JP3450124B2 - 回転電気機器用ステータの製造方法 - Google Patents

回転電気機器用ステータの製造方法

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JP3450124B2
JP3450124B2 JP17356596A JP17356596A JP3450124B2 JP 3450124 B2 JP3450124 B2 JP 3450124B2 JP 17356596 A JP17356596 A JP 17356596A JP 17356596 A JP17356596 A JP 17356596A JP 3450124 B2 JP3450124 B2 JP 3450124B2
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天昭 中村
新二郎 横沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電気機器用ス
テータの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の回転電気機器のステー
タを構成する電機子の構成の一例を示したものである。
【0003】該電機子は、環状をなす鋼板を積層してな
る積層鉄心1の内周面に周方向に所定間隔で該積層鉄心
1の積層方向に沿ってその一端から他端に周面開口部2
aを開口させて多数のスロット2が設けられ、これらス
ロット2内にはその底壁部2b及び一対の側壁部2dに
添わせてスロット絶縁シート3が配置され、該スロット
2内には積層鉄心1の積層方向に沿ってスロット絶縁シ
ート3を介してコイル導体4が収納され、該スロット2
内にはその周面開口部2aを塞ぐようにシート状絶縁体
からなるスロット開口部閉塞体5が配置されてスロット
絶縁シート3と共にコイル導体4が絶縁された構造にな
っている。この場合、スロット絶縁シート3及びスロッ
ト開口部閉塞体5としては、マイラー紙等の絶縁紙が用
いられている。なお、この図10において、環状の積層
鉄心1の周方向に所定間隔で径方向に設けられている各
1点鎖線は、スロット2が同様に設けられている中心位
置を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の従来の電機子においては、スロット2内にス
ロット絶縁シート3を介してコイル導体4を収納した
後、スロット2内にその周面開口部2aを塞ぐようにス
ロット開口部閉塞体5を挿入する際に、該スロット開口
部閉塞体5は可撓性があって押し込むと曲がってしまう
ことが多いので、挿入作業が非常にやり難い問題点があ
った。特に、大型の発電機等では、コイル導体4も太く
なって、その巻き癖のうねり部分が周面開口部2a側に
張り出してスロット開口部閉塞体5の挿入の邪魔にな
り、また積層鉄心1の積層方向のスロット2の長さも長
くなってスロット開口部閉塞体5の挿入がますますやり
難くなる問題点があった。
【0005】本発明の目的は、スロット内への挿入を容
易に行える回転電気機器用ステータの製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
る方法で製造する回転電気機器用ステータは、環状をな
す鋼板を積層してなる積層鉄心の内周部に鋼板の積層方
向の両側に開口する一対の端側開口部と鉄心の内周側に
開口して積層方向に延びる内周側開口部とを具備する複
数のスロットが前記鉄心の周方向に所定の間隔をあけて
形成され、複数のスロットの内部には積層方向に延びる
ようにそれぞれコイル導体が配置され、内周側開口部を
塞ぐように一方の端側開口部から他方の端側開口部に向
かってスロット開口部閉塞体がスロット内に挿入されて
いる。本発明の製造方法では、スロット開口部閉塞体と
して、スロットに挿入される際に内周側開口部内に位置
する一方の端部の部分に牽引用連結部が設けられたもの
を用いる。そして、スロット内に挿入された状態でスロ
ットの内部に配置されたコイル導体を圧縮するスロット
開口部挿入部材を備えた牽引治具に、スロット開口部閉
塞体の牽引用連結部を連結する。次に、牽引用連結部を
連結した牽引治具のスロット開口部挿入部材をスロット
の一方の端側開口部からスロット内に挿入する。そし
