JP3445974B2 - 通信信号を確実に受信するための方法およびシステム - Google Patents

通信信号を確実に受信するための方法およびシステム

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デビッド エフ. ソラレス
マイケル ダブリュ. ローリンズ
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/12Frequency diversity

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の背景) (I.発明の分野) 本発明は、一般に電磁気通信(electromagnetic commun
ication)に関し、さらに詳細には通信信号を確実に受
け取るための方法およびシステムに関する。
【0002】(II.関連技術の説明) 通信リンクは、電磁波形式の電磁気信号(EM)を利用
して、第1の位置から第2の位置へ、アナログ形式また
はデジタル形式の電子情報を搬送する。これを実行する
場合、伝送される情報を含むベースバンド信号が、発振
信号上で印加され、第1の位置で変調された信号を生成
する。この変調された信号が、通信リンクを介して第2
の位置へ送られる。この第2の位置では、通常、変調さ
れた信号はベースバンド信号が回復可能なより低い周波
数にダウンコンバートされる。
【0003】すべてのEM信号は、時間領域および周波
数領域の両方で十分に記述することができる。図1A
は、時間t0で始まり時間t1で終わる時間領域内のベー
スバンド信号102を示す。このベースバンド信号10
2は、実世界での出来事(occurrence)をいくつでも表
すことができる。たとえばベースバンド信号102は、
所与の音響入力に対するマイクロフォンの電圧出力であ
ってよい。図1Bは、ベースバンド信号102の周波数
領域表示である、スペクトル104を図示する。スペク
トル104は、正しい相対位相と合計すると時間領域内
でベースバンド信号102を構築する、正弦成分の相対
振幅を示す。言いかえると、このスペクトル104は、
時間領域内でベースバンド信号102を構成する正弦波
の相対振幅および相対位相を表す。
【0004】理論的に言えば、時間制限されたベースバ
ンド信号(ベースバンド信号102のように)は、無限
数の正弦周波数成分を有する。すなわち、スペクトル1
04の「テール」は、無限に続くことになる。ただし、
スペクトル104の正弦成分の振幅は、周波数が増加す
ると減少する。ある地点では、より高い周波数成分を無
視し、ろ波することができる。残った最高の周波数が、
スペクトル104の「周波数帯域幅」(B)を規定す
る。たとえば、スペクトル104が人間の音声信号に対
応する場合、この帯域幅(B)はおよそ3.5KHzと
なる。言いかえれば、再構築される音声信号の品質に著
しい影響を与えずに、これらの3.5KHzを超える正
弦波をろ波することができる。
【0005】周波数領域が最も簡単に表される信号は、
所与の周波数f0における単一の正弦波(またはトー
ン)のそれである。周波数f0を有する正弦波106お
よびそのスペクトル108が、それぞれ図1Cおよび1
Dに示されている。正弦信号は、「発振信号」とも呼ば
れる周期信号(または反復信号)の1タイプである。
【0006】変調の効果を例示するために、一般変調方
式である振幅変調について以下に考察する。図1Eおよ
び1Fは、変調された(mod)信号110およびそれ
に対応する変調されたスペクトル112を示すものであ
る。変調された信号110は、ベースバンド信号102
で正弦波106を変調した振幅の結果である。時間領域
では、変調された信号110の振幅は、ベースバンド信
号102の振幅を追跡しながらも、正弦波106の周波
数を維持する。したがって、正弦波106がベースバン
ド信号102の「搬送信号」と呼ばれ、その周波数は
「搬送周波数」と呼ばれることが多い。本出願では、搬
送信号を変調するのに使用される情報信号を「変調ベー
スバンド信号」と呼ぶ。
【0007】周波数領域では、振幅変調によってスペク
トル104を「ベースバンド」から搬送周波数f0
「アップコンバート」し、この搬送周波数f0を中心に
鏡像を引起し、変調されたスペクトル112(図1F)
を発生する。この鏡像の効果は、変調されたスペクトル
112の帯域幅を、被変調スペクトル104の帯域幅に
比べて2倍である2Bにすることである。
【0008】変調されたスペクトル112(図1F)
は、被変調スペクトル104とほぼ同じ形状(鏡像を考
慮した場合)として示される。これはAM変調の例にお
ける場合であるが、当業者であれば周知であるように、
他の特有タイプの変調ではそうである場合とそうでない
場合がある。
【0009】変調されたスペクトル112は、AM変調
が使用される場合に、第1の位置から第2の位置への伝
送中に、無線通信リンクを介して送信されるものを表す
周波数領域である。第2の位置で、変調されたスペクト
ル112は、ベースバンド信号102がベースバンドス
ペクトル104から再構築される「ベースバンド」にダ
ウンコンバートされる。しかしこれを実行するために
は、変調されたスペクトル112が実質的に変更されな
い状態で第2の位置に到達しなければならない。
【0010】変調されたスペクトル112は、無線リン
クを介して伝送される間に干渉を受けやすい。これは、
第2の位置にある受信機を、(f0−B)から(f0
B)までの範囲内にある信号を受け入れて処理するよう
に設計しなければならないことが原因である。受信機の
アンテナは、定められた周波数帯内にあるすべての信号
をその発信元の如何にかかわらず受け入れる。図1Gに
見られるように、第2の送信機が(f0−B)から(f0
+B)までの帯域内の妨害信号114を送信中の場合、
受信機は所期の変調されたスペクトル112と共に妨害
信号114を処理する。(本出願において妨害信号と
は、所期の変調されたスペクトルによって占有される帯
域内に共存する、発信元の如何にかかわらず望ましくな
いいずれかの信号である。この妨害信号は、妨害を意図
するものである必要はない。)妨害信号114のパワー
が十分に大きいと、変調されたスペクトル112は受信
機の処理中に崩れ、所期の情報信号102は適切に回復
されない。
【0011】妨害マージンは、変調されたスペクトルが
妨害信号に対して有する妨害感受性(susceptibility)
を規定するものである。妨害マージンは、受信機が許容
可能であって、所期のベースバンド信号を再構築でき
る、妨害信号の最大振幅測定値である。たとえば受信機
が、変調されたスペクトル112より10dB低い最大
妨害信号114を有するスペクトル112から情報信号
102を回復できる場合、妨害マージンは−10dBc
(すなわち搬送波からのdB)であると表される。
【0012】妨害マージンは、使用される変調のタイプ
に大きく依存している。たとえば振幅変調は、約−6d
Bcの典型的な妨害マージンを有することができる。周
波数変調(FM)は約−3dBcの妨害マージンを有す
ることができるので、より強力な妨害信号を許容できる
ため、AMよりも妨害信号に対する耐性が大きい。
【0013】米国連邦通信委員会(FCC)では、90
2MHZから928MHZまでの帯域を、消費者製品向
けのオープン周波数帯域として確保した。これにより、
この消費者アプリケーション向けの902〜928MH
Z内であれば、伝送される信号のパワーが指定された制
限値を超えない限り、操作資格を取得せずにだれでも信
号を伝送することができる。消費者アプリケーションの
例としては、無線コンピュータ装置、コードレス電話、
RF制御装置(たとえばガレージドア開閉装置)などが
挙げられる。したがって、この帯域内には、望ましくな
い妨害信号を送信する無限数の送信機が潜在的に存在す
ることになる。
【0014】900〜928MHZの周波数帯域は、妨
害が重大な問題である一例に過ぎない。妨害問題はこの
帯域に限られるものではなく、いかなる周波数において
も潜在的な問題である。
【0015】ここで必要となるのが、潜在的に複数の妨
害信号が存在する環境において、変調された信号を確実
に受信するように改良された方法およびシステムであ
る。
【0016】また、通信リンクを介して伝送中に、干渉
に対して耐性のある変調された信号を生成するための方
法およびシステムも必要である。
【0017】さらに、かなり複雑で費用のかかるシステ
ムにせずに、標準の変調方式(たとえば、AM、FM、
PMなど)よりも高い固有の妨害マージンを有する変調
された信号を生成するための方法およびシステムも必要
である。
【0018】(発明の概要) 本発明は、通信信号を確実に受け取るための方法および
システム、ならびにその応用例を対象とする。
【0019】一実施形態によれば、本発明は、変調ベー
スバンド信号を受け入れ、複数の冗長スペクトルを生成
するものであって、各冗長スペクトルは変調ベースバン
ド信号を表すための情報コンテントを含む。言いかえれ
ば、各冗長スペクトルには、この変調ベースバンド信号
を再構築するのに必要な、振幅情報、位相情報、および
周波数情報が含まれる。
【0020】一実施形態において、第1の発振信号を変
調ベースバンド信号で変調することによって冗長スペク
トルが生成され、関連する変調されたスペクトルと共に
変調された信号を発生する。この変調された信号は、振
幅変調、周波数変調、位相変調、またはこれらを組み合
わせた変調のうち、いずれのタイプの変調を含めてもよ
いが、これらに限られるものではない。次いで変調され
たスペクトル内の(変調ベースバンド信号を表す)情報
は、情報コンテント内で変調されたスペクトルと実質的
に同じである複数の冗長スペクトルを得るために複製さ
れる。変調されたスペクトル内の情報は、第2の発振信
号で変調された信号を変調することによって複製可能で
ある。一実施形態では、この変調された信号が第2の発
振信号で位相変調され、この変調された信号の位相は第
2の発振信号に応じてシフトされる。代替の実施形態で
は、この変調された信号が第2の発振信号で周波数変調
され、この変調された信号の周波数は第2の発振信号に
応じてシフトされる。
【0021】代替の実施形態では、第1の発振信号を被
変調信号で変調することによって、冗長スペクトルが生
成される。変調された信号は、第2の発振信号を変調ベ
ースバンド信号で変調することによって生成される。上
述のように、変調された信号は、振幅変調、周波数変
調、位相変調、またはこれらを組み合わせた変調のう
ち、いずれのタイプの変調を含めてもよいが、これらに
限られるものではない。一実施形態では、第1の発振信
号が変調された信号で位相変調され、この第1の発振信
号の位相は変調された信号に応じて変わる。代替の実施
形態では、第1の発振信号が変調された信号で周波数変
調され、この第1の発振信号の周波数は変調された信号
に応じて変わる。
【0022】一実施形態では、冗長スペクトルは、通信
リンクを介して伝送される前に処理される。このスペク
トル処理には、冗長スペクトルによって占有される帯域
幅を減らすために、冗長スペクトルのサブセットを選択
するステップを含むことができる。さらにこのスペクト
ルの処理には、伝送されることを所望しない冗長スペク
トルに関連する任意の非変調トーンを減衰するステップ
も含むことができる。最終的にスペクトルの処理には、
通信媒体を介して伝送される前の周波数のアップコンバ
ートおよび増幅を含むことができる。
【0023】冗長スペクトルが第1の位置で生成され、
通信媒体を介して第2の位置へ伝送されることが予想さ
れるが、これは必ずしも必要ではない。第2の位置で
は、復調されたベースバンド信号が、受信された冗長ス
ペクトルから回復される。このほとんど誤差のない復調
されたベースバンド信号の回復には、受信した冗長スペ
クトルをより低い周波数に変換するステップと、この冗
長スペクトルを別々のチャネルに分離するステップと、
この分離された冗長スペクトルからほとんど誤差のない
復調されたベースバンド信号を抽出するステップとが含
まれる。一実施形態では、誤差のない復調されたベース
バンド信号を抽出するには、分離された冗長スペクトル
をそれぞれ復調するステップと、復調されたベースバン
ド信号の誤差をそれぞれ分析するステップと、ほとんど
誤差のない復調されたベースバンド信号を選択するステ
ップとが含まれる。誤差のない復調されたベースバンド
信号とは、第1の位置で冗長スペクトルを生成するのに
使用された変調ベースバンド信号と実質的に同じ信号の
ことである。復調されたベースバンド信号内の誤差の検
出は、周期的冗長検査(CRC)、パリティ検査(pari
ty check)、チェックサム(check sum)、または他の
任意の誤差検出方式を含む、いくつかの方法で実行でき
る。
【0024】通信媒体を介して複数の冗長スペクトルを
伝送することの利点は、1または2以上の冗長スペクト
ルが伝送中に崩れた場合でも、所期の復調されたベース
バンド信号が回復できることである。所期の復調された
ベースバンド信号を回復することができるのは、変調ベ
ースバンド信号を再構築するのに必要な振幅情報、位相
情報、および周波数情報が、各冗長スペクトルに含まれ
ているからである。
【0025】さらに、伝送用の冗長スペクトルのサブセ
ットを選択することにより、冗長スペクトルによって占
有される帯域幅を制御することができる。また、第2の
発振信号の周波数を調整することによって、冗長スペク
トル間の周波数間隔を制御することができる。したがっ
て、冗長スペクトルによって占有される帯域幅は調節可
能であり、通信システム設計者が簡単にカスタマイズす
ることができる。
【0026】本発明のその他の特徴および利点、ならび
に本発明の様々な実施形態の構造および動作について、
添付の図面を参照しながら、以下に詳細に記載する。要
素が最初に表示された図は、通常、対応する参照番号の
最も左の文字および/または桁で示される。
【0027】(好ましい実施形態の詳細な説明) (目次) 1 用語 2 本発明の概要 3 例示的環境
【0028】4 本発明の実施形態に従った実質的に同
じ情報内容を有する冗長スペクトルの生成 4.1 高水準の説明 4.1.1 操作説明 4.1.2 構造説明 4.2 例示的実施形態 4.2.1 変調されたスペクトルの複製による冗長スペクト
ルの生成 4.2.1.1 高水準の説明 4.2.1.1.1 操作説明 4.2.1.1.2 構造説明 4.2.1.2 実施形態の例示的構成要素 4.2.1.2.1 第1段階変調器 4.2.1.2.1.1 第1の実施形態:振幅変調モード 4.2.1.2.1.1.1 操作説明 4.2.1.2.1.1.2 構造説明 4.2.1.2.1.2 第2の実施形態:周波数変調モード 4.2.1.2.1.2.1 操作説明 4.2.1.2.1.2.2 構造説明 4.2.1.2.1.3 第3の実施形態:位相変調モード 4.2.1.2.1.3.1 操作説明 4.2.1.2.1.3.2 構造説明 4.2.1.2.1.4 他の実施形態 4.2.1.2.2 第2段階変調器(レプリケータ変調器) 4.2.1.2.2.1 第1の実施形態:変調された信号の位相変
調による変調されたスペクトルの複製 4.2.1.2.2.1.1 操作説明 4.2.1.2.2.1.2 構造説明 4.2.1.2.2.2 第2の実施形態:変調された信号の周波数
変調による変調されたスペクトルの複製 4.2.1.2.2.2.1 操作説明 4.2.1.2.2.2.2 構造説明 4.2.1.2.2.3 他の実施形態 4.2.1.3 実施態様例 4.2.1.3.1 第1段階変調器 4.2.1.3.1.1 可変抵抗器を備えたトランジスタ発振器と
してのAM変調器 4.2.1.3.1.2 電圧制御水晶発振器としてのFM変調器 4.2.1.3.1.3 同調式フィルタとしてのPM変調器 4.2.1.3.1.4 他の実施態様 4.2.1.3.2 第2段階変調器(レプリケータ変調器) 4.2.1.3.2.1 同調式フィルタとしてのPM変調器 4.2.1.3.2.2 PM変調器に関する他の実施態様 4.2.1.3.2.3 第2段階変調器に関する他の実施態様 4.2.2 変調された信号で発振信号を変調することによる
冗長スペクトルの生成 4.2.2.1 変調された信号で発振信号を位相変調すること
による冗長スペクトルの生成 4.2.2.1.1 高水準の説明 4.2.2.1.1.1 操作説明 4.2.2.1.1.2 構造説明 4.2.2.1.2 実施形態の構成要素例 4.2.2.1.2.1 第1段階変調器 4.2.2.1.2.1.1 第1の実施形態:振幅シフトキーイング
(ASK)モードを含む振幅変調(AM) 4.2.2.1.2.1.2 第2の実施形態:周波数シフトキーイン
グ(FSK)モードを含む周波数変調(FM) 4.2.2.1.2.1.3 第3の実施形態:位相シフトキーイング
(PSK)モードを含む位相変調(PM) 4.2.2.1.2.1.4 他の実施形態 4.2.2.1.3 実施態様例 4.2.2.1.3.1 第1段階変調器1328 4.2.2.1.3.1.1 可変ゲイントランジスタ増幅器としての
AM変調器 4.2.2.1.3.1.2 電圧制御水晶発振器としてのFM変調器 4.2.2.1.3.1.3 同調式フィルタとしてのPM変調器 4.2.2.1.3.1.4 他の実施態様 4.2.2.1.3.2 同調式フィルタとしての位相変調器133
2 4.2.2.1.3.2.1 同調式フィルタとしての位相変調器13
32 4.2.2.1.3.2.2 他の実施態様 4.2.2.2 変調された信号で発振信号を周波数変調するこ
とよる冗長スペクトルの生成 4.2.2.2.1 高水準の説明 4.2.2.2.1.1 操作説明 4.2.2.2.1.2 構造説明 4.2.2.2.2 実施形態の構成要素例 4.2.2.2.1 第1段階変調器 4.2.2.2.3 実施形態の実施態様例 4.2.2.2.3.1 第1段階変調器 4.2.2.2.3.1.1 可変ゲイン増幅器としてのAM変調器 4.2.2.2.3.1.2 電圧制御発振器としてのFM変調器 4.2.2.2.3.1.3 同調式フィルタとしてのPM変調器 4.2.2.2.3.1.4 他の実施態様 4.2.2.2.3.2 周波数変調器 4.2.2.2.3.2.1 VCXOとしての周波数変調器1340 4.2.2.2.3.2.2 他の実施態様 4.2.2.3 他の実施形態 4.2.3 第2の変調された信号で第1の変調された信号を
変調することによる冗長スペクトルの生成 4.2.3.1 高水準の説明 4.2.3.1.1 操作説明 4.2.3.1.2 構造説明
【0029】5 通信媒体を介した伝送前のスペクトル
処理 5.1 高水準の説明 5.1.1 操作説明 5.1.2 構造説明 5.2 例示的実施形態 5.2.1 冗長スペクトルを処理する第1の実施形態 5.2.1.1 操作説明 5.2.1.2 構造説明 5.2.2 他の実施形態 5.2.3 実施態様例 5.2.3.1 周波数のアップコンバート 5.2.3.2 他の実施態様
【0030】6 実質的に同じ情報内容を有する冗長ス
ペクトルからの復調されたベースバンド信号の回復 6.1 高水準の説明 6.1.1 操作説明 6.1.2 構造説明 6.2 例示的実施形態 6.2.1 ダウンコンバート 6.2.1.1 冗長スペクトルと発振信号の混合によるダウン
コンバート 6.2.1.1.1 操作説明 6.2.1.1.2 構造説明 6.2.1.2 ユニバーサル周波数変換モジュールを使用した
ダウンコンバート 6.2.1.3 他の実施形態 6.2.2 スペクトル分離 6.2.2.1 冗長スペクトルのフィルタリングによるスペク
トル分離 6.2.2.1.1 操作説明 6.2.2.1.2 構造説明 6.2.2.2 ダウンコンバートおよびフィルタリング統一モ
ジュール(UDF)を使用した、ダウンコンバートおよ
びスペクトル分離 6.2.2.3 他の実施形態 6.2.3 信号抽出 6.2.3.1 誤り検査および/または誤り訂正を使用した復
調による信号抽出 6.2.3.1.1 操作説明 6.2.3.1.2 構造説明 6.2.3.2 他の実施形態
【0031】(1.用語) 本明細書で使用する様々な用語のほとんどについてこの
セクションで説明する。このセクションの内容は、例示
的および便宜的な目的でのみ記載されており、これに限
定されるものではない。当業者であれば、本明細書に記
載のすべての教示に基づいて、これら用語の意味が明ら
かになろう。これらの定義については、追加の詳細説明
を使用して本明細書全体を通じて考察される。 アナログ信号:異なる状態の間で変化する信号とは対照
的に、一定のまたは連続的に変動可能な信号。 ベースバンド:送信および/または受信に所望の任意の
汎用情報信号によって占められる周波数帯域。 ベースバンド信号:送信および/または受信に所望の任
意の汎用情報信号。 搬送周波数:搬送信号の周波数。典型的には、一般に変
調される伝送信号の中心周波数。 搬送信号:変調によって情報を搬送することが可能であ
って、変調によって変化することができる少なくとも1
つの特性を有するEM波。 復調されたベースバンド信号:変調された信号の処理に
よって生じる信号。ある場合にはたとえば、変調された
搬送信号をダウンコンバートした結果生じる、中間周波
(IF)変調された信号を復調した結果生じるベースバ
ンド信号。他の場合には、ダウンコンバートと復調を組
み合わせたステップによって生じる信号。 デジタル信号:連続的な信号とは対照的に、異なる状態
の間で変化する信号。たとえば、デジタル信号の電圧
は、異なるレベル間でシフトする場合がある。 電磁スペクトル:電場および/または磁場内の変化によ
って特徴づけられる波を備えるスペクトル。このような
波は、空気、スペース、電線、ケーブル、液体、導波
管、マイクロストリップ、ストリップ線路、光ファイバ
などを含むがこれに限定されるものではない、天然およ
び人工の両方の、任意の通信媒体で伝播することができ
る。EMスペクトルは、0ヘルツより大きいすべての周
波数を含む。 EM信号:EMスペクトル内の信号。一般にEM波とも
呼ばれる。特に記載のない限り、たとえそのように明確
に指定されていない場合であっても、本明細書で論じる
すべての信号はEM信号である。 妨害信号:発信元の如何にかかわらず、所期の信号の適
切な受信および再構築を妨げる可能性のある、任意の望
ましくない信号のこと。 変調ベースバンド信号:発振信号)または搬送信号を変
調するために使用される、任意の汎用情報信号 。 冗長スペクトル:変調ベースバンド信号を構築するため
に必要な振幅、位相、および周波数に関する情報を含む
スペクトル。
【0032】(2.本発明の概要) 本発明は、通信信号の受信を確実にするための方法およ
びシステム、ならびにその適用例を対象とする。
【0033】一実施形態によれば、本発明は変調ベース
バンド信号を受け入れ、複数の冗長スペクトルを生成す
るものであって、各冗長スペクトルが変調ベースバンド
信号を表す情報内容を含む。言い換えれば、各冗長スペ
クトルがこの変調ベースバンド信号を再構築するために
必要な振幅、位相、および周波数情報を含む。
【0034】一実施形態では、冗長スペクトルは、変調
ベースバンド信号によって第1の発振信号を変調するこ
とによって生成され、関連する変調されたスペクトルと
共に変調された信号を発生する。この変調された信号
は、振幅変調、周波数変調、位相変調、またはこれらの
組み合わせを含むがこれに限定されない、任意のタイプ
の変調によって発生可能である。この変調されたスペク
トル内の情報は、情報の内容が変調されたスペクトルと
実質的に同じである複数の冗長スペクトルを達成するた
めに複製することができる。変調されたスペクトルは、
第2の発振信号で変調された信号を変調することによっ
て複製することができる。一実施形態では、変調された
信号は第2の発振信号によって位相変調され、この変調
された信号の位相は第2の発振信号に応じてシフトされ
る。代替の実施形態では、変調された信号は第2の発振
信号によって周波数変調され、この変調された信号の周
波数は、第2の発振信号に応じてシフトされる。当業者
であれば、振幅変調を含むがこれに限定されることのな
い変調されたスペクトルが、他の変調実施形態を使用し
て複製できることを理解されよう。このような他の実施
形態は、本発明の範囲および趣旨の中に含まれる。
【0035】代替実施形態では、第1の発振信号を被変
調信号で変調することによって冗長スペクトルが生成さ
れる。この変調された信号は、第2の発振信号を変調ベ
ースバンド信号で変調することによって生成される。前
述のように、この変調された信号は、振幅変調、周波数
変調、位相変調、またはそれらの組み合わせを含むがこ
れらに限定されることのない、任意のタイプの変調を行
った結果として生じることが可能である。一実施形態で
は、第1の発振信号は、変調された信号によって位相変
調され、この第1の発振信号の位相は、変調された信号
に応じて変化する。代替実施形態では、第1の発振信号
は、変調された信号によって周波数変調され、この第1
の発振信号の周波数は、変調された信号に応じて変化す
る。
【0036】一実施形態では、冗長スペクトルは、通信
リンクを介して伝送される前に処理される。このスペク
トル処理には、冗長スペクトルによって占められる帯域
幅を減らすために冗長スペクトルのサブセットを選択す
るステップを含めることができる。さらにこのスペクト
ル処理には、伝送されることが望ましくない冗長スペク
トルに関連する任意の非変調トーンを減衰するステップ
も含めることができる。最後に、スペクトル処理には、
通信媒体を介して伝送する前の周波数のアップコンバー
トおよび増幅を含めることができる。
【0037】冗長スペクトルが第1の位置で生成され、
通信媒体を介して第2の位置へ伝送されることが予想さ
れるが、必要ではない。この第2の位置で、受け取られ
た冗長スペクトルから復調されたベースバンド信号が回
復する。実質的に誤りのない復調されたベースバンド信
号の回復は、受け取られた冗長スペクトルをより低い周
波数へ変換するステップと、この冗長スペクトルを別々
のチャネルに分離するステップと、この分離された冗長
スペクトルからほとんど誤りのない復調されたベースバ
ンド信号を抽出するステップとを含む。一実施形態で
は、誤りのない復調されたベースバンド信号を抽出する
ステップに、分離されたそれぞれの冗長スペクトルを復
調するステップと、復調されたそれぞれのベースバンド
信号の誤りを分析するステップと、ほとんど誤りのない
復調されたベースバンド信号を選択するステップとが含
まれる。誤りのない復調されたベースバンド信号とは、
第1の位置で冗長スペクトルを生成するのに使用された
変調ベースバンド信号と実質的に同じもののことであ
る。復調されたベースバンド信号内で誤りを検出するス
テップは、巡回冗長検査(CRC)、パリティチェッ
ク、チェックサム、または任意の他の誤り検出方式の使
用を含む、いくつかの方法で実行することができる。
【0038】1つの通信媒体を介して複数の冗長スペク
トルを伝送することの利点は、1つまたは複数の冗長ス
ペクトルが伝送中に崩れた場合であっても、所期の復調
されたベースバンド信号が回復できることである。所期
の復調されたベースバンド信号が回復できるのは、各冗
長スペクトルが、変調ベースバンド信号の再構築に必要
な振幅、位相、および周波数情報を含んでいるからであ
る。
【0039】さらに、伝送する冗長スペクトルのサブセ
ットを選択することによって、冗長スペクトルが占める
帯域幅を制御することができる。また、第2の発振信号
の周波数を調整することによって、冗長スペクトル間の
周波数間隔を制御することができる。したがって、冗長
スペクトルが占める帯域幅は調節可能であり、通信シス
テム設計者によって簡単にカスタマイズすることができ
る。
【0040】(3.例示的環境) 図2Aは、本発明が役立つ例示的通信システム201を
示す。この通信システム201は、基地局202、ディ
スパッチャ204、ドライバ210、ハンドセット21
4、および信号206、208、212を含む。
【0041】一実施形態では、ディスパッチャ204お
よびドライバ210は配送会社の従業員であって、無線
通信を利用して配送業務を行う。たとえば、ディスパッ
チャ204は、専用のページングネットワークを介して
ドライバ210に配送指示を送信する。基地局202
は、無線電話網の一部であり、そのカバレージエリア内
にあるハンドセット214を含むハンドセットに呼を送
る。一例では、基地局202およびディスパッチャ20
4は同じ周波数帯域を利用する。
【0042】図2Aには、ディスパッチャ204が、変
調された信号206をドライバ210に送信している様
子が示されている。変調された信号206は、ドライバ
210に対する現在の配送指示を備えたページメッセー
ジである可能性があり、図2Bに示された対応する変調
されたスペクトル214を有する。同時に、基地局20
2は、周波数fjamの純正弦波トーン(pure sinusoidal
tone)である、テスト信号208を送信中である。こ
のテスト信号208は、図2Cに示したスペクトル21
6を有する。ドライバ210は移動式であるため、信号
206および208が組み合わさって信号212を整形
している地理的位置に到着する。図2Dに示すように、
信号212はスペクトル214と216の組み合わせを
含む。
【0043】ドライバ210は、ディスパッチャ204
からのページメッセージを正しく再構築するために、ス
ペクトル214全体を受け取って処理しなければならな
い。そのためには、正しい振幅および位相に加えて、ス
ペクトル214内の正弦波を合計しなければならない。
望ましくない(妨害)スペクトル216内のパワーが十
分大きくなると、正弦波の合計は不正確になり、ドライ
バ210はデータ信号206内のメッセージを回復でき
なくなる。許容可能なスペクトル214の最大パワーレ
ベルは、ドライバ210の受信機の「妨害マージン」に
よって規定される。図2Dは、FM変調された信号を使
用することができる、3dBに等しい妨害マージン21
8を示す。すなわち、干渉スペクトル216のパワーレ
ベルがスペクトル214のパワーレベルの3dB以内の
場合、スペクトル214内で搬送されるメッセージを、
ドライバ210の受信機側で完全な状態に回復すること
はできない。
【0044】(4.本発明の実施形態に従った実質的に
同じ情報内容を有する冗長スペクトルの生成) 以下の考察では、本発明に従って実質的に同じ情報内容
を有する冗長スペクトルを生成するための実施形態につ
いて説明する。本発明の説明には、高水準の説明、例示
的実施形態、および本発明の実施例が含まれる。
【0045】(4.1 高水準の説明) このセクション(サブセクションを含む)では、本発明
の実施形態に従って実質的に同じ情報内容を有する冗長
スペクトルを生成するための、高水準の説明を行う。以
下の考察には、本発明の一実施形態に従って冗長スペク
トルを生成するための操作プロセスが含まれる。また、
例示的目的のためにこのプロセスを達成するための構造
上の記述も記載するが、これはいかなる方法でも本発明
を限定することを意図するものではない。特に、このセ
クションに記載されたプロセスは、任意数の構造上の実
施形態を使用して達成することが可能であって、そのう
ち少なくとも1つがこのセクションに記載されている。
構造上の記述の詳細は、当業者であれば本明細書の教示
に基づいて明らかになろう。
【0046】(4.1.1 操作説明) 図3Aは、本発明の実施形態に従って実質的に同じ情報
内容を有する複数の冗長スペクトルを生成するための、
操作ステップを示す流れ図300である。それぞれの冗
長スペクトルが、変調ベースバンド信号を少なくとも実
質的に、または完全に再構築するために必要な情報を搬
送する。以下の考察では、図3B〜3Eに示された例示
的信号図に関する図3Aのステップについて論ずる。
【0047】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308(図3Bに図示)が受け取られる。変調ベース
バンド信号308は、例示的目的でのみ表示された代表
的な情報信号であって、いかなる方法でも本発明を限定
することを意図するものではない。図3Bでは、変調ベ
ースバンド信号308をアナログ信号として表している
が、代替形態として、変調ベースバンド信号308はデ
ジタル信号またはこれらを組み合わせたものであっても
よい。
【0048】変調ベースバンド信号308は、現実世界
で発生するあらゆる数の電圧(または電流)特性である
可能性がある。たとえば、本発明を制限することのない
典型的なアナログ変調ベースバンド信号は、音声入力な
どの所与の音響入力に対するマイクロフォンの電圧出力
である。さらに、本発明を制限することのない典型的な
デジタル変調ベースバンド信号は、デジタル化された音
声信号を表すデジタルビットストリーム、またはコンピ
ュータデータのデジタルビットストリームである可能性
もある。
【0049】図3Cは、変調ベースバンド信号308の
周波数スペクトル310を示す。上記で論じたように、
任意の電気信号の周波数スペクトルは、正しい位相が合
計されたとき時間領域で十分に電気信号を再構築する正
弦波の相対振幅を示す。言い換えれば、スペクトル31
0は、変調ベースバンド信号308を明確に表すために
必要な振幅、位相、および周波数情報を含む。したがっ
て、変調ベースバンド信号308およびスペクトル31
0は、同じ電気信号の等価表現である。
【0050】スペクトル310は、一般的な形状を有す
るものとして図3Cに表される。当業者であれば、スペ
クトル310の実際の形状が、特有の変調ベースバンド
信号308の入力に応じて変化することを理解されよ
う。スペクトル310は、帯域幅Bを有するが、これは
B(Hz)を超える周波数がスペクトル310内でほと
んど無視してもよい程度の振幅を有することを意味する
ものであり、したがって変調ベースバンド信号308を
再構築する際には一般的に無視することができる。(ス
ペクトル310などの)スペクトルは変調されないた
め、「ベースバンド」スペクトルと呼ばれることが多
い。これは、一般的により高い周波数に位置する変調さ
れたスペクトルとは異なる。
【0051】図3Dは、スペクトル310およびそのイ
メージスペクトル311を示す。イメージスペクトル3
11は、DC(0Hz)を中心とするスペクトル310
の鏡像である。イメージスペクトル311は実際には存
在しないため、図3Dでは破線で表示されている。後の
セクションでわかるように、当業者は、変調技術を使用
してより高い周波数にいったんアップコンバートされた
ベースバンド信号の形状および帯域幅を予測するため
に、ベースバンド信号のイメージスペクトルを示すこと
が多い。
【0052】ステップ304では、変調ベースバンド信
号308を基にして、複数の冗長スペクトル312a〜
n(図3E)が生成される。各冗長スペクトル312a
〜nが、変調ベースバンド信号308を実質的に再構築
するために必要な振幅、位相、および周波数情報を含
む。すなわち、各冗長スペクトル312a〜nは、スペ
クトル310と少なくとも実質的に同じ情報内容を含
む。生成されるスペクトル数に数の制限はなく、「a〜
n」の指定は、いかなる方法でも制限を示唆することを
意味するものではない。
【0053】一実施形態では、各冗長スペクトル312
a〜nがイメージスペクトルを含む。代替の実施形態で
は、各冗長スペクトル312a〜nは、各冗長スペクト
ル312a〜nに対してB(Hz)の帯域幅を生じさせ
るイメージスペクトルを抑制するように処理される。
【0054】一実施形態では、冗長スペクトル312a
〜nは、ベースバンドに存在するスペクトル310より
も実質上高い周波数にある。これは、図3Eの周波数軸
中にブレーク314で示されている。
【0055】一実施形態では、各冗長スペクトル312
a〜b、d〜nの振幅は、中央にある冗長スペクトル3
12cからの周波数距離が増加するに従って「ロールオ
フ」する。たとえば図3Eに示すように、冗長スペクト
ル312b、dは、中央の冗長スペクトル312cより
も振幅が低い。ただし、所与のスペクトル内にある周波
数成分の相対的な振幅および位相は保持されるため、振
幅のロールオフにもかかわらず、各冗長スペクトル31
2a〜nは、変調ベースバンド信号308を再構築する
のに使用することができる。図3Eに示すように、この
振幅のロールオフは、中央のスペクトルからの間隔に比
例していることがわかる。しかし図の便宜性から、冗長
スペクトルを対象とする後続の図では振幅のロールオフ
が示されていない。
【0056】ステップ306では、冗長スペクトル31
2a〜nは通信媒体を介して伝送される。冗長スペクト
ル312a〜nは第1の位置で生成され、この通信媒体
を介して第2の位置へ送られることが予想されるが、こ
れは必須ではない。この第2の位置で、冗長スペクトル
は変調ベースバンド信号308を回復するように処理さ
れる。一実施形態では、この通信媒体は伝播による無線
通信リンクである。他の実施形態ではこの通信媒体が、
電線、光学リンク、液体、または他の任意の通信媒体を
含むことができる。
【0057】前述のように、各冗長スペクトル312a
〜nは、変調ベースバンド信号308を実質的に再構築
するために必要な振幅、位相、および周波数情報を含
む。したがって、1つまたは複数の冗長スペクトル31
2a〜nが通信媒体内の妨害信号によって崩れた場合で
も、変調ベースバンド信号308はなお、崩れていない
他の冗長スペクトル312a〜nのいずれかから回復す
ることができる。
【0058】本発明の操作は例示的目的のために、図3
Aの流れ図300のような流れ図によって表されること
が多い。ただし、流れ図は例示的目的のためのみに使用
されるのであって、制限するためではないことを理解さ
れたい。たとえば本発明は、流れ図によって表される操
作上の実施形態に限定されるものではない。本明細書に
含まれる考察に基づく当業者であれば、これに代わる代
替の操作上の実施形態が明らかになろう。また、流れ図
の使用は、本発明を別々のまたはデジタルの操作に限定
するものであると解釈されるべきではない。実際問題と
して、本明細書の考察に基づく当業者であれば明らかな
ように、本発明は別々のまたは連続した操作を介して、
またはそれらを組み合わせた操作を介して達成すること
ができる。さらに、流れ図によって示される制御の流れ
は、例示目的のみで提供される。当業者であれば明らか
なように、他の操作上の制御の流れは、本発明の範囲お
よび趣旨を逸脱するものではない。
【0059】(4.1.2 構造説明) 図3Fは、本発明の実施形態に従った伝送システム31
7の構成図を示す。伝送システム317は、ジェネレー
タ318および(任意選択の)媒体インターフェース3
20を備える。伝送システム317は、変調ベースバン
ド信号308を受け入れ、操作流れ図300に示された
方法で複数の冗長スペクトル312a〜nを伝送する。
言い換えれば、伝送システム317は、流れ図300中
で操作ステップを実行するための構造上の実施形態であ
る。ただし、本発明の範囲および趣旨には、流れ図30
0中でステップを実行するための他の構造上の実施形態
が含まれることを理解されたい。本明細書に含まれる考
