JP3434912B2 - デジタル交換機 - Google Patents

デジタル交換機

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JP3434912B2 JP26785894A JP26785894A JP3434912B2 JP 3434912 B2 JP3434912 B2 JP 3434912B2 JP 26785894 A JP26785894 A JP 26785894A JP 26785894 A JP26785894 A JP 26785894A JP 3434912 B2 JP3434912 B2 JP 3434912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクションレス通信
を実現し得るデジタル交換機に関し、特に、コネクショ
ンレス通信における同報配信機能を有するデジタル交換
機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、企業内等でのコンピュータの大量
導入に伴って、これらコンピュータ間におけるハードウ
ェア資源やデータの有効活用を可能にするため、LAN
(Local Area Network:地域情報通
信網)の構築が発展してきている。このLANにおいて
は、端末間での通信のプロトコルとして、一般的に、コ
ネクションレス型の通信プロトコルが用いられている。
このコネクションレス型プロトコルとは、予め呼設定の
ための手順を行うことなく、着信端末の着信アドレスが
付されているデジタル通信データ(パケット等)をLA
Mに送出するとともに、このデジタル通信データを受信
した端末は、この着信アドレスに基づいてこのデジタル
通信データが自己宛か否かを認識し、自己宛でない場合
にはこのデジタル通信データをさらに転送するものであ
る。
【0003】このようなLANが更に発展すると、公衆
通信網のようなWAN(WideArea Netwo
rk)を介して、遠隔地に構築されたLAN同士を接続
することが行われる。例えば、企業における各事業所毎
に構築されたLAN同士をISDN(Integrat
ed Survice Digital Networ
k)等のデジタル公衆通信網を介して相互に接続し、あ
たかも一個のLANのように運用することが行われてき
ている。このようなLAN間接続を実用的にするには、
LAN間に公衆通信網が介在していることを意識させな
いようにすることが必要である。即ち、公衆通信網によ
って接続されている他のLANの支配下の端末にデータ
を送信する場合であっても、公衆通信網内での回線の接
続といった手順を踏むことなく通信を可能としなけれ
ば、自己のLAN内における通信に比して、著しく通信
速度が遅くなってしまう。
【0004】そこで、公衆通信網においても、コネクシ
ョンレス型高速データ通信サービスが提供されている。
このコネクションレス型高速データ通信サービスとは、
予め呼設定のための手順を行うことなく、着信アドレス
が付されているパケット,フレーム,セル等のデジタル
通信データが公衆通信網に送信された場合に、交換網に
おいて、これらデジタル通信データの転送先(中継交換
機,着信端末)をその着信アドレスに基づいて認識し、
転送を行うメッセージ転送方式である。従って、LAN
側から見ると、公衆通信網にLAN間を接続するための
専用回線が設定されているように扱うことができるので
ある。
【0005】一方、LANにおいては、一個の通信デー
タを複数の着信端末に配信することが可能である。この
場合、TCP/IP(Transmission Co
ntrol Protocol /Internet
Protocol)等の同報配信機能を用い、IPアド
レス等のグループアドレス(複数の端末のアドレスに対
応する一個のアドレス)が付されたデジタル通信データ
を各端末にて取り込むか、ビットマップ形式等でデジタ
ル通信データを各端末に分配することによって、デジタ
ル通信データの配信が行われていた。
【0006】
【発明が解決使用とする課題】このようなデジタル通信
データ(グループアドレスが付されたデジタル通信デー
タ,以下、「グループアドレスデータ」と言う)の複数
端末への配送を、複数のLANを相互に接続する公衆通
信網上において実現可能であれば、一層有用である。こ
のようになれば、グループアドレスによって示される端
末が複数のLANにわたって存在している場合でも、公
衆通信網上で通信データのコピーを行い、各LANに対
して通信データの配信ができると思われる。
【0007】しかしながら、LANと公衆通信網との接
続は、ルータ等のゲートウェイ装置によって成されてい
る。即ち、公衆通信網に直接収容されているのは、この
ゲートウェイ装置のみであり、LANを構成する個々の
端末が、公衆通信網に直接収容されているわけではな
い。そして、公衆通信網を構成する各交換機は、公衆通
信網に直接収容されているの個々の端末の個別アドレス
のみを認識できるのである。従って、公衆通信網を構成
する各交換機に直接収容されていない端末にグループア
ドレスデータを配送することはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公衆
通信網を構成する各交換機に直接収容されていない端末
にグループアドレスデータを配送することができる交換
機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】<本発明の必須構成要件
>本発明は、上記課題を解決するために、デジタル通信
データを用いる通信網を構成する交換機(100)にお
いて、前記デジタル通信データを受信する受信部(10
1)と、前記通信網に直接収容されていない端末に配信
される旨の転送情報を、前記受信部(101)にて受信
されたデジタルデータ内から検出する転送情報検出部
(102)と、前記転送情報に対応する前記端末のアド
レス情報を予め格納しているアドレス記憶部(104)
と、前記転送情報検出部(102)によって前記転送情
報が検出された場合に、この転送情報に対応する前記端
末のアドレス情報を前記アドレス記憶部(104)から
読み出して、このアドレス情報を前記デジタル通信デー
タに書き込む転送制御部(103)とを備えたことを特
徴とする。
【0010】なお、この交換機に用いられる構成の意義
は以下の通りである。 〔デジタル通信データ〕ここでいうデジタル通信データ
は、少なくとも着信アドレスを有するブロック状のデジ
タル通信データである。この着信アドレスによってコネ
クションレス通信が可能になるからである。
【0011】従って、このデジタル通信データがパケッ
ト交換におけるパケットであっても良いし、フレームリ
レーにおけるフレームであっても良いし、セルリレーに
おけるATMセルであっても良い。
【0012】このデジタル通信データの送信元は、当該
通信網に直接収容されている端末であっても良いし、当
該通信網に接続されているLAN(地域情報通信網)に
接続されている端末であっても良いし、当該通信網に接
続されているサービスエリアを異にする他の通信網に接
続されている端末であっても良い。 〔通信網〕通信網としては、パケット交換網であっても
良いし、フレームリレー網であっても良いし、セルリレ
ー網であっても良い。しかも、この場合に、上述のデジ
タル通信データの種類と同一種類のデータを転送する交
換網でなくても良い。このようなデータの種類の相違
は、受信部にてデータフォーマット変換をする事により
容易に克服できるからである。
【0013】〔交換機〕交換機は、上述の通信網に適合
した交換機である。また、この交換機としては、端末
(又は端末に接続されているLAN)を直接している交
換機に限定されず、このような交換機からデジタル通信
データを転送するための交換機にも適用がある。 〔受信部〕受信部は、単純にデジタル通信データを受信
して転送情報検出部に転送する機能を有しているもので
あっても良いし、受信したデジタル通信データを複数の
セグメントに分割し、この複数のセグメントのうちの先
頭のセグメントに前記転送情報を格納する機能を有する
ものであっても良い。例えば、可変長メッセージである
パケットを受信して、これをATMセルに分割するよう
になっていても良い。
【0014】後者の場合、受信部は、同一の前記デジタ
ル通信データに基づく前記複数のセグメントに夫々同じ
識別情報を付しても良い。 〔通信網に直接収容されていない端末〕この端末は、例
えば、当該通信網に接続されているLAN(地域情報通
信網)に接続されている端末である。 〔転送情報〕アドレス記憶部内に一個転送情報に対応す
るアドレス情報しか格納されていないのであれば、転送
情報は、単純に上述の端末に配信されるか否かを識別で
きるものであれば良い。この場合は、例えば、1ビット
のフラグでも良い。しかし、アドレス記憶部内に二個以
上の転送情報に対応するアドレス情報が格納されている
場合には、転送情報は互いから識別できる形態であるこ
とがが望ましい。
【0015】この転送情報は、デジタル通信データにお
ける着信アドレスを書き込む位置に書き込まれていても
い。このような転送情報が書き込まれているデジタル
通信データには、具体的な端末を着信端末とする着信ア
ドレスは不要であるからである。 〔転送情報検出部〕転送情報検出部は、転送情報を検出
すると、この転送情報をそのまま転送制御部に通知して
も良いし、この転送情報を検出した旨を表示する情報を
デジタル通信データに書き込んで、転送制御部に送信し
ても良い。
【0016】受信部によってデジタル通信データが複数
のセグメントに分割される場合には、転送情報検出部
は、先頭のセグメントから転送情報を読み出す。 〔アドレス記憶部〕アドレス記憶部は、一個の前記転送
情報に対応する複数の端末の各アドレス情報を格納して
いても良い。また、このような組み合わせを複数格納し
ていても良い。 〔転送制御部〕転送制御部は、転送情報検出部によて検
出された転送情報に対応するアドレス情報が複数個ある
場合には、このアドレス情報の数に応じて前記デジタル
通信データをコピーし、コピーされた各デジタル通信デ
ータの夫々に前記アドレスデータを一個づつ書き込むよ
うに構成することができる。
【0017】このコピーを実行するためには、例えば、
受信部によって受信されたデジタル通信データを記憶す
るコピー用バッファを更に備えておれば良い。そのよう
にすれば、転送制御部が前記デジタル通信データをコピ
ーする場合には、このコピー用バッファから前記デジタ
ル通信データを読み出すように構成することができる。
【0018】また、転送制御部は、転送情報検出部が先
頭のセグメントから前記転送情報を検出した場合にも、
この転送情報に対応する前記端末のアドレス情報を前記
アドレス記憶部から読み出して、このアドレス情報を前
記先頭のセグメントに書き込むように構成することがで
る。
【0019】また、転送制御部は、転送情報検出部が検
出した転送情報に対応するアドレス情報が複数個ある場
合には、このアドレス情報の数に応じて先頭のセグメン
トをコピーし、コピーされた各先頭のセグメントの夫々
に前記アドレス情報を一個づつ書き込み、この先頭のセ
グメントと同じ識別情報を有する他のセグメントをこの
先頭のセグメントをコピーした数と同数だけコピーする
ように構成することができる。
【0020】また、転送制御部が、セグメントをコピー
した数を計測するカウンタとこのカウンタの計測値を保
存するコピー数テーブルとを有するように構成し、先頭
のセグメントのコピーが完了した時にこのカウンタの計
測値をコピー数テーブルに格納し、他のセグメントのコ
