JP3435491B2 - ウィンタースポーツウェア - Google Patents

ウィンタースポーツウェア

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JP3435491B2
JP3435491B2 JP09676299A JP9676299A JP3435491B2 JP 3435491 B2 JP3435491 B2 JP 3435491B2 JP 09676299 A JP09676299 A JP 09676299A JP 9676299 A JP9676299 A JP 9676299A JP 3435491 B2 JP3435491 B2 JP 3435491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、着用者の肘や膝
を防護するウィンタースポーツウェアに関し、特にスノ
ーボードに好適なウィンタースポーツウェアに関する。
【0002】
【従来の技術】冬季の屋外スポーツは、転倒し易い種目
が多いことから、そのスポーツウェアには肘や膝を防護
する手段が講じられている。例えば、雪の斜面を滑降し
たり、空中回転を行ったりするスノーボーディングで
は、スノーボードウェアが着用される。この一例とし
て、運動性を高めることを目的としたスノーボード用パ
ンツが知られている(実登3016499号公報参
照)。このものは、パンツ本体におけるベルト後部の内
側に腰に当接するウレタン等を素材とするパッドを添着
している。これにより、スノーボードのプレイ時におい
て、良い姿勢を保持できるから、運動性を高めることが
できるというものである。しかし、このスノーボード用
パンツは、姿勢を保持し得るものの、転倒時に膝が固い
雪面に激突した場合、膝を防護することはできないとい
う欠点があった。
【0003】そこで、発明者等は、転倒時における強い
衝撃を和らげるため、膝の防護に好適なパッドを備えた
スノーボードパンツを先に提案した(特開平10−24
5702号公報参照)。このスノーボードパンツは、パ
ンツ本体の両前見頃の表地または裏地における膝に対応
する部分にポケット状の収納部を設けている。また、こ
の収納部に収納されるパッドの位置を着用者の身長等に
合わせて調整できる位置調整手段を備えている。前記パ
ッドは、断熱性と衝撃緩衝性とを兼ね備えた材料を用
い、膝を覆うことのできる大きさの平板状に形成し、ス
ノーボードウェアの両前身頃の裏地に収納袋を縫着して
収納するようにしている。この収納袋は、膝にほぼ対応
する部分に設けられるので、転倒時においても、パッド
が衝撃を緩衝することにより膝を傷めるという問題を低
減することができるというものである。
【0004】ところが、このスノーボードウェアは、位
置調整手段を備えてはいるが、裏地の収納袋内にパッド
を入れただけであるため、スノーボーダーが運動をする
と周方向や上下方向にパッドが移動し、膝の保護にとっ
て好適な場所にパッドが位置せず、衝撃を適正に緩衝す
ることができないという問題点があった。そこで、パッ
ドおよび収納袋を大きく形成して膝を充分に覆うことも
考えられるが、このようにすると、パッドを収納した前
身頃が突っ張ってスノーボードウェア全体のシルエット
崩れ、著しく外観を損なうという問題点がある。
【0005】また、膝を防護するためのスライダパッド
を備えた膝の保護具も提案されている(特開平02−7
8510号公報参照)。この膝の保護具は、可撓性保護
具本体の外周部に一端が固定された帯状の取付部と、そ
の表面に取り付けられたスライダパッドとを備え、取付
部の他端部と保護具本体にそれぞれ互いに係合する係合
部を設けている。これにより、スライダパッドを膝の下
部の外側に位置させて保護具本体を膝の部分に取付部で
取り付ければ装着できるから、着替える手間を有しない
というものである。しかしながら、この膝の保護具は、
保護具本体を膝に直接取り付けるので、着用者が違和感
を覚えるうえ、膝から突出するためパンツに凹凸が生