察に基づいた当業者であれば、こうした他の構造上の実
施形態の明細は明らかであろう。伝送システム317内
の構造上の構成要素に鑑みて、本発明をさらに詳しく図
示するために、流れ図300について再考する。
【0060】ステップ302では、ジェネレータ318
が、対応する周波数スペクトル310を有する変調ベー
スバンド信号308を受け入れる。ステップ304で
は、ジェネレータ318が複数の冗長スペクトル312
a〜nを生成する。各冗長スペクトル312a〜nは、
変調ベースバンド信号308を実質的に再構築するのに
必要な振幅、位相、および周波数情報を含む。したがっ
て、変調ベースバンド信号308を再構築するために、
各冗長スペクトル312a〜nを処理することができ
る。
【0061】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320が、通信媒体322
を介して冗長スペクトル312a〜nを伝送する。一実
施形態では、通信媒体は無線リンクであり、(任意選択
の)媒体インターフェースモジュール320は冗長スペ
クトルを自由空間に伝送するアンテナである。他の実施
形態では、(任意選択の)媒体インターフェースモジュ
ール320は、モデム、コネクタ、または通信媒体にイ
ンターフェースする際に使用できる任意の他の装置のい
ずれか1つであってよい(ただしこれに限定されるもの
ではない)。
【0062】(4.2 例示的実施形態) 以下の考察は、実質的に同じ情報内容を有する冗長スペ
クトルを生成するための例示的実施形態を説明するもの
であって、各冗長スペクトル内の情報内容が変調ベース
バンド信号を表す。第1の実施形態は、変調されたスペ
クトルを複製することによって冗長スペクトルを生成す
る。冗長スペクトルは、発振信号で変調された信号を変
調することによって複製可能である。第2の実施形態
は、変調された信号で発振信号を変調することによっ
て、冗長スペクトルを生成する。第3の実施形態は、第
2の変調された信号で第1の変調された信号を変調する
ことによって、冗長スペクトルを生成する。これらの実
施形態は、例示目的のために提供されるものであり、制
限するものではない。当業者であれば、本明細書に含ま
れる教示に基づいて他の実施形態が明らかになろう。
【0063】(4.2.1 変調されたスペクトルの複製によ
る冗長スペクトルの生成) 以下の考察は、本発明の実施形態に従って、変調された
スペクトルを複製することによって冗長スペクトルを生
成するための方法およびシステムを対象とする。
【0064】(4.2.1.1 高水準の説明) このセクション(サブセクションを含む)では、変調さ
れたスペクトルを複製することによって冗長スペクトル
を生成するための高水準の説明を行う。以下の考察に
は、変調されたスペクトルを複製することによって冗長
スペクトルを生成するための、例示的な操作プロセスが
含まれる。また本明細書では、このプロセスを達成する
ための構造上の説明が、例示目的のために記載されてい
るが、これはいかなる方法でも本発明を制限することを
意味するものではない。具体的には、このセクションに
記載されたプロセスは、少なくともそのうちの1つがこ
のセクションに記載されているいくつかの構造上の実施
態様を使用して達成することができる。構造上の説明の
詳細は、当分野の技術者であれば本明細書の教示に基づ
いて明らかになろう。
【0065】(4.2.1.1.1 操作説明) 図4Aは、図3Aの流れ図300をかなり詳細に図示し
た流れ図400を示す。具体的に言えば、流れ図400
は、ステップ304の操作をかなり詳細に図示する。前
述のように、ステップ304では、変調ベースバンド信
号308の入力に基づいて、複数の冗長スペクトルが生
成される。以下の考察では、図4B〜4Gに示した例示
的信号図に関して、流れ図400のステップについて論
じる。
【0066】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308が受け入れられる。図4Bは、例示的な変調ベ
ースバンド信号308を示し、図4Cは、変調ベースバ
ンド信号308に関連する、対応するスペクトル310
およびイメージスペクトル311を示す。ここで説明す
るステップ302、信号308、およびスペクトル31
0、311は、前述のもの、および図3A〜3Dに示さ
れたものと同じであることに留意されたい。ここでは便
宜上再度図示する。
【0067】ステップ402では、第1の発振信号40
8(図4D)が生成される。第1の発振信号408は一
般に、特性周波数f1を備えた正弦波である。方形波を
含むがこれに限定されることのない、他の周期的波形が
使用可能である。したがって、第1の発振信号408
は、実質的にf1でのトーンである周波数スペクトル4
10を有する(図4E)。通常、第1の発振信号408
のf1は、変調ベースバンド信号スペクトル310内で
最も高い周波数Bよりもかなり高く、これは図4E中の
周波数軸でブレーク411によって表される。例示的な
ものおよび限定されないものとして、スペクトル310
が代表的な音声信号の周波数成分を表す場合、スペクト
ル帯域幅Bはおよそ3.5KHzである。一方で、典型
的な第1の発振信号f1は、およそ100MHZで動作
する。本発明は、これらの例示的周波数に限定されるも
のではない。他の実施形態では、他の周波数を使用する
ことができる。
【0068】ステップ404では、第1の発振信号40
8が変調ベースバンド信号308で変調され、その結果
変調された(mod)信号412が生じる(図4F)。
この変調された信号412は振幅変調(AM)の結果を
示し、変調ベースバンド信号308の振幅が第1の発振
信号408の振幅上に印可された。AMは例示的目的で
のみ使用され、いかなる方法でも本発明を限定すること
を意味するものではない。振幅変調(AM)、周波数変
調(FM)、位相変調(PM)等、あるいはそれらの任
意の組み合わせを含むがこれらに限定されることのな
い、任意のタイプの変調を使用することができる。様々
な変調方式については、セクション4.2.1.2.1で調べ
る。
【0069】変調された信号412は、第1の発振信号
408の特性周波数であるf1をほぼ中心とした対応す
る変調されたスペクトル414(図4F)を有する。変
調されたスペクトル414は、受信機側で変調ベースバ
ンド信号308を再構築するのに必要な情報を搬送する
(すなわち、変調されたスペクトル414は、変調ベー
スバンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位
相、および周波数情報を搬送する)。
【0070】変調されたスペクトル414は、一般的な
形状および帯域幅を有する。変調されたスペクトル41
4の実際の形状および帯域幅が、特有の変調ベースバン
ド信号308および第1の発振信号408を変調するの
に使用する変調タイプによって異なることは、当業者で
あれば理解されよう。
【0071】ステップ406では、冗長スペクトル41
6a〜n(図4H)を作成するために、変調されたスペ
クトル414に含まれる情報が複製される。各冗長スペ
クトル416a〜nが変調されたスペクトル414から
複製されたものであるため、各冗長スペクトル416a
〜nは、受信機側で変調ベースバンド信号308を再構
築するために必要な情報を搬送する(すなわち、各冗長
スペクトル416は、変調ベースバンド信号308を再
構築するのに必要な振幅、位相、および周波数情報を搬
送する)。したがって、冗長スペクトル416a〜nの
うちの1つが妨害信号によって崩れた場合、他の冗長ス
ペクトル416a〜nのうちの1つからこの変調ベース
バンド信号308を回復することができる。
【0072】ステップ306では、冗長スペクトル41
6a〜nが通信媒体を介して伝送される。冗長スペクト
ル312a〜nは第1の位置で生成され、通信媒体を介
して第2の位置に送信されることが予想されるが、これ
は必須ではない。第2の位置では、変調ベースバンド信
号308を再構築するために冗長スペクトルが処理され
る。一実施形態では、通信媒体は無線通信リンクであ
る。各冗長スペクトル416a〜nは、隣接する冗長ス
ペクトル416a〜nからΔfHzずつオフセットされ
ることが好ましい。たとえば、スペクトル416cはf
1位置でセンタリングされ、スペクトル416bは(f1
−Δf)位置でセンタリングされる。理論的には、作成
される冗長スペクトル416a〜nの数に制限はない。
【0073】(4.2.1.1.2 構造説明) 図4Iは、本発明の実施形態に従ったジェネレータ31
8の構成図を示す。ジェネレータ318は、第1の発振
器418、第1段階の変調器420、およびレプリケー
タ(replicator)422を備える。ジェネレータ318
は変調ベースバンド信号308を受け入れ、操作流れ図
400に示された方法で複数の冗長スペクトル416a
〜nを生成する。言い換えれば、ジェネレータ318
は、流れ図400の操作ステップを実行するための構造
上の実施形態である。ただし、本発明の範囲および趣旨
には、流れ図400のステップを実行するための他の構
造上の実施形態が含まれることを理解されたい。当業者
であれば、本明細書に含まれる考察に基づいた他の構造
上の実施形態の明細が明らかになろう。ジェネレータ3
18内の構造上の構成要素に鑑みて、本発明をさらに詳
しく図示するために流れ図400について再考する。
【0074】ステップ402では、第1の発振器418
が第1の発振信号408を生成する。前述のように、第
1の発振信号408は実質的に周波数f1の正弦波であ
る。一般に、第1の発振信号408は、スペクトル31
0の帯域幅Bよりも実質的にかなり高い周波数f1を備
えており、これは変調ベースバンド信号308内で最も
高い周波数成分を表す。たとえば、スペクトル310の
代表的な帯域幅Bはおよそ10KHzであり、f1の代
表的な値はおよそ100MHZである。
【0075】ステップ404では、変調器420が変調
ベースバンド信号308で第1の発振信号408を変調
し、その結果、対応する変調されたスペクトル414を
備えた変調された信号412になる。前述のように、変
調器420はどのようなタイプの変調器であってもよ
く、後述のセクションでさらに詳しく調べる。変調され
たスペクトル414は、第1の発振信号408の周波数
であるf1付近でセンタリングされる。変調されたスペ
クトル414は、変調ベースバンド信号308を再構築
するのに必要な振幅および周波数情報を含む。
【0076】ステップ406では、レプリケータ422
が、冗長スペクトル416a〜nを生成するために変調
されたスペクトル414内の情報を複製する。各冗長ス
ペクトル416a〜nは、変調されたスペクトル414
内の情報の実質的なコピーを含むため、変調ベースバン
ド信号308を再構築するために使用することができ
る。これは、各冗長スペクトル416a〜nが、変調ベ
ースバンド信号308を再構築するための相対的な振
幅、位相、および周波数情報を含むためである。
【0077】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェース320が通信媒体322を介して冗長
スペクトル416a〜nを伝送する。一実施形態では、
通信媒体322が無線リンクであり、(任意選択の)媒
体インターフェースモジュール320がアンテナを含
む。
【0078】(4.2.1.2 実施形態の例示的構成要素) このセクション(およびサブセクション)には、前述の
方法および構造に関する様々な実施形態が示される。具
体的には、以下の考察では、変調されたスペクトルの複
製によって冗長スペクトルを生成する例示的実施形態に
ついて記載する。これらの実施形態は、例示的目的で記
載されるものであって、限定的な目的ではない。本発明
は、これらの実施形態に限定されるものではない。代替
の実施形態(本明細書に記載された実施形態の等価形
態、拡張形態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本
明細書に含まれる教示に基づいて、当業者であれば明ら
かになろう。本発明は、このような代替実施形態を含む
ことを意図し、そのように適合されたものである。
【0079】(4.2.1.2.1 第1段階の変調器) 以下の考察は、流れ図400(図4A)中のステップ4
04の例示的実施形態、および第1段階の変調器420
(図4I)を対象とする。この例示的実施形態には振幅
変調、周波数変調、および位相変調が含まれるが、これ
らに限定されるものではない。これらの変調方式は、例
示的目的でのみ本明細書に記載される。本明細書に記載
された内容の異なる形式を含む他の変調方式は、当業者
であれば明らかであろう。このような他の変調方式は、
本発明の範囲および趣旨の範囲内である。
【0080】(4.2.1.2.1.1 第1の実施形態:振幅シフ
トキーイング(ASK)モードを含む振幅変調(AM)
モード) 以下の考察では、振幅シフトキーイング変調を含む振幅
変調を使用して冗長スペクトルを生成するための、方法
およびシステムについて記載する。
【0081】(4.2.1.2.1.1.1 操作説明) 図5Aは、図4Aの流れ図400の一実施形態を構成す
る流れ図500を示す。流れ図500に示された実施形
態は、振幅シフトキーイング変調(ASK)を含む振幅
変調(AM)について記述する。以下の考察では、図5
B〜5Gに示した例示的信号図に関して、流れ図500
のステップについて論じる。図5B〜5DはAMを図示
し、図5E〜5GはASK変調を図示する。
【0082】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308が受け入れられる。この変調ベースバンド信号
308は、以前にアナログ信号またはデジタル信号のい
ずれかであるとして説明した。AMの場合、変調ベース
バンド信号308はアナログ信号であり、図5B中に変
調ベースバンド信号508aで示されている。ASK変
調の場合、変調ベースバンド信号308はデジタル信号
であり、図5E中に変調ベースバンド信号508bで示
されている。
【0083】ステップ402では、第1の発振信号40
8が生成される。前述のように、第1の発振信号408
は実質的に特性周波数f1および一定の振幅を備えた正
弦波である。図5Cおよび5Fでは、便宜上、第1の発
振信号408を図示する。
【0084】ステップ502では、AMの場合、第1の
発振信号408(図5C)の振幅は、変調ベースバンド
信号508aに応じて変化し、その結果AM変調された
信号510a(図5D)が生じる。ステップ502は、
図4Aの流れ図400中にあるステップ404に対応す
る。AM変調を説明するもう1つの方法は、変調ベース
バンド信号508aの振幅が、第1の発振信号408の
振幅上で印加されることである。ASKの場合も同様
に、変調ベースバンド信号508bの振幅は、第1の発
振信号408の振幅上で印加され、その結果ASK変調
された信号510b(図5G)が生じる。
【0085】アナログのAMとASKとの違いは、図5
Dから図5Gを比較するとわかる。アナログAM変調さ
れた信号510a(図5D)の振幅「エンベロープ」は
滑らかに変化する。これに対してASK変調された信号
510bの振幅は、2つの異なるレベル間をシフトす
る。さらに、前述の考察および図に基づいて、本発明が
AMのすべてのバージョンを使用して実施できること
を、当業者であれば理解されよう。
【0086】(4.2.1.2.1.1.2 構造説明) 図5Hは、第1段階変調器420の一実施形態をかなり
詳細に示す。図5Hの実施形態では、第1段階変調器4
20は振幅変調器512であって、AMまたは具体的に
はASK変調のいずれかを実施する。AMの場合、変調
ベースバンド信号308は、アナログの変調ベースバン
ド信号508aである。AM変調器512は、変調ベー
スバンド信号508aおよび第1の発振信号408を受
け入れる。AM変調器512は、変調ベースバンド信号
508aに応じて第1の発振信号408の振幅を変化さ
せ、その結果変調された信号510aを発生させる。
【0087】ASK変調の場合、変調ベースバンド信号
308は、デジタルの変調ベースバンド信号508bで
ある。AM変調器512は、変調ベースバンド信号50
8bおよび第1の発振信号408を受け入れる。AM変
調器512は、変調ベースバンド信号508bの振幅
を、第1の発振信号408の振幅上に印加し、その結果
変調された信号510bを発生させる。変調された信号
510bの振幅は、図5Gに示すように、一般に異なる
レベルに存在する。
【0088】(4.2.1.2.1.2 第2の実施形態:周波数シ
フトキーイングモードを含む周波数変調モード) 以下の考察では、周波数シフトキーイング変調を含む周
波数変調を使用して冗長スペクトルを生成するための、
方法およびシステムについて記載する。
【0089】(4.2.1.2.1.2.1 操作説明) 図6Aは、図4Aの流れ図400の一実施形態を構成す
る流れ図600を示す。流れ図600が示す実施形態
は、周波数シフトキーイング変調(FSK)を含む周波
数変調(FM)を例示する。以下の考察では、図6B〜
6Gに示された例示的信号図に関して、流れ図600の
ステップについて論じる。図6B〜6DはFM変調を図
示し、図6E〜6GはFSK変調を図示する。
【0090】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308が受け入れられる。変調ベースバンド信号30
8は、以前にアナログ信号またはデジタル信号のいずれ
かであるとして説明した。FMの場合、変調ベースバン
ド信号308は、アナログ信号であり、図6B中にアナ
ログ変調ベースバンド信号608aで示されている。F
SK変調の場合、変調ベースバンド信号308は、デジ
タル信号であり、図6E中に変調ベースバンド信号60
8bで示されている。
【0091】ステップ402では、第1の発振信号40
8が生成される。前述のように、第1の発振信号408
は実質的に、特性周波数f1を備えた正弦波である。図
6Cおよび6Fでは、便宜上、第1の発振信号408を
図示する。
【0092】ステップ602では、FMの場合、第1の
発振信号408(図6C)の周波数は変調ベースバンド
信号608aに応じて変化し、その結果FM変調された
信号610a(図6D)が生じる。図6Bと図6Dとを
比較することによって、FM変調された信号610aの
周波数が、変調ベースバンド信号608aに応じて変化
してきたことがわかる。
【0093】FSKはステップ602において、入力変
調ベースバンド信号608bが異なる論理状態を有する
デジタル信号であることを除いて、前述のFM例と同じ
様式で動作する。したがって、FM変調された信号61
0bは、実質的に異なる周波数状態に存在する。
【0094】(4.2.1.2.1.2.2 構造説明) 図6Hは、第1段階変調器420を、FSK変調を含む
FMを実施するFM変調器612として図示する。
【0095】FMの場合、変調ベースバンド信号308
はアナログの変調ベースバンド信号608aである。F
M変調器612は、変調ベースバンド信号608aおよ
び第1の発振信号408を受け入れる。FM変調器61
2は、変調ベースバンド信号608aに応じて、第1の
発振信号408の周波数を変化させ、その結果FM変調
された信号610aが生じる。
【0096】FM変調器612は、変調ベースバンド信
号308が異なる論理状態を有する変調ベースバンド信
号608bであることを除き、FSK変調の場合も同様
に動作する。したがって、その結果生じるFM変調され
た信号610bは、異なる周波数状態を有する。
【0097】(4.2.1.2.1.3 第3の実施形態:位相シフ
トキーイングモードを含む位相変調) 以下の考察で、位相シフトキーイング変調を含む位相変
調を使用して冗長スペクトルを生成するための方法およ
びシステムについて論じる。
【0098】(4.2.1.2.1.3.1 操作説明) 図7Aは、図4Aの流れ図400の一実施形態を構成す
る流れ図700を示す。流れ図700によって示される
実施形態は、位相シフトキーイング変調(PSK)を含
む位相変調(PM)を例示する。以下の考察では、図7
B〜7Hに示される例示的信号図に関して、流れ図70
0のステップについて論じる。図7B〜7Dは、変調ベ
ースバンド信号308がアナログの変調ベースバンド信
号708aである、PMを図示する。図7E〜7Gは、
変調ベースバンド信号308がデジタル変調ベースバン
ド信号708bである、PSK変調を図示する。
【0099】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308が受け入れられる。変調ベースバンド信号30
8は、以前にアナログ信号またはデジタル信号のいずれ
かであるとして説明した。PMの場合、変調ベースバン
ド信号308は、アナログ信号であり、図7B中に変調
ベースバンド信号708aで示されている。PSK変調
の場合、変調ベースバンド信号308は、デジタル信号
であり、図7E中に変調ベースバンド信号708bで示
されている。
【0100】ステップ402では、第1の発振信号40
8が生成される。前述のように、第1の発振信号408
は実質的に特性周波数f1を備えた正弦波である。図7
Cおよび7Fでは、便宜的に第1の発振信号408を図
示する。
【0101】ステップ702では、PMの場合、第1の
発振信号408(図7C)の位相は変調ベースバンド信
号708aに応じて変化し、その結果PM変調された信
号710a(図7D)が生じる。図7Dは、第1の発振
信号408に関してPM変調された信号710aの位相
シフトを例示するために、PM変調された信号710a
および第1の発振信号408の両方を図示する。図7B
と図7Dとを比較することによって、変調された信号7
10aが、変調ベースバンド信号708aに応じて第1
の発振信号408比例した位相シフトを有することがわ
かる。
【0102】PSKはステップ702において、入力変
調ベースバンド信号708bが異なる状態を有する信号
であることを除いて、PMと同じ様式で動作する。図7
Eから図7Gを比較するとわかるように、一実施形態に
おいて、位相変調された信号710bは、論理的な
「1」を表すために第1の発振信号408を導き、論理
的な「0」を表すために第1の発振信号408と同相に
なる。当業者であれば、論理状態を示すために実施され
る位相シフトの量および方向は完全に任意指定であるこ
とを理解されよう。
【0103】(4.2.1.2.1.3.2 構造説明) 図7Hは、第1段階変調器420を、PSK変調を含む
PMを実施するPM変調器712として図示する。
【0104】PM変調の場合、PM変調器712は、変
調ベースバンド信号708aおよび第1の発振信号40
8を受け入れ、変調ベースバンド信号708aは、アナ
ログ変調ベースバンド信号である。PM変調器712
は、変調ベースバンド信号708aに応じて、第1の発
振信号408の位相をシフトさせ、その結果変調された
信号710aを発生させる。
【0105】PM変調器712は、変調ベースバンド信
号308が論理状態を有するデジタル変調ベースバンド
信号708bであることを除き、PSK変調の場合も同
様に動作する。したがって、PM変調器712は、変調
ベースバンド信号308の論理状態を表すために、第1
の発振信号408のそれに関連して異なるステップで変
化する位相を使用して、PSK変調された信号710b
を生成する。論理状態を表すために実施される位相シフ
トの量および方向は、完全に任意指定である。
【0106】(4.2.1.2.1.4 他の実施形態) 前述の第1段階変調器420に関する実施形態は、例示
的目的で述べたものである。これらの実施形態は、本発
明を限定することを意図するものではない。当業者であ
れば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書に
記載された実施形態とはわずかに異なるかまたは大幅に
異なる代替の実施形態が明らかになろう。このような代
替の実施形態には、前述の実施形態の組み合わせが含ま
れる。このような代替の実施形態は、本発明の範囲およ
び趣旨に含まれる。
【0107】(4.2.1.2.2 第2段階変調器(レプリケー
タ変調器)) 流れ図400中にあるステップ406(図4A)の例示
的実施形態、およびレプリケータモジュール422(図
4I)について、以下のセクションおよびサブセクショ
ンで論じる。この例示的実施形態には、第2の発振信号
で変調された信号412を変調し、冗長スペクトル41
6a〜nを生成することによって、変調されたスペクト
ル414を複製するステップが含まれる。変調された信
号412は、第2の発振信号で変調される位相または周
波数であることが好ましいが、振幅変調を含むがこれに
限定されることのない他の変調方式を使用することも可
能である。
【0108】(4.2.1.2.2.1 第1の実施形態:変調され
た信号の位相変調による変調されたスペクトルの複製) 以下の考察は、対応する変調された信号412を位相変
調することによって変調されたスペクトル414を複製
し、実質的に同じ情報内容を備えた冗長スペクトル41
6a〜nを生成するための方法およびシステムについて
説明する。
【0109】(4.2.1.2.2.1.1 操作説明) 図8Aは、流れ図400中のステップ406をかなり詳
細に例示する流れ図800を示す。ステップ406は、
変調されたスペクトル414を複製することによって、
実質的に同じ情報内容を備えた複数の冗長スペクトル4
16a〜nを生成する。以下の考察では、図8B〜8E
中に示された例示的信号図に関して、流れ図800中の
ステップについて論じる。
【0110】ステップ404では、変調ベースバンド信
号308で第1の発振信号408が変調され、対応する
変調されたスペクトル414(図8B)で変調された信
号412を生成する。変調されたスペクトル414は、
変調ベースバンド信号308を再構築するために必要な
振幅、位相、および周波数情報を含む。このステップに
ついては前に論じたが、便宜上ここでも繰り返す。
【0111】EM信号の周波数スペクトルが、EM信号
を構成する周波数成分の相対的な振幅および位相情報を
含むことに留意されたい。EM信号の時間領域表示は、
EM信号の周波数スペクトルに含まれた相対的振幅およ
び位相を満たす複数の正弦波を生成することによって構
築することが可能である。したがって所与のEM信号
は、その時間領域表示またはその周波数スペクトルのい
ずれかによって、一意に識別される。
【0112】ステップ802では、特性周波数f2を備
えた第2の発振信号806(図8C)が生成される。第
2の発振信号806は、実質的に周期的であり、1/f
2に等しい周期808を有する。
【0113】図8Cは、第2の発振信号806に対して
2つの例示的波形に限定することなく図示する。これら
の波形は正弦波806aおよび方形波806bであり、
両方とも周期的で周波数f2を備える。1/f2に等しい
周期を備え、正弦波、方形波、三角波、および任意の波
形を含むが、これらに限定されることのない、第2の発
振信号806を実施するのに代替的に使用可能な他のタ
イプの周期的な第2の発振信号があることを、当業者で
あれば理解されよう。
【0114】第2の発振信号806は、f2位置でセン
タリングされ、図8Dに示された、対応する第2の発振
信号スペクトル810を有する。第2の発振信号スペク
トル810は、一般的な形状を有するが、これは例示目
的のためにのみ表示されており、いかなる方法でも第2
の発振信号806を限定することを意図するものではな
い。スペクトル810の実際の形状が第2の発振信号8
06の特有な実施に依存していることを、当業者であれ
ば理解されよう。
【0115】図8Dは、変調ベースバンド信号308に
対応する変調ベースバンド信号スペクトル310、およ
び変調された信号412(図4F)に対応する変調され
たスペクトル414も図示する。変調された信号412
は、図4Aのステップ404中で変調ベースバンド信号
308で第1の発振信号408を変調することによって
生成されたことを想起されたい。第2の発振信号スペク
トル810は、図8Dの周波数軸中でブレーク809に
よって表される、変調ベースバンド信号スペクトル31
0よりも、大幅に高い周波数位置にあることが好まし
い。さらに典型的には、変調されたスペクトル414
は、図8Eの周波数軸中でブレーク811によって表さ
れる第2の発振信号スペクトル810よりも、大幅に高
い周波数位置にある。スペクトル310は、およそ10
KHZ上に帯域幅Bを有することが可能であるが、これ
は例示的なものであって制限はない。これに対して、第
2の発振信号スペクトル810は、この例ではおよそ1
MHZ上に中心周波数f2を有することが可能であり、
変調されたスペクトル414は、この例ではおよそ10
0MHZ上に中心周波数f1を有することが可能であ
る。
【0116】ステップ804では、(スペクトル414
を有する)変調された信号412は、(スペクトル81
0を有する)第2の発振信号806で位相変調され、そ
の結果、冗長スペクトル812a〜n(図8E)を生じ
る。周期的な第2の発振信号と位相変調された信号41
2の結果は、第2の発振信号の周期的速度f2で変調さ
れた信号412の位相をシフトすることである。
【0117】図8F〜8Hは、第2の発振信号816に
よって変調された信号814を位相変調した結果生じる
信号818を図示する。変調された信号814は、変調
された信号414の一例であり、第2の発振信号816
は、第2の発振信号806の一例である。図に示したよ
うに、信号818は、第2の発振信号816が移行する
ごとに、変調された信号814に対して180度ずつシ
フトされる。180度の位相シフトは、例示上便宜的に
選択しただけである。他の位相シフトも代わりに使用す
ることができる。たとえば一実施形態では、位相シフト
の量は約10度である。
【0118】図8F〜8Hは、変調された信号814上
での位相変調の効果を例示するためのものである。ただ
し図8F〜8Gは、図示しやすいように正しい尺度で描
かれていない。変調された信号814は、論理状態を表
すために周期815のおよそ5サイクル分を有するよう
に表示されているが、これは例示的なものであってこれ
に限定されてはいない。典型的には、約10,000サ
イクルが使用される。さらに、変調された信号814
は、第2の発振信号816の周期817のおよそ1/5
である、周期815を有するように図示されており、そ
の結果、変調された信号814と第2の発振信号816
との周波数比は5:1となる。典型的な変調された信号
814対第2の発振信号816の周波数比は、たとえば
100:1である。従って、この数値例を正確に表す
と、変調された信号814の100周期分を、第2の発
振信号周期816の範囲内に表示することになる。図を
簡単にするために、これは図示していない。
【0119】図8Eを参照すると、各冗長スペクトル8
12a〜nは、実質的に同一の情報を変調されたスペク
トル414内のそれに搬送する。したがって、各冗長ス
ペクトル812a〜nには、変調ベースバンド信号30
8を実質的に再構築するのに必要な、振幅、位相、およ
び周波数情報が含まれる。したがって、冗長スペクトル
812a〜nのいずれか1つを使用して、受信機側で変
調ベースバンド信号308を再構築することができる。
【0120】図8Eに示すように、冗長スペクトル81
2a〜nは、実質的にf1位置でセンタリングされてお
り、これは第1の発振信号408の特性周波数である。
また、各冗長スペクトル812a〜n(スペクトル81
2cを除く)は、f1からf2のほぼ倍数(Hz)ずつオ
フセットされており、ここでf2は第2の発振信号80
6の周波数である。したがって、各冗長スペクトル81
2a〜nは、隣接する冗長スペクトル812a〜nから
周波数単位でほぼf2Hzずつオフセットされる。たと
えば、冗長スペクトル812cは、f1位置でセンタリ
ングされ、冗長スペクトル812bおよび812dは、
それぞれf1−f2およびf1+f2の位置でセンタリング
される。
【0121】前述のように、f1およびf2の値の例は、
それぞれ約100MHZおよび1MHZである。したが
って、スペクトル812b〜dは、それぞれ99MH
Z、100MHZ、および101MHZである。その結
果この数値例に従い、スペクトル812b〜dは、10
0MHZ位置を中心におよそ3MHZの帯域幅を占有す
ることとなり、これは適切な政府管理機関(例えばFC
C)の規則に従って商業的に使用するのに十分な狭さの
帯域であるとみなすことができる。これらの数値例は例
示目的でのみ与えられたものであって、いかなる方法で
も本発明を限定することを意味するものではない。本発
明が他の周波数でも操作可能であることを、本明細書の
考察に基づいて、当業者であれば理解されよう。言い換
えれば、本発明が特定の電磁波放出規則または存在する
可能性のあるその他の基準に合致するために望ましいよ
うに、最適化および/または調整することができること
を、当業者であれば理解されよう。
【0122】ステップ306では、冗長スペクトル81
2a〜nが通信媒体を介して伝送される。この冗長スペ
クトル812a〜nは、第1の位置で生成され、通信媒
体を介して第2の位置へ送信される。第2の位置では、
冗長スペクトルが処理され、変調ベースバンド信号30
8を再構築する。一実施形態では、この通信媒体が無線
通信リンクである。
【0123】(4.2.1.2.2.1.2 構造説明) 図8Iは、本発明の一実施形態に従った、レプリケータ
システム422の構成図を示す。レプリケータシステム
422は、位相変調器820および第2の発振器822
を備える。レプリケータシステム422は変調された信
号412を受け入れ、操作流れ図800中に表示された
方法で、複数の冗長スペクトル812a〜nを生成す
る。言い換えれば、レプリケータシステム422は、流
れ図300中の操作ステップを実行するための構造上の
実施形態である。ただし、本発明の範囲および趣旨に
は、流れ図800のステップを実行するための他の構造
上の実施形態が含まれることを理解されたい。これら他
の構造上の実施形態の明細は、本明細書に含まれる考察
に基づいて、当業者であれば明らかになろう。レプリケ
ータ422内の構造上の構成要素に鑑みてさらに本発明
を例示するために、流れ図800について再考する。
【0124】ステップ404では、第1段階変調器42
0(図4I)が、変調ベースバンド信号308で第1の
発振信号408を変調し、対応する変調されたスペクト
ル414を備える変調された信号412を生成する。変
調されたスペクトル414には、変調ベースバンド信号
308を再構築するために必要な、周波数の振幅、位
相、および周波数情報が含まれる。このステップについ
ては以前に論じたが、便宜上ここで繰り返す。
【0125】ステップ802では、第2の発振器822
が、特性周波数f2を備えた第2の発振信号806(図
8C)を生成する。第2の発振信号806は周期的であ
り、1/f2に等しい周期808を備える。
【0126】ステップ804では、位相変調器820が
第2の発振信号806に応じて変調された信号412の
位相をシフトし、その結果、冗長スペクトル812a〜
n(図8E)を生じる。
【0127】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320が、通信媒体322
を介して冗長スペクトル812a〜nを伝送する。この
冗長スペクトル812a〜nは、第1の位置で生成さ
れ、通信媒体を介して第2の位置へ送信されることが予
想されるが、これは必須ではない。第2の位置では、変
調ベースバンド信号308を回復するために冗長スペク
トルが処理される。一実施形態では、通信媒体322が
無線通信リンクである。
【0128】(4.2.1.2.2.2 第2の実施形態:変調され
た信号の周波数変調による変調されたスペクトルの複
製) 以下の考察では、対応する変調された信号412を周波
数変調することによって変調されたスペクトル414を
複製し、実質的に同じ情報内容を有する冗長スペクトル
416a〜nを生成するための方法およびシステムにつ
いて論じる。
【0129】(4.2.1.2.2.2.1 操作説明) 図8Jは、流れ図400のステップ406をかなり詳細
に例示する流れ図824を示す。ステップ406は、変
調されたスペクトル414を複製することによって、実
質的に同じ情報内容を備えた複数の冗長スペクトル41
6a〜nを生成する。以下の考察では、図8B〜8E中
に示された例示的信号図に関して、流れ図826中のス
テップについて論じる。図8B〜8Eは、変調された信
号412の位相変調によって冗長スペクトルを生成する
第1の実施形態に関して論じたが、変調された信号41
2の周波数変調であるこの実施形態にも適用可能であ
る。
【0130】ステップ404では、変調ベースバンド信
号308で第1の発振信号408が変調され、その結
果、対応する変調されたスペクトル414(図8B)を
備えた変調された信号412が生じる。このステップに
ついては図4Aで論じたが、便宜上ここでも繰り返す。
【0131】ステップ802では、特性周波数f2を備
えた第2の発振信号806(図8C)が生成される。こ
のステップについては図8Aで論じたが、便宜上ここで
も繰り返す。好ましくは、第2の発振信号806がほぼ
周期的であり、1/f2に等しい周期808を備える。
さらに好ましくは、第2の発振信号のf2が、ベースバ
ンドスペクトル310の最高周波数よりも大幅に高い
が、図8Dに示されるように第1の発振信号のf1より
も大幅に低い。
【0132】ステップ826では、(スペクトル414
を有する)変調された信号412が、(スペクトル81
0を有する)第2の発振信号806で周波数変調され
る。言い換えれば、変調された信号412の周波数は、
第2の発振信号806に応じて変化し、その結果冗長ス
ペクトル812a〜nが生じる。各冗長スペクトル81
2a〜nには、変調ベースバンド信号308を再構築す
るのに必要な、振幅、位相、および周波数情報が含まれ
る。前述のように、第2の発振信号806で変調された
信号412を周波数変調した結果(ステップ826)得
られる冗長スペクトル812a〜nは、第2の発振信号
806で変調された信号412を位相変調した結果(図
8Aのステップ804)得られるそれとほぼ同じであ
る。
【0133】ステップ306では、冗長スペクトル81
2a〜nが通信媒体を介して伝送される。この冗長スペ
クトル812a〜nは第1の位置で生成され、通信媒体
を介して第2の位置へ送信される事が予想されるが、こ
れは必須ではない。第2の位置では、冗長スペクトルを
処理し、変調ベースバンド信号308を再構築する。一
実施形態では、この通信媒体が無線通信リンクである。
【0134】(4.2.1.2.2.2.2 構造説明) 図8Kは、本発明の一実施形態に従った、レプリケータ
システム422の構成図を示す。レプリケータシステム
422は、周波数変調器830および第2の発振器82
8を備える。好ましくは、レプリケータシステム422
は、変調された信号412を受け入れ、操作流れ図82