て、牽引治具を一方の端側開口部側から他方の端側開口
部に向かって牽引してスロット開口部閉塞体を前記スロ
ット内に挿入する。また、牽引用連結部が孔からなる場
合には、牽引治具には牽引用連結部を構成する孔に挿入
される連結ピンと連結ピンを孔に挿入し且つ孔に挿入さ
れた連結ピンを孔から引き抜くための機構を設ける。
発明では、スロット開口部閉塞体として閉塞体本体の長
手方向の端部に牽引用連結部が設けられているものを用
いて、該スロット開口部閉塞体をその牽引用連結部に牽
引手段を連結して牽引しながら積層鉄心のスロット内
に、その周面開口部を塞ぐように該鉄心の積層方向に沿
って挿入するので、スロット開口部閉塞体をその可撓性
の有無に拘らず、また鉄心積層方向のスロットの長さが
長くても、容易に挿入することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)(C)は、本発
明に係る電機子用スロット開口部閉塞体における実施の
形態の第1,第2,第3例を示したものである。
【0008】図1(A)に示す第1例の電機子用スロッ
ト開口部閉塞体5は、閉塞体本体6の長手方向の端部に
牽引用連結部として孔7がパンチングで設けられた構造
になっている。
【0009】図1(B)に示す第2例の電機子用スロッ
ト開口部閉塞体5は、閉塞体本体6の長手方向の端部に
牽引用連結部として孔7が切り起こし片8の切り起こし
により設けられた構造になっている。この場合、牽引用
連結部としては、孔7を用いることもでき、切り起こし
片8を用いることもできる。該切り起こし片8は、図示
のように閉塞体本体6の長手方向の端部側に向けて切り
起こされていることが好ましい。
【0010】図1(C)に示す第3例の電機子用スロッ
ト開口部閉塞体5は、閉塞体本体6の長手方向の端部に
牽引用連結部としてブリッジ片9が孔7からの切り起こ
しによりブリッジ状に縦向きに設けられた構造になって
いる。
【0011】図1(A)(B)(C)に示す閉塞体本体
6は、いずれも図示のように横断面形状が台形状をなす
ように、両側から立ち上がる立上がり部6aと、これら
立上がり部6aの頂部をつなぐ平坦部6bとに折り曲げ
成形され、その頂部の平坦部6bの長手方向の端部に牽
引用連結部としての孔7が設けられている。この平坦部
6bは、スロット2内に挿入された状態ではその周面開
口部2aに対向し、このため該平坦部6bに牽引用連結
部が設けられていると、後述する牽引手段としての牽引
治具との連結を支障なく行うことができる。
【0012】本例では、閉塞体本体6として可撓性絶縁
体であるアラミド紙を用いたが、これに限定されるもの
ではなく、一般に使用されているスロットウエッジ用絶
縁紙を用いることもできる。
【0013】図2及び図3は、本例で閉塞体本体6を積
層鉄心1のスロット2内に、その周面開口部2aを塞ぐ
ように該鉄心1の積層方向に沿って挿入するために用い
る牽引手段としての牽引治具10の一例を示したもので
ある。
【0014】この牽引治具10は、樹脂製で手で掴み易
く且つ下面が積層鉄心1の周面で滑り易い形状をした治
具本体11を備え、該治具本体11の下面の後部側には
橇状をしたスロット開口部挿入部材12が一体成形で突
設されている。該スロット開口部挿入部材12の後部に
は、スロット開口部閉塞体差し込み溝13が後ろ向きに
開口させて設けられている。スロット開口部閉塞体差し
込み溝13に対応した位置で、治具本体11とスロット
開口部挿入部材12とには貫通孔14が上下方向に貫通
して設けられている。また、治具本体11の前部にも孔
15が上下方向に設けられている。治具本体11の上面
には、中間の凸形支点部16aを接触させて前後方向の
向きで梃形の操作アーム16が配置されている。該操作
アーム16の後部下面には連結ピン17が突設され、該
連結ピン17は貫通孔14に上下動自在に通されてい
る。該操作アーム16の前部下面には位置決めピン18
が突設され、該位置決めピン18は孔15に上下動自在
に通されている。操作アーム16の前部下面と治具本体
11との間で位置決めピン18の外周には、操作アーム
16を復帰させるためのコイルバネ19が配置されてい
る。
【0015】このような牽引治具10は、コイルバネ1
9の力に抗して操作アーム16の前部を位置決めピン1