じ、パンツ全体のシルエットが損なわれるという難点が
あった。
【0006】さらに、スキーヤーの脛骨および膝を防護
する脛当て付きスキースーツも知られている(実開平0
7−1014号公報参照)。このスキースーツは、脛骨
および膝を保護する少なくとも1個の縁取りのある被覆
部を含み、この被覆部が滑走中にずれないようスキーズ
ボンに対し固定的に連結してある。よって、滑走中にポ
ールに衝突してもずれることがなく、競技者自信が簡単
かつ迅速に装着できるというものである。
【0007】ところで、上記従来のスキースーツは、被
覆部をスキーズボンに連結したものであり、滑走中のず
れを防止できるが、脛骨および膝側に被覆部を固定する
構造とはなっていない。このため、競技者が激しい動き
をした場合、被覆部が周方向へ移動することがあり、こ
の状態で転倒や衝突が起こると膝を傷めるという問題点
が残されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題に
鑑みてなされたもので、ウィンタースポーツに着用する
ときは防護部材を肘および膝を防護可能な位置に固定し
て安全性を高めるとともに、普段着として着用する際も
着用感にも優れたウィンタースポーツウェアを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ウェア本体
が表生地と裏生地との二層構造に形成されたウィンター
スポーツウェアにおいて、肘および/または膝に対応す
る前記裏生地側にそれぞれ設けられた衝撃緩衝性を有す
る防護部材と、少なくとも1本の紐状部材を備えてお
り、この紐状部材による締め付けによって前記防護部材
が前記ウェア本体の長さ方向および周方向に移動するの
を規制する緊締手段と、該緊締手段が前記裏生地と表生
地との間に設けられ、この表生地側に前記緊締手段であ
る紐状部材を外部から操作可能とする開口部と、を設け
たことを特徴としている。また、請求項2に記載の発明
は、前記防護部材が収納可能となる収納部を前記ウェア
本体の裏生地に設けたことを特徴としている。また、請
求項3に記載の発明は、前記開口部を開閉自在としたこ
とを特徴としている。また、請求項4に記載の発明は、
前記防護部材の両側部に沿って周方向に筒状の紐通し部
を設け、該紐通し部にそれぞれ紐状部材を挿通させ、前
記紐通し部から伸張した紐状部材の自由端を前記開口部
に臨ませ、該紐状部材の自由端を引張することにより、
前記防護部材をウェア本体に固定することを特徴として
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形
態に係るウィンタースポーツウェアのジャケットの左半
分を示す正面図、図2は緊締手段を設けたジャケットの
袖を示す展開図、図3は図1のIII−III線に沿っ
た横断面図、図4はジャケットの開口部を示す説明図で
ある。このウィンタースポーツウェアは、ジャケットと
パンツとからなるスノーボードウェアに適用したもの
で、ジャケット本体1の肘部2a側とパンツ本体1の膝
部22a,23a側とにポケット部5,5をそれぞれ設
け、このポケット部5,5内に収納されるパッド(防護
部材)4を緊締用具(緊締手段)6,24により定位置
に保持する構成になっている。
【0011】ジャケット本体1は、ナイロンタフタ等の
織布からなる表生地1Aと裏生地1Bとの二層構造にな
っており、両袖(図は左袖2を示す)の肘部2a側にポ
ケット部5を設けて、このポケット部5の近傍に緊締用
具6を取り付けている。なお、ジャケット本体1は、前
身頃に表生地1Aおよび裏生地1Bの各端縁を縫合した
縫合部1dが設けられている。そして、この縫合部1d
の略中央における表生地1Aに長さ方向の開口部1eを
形成してある。また、この開口部1eには、上下の各端
縁に噛合部3a,3bをそれぞれ縫着したチャック3を
設けており、その把手3cを腋2c側から袖口2b側に
引くと開口部1eが開けられ、反対側に引くと開口部1
eを閉じられるようになっている。パッド4は平板状