ピーを行う際にはこのカウンタの計測値がコピー数テー
ブルに格納されている値と同じになるまでコピーを行う
ように構成することができる。この場合、転送制御部が
セグメントのコピーをしている間にエラーが生じた場合
には、その時点までのカウンタの計測値をコピー数テー
ブルに格納するように構成しても良い(請求項に対
応)。このようにすれば、少なくともコピーが成功した
数のデジタル通信データの配信が可能になるからであ
る。
【0021】また、転送情報検出部が、前記セグメント
にエラーが生じている場合には、当該セグメントにエラ
ー表示を行うように構成するとともに、転送制御部が、
前記セグメントに前記エラー表示が付されているとき
に、前記コピー数テーブルに前記カウンタの最小値(即
ち、“0”)を設定するように構成することができる
(請求項に対応)。このようにすれば、このセグメン
トと同じデジタル通信データに基づくセグメントの以後
におけるコピーを防止することができる。これにより、
デジタル通信データの中抜けが防止される。
【0022】また、転送制御部が、前記先頭のセグメン
トを受信した時点において前記コピー数テーブルに前記
カウンタの最小値(即ち、“0”)以上の値が格納され
ている時に、ダミーのセグメントを前記コピー数テーブ
ルの値と前記カウンタの最小値との差の数分出力した後
に、前記アドレス情報を当該先頭のセグメントに書き込
むように構成しても良い(請求項に対応)。このよう
にすれば、先頭のセグメントをエラーとすることなし
に、コピー数テーブルの値を最小値に戻すことができ
る。 <本発明の方法>本発明によるデジタル通信データの転
送方法は、デジタル通信データを用いる通信網を構成す
る交換機における前記デジタル通信データの転送方法で
あって、前記デジタル通信データを受信し、前記通信網
に直接収容されていない端末に配信される旨の転送情報
を前記受信部にて受信されたデジタル通信データ内から
検出し、この転送情報に対応する前記端末のアドレス情
報として予め記憶されているアドレス情報を前記デジタ
ル通信データに書き込み、このアドレス情報に従って前
記デジタル通信データを出力することを特徴とする。
【0023】
【作用】何れかの端末から通信網に送信されてきたデジ
タル通信データは、交換機(100)の受信部(10
1)によって受信される。このデジタル通信データは、
転送情報検出部(102)によって解析される。即ち、
通信網に直接収容されていない端末に配信される旨の転
送情報がこのデジタル通信データに含まれている場合に
は、転送情報検出部(102)は、これを検出する。こ
の転送情報を検出した旨は、転送制御部(103)に通
知される。この通知を受けた転送制御部(103)は、
アドレス記憶部内に予め格納されている転送情報とこれ
に対応する前記端末のアドレス情報との組み合わせを読
み、通知された転送情報に対応するアドレス情報を読み
出す。転送制御部(103)は、読み出したアドレス情
報をデジタル通信データに書き込む。従って、本発明に
よれば、交換機(100)に、当該通信網に直接収容さ
れていない端末にデジタル通信データを転送するための
着信アドレスが格納されているので、このような端末に
もグループアドレスデータを配送することができる。
【0024】また、転送制御部(103)が、読み出し
たアドレス情報が複数個ある場合に、当該デジタル通信
データをこのアドレス情報の数分コピーし、コピーされ
たデジタル通信データの各々にアドレス情報を一個づつ
書き込むように構成すれば、複数の端末にもグループア
ドレスデータを配送することができる。
【0025】この場合、コピー用バッファからデジタル
通信データを読み出すことによってコピーを実行するよ
うに構成すれば、コピーされたデジタル通信データにつ
いての処理をシリアルに行うことができる。
【0026】また、受信部が受信したデジタル通信デー
タをセグメントに分割するようにすれば、端末から送信
されたデジタル通信データのフォーマットを変換して、
より高速のデータ転送を実現することができる。
【0027】この場合、同じデジタル通信データに基づ
くセグメントに同じ識別情報を付するように構成すれ
ば、先頭のセグメントに対する処理に付随して他のセグ
メントに対する処理を実行することができる。例えば、
先頭のセグメントを複数個コピーした場合に、この先頭
のセグメントと同じ識別情報を有するセグメントを同数
コピーすれば、後において、複数個のデジタル通信デー
タを完全に復元することができる。この場合、カウンタ
とコピー数テーブルを用意して、セグメントのコピー数
を管理すれば、コピー数を間違えることがない。また、
この場合、セグメントのコピー中にエラーが生じた場合
に、それまでのカウンタの計測値をコピー数テーブルに
格納して後のセグメントのコピー数管理を行えば、後に
おいて完全なデジタル通信データの再現をすることがで
きない無用なセグメントの出力を防止することができる
(請求項の作用)
【0028】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。この実施例は、本発明によるデジタル交換機
を、B−ISDN網に適用した実施例である。 <B−ISDN網の構成>最初に、本発明の一実施例が
適用された通信網としてのB−ISDN網の概略図を図
2に示す。このB−ISDN網は、デジタル通信データ
をATM(Asynchronous Transfe
r Mode)に従ったセルフォーマットにセグメント
化し、他の通信によるセルと混在させて伝送路内を転送
させる公衆通信網である。図2において、B−ISDN
網は、n台のATM交換機(第1ATM交換機1a,第
2ATM交換機1b,……,第nATM交換機)が相互
に接続された構成になっている。なお、これらATM交
換機1相互間の接続は、変換部2bをインタフェースと
して行われる。
【0029】また、第1ATM交換機1aには、変換部
2aをインタフェースとして、個々の地域情報通信網と
してのLAN9が接続されている。同様にして、他のA
TM交換機(第2ATM交換機1b,……,第nATM
交換機1n)にも、夫々LAN9が接続されている。
【0030】一方、各LAN9においては、ルータ等の
ゲートウェイ装置(図示せず)が直接ATM交換機1に
接続され、このゲートウェイ装置と他の端末10A〜F
とがトークンリング等によって相互に接続されている。
即ち、これら端末10A〜Fが、通信網に直接収容され
てない端末に該当する。
【0031】なお、図2では図示を省略したが、各交換
機1には、個別のアドレスを有する独立の端末も、直接
接続されている。 <セルの構成>次に、各交換機1間で送受信されるデジ
タル通信データのセグメントであるセルのフォーマット
を、図3に示す。この図3に示すフォーマットはCCI
TT勧告に従ったフォーマットであるので、原則とし
て、交換機1外においてはこのセルフォーマットに従う
のである。図3から明らかなように、各セルは、5バイ
トのセルヘッダ部と48バイトのペイロード部とから構
成される。セルヘッダ部は、当該セルがどの通信に属し
ているかを示すフィールドである。また、ペイロード部
は、ユーザ情報を格納する情報である。
【0032】セルヘッダ部の1バイト目の前半4ビット
は一般制御フロー部(GFC)である。セルヘッダ部の
1バイト目の後半4ビット及び2バイト目の前半4ビッ
トは仮想パス識別子(VPI)であり、2バイト目の後
半4ビットから4バイト目の前半4ビットまでは仮想チ
ャンネル識別子(VCI)である。これら仮想パス識別
子(VPI)及び仮想チャネル識別子(VCI)は、当
該セルの転送経路,即ち特定仮想パス(VP)内の特定
チャネル(VC)を特定するルーティングビットであ
る。セルヘッダ部の4バイト目の5ビット目から3ビッ
トはペイロードタイプ識別子(PTI)である。このペ
イロードタイプ識別子(PTI)は、ペイロード部の中
身の種別を示す。この種別とは、ユーザ情報,OAM情
報,リソース情報等である。セルヘッダ部の第4オクテ
ットの最終ビットはセル損失優先表示(CLP)であ
る。このセル損失優先表示(CLP)は、優先度が低い
(“1”)か高いか(“0”)かを示す。セルヘッダ部
の5バイト目はヘッダ誤り制御部(HEC)である。
【0033】<ATM交換機の構成>次に、図4に基づ
きATM交換機1の内部構成の詳細を説明する。この図
4に示されるように、各ATM交換機1は、複数本のA
TM加入者線φ1又は複数本のATM中継線φ2に各々
接続されている複数個の変換部2と、全ての変換部2に
各々ハイウェイ(HW)φ3を介して接続されている一
個のATMセルスイッチ(SW)3と、このATMセル
スイッチ(SW)3に接続されている局内サーバ装置7
及び局間サーバ装置8と、システムバスφ4を介して全
変換部2及びATMセルスイッチ3に接続されている中
央制御部(CC)4と、内部バスφ5を介して中央制御
部(CC)4に各々接続されているROM(リード・オ
ンリー・メモリー)5及びRAM(ランダム・アクセス
・メモリー)6とから、構成されている。
【0034】〔中央制御部(CC)〕この中央制御部
(CC)4は、ROM5に格納された制御プログラム及
びRAM6に格納されたデータに従って、交換機1全体
の制御を実行する。具体的には、中央制御部(CC)4
は、変換部2に対してデータフォーマットの変換の指示
を出す。また、中央制御部(CC)4は、ATMセルス
イッチ3に流入したセルのVPI/VCIを読み取っ
て、ATMセルスイッチ3内の転送路の切替を指示す
る。
【0035】〔ATMセルスイッチ(SW)〕ATMセ
ルスイッチ(SW)1は、網状に構成された信号路と、
それら信号路を統合する複数個のセル多重化回路,バッ
ファ,セル分配回路,セレクタ等の回路から構成されて
いる。そして、中央制御(CC)4からの指示に応じて
各回路を制御することにより、受信した各セルを適切な
転送路を経由して出力する。
【0036】〔変換部〕受信部としての変換部2は、複
数のATM加入者線φ1又はATM中継線φ2から受信
したセルを時分割多重化してハイウェイ(HW)φ3に
乗せるとともに、ハイウェイ(HW)φ3から受信した
セルを分割して複数のATM加入者線φ1又はATM中
継線φ2の内の何れか適切な信号線に送信する機能を有
する。ここで、ATM加入者線φ1とは、交換機1と加
入者端末(LAN9のゲートウェイ装置を含む)とを接
続する回線のことである。また、ATM中継線φ2と
は、交換機1同士を接続する回線のことである。図3に
おいて、ATM交換機1には、ATM加入者線φ1に接
続されている変換部2aがm個、ATM中継線φ1に接
続されている変換部2bがn個,備えられている。
【0037】また、各変換部2は、データのフォーマッ
トを変換する機能をも有している。具体的には、ATM
加入者線φ1に接続されている変換部2aは、加入者端
末(LAN9のゲートウェイ装置を含む)から受信した
デジタル通信データとしての可変長のメッセージ(パケ
ット)を、セグメントとしてのATM交換機1内専用の
セルフォーマット(以下、「専用フォーマット」とい
う)のセルに変換して、ATMセルスイッチ(SW)3
に転送する。また、変換部2aは、ATMセルスイッチ
(SW)3から受信した専用フォーマットのメッセージ
を可変長のメッセージ(パケット)に変換して、加入者
端末(LAN9のゲートウェイ装置を含む)に送出す
る。
【0038】他方、ATM中継線φ2に接続されている
変換部2bは、他のATM交換機1から受信したCCI
TT勧告に準拠しているATMセルを専用フォーマット
のセルに変換して、ATMセルスイッチ(SW)3に転
