JP3435378B2 - アレーアンテナ - Google Patents
アレーアンテナInfo
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Description
し、特に無給電素子を用いて単一指向性パターンを形成
するとともに周波数特性を広帯域化する手段に関する。
ルアンテナは、所定の長さを有する直線状導体の所要部
に給電点を設けた単純な構造であり、そのため安価に製
造できる等の利点を有し従来より種々の用途に使用され
ている。しかし、これらのアンテナは周知のように狭帯
域特性であるため、広い周波数帯域幅において動作する
ことが要求される用途には用いることができない。
改善するため無給電素子を給電素子に近接配置する構成
のダイポールアンテナが、文献(1)「恵比根、鹿子嶋、"
近接無給電素子を有する多周波共用ダイポールアンテ
ナ"、電子情報通信学会論文誌B、vol.J71-B、No.11、p
p.1252-1258、1988年11月号」に提案されている。このア
ンテナは、現行の携帯電話方式であるPDC(Personal Dig
ital Cellular) 方式における800MHz帯アナログシステ
ムと1.5GHz帯デジタルシステムとを1本のアンテナで共
用することを目的に開発されたものである。このアンテ
ナの詳細な説明は上記文献に記載されているので、以下
これについて簡単に説明する。
子を有する多周波共用ダイポールアンテナの構成例を示
す斜視図である。この例に示される多周波共用ダイポー
ルアンテナは、ほぼ中央に給電点101を備えた給電ダイ
ポールアンテナ102と、当該給電ダイポールアンテナ102
を中心とする半径aの円周上に配列されたN本の無給電素
子103、104、・・・・とから構成される。
テナは、前記半径aを0.025波長程度に設定することによ
り各無給電素子103、104・・・・のそれぞれの素子長に対応
する多周波共振特性とともに、無指向性放射パターン特
性を呈する。図17は、当該多周波共用ダイポールアンテ
ナの一例として無給電素子を4個用いた場合のインピー
ダンス整合状態を表すリターンロス特性を示す図であ
る。この特性は、半径aを0.025波長に、また、給電素子
102と各無給電素子103、104・・・・の長さをそれぞれ0.5波
長、0.33波長、0.29波長、0.25波長、0.22波長に設定し
た場合のものである。この図から明らかなように、この
多周波共用ダイポールアンテナの特性は、給電素子によ
る共振周波数0.95f0(同図a点、ただしf0は設計周波数)
に加えて4個の各無給電素子長に対応した共振周波数(同
図b〜eとして示される点)を有する。
ような従来の多周波共用ダイポールアンテナにおいては
以下に示すような問題点があった。つまり、従来のもの
は放射指向性パターンとして無指向性特性を有するた
め、レーダのように単一指向性パターンを必要とする用
途には適していない。また、複数の周波数a〜eにおいて
のみインピーダンス整合可能な特性(多周波共用特性)を
有するが、これ以外の周波数帯域についてはインピーダ
ンス整合は不可能である。従って、例えば航空機搭載に
おいて問題となる急激な温度変化など厳しい使用環境に
よる周波数特性変動に対して性能を十分に保証すること
ができない問題があった。本発明は、上述した従来の多
周波共用ダイポールアンテナに関する問題を解決するた
めになされたもので、広帯域なインピーダンス整合特性
とともに単一指向性パターンを有するアレーアンテナを
提供することを目的とする。
に、本発明に係わるアレーアンテナの請求項1記載の発
明は、少なくとも給電手段を備えた給電素子と、前記給
電素子の前方0.075波長以内に配置した第1の無給電素
子と、前記給電素子の後方に配置した反射器として機能
する第2の無給電素子とから構成する。本発明に係わる
アレーアンテナの請求項2記載の発明は、少なくとも給
電素子を備えた給電素子と、前記給電素子の前方0.075
波長以内に配置した導波器として機能する第1の無給電
素子と、前記給電素子の後方0.15波長以上の間隔にて配
置した反射器として機能する第2の無給電素子とから構
