JP3435841B2 - Resin concrete composition - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレジンコンクリート組成
物に関し、さらに詳しくは分散安定性と常温成形時の低
収縮性に優れたレジンコンクリート組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポルトランドセメントの代りに不飽和ポ
リエステル樹脂等の硬化性樹脂を結合材として使用し、
これに炭酸カルシウム等の無機質充填材または砂、砂利
等を主成分とする骨材を混合したレジンコンクリート
は、セメント系コンクリートと比較して耐水性、耐酸
性、耐薬品性、電気絶縁性及び硬化性に優れ、さらに軽
量でかつ強度が高いため、マンホール、道路標識をはじ
めとする土木・建築材料として広く使用されている。ま
た、最近では下水・農業用水管やケーブル保護管の中間
層を構成する材料としても利用され、その要求特性は益
々高まっている。
【0003】しかし、レジンコンクリートの結合材であ
る不飽和ポリエステル樹脂は、一般に硬化時に6〜10
%の体積収縮を伴うため、成形品にクラックや歪みが発
生したり、寸法精度に欠けるといった問題点を有してい
る。
【0004】これらの問題点を改良する目的で、不飽和
ポリエステル樹脂に種々の熱可塑性樹脂を低収縮剤とし
て配合する方法が提案されている。熱可塑性樹脂の中で
もポリスチレンは安価であるため最も一般的に使用され
ているが、不飽和ポリエステル樹脂との相溶性が低く、
硬化過程で表面への浮き出しを起こすため、成形品表面
における粘着性の発生や型汚れの発生及びこれに関わる
作業性の悪化という問題があった。
【0005】そこで、本発明者らは特開昭60−991
15号公報において、ポリスチレンの不飽和ポリエステ
ル樹脂との相溶性を改良する目的で、ポリスチレンに分
散安定剤として酢酸ビニルを構成単位とする重合体部分
と、スチレンを構成単位とする重合体部分とからなるブ
ロック共重合体を併用する方法を提案した。また、特開
昭57−80413号公報において、不飽和ポリエステ
ル樹脂との相溶性に優れた酢酸ビニルを構成単位とする
重合体部分と、スチレンを構成単位とする重合体部分と
からなるブロック共重合体を低収縮剤として配合する方
法を提案した。
【0006】しかしながら、これらのブロック共重合体
は、レジンコンクリート組成物の常温成形で一般的に使
用される低反応性の不飽和ポリエステル樹脂と低収縮剤
との相溶性が高くなり過ぎ、硬化時に相分離が起こらな
いために低収縮剤として全く効果がなかった。
【0007】さらに、本発明者らは常温成形用の低収縮
剤として、特公昭63−30956号公報、特公昭63
−40447号公報、特公平4−7390号公報及び特
公平4−7391号公報において、アクリル酸またはメ
タクリル酸のアルキルエステルを構成単位とする重合体
部分と、スチレンを構成単位とする重合体部分とからな
るブロック共重合体を提案した。加えて、特開平4−3
11761号公報において、酢酸ビニルとクロトン酸等
の非共役型エチレン性不飽和カルボン酸を構成単位とす
る重合体部分と、スチレンを構成単位とする重合体部分
とからなるブロック共重合体を提案した。
【0008】しかしながら、前者の低収縮剤はポリスチ
レンと同様、不飽和ポリエステル樹脂との相溶性が低
く、これに関わる種々の問題を有していた。後者の低収
縮剤は、やはり低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単
位とする重合体部分の割合が多過ぎるために、レジンコ
ンクリート組成物の常温成形で一般的に使用される低反
応性の不飽和ポリエステル樹脂に対しては有効に機能し
なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、レジンコンクリート組成物の常温成形で一般的に使
用される低反応性の不飽和ポリエステル樹脂に対して、
相溶性と低収縮性の両面において優れた低収縮剤は存在
しない。そのため、満足できる寸法精度と表面性を備え
たレジンコンクリートを得ることは困難であった。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題に着
目してなされたものである。その目的とするところは、
分散安定性と常温成形時の低収縮性に優れたレジンコン
クリート組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明のレジンコンクリート組成物は、低収
縮剤として、酢酸ビニルを構成単位とする重合体部分A
とスチレンを構成単位とする重合体部分BとからなるA
−B型ブロック共重合体とポリスチレンとを合計で前記
不飽和ポリエステルとエチレン性不飽和単量体との総重
量100重量部に対して3〜18重量部含み、前記A−
B型ブロック共重合体中の重合体部分Aの割合が2〜5
0重量%、重合体部分Bの割合が98〜50重量%であ
り、かつ低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位とす
る重合体部分の割合が0.01〜0.19重量%のもの
である。なお、本発明におけるレジンコンクリート組成
物は、レジンモルタル組成物を含むものである。
【0012】以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明における不飽和ポリエステルは、α,β−不飽和
二塩基酸またはその無水物と飽和二塩基酸またはその無
水物との混合物と多価アルコールとを用いて常法により
重縮合することにより得られる不飽和ポリエステルであ
る。各成分の構成比率については特に限定されず、低反
応性の不飽和ポリエステルから高反応性の不飽和ポリエ
ステルまでいずれも使用することができるが、レジンコ
ンクリート組成物の常温成形では、α,β−不飽和二塩
基酸またはその無水物15〜50モル%と飽和二塩基酸
またはその無水物85〜50モル%との混合物と多価ア
ルコールとから製造される低反応性の不飽和ポリエステ
ルが好適に使用される。
【0013】上記α,β−不飽和二塩基酸またはその無
水物としては、例えばマレイン酸またはその無水物、フ
マル酸、メサコン酸、テトラコン酸、イタコン酸若しく
はこれらのアルキルエステル等を挙げることができ、上
記飽和二塩基酸またはその無水物としては、例えば無水
フタル酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、
アジピン酸、セバシン酸、ヘット酸、コハク酸若しくは
これらのアルキルエステル等を挙げることができる。ま
た、上記多価アルコールとしては、例えばエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のジ
オール類、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールA
にプロピレンオキシド等の付加したグリコール類の他、
例えばトリメチロールプロパン等のトリオール類等を挙
げることができる。
【0014】本発明における前記不飽和ポリエステルと
共重合可能なエチレン性不飽和単量体としては、スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、t−ブチル
スチレン、クロルスチレン等のスチレン誘導体、アクリ
ル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル類、酢酸ビ
ニル等を挙げることができ、これら群の一種または二種
以上より選択されるが、特にスチレンが好ましい。
【0015】前記不飽和ポリエステルとエチレン性不飽
和単量体の好ましい使用比率は、30/70〜70/3
0重量%である。不飽和ポリエステルが30重量%未満
で、エチレン性不飽和単量体が70重量%を越える場合
には、これより得られるレジンコンクリートの強度が低
下する傾向にあり、不飽和ポリエステルが70重量%を
越え、エチレン性不飽和単量体が30重量%未満の場合
には、これより得られるレジンコンクリート組成物の粘
度が高くなり、作業性が悪化する傾向にある。
【0016】本発明における低収縮剤は、酢酸ビニルを
構成単位とする重合体部分Aとスチレンを構成単位とす
る重合体部分BとからなるA−B型ブロック共重合体
と、ポリスチレンであり、この低収縮剤中に占める酢酸
ビニルを構成単位とする重合体部分の割合が0.01〜
0.19重量%であることを必須要件とするものであ
る。低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位とする重
合体部分の割合が0.01重量%未満の場合には、低収
縮剤と不飽和ポリエステル樹脂との相溶性が低く、低収
縮剤が硬化過程で表面へ浮き出すため、成形品表面にお
いて粘着性が発生し、作業性が悪化する傾向にある。
0.19重量%を越える場合には、レジンコンクリート
組成物の常温成形で一般的に使用される低反応性の不飽
和ポリエステル樹脂と低収縮剤との相溶性が高くなり過
ぎ、硬化時に相分離が起こらないために低収縮剤として
機能しない。
【0017】なお、酢酸ビニルを構成単位とする重合体
部分Aとスチレンを構成単位とする重合体部分Bとから
なるA−B型ブロック共重合体とポリスチレンとの併用
比率は、低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位とす
る重合体部分の割合が前記範囲内になるように決定され
る。
【0018】ポリスチレンとしては、汎用グレード、高
流動グレード、耐衝撃グレード等、市販品をいずれも使
用することができるが、好ましくはその平均分子量が、
ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーによるポリ
スチレン換算の数平均分子量で10,000〜300,
000であり、さらに好ましくは30,000〜20
0,000である。10,000未満の場合には、これ
より得られるレジンコンクリート組成物の成形収縮率が
大きくなり、クラックが発生しやすくなる。300,0
00を越える場合には、これより得られるレジンコンク
リート組成物の粘度が高くなり、作業性が悪化する傾向
にある。
【0019】また、酢酸ビニルを構成単位とする重合体
部分Aとスチレンを構成単位とする重合体部分Bとから
なるA−B型ブロック共重合体において、重合体部分A