8と共に押し下げると、凸形支点部16aを支点として
操作アーム16の後部が上がり、この動作で連結ピン1
7が上がる。この状態で、スロット開口部閉塞体差し込
み溝13にスロット開口部閉塞体5の閉塞体本体6を差
し込み、牽引用連結部としての孔7を貫通孔14に合致
させ、操作アーム16の前部に加えていた押し下げ力を
除去すると、コイルバネ19の力で操作アーム16の前
部が上がって操作アーム16の後部が下がり、これによ
り連結ピン17が下がってスロット開口部閉塞体5の孔
7に通り抜けてその下の貫通孔14に入り、該スロット
開口部閉塞体5が牽引治具10に連結される。
【0016】図4(A)(B)(C)乃至図6は、前述
した牽引治具10を用いて図1(A)に示す第1例のス
ロット開口部閉塞体5を電機子を構成する積層鉄心1の
スロット2内に、その周面開口部2aを塞ぐように該鉄
心1の積層方向に沿って挿入する電機子のスロットへの
スロット開口部閉塞体挿入方法の一例を示したものであ
る。
【0017】図4(A)及び後述する図6に示すように
環状をなす鋼板を積層してなる積層鉄心1の内周面に
は、該積層鉄心1の積層方向の両側に開口する一対の端
側開口部2cと、該積層鉄心1の内周面に開口して該積
層鉄心1の積層方向に延びる周面開口部2aとを具備す
るスロット2が設けられている。
【0018】図4(B)に示すように積層鉄心1の該ス
ロット2内には、その底壁部2b及び一対の側壁部2d
に添わせてスロット絶縁シート3を配置する。
【0019】次に、図4(C)に示すようにスロット2
内にスロット絶縁シート3を介してコイル導体4を鉄心
積層方向に沿って収納する。
【0020】かかる状態で、スロット2内に、その周面
開口部2aを塞ぐようにスロット開口部閉塞体5を該積
層鉄心1の積層方向に沿って挿入するのであるが、この
時、前述したようにスロット開口部閉塞体5の牽引用連
結部としての孔7を利用して該スロット開口部閉塞体5
の先端に牽引治具10を連結し、該牽引治具10のスロ
ット開口部挿入部材12をスロット2の一方の端側開口
部2cから周面開口部2a内に挿入し、治具本体11を
例えば作業者が手で掴んで積層鉄心1の内周面に沿って
一方の端側開口部2cから他方の端側開口部2cに向け
て滑らせながら移動する。
【0021】これにより、図6に示すようにスロット開
口部挿入部材12の底部でスロット2内の各コイル導体
4の表面を押圧しながら牽引治具10が進行し、この牽
引治具10の進行でスロット開口部閉塞体5が牽引され
つつスロット2内に、その周面開口部2aを塞ぐように
積層鉄心1の積層方向に沿って挿入される。
【0022】この場合、最後にスロット開口部閉塞体5
の牽引用連結部としての孔7の部分が積層鉄心1の内部
に存在すると、絶縁上好ましくないので、該スロット開
口部閉塞体5の孔7の部分は積層鉄心1の外に出してお
く。
【0023】このようにスロット開口部閉塞体5の牽引
用連結部としての孔7に牽引治具10を連結して、該牽
引治具10で牽引しながらスロット2内に、その周面開
口部2aを塞ぐように積層鉄心1の積層方向に沿って挿
入すると、スロット開口部閉塞体5をその可撓性の有無
に拘らず、また鉄心積層方向のスロット2の長さが長く
ても簡単に挿入することができる。
【0024】図7(A)(B)(C)は、スロット開口
部挿入部材12の構造の他の例を示したものである。
【0025】図7(A)(B)は、牽引用連結部として
孔7が切り起こし片8の切り起こしにより設けられてい
るスロット開口部閉塞体5を牽引するのに好適なスロッ
ト開口部挿入部材12の構造の2例を示したものであ
る。
【0026】図7(A)に示すスロット開口部挿入部材
12においては、その後部に設けられている後ろ向きの
スロット開口部閉塞体差し込み溝13の天井側で後ろ寄
りの位置に、後ろ側に向かって斜め上向きに立ち上がっ
て牽引用連結部としての切り起こし片8を挿入する切り
起こし片挿入溝20が設けられている。
【0027】このような構造のスロット開口部挿入部材
12によれば、切り起こし片8を立ち上げた状態にして
スロット開口部閉塞体差し込み溝13にスロット開口部
閉塞体5の端部を差し込むだけで、差し込み時に寝かさ
れた切り起こし片8が、切り起こし片挿入溝20の位置