で、図5〜図7、図14に示すスノーボーダーMの肘E
および膝Nをほぼ覆う大きさの略方形状に形成してい
る。本例では、このパッド4を断熱性や衝撃緩衝性に優
れた発泡ウレタンにより製作している。ポケット部5
は、パッド4よりも幅広の細長い布地をジャケット本体
1の肘部2aに対向した裏生地1Bの外側面1dに縫着
し、上方が開口した袋状に形成してある。なお、このポ
ケット部5は、各開口の上方に蓋部5aを縫着して、こ
の蓋部5aと開口との対向面に一対の両面ファスナー5
bを取り付けている。これにより、ポケット部5にパッ
ド4を収納した後、蓋部5aで開口を施蓋できるもので
ある。
【0012】緊締用具6は、2本の紐通し部7,7と1
本の紐状部材8とからなり、表生地1Aと裏生地1Bと
の間に設けている。紐通し部7は、紐状部材8を挿通す
るもので、細長の布地を用いており、この布地を筒状に
し裏生地1Bの内側面1dに縫着している。これらの紐
通し部7,7は、ポケット部5に収納されたパッド4の
両側部に沿って周方向に設け、その始端7aと終端7b
とを縫合部1fの近傍で対向させている。なお、この紐
通し部7,7は、略円筒形の裏生地1Bが径方向内側に
縮み易いように布地を内側面1dに縫着してある。ま
た、終端7b寄りに3個の小孔を形成し、各小孔にはハ
トメ9を嵌着してある。紐状部材8は、紐通し部7,7
に挿通して締め付けまたは緩み操作をし易い長さを有し
ており、1本を中央で折り返した状態で終端7b側のハ
トメ9にそれぞれ挿入し、両先端8a,8bを始端7a
側に止着してある。
【0013】なお、紐状部材8を紐通し部7,7に挿通
する際は、ストッパー10を終端7b側のハトメ9と中
央のハトメ9との間に収容しておく。このストッパー1
0は、細長で長さ方向に伸縮自在となっており、その一
端側の小孔が最も小径となるように他端と中央とで計3
個を形成してある。そして、終端7b側のハトメ9に一
端側の小孔を向けた状態で紐通し部7,7にストッパー
10をそれぞれ収納しておき、紐状部材8の各先端8
a,8bを終端7b側のハトメ9に挿入した後、ストッ
パー10の各小孔に挿通する。このときは、ストッパー
10の一端側の小孔に挿入してから中央の小孔に挿入
し、さらに、他端側の小孔に挿入することにより外方へ
引き出す。そして、この先端8a,8bを中央のハトメ
9から引き出した後、始端7a寄りのハトメ9に挿入す
ることにより始端7a側へ延ばし、そこで止着してい
る。これによって、図4および図5に示すように、紐状
部材8の略中央8cが開口部1e側に臨む状態となり、
この部分8cを把持して引っ張り操作が可能になる。
【0014】次に、このジャケットの使用法について説
明する。スノーボーダーMがスノーボードを行う場合、
ジャケットの袖2,2に両手L,Rを挿入し着用してか
ら、図6に示すように、チャック3の把手3cを引いて
開口部1eを開ける。すると、この開口部1eから紐状
部材8の略中央8cが見える状態となる。スノーボーダ
ーMが、この略中央8cを図6、図7に示す如く右手R
で引っ張ると、裏生地1Bのみが径方向内側に縮み、肘
Eの周囲の腕に締め付けられてゆく。これに伴い、パッ
ド4が湾曲しつつ肘E側に押しつけられ、裏生地1Bを
介して肘E側に密着する。このときは、紐通し部7,7
内のストッパー10が略S字状に折れ曲がり、紐状部材
8が後戻りするのが防止されるので、締め付け状態に保
たれる。そして、強く締め付けた後に引っ張りを止める
と、パッド4の両側部が紐状部材8および紐通し部7,
7によって挟まれた状態になる。これにより、裏生地1
Bには、パッド4と他の部分との間に大きな段差が生じ
るが、外方に引き出された紐状部材8を開口部1e内に
収納し、チャック3の把手3cを引いて開口部1eを閉
じることにより、、段差のある裏生地1Bがフリーな表
生地1Aで覆われるので、袖2のシルエットが保たれ
る。この締め付け操作により、緊締用具6でパッド4が
固定されると、スノーボーダーMが腕を自在に動かす運
動をしても、パッド4が袖2の上下方向や周方向への移