の割合は2〜50重量%、好ましくは5〜30重量%で
あり、重合体部分Bの割合は98〜50重量%、好まし
くは95〜70重量%である。重合体部分Aの割合が2
重量%未満の場合には、A−B型ブロック共重合体中の
酢酸ビニルを構成単位とする重合体部分Aの割合が極端
に少ないために、ブロック共重合体の分散安定剤として
の効果が低くなり、結果的に低収縮剤と不飽和ポリエス
テル樹脂との相溶性が低く、低収縮剤が硬化過程で表面
へ浮き出すため、成形品表面において粘着性が発生し、
作業性が悪化する傾向にある。
【0020】重合体部分Aの割合が50重量%を越える
場合には、低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位と
する重合体部分の割合が0.01〜0.19重量%とな
るようにするために配合するA−B型ブロック共重合体
の配合量が極端に少なくなり、結果的に低収縮剤と不飽
和ポリエステル樹脂との相溶性が低く、低収縮剤が硬化
過程で表面へ浮き出すため、成形品表面において粘着性
が発生し、作業性が悪化する傾向にある。
【0021】本発明では、低収縮剤中に占める酢酸ビニ
ルを構成単位とする重合体部分の割合を前記所定範囲内
に設定すればよい。従って、A−B型ブロック共重合体
中の重合体部分Aの割合を少なくし、低収縮剤中のブロ
ック共重合体の割合を増加させ、相対的にポリスチレン
の割合を低減させてもよい。
【0022】前記A−B型ブロック共重合体は、重合開
始剤としてポリメリックペルオキシド(特開昭53−1
49918号公報記載)を用いる公知の製造プロセス
(特公昭60−3327号公報記載)で塊状重合法、懸
濁重合法または乳化重合法等の任意の重合法により容易
に製造することができるが、工業的には懸濁重合法が最
も好ましい。この際、酢酸ビニルの第一段重合反応によ
り生じた分子内にペルオキシ結合を有する重合体は、中
間体として反応系から取り出して次のブロック共重合の
原料にしても良いし、反応系から取り出すことなく引き
続いてブロック共重合させることもできる。
【0023】ポリメリックペルオキシドとしては、例え
ば下記化学式(1)、(2)で示されるものを挙げるこ
とができ、これら群の一種または二種以上より選択して
使用される。
【0024】
【化1】
【0025】
【化2】
【0026】ポリメリックペルオキシドの使用量は、酢
酸ビニル100重量部に対して0.1〜10重量部であ
ることが好ましい。また、重合温度は第一段重合反応に
ついては40〜80℃、第二段重合反応については60
〜100℃であり、かつ第二段重合反応における重合温
度は第一段重合反応における重合温度より高いことが好
ましい。重合時間は第一段重合反応では1〜3時間、第
二段重合反応では3〜10時間であることが好ましい。
【0027】ところで、A−B型ブロック共重合体の製
造時に酢酸ビニルとスチレンの単独重合体が副生する
が、前記製造法によれば、全重合物中に占める正味のA
−B型ブロック共重合体の割合、すなわちブロック率が
80%以上と高いため、本発明における不飽和ポリエス
テル樹脂の低収縮剤として使用する場合には、特に精製
する必要なくそのまま用いることができる。従って、本
発明中のA−B型ブロック共重合体においては、酢酸ビ
ニルを構成単位とする重合体部分Aは酢酸ビニル単独重
合体を、スチレンを構成単位とする重合体部分Bはスチ
レン単独重合体をそれぞれ含むものとする。
【0028】前記低収縮剤の配合量は、不飽和ポリステ
ルとエチレン性不飽和単量体との総重量100重量部に
対して合計で3〜18重量部、好ましくは6〜14重量
部である。3重量部未満の場合には、これより得られる
レジンコンクリート組成物の成形収縮率が大きくなり、
クラックが発生しやすくなる。18重量部を越える場合
には、これより得られるレジンコンクリート組成物の粘
度が高くなり、作業性が悪化する傾向にある。
【0029】本発明における硬化剤としては、例えばケ
トンペルオキシド、ジアシルペルオキシド、ペルオキシ
エステル、ペルオキシケタール、ヒドロペルオキシド、
ジアルキルペルオキシド等、不飽和ポリエステル樹脂の
硬化に用いられる公知の硬化触媒を挙げることができ、
所望する成形温度や成形時間に応じて、これら群の一種
または二種以上より選択される。特に常温成形において
は、ナフテン酸コバルト、オクテン酸コバルト等の有機
金属類、N,N−ジメチルアニリン、N−エチルメタト
ルイジン、トリエタノールアミン等の芳香族または脂肪
族アミン類、アセチルアセトン等のβ−ジケトン類等の
硬化促進剤を前記硬化剤と併用するのが一般的である。
最も一般的な硬化剤と硬化促進剤との組み合わせとして
は、メチルエチルケトンペルオキシド/ナフテン酸コバ
ルト、ベンゾイルペルオキシド/N,N−ジメチルアニ
リンを挙げることができる。
【0030】従って、本発明の硬化剤には硬化促進剤も
含むものとする。硬化促進剤を除く硬化剤の配合量は特
に制限されないが、好ましくは不飽和ポリステルとエチ
レン性不飽和単量体と低収縮剤との総重量100重量部
に対して0.5〜3重量部である。0.5重量部未満の
場合には、これより得られるレジンコンクリート組成物
の硬化速度が遅く、生産性が悪くなる。3重量部を越え
る場合には、硬化剤を無駄に使用することになり、経済
性が失われる。また、硬化促進剤は成形条件に応じて適
宜併用されるが、特に常温成形の場合には、その配合量
は好ましくは不飽和ポリステルとエチレン性不飽和単量
体と低収縮剤との総重量100重量部に対して0.05
〜1重量部である。0.05重量部未満の場合には、硬
化促進効果が見られないために、これより得られるレジ
ンコンクリート組成物の硬化速度が遅く、生産性が悪く
なる。1重量部を越える場合には、硬化促進剤を無駄に
使用することになり、経済性が失われる。
【0031】本発明における充填材としては、炭酸カル
シウム、ガラス粉末、水酸化アルミニウム、タルク、ク
レー、カオリン、石粉、木粉等の無機質微粉末、砂、砂
利、砕石、珪石、寒水石等の無機質粒状物を挙げること
ができ、これら群の一種または二種以上より選択され
る。充填材の配合量は特に制限されないが、好ましくは
不飽和ポリステルとエチレン性不飽和単量体と低収縮剤
との総重量100重量部に対して30〜1000重量
部、さらに好ましくは50〜800重量部である。30
重量部未満の場合には、これより得られるレジンコンク
リート組成物の成形収縮率が大きくなり、クラックが発
生しやすくなる上、経済性が失われる。1000重量部
を越える場合には、これより得られるレジンコンクリー
トの強度が低下し、脆くなる傾向にある。
【0032】さらに、本発明のレジンコンクリート組成
物においては、不飽和ポリエステル樹脂組成物に一般的
に配合される禁止剤、硬化調節剤、増粘剤、内部離型
剤、着色剤、強化材を必要に応じて適量配合することが
できる。禁止剤としては、ハイドロキノン、1,4−ベ
ンゾキノン等のキノン類、4−t−ブチルカテコール等
のカテコール類を、硬化調節剤としては、アスコルビン
酸やα−メチルスチレンダイマーを、増粘剤としては、
酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の酸化物ま
たは水酸化物を、内部離型剤としては、ステアリン酸、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等を、着色
剤としては、有機染料または無機顔料を、強化材として
はガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、アラミド繊維、
ポリエステル繊維等の有機繊維を挙げることができる。
【0033】本発明のレジンコンクリート組成物は、一
般に金型、樹脂型、木型等の型に注型後、10〜40℃
の成形温度で常温成形される。また、本発明のレジンコ
ンクリート組成物は、中反応性または高反応性の不飽和
ポリエステル樹脂を用いて、40〜150℃の成形温度
で加熱成形する分野においても適用可能であり、マンホ
ールの蓋等のレジンコンクリート成形品を加熱圧縮成形
法により製造することも可能である。さらに、本発明の
レジンコンクリート組成物を下水・農業用水管やケーブ
ル保護管の中間層を構成する材料として用いる場合に
は、フィラメントワインディング成形法や遠心成形法等
も用いられる。
【0034】
【作用】本発明のレジンコンクリート組成物の構成成分
である低収縮剤中には、不飽和ポリエステル樹脂との相
溶性に優れる酢酸ビニルを構成単位とする重合体部分が
含まれている。このため、不飽和ポリエステル樹脂を結
合材とするレジンコンクリート組成物の分散安定性が良
好である。しかも、低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構
成単位とする重合体部分の割合が必要最低限であるた
め、レジンコンクリート組成物の常温成形で一般的に使
用される低反応性の不飽和ポリエステル樹脂と低収縮剤
との相溶性が高くなり過ぎ、硬化時に相分離が起こらず
低収縮剤として有効に作用しないといった不具合を生じ
ることはない。従って、常温成形時の低収縮性に優れた
レジンコンクリート組成物を得ることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を参考例、実施例及び比較例に
よりさらに具体的に説明する。なお、これらの例におい
て、部及び%は特に断らない限り、それぞれ重量部及び
重量%を表す。また、各例中の測定項目は以下の方法に
従って行った。
(1)ブロック率
A−B型ブロック共重合体の製造により得られた重合物
の一部をソックスレー抽出器により、初めにシクロヘキ
サンを溶出液として24時間、次いでメタノールを溶出
液として24時間抽出した。シクロヘキサン抽出による
重量減少量をポリスチレン(以下PSと略記する)、メ
タノール抽出による重量減少量をポリ酢酸ビニル(以下
PVAcと略記する)の含有量とし、抽出残分を正味の
A−B型ブロック共重合体の含有量とした。そして、重
合物中に占める正味のA−B型ブロック共重合体の割合
をブロック率とした。
(2)A−B型ブロック共重合体中の重合体部分Aと重
合体部分Bとの構成比率
A−B型ブロック共重合体の製造により得られた重合物
の一部を使って核磁気共鳴分光分析を行い、酢酸ビニル
(以下VAcと略記する)のメチンプロトンに相当する
シグナル(化学シフトδ=約5.2ppm)の面積、即
ち積分値とスチレン(以下Stと略記する)のベンゼン
環プロトンに相当するシグナル(化学シフトδ=約6.