4中に表示された方法で、複数の冗長スペクトル812
a〜nを生成する。言い換えれば、レプリケータシステ
ム422は、流れ図824(図8J)中の操作ステップ
を実行するための構造上の実施形態である。ただし、本
発明の範囲および趣旨には、流れ図824のステップを
実行するための他の構造上の実施形態が含まれることを
理解されたい。これら他の構造上の実施形態の明細は、
本明細書に含まれる考察に基づいて、当業者であれば明
らかになろう。レプリケータ422内の構造上の構成要
素に鑑みてさらに本発明を例示するために、流れ図82
4について再考する。
【0135】ステップ404では、変調器420(図4
I)が変調ベースバンド信号308で第1の発振信号4
08を変調し、その結果、対応する変調されたスペクト
ル414(図8B)を備える変調された信号412を生
じる。このステップについては以前に論じたが、便宜上
ここで繰り返す。
【0136】ステップ802では、第2の発振器828
が、特性周波数f2を備えた第2の発振信号806(図
8C)を生成する。第2の発振信号806は周期的であ
り、1/f2に等しい周期808を備える。
【0137】ステップ826では、周波数変調器830
が第2の発振信号806に応じて変調された信号412
の周波数を変え、その結果、冗長スペクトル812a〜
n(図8E)を生じる。
【0138】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320が、通信媒体322
を介して冗長スペクトル812a〜nを伝送する。この
冗長スペクトル812a〜nは第1の位置で生成され、
通信媒体を介して第2の位置へ送信されることが予想さ
れるが、これは必須ではない。第2の位置では、冗長ス
ペクトルが処理し、変調ベースバンド信号308を回復
する。
【0139】(4.2.1.2.2.3 他の実施形態) 冗長スペクトルを生成するための変調されたスペクトル
の複製に関する前述の実施形態は、例示目的のためのも
のである。これらの実施形態は、本発明を限定すること
を意図するものではない。本明細書に記載されたものと
はわずかにまたは大幅に異なる代替の実施形態は、本明
細書に含まれる教示に基づいて、当業者であれば明らか
になろう。このような他の実施形態には、変調されたス
ペクトル内の情報を複製するのに使用できる振幅変調お
よび他の任意の変調技法が含まれるが、これに限定され
るものではない。このような代替の実施形態は、本発明
の範囲および趣旨の中に含まれる。図8K−1は、セク
ション4.2.1.2.2および関連するサブセクションに記載
される実施形態をまとめた、ジェネレータ318の構造
図を示す。図8K−1は、第2段階変調器832および
第2の発振器822として、レプリケータ422を図示
する。前述のように、第2段階変調器832(レプリケ
ータ422)は、位相変調器または周波数変調器である
ことが好ましいが、振幅変調器、または冗長スペクトル
を生成する他の任意タイプの変調器(またはデバイス)
を使用することもできる。
【0140】(4.2.1.3 実施態様例) 前述の方法、構造、および/または実施形態に関係する
例示的な操作上および/または構造上の実施態様を、こ
のセクション(およびそのサブセクション)に示す。こ
れらの実施態様は、例示目的で示されており、限定する
ものではない。本発明は、本明細書に記載された特定の
実施態様例に限定されるものではない。代替の実施態様
(本明細書に記載された実施形態の等価形態、拡張形
態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本明細書に含
まれる教示に基づいて、当業者であれば明らかになろ
う。このような代替の実施態様は、本発明の範囲および
趣旨に含まれるものである。
【0141】(4.2.1.3.1 第1段階変調器420) 第1段階変調器420(図4I)に関して上述した方
法、構造、および/または実施形態に関係する例示的な
操作上および/または構造上の実施態様を、このセクシ
ョン(およびそのサブセクション)に示す。前に考察し
たように、第1段階変調器420が変調ベースバンド信
号308で第1の発振信号408を変調し、その結果変
調された信号412が生じる。これらの実施態様は、例
示目的で本明細書に示されるものであって、限定するも
のではない。本発明は、本明細書に記載される特定の実
施態様例に限定されるものではない。代替の実施態様
(本明細書に記載された実施形態の等価形態、拡張形
態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本明細書に含
まれる教示に基づいて、当業者であれば明らかになろ
う。このような代替の実施態様は、本発明の範囲および
趣旨に含まれるものである。
【0142】(4.2.1.3.1.1 可変ゲイントランジスタ増
幅器としてのAM変調器) 図9は、AM変調器512(図5H)の例示的回路の実
施態様であるAM変調器900を示す。前述のように、
AM変調器512は、変調ベースバンド信号308(5
08aまたは508b)および第1の発振信号408を
受け入れる。AM変調器512は、変調ベースバンド信
号308に応じて第1の発振信号408の振幅を変化さ
せ、その結果変調された信号412(510aまたは5
10b)が生じる。AM変調器900は、抵抗器90
2、904、906、910、914、トランジスタ9
08、キャパシタ903、912、916を備える。
【0143】AM変調器900は可変ゲイン増幅器とし
て動作し、ここでゲインとは変調ベースバンド信号30
8の関数であり、以下のように動作する。トランジスタ
908は、第1の発信信号408を増幅するために動作
する。増幅(またはゲイン)の量は可変であり、当業者
であれば周知のように、バイアス電流909に応じて変
化する。バイアス電流909は、変調ベースバンド信号
308およびバイアス抵抗器902、904、906、
910によって決まる。これは、当業者であれば周知の
ように、トランジスタ908、および抵抗器902、9
04、906、910に対する電圧供給が、所与の値の
変調ベースバンド信号308に対するDCバイアス電流
909を設定するものとして、変調ベースバンド信号3
08が動作するからである。したがって、バイアス電流
909は、トランジスタ増幅器902と同様に、変調ベ
ースバンド信号308に応じて変化する。この結果、変
調ベースバンド信号308に応じて変化する振幅を備え
た、変調された信号412(変調された信号510aま
たは510b)が生じる。キャパシタ903および91
6は、直流阻止キャパシタである。当業者であれば周知
のように、キャパシタ912および抵抗器914は、増
幅器900によって実行可能なACゲインを向上させ
る。
【0144】前述のAM変調器900は、例示目的のた
めにのみ与えられるものであって、いかなる方法でも本
発明を限定することを意味するものではない。当業者で
あれば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書
に記載されたものとはわずかに異なるかまたは大幅に異
なるAM変調器に関する代替の実施態様が明らかになろ
う。このような代替実施態様には、出力信号の振幅が前
述のものと同様の供給電圧に応じて変化する、トランジ
スタ発振器構成が含まれるが、これに限定されるもので
はない。このような代替実施形態は、本発明の範囲およ
び趣旨に含まれる。
【0145】(4.2.1.3.1.2 電圧制御発振器としてのF
M変調器) 図10は、電圧制御水晶発振器(VCXO)1000を
図示したものであって、これはFM変調器612(図6
H)および第1の発振器418(図4I)の一実施形態
である。VCXO1000は第1発振器418およびF
M変調器612の両方の機能を達成する。VCXO10
00が第1の発振信号408を生成し、周波数がその第
1の発振信号408を実質的に1のステップにおいて変
調し、その結果変調された信号412(610aまたは
610b)を生じるからである。VCXO1000に
は、バラクタバイアス回路1002、バラクタ100
4、および水晶発振器1006が含まれる。水晶発振器
1006には、水晶1008およびトランジスタ101
0が含まれる。
【0146】VCXO1000は以下のように動作す
る。水晶発振器1006は、水晶1008の選択に基づ
いた自走(または無負荷の)周波数で発振する。自走発
振周波数は、ほぼ第1の発振信号408(図4D)であ
ることが好ましく、第1の発振信号408は、変調ベー
スバンド信号308によって変調されるのに好適な発振
信号として以前に識別されているので(すなわち、その
周波数が変調ベースバンド信号308に関連するスペク
トル310に比べて高い)、ここでは例示目的でのみ参
照され、いかなる方法でも本発明を限定することを意味
するものではない。バラクタ1004は、図11Dに示
されるように、その有効キャパシタンスが制御電圧に応
じて変化する、逆バイアスダイオード(または他のデバ
イス)であることが好ましい。バラクタ1004の有効
キャパシタンスは、水晶発振器1006に負荷をかけ、
その自励発振周波数から水晶発振器1006の発振周波
数を引き出す。したがって、変調ベースバンド信号30
8でバラクタ1004を制御することにより、水晶発振
器1006の発振周波数は、変調ベースバンド信号30
8に応じて変化する。その結果、変調ベースバンド信号
308に応じて変化する周波数を備えた変調された信号
412(610aまたは610b)が発生する。
【0147】前述のVCXO1000は、例示目的のた
めにのみ示されており、いかなる方法でも本発明を限定
することを意味するものではない。当業者であれば、本
明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書に記載され
た実施態様とはわずかに異なるかまたは大幅に異なる代
替の実施態様が明らかになろう。このような代替の実施
態様には、自走発振周波数を決定するために水晶を除く
他の手段を使用する電圧制御発振器(VCO)が含まれ
るが、これに限定されることはない。このような代替の
実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0148】(4.2.1.3.1.3 同調フィルタとしてのPM
変調器) 図11Aは、PM変調器712(図7H)の例示的回路
の一実施態様である、同調帯域フィルタ(BPF)11
00を示す。前述のように、PM変調器712は、変調
ベースバンド信号308(708aまたは508b)お
よび第1の発振信号408を受け入れる。PM変調器7
12は、第1の発振信号408の位相を変調ベースバン
ド信号308に応じて変化させ、その結果変調された信
号412(710aまたは710b)が生じる。同調B
PF1100には、キャパシタ1102、1104、お
よび電圧制御キャパシタンスデバイス1106が含まれ
る。
【0149】同調BPF1100は、電圧制御キャパシ
タンスデバイス1106の有効キャパシタンスに応じて
変化する、可変振幅および位相応答を有する。図11B
および11Cは、電圧制御キャパシタデバイス1106
の2つの有効キャパシタンス値に関する、周波数対相対
振幅および位相応答を示す。図11Bに示すように、振
幅応答は、電圧制御キャパシタンスデバイス1106の
有効キャパシタンスが第1のキャパシタンスから第2の
キャパシタンスへ変化するのに応じて、1108aから
1108bへシフトする。同様に、対応する位相応答
は、有効キャパシタンスが第1のキャパシタンス値から
第2のキャパシタンス値にシフトするのに応じて、11
10aから1110bへシフトする。
【0150】同調BPF1100は、変調ベースバンド
信号308で電圧制御キャパシタンスデバイス1106
を制御することによって、第1の発信信号408を位相
変調するために使用される。一実施形態では、図11E
に示すように、電圧制御キャパシタンスデバイス110
6が、バラクタバイアス回路1112、バラクタ111
6、およびキャパシタ1114を含む。バラクタ111
6は、接合キャパシタンスが図11Dに示すように制御
電圧に応じて変化する、逆バイアスバラクタダイオード
である。キャパシタ1114は、同調の量を増やすかま
たは制限し、バラクタバイアス回路1112に対する直
流阻止として動作する。したがって、変調ベースバンド
信号308がV1からV2へ変化すると、バラクタ111
6の有効キャパシタンスがC1からC2に変化し、これに
よってBPF1100の位相応答が1110aから11
10bにシフトすることになる。第1の発振信号408
の対応する周波数がf1にある場合、変調ベースバンド
信号308がV1からV2へ変化すると、位相シフトは図
のように約45度になる。この位相シフトは、同調フィ
ルタ1100の位相応答が1110aから1110bに
シフトしたことにより生じるが、第1の発振信号408
の周波数はf1のままである。45度の位相シフトは、
例示のためにのみ示したものであって、いかなる方法で
も本発明を限定することを意味するものではない。当業
者であれば、本明細書の所与の考察に基づいて、他の値
の位相シフトが達成できることを理解されよう。
【0151】本発明は、BPF1100によって図示さ
れる帯域フィルタ構成に限定されるものではない。当業
者であれば、位相変調器712を実施するために他の帯
域フィルタ構成が使用できることを理解されよう。さら
に本発明は、位相変調器712を実施するための同調帯
域フィルタに限定されるものではない。当業者であれ
ば、同調低域フィルタおよび同調高域フィルタを含むが
これらに限定されない、他のフィルタ構成が使用できる
ことを理解されよう。さらに本発明は、フィルタ構成に
限定されるものではない。当業者であれば、変調ベース
バンド信号308に応じて第1の発振信号408の位相
をシフトする限り、PM変調器712を実施するため
に、他の回路構成が使用できることを理解されよう。
【0152】(4.2.1.3.1.4 他の実施態様) 第1段階変調器420に関する前述の実施態様は、例示
目的のために示されたものである。これらの実施態様
は、本発明を限定することを意図するものではない。当
業者であれば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本
明細書に記載されたものとわずかに異なるまたは大幅に
異なる代替の実施態様が明らかになろう。このような代
替の実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれるも
のである。
【0153】(4.2.1.3.2 第2段階変調器) 第2段階変調器(レプリケータ)422(図4I)に関
して上述した方法、構造、および/または実施形態に関
係する例示的な操作上および/または構造上の実施態様
を、このセクション(およびそのサブセクション)に示
す。これらの実施態様は、例示目的で本明細書に示され
るものであって、限定するものではない。本発明は、本
明細書に記載される特定の実施態様例に限定されるもの
ではない。代替の実施態様(本明細書に記載された実施
形態の等価形態、拡張形態、変形形態、偏移形態などを
含む)は、本明細書に含まれる教示に基づいて、当業者
であれば明らかになろう。このような代替の実施態様
は、本発明の範囲および趣旨に含まれるものである。
【0154】(4.2.1.3.2.1 同調フィルタ
としてのPM変調器) 図12Aは、レプリケータ422の例示的実施形態であ
るPM変調器820(図8I)の例示的回路の一実施態
様である、同調帯域フィルタ(BPF)1200を示
す。前述のように、PM変調器820は、変調された信
号412および第2の発振信号806を受け入れる。P
M変調器820は、第2の発振信号806で変調された
信号412を位相変調する。言い換えれば、PM変調器
820は、第2の発振信号806に応じて変調された信
号412の位相をシフトし、その結果冗長スペクトル8
12a〜nを発生させる。同調BPF1200には、キ
ャパシタ1202、1204、および電圧制御キャパシ
タデバイス1206が含まれる。
【0155】同調BPF1200は、電圧制御キャパシ
タンスデバイス1206に応じて変化する、可変振幅お
よび位相応答を有する。図12Bおよび12Cは、電圧
制御キャパシタンスデバイス1206の2つの有効キャ
パシタンス値に関する、周波数対相対振幅および位相応
答を示す。図12Bに示すように、振幅応答は、電圧制
御キャパシタンスデバイス1206の有効キャパシタン
スが第1のキャパシタンス値から第2のキャパシタンス
値へ変化するのに応じて、1208aから1208bへ
シフトする。同様に、対応する位相応答は、有効キャパ
シタンスが第1のキャパシタンス値から第2のキャパシ
タンス値へシフトするのに応じて、1210aから12
10bへシフトする。
【0156】同調BPF1200は、第2の発振信号8
06で電圧制御キャパシタンスデバイス1206を制御
することによって、第2の発信信号806で変調された
信号412を位相変調するために使用される。一実施形
態では、図12Eに示すように、電圧制御キャパシタン
スデバイス1206は、バラクタバイアス回路121
2、バラクタ1216、およびキャパシタ1214を含
む。バラクタ1216は、接合キャパシタンスが図12
Dに示すように制御電圧に応じて変化する、逆バイアス
バラクタダイオードである。キャパシタ1214は、電
圧制御キャパシタンスデバイス1206の有効キャパシ
タンスの同調の量を増やすかまたは制限し、バラクタバ
イアス回路1212に対する直流阻止としても動作す
る。したがって、第2の発振信号806がV1からV2
変化すると、バラクタ1216のキャパシタンスがC1
からC2に変化し、これによってBPF1200の位相
応答が1210aから1210bにシフトすることにな
る。変調された信号412がf1でセンタリングされて
いる場合、第2の発振信号806がV1からV2へ変化す
ると、変調された信号412中の位相シフトは図のよう
に約45度になる。この位相シフトは、同調フィルタ1
200の位相応答が位相応答1210aから位相応答1
210bにシフトしたことによるものであるが、変調さ
れた信号412の周波数はf1のままである。45度の
位相シフトは、例示のためにのみ示したものであって、
いかなる方法でも本発明を限定することを意味するもの
ではない。当業者であれば、本明細書の所与の考察に基
づいて、他の値の位相シフトが達成できることを理解さ
れよう。
【0157】本発明は、BPF1200によって図示さ
れる帯域フィルタ構成に限定されるものではない。当業
者であれば、位相変調器820を実施するために他の帯
域フィルタ構成が使用できることを理解されよう。さら
に本発明は、位相変調器820を実施するための同調帯
域フィルタに限定されるものではない。当業者であれ
ば、同調低域フィルタおよび同調高域フィルタを含むが
これらに限定されない、他のフィルタ構成が使用できる
ことを理解されよう。さらに本発明は、フィルタ構成に
限定されるものではない。当業者であれば、第2の発振
信号806に応じて変調された信号412の位相をシフ
トする限り、位相変調器820を実施するために、他の
回路構成が使用できることを理解されよう。
【0158】(4.2.1.3.2.2 PM変調器に関する他の実
施態様) PM変調器820に関する前述の実施態様は、例示目的
のために示されたものである。これらの実施態様は、本
発明を限定することを意図するものではない。当業者で
あれば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書
に記載されたものとわずかに異なる、または大幅に異な
る代替の実施態様が明らかになろう。このような代替の
実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれるもので
ある。
【0159】(4.2.1.3.2.3 第2段階変調器の他の実施
形態に関する実施態様) 前述のように、第2段階変調器422は、FM変調器
(4.2.1.2.2.2)およびAM変調器(セクション4.2.1.
2.2.3)であってもよい。FM変調器およびAM変調器
に関する一実施態様は、それぞれセクション4.2.1.3.1.
1および4.2.1.3.1.2に記載されており、読者は、AM変
調器およびFM変調器としての第2段階変調器422の
一実施態様レベルの記述について、これらを対象とされ
たい。さらに第2段階変調器422は、変調されたスペ
クトル内の情報を複製する機能を持つ他のどのようなタ
イプの変調器であってもよく、そうした他の任意の変調
器の実施態様は、本明細書の考察に基づいて、当業者で
あれば明らかになろう。
【0160】前述の実施態様は、例示目的のためにのみ
示されたものである。これらの実施態様は、本発明を限
定することを意図するものではない。当業者であれば、
本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書に記載さ
れたものとわずかに異なる、または大幅に異なる代替の
実施態様が明らかになろう。このような代替の実施態様
は、本発明の範囲および趣旨に含まれるものである。
【0161】(4.2.2 変調された信号を使用した発振信
号の変調による冗長スペクトルの生成) 以下の考察は、本発明の実施形態に従い、変調された信
号で発振信号を変調することにより、実質的に同じ情報
内容を備えた冗長スペクトルを生成することに関する。
【0162】(4.2.2.1 第1の実施形態:変調された信
号を使用した発振信号の位相変調による冗長スペクトル
の生成) 以下の考察は、本発明の実施形態に従い、変調された信
号で発振信号を変調することにより冗長スペクトルを生
成する、第1の実施形態に関する。この第1の実施形態
は、実質的に同じ情報内容を有する冗長スペクトルを生
成するための、変調された信号を使用した発振信号の位
相変調を含む。第2の実施形態は、変調された信号を使
用した発振信号の周波数変調を含む。他の実施形態も、
本発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0163】(4.2.2.1.1 高水準の説明) 以下の考察には、変調された信号を使用した発振信号の
位相変調により、冗長スペクトルを生成するための操作
プロセスが含まれる。また本明細書には、このプロセス
を達成するための構造説明も例示目的で記載されるが、
これはいかなる方法でも本発明を限定することを意味す
るものではない。具体的に言えば、このセクションに記
載されたプロセスは、任意数の構造上の実施態様を使用
して達成することが可能であり、そのうち少なくとも1
つがこのセクションに記載される。当業者であれば、本
明細書の教示に基づいて、構造説明の詳細が明らかにな
ろう。
【0164】(4.2.2.1.1.1 操作説明) 図13Aは、変調された信号を使用した発振信号の位相
変調による、複数の冗長スペクトルの生成に関する流れ
図1300を示す。各冗長スペクトルは、変調ベースバ
ンド信号を少なくともほぼ完全に、あるいは完全に再構
築するのに必要な情報を搬送する。以下の考察では、図
13Aの各ステップが、図13B〜13Kに示した例示
的信号図に関して論じられる。
【0165】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308が受け入れられる。図13Bは変調ベースバン
ド信号308を示し、図13Cは、変調ベースバンド信
号308に対して対応するスペクトル310およびイメ
ージスペクトル311を示す。本明細書に記載されたス
テップ302、信号308、およびスペクトル310、
311は、図3A〜3Dに関して記載されたものと同じ
であることに留意されたい。ここでは便宜上、再度例示
する。
【0166】ステップ1302では、第1の発振信号1
310(図13D)が生成される。第1の発振信号13
10は、特性周波数f1を備えた正弦波であることが好
ましい(ただし他の周期的波形も使用可能である)。し
たがって、第1の発振信号1310は、実質的にf1
トーンである周波数スペクトル1312を有する(図1
3E)。第1の発振信号408のf1は、変調ベースバ
ンド信号スペクトル310の中で最も高い周波数Bより
もかなり高いことが好ましく、図13Eでは、周波数軸
のブレーク1311で示される。たとえば、スペクトル
310の帯域幅Bは、典型的には約10KHzである。
一方、典型的な第1の発振信号f1は、約100MHZ
である。これらの周波数は、例示目的でのみ与えられた
ものであり、いかなる方法でも本発明を限定することを
意味するものではない。
【0167】ステップ1304では、第2の発振信号1
314(図13F)が生成される。第2の発振信号13
14は、一定の振幅および特性周波数f2を備えた正弦
波(ただし、他の周期的な波形を使用することもでき
る)であることが好ましい。したがって、第2の発振信
号1314は、実質的にf2のトーンである周波数スペ
クトル1316を有する(図13G)。第2の発振信号
1314のf2は、変調ベースバンド信号スペクトル3
10の中で最も高い周波数Bよりも大幅に高いことが好
ましく、図13Gでは、周波数軸中のブレーク1315
で示される。さらに、第1の発振信号1310に関し
て、f2はf1よりも大幅に低いことが好ましく、これは
図13Gでは周波数軸中のブレーク1311で示され
る。たとえば、典型的なスペクトル310の帯域幅Bは
約10KHzであり、典型的な第1の発振信号f1は約
100MHZである。一方、典型的な第2の発振信号f
2は、約1MHZである。これらの周波数は、例示目的
でのみ与えられたものであり、いかなる方法でも本発明
を限定することを意味するものではない。
【0168】ステップ1306では、第2の発振信号1
314が変調ベースバンド信号308で変調され、その
結果、変調された(mod)信号1318(図13H)
が発生する。変調された信号1318は、変調ベースバ
ンド信号308の振幅が第2の発振信号1314の振幅
上で印加された、振幅変調(AM)の結果を示す。AM
は例示目的でのみ使用され、いかなる方法でも本発明を
限定することを意味するものではない。振幅変調(A
M)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)など、ま
たはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定さ
れることのない、任意のタイプの変調を使用することが
できる。これらの変調方式は、セクション4.2.1.2.1、
4.2.1.2.2に記載されており、追加の詳細について、読
者はこの前のセクションを参照されたい。
【0169】変調された信号1318は、第2の発振信
号1314の特性周波数であるf2でセンタリングされ
た対応する変調されたスペクトル1320(図13I)
を有する。変調されたスペクトル1320は、変調ベー
スバンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位
相、および周波数情報を搬送する。この変調されたスペ
クトル1320は、一般的な形状および帯域幅を有する
ように図示される。当業者であれば、変調されたスペク
トル1320の実際の形状および帯域幅が、特定の変調
ベースバンド信号308、および第2の発振信号131
4を変調するために使用される変調タイプによって異な
ることを理解されよう。さらに、変調されたスペクトル
1320は、両側波帯変調を表すように図示される。当
業者であれば、本明細書に記載された考察に基づいて、
単側波帯変調などを使用して本発明を実施する方法を理
解されよう。
【0170】図13Jは、変調ベースバンド信号308
に対応するスペクトル310と、変調された信号131
8に対応する変調されたスペクトル1320と、第1の
発振信号1310に対応するスペクトル1312との、
例示的な相対周波数位置を示す。一般に、変調されたス
ペクトル1320は、変調ベースバンド信号スペクトル
310よりも大幅に高い周波数位置に存在し、これは周
波数軸中にブレーク1315で表される。また一般に、
第1の発振信号スペクトル1312は、変調されたスペ
クトル1320よりも大幅に高い周波数位置に存在し、
これは図13Jの周波数軸中にブレーク1311で表さ
れる。たとえば、典型的な変調ベースバンドスペクトル
310は、約10KHzの帯域幅Bを有する。一方で、
典型的な変調されたスペクトル1320は約1MHzの
中心周波数を有し、典型的な第1の発振信号スペクトル
1312は、約100MHZの中心周波数を有する。
【0171】ステップ1308では、第1の発振信号1
310が変調された信号1318で位相変調される。す
なわち、第1の発振信号1310の位相が変調された信
号1318に応じてシフトされ、その結果、冗長スペク
トル1322a〜nが発生する。変調された信号131
8において相対的な単位変化で実施される位相シフトの
角度は、まったくの任意指定であり、システム設計者に
任せられる。各冗長スペクトル1322a〜nは、他の
冗長スペクトルと実質的に同じ情報内容であり、変調ベ
ースバンド信号308を再構築するのに必要な情報のコ
ピーを搬送する(すなわち、各冗長スペクトルが、変調
ベースバンド信号308を再構築するのに必要な振幅、
位相、および周波数情報を含む)。
【0172】図13Kに示すように、冗長スペクトル1
322a〜nは、f1にある第1の発振信号スペクトル
1312で実質的にセンタリングおよびオフセットされ
ており、ここで第1の発振信号1312は、ほとんど変
調されずに維持される。当業者であれば周知のように、
第1の発振信号スペクトル1312は、ステップ130
8において変調された信号1318における単位変化当
たりの位相シフト量を最適化するか、または他の位相調
整技法によって、大幅に抑制または減衰することが可能
である。また、各冗長スペクトル1322a〜nはおよ
そf2の倍数(Hz)ずつf1からオフセットされるが、
ここでf2は第2の発振信号の周波数である。したがっ
て、冗長スペクトル1322a〜nは、互いにf2(H
z)ずつオフセットされる。
【0173】前述のように、f1およびf2の例示的な値
は、それぞれ100MHZおよび1MHzである。した
がって、一例では、スペクトル1322b〜eはそれぞ
れ98MHZ、99MHZ、101MHZ、および10
2MHZに位置する。したがって、この数値例に従い、
スペクトル1322b〜eは、100MHZを中心にお
よそ4MHZの帯域幅を占有することとなり、これは適
切な政府管理機関(すなわちFCC)の規則に従って商
業的に使用するのに十分な狭さの帯域であるとみなすこ
とができる。これらの数値例は例示目的でのみ与えられ
たものであって、いかなる方法でも本発明を限定するこ
とを意味するものではない。本発明が他の周波数でも操
作可能であることを、本明細書の考察に基づいて、当業
者であれば理解されよう。言い換えれば、本発明が存在
する可能性のある特定の電磁波放出規則に合致するため
に望ましいように最適化することができることを、当業
者であれば理解されよう。
【0174】ステップ306では、冗長スペクトル13
22a〜nが通信媒体を介して伝送される。この冗長ス
ペクトル1322a〜nは第1の位置で生成され、通信
媒体を介して第2の位置へ送信されることが予想される
が、これは必須ではない。第2の位置では、変調ベース
バンド信号308を再構築するために冗長スペクトルが
処理される。一実施形態では、この通信媒体が無線通信
リンクである。
【0175】前述のように、各冗長スペクトル1322
a〜nは、変調ベースバンド信号308を再構築するた
めに必要な情報のコピーを、少なくともほぼ完全に、ま
たは完全に含む。したがって、1つまたは複数の冗長ス
ペクトル1322a〜nが通信媒体内の妨害信号によっ
て崩れた場合でも、変調ベースバンド信号308は、ま
だ崩れていない他の冗長スペクトル1322a〜nのい
ずれかから回復することができる。
【0176】(4.2.2.1.1.2 構造説明) 図13Lは、本発明に従ったジェネレータ318の一実
施形態である、ジェネレータ1324のブロック図を示
す。ジェネレータ1324は、第1の発振器1330、
第2の発振器1326、第1段階変調器1328、およ
び位相変調器1332を備える。ジェネレータ1324
は、変調ベースバンド信号を受け入れ、操作流れ図13
00に示した方法で複数の冗長スペクトルを生成する。
言い換えれば、ジェネレータ1324は、流れ図130
0中の操作ステップを実行するための構造上の実施形態
である。ただし、本発明の範囲および趣旨には、流れ図
1300中のステップを実行するための他の構造上の実
施形態が含まれることを理解されたい。これら他の構造
上の実施形態に関する明細は、本明細書に含まれる考察
に基づいて、当業者であれば明らかになろう。ジェネレ
ータ1324における構造上の構成要素に鑑みて、本発
明をさらに例示するために、流れ図1300について再
考する。
【0177】ステップ302では、第1段階変調器13
28が変調ベースバンド信号308を受け入れる。
【0178】ステップ1302では、第1の発振器13
30が、第1の発振信号1310を生成する。発振信号
1310は、特性周波数f1を備えた実質的に正弦波で
あることが好ましい(ただし他の周期的波形も使用可能
である)。
【0179】ステップ1304では、第2の発振器13
26が第2の発振信号1314を生成する。第2の発振
信号1314は、特性周波数f2を備えた正弦波である
ことが好ましい(ただし他の波形も使用可能である)。
【0180】ステップ1306では、第1段階変調器1
328が変調ベースバンド信号308で第2の発振信号
1314を変調し、その結果、f2でセンタリングされ
た対応する変調されたスペクトル1320(図13J)
を備えた、変調された(mod)信号1318が発生す
る。前述のように、第1段階変調器1328は、振幅変
調器、周波数変調器、位相変調器など、またはそれらの
組み合わせを含むが、これらに限定されることのない任
意のタイプの変調器であってもよい。
【0181】ステップ1308では、位相変調器133
2が変調された信号1318で第1の発振信号1310
を位相変調する。言い換えれば、位相変調器1332が
変調された信号1318に応じて第1の発振信号131
0の位相をシフトし、その結果、冗長スペクトル132
2a〜nが発生する。変調された信号1314における
相対単位変化当たりの位相シフト角度は任意指定であ
り、システム設計者に任せられる。
【0182】各冗長スペクトル1332a〜nは、他の
冗長スペクトルと実質的に同一であり、変調ベースバン
ド信号308を再構築するのに必要な情報のコピーを搬
送する(すなわち、各冗長スペクトルが、変調ベースバ
ンド信号308を実質的に再構築するのに必要な振幅、
位相、および周波数情報を含む)。
【0183】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320(図3F)が、通信
媒体322を介して冗長スペクトル1322a〜nを伝
送する。冗長スペクトル1322a〜nが第1の位置で
生成され、通信媒体を介して第2の位置へ送信されるこ
とが予想されるが、これは必須ではない。この第2の位
置では、変調ベースバンド信号308を再構築するため
に冗長スペクトルが処理される。一実施形態では、通信
媒体322は無線通信リンクである。
【0184】前述のように、各冗長スペクトル1322
a〜nは、変調ベースバンド信号308を再構築するた
めの情報のコピーを、少なくともほぼ完全に、または完
全に含む。したがって、1つまたは複数の冗長スペクト
ル1322a〜nが通信媒体322内の妨害信号によっ
て崩れた場合でも、変調ベースバンド信号308は、ま
だ崩れていない他の冗長スペクトル1322a〜nのい
ずれかから回復することができる。
【0185】(4.2.2.1.2 実施形態の構成要素例) 以下のセクションおよびサブセクションで、変調された
信号で発振信号を位相変調することにより冗長スペクト
ルを生成するための、方法および構造に関する様々な実
施形態について説明する。これらの実施形態は、例示目
的のために本明細書に記載されるものであり、限定する
ものではない。本発明は、これらの実施形態に限定され
るものではない。代替の実施形態(本明細書に記載され
た実施形態の等価形態、拡張形態、変形形態、偏移形態
などを含む)は、本明細書に含まれる教示に基づいて、
当業者であれば明らかになろう。本発明は、このような
代替の実施形態を含むことを意図しており、そのように
適合されている。
【0186】(4.2.2.1.2.1 第1段階変調器) 流れ図1300中のステップ1306(図13A)の例
示的実施形態および第1段階変調器1328について、
以下のセクションで論じる。この例示的実施形態は、振
幅変調、周波数変調、位相変調、およびこれらの組み合
わせを含むが、これらに限定されるものではない。
【0187】(4.2.2.1.2.1.1 第1の実施形態:振幅シ
フトキーイング(ASK)モードを含む振幅変調(A
M)モード) 本発明の一実施形態に従い、ステップ1306は、変調
ベースバンド信号308を使用した第2の発振信号13
14の振幅変調を含む。このような振幅変調に関する操
作説明および構造説明は、前述のセクション4.2.1.2.1.
1に記載されたものとほぼ同じである。具体的に言え
ば、流れ図500中のステップ302、402、502
(図5A)および関係する考察は、振幅シフトキーイン
グ(ASK)を含む振幅変調(AM)にあてはまる。た
だし、本明細書に記載される実施形態中では、第2の発
振信号1314は、第1の発振信号408(図5Cおよ
び5F)に置き換える。さらに、AM変調器512(図
5H)の説明は、変調器1328がAM変調器である場
合、第1段階変調器1328にあてはまる。
【0188】(4.2.2.1.2.1.2 第2の実施形態:周波数
シフトキーイング(FSK)モードを含む周波数変調
(FM)モード) 本発明の一実施形態に従い、ステップ1306は、変調
ベースバンド信号308を使用した第2の発振信号13
14の周波数変調を含む。このような周波数変調に関す
る操作説明および構造説明は、前述のセクション4.2.1.
2.1.2に記載されたものとほぼ同じである。具体的に言
えば、流れ図600中のステップ302、402、60
2(図6A)および関係する考察は、周波数シフトキー
イング(FSK)を含む振幅変調(FM)にあてはま
る。ただし、本明細書に記載される実施形態中では、第
2の発振信号1314は、第1の発振信号408(図6
Cおよび6F)に置き換える。さらに、FM変調器61
2(図6H)の説明は、変調器1328がFM変調器で
ある場合、第1段階変調器1328にあてはまる。
【0189】(4.2.2.1.2.1.3 第3の実施形態:位相シ
フトキーイング(PSK)モードを含む位相変調(P
M)モード) 本発明の一実施形態に従い、ステップ1306は、変調
ベースバンド信号308を使用した第2の発振信号13
14の位相変調を含む。このような位相変調に関する操
作説明および構造説明は、前述のセクション4.2.1.2.1.