送する。また、変換部2bは、ATMセルスイッチ(S
W)3から受信した専用フォーマットのセルをCCIT
T勧告に準拠したセルフォーマットに変換して、転送先
のATM交換機1に向けて送出する。
【0039】ここで、変換部2aにおいて実行される可
変長メッセージ(パケット)から専用フォーマットのセ
ルへの変換を、図5に基づいて説明する。図5に示すよ
うに、加入者端末(LAN9に接続された端末10を含
む)から変換部2aが受信するメッセージ(パケット)
は、nバイト〜mバイトの可変の長さを有している。こ
のメッセージ(パケット)は、これ一個だけで完結した
情報を構成している場合もあるが、完結した情報の一部
である場合もある。このパケットに含まれる情報は周知
の通りである。即ち、少なくとも着信アドレス(DE)
及び発信元アドレス(SA)を含む。
【0040】変換部2aは、このような可変長メッセー
ジ(パケット)が送信されて来ると、これを48バイト
毎に分割するとともに、5バイトのATMヘッダを付加
して、ATMセルに変換する。但し、このATMセルの
フォーマットは、上述したように、交換機1内に専用の
セルフォーマット(専用フォーマット)である。従っ
て、図3に示した交換機1間で送受信される際のセルフ
ォーマットとは若干異なる。以下、図29及び図34を
参照して、この専用フォーマットの説明を行う。なお、
変換部2とATMセルスイッチ(SW)3とを接続する
ハイウェイφ3は、21本パラレルの信号線である。そ
して、その内の1本(MCLK)がクロック転送用に割
り当てられ、一本(XCFP)がセルフレーム信号に割
り当てられ、一本(XCEN)がセルイネーブル信号に
割り当てられ、二本(CEF1,CEF2)がエラー状
態表示信号に割り当てられ、残りの16本(CD00〜
CD15)がセルデータ用に割り当てられる。
【0041】変換部2aは、可変長メッセージ(パケッ
ト)からATMセルへの変換を行う際に、可変長メッセ
ージ(パケット)の先頭(パケットのヘッダ部が格納さ
れている部分)をペイロードに格納したセルを先頭セル
(BOM)とし、可変長メッセージ(パケット)の先頭
以降の部分をペイロードに格納したセルを中間セル(C
OM)とし、可変長メッセージの最後尾の部分を格納し
たセルを最終セル(EOM)とする。変換部2aは、こ
れらセルの種別(IST)を、各セルのATMヘッダ内
に書き込む。
【0042】この専用フォーマットに変換されたセル構
成は、図29及び図34に示す通りである。各図におい
て、16本パラレルの信号線にて伝達されるセルデータ
の先頭から03WORD(1WORD=16ビット)ま
でがセルヘッダであり、04WORDから26WORD
までが、ペイロードである。
【0043】図29に示す先頭セル(BOM)のセルヘ
ッダのうち、SSTは、装置内セグメントタイプであ
る。また、DMは、DAマッチ信号である。また、GA
は、着信アドレス(DA)がグループアドレスを含むか
(GA=1)含まないか(GA=0)を書き込むための
グループアドレス信号である。また、IFは、回線種別
信号である。また、Link No.は、物理リンク番
号であり、変換部2によって適切な初期値が設定され
る。PL Len.は、ペイロード長である。TCB
は、試験セルであるか(TCB=1)通常のセルである
か(TCB=0)を示す試験セルビットである。SN
は、個々のMID毎に与えられるシーケンシャル番号で
ある。MIDは、識別情報としてのメッセージ識別子で
あり、同じ可変長メッセージを構成する全てのセルに同
じ値が設定される。
【0044】先頭セル(BOM)のペイロードに格納さ
れているのは、可変長メッセージ(パケット)のヘッダ
の部分である。即ち、ISSIP DAが可変長メッセ
ージ(パケット)の着信アドレスであり、SAが可変長
メッセージの発信元アドレスである。また、ISSI
BEtagは、CS−PDUであるBOMとEOMの識
別情報である。ISSIBAsizeは、メッセージ長
を示す値である。また、SVTYPEは、各Suvic
e Entityの種別を示す信号である。また、He
ader Extentuionは、SIP Head
er Extentuionフォー的との整合性を保証
する領域である。また、IITYPEは、Packet
の入力経路の表示情報である。また、ESは、Souc
e UserがL3−PDU内にIC選択をしたかを示
す情報である。また、HCINDは、PacketがS
S間で無限ループになるのを検出する情報である。ま
た、Carrier(キャリア)は、着信アドレス(D
A)が他のネットワークである場合における中継ネット
ワークを示す情報である。また、INNET IDは、
Packetが転送されてきたNetworkの識別情
報である。また、INICI TPSETは、Pack
etが転送されてきたICI TPSの識別情報であ
る。また、Ifは、回線種別信号である。また、CRC
は、誤り検出及び訂正のための符号である。
【0045】なお、図34に示す中間セル(COM)又
は最終セル(EOM)のペイロードには、可変長メッセ
ージ(パケット)のデータ部の内容が格納される。変換
部2aは、ATMセルスイッチ3から専用フォーマット
のセルが送信されてきた場合には、これらのセルのペイ
ロードの内容を抽出して、可変長メッセージに復元す
る。一方、変換部2bも、他の交換機1からCCITT
に準拠したフォーマットのセルを受信した場合には、受
信したセルのフォーマットを、図29又は図34に示し
たような専用フォーマットに変換する。
【0046】なお、何れの変換部2も、セルをATMセ
ルスイッチ3に送信する場合には、当該セルがATMセ
ルスイッチ3内を局内サーバ装置7に向かって転送され
るように、ルーチング情報を設定する。 〔局内サーバ装置,局間サーバ装置〕局内サーバ装置7
及び局間サーバ装置8は、受信したセルが転送情報とし
てのグループアドレス(GA)を有するデータである場
合に、これを複製して、複製された各セルにグループア
ドレスに対応した個別アドレスを夫々付する機能を有す
る。なお、このグループアドレスとは、複数の端末に対
して一括して付されたアドレスであり、着信アドレス
(DA)の上位5ビットによって表されるアドレスであ
る。このグループアドレス(GA)は、複数の端末のア
ドレス情報としての個別アドレスに対応するものとし
て、予め、何れかの交換機1の局内サーバ装置7又は局
間サーバ装置8に登録されている。そして、サーバ装置
7,8は、自己に登録されているグループアドレスと同
じグループアドレスを有するセルに対してのみ、その複
写及び転送を行うのである。
【0047】これらサーバ装置7,8の役割は、複写し
たセルを自己の交換機1に収容されている加入者端末
(自己の交換機1に収容されているLAN9に接続され
ている端末10を含む)に直接配送するか、他の交換機
1に転送するかによって、分かれている。即ち、局内サ
ーバ7には、自己の交換機1に収容されている複数の加
入者端末(LANに接続されている端末10を含む)の
個別アドレスに対応するグループアドレスが登録されて
いる。一方、局間サーバ8には、他の交換機1に収容さ
れている複数の加入者端末(LANに接続されている端
末10を含む)の個別アドレスに対応するグループアド
レスが登録されている。
【0048】なお、或る交換機の局間サーバ装置8に登
録されているグループアドレスに対応する個別アドレス
の中に、他の交換機1の局内サーバ装置7に登録されて
いるグループアドレスが含まれている場合もある。同様
に、或る交換機の局内サーバ装置7に登録されているグ
ループアドレスに対応する個別アドレスの中に、同じ交
換機1の局間サーバ装置8に登録されているグループア
ドレスが含まれている場合もある。
【0049】また、上述したように、セルが各変換部2
からATMセルスイッチ3に向けて送信された場合、こ
れらセルは、先ず局内サーバ装置7に入力される。そし
て、このセル(及び、局内サーバ装置7内で複写が行わ
れた場合にはこの複写されたセル)が、ATMセルスイ
ッチ3に送出される。これらセルには、局間サーバ装置
8に転送されることを内容とするルーチング情報が付さ
れるので、全て局間サーバ装置8に転送される。局間サ
ーバ装置8は、転送されたセル(及び、局内サーバ装置
7内で複写が行われた場合にはこの複写されたセル)
を、ATMセルスイッチ3に送出する。これらセルには
各個別アドレスに従ったルーチング情報が付されるの
で、各個別アドレスに示される着信端末(着信端末に接
続された他の交換機,又はグループアドレスに対応する
他の交換機)に繋がる変換部2に転送される。
【0050】両サーバ装置7,8の構成上の相違は、そ
れに登録されているグループアドレスが異なる点,及び
セルの送出先が異なる点のみであり、他の構成は全く同
じである。従って、以下、局間サーバ装置7を例にし
て、その構成を説明する。
【0051】図6に示すように、局間サーバ装置7内
は、並列に接続されたn個のコネクションレス(CL)
サーバ8aが内蔵されている。各CLサーバ8aには、
互いに異なった着信アドレス(DA)が登録されてい
る。即ち、各CLサーバ8aは、各々に登録されている
着信アドレス(DA)を有するセルのみを処理するよう
に、役割分担させられている。そして、各CLサーバ8
aは、その入り口にて入力セルの着信アドレス(DA)
をチェックし、登録されている着信アドレス(DA)と
一致しているセルのみ通過させる。
【0052】なお、図6において、各CLサーバ8aか
らは、処理済みのセルが何れかの物理リンクを介して出
力される。この物理リンクは、実際にセルが伝送路に出
る際の口を示している。この物理リンクを束にしたもの
が転送方路である。
【0053】各CLサーバ8aは、何れも、図7に示す
ような内部構成を有している。即ち、セルの入り口から
順に、DA解析部11,キャリア(Carrier)検
出部12,書き込み制御部13,バッファ部14,読み
出し制御部15,転送制御部17が相互に接続されてい
る。また、DA解析部11には、DA・GA格納RAM
25が接続されている。また、キャリア検出部12に
は、キャリア有効/無効格納RAM18が接続されてい
る。また、書き込み制御部13には、ライトok情報格
納RAM19が接続されている。また、読み出し制御部
15及び転送制御部17には、コピー用バッファ16が
接続されている。また、転送制御部17には、GAコピ
ー数格納用RAM21,GAメンバスタートアドレス格
納用RAM22,GAメンバIA等格納用RAM23,
及びLink no等格納用RAM24が接続されてい
る。以下、各構成部の機能を説明する。
【0054】DA・GA格納RAM25には、このCL
サーバ8aにて処理を行うことが予定されているセルの
着信アドレス(DA)及び転送情報としてのグループア
ドレス(GA)が登録されている。また、このDA・G
A格納RAM25に登録されている各グループアドレス
(GA)には、各々のグループアドレスに対応するエン
トリを読み出すためにメンバスタートテーブル(図25
参照)を参照するための情報(RGA)も、対応付けら
れている。
【0055】転送情報検出部としてのDA解析部11
は、DA・GA格納RAM25を参照して、入力された
セルの有効/無効,このセルの着信アドレス(DA)を
予め登録しているか否か,及び、着信アドレス(DA)
内の上位5ビットをグループアドレス(GA)として予
め登録しているか否かを、チェックする。
【0056】キャリア有効/無効格納RAM18には、
図21に示すキャリアテーブル,及び図22に示すTP
Sテーブル名が格納されている。このキャリアテーブル