4〜7.1ppm)の面積、即ち積分値との比率からA
−B型ブロック共重合体中のVAcを構成単位とする重
合体部分AとStを構成単位とする重合体部分Bとの構
成比率(以下A/Bと略記する)を求めた。
(3)低収縮剤中に占めるVAcを構成単位とする重合
体部分の割合
次式により低収縮剤中に占めるVAcを構成単位とする
重合体部分の割合(以下PVAc部分の割合と略記す
る)を求めた。
【0036】PVAc部分の割合(%)=(A−B型ブ
ロック共重合体の配合量×重合体部分Aの割合)/(P
Sの配合量+A−B型ブロック共重合体の配合量)×1
00
(4)線収縮率
離型剤処理を施したガラス板上に内径140mm、外径1
70mm、高さ30mmのステンレス製リングを設置し、そ
こに各種レジンコンクリートまたはレジンモルタル組成
物を注入して25℃の恒温槽内で硬化させ、養生1日後
に成形品を脱型し、次式により線収縮率を測定した。
【0037】線収縮率(%)=〔(ステンレス製リング
の内径)−(成形品外径)〕/(ステンレス製リングの
内径)×100
(5)レジンコンクリートまたはレジンモルタルの表面
状態
各種レジンコンクリートまたはレジンモルタル成形品上
面の表面状態を観察すると共に、指触試験により表面の
粘着性の有無を次の基準で調べた。
【0038】○:低収縮剤の表面への浮き出しがない良
好な状態を示す。
×:低収縮剤の表面への浮き出しによる粘着性が見られ
る不良な状態を示す。
(6)成形品の表面光沢
JIS−K−7105(プラスチックの光学的特性試験
方法)に準じて、東洋精機製作所(株)製のグロスメー
ターを用いて各種レジンコンクリートまたはレジンモル
タル成形品のガラス面側の表面光沢(60度鏡面光沢
度)を測定した。
〔本発明のA−B型ブロック共重合体の製造〕
(参考例1)温度計、窒素導入管、撹拌機及びコンデン
サーを備えたガラス製反応器に水300部、部分鹸化ポ
リビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、商品
名:ゴーセノールKH−17)の1%水溶液15部及び
ハイドロキシアパタイトの10%水分散液(日本化学工
業(株)製、商品名:スーパータイト10)15部を仕
込んだ。次に、前記式(1)で示されるポリメリックペ
ルオキシド(以下P・POと略記する)0.5部を前記
水溶液に室温下1時間分散させた後、VAc10部を仕
込み、反応器内に窒素を導入しながら、撹拌下60℃で
2時間重合(第一段重合反応)を行った。
【0039】その後、室温まで冷却し、反応器にSt9
0部を仕込み、撹拌下室温で1時間含浸操作を行った
後、反応器内に窒素を導入しながら、撹拌下80℃で8
時間、続いて90℃で30分間重合(第二段重合反応)
を行った。室温まで冷却した後、得られた重合物を5%
塩酸130部、続いて水で洗浄し濾別後、真空乾燥して
白色粒状の重合物94部を得た。得られた重合物の一部
を使って、ブロック率とA−B型ブロック共重合体中の
A/Bを求めた。結果を表1に示した。
(参考例2及び3)P・PO、VAc及びStの仕込量
を表1に示すように代えた以外はすべて参考例1と同様
にしてA−B型ブロック共重合体を製造し、白色粒状の
重合物を得た。得られた重合物の一部を使って、ブロッ
ク率とA−B型ブロック共重合体中のA/Bを求めた。
結果を表1に示した。
〔本発明外のA−B型ブロック共重合体の製造〕
(参考例4及び5)P・PO、VAc及びStの仕込量
を表1に示すように代えた以外はすべて参考例1と同様
にしてA−B型ブロック共重合体を製造し、白色粒状の
重合物を得た。得られた重合物の一部を使って、ブロッ
ク率とA−B型ブロック共重合体中のA/Bを求めた。
結果を表1に示した。
【0040】なお、参考例1〜5で得られたA−B型ブ
ロック共重合体は、それぞれ固形分が30%となるよう
にStで希釈され、St分散液として各実施例に供し
た。
【0041】
【表1】
【0042】〔PSのSt溶液の調製〕
(参考例6)三菱化成(株)製のPS(商品名:ダイヤ
レックスHF77,数平均分子量:約80,000)を
固形分が30%となるようにStで希釈し、PSのSt
溶液とした。
〔比較用低収縮剤〕
(参考例7)日本油脂(株)製のモディパーMS10B
−30(メタクリル酸メチルを構成単位とする重合体部
分とStを構成単位とする重合体部分とからなるブロッ
ク共重合体のSt分散液,固形分30%)を比較用低収
縮剤(A)とした。
(参考例8)日本油脂(株)製のモディパーS101−
30(VAcとクロトン酸を構成単位とする重合体部分
とStを構成単位とする重合体部分とからなるブロック
共重合体のSt分散液,固形分30%)を比較用低収縮
剤(B)とした。
〔不飽和ポリエステル樹脂の製造〕
(参考例9)フマル酸0.13モル、オルトフタル酸
0.36モル、プロピレングリコール0.36モル及び
ジエチレングリコール0.15モルを用いて公知の方法
で重縮合させて得た不飽和ポリエステルアルキドをSt
で希釈して固形分が61%となるように調製し、低反応
性(反応性26.5モル%)の不飽和ポリエステル樹脂
を製造した。
〔レジンコンクリート組成物の調製及び成形品の作製〕
(実施例1)参考例9で得られた不飽和ポリエステル樹
脂70部、参考例6で得られたPSのSt溶液29.8
5部及び参考例1で得られたA−B型ブロック共重合体
のSt分散液0.15部を撹拌機で5分間混合した後、
日本油脂(株)製パーメックN(メチルエチルケトンペ
ルオキシドの55%フタル酸ジメチル溶液の商品名)1
部とナフテン酸コバルトの6%St溶液0.4部を加え
てさらに混合した。次いで、そこに炭酸カルシウム10
0部及び川砂(最大粒径5mm)300部を混合してレジ
ンコンクリート組成物を得た。この組成物を離型剤処理
を施したガラス板上に設置した内径140mm、外径17
0mm、高さ30mmのステンレス製リング内に注入して2
5℃の恒温槽内で硬化させ、養生1日後に成形品を脱型
した。そして、成形品上面の表面状態を観察すると共
に、指触試験により表面の粘着性の有無を調べた。ま
た、成形品の線収縮率とガラス面側の表面光沢を測定し
た。結果を表2に示した。
(実施例2〜7)実施例1において、参考例9で得られ
た不飽和ポリエステル樹脂、参考例6で得られたPSの
St溶液及び参考例1〜3で得られたA−B型ブロック
共重合体のSt分散液を表2に示すように用いる以外
は、実施例1に準じてレジンコンクリート組成物を調製
し、成形品を作製した。結果を表2及び表3に示した。
【0043】
【表2】【0044】
【表3】
【0045】表2及び表3に示したように、実施例1〜
7のレジンコンクリート組成物は、いずれも成形品表面
への低収縮剤の浮き出しがなく、表面状態が良好で、収
縮率も低く、しかも表面光沢にも優れている。
(比較例1〜6)実施例1において、参考例9で得られ
た不飽和ポリエステル樹脂、参考例6で得られたPSの
St溶液及び参考例1若しくは参考例4、5で得られた
A−B型ブロック共重合体のSt分散液を表3に示すよ
うに用いる以外は、実施例1に準じてレジンコンクリー
ト組成物を調製し、成形品を作製した。結果を表4及び
表5に示した。
【0046】なお、比較例1、2は低収縮剤中に占める
PVAc部分の割合が、比較例3、4は配合したA−B
型ブロック共重合体中の重合体部分Aの割合が、比較例
5、6は低収縮剤の合計配合量がそれぞれ請求の範囲を
逸脱しているものである。
【0047】
【表4】【0048】
【表5】
【0049】なお、表5中比較例6では、粘度が高く、
作業性が悪かった。表4及び表5に示したように、低収
縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位とする重合体部分
の割合が過少の場合(比較例1)には、特に成形品の表
面状態が悪い。逆に、酢酸ビニルを構成単位とする重合
体部分の割合が過大の場合(比較例2)には、収縮率が
大きく、表面光沢も悪い。A−B型ブロック共重合体中
の重合体部分Aの割合が過少又は過大の場合(比較例
3、4)、特に成形品の表面状態が悪い。さらに、低収
縮剤の配合割合が過少の場合(比較例5)、成形品の収
縮率が大きく、表面光沢も悪い。逆に、低収縮剤の配合
割合が過大の場合(比較例6)、組成物の粘度が高く、
作業性が悪い。
(比較例7)実施例1において、低収縮剤として参考例
1で得られたA−B型ブロック共重合体のSt分散液の
み30部用いる以外は、実施例1に準じてレジンコンク
リート組成物を調製し、成形品を作製した。その結果、
成形品上面は低収縮剤の浮き出しによる粘着性もなく、
良好な表面状態を示したが、線収縮率は0.82%と大
きく、ガラス面側の表面光沢は15%と非常に低いもの
であった。なお、本比較例は特開昭57−80413号
公報の追試である。
(比較例8)実施例1において、低収縮剤として参考例
7で得られた比較用低収縮剤(A)を30部用いる以外
は、実施例1に準じてレジンコンクリート組成物を調製
し、成形品を作製した。その結果、成形品の線収縮率は
0.06%と小さく、ガラス面側の表面光沢も85%と
高いものであったが、成形品上面には低収縮剤の浮き出
しによる粘着性が見られた。なお、本比較例は特公昭6
3−30956号公報の追試である。
(比較例9)実施例1において、低収縮剤として参考例
8で得られた比較用低収縮剤(B)を30部用いる以外
は、実施例1に準じてレジンコンクリート組成物を調製
し、成形品を作製した。その結果、成形品上面は低収縮
剤の浮き出しによる粘着性もなく、良好な表面状態を示
したが、線収縮率は0.79%と大きく、ガラス面側の
表面光沢は18%と非常に低いものであった。なお、本
比較例は特開平4−311761号公報の追試である。
〔レジンモルタル組成物の調製及び成形品の作製〕
(実施例8)参考例9で得られた不飽和ポリエステル樹
脂70部、参考例6で得られたPSのSt溶液29.8
5部及び参考例1で得られたA−B型ブロック共重合体
のSt分散液0.15部を撹拌機で5分間混合した後、
日本油脂(株)製のナイパーFF−K(ベンゾイルペル
オキシドの50%フタル酸ジシクロヘキシル希釈品の商
品名)2部とN,N−ジメチルアニリン0.2部を加え
て混合した。次いで、そこに充填材(炭酸カルシウムが
1、珪砂3号が2、珪砂4号が1、珪砂7号が1の重量