3に記載されたものとほぼ同じである。具体的に言え
ば、流れ図700中のステップ302、402、702
(図7A)および関係する考察は、位相シフトキーイン
グ(PSK)を含む位相変調(PM)にあてはまる。た
だし、本明細書に記載される実施形態中では、第2の発
振信号1314は、第1の発振信号408(図7Cおよ
び7F)に置き換える。さらに、PM変調器712(図
7H)の説明は、変調器1328がPM変調器である場
合、第1段階変調器1328にあてはまる。
【0190】(4.2.2.1.2.1.4 他の実施形態) 前述の第1段階変調器1328に関する実施形態は、例
示的目的で述べたものである。これらの実施形態は、本
発明を限定することを意図するものではない。当業者で
あれば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書
に記載された実施形態とはわずかに異なるかまたは大幅
に異なる代替の実施形態が明らかになろう。このような
代替の実施形態には、前述の実施形態の組み合わせが含
まれるが、これに限定されるものではない。このような
代替の実施形態は、本発明の範囲および趣旨に含まれ
る。
【0191】(4.2.2.1.3 実施態様例) 前述の方法、構造、および/または実施形態に関係する
例示的な操作上および/または構造上の実施態様を、こ
のセクション(およびそのサブセクション)に示す。こ
れらの実施態様は、例示目的で示されており、限定する
ものではない。本発明は、本明細書に記載された特定の
実施態様例に限定されるものではない。代替の実施態様
(本明細書に記載された実施形態の等価形態、拡張形
態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本明細書に含
まれる教示に基づいて、当業者であれば明らかになろ
う。このような代替の実施態様は、本発明の範囲および
趣旨に含まれるものである。
【0192】(4.2.2.1.3.1 第1段階変調器1328) 第1段階変調器1328(図13L)に関する実施態様
例を、以下に記載する。
【0193】(4.2.2.1.3.1.1 可変ゲイントランジス
タ増幅器としてのAM変調器) セクション4.2.2.1.2.1.1に記載したように、第1段階
変調器1328はAM変調器であってもよい。AM変調
器は可変ゲイントランジスタ増幅器として実施可能であ
って、これについての詳細はセクション4.2.1.3.1.1お
よび図9に記載されており、読者は本発明のこの態様に
関する記述についてこれを対象とする。
【0194】(4.2.2.1.3.1.2 電圧制御発振器としての
FM変調器) セクション4.2.2.1.2.1.2に記載したように、第1段階
変調器1328はFM変調器であってもよい。FM変調
器は電圧制御水晶発振器(VCXO)として実施可能で
あって、これについての詳細はセクション4.2.1.3.1.2
および図10に記載されており、読者は本発明のこの態
様に関する記述についてこれを対象とする。
【0195】(4.2.2.1.3.1.3 同調式フィルタとしての
PM変調) セクション4.2.2.1.2.1.3に記載したように、第1段階
変調器1328はPM変調器であってもよい。PM変調
器は同調式フィルタとして実施可能であって、これにつ
いての詳細はセクション4.2.1.3.2.1および図11A〜
Eに記載されており、読者は本発明のこの態様に関する
記述についてこれを対象とする。
【0196】(4.2.2.1.3.1.4 他の実施態様) 前述の第1段階変調器1328に関する実施態様は、例
示的目的で述べたものである。これらの実施態様は、本
発明を限定することを意図するものではない。当業者で
あれば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書
に記載された実施態様とはわずかに異なるかまたは大幅
に異なる代替の実施態様が明らかになろう。このような
代替の実施態様には、前述の実施態様の組み合わせが含
まれるが、これらに限定されることはない。このような
代替の実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれ
る。
【0197】(4.2.2.1.3.2 位相変調器1332) 位相変調器1332(図13L)に関する実施態様例
を、以下に記載する。
【0198】(4.2.2.1.3.2.1 同調フィルタとしての位
相変調器1332) 位相変調器1332(図13L)は、同調フィルタとし
て実施可能である。同調フィルタとしての位相変調器1
332の実施態様は、同調フィルタとしての位相変調器
820の実施態様と同様であり、これについての詳細
は、セクション4.2.1.3.2.1および図12A〜Eに記載
した。ただし、位相変調器1332の場合(位相変調器
820とは対照的に)、変調された信号1318は(第
2の発振信号806ではなく)電圧制御キャパシタンス
デバイス1206を制御し、第1の発振信号1310は
(変調された信号412ではなく)キャパシタ1202
への入力信号である。
【0199】(4.2.2.1.3.2.2 他の実施態様) 位相変調器1332に関する前述の実施態様は例示的目
的で述べたものである。これらの実施態様は、本発明を
限定することを意図するものではない。当業者であれ
ば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書に記
載された実施態様とはわずかに異なるかまたは大幅に異
なる代替の実施態様が明らかになろう。このような代替
の実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0200】(4.2.2.2 第2の実施形態:変調された信
号を使用した発振信号の周波数変調による冗長スペクト
ルの生成) 以下の考察は、変調された信号で発振信号を変調するこ
とにより、冗長スペクトルを生成する第2の実施形態に
関する。この第2の実施形態は、実質的に同じ情報内容
を備えた冗長スペクトルを生成するために、変調された
信号で発振信号を周波数変調するものである。
【0201】(4.2.2.2.1 高水準の説明) 以下の考察は、変調された信号で発振信号を周波数変調
することにより、冗長スペクトルを生成するための操作
プロセスを含む。また、このプロセスを達成するための
構造説明が例示目的で本明細書に記載されているが、こ
れはいかなる方法でも本発明を限定することを意図する
ものではない。具体的に言えば、このセクションに記載
されるプロセスは、少なくともそのうちの1つがこのセ
クションに記載される任意数の構造上の実施態様を使用
して達成することができる。当業者であれば、本明細書
の教示に基づいて構造説明の詳細が明らかになろう。
【0202】(4.2.2.2.1.1 操作説明) 図13Mは、変調された信号で発振信号を周波数変調す
ることにより、複数の冗長スペクトルを生成するための
流れ図1334を示す。以下の考察では、流れ図133
4中のステップについて、図13B〜13Kに示された
例示的信号図に関して論じる。図13B〜13Kに示し
た信号図については、セクション4.2.2.1.1.1(発振信
号の位相変調による冗長スペクトルの生成に関する操作
説明)に関連して最初に論じたが、変調された信号を使
用した発振信号の周波数変調に関するこの実施形態にも
適用可能である。
【0203】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308が受け入れられる。図13Bは変調ベースバン
ド信号308を示し、図13Cは変調ベースバンド信号
308について対応するスペクトル310およびイメー
ジスペクトル311を示す。本明細書に記載されたステ
ップ302、信号308、およびスペクトル310、3
11は、図3A〜3Dに関して記載されたものと同じで
あることに留意されたい。ここでは便宜上、再度図示す
る。
【0204】ステップ1302では、第1の発振信号1
310(図13D)が生成される。第1の発振信号13
10は、特性周波数f1を備えた正弦波であることが好
ましい(ただし他の周期的波形も使用可能である)。し
たがって、第1の発振信号1310は、実質的にf1
トーンである周波数スペクトル1312を有する(図1
3E)。第1の発振信号408のf1は、変調ベースバ
ンド信号スペクトル310の中で最も高い周波数Bより
もかなり高いことが好ましく、図13Eでは周波数軸の
ブレーク1311で示される。たとえば、スペクトル3
10の帯域幅Bは、典型的には約10KHzである。一
方、典型的な第1の発振信号f1は、約100MHZで
ある。これらの周波数は、例示目的でのみ与えられたも
のであり、いかなる方法でも本発明を限定することを意
味するものではない。
【0205】ステップ1304では、第2の発振信号1
314(図13F)が生成される。第2の発振信号13
14は、一定の振幅および特性周波数f2を備えた正弦
波(ただし、他の周期的な波形を使用することもでき
る)であることが好ましい。したがって、第2の発振信
号1314は、f2のトーンである周波数スペクトル1
316を有する(図13G)。第2の発振信号1314
のf2は、変調ベースバンド信号スペクトル310中で
最も高い周波数Bよりも大幅に高いことが好ましく、図
13Eでは周波数軸中のブレーク1315で示される。
さらに、第1の発振信号1310に対して、f2はf1
りも大幅に低いことが好ましく、これは図13Eでは周
波数軸中のブレーク1311で示される。たとえば、ス
ペクトル310の帯域幅Bは典型的に約10KHzであ
り、第1の発振信号のf1は典型的に約100MHZで
ある。一方、第2の発振信号のf2は、約1MHZであ
る。これらの周波数は、例示目的でのみ与えられたもの
であり、いかなる方法でも本発明を限定することを意味
するものではない。
【0206】ステップ1306では、第2の発振信号1
314が変調ベースバンド信号308で変調され、その
結果、変調された(mod)信号1318(図13H)
が発生する。変調された信号1318は、変調ベースバ
ンド信号308の振幅が第2の発振信号1314の振幅
上で印加された、振幅変調(AM)の結果を示す。AM
は例示目的でのみ使用され、いかなる方法でも本発明を
限定することを意味するものではない。振幅変調(A
M)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)など、ま
たはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定さ
れることのない、任意のタイプの変調を使用することが
できる。これらの変調方式は、セクション4.2.1.2.1〜3
に記載されており、追加の詳細について、読者はこの前
のセクションを参照されたい。
【0207】変調された信号1318は、第2の発振信
号1314の特性周波数であるf2でセンタリングされ
た、対応する変調されたスペクトル1320(図13
I)を有する。変調されたスペクトル1320は、変調
ベースバンド信号308を再構築するのに必要な情報を
搬送する。(すなわち、変調されたスペクトル1320
は、変調ベースバンド信号308を再構築するのに必要
な振幅、位相、および周波数情報を搬送する。)この変
調されたスペクトル1320は、一般的な形状および帯
域幅を有する。当業者であれば、変調されたスペクトル
1320の実際の形状および帯域幅が、特定の変調ベー
スバンド信号308、および第1の発振信号1314を
変調するために使用される変調タイプによって異なるこ
とを理解されよう。さらに、変調されたスペクトル13
20は、両側波帯変調を表すように図示される。当業者
であれば、本明細書に記載された考察に基づいて、単側
波帯変調などを使用して本発明を実施する方法を理解さ
れよう。
【0208】図13Jは、変調ベースバンド信号308
に対応するスペクトル310と、変調された信号131
8に対応する変調されたスペクトル1320と、第1の
発振信号1310に対応するスペクトル1312との、
典型的な相対周波数位置を示す。一般に、変調されたス
ペクトル1320は、変調ベースバンド信号スペクトル
310よりも大幅に高い周波数位置に存在し、これは周
波数軸中にブレーク1315で表される。また一般に、
第1の発振信号スペクトル1312は、変調されたスペ
クトル1320よりも大幅に高い周波数位置に存在し、
これは図13Jの周波数軸中にブレーク1311で表さ
れる。たとえば、典型的な変調ベースバンドスペクトル
310は、約10KHzの帯域幅Bを有する。一方で、
典型的な変調されたスペクトル1320は約1MHzの
中心周波数を有し、典型的な第1の発振信号スペクトル
1312は、約100MHZの中心周波数を有する。こ
れらの周波数値は、例示目的のためにのみ示されてお
り、限定するものではない。本発明は、いかなる周波数
値に対しても動作可能である。
【0209】ステップ1336では、第1の発振信号1
310が変調された信号1318で周波数変調される。
すなわち、第1の発振信号1310の周波数が変調され
た信号1318に応じて変化し、その結果、冗長スペク
トル1322a〜nが発生する(図13K)。変調され
た信号1318において相対的な単位変化当たりで実施
される周波数シフトの量は任意指定であり、システム設
計者に任せられる。各冗長スペクトル1322a〜n
は、それぞれが独立して変調ベースバンド信号308を
再構築するのに必要な振幅、位相、および周波数情報を
含む。
【0210】図13Kに示すように、冗長スペクトル1
322a〜nは、f1にある第1の発振信号スペクトル
1312で実質的にセンタリングおよびオフセットされ
ており、ここで第1の発振信号1312は、ほとんど変
調されずに維持される。当業者であれば周知のように、
第1の発振信号スペクトル1312は、ステップ130
8において変調された信号1318における単位変化当
たりの位相シフト量を最適化するか、または他の周波数
/位相シフト技法によって、大幅に抑制または減衰する
ことが可能である。また、各冗長スペクトル1322a
〜nはおよそf2の倍数(Hz)ずつf1からオフセット
されるが、ここでf2は第2の発振信号の周波数であ
る。したがって、各冗長スペクトル1322a〜nは、
互いにf2(Hz)ずつオフセットされる。
【0211】前述のように、f1およびf2の例示的な値
は、それぞれ100MHZおよび1MHzである。した
がって、一例では、スペクトル1322b〜eはそれぞ
れ98MHZ、99MHZ、101MHZ、および10
2MHZに位置する。したがって、この数値例に従い、
スペクトル1322b〜eは100MHZを中心におよ
そ4MHZの帯域幅を占有することとなり、これは適切
な政府または管理機関(すなわちFCCまたはこれと同
等の機関)の規則に従って商業的に使用するのに十分な
狭さの帯域であることが可能である。これらの数値例は
例示目的でのみ与えられたものであって、いかなる方法
でも本発明を限定することを意味するものではない。本
発明が他の周波数でも操作可能であることを、本明細書
の考察に基づいて、当業者であれば理解されよう。
【0212】ステップ306では、冗長スペクトル13
22a〜nが通信媒体を介して伝送される。この冗長ス
ペクトル1322a〜nは第1の位置で生成され、通信
媒体を介して第2の位置へ送信されることが予想される
が、これは必須ではない。第2の位置では、変調ベース
バンド信号308を再構築するために冗長スペクトルが
処理される。一実施形態では、この通信媒体が無線通信
リンクである。
【0213】前述のように、各冗長スペクトル1322
a〜nは、スペクトル310内の情報のコピーを、少な
くともほぼ完全に、または完全に含む。したがって、1
つまたは複数の冗長スペクトル1322a〜nが通信媒
体内の妨害信号によって崩れた場合でも、変調ベースバ
ンド信号308は、まだ崩れていない他の冗長スペクト
ル1322a〜nのいずれかから回復することができ
る。
【0214】(4.2.2.2.1.2 構造説明) 図13Nは、本発明に従ったジェネレータ318の一実
施形態である、ジェネレータ1338のブロック図を示
す。ジェネレータ1338は、第1の発振器1330、
第2の発振器1326、第1段階変調器1328、およ
び周波数変調器1340を備える。ジェネレータ133
8は、変調ベースバンド信号308を受け入れ、操作流
れ図1334に示した方法で複数の冗長スペクトル13
22a〜nを生成する。言い換えれば、ジェネレータ1
338は、流れ図1334(図13M)中の操作ステッ
プを実行するための構造上の実施形態である。ただし、
本発明の範囲および趣旨には、流れ図1334中のステ
ップを実行するための他の構造上の実施形態が含まれる
ことを理解されたい。これら他の構造上の実施形態に関
する明細は、本明細書に含まれる考察に基づいて、当業
者であれば明らかになろう。ジェネレータ1338にお
ける構造上の構成要素に鑑みて、本発明をさらに例示す
るために、流れ図1334について再考する。
【0215】ステップ302では、第1段階変調器13
28が変調ベースバンド信号308を受け入れる。
【0216】ステップ1302では、第1の発振器13
30が、第1の発振信号1310を生成する。第1の発
振信号1310は、特性周波数f1を備えた実質的な正
弦波であることが好ましい(ただし他の周期的波形も使
用可能である)。
【0217】ステップ1304では、第2の発振器13
26が第2の発振信号1314を生成する。第2の発振
信号1314は、特性周波数f2を備えた正弦波である
ことが好ましい(ただし他の波形も使用可能である)。
【0218】ステップ1306では、第1段階変調器1
328が変調ベースバンド信号308で第2の発振信号
1314を変調し、その結果、f2でセンタリングされ
た対応する変調されたスペクトル1320を備えた、変
調された(mod)信号1318が発生する。前述のよ
うに、第1段階変調器1328は、振幅変調器、周波数
変調器、位相変調器など、またはそれらの組み合わせを
含むが、これらに限定されることのない任意のタイプの
変調器であってもよい。
【0219】ステップ1336では、周波数変調器13
38が変調された信号1318を使用して第1の発振信
号1310を周波数変調する。言い換えれば、周波数変
調器1338が変調された信号1318に応じて第1の
発振信号1310の周波数をシフトし、その結果、冗長
スペクトル1322a〜nが発生する。変調された信号
1318における相対的な単位変化当たりの周波数シフ
ト量は任意指定であり、システム設計者に任せられる。
【0220】各冗長スペクトル1332a〜nは、変調
ベースバンド信号308を再構築するのに必要な情報の
コピーを含む。すなわち、各冗長スペクトルが、変調ベ
ースバンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位
相、および周波数情報を含む。
【0221】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320(図3F)が、通信
媒体322を介して冗長スペクトル1322a〜nを伝
送する。冗長スペクトル1322a〜nが第1の位置で
生成され、通信媒体を介して第2の位置へ送信されるこ
とが予想されるが、これは必須ではない。この第2の位
置では、変調ベースバンド信号308を再構築するため
に冗長スペクトルが処理される。一実施形態では、通信
媒体322は無線通信リンクである。
【0222】前述のように、各冗長スペクトル1322
a〜nは、変調ベースバンド信号308を再構築するの
に必要な情報のコピーを、少なくともほぼ完全に、また
は完全に含む。したがって、1つまたは複数の冗長スペ
クトル1322a〜nが通信媒体322内の妨害信号に
よって崩れた場合でも、変調ベースバンド信号308
は、まだ崩れていない他の冗長スペクトル1322a〜
nのいずれかから回復することができる。
【0223】(4.2.2.2.2 実施形態の構成要素) 以下のセクションおよびサブセクションで、変調された
信号で発振信号を周波数変調することにより冗長スペク
トルを生成するための、方法および構造に関する様々な
実施形態について説明する。これらの実施形態は、例示
目的のために本明細書に記載されるものであり、限定す
るものではない。本発明は、これらの実施形態に限定さ
れるものではない。代替の実施形態(本明細書に記載さ
れた実施形態の等価形態、拡張形態、変形形態、偏移形
態などを含む)は、本明細書に含まれる教示に基づい
て、当業者であれば明らかになろう。本発明は、このよ
うな代替の実施形態を含むことを意図しており、そのよ
うに適合されている。
【0224】(4.2.2.2.2.1 第1段階変調器) 流れ図1334中のステップ1306(図13M)の例
示的実施形態および第1段階変調器1328は、振幅変
調、周波数変調、位相変調、および他の変調タイプの使
用を含むが、これらに限定されるものではない。これら
の実施形態については、セクション4.2.2.1.2.1.1、4.
2.2.1.2.1.2、4.2.2.1.2.1.3、4.2.2.1.2.1.4でそれぞ
れ論じたが、読者は本発明のこの態様の説明に関して、
これらを対象とする。当業者であれば、本明細書で与え
られた教示に基づいて、本明細書に記載された実施形態
とはわずかに異なるかまたは大幅に異なる代替の実施形
態が明らかになろう。このような代替の実施形態は、本
発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0225】(4.2.2.2.3 実施態様例) 前述の方法、構造、および/または実施形態に関係する
例示的な操作上および/または構造上の実施態様を、こ
のセクション(およびそのサブセクション)に示す。こ
れらの実施態様は、例示目的で示されており、限定する
ものではない。本発明は、本明細書に記載された特定の
実施態様例に限定されるものではない。代替の実施態様
(本明細書に記載された実施形態の等価形態、拡張形
態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本明細書に含
まれる教示に基づいて、当業者であれば明らかになろ
う。このような代替の実施態様は、本発明の範囲および
趣旨に含まれるものである。
【0226】(4.2.2.2.3.1 第1段階変調器1328) 第1段階変調器1328(図13N)に関する実施態様
例を、以下に記載する。
【0227】(4.2.2.2.3.1.1 可変ゲイントランジスタ
増幅器としてのAM変調器) セクション4.2.2.2.2.1に記載したように、第1段階変
調器1328はAM変調器であってもよい。AM変調器
は可変ゲイントランジスタ増幅器として実施可能であっ
て、これについての詳細はセクション4.2.1.3.1.1およ
び図9に記載されており、読者は本発明のこの態様に関
する記述についてこれを対象とする。
【0228】(4.2.2.2.3.1.2 電圧制御発振器としての
FM変調器) セクション4.2.2.2.2.1に記載したように、第1段階変
調器1328はFM変調器であってもよい。FM変調器
は電圧制御水晶発振器(VCXO)として実施可能であ
って、これについての詳細はセクション4.2.1.3.1.2お
よび図10に記載されており、読者は本発明のこの態様
に関する記述についてこれを対象とする。
【0229】(4.2.2.2.3.1.3 同調式フィルタとしての
PM変調器) セクション4.2.2.2.2.1に記載したように、第1段階変
調器1328はPM変調器であってもよい。PM変調器
は同調式フィルタとして実施可能であって、これについ
ての詳細はセクション4.2.1.3.2.1および図11A〜E
に記載されており、読者は本発明のこの態様に関する記
述についてこれを対象とする。
【0230】(4.2.2.2.3.1.4 他の実施態様) 前述の第1段階変調器1328に関する実施態様は、例
示的目的で述べたものである。これらの実施態様は、本
発明を限定することを意図するものではない。当業者で
あれば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書
に記載された実施態様とはわずかに異なるかまたは大幅
に異なる代替の実施態様が明らかになろう。このような
代替の実施態様には、前述の実施態様の組み合わせが含
まれるが、これらに限定されることはない。このような
代替の実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれ
る。
【0231】(4.2.2.2.3.2 周波数変調器1340) 周波数変調器1340(図13N)に関する実施態様例
を以下に記載する。
【0232】(4.2.2.2.3.2.1 VCXOとしての周波数
変調器1340) 周波数変調器1340(図13N)は、電圧制御水晶発
振器(VCXO)として実施することができる。VCX
Oとしての周波数変調器1340の実施態様は、VCX
OとしてのFM変調器612の実施態様と同じであり、
これについてはセクション4.2.1.3.1.2および図10中
で十分に説明した。当分野の技術者であれば、セクショ
ン4.2.1.3.1.2および図10中の考察に基づいて、VC
XOとしての周波数変調器1340の実施方法について
理解されよう。
【0233】(4.2.2.2.3.2.2 他の実施態様) 周波数変調器1340に関する前述の実施態様は例示的
目的で述べたものである。これらの実施態様は、本発明
を限定することを意図するものではない。当業者であれ
ば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書に記
載された実施態様とはわずかに異なるかまたは大幅に異
なる代替の実施態様が明らかになろう。このような代替
の実施形態は、周波数参照用に水晶を利用しない電圧制
御発振器を含むが、これに限定されるものではない。こ
のような代替の実施態様は、本発明の範囲および趣旨に
含まれる。
【0234】(4.2.2.3 他の実施形態) セクション4.2.2.1および4.2.2.2中で(変調された信号
で発振信号を変調することにより冗長スペクトルを生成
するステップについて)前述した実施形態は、例示目的
のために示されたものである。これらの実施形態は、本
発明を限定することを意図するものではない。当業者で
あれば、本明細書で与えられた教示に基づいて、前述の
実施形態とはわずかに異なるかまたは大幅に異なる代替
の実施形態が明らかになろう。このような代替の実施形
態は、変調された信号で発振信号を振幅変調することに
より冗長スペクトルを生成するステップと、変調された
信号で発振信号を変調するために他の任意の変調技法を
使用することにより冗長スペクトルを生成するステップ
とを含むが、これらに限定されるものではない。図13
N−1は、セクション4.2.2および関連するサブセクシ
ョンに記載される実施形態をまとめた、一般化された構
造上の実施形態を示す。図13N−1は、変調された信
号1318で第1の発振信号1310を変調する第2段
階変調器1341を含む。セクション4.2.2.1および4.
2.2.2で論じたように、第2段階変調器1341は、位
相変調器または周波数変調器であることが好ましいが、
振幅変調器または冗長スペクトル1322a〜nを生成
する他の任意のタイプの変調器(またはデバイス)であ
ってもよい。
【0235】(4.2.3 第2の変調された信号を使用して
第1の変調された信号を変調することによる冗長スペク
トルの生成) 以下の考察は、実質的に同じ情報内容を備えた冗長スペ
クトルを生成するために、第2の変調された(第2mo
d)信号で第1の変調された(第1mod)信号を変調
することに関する。この実施形態により、単一セットの
冗長スペクトルが、2つの個別の変調ベースバンド信号
を再構築するために必要な情報を搬送することが可能に
なる。
【0236】(4.2.3.1 高水準の説明) 以下の考察は、第2の変調された信号で第1の変調され
た信号を変調することにより、冗長スペクトルを生成す
るための操作プロセスを含む。第1の変調された信号
は、第2の変調された信号によって変調される位相また
は周波数であることが好ましいが、AM変調を含む他の
タイプの変調を使用することも可能であり、ただしこれ
に限定されるものではない。また、このプロセスを達成
するための構造説明が例示目的で本明細書に記載されて
おり、これはいかなる方法でも、本発明を限定すること
を意味するものではない。具体的に言えば、このセクシ
ョンに記載されたプロセスは、任意数の構造上の実施態
様を使用して達成することが可能であり、そのうち少な
くとも1つがこのセクションに記載される。当業者であ
れば、本明細書の教示に基づいて、構造説明の詳細が明
らかになろう。
【0237】(4.2.3.1.1 操作説明) 図13Oは、第2の変調された信号で第1の変調された
信号を変調することにより、複数の冗長スペクトルを生
成するための流れ図1342を示す。以下の考察では、
流れ図1342中のステップについて、図13P〜13
Vに示された例示的信号図に関して論じる。
【0238】ステップ1344では、第1の変調ベース
バンド信号1360(図13P)が受け入れられる。第
1の変調ベースバンド信号1360は、例示目的のみの
ためにデジタル信号として示されているが、当業者には
周知のように、アナログ信号であってもよい。
【0239】ステップ1346では、第2の変調ベース
バンド信号1366(図13S)が受け入れられる。第
2の変調ベースバンド信号1366は、例示目的のみの
ためにアナログ信号として示されているが、当業者であ
れば理解されるように、デジタル信号であってもよい。
【0240】ステップ1348では、第1の発振信号1
362(図13Q)が生成される。第1の発振信号13
62は、特性周波数f1を備えた正弦波であることが好
ましい(ただし他の周期的波形も使用可能である)。第
1の発振信号のf1は、第1の変調ベースバンド信号1
360の中で最も高い周波数よりもかなり高いことが好
ましい。
【0241】ステップ1350では、第2の発振信号1
368(図13T)が生成される。第2の発振信号13
68は、特性周波数f2を備えた正弦波であることが好
ましい(ただし他の周期的波形も使用可能である)。第
2の発振信号1368のf2は、第2の変調ベースバン
ド信号1366の中で最も高い周波数よりもかなり高い
が、第1の発振信号1362のf1よりも大幅に低いこ
とが好ましい。
【0242】ステップ1352では、第1の発振信号1
362が第1の変調ベースバンド信号1360で変調さ
れ、その結果、第1の変調された(mod)信号136
4を発生する(図13R)。第1の変調された信号13
64は、振幅変調の結果を示し、ここで第1の変調ベー
スバンド信号1360の振幅が、第1の発振信号136
2上に印加される。AMの図示は例示目的のみであるこ
とを意味しており、いかなる方法でも本発明を限定する
ことを意味するものではない。振幅変調(AM)、周波
数変調(FM)、位相変調(PM)など、またはこれら
の任意の組み合わせを含むがこれらに限定されることの
ない、任意のタイプの変調を実施することができる。こ
れらの様々な変調方式については、セクション4.2.1.2.
1.1〜4.2.1.2.1.3中で考察した。
【0243】ステップ1354では、第2の変調ベース
バンド信号1366で第2の発振信号1368が変調さ
れ、その結果、第2の変調された(mod)信号137
0が発生する(図13U)。第2の変調された信号13
70は振幅変調の結果を示し、ここで第2の変調ベース
バンド信号1366の振幅が、第2の発振信号1368
に印加される。AMの図示は、例示目的のみであること
を意味しており、いかなる方法でも本発明を限定するこ
とを意味するものではない。振幅変調(AM)、周波数
変調(FM)、位相変調(PM)など、またはこれらの
任意の組み合わせを含むがこれらに限定されることのな
い、任意のタイプの変調を実施することができる。これ
らの様々な変調方式については、セクション4.2.1.2.1.
1〜4.2.1.2.1.3中で考察した。
【0244】ステップ1356では、第2の変調された
信号1370で第1の変調された信号1364が変調さ
れ、その結果冗長スペクトル1372a〜nが発生する
(図13V)。第1の変調された信号は、第2の変調さ
れた信号で位相変調または周波数変調されるが、振幅変
調を含むがこれに限定されることのない、他の変調技法
を使用することもできる。言い換えれば、第1の変調さ
れた信号の位相または周波数は、第2の変調された信号
に応じて変化することが好ましい。
【0245】各冗長スペクトル1372a〜nには、第
2の変調ベースバンド信号1366を実質的に再構築す
るために必要な、振幅、位相、および周波数情報が含ま
れる。さらに、第1の変調された信号1364は、デジ
タル変調ベースバンド信号1360を使用したAM変調
の結果であるため、冗長スペクトル1372a〜nの振
幅レベルは、離散的レベルの間で徐々に(量が)変動す
る。したがって、冗長スペクトル1372a〜nの変動
パワーレベルが、変調ベースバンド信号1360を再構
築するための情報を搬送する。
【0246】ステップ1358では、(任意選択の)媒
体インターフェースモジュール320が、通信媒体32
22を介して冗長スペクトル1372a〜nを伝送す
る。冗長スペクトル1372a〜nは第1の位置で生成
され、通信媒体を介して第2の位置へ送信されることが
予想されるが、これは必須ではない。第2の位置で、冗
長スペクトル1372a〜nは、第1の変調ベースバン
ド信号1360および第2の変調ベースバンド信号13
66を再構築するために処理される。一実施形態では、
この通信媒体が無線通信リンクである。
【0247】(4.2.3.1.2 構造説明) 図13Wは、本発明に従ったジェネレータ318の一実
施形態である、ジェネレータ1374のブロック図を示
す。ジェネレータ1374は、第1の発振器1376、
第2の発振器1382、第1段階変調器1378、第1
段階変調器1384、および第2段階変調器1380を
備える。ジェネレータ1374は、第1の変調ベースバ
ンド信号1360および第2の変調ベースバンド信号1
366を受け入れ、操作流れ図1342に示した方法で
複数の冗長スペクトル1372a〜nを生成する。言い
換えれば、ジェネレータ1374は、流れ図1342中
の操作ステップを実行するための構造上の実施形態であ
る。ただし、本発明の範囲および趣旨には、流れ図13
42中のステップを実行するための他の構造上の実施形
態が含まれることを理解されたい。これら他の構造上の
実施形態に関する明細は、本明細書に含まれる考察に基
づいて、当業者であれば明らかになろう。ジェネレータ
1374における構造上の構成要素に鑑みて、本発明を
さらに例示するために、流れ図1342について再考す
る。
【0248】ステップ1344では、第1段階変調器1
378が第1の変調ベースバンド信号1360(図13
P)を受け入れる。第1の変調ベースバンド信号136
0は、例示的目的でのみ、デジタル信号として示される
が、当業者であれば周知のとおり、アナログ信号であっ
てもよい。
【0249】ステップ1346では、第1段階変調器1
384が第2の変調ベースバンド信号1366(図13
S)を受け入れる。第2の変調ベースバンド信号136
6は、例示的目的でのみ、アナログ信号として示される
が、当業者であれば周知のとおり、デジタル信号であっ
てもよい。
【0250】ステップ1348では、第1段階変調器1
378が第1の発振信号1362(図13Q)を生成す
る。第1の発振信号1362は、特性周波数f1を備え
た正弦波であることが好ましい(ただし他の周期的波形
も使用可能である)。第1の発振信号のf1は、第1の
変調ベースバンド信号1360の中で最も高い周波数よ
りもかなり高いことが好ましい。
【0251】ステップ1350では、発振器1382が
第2の発振信号1368(図13T)を生成する。第2
の発振信号1368は、特性周波数f2を備えた正弦波
であることが好ましい(ただし他の周期的波形も使用可
能である)。第2の発振信号1368のf2は、第2の
変調ベースバンド信号1366の中で最も高い周波数よ
りもかなり高いが、第1の発振信号1362のf1より
も大幅に低いことが好ましい。
【0252】ステップ1352では、第1段階変調器1
378が第1の変調ベースバンド信号1360で第1の
発振信号1362を変調し、その結果、第1の変調され
た信号1364が発生する(図13R)。第1の変調さ
れた信号1364は、振幅変調の結果を示し、ここで第
1の変調ベースバンド信号1360の振幅が、第1の発
振信号1362上に印加される。AMの図示は例示目的
のみであることを意味しており、いかなる方法でも本発
明を限定することを意味するものではない。振幅変調
(AM)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)な
ど、またはこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに
限定されることのない、任意のタイプの変調を実施する
ことができる。これらの様々な変調方式については、セ
クション4.2.1.2.1.1〜4.2.1.2.1.3中で考察した。
【0253】ステップ1354では、第1段階変調器1
384が第2の変調ベースバンド信号1366で第2の
発振信号1368を変調し、その結果、第2の変調され
た(mod)信号1370が発生する(図13U)。第
2の変調された信号1370は振幅変調の結果を示し、
ここで第2の変調ベースバンド信号1366の振幅が、
第2の発振信号1368に印加される。AMの図示は、
例示目的のみであることを意味しており、いかなる方法
でも本発明を限定することを意味するものではない。振
幅変調(AM)、周波数変調(FM)、位相変調(P
M)など、またはこれらの任意の組み合わせを含むがこ
れらに限定されることのない、任意のタイプの変調を実
施することができる。これらの様々な変調方式について
は、セクション4.2.1.2.1.1〜4.2.1.2.1.3中で考察し
た。
【0254】ステップ1356では、第2段階変調器1
380が第2の変調された信号1370で第1の変調さ
れた信号1364を変調し、その結果冗長スペクトル1
372a〜nが発生する(図13V)。第2段階変調器
1380は、位相変調器または周波数変調器であること
が好ましいが、AM変調器を含むがこれに限定されるこ
とのない、他のタイプの変調器を使用することもでき
る。したがって、第2段階変調器1380は、第2の変
調信号1370で第1の変調された信号1364を位相
変調または周波数変調し、冗長スペクトル1372a〜
nを生成することが好ましい。
【0255】各冗長スペクトル1372a〜nには、第
2の変調ベースバンド信号1366を実質的に再構築す
るために必要な、振幅、位相、および周波数情報が含ま
れる。さらに、第1の変調された信号1364は、デジ
タル変調ベースバンド信号1360を使用したAM変調
の結果であるため、冗長スペクトル1372a〜nの振
幅レベルは、離散的レベルの間で徐々に(量が)変動す
る。したがって、冗長スペクトル1372a〜nの変動
パワーレベルが、変調ベースバンド信号1360を再構
築するための情報を搬送する。
【0256】ステップ1358では、(任意選択の)媒
体インターフェースモジュール320が、冗長スペクト
ル1372a〜nを生成し、これらが通信媒体3222
を介して伝送される。冗長スペクトル1372a〜nは
第1の位置で生成され、通信媒体を介して第2の位置へ
送信されることが予想されるが、これは必須ではない。
第2の位置で、冗長スペクトル1372a〜nは、第1
の変調ベースバンド信号1360および第2の変調ベー
スバンド信号1366を再構築するために処理される。
一実施形態では、この通信媒体が無線通信リンクであ
り、(任意選択の)媒体インターフェースモジュール3
20がアンテナである。
【0257】(5.通信媒体を介した伝送前のスペクト
ル処理) 前述のように、本発明は、実質的に同じ情報内容を有す
る冗長スペクトルを生成し、ここで各冗長スペクトル
は、変調ベースバンド信号を再構築するのに必要な振
幅、位相、および周波数情報を含む。冗長スペクトル
は、第1の位置で生成され、通信媒体を介して第2の位
置へ伝送されることが予想されるが、これは必須ではな
い。本発明によって生成される冗長スペクトルの数は任
意指定であり、無制限であってもよい。ただし、典型的
な通信媒体は、実際的に通信媒体を介して伝送可能な冗
長スペクトルの数を制限することになる、物理的および
/または管理的(すなわちFCC規則)な帯域幅制限を
有する。また、伝送されるスペクトル数を制限する理由
は他にもある。したがって、通信媒体を介した送信の前
に冗長スペクトルが処理されることが好ましい。
【0258】(5.1 高水準の説明) このセクション(サブセクションを含む)では、本発明
に従い、通信媒体を介した伝送の前に冗長スペクトルを
処理することに関する高水準の説明を提供する。具体的
に言えば、冗長スペクトルの処理に関する操作説明が、
高い水準で記載される。また、本明細書には構造上の実
施態様が例示目的でのみ記載されており、これは限定す
るものではない。具体的に言えば、このセクションに記
載されたプロセスは、任意数の構造上の実施態様を使用
して達成することが可能であり、そのうち少なくとも1
つがこのセクションに記載される。当業者であれば、本
明細書の教示に基づいて、可能な構造上の実施態様の詳
細が明らかになろう。
【0259】(5.1.1 操作説明) 図14Aは、本発明の実施形態に従って冗長スペクトル
を処理するステップに関する流れ図1400を示す。流
れ図1400中のステップは、図14B〜C中の例示的
信号図に関して論じられる。ステップ1402は、図3
Aのステップ304の後、およびステップ306の前に
実施されることが予想されるが、これは必須ではない。
すなわち、これらのステップは、冗長スペクトルが生成
された後であるが、冗長スペクトルが通信媒体を介して
送信される前に実施されることが予想される。ステップ
304および306は、便宜上以下に含まれる。
【0260】ステップ302では、変調ベースバンド信
号308(図3B)が対応するスペクトル310(図3
C)と共に受け入れられる。
【0261】ステップ304では、冗長スペクトル31
2a〜n(図14B)が生成される。冗長スペクトル3
12a〜nは、まず第1に図3Eに図示され、便宜上図
14Bにも示される。前述のように、各冗長スペクトル
312a〜nが、変調ベースバンド信号308を実質上
再構築するのに必要な振幅および位相情報を有する。
【0262】ステップ1402では、冗長スペクトル3
12a〜nが処理され、その結果、冗長スペクトル31
2a〜nのサブセットであるスペクトル1404b〜n
(図14C)が発生する。すなわち、冗長スペクトル3
12a〜nと比較すると、少なくとも1つ少ない冗長ス
ペクトル1404b〜nとなる。図14B〜Cでは、ス
ペクトル312aのみが除去されたことを示唆している
が、スペクトル312a〜nのいずれのスペクトルまた
はサブセットも除去される可能性がある。ステップ14
02中のスペクトル除去は、フィルタリング操作を使用
して達成されることが好ましく、これについては以下の
サブセクションでより詳細に説明する。除去されるスペ
クトル内のスペクトルエネルギーが、残りのスペクトル
1404b〜nに比べて無視できるほど十分に減衰され
ている限り、このスペクトル除去が完全である必要はな
い。さらに「a〜n」の指示は便宜上使用されているだ
けであって、冗長スペクトル312a〜n中のスペクト
ル数を制限するものではない。言い換えれば、「n」は
変数である。同様に、「b〜n」の指示も、1404b
〜n中のスペクトル数を制限するものではない。
【0263】ステップ306では、冗長スペクトル14
04b〜nが通信媒体を介して伝送される。冗長スペク
トル1404b〜nが第1の位置で生成され、通信媒体
を介して第2の位置へ送信されることが予想されるが、
これは必須ではない。第2の位置では、変調ベースバン
ド信号308を再構築するために冗長スペクトルが処理
される。一実施形態では、この通信媒体が無線通信リン
クである。
【0264】(5.1.2 構造説明) 図14Dは、伝送システム1406のブロック図であ
る。伝送システム1406は、本発明の一実施形態に従
って、ジェネレータ318、スペクトル処理モジュール
1408、および(任意選択の)媒体インターフェース
モジュール320を含む。伝送システム1406は、変
調ベースバンド信号308を受け入れ、流れ図1400
に示された方法で冗長スペクトル1404b〜nを伝送
する。言い換えれば、伝送システム1406は、流れ図
1400内の操作ステップを実行するための構造上の実
施形態である。ただし、本発明の範囲および趣旨には、
流れ図1400中のステップを実行するための他の構造
上の実施形態が含まれることを理解されたい。これら他
の構造上の実施形態の明細は、本明細書に含まれる考察
に基づいて、当業者であれば明らかになろう。伝送シス
テム1406の構造上の構成要素に鑑みてさらに本発明
を例示するために、流れ図1400について再考する。
【0265】ステップ302では、ジェネレータ318
が、対応するスペクトル310を有する変調ベースバン
ド信号308(図3B)を受け入れる。
【0266】ステップ304では、ジェネレータ318
が冗長スペクトル312a〜n(図14B)を生成す
る。冗長スペクトル312a〜nは、まず第1に図3E
に図示され、便宜上図14Bにも示される。前述のよう
に、各冗長スペクトル312a〜nは、変調ベースバン
ド信号308を実質的に再構築するのに必要な振幅およ
び位相情報を有する。
【0267】ステップ1402では、スペクトル処理モ
ジュール1408が冗長スペクトル312a〜nを処理
し、その結果、冗長スペクトル312a〜nのサブセッ
トである冗長スペクトル1404b〜n(図14C)が
発生する。すなわち、冗長スペクトル1404b〜nは
冗長スペクトル312a〜nよりも少なくとも1つ少な
いことが好ましい(他の実施形態ではスペクトルは削除
されない)。
【0268】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320が通信媒体322を
介して冗長スペクトル1404b〜nを伝送する。冗長
スペクトル1404b〜nが第1の位置で生成され、通
信媒体322を介して第2の位置へ送信されることが予
想されるが、これは必須ではない。第2の位置では、変
調ベースバンド信号308を再構築するために冗長スペ
クトルが処理される。一実施形態では、この通信媒体3
22が無線通信リンクである。
【0269】(5.2 例示的実施形態) 前述の方法および構造に関する様々な実施形態が、この
セクション(およびそのサブセクション)に示される。
これらの実施形態は例示目的で記載され、限定を目的と
するものではない。本発明がこれらの実施形態に限定さ
れることはない。代替の実施態様(本明細書に記載され
た実施形態の等価形態、拡張形態、変形形態、偏移形態
などを含む)は、本明細書に含まれる教示に基づいて、
当業者であれば明らかになろう。このような代替の実施
態様は、本発明の範囲および趣旨に含まれるものであ
る。
【0270】(5.2.1 冗長スペクトルを処理する第1の
実施形態) 以下の考察は、冗長スペクトルを処理するための、操作
上および構造上の実施形態に関する。冗長スペクトルは
少なくとも2つの構成内で生成することができる。一構
成では、図15B中の冗長スペクトル1508a〜nで
示されるように、冗長スペクトルは冗長スペクトルの連
続する(および間断のない)列である。代替構成では、
図16A中のスペクトル1602a〜nで示されるよう
に、冗長スペクトルは非変調スペクトル(またはトー
ン)でセンタリングされ、オフセットされる。両方の構
成の処理について、以下の考察で同時に説明する。他の
構成も可能であり、これらは本発明の範囲および趣旨に
含まれる。
【0271】(5.2.1.1 操作説明) 図15Aは、本発明の一実施形態に従って冗長スペクト
ルを処理するステップに関する流れ図1500を示す。
したがって流れ図1500は、流れ図1400中にある
ステップ1402の拡張を含む。流れ図1500中のス
テップについて、図15B〜Dに示される例示的信号図
および図16A〜Dに示される信号図に関して論じる。
【0272】ステップ304では、冗長スペクトルが生
成される。このステップはまず第1に図3Aで論じられ
たが、便宜上ここでも繰り返される。図15Bは、f1
