - Lifetime JP3452690B2 (ja) 1995-06-20 1995-06-20 誘電体共振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3452690B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445705B1 (ko) * 1997-02-21 2004-10-28 삼성탈레스 주식회사 유전체공진발진기및유전체공진발진기케이스
EP1372211A3 (en) * 2002-06-12 2004-01-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric filter, communication apparatus, and method of controlling resonance frequency
KR100739188B1 (ko) * 2006-03-29 2007-07-13 김규용 금속 링을 구비하는 고주파용 공진기 필터
JP4835584B2 (ja) * 2007-11-27 2011-12-14 ダイキン工業株式会社 ラック

Also Published As

Publication number Publication date
JPH098515A (ja) 1997-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4580116A (en) Dielectric resonator
US6215376B1 (en) Filter construction and oscillator for frequencies of several gigahertz
US5200721A (en) Dual-mode filters using dielectric resonators with apertures
US4639690A (en) Tunable, dielectric-resonator-stabilized oscillator and method of tuning same
CA2313925A1 (en) Tunable bandpass filter
CN110137638A (zh) 陶瓷波导滤波器
US6784768B1 (en) Method and apparatus for coupling energy to/from dielectric resonators
JP3452690B2 (ja) 誘電体共振装置
KR20030017700A (ko) 공기-유전체 샌드위치 구조 및 이를 이용한 유전체공진기, 대역 통과 및 소거 필터, 동조 변위기 그리고위상 배열 안테나
EP1962369B1 (en) Dielectric multimode resonator
JPH09506496A (ja) 誘電体共振器
FI88227C (fi) Dielektrisk resonator
JP5442702B2 (ja) ミリ波帯用電波ハーフミラーおよびその透過率平坦化方法
US6529094B1 (en) Dielectric resonance device, dielectric filter, composite dielectric filter device, dielectric duplexer, and communication apparatus
Xiang et al. Compact waveguide filters using novel resonant coupling structures
EP0538427B1 (en) Dielectric resonator structure
US5677654A (en) Dielectric resonator having plural frequency-adjusting discs
US6888500B2 (en) Beam steering with a slot array
JPH09506494A (ja) 誘電体共振器
US7023384B2 (en) Beam steering with a periodic resonance structure
Mirebrahimi et al. High‐quality coplanar waveguide tunable band‐stop filter using defected ground structure and comb‐line resonator with radio frequency microelectromechanical system varactors
JPS6326008A (ja) マイクロ波発振器
Pourjaafari et al. A Tunable Coaxial Filter Based on Mode-Switching Using a Single Tuning Element
AU687259C (en) Dielectric resonator
JP2002280832A (ja) 誘電体共振器を用いた発振器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080718

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term