動が規制され、肘E側への密着が保たれる。よって、ス
ノーボーダーMが着地の際、固い雪上に肘Eをつくよう
なことがあっても、この肘E部分がパッド4により適正
に防護されて怪我の危険が回避される。
【0015】また、スノーボーダーMがスノーボードを
終えたときや、普段着として着用するような場合は、チ
ャック3の把手3cを引いて開口部1eを開け、紐通し
部7,7を径方向外側に拡げつつ紐状部材8を緩める。
すると、パッド4が表生地1Aと裏生地1Bとの間にお
いてフリーな状態になるので、腕を動かしても違和感を
抱くことなく日常の行動ができる。
【0016】図8は緊締用具に係るストッパーの変形例
を示す斜視図である。このストッパー11は、細幅の板
状部材からなり、両端をL字状に折り曲げていて、中央
には前記最小内径のハトメ9と同径の小孔11aを形成
してある。そして、このストッパー11は、両端を紐通
し部7,7の終端7bの近傍に固着している。このスト
ッパー11を備えた緊締用具6は、使用に際し紐状部材
8の先端8aをストッパー11の小孔11aに挿通した
後、ハトメ9に挿入し前述の如く紐通し部7,7の始端
7a側に止着する。これにより、紐状部材8を引っ張っ
たとき、ストッパー11で後戻りが防止されるので、パ
ッド4が袖2の上下方向や周方向へ移動することなく締
め付けておくことができる。
【0017】図9は帯状部材を用いた緊締用具を示す部
分展開斜視図である。この緊締用具12は、ジャケット
の裏生地1B側に2本のベルト13,13を装着したも
ので、裏生地1Bの肘部2aにパッド4の収納部を設
け、表生地1A側に開口部を形成している点等は上記実
施の形態と同一である。各ベルト13,13は、数セン
チメートルの幅を有し、裏生地1Bの外周面をほぼ1周
する長さに、強度に優れた合成樹脂材や革等で形成され
ている。そして、各ベルト13の先端側13aおよび後
端側13bに、両面ファスナーやマジックテープと称さ
れる一対のベルクロ14を対向させて固着してある。そ
して、両ベルト13,13は、前述の紐通し部7,7と
同じくポケット部5に収納されたパッド4の両側部に沿
って周方向に設け、その先端側13aと後端側13bを
図示されない縫合部の近傍で対向させている。なお、こ
の両ベルト13,13は、略円筒形の裏生地1Bが径方
向内側に縮み易いように縫着してある。
【0018】また、上部となる先端側13aは、裏生地
1Bに縫着する一方、下部の後端側13bは締め付け代
が必要な長さだけ縫着せずにフリーな状態にしている。
これにより、両ベルト13,13は、後端側13bを先
端側13aに引き上げるように接近させると、裏生地1
Bが径方向内側に収縮しつつ締め付けられてゆき、それ
ぞれのベルクロ14を相互に接着すると、肘E側にパッ
ド4が密着し袖2の上下や周方向に移動するのが規制さ
れる。よって、このベルトを用いた緊締用具12も、前
記紐状部材8による緊締用具6と同様の作用効果を奏
し、肘Eがパッド4により適正に防護されて怪我の危険
が回避される。また、ベルクロ14の接着を剥がせば各
ベルト13,13の締め付けが緩むので、パッド4がフ
リーな状態になり、腕を動かしても違和感がない。
【0019】図10は帯状部材を用いた他の緊締用具を
示す斜視図である。この緊締用具15は、ジャケットの
裏生地1B側に前記ベルト13と同一材料からなるベル
ト16を1本装着したもので、他は図9に示した緊締用
具12と同一である。ベルト16は、先端側16aおよ
び後端側16bに一対のベルクロ17を固着してある。
なお、上部となる先端側16aには、リング15aが挿
入されている。このベルト16は、パッド4およびその
収納部を縦断して巻回するように周方向に設け、その先
端側16aと後端側16bとを対向させている。これに
より、上部の先端側16aを後端側16bに引くように
接近させると、裏生地1Bが径方向内側に収縮しつつ締
め付けられてゆき、ベルクロ17を相互に接着すると、
肘側にパッド4が密着し袖2の上下や周方向に移動する
のが規制される。よって、肘がパッド4により適正に防