は、先頭セル(BOM)のペイロードに格納されたキャ
リア情報(Carrier)情報を、予め一覧したテー
ブルである。このキャリア情報(Carrier)は、
当該CLサーバ8aにおいてコピーされたセルを他のネ
ットワークに転送する際に必要となる情報である。但
し、このキャリアテーブルには、当該CLサーバ8aに
おいてサポート可能なキャリア情報(Carrier)
のみしか登録されていない。図21に示すように、この
キャリアテーブルの各エントリには、夫々アドレス値が
付されている。このアドレス値は、TPSテーブルを検
索する際に用いられる。
【0057】このTPSテーブルは、キャリアテーブル
に記載されたアドレス値と、転送方路番号(TPS N
o.),及び転送方路がサポートされているか否かを示
すサポート情報(S)を、対応させたテーブルである。
【0058】キャリア検出部12は、先頭セル(BO
M)のキャリア(Carrier)フィールドの内容を
抽出し、キャリア有効/無効格納RAM18内のキャリ
アテーブルを検索して、同じキャリアが予め登録されて
いるかどうかを検出する。そして、キャリア検出部12
は、対応するキャリアがあった場合には、このキャリア
が記載されたキャリアテーブル上のレコードに対応され
ているアドレス値を読み出す。そして、読み出したアド
レス値を元にTPSテーブルを検索し、グループアドレ
ス転送制御(グループアドレスに基づいたセルの転送制
御)に必要な転送方路番号(TPS No.)を読み出
し、これをセルに書き込む。また、キャリア検出部は、
セルのグループアドレス(GA)に対応するRGAを、
DA・GA格納RAM25から読み出し、当該セルに書
き込む。
【0059】ライトok情報格納RAM19には、図2
3に示すライトokテーブルが格納されている。このラ
イトokテーブルは、入力セルの6ビットのVCIと1
0ビットのMIDをアドレスにして、通常セル又は試験
セルについて、バッファメモリ書き込みが成功か(=
1)失敗か(=0)を書き込むテーブルである。以後の
説明においては、通常セルについての情報を書き込むレ
コード(OK0)をライトokテーブル#0とし、試験
セルについての情報を書き込むレコード(OK1)をラ
イトokテーブル#1と称する。
【0060】書き込み制御部13には、バッファ部14
が一杯であるか空きがあるかの情報が通知される。そし
て、このバッファ部14の状態に応じ、DA解析部11
から受け取ったセルをバッファ部14に書き込む制御を
行う。なお、書き込み制御部は、BOMの書き込みが成
功したか否かを、ライトok情報格納RAM19内のラ
イトokテーブルに記録するとともに、COM,EOM
については、ライトokテーブルにBOMの書き込みが
成功したことが記録されている場合にのみ、バッファ部
14への書き込みを行う。
【0061】バッファ部14は、バッファメモリであ
る。バッファ部14は、書き込み制御部13に対してバ
ッファが一杯であるか否かの通知を行い、読み出し制御
部15に対してバッファが空であるか否かの通知を行
う。
【0062】読み出し制御部15は、バッファ部14か
らバッファが空であるとの通知を受けない限り、バッフ
ァ部14からセルを読み出して、転送制御部17に送信
するとともに、コピー用バッファ16に書き込む制御を
行う。
【0063】コピー用バッファ16は、一個のセルを書
き込むだけの容量を有するバッファである。従って、こ
のコピー用バッファ16は、読み出し制御部15からの
セルの書き込みがある毎に、上書きによって書き込まれ
ているセルを更新する。コピー用バッファ16は、上書
きがあるまで同一のセルを保持するので、転送制御部1
7からの要求に応じて、同一のセルを複数回転送制御部
17に出力することができる。これにより、セルのコピ
ーが可能になるのである。
【0064】GAコピー数格納用RAM21には、図2
4に示すコピー数テーブルが格納されている。このコピ
ー数テーブルは、入力セルの6ビットのVCIと10ビ
ットのMIDをアドレスにして、通常セル又は試験セル
について、コピーを行う回数を書き込むテーブルであ
る。
【0065】GAメンバスタートアドレス格納用RAM
22には、図25に示すメンバスタートテーブルが格納
されている。このメンバスタートテーブルは、キャリア
検出部12がバッファ部13への書き込みに際してセル
に書き込んだ10ビットのRGAをアドレスにして、メ
ンバIA・TPSテーブル(図26参照)のスタートア
ドレスを対応させたテーブルである。
【0066】アドレス記憶部としてのGAメンバIA等
格納用RAM23には、図26に示すメンバIA・TP
Sテーブルが格納されている。このメンバIA・TPS
テーブルは、メンバスタートテーブルから読み出したス
タートアドレス又は後出のポインタ(pointer)
値をアドレスとして、各グループを構成する個別端末毎
に、アドレス情報としての個別アドレス(mem.I
A),メンバID(mem.ID),LTビット(L
T),転送方路番号(TPS No.),ポインタ(p
ointer),Cビット(C)の組み合わせを、格納
したテーブルである。ここで、個別アドレス(mem.
IA)とは、個別端末の各々のアドレスである。メンバ
IDとは、各個別端末を識別するためのコードである。
LTビットは、メンバIAが当該ネットワークのサービ
スエリア内であるのか(LT=0,以下、この場合を
「LATA内」と称する)外であるのか(LT=1,以
下、この場合を「LATA外」と称する)を示すビット
である。TPSナンバは、メンバIAによって示される
各端末への転送方路の番号である。ポインタとは、グル
ープを構成する他の個別端末についての上記データの先
頭アドレスを示すフィールドである。即ち、次回読み出
すべき端末のデータ格納位置を示している。このポイン
タは、メンバIDが小さい端末から大きい端末へと順番
にデータを読み出すように、規則付けられている。Cビ
ットは、BOMのコピーを継続するか(C=1)終了し
たか(C=0)を示すビットである。従って、C=0に
設定されている個別端末のデータには、ポインタの値は
設定されていないことになる。
【0067】Link no.等格納用RAM24は、
図27に示すリンクナンバテーブル,及び図28に示す
ICI/ISSI有効/無効テーブルを格納する。この
リンクナンバテーブルは、メンバIA・TPSテーブル
から読み出した7ビットのメンバID,及び5ビットの
TPSナンバ(又はセルに書き込まれている5ビットの
TPSナンバ)をアドレスとして、それに対応する物理
リンクのリンク番号(Link No.),及びその物
理リンクをサポートするか(S=1)しないか(S=
0)の情報を、格納したテーブルである。また、ICI
/ISSI有効/無効テーブルは、リンクナンバテーブ
ルから読み出した3ビットのリンク番号をアドレスとし
て、このリンク番号に対応する物理リンクが物理的に設
定されている(A=1,即ちインターキャリアインタフ
ェース,及びインタースイッチングシステムインタフェ
ースが利用可能である)か否か(A=0,インターキャ
リアインタフェース,及びインタースイッチングシステ
ムインタフェースが利用不能である)かを示すテーブル
である。
【0068】転送制御部17は、読み出し制御部15か
ら受信したセルがBOMである場合、これに書き込まれ
ているRGAから、このセルがグループアドレスを有す
るものかどうかを判断する。そして、グループアドレス
を有する場合には、メンバスタートテーブルからRGA
に対応するスタートアドレスを読み出し、このスタート
アドレスに基づいてメンバIA・TPSテーブルを参照
する。そして、Cビットが1になるまで同じセルをコピ
ー用バッファ16から読み出し、読み出したセルに夫々
個別アドレス(mem.IA)を付する。さらに、転送
制御部17は、メンバIA・TPSテーブルからメンバ
ID及びTPS番号(LATA内の場合のみ)を読み出
し、このメンバID及びTPS番号(LATA外の場合
には、セルに付されたTPS番号)に基づいてリンクナ
ンバテーブルを参照し、対応するリンク番号を読み出
す。転送制御部17は、読み出されたリンク番号を各セ
ルに付する。さらに、転送制御部17は、読み出された
リンク番号に基づいてICI/ISSI有効/無効テー
ブルを参照して、リンクが物理的に設定されているか否
かを調べ、設定されている場合のみセルを外部に出力す
る。
【0069】なお、転送制御部17には、カウンタとし
てのコピーカウンタ17aが内蔵されている。このコピ
ーカウンタ17aは、同一のセルがバッファ部14又は
コピー用バッファ16から読み出された回数をカウント
する。このコピーカウンタ17aのカウント値は、読み
出されたセルの各々に付されるとともに、BOMのコピ
ー(コピー用バッファ16からの読み出し)が完了した
際に、コピー数テーブルに書き込まれる。
【0070】転送制御部17は、読み出し制御部15か
ら受信したセルがCOM又はEOMである場合、セルの
VCI及びMID(これらは、同じ可変長メッセージに
基づく全てのセル(BOM,COM,EOM)に共通で
ある)をキーとしてコピー数テーブルを読む。そして、
転送制御部17は、当該セルに対応するBOMについて
記録されているコピー回数に達するまで、当該セルをコ
ピー用バッファ16から読み出し、これを外部に出力す
る。 <コネクションレスサーバにおける処理の内容>次に、
コネクションレスサーバ8aにおいて実行される処理の
内容を、フローチャートに基づいて説明する。なお、コ
ネクションレスサーバ8a内において、外部からセルを
受信してからバッファ部14に書き込むまでの処理とバ
ッファ部14からセルを読み出してから後部に出力する
までの処理とは、並行して非同期に実行される。従っ
て、以下の説明では、夫々の処理毎に説明を行う。 〔セルを受信してからバッファ部に書き込むまでの処
理〕最初に、セルをバッファ部14に書き込むためにD
A解析部11及びキャリア検出部12において実行され
る処理を、図8乃至図10のフローチャートに基づいて
説明する。
【0071】この処理のメインルーチンである図8の処
理は、CLサーバ8aにATMセル(BOM,COM,
EOM,等)が入力されることにより、スタートする。
そして、最初のステップS0001において、入力され
たATMセルが有効であるか無効であるかをチェックす
る。そして、無効である場合(例えば、セルの長さが規
格外である場合,等)には、有効なATMセルが入力さ
れるのを待つ。
【0072】ステップS0001にてATMセルが有効
であると判定した場合には、続くステップS0002に
おいて、当該セルの着信アドレス(DA)が有効である
か無効であるかを判断する。即ち、当該セルがBOMで
あれば、図29に示すように、そのペイロード部内に、
可変長メッセージ(パケット)の着信アドレス(DA)
が含まれる。このステップS0002では、この着信ア
ドレス(DA)が当該CLサーバ8aのDA・GA格納
RAM25に予め登録されている場合を、「有効」と扱
うのである。従って、BOM以外のセルや、BOMであ
っても着信アドレス(DA)が予め登録されていない場
合には、「無効」であるとされる。
【0073】ステップS0002にて着信アドレス(D
A)が有効であるとされた場合には、ステップS000
3において、許可信号を出力する。この許可信号は、着
信アドレス(DA)内にあるグループアドレス(GA)
を示すコードがGAであるか否かを意味する信号であ
る。
【0074】ステップS0003の処理が完了した場
合,及びステップS0002にて着信アドレス(DA)
が無効であるとされた場合の何れにおいても、続くステ
ップS0004においてキャリア検出処理を行う。