(Hz)でセンタリングされ、f1からf2(Hz)の倍
数ずつオフセットされた、冗長スペクトルの連続する間
断のない列である、冗長スペクトル1508a〜nを示
す。冗長スペクトルの代替構成が図16Aに示される。
図16Aは、発振信号1604が実質的に変調されてい
ない発振信号スペクトル1604でセンタリングされ
た、冗長スペクトル1602a〜nを示す。他の構成も
可能であり、これらは本発明の範囲および趣旨に含まれ
る。図15Bおよび16Aの周波数軸中にあるブレーク
1507および1601は、スペクトル1508a〜n
および1602a〜nが、ベースバンド周波数の上方に
位置することを示す。
【0273】ステップ1502では、冗長スペクトルの
サブセットが選択される。図15Cは、それぞれf1
よび(f1+f2)でセンタリングされたスペクトル15
08c、dを含む、サブセット1509を示す。図16
Bは、スペクトル1602c、dおよび発振信号スペク
トル1604含むサブセット1606を示す。サブセッ
ト1509および1606について選択される冗長スペ
クトルは、完全に任意指定であり、システム設計で考慮
すべき点によって異なる。言い換えれば、サブセット1
509中でのスペクトル1508c、dの選択およびサ
ブセット1606中でのスペクトル1602c、dの選
択は、例示目的のみであることを意味し、いかなる方法
でも本発明を限定することを意味するものではない。当
業者であれば周知なように、他のスペクトルを選択する
ことも可能である。さらに、サブセット1509および
1606中の冗長スペクトル数は2つに限定されておら
ず、これよりも多いかまたは少ない数の冗長スペクトル
を選択することも可能である。ただし、当業者であれば
周知なように、スペクトルのサブセットが通信媒体を介
して伝送されるものである場合、選択されるべき冗長ス
ペクトルの数には実際上の帯域幅制限がある場合があ
る。
【0274】ステップ1503では、図16Cに示され
るように発振信号スペクトル1604が減衰される。ス
テップ1503は、図16B中の発振信号スペクトル1
604などのような、非変調スペクトルを含む冗長スペ
クトルにのみ適用可能である。ステップ1503が適用
可能な場合であっても、システム設計者の選択に基づい
て任意に選択される。これは、流れ図1500中のステ
ップ1503を点線で表すことによって示される。冗長
スペクトルと共に非変調スペクトル(またはトーン)を
伝送することが有利な可能性があることから、ステップ
1503は任意選択である。1つの利点は、当業者であ
れば周知なように、コヒーレント検波構成の受信機で、
非変調トーンを周波数参照として使用することができる
ことである。
【0275】ステップ1504では、冗長スペクトルの
サブセットがより高い周波数にアップコンバートされ
る。図15Dは、サブセットの冗長スペクトル1508
c、dを示し、冗長スペクトル1508a、b、nも含
む。冗長スペクトル1508a、b、nが含まれている
のは(ステップ1502では除去されているのに対し
て)、冗長スペクトルの大きな列をアップコンバートし
た場合の帯域幅効果を明らかにするためであって、2つ
のスペクトルについてのみ論じた場合はこれが明らかに
されないことがある。同様の理由から、図16Eではサ
ブセットの冗長スペクトル1608c、dおよび追加の
スペクトル1608a、nを示す。冗長スペクトルをア
ップコンバートした場合の帯域幅効果は、冗長スペクト
ルが周波数変調を使用して生成されたかどうかによって
異なる。周波数変調を使用して生成された冗長スペクト
ル(以下、FM関係スペクトルと呼ぶ)をアップコンバ
ートすると、このアップコンバートされたスペクトル
は、非FM関係スペクトルをアップコンバートした場合
と比べて、大きな周波数帯域幅を占有する結果になる。
【0276】図15Eは、非FM関係スペクトル150
8a〜nをアップコンバートした結果生じる、冗長スペ
クトル1510a〜nを示す。冗長スペクトル1510
a〜nは、冗長スペクトル1508a〜nと実質的に同
じ情報を含むため、変調ベースバンド信号308の再構
築に使用することができる。しかし、冗長スペクトル1
510a〜nは、図15Dおよび15Eの周波数軸中に
ブレーク1511の相対的位置で表される、スペクトル
1508a〜nに関してより高い周波数位置にある。図
15Fは、FM関係である冗長スペクトル1508a〜
nをアップコンバートした結果生じる、冗長スペクトル
1522a〜nを示す。冗長スペクトル1522a〜n
も、冗長スペクトル1508a〜nと実質的に同じ情報
を含み、変調ベースバンド信号308の再構築に使用す
ることができる。
【0277】図15Eおよび15Fを参照すると、FM
関係スペクトル1522a〜n(図15F)と非FM関
係スペクトル1510a〜n(図15E)との間の相違
点は、FM関係スペクトル1522a〜nによって占有
される周波数帯域幅が、非FM関係スペクトル1510
a〜nのそれよりも大きいことである。これは、FM関
係スペクトル1522a〜n間の周波数間隔が、スペク
トル1508a〜bの周波数間隔に関して、周波数乗算
係数(図15E〜F中の「m」)によって増加するため
である。この効果は、非FM関係スペクトル1510a
〜nに対しては発生せず、スペクトル1510a〜n
(図15E)をスペクトル1522a〜n(図15F)
のそれと比較してみるとわかる。
【0278】たとえば、FM関係スペクトル1522
c、dは、それぞれmf1(Hz)およびmf1+mf2
(Hz)に位置する。したがって、FM関係スペクトル
1522cとdの間の周波数間隔はmf2(Hz)であ
る。一方、非FM関係スペクトル1510c、dはそれ
ぞれmf1およびmf1+f2に位置し、周波数間隔はf2
(Hz)である。全体的な結果として、非FM関係スペ
クトルのアップコンバートは、結果として生じるアップ
コンバートされたスペクトルによって占有される帯域幅
を増加させない。一方、FM関係スペクトルのアップコ
ンバートは、係数「m」によって、結果として生じるア
ップコンバートされたスペクトルによって占有される帯
域幅を増加させ、ここで「m」は、アップコンバートに
より実施される周波数乗算係数である。
【0279】前述の帯域幅拡張効果は、図16Dに示さ
れる、非変調スペクトル1604上でセンタリングされ
たスペクトル1602a〜nにも適用される。図16E
は、非FM関係である冗長スペクトル1602a〜nを
アップコンバートした結果生じる、冗長スペクトル16
08a〜nを示す。また図16Fは、FM関係である冗
長スペクトル1602a〜nをアップコンバートした結
果生じる、冗長スペクトル1610a〜nを示す。
【0280】冗長スペクトルをアップコンバートするこ
との利点は、当業者であれば周知なように、周波数のア
ップコンバートが、通信媒体を介した伝送を容易にする
ことである。これは特に、相対的なアンテナサイズ要件
が、伝送される信号の周波数に反比例して変化する、無
線リンクの場合に顕著である。
【0281】ステップ1506では、冗長スペクトル1
510c、dおよび/またはスペクトル1608c、d
が増幅される。これは、典型的には、通信媒体を介した
伝送の前に信号パワーを上昇させるために行われる。
【0282】ステップ306では、冗長スペクトル15
10c、dおよび/またはスペクトル1608c、dが
通信媒体を介して伝送される。冗長スペクトルのフルセ
ットの中からサブセットを伝送することの利点は、冗長
スペクトルを搬送するためのチャネル帯域幅要件を減少
させることである。ステップ304中で生成される冗長
スペクトルの数を無制限にできるため、帯域幅を大幅に
減少することができる。
【0283】前述のように、流れ図1500は、流れ図
1400中にあるステップ1402の拡張を含む。具体
的に言えば、ステップ1502〜1506は、ステップ
1402の拡張である。ステップ1502〜1506は
すべて独立した、任意選択の、冗長スペクトルを生成後
に処理するためのステップである。したがって、ステッ
プ1502〜1506の1または2以上を消去すること
が可能であり、さらに/または、ステップの操作順序を
変更することが可能である。
【0284】(5.2.1.2 構造説明) 図15Gは、スペクトル処理モジュール1408の一実
施形態である、スペクトル処理モジュール1520のブ
ロック図である。スペクトル処理モジュール1520
は、本発明の一実施形態に従って、フィルタ1512、
中心周波数抑制器1514、乗算器1516、および増
幅器1518を含む。スペクトル処理モジュール140
8は、流れ図1500中の操作ステップを実行するため
の構造上の一実施形態である。ただし、本発明の範囲お
よび趣旨には、流れ図1500中のステップを実行する
ための他の構造上の実施形態が含まれることを理解され
たい。当業者であれば、本明細書に含まれる考察に基づ
いて、これら他の構造上の実施形態の明細が明らかにな
ろう。スペクトル処理モジュール1408の構造上の構
成要素に鑑みて、さらに本発明を例示するために、流れ
図1500について再考する。
【0285】ステップ304では、ジェネレータ318
が冗長スペクトルを生成する。図15Bおよび16A
は、生成可能な冗長スペクトルの2つの別個の構成を示
す。図15Bは、冗長スペクトルの連続する列である、
冗長スペクトル1508a〜nを図示する。図16A
は、実質的に非変調の発振信号1604上でセンタリン
グされた、冗長スペクトル1602a〜nを示す。他の
構成も可能であり、これは本発明の範囲および趣旨に含
まれる。
【0286】ステップ1502では、フィルタ1512
が冗長スペクトルのサブセットを選択する。フィルタ1
512の通過帯域は、どの冗長スペクトルが選択される
かを決定し、この通過帯域は、セクション4.2.1.3.1.3
で記載したように、1または2以上のフィルタ構成要素
の有効リアクタンスを変更することによって調整可能で
ある。図15Cは、冗長スペクトル1508c、dを含
む通過帯域1509を示す。図16Bは、冗長スペクト
ル1602c、dおよび発振信号1604を含む通過帯
域1606を示す。図15Cおよび16Bは、フィルタ
1512が帯域フィルタであることを示唆する。ただ
し、当業者であれば、冗長スペクトルのサブセットを選
択するための冗長スペクトルのフィルタリングには、高
域フィルタ、低域フィルタ、または他の周知のフィルタ
の組み合わせも有用であることを理解されよう。これら
の他のフィルタ構成は、本発明の範囲および趣旨に含ま
れる。
【0287】ステップ1503では、図16Cに示され
るように、中心周波数抑制器1514が第1の発振信号
スペクトル1604を減衰する。中心周波数抑制器15
14は、図16Bの非変調発振信号スペクトル1604
などのような、非変調スペクトルを含む冗長スペクトル
に適用可能である。中心周波数抑制器1514が適用可
能であっても、コヒーレント検波システムの場合に、周
波数非変調スペクトル(またはトーン)を無視するか、
または受信機で周波数参照として使用することができる
ため、任意選択である。中心周波数抑制器1514は一
般に、図16Cに示されるように、発振信号スペクトル
1604を含むが、隣接する冗長スペクトル1602
c、dは含まない、阻止帯域1603を有する、帯域阻
止フィルタである。当業者であれば、本明細書で与えら
れた考察に基づいて理解されるように、低域フィルタと
高域フィルタの組み合わせを含むが、これに限定される
ことのない他のフィルタ構成も有用である可能性があ
る。さらに、セクション4.2.2.1.1.1で考察したよう
に、第1の発振信号スペクトル1604を減衰するため
に冗長スペクトルを生成する間に、位相操作を実施する
こともできる。
【0288】ステップ1504では、アップコンバータ
1516が冗長スペクトルをより高い周波数にアップコ
ンバートする。図15Eは、冗長スペクトル1508a
〜nが非FM関係スペクトルである場合に発生する、冗
長スペクトル1510a〜nを示す。図15Fは、冗長
スペクトル1508a〜nがFM関係スペクトルである
場合に発生する、冗長スペクトル1522a〜nを示
す。スペクトル1522a〜nは、係数mによって、ス
ペクトル1508a〜nのそれよりも大きな帯域幅を占
有し、ここでmはアップコンバートに関連する周波数乗
算係数であることに留意されたい。同様に、図16E
は、スペクトル1602a〜nが非FM関係である場合
に発生する、冗長スペクトル1608a〜nを示す。図
16Fは、スペクトル1610a〜nがFM関係である
場合に発生する、冗長スペクトル1610a〜nを示
す。
【0289】アップコンバートされた冗長スペクトル1
510a〜n(図15E)およびスペクトル1522a
〜nは、冗長スペクトル1508a〜nの周波数位置の
倍数である、周波数に位置する。これは、アップコンバ
ータ1516が周波数乗算器であることを示唆する。こ
れは単なる一実施形態であって、周波数混合器を含むが
これに限定されることのない、他のアップコンバータも
使用可能である。当業者であれば、本明細書に与えられ
た考察に基づいて理解されるように、周波数混合器は、
冗長スペクトルを、より低い周波数の倍数ではない、よ
り高い周波数にアップコンバートする機能を有する。
【0290】ステップ1506では、増幅器1518が
冗長スペクトル1510a、bを増幅する。スペクトル
1608a、bの場合も同様である。これは、典型的に
は、通信媒体を介した伝送の前に信号パワーを上昇させ
るために行われる。
【0291】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320が、通信媒体322
を介して冗長スペクトル1510a、bおよび/または
スペクトル1608a、bを伝送する。伝送のために冗
長スペクトルのサブセットを選択することの効果は、伝
送されるスペクトルが占有するチャネル帯域幅が、ステ
ップ304中で生成される冗長スペクトルが占有するそ
れに比べて減少することである。ステップ304中で生
成される冗長スペクトルの数を無制限にできるため、帯
域幅を大幅に減少することができる。さらに、占有され
る帯域幅を十分に狭くして、サブセットを適切な政府管
理機関(すなわちFCC)の規則に従って商業的に使用
できるように、サブセット中の冗長スペクトル数を最適
化することができる。
【0292】前述のように、スペクトル処理モジュール
1520は、流れ図1500中のステップ1502〜1
506を実行するための構造上の一実施形態である。前
述のように、ステップ1502〜1506の性能は任意
選択であり、および/またはそれらの操作順序を変更す
ることが可能である。したがって、スペクトル処理モジ
ュール1520内の構成要素も任意選択であり、および
/またはそれらの順序を再配置することが可能である。
【0293】(5.2.2 他の実施形態) 冗長スペクトルの処理に関して上述した実施形態は、例
示目的で示したものである。この実施形態は、本発明を
限定することを意図するものではない。当業者であれ
ば、本明細書に含まれる教示に基づいて、本明細書に記
載された実施形態とはわずかに異なるかまたは大幅に異
なる代替の実施形態が明らかになろう。たとえば、アッ
プコンバータ1516を、当該スペクトルを含む周波数
だけをアップコンバートするように設計することができ
る。あるいは、増幅器1518を、当該スペクトルを含
む周波数だけを増幅するように設計することができる。
このような代替の実施形態は、本発明の範囲および趣旨
に含まれる。
【0294】(5.2.3 実施態様例) 前述の方法、構造、および/または実施形態に関係する
例示的な操作上および/または構造上の実施態様を、こ
のセクション(およびそのサブセクション)に示す。こ
れらの実施態様は、例示目的で示されており、限定する
ものではない。本発明は、本明細書に記載された特定の
実施態様例に限定されるものではない。代替の実施態様
(本明細書に記載された実施形態の等価形態、拡張形
態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本明細書に含
まれる教示に基づいて、当業者であれば明らかになろ
う。このような代替の実施態様は、本発明の範囲および
趣旨に含まれるものである。
【0295】(5.2.3.1 周波数のアップコンバートに関
する実施態様例) このセクションでは、アップコンバータ1516に関す
る実施態様である、周波数アップコンバートシステム1
620(図16G)の構造上の説明を示す。前述のよう
に、アップコンバータ1516は、冗長スペクトルをよ
り高い周波数までアップコンバートする。この周波数ア
ップコンバートシステム1620については、さらに下
記で説明するが、出力信号(たとえば冗長スペクトル1
510c、d)を生成するための入力信号(たとえば冗
長スペクトル1508c、d)の周波数アップコンバー
トに関して記載した考察を含む。
【0296】周波数アップコンバートシステム1620
は、図16Gに示される。図16Lの周波数変調された
(FM)入力信号1652などの入力信号1622は、
スイッチモジュール1624によって受け取られる。図
16L中で、FM入力信号1652は、情報信号164
8(図16J)を使用し、変調発振信号1650(図1
6K)によって生成されることがあることに留意された
い。図16Lに示された実施形態は、情報信号1648
がデジタル信号であり、発振信号1650の周波数が情
報信号1648の値に応じて変化する場合のものであ
る。この実施形態は、FMのサブセットである周波数シ
フトキーイング(FSK)と呼ばれる。当業者であれ
ば、情報信号1648がアナログ、デジタル、またはそ
れらのどのような組み合わせであってもよく、どのよう
な変調方式でも使用できることが明らかであろう。スイ
ッチモジュール1624の出力は、高調波に富んだ信号
1626であり、これは図16M中で連続する周期的な
波形を有する高調波に富んだ信号1654として示され
ている。図16Nは、セクション1656およびセクシ
ョン1658を含む、高調波に富んだ信号1654の2
つのセクションの拡張図である。この波形は、方形波や
パルスなどの矩形波であることが好ましい(ただし本発
明は、この実施形態に限定されるものではない)。考察
しやすくするために、ほぼ矩形の波形を意味する場合に
は「矩形波(rectangular wave)」という用語を使用す
る。同様の形で、「方形波(square wave)」という用
語は、ほぼ方形の波形を意味し、完全に方形の波が生成
されるかまたは必要とされることは、本発明の目的では
ない。高調波に富んだ信号1626は、周波数が波形の
基本周波数の整数倍数である、複数の正弦波から構成さ
れる。これら正弦波は基礎をなす波形の高調波と呼ば
れ、基本周波数は第1高調波と呼ばれる。図16Oおよ
び図16Pは、それぞれセクション1656およびセク
ション1658の第1、第3、および第5の高調波を構
成する正弦波構成要素を別々に示す。(高調波の数は無
限であるが、この例では、高調波に富んだ信号1654
が方形波として表されるため、奇数の高調波のみである
ことに留意されたい。)これら3つの高調波は、図16
Q中のセクション1656およびセクション1658で
同時に(しかし合計されずに)示される。高調波の相対
振幅は一般に、高調波に富んだ信号1626のパルス幅
の相対幅および基本周波数の周期の関数であり、高調波
に富んだ信号1626のフーリエ解析を実行して決める
ことができる。本発明の実施形態に従ってさらに以下で
述べるように、入力信号1622のパルス幅は、所望の
高調波の振幅が、その目的とする用途(たとえば伝送)
に対して十分であることが保証できるように調節され
る。フィルタ1628は、望ましくない周波数(高調
波)をフィルタリングし、図16R中でフィルタリング
済み出力信号1660として示される出力信号1630
として所望の高調波周波数で電磁(EM)信号を出力す
る。図16Rは、フィルタ1628によって選択される
セクション1656および1658の第5高調波を示
す。当業者であれば理解されるように、フィルタ162
8は、他の高調波を選択するためにフィルタリングする
ことができる。
【0297】図16Hを見ると、スイッチモジュール1
624は、バイアス信号1632、抵抗器1634、ス
イッチ1636、および接地1638(または他の電圧
基準)から構成されていることがわかる。入力信号16
22は、スイッチ1636を制御し、これを開閉させ
る。高調波に富んだ信号1626は、抵抗器1634と
スイッチ1636との間の地点で生成される。
【0298】図16H中でも、フィルタ1628が、接
地1643に短絡されたキャパシタ1640およびイン
ダクタ1642から構成されることがわかる。このフィ
ルタは、高調波に富んだ信号1626の望ましくない高
調波をフィルタリングするように設計される。
【0299】代替の実施形態では、図16Iが、未整形
の入力信号1644がパルス整形モジュール1646へ
送られて入力信号1622となり、その後スイッチモジ
ュール1624へ送られることを示す。図16J〜Rの
波形に注目すると、FM入力信号1652をパルス整形
モジュール1646へ送信する効果がある。パルス整形
モジュール1646の目的は、スイッチモジュール10
4内にあるスイッチ1636の開閉を制御する、入力信
号1622のパルス幅を制御することである。入力信号
1622のパルス幅は、スイッチ206の開閉を制御し
て、高調波に富んだ信号1626のパルス幅を決定す
る。前述のように、高調波に富んだ信号1626の高調
波の相対振幅を決定する際の係数は、そのパルス幅によ
って決定される。たとえば有効パルス幅は、出力信号1
630である所望の高調波周期の約1/2となる。たと
えば、900MHZの出力信号が所望された場合、パル
ス幅は約555ピコ秒(1/2×1/900MHZ)と
なる。
【0300】(5.2.3.2 他の実施態様) 前述のアップコンバート1516に関する実施態様は、
例示目的で示されたものである。この実施態様は、いか
なる方法でも本発明を限定することを意図するものでは
ない。当業者であれば、本明細書に含まれる教示に基づ
いて、本明細書に記載された実施態様とはわずかに異な
るかまたは大幅に異なる代替の実施態様が明らかになろ
う。代替の実施態様には、様々な混合器回路、様々な周
波数乗算器回路構成、および他の周知のアップコンバー
タ装置が含まれるが、これらに限定されることはない。
このような代替の実施態様は、本発明の範囲および趣旨
に含まれる。
【0301】(6.実質的に同じ情報内容を有する冗長
スペクトルからの復調されたベースバンド信号の回復) (6.1 高水準の説) このセクション(サブセクションを含む)では、実質的
に同じ情報内容を備えて生成された冗長スペクトルから
復調されたベースバンド信号を回復する実施形態につい
て、高水準の説明を提供する。以下の考察には、冗長ス
ペクトルから復調されたベースバンド信号を回復するた
めの例示的操作プロセスが含まれる。また本明細書に
は、このプロセスを達成するための構造説明も例示目的
で記載されるが、これはいかなる方法でも本発明を限定
することを意味するものではない。具体的に言えば、こ
のセクションに記載されたプロセスは、任意数の構造上
の実施態様を使用して達成することが可能であり、その
うち少なくとも1つがこのセクションに記載される。当
業者であれば、本明細書の教示に基づいて、構造説明の
詳細が明らかになろう。
【0302】(6.1.1 操作説明) 図17Aは、本発明の一実施形態に従い、冗長スペクト
ルから復調されたベースバンド信号を回復するステップ
に関する、流れ図1700を示す。以下の考察では、図
17A中のステップについて、図17B〜17H中の例
示的信号図に関して論じる。
【0303】ステップ306では、冗長スペクトル17
10a〜c(図17B)が通信媒体を介して第1の位置
から伝送される。このステップについては図3A、4
A、8A、13A、14A、15A、16Aおよび関係
する考察中で論じており、ここでは便宜上述べる。各冗
長スペクトル1710a〜cは、変調ベースバンド信号
308を再構築するのに必要な情報を搬送する。言い換
えれば、各冗長スペクトル1710a〜cが、変調ベー
スバンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位
相、および周波数情報を含む。さらに冗長スペクトル1
710a〜cは、典型的に、周波数軸中でブレーク17
09によって示されるように、変調ベースバンド信号3
08に関連するベースバンドスペクトル310よりも実
質上高い周波数に位置する。本明細書全体を通じた場合
と同様に、変調ベースバンド信号308は、アナログ信
号、デジタル信号、またはそれらの組み合わせを含むが
これに限定されることのない、いずれのタイプの任意指
定信号であってもよい。
【0304】前述のように、通信媒体を介して伝送され
る冗長スペクトルの数は、任意指定である。言い換えれ
ば、図17Bは冗長スペクトル1710a〜cを例示目
的でのみ示しており、この通信媒体を介して、これより
も多くの、または少ない冗長スペクトルを伝送すること
ができる。伝送可能な冗長スペクトル数の一般的な制限
は、使用可能なチャネル帯域幅である。通信媒体を介し
て伝送できる冗長スペクトルの数は、法的なまたは行政
上の制限(すなわちFCC規則)によってさらに制約さ
れることがある。
【0305】ステップ1702では、この通信媒体から
冗長スペクトル1712a〜cが受け取られる(図17
C)。冗長スペクトル1712a〜cは、通信媒体によ
って導入された変更を除いて、ステップ306で伝送さ
れた冗長スペクトル1710a〜cと実質的に同じであ
る。このような変更には、信号減衰および信号干渉が含
まれる場合があるが、これらに限定されるものではな
い。たとえば、図17Cは、本発明の利点を図示するた
めに、スペクトル1712bによって占有される周波数
幅と同じ周波数幅内に存在する妨害スペクトル1711
を示す。妨害信号スペクトル1711は、一般的な妨害
信号に関連する周波数スペクトルである。本発明の目的
のために、「妨害信号」は、その発信元にかかわらず、
所期の信号が正しく受け取られて再構築するのに干渉す
るような、任意の望ましくない信号を表す。さらに妨害
信号は、スペクトル1711が示すようなトーンに限定
されるものではなく、当業者であれば理解されるよう
な、いかなる一般的なスペクトル形状でもよい。
【0306】ステップ1704では、冗長スペクトル1
712a〜cがより低い中間周波数に変換され、その結
果、それぞれ中間周波数fIFA、fIFB、およびfIFC
位置し、f2(Hz)にほぼ等しい周波数間隔を備え
た、冗長スペクトル1714a〜c(図17D)が発生
する。冗長スペクトル1714a〜cは、図17Dの周
波数軸内でブレーク1709の相対位置によって表され
た、実質上低い周波数位置に存在することを除いて、ス
ペクトル1712a〜cとほぼ等しい情報内容を含む。
妨害信号スペクトル1711も、スペクトル1712b
の帯域幅内に位置するため、より低い周波数に変換さ
れ、その結果、妨害信号スペクトル1716が発生す
る。
【0307】ステップ1706では、冗長スペクトル1
714a〜cが、互いに別々のチャネルに分離され、そ
の結果チャネル1718a〜cが発生する(図17E〜
17G)。したがって、チャネル1718aは冗長スペ
クトル1714aを備え、チャネル1718bは冗長ス
ペクトル1714bおよび妨害信号スペクトル1716
を備え、チャネル1718cは冗長スペクトル1714
cを備える。各チャネル1718a〜cは、変調ベース
バンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位相、
および周波数情報を搬送するが、これは冗長スペクトル
1714a〜cがこのような情報を搬送するためであ
る。ただし、チャネル1718bは、妨害信号スペクト
ル1716の相対信号強度に応じて、チャネル1718
bが変調ベースバンド信号308を再構築するのに使用
されるのを妨げるような、妨害信号スペクトル1716
も搬送する。
【0308】ステップ1708では、チャネル1718
a〜cから復調されたベースバンド信号1720(図1
7H)が抽出されるが、復調されたベースバンド信号1
720は、被変調ベースバンド信号308と実質的に同
じである。
【0309】ここで本発明の利点を明らかにしなければ
ならない。変調ベースバンド信号308の回復は、強力
な妨害信号(たとえば妨害信号スペクトル1711)が
通信媒体上の「帯域内」に存在するという事実にもかか
わらず、達成することができる。所期のベースバンド信
号が回復できるのは、各冗長スペクトルがベースバンド
信号を再構築するために必要な情報を搬送する、複数の
冗長スペクトルが伝送されるためである。冗長スペクト
ルは、1つまたは複数の冗長スペクトルが妨害信号によ
って崩れた場合であっても、ベースバンド信号が回復で
きるように、伝送先で互いに分離される。
【0310】(6.1.2 構造説明) 図17Iは、例示的受信機モジュール1730を示す。
受信機モジュール1730は、(任意選択の)媒体イン
ターフェースモジュール1722、ダウンコンバータ1
724、スペクトル分離モジュール1726、および信
号抽出モジュール1728を含む。受信機モジュール1
730は、冗長スペクトル1712a〜cから復調され
たベースバンド信号1720を生成することが好まし
い。言い換えれば、受信機モジュール1730は、流れ
図1700中にある操作ステップを実行するための構造
上の実施形態である。ただし、本発明の範囲および趣旨
が、流れ図1700のステップを実行するための、他の
構造上の実施形態も含むことを理解されたい。受信機モ
ジュール1730内の構造上の構成要素に鑑みて、本発
明をさらに例示するために、流れ図1700について再
考する。
【0311】ステップ306では、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール320が通信媒体322を
介して、第1の位置から冗長スペクトル1710a〜c
(図17B)を伝送する。このステップについては図3
A、4A、8A、13A、14A、15A、16Aおよ
び関係する考察中で論じており、ここでは便宜上述べ
る。各冗長スペクトル1710a〜cは、変調ベースバ
ンド信号308を再構築するのに必要な情報を搬送す
る。言い換えれば、各冗長スペクトル1710a〜c
が、変調ベースバンド信号308を再構築するのに必要
な振幅、位相、および周波数情報を搬送する。さらに冗
長スペクトル1710a〜cは、典型的に、周波数軸中
でブレーク1709によって示されるように、変調ベー
スバンド信号308に関連するベースバンドスペクトル
310よりも実質上高い周波数に位置する。
【0312】前述のように、通信媒体を介して伝送され
る冗長スペクトルの数は、任意指定である。言い換えれ
ば、図17Bは冗長スペクトル1710a〜cを例示目
的でのみ示しており、この通信媒体を介して、これより
も多くの、または少ない冗長スペクトルを伝送すること
ができる。伝送可能な冗長スペクトル数の1つの制限
は、使用可能なチャネル帯域幅である。
【0313】ステップ1702では、(任意選択の)媒
体インターフェースモジュール1722が、通信媒体3
22から冗長スペクトル1712a〜c(図17C)を
受け取る。冗長スペクトル1712a〜cは、通信媒体
によって導入された変更を除いて、ステップ306で伝
送された冗長スペクトル1710a〜cと実質的に同じ
である。このような変更には、信号減衰および信号干渉
が含まれる場合があるが、これらに限定されるものでは
ない。たとえば、図17Cは、本発明の利点を図示する
ために、スペクトル1712bによって占有される周波
数幅と同じ周波数幅内に存在する妨害スペクトル171
1を示す。妨害信号スペクトル1711は、一般妨害信
号に関連する周波数スペクトルである。本発明の目的の
ために、「妨害信号」は、その発信元にかかわらず、所
期の信号が正しく受け取られて再構築されるのを干渉す
るような、任意の望ましくない信号を表す。さらに妨害
信号はトーンに限定されるものではなく、当業者であれ
ば理解されるような、いかなる一般的なスペクトル形状
でもよい。
【0314】ステップ1704では、ダウンコンバータ
1724が冗長スペクトル1712a〜cをより低い周
波数に変換し、その結果、それぞれ中間周波数fIFA
IFB、およびfIFCに位置し、f2(Hz)にほぼ等し
い周波数間隔を備えた、冗長スペクトル1714a〜c
(図17D)が発生する。冗長スペクトル1714a〜
cは、図17Dの周波数軸内でブレーク1709の相対
位置によって表された、実質上低い周波数位置に存在す
ることを除いて、スペクトル1712a〜cと実質的に
等しい情報内容を有する。妨害信号スペクトル1711
も、スペクトル1712bの帯域幅内に位置するため、
より低い周波数に変換され、その結果、妨害信号スペク
トル1716が発生する。
【0315】ステップ1706では、スペクトル分離モ
ジュール1726が、冗長スペクトル1714a〜cを
互いに別々のチャネルに分離し、その結果チャネル17
18a〜cが発生する(図17E〜17G)。したがっ
て、チャネル1718aは冗長スペクトル1714aを
備え、チャネル1718bは冗長スペクトル1714b
および妨害信号スペクトル1716を備え、チャネル1
718cは冗長スペクトル1714cを備える。各チャ
ネル1718a〜cは、変調ベースバンド信号308を
再構築するのに必要な振幅、位相、および周波数情報を
搬送するが、これは冗長スペクトル1714a〜cがこ
のような情報を搬送するためである。ただし、チャネル
1718bは、妨害信号スペクトル1716の相対信号
強度に応じて、チャネル1718bが変調ベースバンド
信号308を再構築するのに使用されるのを妨げるよう
な、妨害信号スペクトル1716も搬送する。
【0316】ステップ1708では、信号抽出モジュー
ル1728が、チャネル1718a〜cから復調された
ベースバンド信号1720を回復するが、復調されたベ
ースバンド信号1720は、被変調ベースバンド信号3
08と実質的に同じである。
【0317】ここで本発明の利点を明らかにしなければ
ならない。変調ベースバンド信号308の回復は、強力
な妨害信号が通信媒体上の「帯域内」に存在するという
事実にもかかわらず、達成することができる。所期のベ
ースバンド信号が回復できるのは、各冗長スペクトルが
ベースバンド信号を再構築するために必要な情報を搬送
する、複数の冗長スペクトルが通信媒体を介して伝送さ
れるためである。冗長スペクトルは、1つまたは複数の
冗長スペクトルが崩れた場合であっても、ベースバンド
信号が回復できるように、伝送先で互いに分離される。
以下のセクションで、さらに詳しい例示および考察を行
う。
【0318】(6.2 例示的実施形態) 前述の方法および構造に関する様々な実施形態が、この
セクション(およびそのサブセクション)に示される。
具体的に言えば、以下の考察では、複数の冗長スペクト
ルから復調されたベースバンド信号を回復する際の、例
示的実施形態について記載する。これらの実施形態は例
示目的で記載され、限定を目的とするものではない。本
発明がこれらの実施形態に限定されることはない。代替
の実施態様(本明細書に記載された実施形態の等価形
態、拡張形態、変形形態、偏移形態などを含む)は、本
明細書に含まれる教示に基づいて、当業者であれば明ら
かになろう。このような代替の実施態様は、本発明の範
囲および趣旨に含まれるものである。
【0319】(6.2.1 ダウンコンバート) ステップ1704およびダウンコンバータ1724の例
示的実施形態について、以下のように考察する。第1の
実施形態は、冗長スペクトルを受信機側のローカル発振
信号と混合することによって、冗長スペクトルをより低
い中間周波数(IF)に変換するステップを含む。第2
の実施形態は、ユニバーサル周波数変換(universal fr
equency translation)(UFT)モジュールを使用し
て冗長スペクトルをエイリアシングすることによる、ダ
ウンコンバートを含む。ダウンコンバートの他の方法お
よびシステムも含まれる。
【0320】(6.2.1.1 冗長スペクトルと発振信号の混
合によるダウンコンバート) 以下の考察では、冗長スペクトルとローカル発振信号と
の混合により、冗長スペクトルをより低い中間周波数
(IF)に変換するための、方法およびシステムについ
て述べる。
【0321】(6.2.1.1.1 操作説明) 図18Aは、本発明の一実施形態に従って冗長スペクト
ルをより低い周波数に変換するための(ステップ170
4、図17A)、流れ図1800を示す。以下の考察で
は、図18Aのステップについて、図18B〜18H中
の例示的信号図に関して論じる。
【0322】ステップ1702では、通信媒体から冗長
スペクトル1712a〜cが受け取られる(図18
B)。ステップ1702およびスペクトル1712a〜
cについては、まず第1に図17Aおよび17Cでそれ
ぞれ考察したが、便宜上ここでも繰り返す。
【0323】ステップ1802では、ローカル発振信号
1806(図18C)が生成される。このローカル発振
信号1806は、特性周波数f3を備えた正弦波である
ことが好ましい(ただし、他の周期的波形も使用可能で
ある)。ローカル発振信号1806は、トーンであるこ
とが好ましいスペクトル1808(図18D)を有する
が、当業者であれば周知のように、他のスペクトルも使
用できる。
【0324】ステップ1804では、冗長スペクトル1
712a〜cがローカル発振信号1806と混合され、
その結果、それぞれ中間周波数(f1−f2)−f3、f1
−f3、および(f1+f2)−f3に配置された冗長スペ
クトル1810a〜c(図18E)が発生する。冗長ス
ペクトル1810a〜cは、図18E中の周波数軸でブ
レーク1709の相対的位置によって表される、実質上
低い周波数位置に存在することを除いて、スペクトル1
712a〜cとほぼ同じ情報を含む。妨害信号スペクト
ル1711も、スペクトル1712bの帯域幅内に位置
するため、より低い周波数に変換され、その結果妨害信
号スペクトル1811が発生する。
【0325】f1とf3を混合する(ステップ1804)
ことによって作られる周波数(f1−f3)は、当業者に
より、差分周波数と呼ばれる。典型的には、この混合プ
ロセスによって、合計周波数(f1+f3)位置でセンタ
リングされたスペクトルも作られるが、これは、周波数
軸中のブレーク1709によって規定される関連周波数
帯域の外側にあるため、図18Eには表示されない。合
計周波数位置およびその周辺にあるスペクトルは、当業
者であれば理解されるように、フィルタリングを含むが
これに限定されないいくつかの方法によって、減衰また
は抑制することができる。
【0326】ステップ1706では、冗長スペクトル1
810a〜cが、互いにチャネル1812a〜cに分離
される(それぞれ図18F〜18Hに図示)。したがっ
て、チャネル1812aは冗長スペクトル1810aを
備え、チャネル1812bは冗長スペクトル1810b
および妨害信号スペクトル1811を備え、チャネル1
812cは冗長スペクトル1810cを備える。各チャ
ネル1812a〜cは、変調ベースバンド信号308を
再構築するのに必要な振幅、位相、および周波数情報を
搬送するが、これは冗長スペクトル1810a〜cがこ
のような情報を搬送するためである。ただし、チャネル
1812bは、妨害信号スペクトル1811の相対信号
強度に応じて、チャネル1812bが変調ベースバンド
信号308を再構築するのに使用されるのを妨げるよう
な、妨害信号スペクトル1811も搬送する。ステップ
1706は、まず第1に図17Aに関して考察したが、
便宜上ここでも繰り返す。
【0327】(6.2.1.1.2 構造説明) 図18Iは、ダウンコンバータ1724(図17I)の
一実施形態である、ダウンコンバータ1818のブロッ
ク図を示す。ダウンコンバータ1818は、混合器18
14およびローカル発振器1816を含む。ダウンコン
バータ1818は、冗長スペクトル1712a〜cとロ
ーカル発振信号とを混合して、冗長スペクトル1712
a〜cを実質上低い周波数に変換することが好ましい。
言い換えれば、ダウンコンバータ1818は流れ図18
00中の操作ステップを実行するための、構造上の実施
形態である。ただし、本発明の範囲および趣旨には、流
れ図1800のステップを実行するための他の構造上の
実施形態も含まれることを理解されたい。ダウンコンバ
ータ1818中の構造上の構成要素に鑑みて、本発明を
さらに例示するために、流れ図1800について再考す
る。
【0328】ステップ1702では、(任意選択の)媒
体インターフェースモジュール1722が、通信媒体か
ら冗長スペクトル1712a〜c(図18B)を受け取
る。ステップ1702およびスペクトル1712a〜c
については、まず第1に図17A〜Bでそれぞれ考察し
たが、便宜上ここでも繰り返す。
【0329】ステップ1802では、ローカル発振器1
816がローカル発振信号1806(図18C)を生成
する。このローカル発振信号1806は、特性周波数f
3を備えた正弦波であることが好ましい(ただし、他の
周期的波形も使用可能である)。ローカル発振信号18
06は、トーンであることが好ましいスペクトル180
8(図18D)を有するが、当業者であれば周知のよう
に、他のスペクトルも使用できる。またf3は、ほぼf1
であることが好ましい。
【0330】ステップ1804では、混合器1814が
冗長スペクトル1712a〜cとローカル発振信号18
06を混合し、その結果、それぞれ中間周波数(f1
2)−f3、f1−f3、および(f1+f2)−f3に配
置された冗長スペクトル1810a〜c(図18E)が
発生する。冗長スペクトル1810a〜cは、周波数軸
でブレーク1709の相対的位置によって表される、実
質上低い周波数位置に存在することを除いて、スペクト
ル1712a〜cとほぼ同じ情報を含む。妨害信号スペ
クトル1711も、スペクトル1712bの帯域幅内に
位置するため、より低い周波数に変換され、その結果妨
害信号スペクトル1811が発生する。
【0331】混合器1814は、ダイオードまたはトラ
ンジスタを含むがこれに限定されない、少なくとも1つ
の非線形回路要素を含む。混合器1814は、単一ダイ
オード構成、単一平衡混合器、二重平衡混合器などを含
むがこれらに限定されない、複数の異なるタイプの回路
実施態様で実施することができる。これら混合器回路の
実施態様は、当業者であれば本明細書に記載の考察に基
づいて周知であり、本発明の範囲および趣旨に含まれ
る。
【0332】ステップ1706では、スペクトル分離モ
ジュール1726が冗長スペクトル1810a〜cを、
互いにチャネル1812a〜cに分離する(図18F〜
18Hに図示)。したがって、チャネル1812aは冗
長スペクトル1810aを含み、チャネル1812bは
冗長スペクトル1810bおよび妨害信号スペクトル1
811を含み、チャネル1812cは冗長スペクトル1
810cを含む。各チャネル1812a〜cは、変調ベ
ースバンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位
相、および周波数情報を搬送するが、これは冗長スペク
トル1714a〜cがこのような情報を搬送するためで
ある。ただし、チャネル1712bは、妨害信号スペク
トル1711の相対信号強度に応じて、チャネル171
2bが変調ベースバンド信号308を再構築するのに使
用されるのを妨げるような、妨害信号スペクトル171
1も搬送する。
【0333】(6.2.1.2 ユニバーサル周波数ダウンコン
バートモジュールを使用したダウンコンバート) 以下の考察では、ユニバーサル周波数ダウンコンバート
モジュールを使用した、冗長スペクトルのダウンコンバ
ートについて述べる。当業者であれば理解されるよう
に、冗長スペクトルは電磁信号(EM信号)を表す。エ
イリアシング率でEM信号をエイリアシングすることに
よるダウンコンバートについては、さらに以下のセクシ
ョンで述べる。以下のセクションでは、より低い周波数
に存在するダウンコンバート済み信号(たとえば冗長ス
ペクトル1714a〜c)を作成するために、入力信号
(たとえば冗長スペクトル1712a〜c)をダウンコ
ンバートするステップについて述べる。
【0334】図19Aは、EM入力信号1904をダウ
ンコンバートするユニバーサル周波数変換(UFT)モ
ジュール1902を使用してダウンコンバートするため
の、エイリアシングモジュール1900を示す。具体的
な実施形態では、エイリアシングモジュール1900
は、スイッチ1908およびキャパシタ1910を含
む。回路構成要素の電子的配列はフレキシブルである。
すなわち、一実施態様では、スイッチ1908が入力信
号1904と直列であり、キャパシタ1910が接地に
短絡される(ただし、差動モードなどの構成では接地以
外でもかまわない)。第2の実施態様では(図19A−
1を参照)、キャパシタ1910が入力信号1904と
直列であり、スイッチ1908が接地に短絡される(た
だし、差動モードなどの構成では接地以外でもかまわな
い)。UFTモジュール1902を備えたエイリアシン
グモジュール1900は、EM入力信号1904の周波
数よりもかなり低い周波数のエイリアシングを使用し
て、広範で多様な電磁信号をダウンコンバートするよう
に簡単に調整することができる。
【0335】一実施態様では、エイリアシングモジュー
ル1900が入力信号1904を中間周波数(IF)信
号にダウンコンバートする。別の実施態様では、エイリ
アシングモジュール1900が入力信号1904を復調
されたベースバンド信号にダウンコンバートする。さら
に別の実施態様では、入力信号1904が周波数変調さ
れた(FM)信号であり、エイリアシングモジュール1
900がこれを、位相変調された(PM)信号や振幅変
調された(AM)信号などの非FM信号にダウンコンバ
ートする。上記の各実施態様について、以下に記載す
る。
【0336】一実施形態では、制御信号1906が、入
力信号1904の周波数の2倍に等しいかまたはそれよ
りも小さいエイリアシング率で繰り返す、一列のパルス
を含む。この実施形態では、制御信号1906が入力信
号1904の周波数に対してナイキストレートよりも低
いため、これがエイリアシング信号と呼ばれる。制御信
号1906の周波数は、入力信号1904よりもかなり
低いことが好ましい。
【0337】図19Dのパルス列1918は、スイッチ
1908が制御信号1906を使用して入力信号190
4をエイリアシングするように制御し、ダウンコンバー
トされた出力信号1912を生成する。より具体的に言
えば、一実施形態において、スイッチ1908は、図1
9Dの各パルス1920の第1の縁部で閉じ、各パルス
の第2の縁部で開く。スイッチ1908が閉じると、入
力信号1904はキャパシタ1910に結合され、電荷
が入力信号からキャパシタ1910に転送される。連続
するパルス中に格納された電荷は、ダウンコンバート済
み出力信号1912を整形する。
【0338】例示的波形を図19B〜19Fに示す。
【0339】図19Bは、入力信号1904の一例であ
る、アナログ振幅変調された(AM)搬送波信号191
4を示す。例示的目的のために、図19C中では、アナ
ログAM搬送波信号部分1916が、拡張された時間ス
ケールでのアナログAM搬送波信号1914の一部分を
示す。このアナログAM搬送波信号部分1916は、時
間t0から時間t1までのアナログAM搬送波信号191
4を示す。
【0340】図19Dは、制御信号1906の一例であ
る、例示的エイリアシング信号1918を示す。エイリ
アシング信号1918は、アナログAM搬送波部分19
16とほぼ同じ時間スケールである。図19Dに示され
た例では、エイリアシング信号1918に、ゼロに向か
う無視できるほど小さなアパーチャを有する一列のパル
ス1920が含まれる(本発明は、以下に論じるよう
に、この実施形態に限定されるものではない)。当業者
であれば理解するであろうが、このパルスアパーチャは
パルス幅とも呼ばれる。パルス1920は、エイリアシ
ング率、またはエイリアシング信号1918のパルス繰
返し率で繰り返す。エイリアシング率は、以下の考察で
示すように決定される。
【0341】前述のように、パルス1920の列(すな
わち制御信号1906)が、エイリアシング信号191
8のエイリアシング率で、アナログAM搬送波信号19
16(すなわち入力信号1904)をエイリアシングす
るように、スイッチ1908を制御する。具体的に言え