成する。本発明に係わるアレーアンテナの請求項3記載
の発明は、請求項1または請求項2記載のアレーアンテ
ナにおいて、前記給電素子と前記第2の無給電素子との
間に第3の無給電素子を配置するように構成したもので
ある。本発明に係わるアレーアンテナの請求項4記載の
発明は、請求項1、請求項2または請求項3記載のアレー
アンテナにおいて、前記給電素子及び各無給電素子をグ
ランド板上に立設したモノポールアンテナとする。本発
明に係わるアレーアンテナの請求項5記載の発明は、請
求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のアレー
アンテナにおいて、前記給電素子及び各無給電素子を誘
電体基板面に導体パターンを用いて形成する。
づいて本発明を詳細に説明する。なお、本発明に係わる
アレーアンテナにおいては、後述するように配列するア
ンテナの素子長及び配列間隔が重要なパラメータであっ
て、アンテナ素子の形状としてはダイポール、モノポー
ル、逆F形、逆L形、トップロード型モノポール、S字形
等の任意の線状形、或いは円形、楕円形、三角形、四角
形、菱形等の任意閉曲線形のものでよい(前記以外の具
体的なアンテナ形状については、電子情報通信学会、ア
ンテナ工学ハンドブック、p.2、"1.3節アンテナの分類"
の記載参照)。また、特開平9-55621号公報に開示されて
いるように複数の種類のアンテナ素子を組み合わせたも
のでよい。
ド板上に設置することが必要条件であるが、移動体表面
を当該グランド板として代用可能であるため航空機等の
移動体搭載に適するモノポールアンテナを本発明に係わ
るアレーアンテナに適用する構成について説明する。図
1は、モノポールアンテナを用いて構成した本発明に係
わるアレーアンテナの基本実施例を示す構成の側面図で
ある。この例に示すアレーアンテナは、それぞれグラン
ド板11上に立設した所定の素子長を有し所要部に給電点
12を備えた給電素子13と、当該給電素子13から距離A1だ
け前方に離れた位置に配置したλ0/4以下の所要の素子
長を有する第1の無給電素子14と、当該給電素子13の後
方にこれと距離Lrだけ離間して配置したλ0/4以上の所
要の素子長を有する第2の無給電素子15とから構成され
る。ここで、λ0は設計周波数f0における波長を意味す
るとともに、各素子を半径ra=2.1mmの線状導体を用いて
構成した。
無給電素子を、また、後方にλ0/4以上の無給電素子を
それぞれ配置したものは八木・宇田アンテナとして周知
である。八木・宇田アンテナは基本原理としてエンドフ
ァイアアレーに基づく動作を行うため、給電素子と無給
電素子との間隔を0.15〜0.25λ0に設定する必要がある
ことが知られている(この配列間隔条件については、上
述した文献(1)、1252頁、左欄、まえがき部、6行〜7行
目にも記載されている)。
第1の無給電素子14を従来の八木・宇田アンテナの動作原
理とは異なり、給電素子13との配列間隔A1を0.1λ0以下
に設定することにより、インピーダンス特性を広帯域化
するとともに所定の周波数帯域においてのみ導波器とし
て機能させるように構成したものである。以下、各無給
電素子の機能について詳しく説明する。なお、図2以下
において示す各特性は特記なき場合にはモーメント法に
基づくシミュレーションにより求めた値である。
説明する。図2は、第1の無給電素子14と給電素子13とか
ら構成する2素子アレーアンテナの50Ω線路に対するリ
ターンロスの周波数特性を示す図である。この図に示す
特性は、給電素子13の素子長をHf=0.25λ0、配列間隔を
A1=0.05λ0として、第1の無給電素子14の長さH1をλ0/4
以下の範囲で変化させたものである。このリターンロス
特性は、周波数が0.95f0付近に給電素子長Hfに依存する
共振点を有し、アンテナ帯域性能を示すために一般的に
使用されるVSWR≦2(RL≦-9.54dB、ただし、RLはリター
ンロスを意味する)で帯域(図中のVSWR=2の補助線以下の
帯域)を評価すると、H1がほぼ0.14λ0以上では比帯域45
%〜60%と広帯域特性を示すことがわかる。また、H1が0.