【0075】図9は、図8のステップS0004におい
て実行されるキャリア検出処理のサブルーチンである。
このサブルーチンに入って最初のステップS0101で
は、入力セルのセルヘッダに含まれるセグメントタイプ
フィールド(IST)によって、当該セルがBOMであ
るかどうかをチェックする。BOMでない場合には、そ
のままこのサブルーチンを終了して、図8の処理に戻
る。従って、その場合には、キャリア検出処理は行わな
い。
【0076】一方、ステップS0101にてBOMであ
ると判断した場合には、ステップS0102において、
当該セルに含まれる着信アドレス(DA)の上位5ビッ
トがDA・GA格納RAM25に予め登録されているグ
ループアドレス(GA)と一致するか否かをチェックす
る。両者が一致する場合には、セルの着信アドレス(D
A)によるグル−プアドレス転送指示とCLサーバ8a
内に登録されているGAの状態が、共にグル−プアドレ
ス転送制御(グループアドレスに従った同報配信制御の
ことを言う。以下同じ。)を指示していると判断し、処
理をステップS0103に進める。これに対して、両者
が一致していない場合には、個別アドレス転送制御(個
別アドレスに従った通常配信制御のことを言う。以下同
じ。)を指示していると判断し、処理をステップS01
08に進める。
【0077】グル−プアドレス転送制御を選択をした場
合,ステップS0103において、セルヘッダに含まれ
るグループアドレスフィールド(GA)に、GA=1を
設定する。続くステップS0104では、当該セルのグ
ループアドレス(GA)に対応するものとしてDA・G
Aテーブル25に登録されているRGAの値を、当該セ
ルのセルヘッダ部内に、RGAフィールドとして設定す
る(図30参照)。
【0078】次のステップS0105では、キャリアが
有効であるか否かをチェックする。即ち、当該セルのペ
イロードに含まれるキャリア情報(Carrier)を
読み出し、これがキャリア有効/無効格納RAM18の
キャリアテーブルに登録されているか否かをチェックす
るのである。そして、同一のキャリア情報(Carri
er)が登録されている場合は、キャリアが有効である
として、処理をステップS0106に進める。
【0079】このステップS0106では、キャリアテ
ーブル上の前記キャリア情報(Carrier)が記載
されているエントリのアドレスを読み取る。そして、こ
のアドレスに基づいて、キャリア有効/無効格納RAM
18のTPSテーブルを検索し、対応する転送方路番号
(TPS no.)を読み出す。そして、読み出した転
送方路番号(TPS no.)を、当該セルのセルヘッ
ダ部内に、セル内TPSナンバフィールドとして設定す
る(図30参照)。更に、当該セルのセルヘッダ内に、
TPSがサポートされている旨のTPSサポート情報
(SS=1)を設定する(図30参照)。このステップ
S0106が完了すると、この図9のサブルーチンを終
了して、処理が図8のメインルーチンに戻る。以上の処
理を実行した結果、当該セル(BOM)の内容は、図3
0に示すように書き換えられる。
【0080】一方、ステップS0105にて同一のキャ
リア情報(Carrier)が登録されていないと判断
した場合は、キャリアが無効であるとして、処理をステ
ップS0107に進める。このステップS0107で
は、当該セルのセルヘッダ内に、TPSがサポートされ
ていない旨のTPSサポート情報(S=0)を設定する
(図30参照)。このステップS0105が完了する
と、この図9のサブルーチンを終了して、処理が図8の
メインルーチンに戻る。
【0081】また、ステップS0102にて個別アドレ
ス転送制御を指示していると判断された場合に実行され
るステップS0108では、当該セルのセルヘッダ部に
含まれるグループアドレスフィールド(GA)の状態を
チェックする。
【0082】このグループアドレスフィールド(GA)
は、ステップS0103において初めてGA=1と設定
されるものであるので、ステップS0109の時点でG
A=1と設定されていることはあり得ない。そのため、
グループアドレスフィールド(GA)がGA=1である
場合には、ステップS0109において、エラーフラグ
(EFGB=0)を設定する。図30から明らかなよう
に、このエラーフラグ(EFGB)は、信号線WEF1
上に設定される。その後、ステップS0110におい
て、当該セルのグループアドレスフィールド(GA)
を、ディセーブル(GA=0)と設定する。このステッ
プS0105が完了すると、この図9のサブルーチンを
終了して、処理が図8のメインルーチンに戻る。これに
対して、ステップS0108にてグループアドレスフィ
ールド(GA)がGA=0である場合には、そのままこ
のサブルーチンを終了して、処理を図8のメインルーチ
ンに戻す。従って、これらの場合も、キャリア検出処理
は行わない。
【0083】図9のサブルーチンから処理が戻ると、図
8のメインルーチンでは、処理をステップS0005に
進める。このステップS0005では、図10に示すバ
ッファ書き込み制御処理のサブルーチンを実行する。
【0084】図10のサブルーチンに入って最初のステ
ップS0201では、当該セルが試験セルであるかどう
かをチェックする。即ち、当該セルのセルヘッダ部に含
まれている試験セルビット(TCB)の状態が試験セル
を示すのか(TCB=1)通常セルを示すのか(TCB
=0)を、チェックする。
【0085】そして、試験セルを示す場合には、ステッ
プS0203において、以降の処理に用いるライトok
テーブルとしてライトokテーブル#1を選択し、通常
セルを示す場合には、ステップS0202において、以
降の処理に用いるライトokテーブルとしてライトok
テーブル#2を選択する。
【0086】次のステップS0204では、バッファ部
14の容量監視を行う。そして、バッファ部14の容量
が一杯であって書込不可能状態であると判断した場合に
は、処理をステップS0208に進める。このステップ
S0208では、以降の同一MIDの組み合わせのセル
(同じ可変長メッセージに基づくセル)が書き込み不可
能になるように、ライトokテーブルの該当エントリ
(当該セルの6ビットのVCIと10ビットのMIDと
を合わせたアドレスに対応するエントリ)に、書き込み
不可能情報(=0)を設定する。そして、続くステップ
S0210において、当該セルを廃棄し、廃棄信号を出
力する。
【0087】一方、ステップS0204にて、バッファ
部14にセル1個分以上の空きがあると判断した場合に
は、ステップS0205において当該セルが先頭セル
(BOM)であるかどうかをチェックする。そして、B
OMであった場合には、ステップS0206において、
ライトokテーブルの該当エントリ(当該セルの6ビッ
トのVCIと10ビットのMIDとを合わせたアドレス
に対応するエントリ)に、書き込み許可情報(=1)を
設定する。そして、続くステップS0207において、
当該セルをバッファ部14に書き込む。
【0088】また、ステップS0205にて当該セルが
BOM以外のセルであると判断した場合には、ステップ
S0209において、ライトokテーブルの状態をモニ
タする。即ち、当該セルの6ビットのVCIと10ビッ
トのMIDとを合わせたアドレスに対応するエントリの
状態をチェックする。そして、このエントリに書き込み
不可能情報(=0)が設定されている場合には、当該セ
ルと同一のMIDを有するBOMが未だバッファ部14
に書き込まれていないと判断して、ステップS0210
において当該セルを廃棄するとともに廃棄信号を出力す
る。一方、このエントリに書き込み許可情報(=1)が
設定されている場合には、当該セルと同一のMIDを有
するBOMが既にバッファ部14に書き込まれていると
判断して、ステップS0207において、当該セルもバ
ッファ部14に書き込む。
【0089】以上のようにして、廃棄信号の出力(ステ
ップS0210)又はバッファ書き込み(ステップS0
207)が完了すると、図10のサブルーチンを終了し
て図8のメインルーチンに戻る。
【0090】処理が戻った図8のメインルーチンでは、
次のATMセルを待つため、処理をステップS0001
に戻す。〔バッファ部14からセルを読み出してから外
部に出力するまでの処理〕次に、セルをバッファ部14
から読み出して外部に出力するために読み出し制御部1
5及び転送制御部17が実行する処理を、図11乃至図
20のフローチャートに基づいて説明する。
【0091】この処理のメインルーチンである図11及
び図12は、システムの立ち上げによりスタートする。
そして、最初のステップS0301において、図13に
示すバッファ読み出し制御のサブルーチンをスタートさ
せる。
【0092】図13のサブルーチンに入って最初のステ
ップS0401では、バッファ部14が空であるかどう
かをチェックする。空である場合,即ち読み出すべきセ
ルがバッファ部14内に存在していない場合には、読み
出し不可能状態であるとして、読み出し(ステップS0
402)を行うことなく、そのままこのサブルーチンを
終了する。その場合には、処理が戻されたメインルーチ
ンにおいては、ステップS0310が実行される。即
ち、転送セル制御部17にて無効セル(セルフレーム信
号のみからなる信号)として転送し、再度セルの読み出
しを実行する(ステップS0309,ステップS030
1)。
【0093】一方、図13のステップS0401にてバ
ッファ部14にセルが存在しており、読み出し可能状態
である場合には、ステップS0402にて、バッファ部
14からセルを一個読み出す。このセルの読み出し順序
は、先入れ先出しによる。この読み出されたセル(BO
M)の状態を図31に示す。
【0094】なお、このバッファ部14からの読み出し
を行うと、このセルを転送セル制御部17に転送すると
ともに、コピー用バッファ16にも書き込む(ステップ
S0403)。以後の説明において、特にコピー用バッ
ファ16から読み出したことの明記がなければ、当該セ
ルとは読み出し制御部15から直接転送されたセルをい
うものとする。
【0095】バッファ部14からの読み出し(ステップ
S0402)が行われてから処理がメインルーチンに戻
った場合には、ステップS0302が実行される。この
ステップS0302では、コピ−数の累積値をレジスト
するためのコピ−数カウンタ17aを、初期化する.次
のステップS0303では、図14に示す設定処理のサ
ブルーチンを実行する。このサブルーチンに入って最初
のステップS0501では、コピー数カウンタ17aの
値をチェックする。コピー数カウンタ17aの値が
“0”である場合はコピー前であるので、そのまま処理
をステップS0503に進める。これに対して、コピー
数カウンタ17aの値が1以上である場合は、コピー中
である。そこで、ステップS0502において、エラー
セル化を防止するためにマスク処理を行い、処理をステ
ップS0503に進める。
【0096】ステップS0503では、当該セルが試験
セルであるかどうかを、セルヘッダ部の試験セルビット
(TCB)に基づいて、チェックする。そして、当該セ
ルが試験セルであった場合には、ステップS0505に
おいて、以降の処理において用いるコピー数テーブルと
してコピー数テーブル#1を選択する。一方、当該セル
が通常のセルであった場合には、ステップS0504に
おいて、以降の処理において用いるコピー数テーブルと
してコピー数テーブル#0を選択する。以上の処理が完
了すると、処理を図11のメインルーチンに戻す。
【0097】図14のサブルーチンから処理が戻ると、
メインルーチンではステップS0304が実行される。