ば、この実施形態では、スイッチ1908が各パルスの
第1の縁部で閉じ、各パルスの第2の縁部で開く。スイ
ッチ1908が閉じると、入力信号1904はキャパシ
タ1910に結合され、電荷が入力信号1904からキ
ャパシタ1910に転送される。パルス中に転送された
電荷は、ここではアンダーサンプル(under-sample)と
呼ばれる。例示的アンダーサンプル1922は、アナロ
グAM搬送波信号部分1916(図19C)およびパル
ス列1920(図19D)に対応する、被ダウンコンバ
ート信号部分1924(図19E)を整形する。AM搬
送波信号1914の連続するアンダーサンプル中に蓄積
された電荷は、被ダウンコンバート出力信号1912
(図19A)の一例である、被ダウンコンバート信号1
924(図19F)を整形する。図19Fでは、復調さ
れたベースバンド信号1926が、圧縮された時間スケ
ール上でフィルタリングされた後の復調されたベースバ
ンド信号1924を表す。図に示すように、被ダウンコ
ンバート信号1926は、AM搬送波信号1914とほ
ぼ同じ「振幅エンベロープ」を有するが、特性周波数は
低い。したがって、図19B〜19Fは、AM搬送波信
号1914のダウンコンバートを示す。
【0342】図19B〜19Fに示される波形について
は、本明細書では例示目的のためだけに論じられてお
り、限定するものではない。
【0343】制御信号1906のエイリアシング率は、
入力信号1904がIF信号にダウンコンバートされた
か、復調されたベースバンド信号にダウンコンバートさ
れたか、あるいはFM信号からPM信号またはAM信号
にダウンコンバートされたかを判定する。一般的な、入
力信号1904と、制御信号1906のエイリアシング
率と、被ダウンコンバート出力信号1912との間の関
係を以下に示す。 (入力信号1904の周波数)=n・(制御信号190
6の周波数)±(被ダウンコンバート出力信号191
2) 本明細書に含まれる例の場合、「+」条件についてのみ
考察される。値nは、入力信号1904の高調波または
低調波を表す(たとえばn=0.5、1、2、3、・・
・)。
【0344】制御信号1906のエイリアシング率が入
力信号1904の周波数からオフセットされるか、また
はその高調波または低調波からオフセットされると、入
力信号1904は、IF信号へダウンコンバートされ
る。これは、入力信号1904の後続サイクルの異なる
位相に、アンダーサンプリングパルスが発生するためで
ある。その結果、アンダーサンプルが低い周波数の発振
パターンを整形する。入力信号1904が、振幅、周波
数、位相など、あるいはそれらの任意の組み合わせなど
の、より低い周波数の変化を含む場合、関連するアンダ
ーサンプル中に格納された電荷がそのより低い周波数変
化を反映し、その結果、被ダウンコンバートIF信号に
も同様の変化が生じる。たとえば、901MHZの入力
信号を1MHZのIF信号にダウンコンバートするため
には、制御信号1906の周波数は以下のように算出さ
れる。 (Freqinput−FreqIF)/n=Freqcontrol (901MHZ−1MHZ)/n=900/n n=0.5、1、2、3、4、などの場合、制御信号1
906の周波数は、ほぼ1.8GHz、900MHZ、
450MHZ、300MHZ、225MHZなどに等し
くなる。
【0345】あるいは、制御信号1906のエイリアシ
ング率が入力信号1904の周波数にほぼ等しい場合、
あるいはその高調波または低調波にほぼ等しい場合、入
力信号1904は、復調されたベースバンド信号に直接
ダウンコンバートされる。これは、変調せずに、入力信
号1904の後続サイクルの同じ地点で、アンダーサン
プリングパルスが発生するためである。その結果、アン
ダーサンプルが一定の出力ベースバンド信号を整形す
る。入力信号1904が、振幅、周波数、位相など、あ
るいはそれらの任意の組み合わせなどの、より低い周波
数の変化を含む場合、関連するアンダーサンプル中に格
納された電荷がそのより低い周波数変化を反映し、その
結果、復調されたベースバンド信号にも同様の変化が生
じる。たとえば、900MHZの入力信号を復調された
ベースバンド信号(すなわちゼロIF)に直接ダウンコ
ンバートするためには、制御信号1906の周波数は以
下のように算出される。 (Freqinput−FreqIF)/n=Freqcontrol (900MHZ−0MHZ)/n=900MHZ/n n=0.5、1、2、3、4、などの場合、制御信号1
906の周波数は、ほぼ1.8GHz、900MHZ、
450MHZ、300MHZ、225MHZなどに等し
くなる。
【0346】あるいは、入力FM信号を非FM信号にダ
ウンコンバートするためには、FM帯域幅内の周波数が
帯域幅(すなわちゼロIF)にダウンコンバートされな
ければならない。一例として、周波数シフトキーイング
(FSK)信号(FMのサブセット)を位相シフトキー
イング(PSK)信号(PMのサブセット)にダウンコ
ンバートするためには、FSK信号の低い方の周波数F
1と高い方の周波数F2との間の中間点(すなわち[(F
1+F2)÷2])が、ゼロIFにダウンコンバートされ
る。たとえば、899MHZに等しいF1および901
MHZに等しいF2を有するFSK信号をPSK信号に
ダウンコンバートするためには、制御信号1906のエ
イリアシング率は、以下のように算出される。
【0347】 入力の周波数=(F1+F2)÷2 =(899MHZ+901MHZ)÷2 =900MHZ 被ダウンコンバート信号の周波数=0(すなわちベースバンド) (Freqinput−FreqIF)/n=Freqcontrol (900MHZ−0MHZ)/n=900MHZ/n n=0.5、1、2、3、などの場合、制御信号190
6の周波数は、ほぼ1.8GHz、900MHZ、45
0MHZ、300MHZ、225MHZなどに等しくな
る。被ダウンコンバートPSK信号の周波数は、低い方
の周波数F1と高い方の周波数F2との間の差の2分の1
にほぼ等しい。
【0348】他の例として、FSK信号を振幅シフトキ
ーイング(ASK)信号(AMのサブセット)にダウン
コンバートするためには、FSK信号の低い方の周波数
1または高い方の周波数F2のいずれかが、ゼロIFに
ダウンコンバートされる。たとえば、900MHZに等
しいF1および901MHZに等しいF2を有するFSK
信号をASK信号にダウンコンバートするためには、制
御信号1906のエイリアシング率は、ほぼ以下に等し
くなければならない。 (900MHZ−0MHZ)/n=900MHZ/n、
または(901MHZ−0MHZ)/n=901MHZ
/n 前者の900MHZ/nの場合、およびn=0.5、
1、2、3、4、などの場合、制御信号1906の周波
数は、ほぼ1.8GHz、900MHZ、450MH
Z、300MHZ、225MHZなどに等しくなる。後
者の901MHZ/nの場合、およびn=0.5、1、
2、3、4、などの場合、制御信号1906の周波数
は、ほぼ1.802GHz、901MHZ、450.5
MHZ、300.333MHZ、225.25MHZな
どに等しくなる。被ダウンコンバートAM信号の周波数
は、低い方の周波数F1と高い方の周波数F2との間の差
にほぼ等しい(すなわち1MHZ)。
【0349】一実施形態では、制御信号1906のパル
スは、ゼロに向かう無視できるほど小さなアパーチャを
有する。これによって、UFTモジュール1902が高
入力インピーダンスデバイスになる。この構成は、入力
信号の妨害が最小であることが望ましい状況に対して有
用である。
【0350】他の実施形態では、制御信号1906のパ
ルスがゼロから離れていく無視できない大きさのアパー
チャを有する。これによって、UFTモジュール190
2が低入力インピーダンスデバイスになる。その結果、
UFTモジュール1902の低入力インピーダンスを、
入力信号1904のソースインピーダンスとほぼ一致さ
せることができる。さらに、入力信号1904から被ダ
ウンコンバート出力信号1912へのエネルギー転送
を、さらにはUFTモジュール1902の効率および信
号対雑音(s/n)比を改善させる。
【0351】制御信号1906のパルスが無視できない
大きさのアパーチャを有する場合、エイリアシングモジ
ュール1900は、同義でエネルギー転送モジュールま
たはゲート転送モジュールと呼ばれ、制御信号1906
は、エネルギー転送信号と呼ばれる。制御信号1906
を生成および最適化するための例示的なシステムおよび
方法、ならびにその他の形でエネルギー転送モジュール
内のエネルギー転送および/または信号対雑音比を改善
するための例示的なシステムおよび方法について、以下
に記載する。
【0352】(A.任意選択のエネルギー転送信号モジ
ュール) 図29は、エネルギー転送信号2905の生成を含むが
これに限定されない、様々な機能または機能の組み合わ
せのうちいずれでも実行可能な、任意選択のエネルギー
転送信号モジュール2902を含むエネルギー転送シス
テム2901を示す。
【0353】一実施形態では、任意選択のエネルギー転
送信号モジュール2902がアパーチャジェネレータを
含み、この一例が図28中にアパーチャジェネレータ
2820として示される。このアパーチャジェネレータ
2820は、入力信号2824から無視できない大きさ
のアパーチャパルス2826を生成する。入力信号28
24は、正弦波、方形波、のこぎり波などを含むがこれ
らに限定されない、いかなるタイプの周期的信号でもよ
い。入力信号2824を生成するためのシステムについ
て、以下に記載する。
【0354】パルス2826の幅またはアパーチャは、
アパーチャジェネレータ2820のブランチ2822を
介した遅延によって決定される。一般に、所望のパルス
幅が増加するにつれて、アパーチャジェネレータ282
0の要件に合致しやすくなる。言い換えれば、所与のE
M入力周波数に対して無視できない大きさのアパーチャ
パルスを生成するためには、例示的なアパーチャジェネ
レータ2820内で利用される構成要素が、同じEM入
力周波数を有するアンダーサンプリングシステムの作動
で必要な構成要素と、同じように速い反応時間である必
要はない。
【0355】アパーチャジェネレータ2820内に表示
された例示的な論理および実施態様は、例示目的でのみ
示されたものであって、限定するものではない。実際に
採用される論理は、多くの形式を取ることができる。例
示的アパーチャジェネレータ2820には、本明細書に
示された他の例と極性を一貫させるために示された、任
意選択のインバータ2828が含まれる。
【0356】アパーチャジェネレータ2820の例示的
な一実施態様を、図28に示す。アパーチャ生成論理
回路の追加の例は、図28および28に示される。
図28は、入力信号2824の立ち上がり端でパルス
2826を生成する、立ち上がり端パルスジェネレータ
8240を示す。図28は、入力信号2824の立ち
下がり端でパルス2826を生成する、立ち下がり端パ
ルスジェネレータ2850を示す。
【0357】一実施形態では、図29に示すように、入
力信号2824がエネルギー転送信号モジュール290
2の外部で生成される。別法としては、入力信号282
4が、エネルギー転送信号モジュール2902によって
内部で生成される。入力信号2824は、図28中に
発振器2830で示すように、発振器によって生成する
ことができる。発振器2830は、エネルギー転送信号
モジュール2902の内部にあっても、エネルギー転送
信号モジュール2902の外部にあってもよい。発振器
2830は、エネルギー転送システム2901の外部に
置くことができる。発振器2830の出力は、どのよう
な周期的波形であってもよい。
【0358】エネルギー転送システム2901によって
実施されるダウンコンバートのタイプは、パルス282
6の周波数によって決定される、エネルギー転送信号2
905のエイリアシング率によって異なる。パルス28
26の周波数は、入力信号2824の周波数によって決
定される。たとえば、入力信号2824の周波数がEM
信号2703の高調波または低調波とほぼ同じである場
合、EM信号2703はベースバンドへ直接ダウンコン
バートされるか(たとえば、EM信号がAM信号または
PM信号である場合)、またはFM信号から非FM信号
に変換される。入力信号2824の周波数が差分周波数
の高調波または低調波にほぼ等しい場合、EM信号27
03は中間信号へダウンコンバートされる。
【0359】任意選択のエネルギー転送信号モジュール
2902は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウ
ェア、あるいはそれらの任意の組み合わせ内で実施する
ことができる。
【0360】(B.被ダウンコンバート信号の平滑化) 図19Aを再度参照すると、被ダウンコンバート出力信
号1912は、所望どおりにフィルタリングによって平
滑化することができる。
【0361】(C.インピーダンス整合) エネルギー転送モジュール1900は、通常、当該周波
数(たとえばEM入力および中間/ベースバンド周波
数)での、(1)スイッチモジュール(すなわちUFT
1902)のデューティサイクル、および(2)蓄積モ
ジュール(たとえばキャパシタ1910)のインピーダ
ンスによって規定される、入力および出力のインピーダ
ンスを有する。
【0362】好ましい実施形態のように、ダウンコンバ
ートされるEM信号周期の約1/2のアパーチャ幅から
始まり、このアパーチャ幅(たとえば「閉じる時間」)
を減らすことができる。アパーチャ幅が減少するにつれ
て、エネルギー転送モジュールの入力時および出力時の
特性インピーダンスは増加する。あるいは、アパーチャ
幅がダウンコンバートされるEM信号の周期の1/2か
ら増加するにつれて、エネルギー転送モジュールのイン
ピーダンスは減少する。
【0363】エネルギー転送モジュールの特性入力イン
ピーダンスを決定するステップの1つは、その値を測定
することである。一実施形態では、エネルギー転送モジ
ュールの特性入力インピーダンスが300オームであ
る。インピーダンス整合回路を利用して、たとえば50
オームのソースインピーダンスを有する入力EM信号
を、エネルギー転送モジュールのインピーダンスがたと
えば300オームのものに効率よく結合することができ
る。これらのインピーダンスを整合させることは、必要
なインピーダンスを直接与えるか、または以下に記載す
るようにインピーダンス整合回路を使用する方式を含
む、様々な方式で達成することができる。
【0364】RF信号を入力として使用する特有の実施
形態である図30を参照し、インピーダンス3012は
相対的に低い約50オームのインピーダンスであり、た
とえば入力インピーダンス3016が約300オームで
あると仮定した場合、入力インピーダンス整合モジュー
ル3006用の初期構成には、図32に示すように構成
されたインダクタ3206およびキャパシタ3208を
含むことができる。インダクタ3206およびキャパシ
タ3208の構成は、低いインピーダンスから高いイン
ピーダンスへ向かう場合に可能な構成である。インダク
タ3206およびキャパシタ3208はL整合、すなわ
ち当業者であれば周知の計算値を構成する。
【0365】出力特性インピーダンスは、所望の出力周
波数を考慮するためにインピーダンス整合することがで
きる。エネルギー転送モジュールの特性出力インピーダ
ンスを決定するステップの1つが、その値を測定するこ
とである。蓄積モジュールは、入力EM周波数で非常に
低いインピーダンスの平衡を保ちながら、所望の出力周
波数で、かけられることを意図する負荷よりも大きいか
または等しいことが好ましいインピーダンスを有してい
なければならない(たとえば、一実施形態では、所望の
1MHz出力周波数での蓄積モジュールインピーダンス
は2Kオームであり、かけられる所望の負荷は50オー
ムである)。インピーダンス整合の追加の利点は、同じ
構成要素を使用して、望ましくない信号のフィルタリン
グも達成できることである。
【0366】一実施形態では、エネルギー転送モジュー
ルの特性出力インピーダンスが2Kオームである。イン
ピーダンス整合回路を利用して、たとえば2Kオームの
出力インピーダンスを有する被ダウンコンバート信号
を、たとえば50オームの負荷に効率よく結合すること
ができる。これらのインピーダンスを整合させること
は、必要な負荷インピーダンスを直接与えるか、または
以下に記載するようなインピーダンス整合回路を使用す
る方式を含む、様々な方式で達成することができる。
【0367】高インピーダンスから低インピーダンスへ
の整合を行う場合、キャパシタ3214およびインダク
タ3216を図32のように構成することができる。キ
ャパシタ3214およびインダクタ3216はL整合、
すなわち当業者であれば周知の構成要素値の計算を構成
する。
【0368】入力インピーダンス整合モジュール300
6および出力インピーダンス整合モジュール3008の
構成は、本発明に従った、インピーダンス整合のための
初期開始点とみなされる。いくつかの状況では、さらに
最適化を行わなくとも、初期設計が好適な場合もある。
他の状況では、他の様々な設計基準および考慮すべき点
に従って、初期設計を最適化することができる。
【0369】構造および/または構成要素の他の任意選
択の最適化が利用される場合、それ自体の元の基準と共
に、エネルギー転送モジュールの特性インピーダンスに
与える影響を、整合の際に考慮しなければならない。
【0370】(D.タンクおよび共振構造) 共振タンクおよび他の共振構造を使用して、本発明のエ
ネルギー転送特性をさらに最適化することができる。た
とえば、共振構造、入力周波数についての共振を、スイ
ッチが開いている間、他方アーキテクチャがその最大限
可能な効率を限定されると推定されるであろう期間に、
入力信号からのエネルギーを蓄積するために使用するこ
とができる。共振タンクおよび他の共振構造は、表面弾
性波(SAW)フィルタ、誘電共振器、ダイプレクサ、
キャパシタ、インダクタなどを含むことができるが、こ
れらに限定されない。
【0371】一実施形態例を、図42Aに示す。2つの
追加の実施形態は図37および図45に示す。代替の実
施態様は、当業者であれば本明細書に含まれる教示に基
づいて明らかになろう。代替の実施態様は、本発明の範
囲および趣旨に含まれる。これらの実施態様は、直列お
よび並列(タンク)の共振回路の特性を利用する。
【0372】図42Aは、異なる実施態様中の並列タン
ク回路を示す。第1の並列共振またはタンク回路は、キ
ャパシタ4238およびインダクタ4220(タンク
1)からなる。第2のタンク回路は、キャパシタ423
4およびインダクタ4236(タンク2)からなる。
【0373】当業者であれば明らかなように、並列タン
ク回路は以下のことを実行する。 共振より下の周波数に低インピーダンスを与える。 共振より上の周波数に低インピーダンスを与える。 共振位置または共振付近の周波数に高インピーダンスを
与える。
【0374】図42Aに示された例では、第1および第
2のタンク回路が約920Mhzで共振する。これらの
回路のインピーダンスは、共振位置および共振付近で比
較的高くなる。したがって、図42Aに示された回路構
成では、どちらのタンク回路も950Mhzの入力周波
数に対して比較的高いインピーダンスを表すが、同時
に、50Mhzの所望の出力範囲内にある周波数に対し
て比較的低いインピーダンスを表す。
【0375】エネルギー転送信号4242は、スイッチ
4214を制御する。エネルギー転送信号4242がス
イッチ4214の開閉を制御すると、高周波信号構成要
素はタンク1またはタンク2を通過できない。ただし、
システムによって生成された、より低い信号構成要素
(この実施形態では50Mhz)は、わずかな減衰を伴
いながらタンク1およびタンク2を通過することができ
る。タンク1およびタンク2の効果は、同じノードから
入力信号および出力信号をさらに分離し、それによって
より安定した入力および出力インピーダンスを作り出す
ことである。キャパシタ4218および4240は、エ
ネルギー転送パルス間の50Mhz出力信号エネルギー
を蓄積するように作用する。
【0376】図のように、インダクタ4210と蓄積キ
ャパシタ4212を直列に配置することによって、エネ
ルギー転送がより一層最適化される。図示された例で
は、この回路配列の直列の共振周波数は約1GHzであ
る。この回路は、システムのエネルギー転送特性を向上
させる。インダクタ4210のインピーダンスと蓄積キ
ャパシタ4212のインピーダンスとの比は比較的小さ
く、使用可能なエネルギーの大部分が動作時に蓄積キャ
パシタ4212に転送されることが好ましい。例示的な
出力信号AおよびBが、それぞれ42Bおよび42Cに
示される。
【0377】図42Aでは、回路構成要素4204およ
び4206が入力インピーダンス整合を行う。回路構成
要素4232および4230は、50オーム抵抗器42
28で出力インピーダンス整合を行う。回路構成要素4
222および4224は、50オーム抵抗器4226で
第2の出力インピーダンス整合を行う。キャパシタ42
08および4212は、この実施形態の蓄積キャパシタ
として作用する。電源4246および抵抗器4202
は、50オームの出力インピーダンスを備えた950M
hz信号を生成し、これが回路への入力として使用され
る。回路要素4216は、エネルギー転送信号4242
を生成するのに使用される150Mhz発振器およびパ
ルスジェネレータを含む。
【0378】図37は、シングルエンドツーシングルエ
ンド(single-ended to single-ended)システム371
2内の短絡タンク回路3710を示す。同様に、図45
は、システム4512内の短絡タンク回路4510を示
す。タンク回路3710および4510は、過渡応答を
改善する駆動ソースインピーダンスを低くする。タンク
回路3710および4510は、入力信号からのエネル
ギーを蓄積し、低い駆動ソースインピーダンスを提供し
て、そのエネルギーを、閉じたスイッチのアパーチャを
通して転送する。スイッチアパーチャの過渡性とは、入
力周波数を含めることに加えて、入力周波数より上の周
波数の大きい要素を備えた応答を有する(すなわち、入
力周波数よりも高い周波数は、アパーチャ内を効率よく
通過することができる)とみなすことができる。共振回
路または構造、たとえば共振タンク3710または45
10は、スイッチの過渡周波数応答を通じてエネルギー
を転送できることによって、これを利用することができ
る(すなわち、共振タンク内のキャパシタは、アパーチ
ャの過渡期中に低い駆動ソースインピーダンスとして現
れる)。
【0379】前述のタンクおよび共振構造の例は、例示
目的のために述べたものであって、限定するものではな
い。代替の構成も利用できる。考察した様々な共振タン
クおよび構造は、現在明らかにされているように、組み
合わせたり独立して利用したりすることができる。
【0380】(E.電荷および電力転送の概念) 次に、電荷転送の概念について、図53A〜Fを参照し
ながら説明する。図53Aは、スイッチSおよびキャパ
シタンスCを有するキャパシタ5306を含む、回路5
302を示す。スイッチSは、アパーチャTを有するパ
ルス5310を含む、制御信号5308によって制御さ
れる。
【0381】図53Bでは、数式10は、キャパシタ5
306などのキャパシタンスCを有するキャパシタ上の
電荷qが、キャパシタの両端間の電圧Vに比例すること
を示し、この式では、 q=クーロン単位の電荷 C=ファラド単位のキャパシタンス V=ボルト単位の電圧 A=入力信号の振幅 である。
【0382】電圧Vが数式11で表される場合、数式1
0は数式12として書き換えることができる。時間tに
渡る電荷Δqの変化は、数式13でΔq(t)として示
され、これは数式14として書き換えることができる。
数式15の和対積の三角恒等式を使用すると、数式14
を数式16として書き換えることができ、さらにこれを
数式17として書き換えることができる。
【0383】数式11中にある用語sinは、アパーチ
ャTのみの関数であることに留意されたい。したがって
Δq(t)は、Tがπの奇数倍(すなわちπ、3π、5
π、...)に等しい場合に、最大になる。そこで、キ
ャパシタ5306は、アパーチャTが値πを有するか、
または180度の入力正弦波を表す時間間隔を有する場
合、電荷が最大に変化する。これとは逆に、Tが2π、
4π、6π、...の場合、最小の電荷が転送される。
【0384】数式18、19、および20は、数式10
を積分することでq(t)を解き、図53Cのグラフに
示されるように、時間に対するキャパシタ5306上の
電荷を、入力正弦波sin(t)と同じ軸上に表すこと
ができる。アパーチャTの値が減少するかまたはインパ
ルスに向かうにつれて、キャパシタCまたはq(t)上
の電荷とsin(t)との間の位相はゼロに向かう。こ
れは図53Dのグラフに示されており、このグラフは最
大のインパルス電荷転送が、入力電圧の最大値付近で発
生することを示す。このグラフが示すように、Tの値が
減少するにつれて、かなり少ない電荷が転送される。
【0385】電力/電荷の関係は、図53Eの数式21
〜26に示されており、ここで電力は電荷に比例し、転
送される電荷は挿入損に反比例することがわかる。
【0386】挿入損の概念は、図53Fに示される。一
般に、損失のある受動装置の雑音指数は、装置の挿入損
と数の上で等しい。あるいは、任意の装置に関する雑音
指数が、その挿入損よりも少なくなることはない。挿入
損は、数式27または28で表すことができる。上記の
考察から、アパーチャTが増加するにつれて、より多く
の電荷が入力からキャパシタ5306に転送され、その
結果、入力から出力へ転送される電力が増加することが
認められる。転送される電力中に相対的な変調された振
幅および位相情報が保持されるため、出力時点で入力電
圧を正確に再生する必要のないことが認められた。
【0387】(F.無視できないアパーチャの幅/持続
時間の最適化および調整) ((i)入力インピーダンスおよび出力インピーダンス
の変化) 本発明の一実施形態では、エネルギー転送信号(すなわ
ち図19A中の制御信号1906)を使用して、EM信
号1904によって示される入力インピーダンスを変化
させ、負荷をかける出力インピーダンスを変化させる。
この実施形態の一例について、図33A中に示されるゲ
ート転送モジュール3303を使用して、以下に記載す
る。以下に記載される方法は、ゲート転送モジュール3
303に限定されるものではない。
【0388】図33Aでは、スイッチ3306が閉じて
いる場合、回路3302に入るインピーダンスは、実質
上、蓄積モジュールのインピーダンスであり、ここでは
蓄積キャパシタンス3308として示され、負荷331
2のインピーダンスとは並列である。スイッチ3306
が開いている場合、ポイント3314のインピーダンス
は無限に近づく。これは、スイッチ3306が開いてい
る時間とスイッチ3306が閉じている時間との比率を
変えることによって、ポイント3314での平均インピ
ーダンスを、負荷3312と並列に示される蓄積モジュ
ールのインピーダンスから、スイッチ3306が開いて
いる場合に得られる最高のインピーダンスに変えられる
ためである。このスイッチ3306は、エネルギー転送
信号3310によって制御される。したがって、ポイン
ト3314のインピーダンスは、エイリアシング率に関
連してエネルギー転送信号のアパーチャ幅を制御するこ
とによって変えられる。
【0389】次に、図33Aのエネルギー転送信号33
10を変える方法の一例を、図31Aを参照しながら述
べるが、ここで回路3102は、入力発振信号3106
を受け取り、逓倍器出力信号3104として示されるパ
ルス列を出力する。この回路3102を使用して、エネ
ルギー転送信号3310を生成することができる。例示
的波形3104を、図31Cに示す。
【0390】インバータ3108によって伝搬される信
号の遅延を変えることにより、逓倍器出力信号3104
内のパルス幅を変えられることがわかる。インバータ3
108によって伝搬される信号の遅延が増加すると、パ
ルス幅が増加する。インバータ3108によって伝搬さ
れる信号は、インバータ3108の出力内にR/C低域
ろ波網を導入することによって遅延可能である。インバ
ータ3108によって伝搬される信号の遅延を変える他
の手段は、当業者であれば周知であろう。
【0391】((ii)実時間アパーチャ制御) 一実施形態において、アパーチャの幅/持続時間は実時
間で調整される。たとえば、図46B〜Fのタイミング
図を参照すると、クロック信号4614(図46B)を
利用して、エネルギー転送信号4616(図46F)が
生成され、これが可変アパーチャ4620を有するエネ
ルギー転送パルス4618を含む。一実施形態では、反
転クロック信号4622(図46D)が示すように、ク
ロック信号4614が反転される。クロック信号461
4も、遅延クロック信号4624(図46E)が示すよ
うに遅延される。次いで、反転クロック信号4614お
よび遅延クロック信号4624が論理積され、エネルギ
ー転送信号4616を生成するが、これは、遅延クロッ
ク信号4624および反転クロック信号4622が共に
アクティブな場合に、アクティブなエネルギー転送パル
ス4618である。遅延クロック信号4624に伝えら
れる遅延量が、アパーチャ4620の幅または持続時間
を実質的に決定する。遅延を実時間で変化させることに
よって、アパーチャが実時間で調整される。
【0392】代替の実施態様では、反転クロック信号4
622が元のクロック信号4614に比例して遅延さ
れ、次いで元のクロック信号4614と論理積される。
あるいは、元のクロック信号4614が遅延された後に
反転され、その結果と元のクロック信号4614が論理
積される。
【0393】図46Aは、アパーチャを実時間で調整す
る際に利用できる、実時間アパーチャ制御システム46
02の例を示す。実時間アパーチャ制御システム460
2の例にはRC回路4604が含まれ、これには電圧可
変キャパシタ4612および抵抗器4626が含まれ
る。実時間アパーチャ制御システム4602には、イン
バータ4606およびANDゲート4608も含まれ
る。ANDゲート4608には、任意選択で、ANDゲ
ート4608を使用可能/使用不能にするための使用可
能化入力4610が含まれる。RC回路4604。実時
間アパーチャ制御システム4602には、任意選択で増
幅器4628が含まれる。
【0394】実時間アパーチャ制御回路の動作について
は、図46B〜Fのタイミング図を参照しながら説明す
る。実時間制御システム4602が入力クロック信号4
614を受け取り、これがインバータ4606およびR
C回路4604の両方に送られる。インバータ4606
は反転クロック信号4622を出力し、これをANDゲ
ート4608に提示する。RC回路4604はクロック
信号4614を遅延させ、遅延クロック信号4624を
出力する。この遅延は、主に電圧可変キャパシタ461
2のキャパシタンスによって決められる。一般に、キャ
パシタンスが減少すると、遅延も減少する。
【0395】遅延クロック信号4624は、ANDゲー
ト4608に提示される前に、任意選択の増幅器462
8によって任意選択で増幅される。たとえば、RC回路
4604のRC定数によって信号がANDゲート460
8のしきい値より低く減衰する場合は、増幅が所望され
る。
【0396】ANDゲート4608は、遅延クロック信
号4624と、反転クロック信号4622と、任意選択
の使用可能化信号4610とを論理積して、エネルギー
転送信号4616を生成する。アパーチャ4620は、
電圧可変キャパシタ4612への電圧を変えることによ
って、実時間で調整される。
【0397】一実施形態では、アパーチャ4620が電
力転送を最適化するように制御される。たとえば、一実
施形態では、アパーチャ4620が電力転送を最大にす
るように制御される。あるいは、アパーチャ4620が
可変ゲイン制御(たとえば自動ゲイン制御−AGC)の
ために制御される。この実施形態では、アパーチャ46
20を減少させることによって電力転送が減少される。
【0398】この開示から簡単にわかるように、提示さ
れた多くのアパーチャ回路およびその他の回路を、図2
A〜Dに示された回路のように修正することができ
る。アパーチャの修正または選択は、回路内の固定値を
維持するために設計レベルで実行可能であり、または代
替の実施形態では、たとえば900MHzおよび1.8
GHzにあるRF信号のような、明らかに異なる動作帯
域にあり効率が強化されたRF信号の受信など、様々な
設計目的を補償するまたは対象とするように、動的に調
整することができる。
【0399】(G.バイパス網の追加) 本発明の一実施形態では、エネルギー転送モジュールの
効率を改善するためにバイパス網が追加される。このよ
うなバイパス網は、合成アパーチャを広げる手段として
みなすことができる。バイパス網の構成要素は、バイパ
ス網がスイッチモジュールの過渡現象に対して大幅に低
いインピーダンス(すなわち、受け取ったEM信号より
も大きな周波数)を表し、入力EM信号に対して中程度
から高い(たとえばRF周波数で100オームよりも大
きい)インピーダンスを表すように選択される。
【0400】入力信号がスイッチモジュールの反対側に
接続される時間は、この回路網により生じる形状によっ
て長くなる。単純に認識するとキャパシタまたは直列の
共振インダクタ/キャパシタであってもよい。入力周波
数より上の直列共振である回路網は、典型的な実施態様
となろう。この形状は、入力信号の変換効率を改善する
が、その他の方法でエネルギー転送信号のみのアパーチ
ャとみなした場合に、最適となる周波数は比較的低くな
る。
【0401】たとえば、図43を参照すると、(キャパ
シタ4312として)このインスタンスに示されたバイ
パス網4302は、バイパススイッチモジュール430
4を示す。この実施形態では、たとえば、エネルギー転
送信号4306上の所与の入力周波数に対して、最適な
アパーチャ幅よりも小さい幅が選択された場合、このバ
イパス網はエネルギー転送モジュールの効率を改善す
る。バイパス網4302は、図43に示された構成とは
違ってもよい。このような代替構成を図39に示す。同
様に、図44は、キャパシタ4404を含む他のバイパ
ス回路網例4402を示す。
【0402】以下の考察は、バイパス網によって提供さ
れる最小化されたアパーチャの効果および利点を実証す
る。図47中の550psのアパーチャを備えた初期回
路に始まり、その出力は図51A中では、2.8mVp
pとなって50オームの負荷に印加される。このアパー
チャを図48中に示されるように、270psに変える
と、図51B中に示されるように、出力が2.5Vpp
に減少して50オームの負荷に印加される。この損失を
補償するためにバイパス網を加えることが可能であり、
図49中に特有の実施態様が与えられる。この追加の結
果、図52A中に示されるように、3.2Vppが50
オームの負荷に印加される。図49中のバイパス網を備
えた回路は、バイパス網および狭くなったアパーチャに
よって導かれたインピーダンス変化を補償するために、
周囲の回路にも調整された3つの値を有する。図50
は、回路には加えられたがバイパス網には加えられない
これらの変化それ自体が、バイパス網を備えた図49の
実施形態によって実証された効率の改善を引き起こさな
かったことを証明する。図52Bは、1.88Vppだ
けが50オームの負荷に印加可能な図50の回路を使用
した結果を示す。
【0403】(H.フィードバックを利用したエネルギ
ー転送信号の修正) 図29は、エネルギー転送モジュール2903の様々な
特性を制御して、被ダウンコンバート信号2907を修
正するために、被ダウンコンバート信号2907をフィ
ードバック2906として使用する、システム2901
の一実施形態を示す。
【0404】一般に、被ダウンコンバート信号2907
の振幅は、EM信号1304とエネルギー転送信号29
05との間の周波数差および位相差に応じて変化する。
一実施形態では、被ダウンコンバート信号2907をフ
ィードバック2906として使用し、EM信号2703
とエネルギー転送信号2905との間の周波数と位相の
関係を制御する。これは、図34A中の例示的論理を使
用して達成される。図34A中の例示的回路は、エネル
ギー転送信号モジュール2902に含めることができ
る。代替の実施態様は、本明細書に含まれる教示に基づ
いて、当業者であれば明らかになろう。代替の実施態様
は、本発明の範囲および趣旨に含まれる。この実施形態
では、一例としてステートマシン(state-machine)が
使用される。
【0405】図34Aの例では、ステートマシン340
4がアナログ/デジタル変換器、A/D3402を読取
り、デジタル/アナログ変換器、DAC3406を制御
する。一実施形態では、ステートマシン3404が、A
/D3402を読み取った結果を格納しリコールする、
前および現在の2つのメモリ位置を含む。一実施形態で
は、ステートマシン3404が少なくとも1つのメモリ
フラグを利用する。
【0406】DAC3406は、電圧制御発振器、VC
O3408への入力を制御する。VCO3408は、一
実施形態では、図28Jに示されるパルスジェネレータ
とほぼ同じである、パルスジェネレータ3410の周波
数入力を制御する。パルスジェネレータ3410は、エ
ネルギー転送信号2905を生成する。
【0407】一実施形態では、ステートマシン3404
は、図34B中のステートマシン流れ図3419に従っ
て動作する。この動作の結果は、エネルギー転送信号2
905とEM信号2703の間で周波数および位相の関
係を修正し、被ダウンコンバート信号2907の振幅を
最適なレベルで実質的に維持する。
【0408】被ダウンコンバート信号2907の振幅
は、エネルギー転送信号2905の振幅によって変化す
るようにすることができる。図27Aに示すように、ス
イッチモジュール2705がFETであり、ゲート27
04がエネルギー転送信号2711を受け取る一実施形
態では、エネルギー転送信号2711の振幅が、被ダウ
ンコンバート信号2907の振幅に影響を与える、FE
Tの「オン」抵抗を決定することができる。図34Cに
示すように、エネルギー転送信号モジュール2902
は、自動ゲイン制御機能を実行可能にするアナログ回路
にすることができる。代替の実施態様は、当業者であれ
ば、本明細書に含まれる教示に基づいて明らかになろ
う。代替の実施態様は、本発明の範囲および趣旨に含ま
れる。
【0409】(I.他の実施態様) 前述の実施態様は、例示目的で示したものである。これ
らの実施態様は、本発明を限定することを意図するもの
ではない。当業者であれば、本明細書に含まれる教示に
基づいて、本明細書に記載された実施態様とはわずかに
異なるかまたは大幅に異なる代替の実施態様が明らかに
なろう。このような代替の実施態様は、本発明の範囲お
よび趣旨に含まれる。
【0410】(J.例示的エネルギー転送ダウンコンバ
ータ) 例示的な実施態様を、例示目的で以下に記載する。本発
明は、これらの例に限定されるものではない。
【0411】図35は、101.1MHzクロックを使
用して915MHz信号を5MHz信号にダウンコンバ
ートするための、例示的回路を示す概略図である。
【0412】図36は、図35の回路に関するシミュレ
ーション波形の例を示す。波形3502は、スイッチを
閉じることで発生するひずみを示す、回路への入力であ
る。波形3504は、蓄積ユニットでのフィルタリング
されていない出力である。波形3506は、異なる時間
スケールでのダウンコンバータのインピーダンス整合出
力である。
【0413】図37は、101.1MHzクロックを使
用して、915MHz信号から5MHz信号へダウンコ
ンバートするための例示的回路を示す概略図である。こ
の回路は、変換効率を改善するための追加のタンク回路
を備える。
【0414】図38は、図37の回路に関するシミュレ
ーション波形の例を示す。波形3702は、スイッチを
閉じることで発生するひずみを示す、回路への入力であ
る。波形3704は、蓄積ユニットでのフィルタリング
されていない出力である。波形3706は、インピーダ
ンス整合回路後のダウンコンバータの出力である。
【0415】図39は、101.1MHzクロックを使
用して、915MHz信号から5MHz信号へダウンコ
ンバートするための例示的回路を示す概略図である。こ
の回路は、変換効率を改善するためのスイッチバイパス
回路を備える。
【0416】図40は、図39の回路に関するシミュレ
ーション波形の例を示す。波形3902は、スイッチを
閉じることで発生するひずみを示す、回路への入力であ
る。波形3904は、蓄積ユニットでのフィルタリング
されていない出力である。波形3906は、インピーダ
ンス整合回路後のダウンコンバータの出力である。
【0417】図41は、500Kボーのボーレートで、
913MHzと917MHzとの間で交互に変わるFS
Kソースに接続された、図35の例示回路を示す概略図
である。図54は、負荷インピーダンス整合回路の出力
での、元のFSK波形5202および被ダウンコンバー
ト波形5404を示す。
【0418】(6.2.1.3 他の実施形態) 前述のダウンコンバートの実施形態は、例示目的で示さ
れたものである。これらの実施形態は、本発明を限定す
ることを意図するものではない。当業者であれば、本明
細書に与えられた教示に基づいて、本明細書に記載され
た実施形態とはわずかに異なるかまたは大幅に異なる代
替の実施形態が明らかになろう。このような代替の実施
形態は、スーパーヘテロダインダウンコンバート、デジ
タルダウンコンバート、および高調波混合器を含む特殊
な混合器を使用したダウンコンバート、ならびに周知の
ダウンコンバート装置を含むが、これらに限定されるこ
とはない。このような代替の実施形態は、本発明の範囲
および趣旨に含まれる。
【0419】(6.2.2 スペクトル分離) 以下のセクションでは、流れ図1700(図17A)の
ステップ1706およびスペクトル分離モジュール17
26に関する例示的実施形態について論じる。この例示
的実施形態には、各冗長スペクトルをフィルタリングす
ることで別々のチャネルに分離された、冗長スペクトル
の分離ステップが含まれる。
【0420】(6.2.2.1 冗長スペクトルのフィルタリン
グによるスペクトル分離) 以下の考察では、各冗長スペクトルをフィルタリングす
ることで、冗長スペクトルを別々のチャネルに分離する
ための方法およびシステムについて述べる。
【0421】(6.2.2.1.1 操作説明) 図20Aは、本発明の一実施形態に従って、別々のチャ
ネルに冗長スペクトルを分離するための流れ図2000
を示す。以下の考察では、図17D〜17Gの例示的信
号図に関して、図20Aのステップについて論じる。図
17D〜Gは、流れ図1700に関して初めに述べた、
ここでの考察にも適用可能である。
【0422】ステップ1704では、冗長スペクトル1
712a〜cがより低い中間周波数に変換され、その結
果、それぞれ周波数fIFA、fIFB、およびfIFCに位置
する、冗長スペクトル1714a〜c(図17D)が発
生する。これらのスペクトル1714a〜cは、f
2(Hz)によって分離される。冗長スペクトル171
4a〜cは、周波数軸内でブレーク1709の相対位置
によって表された、実質上低い周波数位置に存在するこ
とを除いて、スペクトル1712a〜cと実質的に等し
い情報を含む。妨害信号スペクトル1711も、スペク
トル1712bの帯域幅内に位置するため、より低い周
波数に変換され、その結果、妨害信号スペクトル171
6が発生する。ステップ1704およびスペクトル17
14a〜cについては、まず第1に図17Aおよび図1
7Dでそれぞれ論じたが、便宜上ここでも繰り返す。
【0423】ステップ2002では、冗長スペクトル1
714a〜cは別々のチャネルにフィルタリングされ、
その結果、チャネル1718a〜c(図17E〜17G
に図示)が発生する。したがって、チャネル1718a
は、冗長スペクトル1714aを備え、チャネル171
8bは冗長スペクトル1714bおよび妨害信号スペク
トル1716を備え、チャネル1718cは冗長スペク
トル1714cを備える。各チャネル1718a〜c
は、変調ベースバンド信号308を再構築するのに必要
な振幅、位相、および周波数情報を搬送するが、これは
冗長スペクトル1714a〜cがこのような情報を搬送
するためである。ただし、チャネル1718bは、妨害
信号スペクトル1716の相対信号強度に応じて、チャ
ネル1718bが変調ベースバンド信号308を再構築
するのに使用されるのを妨げるような、妨害信号スペク
トル1716も搬送する。
【0424】ステップ1708では、チャネル1718
a〜cから復調されたベースバンド信号1720が抽出
されるが、復調されたベースバンド信号1720は、被
変調ベースバンド信号308と実質的に同じである。
【0425】(6.2.2.1.2 構造説明) 図20Bは、ダウンコンバータ1724、フィルタバン
ク2004、および受信機モジュール1730(図17
I)に関連する信号抽出モジュール1728を示し、こ
こでフィルタバンク2004は、スペクトル分離モジュ
ール1726の一実施形態である。フィルタバンク20
04は、帯域フィルタ2006a〜cを含む。フィルタ
バンク2004は、冗長スペクトル1714a〜cをチ
ャネル1718a〜cに分離することが好ましい。言い
換えれば、フィルタバンク2004は、流れ図2000
の操作ステップ2002(および流れ図1700のステ
ップ1706)を実行するための構造上の実施形態であ
る。ただし、本発明の範囲および趣旨には、流れ図20
00のステップ2002を実行するための他の構造上の
実施形態が含まれることを理解されたい。受信機モジュ
ール1730内の構造上の構成要素に鑑みて、本発明を
さらに例示するために、流れ図2000について再考す
る。
【0426】ステップ1704では、ダウンコンバータ
1724が、冗長スペクトル1712a〜cをより低い
中間周波数に変換する。その結果、それぞれ周波数f
IFA、fIFB、およびfIFCに位置し、f2(Hz)によっ
て分離される、冗長スペクトル1714a〜c(図17
D)が発生する。冗長スペクトル1714a〜cは、周
波数軸内でブレーク1709の相対位置によって表され
た、実質上低い周波数位置に存在することを除いて、ス
ペクトル1712a〜cにほぼ等しい。妨害信号スペク
トル1711も、スペクトル1712bの帯域幅内に位
置するため、より低い周波数に変換され、その結果、妨
害信号スペクトル1716が発生する。ステップ170
4およびスペクトル1714a〜cについては、まず第
1に図17Aおよび図17Bでそれぞれ論じたが、便宜
上ここでも繰り返す。
【0427】ステップ2002では、フィルタバンク2
004が冗長スペクトル1714a〜cを、それぞれス
ペクトル1714a〜cを含む別々のチャネル1718
a〜cにフィルタリングする。これを実行する場合、帯
域フィルタ2006aの中心周波数はfIFAであり、ス
ペクトル1714aが通過するのに十分な通過帯域を有
するが、残りの冗長スペクトル1714b、cは拒絶す
る。帯域フィルタ2006bの中心周波数はfIFBであ
り、スペクトル1714bが通過するのに十分な通過帯
域を有するが、残りの冗長スペクトル1714a、cは
拒絶する。したがって、帯域フィルタ2006bは、冗
長スペクトル1714bの周波数帯域幅内にあるので、
妨害信号スペクトル1716も通過させる。帯域フィル
タ2006cの中心周波数はfIFCであり、スペクトル
1714cが通過するのに十分な通過帯域を有するが、
残りの冗長スペクトル1714a、bは拒絶する。
【0428】ステップ2002の結果では、チャネル1
718aは冗長スペクトル1714aを備え、チャネル
1718bは冗長スペクトル1714bおよび妨害信号
スペクトル1716を備え、チャネル1718cは冗長
スペクトル1714cを備える。各チャネル1718a
〜cは、変調ベースバンド信号308を再構築するのに
必要な振幅、位相、および周波数情報を搬送するが、こ
れは冗長スペクトル1714a〜cがこのような情報を
搬送するためである。ただし、チャネル1718bは、
妨害信号スペクトル1716の相対信号強度に応じて、
チャネル1718bが変調ベースバンド信号308を再
構築するのに使用されるのを妨げるような、妨害信号ス
ペクトル1716も搬送する。
【0429】セクション6.2.1.1で述べた一実施形態で
は、ダウンコンバータ1724が、混合器1814およ
び特性周波数f3を備えたローカル発振器1816を含
む。混合器1814を使用する場合、セクション6.2.1.