で、その弾性によって自動的に立ち上がって該切り起こ
し片挿入溝20に入り込み、連結されることになる。
【0028】図7(B)に示すスロット開口部挿入部材
12は、前述した図3に示すスロット開口部挿入部材1
2を用いた例を示したものである。
【0029】このような構造のスロット開口部挿入部材
12では、切り起こし片8を閉塞体本体6の長手方向の
端部側に向けて折り返して倒した状態で、スロット開口
部閉塞体差し込み溝13にスロット開口部閉塞体5の端
部が差し込まれ、牽引用連結部としての孔7に連結ピン
17が通されて、スロット開口部閉塞体5が連結されて
いる。
【0030】この場合には、牽引時に連結ピン17の力
がかかるスロット開口部閉塞体5の部分が、切り起こし
片8の折り返しにより二重構造になっているので、強度
的に若干弱いものでも機械的強度が上がり、切断の恐れ
を解消することができる。
【0031】図7(C)は、牽引用連結部としてのブリ
ッジ片9が孔7からの切り起こしによりブリッジ状に縦
向きに設けられているスロット開口部閉塞体5を牽引す
るのに好適なスロット開口部挿入部材12の構造を示し
たものである。
【0032】このスロット開口部挿入部材12において
は、スロット開口部閉塞体差し込み溝13が下向きに開
口させて該部材12の後部に設けられ、またこのスロッ
ト開口部閉塞体差し込み溝13の天井部にはブリッジ片
9を嵌め込むブリッジ片嵌め込み溝21が設けられ、該
ブリッジ片嵌め込み溝21を横向きに貫通するように該
スロット開口部挿入部材12に連結ピン17が貫通支持
されている。
【0033】このような構造のスロット開口部挿入部材
12では、スロット開口部閉塞体5の先端部をスロット
開口部閉塞体差し込み溝13に嵌め、ブリッジ片9をブ
リッジ片嵌め込み溝21に嵌め、牽引用連結部としての
ブリッジ片9と閉塞体本体6との間に連結ピン17を通
すようにして該連結ピン17を該スロット開口部挿入部
材12に貫通支持させることにより、スロット開口部閉
塞体5を連結する。
【0034】図8及び図9は、回転電気機器のロータ側
で用いて好適な本発明に係る電機子の例を示したもので
ある。
【0035】本例では、ロータ側電機子を構成する環状
をなす鋼板を積層してなる積層鉄心1の外周面に該鉄心
1の積層方向に沿って周面開口部2aを開口させてスロ
ット2が設けられている。
【0036】本例では、前述した可撓性をもつスロット
開口部閉塞体5以外に、これとは材質の異なるスロット
開口部閉塞体5´が用いられている。
【0037】該スロット開口部閉塞体5´は、アルミニ
ウムやガラス積層板等の非磁性剛体からなる閉塞体本体
6´の長手方向の端部に牽引用連結部として孔7が設け
られた構造となっている。
【0038】このようなスロット開口部閉塞体5´は、
スロット2内にその周面開口部2aを塞ぐように積層鉄
心1の積層方向に沿って、前述した可撓性をもつスロッ
ト開口部閉塞体5を押さえるように挿入されている。
【0039】該スロット開口部閉塞体5´の挿入も、前
述した牽引治具10等の牽引手段を用いて同様に牽引す
ることにより、容易に挿入することができる。
【0040】この場合の閉塞体本体6´はその牽引用連
結部としての孔7が前述した閉塞体本体6で絶縁される
ので、該孔7は積層鉄心1の内部に存在しても支障がな
い。
【0041】特に、本例のように非磁性剛体からなる閉
塞体本体6´をスロット2内に、その周面開口部2aを
塞ぐように挿入しておくと、ロータとしての電機子が回
転しても、スロット2内からコイル導体4が遠心力で飛
び出すのを防止することができる。
【0042】なお、スロット開口部閉塞体5とスロット
開口部閉塞体5´の牽引用連結部は、その長手方向の一
端側のみななず、両端側に設けてもよい。両端に設ける
と、閉塞体本体6,6´のいずれの端部からでも挿入作
業を行うことができる。
【0043】以下、本願明細書に記載した複数の発明の
いくつかについてその構成要件を記載する。
【0044】(1)環状をなす鋼板を積層してなる積層
鉄心の内周部に前記鋼板の積層方向の両側に開口する一
対の端側開口部と前記鉄心の内周側に開口して前記積層
方向に延びる内周側開口部とを具備する複数のスロット
が前記鉄心の周方向に所定の間隔をあけて形成され、前
記積層方向に延びるようにコイル導体が内部に配置され