割合)100部を加えて混合し、レジンモルタル組成物
を得た。この組成物を離型剤処理を施したガラス板上に
設置した内径140mm、外径170mm、高さ30mmのス
テンレス製リング内に注入して25℃の恒温槽内で硬化
させ、養生1日後に成形品を脱型した。そして、成形品
上面の表面状態を観察するとともに、指触試験により表
面の粘着性の有無を調べた。また、成形品の線収縮率と
ガラス面側の表面光沢を測定した。結果を表6に示し
た。
(実施例9〜14)実施例8において、参考例9で得ら
れた不飽和ポリエステル樹脂、参考例6で得られたPS
のSt溶液及び参考例1〜3で得られたA−B型ブロッ
ク共重合体のSt分散液を表4に示すように用いる以外
は、実施例1に準じてレジンモルタル組成物を調製し、
成形品を作製した。結果を表6及び表7に示した。
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】【0052】表6及び表7に示したように、実施例8〜
14のレジンモルタル組成物は、いずれも成形品の表面
状態が良好で、収縮率も低く、かつ表面光沢にも優れて
いる。
(比較例10〜15)実施例8において、参考例9で得
られた不飽和ポリエステル樹脂、参考例6で得られたP
SのSt溶液及び参考例1若しくは参考例4、5で得ら
れたA−B型ブロック共重合体のSt分散液を表5に示
すように用いる以外は、実施例1に準じてレジンモルタ
ル組成物を調製し、成形品を作製した。結果を表8及び
表9に示した。
【0053】なお、比較例10、11は低収縮剤中に占
めるPVAc部分の割合が、比較例12、13は配合し
たA−B型ブロック共重合体中の重合体部分Aの割合
が、比較例14、15は低収縮剤の合計配合量がそれぞ
れ請求の範囲を逸脱しているものである。
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】【0056】なお、表9中比較例15では、粘度が高
く、作業性が悪かった。表8及び表9に示したように、
低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位とする重合体
部分の割合が過少の場合(比較例10)には、特に成形
品の表面状態が悪い。逆に、酢酸ビニルを構成単位とす
る重合体部分の割合が過大の場合(比較例11)には、
収縮率が大きく、表面光沢も悪い。A−B型ブロック共
重合体中の重合体部分Aの割合が過少又は過大の場合
(比較例12、13)、特に成形品の表面状態が悪い。
加えて、低収縮剤の配合割合が過少の場合(比較例1
4)、成形品の収縮率が大きく、表面光沢も悪い。逆
に、低収縮剤の配合割合が過大の場合(比較例15)、
組成物の粘度が高く、作業性が悪い。
(比較例16)実施例8において、低収縮剤として参考
例1で得られたA−B型ブロック共重合体のSt分散液
のみ30部用いる以外は、実施例8に準じてレジンモル
タル組成物を調製し、成形品を作製した。その結果、成
形品上面は低収縮剤の浮き出しによる粘着性もなく、良
好な表面状態を示したが、線収縮率は1.42%と大き
く、ガラス面側の表面光沢は13%と非常に低いもので
あった。なお、本比較例は特開昭57−80413号公
報の追試である。
(比較例17)実施例8において、低収縮剤として参考
例7で得られた比較用低収縮剤(A)を30部用いる以
外は、実施例8に準じてレジンモルタル組成物を調製
し、成形品を作製した。その結果、成形品の線収縮率は
0.08%と小さく、ガラス面側の表面光沢も91%と
高いものであったが、成形品上面には低収縮剤の浮き出
しによる粘着性が見られた。なお、本比較例は特公昭6
3−30956号公報の追試である。
(比較例18)実施例8において、低収縮剤として参考
例8で得られた比較用低収縮剤(B)を30部用いる以
外は、実施例8に準じてレジンモルタル組成物を調製
し、成形品を作製した。その結果、成形品上面には低収
縮剤の浮き出しによる粘着性も見られず、良好な表面状
態を示したが、線収縮率は1.44%と大きく、ガラス
面側の表面光沢は17%と非常に低いものであった。な
お、本比較例は特開平4−311761号公報の追試で
ある。
【0057】以上の実施例と比較例を対比すれば、酢酸
ビニルを構成単位とする重合体部分Aとスチレンを構成
単位とする重合体部分BとからなるA−Bブロック共重
合体に基づく酢酸ビニルを構成単位とする重合体部分を
特定割合含有する低収縮剤を不飽和ポリエステル樹脂を
結合材とするレジンコンクリート組成物に配合すること
により、分散安定性と常温成形時の低収縮性に優れたレ
ジンコンクリート組成物を与えることができ、これより
優れた寸法精度と表面性を有する成形品が得られること
は明らかである。
【0058】なお、前記実施態様より把握される請求項
以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記
載する。
(1)不飽和ポリエステルは、α,β−不飽和二塩基酸
またはその無水物を少量成分とし、飽和二塩基酸または
その無水物を主成分とする混合物と、多価アルコールと
から製造される低反応性のものである請求項1に記載の
レジンコンクリート組成物。このように構成すれば、レ
ジンコンクリート組成物による常温成形を容易に行うこ
とができる。
(2)A−B型ブロック共重合体を二段重合反応により
製造し、第二段重合反応における重合温度を、第一段重
合反応における重合温度より高く設定した請求項1に記
載のレジンコンクリート組成物。この構成により、ブロ
ック共重合体のブロック率を高めることができ、そのま
まレジンコンクリート組成物に用いることができる。
(3)硬化剤は硬化促進剤と併用される請求項1に記載
のレジンコンクリート組成物。この構成によって、レジ
ンコンクリート組成物の硬化速度を高めることができ、
生産性を向上させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のレジンコ
ンクリート組成物によれば、分散安定性と常温成形時の
低収縮性の双方の特性に優れ、コンクリート成形品の寸
法精度を確保することができる。しかも、コンクリート
成形品の表面状態を良好に維持することができる。従っ
て、この発明は工業上有用である。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a resin concrete composition.
For products, more specifically, dispersion stability and low
The present invention relates to a resin concrete composition having excellent shrinkability. [0002] Unsaturated polystyrene is used in place of Portland cement.
Using curable resin such as polyester resin as binder,
Add mineral filler such as calcium carbonate or sand, gravel
Resin concrete mixed with aggregate mainly composed of
Is water and acid resistant compared to cement based concrete
Excellent in properties, chemical resistance, electrical insulation and curability, and lighter
Because of the volume and strength, manholes and road signs
It is widely used for civil engineering and building materials. Ma
In recent years, it is located between sewage and agricultural water pipes and cable protection pipes.
It is also used as a material for forming layers, and its required properties are
It is growing. [0003] However, as a binder for resin concrete,
Unsaturated polyester resin is generally 6 to 10 at the time of curing.
% Shrinkage, resulting in cracks and distortion in molded products.
Or lacks dimensional accuracy.
You. [0004] In order to improve these problems, unsaturated
Various thermoplastic resins are used as low shrinkage agents in polyester resin.
There has been proposed a method of compounding by mixing. Among thermoplastic resins
Even polystyrene is the most commonly used because it is inexpensive
However, the compatibility with the unsaturated polyester resin is low,
In the curing process, the surface of the molded product
Of stickiness and mold stains at
There was a problem that workability deteriorated. Therefore, the present inventors have disclosed Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-991.