このステップS0304では、当該セルのセルヘッダ部
に含まれるセグメントタイプ(ST)が先頭セル(BO
M)を示すかどうかをチェックする。そして、先頭セル
(BOM)以外を示す場合には、処理をステップS03
17に進める。
【0098】一方、ステップS0304にて先頭セル
(BOM)であると判断された場合には、次のステップ
S0305においてコピー数テーブルの値をチェックす
る。即ち、当該セルのセルヘッダに書き込まれている1
0ビットのMIDの値と6ビットのVCIの値とをアド
レスにして、コピー数テーブル上の該当エントリに書き
込まれている値を読み出す。そして、読み出した値が
“0”でなければ、処理をステップS0313に進め
る。当該セル(BOM)に関してコピーが完了しない限
り、コピー数テーブルの値は、初期値である“0”のま
まである。
【0099】一方、ステップS0305にてコピー数テ
ーブルから読み出した値が“0”であった場合には、次
のステップS0306においてエラーセルか否かの処理
を行う。即ち、信号線REF1又はREF2から伝えら
れる信号の状態をチェックして、何れかのエラービット
がエラー(=0)を示しているかどうかを検出する。そ
して、エラーセルであると判断した場合には、処理をス
テップS0321に進める。
【0100】一方、ステップS0306にてエラーセル
でないと判断した場合には、次のステップS0307に
おいて当該セルのグループアドレスフィールド(GA)
の状態をチェックする。そして、グループアドレスでは
ない(GA=0)と判断した場合には、処理をステップ
S0323に進める。
【0101】一方、ステップS0307にてグループア
ドレスである(GA=1)と判断した場合には、処理を
ステップS0308に進める。以上のステップS030
4〜ステップS0307までのチェックによって識別さ
れた各場合毎の処理内容を、以下に説明する。 《先頭セル(BOM),コピー数テーブル=0,エラー
無し,GA=1の場合》この場合には、ステップS03
07からステップS0308に進み、図15及び図16
に示すBOMコピー処理サブルーチンを実行する。この
サブルーチンに入って最初のステップS0601では、
当該セル(BOM)に関してコピー開始前であるかコピ
ー中であるかにより、次の処理を選択する。当該セルに
関して最初にこのサブルーチンに入った場合には、コピ
ー開始前であるので、処理をステップS0602に進め
る。
【0102】ステップS0602では、メンバスタート
テーブル(図25)にアドレスがあるか否かをチェック
する。即ち、当該セルのセルヘッダ部に格納されている
RGAの値に対応するメンバスタートテーブル上のエン
トリに、メンバスタートアドレス値が記載されているか
どうかをチェックする。そして、メンバスタートアドレ
ス値がない場合には、処理がステップS0615に進め
られる。
【0103】一方、ステップS0602にてメンバスタ
ートアドレス値の記載があると判断した場合には、続く
ステップS0603において、メンバスタートテーブル
から読み出したメンバスタートアドレス値をアドレス
に、メンバIA・TPSテーブル(図26)を読み取
る。即ち、このアドレス値に対応するエントリから、個
別アドレス(memIA),メンバID,LT値,転送
方路番号(TPS),Cビット,ポインタ値を読み取
る。その後、処理をステップS0604に進める。
【0104】以上に対して、当該セルに関して2回目以
降にこのサブルーチンに入ってきた場合には、ステップ
S0601にてコピー中であると判断され、処理がステ
ップS0611に進む。このステップS0611では、
直前回における当該サブルーチンの処理時にステップS
0603又はステップS0611にて読み取ったポイン
タ値をアドレスに、メンバIA・TPSテーブル(図2
6)を読み取る。即ち、このポインタ値に対応するエン
トリから、個別アドレス(memIA),メンバID,
LT値,転送方路番号(TPS),Cビット,ポインタ
値を読み取る。
【0105】続くステップS0612において、今回の
ステップS0611にて読み取ったメンバID(新me
m.ID)が前回のステップS0603又はステップS
0611にて読み取ったメンバID(現mem.ID)
よりも大きいか否かをチェックする。そして、新me
m.IDが現mem.IDよりも大きくない場合には、
メインルーチンにてエラー処理を実行すべきものとし
て、このサブルーチンを終了する。これに対して新me
m.IDが現mem.IDよりも大きい場合には、処理
をステップS0604に進める。
【0106】ステップS0604では、当該セルのペイ
ロード部に格納されている着信アドレスのフィールド
(DA)に、ステップS0603又はステップS061
1にて読み取った個別アドレス(memIA)を上書き
する。
【0107】次のステップS0605では、ステップS
0603又はステップS0611にて読み取ったLT値
を元に、個別アドレス(memIA)が当該ネットワー
ク1のサービスエリア内(LATA内)を示しているか
サービスエリア外(LATA外)を示しているかをチェ
ックする。そして、LATA内である場合には、ステッ
プS0606において、ステップS0603又はステッ
プS0611にてメンバIA・TPSテーブルから読み
取った転送方路番号(TPS)をレジストし、処理をス
テップS0607に進める。
【0108】一方、LATA外である場合には、ステッ
プS0613において、当該セルのセルヘッダ部内に書
き込まれているTPSサポート情報(S)がサポートさ
れている旨を示すか(S=1)否か(S=0)をチェッ
クする。そして、サポートされていない場合(S=0)
には、処理をステップS0615に進める。一方、サポ
ートされている場合(S=1)には、ステップS061
4において、当該セルのセルヘッダ部内に書き込まれて
いる転送方路番号(TPS)をレジストし、処理をステ
ップS0607に進める。
【0109】このステップS0607では、ステップS
0603又はステップS0611にてメンバIA・TP
Sテーブルから読み取ったメンバIDをレジストする。
次のステップS0608では、ステップS0607にて
レジストしたメンバID,及びステップS0606又は
ステップS0614にてレジストした転送方路番号(T
PS)をアドレスとして、リンクナンバテーブル(図2
7)を検索し、対応するエントリに記載されているサポ
ート情報(S)及びリンク番号を読み取る。そして、こ
のサポート情報(S)がリンク番号のサポートを示して
いるか(S=1)否か(S=0)をチェックする。そし
て、リンク番号がサポートされていない場合(S=0)
には、処理をステップS0615に進める。一方、サポ
ートされている場合(S=1)には、処理をステップS
0609に進める。
【0110】このステップS0609では、ステップS
0608にて読み取ったリンク番号を、当該セルのセル
ヘッダ部に書き込む(図32参照)。続くステップS0
610では、ステップS0604にて当該セルのセルヘ
ッダ部に付与した個別アドレス(memIA)と当該セ
ルのペイロード部に格納されている発信元アドレス(S
A)とを比較する。これは、発信元にセルが戻らないよ
うにするためである。そして、個別アドレス(memI
A)と発信元アドレス(SA)とが一致している場合に
は、処理をステップS0615に進める。
【0111】一方、個別アドレス(memIA)と発信
元アドレス(SA)とが一致していない場合には、処理
をステップS0616に進める。このステップS061
6では、ステップS0608にて読み取った物理リンク
番号をアドレスとして、ICI/ISSI有効/無効テ
ーブル(図28)を検索し、対応するエントリに記載さ
れている有効/無効情報(A)を読み出す。そして、I
CI/ISSIが有効である場合(A=1)には、その
まま処理をステップS0618に進める。一方、ICI
/ISSIが無効である場合(A=0)には、ステップ
S617において、エラーセル化する。即ち、信号線O
EF2上のEFIUフラグをエラー状態(=0)に設定
する。その後、処理をステップS0618に進める。
【0112】続くステップS0618では、コピーカウ
ンタ17aの値を、当該セルのセルヘッダ部にコピー数
フィールド(COPY CONT.)として書き込む
(図32参照)。そして、続くステップS0619にお
いて、当該セルを、ステップS0609にて書き込まれ
た物理リンク番号に対応する物理リンク及び転送方路を
介して、当該局間サーバ装置8又は局内サーバ装置7か
ら出力する。この時点でのセル(BOM)の内容は、図
32に示す通りである。
【0113】次のステップS0620では、コピーカウ
ンタ17aの値を“1”インクリメントする。その後、
処理をステップS0621に進める。以上に対して、処
理がステップS0615に進められた場合には、図11
のステップS0310と同内容の無効セル転送制御が実
行され、処理がステップS0621に進められる。
【0114】ステップS0621では、ステップS06
03又はステップS0611にてメンバIA・TPSテ
ーブルから読み取ったポインタ(Pointer)及び
Cビットをレジストする。但し、ステップS0602か
らステップS0615を通ってステップS0621に進
んできた場合には、ポインタ値をレジストするレジス
タ,及びセルコピー継続/終了を示すレジスタには、初
期値(Pointer=NUL,C=0)がそのままレ
ジストされる。
【0115】次のステップS0622では、ステップS
0621にてセルコピー継続/終了指示レジスタにレジ
ストしたCビットがコピーの継続(C=1)を示すかコ
ピーの終了(C=0)を示すかをチェックする。そし
て、コピーの終了(C=0)を示している場合には、処
理をステップS0623に進める。ステップS0623
では、ステップS0504又はステップS0505にて
選択したコピー数テーブルに、コピーカウンタ17aの
値を書き込む。そして、次のステップS0624におい
て、ステップS0607にてメンバIDをレジストした
メンバIDレジスタに、“0”を書き込む。ステップS
0624が完了すると、図11のメインルーチンに処理
が戻り、次のセルを読み出すために(ステップS030
9)、ステップS0301が再実行される。
【0116】これに対して、ステップS0622にてコ
ピーの継続(C=1)が示されていると判断されると、
そのまま図11のメインルーチンに処理が戻り、同じセ
ルの読み出しが行われる(ステップS0315)。即
ち、次のステップS0316において、コピーバッファ
16の内容が読み出され、処理がステップS0303に
戻される。
【0117】これに対して、ステップS0612からそ
のままこのサブルーチンが終了した場合には、図11の
メインルーチンに戻り、ステップS0311のエラーセ
ル転送制御が実行される。
【0118】図17は、このエラーセル転送制御のサブ
ルーチンを示している。このサブルーチンに入って最初
のステップS0701では、当該セルのエラーセル化を
行う。即ち、信号線OEF1上のEFGAフラグをエラ
ー状態(=0)に設定する。次のステップS0702で
は、コピーカウンタ17aの値を、当該セルのセルヘッ
ダ部にコピー数フィールド(COPY CONT.)と
して書き込む。次のステップS0703では、当該セル
を、当該局間サーバ装置8又は局内サーバ装置7から出
力する。その後、処理を図11のメインルーチンに戻
す。
【0119】処理が戻ったメインルーチンにおいて、次
のステップS0312では、ステップS0504又はス
テップS0505にて選択したコピー数テーブルに、コ