た前記スロット内に前記内周側開口部を塞ぐように一方
の前記端側開口部から他方の前記端側開口部に向かって
挿入される電機子用スロット開口部閉塞体であって、前
記スロット開口部閉塞体の前記一方の端側開口部に最初
に挿入される端部には、前記スロットに挿入される際に
前記内周側開口部内に位置する部分に、前記スロット内
に一部が挿入されて前記スロット開口部閉塞体を前記一
方の端側開口部から前記他方の端側開口部に向かって牽
引する牽引治具に連結される牽引用連結部が設けられて
いることを特徴とする電機子用スロット開口部閉塞体。
【0045】(2)環状をなす鋼板を積層してなる積層
鉄心の内周部に前記鋼板の積層方向の両側に開口する一
対の端側開口部と前記鉄心の内周側に開口して前記積層
方向に延びる内周側開口部とを具備する複数のスロット
が前記鉄心の周方向に所定の間隔をあけて形成され、前
記複数のスロットの内部には前記積層方向に延びるよう
にそれぞれコイル導体が配置され、前記コイル導体と前
記鉄心とを絶縁するスロット絶縁シートが前記スロット
の底壁部及び一対の側壁部に添うように前記スロットの
内部に配置され、前記内周側開口部を塞ぐように一方の
前記端側開口部から他方の前記端側開口部に向かってス
ロット開口部閉塞体が前記スロット内に挿入されている
回転電気機器用ステータであって、前記スロット開口部
閉塞体の前記一方の端側開口部に最初に挿入される端部
には、前記スロットに挿入される際に前記内周側開口部
内に位置する部分に、前記スロット内に一部が挿入され
て前記スロット開口部閉塞体を前記一方の端側開口部か
ら前記他方の端側開口部に向かって牽引する牽引治具に
連結される牽引用連結部が設けられていることを特徴と
する回転電気機器用ステータ。
【0046】(3)環状をなす鋼板を積層してなる積層
鉄心の内周部に前記鋼板の積層方向の両側に開口する一
対の端側開口部と前記鉄心の内周側に開口して前記積層
方向に延びる内周側開口部とを具備する複数のスロット
が前記鉄心の周方向に所定の間隔をあけて形成され、前
記複数のスロットの内部には前記積層方向に延びるよう
にそれぞれコイル導体が配置され、前記コイル導体と前
記鉄心とを絶縁するスロット絶縁シートが前記スロット
の底壁部及び一対の側壁部に添うように前記スロットの
内部に配置され、前記内周側開口部を塞ぐように一方の
前記端側開口部から他方の前記端側開口部に向かってス
ロット開口部閉塞体が前記スロット内に挿入されている
回転電気機器用ステータの製造方法であって、前記スロ
ット開口部閉塞体として、前記スロットに挿入される際
に前記内周側開口部内に位置する一方の端部の部分に牽
引用連結部が設けられたものを用い、前記スロット内に
挿入された状態で前記スロットの内部に配置された前記
コイル導体を圧縮するスロット開口部挿入部材を備えた
牽引治具に、前記スロット開口部閉塞体の前記牽引用連
結部を連結し、前記牽引用連結部を連結した前記牽引治
具の前記スロット開口部挿入部材を前記スロットの一方
の前記端側開口部から前記スロット内に挿入し、前記牽
引治具を前記一方の端側開口部側から他方の前記端側開
口部に向かって牽引して前記スロット開口部閉塞体を前
記スロット内に挿入することを特徴とする回転電気機器
用ステータの製造方法。
【0047】(4)前記牽引用連結部は孔からなり、前
記牽引治具には前記孔に挿入される連結ピンと前記連結
ピンを前記孔に挿入し且つ前記孔に挿入された連結ピン
を前記孔から引き抜くための機構が設けられている上記
(3)に記載の回転電気機器用ステータの製造方法。
【0048】
【発明の効果】本発明では、スロット開口部閉塞体とし
て閉塞体本体の長手方向の端部に牽引用連結部が設けら
れているものを用い、またスロット内に挿入された状態
でスロットの内部に配置されたコイル導体を圧縮するス
ロット開口部挿入部材を備えた牽引治具を用いて、スロ
ット開口部閉塞体をその牽引用連結部に牽引手段を連結
して牽引しながらスロット内に、その周面開口部を塞ぐ
ように該鉄心の積層方向に沿って挿入するので、スロッ
ト開口部閉塞体をその可撓性の有無に拘らず、また鉄心
積層方向のスロットの長さが長くても、容易に挿入する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)(C)は、本発明に係る電機子用