No. 15, the unsaturated polyester of polystyrene
Into polystyrene to improve compatibility with
Polymer part containing vinyl acetate as a structural unit as a dispersion stabilizer
And a polymer portion having styrene as a structural unit.
A method using rock copolymer together was proposed. Also, JP
Japanese Unexamined Patent Publication No. 57-80413 discloses an unsaturated polyester resin.
Vinyl acetate, which has excellent compatibility with polyester resin, as a structural unit
A polymer portion, and a polymer portion having styrene as a structural unit.
Formulating a block copolymer consisting of
Proposed the law. However, these block copolymers
Is commonly used for cold molding of resin concrete compositions.
Low reactivity unsaturated polyester resin and low shrinkage agent used
Compatibility is too high and phase separation does not occur during curing
Therefore, it had no effect as a low shrinkage agent. Further, the present inventors have found that low shrinkage for room temperature molding is possible.
As an agent, JP-B-63-30956, JP-B-63-30956
-40447, JP-B-4-7390 and JP-B-4-7390.
In Japanese Patent Publication No. Hei 4-7391, acrylic acid or
Polymer containing alkyl ester of tacrylic acid as a constitutional unit
Part and a polymer part having styrene as a constitutional unit.
Block copolymer was proposed. In addition, JP-A-4-3
No. 11761, vinyl acetate and crotonic acid, etc.
A non-conjugated ethylenically unsaturated carboxylic acid as a structural unit
Part and a polymer part having styrene as a constitutional unit
A block copolymer consisting of [0008] However, the former low-shrinkage agent is polystyrene.
Low compatibility with unsaturated polyester resin
And had various problems related to this. The latter low yield
The condensing agent also constitutes vinyl acetate in the low-contracting agent.
Resin polymer is too large
Low repellency commonly used in cold forming of concrete compositions
Works effectively for responsive unsaturated polyester resins.
Did not. SUMMARY OF THE INVENTION As described above,
Since then, it has been commonly used for cold molding of resin concrete compositions.
For the low-reactivity unsaturated polyester resin used,
Excellent low shrinkage agent in both compatibility and low shrinkage
do not do. Therefore, with satisfactory dimensional accuracy and surface properties
It was difficult to obtain resin concrete. The present invention addresses these problems of the prior art.
It was done with your eyes. The purpose is to
Resin control with excellent dispersion stability and low shrinkage during room temperature molding
It is to provide a cleat composition. [0011] The present inventors have achieved the above object.
As a result of intensive studies to achieve the present invention, the present invention has been completed.
That is, the resin concrete composition of the present invention has a low yield.
Polymer part A having vinyl acetate as a structural unit as a condensing agent
And a polymer part B having styrene as a constitutional unit.
-The B-type block copolymer and polystyrene in total
Total weight of unsaturated polyester and ethylenically unsaturated monomer
3 to 18 parts by weight per 100 parts by weight of the above-mentioned A-
When the proportion of the polymer portion A in the B-type block copolymer is 2 to 5
0% by weight, and the proportion of the polymer part B is 98 to 50% by weight.
And vinyl acetate in the low-shrinkage agent as a structural unit.
Having a polymer portion ratio of 0.01 to 0.19% by weight
It is. In addition, the resin concrete composition in the present invention
The thing contains a resin mortar composition. Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The unsaturated polyester in the present invention is an α, β-unsaturated polyester.
Dibasic acid or its anhydride and saturated dibasic acid or its
Using a mixture of water and a polyhydric alcohol in the usual manner
Unsaturated polyester obtained by polycondensation
You. The composition ratio of each component is not particularly limited.
From reactive unsaturated polyesters to highly reactive unsaturated polyesters
You can use any of them up to a stele,
In cold forming of concrete compositions, α, β-unsaturated disalts
15-50 mol% of base acid or its anhydride and saturated dibasic acid
Or a mixture thereof with 85 to 50 mol% of anhydride and polyhydric alcohol.
Low-reactivity unsaturated polyester produced from alcohol
Is preferably used. The above α, β-unsaturated dibasic acid or its non-
The hydrates include, for example, maleic acid or its anhydride,
Malic acid, mesaconic acid, tetraconic acid, itaconic acid
Can include these alkyl esters and the like.
As the saturated dibasic acid or its anhydride, for example, anhydrous
Phthalic acid, orthophthalic acid, isophthalic acid, terephthalic acid
Acid, tetrahydrophthalic acid, halogenated phthalic anhydride,
Adipic acid, sebacic acid, heptic acid, succinic acid or
These alkyl esters can be exemplified. Ma
Examples of the polyhydric alcohol include ethylene glycol.
Coal, diethylene glycol, triethylene glycol
Propylene glycol, dipropylene glycol,
Butylene glycol, neopentyl glycol, 1,3
-Butanediol, 1,4-butanediol, 1,6-
Dimers such as hexanediol and cyclohexanedimethanol
Oars, hydrogenated bisphenol A, bisphenol A
Other than glycols such as propylene oxide,
Examples include triols such as trimethylolpropane.
I can do it. The unsaturated polyester according to the present invention is
Examples of copolymerizable ethylenically unsaturated monomers include styrene
, Vinyltoluene, α-methylstyrene, t-butyl
Styrene derivatives such as styrene and chlorostyrene;
Alkyl or methacrylic acid esters, vinyl acetate
One or two of these groups.
Although selected from the above, styrene is particularly preferred. [0015] The unsaturated polyester and the ethylenically unsaturated
The preferred usage ratio of the sum monomer is 30/70 to 70/3.
0% by weight. Less than 30% by weight of unsaturated polyester
When the ethylenically unsaturated monomer exceeds 70% by weight
Low strength of the resulting resin concrete
70% by weight of unsaturated polyester
When the content exceeds 30% by weight of the ethylenically unsaturated monomer
The viscosity of the resulting resin concrete composition
This tends to increase the workability and the workability. The low-shrinkage agent in the present invention is vinyl acetate.
The polymer part A as a structural unit and styrene as a structural unit
AB block copolymer comprising a polymer portion B
And polystyrene, which is acetic acid
The ratio of the polymer part having vinyl as a constitutional unit is 0.01 to
0.19% by weight is an essential requirement
You. Weight of vinyl acetate as a constituent unit in low shrinkage agent
If the ratio of the united portion is less than 0.01% by weight, low yield
Low compatibility between condensing agent and unsaturated polyester resin, low yield
Since the condensing agent emerges on the surface during the curing process, it
And the workability tends to deteriorate.
If it exceeds 0.19% by weight, resin concrete
Low reactivity unsaturation commonly used in cold forming of compositions
The compatibility between the Japanese polyester resin and the low-shrinkage agent increases,
As a low shrinkage agent, phase separation does not occur during curing
Does not work. A polymer having vinyl acetate as a structural unit
From part A and polymer part B having styrene as a constitutional unit
AB block copolymer and polystyrene in combination
The ratio is based on vinyl acetate in the low shrinkage agent as a constituent unit.
Is determined so that the proportion of the polymer portion falls within the above range.
You. As a polystyrene, general-purpose grade, high
Use commercially available products such as flow grades and impact grades.
Can be used, but preferably the average molecular weight is
Gel permeation chromatography
Styrene-equivalent number average molecular weight of 10,000 to 300,
000, and more preferably 30,000-20.
It is 0000. If less than 10,000
Molding shrinkage of the resin concrete composition obtained from
It becomes large and cracks easily occur. 300,0
If the value exceeds 00, the resin conc
The viscosity of the reed composition increases and the workability tends to deteriorate
It is in. Also, a polymer containing vinyl acetate as a structural unit
From part A and polymer part B having styrene as a constitutional unit
In the AB type block copolymer, the polymer portion A
Is 2 to 50% by weight, preferably 5 to 30% by weight.
And the proportion of the polymer part B is 98 to 50% by weight, preferably
Or 95 to 70% by weight. When the proportion of the polymer portion A is 2
When the amount is less than the weight%, the content of the AB type block copolymer
Extremely high proportion of polymer portion A containing vinyl acetate as a structural unit
As a dispersion stabilizer for block copolymers
Effect is low, resulting in low shrinkage and unsaturated polyester
Low compatibility with telluric resin, low shrinkage agent
To stick out on the molded product surface,
Workability tends to deteriorate. The proportion of the polymer part A exceeds 50% by weight
In this case, vinyl acetate occupying the low shrinkage agent
Of the polymer portion to be 0.01 to 0.19% by weight.
AB block copolymer blended to make
Is extremely low, resulting in low
Low compatibility with Japanese polyester resin, cures low shrinkage agent
Adhesive on the surface of the molded product because it emerges on the surface during the process
And workability tends to deteriorate. In the present invention, vinyl acetate occupying in the low shrinkage agent is used.
The proportion of the polymer portion having a structural unit of
Should be set to. Therefore, AB type block copolymer
The proportion of the polymer part A in the low shrinkage agent
Increase the proportion of the block copolymer, relatively polystyrene
May be reduced. The AB type block copolymer is polymerized
Polymeric peroxide (JP-A-53-1
No. 49918)).
(Described in Japanese Patent Publication No. 60-3327), bulk polymerization method, suspension
Easy by any polymerization method such as suspension polymerization method or emulsion polymerization method
The suspension polymerization method is industrially the most suitable.