ピーカウンタ17aの値を書き込む。その後、次のセル
を読み出すために(ステップS0309)、ステップS
0301が再実行される。この場合、コピー数テーブル
に書き込まれているのは、エラーが発生するまでに成功
していたコピー数である。従って、以降のセル(CO
M,EOM)は、このコピー数だけコピーされる。 《先頭セル(BOM),コピー数テーブル=0,エラー
無し,GA=0の場合》前提として、この場合における
当該セルのセルヘッダ部には、RGAフィールドが設定
されておらず、TPSフィールドも設定されていない。
従って、図29に示す入力セル(BOM)の初期構成の
まま、リンク番号の初期値(LinkNo.)が書き込
まれている。
【0120】この場合には、ステップS0307からス
テップS0323に進み、図18に示すBOM個別アド
レス処理サブルーチンを実行する。このサブルーチンに
入って最初のステップS0801では、当該セル(BO
M)のセルヘッダ部に初期設定されているリンク番号を
レジストする。
【0121】続くステップS0802では、ステップS
0801にてレジストしたリンク番号をアドレスとし
て、ICI/ISSI有効/無効テーブル(図28)を
検索し、対応するエントリに記載されている有効/無効
情報(A)を読み出す。そして、ICI/ISSIが有
効である場合(A=1)には、そのまま処理をステップ
S0804に進める。一方、ICI/ISSIが無効で
ある場合(A=0)には、ステップS0803におい
て、エラーセル化する。即ち、信号線OEF2上のEF
IUフラグをエラー状態(=0)に設定する。その後、
処理をステップS0804に進める。
【0122】ステップS0804では、コピーカウンタ
17aの値を、当該セルのセルヘッダ部にコピー数フィ
ールド(COPY CONT.)として書き込む(図3
3参照)。そして、続くステップS0805において、
当該セルを、セルヘッダに書き込まれている物理リンク
番号に対応する物理リンク及び転送方路を介して、当該
局間サーバ装置8又は局内サーバ装置7から出力する。
この時点でのセル(BOM)の内容は、図33に示す通
りである。
【0123】次のステップS0806では、コピーカウ
ンタ8aの値を“1”インクリメントする。その後、処
理をステップS0807に進める。このステップS08
07では、ステップS0504又はステップS0505
にて選択したコピー数テーブルに、コピーカウンタ17
aの値を書き込む。即ち、このコピー数テーブルには、
“1”の値が書き込まれることになる。従って、以降の
セル(COM,EOM)は、“1”個だけ出力される。
その後、処理は図12のメインルーチンに戻り、次のセ
ル読み出しのために(ステップS0309)、ステップ
S0301が再実行される。 《先頭セル(BOM),コピー数テーブル=0,エラー
セルの場合》この場合には、ステップS0306からス
テップS0321に進み、図17に示すエラー転送制御
処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチン
は、ステップS0311において実行されるのと同内容
であるので、その説明を省略する。但し、この場合に
は、続くステップS0322において、ステップS05
04又はステップS0505にて選択したコピー数テー
ブルに、“0”を書き込む。従って、この場合には、以
降のセル(COM,EOM)は出力されない。その後、
次のセル読み出しのために(ステップS0309)、ス
テップS0301が再実行される。 《先頭セル(BOM),コピー数テーブル>0の場合》
上述したように、先頭セル(BOM)のコピーが完了し
ない限り,即ち、先頭セル(BOM)以外のセルの読み
出し処理が開始されていない限り、コピー数テーブルの
値は“0”のままのはずである。従って、未だ先頭セル
(BOM)が処理対象となっている時点において、コピ
ー数テーブルの値が“0”以外になっていることはあり
えないので、何らかのエラー状態が生じたと考えられ
る。
【0124】そこで、この場合には、処理をステップS
0305からステップS0313に進める。このステッ
プS0313では、このエラー状態をマスクする。続く
ステップS0314では、図19に示すダミーセル転送
制御処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチ
ンは、ステップS0305にてチェック対象となってい
たコピー数テーブルの値を“0”に戻すために実行され
る処理である。
【0125】このサブルーチンに入って最初のステップ
S0901では、当該セルを一旦エラーセル化する。即
ち、信号線OEF1上のEFMSフラグをエラー状態
(=0)に設定する。
【0126】次のステップS0902では、コピーカウ
ンタ17aの値を、当該エラーセルのセルヘッダ部にコ
ピー数フィールド(COPY CONT.)として書き
込む。そして、続くステップS0903において、当該
エラーセルを、セルヘッダに書き込まれている物理リン
ク番号に対応する物理リンク及び転送方路を介して、当
該局間サーバ装置8又は局内サーバ装置7から出力す
る。このエラーセルは、エラー状態に設定されているの
で、送出がなされても、いずれ廃棄される。
【0127】次のステップS0904では、コピーカウ
ンタ17aの値を“1”インクリメントする。その後、
処理をステップS0905に進める。このステップS0
905では、インクリメント後のコピーカウンタ8aの
値がステップS0305での比較対象であったコピー数
テーブルの値と一致しているか否かをチェックする。
【0128】そして、両値が一致していない場合には、
そのまま処理が図11のメインルーチンに戻る。この場
合、ステップS0315,ステップS0316におい
て、コピーバッファ16から同セルが読み出されて、ス
テップS0305からステップS0314に進み、再度
このサブルーチンに入ってくる。
【0129】このような処理を繰り返した結果、ステッ
プS0905において両値が一致したと判断された場合
には、ステップS0906において、コピー数テーブル
の該当エントリに“0”を書き込み、ステップS090
7において、コピー数カウンタ17aに“0”を設定す
る。その後、処理がメインルーチンに戻る。この場合
も、ステップS0315,ステップS0316において
コピーバッファ16から同セルが読み出されるが、次回
のステップS0305では、コピー数テーブルの値が
“0”であると認定される。 《先頭セル(BOM)以外のセルの場合》前提として、
この場合における当該セルのセルヘッダ部には、図34
に示すように、セグメントタイプ(IST)がCOM又
はEOMを示すように設定され、同じ可変長メッセージ
に基づくBOMに付せられているのと同じメッセージ識
別子(MID)及びVCIが付せられている。
【0130】この場合は、先頭セル(BOM)の読み出
し及び転送処理が完了されていることを前提としてい
る。従って、コピー数テーブルの該当エントリ(MID
とVCIにより定まるエントリ)には、1以上の値が設
定されていることになる。
【0131】この場合、処理がステップS0304から
ステップS0317に進むと、コピー数テーブルの該当
エントリの値が“0”であるかどうかをチェックする。
上述したように、この場合には、“1”以上の値が設定
されているはずであるので、“0”の値が設定されてい
る場合には、何らかのエラーが生じていると考えること
ができる。従って、処理をステップS0321に進め
る。ステップS0321以降の処理内容については、説
明済みであるので、ここでは重複説明を省略する。
【0132】一方、コピー数テーブルの該当エントリに
“1”以上の値が設定されている場合には、次のステッ
プS0318において、COM又はEOMのコピー中に
エラーセルを受信した(EFMS=0)かどうかチェッ
クする。エラーセルを受信した(EFMS=0)場合に
は、ステップS0319においてエラーセル化を行う。
即ち、信号線OEF1上のEFGAフラグをエラー状態
(=0)に設定する。
【0133】ステップS0318にてエラーセルを受信
してない(EFMS=1)と判断した場合,及びステッ
プS0319の処理が完了した場合には、ステップS0
320において、図20に示すBOM以外処理のサブル
ーチンを実行する。このサブルーチンに入って最初のス
テップS1001では、コピーカウンタ17aの値を、
当該エラーセルのセルヘッダ部にコピー数フィールド
(COPY CONT.)として書き込む(図35参
照)。この値の初期値は“0”である。
【0134】続くステップS1002では、当該セル
を、セルヘッダに書き込まれているメッセージ識別子
(MID)によって同じ可変長メッセージに基づく先頭
セル(BOM)に追従させて、当該局間サーバ装置8又
は局内サーバ装置7から出力する。この時点における当
該セルの構成を、図35に示す。
【0135】次のステップS1003では、コピーカウ
ンタ17aの値を“1”インクリメントする。その後、
処理をステップS1004に進める。このステップS1
004では、インクリメント後のコピーカウンタ17a
の値がコピー数テーブルの該当エントリに記載の値と一
致しているか否かをチェックする。
【0136】そして、両値が一致していない場合には、
必要な数のセルコピーが完了していないので、処理が図
11のメインルーチンにおけるステップS0315に進
む。そして、ステップS0316において、同じセルが
コピー用バッファ16から読み出される。
【0137】一方、ステップS1004において両値が
一致したと判断された場合には、当該セルのコピーが完
了したと考えられる。そこで、ステップS1005にお
いて、当該セルがエラーセルであるかどうかをチェック
する。そして、当該セルがエラーセルである場合には、
ステップS1007においてコピー数テーブルの該当エ
ントリに“0”を書き込んだ上で、図11のメインルー
チンにおけるステップS0309に進め、次のセルの読
み出し処理を行う。但し、ステップS1007において
コピー数テーブルの該当エントリ“0”が設定されてい
るので、次のセルは出力されない。これは、可変長メッ
セージ(パケット)の中抜けを防止するためである。
【0138】一方、ステップS1005におてエラーセ
ルでないと判断された場合には、ステップS1006に
おいて、当該セルが最終セル(EOM)であるかどうか
がチェックされる。そして、当該セルが最終セル(EO
M)でない場合には、次のセルの読み出しを行うべく、
図11に示すメインルーチンのステップS0309に進
み、ステップS0301の処理が再実行される。
【0139】これに対して、ステップS1006にて当
該セルが最終セルであると判定した場合には、ステップ
S1007において、コピー数テーブルに0を書き込
む。これは、当該可変長メッセージに関する全セルの読
み出し処理(及び、コピー処理)が完了されたので、他
の可変長メッセージを構成するセルの読み出し処理のた
めに初期値に戻すためである。従って、その後の、メイ
ンルーチンの処理では、新たな先頭セル(BOM)が読
み出されることになる。
【0140】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、公衆通信
網を構成する各交換機に直接収容されていない端末にグ
ループアドレスデータを配送することができる。
【0141】また、転送するメッセ−ジをATMセルベ
−スに分割して転送すれば、ATM網を使ったコネクシ
ョンレス通信サ−ビスにおける,グル−プアドレス転送
制御とその制御に関連するセル転送制御(イリ−ガル処
理)等を効率的かつ高速に処理することが可能となる.