スロット開口部閉塞体における実施の形態の第1,第
2,第3例を示した要部斜視図である。
【図2】本発明で用いる牽引治具の一例の斜視図であ
る。
【図3】本発明で用いるスロット開口部挿入部材の使用
状態の一例を示す側面図である。
【図4】(A)(B)(C)は本発明で電機子の積層鉄
心のスロット内への各部品の組み込み過程を示す斜視図
である。
【図5】本発明に係る電機子のスロットへのスロット開
口部閉塞体挿入方法における実施の形態の一例を示す斜
視図である。
【図6】図5のスロット中心に沿った要部横断面図であ
る。
【図7】(A)(B)(C)は本発明で用いるスロット
開口部挿入部材の他の例の使用状態の側面図である。
【図8】本発明に係る電機子のロータの構造の要部構成
を示す横断面図である。
【図9】本発明に係る電機子用スロット開口部閉塞体に
おける実施の形態の第4例を示した要部斜視図である。
【図10】従来のステータ側の電機子の概略構成を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 積層鉄心 2 スロット 2a 周面開口部 2b 底壁部 2c 端側開口部 2d 側壁部 3 スロット絶縁シート 4 コイル導体 5,5´ スロット開口部閉塞体 6,6´ 閉塞体本体 6a 立上がり部 6b 平坦部 7 孔(牽引用連結部) 8 切り起こし片(牽引用連結部) 9 ブリッジ片(牽引用連結部) 10 牽引治具(牽引手段) 11 治具本体 12 スロット開口部挿入部材 13 スロット開口部閉塞体差し込み溝 14 貫通孔 15 孔 16 操作アーム 16a 凸形支点部 17 連結ピン 18 位置決めピン 19 コイルバネ 20 切り起こし片挿入溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−37810(JP,A) 実開 平1−159560(JP,U) 実開 昭55−37576(JP,U) 実開 昭55−37577(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/487

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状をなす鋼板を積層してなる積層鉄心
    の内周部に前記鋼板の積層方向の両側に開口する一対の
    端側開口部と前記鉄心の内周側に開口して前記積層方向
    に延びる内周側開口部とを具備する複数のスロットが前
    記鉄心の周方向に所定の間隔をあけて形成され、 前記複数のスロットの内部には前記積層方向に延びるよ
    うにそれぞれコイル導体が配置され、 前記内周側開口部を塞ぐように一方の前記端側開口部か
    ら他方の前記端側開口部に向かってスロット開口部閉塞
    体が前記スロット内に挿入されている回転電気機器用ス
    テータの製造方法であって、 前記スロット開口部閉塞体として、前記スロットに挿入
    される際に前記内周側開口部内に位置する一方の端部の
    部分に牽引用連結部が設けられたものを用い、 前記スロット内に挿入された状態で前記スロットの内部
    に配置された前記コイル導体を圧縮するスロット開口部
    挿入部材を備えた牽引治具に、前記スロット開口部閉塞
    体の前記牽引用連結部を連結し、 前記牽引用連結部を連結した前記牽引治具の前記スロッ
    ト開口部挿入部材を前記スロットの一方の前記端側開口
    部から前記スロット内に挿入し、 前記牽引治具を前記一方の端側開口部側から他方の前記
    端側開口部に向かって牽引して前記スロット開口部閉塞
    体を前記スロット内に挿入することを特徴とする回転電
    気機器用ステータの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記牽引用連結部は孔からなり、 前記牽引治具には前記孔に挿入される連結ピンと前記連
    結ピンを前記孔に挿入し且つ前記孔に挿入された連結ピ
    ンを前記孔から引き抜くための機構が設けられている請
    求項1に記載の回転電気機器用ステータの製造方法。
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