護されて怪我の危険が回避される。また、ベルクロ17
の接着を剥がせばベルト16の締め付けが緩むので、パ
ッド4がフリーな状態になり、腕を動かしても違和感が
ない。
【0020】図11は緊締用具の他の帯状部材を示す斜
視図である。この緊締用具18は、袖2の表生地1A側
に2本で1対のベルト19,20を装着したもので、裏
生地1Bの肘部2aにパッド4の収納部を設けた点は上
記実施の形態と同一である。両ベルト19,20は、各
先端側19a,20aに一対のベルクロ17を固着して
ある。なお、上部となる一方のベルト19の先端側19
aには、リング18aが挿入されている。そして、両ベ
ルト19,20は、ベルクロ17の接着状態でパッド4
の移動を規制可能なように、各先端側19a,20aを
対向させて各基端側19b,20bを表生地1Aの外側
面1aに縫着してある。これにより、一方のベルト19
を他方のベルト20側に引くように接近させると、表生
地1Aおよび裏生地1Bが径方向内側に収縮しつつ締め
付けられてゆき、各先端側19a,20aのベルクロ1
7を相互に接着すると、肘側にパッド4が密着し袖2の
上下や周方向に移動するのが規制される。よって、肘が
パッド4により適正に防護されて怪我の危険が回避され
る。また、ベルクロ17の接着を剥がせばベルト19,
20の締め付けが緩むので、パッド4がフリーな状態に
なり、腕を動かしても違和感がない。
【0021】図12は本発明の実施の形態に係るウィン
タースポーツウェアのパンツを示す正面図、図13は緊
締手段を設けたパンツを示す縦断面図、図14は同緊締
手段を設けたパンツを示す部分展開斜視図である。この
パンツは、パンツ本体21にパッド4を収納するポケッ
ト部5を設けて、このポケット部5の近傍に緊締用具2
4を取り付けている。前記パンツ本体21は、ジャケッ
ト本体1と同一材料からなり、表生地21Aと裏生地2
1Bとの間に中綿21Cを挟んで厚手に縫製したもので
(図14は中綿21Cを省略)、保温性を有するととも
にクッション性も兼ね備えている。また、パンツ本体2
1は、両前身頃22,23の内側縁における表生地1A
に、図4に示した開口部1eと同様の開口部21eを形
成している。また、この開口部21eには、同じくチャ
ックを装着してあり、このチャックの把手を引いて開口
部21eを開閉可能としている。パッド4およびポケッ
ト部5は、前記実施の形態に示したものよりも若干大き
く形成されている。そして、ポケット部5は、パンツ本
体21の両前身頃22,23における膝Nに対応する膝
部22a,23aの内側面にそれぞれ縫着し、上方が開
口した袋状に形成する。この場合も、両前身頃22,2
3の裏生地1B側にポケット部5を設けおり、これらの
各開口部には蓋部5aを縫着し、一対の両面ファスナー
5bを取り付けてある。
【0022】緊締用具24は、前記実施の形態と同じく
2本の紐通し部25,25と1本の紐状部材26とから
なり、中綿1Cを介し表生地1Aと裏生地1Bとの間に
設けている。紐通し部25,25は、ポケット部5に収
納されたパッド4の両側部に沿って周方向に設け、その
始端25aと終端25bとを縫合部の近傍で対向させて
いる(図14は未縫合状態を示す)。なお、この紐通し
部25,25も、略円筒形の裏生地1Bが径方向内側に
縮み易いように縫着し、終端25b寄りに3個のハトメ
9を嵌着してある。また、前記ストッパー10と同一の
ストッパーを終端25b側のハトメ9と中央のハトメと
の間に収容している。紐状部材26は、1本を中央で折
り返してから、各紐通し部25,25のハトメ9にそれ
ぞれ挿入し、ストッパーにも挿通した後で各先端26
a,26bを始端25a,25a側にそれぞれ止着して
ある。これによって、同図に示すように、紐状部材26
の略中央26aが開口部側に臨む状態となり、この部分
26aを把持して引っ張り操作が可能になる。
【0023】スノーボーダーMがスノーボードを行う場
合、ジャケットと同じくパンツを着用してから、チャッ
クの把手を引いて開口部21eを開ける。すると、この