Is also preferred. At this time, the first-stage polymerization reaction of vinyl acetate
The resulting polymer having a peroxy bond in the molecule is
Removed from the reaction system as an intercalator
It can be used as a raw material, or it can be pulled without removing it from the reaction system.
Subsequently, block copolymerization can also be performed. As the polymeric peroxide, for example,
For example, those represented by the following chemical formulas (1) and (2)
Can be selected from one or more of these groups
used. Embedded image Embedded image The amount of polymeric peroxide used is vinegar
0.1 to 10 parts by weight per 100 parts by weight of vinyl acid
Preferably. Also, the polymerization temperature is
40-80 ° C for the second stage polymerization reaction
-100 ° C., and the polymerization temperature in the second-stage polymerization reaction
The temperature is preferably higher than the polymerization temperature in the first-stage polymerization reaction.
Good. The polymerization time is 1 to 3 hours in the first stage polymerization reaction,
In the two-stage polymerization reaction, the reaction is preferably performed for 3 to 10 hours. By the way, production of AB type block copolymer
A homopolymer of vinyl acetate and styrene is by-produced during production
However, according to the production method, net A
-The proportion of the B-type block copolymer, that is, the block rate is
Since it is as high as 80% or more, the unsaturated polyester in the present invention
Especially when used as a low shrinkage agent for terresin,
It can be used as it is without having to do it. Therefore, the book
In the AB type block copolymer of the present invention, vinyl acetate is used.
The polymer portion A having phenyl as a constitutional unit is a vinyl acetate
The polymer portion B having styrene as a structural unit is
It shall include a homopolymer of len respectively. The amount of the low shrinkage agent is determined by the amount of the unsaturated polystyrene.
To 100 parts by weight of the total weight of
3 to 18 parts by weight, preferably 6 to 14 parts by weight
Department. When less than 3 parts by weight, it is obtained from this
The molding shrinkage of the resin concrete composition increases,
Cracks are likely to occur. When exceeding 18 parts by weight
The viscosity of the resulting resin concrete composition
This tends to increase the workability and the workability. As the curing agent in the present invention, for example,
Ton peroxide, diacyl peroxide, peroxy
Esters, peroxyketals, hydroperoxides,
Of unsaturated polyester resin such as dialkyl peroxide
Known curing catalysts used for curing can be mentioned,
Depending on the desired molding temperature and molding time, one of these groups
Alternatively, two or more are selected. Especially in cold forming
Is organic such as cobalt naphthenate, cobalt octenoate
Metals, N, N-dimethylaniline, N-ethylmethato
Aromatic or fat, such as luisin and triethanolamine
Aromatic amines, β-diketones such as acetylacetone, etc.
In general, a curing accelerator is used in combination with the curing agent.
As the most common combination of curing agent and curing accelerator
Is methyl ethyl ketone peroxide / naphthenic acid
Benzoyl peroxide / N, N-dimethylani
Phosphorus can be mentioned. Therefore, the curing agent of the present invention also contains a curing accelerator.
Shall be included. The amount of the curing agent excluding the curing accelerator is
Although not limited to, preferably unsaturated polyester and ethyl
100 parts by weight of total weight of lene unsaturated monomer and low shrinkage agent
0.5 to 3 parts by weight with respect to Less than 0.5 parts by weight
In some cases, the resulting resin concrete composition
Curing speed is low and productivity is poor. Over 3 parts by weight
Use hardening agent wastefully,
Sex is lost. The curing accelerator is suitable for the molding conditions.
However, especially in the case of room temperature molding,
Is preferably an unsaturated polyester and an ethylenically unsaturated monomer
0.05 with respect to 100 parts by weight of the total weight of the body and the low contraction agent
11 part by weight. If less than 0.05 parts by weight,
Since the effect of promoting
The curing speed of concrete composition is slow and productivity is poor.
Become. If it exceeds 1 part by weight, waste the curing accelerator
Use, and the economics are lost. As the filler in the present invention, calcium carbonate
Cium, glass powder, aluminum hydroxide, talc,
Inorganic fine powder such as leh, kaolin, stone powder, wood powder, sand, sand
Inorganic particulate matter such as crushed stone, crushed stone, quartzite, and cold water stone
Can be selected from one or more of these groups
You. The amount of the filler is not particularly limited, but is preferably
Unsaturated polyester, ethylenically unsaturated monomer and low shrinkage agent
30 to 1000 weight per 100 weight parts of total weight
Parts, more preferably 50 to 800 parts by weight. 30
If the amount is less than 10 parts by weight, the resin resin
The shrinkage of the molding composition increases, and cracks occur.
It is easy to live and loses economic efficiency. 1000 parts by weight
If it exceeds, the resin concrete obtained from this
The strength of the metal tends to decrease and the material tends to become brittle. Further, the resin concrete composition of the present invention
Products, generally used in unsaturated polyester resin compositions
Inhibitor, curing regulator, thickener, internal release
It is possible to mix appropriate amounts of agents, coloring agents, and reinforcing materials as needed.
it can. Inhibitors include hydroquinone, 1,4-
Quinones such as nzoquinone, 4-t-butylcatechol and the like
Catechols, as a curing regulator, ascorbin
Acid and α-methylstyrene dimer, as a thickener,
Magnesium oxide, calcium oxide, magnesium hydroxide
And oxides of alkaline earth metals such as calcium hydroxide
Or hydroxide, as the internal release agent, stearic acid,
Colors zinc stearate, calcium stearate, etc.
As an agent, an organic dye or an inorganic pigment is used as a reinforcing material.
Is inorganic fiber such as glass fiber and carbon fiber, aramid fiber,
Organic fibers such as polyester fibers can be mentioned. The resin concrete composition of the present invention comprises:
Generally, after casting into molds, resin molds, wood molds, etc., 10-40 ° C
At room temperature. Further, the resin of the present invention
Concrete compositions are moderately reactive or highly reactive unsaturated
Molding temperature of 40-150 ° C using polyester resin
It can also be applied in the field of
Compression molding of resin concrete moldings such as metal lids
It can also be manufactured by a method. Furthermore, the present invention
Resin concrete composition for sewage and agricultural water pipes and cables
When used as a material for the intermediate layer of a protective tube
Means filament winding or centrifugal molding
Is also used. The constituents of the resin concrete composition of the present invention
Some low-shrinkage agents are compatible with unsaturated polyester resins.
Highly soluble vinyl acetate polymer unit
include. For this reason, unsaturated polyester resin
Good dispersion stability of resin concrete composition as mix
It is good. In addition, vinyl acetate in the low shrinkage agent
The ratio of the polymer part to be the constituent unit is the minimum required.
Commonly used for cold molding of resin concrete compositions.
Low reactivity unsaturated polyester resin and low shrinkage agent used
Compatibility is too high and no phase separation occurs during curing
The problem that it does not work effectively as a low shrinkage agent
Never. Therefore, it has excellent low shrinkage during normal temperature molding.
A resin concrete composition can be obtained. The present invention will now be described with reference to Examples, Examples and Comparative Examples.
This will be described more specifically. Note that in these examples
Parts and percentages are by weight unless otherwise indicated.
It represents% by weight. In addition, the measurement items in each example are as follows.
So we did. (1) Polymer obtained by production of block ratio AB type block copolymer
Part of the mixture was initially extracted with cyclohexene using a Soxhlet extractor.
24 hours using sun as eluent, then methanol
The liquid was extracted for 24 hours. By cyclohexane extraction
The amount of weight loss is indicated by polystyrene (hereinafter abbreviated as PS),
The weight loss due to the ethanol extraction was calculated as polyvinyl acetate (hereinafter
PVAc) (abbreviated as PVAc).
The content was taken as the content of the AB block copolymer. And heavy
Ratio of net AB block copolymer in the compound
Is the block rate. (2) Polymer portion A in AB type block copolymer and weight
Polymer Obtained by Production of AB Block Copolymer Constituent Ratio with Merged Part B
Nuclear magnetic resonance spectroscopy was performed using part of
(Hereinafter abbreviated as VAc).
Area of signal (chemical shift δ = about 5.2 ppm), immediately
The integral value and benzene of styrene (hereinafter abbreviated as St)
A signal corresponding to a ring proton (chemical shift δ = about 6.
4 to 7.1 ppm), that is, A
-Weight of VAc in B-type block copolymer as a constitutional unit
The structure of the united portion A and the polymer portion B having St as a constituent unit.
The composition ratio (hereinafter abbreviated as A / B) was determined. (3) Polymerization with VAc as a constituent unit in low shrinkage agent
According to the following formula, VAc occupying in the low contraction agent is defined as a structural unit.
Ratio of polymer portion (hereinafter abbreviated as ratio of PVAc portion)
). The ratio (%) of the PVAc portion = (AB type)
Amount of lock copolymer × Ratio of polymer part A) / (P
Compounding amount of S + compounding amount of AB block copolymer) x 1
00 (4) Linear shrinkage ratio 140 mm inner diameter and 1 outer diameter on a glass plate treated with a release agent.
Install a 70 mm, 30 mm high stainless steel ring.