1に記載したように、fIFA、fIFB、およびfIFCと、
(f1−f2)−f3、(f1−f3)、および(f1
2)−f3とはほぼ等しい。したがって、フィルタ20
06a〜cはそれに応じて、本明細書の考察に基づき、
当業者であれば周知なようにセンタリングしなければな
らない。実際に、f1、f2、およびf3は周知であるの
で、多くの周知のフィルタ技法を使用してフィルタバン
ク2004を設計し、実施することが可能である。
【0430】さらに、フィルタバンク2004は、3つ
の冗長スペクトル1714a〜cを処理するための3つ
の帯域2006a〜cを示す。これは例示のためだけに
示される。セクション6.2.1.1で述べたように、通信媒
体を介して、冗長スペクトルをいくつでも伝送すること
が(受け取ることも)できる。したがって、フィルタバ
ンク2004は、本明細書に与えられた考察に基づい
て、当業者であれば周知なように、(任意選択の)媒体
インターフェースモジュール1722によって受け取ら
れた任意数の冗長スペクトルを処理するために、任意数
の帯域フィルタを含むように作ることができる。本発明
は、帯域フィルタを使用するように限定されるものでは
ない。他の実施形態では、他の周知のフィルタ技法も使
用可能である。
【0431】ステップ1708では、チャネル1718
a〜cから復調されたベースバンド信号1720が抽出
されるが、復調されたベースバンド信号1720は、被
変調ベースバンド信号308と実質的に同じである。
【0432】(6.2.2.2 ダウンコンバートおよびフィル
タリング統一モジュール(UDF)を使用した、ダウン
コンバートおよびスペクトル分離) 一実施形態では、ダウンコンバータ1724およびスペ
クトル分離モジュール1726を、1つまたは複数のダ
ウンコンバートおよびフィルタリング統一モジュール
(UDF)に置き換える。単一のUDFモジュールが、
冗長スペクトルのダウンコンバートとフィルタリングの
両方を統合方式で実行する。図20Cは、受信機173
0(図17I、図20Bも参照)内で、(任意選択の)
媒体インターフェースモジュール1722と信号抽出モ
ジュール1720との間にある、UDFモジュール20
08a〜cの相対位置を示し、ここでUDFモジュール
は、本発明の一実施形態に従って、受け取られた各冗長
スペクトル(または当該の各スペクトル)に対して実施
される。UDFモジュールを使用した統一方式でのダウ
ンコンバートおよびフィルタリングについて以下に記載
するが、これには入力信号(たとえば冗長スペクトル1
712a〜c)を出力信号(たとえば冗長スペクトル1
714a〜c)にダウンコンバートおよびフィルタリン
グするステップが含まれる。UDFモジュール動作のま
とめは、以下のとおりである。
【0433】本発明は、周波数選択性および周波数変換
を統一された(すなわち統合された)方式で実行する、
ダウンコンバートおよびフィルタリング統一(UDF)
モジュールを含む。この方式を実行することにより、本
発明は周波数変換の前に高周波数選択性を達成する(本
発明はこの実施形態に限定されるものではない)。本発
明は、RF(無線周波数)およびそれより高い周波数を
含むがこれらに限定されない、実質上任意の周波数で、
高周波数選択性を達成する。本発明は、RFおよびそれ
より高い周波数を使用するこの例に限定されるものでは
ないことを理解されたい。本発明は、無線周波数よりも
低い周波数で動作することを意図し、そのように適合
し、さらにそのような機能を備える。
【0434】図24は、本発明の一実施形態に従った、
UDFモジュール2402の概念上の構成図である。U
DFモジュール2402は、少なくとも周波数変換およ
び周波数選択性を実行する。
【0435】UDFモジュール2402によって達成さ
れる効果は、周波数変換操作を実行する前に、周波数選
択性操作を実行することである。したがって、UDFモ
ジュール2402は、入力フィルタリングを効率よく実
行する。
【0436】本発明の実施形態に従い、このような入力
フィルタリングは比較的狭い帯域幅を使用する。たとえ
ば、このような入力フィルタリングはチャネル選択フィ
ルタリングを示し、ここでフィルタ帯域幅は、たとえば
50KHzから150KHzであってもよい。ただし、
本発明はこれらの周波数に限定されるものではないこと
を理解されたい。本発明は、これらの値よりも小さいフ
ィルタ帯域幅、および大きいフィルタ帯域幅を達成する
ことを意図し、そのように適合し、さらにそのような機
能を備える。
【0437】本発明の実施形態では、UDFモジュール
2402が受け取る入力信号2404は、無線周波数で
ある。UDFモジュール2402は、これらRF入力信
号2404を入力フィルタリングするように、効率よく
動作する。具体的に言えば、これらの実施形態では、U
DFモジュール2402は、RF入力信号2404の入
力、チャネル選択フィルタリングを効率よく実行する。
したがって、本発明は高周波数での高い選択性を達成す
る。
【0438】UDFモジュール2402は、帯域フィル
タリング、低域フィルタリング、高域フィルタリング、
ノッチフィルタリング、全域フィルタリング、帯域消去
フィルタリングなど、およびそれらの組み合わせを含む
がこれらに限定されることのない、様々なタイプのフィ
ルタリングを効率よく実行する。
【0439】概念上では、UDFモジュール2402が
周波数変換器2408を含む。この周波数変換器240
8は、概念上、UDFモジュール2402の周波数変換
(ダウンコンバート)を実行する部分を表す。
【0440】UDFモジュール2402は、概念上、皮
相入力フィルタ(apparent input filter)2406
(入力フィルタエミュレータと呼ばれることもある)を
含む。概念上は、皮相入力フィルタ2406が、UDF
モジュール2402の入力フィルタリングを実行する部
分を表す。
【0441】実際には、UDFモジュール2402が実
行する入力フィルタリング操作と、周波数変換操作とが
統合される。入力フィルタリング操作は、周波数変換操
作と同時に実行されるとみなすことができる。これが、
本明細書で入力フィルタ2406が「皮相」入力フィル
タ2406と呼ばれる理由である。
【0442】本発明のUDFモジュール2402は、い
くつかの利点を備える。たとえば、高周波数での高い選
択性は、UDFモジュール2402を使用すれば認識す
ることができる。本発明のこの特徴は、達成可能な高い
Q因子によって明らかである。UDFモジュール240
2は、たとえば約900MHZのフィルタ中心周波数f
c、および約50KHzのフィルタ帯域幅を使用して設
計することができるが、これに限定されるものではな
い。これは、Qが18,000であることを示す(Q
は、中心周波数を帯域幅で割った値に等しい)。
【0443】本発明は、高いQ因子を有するフィルタに
限定されないことを理解されたい。本発明により企図さ
れるフィルタは、適用例、設計、および/または実施態
様に応じて、これよりも小さいかまたは大きいQを有す
る場合もある。さらに、本発明の範囲には、本明細書で
考察されるようなQ因子が適用不可能なフィルタも含ま
れる。
【0444】本発明は、追加の利点も示す。たとえば、
UDFモジュール2402のフィルタリング中心周波数
cを、静的または動的のいずれかで電気的に調整する
ことができる。
【0445】またUDFモジュール2402は、入力信
号を増幅するように設計することもできる。
【0446】さらにUDFモジュール2402は、大規
模な抵抗器、キャパシタ、またはインダクタなしで実施
することができる。UDFモジュール2402は、その
個々の構成要素上、すなわち抵抗器、キャパシタ、イン
ダクタ上などで、高い許容差を維持する必要はない。そ
の結果、UDFモジュール2402のアーキテクチャ
は、統合された回路設計技法およびプロセスで使用しや
すい。
【0447】UDFモジュール2402が示す特徴およ
び利点は、周波数の選択性および変換に関して新しい技
術的な範例を採用することによって、少なくとも部分的
に達成される。具体的に言えば、UDFモジュール24
02は本発明に従って、単一の統一された(統合され
た)操作として、周波数選択性操作および周波数変換操
作を実行する。本発明によれば、周波数変換に関係する
操作は周波数選択性の性能にも貢献し、その逆もまた同
じである。
【0448】本発明の実施形態によれば、UDFモジュ
ールは、入力信号のサンプル/インスタンスおよび出力
信号のサンプル/インスタンスを使用して、入力信号か
ら出力信号を生成する。
【0449】さらに具体的に言えば、まず第1に入力信
号がサンプリングされる。この入力サンプルは、サンプ
ルが取得された時点に存在していた入力信号を代表する
情報(振幅、位相など)を含む。
【0450】さらに以下に記載するように、このステッ
プを繰り返し実行することの効果は、入力信号の周波数
を、中間周波数(IF)または帯域幅などの、より低い
所望の周波数に変換する(すなわちダウンコンバートす
る)ことである。
【0451】次に、入力サンプルが保持される(すなわ
ち遅延される)。
【0452】その後、1つまたは複数の遅延入力サンプ
ル(そのうちのいくつかはスケーリングされている場合
がある)と、出力信号の1つまたは複数の遅延インスタ
ンス(そのうちのいくつかはスケーリングされている場
合がある)とが結合されて、出力信号の現在のインスタ
ンスが生成される。
【0453】したがって、本発明の好ましい実施形態に
よれば、出力信号は、入力信号および/または出力信号
の前のサンプル/インスタンスから生成される。(本発
明の一部の実施形態では、入力信号および/または出力
信号の現在のサンプル/インスタンスを使用して、出力
信号の現在のインスタンスを生成する場合もある)。こ
の方式で操作することにより、UDFモジュールが、入
力フィルタリングおよび周波数のダウンコンバートを統
一方式で実行することが好ましい。
【0454】図26は、ダウンコンバートおよびフィル
タリング統一(UDF)モジュール2622の例示的実
施態様を示す。UDFモジュール2622は、前述のよ
うに、またさらに以下に記載するように、統合され、統
一された方式で、周波数変換操作および周波数選択性操
作を実行する。
【0455】図26の例では、UDFモジュール262
2によって実行される周波数選択性操作は、以下の数式
1に従った帯域フィルタリング操作を含み、この数式は
帯域フィルタリング伝達関数を表す一例である。 VO=α1-1VI−β1-1VO−β0-2VO 数式1 ただし、本発明が帯域フィルタリングに限定されるもの
ではないことに留意されたい。その代わりに、本発明
は、帯域フィルタリング、低域フィルタリング、高域フ
ィルタリング、ノッチフィルタリング、全域フィルタリ
ング、帯域消去フィルタリングなど、およびそれらの組
み合わせを含むがこれらに限定されることのない、様々
なタイプのフィルタリングを効率よく実行する。任意の
所与のフィルタタイプには、多くの表現があることを理
解されよう。本発明は、これらのフィルタ表現に適用可
能である。したがって数式1は、本明細書では例示目的
のみであり、限定するものではない。
【0456】UDFモジュール2622は、ダウンコン
バートおよび遅延モジュール2624、第1および第2
の遅延モジュール2628および2630、第1および
第2のスケーリングモジュール2632および263
4、出力サンプルおよび保持モジュール2636、(任
意選択の)出力平滑化モジュール2638を含む。UD
Fモジュールの他の実施形態は、異なる構成のこれら構
成要素、および/またはこれら構成要素および/または
追加構成要素のサブセットを有する。たとえば、図26
に示す構成では、出力平滑化モジュール2638が任意
選択であるが、これに限定されることはない。
【0457】さらに以下で述べるように、図26の例で
は、ダウンコンバートおよび遅延モジュール2624な
らびに第1および第2の遅延モジュール2628および
2630が、2つの位相Φ1およびΦ2を有するクロック
によって制御されるスイッチを含む。Φ1およびΦ2は、
同じ周波数を有し、重なり合っていないことが好まし
い。(あるいはこれらの特性を備えた2つなど複数のク
ロック信号を使用することができる)。本明細書で使用
するように、「重なり合っていない」という用語は、所
与のある時間において1つだけがアクティブである2つ
またはそれ以上の信号として定義される。ある実施形態
では、信号は高いときに「アクティブ」である。他の実
施形態では、信号は低いときにアクティブである。
【0458】これらのスイッチは、それぞれΦ1または
Φ2の立ち上がり端上で閉じ、Φ1またはΦ2の次の対応
する立ち下がり端上で開くことが好ましい。ただし、本
発明はこの例に限定されるものではない。当業者であれ
ば明らかなように、他のクロック規約を使用してスイッ
チを制御することもできる。
【0459】図26の例では、α1は1に等しいと想定
される。したがって、ダウンコンバートおよび遅延モジ
ュール2624の出力はスケーリングされない。ただ
し、前述の実施形態から明らかなように、本発明はこの
例に限定されるものではない。
【0460】UDFモジュール2622の例では、フィ
ルタ中心周波数が900.2MHZであり、フィルタ帯
域幅は570KHzである。UDFモジュール2622
の通過帯域は、約899.915MHZから900.4
85MHZである。UDFモジュール2622のQ因子
は、およそ1579(すなわち900.2MHZを57
0KHzで割った値)である。
【0461】次に、UDFモジュール2622の動作に
ついて、いくらかの連続する時間増分で、UDFモジュ
ール2622内にあるノード値の例を示す、表2502
(図25)を参照しながら説明する。表2502では、
UDFモジュール2622が時間t−1で動作を開始す
ると想定される。以下に示すように、UDFモジュール
2622は、動作が開始された後、数時間単位で、定常
状態に達する。所与のUDFモジュールが定常状態に達
するのに必要な時間単位数は、UDFモジュールの構成
によって異なり、当業者であれば、本明細書に含まれる
教示に基づいて明らかになろう。
【0462】時間t−1の立ち上がり端Φ1で、ダウン
コンバートおよび遅延モジュール2624内のスイッチ
2650が閉じる。これによりキャパシタ2652は、
ノード2602がVIt-1になるように、入力信号の現
在値VIt-1まで充電することができる。これは図25
のセル2504で示される。実際に、ダウンコンバート
および遅延モジュール2624中のスイッチ2650と
キャパシタ2652の組み合わせは、入力信号VIの周
波数を、IFまたはベースバンドなどの、より低い所望
の周波数に変換するように動作する。したがって、キャ
パシタ2652に蓄積された値は、入力信号VIのダウ
ンコンバートイメージのインスタンスを表す。
【0463】ダウンコンバートおよび遅延モジュール2
624が周波数ダウンコンバートを実行する方式につい
ては、さらに本明細書のセクション6.2.1.2で述べてお
り、エネルギー転送信号を使用した周波数ダウンコンバ
ートが含まれる。
【0464】また、時間t−1の立ち上がり端Φ1で、
第1の遅延モジュール2628内にあるスイッチ265
8が閉じると、ノード2606がVOt-1になるよう
に、キャパシタ2660がVOt-1まで充電することが
できる。これは表2502のセル2506で示される。
(実際に、VOt-1はこの時点では規定されない。ただ
し理解しやすいように、説明の目的でVOt-1の使用を
続ける。)
【0465】さらに時間t−1の立ち上がり端Φ1で、
第2の遅延モジュール2630内にあるスイッチ266
6が閉じると、キャパシタ2668はキャパシタ266
4に蓄積された値まで充電することができる。ただし、
この時点でキャパシタ2664内の値は規定されないた
め、キャパシタ2668内の値は規定されない。これは
表2502のセル2507で示される。
【0466】時間t−1の立ち上がり端Φ2で、ダウン
コンバートおよび遅延モジュール2624内にあるスイ
ッチ2654が閉じると、キャパシタ2656はキャパ
シタ2652のレベルまで充電することができる。した
がって、キャパシタ2656は、ノード2604がVI
t-1になるように、VIt-1まで充電する。これは表25
02のセル2510で示される。
【0467】UDFモジュール2622は、キャパシタ
2652と2656との間に、任意選択で単一ゲインモ
ジュール2690Aを含むことができる。単一ゲインモ
ジュール2690Aは、現在のソースとして、キャパシ
タ2652から電荷を流すことなしに、キャパシタ26
56を充電することができるように動作する。同様の理
由で、UDFモジュール2622は、他の単一ゲインモ
ジュール2690B〜2690Gを含むことができる。
本発明の多くの実施形態および応用例に関して、これら
の単一ゲインモジュール2690A〜2690Gは任意
選択であることを理解されたい。単一ゲインモジュール
2690の構造および操作は、当業者であれば明らかに
なろう。
【0468】また、時間t−1の立ち上がり端Φ2で、
第1の遅延モジュール2628内にあるスイッチ266
2が閉じると、キャパシタ2664をキャパシタ266
0のレベルまで充電することができる。したがって、ノ
ード2608がVOt-1になるように、キャパシタ26
64をVOt-1まで充電することができる。これは表2
502のセル2514で示される。
【0469】さらに時間t−1の立ち上がり端Φ2で、
第2の遅延モジュール2630内にあるスイッチ267
0が閉じると、キャパシタ2672をキャパシタ266
8に格納された値まで充電することができる。ただし、
この時点でキャパシタ2668内の値は規定されないた
め、キャパシタ2672内の値は規定されない。これは
表2502のセル2515で示される。
【0470】時間tの立ち上がり端Φ1で、ダウンコン
バートおよび遅延モジュール2624内にあるスイッチ
2650が閉じる。これにより、キャパシタ2652
は、ノード2602がVItになるように、VItまで充
電する。これは表2502のセル2516で示される。
【0471】また、時間tの立ち上がり端Φ1で、第1
の遅延モジュール2628内にあるスイッチ2658が
閉じ、これにより、キャパシタ2660はVOtまで充
電できる。したがって、ノード2606がVOtにな
る。これは表2502のセル2520で示される。
【0472】さらに、時間tの立ち上がり端Φ1で、第
2の遅延モジュール2630内にあるスイッチ2666
が閉じ、これにより、キャパシタ2668はキャパシタ
2664のレベルまで充電できる。したがってキャパシ
タ2668は、ノード2610がVOt-1になるよう
に、VOt-1まで充電できる。これは表2502のセル
2524で示される。
【0473】時間tの立ち上がり端Φ2で、ダウンコン
バートおよび遅延モジュール2624内にあるスイッチ
2654が閉じ、キャパシタ2656は、キャパシタ2
652のレベルまで充電できる。したがってキャパシタ
2656は、ノード2604がVItになるように、V
tまで充電する。これは表2502のセル2528で
示される。
【0474】また、時間tの立ち上がり端Φ2で、第1
の遅延モジュール2628内にあるスイッチ2662が
閉じ、これにより、キャパシタ2664はキャパシタ2
660のレベルまで充電できる。したがってキャパシタ
2664は、ノード2608がVOtになるように、V
tまで充電する。これは表2502のセル2532で
示される。
【0475】さらに時間tの立ち上がり端Φ2で、第2
の遅延モジュール2630内にあるスイッチ2670が
閉じ、これにより、第2の遅延モジュール2630内に
あるキャパシタ2672は、第2の遅延モジュール26
30内にあるキャパシタ2668のレベルまで充電でき
る。したがってキャパシタ2672は、ノード2612
がVOt-1になるように、VOt-1まで充電する。これは
図25のセル2536で示される。
【0476】時間t+1の立ち上がり端Φ1で、ダウン
コンバートおよび遅延モジュール2624内にあるスイ
ッチ2650が閉じ、これによりキャパシタ2652
は、VIt+1まで充電できる。したがって、表2502
のセル2538で示されるように、ノード2602がV
t+1になる。
【0477】また、時間t+1の立ち上がり端Φ1で、
第1の遅延モジュール2628内にあるスイッチ265
8が閉じ、これにより、キャパシタ2660はVOt+1
まで充電できる。したがって、表2502のセル254
2で示されるように、ノード2606がVOt+1にな
る。
【0478】さらに、時間t+1の立ち上がり端Φ
1で、第2の遅延モジュール2630内にあるスイッチ
2666が閉じ、これにより、キャパシタ2668はキ
ャパシタ2664のレベルまで充電できる。したがって
キャパシタ2668は、表2502のセル2546で示
されるように、VOtまで充電できる。
【0479】図26の例では、第1のスケーリングモジ
ュール2632が、スケーリング因子−0.1によっ
て、ノード2608の値をスケーリングする(すなわ
ち、第1の遅延モジュール2628の出力)。したがっ
て、時間t+1のノード2614で示される値は、−
0.1*VOtである。同様に、第2のスケーリングモ
ジュール2634は、スケーリング因子−0.8によっ
て、ノード2612で示される値をスケーリングする
(すなわち、第2のスケーリングモジュール2630の
出力)。したがって、時間t+1のノード2616で示
される値は、時間t+1の−0.8*VOt 1である。
【0480】時間t+1で、加算器(summer)2626
の入力での値は、ノード2604でVIt、ノード26
14で−0.1*VOt、ノード2616で−0.8*
VOt 1である(図26の例では、ノード2614およ
び2616での値は、第2の加算器2625で合計さ
れ、この合計が加算器2626に提示される)。したが
って時間t+1では、加算器がVIt−0.1*VOt
0.8*VOt 1に等しい信号を生成する。
【0481】時間t+1の立ち上がり端Φ1で、出力サ
ンプルおよび保持モジュール2636内にあるスイッチ
2690が閉じ、これにより、キャパシタ2692はV
t+1まで充電できる。したがって、キャパシタ269
2はVOt+1まで充電し、これは加算器2626が生成
する合計に等しい。今述べたように、この値は、VIt
−0.1*VOt−0.8*VOt 1に等しい。これは、
表2502のセル2550で示される。この値は、出力
平滑化モジュール2638に提示され、これが信号を平
滑化し、これによって出力信号VOt+1のインスタンス
を生成する。このVOt+1の値が、数式1の帯域フィル
タ転送関数に一致しているということは、検査により明
らかである。
【0482】(6.2.2.3 他の実施形態) 前述のスペクトル分離の実施形態は、例示目的のために
示されたものである。これらの実施形態は、本発明を限
定することを意図するものではない。当業者であれば、
本明細書に与えられた教示に基づいて、本明細書に記載
された実施形態とはわずかに異なるかまたは大幅に異な
る代替の実施形態が明らかになろう。このような代替の
実施形態は、本発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0483】(6.2.3 信号抽出) 流れ図1700のステップ1708(図17A)および
信号抽出モジュール1728に関する例示的実施形態に
ついて、以下のセクションおよびサブセクションで論じ
る。この例示的実施形態には、別々のチャネルに分離さ
れた冗長スペクトルから、復調されたベースバンド信号
を抽出するステップが含まれる。
【0484】(6.2.3.1 誤り検査および/または誤り訂
正を使用した復調による信号抽出) 以下の説明には、別々のチャネルに分離された冗長スペ
クトルから、復調されたベースバンド信号を抽出するた
めのシステムおよび方法が含まれる。このシステムおよ
び方法には、誤り検査および/または誤り訂正と共に冗
長スペクトルの復調が含まれる。
【0485】(6.2.3.1.1 操作説明) 図21Aは、チャネル1718a〜c(図21E〜G)
から、復調されたベースバンド信号1720(図21
H)を抽出するステップに関する流れ図2100を示
す。復調されたベースバンド信号1720は、まず第1
に図17Hで示したが、便宜上、図21Hでも再度図示
する。同様に、チャネル1718a〜cは、まず第1に
図17E〜Gでそれぞれ示したが、便宜上、図21B〜
Dでも再度図示する。以下の考察では、図21Aのステ
ップについて、図21B〜21Hの例示的信号図に関し
て論じる。
【0486】ステップ1706では、冗長スペクトル1
714a〜cが、互いに別々のチャネルに分離され、そ
の結果チャネル1718a〜cが発生する(図21B〜
21D)。したがって、チャネル1718aは冗長スペ
クトル1714aを備え、チャネル1718bは冗長ス
ペクトル1714bおよび妨害信号スペクトル1716
を備え、チャネル1718cは冗長スペクトル1714
cを備える。各チャネル1718a〜cは、変調ベース
バンド信号308を再構築するのに必要な振幅、位相、
および周波数情報を搬送するが、これは冗長スペクトル
1714a〜cがこのような情報を搬送するためであ
る。ただし、チャネル1718bは、妨害信号スペクト
ル1716の相対信号強度に応じて、チャネル1718
bが変調ベースバンド信号308を再構築するのに使用
されるのを妨げるような、妨害信号スペクトル1716
も搬送する。ステップ1706およびチャネル1718
a〜cは、まず第1に図17Aおよび図17E〜Gでそ
れぞれ論じたが、便宜上、ここでも再度図示する。
【0487】ステップ2102では、(それぞれチャネ
ル1718a〜c内の)冗長スペクトル1714a〜c
が、独立して復調される(または復号される)ことが好
ましく、その結果、それぞれ復調されたベースバンド信
号2108a〜c(図21E〜G)が発生する。ステッ
プ2108で実施される復調のタイプは、冗長スペクト
ル1714a〜cの生成に使用される変調方式のタイプ
と一致している。標準変調方式に対する復調技法には、
AM、ASK、FM、FSK、PM、PSKなどや、そ
れらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されるも
のではなく、当業者であれば、本明細書に与えられた教
示に基づいて、他の変調方式も明らかになろう。
【0488】図21Eおよび21Gは、所望されるよう
に、被変調ベースバンド信号308(図3A)とほぼ同
様の復調されたベースバンド信号2108aおよび21
08cを示す。ただし、図21Fは、復調されたベース
バンド信号2108bが取り出されるチャネル1718
b内に、妨害信号スペクトル1716が存在することか
ら予想されるように、変調ベースバンド信号308とは
実質的に同じでない復調されたベースバンド信号210
8bを示す。
【0489】ステップ2104では、各復調されたベー
スバンド信号2108a〜cが分析され、誤りが検出さ
れる。一実施形態では、復調されたベースバンド信号が
誤りであると判定されると、関連するエラーフラグが設
定される。次いで各復調されたベースバンド信号に関す
るエラーフラグがステップ2106で検査され、誤りの
ない復調されたベースバンド信号を選択することができ
る。
【0490】ステップ2104の誤りを検出するには、
多くの使用可能な誤り検出方式のうちのいずれを使用し
てもよい。さらに、インスタンスによっては、デジタル
信号で検出された誤りを訂正するための方法を使用する
こともできる。次に、デジタルおよびアナログの復調さ
れたベースバンド信号に関する有効な誤り検出方式のい
くつかについて論じる。
【0491】巡回冗長検査(CRC)およびパリティ検
査を使用して、デジタル信号である復調されたベースバ
ンド信号内の誤りを検出することができる。以下に、そ
れぞれについて簡単に説明する。CRCは、(通信媒体
を介して伝送する前に)ビットストリームを検査し、検
査したビットストリームに基づく特定の数学的関係に従
って、nビットのCRC文字を計算する。次いで、通信
媒体を介して、検討したビットストリームと共にCRC
文字を伝送する。同じ計算が受信機側で実行される。受
信機によって決定されたCRC文字が、ビットストリー
ムで送信した文字と一致すれば、そのビットストリーム
は誤りなしと判定される。一致しない場合は、誤りが挿
入されたことになる。パリティ検査は、ビットストリー
ムに関連するnビット文字も生成するが、ここでパリテ
ィ検査文字は、ビットストリーム内の論理数「1」また
は「0」を基準にしている。本明細書で与えられた考察
に基づいて、当業者であれば理解されるように、本発明
の範囲および趣旨には、チェックサムを含むがこれに限
定されない、他のすべての誤り検査/訂正方式が含まれ
る。
【0492】アナログ復調されたベースバンド信号に関
する誤り検出は、様々な符号器/復号器およびパターン
認識方式を使用して実施することができる。これは一実
施形態では、分離された復調されたベースバンド信号を
検査し、一致した信号形状を判定することで実行され
る。次いで各復調されたベースバンド信号は一致した信
号と比較され、ここで一致した信号と大幅に異なる任意
の復調されたベースバンド信号は、誤りとみなされる。
復調されたベースバンド信号2108a〜c(図21E
〜21G)上でこの方式を実施すると、ベースバンド信
号2108bは誤りとみなされることになる。
【0493】他の実施形態では、復調されたベースバン
ド信号が生成される冗長スペクトル内に埋め込まれたパ
イロットトーンを監視することで、アナログ信号に関す
る誤り検出が達成される。測定後、パイロットトーン内
に何らかの劣化があれば、信号干渉の証拠である可能性
がある。
【0494】他の実施形態では、各復調されたベースバ
ンド信号を高域フィルタに通過させ、各復調されたベー
スバンド信号内の(帯域外)高周波数成分を選択するこ
とで、アナログ信号の誤り検出が達成される。理論的に
言えば、これら帯域外周波数成分の振幅は小さい。した
がって、これら帯域外周波数成分の電力レベルが、ある
しきい値レベルよりも上の場合、復調されたベースバン
ド信号は、望ましくない干渉によって崩れている可能性
がある。この誤り検出方法の場合は、復調されたベース
バンド信号2108b(図21F)に誤りを示すフラグ
を立てる。
【0495】ステップ2106では、実質上誤りのない
復調されたベースバンド信号が選択され、その結果、復
調されたベースバンド信号1720(図17H)が発生
する。一実施形態では、特定の復調されたベースバンド
信号は、アプリケーションの必要性に対して(ステップ
306で伝送された冗長スペクトルに関連する)変調ベ
ースバンド信号と実質的に同じ(すなわちそれを代表す
るもの)であれば、実質上誤りがない。したがって、一
実施形態では、類似性のレベルはアプリケーション特有
のものである。たとえば、当業者であれば理解されるよ
うに、音声通信はデータ通信よりも類似性が低くてよ
い。図21E〜Gに示された例では、復調されたベース
バンド信号2108aまたは2108cのいずれかを、
復調されたベースバンド信号1720として選択するこ
とができる。
【0496】一実施形態では、ステップ2106は、消
去プロセスを介して、実質的に誤りのない復調されたベ
ースバンド信号を選択する。これは、各復調されたベー
スバンド信号について、ステップ2104で生成された
エラーフラグの状態を検査することで実行できる。エラ
ーフラグが設定されると、関連する復調されたベースバ
ンド信号は考慮対象から消去される。さらにこの実施形
態は、以下で考察する流れ図2200(図22)でも例
示される。
【0497】流れ図2200(図22A)は、消去プロ
セスを介して誤りのない復調されたベースバンド信号を
選択するための操作プロセスであり、流れ図2100
(図21A)中にあるステップ2106の一実施形態で
ある。流れ図2200について、以下で論じる。
【0498】ステップ2202では、複数の復調された
ベースバンド信号および関連するエラーフラグが受け入
れられる。復調されたベースバンド信号は、チャネルA
〜Nに分離されることが好ましい。たとえば、復調され
たベースバンド信号2108a〜cは、対応する文字
「a〜c」に相当するチャネル内に存在するように記述
できる。各復調されたベースバンド信号に関連するエラ
ーフラグは、上記ステップ2104で述べたように生成
されることが好ましい。
【0499】ステップ2204では、チャネルA内の復
調されたベースバンド信号に関連するエラーフラグが設
定されているかどうかが判定される。設定されている場
合、ステップ2206で、チャネルA内の復調されたベ
ースバンド信号が考慮対象から消去され、その後制御は
ステップ2208に送られる。設定されていない場合、
流れ図2200は、ステップ2208に直接制御を送
る。
【0500】ステップ2208では、チャネルB内の復
調されたベースバンド信号に関連するエラーフラグが設
定されているかどうかが判定される。設定されている場
合、ステップ2210で、チャネルB内の復調されたベ
ースバンド信号が考慮対象から消去され、その後制御は
ステップ2212に送られる。設定されていない場合、
流れ図2200は、ステップ2212に直接制御を送
る。
【0501】ステップ2212では、チャネルC内の復
調されたベースバンド信号に関連するエラーフラグが設
定されているかどうかが判定される。設定されている場
合、ステップ2214で、チャネルC内の復調されたベ
ースバンド信号が考慮対象から消去され、その後制御は
ステップ2215に送られる。設定されていない場合、
流れ図2200は、ステップ2215に直接制御を送
る。
【0502】前述のプロセスは、N番目のチャネルに達
するまで継続される。ステップ2215では、チャネル
N内の復調されたベースバンド信号に関連するエラーフ
ラグが設定されているかどうかが判定される。設定され
ている場合、ステップ2216で、チャネルN内の復調
されたベースバンド信号が考慮対象から消去され、その
後制御はステップ2217に送られる。設定されていな
い場合、流れ図2200は、ステップ2217に直接制
御を送る。
【0503】ステップ2217では、少なくとも1つの
復調されたベースバンド信号が実行可能である(すなわ
ち、少なくとも1つが消去されていない)かどうかが判
定される。実行可能である場合、制御はステップ221
8に送られる。実行可能でない場合、制御はステップ2
219に送られ、そこでプロセスは、すべての復調され
たベースバンド信号が誤りであると判定された状況に対
処するための、アプリケーション特有の命令に従う。そ
の後、プロセスはステップ2220で終了する。
【0504】ステップ2218では、まだ考慮の対象で
ある復調されたベースバンド信号から、復調されたベー
スバンド信号が選択される。複数の復調されたベースバ
ンド信号がまだ実行可能である場合、チャネル順(すな
わちチャネルCより先にチャネルAを選択する)、チャ
ネルの逆順(すなわちチャネルAより先にチャネルCを
選択する)、または最高パワーレベルを基準にした選択
を含む他の任意の選択手段に従って選択を実行すること
ができる。
【0505】流れ図2200で説明した選択プロセス
が、ここで図21E〜Gの復調されたベースバンド信号
2108a〜cにそれぞれ適用される。これを実行する
場合、チャネルBの復調されたベースバンド信号210
8bに関連するエラーフラグが設定される。したがっ
て、ステップ2208は、復調されたベースバンド信号
2108bを考慮対象から消去する。これにより、復調
されたベースバンド信号2108aと2108cの間の
選択が残される。一実施形態では、復調されたベースバ
ンド信号2108aがチャネルAにあるためこれが選択
され、チャネルAは最初に検査されたチャネルである。
他の実施形態では、復調されたベースバンド信号210
8cがチャネルCにあるためこれが選択され、チャネル
Cは最後に検査されたチャネルである。他の実施形態で
は、チャネルのパワーレベルが監視され、最も強い復調
されたベースバンド信号を有するチャネルが選択され
る。いずれの方法も、実質上誤りのない復調されたベー
スバンド信号が、冗長スペクトルの生成に使用される変
調ベースバンド信号と実質的に同じであるとして選択さ
れる。
【0506】流れ図2222(図22B)は、消去プロ
セスを介して、実質上誤りのない復調されたベースバン
ド信号を選択するための代替の任意選択プロセスであ
り、流れ図2100(図21A)中にあるステップ21
06の一実施形態である。流れ図2222について、下
記で論じる。
【0507】ステップ2224では、複数の復調された
ベースバンド信号および関連するエラーフラグが受け入
れられる。復調されたベースバンド信号は、チャネルA
〜Nに分離されることが好ましい。たとえば、復調され
たベースバンド信号2108a〜cは、対応する文字
「a〜c」に相当するチャネル内に存在するように記述
できる。各復調されたベースバンド信号に関連するエラ
ーフラグは、上記ステップ2104で述べたように生成
されることが好ましい。
【0508】ステップ2226では、チャネルA内の復
調されたベースバンド信号に関連するエラーフラグが設
定されているかどうかが判定される。設定されている場
合は、制御はステップ2232に送られる。設定されて
いない場合は、ステップ2228で、実質上誤りのない
復調されたベースバンド信号としてチャネルAの復調さ
れたベースバンド信号が選択され、その後流れ図の処理
がステップ2230で終了する。前述のように、特定の
復調されたベースバンド信号は、使用中の特定のアプリ
ケーションの必要性に応じて、実質上変調ベースバンド
信号と同様でありおよび/またはこれの代表である場合
は、実質上誤りがない。
【0509】ステップ2232では、チャネルB内の復
調されたベースバンド信号に関連するエラーフラグが設
定されているかどうかが判定される。設定されている場
合は、制御はステップ2238に送られ、チャネルB内
の復調されたベースバンド信号は考慮の対象から消去さ
れる。設定されていない場合は、ステップ2234で、
実質上誤りのない復調されたベースバンド信号として、
チャネルB内の復調されたベースバンド信号が選択さ
れ、その後処理はステップ2236で終了する。
【0510】ステップ2238では、チャネルC内の復
調されたベースバンド信号に関連するエラーフラグが設
定されているかどうかが判定される。設定されている場
合は、制御はステップ2244に送られ、チャネルC内
の復調されたベースバンド信号は考慮の対象から消去さ
れる。設定されていない場合は、ステップ2240で、
実質上誤りのない復調されたベースバンド信号として、
チャネルC内の復調されたベースバンド信号が選択さ
れ、その後処理はステップ2242で終了する。
【0511】前述のプロセスは、N番目のチャネルに達
するまで継続される。ステップ2244では、チャネル
N内の復調されたベースバンド信号に関連するエラーフ
ラグが設定されているかどうかが判定される。設定され
ている場合、制御はステップ2250に送られ、チャネ
ルN内の復調されたベースバンド信号は考慮の対象から
消去される。設定されていない場合は、ステップ224
6で、実質上誤りのない復調されたベースバンド信号と
して、チャネルN内の復調されたベースバンド信号が選
択され、その後処理はステップ2248で終了する。
【0512】プロセスがステップ2250に達すると、
使用可能なチャネルに関するすべてのエラーフラグが検
査済みで設定が判定されており、これはすべての使用可
能な復調されたベースバンド信号に誤りが含まれている
かどうかが判定されたことを意味する。このような場
合、ステップ2250は、アプリケーション特有の指示
に従い、その後プロセスはステップ2252で終了す
る。一実施形態では、適用分野特有の指示が再伝送の要
求である場合もある。
【0513】(6.2.3.1.2 構造説明)図21Iは、スペ
クトル分離モジュール1726、および受信機モジュー
ル1730からの信号抽出モジュール1728(図17
I)を示し、一実施形態では、信号抽出モジュール17
28に信号抽出モジュール2110が含まれる。信号抽
出モジュール2110は、復調器2112a〜c、エラ
ー検査モジュール2114a〜c、およびアービトレー
ションモジュール2116を含む。信号抽出モジュール
2110は、冗長スペクトル1714a〜cを受け取
り、復調されたベースバンド信号1720を抽出する。
言い換えれば、信号抽出モジュール1728は、流れ図
2100中の任意選択ステップ2102〜2106を実
行するための構造上の実施形態である。ただし、本発明
の範囲および趣旨に、流れ図2100のステップ210
2〜2106を実行するための他の構造上の実施形態が
含まれることを理解されたい。信号抽出モジュール21
10内の構造上の構成要素に鑑みて、本発明をさらに例
示するために、流れ図2100について再考する。
【0514】ステップ1706では、スペクトル分離モ
ジュール1726が冗長スペクトル1714a〜cを互
いに別々のチャネルに分離し、その結果、チャネル17
18a〜c(図21B〜21D)が発生する。したがっ
て、チャネル1718aは冗長スペクトル1714aを
備え、チャネル1718bは冗長スペクトル1714b
および妨害信号スペクトル1716を備え、チャネル1
718cは冗長スペクトル1714cを備える。各チャ
ネル1718a〜cは、変調ベースバンド信号308を
再構築するのに必要な振幅、位相、および周波数情報を
搬送するが、これは冗長スペクトル1714a〜cがこ
のような情報を搬送するためである。ただし、チャネル
1718bは、妨害信号スペクトル1716の相対信号
強度に応じて、チャネル1718bが変調ベースバンド
信号308を再構築するのに使用されるのを妨げるよう
な、妨害信号スペクトル1716も搬送する。ステップ
1706およびチャネル1718a〜cは、まず第1に
図17Aおよび図17E〜Gでそれぞれ論じたが、便宜
上、ここでも再度図示する。
【0515】ステップ2102では、復調器(または検
波器)2112a〜cは冗長スペクトル1714a〜c
(それぞれチャネル1718a〜cにある)を復調し、
その結果それぞれ復調されたベースバンド信号2108
a〜cが発生する。復調器2112a〜cは、冗長スペ
クトル1714a〜cを生成する際に使用される変調タ
イプと一致している。したがって、復調器2112a〜
cの例示的実施形態には、AM復調器、FM復調器、お
よびPM復調器、ならびにそれらを組み合わせた冗長ス
ペクトルを復調できる復調器が含まれるが、これらに限
定されるものではない。さらに、本発明は、当業者であ
れば、本明細書に与えられた考察に基づいて理解される
ように、上記にリストされていない他の変調方式を使用
しても操作可能である。さらに、復調器2112の数
は、図21Iに示されるように、3つである必要はな
い。本明細書に与えられた考察に基づいて、当業者であ
れば周知なように、復調器2112の数は、冗長スペク
トルの数、または(任意選択の)媒体インターフェース
モジュール1722によって受け取られる冗長スペクト
ルのサブセットの数と一致するようにスケーリングする
ことができる。
【0516】一実施形態では、ダウンコンバータ151
6は、復調器2112a〜cに含まれる。この場合、ダ
ウンコンバータおよび復調器は、分離された冗長スペク
トルがいかなるIF段階も使用せずに、復調されたベー
スバンド信号に直接ダウンコンバートされるように、1
ステップで実行される。直接のダウンコンバートは、セ
クション6.2.1.2にまとめられたエイリアシングモジュ
ール1902を使用して実行することができる。
【0517】ステップ2104では、誤り検査モジュー
ル2114a〜cが、それぞれ復調されたベースバンド
信号2108a〜cを分析し、復調されたベースバンド
信号2108a〜c内の誤りを検出する。一実施形態で
は、対応する復調されたベースバンド信号に誤りがある
と判別された場合は必ず、各誤り検査モジュール211
4がエラーフラグ2109を生成する。エラーフラグ2
109a〜cは、復調されたベースバンド信号2108
a〜cと共に、アービトレーションモジュール2116
へ送信される。アービトレーションモジュールは、この
エラーフラグを使用して、誤った復調されたベースバン
ド信号を取り除く。
【0518】誤り検査モジュール2114a〜cは、ス
テップ2104で誤りを検出するために、使用可能な誤