14λ0より短いと各H1に対応して所定の高域周波数(f/f0
=1.7、またはf/f0=1.9)においてVSWR≦2の整合のとれる
2周波共用特性を示す。
の無給電素子14の長さH1に対するVSWR≦2の帯域幅を示
す図である。第1の無給電素子14に係わるパラメータと
して、A1=0.05λ0のときH1を0.1475λ0程度に設定する
と最大帯域幅(約60%)が得られる。
λ0において、第1の無給電素子14の長さH1に対する指向
性パターンの前後比を表す前方(−x軸方向)と後方(+x軸
方向)の利得比Gd/Grの周波数特性を示す図である。八木
・宇田アンテナの基本原理に反して第1の無給電素子14を
給電素子13に近接配置しているためにfo付近ではGd/Gr
はほぼ0dB(無指向性パターンを意味する)となるが、1.3
6f0以上の周波数帯域ではH1をいずれの値に設定してもG
d/Gr≧20dBとなる最適値が存在するとともに、単一指向
性パターンを示すGd/Gr≧10dBを満足する帯域幅として
それぞれf0に対して18%前後の値を有することが判明し
た。即ち、これまでは図16に示した多周波共用ダイポー
ルアンテナのように、給電素子と無給電素子とを近接配
置すると無指向性になると考えられていたが、図4から
明らかなように設計周波数f0(f/f0=1)よりも高周波数の
領域において単一指向性を呈すること、つまり、八木・
宇田アンテナの基本的な配置とは異なっているにもかか
わらず、近接配置した無給電素子14が導波器として機能
する周波数帯域が存在することを見いだしたのである。
配列間隔A1及び素子長H1をそれぞれ所要長、例えばA1=
0.05λ0、H1=0.1475λ0に設定することにより、インピ
ーダンス特性(リターンロス特性)の広帯域化が実現でき
るとともに第1の無給電素子14を指向性パターン形成用
の導波器として動作させることができる。以下、第1の
無給電素子14を導波器と記述する。
説明する。当該無給電素子15は、上述した導波器14と協
働して広帯域な指向性パターンを形成するための反射器
として機能する。以下、第2の無給電素子15を反射器と
記述する。
する2素子アレーアンテナにおけるGd/Grの周波数特性を
反射器の素子長H4をパラメータとして示す図である。図
5から明らかなように、素子長H4を所要の長さに設定す
ることによりf0よりも低い周波数においてGd/Grが最大
となるよう反射器15を機能させることができる。なお、
同図には配列間隔の一例としてLr=0.2λ0の場合を示し
たが、Lr=0.15λ0〜0.25λ0の範囲において、Gd/Gr特性
はほとんど差がない。
13に近接配置した2素子アレーアンテナは、図4に示した
ように周波数f0より高域側においてGd/Grが大きくなる
一方、周波数f0以下ではGd/Grがほぼ0dBとなるので、こ
の構成に上記所要の素子長H4を有する反射器15を加える
ことにより広い周波数にわたってGd/Gr特性を大きくす
ることができる。
わる3素子アレーアンテナの2つの無給電素子を、以上説
明した所要のパラメータに設定し、それぞれを導波器14
と反射器15として動作させることにより、以下のような
指向性パターンを有する広帯域特性を実現することがで
きる。一例として、導波器14のパラメータをVSWR帯域が
最適となるA1=0.05λ0、H1=0.1475λ0に、また、反射器
15の素子長をH4=0.275λ0にそれぞれ設定した場合の特
性について説明する。
明に係わる3素子アレーアンテナ(基本実施例)におけるG
d/Grの周波数特性を反射器15の間隔Lrをパラメータとし
て示す図である。同図には比較のために反射器15の無い
場合の特性及び後述するtype1形状の実験値(Δ印)も併
せて示している。Gd/Gr特性は、図5に示した反射器15の
作用により、反射器15が無い場合の特性に比べて1.36f0
以下の周波数帯域において大きく改善され広い帯域にわ
たって指向性パターンを呈する。特に、Lr=0.2λ0とす
ると後述するようにVSWR≦2(RL≦-9.54dB)の帯域幅が反
射器15無しの特性とほぼ同じ1:1.67と広帯域になりイン
ピーダンス整合特性からも好都合であるので、この形状
を基本実施例を代表するtype1とするとともにこの形状
パラメータを表1に示す。
ナ(基本実施例)におけるリターンロスの周波数特性を反
射器15の間隔Lrをパラメータとして示す図である。同図
には比較のために反射器15の無い場合の特性も併せて示
している。Lr=0.15λ0とした場合には反射器15無しのも
のより特性は若干劣化するが、Lr=0.25λ0のように反射
器15を給電素子13から所定間隔以上離間すると反射器無
しのものとほぼ同じ特性を呈する傾向があり、周波数が
ほぼ0.9f0〜1.5f0の広い帯域においてVSWR≦2(RL≦-9.5
4dB)を満足する。いずれにしても同図に示したLrの範囲
においては、本発明に係わるアレーアンテナは広帯域特
性を有している。
(グランド板11を含む面)における放射パターンを示す図
である。ここで、"MoM"は計算値を、"Measured"は実験
値をそれぞれ示している。同図は、VSWR≦2帯域のほぼ
下限及び上限の周波数である0.91f0及び1.50f0について
のデータであり、各放射パターンは良好な単一指向性を
示している。
2の実施例について説明する。図9は、本発明に係わるア
レーアンテナの第2の実施例構成を示す側面図である。
この図に示すアレーアンテナは、図1に示した基本実施
例の構成において、給電素子13と第2の無給電素子(反射
器)15との間に所要の素子長H2を有する第3の無給電素子
16を給電素子13から距離A2だけ離れた位置に配置したも
のである。
無給電素子16の素子長H2を第1の無給電素子14の素子長H
1より短くしたことを特徴としている。図2から明らかな
ように給電素子に無給電素子を近接配置し、その素子長
を短くするほど高周波側の共振周波数が高域側に出現す
ることを利用して、基本実施例のものよりリターンロス
特性の帯域幅を高域側に拡大して、更なる広帯域化を図
ったものである。具体例により説明すると、上記type1
の構造にあっては、図7より明らかなようにリターンロ
ス特性のVSWR≦2(RL≦-9.54dB)の帯域は0.9f0〜1.5f0の
範囲であり、1.5f0を超える範囲ではリターンロス特性
がほぼ0dB(全反射)となる。そこで、給電素子16からA2=
0.05λ0だけ離れた位置に第1の無給電素子14よりも短い
素子長H2=0.125λ0とした第3の無給電素子を配置する
(以下、この形状をtype2とする)。図2より、素子長を0.