Various resin concrete or resin mortar composition
Inject material and cure in 25 ° C constant temperature bath, 1 day after curing
The molded product was released from the mold, and the linear shrinkage was measured by the following equation. Linear shrinkage (%) = [(Stainless steel ring
Inner diameter)-(outer diameter of molded product)] / (of stainless steel ring)
Inner diameter) × 100 (5) Surface of resin concrete or resin mortar
Condition Various resin concrete or resin mortar molded products
In addition to observing the surface condition of the surface,
The presence or absence of tackiness was examined according to the following criteria. :: good, no prominence of low shrinkage agent on surface
Show good condition. ×: Adhesion due to embossing of low shrinkage agent on surface is observed
Indicates a bad state. (6) Surface gloss of molded article JIS-K-7105 (Optical property test of plastic
Method), a gloss meter manufactured by Toyo Seiki Seisaku-sho, Ltd.
Various resin concrete or resin moles
Surface gloss on the glass side of the molded product (60 ° mirror gloss)
Degree) was measured. [Production of AB type block copolymer of the present invention] (Reference Example 1) Thermometer, nitrogen inlet tube, stirrer, and condensate
300 parts of water in a glass reactor equipped with
Rivinyl alcohol (Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd., product
Name: 15 parts of 1% aqueous solution of Gohsenol KH-17) and
10% aqueous dispersion of hydroxyapatite (Nippon Chemical
Made by Sangyo Co., Ltd., trade name: Super Tight 10) 15 parts
I was crowded. Next, the polymeric paint represented by the above formula (1)
Oxide (hereinafter abbreviated as P.PO) 0.5 part
After dispersing in an aqueous solution at room temperature for 1 hour, 10 parts of VAc was prepared.
At 60 ° C. with stirring while introducing nitrogen into the reactor.
Polymerization (first-stage polymerization reaction) was performed for 2 hours. Thereafter, the mixture was cooled to room temperature, and St9 was added to the reactor.
0 parts were charged and impregnated at room temperature for 1 hour with stirring.
Thereafter, while introducing nitrogen into the reactor, the mixture was stirred at 80 ° C. for 8 hours.
Time, followed by polymerization at 90 ° C for 30 minutes (second stage polymerization reaction)
Was done. After cooling to room temperature, the obtained polymer was
Wash with 130 parts of hydrochloric acid, then with water, filter off and dry in vacuo
94 parts of a white granular polymer were obtained. Part of the obtained polymer
Is used to determine the block ratio and the AB type block copolymer.
A / B was determined. The results are shown in Table 1. (Reference Examples 2 and 3) P / PO, VAc and St Charges
Were the same as in Reference Example 1 except that was changed as shown in Table 1.
To produce an AB block copolymer, and a white granular
A polymer was obtained. Using a portion of the polymer obtained, block
And the A / B in the AB block copolymer were determined.
The results are shown in Table 1. [Production of AB type block copolymer outside the present invention] (Reference Examples 4 and 5) Charged amounts of P • PO, VAc and St
Were the same as in Reference Example 1 except that was changed as shown in Table 1.
To produce an AB block copolymer, and a white granular
A polymer was obtained. Using a portion of the polymer obtained, block
And the A / B in the AB block copolymer were determined.
The results are shown in Table 1. The AB type tubes obtained in Reference Examples 1 to 5 were used.
Each of the lock copolymers has a solid content of 30%.
Diluted with St, and provided to each example as a St dispersion.
Was. [Table 1] [Preparation of St Solution of PS] (Reference Example 6) PS (trade name: Diamond, manufactured by Mitsubishi Kasei Corporation)
Rex HF77, number average molecular weight: about 80,000)
Dilute with St so as to have a solid content of 30%, and stabilize PS
The solution was used. [Comparative Low Shrinkage Agent] (Reference Example 7) Modiper MS10B manufactured by NOF Corporation
-30 (polymer part having methyl methacrylate as a constitutional unit)
And a polymer portion having St as a structural unit.
(St dispersion of solid copolymer, solid content 30%)
It was used as a contracting agent (A). (Reference Example 8) Modiper S101- manufactured by NOF Corporation
30 (polymer part containing VAc and crotonic acid as constituent units)
Consisting of and a polymer portion having St as a structural unit
Low dispersion for comparison (St dispersion of copolymer, solid content 30%)
Agent (B). [Production of unsaturated polyester resin] (Reference Example 9) 0.13 mol of fumaric acid, orthophthalic acid
0.36 mol, 0.36 mol of propylene glycol and
Known method using 0.15 mol of diethylene glycol
The unsaturated polyester alkyd obtained by polycondensation with
Diluted to make the solid content 61%, low reaction
(26.5 mol% reactivity) unsaturated polyester resin
Was manufactured. [Preparation of resin concrete composition and preparation of molded article] (Example 1) Unsaturated polyester tree obtained in Reference Example 9
70 parts of fat, 29.8 St solution of PS obtained in Reference Example 6
5 parts and AB type block copolymer obtained in Reference Example 1
After mixing 0.15 parts of St dispersion liquid for 5 minutes with a stirrer,
Nippon Yushi Co., Ltd.'s Permec N (methyl ethyl ketone
Trade name of 55% dimethyl phthalate solution of peroxide
And 0.4 part of a 6% St solution of cobalt naphthenate
And further mixed. Then there is calcium carbonate 10
0 parts and 300 parts of river sand (maximum particle size 5 mm)
A concrete composition was obtained. This composition is treated with a release agent
140 mm inside diameter, 17 outside diameter installed on a glass plate with
Injected into a 0 mm, 30 mm high stainless steel ring, 2
Cure in a 5 ° C constant temperature bath, remove the molded product one day after curing
did. Observing the surface condition of the upper surface of the molded product
Then, the presence or absence of surface tackiness was examined by a finger test. Ma
The linear shrinkage of the molded product and the surface gloss of the glass side were measured.
Was. The results are shown in Table 2. (Examples 2 to 7) In Example 1, obtained in Reference Example 9
Unsaturated polyester resin, of the PS obtained in Reference Example 6.
St solution and AB type blocks obtained in Reference Examples 1 to 3
Except that St dispersion of the copolymer is used as shown in Table 2.
Prepares a resin concrete composition according to Example 1.
Then, a molded product was produced. The results are shown in Tables 2 and 3. [Table 2] [Table 3] As shown in Tables 2 and 3, Examples 1 to
The resin concrete composition of No. 7 has a molded product surface
The surface condition is good and the low shrinkage
Low shrinkage and excellent surface gloss. (Comparative Examples 1 to 6) Obtained in Reference Example 9 in Example 1.
Unsaturated polyester resin, of the PS obtained in Reference Example 6.
St solution and obtained in Reference Example 1 or Reference Examples 4 and 5.
Table 3 shows the St dispersion of the AB block copolymer.
Resin concrete according to Example 1 except that
And a molded product was prepared. The results are shown in Table 4 and
The results are shown in Table 5. Comparative Examples 1 and 2 accounted for the low shrinkage agent.
The ratio of the PVAc portion was such that Comparative Examples 3 and 4 were blended AB
The ratio of the polymer part A in the mold block copolymer is comparative example
5 and 6 indicate that the total blending amount of the low-shrinkage agent is within the scope of the claims.
It is a deviation. [Table 4] [Table 5] Incidentally, in Comparative Example 6 in Table 5, the viscosity was high,
Workability was poor. As shown in Tables 4 and 5, low yield
Polymer portion containing vinyl acetate as a constituent unit in the condensing agent
Is too small (Comparative Example 1), especially the
Surface condition is bad. Conversely, polymerization using vinyl acetate as a structural unit
When the proportion of the body part is excessive (Comparative Example 2), the contraction rate is
Large, poor surface gloss. AB block copolymer
When the proportion of the polymer portion A is too small or too large (Comparative Example
3, 4), especially, the surface condition of the molded product is poor. In addition, low yield
If the compounding ratio of the condensing agent is too small (Comparative Example 5),
High shrinkage and poor surface gloss. Conversely, blending of low shrinkage agent
When the proportion is excessive (Comparative Example 6), the viscosity of the composition is high,
Poor workability. (Comparative Example 7) In Example 1, a reference example was used as a low shrinkage agent.
Of St dispersion of AB type block copolymer obtained in 1
Resin concrete according to Example 1 except that only 30 parts are used.
A reed composition was prepared and a molded article was prepared. as a result,
The upper surface of the molded product has no stickiness due to the emergence of the low shrinkage agent,
Despite good surface condition, linear shrinkage was as large as 0.82%.
The surface gloss on the glass side is very low (15%)
Met. This comparative example is described in JP-A-57-80413.
This is a supplementary test of the gazette. (Comparative Example 8) In Example 1, a reference example was used as a low shrinkage agent.
Except using 30 parts of the comparative low-shrinkage agent (A) obtained in 7
Prepares a resin concrete composition according to Example 1.
Then, a molded product was produced. As a result, the linear shrinkage of the molded product is
As low as 0.06%, the surface gloss on the glass side is also 85%
Although it was expensive, a low shrinkage agent emerged on the upper surface of the molded product
The stickiness was found. This comparative example is shown in
This is a supplementary test of JP-A-3-30956. (Comparative Example 9) In Example 1, a reference example was used as a low shrinkage agent.
Except using 30 parts of the comparative low-shrinkage agent (B) obtained in 8
Prepares a resin concrete composition according to Example 1.