開口部21eから紐状部材26の略中央26aが見え
る。スノーボーダーMが、この略中央26aを手で引っ
張ると、裏生地1Bのみが径方向内側に縮み、脚Fに締
め付けられてゆく。これに伴い、パッド4が湾曲しつつ
膝N側に押しつけられ、裏生地1Bを介して膝Nに密着
する。このときは、紐通し部7,7内のストッパー10
で締め付け状態が保たれる。そして、強く締め付けた後
に引っ張りを止めると、パッド4の両側部が紐状部材2
6および紐通し部25,25によって挟まれ、裏生地1
Bに大きな段差が生じている。この引っ張りを止めた後
は、外方に引き出された紐状部材26を開口部21e内
に収納し、チャックの把手を引いて開口部21eを閉じ
ておく。この状態では、パンツ本体21が裏生地21B
と表生地21Aとの二層構造であり、段差のある裏生地
21Bをフリーな表生地21Aが覆うので、両脚部に段
差が生じることなく外観のシルエットが保たれる。
【0024】このような締め付け操作により、緊締用具
24でパッド4が固定されると、スノーボーダーMが両
脚Fを自在に動かす運動をしても、パッド4が膝Nの上
下方向や周方向へ移動するのが規制され、膝Nへの密着
が保たれる。よって、スノーボーダーMが着地の際、固
い雪上に膝Nを接するようなことがあっても、この膝N
がパッド4により適正に防護されて怪我の危険が回避さ
れる。また、スノーボーダーMがスノーボーディングを
終えたときや、パンツを普段着にするような場合は、チ
ャックの把手を引いて開口部21eを開け、紐通し部2
5,25を径方向外側に拡げつつ紐状部材26を緩め
る。すると、パッド4が表生地21Aと裏生地21Bと
の間においてフリーな状態になるので、脚Fを動かして
も違和感を抱くことなく日常の行動ができる。なお、上
記実施の形態においては、緊締用具6,18,24等を
ジャケットとパンツとからなるスノーボードウェアに設
ける場合ついて説明したが、スキーウェアやスケート用
のウェア等にも広く装着することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に記載の発明は、肘および/または膝に対応する裏
生地側にそれぞれ設けられた衝撃緩衝性を有する防護部
材と、少なくとも1本の紐状部材を備え、この紐状部材
による締め付けによって防護部材がウェア本体の長さ方
向および周方向に移動するのを規制する緊締手段と、該
緊締手段が裏生地と表生地との間に設けられ、この表生
地側に緊締手段である紐状部材を外部から操作可能とす
る開口部とを設けたので、ウィンタースポーツを行うと
きは肘および膝が防護部材により適正に防護されて怪我
の危険が回避されるうえ、単に普段着として着用する際
には紐状部材を緩めることにより防護部材をフリーな状
態にできるので、違和感を抱くことなく着用感が高めら
れるとともにファッション性に優れるという効果があ
る。また、請求項2に記載の発明は、防護部材の収納部
をウェア本体の裏生地に設けたので、防護部材が収納部
内に着脱自在に収納可能となり、ウィンタースポーツの
プレイ中は、収納された状態で内部が露出することな
く、肘や膝を防護して怪我を回避し、また単に普段着と
して着用する際には外観を損うこともないという利点が
ある。
【0026】また、請求項3に記載の発明は、開口部を
開閉自在としたので、緊締手段を締め付けあるいは緩め
操作するときの開閉が容易で迅速に行えるうえ、開口部
を確実に閉じておける利点がある。また、請求項4に記
載の発明は、防護部材の両側部に沿って周方向に筒状の
紐通し部を設け、該紐通し部にそれぞれ紐状部材を挿通
させ、紐通し部から伸張した紐状部材の自由端を開口部
に臨ませ、該紐状部材の自由端を引張することにより、
防護部材をウェア本体に固定するようにしたので、開口
部側に臨ませた紐状部材の略中央を外方に引っ張るだけ
で、防護部材の両側部に沿って周方向に設けられた両紐
通し部とその中の紐状部材が防護部材を肘および/また
は膝側に強く締め付けることができ、この防護部材の移