125λ0とすると高周波側の共振点は1.5f0よりも高域側
の1.68f0付近に出現するので、type1のリターンロス特
性にこれが追加されて帯域が拡大されることになる。
示す図である。この図にはtype2の形状において、導波
器14の素子長H1を微調整してH1=0.14λ0とした形状(以
下、この形状をtype3とする)の特性も併せて示してい
る。なお、type2及びtype3の形状パラメータを上記表1
にtype1とともに示している。type2のリターンロス特性
は、上述した理由からtype1に比べて1.54f0〜1.81f0の
周波数帯域におけるリターンロス特性が改善されてい
る。また、導波器の素子長H1を微調整したtype3では、
周波数1.60f0付近においてVSWR=2(RL=-9.54dB)から若干
の特性劣化は認められるものの、VSWR≦2(RL≦-9.54dB)
の帯域幅は1:1.93とtype1よりも広帯域化される。な
お、type3が有するこの広帯域特性は、Δ印で示した実
験値からも裏付けられる。以上H2<H1の構成について説
明したが、要するにH2とH1とを異なる長さに設定すれば
それぞれの無給電素子による特性が合成され、その結果
としてリターンロス特性が広帯域化されるのである。
3の実施例について説明する。図11は、本発明に係わる
アレーアンテナの第3の実施例としての構成を示す側面
図である。この図に示すアレーアンテナは、図9に示し
た第2の実施例の構成において、さらに所要の素子長H3
を有する第4の無給電素子17を第1の無給電素子14の前方
に所定間隔A3にて配置したものである。
無給電素子17に係わるパラメータを適宜調整することに
より、さらなる特性の改善を図ることができる。一例と
して、前記type3の形状に第4の無給電素子17を追加し、
A3およびH3を可変した場合の特性について説明する。ま
ず、間隔A3が0.025λ0〜0.2λ0の範囲において、H3を可
変してアンテナ特性を調べた。その結果、H3>H1にする
と特性の帯域幅は急激に劣化するが、H3<H1の条件にお
いて例えばA3を0.1λ0〜0.15λ0程度に設定すると、リ
ターンロス特性はさらに改善される。
施例におけるリターンロスの周波数特性例を示す図であ
る。この特性は、第4の無給電素子17に係わるパラメー
タをA3=0.1λ0、H3=0.115λ0に設定している(以下、こ
の形状をtype4とする)。同図より、type4はVSWR≦2(RL
≦-9.54dB)を完全に満足する帯域幅が1:1.93とほぼ1オ
クターブに近い広帯域性能を有し、また、この性能は実
験値(Δ印)により裏付けられる。
をtype1、type3の特性とともに示す図である。単一指向
性パターンの目安として、例えばGd/Gr≧10dBで評価す
ると、type4の帯域幅はtype3より大きく改善されtype1
と同程度の性能となる。
が有する指向性利得について説明する。図14は、本発明
に係わるtype1、type3及びtype4形状のアレーアンテナ
が有する指向性利得Gdの周波数特性を示す図である。各
指向性利得Gdはいずれも0.86f0と1.63f0付近に極大値を
有し、type1及びtype4の形状はGd≧8dBiの帯域幅として
それぞれ1:2.28及び1:2.1と1オクターブ以上の広帯域性
能を有している。
従来提案されている最適化された八木・宇田アンテナと
の性能比較を表2に示す。ただし、従来のものは6素子ダ
イポール八木・宇田アンテナ構成に対して最適化された
ものであり、文献(2)「小南、六島、"非線形計画法によ
る八木・宇田アンテナの一設計法"、電子情報通信学会論
文誌(B)、vol.J61-B,No.1,pp.9-16,Jan. 1978.」に記載
された値を使用した。本発明に係わるアレーアンテナ、
例えば、5素子で構成するtype4の各特性は、6素子を使
用する従来の最適化された特性よりも広帯域であり、特
に、VSWR特性(リターンロス特性)が従来の最適化された
ものより大幅に改善される。
アンテナは、所要の素子長を有する無給電素子を所定間
隔にて順次増やしていくことにより、アンテナの特性、