Then, a molded product was produced. As a result, the upper surface of the molded product has low shrinkage
No stickiness due to embossing of the agent, showing good surface condition
However, the linear shrinkage was as large as 0.79%,
The surface gloss was as low as 18%. The book
The comparative example is a supplementary test of Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-311761. [Preparation of resin mortar composition and preparation of molded article] (Example 8) Unsaturated polyester resin obtained in Reference Example 9
70 parts of fat, 29.8 St solution of PS obtained in Reference Example 6
5 parts and AB type block copolymer obtained in Reference Example 1
After mixing 0.15 parts of St dispersion liquid for 5 minutes with a stirrer,
Nipper FF-K (benzoylper) manufactured by NOF Corporation
Oxide 50% dicyclohexyl phthalate diluted product
(Product name) 2 parts and 0.2 parts of N, N-dimethylaniline
And mixed. Then, there is a filler (calcium carbonate
1, silica sand No. 3 is 2, silica sand 4 is 1, and silica sand 7 is 1.
100 parts by weight) and mixed to form a resin mortar composition
I got This composition is placed on a glass plate that has been treated with a release agent.
The installed inner diameter 140mm, outer diameter 170mm, height 30mm
Inject into Tenres ring and cure in 25 ° C constant temperature bath
One day after curing, the molded product was released from the mold. And molded products
Observe the surface condition of the upper surface and display
The surface was checked for tackiness. In addition, the linear shrinkage
The surface gloss on the glass side was measured. The results are shown in Table 6.
Was. (Examples 9 to 14) In Example 8, obtained in Reference Example 9
Unsaturated polyester resin, PS obtained in Reference Example 6
Solution and the AB block obtained in Reference Examples 1-3.
Except for using a St copolymer dispersion liquid as shown in Table 4.
Prepared a resin mortar composition according to Example 1,
A molded article was produced. The results are shown in Tables 6 and 7. [Table 6] [Table 7] As shown in Tables 6 and 7, Examples 8 to
Each of the resin mortar compositions of No. 14 has a surface
Good condition, low shrinkage and excellent surface gloss
I have. (Comparative Examples 10 to 15) In Example 8, obtained in Reference Example 9
Unsaturated polyester resin, P obtained in Reference Example 6
S solution of S and obtained in Reference Example 1 or Reference Examples 4 and 5.
Table 5 shows the obtained St dispersion liquid of the AB block copolymer.
Resin mortar according to Example 1 except that
To prepare a molded product. The results are shown in Table 8 and
The results are shown in Table 9. Comparative Examples 10 and 11 were occupied by the low shrinkage agent.
Comparative Examples 12 and 13 are blended with each other.
Of polymer part A in AB type block copolymer obtained
However, in Comparative Examples 14 and 15, the total amount of the low shrinkage agent was
It is outside the scope of the claims. [Table 8] [Table 9] In Comparative Example 15 in Table 9, the viscosity was high.
And the workability was poor. As shown in Tables 8 and 9,
Polymer containing vinyl acetate as a constituent unit in low shrinkage agent
When the proportion of the portion is too small (Comparative Example 10), the molding
The surface condition of the product is poor. Conversely, vinyl acetate is a structural unit.
When the ratio of the polymer portion is too large (Comparative Example 11),
High shrinkage and poor surface gloss. AB type block
When the proportion of the polymer portion A in the polymer is too small or too large
(Comparative Examples 12 and 13), especially the surface condition of the molded product is poor.
In addition, when the blending ratio of the low shrinkage agent is too small (Comparative Example 1
4) The molded article has a large shrinkage and poor surface gloss. Reverse
In addition, when the compounding ratio of the low shrinkage agent is excessive (Comparative Example 15),
The viscosity of the composition is high and workability is poor. (Comparative Example 16) In Example 8, a reference as a low shrinkage agent
St dispersion of AB type block copolymer obtained in Example 1
Resin moles according to Example 8 except that only 30 parts were used.
A barrel composition was prepared to produce a molded article. As a result,
The top surface of the molded product has no stickiness due to the embossing of the low shrinkage agent.
Despite good surface condition, linear shrinkage was as large as 1.42%.
The surface gloss on the glass side is very low at 13%
there were. This comparative example is disclosed in JP-A-57-80413.
It is a retest of the report. (Comparative Example 17) In Example 8, a reference as a low-shrinkage agent
Using 30 parts of the comparative low-shrinkage agent (A) obtained in Example 7
Outside, a resin mortar composition was prepared according to Example 8.
Then, a molded product was produced. As a result, the linear shrinkage of the molded product is
As small as 0.08%, the surface gloss on the glass side is 91%
Although it was expensive, a low shrinkage agent emerged on the upper surface of the molded product
The stickiness was found. This comparative example is shown in
This is a supplementary test of JP-A-3-30956. (Comparative Example 18) In Example 8, a reference as a low-shrinkage agent
Using 30 parts of the comparative low-shrinkage agent (B) obtained in Example 8
Outside, a resin mortar composition was prepared according to Example 8.
Then, a molded product was produced. As a result, low yield
Good surface condition with no stickiness due to embossing of the condensing agent
However, the linear shrinkage was as large as 1.44%,
The surface side gloss was as low as 17%. What
This comparative example is based on a supplementary test of JP-A-4-311761.
is there. When comparing the above Examples and Comparative Examples, acetic acid
Constructs polymer part A with vinyl as the structural unit and styrene
AB block copolymer consisting of polymer unit B as a unit
The polymer part with vinyl acetate as a structural unit
Low-shrinkage agent containing specific proportion
Incorporating into resin concrete composition as binder
Excellent dispersion stability and low shrinkage during room temperature molding
Gin concrete composition can give
Obtain molded products with excellent dimensional accuracy and surface properties
Is clear. It should be noted that the claims ascertained from the above embodiment are
Other technical ideas are described below, together with their effects.
Put on. (1) The unsaturated polyester is an α, β-unsaturated dibasic acid
Or its anhydride as a minor component, saturated dibasic acid or
A mixture containing the anhydride as a main component, a polyhydric alcohol and
2. The method according to claim 1, which is of low reactivity produced from
Resin concrete composition. With this configuration,
Room temperature molding with gin concrete composition
Can be. (2) AB type block copolymer is subjected to a two-stage polymerization reaction
The polymerization temperature in the second stage polymerization reaction
2. The method according to claim 1, wherein the temperature is set higher than the polymerization temperature in the combined reaction.
Resin concrete composition described above. With this configuration,
Block ratio of the block copolymer can be increased.
It can also be used in resin concrete compositions. (3) The curing agent according to claim 1, wherein the curing agent is used in combination with a curing accelerator.
Resin concrete composition. With this configuration, the cash register
Can increase the curing rate of the concrete composition,
Productivity can be improved. As described in detail above, the resin of the present invention
According to the concrete composition, dispersion stability and room temperature molding
Excellent in both properties of low shrinkage, dimensions of concrete molded products
Legal accuracy can be ensured. And concrete
The surface condition of the molded article can be maintained well. Follow
Thus, the present invention is industrially useful.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 25:04) (56)参考文献 特開 昭60−99115(JP,A) 特開 昭56−79113(JP,A) 特開 昭57−80413(JP,A) 特開 平4−311761(JP,A) 特公 昭63−30956(JP,B2) 特公 昭63−40447(JP,B2) 特公 平4−7390(JP,B2) 特公 平4−7391(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/06 C08F 283/01 C08F 290/00 - 290/14 C08F 299/00 - 299/06 ────────────────────────────────────────────────── (5) Continuation of the front page (51) Int.Cl. 7 Identification code FI C08L 25:04) (56) References JP-A-60-99115 (JP, A) JP-A-56-79113 (JP, A) JP-A-57-80413 (JP, A) JP-A-4-311761 (JP, A) JP-B-63-30956 (JP, B2) JP-B-63-40447 (JP, B2) JP-B-4-7390 (JP, B2) JP 4-7391 (JP, B2) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C08L 67/06 C08F 283/01 C08F 290/00-290/14 C08F 299 / 00-299/06
Claims (1)
テルと共重合可能なエチレン性不飽和単量体、低収縮
剤、硬化剤及び充填材を構成成分とするレジンコンクリ
ート組成物において、 低収縮剤として、酢酸ビニルを構成単位とする重合体部
分Aとスチレンを構成単位とする重合体部分Bとからな
るA−B型ブロック共重合体とポリスチレンとを合計で
前記不飽和ポリエステルとエチレン性不飽和単量体との
総重量100重量部に対して3〜18重量部含み、前記
A−B型ブロック共重合体中の重合体部分Aの割合が2
〜50重量%、重合体部分Bの割合が98〜50重量%
であり、かつ低収縮剤中に占める酢酸ビニルを構成単位
とする重合体部分の割合が0.01〜0.19重量%で
あるレジンコンクリート組成物。(57) [Claim 1] A resin comprising an unsaturated polyester, an ethylenically unsaturated monomer copolymerizable with the unsaturated polyester, a low shrinkage agent, a curing agent and a filler. In the concrete composition, as the low-shrinkage agent, an AB block copolymer composed of a polymer part A having vinyl acetate as a constitutional unit and a polymer part B having styrene as a constitutional unit, and polystyrene in total 3 to 18 parts by weight based on 100 parts by weight of the total weight of the unsaturated polyester and the ethylenically unsaturated monomer, and the ratio of the polymer part A in the AB type block copolymer is 2
-50% by weight, the proportion of the polymer part B is 98-50% by weight
And a proportion of a polymer portion having vinyl acetate as a constituent unit in the low-shrinkage agent is 0.01 to 0.19% by weight.
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