動が規制されることにより、ウィンタースポーツを行う
ときは肘および膝が防護部材により適正に防護されて怪
我の危険が回避され、安全性が高められる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウィンタースポーツ
ウェアのジャケットの左半分を示す正面図である。
【図2】緊締手段を設けたジャケットの袖を示す展開図
である。
【図3】図1のIII−III線に沿った横断面図であ
る。
【図4】ジャケットの開口部を示す説明図である。
【図5】同ジャケットの開口部から紐状部材を引き出し
た状態を示す部分展開斜視図である。
【図6】緊締用具の紐状部材を引っ張る操作を示す説明
図である。
【図7】緊締用具の紐状部材で締め付ける操作を示す説
明図である。
【図8】緊締用具に係るストッパーの変形例を示す斜視
図である。
【図9】帯状部材を用いた緊締用具を示す部分展開斜視
図である。
【図10】帯状部材を用いた他の緊締用具を示す斜視図
である。
【図11】緊締用具の他の帯状部材を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明に係るウィンタースポーツウェアのパ
ンツを示す正面図である。
【図13】緊締手段を設けたパンツを示す縦断面図であ
る。
【図14】同緊締手段を設けたパンツを示す部分展開斜
視図である。
【符号の説明】
1A 表生地 1B 裏生地 1e 開口部 4 防護部材 5 収納部 6 緊締手段 8 紐状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 幸基 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株 式会社アシックス内 (56)参考文献 特開 平10−53904(JP,A) 特開 平10−245702(JP,A) 実開 昭59−4713(JP,U) 実開 平5−81216(JP,U) 実開 平2−78510(JP,U) 実開 平7−1014(JP,U) 実公 昭27−7445(JP,Y1) 登録実用新案3016499(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41D 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェア本体が表生地と裏生地との二層構
    造に形成されたウィンタースポーツウェアにおいて、 肘および/または膝に対応する前記裏生地側にそれぞれ
    設けられた衝撃緩衝性を有する防護部材と、少なくとも
    1本の紐状部材を備えており、この紐状部材による締め
    付けによって前記防護部材が前記ウェア本体の長さ方向
    および周方向に移動するのを規制する緊締手段と、該緊
    締手段が前記裏生地と表生地との間に設けられ、この表
    生地側に前記緊締手段である紐状部材を外部から操作可
    能とする開口部と、を設けたことを特徴とするウィンタ
    ースポーツウェア。
  2. 【請求項2】 前記防護部材が収納可能となる収納部を
    前記ウェア本体の裏生地に設けたことを特徴とする請求
    項1に記載のウィンタースポーツウェア。
  3. 【請求項3】 前記開口部を開閉自在としたことを特徴
    とする請求項1または2に記載のウィンタースポーツウ
    ェア。
  4. 【請求項4】 前記防護部材の両側部に沿って周方向に
    筒状の紐通し部を設け、該紐通し部にそれぞれ紐状部材
    を挿通させ、前記紐通し部から伸張した紐状部材の自由
    端を前記開口部に臨ませ、該紐状部材の自由端を引張す
    ることにより、前記防護部材をウェア本体に固定するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のウィ
    ンタースポーツウェア。
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