特にリターンロス特性(インピーダンス特性)に対する帯
域幅の改善が顕著である。従って、上記実施例に示した
構成よりも素子数をさらに増やすことにより、アンテナ
特性をいっそう改善(広帯域化)できること特に説明を要
さないであろう。
導体を用いてアレーアンテナを構成する場合について説
明したが、本発明の実施にあってはこの例に限らず、例
えば、比誘電率εrの誘電体基板をグランド板上に垂直
に立設し、該基板の片面上に上述したtype1〜type4など
の本発明に係わるアレーアンテナ形状を構成する導体パ
ターンをエッチング等による銅箔にて形成してもよい。
以下、これについて説明する。
電体基板を用いて構成する例を示す側面図である。この
例に示すアレーアンテナは、グランド板11上に誘電体基
板20を立設するとともに、当該誘電体基板20の片面に所
要の給電点21を有する給電素子22及び各無給電素子23、
24が形成される。なお、当該片面の反対側の面には導体
パターンは無い。この場合の形状パラメータは、波長が
概ねλ/√εr〜0.95λに短縮されるので、上述し
た基本実施例における給電素子と各無給電素子との間
隔、給電素子長及び各無給電素子長も概ね1/√εr〜
0.95に短縮する必要がある。また、発砲材等の誘電
体の片面上に板状導体を接着材等で保持し、当該板状導
体により上記導体パターンを形成してもよい。この場合
はεr≒1であるため、給電素子と各無給電素子との間
隔、給電素子長及び各無給電素子長の短縮等は行わなく
てよい。
それぞれ所要の素子長を有する複数の無給電素子とを所
定間隔にて配置したもので、簡単な構成でありながら指
向性パターンを有する広帯域特性のアレーアンテナを実
現する上で著効を奏す。
素子構成)を示す側面図
電素子と給電素子とから構成する2素子アレーアンテナ
におけるリターンロスの周波数特性図
電素子と給電素子とから構成する2素子アレーアンテナ
におけるVSWR≦2の帯域幅特性を示す図
電素子と給電素子とから構成する2素子アレーアンテナ
におけるGd/Grの周波数特性を示す図
電素子(反射器)と給電素子とから構成する2素子アレー
アンテナにおけるGd/Grの周波数特性を示す図
波数特性を示す図
スの周波数特性を示す図
状の水平面における放射パターンを示す図
(4素子構成)を示す側面図
例(4素子構成)におけるリターンロスの周波数特性を示
す図
例(5素子構成)を示す側面図
例(5素子構成)におけるリターンロスの周波数特性を示
す図
例(5素子構成)におけるGd/Grの周波数特性を示す図
Gdの周波数特性を示す図
用いて構成する例を示す側面図
例を示す斜視図
ーンロス特性を示す図
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも給電手段を備えた給電素子
と、前記給電素子の前方0.075波長以内に配置した第1
の無給電素子と、前記給電素子の後方に配置した反射器
として機能する第2の無給電素子とから構成したことを
特徴とするアレーアンテナ。 - 【請求項2】 少なくとも給電素子を備えた給電素子
と、前記給電素子の前方0.075波長以内に配置した導波
器として機能する第1の無給電素子と、前記給電素子の
後方0.15波長以上の間隔にて配置した反射器として機能
する第2の無給電素子とから構成されるアレーアンテ
ナ。 - 【請求項3】 前記給電素子と前記第2の無給電素子と
の間に第3の無給電素子を配置したことを特徴とする請
求項1または請求項2記載のアレーアンテナ。 - 【請求項4】 前記給電素子及び各無給電素子がグラン
ド板上に立設したモノポールアンテナであることを特徴
とする請求項1、請求項2、または請求項3記載のアレー
アンテナ。 - 【請求項5】 前記給電素子及び各無給電素子を誘電体
基板面に導体パターンを用いて形成したことを特徴とす
る請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のアレ
ーアンテナ。
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