り検出方式をいくつでも実施することができる。さら
に、インスタンスによっては、デジタル信号で検出され
た誤りを訂正するための方法を使用することもできる。
デジタルおよびアナログ信号に使用できるいくつかの有
効な誤り検出方式について、以下に論じる。
【0519】デジタル信号である復調されたベースバン
ド信号の場合、誤り検査モジュール2114a〜cは、
巡回冗長検査(CRC)またはパリティ検査を実施して
誤りを検出することができる。以下に簡単に説明する。
CRCは、デジタルビットストリームを検査し、特有の
数学的関係に従ってnビットのCRC文字を計算する。
次いで、通信媒体を介して、検討したビットストリーム
と共にCRC文字を伝送する。同じ計算が受信機側で実
行される。受信機側のCRC文字が、ビットストリーム
で送信した文字と一致すれば、そのビットストリームは
誤りなしと判定される。一致しない場合は、誤りが挿入
されたことになる。パリティ検査は、ビットストリーム
に関連するnビット文字も生成するが、ここでパリティ
検査文字は、ビットストリーム内の論理数「1」または
「0」を基準にしている。本明細書で与えられた考察に
基づいて、当業者であれば理解されるように、本発明の
範囲および趣旨には他のすべての誤り検査/訂正方式が
含まれる。
【0520】アナログ信号である復調されたベースバン
ド信号の場合、誤り検査モジュール2114a〜cはパ
イロットトーンを監視して誤りを検出することができ
る。パイロットトーンは、復調されたベースバンド信号
が生成される冗長スペクトル内に埋め込まれる。測定
後、パイロットトーン内に何らかの劣化があれば、信号
干渉の証拠である可能性がある。
【0521】代替の実施形態では、誤り検出モジュール
2114a〜cは、アナログ復調されたベースバンド信
号内のエラーを検出するために、アナログ誤り検出モジ
ュール2300を備えることができる。アナログ誤り検
出モジュール2300は、高域フィルタ2302および
比較器2304を備える。アナログ誤り検出モジュール
2300は、以下のように動作する。高域フィルタ23
02が、復調されたベースバンド信号2108内にあ
る、帯域外の高周波数スペクトル構成要素を選択する。
これらの帯域外スペクトル構成要素は、理論上は振幅が
小さい。比較器2304は、これら帯域外スペクトル構
成要素の振幅と、いくつかのしきい値レベルとを比較
し、しきい値レベルの方が大きい場合はエラーフラグ2
109を設定する。
【0522】代替の実施形態では、アービトレーション
モジュール2116が、復調されたベースバンド信号を
検査して一致した信号形状を判定することで、アナログ
復調されたベースバンド信号内の誤りを検出することが
できる。次いで各復調されたベースバンド信号が一致し
た信号と比較され、一致した信号と実質上異なる復調さ
れたベースバンド信号があれば、誤りとみなされる。こ
の方式を復調されたベースバンド信号2108a〜c
(図21E〜21G)で実施すると、ベースバンド信号
2108bが誤りとみなされる。例示的復調されたベー
スバンド信号2108bが、妨害信号スペクトル171
6によって崩れたことを示すスペクトル1714bから
復調されたことを想起されたい。
【0523】ステップ2106では、アービトレーショ
ンモジュール2116が誤りのない復調されたベースバ
ンド信号を選択し、その結果、変調ベースバンド信号3
08とほぼ同じ、復調されたベースバンド信号1720
が発生する。図21E〜Gに示された例では、復調され
たベースバンド信号1720は、復調されたベースバン
ド信号2108aまたは2108cのいずれか1つとす
ることができる。
【0524】一実施形態では、アービトレーションモジ
ュール2116は、誤り検出モジュール2114によっ
て生成されるエラーフラグ2109および消去プロセス
を使用して、誤りのない復調されたベースバンド信号を
選択する。例示的消去プロセスについては、流れ図22
00(図22A)および2222(図22B)中のセク
ション6.2.3.1.1で説明しており、読者はさらに詳しい
説明についてこれを参照する。
【0525】(6.2.3.2 他の実施形態) 前述の信号抽出に関する実施形態は、例示目的で示され
たものである。この実施形態は、本発明を限定すること
を意図するものではない。当業者であれば、本明細書に
与えられた教示に基づいて、本明細書に記載された実施
形態とはわずかに異なるかまたは大幅に異なる代替の実
施形態が明らかになろう。このような代替の実施形態
は、本発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0526】(IV.結論) 以上、本発明の方法、システム、および構成要素の例示
的実施形態について述べてきた。これらの例示的実施形
態は、例示目的のみのために述べてきたものであって、
限定するものではないことに留意されたい。本発明では
他の実施形態も可能であり、これをカバーしている。こ
のような他の実施形態には、ハードウェア、ソフトウェ
ア、ならびに本発明の方法、システム、および構成要素
のソフトウェア/ハードウェアの実施態様が含まれる
が、これらに限定されるものではない。このような他の
実施形態は、本明細書に含まれる教示に基づいて、当業
者であれば明らかになろう。したがって、本発明の領域
および範囲は、前述のいかなる例示的実施形態によって
も限定されるものではなく、以下に示す特許請求の範囲
およびそれらと同等のものによってのみ規定されるもの
である。 [図面の簡単な説明] 本発明を、添付の図面参照して説明する。
【図1A】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図1B】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図1C】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図1D】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図1E】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図1F】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図1G】時間領域および周波数領域における様々な電
気信号を示す。
【図2A】本発明が有用な例示的環境を示す。
【図2B】図2Aの環境からの様々な信号を示す。
【図2C】図2Aの環境からの様々な信号を示す。
【図2D】図2Aの環境からの様々な信号を示す。
【図3A】本発明により冗長スペクトルを生成するステ
ップを図示した流れ図300を示す。
【図3B】流れ図300に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図3C】流れ図300に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図3D】流れ図300に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図3E】流れ図300に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図3F】本発明の一実施形態により、流れ図300に
対応する構造上のブロック図を示す。
【図4A】本発明の一実施形態により、変調されたスペ
クトルを複製することで冗長スペクトルを生成するステ
ップを図示した流れ図400を示す。
【図4B】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4C】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4D】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4E】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4F】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4G】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4H】本発明の一実施形態により、流れ図400に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図4I】本発明の一実施形態により、流れ図400に
対応する構造上のブロック図を示す。
【図5A】本発明の一実施形態により、変調ベースバン
ド信号で発振信号を振幅変調するステップを図示した流
れ図500を示す。
【図5B】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図5C】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図5D】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図5E】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図5F】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図5G】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図5H】本発明の一実施形態により、流れ図500に
関連する構造上のブロック図を示す。
【図6A】本発明の一実施形態により、変調ベースバン
ド信号で発振信号を周波数変調するステップを図示した
流れ図600を示す。
【図6B】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図6C】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図6D】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図6E】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図6F】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図6G】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図6H】本発明の一実施形態により、流れ図600に
関連する構造上のブロック図を示す。
【図7A】変調ベースバンド信号で発振信号を位相変調
するステップを図示した、流れ図700を示す。
【図7B】流れ図700に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図7C】流れ図700に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図7D】流れ図700に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図7E】流れ図700に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図7F】流れ図700に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図7G】流れ図700に関連するいくつかの信号図を
示す。
【図7H】本発明の一実施形態により、流れ図700に
関連する構造上のブロック図を示す。
【図8A】本発明の一実施形態により、冗長スペクトル
を生成するために、第2の発振信号で変調された信号を
位相変調するステップを図示した、流れ図800を示
す。
【図8B】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8C】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8D】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8E】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8F】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8G】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8H】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連するいくつかの信号図を示す。
【図8I】本発明の一実施形態により、流れ図800に
関連する構造上のブロック図を示す。
【図8J】本発明の一実施形態により、発振信号で変調
された信号を周波数変調するステップを図示した流れ図
824を示す。
【図8K】本発明の一実施形態により、流れ図824に
関連する構造上のブロック図を示す。
【図8K−1】本発明の一実施形態により、発生器31
8に関連する構造上のブロック図を示す。
【図9】本発明の一実施形態により、AM変調器の構造
上の実施態様を図示する。
【図10】本発明の一実施形態により、FM変調器の構
造上の実施態様を図示する。
【図11A】本発明の一実施形態により、位相変調器の
構造上の実施態様を図示する。
【図11B】本発明の一実施形態により、位相変調器の
構造上の実施態様を図示する。
【図11C】本発明の一実施形態により、位相変調器の
構造上の実施態様を図示する。
【図11D】本発明の一実施形態により、位相変調器の
構造上の実施態様を図示する。
【図11E】本発明の一実施形態により、位相変調器の
構造上の実施態様を図示する。
【図12A】本発明の一実施形態により、PM変調器8
20の実施例である位相変調器1200の構造上の実施
態様を図示する。
【図12B】本発明の一実施形態により、PM変調器8
20の実施例である位相変調器1200の構造上の実施
態様を図示する。
【図12C】本発明の一実施形態により、PM変調器8
20の実施例である位相変調器1200の構造上の実施
態様を図示する。
【図12D】本発明の一実施形態により、PM変調器8
20の実施例である位相変調器1200の構造上の実施
態様を図示する。
【図12E】本発明の一実施形態により、PM変調器8
20の実施例である位相変調器1200の構造上の実施
態様を図示する。
【図13A】本発明の一実施形態により、変調された信
号で発振信号を位相変調することによって冗長スペクト
ルを生成するステップを図示した、流れ図1300を示
す。
【図13B】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13C】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13D】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13E】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13F】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13G】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13H】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13I】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13J】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13K】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13L】本発明の一実施形態により、流れ図130
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図13M】本発明の一実施形態により、変調された信
号で発振信号を周波数変調することによって冗長スペク
トルを生成するステップを図示した、流れ図1334を
示す。
【図13N】本発明の一実施形態により、流れ図133
4に関連する構造上のブロック図を示す。
【図13N−1】本発明の一実施形態により、発生器3
18に関連する構造上のブロック図を示す。
【図13O】第2の変調された信号で第1の変調された
信号を変調することにより、冗長スペクトルを生成する
ステップを図示した、流れ図1342を示す。
【図13P】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13Q】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13R】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13S】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13T】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13U】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13V】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連するいくつかの信号図を示す。
【図13W】本発明の一実施形態により、流れ図134
2に関連する構造上のブロック図を示す。
【図14A】本発明の一実施形態により、冗長スペクト
ルを処理するステップを図示した流れ図1400を示
す。
【図14B】本発明の一実施形態により、流れ図140
0に関連する信号図を示す。
【図14C】本発明の一実施形態により、流れ図140
0に関連する信号図を示す。
【図14D】本発明の一実施形態により、流れ図140
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図15A】本発明の一実施形態により、冗長スペクト
ルを処理するステップを図示した流れ図1500を示
す。
【図15B】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図15C】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図15D】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図15E】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図15F】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図15G】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図16A】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図16B】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図16C】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図16D】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図16E】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図16F】本発明の一実施形態により、流れ図150
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図16G】周波数のアップコンバートに関する構造上
の実施形態および実施態様を示す。
【図16H】周波数のアップコンバートに関する構造上
の実施形態および実施態様を示す。
【図16I】周波数のアップコンバートに関する構造上
の実施形態および実施態様を示す。
【図16J】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16K】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16L】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16M】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16N】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16O】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16P】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16Q】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図16R】図16G〜Iに記載されたアップコンバー
トシステム1620に関連する、いくつかの信号図を示
す。
【図17A】本発明の一実施形態により、冗長スペクト
ルから復調されたベースバンド信号を回復するステップ
を図示した、流れ図1700を示す。
【図17B】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17C】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17D】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17E】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17F】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17G】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17H】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図17I】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図18A】本発明の一実施形態により、冗長スペクト
ルをより低い周波数に変換するステップを図示した、流
れ図1800を示す。
【図18B】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18C】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18D】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18E】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18F】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18G】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18H】本発明の一実施形態により、流れ図180
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図18I】本発明の一実施形態により、流れ図170
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図19A】本発明の一実施形態により、周波数のダウ
ンコンバートに関する構造上の実施形態および実施態様
を示す。
【図19A−1】本発明の一実施形態により、周波数の
ダウンコンバートに関する構造上の実施形態および実施
態様を示す。
【図19B】図19Aにおけるユニバーサル周波数変換
(UFT)モジュール1902に関連するいくつかの信
号図を示す。
【図19C】図19Aにおけるユニバーサル周波数変換
(UFT)モジュール1902に関連するいくつかの信
号図を示す。
【図19D】図19Aにおけるユニバーサル周波数変換
(UFT)モジュール1902に関連するいくつかの信
号図を示す。
【図19E】図19Aにおけるユニバーサル周波数変換
(UFT)モジュール1902に関連するいくつかの信
号図を示す。
【図19F】図19Aにおけるユニバーサル周波数変換
(UFT)モジュール1902に関連するいくつかの信
号図を示す。
【図20A】本発明の一実施形態により、冗長スペクト
ルを別々のチャネルに分離するステップを図示した、流
れ図2000を示す。
【図20B】本発明の一実施形態により、流れ図200
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図20C】UFDモジュールを使用する受信機173
0の構造上の実施形態を示す。
【図21A】本発明の一実施形態により、冗長スペクト
ルから復調されたベースバンド信号を抽出するステップ
を図示した、流れ図2100を示す。
【図21B】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21C】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21D】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21E】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21F】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21G】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21H】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連するいくつかの信号図を示す。
【図21I】本発明の一実施形態により、流れ図210
0に関連する構造上のブロック図を示す。
【図22A】本発明の一実施形態により、消去プロセス
を使用して、誤差のない復調されたベースバンド信号を
選択するステップを図示した、流れ図2200を示す。
【図22B】本発明の一実施形態により、消去プロセス
を使用して、誤差のない復調されたベースバンド信号を
選択するステップを図示した、流れ図2222を示す。
【図23】本発明の一実施形態により、誤差チェックモ
ジュール2114の実施形態を示す構造上のブロック図
を示す。
【図24】ダウンコンバートおよびフィルタリング統一
モジュール(UDF)の概念表示を示す。
【図25】UDFモジュール2622に関連する表25
02を示す。
【図26】UFDモジュールの構造上の実施態様を図示
する。
【図27A】本発明の一実施形態により、スイッチモジ
ュールの実施例を図示する。
【図27B】本発明の一実施形態により、スイッチモジ
ュールの実施例を図示する。
【図27C】本発明の一実施形態により、スイッチモジ
ュールの実施例を図示する。
【図27D】本発明の一実施形態により、スイッチモジ
ュールの実施例を図示する。
【図28A】アパーチャ発生器の例を図示する。
【図28B】アパーチャ発生器の例を図示する。
【図28C】アパーチャ発生器の例を図示する。
【図28D】アパーチャ発生器の例を図示する。
【図28E】本発明の一実施形態により、発振器を図示
する。
【図29】本発明の一実施形態により、任意選択のエネ
ルギー伝達信号モジュールを備えたエネルギー伝達シス
テムを図示する。
【図30】本発明の一実施形態により、入力インピーダ
ンスと出力インピーダンスが一致するエイリアシングモ
ジュールを図示する。
【図31A】パルス発生器の例を図示する。
【図31B】図31Aのパルス発生器に関する波形の例
を図示する。
【図31C】図31Aのパルス発生器に関する波形の例
を図示する。
【図32】本発明の一実施形態により、スイッチモジュ
ールおよびリアクティブストレージ(reactive storag
e)モジュールを備えたエネルギー伝達モジュールの例
を図示する。
【図33A】本発明の一実施形態により、エネルギー伝
達システムの例を図示する。
【図33B】本発明の一実施形態により、エネルギー伝
達システムの例を図示する。
【図34A】本発明の一実施形態により、エネルギー伝
達信号モジュールの例を図示する。
【図34B】本発明の一実施形態により、ステートマシ
ン操作の流れ図を図示する。
【図34C】エネルギー伝達信号モジュールの例であ
る。
【図35】本発明の一実施形態により、101.1MH
Zのクロックを使用して、915MHZ信号を5MHZ
信号にダウンコンバートするための回路の概略図であ
る。
【図36】本発明の一実施形態により、図35の回路に
関するシミュレーション波形を示す。
【図37】本発明の一実施形態により、101MHZの
クロックを使用して、915MHZ信号を5MHZ信号
にダウンコンバートするための回路の概略図である。
【図38】本発明の一実施形態により、図37の回路に
関するシミュレーション波形を示す。
【図39】本発明の一実施形態により、101.1MH
Zのクロックを使用して、915MHZ信号を5MHZ
信号にダウンコンバートするための回路の概略図であ
る。
【図40】本発明の一実施形態により、図39の回路に
関するシミュレーション波形を示す。
【図41】本発明の一実施形態により、500Kbau
dのボーレートで、913MHZと917MHZとの間
で交互に変わる、FSKソースに接続された図35の回
路を示す概略図である。
【図42A】本発明の一実施形態により、エネルギー伝
達システムの例を図示する。
【図42B】図42Aのシステム例に関するタイミング
図の例を図示する。
【図42C】図42Aのシステム例に関するタイミング
図の例を図示する。
【図43】本発明の一実施形態により、バイパス回路網
の例を図示する。
【図44】本発明の一実施形態により、バイパス回路網
の例を図示する。
【図45】本発明の一実施形態例を図示する。
【図46A】本発明の一実施形態により、実時間アパー
チャ制御回路の例を図示する。
【図46B】本発明の一実施形態により、実時間アパー
チャ制御に関するクロック信号例のタイミング図を示
す。
【図46C】本発明の一実施形態により、実時間アパー
チャ制御に関する任意選択の実行可能信号例のタイミン
グ図を示す。
【図46D】本発明の一実施形態により、実時間アパー
チャ制御に関する逆クロック信号のタイミング図を示
す。
【図46E】本発明の一実施形態により、実時間アパー
チャ制御に関する遅延クロック信号例のタイミング図を
示す。
【図46F】本発明の一実施形態により、実時間で制御
されるアパーチャを有するパルスを含む、エネルギー伝
達例のタイミング図を示す。
【図47】本発明の実施形態例を図示する。
【図48】本発明の実施形態例を図示する。
【図49】本発明の実施形態例を図示する。
【図50】本発明の実施形態例を図示する。
【図51A】図47の実施形態例に関するタイミング図
である。
【図51B】図48の実施形態例に関するタイミング図
である。
【図52A】図49の実施形態例に関するタイミング図
である。
【図52B】図50の実施形態例に関するタイミング図
である。
【図53A】本発明の実施形態例を図示する。
【図53B】本発明による、電荷移送を決定するための
式を図示する。
【図53C】本発明による、コンデンサの充電とアパー
チャとの関係を図示する。
【図53D】本発明による、コンデンサの充電とアパー
チャとの関係を図示する。
【図53E】本発明による充電の関係式を示す。
【図53F】本発明による挿入損失式を示す。
【図54】本発明によるFSK波形を図示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 7/12 H04B 7/12 (31)優先権主張番号 09/176,415 (32)優先日 平成10年10月21日(1998.10.21) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/175,966 (32)優先日 平成10年10月21日(1998.10.21) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/293,095 (32)優先日 平成11年4月16日(1999.4.16) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/293,342 (32)優先日 平成11年4月16日(1999.4.16) (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 クック ロバート ダブリュ. アメリカ合衆国 32259 フロリダ州 スイッツランド ロバーツ ロード 1432 (72)発明者 ルーク リチャード シー. アメリカ合衆国 32223 フロリダ州 ジャクソンビル リッキー ドライブ 3170 (72)発明者 モーゼス チャーリー ディー.ジュニ ア アメリカ合衆国 32217 フロリダ州 ジャクソンビル ナランジャ ドライブ 4314 (72)発明者 ソラレス デビッド エフ. アメリカ合衆国 32258 フロリダ州 ジャクソンビル シエスタ リオ ドラ イブ サウス 5250 (72)発明者 ローリンズ マイケル ダブリュ. アメリカ合衆国 32746 フロリダ州 レイク メリー ブライトビュー ドラ イブ 665 (72)発明者 ローリンズ グレゴリー エス. アメリカ合衆国 32746 フロリダ州 レイク メリー レスリー レーン 299 (56)参考文献 特開 昭56−114451(JP,A) 特開 平8−139524(JP,A) 特開 平8−32556(JP,A) 特開 昭61−30821(JP,A) 特開 平5−327356(JP,A) 特開 平9−55692(JP,A) 三木正一 長浜良三,通信工学講座14 −A 変調方式2,日本,共立出版株式 会社,1956年 4月30日,初版,146− 154 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 14/00 H04B 7/12 H04B 1/74 H03D 7/00 H03C 1/00 H03C 3/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信信号を生成する方法において、 (1)変調ベースバンド信号を受け入れるステップと、 (2)変調ベースバンド信号で第1の発振信号を変調
    し、関連する変調されたスペクトルと共に変調された信
    号を発生するステップであって、前記変調されたスペク
    トルは、前記変調ベースバンド信号を代表する情報を含
    むステップと、 (3)第2の発振信号で前記変調された信号を変調し、
    複数の冗長スペクトルを発生するステップであって、各
    冗長スペクトルが変調ベースバンド信号を代表する情報
    を含むステップとを備えることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 ステップ(3)は、 (a)位相変調、周波数変調、および振幅変調のうち少
    なくとも1つを使用して前記第2の発振信号で前記変調
    された信号を変調するステップを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 (4)冗長スペクトルのサブセットを選
    択するステップと、 (5)冗長スペクトルのサブセットを、通信媒体を介し
    て送信するステップとをさらに備えることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 通信信号を生成する方法において、
    (1)変調ベースバンド信号で第1の発振信号を変調
    し、関連する変調されたスペクトルを有する変調された
    信号を生成するステップと、 (2)第2の発振信号で前記変調された信号を変調し、
    複数の冗長スペクトルを生成するステップであって、前
    記各冗長スペクトルが、前記変調ベースバンド信号の代
    表である情報を含み、前記第1の発振信号がf1Hzの
    周波数を有し、前記第2の発振信号がf2Hzの周波数
    を有し、前記複数の冗長スペクトルがf1Hzを中心と
    し、互いにf2Hzずつオフセットされたステップとを
    備えることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 (3)前記第2の発振信号の周波数を調
    整し、前記冗長スペクトルによって占有される周波数帯
    域幅に同調させるステップをさらに備えることを特徴と
    する請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 f2が実質的にf1より小さいことを特徴
    とする請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ステップ(1)は、 (a)振幅変調、周波数変調、および位相変調のうち少
    なくとも1つを使用して前記変調ベースバンド信号で前
    記第1の発振信号を変調するステップを備えることを特
    徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ステップ(2)は、 (a)前記第2の発振信号で前記変調された信号を位相
    変調するステップであって、前記第2の発振信号に応じ
    て前記変調された信号の位相をシフトするステップを備
    え、前記変調されたスペクトル内の情報が複数の冗長ス
    ペクトルを生成するために実質的に複製されるようにし
    たステップを備えることを特徴とする請求項4に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 ステップ(2)は、 (a)前記第2の発振信号で前記変調された信号を周波
    数変調するステップであって、前記第2の発振信号に応
    じて前記変調された信号の周波数をシフトするステップ
    を備え、前記変調されたスペクトル内の情報が複数の冗
    長スペクトルを作成するために実質的に複製されるよう
    にしたステップを備えることを特徴とする請求項4に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 ステップ(2)は、 (a)前記第2の発振信号で前記変調された信号を振幅
    変調するステップであって、前記第2の発振信号に応じ
    て前記変調された信号の振幅をシフトするステップを備
    え、前記変調されたスペクトル内の情報が複数の冗長ス
    ペクトルを作成するために実質的に複製されるようにし
    たステップを備えることを特徴とする請求項4に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 (3)冗長スペクトルのサブセットを
    選択するステップと、 (4)前記選択された冗長スペクトルをより高い周波数
    にアップコンバートするステップと、 (5)前記アップコンバートされた冗長スペクトルを、
    通信媒体を介して送信するステップとをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の方法。
  12. 【請求項12】 第1の位置から第2の位置へ変調ベー
    スバンド信号を通信する方法において、 (1)変調ベースバンド信号で第1の発振信号を変調
    し、関連する変調されたスペクトルを有する変調された
    信号を生成するステップと、 (2)第2の発振信号で前記変調された信号を変調し、
    複数の冗長スペクトルを生成するステップであって、前
    記冗長スペクトルの各々が前記変調ベースバンド信号の
    代表である情報を含むステップと、 (3)前記複数の冗長スペクトルのうち少なくとも1つ
    のサブセットを第1の位置から第2の位置へ送信するス
    テップと、 (4)前記送信された冗長スペクトルを第2の位置で受
    信するステップと、 (5)前記受信された冗長スペクトルの少なくとも1つ
    のサブセットを別々のチャネルに分離するステップと、 (6)前記分離された冗長スペクトルから復調されたベ
    ースバンド信号を抽出するステップであって、前記抽出
    された復調されたベースバンド信号は、変調ベースバン
    ド信号の代表であるステップとを備えることを特徴とす
    る方法。
  13. 【請求項13】 (7)ステップ(3)の前に前記第2
    の発信信号の周波数を調整し、前記送信された冗長スペ
    クトルによって占有される周波数帯域幅を同調させるス
    テップをさらに備えることを特徴とする請求項12に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 (7)前記受信された冗長スペクトル
    から前記ダウンコンバートされた冗長スペクトルへのエ
    ネルギー転送を改善するように確立されたアパーチャを
    備えた複数のパルスを使用して前記受信された冗長スペ
    クトルをダウンコンバートするステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 複数のパルスの周波数が(Freq
    input+/−FreqIF)/nに等しく、Freqinput
    は前記受信した冗長スペクトルの中心周波数であり、F
    reqIFは前記ダウンコンバートされた冗長スペクトル
    の中心周波数であり、および、nはFreqinputの高
    調波または低調波を表すことを特徴とする請求項14
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記アパーチャは、 (a)無視できないほど大きく、および、 (b)前記冗長スペクトルによって占有される帯域幅内
    の周波数に関連する周期の約1/2よりも小さいことを
    特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記アパーチャは、前記周期の約1/
    4から1/2の間であることを特徴とする請求項16
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記周期は、前記冗長スペクトルの中
    心周波数に関連することを特徴とする請求項17に記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 前記ステップ(5)は、前記分離され
    た冗長スペクトルを別々のチャネルにフィルタリングす
    るステップを備えることを特徴とする請求項12に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 ステップ(6)は、 (a)前記分離された冗長スペクトルの各々を復調し、
    複数の復調されたベースバンド信号を取得するステップ
    と、 (b)前記復調されたベースバンド信号の各々の誤りを
    検査するステップと、 (c)ステップ(b)で実質的に誤りがないと判定され
    た前記復調されたベースバンド信号のうちの少なくとも
    1つを選択するステップとを備えることを特徴とする請
    求項12に記載の方法。
  21. 【請求項21】 ステップ(6)は、 (a)前記分離された冗長スペクトルの各々を復調し、
    複数の復調されたベースバンド信号を取得するステップ
    と、 (b)前記復調されたベースバンド信号の各々の誤りを
    検査するステップと、 (c)ステップ(b)に基づいて最も誤りの少ない前記
    復調されたベースバンド信号のうちの1つを選択するス
    テップとを備えることを特徴とする請求項12に記載の
    方法。
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