また,グル−プアドレスを交換機に収容すれば、発信側
のLANのサーバに備え付けられる送り先アドレスを格
納するためのテ−ブルメモリ量を削減することが可能と
なり,このサ−バ−の小型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明の一実施例によるB−ISDNの構成
【図3】 図2の交換機間で転送されるセルの構成を示
すフォーマット図
【図4】 図2の交換機の詳細な構成ブロック図
【図5】 図4の変換部で実行される可変長メッセージ
とセルとの変換の説明図
【図6】 図4の局間サーバの詳細な構成ブロック図
【図7】 図6のCLサーバの詳細な構成ブロック図
【図8】 図7のDA解析部及びキャリア検出部で実行
されるセルの書き込みのための処理を示すフローチャー
【図9】 図8のステップS0004で実行されるキャ
リア検出処理サブルーチンの内容を示すフローチャート
【図10】 図8のステップS0005で実行されるバ
ッファ書き込み制御処理サブルーチンの内容を示すフロ
ーチャート
【図11】 図7の読み出し制御部及び転送制御部で実
行されるセルの読み出し及び出力のための処理を示すフ
ローチャート
【図12】 図7の読み出し制御部及び転送制御部で実
行されるセルの読み出し及び出力のための処理を示すフ
ローチャート
【図13】 図11のステップS0301で実行される
バッファ読み出し処理サブルーチンの内容を示すフロー
チャート
【図14】 図11のステップS0303で実行される
設定処理サブルーチンの内容を示すフローチャート
【図15】 図11のステップS0308で実行される
BOMコピー処理サブルーチンの内容を示すフローチャ
ート
【図16】 図11のステップS0308で実行される
BOMコピー処理サブルーチンの内容を示すフローチャ
ート
【図17】 図11のステップS0311及び図12の
ステップS0321で実行されるエラーセル転送制御サ
ブルーチンの内容を示すフローチャート
【図18】 図12のステップS0323で実行される
BOM IA処理サブルーチンの内容を示すフローチャ
ート
【図19】 図11のステップS0314で実行される
ダミーセル転送制御処理サブルーチンの内容を示すフロ
ーチャート
【図20】 図12のステップS0320で実行される
BOM以外処理サブルーチンの内容を示すフローチャー
【図21】 図7のキャリア有効/無効格納RAMに格
納されているキャリアテーブルの構成図
【図22】 図7のキャリア有効/無効格納RAMに格
納されているTPSテーブルの構成図
【図23】 図7のライトok情報格納RAMに格納さ
れているライトokテーブルの構成図
【図24】 図7のGAコピー数格納用RAMに格納さ
れているコピー数テーブルの構成図
【図25】 図7のGAメンバスタートアドレス格納用
RAMに格納されているメンバスタートテーブルの構成
【図26】 図7のGAメンバIA等格納用RAMに格
納されているメンバIA・TPSテーブルの構成図
【図27】 図7のリンクナンバ等格納用RAMに格納
されているリンクナンバテーブルの構成図
【図28】 図7のリンクナンバ等格納用RAMに格納
されているICI/ISSI有効/無効テーブルの構成
【図29】 CLサーバへの入力時における先頭セル
(BOM)のフォーマット図
【図30】 バッファ部への書き込み時における先頭セ
ル(BOM)のフォーマット図
【図31】 バッファ部からの読み出し時における先頭
セル(BOM)のフォーマット図
【図32】 グループアドレス転送としてCLサーバか
ら出力する時における先頭セル(BOM)のフォーマッ
ト図
【図33】 個別アドレス転送としてCLサーバから出
力する時における先頭セル(BOM)のフォーマット図
【図34】 バッファ部への書き込み時及び読み出し時
における先頭セル(BOM)以外のセルのフォーマット
【図35】 CLサーバからの出力時における先頭セル
(BOM)以外のセルのフォーマット図
【符号の説明】
1 交換機 2 変換部 3 ATMセルスイッチ 7 局内サーバ装置 8 局間サーバ装置 8a CLサーバ 9 LAN 10 個別端末 11 DA解析部 12 キャリア検出部 13 書き込み制御部 14 バッファ部 15 読み出し制御部 16 コピー用バッファ 17 転送制御部 18a コピーカウンタ
フロントページの続き (72)発明者 山田 英明 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番 8号 富士通九州ディジタル・テクノロ ジ株式会社内 (72)発明者 若吉 光春 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番 8号 富士通九州ディジタル・テクノロ ジ株式会社内 (72)発明者 前原 昭和 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番 8号 富士通九州ディジタル・テクノロ ジ株式会社内 (72)発明者 成瀬 正彦 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士 通ディジタル・テクノロジ株式会社内 (72)発明者 城田 克也 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士 通ディジタル・テクノロジ株式会社内 (72)発明者 川崎 健 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 麻生 泰弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−85830(JP,A) 牛島重彦他,ATMコネクションレス 通信におけるバーチャルLAN構築法の 検討,電子情報通信学会技術研究報告S SE94−135,1994年10月28日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/66 H04L 12/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル通信データを用いる通信網を構
    成する交換機において、 前記デジタル通信データを受信する受信部と、 前記通信網に直接収容されていない端末に配信される旨
    の転送情報を、前記受信部にて受信されたデジタル通信
    データ内から検出する転送情報検出部と、 前記転送情報に対応する前記端末のアドレス情報を予め
    格納しているアドレス記憶部と、 前記転送情報検出部によって前記転送情報が検出された
    場合に、この転送情報に対応する前記端末のアドレス情
    報を前記アドレス記憶部から読み出して、このアドレス
    情報を前記デジタル通信データに書き込む転送制御部と
    を備え 前記受信部は、前記デジタル通信データを受信すると、
    このデジタル通信データを複数のセグメントに分割し、
    この複数のセグメントのうちの先頭のセグメントに前記
    転送情報を格納し、 前記受信部は、同一の前記デジタル通信データに基づく
    前記複数のセグメントに、夫々同じ識別情報を付し、 前記アドレス記憶部は、一個の前記転送情報に対応する
    複数の前記端末の各アドレス情報を格納し、 前記転送制御部は、前記転送情報に対応するアドレス情
    報が複数個ある場合には、このアドレス情報の数に応じ
    て前記先頭のセグメントをコピーし、コピーされた各先
    頭のセグメントの夫々に前記アドレス情報を一個づつ書
    き込み、この先頭のセグメントと同じ識別情報を有する
    他のセグメントをこの先頭のセグメントをコピーした数
    と同数だけコピーし、 前記転送制御部は、前記セグメントをコピーした数を計
    測するカウンタとこのカウンタの計測値を保存するコピ
    ー数テーブルとを有するとともに、前記先頭のセグメン
    トのコピーが完了した時に前記カウンタの計測値を前記
    コピー数テーブルに格納し、前記他のセグメントのコピ
    ーを行う際には前記カウンタの計測値が前記コピー数テ
    ーブルに格納されている値と同じになるまでコピーを行
    い、 前記転送制御部は、前記セグメントのコピーをしている
    間にエラーが生じた場 合には、その時点までの前記カウ
    ンタの計測値を前記コピー数テーブルに格納するデジタ
    ル交換機。
  2. 【請求項2】 前記転送情報検出部は、前記セグメント
    にエラーが生じている場合には、当該セグメントにエラ
    ー表示を行い、 前記転送制御部は、前記セグメントに前記エラー表示が
    付されているときには、前記コピー数テーブルに前記カ
    ウンタの最小値を設定することを特徴とする請求項1に
    記載のデジタル交換機。
  3. 【請求項3】 前記転送制御部は、前記先頭のセグメン
    トを受信した時点において前記コピー数テーブルに前記
    カウンタの最小値以上の値が格納されている時には、ダ
    ミーのセグメントを、前記コピー数テーブルの値と前記
    カウンタの最小値との差の数分出力した後に、前記アド
    レス情報を当該先頭のセグメントに書き込むことを特徴
    とする請求項1に記載のデジタル交換機。
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Non-Patent Citations (1)

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牛島重彦他,ATMコネクションレス通信におけるバーチャルLAN構築法の検討,電子情報通信学会技術研究報告SSE94−135,1994年10月28日

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